夏ならではの遊び場といえば、海や川といった水辺ですよね。きらめく水面と照りつける太陽、熱い体をひんやりさせてくれる海や川が大好きな子どもも多いことでしょう。今回はそんな海や川を題材にした絵本を 絵本ナビ 協力のもとご紹介!「海の中はどうなっているの?」「どんな生き物がいる?」という疑問にこたえ、見る機会の少ない川の始まりと終わりの描写など、子どもたちの「そうなんだ!」という反応が引き出せる絵本を集めてみました。■チリとチリリ うみのおはなし作・絵:どい かや/出版社:アリス館 「チリとチリリ うみのおはなし」(絵本ナビ紹介ページ) チリとチリリが自転車にのっていきついたのは海の中! ピンク色のサンゴの迷路、海藻でできた入り口、貝殻のソファ、魚たちの華麗なダンスショー…。各シーンが色鉛筆による優しいタッチで描かれています。まるで竜宮城のようなその場所に思わず「行ってみたいな~!」と親子でつぶやいてしまうかも。2人がお土産にもらった宝物も気になります!■スイミー 小さなかしこいさかなのはなし作:レオ・レオニ/訳: 谷川 俊太郎/出版社:好学社 「スイミー 小さなかしこいさかなのはなし」(絵本ナビ紹介ページ) 「昔、読んだことがある」という人も多い名作。スイミーが赤い魚たちの目となるシーンは強烈な印象を残し、勇気あるスイミーに元気をもらえる絵本です。けれど、見どころはそれだけではありません。仲間たちが食べられ、ひとり生き残ったスイミーの孤独や虚無感、その後に出会うさまざまな海の生き物たち、この世界のすばらしさ…。文字だけではなく、絵にもスイミーの心境の変化がしっかりと描かれているので子どもと一緒にママにも新しい発見がありますよ!■絵巻えほん 川作:前川かずお/出版社:こぐま社 「絵巻えほん 川」(絵本ナビ紹介ページ) 上流から下流へ、人の暮らしの中をゆらゆらと流れていく川。いろんな場所にいろんな人が住み、それぞれの時間の中で暮らしている様子が、つながった絵巻物で楽しむことができます。川はときには洪水といった災害を引き起こすなど、荒々しい一面も垣間見せます。川と一緒に行く、海までの旅。見るたび、新しい視点がひとつ増えるような、そんな絵本です。 ■かわ作・絵:鈴木 のりたけ/出版社:幻冬舎 「かわ」(絵本ナビ紹介ページ) 源流から河口にいきつくまで、145種類の生き物が登場します。リアルな描写が絵本という域をこえて、図鑑のようです。水や魚の視点で話が進んでいくのも、とてもユニーク。ページを開くたび「次はなんだ?」と、わくわくする子どもの表情が見られるかもしれません。小さな流れが集まって大きな流れとなり、上流、中流、沼や池や田んぼを通り過ぎて下流となり、河口にいきつく。「うちはどこ? 中流? 下流?」など川のそばに住んでいるご家庭ならではの問いかけが聞けるかもしれませんね。■ピンク、ぺっこん作:村上 康成/出版社:徳間書店 「ピンク、ぺっこん」(絵本ナビ紹介ページ) ピンク色のひれをもつ「ピンク」というヤマメが主人公のこの絵本には、1日の出来事が生き生きと描かれています。生き物にとっては日常的な食物連鎖を感じさせるシーンには、ただの絵本にはない緊張感もあり、子どもがどんな表情をするか気になってしまう一幕も。でも、きれいな夕暮れに生きていく強さと明日への希望を感じさせる、生命力あふれる1冊です。毎年楽しみにしている夏のレジャースポットは、どこ(誰)を視点にするかでいろんな楽しみ方があるようです。今年の夏は絵本を読んで、新たな発見をしてみませんか?データ協力: 絵本ナビ
2016年07月28日子どもにぴったりの絵本を探すとき、どんなテーマで選ぶことが多いですか? 「車が好きだから乗り物の絵本」「動物好きだから動物が主役の絵本」など、ジャンルを決めて絵本探しする人も多いですよね。でも、たまにはテーマにこだわらず、子どもの心をキャッチする一冊をプレゼントしたいもの。そんな人は色をテーマにしてはいかがでしょう。今回は夏にぴったりな水色(青色)を題材にした絵本を 絵本ナビ 協力のもとご紹介します。 ■みず ちゃぽん作:新井 洋行/出版社:童心社 「みず ちゃぽん」(絵本ナビ紹介ページ) たくさんのしずくに、それぞれ表情が描かれたみずの絵本です。ぴちゃ、ぽと ぽた ぽしゃ、ちょろちょろー、じょぼぼぼー! など、水の音と形がおもしろく、優しく表現されています。落ちた瞬間の、みずの表情がなんともいえず良い表情で、思わず笑ってしまうことも。水色と白というシンプルなカラー展開がいさぎよく、子どもが五感で楽しめる絵本となっています。■しずくのぼうけん作:マリア・テルリコフスカ/絵:ボフダン・ブテンコ/訳:内田 莉莎子/出版社:福音館書店 「しずくのぼうけん」(絵本ナビ紹介ページ) この本は水の性質をわかりやすく、ストーリー仕立てで解説する科学絵本です。ひとしずくの水が長い旅の途中で氷になったり、蒸発したり、雲や雨になったり…。勉強しているというより、一緒に冒険を楽しみながら水の変化を感じられるので、知らないうちに「水はこうなる」という知識が身についていくかもしれませんね。■ふねくんのたび作:いしかわ こうじ/出版社:ポプラ社 「ふねくんのたび」(絵本ナビ紹介ページ) ふねくんは小さな町に住む男の子から手紙を預かり、大きな町に住む女の子に届けます。嵐にも負けず、きれいな星空や虹を楽しみ、朝日に輝く海を渡って、ついに目的地に到着! 船がテーマの乗り物絵本ですが、見開きページは圧巻! 広い空、どこまでも続く海、そのどちらも鮮やかな青色で描かれ、気持ちを明るくしてくれます。男の子だけじゃなく、女の子にもおすすめの1冊です。 ■あめかな!作・絵:U.G.サトー/出版社:福音館書店 「あめかな!」(絵本ナビ紹介ページ) 実際の雨粒のように、しずくのリアルさが新鮮な絵本。とことんシンプルでありながら、雨の姿をさまざまに表現しています。グラデーションがかった深みのある色彩は、年齢を問わず、惹きつけられるものがあるようです。見るたびに創造力をふくらませてくれるような、良い意味で「赤ちゃんらしくない」アート作品といえます。■みずいろのぞう作・絵:nakaban(ナカバン)/出版社:ほるぷ出版 「みずいろのぞう」(絵本ナビ紹介ページ) みずいろのぞうは、自分が並べた石ころをキッカケにして、遠くへ旅することを決めました。途中には出会いがあり、それぞれの決断と別れが訪れます。「自分を探す旅である」というメッセージを絵本を通して感じますが、同じように「誰もが選べる自由」を持っていることにも、また気づかされます。1人きりになっても前に進むことを決めたぞう。どんな感想を抱くかは、読む人によって違うかもしれませんね。同じ色でも元気や明るさをもらえたり、優しさやいたわりを感じたりと違いがあるものです。今回は水に関連したものが多かったですが、その内容はさまざま。色をテーマにした絵本選び、ぜひ実践してみてくださいね。データ協力: 絵本ナビ
2016年07月21日雨の多い季節は「また今日も雨~?」と、うんざりしてしまうお子さんも多いですよね。でも、雨の日ならではの楽しみ方もちゃんとあります。しとしと、ザーッという音の変化や雨だから出会える生き物たち、スニーカーとは違う長靴の感触、雨のにおい。今回は 絵本ナビ 協力のもと、「雨の日もけっこういいかも」そんな気持ちにさせてくれる、雨の日絵本をご紹介しましょう。■あめ ぽぽぽ作:ひがし なおこ/絵:きうち たつろう/出版社:くもん出版 「あめ ぽぽぽ」(絵本ナビ紹介ページ) 黄色の雨がっぱ、黄色の傘、黄色い長靴のぼくはママと雨の日の公園へ。雨の音が歌のようにやさしい響きとなって、キラキラ落ちてきます。よく見ると雨粒には表情があり、ひとつひとつに命があるみたい…。雨に会いに、雨がうたうのを聞きに、外に出てみたくなる1冊です。■雨、あめ作:ピーター・スピア/出版社:評論社 「雨、あめ」(絵本ナビ紹介ページ) 雨が降ってきた瞬間にうれしそうに家をとびだす、おねえちゃんとおとうと。水たまりにじゃぶじゃぶつっこんだり、傘をひっくりかえして雨粒を集めたり、雨の日の楽しみ方を文字ではなく、読み手に想像させてくれる絵本です。読み始めは「こんなにめちゃくちゃに遊んで…」と、うなってしまうママも「子どものころ、こんな遊びしたかったなぁ」と自分の幼少時代を思い出し、目を細めてしまうかもしれませんね。■ぼく、あめふりお作・絵:大森 裕子/出版社:教育画劇 「ぼく、あめふりお」(絵本ナビ紹介ページ) てるてるぼうずだけれど自分のまわりでは雨がふってしまう、ふりお。「おひさまに会いたい」と、ひとり旅にでるも、雨、雨、雨….。そんなときに出会った、雨の大好きな女の子。ふたりでたくさん遊ぶうちに、ふりおは女の子が大好きになりますが…。ふりおがした最後の決断に胸がしめつけられますが、おひさまのような女の子との出会いは、いつまでも色褪せないと思える1冊です。 ■あめふりさんぽ作:江頭 路子/出版社:講談社 「あめふりさんぽ」(絵本ナビ紹介ページ) 幻想的にも見えるさわやかな水彩画は、雨というテーマにぴったり。雨の日に出会うものたちに、自分の持ち物をさしだす女の子。その思いやりに心がじんわり癒されます。雨の日を楽しんだ後に待っている、雨上がりの景色にも感動してしまうでしょう。■バムとケロのにちようび作:島田 ゆか/出版社:文溪堂 「バムとケロのにちようび」(絵本ナビ紹介ページ) 几帳面できれい好きの犬のバムと、いたずら好きなカエルのケロ。愛嬌たっぷりの2ひきの物語が人気の「バムケロ」シリーズ。雨の日の「にちようび」は、おやつに揚げるドーナツの数にびっくり! ちらかった部屋を片付けて、ドーナツを手にゆっくり本を読もうとしたら… 。キャラクターの持つ愛らしさが存分にあふれる、子どもに人気の絵本です。雨の日は家の中にいることも多いですよね。そんなときこそ、今回ご紹介した雨の日絵本の出番です。読み聞かせで「雨の日ってつまらない」というイメージを「雨の日って特別かも」に変えるチャンス! 親子で一緒に、雨の日を楽しんでみてはいかがでしょうか。データ協力: 絵本ナビ
2016年07月14日梅雨どき、お天気が雨ばかりだと「お出かけできなくてイヤだなぁ」と思ってしまうもの。でも、雨が降ってうれしそうにしている生き物や、雨の日の思わぬハプニングをテーマにした絵本もたくさんあります。そうした絵本を読めば「意外と楽しめるかも」と雨の日のイメージが変わっていく子もいるかもしれません。今回は雨の日の生き物たちを主役にした絵本を 絵本ナビ 協力のもとご紹介します。雨なのになんだかわくわくする…! そんな気持ちにさせてくれる絵本です。■あめふり 改訂版作・絵:まつい のりこ/出版社:偕成社 「あめふり 改訂版」(絵本ナビ紹介ページ) 0歳の赤ちゃんから楽しめる字のない絵本は、読み聞かせの必要がなく、眺めたい時間の分だけ子どものペースに合わせることができます。また、読むたびに物語を自由につくれるのもこの絵本のいいところ。雨がふって喜んだり、あわてたり、こわがったり…。生き生き動く動物たちに感化され、雨の日がちょっと好きになれるかもしれません。■のんびりつむりん あめのひいいな作・絵:おおいじゅんこ/出版社:教育画劇 「のんびりつむりん あめのひいいな」(絵本ナビ紹介ページ) のんびりしている、かたつむりの「つむりん」。つむりんの家族は、みんなのんびり屋さんです。かたつむりにとって雨の日は「いい天気」! ふんわりとしたイラストと優しい文章が心をあたたかくしてくれます。雨の日にはかたつむりを見かけたことのある人もいますよね。この絵本を読んだ後は「パパやママはどこかな~?」など、見つけたかたつむりの家族を探してみたくなるはずです。■あめのもりのおくりもの 作・絵:ふくざわ ゆみこ/出版社:福音館書店 「あめのもりのおくりもの」(絵本ナビ紹介ページ) 大きなクマと小さなヤマネ。見た目には正反対の2ひきが織りなす、心あたたまる絵本シリーズです。