9月2日、家具メーカーのマルニ木工が、同社東京ショールームで、プロダクトデザイナーの深澤直人と、「ミナペルホネン(mina perhonen)」デザイナ-の皆川明による初のコラボレーションプロジェクト「ふしとカケラ・マルニコレクション・ヒロシマ・ウィズ・ミナペルホネン(MARUNI COLLECTION HIROSHIMA with mina perhonen)」の発表会を開催。深澤、皆川両氏登壇により、トークセッションが行われた。同プロジェクトは、今秋開催の「三越伊勢丹デザインウィーク(ISETAN MITSUKOSHI DESIGN WEEK 2013)」のメインコンテンツ。深澤デザインのイス「HIROSHIMA(ヒロシマ)」などマルニ木工のイスにミナペルホネンの"カケラ"(残布)のパッチワークを組み合わせた商品や、端材を使ったテーブルなどのオリジナル家具が期間限定で発売される。皆川氏は、「2011年に西麻布のギャラリーで初めて"HIROSHIMA"を見て、その横姿の美しさに感動した。"カケラ"とは、洋服を仕立てる際に出る、端切れなどの余り布のこと。余り布も他の生地と同じように手間暇かけて作られるのに、廃棄されてしまうのはもったいないと常々感じていた。そんな余り布に“ピース=カケラ”としてもう一度生命を与えようというのが今回の試み。毎年発表してきたミナペルホネンのコレクションラインで使われたアーカイブ生地を組み合わせることで、タイムレスな魅力が感じられるものになったと思う」と語った。今回、皆川氏は使い続け生地が擦り切れると、織り込まれた別の色が見えてくる生地をイスの座面用に提案。「使い込む内に現れる経年変化を楽しめるようなイスを作りたいと考えた。この生地は2色の糸が互いの色を干渉し合わないようにしながら高密度で織り込んで作られており、表地と裏地が時間の経過と共に歩みよってくるような仕掛けになっている」と話す。また深澤氏は、「人はモノを買う時、”傷がなく奇麗な商品が欲しい”と思うのが正直なところ。だが、このプロジェクトで、"ふし"(がある木材)や"カケラ"を使ったモノであっても、"自分にしか手に入れられないもの"という価値がそこに存在する、という新しい考え方を提供できたのが大きな意義だと思う。プロダクトデザイナーとして、これまでは美しくクオリティーの高いものを目指してモノ作りを行ってきたが、今回そこに”無駄にしない”という意識を持ち込むことができた」と語った。同プロジェクトは、伊勢丹新宿店1階ザ・ステージで10月23日から29日まで開催されるイベントで公開予定。
2013年09月06日累計観客動員数158万人、興行収入18.9億円の大ヒットを記録した感動作、映画『神様のカルテ』の続編となる『神様のカルテ2』の製作がこのたび決定した。働くとは何か、家族とは何か、人間の生死とは何なのかという普遍的なテーマを深く掘り下げた世界観で読者を魅了し、シリーズ累計210万部を突破した夏川草介によるベストセラー小説の映画化。映画では、美しい自然に囲まれた信州・松本を舞台に、主人公の医師・栗原一止(いちと)が、旧友の医師との再会と衝突を経験し、最愛の妻や友人に支えられながら、尊敬する上司の意志を受け継ぐ感動のヒューマンドラマが描かれる。主人公・一止役には前作に引き続き、国民的アイドルグループ「嵐」の櫻井翔。一止の妻・栗原榛名に人気女優・宮﨑あおい。一止が尊敬する上司の医師・貫田に柄本明ほか、原田泰造、要潤、吉瀬美智子、池脇千鶴、朝倉あき、西岡徳馬ら前作からのキャスト陣が勢揃い。そして、一止と医療方針をめぐり衝突する・進藤辰也役に舞台・映画で活躍する若手屈指の実力派俳優、藤原竜也。さらに、濱田岳、吹石一恵、市毛良枝といった新たなキャストが加わり、前作以上に豪華なキャスティングが実現した。今回の製作決定を受け、主演の2人からは「撮影から2年の時を経て、再びこの作品に関われること大変嬉しく思います。前作撮影中は、悩み、苦しみ、決して楽しいことばかりの現場ではありませんでしたが、自分の知らない一面と出会えた作品でした。役柄の“栗原一止”と共にまた、成長することができたらと思います」(櫻井さん)、「一止さんを見守れること、榛名さんを生きられること、とても楽しみです」(宮﨑さん)と、再共演に懐かしさと喜びで胸いっぱいといった様子。また今回、初出演となった藤原さんからは「前回の世界観を壊さないように、そして良い意味でレギュラーキャストの方々の刺激になれるように頑張ります。櫻井さん、宮﨑さんとも初共演でどういう化学反応が起きるか分かりませんが、現場が楽しみです」と期待感あふれるコメントが寄せられた。前作に続いて、深川栄洋監督がメガホンをとる本作。2013年1月より長野県松本市、関東近郊にてクランクイン、公開は2014年を予定している。『神様のカルテ2』は2014年、全国東宝系にて公開。■関連作品:神様のカルテ2 2014年、全国東宝系にて公開
2012年12月13日西加奈子氏のベストセラー小説を廣木隆一監督が映画化した『きいろいゾウ』の完成披露試写会が11日、都内で行われ、夫婦役で初共演を果たした宮崎あおいと向井理が舞台あいさつに登壇した。映画は木々や動物の声が聴こえる“ツマ”と背中に鳥のタトゥーがある売れない小説家“ムコ”の結婚生活を繊細なタッチで描き出す。共に原作のファンだった宮崎と向井が夫婦役を好演しており「とても嬉しくて光栄」(宮崎)。向井は初共演の印象を「結構暗い。まあ僕もそうなんですけど」と語り、宮崎も「お互い人見知りですし」と明かした。その他の画像撮影は今年4月から約1カ月間、三重県で行われ「三重からパワーをもらいながら、ツマになることができた。日常から離れた場所で、精神的にしんどかったが、その分演じやすかった」(宮崎)。また、原作への愛情が演技を後押ししたといい「大好きという根っこの部分を大切にし、フラットな気持ちで演じることができた」と振り返った。一方、向井も原作の大ファンで「お茶目でファンタジーな面と、人間同士が向き合う生々しさが不思議なバランスで描かれた作品」。自身とムコでは「ビジュアル的なイメージが全然違う」そうで、「どんなことでも受け止める、器が大きいムコの内面を醸し出せればと思った」と役作りについてコメント。「自然と夫婦としての距離感が生まれた」(宮崎)、「芯が強い宮崎さんは役柄とオーバーラップする部分があり、より本気スイッチが入った」(向井)と劇中さながらの、相性の良さがうかがえた。完成披露試写会には宮崎と向井に加えて、濱田龍臣、浅見姫香、柄本明、松原智恵子ら共演者が勢ぞろい。原作者の西氏は「映画でしか表現できないことに挑んだ映画。最初は美男美女でどうなるかと不安だったが、自然とふたりの世界が生まれ、話を知っているはずなのに、映画に没頭してしまった」と太鼓判を押し、廣木監督は「まるでふたりのおうちにお邪魔しているようなナチュラルな撮影だった」と述懐していた。『きいろいゾウ』2013年2月2日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2012年12月12日宮崎あおいと向井理が12月11日(火)、夫婦役で初共演した『きいろいゾウ』の完成披露試写会を東京・新宿ピカデリーで行った。本作は西加奈子の同名小説を原作に、互いの秘密を知らないまま出会ってすぐに結婚し、片田舎の町に移り住んできた、天真爛漫な“ツマ”と売れない小説家の“ムコ”の夫婦の温かな日常が、一通の手紙をきっかけに少しずつズレていくさまを描いている。もともと宮﨑さんは原作の大ファンで、同名原作の帯コメントに「いつか、この小説の『ツマ』役を演じてみたいです」とメッセージを寄せたほど。それだけに「私のところに、“きいろいゾウ”が来てくれた。そんな気持ちで、とても嬉しく光栄でした。原作が大好きという根っこの部分を大切に、フラットな気持ちで演じた」と思いもひとしお。片や向井さんも、原作をおすすめの一冊として雑誌で紹介したことがあり「ファンタジーな世界観と、人間が向き合う生々しさが不思議なバランスを生み出している」とその魅力を語った。本人曰く「ムコと自分では、ビジュアル的なイメージが違う」と言い、「だから、ムコの器の大きな内面を醸し出せればと思いました」と役柄へのアプローチをふり返った。気になるのは、そんな2人がいかに夫婦の空気感を生み出したか?その答えを宮﨑さんは「それが自然と2人の距離感が生まれて、ぬる~っとお芝居して、ぬる~っとカットがかかる感じ(笑)。温度差があまり変わらず居心地が良かった」、向井さんは「宮﨑さんは芯が強くて、まっすぐな方。ツマとオーバーラップする部分が大きくて、変な気遣いをせずに済んだ」と明かしてくれた。一緒になるべくして、一緒になった。そんなナチュラルな共演風景を垣間見せていた。完成披露試写会には宮﨑さんと向井さんを始め、共演する濱田龍臣、浅見姫香、柄本明、松原智恵子、西加奈子(原作者)、廣木隆一監督が出席した。『きいろいゾウ』は2013年2月2日(土)から、新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:きいろいゾウ 2013年2月2日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2013西加奈子・小学館/「きいろいゾウ」製作委員会
2012年12月11日1993年度のアカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞に輝いたイーストウッドの名作西部劇『許されざる者』が、日本の時代劇へと設定を移し、『フラガール』や『悪人』などで知られる李相日監督の下、渡辺謙を主演に迎えて映画化した『許されざる者』の特報映像が解禁された。柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子、國村隼、佐藤浩市、柄本明などこれまでに発表された豪華な面々の参加でも話題を集めていた本作。1880年、幕府崩壊後の未開拓の地・北海道を舞台に、二度と刀を持たないと決めたかつての江戸幕府の残党・釜田十兵衛(渡辺さん)が、貧困の末、再び賞金稼ぎとして戦うことを余儀なくされ、自らを正義と見なす偽善者たちと対峙していく姿を描いた、新たなる時代劇だ。11月末にクランクアップを迎えた本作の撮影では、根室、阿寒、知床など北海道でのオールロケが敢行され、魂を込めた映画づくりが行われていたようだが、今回お披露目となった待望映像にもその魂が宿っているかのような気迫が!今回届いた映像に登場するのは、渡辺さん、佐藤さん、柄本さんの渋みの効いた男たち3人衆。雄大な北海道の自然を背景に、その3人の男たちがグイっとカメラに上げた視線はまさに鬼気迫るものを感じさせる。静かに綴られるナレーションと共に作品の重厚な世界観、この緊迫感を存分に体感できるはず!まずはこちらの映像から、アカデミー賞に輝くあの名作の“再生”への予感をしかと確かめてほしい。『許されざる者』は2013年9月13日(金)より全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:許されざる者 (2013) 2013年9月13日より全国にて公開© 2013 Warner Entertainment Japan Inc.
