レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『Bisteria Satollo(ビステリア サトッロ)』のフレンチ&イタリアンランチです。ビステリアとは、フレンチのビストロとイタリアンのオステリア(両方とも気軽な食堂の意味)を合わせた造語。佐藤猛シェフは両方の店で修業してきたことから、オリジナルのスタイルを作りたいと思ったのだと言う。佐藤シェフが料理に興味を持ったのはごく自然な理由からだった。「日曜になると父が料理を作ってくれて。それがおいしくてかっこよくて」。そんな記憶は料理人になるためには最高の宝物だ。そんなわけで佐藤シェフは地元・京都のイタリアン、フレンチの店で修業を始めるが、京都の老舗肉屋が東京進出する際に、そこを手伝うことになる。さらに自由が丘のフレンチ『ラ・ビュット・ボワゼ』で修業後、フランスで1年働き、今年7月この店をオープンした。野菜は千葉県松戸の眞嶋農園から、じゃがいもだけは特別に北海道十勝の村上農場の男爵、メークイン系を使う。魚は徳島鳴門の「尾崎商店」から活け締めを仕入れている。素材を吟味して、それを生かすために調理技法を選ぶ。それが3200円のランチにもめいっぱい詰め込まれている。たとえば野菜のテリーヌはフレンチ、パスタはイタリアンだけど、印象に残るのはその素材の力強さだ。北海道北見の蝦夷鹿や山形牛などは料金プラスでも納得の味!写真中央・前菜の盛り合わせ(野菜のテリーヌ、鳴門から届く鮮魚のカルパッチョ、豚肉と鶏レバーのパテ)、右・パスタ(鳴門のマダコと眞嶋農園の野菜のオリーブオイル)、左・メイン(岩中豚ロースのロティ)、デザート、カフェで¥3,200。Bisteria Satollo常に8~10種類のグラスワインも楽しめる。東京都目黒区自由が丘2‐14‐19夢のパラダイスII 2FTEL:03・5726・904512:00~14:00LO(水~日曜)、18:00~21:30LO月曜、第1・3火曜休(祝日の場合は営業、翌日休)いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2018年12月19日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2018年12月14日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『YUJI Ramen Tokyo』のツナコツラーメンです。ツナコツラーメン?え?なにそれ。今年10月に清澄白河にオープンした『YUJI Ramen Tokyo』の看板メニューは聞き慣れない変わり者だ。それは豚骨ではなく鮪骨(ツナコツ)=マグロの中骨や頭で出汁をとった、マグロが主人公の魚介ラーメン。しかも生まれはブルックリン。もともとブルックリンで魚の卸売に携わっていた原口雄次氏が「捨てられてしまうアラを有効活用したい」というMOTTAINAI(モッタイナイ)精神でラーメン店をスタート。たちまち人気を博して6年、遂に逆輸入的に東京店が開店したというわけだ。極細ストレート麺に絡む白濁スープは、ツナコツの濃厚さに圧倒されるがイヤな魚臭さはない。酒粕や柚子胡椒で風味を重ねていることもあり、すっきりとした後味が訪れる。その味わいがクセになるのか、普段ラーメンを前にしてそうそう思わない、“全部飲み干したい欲”にも駆られてしまう。たしかに喉が開くのだ。「飲み干してくださる方は多いですね。うちは化学調味料を使わず、手間と時間と命かけて作ってますから(笑)」と、店長の橋爪智恵子さん。「動物系の出汁を使わないので召し上がっていただける方が幅広いのも特徴です。これから東南アジアの方面にもこの味を広げていけたら」。“TSUNAKOTSU”が世界を席巻する日も遠くないかもしれない。ツナコツラーメン(¥950)。トッピングには、表面が香ばしい炙ったツナコンフィを。〆ご飯(¥200)を残ったスープに投入するのも魅力的。YUJI Ramen Tokyoまぜ麺(¥980~)も人気。東京都江東区清澄3-3-25TEL:03・6240・3718火~金曜11:00~14:00LO、17:30~22:00LO、土・日曜12:00~20:30LO月曜休ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2018年12月12日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2018年12月09日スイーツライターのchicoさんがおススメのギフトをご紹介。今回は『ザ・キャピトルホテル 東急 ペストリーブティック「ORIGAMI(オリガミ)」』のビスキュイ・サヴォワです。