今回の舞台は雨の森。雷が苦手なクマくんのために、森に咲いたあじさいの花ととってこようとするヤマネくん。でも洪水をおこした川の中にヤマネくんが落ちてしまって… というストーリーは、少しハラハラする展開もありますが、お互いを思いやる2ひきの姿に胸打たれる人が続出! 大人も楽しめる1冊となっています。 ■かえるのおでかけ作・絵:高畠 那生/出版社:フレーベル館 「かえるのおでかけ」(絵本ナビ紹介ページ) 雨なのにカツバーガーをもって、うきうき気分で出かける、ちょっと変わった「かえる」のお話。傘もささないから、すぐに全身びしょぬれで「大丈夫?」と思ってしまいますが、雨の日を楽しそうに過ごす姿を見ているうち「ああ、かえるは雨の日が最高の日なんだ」と納得。ダイナミックなイラストと、人間とは正反対な反応を見せる様子がおもしろく、お気に入りの1冊にする子も多いはず。読み聞かせが、大人のカチカチに固まった頭をやわらかくするいい機会にもなりそうです。■あかいかさ作・絵:ロバート・ブライト/訳:清水 真砂子/出版社:ほるぷ出版 「あかいかさ」(絵本ナビ紹介ページ) 赤い傘だけ赤色で、あとは白黒で描写されたシンプルでクラシカルな絵本です。女の子が開いた傘の中に「ぼくも(わたしも)いれて」と次々はいってくる動物たち。女の子の傘は、それに合わせてどんどん大きくなっていきます。雨の中、ひとりじゃなく、みんなで傘の中にはいるのはとても楽しそう! 傘ブームがきているお子さんにもおすすめです。雨がふるとなぜか憂鬱になってしまう人は、今回ご紹介した絵本をぜひ読んでみてください。雨の日を喜び、生き生きと活動している生き物たちを目にすれば、きっと自分にも雨の日ならではのお楽しみが見つかるはずです!データ協力: 絵本ナビ
2016年07月10日絵本原画コンペティション「ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)」について、その歴史と功績を紹介する展覧会「BIB 50周年 ブラティスラヴァ世界絵本原画展―絵本の50年 これまでとこれから―」が、7月9日から8月31日まで、うらわ美館館(埼玉)で開催される。スロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで2年ごとに開催される「ブラティスラヴァ世界絵本原画展(略称 BIB=Bienial of Illustrations Bratislava)」は、現在のチェコ共和国とひとつの国、チェコスロヴァキアであった1965年にユネスコと国際児童図書評議会の提唱によって創設された世界最大規模の絵本原画の国際コンペティション。1967年に第1回目のBIBが開かれた。そして、2015年秋には記念すべき第25回目が開催され、創設50周年を迎えた。同コンペティションは、実際に出版された絵本の原画を審査の対象にすることを特徴にしており、芸術性の高い作品や、実験的でユニークな作品が集まることでも知られる。また、BIBの創設は、戦後日本の絵本文化が大きく花開こうとしていた時期にあたり、過去のBIBにおいて日本の絵本は毎回のように受賞し、高く評価されてきた。81タイトル、約300点の絵本原画を展示する本展は2部構成。第1部では、創設50年の節目を迎えた国際コンペティション「BIB」について、その歴史と功績を辿る他、BIBの歴代参加作品の中から「日本の絵本の歴史50年」を振り返り、過去半世紀の歴代“日本選抜”作品を紹介する。会場では、長新太の《キャベツくん》をはじめ、赤羽末吉の《スーホの白い馬》、田島征三の《ちからたろう》、丸木位里・丸木俊の《日本の伝説》、井上洋介の《まがれば まがりみち》、酒井駒子の《金曜日の砂糖ちゃん》、荒井良二の《うちゅうたまご》などが展示される。さらに、絵本のイラストレーションの最新動向を紹介する第2部では、昨年秋に行われた第25回BIBのグランプリ作品をはじめとする受賞作品および、日本からの出品作品を公開し、絵本の今、そして絵本のこれからを期待させる新鮮な表現や独創的な試みにフォーカス。会場では、準グランプリの「金のりんご賞」受賞の栄誉に輝いたミロコマチの《オレときいろ》をはじめ、松本大洋の《かないくん》、ローラ・カーリンの《あなたがつくる世界》《アイアンマンー鉄の男》、エレナ・オドリオソーラの《フランケンシュタイン》などが展示される。会期中には、自由に工作したり、絵を描いたりできる創作コーナーが設置される他、図書館ボランティアによる絵本の読み聞かせ会、学芸員と一緒に展示室を巡り、本物の作品を前に子供や親子で会話しながら楽しむ美術鑑賞ツアーなどが行われる予定だ。イベントの詳細やスケジュールについては、うらわ美術館の公式サイトで確認出来る。なお、本展は、うらわ美術館を皮切りに10月29日から12月11日まで岩手県立美術館、2017年1月4日から2月26日まで千葉市美術館、2017年4月8日から5月28日まで足利市立美術館、2017年7月8日から8月27日まで平塚市美術館と、国内の美術館5館を巡回する予定だ。【イベント情報】「BIB 50周年 ブラティスラヴァ世界絵本原画展ー絵本の50年 これまでとこれから―」会場:うらわ美術館住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町2丁目5番1号 浦和センチュリーシティー3階会期:7月9日~8月31日時間:10:00~17:00※土、日曜日は20:00まで※入場は閉館の30分前まで料金:一般610円、大高生410円、中小生無料休館日:月曜日(7月18日は開館)、7月19日
2016年06月28日「今日はこれを着ようね」「イヤイヤ!」「そろそろ行こうか」「イヤイヤ!」…。魔のイヤイヤ期が到来すると頭の中では「冷静に」と思っても、ついイライラしてしまいますよね。いつも以上に手間がかかり、うまくことが運ばない子育て中、ちょっと絵本でひと息いれてみてはいかがでしょう。子ども自身に問いかけたり、子どもへの接し方について考えさせられたりする、おすすめの絵本を編集部が厳選! ぜひ参考にしてみてください。■にゃんこちゃん えほん(4) いやいや にゃんこ絵・文:ひがしくんぺい/出版社:復刊ドットコム 「にゃんこちゃん えほん(4) いやいや にゃんこ」(絵本ナビ紹介ページ) お風呂がきらい、あるいはすぐに入ろうとしない子におすすめのお風呂絵本。最初はお風呂を嫌がっていたにゃんこも、ちょっと不気味な魔法使いのおばあさんがやりたい放題してきて…。冒頭で登場する石けん遊びのシーンに心奪われつつ、お風呂に入る気持ち良さをわかりやすく伝えてくれます。■いやだいやだ作・絵:せな けいこ/出版社:福音館書店 「いやだいやだ」(絵本ナビ紹介ページ) 主人公のルルちゃんはどんなことにも「いやだいやだ」。そんなルルちゃんにママも「いやだいやだ」することに。大好きなおやつも、たいようさんも「いやだいやだ」になったら、ルルちゃんはどうする? 読み手に問いかけたまま、物語は終わります。ママの感じ方や子どもの受け取り方も実にさまざま! 多くのレビューがあるので「どんな子どもに」「どうなってほしいときに」読むといいか、参考になりますよ。■スージー・ズー いやいやウィッツィー作・絵:スージー・スパッフォード/訳・文:三原 泉/出版社:BL出版 「スージー・ズー いやいやウィッツィー」(絵本ナビ紹介ページ) 人気の愛されキャラクター、スージー・ズーのシリーズです。今回の主役は「イヤイヤ」ばかりするウィッツィー。首をぶんぶんと振るシーンがとてもかわいらしく、イヤイヤすること自体が楽しくなっている様子が、自分の子どもと重なって見える人もいるのでは? 仲間たちが「どうしたら一緒に遊べるかな?」と考えるところに優しさを感じてほっこり…。子どもへの接し方として、ひとつの参考になるかもしれませんね。 ■だめだめママだめ!作:天野 慶/絵:はまの ゆか/出版社:ほるぷ出版 「だめだめママだめ!」(絵本ナビ紹介ページ) ママが子どもに「だめ!」と言い聞かせる絵本なのかな? と思いきや、実際は真逆のお話。ある日突然、部屋は散らかしっぱなし、食べたいものだけ飲み食いして、服もはちゃめちゃ、気の向くままに行動するママに…。そんなママにぼくは何度も「だめー!」と叫ぶ始末。読み聞かせをされた子どもたちは「ママがこんなことするなんて!」という驚きとわくわく感でいっぱいに! 立場を逆転させたおもしろさの中に、感慨深さがある1冊です。■おばけのやだもん作・絵:ひらのゆきこ/出版社:教育画劇 「おばけのやだもん」(絵本ナビ紹介ページ) やだやだする子にまとわりつくおばけ「やだもん」のお話です。とりつかれると、ちょっと目つきの悪い「やだもん顔」になってしまうところが笑えます。子どもにとってはちょっぴり恐ろしいのか、やだもんにとりつかれないように「イヤイヤ」が少しだけおさまった! という子もいるよう。やだもんの「駄々っ子」探しは今日も続いているようです。「イヤイヤ」するのがとにかく気に入っている子、こだわりがある子、わがままを言いたい子…。イヤイヤ期を経験していないほうが珍しいですし、ママ自身も子どもの頃、きっとこの「イヤイヤ期」を通ってきたはず。「今はそういう時期」と割り切る潔さも必要かもしれませんが、子どもの心によりそった絵本を選ぶことで、心境の変化が見られることも。ゆるりと子どもの「イヤイヤ期」をやり過ごす、手助けの1冊となりますように。データ協力: 絵本ナビ
2016年06月16日子どもといっしょに絵本を読む時間は、親子の絆を深める大切なひととき。でも、同じ絵本ばかりで飽きてしまう、どんな絵本を買えばいいかわからないとお悩みの方もいることでしょう。そんなときは、絵本カフェがオススメです。バラエティ豊かな絵本がそろうカフェなら、お気にいりの1冊と出会えるかも。東京と神奈川のステキな絵本カフェを紹介します。■ティール・グリーンinシード・ヴィレッジ(東京都大田区)閑静な住宅街にあるかわいらしいお店。エントランスには四季を感じさせる花が咲きほこり、心おどります。店内に入るとたくさんの絵本が! 「本との出会いをここちよく」をモットーにつくられた空間には、国内外選りすぐりの絵本や児童書が集められています。よく見ると小さなテーブルとイスが置かれたコーナーがあり、子どもがお気に入りの絵本をゆっくり読むことができます。小さな中庭をはさんだところにあるカフェスペースでは、白壁の落ちついた空間で絵本を読みながら、大人も子どももゆったりとお茶を楽しめます。人気メニューは、くるみのクッキー(3コ)180円、紅茶ゼリー280円。紅茶とコーヒーは450円~。キッズメニューのジュース(リンゴ・オレンジ)120円~もありますよ。中庭やカフェスペースではさまざまなイベントも開催されています。お話の会やコンサートのほか、お絵描きやフェルト教室などのワークショップも毎回大盛況です。絵本の取り寄せや郵送もしてくれるので、読みたい絵本があればたずねてみてはいかがでしょう。ティール・グリーンinシード・ヴィレッジ東京都大田区千鳥2-30-1tel.03-5482-7871open.11:00~18:00月・第2火定休東急多摩川線 武蔵新田駅より徒歩約4分■うみべのえほんや ツバメ号(神奈川県横須賀市)海の色をおもわせる水色の扉をあけると、たくさんの絵本と物語のキャラクターたちが迎えてくれます。まるで絵本の世界にトリップしたような雰囲気。ここは、常時1,000冊以上の絵本が置いてある絵本専門店。子どもから大人まで楽しめるものばかりです。ドリンクやフードを注文したら、カフェスペースで自由に絵本を読めます。販売もしているため、気にいった絵本をおうちに連れて帰ることもできます。小さな子ども用のイスや絵本の話にあわせて遊べる木のおもちゃもあり、幼い子どもも飽きずに楽しめそう。料理やスイーツはすべて手づくり。キッシュとスコーンのランチセット(サラダ・スープ付き)850円、全粒粉・くるみ入りワッフル(バニラアイス・生クリームのせ)600円、カスタードプリン310円が人気です。挽きたての豆を1杯ずつハンドドリップで淹れる香り高いコーヒーや、授乳中のママも安心して飲めるカフェインレスのデカフェもありますよ。2階は木のぬくもりが心地よいギャラリーになっていて、絵本の原画展やおはなし会、絵本作家さんのイベント、ワークショップなども開催されています。 うみべのえほんや ツバメ号神奈川県横須賀市津久井1-24-21tel. 046-884-8661open.10:00〜19:00水・木定休京急線 津久井浜駅より徒歩約1分絵本は子どもの脳や情緒の発達にとてもいいと言われています。最近では、大人への癒やしの効果も注目されています。育児や家事、仕事でハードな毎日を送るママにはもちろん、忙しい女性たちにとって心の栄養スポットになりそうです。