2012年12月10日ベストセラー作家・西加奈子の人気小説を原作に、宮崎あおいと向井理が夫婦役で初共演を果たした映画『きいろいゾウ』。“夫婦の日”である2月2日(土)より公開を迎える本作の待望の予告編がこのたび遂に公開となった。木々や動物たちの声が聴こえるツマ(宮崎あおい)。背中に大きな鳥のタトゥーが入った売れない小説家のムコ(向井理)。満月の夜、2人は出会い、すぐに結婚する。お互いに“秘密”を抱えていたが、それでも穏やで幸せな日々を過ごしていた。だが、ムコ宛に届いた宛名のない一通の手紙をきっかけに、2人の関係は大きく揺らぎ始める――。主演の宮崎さん、向井さんを筆頭に濱田龍臣、浅見姫香、柄本明、リリー・フランキー、緒川たまきら豪華出演陣が名を連ねる本作。『余命1ヶ月の花嫁』や『軽蔑』など男女の様々な愛の形を描き続ける廣木隆一監督が、互いへの大きな愛情ゆえにすれ違う、夫婦の切ない想いを繊細な描写で巧みに映し出す。今回、公開となった予告編ではツマとムコの出逢いから、彼らが微妙にすれ違っていく姿までが確認できる。中でも気になるのは、向井さん演じるムコの背中に大きく入ったタトゥー、さらにキャスト陣の関西弁だ。「ムコさんには忘れられない恋人がいるんだよ」というツマのセリフがあるが、ムコのタトゥーはその“忘れられない恋人”に関係あるのだろうか…?発売が1月30日(水)に決定した「ゴスペラーズ」による楽曲「氷の花」が彼らの優しくも不器用な愛にそっと寄り添う。「ムコさんを返してください」と涙ながらに訴えるツマ。一体2人の間に何が起こったのか?まずはこちらの予告編からチェックしてみて。『きいろいゾウ』は2月2日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:きいろいゾウ 2013年2月2日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2013西加奈子・小学館/「きいろいゾウ」製作委員会
2012年12月06日1992年に製作されたクリント・イーストウッド主演・監督作を、渡辺謙、柄本 明、柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子、國村 隼、佐藤浩市らをキャストに再生させる映画『許されざる者』の第一弾ポスターが公開された。オリジナル版ポスターのイーストウッド同様、背を向けてじっと耐える渡辺の背中に思わず惹きつけられるデザインだ。その他の画像本作は、舞台を19世紀の北海道に変更し、かつては江戸幕府の残党として京都中にその名を轟かせるも、二度と刀を持たないと誓った男・釜田十兵衛(渡辺)が辿る数奇な運命と、暴力の連鎖を描き出す作品。物語の骨格はそのままに、オリジナルでイーストウッドが演じた役を渡辺が、モーガン・フリーマンの役を柄本明が、ジーン・ハックマンの役を佐藤浩市が演じる。約2か月に渡って根室、阿寒、知床、上川郡上川町など北海道にてオールロケを敢行し、先月27日にすべての撮影を終えた本作。渡辺は「強いか弱いか、ヒーローかアンチヒーローかだけでは無くて、十兵衛の中にあるものを音符として奏でないという、感情としてあまり表現しない所を監督も僕も狙っていた気がします。こう思ったから、こう表現するだけでないもの、その奥に何があるのか?みたいな事をいつも考えていました」と振り返る。ちなみにポスターに写る渡辺の背中は深い影が落ちているだけだが、じっくり眺めることで、主人公の抱えている苦悩や過去が浮かび上がってきそうだ。渡辺はさらに「十兵衛という男は人を殺したという呪縛から解き放たれないし、ずっとそれを背負うんですけど、でも人はそれぞれが“許されないもの”を背負って生きていくような気がするんですよね。そういう部分が共鳴していただけるんじゃないかなって思っています」と語る。メガホンを執った李相日監督はすべての撮影を終え「沢山のスタッフとキャストが二か月を超える撮影に費やした労力は、間違いなく映画の力となってフィルムに焼き付いていると信じます」と語るも「感傷に浸るより、撮影でやり残したものを編集や仕上げ作業でどれだけ挽回できるかに気を向かわせねばならず、やり切ったと言うにはまだまだでしょう」とコメント。極寒の地で撮り上げたフィルムは今後、仕上げ作業を経て来年9月13日(金)から全国公開される。『許されざる者』2013年9月13日(金) 全国ロードショー『許されざる者〈1992年〉』ブルーレイ 2500円(税込)DVD 1500円(税込)ワーナー・ホーム・ビデオ
2012年12月05日ベストセラー作家・西加奈子の人気小説を原作に、宮崎あおいと向井理が夫婦役で初共演を果たした映画『きいろいゾウ』。人気子役の濱田龍臣、浅見姫香、本田望結に加え、柄本明、松原智恵子、リリー・フランキー、緒川たまきら豪華キャスト陣の出演も明らかとなった本作の主題歌が、日本を代表するボーカル・グループ「ゴスペラーズ」の新曲「氷の花」に決定した。片田舎の町に移り住んできた、天真爛漫な妻・利愛子(通称・ツマ)と売れない小説家の無辜歩(通称・ムコ)夫婦の温かな日常、一通の手紙をきっかけで少しずつズレていく2人の想いを描いた本作。『余命1ヶ月の花嫁』や『軽蔑』など男女の様々な愛の形を描き続ける廣木隆一監督が、互いへの大きな愛情ゆえにすれ違う、夫婦の切ない想いを繊細な描写で映し出す。主題歌となる「氷の花」は、宮﨑さん演じるツマをイメージして書き下ろされたオリジナル楽曲だそう。「氷のような冷たさの中にでも、花を咲かせることができる」というメッセージが込められたタイトルは、孤独な心を抱えながらも、向井さん演じるムコと出会い、結婚し愛し合うことで、ひとりの女性として成長していくツマの姿とリンクする。プロデューサーの松本整氏は、「ツマとムコの夫婦には、“ムコがツマを見守り、優しく包み込んでいる”という特徴があります。ゴスペラーズさんは日本を代表するボーカル・グループでありますし、男性の美しいハーモニーで映画全体も包みこんでいただけたらと思いました」とオファーに至った経緯を明かし、さらに「その期待を越える素晴らしい楽曲に仕上がっていると思います」と太鼓判を押す。ゴスペラーズのメンバーからは「映画の主題歌という大役は、歌手にとって本当に嬉しいものです。この曲がどんな風に作品に溶け込むのかとても楽しみです。映画を観られた方が少しでもムコがツマを見つめる気持ちに寄り添って頂くお手伝いができたら、と思いながら歌いました。『ぬくもりがもし 心を傷つけるのなら 触れない』という歌詞がムコが抱くツマへの畏敬の念にも近い感情をうまく捉えているのではと感じています」と楽曲への自信をうかがわせるコメントが寄せられた。主題歌「氷の花」はキューンミュージックより公開前に発売予定とのこと。彼らの優しくも美しいハーモニーは、本作にどのように寄り添い、花を咲かせるのだろうか。『きいろいゾウ』は2013年2月2日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:きいろいゾウ 2013年2月2日より新宿ピカデリーほか全国にて公開
2012年10月10日1992年に製作され、米アカデミー賞4部門に輝いたクリント・イーストウッド主演・監督作『許されざる者』が、日本映画として新たに製作され、渡辺謙が主演を、『悪人』の李相日が監督を務めることが発表された。その他の写真巨匠イーストウッド監督の名作を、『硫黄島からの手紙』でイーストウッド監督とタッグを組んだ渡辺謙主演でリメイクする巨大プロジェクトがスタートする。物語の骨格はそのままに、舞台を19世紀の北海道に変更し、かつては江戸幕府の残党として京都中にその名を轟かせるも、二度と刀を持たないと誓った男・釜田十兵衛(渡辺)が辿る数奇な運命と、暴力の連鎖を描き出す。オリジナルでイーストウッドが演じた役を渡辺が、モーガン・フリーマンの役を柄本明が、ジーン・ハックマンの役を佐藤浩市が演じる。渡辺は本プロジェクトについて「映画界での父とも思っているクリントの代表作をリメイクするのは、大きな挑戦になります。李監督と共に北海道の大地と格闘しながら、僕たちなりの『許されざる者』を積み上げていきたいと思っています」と語り、李監督は「西部劇の傑作と言われるオリジナル作品。そしてなによりも、尊敬してやまないクリント・イーストウッドという類まれな映画人に立ち向かえる機会を得られたことに、興奮と喜びはもちろん、怖れすら抱かざるえません。この作品の根底に流れるテーマは、未だ暴力の連鎖を断ち切れない現代の我々に深く突き刺さります。自分は正しいと疑いなく胸を張る人間よりも、迷いや贖罪を抱え、正しくありたいと葛藤する人間に寄り添えるもの……、そんな映画を目指していければ、と考えています」と意気込みを語っている。本企画は2011年5月に立ち上がり、同年11月にはイーストウッド監督のOKも出たことから、脚本執筆が開始された。イーストウッド監督は本企画について「『硫黄島からの手紙』で濃密な仕事をした私の良き友人である渡辺謙氏と李相日監督が、この度、日本の『許されざる者』制作にあたり、タッグを組むと聞いて大変光栄に思います」と述べている。撮影は9月中旬より11月下旬まで全編北海道ロケで行われ、来年秋にワーナー・ブラザース映画の配給で全国公開される。『許されざる者』2013年秋、全国ロードショー『許されざる者〈1992年〉』ブルーレイ 2500円(税込)DVD 1500円(税込)ワーナー・ホーム・ビデオ
