安藤サクラ主演『百円の恋』の監督・武正晴、脚本・足立紳をはじめとしたスタッフが再集結し、森山未來、北村匠海、勝地涼がそれぞれ闘う理由も、バックグラウンドも異なるボクサーを熱演した『アンダードッグ』。「ABEMAプレミアム」にて配信版(全8話)が配信されている本作で、この度、ずば抜けた身体能力と表現力で主人公の崖っぷちのボクサー・末永晃を演じた森山さんと、「週刊少年マガジン」にて1989年から連載され、アニメ化もされた人気ボクシング漫画「はじめの一歩」の原作者・森川ジョージとの貴重な対談が実現。森山未來のふくらはぎが「ガンダムのよう」!?森川:撮影って結構バラバラにやったりとかするじゃないですか。でも、これに限っては森山さんはどんどんボクシングの型もできてて、スウィングスピードも上がってるわけですよ、振っていくのも。そこは順を追ってやっていったんですか。森山:ほぼほぼ順撮りですね。最初のかませ犬的な、点描的なものが序盤にあって、海藤(演:佐藤修)戦のタイトルマッチをやって、宮木(演:勝地さん)戦、大村(演:北村さん)戦というふうになっていたので。単純に映画の中でたくさん発見があったのは、12月にプロテストを受けたんですけど、撮影の開始は1月なんですね。プロテストって基本的にワンツーしか見られないじゃないですか。あとディフェンスとスタミナっていう。だから、基本的にフックとかボディとか、映画の振付としてはちょっとやってたんですけど、12月まではほぼワンツーだけやってた感じだったんです。でも、片や末永晃はそれこそ、ボディもありますけど、左フックが主体だったりだとか、スタンスが全然違うから、撮影をやっていくうちにプロテストのための練習よりも勉強になることがどんどん増えていって。森川:なるほど。森山:だから、本当にやっていくうちに宮木との試合とかでもまた勉強になっていくことも増えていって。という意味では、単純にちょっとずつ上達していたっていうのはあるかもしれないです。森川:本当にうまくなってるって思って。もともと末永は上手い設定だから。日本(ライト級)ランク1位じゃないですか。そういう設定なんですけど、それが勘を取り戻しているように見えるんです。そんなに下半身は映ってないんですけど、最後の試合に臨む前の練習で縄跳びのスキッピングやるところがあって、そこだけ森山さんの脚が映るんですが、それがガンダムみたいな脚じゃないですか!森山:(爆笑)森川:うわ、随分鍛えたなって。なるじゃないですか、ふくらはぎが。うわっと思って。どんどんラストに向けて体ができていって、スウィングスピードが速くなって、ちゃんと試合になっていくような。多分気持ちもできているから試合になっていくんですよ。途中で投げないボクサーになってましたから。うわ、凄いと思って。森山:実際、(プロが行う食事療法)カーボ・ローディングとかもやりましたから。本当に面白かったです。こんなに体って変わるんだっていう。森川:面白いですよ。森山:純粋な驚きがありました。森山未來が考える“プロフェッショナル”とは?森山:単純に、自分の性格とこの仕事の特性みたいなものが僕は運良く合ってるんだろうなとは思ってるんです。ボクシングというもののためだけに人生を捧げられない、と僕は思っていて。それこそ自分の好奇心というか興味のおもむくままにいろいろ流動的に動く、落ち着きがないともいうんですけれど、流動的に動くのが自分の性に合っているので。だから、1年という期間を決めてボクシングをやるとなったら、何か入れ方っていうのは自分なりにあるとは思っていて。だからボクシングっていうものだけを見つめ続ける能力を持っている人は本当に素晴らしいと思うし、僕には全くない、ある種の能力だと思うんです。でも、大きな表現というか、舞台芸術だったり、映像表現だったり、こういう表現の場において自分がどういうアンテナを張り巡らして、ここに行ったら面白いんじゃないかというところで人と出会ったりとか、その自分の好奇心とか、自分で向かう先をパンパン、パンと振っていくっていうその直感、と言ってしまうとちょっと抽象的なんですけど、そのセンスっていうのは大事にしたいなとは思っています。森川:僕は、当たり前のことなんですけど、読者が一番大事。ボクシング漫画を始める前に3つKO負けしてるんですよ。才能ないな、と自分で思い知らされたんで。それから「はじめの一歩」で初めて成功って思えたんですけど、これは本当に読者のおかげですね。少年マガジンってボクシングファンが少ないというのが大前提にあるんですけど、その中で全員楽しませられるものはなんだろう、というのをずっと追いかけてる感じです。「漫画うまいってなんですか」というは読者に楽しんでもらうってなんですか、というのと同じだとおもってるんで、それが永遠のテーマですね。最後には、これだけは聞きたかったという様子で森川さんから、「試合中の撮影のとき、当ててます?」との質問が。「ボディと、ガード越しは当ててます」との森山さんの答えに、「見ててキツそうだな、と思いまして。当ててるの分かりますからね。お客さんにも分かってもらえるといいですね。当たってますよ、っていう」と感心した様子の森川さん。「本当にやってますから。その視点で見てほしいと思います」と続ける。そんな森川さんから「一歩」の描き下ろし色紙がプレゼントされると、「やった!めちゃ嬉しい、ありがとうございます!家宝にします」と、劇中とは別人のような満面の笑みが森山さんからこぼれていた。森川さん流の漫画の描き方と森山さんの撮影の悩みの共通点は!?後編インタビューはABEMAビデオにて公開中。劇場版『アンダードッグ』前後編は全国にて公開中。配信版は「ABEMAプレミアム」にて独占配信中(全8話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2021年01月31日安藤サクラ主演『百円の恋』の監督・武正晴、脚本・足立紳をはじめとしたスタッフが再集結し、森山未來、北村匠海、勝地涼がそれぞれ闘う理由も、バックグラウンドも異なるボクサーを熱演した『アンダードッグ』。「ABEMAプレミアム」にて配信版(全8話)が配信されている本作で、この度、ずば抜けた身体能力と表現力で主人公の崖っぷちのボクサー・末永晃を演じた森山さんと、「週刊少年マガジン」にて1989年から連載され、アニメ化もされた人気ボクシング漫画「はじめの一歩」の原作者・森川ジョージとの貴重な対談が実現。開口一番「面白かった」と語る森川さんから観た『アンダードッグ』についてや、実際にプロテストにも挑戦し、“かませ犬=アンダードッグ”のボクサーとして役を生きた森山さんのプロフェッショナルな姿勢などが語られた。「やめられない。未練がある」そういうボクサーは多い森川:本当に僕、褒めるの下手で語彙力なくて申し訳ないんですけど、主人公が心配で心配で…。うまくいかないんだろうなっていうことの連続で。また持ち直してがんばる、がんばるの連続なんですけど。これはうまくいかないんだろうな、と思いながら。でも、本当に面白かった。大人のドラマだなと思って僕は観ました。森山:ボクシング指導の松浦(慎一郎)さんからお話を伺ってはいたんですけど、ああいう(末永晃のような)タイプというか、ああいうふうに生きざるを得なくなってしまったボクサーとの出会いって、いままでありましたか。森川:僕も会長としてジムを経営しているんですけど、僕が知る限り、ああいうボクサーは間違いなくいます。やめられない、まだ未練がある、もう一発やれるんじゃないか、そういうのがあるでしょうね。KO負けしても、またお願いしますって来たりとか。こっちではもうこれで終わりだろうなって思ってるわけです。なのに、まだやりたいですって来るわけです。そういうボクサーは多いと思いますね。森山:末永晃は夜にしかジムに行けないので。午前中とか昼間とかは現役の若い選手もいるから、行くのも憚られて、夜しか行くことができない。でも、夜に行ってもトレーナーも会長もいないから、自分を追い込む相手とか、稽古する相手がいないからどんどん変なクセもついていくし、結局身にならないトレーニングになってしまう。そういうボクサーもいるとは聞いていました。森川:いるんです。森山:そうなんですね。今回『アンダードッグ』っていうタイトルですけど、かませ犬っていう、外から見てかませ犬的に扱われているっていう見方はあると思うんですけど、やってる本人としてはかませ犬だと思ってやっているボクサーは基本的にいないっていう話も聞いたんですけど。森川:それが難しい。どこの会長も恐らく、選手をやめさせるのが一番の仕事なんですよ、もう駄目だよって。映画の中でもありましたけど、それが役割だと思うんですけど。やっぱり事故も起こります、ボクシングですから。あのパンチもらったらお前無理だよっていうのがあるんですけど。選手にとっては職業のひとつじゃないですか。俺の職業、何でお前が決めるんだってことになっちゃうんで。引き際は自分で決めたいんだよ、っていうのはやっぱりすごくある問題で。移籍してもやるっていう人は多いです。森山:それは会長も気持ち汲んじゃいますもんね。森川:そうですね。僕も劇中では、会長の気持ちになって「やめよう、やめろよ」って思ってました。森山:そうですよねえ。人間ドラマをきっちり描かないと「試合で応援してもらえない」森川:『アンダードッグ』を見る限り、僕が一番気をつけていることをやっているなっていうのはありました。「少年マガジン」の読者には、ボクシングファンは多分1割もいないんですよ。だからボクシングを描いても受けないんです。それでどうやるかっていうと、主人公を好きになってもらう、主人公の環境を好きになってもらう、主人公の周り人たちを好きになってもらう。人間ドラマですよね。まずはそこを描かないと、試合が始まっても応援してくれないんですよね。ですから『アンダードッグ』も、試合に行くまでをじっくり描いているじゃないですか。そうそう、そういう描き方しないと、きっと試合では応援してもらえないよなと思って観ていて。それで試合で応援している自分がいるので、「ああ、勉強になったな」って思いながら僕は観ました。――『アンダードッグ』の前半戦では末永の日常を観ていくうちに、共感したという観客が多いようなんですが、ボクサーの日常について先生はどう思われますか。共感というか、そのキャラクターが好きになっていくというか。森川:僕ね、(主人公が)不安で不安で。ダメなやつだな、こいつと思いながら、でもいいとこあるじゃないですか。女性のこと「待ってるから」とか。あれも多分、適当に言ってるんですよ。本気でちゃんと思ってたら…。森山:そこ「最低だね」って言われますからね。そんなに見え透いてるのかなっていう(笑)。森川:不安でしょうがないんですよ。だから、どうなんだろう、こいつ。本当にがんばってチャンピオン目指すのかな。もしかしたら途中で投げ出してもおかしくないですよね。何か不安で。自分にもダメな部分があるから共感はしますけど、「がんばれよ」しかない。森山:「少年マガジン」では性的描写って描けないじゃないですか。今回、逆に言うとすごく盛り込んでるじゃないですか、主要な3人のボクサー全員に。末永は明確なパートナーっていないけれど、ほかのボクサーにはちゃんと彼女や奥さんがいて、性的描写がしっかり出てくるじゃないですか。それってどう思われますか。というのは、末永に関していうと、ボクサーとそれを支える女性っていうことになるんですけど、その描かれ方っていうのが、ともすれば杓子定規に見えることもなくはないかなとおもうんですが。末永の場合は妻(演:水川あさみ)にも逃げられてるし、生活もうだつが上がらない中で何とかやりくりして。デリヘルの女性(演:瀧内公美)と関わって。彼は言葉をしゃべらない、無口なので、セックスをするっていう描写そのものも彼自身の何かメンタルの表れみたいにならないかな、と思いながらやってるところはあったんです。森川:末永は夜の街に流れていったボクサーなので、『アンダードッグ』で性描写はあって当然だと思うんですけれど。息子さんがいるじゃないですか。息子さんと夜の街とのコントラストが素晴らしくて。だから、息子の力強さだとか、清らかさみたいな、唯一の希望のように際立ったところかなと。「お前、息子のためでいいからがんばれよ」って思って観てました。森山:誰にも愚痴も吐けないけど、最終的に(息子の)太郎にだけ愚痴を吐くって言う…。息子に愚痴吐くの、みたいな(笑)。「俺どうしたらいいか、分かんないんだよ」みたいなことを子どもにしか言われへんのかい、っていう(笑)。――晃は知るよしもないんですが、母親がテレビ中継を何度消しても、息子はまたテレビを付けるっていうシーンがありましたね。森川:あのシーン、カッコいいんだよね、息子さんの決意みたいなのがうかがえて。僕はかなりグッと来ましたよ。「続けていったら世界チャンピオンですよ」と森川さんからお墨付きをいただいた森山さんが「撮影に向けて取り組んだこと」などはABEMAビデオで公開中。劇場版『アンダードッグ』前後編は全国にて公開中。