王冠や城みたいな大胆な形が目を引く「ビスキュイ・サヴォワ」。14世紀のフランス、サヴォワ生まれの生地を楽しむお菓子で、デザインとうらはらに味はシンプル。とはいえ「フワフワ」のひと言では表せない、「ファサッ」とした空気を抱いた弾力があり、それがどうにもクセになる。まわりの砂糖のシャリ感や卵のコクある風味が重なれば、たまらなく幸せな気分!パリのレストラン『ル・グラン・ヴェフール』では、このお菓子がコースのシメに必ず出る。250年以上続く名店を率いるシェフ、ギィ・マルタンさんはサヴォワ出身で、故郷のお菓子を伝えたい思いからのサービスとか。その思いは日本にも届き、長年交流がある『ザ・キャピトルホテル 東急』でも手に入るようになった。「配合はそのまま。ギィ・マルタンさんいわく、100年前のレシピです」。そう話すペストリーシェフ・安里哲也さんはパリに渡り巨匠からその味を直伝された。生地は泡を潰さず、粘りが出ないよう混ぜる回数をできるだけ少なく。「香りが全然違うから」とその日の分だけ焼く。ライム皮を忍ばせるのもギィ・マルタン流。頬張れば仄かなライムの清香の中、卵や砂糖が醸す素朴な旨味に心がほどける。いつの時代も揺るぎないおいしい喜びがここにあった。この秋からの新定番、ギィ・マルタンさん監修の「ビスキュイ・サヴォワ」¥800(税込み)。直径約15cm。確実に欲しい時は予約が安心。ザ・キャピトルホテル 東急 ペストリーブティック「ORIGAMI」東京都千代田区永田町2‐10‐3‐B2TEL:03・3503・020811:00~20:00(土・日・祝日~18:00)無休チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2018年12月5日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2018年12月02日ギフトコンシェルジュ・真野知子さんの「おいしいギフト」。今回ご紹介するのは、『CITYSHOP PIZZA(シティショップ・ピッツァ)』のソイクラストです。パーティシーズンにぴったり!カスタムグルメピッツァのお店がオープンした。3種のオリジナル生地、4種のチーズ、常時10種類ほどそろう色鮮やかなメインから3つを選択し、さらにスーパーフードやハーブなどのトッピングを2種、と自分好みに掛け合わせていくスタイルだ。カウンターにはメインとトッピングのメニューがずらりと並び目移りしてしまうほど。中でも目を惹くのは、このヴィーガン仕様の生地とチーズ!生地には大豆粉を使い、100%植物由来の発酵豆腐がチーズ代わり。そこに合わせるメインにはケール、ひじき、キヌアのハーブフレンチマリネ、レッドキャベツやビーツをメープルシロップとオリーブオイルでマリネした「赤い野菜のマリネ」、さらにトロピカルフルーツのココナッツオイルマリネのカラフルな3種を。トッピングにはハーブミックスとドライフルーツミックスをセレクト。蓋を開けるとフルーツの甘酸っぱい香りが漂い、口に運べば、薄い生地は意外にもモチモチとしたクレープのような食感で、ほんのり甘い。チーズの塩気に加えてマリネの酸味、メープルシロップの甘み、と様々な風味が交互に味わえ、最後まで飽きさせない。ギルトフリーで楽しめる一枚、ぜひお試しあれ!ソイクラスト(+¥100)に、発酵豆腐(+¥100)、メインにケールとひじき、キヌアのハーブフレンチマリネ、赤い野菜のマリネ メープルソース、トロピカルフルーツココナッツマリネを選んだヴィーガンメニュー。カスタムグルメピッツァ¥1,600~。CITYSHOP PIZZAサラダ&デリカテッセンで人気の『CITYSHOP』の新業態が渋谷駅前の新ビルに誕生。東京都渋谷区渋谷3-21-3渋谷ストリーム2FTEL:03・6419・370011:00~22:00(21:30LO)不定休まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2018年11月28日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2018年11月21日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『SEPTIEME Brasserie & Bar(セッティエム ブラッスリー&バー)』のシーフード プラッター オン アイスとステーキフリットです。9月25日、「日本橋高島屋S.C.新館」がオープンした。中でも7階の『セッティエム ブラッスリー&バー』は、ちょっと面白い造り。店内はホテルのダイニングのように天井が高く、ルーフトップにはテラス席もある。