2012年08月20日名優にして巨匠クリント・イーストウッドが西部劇にオマージュを捧げ、1993年にアカデミー賞9部門ノミネート、最優秀作品賞ほか4部門に輝いた名作『許されざる者』が日本映画として生まれ変わる!『フラガール』、『悪人』の李相日監督が自ら持ち込んだ企画を実現、国際派俳優・渡辺謙を主演に迎えて同名映画にて日本時代劇を制作することが決定した。『荒野の用心棒』に代表されるマカロニ・ウエスタンで一時代を築いたイーストウッドが自らの師にオマージュを捧げるために作り上げた“最後の西部劇”『許されざる者』。銃を捨て、幼い子供たちと密かに暮らしていた老ガンマンが、賞金稼ぎのために再び銃を取る姿を描き、当時無冠であった彼は4冠を獲得した。本作に感銘を受けた李監督は、昨年配給元であるワーナー・ブラザーズに日本版の企画を持ち込み、半年後に本国後より許可が下りてすぐに執筆を開始。今年6月に製作の最終決定が下りた。自身初の時代劇として挑む本作では、幕府崩壊後の明治時代初期、北海道を舞台に、江戸幕府側の残党・釜田十兵衛が再び刀を取り戦いに身を投じる姿を描く。黒澤明監督の名作『用心棒』を西部劇に変えた『荒野の用心棒』、さらにそれにオマージュを捧げた三池崇史監督の『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』と、相思相愛の関係にある時代劇と西部劇。その決定打となる今回の一大プロジェクトにふさわしい主演キャストに抜擢されたのが、『硫黄島からの手紙』でイーストウッド監督とタッグを組んだ経験のある渡辺さん。オリジナル版でイーストウッドが演じた役を渡辺さんが演じるほか、相棒モーガン・フリーマンの役に柄本明、そしてジーン・ハックマンの役に佐藤浩市という日本映画界を代表する演技派3人が揃った。この映画化決定に、当のイーストウッド監督からは「『硫黄島からの手紙』で濃密な仕事をした私の良き友人である渡辺謙氏と李相日監督が、このたび、日本の『許されざる者』製作にあたり、タッグを組むと聞いて大変光栄に思います」と喜びのコメント。巨匠から背中を押される形となった李監督は、「自分は正しいと疑いなく胸を張る人間よりも、迷いや贖罪を抱え、正しくありたいと葛藤する人間に寄り添えるもの…、そんな映画を目指していければ、と考えています。西部劇の傑作と言われるオリジナル作品。そして何よりも、尊敬してやまないクリント・イーストウッドという類まれな映画人に立ち向かえる機会を得られたことに、興奮と喜びはもちろん、怖れすら抱かざるを得ません」と並々ならぬ喜びを表す。そして、大役に抜擢された渡辺さんは「映画界での父とも思っているクリントの代表作をリメイクするのは、大きな挑戦になります。李監督と共に北海道の大地と格闘しながら、僕たちなりの『許されざる者』を積み上げていきたいと思っています」と力強い意気込みを寄せている。本作の撮影は、9月中旬より11月下旬まで全編北海道ロケで行われ、2013年秋に公開予定。ウエスタンにインスパイアされた映画魂を、どのように日本映画として蘇らせるのか?続報を待ちたい。『許されざる者』は2013年秋、全国にて公開。「許されざる者」Blu−ray価格:2,500円(税込)「許されざる者」DVD価格:1,500円(税込)発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ発売中■関連作品:許されざる者 (2013) 2013年秋、全国にて公開
2012年08月20日自身が出演した作品を「なんだかんだで10回は観る」という俳優も珍しいが、そこで見返した過去の自身の姿に対し「『つまんないな、この人』と思ってしまった」とピシャリと言い放つ俳優も少ないだろう。現在「自分自身の“構造改革中”」と明かす小栗旬。大ブレイクしたドラマ「花より男子2 リターンズ」が放送されたのは2007年、25歳のとき。その後も、固まりかけたイメージを塗り替えるがごとく、映画で舞台で常に異なる役柄に挑み続け多くのファンを魅了してきた。だがそんな周囲の評価に安住することなく、自らをひたすら冷静に眺め、改革の必要性を感じていたというのだ。まもなく公開の最新作『グスコーブドリの伝記』では、宮沢賢治の同名作品を原作に製作されたアニメーションで主人公に命を吹き込んだ。本作への出演をふり返りつつ、小栗さんが30歳を前に自らに求めた“変化”について聞いた。「自分を見たときに、『つまんないな』と思った」本作のメガホンを握ったのは、同じく宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」の劇場アニメ化(’85)で絶賛を浴びた杉井ギサブロー。小栗さんは「僕にとって杉井さんと言えば劇場版『タッチ』。今回、プロモーションのDVDを企画書と一緒にお送りいただいたんですが、その世界観を見て『ぜひやらせてください』と返事をしました」と明かす。当初「厳しい人なんだろうと思っていた」杉井監督は予想とは正反対に驚くほど物腰の柔らかい監督だったという。「最初にお会いしたときから僕に対して『信用してます』という雰囲気で接してくださったのが印象に残ってます。『僕が描いたブドリは小栗さんの声だったんです』と。僕が映画などで見せているものはある意味、断片的な自分だと思っていたので、会う前から『キミで大丈夫』と感じられるというのはいったい何なんだろう?と考えさせられました。71歳になられますが、いろんな経験があるからこそ、そう言えるのかなと。演出に関してもほとんど細かい指示はなく、何度か試す中で『いまのが好きなのでそれでお願いします』と言ってくださる。自由を感じながらやらせていただきました」。収録前に改めて80年前に執筆された原作を読んだそうだが、賢治の瑞々しい感性に触れ、大いに刺激されるところがあったようだ。「賢治の作品を読んで何より感じるのは日本語ってこんなにいろんな使い方があるのか、ということ。例えば、クーボー博士(声:柄本明)が飛行船に乗って飛んでいってしまうくだりで、ブドリが『ほとほとあきれて見る』という表現があってそれが印象に残ってます。見とれて呆気にとられるようなニュアンスで『ほとほとあきれる』という言葉を使っているのがすごく面白い。こういうニュアンスでこんな言葉を使うのかと気づかせてくれるんですね」。冒頭の自らの“変化”にまつわる言葉は、アニメーションのアフレコ現場で役に入り込むことの難しさについて語る中で出てきたもの。実写作品や舞台では衣裳や小道具、共演者と作り出すシチュエーションのおかげで比較的役に入り込みやすいが、アフレコの現場ではそう簡単にはいかないという。「基本的に(役になりきるのが)すごく苦手なんです。特に声優は私服で、ギリギリまで素の自分ですから、急にテンション上げるのはすごく苦手で…。でも最近になってやっと、羞恥心のタガを外してすんなりと入っていけるようになりました」。この“羞恥心”とは、年齢を重ねていく中でいつの間にか身に纏うようになっていたものだという。「ある時期までは、ただがむしゃらに羞恥心なんて関係なくやってきたと思うんです。でも基本的に昔から恥ずかしがり屋だし、失敗することがすごく嫌いな人なんですよ(笑)。だからある程度の土台みたいなものが出来ていく中で『こういうことはしちゃいけない自分』というのを作ってしまったんでしょうね。そこに甘んじて過ごしていて、ふと傍から自分を見たときに『これ、つまんない。個性がない俳優さんになっちゃったな』と思ったんです」。「自分が一番したくない恥ずかしいことをするしかない」そこからの打開策は凄まじいの一言に尽きる。「この“つまらない自分”を壊すのにどうしたらいいか?と考えて、自分が一番したくない恥ずかしいことをするしかないだろう」という結論に至ったそうだ。繰り返しになるが、決して誰かに要求されたことではない。脂の乗り切った人気絶頂とも言える時期にもう一度、自らに向き合い、新しい自分を作り上げていく――それはとてつもない勇気を要することである。「それはもうすごい勇気要りましたよ。元々、初めてのチャレンジをしたがらないタイプ(苦笑)で、『やってみなよ、楽しいから』と言われても『いや、おれはいいわ』と言う人だから(笑)。最近はそう言われたら必ずやってみるようにしてます。やっぱりもうボチボチ、一通りのことはやって来たと思うし、そろそろ内面を広げていかないといけないなと。もちろん、これまでも全ての作品で一生懸命やってるんですが、昔は0点取ることもあれば100点取ることもあるぐらいの思いでやってた。それが最近は60点から70点の平均点を取るような芝居ばかりしてたと思う。『失敗したくない』と『ある程度やっておけばどうにかなる』というところに落ち着いてたんだなと。それよりもつまんないときもあればすごく面白いときもある役者でありたいという気持ちが湧いてきて『もう一回、自分と会話しよう』って思いました」。厳しい自然に向き合いつつも理想郷“イーハトーヴ”に思いを馳せた賢治は激動の時代を生きたロマンチストと言える。小栗さんはロマンチスト?そんなこちらの問いに「はい、ロマンチストな方だと思います…具体的にどんなところがっていうのは出てこないけど…」と少し照れくさそうに微笑む。ここまで述べてきた真摯な言葉のひとつひとつがその証拠と言えるだろう。その心の内に潜む甘美な夢想をぜひ映画の中で形にして私たちを楽しませてほしい。(photo&text:Naoki Kurozu)■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし
2012年07月04日プロモが運営する韓国料理屋「チヂミのおいしい店 明洞房(みょんどんぼう)」は、7月1日より「牛レバ刺し」にそっくりな新メニュー「明洞房オリジナルレバ刺し」の発売を開始する。7月1日より、焼肉店や居酒屋の人気メニュー「牛レバ刺し」の、飲食店での提供が禁止となる。6月12日の厚生労働省よる正式発表以降、「食べ納め」をしようと、多くの人が「牛レバ刺し」を提供する店を訪問しているという。同店ではこの「牛レバ刺し」人気を受け、「牛レバ刺し」を細部まで忠実に再現した「明洞房オリジナルレバ刺し」を販売開始する。「明洞房オリジナルレバ刺し」の正体は、韓国で昔から食べられているという伝統家庭料理「묵(ムク)」。どんぐりやソバ、緑豆の澱粉を豆腐状に固めたもので、最近では、どんぐりの美容効果から美容食品としても注目されている。同店では、この「ムク」を使用し、「牛レバ刺し」特有のとろっとした“見た目”、独特なシャクっとした“食感”、そして濃厚な深い“味わい”の3要素を、独自の製法で見事に再現した。その再現力は、本場の味・素材にこだわり、韓国から直接食材を取り寄せている同店ならではのもの。「牛レバ刺し」好きも思わず納得の、自信を持って勧められる仕上がりになっているという。「明洞房オリジナルレバ刺し」はホームページ上で6月29日より受け付けを開始し、7月1日より店頭とホームページ上での販売を開始する。■「チヂミのおいしい店 明洞房(みょんどんぼう)」住所:愛知県名古屋市緑区桶狭間切戸2412番地(大型駐車場完備、R23号線有松インター降りてすぐ)営業時間:11:30~14:30/17:00~23:00定休日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は営業し、翌日休み)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月29日小栗旬が声優を務めるアニメーション映画『グスコーブドリの伝記』のオリジナル“読書ポスター”が、全国約4万の小中高校に掲出されることが決定した。その他の写真本作は、宮沢賢治の同名作を基に、冷害にみまわれた森で暮らす青年ブドリが、その脅威に向き合いながら、自身が愛する人々を守るために奔走する姿を描く感動作。傑作アニメ映画『銀河鉄道の夜』のスタッフが再集結して作りあげた作品で、小栗が主人公ブドリの声を演じるほか、忽那汐里、柄本明が声のキャストを務める。本作は、その完成度の高さから先ごろ、文部科学省 特選(青年向き)と文部科学省 選定(少年・成人・家庭向き)に認定。全国学校図書館協議会とのタイアップが決まり、本作のポスターと、オリジナル“読書ポスター”が全国の学校に掲出される。原作者の宮澤賢治の作品は、学生を中心に読み継がれている名作が多く、本ポスターも多くの学生の目にとまることが予想される。『グスコーブドリの伝記』7月7日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年06月06日小栗旬が声優を務めるアニメーション映画『グスコーブドリの伝記』の最新予告編とポスター画像がこのほど公開された。『グスコーブドリの伝記』予告本作は、宮沢賢治の同名作を原作に、冷害にみまわれた森で暮らす青年ブドリが、その脅威に向き合いながら、自身が愛する人々を守るために奔走する姿を描く感動作。傑作アニメ映画『銀河鉄道の夜』のスタッフが再集結して作りあげた作品で、小栗が主人公ブドリの声を演じるほか、忽那汐里、柄本明が声のキャストを務めている。このほど公開された予告編は、イーハトーヴと呼ばれる森で暮らすブドリとその妹ネリの姿を捉えた映像を冒頭に置き、以降で物語のダイジェストシーンを紹介。丁寧に描きこまれた美しい映像と、小栗らキャスト陣の声の演技を短い時間ながら楽しむことができる。また、ポスター画像はブドリの姿が中央に配置され、“ボクにも、きっとできることがある”というコピーがデザインされたもの。繰り返し人々の生活を苦しめる冷害や自然の猛威を前に、ブドリがとった行動とは? 物語の展開が気になる仕上がりだ。本作は、7月7日(土)から全国公開される。『グスコーブドリの伝記』7月7日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年05月02日小栗旬が声優を務めるアニメーション映画『グスコーブドリの伝記』の完成報告会見が4日に都内で行われ、小栗、忽那汐里、柄本明、杉井ギサブロー監督が登壇した。その他の写真本作は、美しき森・イーハトーヴに暮らすブドリ(声:小栗)が、突然襲った天災で妹のネリ(声:忽那)ら家族と離ればなれになり、ひとりきりになっても懸命に生き、やがて困難に直面した故郷と大切な人たちを守るために立ち向かう姿を描く。本作の原作は宮澤賢治の童話で、名作アニメ映画『銀河鉄道の夜』を手がけたスタッフが再集結し、5年の歳月をかけて作りあげた。小栗は「幼少の頃に観た『銀河鉄道の夜』が印象に残っていたので、今回お話をいただいたときにうれしい反面、不安はありました」と話し、声優に初挑戦した忽那は「地声が低いので、監督から『幼く』と言われて不安だったんですけど、画面と向き合う作業はとても新鮮で楽しかった。でもスクリーンで自分の声を聞いて恥ずかしくてなかなか観られなかった」と吐露した。また、杉井監督は「スタッフたちが賢治の世界を取り込んで参加してくれたのであまり僕がやることはなかったし、キャストのみんなもそれぞれキャラクターの声にぴったり。これは世界中の人びとに観てほしい」と作品の仕上がりに自信を見せた。“自然の営みに、人はどう対処するのか”をテーマに作られた本作。小栗は「どの世代の方にも受け取ってもらえる作品になっている。宮澤賢治の世界観を含め、日本人らしさが入っている作品だと思うので、本作を観てもう1度自分たちの国を考える機会になったら良いと思う」とメッセージを送った。『グスコーブドリの伝記』7月7日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年04月04日アニメーション映画『グスコーブドリの伝記』の完成報告会見が4月4日(水)、東京の明治記念館で行われ、ボイスキャストを務めた小栗旬、忽那汐里、柄本明、杉井ギサブロー監督が出席した。1985年に宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をアニメ化した杉井監督×ますむらひろし(キャラクター原案)のコンビによる新作で、「銀河鉄道の夜」と同じく原作は宮沢賢治の小説。美しきイートハーブの森を舞台に、厳しい自然と向き合う主人公・ブドリの成長を描き出す。子供の頃に『銀河鉄道の夜』を観て、さらに杉井監督の手による「タッチ」シリーズも大好きだったという小栗さんは「『銀河鉄道の夜』のジョバンニがすごく印象に残っていて、お話をいただいたときは嬉しい反面、『(自分で)大丈夫かな?』という気持ちでしたが、監督にお会いできるというのが嬉しかった」とふり返る。実際に会った杉井監督の印象について「怖い人なんじゃないかというイメージがあったんですが、すごく物腰が柔らかくてびっくりしました」と明かした。忽那さんは本作で声優に初めて挑戦したが「地声が普段から低いので、監督からは『とにかく幼く』と言われて不安でしたが、画面と向き合うという作業は新鮮でした」と笑顔で述懐。作品については「いろんなキャラクターが登場しますが、犠牲の上での“何か”が描かれていて、それをメッセージとして受け取りました」と真摯に語った。柄本さんは「監督の作った世界で、監督に導かれながらやりました」と語るが、杉井監督は「賢治作品は2度目ですが、みんなが賢治の世界を自分で取り込んでやってくれるので、僕はほとんど何もしていないです」と穏やかな笑みを浮かべた。さらに「現代は音がとても多いけど、人の声は“言霊(ことだま)”として魂を持っている。みなさんの気持ちが入って、映画が大きくなっていくのを実感し、声に力があるんだということを久々に感じました」と声優陣を称えた。またこの日、主題歌が1980年に小田和正が「オフコース」時代に発表した「生まれ来る子供たちのために」に決定したことが発表され、小田さんの歌声が入った特別映像も上映された。杉井監督は、企画段階からこの曲を主題歌として念頭に置いていたことを明かし「詞そのものが、まさに賢治が童話に込めた思いとシンクロしている」と語る。小栗さんや忽那さんが生まれる前に発表された楽曲だが、曲と詞が伝える世界観について小栗さんは「この作品のために作った曲ではないのに、そうなっているのがすごいですね」としみじみと語った。報道陣からは新婚の小栗さんに対し、曲のタイトルと引っかけて「自分が父親になったら子供に映画を見せたいか?」、「“生まれ来る子供”に対しての思いは?」という質問も飛んだが、小栗さんは「きっとそう来ると思ってました」と動じることなく「僕の心の中に(答えは)ありますが、言わないですよ」とかわしていた。『グスコーブドリの伝記』は7月7日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし■関連記事:小栗旬の母親役に草刈民代!『グスコーブドリの伝記』豪華声優陣が続々発表小栗旬&忽那汐里が兄妹役で共演!宮澤賢治原作『グスコーブドリの伝記』声優に挑戦
2012年04月04日時代を超えて愛され続ける作家・宮澤賢治の名作を、映画『銀河鉄道の夜』の製作チームが5年越しで完成させたアニメーション映画『グスコーブドリの伝記』。先日、ボイスキャストとして小栗旬と怱那汐里が主演を務めることが発表されたのに続き、声優初挑戦となる草刈民代を始めとする豪華キャストの参加が新たに発表された。イートハーヴの森で両親と妹と穏やかに暮らしていたグスコーブドリ。しかしある日、森を襲った冷害で家族を亡くしたブドリはひとりぼっちになってしまう。生きるために火山局で一生懸命働くようになるブドリだったが、そこに再び大きな冷害が立ちはだかり、ブドリはある決心をする――。本作で声優初挑戦となる草刈さんが演じるのは、小栗さん演じる主人公・ブドリの母親役。さらに、イーハトーヴの大学で科学を教えるクーボー博士役兼ナレーションに柄本明、大きなマントをまとい子供を連れ去っていく謎の男、子取り役に佐々木蔵之介、そして心優しいブドリの父親役に林隆三と、個性豊かな俳優陣が宮沢賢治の創り上げた世界観をより一層盛り上げる。アフレコに参加したキャストからそれぞれ充実したコメントが寄せられる中、アフレコ初挑戦となった草刈さんからは「声優はぜひ挑戦したいと思っていました。登場人物たちに深みのある作品で、私が演じた主人公・ブドリの母はとても繊細な女性なので緊張しました」とのコメントも。宮沢賢治が描く、優しくも独特の風刺が効いた世界観をこの豪華キャストがどう盛り上げてくれるのか期待される。『グスコーブドリの伝記』は7月7日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし■関連記事:小栗旬&忽那汐里が兄妹役で共演!宮澤賢治原作『グスコーブドリの伝記』声優に挑戦