配信版は「ABEMAプレミアム」にて独占配信中(全8話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2021年01月30日映画『百円の恋』を手がけたチームが6年ぶりに集結して描く新作映画『アンダードッグ』が現在公開されている。本作は森山未來、北村匠海、勝地涼らをキャストに迎え、人生に見放されてしまった負け犬たちが出会い、リングの上で己の存在を叩きつけながら、次の一歩を見つけ出そうともがく物語だ。そして本作は、可能な限り不要な説明や過剰な表現を省き、俳優たちの徹底した演技と動き、そして観客の想像力をかきたてる描写で物語が紡がれる“映画館で集中して観たくなる”傑作でもある。前後編4時間超ながら体感的にはあっという間にクライマックスを迎える本作はいかにして生まれたのか? 武正晴監督と森山未來に話を聞いた。本作の主人公・末永晃(森山)は、7年前に日本タイトルマッチに出場するも敗れ、現在は“かませ犬”としてリングにあがり、引退することもできずに深夜のジムでひとり練習を続けている。働いて、誰もいないジムで練習し、負けるとわかっている試合で予想通り負ける日々。そんなある日、晃はプロテストを目指す青年・龍太(北村拓海)や、有名な俳優を親に持つお笑い芸人・宮木(勝地涼)らに出会い、彼らとリングで拳を交える。勝てない、降りるに降りられない、前に進めない男たちの人生が交差する。ボクサーの“日常”を描きたい「最初にシナリオを読んだときに、これに副題をつけるとしたら"ボクサーの日常”だろうと思った」と武監督は振り返る。「ボクシングを見せるのではなく、ボクサーの食生活だったり、試合の前の日は何をしているのか、日常のちょっとしたことを描く……これは嘘をつけないなという恐怖感がありましたね」そこで俳優陣はハードなトレーニングを積みながら、単に試合シーンを撮るためだけの訓練ではなく、ボクサーの日常を描く準備を重ねていった。「演じるまでボクシングのことをよく知らなかった」と語る森山は「だからトレーニングもそうですけど、ボクシングのドキュメンタリーを観たりして、技術より前にまず“ボクサーとして生きる人たちの生き様”を勉強して、それを机上だけで終わらないように実際に稽古をする中で殴って殴られて身体でも感じる中で、“どうしてボクサーとしての人生を選ぶのか?”が身体にどんどん落ちてくる感覚はありました」という。「だから森山さんをはじめとする演者さん、トレーナーさんと慎重に“試合前の晃は何食ってるんだろう? 試合前じゃない日常の晃は何食ってんだ?”って感じで細かなディテールに対する気遣いを大事にしたんです。その上でタイトルにもなってますけど、“アンダードッグ=かませ犬”的な人の日常ですよね。晃はボクシングだけでメシを食えないだろうなと。ひとつの仕事だけでは生きていけない人たちが日本にはたくさんいるわけで、そういう厳しい世界を晃を通して見てみようとしました」(武監督)ボクシングにこだわった人間だけが見せられる“背中”があるふたりが語る通り、本作では登場人物の過去や想いが巧みに絡み合う物語がしっかりと描かれるが、中心に据えられているのは劇的なシーンではなく、繰り返される“晃の日常”だ。それを彼らは最小限のセリフと、細部まで気を配った演技陣の動きや仕草、カメラのちょっとした動きと空気感で描き出していく。武監督が「すごく単純な日常ではあるんですけど、その中で同じことはしないで、変えられるところは変えるという演者と撮る側の緊張感はありました」と語ると、森山も「それが特殊な出来事ではなくて、“日常である”ことをすごく大事にしていたのかもしれない」と説明する。「晃はすごく落ちぶれてるヤツでもないし、ボクシングにおいては“かませ犬”だからヤサグレているとか……そういうことじゃないと僕は思ってたんです。晃がタイトルマッチをやってからは7年が経って、いまが35歳だと考えると、ボクサーとしてのピークはずっと前に過ぎていて、それでもまだボクシングをやっている。その段階でどのぐらい“くやしさ”だったり“くすぶり”を具体的に持ってるかと考えると……そんなに持ってないんじゃないかと思ったんです。ボクシング指導の松浦さんも仰ってたんですけど、真夜中にジムに行く選手はいるそうなんですよ。負けが続いてきて、昼間にジムに行くことがツラくなってくる。だから、誰もいなくなったジムにひとりで行って何となく練習する。でもトレーナーがついてないと追い込みきれないし、変なクセがついてしまって悪いスパイラルに陥ってしまう。でも、晃はそんな状況さえも“日常”として過ごしてしまっている。そこを大事に演じていったように思います」武監督は、そんな晃の日常のちょっとした動きや表情をもらすことなく捉えている。劇的に訪れる敗北ではなく、ずっと前に訪れた敗北が日常として続いている感覚。しかし、男たちはそこから立ち上がり、リングに向かうのだ。「この映画では森山さん、北村さん、勝地さんにどれだけカメラが近づけるかがポイントだった」と語る武監督は、男たちの“背中”を描くことにこだわった。「今回はボクサーの“背中”を撮りたかった。ボクサーの背中をお客さんに見せたいし、森山さんの背中を見た時に、これを撮りたいと思ったんですよね。プロボクサーの象徴は“背中”だと思うんです。筋トレでは出せない、ボクシングにこだわった人間だけが見せられる“背中”があると思うんですよ。そこにどうやってカメラが入っていくのか? 映画の前半の晃の背中はまぁ良い背中じゃないんです(笑)。それが進んでいくとどう変化していくのか……そのコントラストですよね」『アンダードッグ』は映画館でお客さんと一緒に観る映画俳優たちは、セリフや劇的な展開ではなく動きや立ち姿、そして背中で感情を観客に伝えていく。「表情だけで上手に表現される方もいらっしゃるとは思うんですけど、僕は顔だけ切り取られるよりも全身で表現できる方がやりやすかったですね。最初は、晃はすごく無口だから、行動とかキャラクターにクセみたいなものをつけられないか考えたりもしたんですけど、結局、そういうものは見つからなかったし、そういう“寄る辺”みたいなものがない方が、しんどいけど、無口なりに相手によって自分の違う角度を見せることができるかもしれないと思ったんです」(森山)黙々と働き、練習し、リングの上でしのぎを削る男たち。そこには説明はない、言葉で無駄な解説はしない。しかし、これまで人気を得たボクシング映画がすべてそうであるように、本作も観る者が彼らの背中を追い、試合の結果に関係なく、男たちの“勝ち負け”に想いをはせることができる作品になった。「ラストの試合は、撮影に来てくれた1000人のエキストラの方の力が大きいですよね。実際に試合を観ているような熱があって、おのずと拍手が起こり、試合の結果に関係なく盛り上がってくれた。改めて"観客ってありがたいなぁ”と思いましたし、試合が終わった時に晃が何をするのか? そこをこの映画で一番見せなきゃいけないところだと思いました。あれはリングの上にいる晃ひとりではできることではなくて、対戦相手もいて、セコンドがいて、観客がいるからできることだと思うんですよね」(武監督)「晃はかつてやったタイトルマッチに心と身体を置いてきたままになったいるわけですけど、その男が改めてボクシングに向き合う。それは現在の自分を確かめていく時間でもあったと思うんですよ。だから試合が結果がどうであれ、これまでは試合の“勝ち負け”に感情が動ききらなかった男が、その結果をちゃんと受け入れていく。いま自分自身が立っている位置をちゃんと見つめることができる。そんなイメージはありましたね」(森山)リングの上の男たちと、不特定多数の人間が同じ空間に集い、双方の熱が伝播し合って高まっていく。この映画のクライマックスは、映画館で観ることでより熱が伝わるはずだ。「東京国際映画祭で上映された時に客席の温度が少しずつ上がっていくのがわかったんですよ。そこで改めてこの映画は映画館でお客さんと一緒に観る映画だなと思いましたね。今回は試合を客席で観ている感覚になるように音の設計にもこだわったし、そういう撮り方もしたので、こういう状況ではあるんですけど映画館でみんなで観てもらえるとうれしいですよね」(武監督)『アンダードッグ』前・後編公開中
2020年12月04日新作映画『アンダードッグ』に主演した森山未來さんにお話を聞きました。タイトルにもなっている“アンダードッグ”とは、対戦相手を引き立てるために用意された“かませ犬”のこと。今作で森山さんが演じるのは、かませ犬としてリングに立ち続けるボクサーの晃。生きる場所を求めてボクシングにしがみつく、負け犬たちの物語。「以前に、武(正晴)さんが監督した足立(紳)さん脚本の『百円の恋』というボクシング映画を観て素敵だなと思っていたんです。今回も同じチームだし、あの愚直な感じがやりたいなと思っていましたけど、脚本のありかたも撮りかたもやはり…愚直でしたね(笑)。段取りとか、細かな芝居の内容とかより、現場がいかにドライブしているかを重視していて、その熱を撮ろうとしている感じっていうのかな」晃は、一度は日本ランク1位まで上り詰めながらも大事な一戦で敗北を喫し、「過去から抜け出せなくて体だけが彷徨ってしまっている」人物。それを演じるのは、「なかなか我慢が必要で苦しかった」とか。「自分から何かを動かしていくキャラクターじゃないんですよね。周りにいる人たちが動いていっているのに、彼だけがいつまでも動けずにいる。もう一度立ち上がるには、あのときの敗戦と向かい合うしか方法はないんだけれど、それもできずにいる。無口を貫き、堕ちるところまで堕ち、ボクシングでしか感情を発露する場面がない。足立さんも武さんも、そういう晃の姿を、あえてなのかすごく淡々と描いているんですよね。だからこちらも無駄なサービス精神は排したほうがいいだろうと思って、ある種シブくいきました。晃の感情がどう動いていくのか、僕の頭のなかでは考えていましたが、それを演技として見せる必要はないというか。そのドラマ的な部分は、リングに上がっている瞬間にだけ見せられたらいいのかなと」役について話しながら、「こういう負け犬みたいな役をいただくことが多いけど、なんでなんやろ」と、ぼそり。しかし画面の森山さんからは、虚ろな瞳や歩きかた、さりげない仕草や表情に、ここまでの自堕落な日々が滲み出てくるようだった。「晃は感情が動かないというか、凪いじゃってるんですよね。でもボクシングの練習をしているとアドレナリンが出るのか、刹那的な、生きている実感があるんです。これがある程度順調な人生だったらまた違うのかもしれないけれど、彼の場合、ボクシング以外にそういう感覚を得られる場所がない。そういう人だからこそ、殴ったり殴られたりするのが許される場所に対してアクティブになるっていうのは、ある気がします」映画は、前・後編合わせて上映時間4時間半にも及ぶ大作に。「今の時代、スマートに生きることを良しとするような空気感があるじゃないですか。そんななかで、こういう泥くさい物語をどれだけの人が求めているのかなと思うんです。愚直に生きることのつらさとか、美しさがあるのはわかりますけど。でも、このジリジリした感じは、武さんと足立さんのふたりだからできること。上映時間の長さも含めて、挑戦的な作品だと思っています」近年、ダンサーとしても精力的に活動し、自ら振り付けや演出などもおこなっている。そんな森山さんだからこそ、いま俳優という仕事にどんな魅力を感じているのだろう。「映像に関しては、監督という存在に身を委ねるということの、ある種の気楽さはあります。あと自分じゃない人生の片鱗を見させてもらえるっていう好奇心じゃないかな」『アンダードッグ』デリヘル嬢の送迎で日銭を稼ぎながらもボクシングにしがみつく晃(森山)。荒んだ過去を持つ龍太(北村)。芸人として崖っぷちに立たされた宮木(勝地)。3人の男たちがボクシングのリングの上で対峙する。監督/武正晴原作・脚本/足立紳出演/森山未來、北村匠海、勝地涼ほか前・後編11月27日ホワイトシネクイントほかで同日公開(R15+指定)©2020「アンダードッグ」製作委員会配給:東映ビデオもりやま・みらい1984年8月20日生まれ。兵庫県出身。毎週土曜19:45~NHK Eテレで放送の『オドモTV』に出演中。12月28~30日に3夜連続放送予定のドラマ『岸辺露伴は動かない』(NHK総合ほか)の第2話に出演。トップス¥29,000パンツ¥25,000(共にLAD MUSICIAN/LAD MUSICIAN HARAJUKU TEL:03・3470・6760)シューズ¥37,000(NEPCO FOOTWEAR/NEPENTHES TEL:03・3400・7227)※『anan』2020年12月2日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・杉山まゆみヘア&メイク・須賀元子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年11月29日磯村勇斗、柄本佑、白石隼也、津田健次郎、森山未來という5人の人気俳優がショートフィルムの監督に挑戦する一大プロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」が始動。2021年1月、WOWOWにて配信、放送される。