2016年06月10日子どもに絵本を読んでいるうちにグッときて、思わず涙ぐんでしまったことはありませんか? 「ママって泣き虫!」と、子どもから言われることもあるように、涙を誘うツボは大人のほうが多く持っているのかも…。そこで今回は 絵本ナビ の人気順に涙腺が思わずゆるむ「ママが泣ける絵本」をご紹介します。ハンカチの準備はよろしいでしょうか(笑)。■おへそのあな作:長谷川 義史/出版社:BL出版 「おへそのあな」(絵本ナビ紹介ページ) 世のママたちから「あの日の感動がよみがえる」と圧倒的な支持を集める1冊。お腹の中にいる赤ちゃんは産まれるその日まで、ママのおへそからみんなの様子を見ています。もうすぐ弟か妹が産まれてくるねと、この絵本を読み聞かせたことで、上の子がお腹の子どもに話しかけるようになったというママも。赤ちゃんからの最後のひとことが気になりますね。■おこだでませんように作:くすのき しげのり/絵:石井 聖岳/出版社:小学館 「おこだでませんように」(絵本ナビ紹介ページ) いつも怒られているぼくが何もいわないのは理由があるんだ。叱られて、怒られて、七夕の日に短冊にかいた「おこだでませんように」。どうしていつも怒られるようなことばっかりするの? と思ってしまう私も、子どもの立場になってみると「なんで怒られなきゃならないの?」と真逆の感想を抱くことにハッとさせられます。できなかったことじゃなく、どう思ったか、どう感じていたかを知ろうと思えるママになりたい! と強く思う秀作です。■100万回生きたねこ作・絵:佐野 洋子/出版社:講談社 「100万回生きたねこ」(絵本ナビ紹介ページ) 知っている人も多い、深く心に刺さるロングセラー。自分より大切なもの、その存在を持っていることこそが幸せだった、と気づける絵本です。人生とは、この絵本と同様、「本当の幸せとは何か」を探し続けることなのかもしれませんね。子どもが自分と同じ大人になっても、いつまでもそばに置いておきたい1冊です。 ■ちいさなあなたへ作:アリスン・マギー/絵:ピーター・レイノルズ/訳:なかがわ ちひろ/出版社:主婦の友社 「ちいさなあなたへ」(絵本ナビ紹介ページ) 子どもの成長はあっという間。毎日ぺったりとくっついていた赤ちゃん時代から、何でもひとりでできるようになり、そこからいつかは巣だっていく。ママ自身がそうだったように、子どももまた自分だけの道を歩いていきます。命の流れをシンプルに描いた様子は寂しいようで誇らしい! 感慨深い1冊です。■あかり作:林 木林/絵:岡田 千晶/出版社:光村教育図書 「あかり」(絵本ナビ紹介ページ) 家族の優しい時間に灯されてきた、あたたかいろうそくの灯。心を和ませる灯に見守られながら成長していく女の子。反比例するように小さく小さくなっていくろうそくに、なんともいえない切なさを感じながら、「ありがとう」とささやきたくなる1冊です。出産してから涙腺が弱くなった、とよく聞きますが、実際に私もそうなりました。命の尊さ、子どもの成長、幸せの存在…。絵本のことばはどれも優しく、あたたかいものばかりです。読み聞かせ中も「きょとん」としている、小さなお子さんをお持ちのママも、泣ける気持ちを子どもと共有できるようになるときが待ち遠しいですね。データ協力: 絵本ナビ
2016年06月09日あなたは、お子さんに絵本の読み聞かせをしていますか?働くママは「毎日忙しくて、そんな時間はないわ!」と思うかもしれませんね。しかし、普段お子さんとゆっくり接する時間が少ない働くママにこそ、絵本の読み聞かせをおすすめしたいのです。絵本の読み聞かせは、子どもに対してたくさんの良い影響をもたらしてくれるからです。今回は、絵本の読み聞かせが子どもに与えてくれるメリットについてご紹介します。想像力や知的好奇心、表現力が育まれる 絵本を読んでもらいながら、子どもたちは「次のページではどんなことが起こるかな」「このとき、主人公はどんな気持ちでいるのだろう」と、わくわくどきどきしながら、さまざまな思いをめぐらせています。この積み重ねが、子どものイメージ力や想像力を育んでくれるのです。また、絵本を読んでもらうことで、まだ自分の知らない世界や物事に対して「これは一体何だろう」「これはどういう意味だろう」という知的好奇心が生まれます。また、絵本で使われている言葉や、イラストの表情やポーズなどを真似ることで、子ども自身が自分の気持ちを伝えるときに必要な表現力を身につけることもできます。社会常識や優しさ、思いやりの気持ちを学ぶことができる絵本という世界を通して、子どもは社会勉強をします。「こういうことをすると周りの人が困る」「お友達と楽しく遊ぶためには、約束や順番を守らなくてはいけない」などの社会的なマナーや 挨拶の仕方や、トイレの使い方、四季の行事などについての常識を、絵本を通じて子どもに学ばせることができます。また、絵本は「お友達が悲しい思いをするような意地悪な言葉は使わない」「困っている人がいたら、助けてあげたい」など、誰かのことを思いやる気持ちや優しい心、善悪を判断する道徳心を育てるお手伝いをしてくれます。絵本を読みながら「○○ちゃんはどう思う?」などと子どもと会話していくことによって、子どもは自分の頭と心を働かせて常識やマナー、道徳心を身につけていくことができます。そして、幼い頃に知らず知らずに育まれた常識やマナー・道徳心は、やがて子ども自身の社会適応力につながっていくのです。絵本の読み聞かせは学力の基礎となる親が子どもに絵本を読み聞かせてあげると、子どもはお話を最後までしっかりと聞く集中力を身につけるとも言われています。この集中力は、人の話をよく聞ける能力でもありますので、幼稚園や小学校での先生からのお話も注意深く聞き、行動できる子どもになるのです。また、親がさまざまな種類の絵本を読み聞かせることで、子どもは多種多様な語彙に触れることができます。語彙力がある子どもは、自然と国語力や読解力が伸びていくのです。読解力は、国語だけでなく数学や科学などの問題を解くための基礎にもなるものですから、絵本を読むことが、子どもの全体的な学力を伸ばす可能性を高めるとも言えるでしょう。子の「読解力」は成長してからつけようと思っても、そう簡単に身に付けられるものではありません。幼い頃から、親が絵本を読み聞かせ、子どもがその内容をイメージしたり、理解したりすることを繰り返し行うことが「読んで、理解する力」を育てるのです。子どもの未来のためにも読み聞かせをしよう最近は共働き家庭も増え、子どもは保育園や学童から帰ると急いで食事をとり、お風呂に入って、ろくに親子のコミュニケーションも取らないまま、慌しく就寝するというケースも多いようですね。「甘えたい盛りの子どもに寂しい思いをさせているのではないか」と心配しているママは是非、寝かしつけ前の20分か30分間、子どもと寄り添ってスキンシップしながら絵本を数冊、読み聞かせてあげましょう。このたった20~30分の絵本を通じた親子の触れ合いが、子どもの自己肯定感を高め、EQ(情動)の発達につながるからです。EQとは「心の知能指数」「感情調整能力」とも言われており、社会的に成功したり、人間関係を円滑にしたりするのに必要不可欠なものです。慌しい毎日の生活の中で、たった数十分だけだったとしても「親が自分のために優しく本を読んでくれた」ということで、子どもはしっかり親の愛情を感じ、自己肯定感を高めることもできるはずです。EQも自己肯定感も、子どもたちが幸せな人生を歩むためにはとても大切なものと言われています。忙しいママにこそ、絵本の読み聞かせをおすすめします。
2016年06月02日いつの時代も子どもたちに愛され続ける「はたらく乗り物」。電車や工事車両などシリーズ化された乗り物絵本は本屋さんでも大人気! たくさんの種類があるので「どれを選べばいいの?」と悩んでしまうママもいますよね。そこで、編集部イチオシの「男の子が大好きな乗り物絵本」をご紹介! 見たことのない、わくわくする景色を楽しめるものや、生活を便利にする、はたらく車たちのリアルな描写など、存分に乗り物が楽しめる絵本を厳選してお届けします。■おでかけ版 新幹線のたび with English作・絵:コマヤスカン/出版社:講談社 「おでかけ版 新幹線のたび with English」(絵本ナビ紹介ページ) 青森から鹿児島まで、はるかちゃんとお父さんの日本縦断の旅にお供できる1冊。まるで新幹線の車窓風景のように、地形や山々、湖、半島などが解説付きで楽しめます。旅行が難しいときには旅行した気分になれますし、子連れ旅行のガイドブックにもおすすめです!■しんかんせんでいこう 日本列島 北から南へ作・絵:間瀬 なおかた/出版社:ひさかたチャイルド 「しんかんせんでいこう 日本列島 北から南へ」(絵本ナビ紹介ページ) 北海道から九州までつながった新幹線! この絵本では、はじめから読むと北海道→九州、おわりから読むと九州→北海道と、どちらから読んでもつながるように書かれており、出発地の異なる2通りの新幹線の旅を楽しむことができます。新幹線だけでなく、各地の在来線や私鉄まで細かく描かれている、電車好きにはたまらない絵本です。■どうろこうじのくるま作・絵:こわせ もりやす/出版社:偕成社 「どうろこうじのくるま」(絵本ナビ紹介ページ) はたらく車好きの子どもにとって、車には「まえ」「うしろ」「よこ」と、それぞれ違った魅力があるようです。アームの先についた「バゲット」や「うんてんせき」「ナンバープレート」など役割の説明もあり、正確に描かれた車体がとてもクールでかっこいい! と、ママたちからも高い評価を得ているようです。 ■くうこうで はたらくくるま作・絵:こもり まこと/出版社:教育画劇 「くうこうで はたらくくるま」(絵本ナビ紹介ページ) 飛行場には飛行機だけでなく、給油車にトーイングカー、空港バスなど、たくさんのはたらく車がいます。こうしたはたらく車のサポートがあってこそ、飛行機も安全に飛び立つことができるんだ、と学ぶことができますね。パイロットを目指すお子さんにもぴったりです!■おやすみ、はたらくくるまたち文:シェリー・ダスキー・リンカー/絵:トム・リヒテンヘルド/訳:福本 友美子/出版社:ひさかたチャイルド 「おやすみ、はたらくくるまたち」(絵本ナビ紹介ページ) 乗り物好きな子どもを興奮させることなく眠りへと誘う「おやすみ絵本」。昼間は元気に働く車も、日が沈むころには仕事を終え、お気に入りのぬいぐるみを抱っこして、布団をかけてスヤスヤ…。「僕(私)と同じように車たちも眠るんだ!」と驚く子どもに、ほっこりさせられるかも。優しいタッチのイラストと、眠りにつこうとする車たちの様子に自然と眠気をさそわれる… そんな1冊となっています。今回ご紹介した乗り物が登場する絵本には、子どもの好奇心を刺激する内容がたくさん盛り込まれています。好きなものを楽しみながら、自然と知識が身につくのは親としても喜ばしいことですよね。細かな部分がわかりやすいように描写を繊細にしたり、あらゆる角度からの表情をとらえてみたり、絵本を読んだ後で乗り物が「もっと好きになる」お子さんも少なくないはず! 乗り物好きになる最初の絵本にもおすすめです。データ協力: 絵本ナビ