2012年03月19日お茶作りのドラマを通じて日本の懐かしい風景を描き出す映画『種まく旅人~みのりの茶~』の完成披露試写会が2月29日(水)に都内で開催され、陣内孝則、田中麗奈、吉沢悠、柄本明、塩屋俊監督に主題歌を担当した中村中が舞台挨拶を行なった。農林水産省の官僚という身分を隠して全国各地の農家を巡る金次郎(陣内さん)、東京でのデザイナーの仕事に区切りをつけ、祖父の暮らす大分県・臼杵市を訪れたみのり(田中さん)らが手間ひまをかけて無農薬のお茶を作り出す姿を描く。本作のためにキャスト陣は実際に農作業に従事したが、田中さんは「お茶を飲むまでの過程に時間と労力がかかっており、自然の力を借りて出来ているんだということを実感した」と述懐。陣内さんも「現場に入るまでにお茶博士になってましたね」と笑顔でふり返った。陣内さんにとって映画主演は16年ぶりとなるが「16年間、食うや食わずで苦しかったですが(笑)、やってて良かったです!」と感慨深げ。今回の役柄について「僕はトレンディ俳優ですから、農業ということでどうなんだろう?と思いましたが、農林水産省とは馬券という形でずっと関わってきましたから。府中の競馬場の一角は僕の献金でできているようなものなので、元を取ってやろうと思いました」とユーモアたっぷりに語った。柄本さんは「陣内さんが喋りすぎるから時間がなくなる」と苦笑い。さらに、茶農家という今回の役柄について「僕は本当はシティボーイで東京生まれ、東京育ちなのに…」と監督を一瞥し客席の笑いを誘っていた。吉沢さんは、地元出身の監督から大分弁のレクチャーを受けて本作に臨んでおり「大分の大自然のロケーションが見どころです」と映画をアピールした。この日は中村さんも駆けつけ、主題歌の「ずっと君を見ている」を披露。「努力が必ず実るということを教えてくれる映画です」と映画の魅力を語りかけた。『種まく旅人~みのりの茶~』は3月3日(土)より大分・福岡にて先行公開、3月17日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。■関連作品:種まく旅人~みのりの茶~ 2012年3月3日より大分・福岡にて先行公開、3月17日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 『種まく旅人~みのりの茶~』製作委員会■関連記事:これぞ人生の応援歌!『種まく旅人~みのりの茶~』試写会に30組60名様ご招待田中麗奈「お茶を飲んだときのようにホッとできる映画」等身大の女性にメッセージ
2012年02月29日阿部寛の一番の“ハマり役”は?そう聞かれても正直、困ってしまう。『チーム・バチスタ』シリーズの破天荒な官僚・白鳥に「TRICK」シリーズの自称天才物理学者・上田。ドラマ「結婚できない男」で演じたあの偏屈な主人公を推す人もいるだろう。たったひとつでもハマり役と言える役を持っているだけでも大変なことなのだが…。東野圭吾の人気連作をドラマ化した「新参者」で演じた刑事・加賀恭一郎も間違いなくハマり役のひとつ。クールさと優しさを併せ持った加賀を体現し、多くの原作ファンをも納得させた。ひとつひとつの作品で外見を大きく変えているわけではない。失礼な言い方だが、いずれも見た目は“阿部寛”そのまま。それでも全く異なる人物を不思議な説得力でもって浮かび上がらせ、「この人物をもっと見ていたい」と思わせる。この何とも説明しがたい魅力はどこから来るのか?「新参者」からスペシャルドラマ「赤い指」を経て、映画『麒麟の翼~劇場版・新参者~』で三たび加賀に扮した阿部さんが、加賀という男の魅力、この役を演じることで自らの中に芽生えたある思いを明かしてくれた。胸を刺された男性が、日本橋の翼を持った麒麟像の下で息絶えるという事件が発生。関係者の元を訪ね歩く加賀の足跡を通じて、死にゆく者が大切な人に残した“メッセージ”が明らかにされていく。今回の劇場版で加賀を演じるに際し、過去のドラマ版の2作と比べ「より原作に近い形でやりたかった」と阿部さん。原作がある映画に出演するとき「僕自身が原作を読んで『これはいい』と思った部分は変えたくないし、原作を読んでいる方が『キャラが違う』と思うようなことはできる限りしたくないんです」と自らのスタンスを明かした上で、今回の加賀へのアプローチについて語る。「ドラマのときはまず、どうやって加賀恭一郎を世間の人に紹介し、見てもらったらいいのかということがあり、そこは結構、難しかったんです。(放送の)時間帯にも合わせて原作にない部分やちょっと力を抜く場面を入れながらやっていました。それが次の『赤い指』ではすでに加賀という男の紹介は済んでいるので、より原作に近い形でやれた。(原作者の)東野さんが現場に寄ってくださったとき『(時系列的に)間に「新参者」が入りますが、今回の映画は「赤い指」の続編として考えてくださって結構です』とおっしゃってまして、やはり原作志向で行けるなと思いました」。刑事・加賀の原点にあるのは同じく刑事だった父親の存在。その関係性や思いは「赤い指」で描かれているが、阿部さんはさらに、加賀が持つ独特の“優しさ”についても言及する。「刑事として生き、家族を顧みなかった父への思いが小さい頃からあって、その真意を知るために彼も刑事になって追いかけている。そうした思い以外に、加賀はこの仕事で何かを背負っている気がするんですよね。それが何なのかは分からないんだけど…悲しさや孤独感を感じます。刑事という仕事の限界を知りつつも捜査し、だからこそできる限りのことをやろうとして、時間がないのに多くの人を救おうとしているように僕には見える」。「赤い指」である種の“和解”を遂げたように見える父と息子だが、本作ではさらに深く、死の間際の父親の思いを加賀は思い知らされることになる。少しだけ憂いの混じった表情を浮かべ「背中を追ってきた父のさらなる部分――父の哀れさ、息子に対する弱さがあったということは、加賀にとってショックであると同時に嬉しかったとも思う」と語る阿部さん。歳を重ねていく中で気づかされたという、寡黙なエンジニアだった自身の父親に対する思いを明かしてくれた。「10代の頃は決して嫌いだったわけじゃないんだけど、ほとんど親父と話をした思い出はないです。僕も年が年だから…30代の頃かな、親父という存在をふり返って『強い父親だったんだな』と感じました。仕事一辺倒であまり話さない人だったけど、父としてずっと間違いのないことをやってきてくれた我慢強い人でした。病院での母との最後の8年間の苦労も…自分では何も言わないけど、毎日病院に通って。僕も背中を見ていたし、看護師さんからも聞かされてました。言葉ではなく行動で示すところは(加賀の父で山﨑努が演じた)隆正と重なるところがあります」。同時にスクリーンから、そして阿部さんの口からこぼれる言葉から感じられるのは、若い世代への思い。ドラマに続いての共演となった溝端淳平に初共演となった松坂桃李、「ドラゴン桜」以来の共演となる新垣結衣など、多くの若手俳優たちが阿部さんから強い刺激を受けていることは間違いない。「僕は聞かれない限り、現場でアドバイスしようというのはないですよ。若い俳優さんのこともみんな尊敬しているし、必死になってやってくれているから。ただ僕自身、(中井)貴一さんたちの背中を見てきたし、さらに上の世代の人たちがどう生きてきたのかを、後輩たちは見ているんですよね。そこで自分の可能性や『何年後かにこうなりたい』という思いを持つものなんです。自分もそういうことを大事にして演じていかなきゃいけないとは思ってます」。後輩たちにその広い背中を見せつつ、誰よりも阿部さん自身が成長に対して貪欲である。演じることの楽しさはどこにある――?こちらのそんな問いに、今年48歳を迎える男はいたずらっ子のような笑みを浮かべてこう語る。「毎回、いろんな難しさがあるけど、年を経るにつれてより深く人間を出していかなくちゃいけなくなる。自分の人間的な成長と肉体的な変化が追い付いているのか?そこは難しいところなんだけど、その難しさが面白い。自分が成長してるのか?何が足りないのかを自分で測れたりするわけです。先輩の役者さんを見ていると、ずっと止まった芝居をする人もいれば動き続ける人もいる。そういうのを見て自分も挑戦してみたくなったりね。例えば、柄本明さんは紫綬褒章をもらうような俳優さんなのに、『妖怪人間ベム』で顔を真っ赤に塗ったくった敵役を演じてたりする。普通、もうそういう役は避けてもいいのに敢えてそういう道を通ってるのを見ると嬉しくてたまらなくなるし、見習わなきゃって思うんです」。あくなき向上心が新たな役を呼び込む。これだからこの男から目が離せない。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:阿部寛、東京・日本橋に凱旋!「第二の故郷」だと感謝しきりJUJUサプライズ熱唱に、阿部寛も感激このミステリーが泣ける!『麒麟の翼~劇場版・新参者~』試写会に10組20名様ご招待駆け引き上手な俳優No.1は藤原竜也!向井理、西田敏行らが上位にランクイン【TIFFレポート】新垣結衣、阿部寛と溝端淳平の“職務質問”に「興奮しました」