WOWOW開局30周年記念となる「アクターズ・ショート・フィルム」では、各監督が制作費・制作日数、監督本人が出演など同条件で25分以内のショートフィルムを制作。視聴者や映画評論家の投票により選ばれた1作品が、2021年開催の米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」へ出品され、グランプリへの挑戦権を得る。監督には日本のエンタメ界を担う5人の人気俳優が集結。多彩な役柄で出演作が後を絶たない若手実力派俳優で、学生時代に自主映画を制作していたほどの映画好きである磯村勇斗。俳優として様々な作品で唯一無二の存在感を放つ一方、学生時代から数々の自主制作映画を手掛けている柄本佑。主演を務めた配信ドラマ「グッドモーニング・コール」のスピンオフドラマで監督・脚本を務め、マルチな才能で活動の幅を広げる白石隼也。声優・俳優・ナレーターと多方面で活躍し、昨年全国公開された映画『ドキュメンターテイメント AD-LIVE』では監督・脚本を務めた津田健次郎。カテゴライズに縛られない表現者として国内外から高い評価を受け、初監督を務めた短編映画『Delivery Health』が「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2020」でも特別上映された森山未來。“映画通”としても知られている彼らが自らメガホンをとり、ショートフィルム制作に挑む。すでに俳優としての実績がある彼らが、監督としてどんな才能を開花させるのか、注目を集めている。あわせて、各作品の主演キャストも決定。磯村監督作『機械仕掛けの君』には泉澤祐希。柄本監督作『夜明け』に森山直太朗。 白石監督作『そそがれ』に吉村界人と神野三鈴がW主演。津田監督作『GET SET GO』に竜星涼と大東駿介がW主演。森山監督作 『in-side-out』に永山瑛太と、実力派俳優が揃った。5人の“監督”からコメント到着磯村勇斗「監督を一度やってみたいという気持ちは元々ありました」という磯村さんは、「即答でYESと言えるような簡単な仕事ではない。それに俳優業もあるのに務まるのか、と自問しましたが、それでもやはりこんな機会は滅多にないので挑戦させて頂きました」とコメント。「準備から現場まで通し改めて感じた事は、スタッフさんへの感謝です。自分のやりたい事、わがままを具現化して下さり、愛を持って向き合って下さいました。そして、お芝居では泉澤祐希君がこの作品に一本芯を通してくれ、子役含めキャスト達にも支えて頂きました」とスタッフ・キャストには感謝も。柄本佑「やはり映画監督に憧れてこの世界に入りましたから残念ながら断る事がでませんでした」と語る柄本さん。「いざ何をやろうかなと考えてみて16歳の時に書いた短編映画のホンを思い出しました。18年越しの企画を実現させていただきました」と明かす。「次は長編ですね。よろしくお願いします、、、っことで良いんですよね?」と今後にも期待を寄せる。白石隼也オファーを受け、「俳優が撮る映画ならば、俳優たちに生き生きと演じて貰える現場にしたいとまず思いました」と明かす白石さん。「自分で書いた脚本を、俳優陣が自由に軽やかに超えていく瞬間がとても印象的でした。主演の吉村界人さんと神野三鈴さんのラストシーンを撮り終えた直後、神野さんが不意に吉村さんを抱きしめるという一幕がありました。カットがかかった後も続く二人の世界をいつまでも観ていたかった」と振り返っている。津田健次郎「贅沢な環境で映画を撮れる...最高だ...」と津田さん。「脚本執筆から撮影準備そして撮影本番、全てが大変でしたがとても楽しい時間でした」と語り、「時間に追われてシーンの変更に舵を切りかけた時、妥協を押し止められたのは大東さんと竜星さんの言葉でした。お2人の言葉に救われました。情熱に溢れたキャストさん、スタッフさんと映画を作る事が出来て幸せです」と感謝を述べた。森山未來2年程前に「監督をやらないか」と誘われたという森山さんは「パイロット版を2作品作ってみたが、その企画自体がボツになり、作品は宙に浮いた」と言う。「その内の1作品は幸運にも今年のショートショート フィルムフェスティバル&アジアで取り上げていただいたが、もう一つは編集の時点で挫折していて完成もできていなかった。が、またまた幸運にも今 WOWOW さんに声をかけていただき、こうしてリベンジをさせていただく運びと相なった」と明かす。「素晴らしいスタッフの皆さんと、そして芝居のみならず、独自の身体性と音楽性に惹かれていた永山瑛太さんとタイトなスケジュールの中でセッションできたのは非常に有意義な時間でした。楽しかった!」と手応えを見せている。各監督が俳優としての才能を認めたというキャストが監督とショートフィルム制作の中でどのような化学反応を生み出していくのか。そして今回、ティザー予告編も番組オフィシャルサイトで 公開。カメラを見つめる姿からは作品にかける情熱が伝わってくる。なお、各監督のインタビューや撮影のメイキング、さらに各作品のみどころを紹介する特別番組「アクターズ・ショート・フィルムの軌跡」の無料放送も決定している。「アクターズ・ショート・フィルム」は2021年1月13日(水)より、WOWOWオンデマンド(※)にて5作品同時に先行配信、1月23日(土)19時よりWOWOWプライムにて 5作品を一挙放送。「アクターズ・ショート・フィルムの軌跡」は1月16日(土)WOWOWプライムにて無料放送。※ 1月13日(水)よりスタートするWOWOWの動画配信サービス。従来の加入者限定の動画配信サービス「WOWOW メンバーズオンデマンド」をより進化させ、これまでの B-CAS番号経由での加入だけでなく、パソコン、スマートフォン、タブレットなどのWEB経由でダイレクトに加入、視聴が可能になる。(text:cinemacafe.net)
2020年11月24日2016年に初版発行以来、世代を超えて共感の声が広まり続けている小説を森山未來主演で映画化した『ボクたちはみんな大人になれなかった』が、2021年にNetflixにて配信されることになった。「ボクたちはみんな大人になれなかった」(新潮文庫刊)は作家・燃え殻によるデビュー作。ウェブメディアの連載やSNS上で大きく話題を呼び、シンガーソングライターのあいみょんを始め、小沢一敬、会田誠、吉岡里帆、「EXIT」兼近大樹といった様々なジャンルのクリエイターや著名人から絶賛を受けた。誰もが感じる切なさや懐かしさが凝縮されたこの物語は、10代~20代からは時代を超えて感情に訴える“エモさ”で話題を呼び、30代や40代からは舞台となっている90年代を代表するミニシアターや渋谷の街、流行した音楽や映画のタイトルなど当時のカルチャーを懐かしみながら楽しめると様々な年代を魅了し続けている。あいみょんさんは、共感のあまり原作の文庫本にエッセイを寄せている。物語は、ある朝の満員電車の中で、昔フラれた大好きだった彼女に間違えてフェイスブックの「友達申請」を送ってしまった主人公「ボク」の混沌とした1日から始まる。多くの読者が、自分の経験や過去の想いと「ボク」のそれを重ね合わせる、過去と現在をSNSが繋ぐ異色のラブストーリー。主演に迎えるのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』『モテキ』『アンダードッグ』ほか数々のヒット作で大役を務めるだけでなく、舞台やコンテンポラリーダンスなど幅広い活躍を見せてきた森山未來。演じるのは昔の大好きだった彼女にSNSを介して再会してしまう主人公「ボク」。森山さんは、「’失われた10年’とも言われる1990年代。そんな不安定な時代に、恋に音楽に仕事に燃えたどこの馬の骨ともしれない主人公。過ぎ去った、その後には何が残っているのだろう。今になってその燃え殻をどう見つめるのだろう。視線をそむけようとも、ただ静かに見守るしかない。この物語にはエンドロールはひとつしかない、ですよね」と原作について語っている。監督を務めるのは森義仁。犬童一心、阪本順治ほか名だたる監督に助監督として師事。その後は様々な企業CMや「欅坂46」や「サカナクション」などのMVを手掛け演出家としての手腕を発揮。2015年にはカンヌ広告祭でフィルムクラフト部門でゴールドを受賞した。「恋のツキ」でドラマ初監督を務め、本作が映画監督としてのデビュー作となる。「誰しも誰かに出会うことで自分を形成し、自分がみる風景を変えていく。そういうどこにでもある人生。森山未來さんが演じる主人公の人生と観ているあなたの人生が交差するような新しい感覚を持った映画にしたいと思います」と、森監督は製作に対する意欲をコメントする。さらに、原作の燃え殻氏からは「90年代、渋谷系といわれた音楽たちがあって、『裏原宿』という言葉に酔っていた人たちの物語。ノストラダムスの大預言がまだ健在で、何かが始まりそうで、終わりそうだった時代。簡単には過去にできない、過去にならなかったボクたちを、森山未來さんを含めた最高のキャストの皆さんで観られることを、今から楽しみにしております」と期待を寄せるコメントが到着している。Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』は、2021年Netflixにて全世界配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2020年11月20日森山未來、北村匠海、勝地涼ら豪華キャストを迎えた、『百円の恋』の武正晴監督の最新作『アンダードッグ』。ボクシングにしがみつくことしかできない森山さん演じる主人公を中心に、人生から見放された3人の男たちの生き様を描いた本作から、石崎ひゅーいが書き下ろした主題歌「Flowers」の映画版ミュージック・ビデオ(MV)が解禁された。一度掴みかけたチャンピオンの道からはずれ、無様な“かませ犬”としてリングに立ち続けているどん底ボクサー・末永晃(森山未來)と、才能を期待されながらも過去に秘密を抱える若きボクサー・大村龍太(北村匠海)、大物俳優の二世タレントでバラエティ番組の企画のためにボクシングをすることとなった芸人ボクサー・宮木瞬(勝地涼)といった、3人の負け犬たちが人生の再起を賭け戦う人間ドラマを描いていく本作。主題歌に起用された石崎さんは、武監督の“普通だったら映画の主人公になり得ない、世間の誰にも相手にされない奴がクライマックスにリングの上で光を浴びるストーリーを作りたい”という想いを受けて楽曲「Flowers」を書き下ろした。解禁された映画版のMVは、不格好ながらも懸命に咲こうともがく3人の姿と、彼らの心の叫びを代弁するかのような歌詞、そして背中を後押しする石崎さんの力強い歌声が共鳴し合い、観るものの胸をふるわせる仕上がりとなっている。また映像には、予告映像では見ることのできなかった初公開の本編シーンも満載。顔つきを変え、ヒートアップしていく男たちの姿に注目。主役の末永晃を演じた森山さんも、「“ハードボイルド”や“滅びの美学”が成立しない、今の時代だからこその地に足の着いたリアルな物語です。負け犬、かませ犬と呼ばれながらも、いつかはこの世界から抜け出そうと思うものの、負け続ける。そんな生き方を選ばざるを得なかった人たちが、自分は負け犬であると認め、受け入れることで新たな人生を始める。ボクシングのように重心を下に置いた、心に響く映画だと思います」と、重厚なドラマが展開する本作の魅力を熱弁している。劇場版『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほかにて同日公開。配信版『アンダードッグ』は2021年1月1日(金・祝)よりABEMAプレミアムにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年11月10日2020年11月6日に放送されたバラエティ番組『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に、俳優の森山未來さんがゲストで出演。15年以上、携帯電話を持っていない理由を明かし、反響が上がっています。森山未來が携帯電話を持たなくなった『理由』とは同番組のMCを務めるお笑いコンビ『ダウンタウン』の浜田雅功さんは、2008年のテレビドラマ『夢の見つけ方教えたる!』(フジテレビ系)で森山さんと共演していました。浜田さんは当時の森山さんを好青年と褒めつつも、「交換したメールアドレスに連絡を入れても、返信がなかった」と吐露。それにまつわる話題として、MCの坂上忍さんが「どうやら森山さんは携帯電話を持っていないらしい」と明かしたのです。あまりの衝撃にスタジオが静まり返る中、森山さんは「だから浜田さんと連絡先を交換する時はメールアドレスのみだった」といい、携帯電話を持たない理由を次のように語りました。元からあんまり携帯(の電話)に出たがらないからもう、(携帯電話を)携帯しててもあんまり、コミュニケーションが取れない。そんな持ち方をしてたんですけど。でもなんかある日、19か20歳くらいの時に暇な時に携帯で麻雀のゲームしてて。気が付いたらもう夕暮れになってたんですよ。