2016年06月02日最初のうちは大人の手を借りてばかりだったのに、いつのまにかいろんなことができるようになる子どもたち。私たち大人にも、できないことができる瞬間を後ろからそっと見守る日がやってきます。そこで、 絵本ナビ 協力のもと、編集部が子どもの「やってみよう!」をうまく育てる絵本を探してみました。きっと、子どものやる気を引き出す1冊となってくれるはずです。■そっと作:瀧村 有子/絵:まるやま あやこ/出版社:PHP研究所 「そっと」(絵本ナビ紹介ページ) 3歳の「りっちゃん」はママのまねがしたくてたまりません。牛乳を運ぶとき、猫を抱っこするとき、うまくできなくてがっかりする「りっちゃん」。加減のわからない子どもが「そっと」やるってとても難しいことなんだなぁ、と改めて感じさせてくれる1冊です。どんどん「そっと」がうまくなるりっちゃんですが、がっくりきているときの表情も愛らしいですよ。■ようちえんにいきたいな作:アンバー・スチュアート/絵:レイン・マーロウ/訳:ささやまゆうこ/出版社:徳間書店 「ようちえんにいきたいな」(絵本ナビ紹介ページ) ひよこのピヨくんはようちえんに通うことを夢見ていました。でも、いざ行くとなるとなんだか不安に…。初めての場所、初めての体験はドキドキするし、心配にもなりますよね。自分の羽をバッグにしのばせて、子どもに安心と勇気を与えたお母さんの気持ちがよくわかり、ママはなんだか涙ぐんでしまう1冊。入園前の読み聞かせにもおすすめです。■まかしとき!作:くすのき しげのり/絵:のしさやか/出版社:フレーベル館 「まかしとき!」(絵本ナビ紹介ページ) お手伝いがテーマの「子どものやる気」を応援してくれるこちらの絵本は主人公・ななえちゃんの愛嬌たっぷりの関西弁がクセになる1冊です。うまくいかなくたって、気持ちはちゃんと伝わるもの。家族への愛情がたっぷりで、いつのまにか、ななえちゃんの家族の一員になったような気分が味わえます。 ■ななちゃんのおきがえ作:つがね ちかこ/出版社:赤ちゃんとママ社 「ななちゃんのおきがえ」(絵本ナビ紹介ページ) おばあちゃんから届いたすてきなカーディガン。「僕たち、私たちも一緒に着て!」とタンスから飛び出してくる洋服たち。まだ上手におきがえできないななちゃんはころんだり、前後ろ逆に着てしまったり…。悪戦苦闘しながらも、すてきにコーディネートしていきます。洋服にきちんと「くん」「さん」「ちゃん」と名前をつけてあげる様子もほほえましい! おきがえを練習中のお子さんと一緒に、ななちゃんを応援しましょう!■その気になった!作:五味 太郎/出版社:絵本館 「その気になった!」(絵本ナビ紹介ページ) なりたいものになりたいから、形からはいってみる。そうしたら見事「その気になった!」でも、その気になっただけじゃあできないこともある。簡単な文章に、深い意味が隠されている大人もしみじみする1冊。「自分」がしっくりくる最後の場面は、気持ちがすうっと落ちるところに落ちた気分になります。「自分」があるから「その気にもなれる」のかもしれませんね。初めはうまくいかなくて不安になり、回り道もたくさん。でも、やってみたらもう怖くない。新しい発見や、感じたことのない喜びを絵本の中の子どもたちは経験することができたようです。それもこれもみんな「頑張ったから」。子どもが頑張ったそのときは、いつでもめいいっぱい抱きしめてあげたいものですね。データ協力: 絵本ナビ
2016年05月26日磨くだけ!歯茎が若返るコスメブランド【Macchia Label(マキアレイベル)】は5月1日、研磨剤フリー&美容液のような贅沢成分の歯磨きジェル『薬用クリアエステデンタルジェルコスラン』を発売する。加齢によって発生する口元の悩みのひとつ、歯茎下がり。この『薬用クリアエステデンタルジェルコスラン』は美容液レベルのコラーゲンを贅沢に配合しており、歯茎にハリを与える。歯茎下がりをケアすることで、歯周炎、歯肉炎を予防する効果があるという。歯茎を傷つける恐れのある研磨剤は使用せず、液だれしない、もっちりとした厚みのあるジェル状を採用。これにより歯茎をこすらなくても、丁寧なブラッシングが可能になった。もちろん白い歯、さわやかな息!もちろん虫歯や歯の黄ばみも予防。ハッカやスペアミントを配合し口臭を予防するだけでなく、茶葉とセージで口臭の元を分解し、より本格的な口臭ケアができる。ワレモコウエキス・トウキンセンカエキス・シャクヤクエキスなどの天然由来成分が歯茎を引き締め、白い歯の輝く若々しい口元を作ってくれる。容量は80gで1,920円(税込み)。毎日の歯磨きタイムで、口元からアンチエイジングに挑もう。(画像はプレスリリースより)【参考】・Macchia Label・株式会社JIMOSプレスリリース
2016年04月29日子どもが生まれて間もない頃、言葉が話せない息子との遊び方に悩まされる時期がありました。そんなときに私が助けられたのが「絵本」です。おすすめの3冊とともに、0歳児へ絵本を読み聞かせるときのコツや、1冊の絵本を通じて感じる子どもの成長を紹介します。■赤ちゃん絵本の定番「いないいないばあ」『 いないいないばあ(松谷みよ子あかちゃんの本) 』(文・松谷みよ子、絵・瀬川康男/童心社)発売から48年、約560万部を超える日本で最も売れている絵本のひとつ。クマやネコ、ネズミなどの動物が「いないいないばあ」をするシンプルな絵本です。私は、息子が生後2ヶ月の頃からこの絵本を読み聞かせていました。2ヶ月くらいの赤ちゃんは、まだ寝たきりの体制なので、自分も子どもの横に寝そべって読んでいました。前評判では「赤ちゃんが笑う!」と聞いていたのですが、うちの息子ももれなく「キャッキャ」と声を出して笑っていました。絵本のリズム感が楽しかったようです。私と主人は、笑わせるのに必死になって動物ごとに「いないいないばあ」の声色を変えたりしていました。2歳になった今では、自分で絵本をめくるようになりました。まだ、字は読めないのですが、単純な言葉の繰り返しなので内容を覚えているようで、ページをめくりながら「いない~いない~ばあ!」と言っては、手を叩いて喜んでいます。■いろいろな動物の赤ちゃんが登場する「たまごのあかちゃん」『 たまごのあかちゃん 』(文・神沢利子、絵・柳生弦一郎/福音館書店)「たまごの中でかくれんぼしている赤ちゃんはだあれ? 出ておいでよ」と呼びかけると、たまごの中からさまざまな赤ちゃんが出てきます。リズムの良い繰り返しの文章と、かわいくて味のある動物の絵、さまざまな鳴き声が特徴の絵本です。この絵本は、息子が生後3ヶ月ごろ、保育士の友人にプレゼントしてもらった絵本です。友人の子どもたち(当時2歳と3歳)も大好きで、何度も図書館で借りてきたと言っていました。キャッキャと笑うような絵本ではないのですが、うちの息子も「読んで~」と絵本を持ってくるときに、この絵本を抱えている確率が高いように感じます。絵にハッキリした色を多く使っているので、子どもの目にも見やすいようです。また、リズム感の良い言葉の繰り返しは、読む側としてもとても読みやすいです。 赤ちゃんのときの反応は、じっと絵本を見つめている、という感じで「興味深いのかしら」という印象でした。1歳半ごろになると、たまごから出てきたあかちゃんに「こんちゃ~(こんにちは)」とペコっと頭を下げて挨拶をするようになりました。また、2歳になった現在ではたまごの数を数えたり、「ピッピ」など鳴き声を真似たりするようにもなりました。何度も読んでいるうちに、たまごから動物が生まれるという自然の摂理を学べたり、ページごとに異なるたまごの数を数えたりと、子どもの成長を促してくれる要素がたくさん詰まった絵本だなと、あらためてよさを実感するようになりました。■体を動かして遊べる絵本「だるまさん」シリーズ『 だるまさんが 』(作・かがくい ひろし/ブロンズ新社)今、とても売れている赤ちゃん絵本のひとつです。『だるまさんが』『だるまさんの』『だるまさんと』の3冊でシリーズ展開しています。内容は、愛嬌のあるだるまさんが、転んだり、伸びたり、おならをしたりするもので、とてもコミカルで微笑ましい、かわいい絵本です。最初に『だるまさんが』を読んであげたのは、息子が生後3~4ヶ月の頃でした。首がすわり始めて、少しの時間ならお座りができたので、膝に座らせて「だ~る~ま~さ~ん~が~」のリズムに合わせて横に揺れながら読んでいました。絵本に喜んでいたのが、膝の上でゆらゆらすることに喜んでいたのかはわかりませんが、その反応がとても良くて、ゲラゲラ笑ってくれていました。1歳を過ぎた頃から、さらに『だるまさんが』を大好きになった息子。だるまさんの真似をして、転んだり、伸びたりしながら絵本遊びを楽しんでいます。また、『だるまさんと』の真似をして「ギュッ」と抱きついてくれたりするので、母親にとってもキュンとくる絵本です。現在2歳の息子は、0歳のときに初めて手にした絵本を今でも喜んで読んでいます。子どもへの誕生日プレゼントや友人への出産祝いに、かわいい絵本を贈ってみてはいかがでしょうか。(あまみや<OFFICE-SANGA>)
2016年04月28日【ママからのご相談】1歳児のママです。ママ友が、3か月健診のときにブックスタートとして絵本をプレゼントされたと言っていました。私も子どもには読み聞かせをしてあげたいし、一緒に絵本を読む時間を作りたいとも思っています。でも絵本の選び方がわからなくて、悩んでいます。●A. 親の意図より、“運”と“子どもの興味”に任せるのがポイントかも!こんにちは、ライターの佐原チハルです。“ブックスタート”をはじめ、読みきかせの大切さや、子どもと“本”との出会いの重要性については、耳にすることも多いですね。一方で、興味関心の方向が多彩に存在し、また集中力も未発達な子どもにぴったりの絵本を探す、というのは、とても難しいものです。そこで今回は、「私はこうしたよ!」という先輩ママさんたちのアドバイスの声を、いくつかご紹介してみたいと思います。●初めての“絵本選び”のヒント3つ●(1)プロに任せる『司書をやっているママ友さんから聞いたオススメを全面的に採用すると決めておいた』(30代・3歳児のママ)『夫のお母さんから、「1年間、月に1冊絵本が届く」っていうプレゼントをもらった。本によって興味を示したもの・そうでなかったものの差はあったけど、本の存在がとても身近になったのはとてもよかった』(20代・3歳児のママ)“選書”は、こだわろうと思えば思うほど、知識や技術が必要 なものです。専門家や専門のサービスを頼れるというのは、たしかに心強いですね。●(2)子どもに選ばせる『子どもが読むものなんだから、子どもが選ぶのがいいと思う』(30代・2歳児のママ)子どものことは、子ども自身の興味関心・意思・選択を尊重する 、というのは、絵本選びに限らず、大切なことかもしれません。また図書館に関する用語として“セレンディピティ ”という言葉が聞かれることが多くあります。セレンディピティは「偶然に、よりよい幸運的なものと出会う」というものです。「本棚で目的の書籍を探しているうちに、より興味のある、自分にとってより必要としている本に出会えることがある」というような形で言われます。子どもたちが自分で本を探すことで、セレンディピティが起こることもまた、期待できるかもしれませんね。なお、この“子どもに選ばせる”方法については、「対象年齢 については気を使っていた」という声も同時によく聞かれました。『対象年齢って、厳密に守る必要は全然ないと思うけど、1歳児に3歳以上向けの本、みたいのは、たしかに難しいかな。