2012年01月24日大人気ゲームを映画化した『逆転裁判』の完成披露試写会が1月16日(月)に都内で行われ、成宮寛貴、斎藤工、桐谷美玲、中尾明慶、石橋凌、柄本明、三池崇史監督が特設の法廷で激論を交わした。長年追いかけてきた事件に関して新たな証言が見つかったというメッセージを遺し、弁護士が殺害される事件が発生。被害者の妹が逮捕されるが、彼女の無実を信じ、被害者の部下であった新米弁護士の青年・成歩堂龍一(成宮さん)が激しい法廷バトルを繰り広げ、事件の真相を解き明かしていく。成宮さんは三池監督について「ひと言で言うなら天才。何が起こるかワクワクしてました」と語り、さらに「甘い匂いがするんです(笑)」とコメント。これには三池監督も「何じゃそりゃ?一般的には加齢臭ですが…」と困ったような笑みを浮かべていた。桐谷さんは、原作ゲームの大ファンだったこともあり「最初に話を聞いたときはびっくりするくらい嬉しくて『わあっ!』って声を上げました。みなさんが衣裳を着てのキャラクター姿を見たときは、『(ゲーム)そのままだ』と感動しました」とファンならではの視点で出演の喜びを語った。三池組の常連、石橋さんも「三池さんがやると聞いてぜひやりたいとすぐに決めました」と明かし、「法廷のセットが素晴らしくて感動しました」と細部にわたって原作の世界を再現した監督の力量を絶賛した。この日、開廷した法廷では、それぞれが自らの行いを証言台に立って告白。周りは「異議あり」or「異議なし」のボードを掲げて判決を下す。斎藤さんは、某有名レンタルビデオ店で「必ず、自分の作品を前に置くようにしています」と意外な行動を証言。これに成宮さんは「僕は雑誌を必ず多めに前に置くようにしてます」と同調。石橋さんも「(自身が主演する)三池監督の『オーディション』を嫌いな監督の作品の上に重ねておいたことがあります」と明かした。桐谷さんは「勇気がないので私の分もやってほしいです」とお願い。少しでも出演作を目立たせたい俳優の心情をのぞかせた。最後に証言台に立った成宮さんは「好きだった子の喜ぶ顔が見たくてサプライズでプレゼントをあげたのに『サプライズプレゼントをくれそうだからあまり驚かない』と言われた」と哀しい恋の思い出を証言。“異議申し立て”というより単なる告白となったが「かわいそうで…」(桐谷さん)と同情を集め、全員から「異議なし」の札を勝ちとり「心が晴れました」とホッとした笑顔を浮かべていた。『逆転裁判』は2月11日(土・祝)より全国東宝系にて公開。■関連作品:逆転裁判 2012年2月11日より全国東宝系にて公開© CAPCOM/2012「逆転裁判」製作委員会
2012年01月16日仕事収めもほどほどに、年末年始はおうちで家族と一緒にごはんを食べ、ゆっくりと過ごす喜びを感じる方も多いのでは?ほっと心と体を落ち着かせたいとき、私たち日本人の生活に欠かせないのが、一服のお茶。丁寧にじっくりと時間をかけて作られる“お茶”をモチーフに、シンプルな暮らしの大切さを見つめ直す、心温まる映画が誕生した。『種まく旅人~みのりの茶~』で、お茶の有機栽培を通じて新たな人生を歩み始めるヒロイン・みのりを等身大で演じた田中麗奈から、このほどシネマカフェの読者に向けてコメントが到着した。舞台となるのは、瀬戸内海に面する大分県・臼杵市の青空の下に広がる緑の茶畑。デザイナーの職をリストラされ、祖父・修造(柄本明)のもとにやって来たみのりだったが、ある日、修造が突然の病に倒れてしまい、代わりに畑仕事をする羽目に。自然の厳しさや慣れない田舎の風習にめげそうになるみのり。そんな彼女のもとに、全国各地の農家を訪ねては作業を手伝う、大宮金次郎(陣内孝則)が現れる…。人生の一部である仕事を失い、自分の居場所を見失いながらも、お茶の栽培を通じて新たな一歩を踏み出すみのりの姿に、多くの女性が自身の姿を重ね、共感をおぼえるだろう。みのりを演じるにあたり、実際に農業を体験した田中さんは「毎日飲んでいるお茶ですが、実際に飲むまでにはこんなにも時間と手間がかかるのかということに驚きました。機械を使うときもありますが、大変な重労働は避けられません。美味しいお茶は、農家の方々の努力の賜物なんだと教えられました」としみじみとふり返る。最近では「農ガール」や「農ギャル」という言葉があるように、農業に興味をもつ女性も増えているが、この傾向を「若い世代の方々が農業を体験したり、趣味にされるのはとても良いことだと思います。実際に体力もいる作業なので若い方が携わっていくことで、たくさんの方の助けになると思う」と好意的にとらえる田中さん。みのり同様に、自然の厳しさを感じる撮影だったそうだが、「撮影が終わった後の温かい食事はいつも以上に美味しく感じました」と悦びを明かす。最後に、来年の映画公開に向けて田中さんからメッセージをもらった。「仕事って何だろう。やりたいことって何だろう。何となく流されて生きてきたみのりが茶畑に触れて改めて生きていることに感謝し、答えを見つけていきます。人の手をかけることで、さらに実っていく茶葉の姿は美しく、人と自然が手を取り合い生きていることを教えてくれました。人生の休息時間。観た方の心がお茶を飲んだときのようにホッとできる映画になっていると思います」。『種まく旅人~みのりの茶~』は2012年3月3日(土)より大分・福岡先行公開ののち、3月17日(土)より全国にて公開。■関連作品:種まく旅人~みのりの茶~ 2012年3月3日より大分・福岡にて先行公開、3月17日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 『種まく旅人~みのりの茶~』製作委員会
2011年12月28日来年3月17日(土)に公開が決定した、陣内孝則の16年ぶりとなる主演作『種まく旅人~みのりの茶~』から予告編が届いた。『種まく旅人~みのりの茶~』予告編ひとりの女性が、日本茶の有機栽培を通して、新しい生き方を模索していく姿を描いた『種まく旅人…』は、大分を舞台に撮影。本作で陣内は、農林水産省に務める官僚でありながら、その身分を隠して畑仕事を手伝い“金ちゃん”と農家の人たちから慕われる、主人公の大宮金次郎を演じる。監督は『ふたたび swing me again』の塩屋俊。共演者には陣内と同じ九州出身の田中麗奈、石丸謙二郎、さらに塩屋監督の「私たちの命を支える第一次産業を応援する映画を作りたい。かっこいい農家を描きたい」と言う言葉に賛同した、吉沢悠、柄本明らが出演している。“みのり”(田中)が日本茶を飲み「ホッ」と一息つくシーンから始まる予告編では、中村中の主題歌「ずっと君を見ている」が流れる中、リストラされて祖父の田舎にやって来た彼女が、赴任してきた“金ちゃん”こと大宮金次郎(陣内)と出会うシーンや、青々とした茶畑に古民家、畑で奮闘する“みのり”たちの姿が描かれている。塩屋監督は、自身の出身地である大分県臼杵市を舞台に、“地に足をつけ、丁寧に暮らすことの大切さ”そして“農業の活性化が日本の再生、再興の起爆剤になる”という期待をこめて、日本人が大好きなお茶の製造過程を追いかけたという。本作は3月3日(土)から大分・福岡で先行ロードショーされ、3月17日(土)から全国公開される。『種まく旅人~みのりの茶~』3月3日(土)大分・福岡先行ロードショー3月17日(土)有楽町スバル座他、全国ロードショー
2011年12月21日岡田将生&榮倉奈々主演で話題の映画『アントキノイノチ』。公開を前にシネマカフェ読者を対象に行った試写会では、6割以上の観客が「泣けた」と回答し、さらに「絆について考えるきっかけになったか?」という質問には、実に9割の人が「はい」と答えるという結果が得られた。アンケートから明らかになった「泣ける」ポイントも様々で、映画に対する評価も多くの人が100点満点中、80点から90点の高評価を与えている。この映画の何がそこまで人の心を打つのか?アンケートの結果を発表!歌手のさだまさしの同名小説を映画化した本作。高校時代のある出来事をきっかけに心が壊れてしまった青年・杏平(岡田さん)。遺品整理という仕事を始め、仕事先で生や死と向き合い、同僚のユキ(榮倉さん)らと触れ合う中で少しずつ再生していく姿が描き出される。軒並み80点から90点という高い評価が与えられたが、そうした人々の感想の中でも多かったのはやはり「命の大切さ」についての言及。「“命”について、これほどというぐらい、真正面から向き合わせられた。死ぬことへの恐怖や悲しみが強かったけれど、途中から誰かが亡くなったことが、自分が生きていることに繋がっていて、杏平とユキのように人と出会える、と前向きに考えられるようになった」(20代・会社員)、「生きていてこそ、人は生きていることの大切さが分かるのだと改めて素晴らしいことを感じさせられました」(60代・会社員)。ほかに多かったのは、亡くなった人の部屋、荷物を整理する「遺品整理業」という仕事を初めて知ったという声。映画の中で原田泰造演じる杏平の上司・佐相は「天国への引っ越し屋」とこの仕事を表現しているが、「亡くなった人に対する“想い”が伝わってきた。大切な職業だと思う」といった感想が多く寄せられた。また、6割以上が「泣いた」という本作。具体的なシーンに関しては杏平やユキが遺品整理を行うシーンはもちろん、2人が背負っている過去を告白するシーンなどを挙げる声が多かったが、2人以外の人々に対しても熱い感想が寄せられた。「原田泰造さんが部屋を片付けているときの表情にグッと来た」(20代・主婦)、「柄本明さんの一連のシーン」(30代・会社員)。ほかにも檀れい、堀部圭亮、宮崎美子ら亡くなった家族の遺品整理を依頼する遺族や、遺品整理業の社長役の鶴見辰吾など、脇を固める実力派俳優陣の言動には思わず心揺さぶられること必至!9割の人が“絆”について考えさせられたと答えたが、「大切な人に伝えたい言葉は?」という質問に対しては、劇中で登場する「元気ですか?」という言葉に触れ「好きじゃない人や嫌いな人にも『元気ですか?』と言えるようになったら、人生が素敵になりそうです」(30代・会社員)という声や「生きていてくれてありがとう。そして、自分を生かしてくれてありがとう」(20代・会社員)と命への感謝を伝える答えが多く集まった。命について考え、その命を活かすために必要な“絆”の重要性を改めて教えてくれる映画と言えそう。東日本大震災もあり、今年ほど人との繋がりの大切さを認識させられることはなかったという人も多いはず。ぜひ、あなたも大切な人と映画館に足を運んでみては?『アントキノイノチ』は11月19日(土)より公開。■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会■関連記事:“命”の繋がりを考える『アントキノイノチ』特製メモを5名様にプレゼント岡田将生のサプライズプレゼントに榮倉奈々、思わずウルリ岡田将生インタビュー自らの「生きる意味」と向き合った『アントキノイノチ』シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?【TIFFレポート】岡田将生&原田泰造通訳付き映画祭公式上映にハイテンション!