(だから)「もうやめよう」って思って。それでやめてから、基本的には持ってない。ダウンタウンなうーより引用「19〜20歳くらいの時、暇な時間は携帯ゲームをして過ごしていた」という森山さん。ゲームであっという間に過ぎる時間をもったいなく感じたのか、「それ以降、携帯電話を持たなくなった」と明かしました。そのため、マネージャーなど誰かに連絡する時は公衆電話、必要な電話番号は記憶し、仕事のやり取りは普段持ち歩いているパソコンで済ませているといいます。きっと森山さんは、「有限な時間を大切にしたい」と、強く思っているのでしょう。森山さんの発言に、ネット上ではさまざまな声が寄せられています。・スパッとやめられる森山さんが素敵。手放すのは難しいけど、私も1日の操作時間を減らしてみようかな。・このご時世で携帯電話を持たないってすごい。周りに流されない芯の強さを感じました。・昔もテレビ番組で「携帯電話を持ってない」って話してたけど、今もそうなのか。かっこいい。ガラパゴス携帯(通称:ガラケー)からスマートフォンに変わり、誰もが気軽にネットサーフィンを楽しめる2020年現在。さまざまな情報をすばやく入手できるだけでなく、SNSで他者と交流したり、『スマホ決済』で飲食や購入品の支払いができたりするため、肌身離さず持ち歩く人は多いでしょう。人生という時間の使い方について、改めて考えさせられますね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月08日『百円の恋』「全裸監督」の武正晴監督が、森山未來、北村匠海、勝地涼をキャストに迎えた最新作『アンダードッグ』から、ボクシングシーンのメイキング映像が解禁となった。はじめに映し出されるのは、一度掴みかけたチャンピオンの道からはずれ、どん底に落ちながらもボクシングにしがみ付く主人公・末永晃を演じた森山さん。俳優のみならずダンサーとしても国内外での活躍の場を広げる森山さんは、持ち前の身体能力の高さに加え、クランクインの1年前からはじめたストイックなトレーニングを経て撮影に参加。本映像では、本番カメラが回っていない間も黙々と筋トレに励み、またミット打ちの練習シーンでは迫力のあるパンチを打ち込んで鈍い音を響かせたりと、晃が憑依したかのように終始真剣な表情で撮影に挑む森山さんの姿が捉えられている。続く映像は、児童養護施設で晃と出会いボクシングに目覚める若きボクサー・大村龍太に扮した北村さんの本番直前のメイキング。ボクシングの才能にあふれる役柄にリアリティをもたせるため、徹底した体作りを行った北村さん。本作の撮影は、10月30日(金)公開の主演作『とんかつDJアゲ太郎』の撮影の後だったこともあり、本作のクランクイン前に体重を8kg落として挑んだという。『百円の恋』に続き本作でもボクシング指導を担当した松浦慎一郎とともに、瞬発力のある龍太のステップを細かく確認しながら、スピード感溢れるシャドーボクシングを披露。最初は強張った表情を浮かべていた北村さんだが、松浦さんより「いいね!OKです!」と声が上がると「ちょっとホッとしました…」と笑顔をこぼす姿も収められている。最後を飾るのは、大物俳優の二世タレントで、鳴かず飛ばずの芸人ボクサー・宮木瞬を演じた勝地さん。チャラさを表す一方で、“親の七光り”という汚名返上を誓い、自らの存在を証明するかのようにボクシングに打ち込むギャップが見せどころとなる宮木。ジムの先輩役であり、プロボクサーかつトレーナーライセンスも取得している「ロバート」の山本博との撮影では、武監督や松浦さんに動きを確認し、汗だくになりながらも、劇中さながらトレーナーとボクサー二人三脚で、宮木らしいボクシングを組み立てていく様子が切り取られている。武監督は撮影をふり返って「森山未來さんの身体能力は素晴らしく、彼がいなければ成立しなかった作品です。晃はプロボクサーという設定がありますから難しかったと思いますが、あれだけ動ける人は稀です。北村匠海君の運動神経と反射神経には驚かされました。勝地涼さんの練習したアッパーカット宮木スペシャルは練習の成果が出ていました」と、役に全てを注ぎ込んだキャストたちを大絶賛している。また、「彼らの献身的なトレーニング姿は我々スタッフの力となり、作品の推進力となっています。そのため、タイトル『アンダードッグ』が『負け犬』という意味ではなく、人間の持つ底力、人間力の可能性を知らしめるタイトルへと変貌する作品に仕上げることが、僕の使命だと考えています」と監督自身も意気込むほどで、それぞれの身体を張った演技がスクリーンにどのように生きていくのか、ますます期待が高まるばかりだ。劇場版『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほか全国にて同日公開。配信版『アンダードッグ』は2021年1月1日(祝・金)よりABEMAプレミアムにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年10月27日森山未來によるリーディングパフォーマンス『「見えない/見える」ことについての考察』が10月14日(水)〜11月6日(金)の期間に開催されることが決定した。本作は、2017年に東京芸術大学にて初演され、新しい表現のかたちを示したことで全4公演ながら話題を呼んだ作品。今回の公演は森山のソロパフォーマンスで初の全国ツアーとなり、全国7カ所38公演が実施される。俳優やダンサーとして第一線で活躍する森山が、<日常を失った世界に問う「本当に見えることとは」>という問いかけとともに、声と身体、光で感じる新感覚の朗読パフォーマンスを届ける。チケットは、本日9月12日(土)正午よりイープラスで最速先行の受付を開始する。ぜひ、森山の真骨頂を目の当たりにしてほしい。【公演紹介】私たちが本当に見ているものは何なのか。この問いの答えを見つけるとき、選び取ることの大切さに気づくことができるでしょう。パフォーマンス《見えない / 見える ことについての考察》は声と残像、そして森山未來の身体を通して私たちに語りかけてきます。《見えない / 見える ことについての考察》はノーベル文学賞作家ジョセフ・サラマーゴの『白の闇』という小説から着想を得たテキストのリーディングを中心としたパフォーマンスです。ある日人々が突然視力を失う、それはいわゆる「黒い闇」ではなく、ミルクのように圧倒的な白い闇なのです。人々はパニックに陥り、弱者と強者の立場が入れ替わるなどの混乱がおきます。最後は視力を取り戻すものの、この体験を通して彼らは、見えることと見えないことの境界をリセットし、不確かな現代の中で本当に見なければならないものについて再考するのです。この『白の闇』に、モーリス・ブランショ作の『白日の狂気』がメタテキストとして絡まってきます。これは強い光で視覚を失いそうになること、すべてが見えすぎることによってかえって見えなくなることを比喩的に語っています。明滅する光の残像の中に浮かび上がる森山未來の身体と、透徹した声で読まれる2つのテキストの響き合いは、未知のヴィジョンへと観客を誘っていきます。(初演時概要より引用/キュレーター・長谷川祐子)◆公演概要「見えない/見える」ことについての考察チケット購入URL: チケット販売期間:9月12 日(土)12:00〜イープラスにて最速先行受付開始公式HP: お問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00-15:00)【公演日時・チケット料金】<横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール>10月14日(水)~10月18日(日)平日:6500円土日:7000円<サントミューゼ上田大スタジオ>10月21日(水)〜22日(木)平日:5500円<愛知県芸術劇場 小ホール>10月23日(金)〜10月25日(日)平日:6000円土日:6500円<あましんアルカイックホール・オクト>10月27日(火)〜10月29日(木)平日:5500円<フェニーチェ堺大スタジオ>10月30日(金)〜11月1日(日)平日:6000円土日:6500円<スカラエスパシオ>11月3日(祝・火)祝日:5500円<長崎市チトセピアホール>11月5日(木)〜6日(金)平日:5500円
2020年09月12日10月末より開催される「第33回東京国際映画祭」のオープニング作品が、森山未來主演の『アンダードッグ』に決定したことが分かった。『百円の恋』の製作陣が再集結した本作は、森山さんが、スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で咬ませ犬として踏み台にされ、這い上がろうともがく崖っぷちボクサー・晃を、北村匠海が過去に秘密をもつ若手ボクサー・龍太を、勝地涼が芸人ボクサー・宮木を演じ、ルーザーたちの感動のドラマを描く。コロナ禍での今年の東京国際映画祭は、「映画を観る喜びを再認識し、映画の未来への希望の光を灯す」「映画を通じて国際的な連帯を強める」「コロナ後の映像文化についての考察を深める」という目的を掲げ、映画館でのフィジカルな上映を基本として実施。昨年まで実施していた「インターナショナルコンペティション」、アジアの新鋭監督作品の「アジアの未来」、日本の気鋭作品の「日本映画スプラッシュ」の3部門を「TOKYO プレミア 2020」として1つの部門に統合し、この部門の全作品を対象にして、観客が投票する「観客賞」を設ける形で開催。本作は、「TOKYO プレミア 2020」作品としても上映される。なお、この観客賞は、11月9日(月)TOHO シネマズ六本木で開催される本映画祭のクロージングセレモニーにて発表する。オープニング作品決定を受け、監督の武正晴は「2020 年東京国際映画祭のオープニングで『アンダードッグ』という映画を観ていただける環境に感謝します。最後の仕上げは観客の皆様に委ね、語り継いでもらえたらと念じて止まないのです。どうか皆様その日までご無事で」とコメントした。また、森山さんの鍛え抜かれた肉体が披露されているビジュアルも公開された。『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほかにて同日公開。「第33回東京国際映画祭」は10月31日(土)~11月9日(月)開催。(cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年09月10日森山大道×YOSHIROTTENによる空間・ビジュアルデザインや、新宿の名店とクリエーターのコラボレーションアイテムを発売します。さまざまな顔を併せ持ち、雑多な雰囲気を持つ私たちの街「新宿」1923年の関東大震災時に地盤が強くほとんど影響を受けなかったため、駅周辺に交通が集中し発展したこの街。戦後の闇市から商店街化、60年代商業の急激な発展により今の新宿のベースができあがった、高度経済成長期に西新宿側は再開発ラッシュとなり、91年の都庁移転後も街は変容を続けている。そんなヒストリーとともに、複雑な街のつぎはぎの表情は、褪せない魅力を醸し続けている。RESOLUTION - 解像度解像度をあげることによって初めて、眼前に表出するもの解像度を下げ抽象化を進めることで立ち現れるもの単純に、図像を拡大⇆縮小するという行為によって、獲得できる感覚を超えてわたしたちは、表現を読み感じることができる。いくつも複層の視座に、解像精度は存在する。商いをおこなうもの、生活を営むもの、目的や想いをもってやってくるものここを訪れる人々そのものが街の景色を構成する、複層的な人の営み新宿の有り様と、新宿へ向けられた眼差しは、表現者を刺激し、文化を刺激する。この度、伊勢丹周辺を取り巻く歴史あるお店やエリア、そしてそこにゆかりのあるアーティストとを組み合わせ、同質化してしまった街にはない魅力をひきだす試みを企画した。今回メインビジュアルと空間デザインを構成するのは、日本を代表する写真家・森山大道とアートディレクター・YOSHIROTTENが率いるYAR。森山大道によって切り取られデジタル化された新宿の断片のレゾリューション(解像度)を行き来しながら、YOSHIROTTENがその中に新しいイメージを見出したビジュアルとなっています。森山大道コラボレーション限定アイテムイベント限定MDとして森山大道の写真をデザインに落とし込んだアイテムが登場。氏が惹きつけられてやまないという新宿の街を撮りためた写真集「ニュー新宿」からの抜粋した作品を中心に、5クリエーターが限定アイテム14種類を販売します。<MIN-NANO×森山大道>Tシャツ2種 各8,250円<SECRET BASE×森山大道>1/1スケール 三沢の犬フィギュア(シリアルナンバー入り) 82万5,000円*発売日についての詳細は、ISETAN THE SPACE公式インスタグラムでお知らせいたします。画像の作品のほか、スモール 三沢の犬フィギュア3色 各16,500円もご紹介いたします。