子どもの気持ちも続かない』(30代・3歳児のママ)『対象年齢が上すぎるものを選んでしまって、紙の厚みや強度が足りなくて、すぐに破壊されてしまった』(20代・1歳児のママ)●(3)図書館・子ども広場を利用する『近所の図書館でやっていた読みきかせにできるだけ参加するようにしていた。家では特にしていない』(30代・4歳児のママ)『子育て支援広場が近くにあるので、毎日のように通っている。絵本の種類もたくさんあったし、よく顔を合わせるお友達もできた』(20代・1歳児のママ)図書館などの公共施設の場合、・専門の職員 に聞ける・顔見知りができやすい・無料 でたくさんの本に触れられるなど、さまざまなメリットがありますね。『読みきかせで反応のよかった本を買うようにしていた。子どもの反応がいい作品だってのが確実だし、家で私が読み聞かせるときも、私自身も読みきかせのお手本を既に聞いているので、コツがつかみやすくてよかった』(40代・2歳児のママ)----------絵本の選び方には、苦労をしている方も多いようでした。とはいえ、本に親しむ経験は、“学習”を始める基礎としても、その子の生きる力のためにも、大切になってくることがあります。いろいろな方法を試しつつ、楽しい出会いを提供してあげたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年04月17日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。口の中に小さなブラシを突っ込んでかき回す、子どもにとって歯磨きとはそれくらい乱暴で不快に感じられる行為なのだとか。成長して大人になれば、歯磨きの重要性や必要性を理解できるため、そんな感情は消えてしまいますが、子どもにそんな理屈は通用しません。でも、歯磨きは大切。嫌がるからといってせずに済ませることはできないので、何らかの対策を講じる必要があります。子どもの歯磨き嫌いを刺激せず、進んで歯をキレイにしたいと思えるように手助けしてあげられる大人の対処法をご紹介します。●無理強いは絶対にダメ!歯磨きは確かに大切ですが、無理強いすれば歯磨き嫌いに拍車がかかってしまいます。歯磨きをしないことで起こる虫歯や治療の痛みも、経験しない限りはピンとこないものです。そこで、歯磨きを楽しませる工夫 をしてみましょう。●歯磨きをスキンシップの延長にスキンシップは抱っこばかりではありません。体の隅々まで、そう、歯にも触れてみてください 。口の中に手や歯ブラシを入れることに子どもが不快感を持たないようになじませることができます。歯磨きのためではなく、遊びの延長でお互いの歯の触り合いをしてみましょう。まずは、パパやママの歯を子どもに触らせてあげるところからスタートです。●歯磨きを遊びの延長に子どもが好きな「パパママごっこ」や「変わりバンコ」を遊びながらだと、歯磨きを楽しい遊びの延長 として受け入れてもらえます。パパやママだって、子どもに自分の口の中を磨いてもらうのには抵抗を感じるはずです。歯磨きを嫌がる子どもの気持ちに気づくだめにも、まずは大人がママやパパに扮(ふん)した子どもに磨いてもらい、そのあと「変わりバンコ」で大人が子どもの歯を磨いてあげましょう。●まとめとして誰かに磨いてもらうにしても、自分で磨くにしても、まずは口の中に歯ブラシを入れることに慣れるところからスタートです。子どもが嫌がるようならアプローチを変えて、時間と心の余裕を持って笑顔で接しながら、歯磨きを楽しいものだと印象づけてあげることで、歯磨き嫌いをなくしましょう。【参考リンク】・歯磨きのコツ-湘南台 | 花こども歯科()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年04月17日前回 、子どもが英語力を身につけるためには、英語の絵本が必要不可欠というお話をしました。今回は英語を勉強したことのないお子さんでも楽しめる絵本を、バイリンガル育児コンサルタントの山田日弓さんにご紹介いただきます。おすすめの英語絵本&CD付き英語絵本※タイトル横のカッコ内の数字は興味を持ちやすい年齢の参考として記載していますが、どの絵本も0歳からの読み聞かせが可能です。また英語のレベルが高くないお子さんでしたら、もっと高い年齢でも利用できます。・『 Quiet Loud 』(0歳~3歳または英語初心者向け)子どもたちに大人気のシリーズ絵本です。左ページに「Quiet(静か)」なこと、右ページに「Loud(うるさい)ことが描かれています。カラフルな絵にユーモアたっぷりの内容で、大人でもクスッと笑ってしまうくらい楽しいですよ。・『 Where's Spot? 』(0歳~3歳または英語初心者向け)お母さん犬のサリーが、子ども犬のスポットを「どこにいるの?」と探します。洋服ダンスやベッドの下など、スポットがいそうなところは絵をめくれるしかけになっていて、楽しみながら読み進められます。こちらもシリーズ絵本ですので、気に入ったら別のバージョンも読んでみてください。・『 I Spy Little Animals 』(1歳~4歳または英語初心者向け)日本では『ミッケ!』というタイトルで知られているシリーズ絵本です。『ウォーリーをさがせ!』のように絵を探すゲームを楽しみながら、ボキャブラリーを増やすことができます。・『 I Spy a Dinosaur's Eye 』(4歳~8歳または英語初心者向け)同じく『I Spyシリーズ』の絵本です。『I Spy Little Animals』よりも絵が細かく、難易度が高くなっています。・『 Scholastic I Spy Phonics Fun Box Set with Flashcards & CD 』(4歳~8歳または英語初心者向け)同じく『I Spyシリーズ』で、フォニックスファンCD・フラッシュカード付きボックスセットです。・『 See you later, Alligator! 』(4歳~8歳または英語初心者向け)働き者のクロコダイルが、怠け者のアリゲーターにお手伝いをお願いします。でも、アリゲーターはさまざまな理由をつけて断り続けます。指人形がついていて、顔の部分を動かすことができる、とても楽しい本です。私が学長を務めるソレイユ広尾インターナショナルプリスクールの生徒たちは、この本のタイトルを覚えて、先生たちへの挨拶として使っています。英語圏のネイティブは”See you later, Alligator.”を「さよなら、またね」という意味で使います。日本語で言う「さよなら三角、また来て四角」のようなダジャレ感覚です。『 I Want to Be an Astronaut 』(2歳~5歳または英語初心者向け)宇宙飛行士がスペースシャトルに乗って宇宙に行くお話です。ときには宇宙に夢をはせるのもよいですね。3歳~4歳くらいになると、アニメのキャラクターが出てくる絵本も楽しめます。英語のアニメを親子で見ておくと、発音が耳に残り、絵本を読んであげやすくなるでしょう。英語の絵本はユーモアを取り入れたものが多く、子どもはもちろん大人も楽しめる点がいいですね。絵本を読む時間を、親子の大切なふれあいタイムとして楽しんでください。今回取材に協力してくださったのは山田 日弓(やまだ ひゆみ)さんソレイユインターナショナルスクール学長。東大法学部卒。米国デューク大学ロースクール修士。米国コロンビア大学プロフェッショナルフェロー。外資系企業(GE)などを経て現職に。自身の経験や、バイリンガル研究の成果を元に、バイリンガル育児コンサルタントとして活躍中。■0歳からのバイリンガル育成スクール Soleilis(ソレイユインターナショナルスクール) ■ブログ「 年収3000万円以上の子供を育てる方法 」
2016年03月29日忙しい毎日を過ごし「疲れたなぁ…」と思うとき。ふと立ち止まるように絵本を読んでみるのはいかがでしょうか?子どもの頃に親しんだ絵本も、大人になってから開くとまた違った魅力を発見できるかもしれません。絵本ならではの心に響く絵や優しい言葉は、普段見失いがちの大切なことも気づかせてくれるはず。そんな絵本の中から、オススメの作品を5冊ご紹介しましょう。独特の幻想的なタッチで、メルヘンな世界へPhoto by amazon『金曜日の砂糖ちゃん』絵本作家の酒井駒子さんが描く優しい独特なタッチの絵を充分に堪能できるのが、『金曜日の砂糖ちゃん』。表題作のほか、『草のオルガン』『夜と夜のあいだに』が収録されています。少ない色数で描かれたイラストと優しい言葉で綴られたページは、とても静寂に満ちていて、まるで映画を見ているようなゆったりと穏やかな気持ちにしてくれますよ。疲れて帰ってきた金曜日の夜に、一人静かに温かいお茶を飲みながらページを捲りたい、そんな作品です。不思議な世界へ連れて行ってくれる、映画化もされた名作Photo by amazon「かいじゅうたちのいるところ」やんちゃな少年マックスがお母さんに怒られた後、一人でかいじゅうの国を探しに行くお話。マックスがかいじゅうたちがたくさんいる国で王様になるという展開は、大人が読んでも夢中になるはず!かいじゅうたちは、みんな個性豊かな姿をしていてちょっぴり怖いけど、とっても愛嬌があって◎。そんな魅力的なストーリーとキャラクターが相まって、童心に帰って絵本の世界に引き込まれていきます。静かな気持ちで、しあわせな眠りにつける絵本Photo by アノニマ・スタジオ『おやすみなさい』静かな森で夜の時間を過ごす、動物の親子や植物たちが描かれています。穏やかな語り口で「おやすみなさい」とお母さんが繰り返してくれるような、優しい雰囲気につつまれている絵本です。ミュージシャンのカヒミ カリィさんの翻訳はリズムがよく、つい声に出して読みたくなるほど。ページをめくるごとに夜の時間を表す背景の紺色が、深い色合いになっていく表現も素敵!ベッドで読めば、静かな眠りにつくことができるはず……。大人だって勇気が欲しい!そんなときに読みたい一冊Photo by amazon『ラチとらいおん』弱虫のラチの元にやってきた小さならいおん。ラチはらいおんのおかげで、ちょっとずつ成長していきます。最初とは比べものにならないほど強くなった姿に、思わず拍手を送りたくなるほど。らいおんのキュートさにも癒されること間違いなしです!弱虫のラチに自分を重ね、らいおんの言葉に勇気づけられるはず。些細な仕事の失敗でクヨクヨしているときなどに、ぜひ読んでみて欲しい一冊ですね。働くこと以外にも、きっと大切なことがあるPhoto by amazon『フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし』フレデリックはちょっと変わったねずみ。周りのねずみたちが冬に備えて木の実などをあくせくと集めている中、フレデリックだけはじっとしていて何もしていないように見えたけど……。やがて冬が来たとき、ねずみたちはフレデリックがじっとしながら集めていた「いろ」や「ことば」に救われます。レオ・レオニの特徴ある可愛らしい切り絵で描かれたこの絵本は、生きていく上で必要なのは働くことだけではないこと、豊かになるために必要なことを教えてくれます。仕事ばかりで疲れ果てているときに、ふと立ち止まってみるために、この絵本を開いてみてはいかがでしょうか。皆さんも今回ご紹介した絵本を読んで、日々の疲れた心を癒やしてみてくださいね。
