「原田美枝子」について知りたいことや今話題の「原田美枝子」についての記事をチェック! (1/8)
2011年7月19日に他界した原田芳雄さんの孫にあたる原田琥之佑(はらだ・こうのすけ/14)が11月1日、自身のインスタグラムを更新し、トップコートに所属したことを報告した。原田は「いつもお世話になっている皆様へ」と書き出し、「本日11月1日付けで、TopCoatに所属することになりました」と報告。「これからも感謝の気持ちを忘れず成長していきますので今後とも応援よろしくお願いします!」とつづった。投稿で2枚の写真を公開。1枚目に正面のプロフィール写真。2枚目には笑顔全開やすまし顔、変顔など、さまざまな9つの表情を組み合わせた写真を投稿した。この報告に祝福の声が多数寄せられたほか、「変顔多めの写真素敵です」「全ての表情がいいー!」との声も集まった。原田は2010年2月2日生まれ、東京都出身。22年公開の映画『サバカン SABAKAN』で映画デビュー。同作は“無名の子役を主役に据えた”として話題を集めた。
2024年11月01日フジテレビの原田葵アナが、28日放送の同局系バラエティー『呼び出し先生タナカ2時間SP』(後7:00)に出演。慣用句を答えるパートで、痛恨のミスをしてしまった。「対等な立場に立つ」ことを意味する「肩を並べる」の「肩」を答えるべきところを、原田アナは「頭を並べる」と回答してしまい脱落。「嫌だ嫌だ!」とうなだれていた。この日は、優等生アナウンサーNo.1決定戦の第2弾を開催し、NHK&民放全キー局出身アナウンサー10人が「国語」「社会」のテストで格付け。タナカ先生に呼び出された生徒は、青山祐子、阿部知代、榎並大二郎、上重聡、須黒清華、竹内由恵、永井美奈子、馬場典子、原田葵、山本里菜の優等生アナウンサーと番組おなじみのメンバー、猪狩蒼弥(HiHi Jets)、村重杏奈、やす子の人気芸能人たちが登場した。アナウンサー必須技能「滑舌テスト」や、年間140万人受験「漢検」全面協力の「難読漢字テスト」などにチャレンジしていった。
2024年10月28日俳優の原田龍二の妻・愛さんが25日に自身のアメブロを更新。アメリカに住んでいる息子から連絡があった日のエピソードをつづった。この日、愛さんは朝に息子から「練習で手を踏まれて人差し指が少し折れてた」と連絡があったことを報告。「アメリカ行って初めてのケガ」だといい「ひとまず左手だったので不幸中の幸い!!」とコメントした。続けて「また明日大きめの病院に行くとか」と明かし「しばらくフィールドの練習するよと言ってました」と説明。「前向きでよろしい」と述べ「早く良くなりますように!」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年10月26日歌手・水森かおり(51)と俳優・原田龍二(53)が23日、デュエットソング「モナムール・モナミ~愛しい人よ~」発売記念キャンペーンを神奈川県内で行った。デュエットの企画は、水森が今年3月に名古屋・御園座での舞台公演『水戸黄門』で原田と初共演したのがきっかけで実現したもの。ステージ前には熱烈なファンが大勢詰めかける中、水森が最新曲「三陸挽歌」を熱唱した後、原田が登場した。原田が「これだけの方が集まっていただけるなんてうれしいですね。きょうが『モナムール・モナミ』の誕生日ですが、先月、水森さんのメモリアルコンサートのときに1曲、飛び入りで歌わせていただきました」と言えば、水森は「サプライズゲストで出ていただいて、すごい歓声でしたよね。原田さんは俳優さんとして有名な方ですが、元々、芸能界スタートは歌手なんですよね」と紹介。その言葉に原田が「ほじくり返すのはやめてもらっていいですか」と照れ笑いすると、水森が「スタートラインは大事ですから」と返し、原田は「まさか数十年たって水森かおりさんと歌を出させていただくことになるとは、わからないものですね」と笑顔を見せた。デュエットで「ロンリー・チャップリン」とタイトル曲「モナムール・モナ」の2曲を披露。「モナムール・モナミ」では、互いの体を寄せて見つめ合って歌い、刺激的なポーズも披露。水森は「最初はめちゃめちゃ恥ずかしかったですけれど、慣れましたね。(いまでも)ドキドキはしますが…(笑)」と話していた。「モナムール・モナミ」は、雨の日に偶然出会った大人の男女のラブソングで、水森は「デュエットソングは、『銀座の恋の物語』や「居酒屋』などがまだまだ根強い人気がありますが、この曲を新たな令和のデュエットソングにしたい。そして、第2弾、第3弾と出していけたらいいですね」と意欲を燃やしていた。水森は、11月8日~13日まで名古屋・御園座公演『水戸黄門』(主演・里見浩太朗)に出演し、原田と再度、共演する。
2024年10月23日原田知世が、11月27日(水) にミニ・アルバム『カリン』をリリースする。近年、女優として数々の話題作に出演する傍ら、大人の女性の凛とした美しさと透明感をあわせ持つ唯一無二の歌声で、歌手としても新たなステージに立っている原田。今回のミニ・アルバム『カリン』は、2022年のデビュー40周年を経て一段と伸びやかで表情豊かになった歌声にフォーカスした作品となっている。全曲新曲で構成されており、総合プロデュースは20年近くにわたり原田の音楽面の大切なパートナーである伊藤ゴローが担当。作家陣には、伊藤に加えて、「ヴァイオレット」に続く2曲目のタッグとなる川谷絵音(indigo la End、ゲスの極み乙女、礼賛、ジェニーハイ、etc.)、pupaをはじめ長年の大切な音楽仲間である高野寛、近年の原田知世の歌詞世界に欠かせない高橋久美子、そして初タッグとなる藤原さくら、sorayaが参加。川谷絵音(「カトレア」)とsoraya(「セレンディピティ」)は、それぞれサウンド・プロデュースも手掛けている。アルバムには全6曲を収録。ジャケットのイラストレーションは塩川いづみによる描き下ろしポートレートで、初回限定盤は高音質UHQCD仕様+スリーヴケ―ス&ミニ・フォトブック付きとなっている。なお、UNIVERSAL MUSIC STOREでアルバムを予約すると、11月30日(土) に都内某所で開催される発売記念イベント「原田知世『カリン』Special Listening Party」に、抽選で合計200名が招待される。原田や伊藤のトークを交えて、新作の音楽を聴く貴重な機会となる。予約申込は、11月10日(日) 23時59分まで。さらに、12月17日(火) には、コンサート「L’ULTIMO BACIO Anno 24『カリン』リリース記念 原田知世 Special Live」が東京・恵比寿The Garden Hallにて開催される。チケット先行予約(抽選)は、10月27日(日) 23時59分まで受付中だ。<リリース情報>『カリン』2024年11月27日(水) リリース●初回限定盤(UHQCD、スリーヴケース&ミニ・フォトブック付):3,520円(税込)●通常盤(SHM-CD):2,860円(税込)【収録曲】1. カトレア作詞・作曲:川谷絵音Sound Produced & Arranged by 川谷絵音2. winter pupa作詞:高野 寛作曲:伊藤ゴローProduced & Arranged by 伊藤ゴロー3. 朝に作詞:藤原さくら作曲:伊藤ゴローProduced & Arranged by 伊藤ゴロー4. インディゴブルー作詞:高橋久美子作曲:伊藤ゴローProduced & Arranged by 伊藤ゴロー5. ひねもすLOVE作詞:高橋久美子作曲:伊藤ゴローProduced & Arranged by 伊藤ゴロー6. セレンディピティ作詞:Ruri Matsumura作曲:壷阪健登Sound Produced by soraya Arranged by 壷阪健登予約リンク:【発売記念イベント】原田知世『カリン』Special Listening Party2024年11月30日(土) 都内某所にて開催第1回 15:15 open / 16:00 start第2回 17:15 open / 18:00 start※各回30分程度出演:原田知世、伊藤ゴロー詳細はこちら:<ライブ情報>L’ULTIMO BACIO Anno 24『カリン』リリース記念 原田知世 Special Live2024年12月17日(火) 東京・恵比寿The Garden Hall開場 18:00 / 開演 19:00【チケット】指定席:9,900円(ドリンク代別)プレミアムシート :16,000円(1ドリンク&1タパス付)■先行予約(抽選)受付期間:10月27日(日) 23:59まで()イベントオフィシャルHP:原田知世 公式サイト:
2024年10月18日俳優の原田龍二の妻・愛さんが10日に自身のアメブロを更新。会員制倉庫型スーパー『コストコ』の品を使った娘の朝食を公開した。この日、愛さんは「今朝の娘の朝食は最近ハマっているアサイー」とメニューを紹介し「先日コストコで買った冷凍のアサイー」を使ったことを報告。「ヨーグルト 冷凍マンゴー バナナ はちみつを入れてミキサーで」と作り方を説明し「やり過ぎはだめ!と、注意が入ります。いつも娘は自分でやっていたのでわたしがやるのはお初」とつづった。続けて「サラサラになりすぎるとだめ」だといい「仕上げにグラノーラとバナナとまたはちみつを少し」と完成した娘の朝食の写真を公開。「なんだかヘルシーな朝ごはんですね」と述べ「いつもより冷たいとか言いながら食べてました」と娘の様子を明かした。また「お弁当はメンチカツにぎらーずおにぎり弁当」と説明し「副菜は昨日と変わらずでごめんね」と調理中の様子や出来上がった弁当の写真を公開。娘から「卵焼き毎日いらない!とクレームが入りました」と明かし「息子はなんでも食べたのにな、、娘は好き嫌いを言うので本当にかたよります」と悩ましい様子でつづった。最後に「小さい頃はなんでも食べてくれたのに、、思春期を迎えてからはうるさくなりました」と述べ「やれやれ」とコメント。「さて今日も気になる場所をお掃除しようかなと思います!みなさん今日も暑いようなのでお気をつけてお過ごし下さいね」と呼びかけ、ブログを締めくくった。
2024年09月10日俳優の原田龍二の妻・愛さんが7日に自身のアメブロを更新。会員制倉庫型スーパー『コストコ』で買った“めちゃくちゃ美味しい”品を公開した。この日、愛さんは「美味しいコストコ購入品」というタイトルでブログを更新。「朝食にもおやつにもはまってます!!」と「グラノーラとヨーグルト」を写真とともに紹介し、購入したヨーグルトについて「めちゃくちゃ美味しい!初めて購入しました」とつづった。続けて「アサイーのジュースも美味しくて」と他の商品も写真とともに紹介し「オススメです」とコメント。「コストコ購入品の紹介でした」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年09月08日俳優の原田龍二の妻・愛さんが8日に自身のアメブロを更新。原田が毎日食べているものを明かした。この日、愛さんは「とうもろこしが美味しい季節」と述べ、とうもろこしの写真を公開。「昨日買った甘長唐辛子はごま油で焼いてからニンニク醤油にどぼんとつけて」と完成した料理の写真も公開し「美味しい」と大満足の様子でつづった。続けて、原田について「最近ニンニクを毎日食べてます!」と明かし「食べすぎは注意しないといけないみたい!」とコメント。「先日、ラーメン屋さんのおろしニンニク入れすぎは死にますとかいうそんなお話を聞いて驚きました」と述べ「何事もほどほどですね」とつづった。