<森山大道×PORTER>バッグ 各1万9,800円<PAKE×森山大道>ジッパーバッグ3個セット2種(上段・下段) 各2,200円<森山大道×YOSHIROTTEN>特殊紙ポスター6種 8万2,500円新宿名店・名所コラボレーション限定アイテム目まぐるしいスピードで姿を変えていく街がある一方で、都市開発と昔ながらの街並みが共存する雑多な街、新宿。そんな新宿の文化を担ってきたお店やスポットとゆかりのあるクリエイターがコラボレーションした、本イベントならではの限定アイテムを21種類販売。<Ken Kagami×伊勢丹>Tシャツ 5,500円Thermo mug 各4,290円、BAGGU 2,530円<TACOMA FUJI RECORDS×新宿西口 思い出横丁×五木田智央>Tシャツ 6,930円<TACOMA FUJI RECORDS×新宿ゴールデン街×丹羽洋己>Tシャツ 6,930円<OLGA-goose candle-×新宿高野・フルーツパーラー>キャンドル:パフェ 1万8,700円、フルーツサンド 各5,500円キャンドル:メロンゼリー 7,700円、フルーツチョコ 各5,500円<PURPLE THINGS×珈琲西武>Tシャツ 6,600円カップ&ソーサ― 2,750円、灰皿 1,980円<RURU MARY’s×新宿御苑>新宿サブレ 1,320円写真家・森山大道氏による写真作品のゼラチンシルバープリントを受注販売をいたします。会場の展示作品の一部の中からご希望のサイズでオーダーが可能。額装は新宿に本店を構える文具画材の専門店・世界堂が行います。作品サイズ・254 x 305mm (10x12inch)・279 x 356mm (11x14inch)・356 x 432mm (14x17inch)・457 x 560mm (18x22inch)・508 x 610mm (20x24inch)・600 x 900mm・1000 x 1500mm※価格は店頭にてご案内いたします。サイズにより会場での額装対応が出来かねますのでご了承ください。スペシャル情報■本イベント開催にあたりショートムービー公開本イベントの開催にあたり、新宿のランドマークである新宿アルタビジョンにて、森山大道とYOSHIROTTENによるショートムービーを公開します。8月20日(木)~26日(水)10:00~24:00 毎時4回放映予定。■三越伊勢丹オンラインストア ISETAN THE SPACE特集ページでのスペシャルコンテンツ森山大道×YOSHIROTTENインタビュー、各クリエイターのコメントはISETAN THE SPACE特集ページにて掲載予定です。■企画概要「SHINJUKU_RESOLUTION」・会期:2020年8月21日(金)~9月23日(水)・会場:伊勢丹新宿店本館2階=イセタン ザ・スペース※価格はすべて税込となります。関連情報■ISETAN THE SPACE公式インスタグラム@ISETAN_THE_SPACE■ISETAN THE SPACEショップページ企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年08月14日『百円の恋』「全裸監督」の武正晴監督が、森山未來、北村匠海、勝地涼をキャストに迎えた最新作『アンダードッグ』の公開初日が決定。併せて、特報とキャラクターポスターが解禁となった。今回解禁された特報映像は、リングでタバコをふかしながら、大の字に寝転ぶ森山さん演じる晃に、「さすがにヤバいでしょ、リングでタバコ吸ってたら」と北村さん演じる龍太が語りかけるシーンから始まり、3人の男たちを紹介するアッパーな映像が展開される。顔面アザだらけでリング上に倒れる晃、ミット打ちで素早くパンチを繰り出す龍太、試合の対戦相手に押され気味になっている瞬が映し出され、最後はスウェット姿で嗚咽をもらす晃と「まだ、くすぶってる」の文字で締めくくられる。3人の男が人生の再起を賭け、戦う姿に期待が膨らむ内容に仕上がっている。併せて、キャラクターポスターも解禁。崖っぷちボクサーの晃がサウナスーツを着て息があがる姿をとらえたポスターには、「夢みる燃えカス。」というコピーが添えられている。秘密の過去をもつ若き天才ボクサーの龍太が先を見据える姿をとらえたポスターには、「夢あふれる悪童。」の文字。「負けたら芸能界即引退!」と書かれたTシャツを着た芸人ボクサーの瞬の姿をとらえたポスターには、「夢さがす半人前。」と、それぞれのキャラクターを象徴するコピーがうたれている。また本作は、劇場版と配信版が製作され、劇場版には前編・後編があり3人の男たちのドラマを中心に描かれ、全8話からなる配信版は、3人の男たちと彼らをとりまく登場人物の群像劇になっている。どちらかにしかない映像もあり、どちらを先に見ても、両方見ても楽しめる構成になっている。劇場版『アンダードッグ』前編・後編は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほか全国にて公開。配信版『アンダードッグ』は、ABEMAプレミアムにて11月より配信開始。(text:cinemacafe.net)
2020年07月28日新国立劇場がこどものためのバレエ劇場として、オリジナル作品「竜宮」を上演する。新作の世界初演まであとわずか。振付・演出を手がける森山開次がインタビューに答えた。実は、「シンプルな話なのでバレエにはしにくい、と候補から外していた」と、モチーフとなった浦島太郎の物語について語る森山。「が、昔話にはいろんな伝わり方があって面白い。『御伽草子』の浦島太郎は、彼がおじいさんになって終わるのではなく、鶴の神に変化すると書かれている!」という。バレエの副題は、「亀の姫と季(とき)の庭」──。『御伽草子』をもとにしたこのバレエでは、太郎が助けた亀は実はプリンセスで、彼が招かれた竜宮城には、春夏秋冬の美しい四季が堪能できる不思議な季(時)の部屋が登場する。「『御伽草子』に出会って、これは“時の話”だったんだ、とても深い話だったんだと思ったのです。これならばバレエにできると。竜宮は、ある種の桃源郷、異世界の一つの象徴と考えています。そこにある季の部屋というものを表現することで、日本の四季のうつろいの美しさ、素晴らしさをもう一度見つめ直してもらえたら」コンテンポラリー・ダンスの世界で、ダンサー、また振付家として活躍、子ども向けの舞台、映像にも積極的に取り組んできたが、「ちゃんとバレエを創りたい、という思いがあります。バレエのファンの方や子どもたちが観て、バレエっていいなと思ってもらえるよう、バレエの醍醐味をしっかりと伝えたい。バレエには懐の深さ、広さがあります。また、トウシューズならではの表現や、バレエダンサーの持つ身体の軸の強さに、僕は惹かれるのかもしれません」そう話す森山の手には、自作の可愛らしい亀の模型が。美術、衣裳のデザインでもその才能を発揮、おもてなし担当のお茶目なフグ、タンゴを踊るイカの三兄弟など、遊び心満載のキャラクターを生み出した。森山ワールドとも呼ぶべきそのユニークな発想の源は──?「妄想、です(笑)。語呂合わせや駄洒落で遊び、出演者の皆にも楽しんでもらいたいと思っているんです」主演は米沢唯と井澤駿、池田理沙子と奥村康祐、木村優里と渡邊峻郁という3組のカップルだ。「バレエ団のモチベーションは高まっている。新型コロナウイルスのことがあって、自粛生活があって、皆さんの中で時間の感覚に対する意識が変わった部分があるのでは。劇場は玉手箱、時を封じ込めた場所でもある。時とともに、皆の思いも閉じ込めたこの劇場に、足を運んで頂けたら嬉しく思います」公演は7月24日(金・祝)から31日(金)、東京・新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2020年07月20日6月2日(火)から再開となった東京都写真美術館では、写真家の森山大道の個展『森山大道の東京ongoing』が、9月22日(火・祝)まで開催されている。1960年代に写真家として活動をはじめた森山は、スナップショットの名手として知られ、そのハイコントラストや粗粒子画面による作風は「アレ・ブレ・ボケ」と形容され、写真界に衝撃を与えてきた。近年は、世界各国の美術館で大規模展が開かれ、2019年のハッセルブラッド国際写真賞をはじめとする数々の国際的写真賞を受賞するなど、デビューから55年を経た現在もなお世界の第一線で活躍し続けている。同展は、ハッセルブラッド国際写真賞受賞後、国内の美術館において初めてとなる大規模個展。「ongoing=進行中、進化し続ける」をテーマに、今なお疾走し続ける森山がレンズを通してとらえ続けてきた街・東京を、カラーとモノクロの最近作を中心に見ることができる。新宿ゴールデン街や池袋の路地裏など、森山作品を代表するディープなスポットから、渋谷スクランブル交差点、新宿駅東口、JR沿線など、東京で暮らす人々にとって身近な東京の風景が多数登場。また、「森山大道=モノクローム写真」というイメージを刷新するように、カラーによる最近作も数多く展示。カラーとモノクロームの鮮烈な色彩対比によって構成される展示空間で、オリジナルプリントが持つ迫力を体感してほしい。【開催情報】『森山大道の東京ongoing』9月22日(火・祝)まで東京都写真美術館にて開催【関連リンク】東京都写真美術館()『Pretty Woman』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『記録35号』より 2017年 (『記録35号』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『記録35号』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『Pretty Woman』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『Pretty Woman』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『Pretty Woman』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation
2020年06月04日京都を拠点に、国内外問わず現代アートや舞台芸術、インスタレーションから映画音楽まで幅広く活躍する音楽家・原 摩利彦による「Passion」のミュージックビデオが解禁となった。同MVには、俳優、ダンサーとして活躍する森山未來を迎え、通常は非公開となっている京都の「建仁寺両足院」にてロケ撮影が行われた。表題曲は6月5日にリリースされる最新作『PASSION』に収録される。彫刻家の名和晃平と振付家のダミアン・ジャレによる舞台作品『VESSEL』をはじめ、原が楽曲制作に携わった映像作品やインスタレーションを通じて親交のある森山未來は、本作品において出演のみならず、振付のクリエイション、演出やコンセプトのアイディアまで、幅広く関わっている。原 摩利彦によるミュージックビデオ「PASSION」へのコメント翁(おきな)のアイディアを聞いたとき、すぐに奈良県談山神社で観た三番叟(さんばそう)のことを思い出した。山を背にした野外舞台で演じられ、お囃子の音は山間に響いていた。翁は五穀豊穣や国土安穏と関わりがあるとされるが、謎に満ちている。急速に事態が変化していった4月の撮影日。静寂につつまれた街に隣接する建仁寺両足院で、未來さん演じる怯える人間はやがて翁に転じ、ゆっくりと、時に倒れながらも前進していく。その姿を見ながら、「PASSION」というタイトルについて今一度考えていた。これから起こるであろう幸せも苦難もすべて受け入れていくという決意を込めて「情熱」と「受難」という二つの訳語をもつこの言葉を選んだ。当初、この決意は一個人としてのものであったが、世界の状況とともにその意味が変わってきた。未來さんと振付の山本さんは、このタイトルの意味が変化していったことを汲み取って、それを新しい解釈で表現してくれた。この映像作品は、いまの世界に対するレスポンスになったのではないだろうか。原 摩利彦 「PASSION」1. Passion2. Fontana3. Midi4. Desierto5. Nocturne6. After Rain7. Inscape8. Desire9. 6529010. Vibe11. Landkarte12. Stella13. Meridian14. Confession15. Via Muzio Clementi6月5日発売国内盤CD BRC-619 ¥2,400+税購入特典:「Scott Walker - Farmer In The City (Covered by Marihiko Hara)」CDR>>その他、アート・カルチャー関連の記事はこちらから