2016年03月26日歯磨きの時間って…タバコを吸ったとき、臭いが気になる料理を食べたとき、口内のネバつきを感じたとき、長時間の移動中、、、歯磨きをしたいと思う時って、食事の時だけに限らず、様々なシーンで出てきませんか?でも、歯ブラシセットをつねに持ち歩いているのも面倒だし、さっと磨くことができたら楽なのになぁ~なんて思うこともしばしば。そんな方にオススメなのが、持ち運びが楽でいつでも簡単に歯磨きをすることができるもの。携帯できるオススメ歯磨きアイテムRolly brush(ローリーブラッシュ)出典:Rolly brush公式サイトより水も歯磨き粉も必要ない、新しいタイプの携帯ミニ歯ブラシ!この緑の小さいブラシを口のなかに入れて、3分~5分ほど舌でゴロゴロと転がすだけで、簡単に歯の隙間や舌の汚れを描き出して落としてくれるのです。虫歯予防に効果のあるキシリトール配合でミント味なので、口臭がきになる時も活躍してくれます。(ミントの他に、ピーチ味もありますよ)これなら、通勤中の電車や車の中でも使用できそうです。しかし、一見ガムのような感覚で噛んでしまいそうですが、これは歯ブラシだという事をお忘れなく!噛まずにちゃんと転がして、飲み込まないように注意してくださいね。LUSH 歯磨き用タブレット出典:LUSH公式サイトより見た目はラムネのよう。思わず食べてしまいたくなってしまいますが、こちらは歯磨き用のタブレットです。口に入れて粉を歯でくだき、水で濡らした歯ブラシで歯を磨いていけば、爽やかなライムの香りで口内を爽やかにしてくれます。出典:LUSH公式サイトよりしかし歯ブラシがないときも使えるのが人気の理由の一つ。粉をくだきながら歯全体に馴染ませるのもOK!マウスウォッシュとしても使えるんです。ただしこちらも食べ物ではないことを忘れずに!使用後はきちんと口をすすぎましょう。上の画像はライムの香りがするものですが、その他にも、ミントやフルーティーな香りがするもの、少しビターなオレンジの香りのものなどなど、種類も豊富ですよ。ナノテク歯ブラシMISOKA出典:夢職人公式サイトよりこちらは歯磨き粉不要の歯ブラシ。コップに水を注ぎ、歯ブラシを水に漬けて磨くだけ、といういたってシンプルなものですが、これ1本で歯磨きが完了するのでとても便利なのです。なぜ歯磨き粉が不要なのかというと、ブラシの毛一本一本に微細加工を施しているから。汚れをしっかり磨き上げて、歯の表面をツルツルにしてくれますよ。歯磨き時間を有効に!使い心地はもちろんですが、見た目もお洒落で持ち歩きたくなってしまいませんか?いつでもさっと簡単に出来るもので、歯磨きタイムを有効につかってみてくださいね。
2016年03月11日スマホやタブレットで絵本が読めるサービスはいくつもあります。しかし、収録されている絵本は、昔ばなしや世界名作童話など。もちろん、それらも十分魅力的ですが、本音を言えば子どもたちが普段手にしている人気の絵本をスマホで読めたら…と思いませんか? 「いつも読んでいる絵本」がスマホで読めるそんなパパやママに朗報です。『バムとケロ』シリーズや『キャベツくん』など、市販の名作絵本がスマホやタブレット(※)で読み放題になるサービスがスタートしました。(※)PCで読むことはできません。絵本の情報・通販サイトを運営する株式会社絵本ナビが提供している「絵本ナビ プレミアムサービス」。そのサービスに、日本で初めてとなる「市販絵本のデジタル読み放題」が、2016年2月2日より新たに追加されました( プレスリリース )。サービス開始時点の読み放題作品は55作品。『バムとケロ』シリーズや『キャベツくん』『ちびくろ・さんぼ』『いろいろバス』といった、読み継がれている定番絵本や最新の人気絵本など市販の絵本が提供されています。お気に入りの絵本を持ち歩けば、お出かけ中も安心スマホの画面で見ると、少し小さく、読みにくく感じられるかもしれませんが、スマホの画面を横にすれば、じゅうぶん読むことができます。もちろん拡大もできるので、必要に応じて大きくしたり、ページ全体を眺めたりして楽しめます。月額料金は275円+税。支払いはクレジットカード、もしくは携帯料金と一緒に支払うことも可能です。また、NTTドコモの運営する「スゴ得コンテンツ」の会員であれば、追加料金なしで市販絵本の読み放題サービスを利用することができます。子どもの大好きな絵本をいつでも持ち歩けると、お出かけの不安も荷物も減って、助かりますね。・ 絵本ナビ プレミアムサービス
2016年02月06日NTTドコモは、同社提供の有料コンテンツサービス「スゴ得コンテンツ」において、絵本が読み放題となる「絵本ナビプレミアム for スゴ得」を2日より提供する。「スゴ得コンテンツ」の利用料金は月額380円(税別)。「絵本ナビプレミアム for スゴ得」は、絵本ナビが「スゴ得コンテンツ」向けに提供する絵本の読み放題サービス。電子書籍だけでなく、絵本をもとにした動画「絵本ムービー」(3月上旬配信予定)や、児童書に関するニュースやコラムも閲覧できる。サービス開始時の読み放題作品は、「バムとケロのにちようび」(作: 島田ゆか/文溪堂)や、「いろいろ バス」(作: ツペラ ツペラ/大日本図書)など55作品。毎月20から50作品が追加されていく。「絵本ムービー」は、「はらぺこあおむし」(作: エリック・カール、訳: もりひさし/偕成社)、「わたしのワンピース」(作: 西巻茅子/こぐま社)など30作品。こちらは、毎月3から5作品が追加されるという。対応機種は、Android 2.3以降、iOS 5.0以降を搭載したドコモのスマートフォン、タブレット。
2016年02月01日絵本の読み聞かせ中に子どもが大笑いをして「この絵本、ツボにはいってるな~」なんて思ったことはありませんか? 笑いのツボは人それぞれですが、子どもたちの笑顔を引き出そう、楽しませようと工夫がこらされた絵本はたくさん存在します。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「笑いがとまらない! ユーモア絵本」をご紹介しましょう。1位 だるまさんが作:かがくい ひろし/出版社:ブロンズ新社 「だるまさんが」(絵本ナビ紹介ページ) ぼかしのはいった色合いが優しい気持ちを呼び起こす、だるまさんが主人公の絵本です。手足のあるだるまさんが重たそうなお腹を精いっぱい持ちあげて、お相撲さんのようにシコを踏む姿が愛らしい! その一方、笑顔でおならをする姿に思わずこちらも笑ってしまいます。特にストーリーがあるわけではありませんが、小さな赤ちゃんをも笑顔にするユーモア力のある1冊です。2位 キャベツくん作・絵:長 新太/出版社:文研出版 「キャベツくん」(絵本ナビ紹介ページ) 日本の絵本賞「絵本にっぽん大賞」を受賞している作品。おなかがすいたブタヤマさんがキャベツくんを食べようとすると「ぼくをたべるとキャベツになるよ!」といわれてしまいます。空には体のどこかがキャベツになってしまった動物たちの姿が…。独特の世界観がありますが、ブタヤマさんの「ブキャ!」という叫び声は子どものツボにはまるよう。親子で「ブキャブキャ」言い合いながら笑顔で楽しめる1冊となっています。3位 いいからいいから作:長谷川 義史/出版社:絵本館 「いいからいいから」(絵本ナビ紹介ページ) 新品のパンツをすすめられたかみなりのお父さんが「パンツまでは…」と汗をかいて恐縮する、大人もニヤッとしてしまうシーンがちりばめられています。おじいちゃん特有のおおらかさが絵本中からにじみでており、何も考えていないようで人への思いやりにあふれたあたたかさに、笑いながらじーんときてしまうことも。「物怖じしてしまうわが子も絵本のセリフを交えた『いいからいいから、またやってみよう』という言葉がけで、前向きに取り組むようになった」というレビューもありました!4位 ぶたのたね作:佐々木 マキ/出版社:絵本館 「ぶたのたね」(絵本ナビ紹介ページ) ぶたよりも走るのが遅いおおかみが主人公の絵本。追いつくことができないので今まで一度もぶたを食べたことがない…。そこで登場するきつねはかせから「もっといいものをあげよう」といわれたおおかみ。動物と研究室という異質な組み合わせが新鮮です。もらった「ぶたのたね」を植え、ぶたの木を見事に育てたおおかみは果たして無事に(?)ぶたを食べることができるのか? 何が起こるか想像もできないわくわく感に包まれる1冊に仕上がっています。5位 ほげちゃん作:やぎ たみこ/出版社:偕成社 「ほげちゃん」(絵本ナビ紹介ページ) ある日やってきた青色の不思議なぬいぐるみ・ほげちゃんは家族の一員としてみんなから愛されています。決して愛らしい見た目じゃないのに思わず手にとってしまう憎めないキャラキターのほげちゃんはある日、おうちに置いてけぼりにされてしまいます。そこでほげちゃんがとった意外な行動とは…?子どもはお気に入りでも汚してしまったり、握りつぶしてしまったりすることがよくありますよね。丁寧に扱ってあげないと、時には思わぬ反感をかっていることも。ものを大事に扱う意味を知る、キッカケになるかもしれませんね。思わず親子で笑ってしまう、ユーモアのある絵本をご紹介しました。読んで笑顔になれる絵本が見つかったら、お守りのように大事にしていきたいですね!データ協力: 絵本ナビ
2016年01月08日子どもの学力と豊かな心を育むために、絵本を読むことがいいと言われています。どんな絵本を選んで、どんな風に読んであげるのがいいのでしょうか。年齢に応じた絵本の選び方と読み聞かせ方について、発達心理学が専門の内田伸子先生に伺いました。年齢にあった絵本の選び方と読み聞かせ方「赤ちゃんには、イラストや写真が大きくハッキリしていて、色も単純なものがいいでしょう。食べ物や動物、乗り物など、身近なもので子どもの興味を引くものが描かれている絵本がおすすめです。最初のうちは絵本をめくって絵を見せるだけもよく、絵本を通した『遊び』だという感覚を大切にすることがポイントです」「かわいいニャンニャン」「ピカピカ、キレイだね」などと、解説を加えたり、擬音を楽しんだりするのもいいそうです。「3歳までは、絵本の挿絵について話すなどしてもいいでしょう。4歳になったら、絵本の言葉は吟味されていますから、それを大事に、絵本に書かれているまま読み聞かせてあげてください。5歳ぐらいになると、『大きなカブ』のような、くり返しの文章を好むようになります」年齢によって楽しみ方が少しずつ変わってくるのですね。どの年齢にも共通して大切なポイントは、お子さんのリズムに合うように、語りかけるようにして読み聞かせることだそうです。1冊の絵本をじっくり読み込むのと、たくさんの絵本を読んで多くの語彙に触れるのとどっちがいい?「語彙を得るために本を読むのではありません。本というのは、親子で手を取り合って入っていく世界なのです。親も楽しみながら、真心をこめて読んであげてください」内田先生は、絵本の持つ力について次のお話をしてくださいました。「ベッテルハイムという児童精神科医の病院に、注意欠陥・多動性障害の子どもが入院していました。遊戯療法や箱庭療法など、さまざまな治療を施しましたが、症状は軽くなりませんでした。あるとき、ベッテルハイムが絵本を持って病室に入ると、その子はパッと絵本を見ました。ベッテルハイムが『読んであげようか』と言うと、ふだんは少しもじっとしていられない子が、動かずにじっと絵を見つめお話を聞いていたのです。次の日、ベッテルハイムが来る時間が近づくと、その子は入り口を見ていました。ベッテルハイムが来ることが楽しみだったのでしょう。ベッテルハイムが来て『絵本を読んであげようか』と言うと、その子は数冊ある絵本の中からまた同じ絵本を選びました。30回くり返したそうです。30回読んであげたら、やっと次の本に興味を持った。つまり、30回かけてその本の栄養を吸収しつくしたということです。絵本には栄養があります。十分に味わわせてあげてください。子どもは何度でも『読んで』とせがみます。『昨日、読んだわよ。違うのにしましょう』ではいけないのです」子どもが求めている限り、その本を読み続けてあげるのがいいのですね。親子で絵本を楽しみながら、大切な「見えない力」と豊かな心を育んであげましょう。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2016年01月02日電車に車、バスに飛行機…。