2024年08月09日俳優の原田龍二の妻・愛さんが4日に自身のアメブロを更新。空港で大泣きした原田の姿を公開した。アメリカから帰国していた息子の出発を前日に見送った愛さんは、この日「昨夜はなんだかぐーーっすり眠れたのですが」と述べつつ「目覚めてもう息子は着いたかな?とスマホを見てみると天候が悪く他の空港に着陸して待機中だとか」とアメリカに住んでいる息子の様子を報告。「今回は乗り換えなしだから良いね~なんて言っていたのにまたもやハプニングとは」と困惑した様子でつづった。続けて「そういう星の元に生まれたんだなんて少し思いました」と述べるも、その後に連絡がなかったそうで「気になります」とコメント。「きっと本人は寝てるとか映画見てるとかそんな感じだと思うのですが」とつづり「昨日空港で大泣きした原田パパ 突然スイッチ入ってびっくりしました」と息子を見送った空港で泣いている原田の姿を公開し、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「寂しいですよね」「とてもいいご家族ですね」「写真見てもらい泣きしちゃいました」などのコメントが寄せられている。
2024年08月06日お笑いトリオ・ネプチューンの原田泰造と俳優の中村蒼が出演する、花王・サクセスのブランドムービー「あのころの自分に会って……」編が、15日から公開される。ブランドムービーでは、AI技術で20歳若返った原田と現在の原田が共演。露天風呂に浸かりながら“いい年のとり方”について中村と話していた原田がサウナ室に入ると、AI技術により再現された20代の原田と対面する。20代の原田から「今を大切に」という言葉を投げかけられ、あの頃の夢や情熱を思い出した原田は、中村と共にお風呂上がりに育毛トニックを使用しながら、“まだまだこれから”と前向きな表情を浮かべる。○■原田泰造 インタビュー――AI技術によって、20代後半の原田さんが再現されていますが、昔のご自身をみてどう思いましたか?面白くて何度も見ました。20代後半の僕は今考えるととても軽率でなんの根拠もないのに自信家だったと思います。なのに夢だけは沢山ある。それがちゃんと表現されていると思います。さっきからニヤニヤしながら見ています。過去があるから今がある。前を向く力にサクセス。ピッタリだと思います。――その時の自分に、今の自分だからこそ言っておきたい、後悔していることやアドバイスがあれば教えてください。まさか将来自分がクイズ番組をやるとは思ってもいなかった。学校で習う勉強に頼むから少しは力を入れてほしい。――息子さんが、今回ご自身が再現されているのとほぼ同い年の現在27歳かと思います。ご自身の27歳と比較されてどうでしょうか?息子と若い頃の僕が似ているところは独立心が強く学生生活が終わると直ぐ一人暮らしを始めるところが似ていると思います。全然、実家に帰ってこない所も似ています。サウナや食事にたまに付き合ってくれます。――実際に小学校の作文にて、“今を大切に”と記載されたそうですが、今も大切にされている言葉なのでしょうか?今を大切には僕の永遠のテーマです。小学生の時に作文を書いた時、自分で書いておきながらなんていいタイトルなんだと感動したのを覚えています。この頃の僕はテレビのバラエティ番組やドラマや映画それから漫画、同じクラスの友達や女子、色んな事に興味を持ちすぎて大変だったような気がします。今を大切にしていたと思います。○■中村蒼 インタビュー――前回に引き続き、サクセスのCMを撮影されていかがでしたでしょうか?また原田さんとサクセスのブランドムービーを撮影できて嬉しかったです。今回は“いい歳の取り方とは”について話していてそれは僕も常に思っている事でした。先の事なんて考えたところで分からないのにどうしても考えてしまって不安になる。でも今回のブランドムービーにもある様に“今を大切に”と今を楽しんで人生を歩んでいる原田さんに言われると何だか救われる様な気持ちになりました。ブランドムービーという短い時間ですが観ている方にも何か届いてくれるといいなと思いました。――20代後半の若い原田さんをみた印象はいかがでしたでしょうか?若かったです(笑)。でも今もとてもかっこよく渋さもあって原田さんの様に歳を重ねていけたらなと思いました。そしてその頃からこれまで第一線で活躍し続けている原田さんは本当に凄いなと改めて感じました。
2023年09月15日PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』が、8月7日(月)に開幕した。ロンドン・グローブ座のアソシエイト・アーティスティック・ディレクターを務め、斬新な演出で多くのファンを唸らせてきたショーン・ホームズによる演出ということで、大いに期待されている作品だ。日本でのショーンの演出は、2020年の『FORTUNE』ワールドプレミアでの初登場以来、3回目。ロシアの劇作家アントン・チェーホフによる『チェーホフ四大戯曲」のひとつで、1903年に執筆され、その翌年に初演された『桜の園』は、彼の生涯最後の戯曲。ショーンがこの『桜の園』を手がけるにあたり上演台本に選んだのは、これまで数々のタッグを組んできて信頼を置いているサイモン・スティーヴンスによるアダプテーション版。現代の俳優が語っても違和感のない軽妙なセリフにリライトしながらも、作品の本質が率直に捉えられており、戯曲を「古典文学」としてではなく「現代の劇場劇」へ見事に適応させている。左から)松尾貴史、原田美枝子、安藤玉恵撮影:細野晋司物語の舞台は、20世紀初頭の南ロシア。外はまだ凍えるように寒い5月。領主のラネーフスカヤがパリから5年ぶりに、ふるさと“桜の園”に帰ってくる。帰還を喜ぶラネーフスカヤの兄ガーエフ、養女ワーリャ、老召使フィールス、近くの地主ピーシチクたち。だが領地を任せたガーエフに経営の才はなく、ワーリャが取り仕切るも、負債は膨らむばかり。借金返済のため、銀行は8月に領地である“桜の園”を競売にかけようとしている……。撮影:細野晋司撮影:細野晋司撮影:細野晋司豪華俳優陣が揃うキャストもまた見どころと言わずにはいられない。女主人のラネーフスカヤ役には原田美枝子。多くの巨匠たちからオファーを受け数々の作品に参加、その確かな演技力で多くの賞を受賞してきた、日本を代表する女優が今回、実に4年ぶりの舞台出演を果たす。実業家ロパーヒン役には、コミカルな演技と軽妙なトークであらゆるメディアにおいて活躍している八嶋智人。トロフィーモフ役には、変幻自在に様々な役柄を演じ、昨年末には第57回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した成河。ワーリャ役には、話題の舞台での好演が記憶に新しい安藤玉恵。アーニャ役には、2023年舞台『キングダム』への出演が記憶に新しい川島海荷。撮影:細野晋司撮影:細野晋司エピホードフ役には、日本でのショーン演出作『FORTUNE』『セールスマンの死』に続いて出演の若手実力派俳優の前原滉。シャルロッタ役には、独特の存在感で観客を魅了する個性派の演技が光る川上友里。ヤーシャ役には、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』への出演でも注目を集める竪山隼太。ドゥニャーシャ役には、栗山民也演出『ザ・ドクター』など舞台での好演が続く若手個性派俳優の天野はな。撮影:細野晋司撮影:細野晋司ピーシチク役には、確かな演技で舞台への出演経験も豊富な市川しんぺー。2017年の三谷幸喜版『桜の園』ではロパーヒンを演じた経験がある。ガーエフ役には、多彩な才能がとどまることを知らない、幅広い分野で活躍中の松尾貴史。『鷗外の怪談』で第56回紀伊國屋演劇賞個人賞、第29回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞している。そしてフィールス役には、『獣唄2021改訂版』『にんげん日記』にて第29回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞した稀代の名優・村井國夫。これほどまでに豪華なキャスティングから見ても、ショーンの本気度が伝わってくるようだ。撮影:細野晋司撮影:細野晋司今作は、8月7日に上演が始まった東京公演(会場:PARCO劇場)に始まり、9月からは宮城・広島・愛知・大阪・高知・福岡と公演を重ねる。120年の時を経て、チェーホフの戯曲が私たちにどう響くのか。日本のクリエイティヴ・チームとショーンが織りなす国際的コラボレーションによる化学変化を、ぜひその目で確かめて欲しい。【演出家・キャストコメント全文】■演出:ショーン・ホームズPARCO劇場で3作目となる演出の機会をいただいたことをとても光栄に思っています。そしてさらにそれがチェーホフの傑作戯曲「桜の園」であることは非常に光栄なことです。私の長きにわたる友人でありコラボレーターのサイモン・スティーヴンス版の「桜の園」は、ダイナミックでありながら、原作に忠実で、その奥深さ・矛盾・ばかげた不条理を捉えています。原田美枝子さんをはじめとする、作品への情熱と才能に溢れるキャストの皆様とご一緒できたこと、そして「セールスマンの死」を共に創ったクリエイティブチームの皆様と再びご一緒できたことは本当に大きな喜びでした。このプロダクションが、同じようにまた観客の皆様を刺激し、楽しませ、そして感動させるものになることを願っています。そして、7日のプレビュー公演で初めて観客の皆様とこの作品が出会う瞬間を楽しみにしています。■ラネーフスカヤ役:原田美枝子パワフルで繊細で楽しい、素晴らしい演出のショーンさんが船長となって大航海に出ていく感じです。良い船出ができると思います。ショーンさんは皆の力を引き出してくれるので、こちらもついついエネルギーを出してしまう程、毎日芝居をするのが楽しい稽古場でした。人の心を動かすとはこういうこと事なんだと体感できると思いますので、是非劇場に足をお運びください。■ロパーヒン役:八嶋智人演出家のショーンさんは演劇的スタミナがすごくあって、稽古の密度もあり楽しいから、ついつい我々もどんどん役に入っていきました。役の関係性が、素の関係性にも入り込んでいくので、八嶋は美枝子さんにメロメロでした。(安藤玉恵さんから突っ込みが入り、「あなたの事は好きなんですけど」と笑わせる場面も )ショーンさんを中心にチェーホフの作品が新しい形で出来上がっていて、我々もつくりながらワクワクしていました。たくさんの人に劇場で体験をしていただけたら嬉しいです。■トロフィーモフ役:成河演出のショーンさんや美術のグレイスさんの発想が刺激的で、そんな考え方や表現の仕方があるんだ!と日々驚きの連続でした。今日のプレビュー公演はショーンさんもいらっしゃるので、まだまだ作品を尖らせて、余分なところも削ぎ落としていけると思っております。お越しいただいた皆様からのご意見もいただいて一緒に作品を作っていただければと思います。■ワーリャ役:安藤玉恵演出のショーンさんは稽古中に「Lovely」とか「Well done!」という言葉で導いてくれたのですが、言われるだけでやる気が出てくるし、「Are you happy?」」とキャストがhappyか聞いてくれるので、演じるのが楽しくてしょうがない稽古場でした。チェーホフの作品は難しいと思われるかもしれませんが、ショーンさんと一緒に理解しやすい作品になったと思います。ぜひ皆さまに見てもらいたいです。■アーニャ役:川島海荷海外の演出家の方とのお仕事は初めてだったのですが、ショーンさんはセリフの語尾など些細な部分から心の中がバレてしまうんです(笑)初めて『桜の園』読んだ時は難しい印象だったのですが、稽古を重ねていくうちにやればやるほど面白い作品になっていきました。私は初舞台が 劇場だったので、成長した姿をみせられるように頑張りたいです。■エピホードフ役:前原滉ショーンさんの演出作品に出演するのは今回が3回目ですが、毎回毎回、面白い作品が続いていて、「こういうふうに作品を組み立てていくんだ!」という驚きがあります。今日の稽古でも直前に変更があったりしましたが、どんどん豊かになっていくのを自分でも感じるので皆さんが観たことのない『桜の園』が観られると思います。是非劇場にお越しいただいて楽しんでいただければと思います。■ガーエフ役:松尾貴史ショーンさんとの稽古は泉のようにアイデアが湧き出てくるので毎日が驚きの連続でした。