2020年05月15日映画『アンダー ドッグ』が、2020年11月27日(金)よりホワイトシネクイント他全国で、<前編><後編>同時公開。森山未來×北村匠海×勝地涼が共演する。“アンダードッグ”とは?映画のタイトルに選ばれた“アンダードッグ”とは、ボクシング界で“咬ませ犬”を意味する言葉。つまりは、対戦相手からも観客からも敗北を期待されているロートルボクサーを指し示している。『百円の恋』武正晴監督&スタッフ再集結!新たなボクシングストーリー本作は、そんな“アンダードッグ”の役割を担う3人のボクサーたちの物語。2019年にドラマ「全裸監督」(Netflix)で総監督を務めた武正晴がメガホンを握り、自身の監督作『百円の恋』以来、再びボクシングを題材にした作品に挑む。オリジナル脚本を手掛けるのは、同じく『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立紳。そのほかスタッフ勢も同作の制作チームが再集結する。森山未來×北村匠海×勝地涼が、ボクサーに!ボクサー役に選ばれたのは、日本を代表する3人の人気俳優。『怒り』の森山未來、『思い、思われ、ふり、ふられ』『とんかつDJアゲ太郎』など、20年話題作の出演がたえない北村匠海、『サイレント・トーキョー』の公開を控える勝地涼が、互いのプライドをかけて拳を交える。<キャラクター紹介>末永晃(森山未來)スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で〝咬ませ犬〟として踏み台にされながらも、這い上がろうともがく崖っぷちのプロボクサー。大村龍太(北村匠海)児童養護施設で育った経歴を持つ成長著しい若手ボクサー。過去にある秘密をもつ。宮木瞬(勝地涼)大物俳優の二世タレントで、テレビ番組の企画でボクシングに挑戦する鳴かず飛ばずの芸人ボクサー。“プロボクサー”並みの、本格的な役作り主演を務める森山未來は、撮影の始まる半年以上前からボクシング練習を開始。その肉体・動き共に鍛え上げた本格的な役作りから、“プロボクサーにしか見えない”と監督からは絶賛の声が寄せられている。またそんな森山とリングで戦うことになる北村、勝地も、同じく負けじと練習を重ねてきた。人間ドラマを交えながら、3人がボクサーとしてどのように成長していくのか?人気俳優3人による、大迫力の試合シーンにも高い期待が募る。物語を支えるバラエティー豊かな俳優陣物語を支えるバラエティー豊かなキャスト陣にも注目。『喜劇 愛妻物語』主演の水川あさみや『火口のふたり』で好演した瀧内公美、萩原みのり、柄本明など、若手からベテランまで実力派俳優陣が集結した。佳子(水川あさみ):晃の妻明美(瀧内公美):晃が送迎ドライバーとして日銭を稼ぐデリヘル店にやって来る謎めいた女加奈(萩原みのり):龍太を養護施設時代から支える妻愛(冨手麻妙):宮木が唯一心を開く恋人木田(二ノ宮隆太郎):晃と腐れ縁のデリヘル店の店長兼子(熊谷真実):木田を支えるベテランデリヘル嬢幸三郎(風間杜夫):宮木の父で有名俳優作郎(柄本明):晃にチャンピオンの夢を託した父またボクシング界からは、元WBA世界スーパーバンタム級王者の佐藤修と、元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二の2名が参加。お笑い界からは、プロボクサーでありトレーナーライセンスも取得しているロバートの山本博や武組常連の友近のほか、バッファロー吾郎 A、好井まさお、じゅんいちダビッドソン、ツムラフェスティバル、ジャッキーちゃんらの出演が決定している。石崎ひゅーい書き下ろしの主題歌本作の主題歌を務めたのは、シンガーソングライターの石崎ひゅーい。主題歌「Flowers」について石崎は「『アンダードッグ』というリングに立たせて頂いた事、そして一緒に戦える事に心底興奮している。」とコメント。3人の男たちの心情を代弁するかのような楽曲が、物語に花を添える。第33回東京国際映画祭のオープニング作品にそんな公開前から注目が集まる映画『アンダードッグ』は、第33回東京国際映画祭(10月31日(土)~11 月9日(月))における、オープニング作品として選出。また「観客賞」の対象となる「TOKYO プレミア 2020」作品としても上映され、「観客賞」は、11月9日(月)TOHO シネマズ六本木で開催される本映画祭のクロージングセレモニーにて発表される。〈劇場版〉と〈配信版〉なお「AbemaTV」と東映ビデオの共同制作作品のため、「AbemaTV」プレミアム会員向け<配信版>も2020年11月より実施。全8話から成る<配信版>では、3人の男たちと彼らをとりまく登場人物の群像劇を展開。また前編・後編で構成される<劇場版>では、3人の男たちのドラマを中心に描くという。どちらを先に見ても、両方見ても楽しめるストーリー構成なので、気になる人は是非両方ともチェックしてみてほしい。作品詳細映画『アンダー ドッグ』公開時期:2020年11月27日(金)より、ホワイトシネクイント他全国で <前編><後編>同時公開※配信版『アンダードッグ』は、「AbemaTV」プレミアムにて11月~配信出演:森山未來、北村匠海、勝地涼、瀧内公美、熊谷真実、水川あさみ、冨手麻妙、萩原みのり、風間杜夫、柄本明 ほか監督:武正晴原作・脚本:足立紳企画・プロデュース:東映ビデオ製作プロダクション:スタジオブルー配給:東映ビデオ製作:AbemaTV 東映ビデオあらすじ一度は手にしかけたチャンピオンへの道……そこからはずれた今も〝咬ませ犬〟としてリングに上がり、ボクシングにしがみつく日々をおくる崖っぷちボクサー・末永晃(森山)。児童養護施設で育ち、過去にある秘密をもつが、ボクシングの才能が認められ、将来を期待される才能豊かな若きボクサー・大村龍太(北村)。大物俳優の二世タレントで、芸人としても鳴かず飛ばずの芸人ボクサー・宮木瞬(勝地)。リングの上で、人生から見放された三匹の負け犬たちが巡り合う——。たった一度でもいい・・・人生の輝きを求めて戦う男たちの物語は、観る者の魂を揺さぶる。
2020年02月03日東映ビデオが「AbemaTV」初となる本格映画作品『アンダードッグ』を共同製作することが決定。併せて、主要キャストの森山未來、北村匠海、勝地涼と、武正晴監督のコメントが解禁となった。本作のメガホンを取るのは、2019年最も話題を呼んだNetflixオリジナルドラマ「全裸監督」の総監督を務め、『百円の恋』では日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにし、米アカデミー賞では外国語映画部門の日本代表にも選出された武正晴監督。タイトルの“アンダードッグ”とは、ボクシング界では“咬ませ犬”を意味する言葉。武監督は今回、『百円の恋』以来のボクシングを題材にした作品に挑む。オリジナル脚本を手掛けるのは『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立紳。そのほか、プロデューサー、音楽、撮影、照明、美術など『百円の恋』の製作チームが再集結して新たなボクシング映画の金字塔を世に放つ。主演を務めるのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』『モテキ』『怒り』の森山未來。本作では、スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で“咬ませ犬”として踏み台にされながらも、這い上がろうともがく崖っぷちのプロボクサー・末永晃を演じる。共演には、『君の膵臓をたべたい』で主演を務めたほか、『とんかつDJアゲ太郎』『思い、思われ、ふり、ふられ』など今後も出演作の公開を控える北村匠海。本作では、児童養護施設で育った経歴を持つ成長著しい若手ボクサー・大村龍太を演じる。そして、テレビ番組の企画でボクシングに挑戦する鳴かず飛ばずの芸人ボクサー・宮木瞬を、『亡国のイージス』『阿波DANCE』「“くたばれ”坊っちゃん」など数々のテレビドラマや映画で活躍する勝地涼が演じる。ボクサー役が初となる森山さんは撮影が始まる半年以上前から本格的なボクシング練習を開始し、現在では武監督が「もはやプロボクサーにしか見えない」と語るほど、動き、肉体共に鍛え上げているという。また、森山さんとリングで対決する北村さん、勝地さんも負けじとボクシング練習を重ねてきた。三者三様の生き様を抱えた男たちが、互いのプライドを賭けて拳を交える熱い人間ドラマに注目が集まる。本作は、すでに2020年1月初旬より撮影を開始。2月にはボクシングの聖地・後楽園ホールなどでクライマックスの試合シーンなどの撮影が行われる予定で、大人数のエキストラ出演者も募集中だという。■キャスト・監督コメント森山未來(末永晃役)リングに倒れたまま、そこを降りることも立ち向かうこともできず、身動きのとれない男。意識はあるのに動けない。満たされない心だけがふらふらとさまよう。それでもいつかは立ち上がらなければならない。負けを自覚して、そこから前に進む道もあるのだと思います。お楽しみに。北村匠海(大村龍太役)出演が決まった時は確実に自分への挑戦状だと思い、そのリングに上がらない訳がないと気持ちが熱くなりました。龍太は何かを背負い、抱えているけど誰かの為に強い拳を前に突き出せる男。共にぶつかり共に立ち上がり共に成長出来たらいいなと思います。武監督のもと素晴らしいキャストの皆様と同じ時間を過ごせることがとても楽しみです。勝地涼(宮木瞬役)台本を読ませて頂いた時、登場人物の男達のそれぞれの生き様に惹かれるものを感じました。決してクリーンでもなく、良い人でもない男達が描かれているのですが、その泥臭さ、人間臭い生き方が格好いいと思えました。挫折を味わいながら、人はどんな人生を選択していくのか?作品を通して、色々なメッセージを受け取ってもらえるはずです。自分が演じる宮木については、“何者かになりたい”という想いを捨てきれずにいる男という印象です。芸人として才能がないことを分かっている男が、ボクシングと出会い、芸人としてどう輝くのかという所を大事に演じていきたいです。どんな作品になるのか、楽しみにしていてください。武正晴(監督)拙作「百円の恋」から6年。観ていただいた皆様のおかげで、再びボクシング映画に挑む機会を与えていただいたことに感謝します。ボクシングになぜ魅せられてしまうのか。1ラウンド3分、1時間にも満たない試合に魅了されてしまうのは、リング上に人生の縮図を垣間見せられる刹那があるからだと考える。憎くもない相手と殴り合う因果のボクサー達にとって、リングという領域は勝敗を超えた何かを掴み取れる場所だと考える。この非情の世界には「噛ませ犬」と呼ばれるボクサー達が存在する。対戦相手からも観客からも敗北を期待されているボクサーだ。初めから負けるつもりでリングに上がるボクサーは一人としていないはずだ。人生も同じだ。そんな「噛ませ犬」と揶揄されるロートルボクサーが本作の主人公だ。5時間に渡るシナリオを、足立紳さんが1人で書き上げてくれた。必然的にこの素晴らしいシナリオに、素晴らしいスタッフ、キャスト、才能達が集結してくれた。主人公のロートルボクサー役の森山未來さんを筆頭に、ボクサー役の北村匠海さん、勝地涼さんの献身的なトレーニング姿は我々スタッフの力となり、作品の推進力となっている。彼ら3人のボクサーを取り巻く人間模様を描くべく素晴らしいキャスト達が集結してくれた。タイトル「アンダードッグ」が「負け犬」という意味ではなく、人間の持つ底力、人間力の可能性を知らしめるタイトルへと変貌する作品に仕上げることが、自分の本懐であり、使命だと考えている。『アンダードッグ』は2020年冬、劇場用映画および「AbemaTV」(プレミアム会員向け)にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年01月31日欅坂46の齋藤冬優花が25日、オフィシャルブログを更新し、織田奈那と鈴本美愉の卒業、平手友梨奈の脱退、佐藤詩織の活動休止について心境をつづった。齋藤は、「9thシングル延期に続き、突然の発表で、本当にごめんなさい。ファンの皆さんにとって、悲しいお知らせ続きで、本当にごめんなさい」と謝意を示すと、「4人からは前もって聞いていたので、私自身、今はもう気持ちの整理がついています。ただ、まだ実感がわいていないです」と吐露。「大好きな欅坂46から、一気に3人辞めてしまう、1人が遠くに行ってしまう、正直辛すぎる」と胸の内を明かし、「オダナナには身を委ねられたし、安心感があって心の拠り所でした」「鈴本には数え切れないほどの刺激を受けて、数え切れないほど助けてもらって、そして数え切れないほど一緒に馬鹿をしました」「しーちゃんが帰ってきたら、めっちゃリアルな私の顔描いてもらおう」とそれぞれの人柄や思い出を回顧し、エールを送る。また、平手については、「ここまで立ち続けてくれて、人生を捧げてくれて、伝えきれないくらいありがとう、という気持ちと、もっと色々なことに一緒に挑戦したかった、平手の頭の中にあったやりたいことを全て叶えたかった、という気持ちが心の中でパッカーンと2つに分かれています」と反省も。「ただ、そんなことが言えないくらい、感謝の気持ちでいっぱいで、私の人生において、こんなに素晴らしい経験ができたのも、素晴らしい景色が見れたのも、平手がたくさんたくさん考えて、欅に人生を捧げてくれたおかげです。本当にありがとう。いっぱい食べるんだぞ!」と素直な思いをつづった。「2020年、自分の夢でもある舞台や演技のお仕事に挑戦してみたいです。その為には、もっと力をつけて、努力をし、欅坂のメンバーとして、少しでもグループの力になれるようにします」と個人の目標も掲げた齋藤。「今の欅坂に必要なのは、一人一人が大きく、強くなることだと思うので、これ以上足を引っ張らないように、、、します!! 私にこんなこと言う資格も立場もありませんが、夢を持って欅坂を選んで入ってきてくれた二期生たちを、絶対に幸せにしてあげたいです」と決意を新たにし、「引き続き欅坂46を応援してくださる方も、欅坂46の応援をやめてしまうかもしれないという方も、是非遠くからでも良いので、見守っていてくださったらありがたいです」と呼び掛けている。