物心がついた時にはすでに乗り物が大好きだった!というお子さんは多いですよね。街中で走る乗り物を目にしてはキラキラと目を輝かせる様子に「ほんとに好きなんだなぁ…」と感心してしまうことも。そんな子におすすめしたいのが「乗り物絵本」です。ここに出てくる乗り物は電車やバス、はたらく車などさまざまですが、単なる乗り物の魅力を紹介するだけにとどまりません。乗り物に乗る人の気持ちや、先を見据えた発想力など、子ども自身に想像させるような工夫がなされています。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「人気の乗り物絵本!」をご紹介します。1位 がたん ごとん がたん ごとん作:安西 水丸/出版社:福音館書店 「がたん ごとん がたん ごとん」(絵本ナビ紹介ページ) がたんごとん、という電車の音と「のせてくださーい」の繰り返しが耳に心地よい、赤ちゃんから楽しめる1冊です。ちょっとまじめそうな顔つきの黒い機関車がのせるのは、哺乳瓶やコップ、スプーンなど赤ちゃんも目にしたことのあるもの。読み聞かせ中は赤ちゃんも「う、う、う~」と声に出して喜んでくれます。シンプルな内容ながら、白に緑に赤や黄色など色の対比が目にも鮮やかで、昔から親しまれているロングセラー絵本となっています。2位 せんろはつづく文:竹下 文子/絵:鈴木 まもる/出版社:金の星社 「せんろはつづく」(絵本ナビ紹介ページ) 小さな子どもたちが線路をつなげていきます。途中にはさまざまな障害物が立ちふさがっていて「あきらめちゃうの?」と思いきや、「どうする?」の問いかけの後に「そうきたか!」と大人をもうならせるアイデアで線路はどんどんのびていきます。どんな方法があるか考えるおもしろさ、仲間たちと協力しながらひとつのことをやりとげる達成感など、読む年齢に応じた響き方のある1冊です。3位 おたすけこびと文:なかがわ ちひろ/絵:コヨセ・ジュンジ/出版社:徳間書店 「おたすけこびと」(絵本ナビ紹介ページ) ショベルカーにクレーン車、ブルドーザーにミキサー車…。この絵本では乗り物好きの子どもたちにとっては垂涎モノの「はたらく車」オールスターズが登場します。そして乗り物を動かすのは、小さな小さな小びとたち。割り入れて、かきまぜて、流し込んで…。一体なにを作っているのでしょうか? 働きものの小びとたちを目にして「うちにも来てくれないかなぁ」と目を輝かせる子もいるかもしれませんね。4位 ピン・ポン・バス作:竹下 文子/絵:鈴木 まもる/出版社:偕成社 「ピン・ポン・バス」(絵本ナビ紹介ページ) 郊外のやわらかな夕暮れ道をバスが走ります。停留所にとまる時はお決まりの「ピンポン」。駅前から山道の終点まで、バスは家に帰るお客さんを優しく運びます。バスから見える風景はなぜかなつかしくて、読み聞かせながらほっこりしてしまうママやパパもいるかもしれません。お年寄りのやりとりや荷物を落としてしまうシーンなど、路線バスで実際に目にする出来事が描かれ、お客さん1人1人のストーリーをも想像させてくれる、余韻深い1冊となっています。5位 でんしゃにのって作:とよた かずひこ/出版社:アリス館 「でんしゃにのって」(絵本ナビ紹介ページ) うららちゃんは、おばあちゃんに会いにいくため電車に乗ります。ふと見るとセーラー服姿の「緑のわに」がのってきました…! アナウンスが流れるたびに増えていく動物たちですが、いくら混み合ってもお互いゆずりあう姿に優しい気持ちになれる絵本です。ひとりぼっちのお出かけは不安がつきものですが、たくさんの動物たちと一緒なら寂しくありません。でも電車の揺れで、うとうとしてきたうららちゃん。きちんとおばあちゃんのいる駅で降りられるのか…、注目してみてくださいね。乗り物がますます大好きになる、そんな絵本をご紹介しました。親子のお出かけの際はぜひ、絵本のことを思い出して乗り物に乗ってみてはいかがでしょうか。データ協力: 絵本ナビ
2016年01月01日絵本は読み聞かせ以外にも楽しい手法を用いているものがたくさんあります。隠れているところをめくることで、予想外の発見や新鮮な驚きを得られるのが「しかけ絵本」です。登場人物と一緒になって探し物をしたり、知らなかった知識が身についたり、本を使った新しい遊び方を編み出したり…。しかけ絵本にはたくさんの魅力がつまっているのです。赤ちゃんの時期からでも興味をもって楽しめるしかけ絵本もたくさんあります。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「小さな子でも楽しめるしかけ絵本」をご紹介しましょう。1位 ボードブック はらぺこあおむし作・絵:エリック・カール/訳:もり ひさし/出版社:偕成社 「ボードブック はらぺこあおむし」(絵本ナビ紹介ページ) 持ち運びにぴったりなボードブックは厚紙でできているので丈夫です。やぶられてしまう心配がなく、0歳児の赤ちゃんから楽しめる絵本です。めくりやすいので赤ちゃん自身の手で物語を読み進めることもでき、ギフトとしても大人気の1冊。小さな青虫がいつしかきれいな蝶に成長するストーリーは大人にとっては当たり前に感じる事実ですが、子どもの目には一体どう映っているのでしょうか。そんな思いがする絵本です。2位 コロちゃんはどこ?作・絵:エリック・ヒル/訳:まつかわ まゆみ/出版社:評論社 「コロちゃんはどこ?」(絵本ナビ紹介ページ) ごはんの時間なのに姿の見えないコロちゃんを探すママ。ドアのうしろは…違った。ピアノの中は…また違う。でも次々と姿を見せてくれるユーモアたっぷりの動物たちや、くすっと笑ってしまうセリフ使いに「あれ、誰を探してたんだっけ?」と、つい本来の目的を忘れそうになる1冊です。目を引く大きな文字もこの絵本ならでは。言葉覚えにも役立ちそうですね。3位 たまごのえほん作:いしかわ こうじ/出版社:童心社 「たまごのえほん」(絵本ナビ紹介ページ) たまごの中から小さな命が生まれる…その瞬間がしかけ絵本になりました。ページを3方向にめくりあげることで、たまごの殻が割れ、ひよこやカタツムリ、海ガメなどさまざまな赤ちゃんが誕生! まるでプレゼントの箱を開ける時のようなワクワクした気持ちを呼び起こします。たまごはいろんな模様や形になっているので目にも鮮やか。赤ちゃんたちのセリフもとっても愛らしいです。4位 よこながきしゃぽっぽ作・絵:リチャード・スキャーリー/訳:きたむら まさお/出版社:大日本絵画 「よこながきしゃぽっぽ」(絵本ナビ紹介ページ) 横に長くのびる、おりたたみ式のしかけ絵本。全長はなんと3mにもなり、超巨大機関車が楽しめます。厚手な絵本なので、本物の機関車に見立て、立たせて遊ぶこともできます。おうちにあるレールなどと組み合わせて電車ごっこするのもいいですね。絵本の中のところどころにある小さなしかけで遊ぶこともでき、ダイナミックに広げても、本来の絵本としても楽しめる1冊となっています。5位 おでかけ版ボードブック いないいないばああそび作・絵:きむら ゆういち/出版社:偕成社 「おでかけ版ボードブック いないいないばああそび」(絵本ナビ紹介ページ) 丈夫で、かばんにもスッポリ入るサイズがうれしいボードブックは、赤ちゃんが楽しむしかけ絵本に最適です。「ばあっ!」のシーンが大好きな子が多く、キャキャキャッと笑い声をあげてくれる子も多いよう。興味をもって自分からページをめくるようになる、最初の1冊となりそうなしかけ絵本です。好奇心を刺激する、小さな子でも楽しめるしかけ絵本をご紹介しました。赤ちゃんの頃からずっと大好き!という絵本を持っている子も多いようです。子どもが笑顔になるお気に入りの1冊を探してみてはいかがでしょうか。データ協力: 絵本ナビ
2015年12月25日子どもも大人もそわそわしてしまうクリスマス。寒い冬の日、あたたかい家の中で、家族みんなで過ごす時間は記憶に残るものですよね。そんなクリスマスに関係する絵本も実はたくさんあります。おっちょこちょいなサンタクロースや、思わぬプレゼントに喜ぶ動物たちなど、心をほっこりさせるお話ばかりです。キャラクターやイラストがかわいい本もありますが、ストーリーにひねりがきいたものや子どもをうならせる「しかけ」が施されているものも。今回は 絵本ナビ 協力のもと、編集部から「クリスマスに読みたい絵本」をご紹介しましょう。1位 まどから おくりもの 作・絵:五味 太郎/出版社:偕成社 「まどから おくりもの」(絵本ナビ紹介ページ) おっちょこちょいなサンタクロースが繰り広げる、ユーモアあふれるクリスマスのお話です。窓の形に開いた穴から見える景色が実際と違っていることに驚いて「違ってるよ!」とママに指摘する子や、プレゼントがちゃんと届けられるかわからなくて心配になってしまう子も。でも最後には「ああ、良かった!」と思えるエンディングが待っており、子どもたちのにっこり笑顔と一緒に読み終えることができる1冊となっています。2位 てぶくろ作:(ウクライナ民話)/絵:エウゲーニー・M・ラチョフ/訳:内田 莉莎子/出版社:福音館書店 「てぶくろ」(絵本ナビ紹介ページ) ウクライナの名作でもあるこの絵本は、描きこまれた動物たちの表情が個性的。おじいさんが落としたあたたかい手袋の中に「いれて」「いいよ」のかけあいをしながら動物たちが次々と「いそうろう」。でも、訪れる動物のサイズがどんどん大きくなって…。ただの手袋に窓やハシゴがついて「家」に変身していく様子も見どころです。寒い冬の夜にこそ読みたい1冊ですね。3位 ぐりとぐらのおきゃくさま作:中川 李枝子/絵:山脇 百合子/出版社:福音館書店 「ぐりとぐらのおきゃくさま」(絵本ナビ紹介ページ) 大きな足跡を発見した、ぐりとぐら。何だろう? 誰だろう? とドキドキしながらたどっていくと、足跡はわが家に向かっていました。家の中には誰も見当たらないのに、あちこちに長靴や赤いマント、えりまきが…。「誰か」とご対面するまでの緊張感とわくわくが、この絵本の魅力です。赤と青のマントにちょこんとニット帽をかぶった2匹の姿もまたキュートです。4位 よるくま クリスマスのまえのよる作:酒井 駒子/出版社:白泉社 「よるくま クリスマスのまえのよる」(絵本ナビ紹介ページ) 「たくさん叱られて悪い子だったから、サンタさんこないかも…」こう思ったことのある子はどれくらいいるのでしょうか? 不安な僕の側によりそって優しい気持ちで満たしてくれる、夜のように黒い「よるくま」。僕との思いやりあふれるやりとりは、どこか不思議で神秘的です。「そんなに悪い子だとサンタさんきてくれないよ!」と口にしてちょっぴり後悔しているママも、ぜひ読んであげてみてくださいね。5位 100にんのサンタクロース作:谷口 智則/出版社:文溪堂 「100にんのサンタクロース」(絵本ナビ紹介ページ) 「100人のサンタクロースが住んでいる」という設定がとても新鮮な1冊。1年に一度だけのクリスマスに向けて、プレゼントを配る家の地図をつくったり、キラキラの星空をつくる練習をしたり、立派なツリーを育てたりとサンタクロースたちはみんな大忙し! 個性あふれるサンタの中にはカレンダー柄の衣装を着ているものも。ぜひ、親子でお気に入りサンタを探してみてくださいね。家族の思い出をあたたかくしてくれる、クリスマスに読みたい絵本をご紹介しました。毎年この時期に読みたくなる、お気に入りの1冊を見つけてみてくださいね。データ協力: 絵本ナビ