公演が続いていく中でどのように成長していけるかがテーマかと思いますので、全国の皆さまにも楽しみにしていてもらえたらと思います。稽古が始まる前に『セールスマンの死』に出演していた鈴木保奈美さんにショーンさんのことを聞いたところ「雰囲気がリベラルでアイデアを採用してくれる」と聞いていたので安心して稽古に臨みましたし、全くその通りでした。■フィールス役:村井國夫ショーンさんは、言葉の一つ一つの裏を考えて、なぜその言葉になったのかを深堀し、人間の欲望、裏切り、醜いものまでを掘り起こして、我々に演出をしています。日々、深いものを感じさせていただいてるので、これから全公演演じるのがとても楽しみです。自由さと美しさが日々変わっていっているので、参加できてよかったなと思っています。<公演情報>PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』作:アントン・チェーホフ英語版:サイモン・スティーヴンス翻訳:広田敦郎演出:ショーン・ホームズ出演:原田美枝子、八嶋智人、成河、安藤玉恵、川島海荷、前原滉、川上友里、竪山隼太、天野はな、永島敬三、中上サツキ、市川しんぺー/松尾貴史、村井國夫【東京公演】2023年8月7日(月)〜29日(火)会場:PARCO劇場【宮城公演】2023年9月2日(土)会場:東京エレクトロンホール宮城大ホール【広島公演】2023年9月6日(水)会場:上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)【愛知公演】2023年9月13日(水)会場:日本特殊陶業市民会館ビレッジホール【大阪公演】2023年9月16日(土)・17日(日)会場:森ノ宮ピロティホール【高知公演】2023年9月20日(水)会場:高知県立県民文化ホール・オレンジホール【福岡公演】2023年9月23日(土)・24日(日)会場:キャナルシティ劇場チケット情報公式サイト
2023年08月10日映画『BAD LANDSバッド・ランズ』が2023年9月29日(金)に全国公開される。監督は原田眞人。主演は安藤サクラ。原田眞人が黒川博行の傑作小説『勁草』を映画化映画『BAD LANDSバッド・ランズ』は、直木賞作家の黒川博行による重厚な傑作小説『勁草』を原作とする映画。『検察側の罪人』や『関ヶ原』 『ヘルドッグス』など、数々の話題作を手掛けてきた原田眞人が監督・脚本を務め、実写映画化する。映画で『BAD LANDSバッド・ランズ』で描かれるのは、特殊詐欺を生業とする主人公のネリと、その弟ジョーによるストーリー。後戻りのできない闇の世界へ踏み入ってしまったネリとジョーの向かう先は天国か、地獄か?予測不可能なクライムサスペンスエンタテインメントが繰り広げられる。安藤サクラが主演、弟役に山田涼介主演を務めるのは、『ある男』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し、『万引き家族』や『怪物』にも出演する安藤サクラ。また、安藤演じるネリの弟・ジョー役を、Hey! Say! JUMPの山田涼介が演じる。安藤サクラと山田涼介は初共演となる。橋岡煉梨(ネリ)…安藤サクラ特殊詐欺を生業とし、その成果によって弟のジョーとともに生き延びてきた。特殊詐欺グループの受け子のリーダー格であり、警察の張り込みにも目ざとく気付く。一方、自身も生活をする「ふれあい荘」の住人たちを束ねており、住民たちからの人望も厚い。体調不良の者が出ると病院へ連れて行くなど面倒見の良い一面も。矢代穣(ジョー)…山田涼介(Hey! Say! JUMP)ネリの弟。黒い革ジャンがトレードマーク。刑務所から出所してきたばかりで他に頼る宛が無く、高城に仕事を紹介してもらおうと姉のネリを頼りにやってくる。特殊詐欺に手を染めることでしか生きていくことの出来ない“危うさ”を持つ一方で、血が繋がらないながらも唯一の家族であるネリを心の拠り所にし、守ろうとする側面も持っている。尚、ジョーを演じる山田涼介は、原田眞人とのタッグは『燃えよ剣』以来、2度目となる。曼荼羅(まんだら)…宇崎竜童「ふれあい荘」に住む元ヤクザで、幼いころからネリのことをよく知る存在。高城…生瀬勝久表向きはNPO法人「大阪ふれあい事業推進協議会」の理事長。裏の顔は特殊詐欺グループの名簿屋。佐竹…吉原光夫大阪府警で特殊詐欺の捜査をする捜査一課の刑事。日野…江口のりこ大阪府警にある特殊詐欺合同特別捜査班の班長。新井ママ…天童よしみネリも加担する特殊詐欺の道具屋であり、「亥誠組」とのつながりを持つ。教授…大場泰正博識ながら「ふれあい荘」に住み特殊詐欺の受け子をして生きる通称“教授”。胡屋…淵上泰史グローバル・マクロ投資家の大物で、総資産500億ドルにものぼるゴヤ・コーポレーションの会長。林田…サリngROCK裏賭場の帳付、さらに裏社会での黒い仕事を仲介する謎多き女。映画『BAD LANDS バッド・ランズ』あらすじ<持たざる者>が<持つ者>から生きる糧を掠め取り生き延びてきたこの地で、特殊詐欺に加担するネリと弟・ジョー。二人はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出す…ただそれだけだったはずの2人に迫る様々な巨悪。果たして、ネリとジョーはこの<危険な地>から逃れられるのか。【作品詳細】映画『BAD LANDSバッド・ランズ』公開日:2023年9月29日(金)出演:安藤サクラ、山田涼介、生瀬勝久、吉原光夫、大場泰正、淵上泰史、縄田カノン、前田航基、鴨鈴女、山村憲之介、田原靖子、山田蟲男、伊藤公一、福重友、齋賀正和、杉林健生、永島知洋、サリngROCK、天童よしみ、江口のりこ、宇崎竜童監督:原田眞人脚本:原田眞人プロデュース:原田眞人原作:黒川博行『勁草』(徳間文庫刊)音楽:土屋玲子
2023年06月02日チェーホフの四大戯曲として知られる『桜の園』を、『FORTUNE』、『セールスマンの死』で日本でもその評価を一気に高めたショーン・ホームズが演出。物語は、“桜の園”の領主ラネーフスカヤが5年ぶりにパリに戻って来るところから始まる。一族はすでに借金で首が回らなくなっているが、かつての栄華を引きずったまま。実業家ロパーヒンの助言も聞かず、のらりくらりと現実を見ようとしない。だが桜の園が競売にかけられる日は、確実に目の前に迫っていて――。稽古開始を前に、ラネーフスカヤ役の原田美枝子に話を訊いた。チェーホフの台詞は発する度に新しい扉が開いていくよう――チェーホフ作品には過去、『かもめ』(1999年)と『三人姉妹』(2000年)に出演されていますね。はい、蜷川幸雄さん演出の『かもめ』と『三人姉妹』に出演しました。それまでチェーホフを観たことはあったんですが、あまりピンとこなくて。でも実際に芝居をやってみると、どんどん奥に入っていけるような感覚がありました。それ以前に、蜷川さん演出の『リア王』に次女の役で出させていただきました。シェイクスピアに出てくる女性って、強くて怖い、男をダメにしてしまうような悪役が多い(笑)。私はもうちょっとナイーブな芝居をやりたいと思っていて。そうしたら40歳になったころ、『かもめ』をやる機会をいただき、これがすごく面白かったんです。――演じたからこそ実感する、チェーホフ作品の面白さとは?どんどん台詞が深くなっていく感じがするんです。最初は表面しか見えないのですが、稽古を進めるうちにどんどんその世界に入っていける。とても奥行きがあるというか。悪い例で言うと、3回やったら飽きちゃうような脚本もあるんです(笑)。でもチェーホフは、1か月稽古をしても、何度上演しても、どんどん違う扉が開いていく。俳優の仕事って役の内側にダイビングしていくような、中からその人物に触れていくようなところがあるんですが、チェーホフの台詞はその一つひとつを発する度に、こんな深い意味があったんだとか、こんな深い感情があったんだってことが見えてくるんです。しかもロシア人が書いた、ロシアの話であるにも関わらず、今の私たちがやっても十分にわかるわけですから。それはきっとチェーホフが、国とか言語とか文化とかそういったことの奥にある、“人”というものを深く見て、きちんと書いていたからだと思います。――今回演じられる“桜の園”の女主人ラネーフスカヤについては、現状どんな女性だと捉えていますか?憧れますよね、お金の心配をしないで生きていられる貴族なんて(笑)。私たちが生きていくためには働いて、お金を稼がないといけないわけですが、彼女はそうじゃない。「お金がないなら、あるところから持ってくればいいじゃない」と。その発想がすごく楽しいなって。自分はお金なんて少ししか持っていないのに、貧しい人に「くれ」と言われたら全部あげてしまうし、「こんなこと明日から絶対しないわ」と言っているのに、結局はまたあげてしまう。それでも憎めないというか、すごくチャーミングな、魅力的な女性だと思います。“喜劇”か“悲劇”かどうかは、観た人が決めればいいこと――チェーホフは『桜の園』を“喜劇”として書いたそうですが、原田さんは本作の喜劇性をどんなところに感じますか?たぶん“喜劇”とか“悲劇”って、端が決めればいいことだと思うんです。自分ではものすごく真剣に悩んで、「ああでもない、こうでもない」なんて思っていても、端から見れば「なにやってんだか」みたいなことはいっぱいあるわけですから。――それはつまり、舞台上の登場人物たちと観客の関係にも同じことが言えるのでしょうか。そう思います。そしてそれが喜劇かどうかは、観てくださった方が決めればいいかなと。ラネーフスカヤだって、視点を変えればめちゃくちゃな人ですからね。娘に「ロシアに帰るお金すらないかもしれない」なんて心配されているのに、全部チップとしてあげちゃうし。でもなんか最終的にはみんな明るいというか。そこがたぶん、チェーホフの人に対する愛情なんでしょうね。ラネーフスカヤに限らず、それぞれのキャラクターが本当に面白い。で、みんな好き勝手なこと、無駄なことをしゃべっているように見えて、実はその人の生き方がちゃんと出ていたり、すごく哲学的な素敵なことを話していたり、やっぱり無駄話だったり。そういうキャラクターの描き方も、チェーホフはとてもうまいなぁと思います。――では役者として取り組む上では、彼女たちの人生を、ただ一生懸命に生きるということでしょうか?そうです。自分自身の人生と同じように、ラネーフスカヤの人生も一生懸命に生きる。『三人姉妹』の最後にも、そんな台詞がありますよね。「生きていかなければ」って。これも私がすごく好きな台詞です。――演出は『FORTUNE』(2020年)、『セールスマンの死』(2022年)を手がけられた、イギリス人のショーン・ホームズさんです。すでに顔合わせされたとのことですが、どんな印象を受けましたか?ショーンさんってすごくパワフルで、それでいて繊細。そして明るいから、普通にお話出来るのがすごく嬉しかったです。なにか構えたりせず、ものを作る者同士として話し合える感覚がある。ちょっと聞いた演出プランも、すごく面白そうで!オーソドックスなドラマというよりも、ちょっと現代アートのような切り口になるんじゃないかと思います。そしてイギリス人のショーンさんが、日本人の私たちと、ロシアの作品を手がけることで、どんな相乗効果が生まれるのか。今から楽しみでなりません。取材・文:野上瑠美子撮影:石阪大輔ワンピース/ヨシエ イナバ(ビギ TEL03-6861-7678)靴/銀座かねまつ(銀座かねまつ6丁目本店 TEL03-3573-0077)イヤーカフ、ピアス、ブレスレット/すべてレスピロ、ネックレス、リング/ともにシンティランテ(すべてイセタン サローネ東京ミッドタウン TEL03-6434-7975)PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』チケット情報『桜の園』東京公演のぴあアプリ先着先行を受付中!受付は、6月1日(木)23:59迄詳細は こちら() からこの機会にぜひ、ぴあアプリをDLのうえ、お申込みください!