2020年01月25日シンガーソングライターの森山直太朗(43)が11月13日、「スッキリ」(日本テレビ系)に生出演し、『さくら(二〇一九)』を披露した。同局で現在放送中のドラマ「同期のサクラ」の主題歌となっている同曲。もともと03年にリリースされたが、「“今”の森山が歌唱する同曲を提供してほしい」というドラマ制作陣の依頼を受けて森山が19年バージョンとして提供した。本作で主演を務める高畑充希(27)もVTR出演し、森山の歌声を「性別を超えた神様」と絶賛していた。さらに、MCを務める水卜麻美アナウンサー(32)は森山の歌唱中に目頭を押さえるなど感涙。歌唱後には「人生の節目を思い出す曲ですね。ずっと大事なときに必ず聞く歌じゃないですか」と涙ながらに曲との思い出を明かしていた。MCの加藤浩次(50)から涙の理由について聞かれると、「いろんないいひとと出会ってきたなって……。いろんな友とか同期とかを思い出す曲ですね」とまた号泣する一幕も。水卜アナの思いを聞いた森山は「こんなに素直に感情を表現していただけて本当にうれしいです。ありがとうございます」と感謝の気持ちを露わに。最後には水卜が「本当にこんな素敵な歌を目の前で届けてくださって本当に感謝しています」と語り、森山と握手を交わしていた。こうした水卜アナの姿に思わずもらい泣きした視聴者の声がSNSでは相次いでいた。《水トちゃんが……号泣わたしも同じ……感動し号泣森山直太朗さんの歌声はヤバい》《森山直太朗さんのさくらでスッキリ水卜アナ泣いててもらい泣き。そしてはるなさん優しい》《水卜アナが、歌ってる時号泣して、それを見て 不覚にも、もらい泣きしてしまった。歌を聴くと、あの頃の事が一瞬で蘇る。わかるわかる。。》名曲の力が色あせることはまだまだなさそうだ――。
2019年11月13日森山未來が初めて海外作品に挑み、第24回釜山国際映画祭オープニングを飾った日本・カザフスタン合作映画『オルジャスの白い馬』から、待望の予告編が解禁となった。主演を務めるのは、若手実力派俳優である森山未來と、『アイカ』(原題)で2018年カンヌ国際映画祭女優賞に輝いたサマル・イェスリャーモワ。アジアを代表する若手国際派俳優ふたりによるW主演を果たした。現在開催中のアジア最大級の第24回釜山国際映画祭では、日本が製作に関わった作品として16年振りにオープニング作品に選出という快挙となった本作。10月3日、ワールドプレミア上映されたばかりだが、国際的な映画ビジネス誌である英国「スクリーン・デイリー」誌は、早くも「寡黙だが、ゆっくりと燃え上がるこのドラマは、劇場の大画面でこそ、より一層高い効果を発揮する」と絶賛評を掲載した。そんな本作から、カザフスタンの大草原を舞台に描かれる予告編が解禁。広大な空に抱かれた草原の小さな家に暮らし、仕事に出かける父と畑仕事に勤しむ母アイグリと息子オルジャス。家族はいつもと同じ朝を過ごしていた。そんな中、突然父が銃弾に撃たれ、帰らぬ人に。一家の大黒柱を失い、大きな岐路に立たされてしまった母子のもとに、ひとりの男・カイラートが訪ねてくる。実は、オルジャスはカイラートとアイグリの間にできた子どもだったが、オルジャスはそのことを知らない。本当のことを伝えられないカイラートと、母から“馬飼い”と聞かされ本当のことを知らないオルジャスの束の間の心の触れ合いが、詩情豊かでありながら抑制されたタッチで描かれ、本作の魅力の一端を感じられる映像となっている。本作の監督のひとりで、原案に加えてカザフ側のキャストやスタッフを取りまとめたエルラン・ヌルムハンベトフは、「この映画で、私は家族の失われた物語を照らしたかった」と作品に込めた想いを説明する。カザフ語で“強い男”の意味である“カイラット”にちなんだ名前である、森山さん演じるカイラートと父を失った少年の心の触れ合いを描く普遍的な父子のドラマと、大らかにそれを包み込むカザフの果てしない空と大地や光を美しく捉えた映像美にも注目。『オルジャスの白い馬』は2020年1月18日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月10日森山未來が初めて海外作品の主演に挑み、全編カザフスタンロケを敢行した日本・カザフスタン合作映画『オルジャスの白い馬』が、2020年1月18日(土)より公開されることになった。本作はカザフスタンの大草原を舞台に、突然父を亡くしてしまった少年オルジャスと、彼の前に突然現れた不器用だが正義感の強い男カイラートとのふれあいを描くヒューマンドラマ。早く大人になりたい年頃のオルジャスは、果てしない空に抱かれながらも、どこか行き場のない想いを抱えている。そこへある日、現れた男カイラートは、無口ながらもオルジャスに乗馬の仕方を教え、一緒に草原を走り、仕事も手伝わせてくれる。オルジャスの世界に疾風のように現れた男は、世界を鮮明に塗り替えていく――。主演を務めるのは、大河ドラマ「いだてん」の美濃部孝蔵役をはじめ常に新しい挑戦をし続ける森山未來と、『Ayka(アイカ)』(原題)で2018年カンヌ国際映画祭主演女優賞に輝いたサマル・イェスリャーモワ。アジアを代表する若手国際派俳優ふたりがW主演。森山さんは初の海外主演作となる本作で、全編カザフ語で演じ乗馬もこなして熱演を披露、愛する人に真実を語れない不器用な男カイラートを演じている。監督・脚本は、日本人監督とカザフスタン人監督が共同で担当。日本側からは『シグナル100』の竹葉リサ監督、カザフスタン側からは『春、一番最初に降る雨』のエルラン・ヌルムハンベトフが参加した。撮影監督はベルリン国際映画祭で受賞歴もある若き名手アジズ・ジャンバキエフがつとめ、雄大な自然とそこで起こる人々のドラマを詩情豊かに捉えている。2018年10月から約1か月、全編カザフスタンロケで行われた撮影において、森山さんと竹葉監督はほかの日本人技術スタッフを伴わず現地に入り、製作スタイルはもちろん映画産業のシステム自体が日本とは全く異なるカザフスタン人スタッフたちとの共同作業に臨んだ。公開決定に併せ本邦初公開となった場面写真は、森山さん演じるカイラートと少年オルジャスがカラフルなペイントが施された待合所でささやかな交流を繰り広げるシーン、カイラートが短銃を片手に勇ましく馬で駆ける姿、カイラートとオルジャスの母アイグリ(サマル・イェスリャーモワ)が笑顔を見せる姿などを切り取ったものとなっている。『オルジャスの白い馬』は2020年1月18日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年08月30日アイドルグループ・欅坂46のメンバー尾関梨香、齋藤冬優花、渡邉理佐が1日、都内のニッポン放送で行われた『欅坂46 こちら有楽町星空放送局』(毎週金曜 24:20~)の公開収録イベントに登場した。3回目を迎える同番組の公開収録には、120人のファンが集結した。尾関はすべての公開収録に参加しているが、渡邉と齋藤は今回が初めて。収録前の記者会見で意気込みを聞かれると、渡邉は「こんなにお客さんとの距離が近いのかとびっくりしています」とやや緊張の面持ち。対照的に齋藤は「ファンの皆さんに細かい会話まですべて聞いていただけるということで、はきはきと話したいです」と声を弾ませていた。また、間近に迫ったひな祭りにちなんで「メンバーをお殿様(お内裏様)とお姫様にたとえると?」という質問が。齋藤が「お殿様っぽいメンバー」に選んだのは平手友梨奈。その理由として「メンバーから慕われていて、グループを引っ張っていく様子がお殿様みたい」と説明した。続いて渡邉は、お殿様っぽいメンバーに織田奈那をチョイス。「いつも優しくて何をしても怒らない」とその心の広さを評し、お雛様には「織田奈那がすごい一方的に好いているので」という理由で小林由依を選んだ。そして、番組のおすすめしたいポイントを問われると尾関は「アットホームな空間で自由にやらせていただいているので、メンバーが何をするかわからないところですね」と解説した。公開収録スタート後は、曲をかけている間に「どちらからいらっしゃったんですか?」と、会場に集まったファンと積極的にコミュニケーションを図る尾関。公開収録を終えると、「皆さんがどんどん相づちを打ってくださっているのが見えて、もうちょっとやりたいなって今思っています」とまだ話し足りない様子だった。
2019年03月02日九段下駅から歩いて程なく見えてきたのは、1927年に建てられた旧山口萬吉邸。2018年に国の有形文化財にも指定されたこの場所は、改築を経て、現在は会員制サロン「九段ハウス」として利用されています。この九段ハウスにて1月24日〜26日の3日間、アートサロン企画第一弾「森山大道展」が開催されました。展示作のキュレーションを担当したのは、アマトリウム株式会社とアート・コレクターの宮津大輔さん。大道さんが50年にわたって撮影された20点あまりの名作を選りすぐり、作品を囲いながらアートについて気軽に話し、学べる場をご用意いただきました。■DRESS部員の皆さんをご招待今回の展示会に特別に招待されたのは、DRESSアンバサダーの神吉さんとDRESS部員の伊原さん、國谷さん。みなさん美術館巡りも好きで、今回の森山大道展もとても楽しみにされていたそう。作品の解説をしてくださるのは、東京藝術大学大学院にて研究助手をしている加藤杏奈さんと、本展示会の企画を担当するアマトリウム株式会社の丹原健翔さんです。参加者に解説をする加藤さん(一番右)今回の展示会では、今までアートに興味があったものの、あまり触れてこなかった方でも気軽に楽しめるような工夫が散りばめられています。例えば美術館でよく見られる、作品前に置いてある立ち入り禁止のロープ。ここにはそのような境界線はありません。また、完全招待制のため人混みで作品が見えない、といったこともなし。作品を間近で鑑賞することができます。作品名の記載がないところも、見ている人の想像力を掻き立てます。シャンパンを片手に、来場者の方は会話を楽しんでいました。■写真に現れる、光と陰の世界今回展示されている作品はすべて白黒写真。写真の現像は大道さん自身でおこなっているのですが、印刷用の特殊な薬品を調合し、色を出すのがとにかく至難の技だそう。大道さんが見せたい色を突き詰めて出した「鮮明な黒」こそが、作品の美しさを形作っています。今回ご紹介したいのは「Osaka, Daido hysteric no. 8」シリーズからの作品。Osaka, Daido hysteric no.8 (1997)© Daido Moriyama Photo FoundationCourtesy of Taka Ishii Galleryどこまでも続くかのような真っ直ぐな線路に、引き込まれそうになります。最近の大阪の駅にも見えるし、どこか懐かしい風景にも見えるこの写真について、加藤さんからは「白黒だからこそ、時を超えることができるのかもしれないですね」との解説が。作品を囲んで、それぞれ感じたことが言葉で溢れます。また、ボケ写真の先駆けとも言われる大道さんの作品の中には、あえてピントを合わせない写真も並びます。DOCUMENTARY 78(’86.4 Setagaya-ku, Tokyo) (1986, printer later)© Daido Moriyama Photo FoundationCourtesy of Taka Ishii Gallery■展示されなかった作品を見せてもらう展示は、どの作品をどこに飾るか、見る人のリズムを考えた上で構成されています。そのため、今回どうしても展示することができなかった作品もあります。解説をする丹原さんその作品の一部を、丹原さんが特別に見せてくださいました。会場には展示できなかった作品がこちら特別な機会に、さらに本来見ることができなかった別の作品まで見ることができ、参加者の皆さんは感動していました。展示されている作品は、購入も可能だそうです。アートのある生活は、心を豊かにしてくれますね。今回の森山大道展を皮切りに、今後も現代アート推進活動の一環として、継続的にアートサロンを開催予定です。開催情報はDRESS読者の皆さんに、いち早くお届けします。アーティスト・プロフィール森山大道1938年大阪府池田市生まれ。デザイナーから転身し、岩宮武二、細江英公の助手を経て、1964年にフリーの写真家として活動を始める。1967年『カメラ毎日』に掲載した「にっぽん劇場」などのシリーズで日本写真批評家協会新人賞を受賞。近年では、サンフランシスコ近代美術館(1999年・メトロポリタン美術館、ジャパンソサイエティー(ニューヨーク)巡回)、国立国際美術館(2011年)、テートモダン(ロンドン)で行われたウィリアム・クラインとの合同展(2012~13年)他、国内外で大規模な展覧会が開催され、国際写真センター(ニューヨーク)Infinity Award功労賞を受賞(2012年)するなど、世界的に高い評価を受けている。写真集『新宿』(2002年、2003年 第44回毎日芸術賞受賞)、『モノクローム』『カラー』(2012年)、『犬と網タイツ』(2015年)等多数。