2011年11月17日女優の大竹しのぶが〈平成23年秋の褒章〉において紫綬褒章を受章することになり、記者会見で心境を語った。「中村勘三郎さんや柄本明さん、野田秀樹さん、市村正親さんといった親しい方たちが受章なさって、そのパーティに出たりしていたので、『ええっ? 私も?』みたいな感じで、びっくりしました」。自分を“大した女優”だと思うか、との質問には、「大した女優というより、体力のある女優。放出すればするほど、エネルギーが自分の中に蓄積されていく。特に舞台に立っているとそれを実感します」。54歳にして女優としてのキャリアはすでに37年。特に今年は、『大人は、かく戦えり』『スウィーニー・トッド』『身毒丸』、そして現在出演中の『ピアフ』と立て続けに舞台出演に挑んでいる。しかも、そのいずれもが、強い感情と高い集中力を必要とする難役だ。「若い頃、緒形拳さんが『本当にいい仕事ができたと役者が思えるのは、10年に一回。そういう役にめぐりあえたら幸せなんだ』とおっしゃっていて。私は、『ピアフ』にしても『身毒丸』にしても、この間のテレビドラマ(『それでも、生きてゆく』)にしても、めぐりあう役たちが本当に素晴らしい役ばかりで、自分を成長させてくれるので、幸せ者過ぎると思う。演じてきた役に感謝しています」。中でも、シャンソン十数曲の歌唱を交えて実在した歌手の激烈きわまりない人生を演じる『ピアフ』の印象は、鮮烈といっていい。大竹の全身全霊をかけた表現は、エディット・ピアフが歌と向き合う姿勢にそのまま重なる。「セリフの中に、『あたしが歌う時は、あたしを出すんだ。全部まるごと』というのがあるんですけど、私も本当に全部をさらけ出したい。それによってお客さんが解放されて、さらに私も解放される。そういう、高みにまでいったときに劇場で起こるルールが、私のエネルギーになっていると思います。やっぱり、演劇という場は、全部出したいですね。ピアフのように、クスリを使ってまでやりたいとは思いませんけど」。『ピアフ』は、東京・シアタークリエにて11月6日(日)まで上演された後、新潟、富山、金沢、大阪、名古屋を巡演。また来年は、蜷川幸雄の演出によるシェイクスピア劇『シンベリン』の出演が控えている。この作品は2012年4月に彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで開幕し、北九州、大阪を経て、5月末からはロンドンへと渡る予定だ。「海外に行くのは、客観的な立場の人に観てもらうチャンス。『マクベス』のNY公演(2002年)もすごい刺激的でした。またひとつ原点に返れそうで、とても楽しみです」。
2011年11月02日映画『神様のカルテ』の完成披露試写会が7月25日(月)、夕方の記者会見の続いて都内劇場で開催され、主演の櫻井翔に宮崎あおい、要潤、吉瀬美智子、池脇千鶴、朝倉あき、岡田義徳、加賀まりこ、柄本明、深川栄洋監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。大歓声に迎えられた櫻井さんは「撮影中が28歳で、公開時が29歳ということで、20代最後に素敵な映画に参加できて嬉しいです。監督をはじめ、みなさんのお力を借りて、ゴールを迎えることができました」と感慨深げ。櫻井さん演じる医師の一止(いちと)の妻を演じた宮崎さん。彼女が演じたハルは劇中、一止に寄り添い支え続けるが、宮崎さんは「誰かに必要としてもらえるってすごいパワーになるんです。必要とされることで、ハルは頑張れて『ここにいてもいいんだ』と思える。素敵な夫婦だと思いました」と櫻井さんと共に築き上げた夫婦の絆を改めて笑顔で述懐した。加賀さんは櫻井さんの演技について、こんなエピソードを披露。「最近、『徹子の部屋』に出演したんですが、廊下で黒柳さんに会ったときに『あの青年医師を演じてるの、嵐の櫻井くんだって?』と言われたんです。“嵐の櫻井翔”を消して、一止さんになりきっているということで、これ以上ない黒柳さんからの褒め言葉だと思います」と明かした。映画にちなんで、自分の役柄のカルテを記入するなら、どんな言葉を書き込むか?という問いに櫻井さんは「『悩んで悩んで、悩み抜け』と。その先に出した答えなら後悔することも少ないだろうし、納得がいくと思います」と語った。一方、宮崎さんは「ハルさんは本当によくできた方なので…言うことないです。そのままでいってほしい」と語り、櫻井さんも「あれ以上はないですね」とうなづいていた。メガホンを握った深川監督は、映画の完成した数か月後に発生した東日本大震災に触れ「いろんな悲しいことが起きましたが、この映画を観て少しでも悲しみを忘れたり、大切なことを忘れないようにする、そんなきっかけになればと思います」と思いを込めた。『神様のカルテ』は8月27日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:神様のカルテ 2011年8月27日より全国東宝系にて公開© 映画「神様のカルテ」製作委員会■関連記事:櫻井翔、劇中ではボサボサ頭も「今日はキメてきました!」リムジンで会見に登場新宿コマ劇場の跡地に地上130メートルのシネコン&ホテル建設
2011年07月25日映画『神様のカルテ』の完成披露会見が7月25日(月)、東京・六本木ヒルズ内アリーナで、観客を招待して開催され、主演の櫻井翔をはじめ、宮崎あおい、要潤、吉瀬美智子、池脇千鶴、朝倉あき、岡田義徳、原田泰造、加賀まりこ、柄本明、深川栄洋監督が出席した。2010年の本屋大賞で第2位にランクインした夏川草介のベストセラーを原作に、長野県で日々、患者に向き合う医師が、同僚や患者、そして愛する妻との触れ合いを通じて自らの進むべき道を切り拓いていくさまを描く。この日、キャスト陣と監督はリムジンで会場に到着。櫻井さんらが姿を現すと、アリーナを埋め尽くした観客からは割れんばかりの歓声がわき起こった。医師役初挑戦となった櫻井さんは「たくさんの挑戦の詰まった(撮影の)1か月半でした。悩みに悩みましたが、いま、ふり返って自分の財産になっていると思います」と晴れ晴れした表情。劇中では、決してクールなタイプではない不器用な役柄で、髪形もダサいボサボサの頭となっており「その反動で、今日はキメてきました!」と言うと、会場からは拍手と歓声が。「幸せで穏やかな日々を過ごすことができました」と撮影を述懐するのは、櫻井さん演じる一止(いちと)の妻・ハルを演じた宮崎さん。映画が伝えるメッセージについて「この映画に出てくるのは、世の中をうまく渡っていけない不器用な人たちです。でも不器用であることは悪いことじゃない、人一倍深く考えて行動に移しているんだと思います。不器用を個性として大事にして欲しい」と言葉に力を込めた。要さんは、一止と正反対の考えの先輩医師を演じた。「30歳になって初めての映画がこの映画で幸せです。一止にとっては“敵”のような役柄ですが、櫻井くんに挑むような気持ちで演じました」と役に込めた思いを語った。吉瀬さんは看護師役だが、白衣姿がたいそう似合っていたそうで、スタッフの間でも評判だったとか。「堂々としすぎていて、監督からは『姿勢が良すぎる』と指摘されました(笑)」と明かした。同じく看護師役で一止と同期の東西を演じた池脇さんは「とにかく、一止がぶつかって、前に進んでいく姿がまぶしかったです。私も含めて周囲の人間のバックボーンは描かれていないんですが、みんなもいろんなことを乗り越えてきたんだと感じさせる作品になっています」とアピール。新人看護師の水無役の朝倉さんは、名だたる大先輩たちと共演、現場の様子について「最初は緊張していましたが、みなさんが作り出す空気感に影響されて、雰囲気によって研ぎ澄まされていくような感じでした」と語る。一止とハルが住むアパート“御嶽荘”の住人のひとり、“学士”役の岡田さんは、池脇さんと同様に「一止の葛藤する姿が素敵です。自分と葛藤して答えを出していくことが必要だと教えてくれる作品」と映画の発するメッセージに強い共感を示す。同じく住人の“男爵”を演じた原田さんは自らの役について「これが良い役なんですよ!」と語り、自身の演技についても「映画を観て自分で『こんなことができるんだ?』と思いました」と自賛。演技を引き出してくれた監督への感謝を口にした。一止の病院の末期の患者で、一止に重大な示唆をもたらす安曇を演じた加賀さんは着物で登場。「撮影中は櫻井さんばかりを見つめていて幸せな時間でした」と笑顔を見せた。柄本さんは、一止の上司を演じたが、若き深川監督の手腕を絶賛!「監督の作品を観て、撮影所で長く助監督をやっている方かと思って会ったらこんな若いお兄ちゃんでした。監督はひと言で言って変態です!」と柄本流の称賛を送った。その深川監督は、一堂に会したキャスト陣を眺めて「こんなすごい人たちとやっていたのかと今日、改めて感じました」。最後に櫻井さんは「人間はひとりで生きていかなくてもいい。寄り添って生きていけばいいと教えてくれる映画」と作品をアピールし、大声援に包まれての会見は幕を閉じた。『神様のカルテ』は8月27日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:神様のカルテ 2011年8月27日より全国東宝系にて公開© 映画「神様のカルテ」製作委員会■関連記事:宮崎あおい、櫻井翔と築いた夫婦関係に「素敵な夫婦だと思います」と笑顔!新宿コマ劇場の跡地に地上130メートルのシネコン&ホテル建設