2023年05月31日PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』が、8月8日(火) から29日(火) にPARCO劇場(※8月7日(月) プレビューオープン)で上演されることが決定した。ロシアの劇作家アントン・チェーホフが1903年に執筆し、翌年モスクワ芸術座で初演された『桜の園』は、長年にわたり世界各国であらゆる翻案・演出により上演され続けている。今回は、現在イギリス・ロンドンのグローブ座(Shakespeare’s Globe)のアソシエイト・アーティスティック・ディレクター(準芸術監督)を務め、2022年に『セールスマンの死』を手がけたショーン・ホームズが演出を担当。彼が上演台本に選んだのは、これまで数々のタッグを組んできたサイモン・スティーヴンスが2014年に発表したアダプテーション版で、日本上演に向けてさらに推敲された台本となる。女主人のラネーフスカヤ役は、4年ぶりの舞台出演となる原田美枝子、幼少からラネーフスカヤを慕っていた実業家ロパーヒン役は八嶋智人が演じる。また新しい思想で娘アーニャに影響を与えるトロフィーモフ役で成河、養女ワーリャ役で安藤玉恵、娘のアーニャ役で川島海荷、管理人のエピホードフ役で前原滉、娘の家庭教師シャルロッタ役で川上友里、パリに同行していた若い召使いヤーシャ役で竪山隼太、メイドのドゥニャーシャ役で天野はな、近所の地主ピーシチク役で市川しんぺー、女主人の留守を預かっていた兄ガーエフ役で松尾貴史、先代から仕える老召使フィールス役で村井國夫が名を連ねた。併せて、ショーン・ホームズ、サイモン・スティーヴンス、さらにキャストからのコメントが到着した。なお本作は東京公演を上演後、宮城、愛知、大阪、広島、福岡と巡る予定だ。■演出:ショーン・ホームズ コメント大変幸せなことに、美しいPARCO劇場でまた演出をさせていただく機会に恵まれました。2022年の『セールスマンの死』は、非常に才能ある、そして創作に全身全霊で取り組むキャスト・スタッフと共にワークができた本当に充実し素晴らしい経験でした。『桜の園』は全く違う戯曲ですが、私たちのアーティスティックな出発点は『セールスマン』の時と似たものになります。観客が戯曲と新たに新鮮に出会い、そして俳優たちの才能が存分に花開くことのできる環境を、私たちは今回も追求します。チェーホフの戯曲は、喪失、政治・社会や環境の変化、家族愛、資本主義の台頭というテーマを扱っています。それにとっても可笑しいんです!私たちは、チェーホフの劇作が内包する輝かしい矛盾の全てを生き生きと捉え、見る人が驚き、心を動かされ、そして挑発されるプロダクションを目指したいと思います。また、長きにわたってコラボレーションしているサイモン・スティーヴンスとまた一緒に組むことができることを特に嬉しく思っています。このコラボレーションの豊かさは、2019年東京で迎えた彼の戯曲『FORTUNE』の世界初演が証明してくれています。サイモン版の『桜の園』は、チェーホフの原作に忠実でありながら鋭い現代性を持ち合わせており、間違いなく2023年にふさわしい、新たな瑞々しい命を戯曲に吹き込んでくれることでしょう。この作品は私にとって3本目のパルコ・プロデュース作品となります。これまでに皆さんと培ってきたクリエイティブな関係を、さらに発展させる機会となるこの公演をとても楽しみしています。■英語版:サイモン・スティーヴンス コメント好きな戯曲は何かと誰かに聞かれたらいつも、最終的には、アントン・チェーホフの『桜の園』と答えます。私が生涯ずっと大好きな戯曲です。この戯曲が描く深い人間性が大好きです。そのロマンスと喜劇性が大好きです。そしてその哀しみが大好きです。チェーホフは、あらゆる作家の中で私が一番好きな作家です。『桜の園』は彼の最後の戯曲です。私は、この戯曲が、彼の最も人間らしい傑作だと思います。10年前に、英語版を書くことができたのは私にとってもとても名誉なことでした。そして今回の新しいバージョンのために、この戯曲に再び向き合う素晴らしい機会に恵まれました。私がこれまでの人生で何度も立ち返り、そしてこれからも共にあり続ける戯曲です。そして、私の友人でありコラボレーターであるショーン・ホームズがこの戯曲に命を吹き込んでくれるということに興奮を覚えています。この戯曲が、私の愛する街、東京で命を宿すことに本当に感動しています。毎年変わらぬ桜の花に心奪われる街で、桜の花に美しく飾られた戯曲が上演されます。■原田美枝子 コメントチェーホフの作品は、以前、蜷川幸雄さんの演出で、『かもめ』アルカージナ役と『三人姉妹』マーシャ役で出演させていただきました。男たちが歴史を動かすようなシェークスピアの芝居とは違って、一つの家族に起こる出来事をきめ細かく描くチェーホフの世界には独特の面白さがあります。ショーン・ホームズさんは、パワフルで、なおかつ繊細な演出家だと思うので、とても楽しみです。昨日まであった普通の生活が一変してしまった、現在のロシアとウクライナの状況も重なり、今を生きる私たちにも通じる『桜の園』になるといいなと思っています。■八嶋智人 コメントショーンさん演出の『セールスマンの死』を観て感動した直後のオファーだったので勝手に運命を感じています。先日お会いして、ますます今回の作品に対して期待が大きくなりました。『桜の園』はチェーホフが仕掛ける、時代が大きく変化する時の人間の業をぎゅっと濃縮した悲しいまでの喜劇。その中でもロパーヒンをやるなんて緊張と興奮です。キャスト・スタッフも大好きなメンバーで本当に嬉しい。宇宙から俯瞰するように、この作品をさらに普遍的なモノにして皆さんにお届けできると信じています。楽しみにしていて下さい。■成河 コメントチェーホフ作品はこれまでご縁がなくて今回が初めての挑戦です。これまで国内で色々なチェーホフの上演を観てきましたが、その文学的価値以上に上演を心から楽しめるというのはなかなか稀で。現代化、適切に日本語化するというのがとても手強い印象です。先日演出家のショーンと面会した時、「イギリスでもチェーホフ上演は相当手こずる」「フジツボがびっしりこびり付いているボートから丁寧にフジツボを剥がして本来のボートの形を蘇らせるんだ」と言っていたのが印象的でした。まだ誰も見たことのない、スリリングでダイナミックな『桜の園』を目指すショーン、その一助たるべく、繊細な思考と大胆な姿勢で臨みたいと思います。■安藤玉恵 コメントこのタイミングだったのかと、深く感慨にふけっています。いつかわからないけど必ずやるだろうと、やらないで死ぬことはないだろうと思っていたチェーホフです。20世紀初頭のロシアの戯曲に、普段はイギリスで演出されているショーンさんと向き合うのですから、稽古場ではたくさんの豊かな会話が生まれるでしょうし、それが作品に活かされるのだろうと、先日ショーンさんにお会いして確信しました。『桜の園』私は養女のワーリャをやります。この座組みに入れていただけて感謝しています。そして、夏に始まるリハーサルのことを考えて早くもドキドキしています。■川島海荷 コメント幾度となく世界中で上演されているチェーホフの『桜の園』、私にとって挑戦であり、役者としてステップアップできるようアーニャという役を深めて演じていきたいです。先日、演出家のショーンさんとお話させていただく機会があり、作品の考察などをお聞きしてより想像が膨らみ、稽古が待ち遠しいです。10年ぶりのPARCO劇場、成長した姿をみせられるよう頑張ります。■前原滉 コメントこの度、エピホードフ役で出させて頂くことになりました。前原滉です。ショーンさん3度目の来日にして、3度目の出演ということで、また一緒に作品を作れることがとても幸せです。今度はチェーホフの世界をショーンさんがどう立体化していくのか、今から楽しみで仕方ありません!更に衣装・美術は『セールスマンの死』で、素敵すぎるセットと衣装で魅了してくれたグレイスさん。今度はどんなセットが目の前に現れるのか、ワクワクです。まだ稽古も何もしてませんが楽しみで仕方ありません!きっと見たことない桜の園が見れると思います!是非観に来てくださいませ!■川上友里 コメント物語の舞台は20世紀。20世紀っていつ?というところからスタートいたしました。お恥ずかしながら。そして調べたところ「チェーホフ42歳の1902年夏に着想され、1903年秋に書き上げられた」と書いてありました。全く共通点の無さそうなチェーホフと私に、ほぼ同じ歳という共通点がありました!大発見です。光栄です。台本で、シャルロッタの部分は面白く笑ってしまいました。舞台上でも楽しい場面になるといいなあと思ってます。演出のショーン・ホームズさんにもシャルロッタはどんな家庭教師か色々と教えて頂き、やる気がでました。だれよりも強い女性です。■竪山隼太 コメント蜷川さんの下にいた時、練習課題としてチェーホフ作品に出会いました。『かもめ』のトレープレフや『三人姉妹』のトゥーゼンバフのシーンを抜粋練習していく中で、人への矢印を隠しながら喋る余白の多いセリフたちが癖となりチェーホフに心惹かれていきました。(その挑戦は蜷川さんにコテンパンにやられました笑)最終戯曲『桜の園』をサイモンさんの現代版、広田さん翻訳、ショーンさん演出で共に創作できるなんて。昨今ニュースで首を捻りながらみるロシアの物語を2023年に取り組める。夢のようです。武者震いするほど素敵なキャストの皆様と一緒に、揺らめく愛おしい戯曲に3ヶ月どっぷり浸りに行きます!ぜひ皆様劇場へお越し下さい!■天野はな コメント大学生の頃、ロンドンの劇場でサイモンさん脚本の『真夜中に犬に起こった奇妙な事件』を拝見しました。言葉がわからないながらもとても感動し、滞在中に観た作品の中で最も記憶に残っていました。ショーンさん演出の『セールスマンの死』も昨年パルコ劇場で拝見しました。こちらも本当に素晴らしく、今でも舞台上の景色を鮮明に思い出すことができます。そんな一観客として観ていた世界に自分が入ることになるなんて、、、もうすでにドキドキワクワクしております。素晴らしいキャストの皆様と共に、また新しい桜の園をお届けできるように、日々しっかりと稽古を重ねたいと思います。■市川しんぺー コメントまずは『FORTUNE』で刺激的な体験をさせてくれたショーンさんの演出という事にワクワクしております。そして、『桜の園』は10年程前にもPARCOプロデュースの公演に出演しているのですが、また新たな感触、新たな景色が見られるだろう事にもワクワク。役も違うので、違う目線での参加もワクワクを加速させます。更にワクワクだらけの共演者の皆様。ワクワクが止まりませんが、うっかり浮足立たない様に、丁寧に作品に溶け込むべく臨みます。また、劇場に足を運んで頂くという事の有り難みを嫌というほど感じるここ数年でしたが、お客様に足を運んで良かったと思って帰って頂ける様に精進します。皆様にとって刺激的な演劇体験になりますように。■松尾貴史 コメント何も知らない高校生の頃、テレビタレント的な活動ばかりになっている有名な俳優がインタビューで「本当はチエホフとかやりたいんだよ」と語っていて、どんな素晴らしい世界なんだろうと興味を持ったのが最初でした。チャップリンの名言に「人生は近くで見ると悲劇だが離れてみれば喜劇だ」というものがありますが、この作品こそ、演出と演技によって、大変な振り幅が生まれるものではないかと想像しています。泉のようにイマジネーションが湧くショーンとの作業、達者で個性的な名優たちとの共演が楽しみです。■村井國夫 コメントチェーホフとの出会いは、俳優座養成所在所中、20歳の頃だと思います。それから、この何十年の間、幾度となく「桜の園」を拝見しましたが、喜劇と思った事は、一度もありません。しかし、チェーホフは喜劇で書いています。私の理解力の至らなさが、これは大変だ。どう理解すればいいのだろう。苦難の時を迎えそうです。階級、出自の違う人達の思惑を感じる取る必要があります。私はチェーホフさんとは、あまり仲がよろしくありません。だから、理解するのに時間がかかる気がしますが、演出のショーンの力を借りて、フィールスを生きていきたいと思っています。<公演情報>PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』ビジュアル作:アントン・チェーホフ英語版:サイモン・スティーヴンス翻訳:広田敦郎演出:ショーン・ホームズ【出演】原田美枝子、八嶋智人、成河、安藤玉恵、川島海荷、前原滉、川上友里、竪山隼太、天野はな、市川しんぺー/松尾貴史、村井國夫東京公演:8月8日(火)~8月29日(火) PARCO劇場※8月7日(月)プレビューオープン※宮城、愛知、大阪、広島、福岡公演あり
2023年03月09日高橋一生と橋爪功が親子役で共演するドラマ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」に、原田美枝子が高橋さん演じる星太郎の母親役で登場することが分かった。本作は、花火師親子の不思議な日常と、彼らと接して影響を及ぼしていく女性の心の成長を、圧倒的な会話劇で描き出す一筋縄ではいかない心温まるファンタジードラマ。今夜放送の第8話では、航(橋爪さん)の別れた元妻で、9歳の星太郎を置いて家を出た、原田さん演じる母・理代子が登場する。理代子が歩んできた決して平坦ではない道のりを、凛とした美しさの中に秘める悲哀で体現。多くを語るというよりも、佇まいで魅了していく。星太郎は、航が遺した日記の内容を見て激昂。その内容は、自分が知らないところで航と理代子が愛人関係を続けていたという。また、これまで星太郎が接してきた航の幽霊は、自身が作り出した都合のいい妄想であることが発覚、本物の航の幽霊が現れたことで、真実はさらに複雑なものになっていく。そんな中今回は、どうして理代子が家を出ていくことになったのか?という重く、切ないやりとり、星太郎が抱える秘めたる思いが語られる。「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」は毎週土曜日23時30分~テレビ朝日系にて放送中。(cinemacafe.net)