2019年02月08日井上道義が総監督・指揮、森山開次が演出・振付を手掛ける歌劇『ドン・ジョヴァンニ』が富山オーバードホールで1月20日に開幕した。【チケット情報はこちら】スタンディングオベーションの中、初日を終えた井上は「賭けに勝ったよ!“演出を踊りの方がやる”、“日本語でモーツァルトのオペラをやる”という賭けに。本当に、素晴らしい初日だった。舞台はこれからもどんどん伸びていくでしょう。僕も東京で新しいオーケストラで練習して頑張りますし、この初演の緊張感がすべての公演に現れるよう、みんなで頑張っていきます」と笑顔で話した。森山も「このお話をマエストロからいただいたのが、もう1年以上前の話。それからずっと『ドン・ジョヴァンニ』を聴き続け、すっかり『ドン・ジョヴァンニ』オタクになっています。初日は、本当にパワフルで素敵でした。自分も踊り出していってしまいそうになるのをグッとこらえて(笑)あと3公演、頑張っていきます!」とコメントした。全国共同制作プロジェクトモーツァルト歌劇『ドン・ジョヴァンニ』はこの後、1月26日(土)・27日(日)東京芸術劇場、2月3日(日)熊本県立劇場にて行われる。
2019年01月23日佐藤健主演の映画『サムライマラソン』が来年2月22日(金)に公開されることが決定。小松菜奈、森山未來、長谷川博己ら豪華共演陣の姿もとらえた本作の特報映像も到着した。時は幕末、迫る外国の脅威に備え、安中藩主・板倉勝明は藩士を鍛えるため、十五里(約58km)の山道を走る遠足を開催する。だがこの動きが、とある行き違いにより幕府への反逆とみなされ、藩士不在の城に安中藩とり潰しを狙う刺客が送り込まれる。ただ一人、迫る危機を知った男は計画を食い止めるため、走りだす――。本作は、“日本のマラソンの発祥”といわれ現在も160年以上にわたり受け継がれている史実、安政遠足(あんせいとおあし)を舞台にした、土橋章宏の小説「幕末まらそん侍」(ハルキ文庫)の映画化。連続テレビ小説「半分、青い。」や「義母と娘のブルース」での好演が大きな話題となった主演の佐藤健が今作で演じるのは、普段は平凡な侍だが実は幕府のスパイとして藩に潜入している忍び・唐沢甚内。遠足参加中、藩に迫る危機をいち早く察知する重要な役どころだ。また、藩主の娘・雪姫役を『恋は雨上がりのように』など漫画原作の作品への出演が続く小松菜奈。藩の重役の息子で野心溢れる侍・辻村平九郎役を、大河ドラマ「大いだてん~東京オリムピック噺~」への出演が決定している森山未來。侍にあこがれる足軽・上杉広之進役を、実写版「聖☆おにいさん」への主演が話題の染谷将太。唐沢の上司・植木義邦役を、放送中の大河ドラマ「西郷どん」に出演する青木崇高。さらに、隠居を言い渡された老侍・栗田又衛門役を竹中直人。安中藩に刺客を放つ幕府大老・五百鬼祐虎役を豊川悦司。藩士たちに遠足を申しつける藩主・板倉勝明役を長谷川博己が演じることも決定。そのほか、門脇麦、中川大志、小関裕太ら若手実力派俳優、阿部純子、奈緒、福崎那由他や新人俳優も出演する。そして今回到着した特報映像では、主演の佐藤さんをはじめ、豪華俳優陣の姿が次々に映し出され、走る侍たちや剣術アクションなど、本作には様々な要素が盛り込まれていることが分かる映像となっている。企画・プロデュースには、『ラストエンペラー』を製作した世界的プロデューサー、ジェレミー・トーマスと『おくりびと』の中沢敏明を迎え、本格時代劇『十三人の刺客』を手掛けたたコンビが再び集結することに。また、監督は『キャンディマン』『パガニーニ愛と狂気のヴァイオリニスト』のバーナード・ローズが抜擢されたほか、音楽、衣装デザインなど製作陣も世界の第一線で活躍するスタッフが集まった。なお本作は、様々な組織団体が「オリンピック・パラリンピック」とつながりをもちながら、2020年の大会に向けた参画・機運醸成・レガシー創出のアクションを実施する「東京2020参画プログラム」となっている。『サムライマラソン』は2019年2月22日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年11月19日森山直太朗の全国ツアー「森山直太朗 コンサートツアー2018~19『人間の森』」が10月26日、埼玉県・川口総合文化センターリリアメインホールで幕を開けた。【チケット情報はこちら】11月13日(火)より地上波で放送スタートするドラマ『記憶』の主題歌『人間の森』(フジテレビ
2018年10月29日デビュー50周年を超えてなお変わらず精力的な活動を展開している森山良子。そんな彼女の恒例となるBunkamuraオーチャードホール公演が2019年1月16日(水)に開催される。【チケット情報はこちら】長年彼女の歌声に魅了されてきたファンにとっても特別なイベントとなる本公演だが今回は「普段のコンサートにプラスしてクラシックも楽しめる盛り沢山な内容となるのでお楽しみに」と森山は話す。これまで限りない数のライヴを行ってきた彼女だが、ステージは歌手である自身を磨き、高める場所であり続けると感じているとのこと。「ステージはいちばん活き活きとして、いちばん自分らしくいられる場所。そしてライヴは、昨日より今日、今日より明日と一歩一歩前に進んでいくために必要なものでもある。毎日同じであったとしたら気持ちとして許せない(笑)。自分がつねに前進し続けることができるという確信を得られる場所でなくてはならないと思っています」明日を見つめるキラキラした目、というのは森山の最新アルバム『Ryoko Classics Ⅱ』のあちこちで発見できるものだ。クラシックや映画音楽の名曲を採り上げたシリーズの第2弾となる本作で彼女はオペラに取り組んでいる。原調で歌うことを課題とし、息継ぎなどさまざまなテクニックと向き合いながら出したことのない音域に挑戦。四苦八苦しながらもしっかりとハードルを乗り越え、美しい響きを獲得することに成功した。練習やレコーディングを振り返りながら、勉強ができたことの有難さを嬉しそうに語ってくれた彼女。「好きだってことと実際にやってみるのはこんなに違うものかと痛感しました。でも引き出しが増えたということで得したなと思うんです。中学2年生から習っているクラシックの声楽家、坂上昌子先生から教えてもらってきたことを形にできた喜びが何よりも大きいですね」昨日より若く、という目標を掲げ、しなやかに走り続ける森山良子。オーチャードホールのステージでも昨日とはまた違う新しい彼女に出会えるだろう。公演は1月16日(水)東京・Bunkamuraオーチャードホールにて。チケットは発売中。取材・文:桑原シロー
2018年10月17日大学の同級生で結成し、昨年、10周年を迎えたきのこ帝国。全公演ソールドアウトした全国ツアーを終え、アニバーサリーイヤーの最後を締めくくるアルバム『タイム・ラプス』が9月12日にリリースされたばかり。試行錯誤の10年間が詰まった集大成的アルバム。――どんなテーマで作ったアルバムですか?佐藤:前作を作っているときから、次はキラキラしたものをとみんなで話していたんです。でも、人生ってキラキラしてるばかりじゃなくて、苦しかったり痛かったりもする。そうした部分も楽曲になっていって、深みのある作品になりました。――節目となる本作ですが、この10年での経験はどう影響しましたか?佐藤:昔はカッコつけたりオシャレにしたり、付加価値をつけたかったんですけど、10年間という積み重ねによって自分たちのサウンドにも自信が生まれて、シンプルに表現することが怖くなくなりましたね。西村:僕は、楽曲の持つ世界観や景色をより的確なアプローチで伝えられるようになったかなと思います。谷口:結果、今までの積み重ねを振り返る集大成的な作品になった。あーちゃん:これまで作ってきた楽曲が葉っぱやお花だとすると、このアルバムで、きのこ帝国という“木”を作れたんじゃないかと。西村:すごくいい喩え!佐藤:年輪は10個だね。個々の葉や花は色とりどり形も違うけど、バンドとしてはまとまっている1本の木。――お薦めの一曲は?西村:「金木犀の夜」。これまでの恋愛で見た情景が浮かぶと思います。あーちゃん:「中央線」の切ない歌詞は、恋愛脳の私に響きます(笑)。谷口:「ヒーローにはなれないけど」の1行目は、佐藤さんが書かなそうな歌詞なんです。その驚きを僕なりのアンサーとしてフレーズにのせました。佐藤:「夢みる頃を過ぎても」かな。読者の方々も私たちも、夢を追い続けるか諦めるか、岐路に立つ年齢ですよね。聴く人によって“夢を追い続けよう”とも“違う扉を開いて一歩を踏み出そう”ともとれる曲に仕上がって、大人と子供の狭間にいる人たちの心に届く曲になったと思います。メジャー3rdアルバム『タイム・ラプス』【初回限定盤CD+ボーナスCD】¥3,500インディーズデビュー前のアルバム『夜が明けたら』CD付き。【通常盤CD】¥2,800(Universal Music)きのこていこくあーちゃん(G)、佐藤千亜妃(V&G)、谷口滋昭(B)、西村“コン”( D )。大学在学中の2007年結成。’15年、シングル『桜が咲く前に』でメジャーデビュー。※『anan』2018年10月3日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・森山優花(S-14)ヘア&メイク・SAKURAtakane(共にアルール)取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2018年09月29日2015年に『フランス芸術文化勲章』シュヴァリエを受勲し、フランスを中心に海外で精力的に活動するダンサー・伊藤郁女と、ダンサー、俳優の枠を越えて活動する森山未來による初クリエーションKAAT DANCE SERIES 2018『Is it worth to save us?』が10月に横浜・KAAT 神奈川芸術劇場にて世界初演される。演出も手掛ける伊藤に話を聞いた。【チケット情報はこちら】伊藤と森山の共演は初めてのこと。「KAATでこの企画を実施することになり、誰と一緒にやろうかという話になったとき、“未來くんと共演したい”と言いました。私は昔から“お人形さんみたいに踊りますね”と言われたりするのですが、未來くんも舞台では何を考えているかわからないような、お人形みたいな感じのところがあると思うんです。それに、いろんな想像ができる顔だちや身体を持っているとも思います。あとは、私が普段からあまり踊りや演劇の境のないところでやっているので、そういう人がいないかな、と頭の中を探ったときに未來くんがいました。踊れるだけでなく歌も歌えるし、台詞も言える人だから、そういう意味でもすごくいい。良いダンサーはいっぱいいるんですけど、光のあるダンサーはあまりいないですからね」。森山個人の印象は「繊細。いろんなことを考えて生きているし、いろんなことに疑問を持ってやっている人だと思います」作品のもとになるのは三島由紀夫のSF小説『美しい星』。自分たちを宇宙人だと思った家族が地球を救おうとする物語だ。だが、本作ではその物語を上演するのではない。「『Is it worth to save us?』は、“社会からはずされていきそうな自分の感情”を元につくっています。みんな、人と違うことをダメだとか怖いと思い、仲間外れにされないように生きていますよね。『美しい星』の中では、それを“宇宙人だから”と思うことで解消しているところがありますが、今回はポジティブに考えたらどうかという提案をする作品です」昨年の3月から始まった稽古は、今年の2月に日本でも行い、今後はフランスなど世界各地で断続的に続けていくという。「最終的なところは私がやっていますが、人とつくるのが好きですし、なにかを“しなさい”と言うのが嫌なんですよ。未來くんはそこに驚いてましたね。“へー、けっこう聞くんだ、人の話”とか言われて(笑)」。「まだ今は、話をしている段階で何も固まっていないです」と話すが、最終形は「笑ってほしいな、というのはあります。でもそれはハハハじゃなくて微笑んでしまうような感じ。“メッセージ”にはしたくないのですが、ふたりの人間的なものを出したいということがベースにあります」公演は10月31日(水)から11月4日(日)までKAAT神奈川芸術劇場大スタジオにて上演。チケットの一般発売は9月1日(土)より。なお、本日8月31日午後11時59分までチケットぴあにて先着先行受付中。取材・文:中川實穂
2018年08月31日