2015年12月18日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~2歳・3歳児向け~ の続きです。12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかが? 二子玉川 蔦屋家電 住(あそび・絵本)コンシェルジュの小川 舞さんに、4歳~5歳児にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」選んでもらいました。4歳・5歳児への絵本選びのポイント「4歳~5歳児は、長いお話も聞けるようになってくる時期なので、少し長めのお話しを選んでみました。また、本を大事にすることもできるようになってくるので、精密な作りの仕掛け絵本も良いのでは? 車が大好きな子は、雪の中で働く自動車の話も響くはず!」(小川さん)4歳・5歳におすすめの絵本 その1『ノラネコぐんだん おすしやさん』人気絵本作家の工藤ノリコさん作「ノラネコぐんだんシリーズ」の3巻目で、2015年11月6日に発売になったばかり。とてもいたずらな猫のお話で、突っ込みどころが満載! ノラネコたちの表情や、やっていることを見て、「何、コレ!」と、ただ、ただ、母子で笑いあえる本。『 ノラネコぐんだん おすしやさん 』工藤ノリコ(著)4歳・5歳におすすめの絵本 その2『とびだす絵本 おもちゃばこ』上質な仕掛け絵本。場面ごとに、美しいデザインの仕掛けが飛び出す。ページをめくっていると、この本自体が「おもちゃばこ」なんだな、ということに気づく。「大人の方が自分のために買って行かれることも多いですね」(小川さん)『 とびだす絵本 おもちゃばこ 』ジェラール・モナコ(著)/うちだ さやこ(訳)4歳・5歳におすすめの絵本 その3『はたらきもののじょせつしゃけいてぃー』ロングセラー絵本、「小さいおうち」の作者であるバージニア・リー・バートンさんの作。大雪の日、学校もお店も休みで、病院も消防署も困っている時、働き者の除雪車ケイティーが、たくさんの人たちを助けるお話。「雪が降った日に、『雪を片付けてくれる仕事って、何なんだろうね?』なんて言いながら読んであげるといいですね」(小川さん)『 はたらきもののじょせつしゃけいてぃー 』バージニア・リー・バートン(著)/石井桃子(訳)皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月17日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ の続きです12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかがでしょうか? 二子玉川 蔦屋家電 住(あそび・絵本)コンシェルジュの小川 舞さんに、2歳~3歳児にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」を選んでもらいました。2歳・3歳児への絵本選びのポイント「2歳~3歳児は、自我が芽生えてきて、お母さんとのコミュニケーションも楽しくなってくる時期。リズムのある言葉を、お母さんの声で聴かせてあげたいですね。また、『クリスマス』が少しわかり始めるので、クリスマスっぽい絵本も選んでみました」(小川さん)2歳・3歳におすすめの絵本 その1『わらう』「9月に発売された比較的新しい本なのに、もう増刷されています」と小川さん。帯に切り抜ける「ひげ」がついていて、その「ひげ」をつけて、絵本を読んであげると、親子のコミュニケーションが一層盛り上がること間違いなし。本のタイトル通り、親子でウフフと笑い合いながら読んで欲しい本です。『 わらう 』さこ ももみ(著)2歳・3歳におすすめの絵本 その2『ゆうびんやのくまさん』『パンやのくまさん』『うえきやさんのくまさん』などの、くまさんシリーズの中の1冊。ゆうびんやのくまさんが、ていねいに仕事をこなす様子が描かれている。クリスマス・イブの日のお話なので、窓からクリスマスツリーが見えたり、くまさんの帽子にひいらぎがついていたりと、クリスマス気分を盛り上げてくれます。『 ゆうびんやのくまさん 』フィービ・ウォージントン(著)/まさきるりこ(訳)2歳・3歳におすすめの絵本 その3『ハリーのクリスマス』ハリーが主人公のシリーズの中の1冊。こねこのハリーとお母さんは、サンタさんにクリスマスプレゼントをお願いすることに。サンタさんや、お母さんの話し方が優しくて、子どもに読み聞かせてあげるのにピッタリです。『 ハリーのクリスマス 』メアリー・チャルマーズ(著)/おびか ゆうこ(訳)皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月16日12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかがでしょうか? 二子玉川 蔦屋家電・住(あそび・絵本)コンシェルジュの小川 舞さんに、0歳~1歳児にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」を選んでもらいました。0歳・1歳児への絵本選びのポイント「0歳~1歳児は、自分の手で触ったり、いじったりと感覚を楽しみたい時期。そんな欲求を満たしてあげるために、厚紙でできた仕掛け絵本はいかがでしょうか? 薄い紙の絵本だと破いてしまったり、紙で手をケガしてしまったりする可能性もあるますからね」(小川さん)0歳・1歳におすすめの絵本 その1『GUESS! WHO』ディズニーランドの「It’s a Small World」の世界観が1冊の本に。ページを開くと、紙でできた飛び出す仕掛けがある。洋書だが、英語は、ごくごく簡単なもの。色使いがキレイなのでページをめくっているだけで楽しい気分に。『 GUESS! WHO 』0歳・1歳におすすめの絵本 その2『かがみのえほんプレゼントセット(全2冊・特製ケース入り)』鏡のように反射する銀色の紙が貼られた絵本。絵本を開くと、ページの絵がお互いに写りこむ。鏡を効果的に使うことで、三次元空間ができあがり驚くほど立体的に見える。「きょうのおやつは?」と「ふしぎなにじ」の2冊セットで、特製ケースに入っているのでプレゼントにピッタリ。『 かがみのえほんプレゼントセット(全2冊・特製ケース入り) 』わたなべちなつ(著)0歳・1歳におすすめの絵本・その3『Curious George Pat-A-Cake』(おさるのジョージパペット絵本)おさるのジョージのパペットがついた絵本。本の裏側からパペットに手を入れて、動かす仕組み。すべてのページの真ん中がくり貫いてあり、パペットを動かしながらお話しをすることができる。こちらも洋書だが、簡単な英語なので、本を読むというよりもパペットを使っての親子のコミュニケーションを楽しもう。『 Curious George Pat-A-Cake 』(おさるのジョージパペット絵本)蔦屋家電って、何?ところで。小川さんが勤務する、「二子玉川 蔦屋家電って何?」と思った方もいるのでは? 「蔦屋家電とは、『ライフスタイルを買う家電店』です」(小川さん)。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550(楢戸ひかる)
2015年12月15日子どものころに読んだ絵本のなかの食べものの記憶って、鮮明に残っていませんか。今回はおいしそうな食べものが出てくるロングセラーの絵本を5冊、ご紹介します。■5位:『パンやのくまさん』(福音館書店)30万冊くまのパン屋さん、ではなく、パン屋のくまさん、というタイトルがミソ。ひとりでパン屋を切り盛りするくまさんの一日が、ていねいに描かれています。くまさんのつくったパンやパイ、タルト、クッキー、マフィン、どれもこれも、本当においしそう! 決して上手な絵ではないのだけれど、くまさんと、くまさんのつくるものに対する愛情が絵からあふれています。■4位:『おばけのてんぷら』(せなけいこ作、ポプラ社)93万冊せなけいこさんのちぎり絵芸術、ここに極まれり。夜、うさぎさんが天ぷらをあげています。サクサク音がしてきそうでおいしそうな天ぷら!ところがおいしそうな匂いにつられておばけがやってきて……。「あ~、てんぷら揚げたい!」と思ったのは筆者だけでしょうか。■3位:『くだもの』(平山和子作、福音館書店)167万冊まず、まるごとのくだものが出てきます。次のページでは、皮をむいたくだものが「さあ、どうぞ」と差し出されます。子どもでなくても、つい手が伸びてしまいそう!言葉をおぼえはじめた子どもが、なしを「りんご!」と間違えたりするのもかわいいもの。最後のバナナは、自分でむけるもんね。■2位:『ぐるんぱのようちえん』(西内ミナミ文、堀内誠一絵、福音館書店)222万冊体の大きなゾウ、ぐるんぱはとても気が小さくて、やることなすこと、なかなかうまくいきません。せっかくみんなに応援されて、働き始めてみたものの、つくるものみんな大きくて、失敗ばかり。そんなぐるんぱがつくった「とくだいびすけっと」、食べてみたい! と思いませんでしたか? 絵本のすごいところは、「こんなのがあったらいいな」が実現してしまうところ。水彩タッチで描かれたぐるんぱや子どもたちも、かわいい!■1位:『ちびくろサンボ』(ヘレン・バナーマン文、フランク・トビアス絵、岩波書店、瑞雲舎他)シリーズ累計260万冊一時、人種差別的観点から論議を醸した絵本ではありますが、それにしたって、木のまわりをぐるぐるまわってバターになってしまったトラの描写はあまりに強烈!それをすくって家に持って帰り、お母さんのマンボはホットケーキを焼きます。サンボは169枚も平らげてしまうというんだから、「どれだけおいしいんだろう?」と子ども心に思った人は少なくないはず。*写真で見るより、絵の方が@おいしそうにみえるものってありますよね。大人になったいまなら、自分でつくることもできるかもしれません。「とくだい」とまではいかないにしても、ぐるんぱみたいな大きなビスケット、今度のお休みに焼いてみませんか?(文/Kinkiii)
2015年11月20日松屋銀座8階イベントスクエアで12月9日から28日まで、展覧会「絵本原画からアニメまで スノーマン展」が開催される。『スノーマン』は1978年にイギリスの絵本作家レイモンド・ブリッグズによって描かれた絵本。日本をはじめ世界60ヶ国以上で出版されており、82年、2012年にはアニメ作品として展開。アカデミー賞にもノミネートされている。同展では絵本の全場面の原画18点、アニメーションのセル画や絵コンテ等の制作資料約80点を展示。「スノーマン」の魅力を紹介する。展示は1章から3章、エピローグと分けられており、1章では「スノーマン・絵本の世界」として絵本の全場面の原画18点を展示。2章「スノーマン・アニメーションの世界」ではアニメーションのセル画や絵コンテ等の制作資料約80点を展示する。さらに3章「スノーマンを描いたブリッグズの世界」では作者ブリッグズと彼が描いたスノーマン以外の絵本約14点を紹介。またエピローグ「スノーマン・メモリアルゾーン」は撮影スペースとなっており、スノーマンやスノードッグと一緒に記念撮影ができる。会期中の12日、13日、19日、20日にはスノーマンとの記念撮影会も開催される予定。また、グッズコーナーでは「スノーマン×CANDYBOUQUET」(1,620円から2万7,000円)を販売。この他、マグカップ(3,780円)、ハンカチ(2,160円)、フィギュリン(5,940円)といった展覧会先行販売品など約300点のグッズがそろう。なお、11月25日からは松屋銀座のクリスマスプロモーションとして、スペース・オブ・ギンザの吹き抜けに約6.5mの巨大スノーマンバルーンが登場する。【イベント情報】「絵本原画からアニメまで スノーマン展」会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1会期:12月9日~28日時間:10:00~20:00(入場は閉場の30分前まで12日~24日は20:30閉場/最終日は17:00閉場)料金:一般700円(500円)、高大生500円(400円)、中学生400円(300円)、小学生300円※()内は前売り料金
2015年11月20日