2023年03月04日菅田将暉&原田美枝子のW主演で9月に公開された感涙必至の愛と記憶の物語『百花』。この度、本作のBlu-ray&DVDが2023年2月15日(水)にリリースされることが決定した。本作は、映画プロデューサー・脚本家として『告白』『君の名は。』『映画ドラえもん のび太の宝島』など多数の映画を製作してきた川村元気が、2019年に発表した自身4作目となる小説「百花」の映画化。自身の体験から生まれたこの小説の映像化で、長編監督デビュー。第70回サン・セバスティアン国際映画祭で日本人初の最優秀監督賞を受賞、ロサンゼルスで開催されるAFI(アメリカ・フィルム・インスティテュート)映画祭に正式出品され、北米プレミア上映が決定。10月に開催された「ロンドン・イーストアジア映画祭」、「ジャカルタ・ワールド・シネマ・ウィーク」や「香港アジア映画祭」などへの出品がされ、世界からも注目されている。親子の愛と記憶の物語となっている本作。記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子を菅田さん。全てを忘れていくなか、様々な時代の記憶を交錯させていく母を原田さんが演じているほか、長澤まさみ、北村有起哉、板谷由夏、神野三鈴、永瀬正敏ら豪華俳優陣が出演している。今回リリースされるスペシャル・エディションには、製作スタッフによる撮影秘話を徹底的に語りつくしたオーディオ・コメンタリー、クランクインの撮影風景や撮影現場でのキャストのコメントなどの秘蔵映像が含まれたメイキングや完成披露舞台挨拶や初日舞台挨拶、また最優秀監督賞を受賞の模様が収められたサン・セバスティアン国際映画祭などのイベント映像集が収録。そして、永瀬さんが撮影現場で共演者を撮影した写真や、雑誌「CUT」のために撮り下ろした菅田さんのアザーカットを掲載した特製のフォトブックが同梱。アウターケース仕様となっており、豪華な内容だ。『百花』Blu-ray&DVDは2023年2月15日(水)発売。(cinemacafe.net)■関連作品:百花 2022年9月9日より全国にて公開©2022「百花」製作委員会
2022年12月07日●ディズニー作品初参加「夢の中にいる感じ」 父親としての顔もネプチューンとして第一線級で活躍する一方、俳優としてもコンスタントに映画・ドラマに出演し、高い評価を受けている原田泰造。そんな彼が、来年100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニーが贈る最新作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』(公開中)で主人公サーチャー・クレイドの日本版声優に挑んだ。50代になって巡り合った「ほぼ初めて」という声の芝居。長年エンターテインメントの最前線で活躍してきた原田にとって、この年齢になったことで感じた思いとはどんなものだったのだろうか――。「まだまだ夢の中にいるような感じなんですよ」と初となるディズニー・アニメーション作品に参加した思いを語った原田。映画やドラマなどで渋い演技を披露しているが「声優は、昔に少しだけやらせてもらったことがあったのですが、ほとんど覚えていなかったので、初めてに等しかったんですよね」と苦戦することも多かったという。それでも「映像が素敵で、サーチャーと一緒に驚いたり、息を飲んだり……と冒険しているような感覚。とても面白かった」と充実したアフレコ体験だったという。自分で声を吹き込んだキャラクターが作品の中で動き回るのを観ると「スゲー。本当にディズニー作品に参加したんだ」と実感が湧いてきた。トリオを組むネプチューンの名倉潤や堀内健からも「おめでとう」と声を掛けてもらい、家族も「おーまじか」と自分以上に興奮していたという。前述のとおり、最初はディズニー作品に参加しているという実感はなく「フワフワした感じ」だったという。さらに「自分の声が作品の世界観を壊してしまったらどうしよう」というプレッシャーも襲ってきた。しかし物語に入り込むと、そこは壮大で胸躍るファンタジーの世界が広がっていた。原田は「本当にワクワクするような冒険の旅に魅了され、気がついたら不安みたいなものはなくなっていました」と語ると、「そんな壮大な世界である一方、普遍的な家族の絆の物語であるので、そこはスッと入っていくことができました」と作品の大きなテーマに触れる。○■年々出不精に「出掛けると言えばサウナぐらい」原田が言及するように、本作はサーチャーを中心に、父である偉大な冒険家・イェーガー、サーチャーの息子イーサンという親子3代の物語でもある。自身の夢を追い求めるイェーガーを観ていたサーチャーは冒険嫌いになり「安定こそが一番の幸せ」という考えを持つようになる。そしてその思いを息子のイーサンにも受け継がせようとする。「この3人は、多くの人が備えているような気質を持ち合わせているので、誰にでも感情移入しやすいキャラクターだなと思いました」と感想を述べると、「サーチャーと僕が似ているところは、冒険嫌いなところですかね」と笑う。アクティブなイメージがある原田だけに意外な回答に感じられたが「もう、僕はずっと家にいます。奥さんや子供たちはイェーガーみたいに冒険好きで、いろいろなところに出かけるのですが、僕はほとんど家にいますね。年々出不精になってしまって……まあ自分の部屋が好きなんですよ。出掛けると言えばサウナぐらい」と笑う。さらに、サーチャーのように自分の考えを子供に主張するようなところがあるのか聞いてみると「もう子供は成人しているのですが『お前の幸せはこれだ』みたいな父親ではなかったですね。たまに『え、それはやらないほうがいいんじゃないかな』って言うぐらい。基本はやりたいことを応援していたと思います」と語ってくれた。またサーチャーは、イーサンの友達の輪にも入っていくようなところがあったが「僕のお父さんがあんな感じだったんです。野球をしているところに来て混ざろうとしたり……。それがすごく嫌だったので、僕は絶対そういうことをしない父親になろうと思っていました(笑)」と語ると「サーチャーって『俺についてこい! お父さんだから頑張るぞ』ってタイプじゃないですよね。ずっと巻き込まれていく感じ。それでも息子を守らなければ……と一生懸命。それが格好良く映りましたね。僕も家族を引っ張っていくタイプではないし、(サーチャーの妻)メリディアンがしっかりしているところも、うちの家庭に似ているかも」と笑っていた。●「認められたい」という気持ちが強かった若手時代からの変化現在52歳の原田。この年齢になってディズニーの世界に足を踏み入れた。「すごく楽しかったですね」とキラキラした目を向けると、「とてもありがたいことでした」と今回のチャレンジについて語る。お笑い界でも俳優としてもベテランの域に突入しているが「あまり番組や作品に臨む姿勢は若い頃と変わっていないんですよね」と振り返ると「でも楽にはなってきたし、今が一番面白いかな」とつぶやく。その要因を問うと「若い頃はどうしても結果を求めるというか、認められたいという気持ちが強かったけれど、今はとにかく楽しみたいなという気持ちが強いからですかね」と回答する。自分がしっかりと楽しめれば、周囲の評価はまったく気にならなくなったという。本作も「とても楽しくできた」というと「これからもずっといまやっている芸能の仕事を大切にしながら、自分のキャパシティのなかで続けていけたらいいなと思います」と柔らかい表情を見せる。すでに確固たる地位を確立しているように思えるが「この仕事がなくなったら嫌だなと心から思うんですよ。だから大切にしていきたいですね」としみじみ語った。■原田泰造(はらだ・たいぞう)1970年3月24日生まれ、東京都出身。ネプチューンのメンバー。バラエティやCMで活躍する一方、俳優としても数々の作品に出演し高い評価を得る。主な出演作に大河ドラマ『篤姫』『龍馬伝』や連続テレビ小説『ごちそうさん』(NHK)、ドラマ『全力失踪』(NHK BS)、『サ道』(TX)、映画『ボクの妻と結婚してください。』(16)、『ミッドナイト・バス』(18)、『アイネクライネナハトムジーク』(19)、『夏への扉 -キミのいる未来へ-』(21)など。
2022年12月01日原田知世が、デビュー40周年を記念したスペシャルコンサート『原田知世 40th Anniversary Special Concert “fruitful days”』を10月16日に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催した。今年デビュー40周年を迎えた原田は、これまで応援してくれたファンへ感謝の気持ちを伝えるべく、2022年は歌手活動をメインに展開。本公演は4,000人の観客を動員し、定刻から5分を過ぎたころ、場内が暗転し演奏がスタート。そしてステージ中央に赤いワンピースを身にまとった原田が現れると、大きな拍手が起こった。1曲目はラヴソングカバーアルバム『恋愛小説3~You & Me』(2020年)からナイアガラ・トライアングルの「A面で恋をして」。歌い出しからトレードマークの透明感はそのままに、伸びやかなヴォーカルが会場内を包み込む。原田をサポートする伊藤ゴロー率いるバンドは、ここ10年近くレコーディングやライヴを共にしているメンバー。この日はストリングカルテットやホーンが加わり、原田含め総勢11名がステージに立った。最初のMCでは、「今日が40周年最後のライヴになります。今回は大好きなゲストの方が次々とステージに上がってくださいますので、“知世まつり”に参加するような気持ちで楽しんでください」と語った。「恋をしよう」、「ユー・メイ・ドリーム」(シーナ&ザ・ロケッツのカバー)と華やかなナンバーが続いたのち、先ほどのMC通り、早くも1人目のゲストである大貫妙子がステージに招かれた。披露されたのは、原田のデビューミニアルバム『バースデイ・アルバム』(1983年)で大貫が提供した名曲「地下鉄のザジ(Zazie dans le métro)」。初録音から40年におよぶ深い信頼関係を物語る、相性抜群のデュエットを聴かせた。そして、デビュー当時に主演ミュージカルの主題歌として松任谷由実から提供された「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」をしみじみと歌ったのち、2人目のゲストの土岐麻子がステージに登場。土岐が作詞を手掛け、デュエット・ヴァージョンも録音した「ping-pong」を軽やかに披露した。第1部の最後では、『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』の主題歌になった「冬のこもりうた」を、スクリーンに投影される美しい映像をバックに感動的な歌唱を繰り広げた。休憩をはさんだ第2部は、最新作『fruitful days』収録の「Like This」からスタート。降りたままのステージ幕にさまざまなイメージが投影され、その背景で幻想的な演奏が繰り広げられる。曲が終わって幕が上がり、原田のシルエットがステージ後方に浮かび上がると、楽曲は川谷絵音提供の「ヴァイオレット」へ。そして、白いワンピースに着替えた原田はファルセットを交え、切ないメロディを凛とした表情のヴォーカルで歌い上げた。続いては、ポップエレクトロニカバンド、pupaで活動を共にした高野寛が3人目のゲストとして登場し、高野が作詞を手掛けた『fruitful days』収録曲「邂逅の迷路で」を演奏。高野のギターとコーラスが加わることで、楽曲がよりドラマチックに変貌を遂げたのが印象的だった。そして、最後のゲストとしてムーンライダーズの鈴木慶一がステージに招かれた。鈴木は1992年から96年にかけて原田のプロデュースを手がけ、アイドルからアーティストへの扉を開いた歌手・原田にとっての最重要人物。高橋幸宏とのユニット、THE BEATNIKS名義で『fruitful days』に提供した「アップデートされた走馬灯」にギターとコーラスで参加。同曲は今回がステージ初披露となった。コンサートの終盤には、自身で作詞を手がけた「夢の途中」や、「もっと多くの人に届けたいので、これからも大切に歌っていきたい」と紹介した「一番に教えたい」という、現在の原田の想いが込められたナンバーが並んだ。そして本編ラストは「銀河絵日記」。作家 / 作詞家の高橋久美子が手がけた人生をあてのない旅になぞらえた歌詞を軽やかで芯のある歌声で表現し、これから先の原田を予感させるパフォーマンスとなった。今日この時を皆さんと共に過ごせていることを本当に幸せに思いますアンコールは、まず1997年のヒット曲「ロマンス」。