2011年07月25日松本人志監督第3作『さや侍』の完成披露試写会が6月6日(月)、都内で開催され、上映前に松本監督と主演の野見隆明、熊田聖亜、板尾創路、柄本時生、りょう、ROLLY、腹筋善之介、國村隼が出席しての会見が行われた。この日の朝、松本監督のデビュー作『大日本人』のハリウッドリメイクが発表されたばかりとあって、松本監督の生のコメントを聞こうと多くの報道陣が詰めかけた。松本監督はこの日の発表や『さや侍』のロカルノ映画祭上映といった海外での評価に触れ「僕が面白いと思うことが、“世界”を絡めてやれる状況が整ってきたようで嬉しい」と満足そう。「日本(国内で)の評価がまだ低いかな…」と苦笑しつつ「“笑い”を届け続けるしかないかなと思う」と決意を語った。さらに「スポーツ紙の“松っちゃん監督”というのはもう勘弁してほしい」と“お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志”という枠の中での国内の評価にやんわりと不満を示し「映画を壊してやろうというところから始まって、海外では割とすんなりと受け入れられたと思う。(国内の)知ってる人には“ヘタウマ”が通じずに“ヘタヘタ”と思われてるのかな。今回の作品で見方を変えてもらえると思います」と自信も。『大日本人』のハリウッドリメイクに関しては「普通は向こうに丸投げとなるけど、今回は何らかの形で参加する」と明かし、希望のキャストを問われると『大日本人』ではなく「『さや侍』をジョニー・デップでやりたい」とハリウッドNo.1の人気スターを指名した。今回の『さや侍』で松本監督からオファーを受けたキャスト陣は、ROLLYさん、國村さんはじめみな「(話を聞いて)小躍りしました」と喜びを語る。舞台俳優として活躍してきた腹筋さんは、監督が自分のことを知ってたことに感激していたが、松本監督は「腹筋くんはDVDを12秒くらい見ただけ」と肩透かしを食らわせ、これには共演陣からも笑いがわき起こった。また、柄本さんは板尾さんから「お父さん(=柄本明)は何か言ってた?」とふられ「オヤジは松本さんを見たくて、衣裳合わせの日に(用事を作って)のぞきに来たんですよ。でも見れなかったそうでヘコんでました」と明かし、これには何も知らずにいた松本監督も「マジで?」と驚愕していた。聖亜ちゃんは「すごく素敵な役で、幸せ者だと思いました」と喜びを語るが、撮影が始まってからも映画の撮影、しかも主演と知らされていなかった野見さんは「何も分からないまま、一生懸命やるしかなかった…」と心の内を明かした。そんな野見さんについて監督は「最初に『人に追われているように走って』と指示したら『助けてくれー!殺さないでくれー』って叫んでカット。最初は大変でした。でも時折、ヘタな役者じゃ太刀打ちできない顔を見せるようになった」とその成長を称えた。共演陣も印象的なシーンとして口々に野見さんのシーンを挙げ、初の演技挑戦とは思えない姿に称賛を送っていた。『さや侍』は6月11日(土)より全国にて公開。■関連作品:さや侍 2011年6月11日より全国にて公開© 2011「さや侍」製作委員会■関連記事:松本人志デビュー作『大日本人』ハリウッドリメイク決定!“切腹を申し付ける!”『さや侍』音声ストラップを5名様プレゼント松本人志、『さや侍』で「理想の娘」を描くも子役からは主演男優に鋭いダメ出しが…待望の松本人志監督第3弾!!『さや侍』試写会に10組20名様ご招待松本人志監督『さや侍』予告編が到着!りょうや板尾創路らの姿も
2011年06月07日映画『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』の完成披露試写会が5月3日(火・祝)都内で開催され、竹野内豊に、水川あさみ、山里亮太(南海キャンディーズ)、柄本明、本田隆一監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。劇作家、小説家として活躍する前田司郎の小説を映画化した本作。新婚でありながらも倦怠期を迎えたカップルが、ひょんなことから新婚旅行として“地獄ツアー”に出発し、思わぬ珍道中を経験することになる。コメディ初挑戦となった夫・信義(=ノブ)役の竹野内さんは「素の僕が(信義に)似ていると水川さんにはよく言われましたが、全然、そんなことありません!僕の方がもっとかっこよくてしっかりしています」と前もって宣言した……が、水川さんはそんな言葉を気にすることなく「ノブによく似た竹野内さんと夫婦で旅行ができて楽しい経験になりました」とニンマリ。水川さんは先日、俳優の小出恵介との熱愛が報じられたが、本作では熱愛どころか新婚、しかも倦怠期の夫婦を演じることに…。劇中の信義と咲の夫婦について「理想的な夫婦。倦怠期から始まるけど、互いの良いところも悪いところも知っている。視点や目線を変えることで相手の良いところが見えてくるんですね。恋の始まりとは違った、安定した楽しさがある」と意味深(?)に羨望の気持ちを語った。山里さんは舞台挨拶中、再三にわたって「役者として来ています!」と“俳優”山里亮太を強調するも、なぜか客席からは失笑が。挙句に隣の水川さんから「今日、ここに来なくてもいいんじゃないかと…」、「何でいるんだろうと思った」などと言われるなど散々の舞台挨拶となった。『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』は5月14日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:大木家のたのしい旅行新婚地獄篇 2011年5月14日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 映画「大木家のたのしい旅行新婚地獄篇」製作委員会■関連記事:竹野内豊、水川あさみ登壇『大木家のたのしい旅行』完成披露試写会に15組30名様ご招待シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第13回)逆境に強そうな戦う俳優は?竹野内豊、初コメディで“新妻”水川あさみと地獄旅行へ出発!?
2011年05月03日人気俳優の竹野内豊が、来年5月に公開される主演映画『大木家のたのしい旅行新婚地獄篇』でコメディに初挑戦することが分かった。本作は、野間文芸新人賞、三島由紀夫賞、ギャラクシー賞に、演劇界の芥川賞とも言われる岸田國士戯曲賞など文学および演劇界で次々栄誉を獲得し、三谷幸喜や宮藤官九郎に続く新しい才能との呼び声が高い人気劇作家・前田司郎の同名小説が原作。いま、映像化を熱望する声が最も多い、前田作品初の映画化となる。“新婚なのに倦怠期”の大木夫妻がひょんなことから1泊2日の“地獄旅行”に出かけることに…。旅先で出会う奇妙な人々や、2人の間に起こる不可思議な出来事を通じ、2人が“愛”と“情熱”を取り戻していくというストーリー。現在放送中の“月9”枠のドラマ「流れ星」(フジテレビ)に主演し、映画『太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−』が来年2月に公開を控えるなど、多忙を極める竹野内さんだが、本作では、これまで演じてきた役柄とは全くタイプの異なる、夫の大木信義を演じる。そして、新妻・咲役を演じるのは、コミカルからクールまで、幅広いジャンルをこなす女優、水川あさみ。2人の脇を固めるのは、樹木希林に片桐はいり、荒川良々、そして柄本明といった豪華な面々。樹木さんの見せるお芝居に「芝居と言えどついつい本気で笑ってしまった」という竹野内さん。大木夫妻の地獄旅行がいかに楽しいかがうかがえる!?硬派な役柄を演じることが多かった竹野内さんだが撮影をふり返り「樹木希林さんや柄本明さん、荒川良々さんなど、個性が強めな方とご一緒だったので、自分自身も楽しんで演じることができた」とコメント。また「色々な表現方法を学ばせていただいた」とコメディ初挑戦となった本作で俳優人生の新たな境地を開いたようだ。水川さんは、竹野内さんとの共演について、「いままでの竹野内さんの“クールでかっこいい”というイメージとは真逆の、“ノブ”という役をどう演じるのかなと、とても楽しみでした。どちらかというと、普段の竹野内さんは、実は“ノブ”に近いんじゃないでしょうか(笑)。どんな風に打っても予想外に楽しく打ち返してくれました」と語っており、撮影を楽しんだ様子。果たしてどんな旅が2人を待ち構えているのか?『大木家のたのしい旅行新婚地獄篇』は2011年5月、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:大木家のたのしい旅行新婚地獄篇 2011年5月、新宿バルト9ほか全国にて公開© 映画「大木家のたのしい旅行新婚地獄篇」製作委員会
2010年12月14日12月12日(日)、東京・神田の専修大学にて映画『学校をつくろう』の完成披露試写会が行われ、舞台挨拶に三浦貴大、柄本時生、橋本一郎、池上リョヲマ、近衛はなら主要キャストのほか、原作者の志茂田景樹、神山征二郎監督が勢揃いし、本作への熱い思いを語った。志茂田景樹の小説「蒼翼の獅子たち」(河出書房新書刊)を映画化した本作。明治維新の動乱期を舞台に、“武力”ではなく“学問”の力で、国を変えようと奮闘し、やがて、法律と経済という当時最先端の学問を日本語で教える、日本初となる学校(※現在の専修大学)を作った、相馬永胤、田尻稲次郎、賀田種太郎、駒井重格という4人の男たちの情熱と青春を描いている。この日、集まった主要キャストのうち、三浦さん、柄本さん、橋本さん、近衛さんの4人には“ある共通点”があることが判明!その共通点は「大物俳優(有名人)を親に持つ“二世俳優”」であるということ。三浦友和と山口百恵の次男で、本作が初主演となる三浦さんを筆頭に、柄本さんは俳優・柄本明の次男、橋本さんは役所広司の長男、そして目黒祐樹と江夏夕子の長女である近衛さんと錚々たる顔ぶれが揃っているのだ。三浦さん、柄本さん、橋本さんの3人はこの共通点に対し、「お互い他人とは思えなかった」と答え、最初から特別な“絆”を感じられたことを明かした。そんな“二世軍団”を傍から見ていた池上さんも「待ち時間の他愛のない会話から、急に三浦くんと橋本くんが掛け合いを始めて、さすが“サラブレット”だな、と思った」と特別な“何か”を感じた様子。一方、メガホンを取った神山監督は「親が一流なだけに、演技が下手だったらいじめようかと思ったけど(笑)、そんな必要はなかった。将来が楽しみです」と、キャスト陣の演技を絶賛。三浦さんは最後に、本作について「いまの若い人たちに観てほしい映画。この作品からパワーをもらって帰ってもらえると嬉しい」と力強く呼びかけ、舞台挨拶を締め括った。『学校をつくろう』は2011年2月19日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて順次公開。■関連作品:学校をつくろう 2011年2月19日より有楽町スバル座ほか全国にて順次公開
2010年12月13日