ファンへの感謝のしるしとしてこの曲のみ観客も撮影OKとなり、原田はステージの左右まで歩いていき客席に笑顔を振りまく。演奏後には、胸いっぱいの表情で「14歳の私はこんな日が来るなんて、あの時は想像できませんでした。本当にたくさんの素晴らしい出会い、そして愛をいただきながら、ここまで歩んでくることができました。なにより、一緒に歩んできてくださった皆さんが温かく見守ってくださっていて、こうして今日この時を皆さんと共に過ごせていることを本当に幸せに思います。40周年で、いつも応援してくださっている皆さんにお返しをする一年にしようと思ってやってきましたが、逆にたくさんの勇気や力を皆さんからいただきました」と語った。そして最後は「時をかける少女」。ここで観客が携帯電話のライトを点灯し左右に振るサプライズが。客席全体が星空のような空間となり、まさに時をかける素敵な演出となった。原田は感激のあまり涙を流し、時おり声を詰まらせる場面もあったものの、最後まで大切に歌いきった。心にしみるパフォーマンスに、客席からは惜しみない拍手が送られた。歌い終わり、出演者全員がステージから去ったあとも、原田は何度も観客に向けて感謝の気持ちを繰り返していた。なお11月2日には初のオフィシャルカバーアルバム『ToMoYo covers』がリリース予定だが、アルバムからの先行シングル第2弾となる、kiki vivi lilyの「ロマンス」が10月19日に配信リリースとなる。MELRAWやLAGHEADSのメンバーで構成されるk.v.l Bandによるトラックに、唯一無二のウィスパーヴォイスと趣向を凝らしたコーラスワークが乗る、軽やかでフレッシュなカバーに仕上がっている。撮影:三浦憲治<公演情報>原田知世 40th Anniversary Special Concert “fruitful days”10月16日(日) 東京・東京国際フォーラム ホールAセットリスト1. A面で恋をして2. 恋をしよう3. ユー・メイ・ドリーム4. 地下鉄のザジ(Zazie dans le métro)(with 大貫妙子)5. ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ6. ping-pong(with 土岐麻子)7. 冬のこもりうた~休憩~8. Like This9. ヴァイオレット10. 邂逅の迷路で(with 高野寛)11. アップデートされた走馬灯(with 鈴木慶一)12. 夢の途中13. 一番に教えたい14. 銀河絵日記Encore15. ロマンス16. 時をかける少女原田知世(vocal)伊藤ゴロー(bandleader, guitars) / 佐藤浩一(piano, keyboards) / 鳥越啓介(bass) / みどりん(drums) / 織田祐亮(trumpet) / 藤田淳之介(saxophones) / 伊藤彩ストリングカルテット(violin:伊藤彩, 沖増菜摘, viola:三木章子, cello:結城貴弘)<リリース情報>原田知世『原田知世のうたと音楽~デビュー40周年記念ベスト・アルバム』Now On Sale●限定盤(2CD+DVD):5,500円(税込)原田知世『原田知世のうたと音楽~デビュー40周年記念ベスト・アルバム』限定盤ジャケット●通常盤(2CD):3,850円(税込)原田知世『原田知世のうたと音楽~デビュー40周年記念ベスト・アルバム』通常盤ジャケット【CD収録内容】■Disc11. 悲しいくらいほんとの話2. 時をかける少女3. ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ4. 愛情物語5. 天国にいちばん近い島6. 雨のプラネタリウム7. 彼と彼女のソネット8. さよならを言いに9. 早春物語10. 100 LOVE-LETTERS11. ロマンス12. シンシア13. 恋をしよう14. Tears of Joy15. 空と糸 -talking on air-■Disc21. くちなしの丘2. Anywhere / pupa3. FINE4. 名前が知りたい5. 夢の人(I’ve Just Seen a Face)6. September7. やさしさに包まれたなら8. 地下鉄のザジ(Zazie dans le métro)9. 銀河絵日記10. 冬のこもりうた11. A面で恋をして12. A Doodlin’ Song(duet with 細野晴臣)13. ヴァイオレット14. 一番に教えたい15. 時をかける少女(2017 version)【DVD収録内容】※限定盤のみ■Music Video Selection・ロマンス・シンシア・空と糸 -talking on air-・くちなしの丘・FINE・夢の人(I’ve Just Seen a Face)・September・ロマンス(2017 version)・銀河絵日記・A面で恋をして■Live at Bunkamura Orchard Hall 2022・冬のこもりうた・時をかける少女購入リンク:『ToMoYo covers~原田知世オフィシャル・カバー・アルバム』11月2日(水) リリース価格:3,300円(税込)『ToMoYo covers~原田知世オフィシャル・カバー・アルバム』ジャケット【収録内容】1. 天国にいちばん近い島(土岐麻子)2. 早春物語(藤原さくら)3. ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ(中納良恵)4. シンシア(堀込泰行)5. ロマンス(kiki vivi lily)6. ヴァイオレット(indigo la End)7. 冬のこもりうた(橋本絵莉子)8. くちなしの丘(キセル)9. 時をかける少女(Plastic Plastic)予約リンク: vivi lily「ロマンス」10月19日(水) 配信リリースkiki vivi lily「ロマンス」ジャケット関連リンク公式サイト:::ユニバーサル ミュージック 原田知世サイト:
2022年10月17日28万部を超えるベストセラー小説を原作者・川村元気自身が監督・脚本を手掛け、映画化した『百花』。この度、ロサンゼルス最大規模の国際映画祭AFI(アメリカ・フィルム・インスティテュート)映画祭に正式出品、北米初上映されることが分かった。映画産業の世界的中心地であるハリウッドが位置する都市・ロサンゼルス最大規模の国際映画祭として知られるAFI(アメリカ・フィルム・インスティテュート)映画祭。米アカデミー賞をはじめとする様々な賞レースの前哨戦としても常に注目を集め、北米で権威のある国際映画祭の1つ。ハリウッドのチャイニーズ・シアターをメイン会場とし、毎年国内外の約140作品を上映。例年、著名な映画監督や俳優がゲストとして参加することでも知られている。その映画祭に本作『百花』が正式出品され、プレミア上映されることが決定。邦画が選出されることは少なく、今年は邦画としては唯一。過去には濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』や、是枝裕和監督の『そして父になる』『海街diary』『万引き家族』、宮崎駿監督の『風立ちぬ』などが選出されており、今作に対しても現地メディアや観客からの注目が集まっている。なお、本作は、ヨーロッパにおいてカンヌ、ベルリン、ヴェネチア国際映画祭に次いで重要な映画祭として位置づけられており、スペイン最大の映画祭であるサン・セバスティアン国際映画祭オフィシャル・コンペティション部門へ正式出品され、現地時間で9月20日(火)に公式上映を実施。原田美枝子、川村監督が現地へ駆けつけ、映画を鑑賞した観客から惜しみない拍手と歓声が送られた。『百花』サン・セバスティアン国際映画祭レッドカーペットにて現地時間24日(土)の授賞式では川村監督が“日本人初”となる最優秀監督賞を受賞。初監督としての受賞は極めて異例の快挙となった。さらに、10月11日~31日開催の「ロンドン・イーストアジア映画祭」、10月22日~30日開催の「ジャカルタ・ワールド・シネマ・ウィーク」、10月25日~11月13日開催の「香港アジア映画祭」などの映画祭への出品が決定し、“親子の愛と記憶の物語”が国際的な広がりを見せている。そんな国際的な展開や海外から反響を受け、この度、日本でもロングラン興行も決定している。『百花』は全国にて公開中。AFI(アメリカ・フィルム・インスティテュート)映画祭は11月2日(水)~6日(日)開催。(text:cinemacafe.net)■関連作品:百花 2022年9月9日より全国にて公開©2022「百花」製作委員会
2022年10月15日スペイン最大の映画祭であるサン・セバスティアン国際映画祭においてオフィシャル・コンペティション部門へ正式出品されていた菅田将暉×原田美枝子のW主演映画『百花』。本作の原作者であり脚本も手掛けた川村元気監督が“日本人初”となる最優秀監督賞を受賞、監督と菅田さん、原田さんのコメントが到着した。オフィシャル・コンペティション部門へ正式出品された本作は、現地時間で9月20日(火)に公式上映を実施。原田さん、川村監督が現地へ駆けつけ、上映会に参加していた。サン・セバスティアン国際映画祭は1953年から続いているスペイン最大の映画祭であり、今回は記念すべき70回目として9月16日~24日まで開催。ヨーロッパにおいて、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭に次いで重要な映画祭として位置付けられ、前回では『ドライブ・マイ・カー』も正式出品され、大きな話題となった。現地時間9月20日(火)、公式上映に先駆け、映画祭会場であるKursaal Congress Centre(クルサールコングレスセンター)の屋外で実施されたフォトコールと公式記者会見には原田さんと川村監督が参加。冒頭に原田さんは「こんにちは! ドノスティア!(バスク語でサン・セバスティアンの意)この映画が世界の方々にどのように受け取っていただけるのか楽しみです。ありがとうございます」とスペイン語で挨拶を披露、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。レッドカーペット公式上映直前のレッドカーペットアライバルで『百花』のイメージカラーである黄色の着物に身を包んだ原田さんは、川村監督ともに大勢の観客を魅了。そして公式上映は、映画祭最大級のキャパシティ・1800席を多くの観客が埋める大盛況の中で実施され、本編が終了すると観客が立ち上がり、会場は拍手喝采の状態に。映画を鑑賞した観客はそのまま劇場ロビーに残り、退場する2人を迎え、ここでも惜しみない拍手と歓声が送られた。その光景に、感動を隠しきれない様子の原田さんと川村監督は最後に観客に深々とお辞儀。原田さんは感極まり、涙を流しながら会場を後にしていた。そんな中、現地時間で9月24日(土)夜、授賞式が行われ、川村監督が“日本人初”となる最優秀監督賞を受賞。同・最優秀監督賞はアルフレッド・ヒッチコック、ダニー・ボイル、チェン・カイコー、そしてポン・ジュノなど、錚々たる名監督たちが受賞してきた由緒ある賞。初監督としての受賞は極めて異例であり、日本人として初めての受賞という快挙となった。受賞を受け壇上に上がった川村監督は「初監督作品を評価してくれた、サン・セバスティアン映画祭に心より感謝したいと思います」と語り、一報を聞いたときには「息が止まりそうになりました」と喜びと驚きをコメント。そして、「この受賞はひとえに主演の菅田将暉くんと、原田美枝子さんの素晴らしいパフォーマンスのおかげだと思っています。彼らの演技が言語を超えて伝わったのだと確信しています。そして初めての挑戦に力を貸してくれた、すべての素晴らしいスタッフ、キャストに感謝したいと思います」と、菅田さん、原田さんらキャスト、そしてスタッフへの深い感謝を語った。また、 菅田さんからは「朝イチに嬉しいご褒美。現場の高揚感が伝わってきて、胸の中が熱気でパンパンです。何より監督の熱意が伝わったことがとても嬉しく、同時に少し安心しました」と言い、国や状況が違っても「感じるものは変わらない証明のように思います」と語る。原田さんは「撮影中に、『川村監督は、私が考えているよりも、ずっと深くて大きな世界を持っている』と、感じた事が形になって現れたようです。これから、世界中の人が作品を楽しみにする監督になるでしょう!一緒に仕事を出来たこと、誇りに思います!」と語り、2人とも祝福の気持ちをコメントした。『百花』は全国東宝系にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:百花 2022年9月9日より全国にて公開©2022「百花」製作委員会
2022年09月26日深町秋生の問題作「ヘルドッグス 地獄の犬たち」を名匠・原田眞人監督が実写映画化した『ヘルドッグス』。主演を務めるのは、原田監督と映画『関ヶ原』、『燃えよ剣』と時代劇でタッグを組んだ岡田准一。初の現代劇となる本作でも、技闘デザイン(アクション構成)を担当した岡田は、原田監督との現場は「ハリケーンみたい」と笑う。そんな岡田演じる元警察官でヤクザ組織に潜入捜査を行う兼高とバディを組む制御不能のサイコボーイ・室岡を演じるのが坂口健太郎だ。圧倒的な熱量で周囲を巻き込むハリケーンのような原田監督の現場は、彼にとっても俳優として大きな気づきがあったようだ。“相性98パーセント”というバディを組んだ岡田と坂口が熱すぎる撮影現場を振り返った。ハリケーンのような現場では、ハプニングすらも正解に!本作について岡田が原田監督から相談されたのが「ジャパニーズフィルムノワールというか、モノクロ時代のフィルムノワールを撮りたい」ということだったという。岡田自身「台本を読んでセクシーであり暴力的であり、ぶっ飛んだ世界観だなと感じたんです」と感想を述べると「キャストたちを見たとき、MIYAVIさんがいて大竹しのぶさんがいて、その他にも濃いキャラクターばかりで(笑)。さらに朝ドラとかでさわやかなイメージだった坂口君がこんな作品に出ていいのかなと思いつつ、このメンバーでどんなフィルムノワールになるのか」とワクワクしながら現場に入ったという。過去2度原田監督とタッグを組んできた岡田だったが、本作でも「ハリケーンのような人」は健在だったようで「既存のやくざ映画ではないというのは大前提だったので、あれこれ筋道立てて考えていてはついていけない。監督の熱量を浴びるような覚悟で臨むこと」に徹した。坂口も初の原田組の感想を「息つく間もなく終わりました。本当に怒涛の日々でした」と振り返ると「1日の撮影が終わるとものすごい疲労感でした。しんどかったという意味ではなく、心地よい疲労感で、非常に充実した毎日を過ごしていました。現場で起きていることがものすごくスピーディーで、突発的に起きたことも原田監督はすくい上げる方なので、ボーっとしていると飲み込まれてしまう感じ」と岡田と同じようにハリケーンに襲われたような現場だったと語る。現場で起こるハプニングすらも作品に取り入れるというドキュメンタリー性。台本上は“ミス”とカウントされるようなことでも、面白ければそれが正解になる。役に対する既成概念を取っ払わなければ対応することができない。原田組に必須な俳優としての能力とは?原田監督の撮影スタイルはハリウッド方式だという。岡田は「全方向から回数を重ねて撮る。カメラサイズも変えるので、テイク数的には多い」と特徴を挙げると「引きの画は基本的なサイズがあり、動きも合わせるのですが、寄りのときは好きに動いていいというスタイルなので、何度テイクを重ねても新鮮さが失われることがないんです。特に決まりきったカメラワークを求められていないので、画に入るすべての人が、どこの場所にどう映るかを意識しなければいけない。その意味では、自分の役だけではなく、全体像を俯瞰で把握していなければ務まらない」と原田組は非常に頭を使う現場だという。坂口も「俳優陣に求められるクオリティが非常に高い」と語ると「フィジカルだけではなく脳みそもすごく使う。僕が演じた室岡は、サイコパシーな一面を持っているのですが、表面的な演じ方では面白みがない。いろいろと考えることが多かったのですが、現場で室岡のことだけを考えていると弊害が出てくる瞬間もありました。シーン全体のことを考え、監督がいま何をすくい取ろうとしているのかを敏感に察知しないといけない。いろいろなことを一度に考える必要がありました。それも疲労感につながっていると思います」と撮影を振り返っていた。今回、初の原田組を経験した坂口は「原田組だからなのか『ヘルドッグス』という作品だったからなのかは分かりませんが、かなり特殊な現場だったと思います」とほかの作品とは一線を画していた撮影だったことを明かすと「これまでの作品が決して緩いということではないのですが、どんなことがあっても対応する図太さみたいなものは、原田組を経験して身についた気がします。本作のあと違う現場に行ったとき『なんかアクションの動き分かってんじゃない?』って言われたことがあったのですが、それは原田組で岡田さんとのお芝居を経験できたからだと思います」と変化を述べていた。岡田准一のすごさは「ケガをしないこと」アクションを含め、がっつりと対峙した岡田と坂口。岡田は「アクションは一歩引いてやらなければいけないことが多いのですが、いざやり始めると結構極端な方が多いんです。でも坂口くんは割と中庸というか、バランスがすごく良いのでやりやすかったです」と感想を述べると、坂口も「岡田さんはとても自在な方。アクションはもちろん、技闘デザインも担当されているので、たくさんの方々の芝居を受け、エネルギーをぶつけられていると思うのですが、ちゃんとすべてに反応されている。僕自身も岡田さんの胸を借りられるからこそ、いろいろなチャレンジができました」と頼りになる背中だったという。さらに坂口は「何よりケガをしないことがすごい」と岡田のフィジカルの強さを絶賛すると「安全に配慮して撮影は行われますが、言ってもちょっと打撲しちゃったり、擦りむいたりはあるものですが、岡田さん全然そういうのもないですよね」と感嘆していた。多くのカタルシスが得られるという原田組だが、撮影は体と頭をフル稼働しハードさを極める。岡田は「撮影中はあきらめるしかないですね」と疲れには抗わないというが、それでも限界に近づいたときは「漢方薬ですかね」と笑う。坂口も「今回の撮影はスイッチをオフにする必要がないぐらいスッと寝てしまいました」と“特別”な体験だったことを強調していた。『ヘルドッグス』9月16日(金)公開取材・文:磯部正和
2022年09月14日明日9月9日(金)公開の菅田将暉×原田美枝子W主演映画『百花』より、メイキング写真が到着した。映画プロデューサー・脚本家・小説家の川村元気が2019年に発表した自身4作目となる小説「百花」。川村さん自身の体験から生まれたこの小説を、川村さん自身が監督・脚本を手掛け映画化した本作。菅田さんが、記憶を失っていく母と向き合うことで母との思い出を蘇らせていく息子、原田さんがそんな忘れていくなかで様々な時代の記憶を交錯させていく母を演じ、親子の愛を紡ぎ出す。今回到着したメイキング写真では、菅田さんや原田さんが一生忘れないだろうと語った、思い出深い諏訪湖での撮影の様子や、菅田さんと長澤まさみが演じる夫婦の様子、撮影期間を完走した直後、川村監督と撮った笑顔の3人が収められている。さらに写真には、『男はつらいよ』シリーズの山田洋次監督、『万引き家族』の是枝裕和監督の姿も。山田監督は撮影現場に訪れた際、川村監督、菅田さん、原田さんらと合間に仲良く談笑。是枝監督も真剣な様子で撮影現場を見つめた後、川村監督に話しかけ、撮影方法や映画のセットについて意見を交わし、笑い合う場面もあったという。『百花』は9月9日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:百花 2022年9月9日より全国にて公開©2022「百花」製作委員会
2022年09月08日映画『百花』(9月9日公開)の大ヒット祈願イベントが23日に東京・浅草寺で行われ、菅田将暉、原田美枝子が登場した。同作は川村元気による小説『百花』の実写化作で、川村自身が監督・脚本を手掛ける。レコード会社に勤務する葛西泉(菅田将暉)とピアノ教室を営む泉の母・百合子(原田美枝子)は、過去のある「事件」をきっかけに、わだかまりを感じながら時を過ごしていた。そんな中、不可解な言動をするようになる百合子が認知症だと診断される。その日から、泉は記憶を失っていく母と向き合うことになる。菅田は母役の原田を行き帰りエスコート。浅草寺で行われた祈願に、菅田は「すごい気持ちがよかったです。なんだか物理的に音とか隙間を流れる風とか気持ちよさもあるんですけど、じーっと目を閉じて聞いてるとスーッと溶けてくような」と振り返り、「お祓いとかヒット祈願とかって結構気を張るし疲れるんですけど、全然疲れなかったですね。癒された感じがしました」と普段と違ったという。ワンシーンワンカットと撮影については独特だったようで、原田は「大変でした。何秒間かを集中するのと、3分間~5分間を集中するのとは違って、単に芝居を埋めていくよりは奥にある香りのようなものを引き出すまでOKが出ないので、一体何を撮りたいんだろうというのが謎で、大変でしたけれども、監督が多くのものを映し出そうとしていると感じた時からは、だいぶ楽になりました。理解した、信頼関係ができた感じですね」と苦笑する。撮影は1年前だったために、菅田は「1年越しのプロモーションで『菅田くんってそんな人だったんだね』と言われた時に、現場の時の集中力を感じた」と明かす。原田も「現場では私は百合子として菅田さんの泉を見ていて、菅田さんは泉として百合子を見ているので、そこからほとんど一歩も出てない感じで、普通の会話もほとんどなかったです。芝居が大変すぎて」と語る。「休憩だからって『いやあ、元気?』とかそういう軽い会話ができるような状態じゃなかったので、菅田さんがみんなをぎゅっとまとめるような大きさのある人なんだなというのをキャンペーンをやってる最中に気づいて『いい人だなあ、いい子だなあ』と。『良かった、この人と仕事して』と思ったんです」と言う原田。菅田は「撮影中にどんな人なんだろうって探ることもないので、よかったです。いい人って言ってもらえて」と安堵していた。
2022年08月23日菅田将暉、原田美枝子、長澤まさみらの共演で贈る映画『百花』から、初解禁シーンが散りばめられた“公開記念特別映像”が公開された。川村元気が2019年に発表した自身4作目となる同名小説(文春文庫刊)を、川村さん自身が監督・脚本を手掛けて映画化した本作。先日、第70回サン・セバスティアン国際映画祭オフィシャル・コンペティション部門に正式出品されることが決定。スペイン最大の映画祭であり、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭に次ぐ映画祭として位置付けられている本映画祭への正式出品は、大きな話題となっている。解禁となった映像は、記憶を失っていく母と向き合う息子・葛西泉役の菅田さん、様々な時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子役の原田さん、出産を控える泉の妻・葛西香織役の長澤さんの3人が本作への熱い想いをそれぞれに語ったインタビュー映像と、さらには未解禁映像を含む本編シーンも。初公開の映像がふんだんに散りばめられた1分間の特別映像となっており、『百花』上映予定の一部の劇場において幕間で公開されている。『百花』は9月9日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:百花 2022年9月9日より全国にて公開©2022「百花」製作委員会
2022年08月12日9月9日(金)に公開される映画『百花』の“公開記念特別映像” が公開された。映画プロデューサー・脚本家・小説家として、『告白』『悪人』『世界から猫が消えたなら』『君の名は。』など多数の映画を製作してきた川村元気。映画製作の一方で、数々の話題作を小説家としても生み出してきた。そんな川村が2019年に発表した自身4作目となる小説『百花』(文春文庫刊)。川村自身の体験から生まれたこの小説は25万部を超えるベストセラーとなり、川村自身が監督・脚本を手掛け映画化。記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を演じるのは菅田将暉。すべてを忘れていくなか、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を原田美枝子が演じる。ダブル主演のふたりが、親子の愛を紡ぎ出す。さらに、泉(菅田)と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻・葛西香織を長澤まさみ、百合子(原田)の「秘密」を知り、「事件」と深い関わりを持つ男・浅葉洋平を永瀬正敏が演じる。さらに、北村有起哉、岡山天音、河合優実、長塚圭史、板谷由夏、神野三鈴も加わり、日本映画界を牽引する実力派豪華俳優陣が、感涙必至の愛と記憶の物語を描き彩る。先日、第70回サン・セバスティアン国際映画祭≪オフィシャル・コンペティション部門≫に正式出品されることが決定。スペイン最大の映画祭であり、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭に次ぐ、重要な映画祭として位置付けられている本映画祭への正式出品は、大きな話題となった。公開された特別映像には、本作に出演している菅田将暉、原田美枝子、長澤まさみの3人が本作への熱い想いをそれぞれに語ったインタビュー映像、そして本編シーンなど、初公開の映像がふんだんに散りばめられている。こちらの映像は8月12日より、『百花』上映予定の一部の劇場においても幕間で観ることができる。『百花』9月9日(金)より公開
2022年08月12日2011年に亡くなった俳優・原田芳雄さんの孫・原田琥之佑(こうのすけ)が10日、都内で行われた映画『サバカン SABAKAN』(8月19日公開)の完成披露舞台挨拶に出席した。本作は、1980年代の夏の長崎を舞台に、“イルカを見るため”に冒険に出る2人の少年、久田孝明(番家一路)と竹本健次(原田琥之佑)のひと夏を描いた物語。撮影は、2021年8月から9月にかけて、長崎県を中心に実施。主演の番家も、共演の竹本も、本作が映画デビューとなる。舞台挨拶には、竹本役の原田、久田の母・良子役の尾野真千子、久田の父・広重役の竹原ピストル、大人になった久田役の草なぎ剛、金沢知樹監督が出席。番家も登壇予定だったが、新型コロナウイルス陽性のため欠席し、ステージには番家の等身大パネルが用意された。原田は初めての映画撮影を振り返り、「緊張しましたね。初日からガックガクだったので。山に登ったりして足がガクガクで、言葉もガクガクで、全部ガクガクで。撮影が終わったあとは、『あ、はい』しか言えなかった。ずっと緊張していました」と明かし、「一路の笑顔に救われました」と話した。また、共演者から芸能界で生きていくためのアドバイスをもらった原田。尾野は「そのままでいい! そのままのびのび成長していってください」と言葉をかけ、草なぎも「そのままで。原田くんにしかない魅力がある。で、感謝の気持ちを忘れずに。感謝の気持ちを持っていれば、絶対にうまくいくと思う」とメッセージ。竹原は「やりたいようにやったらいいと思います」と伝え、金沢監督は「本当に嫌なことがあったら俺は逃げていいと思う。(頑張るだけでなく)どっちも大事」とアドバイスしていた。
2022年08月10日グラニフ(graniph)から、原田治「オサムグッズ」とのコラボレーションコレクションが登場。2022年8月16日(火)より、全国の店舗で発売される。グラニフ×「オサムグッズ」のコラボコレクション1976年に商品化されて以来、多くのファンに愛され続けるイラストレーター・原田治の作品「オサムグッズ」。今回のコラボレーションでは、近年のレトロブームで再び注目を集めている「オサムグッズ」の世界観を落とし込んだ、全23種類のアイテムが展開される。長袖シャツ「ベッドタイム ストーリー パターン 2」たとえば、長袖シャツ「ベッドタイム ストーリー パターン 2」は、人気の「ベッドタイム ストーリー」シリーズのイラストを総柄であしらった一着。ハリのあるさらりとした肌触りを特徴とするタイプライター生地を使用したベーシックな長袖シャツに、ドット柄のパジャマを着たジルがプリントされている。長袖Tシャツ「キャラクターズ 2」風合いの良い天竺を使用したリブタイプの長袖Tシャツ「キャラクターズ 2」には、ジャック、キャット、ドッグ、ジルを描いたシンプルなグラフィックをプリント。袖の切り替え部分にハンプティ・ダンプティをデザインした、グラニフらしい遊び心あるディテールもポイントだ。リバーシブルブルゾンやパーカーワンピースなど全23種のアイテムこのほか、ジャック、ジル、キャット、ドッグらお馴染みのキャラクターたちをドット風に組み合わせたパターン柄のリバーシブルブルゾン「キャラクターフェイス パターン」、ポケットの上に座るハンプティ・ダンプティとジルを刺繍で表現したパーカーワンピース「シッティング」、胸元にワンポイント刺繍を施したロンパース「ベビー(ダンス トゥ ユア ダディ)」と、バリエーション豊かなアイテムの数々が用意されている。商品情報グラニフ×「オサムグッズ」コラボレーションコレクション発売日:2022年8月16日(火)※グラニフ公式オンラインストアでは、8月2月(火)0:00〜15日(月)23:59までの期間で予約販売を受付。取扱店舗:グラニフ国内店舗(キッズ・ベビーアイテムは一部店舗除く)、公式オンラインストア(C)OSAMU HARADA / KOJI HONPOLICENSED by COSMO MERCHANDISING
2022年08月05日9月9日(金)に公開される菅田将暉と原田美枝子がW主演を務める『百花』の主題歌が、劇中に登場する“ヴァーチャルアーティスト”KOEの楽曲「Hello,I am KOE」に決定した。原作は映画プロデューサー・脚本家として『告白』『悪人』『竜とそばかすの姫』『映画ドラえもん のび太の宝島』など多数の映画を製作してきた川村元気の4作目となる小説『百花』(文春文庫刊)。川村自身の体験から生まれた、ふたりで生きてきた親子の、愛と記憶と忘れられない事件を巡る物語を映画化した本作で、原作者である川村自身が監督・脚本を手がけ、初の長編監督デビューを果たす。記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を菅田将暉が演じ、すべてを忘れていくなか、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を原田美枝子が演じる。さらに、泉と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻・葛西香織役を長澤まさみ、百合子の「秘密」を知り、「事件」と深い関わりを持つ男・浅葉洋平役を永瀬正敏が務めるほか、北村有起哉、岡山天音、河合優実、長塚圭史、板谷由夏、神野三鈴が脇を固める。主題歌を歌う“ヴァーチャルアーティスト”KOEは、劇中で泉と香織が携わる、“AI”に数々の音楽の記憶を学習させ、理想のヴァーチャルヒューマンアーティストをデビューさせるという音楽プロジェクトの中で生まれたもの。そんなKOEが『キャラクター』など映画音楽制作や、藤井風などへの楽曲提供など、今最も注目される音楽プロデューサー・Yaffleのプロデュースにより、主題歌「Hello,I am KOE」で映画のストーリー同様、現実にデビューすることが決定した。この主題歌はすでに予告篇の一部に使用されている。さらに、新進気鋭のアーティスト・Doul、大貫妙子など多くのアーティストの作編曲を担当し、この映画のサントラも手掛ける音楽家・網守将平を含む一流のクリエイター陣が、本作の主題歌を含むKOEのデビューアルバムを手掛け、9月7日(水)にデビューすることも発表された。実は、5月末より【100日後に世界デビューするアーティスト】というSNSが開設されており、アーティスト名が不明であるにも関わらず、映画公式アカウントをはじめ出演キャストのアカウントとの相互フォローとなっていることがSNS上で話題となっていた。そのアーティストの正体がこのKOEということになる。主題歌を制作したYaffleは楽曲制作時を振り返り、「お題を聞いた時、とても面白そうだと思いましたし、光栄でした。今の時代ならではのテクノロジーとの向き合い方を自分なりに表現しました。」とコメント。さらに「今回のように複数のアーティストで、存在しない1人のアーティストをつくりあげるというプロジェクトは後にも先にも無いんじゃないかと思うので、とても貴重な経験でした」と語った。川村監督は今回のプロジェクトに関して、「菅田将暉演じる泉が、目の前で記憶を失っていく母を目の当たりにしながら、仕事においては記憶を集めて作るアーティストと向き合っている。覚えていくことと、忘れていくこと。そのコントラストの中に“人間とは何か”を浮かび上がらせたいと思いました」と述べ、「Yaffleを中心とした気鋭のアーティストたちに“記憶のアーティスト・KOE”を創造してもらいました。主題歌となった楽曲「Hello, I am KOE」はどこか懐かしく、儚く、人の記憶を辿るような美しさに満ち溢れており、映画の世界を何倍にも広げてくれました」とコメントした。本作の主演の一人であり、自身も音楽アーティストとしても活動する菅田は、楽曲を聞き、「洗練されていながら、何かが欠けているような、何かを探しているような切なさを感じました。記憶を辿る物語がまた何層にも膨れ上がる楽曲だと思います。」と語った。また、リリースに先駆けて、Yaffle選定のもと、優勝作品がKOEのデビューEPのbonus trackに収録されるREMIXコンテスト実施中。詳細は公式HPまで。<コメント全文>監督:川村元気人間の記憶とはなにか?問いかけを続けながら、その正体に迫る映画を作りたいと思っていました。その時に、「音楽の記憶を集めて作るアーティスト」が映画の中に現れて欲しいと考えました。菅田将暉演じる泉が、目の前で記憶を失っていく母を目の当たりにしながら、仕事においては記憶を集めて作るアーティストと向き合っている。覚えていくことと、忘れていくこと。そのコントラストの中に「人間とは何か」を浮かび上がらせたいと思ったのです。そして、Yaffle を中心とした気鋭のアーティストたちに「記憶のアーティスト・KOE」を創造してもらいました。主題歌となった楽曲「Hello, I am KOE」はどこか懐かしく、儚く、人の記憶を辿るような美しさに満ち溢れており、映画の世界を何倍にも広げてくれました。Yaffle(ヤッフル)お題を聞いた時、とても面白そうだと思いましたし、光栄でした。間違いなく音楽もテクノロジーの進化と共にアップデートされてきたものですし、今後もそうだと思います。ただ、音楽で機械を表現するうえで使い古された、従来の「テクノロジー進歩と共に歩む」というありきたりなものではなく、今の時代ならではのテクノロジーとの向き合い方を自分なりに表現しました。また、今回のように複数のアーティストで、存在しない 1 人のアーティストをつくりあげるというプロジェクトは後にも先にも無いんじゃないかと思うので、とても貴重な経験でした。主演:菅田将暉洗練されていながら、何かが欠けているような、何かを探しているような切なさを感じました。記憶を辿る物語がまた何層にも膨れ上がる楽曲だと思います。【リリース情報】■KOE デビューEP「Hello, I am KOE」映画主題歌「Hello, I am KOE」収録(3,000円+tax) / 9月7日(水)リリース■百花サウンドトラック『百花 -Original Motion Picture Soundtrack-』(3,000円+tax) / 9月7日(水)リリース音楽 網守将平■『百花 -Complete Edition-』2CD+本(9,000円+tax) / 9月7日(水)リリース[商品仕様]・三方背ケース付デジパック仕様・川村元気×網守将平・川村元気×Yaffle 対談付歌詞ブックレット 32P[CD]DISC1:百花 -Original Motion Picture Soundtrack- 7 曲 ※Original Motion Picture Soundtrack 通常盤と共通DISC2:Hello, I am KOE ※Hello, I am KOE 通常盤と共通[小説]百花(単行本版)公式HP: 『百花』9月9日(金)公開
2022年07月20日想像でどこまでも行ける字のない絵本「ふわふわのくま」作者、原田みどりの展覧会『ふわふわのくま2022夏』を東京・京都で開催します。原田みどりが来日ドイツ在住「ふわふわのくま」の作者、原田みどりがこの夏、日本にやってきます。メディアで人気のウクライナくまぬいぐるみの販売や、新作ウクライナ絵本・スウェーデンカレンダーなどを刊行予定。在廊中はご要望に応じる直筆の色紙も随時受け付けます。ぜひあなたも原田みどりの世界を体感してください。<入場無料>●東京会場○期間: 2022年8月6日(土)~8月14日(日)○開催時間: 11:00~20:00○会場: 東京交通会館3階グリーンルーム○住所: 〒100-0006東京都千代田区有楽町2丁目10-1○アクセス: 各線有楽町駅徒歩1分●京都会場○期間:2022年8月18日(木)~8月21日(日)○開催時間:11:00~18:00○会場:さろん 淳平○住所:〒606-0826京都市左京区下鴨西本町31-4○アクセス:地下鉄烏丸線 北大路駅東へ向かって徒歩15分市バス『府立大学前』『洛北高校前』下車徒歩2分(画像はプレスリリースより)【参考】※特設ページ
2022年07月10日9月9日(金)に公開される川村元気原作・監督作『百花』の本ポスタービジュアルと場面写真が公開された。映画プロデューサー・脚本家として『告白』『悪人』『竜とそばかすの姫』『映画ドラえもん のび太の宝島』など多数の映画を製作してきた川村の4作目となる小説『百花』(文春文庫刊)。川村自身の体験から生まれた、ふたりで生きてきた親子の、愛と記憶と忘れられない事件を巡る物語を映画化した本作で、原作者である川村自身が監督・脚本を手がけ、初の長編監督デビューを果たす。記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を菅田将暉が演じ、すべてを忘れていくなか、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を原田美枝子が演じる。さらに、泉(菅田将暉)と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻・葛西香織役を長澤まさみ、百合子(原田美枝子)の「秘密」を知り、「事件」と深い関わりを持つ男・浅葉洋平役を永瀬正敏が務めるほか、北村有起哉、岡山天音、河合優実、長塚圭史、板谷由夏、神野三鈴が脇を固める。ポスタービジュアルでは、違う方向に視線をおくる泉、百合子、香織(長澤まさみ)の3人の姿が切り取られている。ポスターは、6月24日(金)より全国の映画館(一部を除く)にて掲示される。場面写真では、雨に打たれながら母を探す泉の姿、ピアノを奏でる百合子の姿、仲睦まじく花を手に取る夫婦の姿、そして百合子の過去に深く関わる男・浅葉洋平(永瀬正敏)の姿など、印象的なシーンの数々が捉えられている。今回公開されたポスタービジュアルと場面写真を使用したチラシも、6月24日より配布が開始。チラシには、先日解禁された山田洋次、鈴木敏夫、岩井俊二、ポンジュノらのコメントに加え、作家・エッセイストの阿川佐和子などのコメントも掲載されている。『百花』9月9日(金)公開(c)2022「百花」製作委員会
2022年06月23日