外国人に大人気の表参道『TWO ROOMS GRILL|BAR』の最新店だという。今回は“ブラッスリー”がキーワード。もともとビールの醸造所という意味で、19世紀にアルザス地方の人たちがビアホールをパリに開いたのが始まりとか。「シュークルート(発酵したキャベツにソーセージやハムの山盛り)」や「プラトゥ・ドゥ・フリュイ・ドゥ・メール(牡蠣や海老などを氷の上にのせた魚介の皿)」など、盛り込み料理を大勢で囲んで楽しめる気楽な店のことだ。「うちのプラトゥは、ちょっとスゴいよ」と、マシュー・クラブシェフご自慢のひと皿は、ロブスター丸ごと一匹を中心にタラバ蟹、タイガープラウン、蛤が大胆に盛りつけられている。2名分とあるけど、3~4人でシェアするのも十分可能。それから、オニオングラタンスープで温まって、ステーキフリット(スライスしてくれるのが親切)で牛肉を心ゆくまで味わう。パリ風ブラッスリーはビストロよりも高級。ちょっとおしゃれして行くといいかな。写真奥から、シーフード プラッター オン アイス¥13,000(2名分)、ステーキフリット¥5,350(オーストラリア・クイーンズランド産160日穀物飼育したブラックアンガスビーフのサーロイン250g)。SEPTIEME Brasserie & Bar週末・祝日限定でブランチが楽しめる。東京都中央区日本橋2‐5‐1日本橋高島屋S.C.新館7FTEL:03・6262・317711:00~23:00(22:00LO)不定休(施設に準ずる)いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2018年11月21日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2018年11月17日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『麺散(めんちらし)』の、ちく玉天(冷)です。9月頃、原宿で働くファッション系の人々が突然うどんの写真をSNSにアップし始めた。どうやら『麺散』という店がキャットストリートの裏手にオープンしたらしい。仕掛けるのは「en one tokyo」。原宿界隈のイベントや企画といえば真っ先に名の挙がるクリエイティブエージェンシーだ。そんな彼らの最新コンテンツがうどん(?!)で、内装は衝撃的(行けばわかる)で、しかもこれらのポップな文脈からは想像できないほどおいしいのだから、一体この店何なんだ?と興味を持たずにはいられなかった。「原宿のど真ん中に、あえて、毎日でも来たくなるような店を作りたかったんです」と、ディレクターの岡田茂さん。一回きりの話題性で持ちきりの街だからこそ、繰り返し通いたくなる店を。そのためには「安くてうまいこと」が重要な条件だったという。「製麺には讃岐うどんの名店、新宿『うどん 慎』で修業を積んだ麺職人を迎え、打ちたて・切りたて・茹でたての“3たて”を徹底してます。出汁も天然真昆布ベースの飲み干せるほどうまい関西風を追求しているんです」。その本気度はたしかに一杯のうどんに宿り、みるみるリピーターを増やしているが、「“麺散でいいや”って思ってもらえる店になりたいんです」と、当の岡田さんは謙虚で真摯な姿勢を崩さず、だからこそ、街に長く愛される未来が目に見えるようだった。ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。ちく玉天(冷)¥800。ごま油の香り広がる揚げたて天ぷらもスター級。昼休憩なしの通し営業もありがたすぎるし、夜にはつまみメニューの充実する飲み屋に変貌します(締めは焼うどんがおすすめ!)。「麺散」店頭のキッチンカー『ONE』ではだし巻きドッグを販売している。東京都渋谷区神宮前6-13-7TEL:03・6427・989811:30~23:30(うどんは22:30LO)日曜休※『anan』2018年11月14日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2018年11月10日大切な人へのスイーツギフトは、美味しさはもちろん、見た目もおしゃれなものを贈りたいですよね。おいしいものや美しいものに精通した方々3人が、ギフトをセレクトしてくれました。はんなり美しい、京都の伝統菓子。京菓子司 末富干菓子詰め合わせ14.5×14.5×4.0cm¥3,240(税込み)[服飾ディレクター・岡本敬子さんSelect]味覚だけでなく、目で見て楽しく、人の情感に訴える京菓子。創業1893年、『末富』の干菓子詰め合わせは、季節に合わせてその表情が変化する。「パッケージも中身も美しい。京都のエスプリを感じるお菓子です。目上の方や大切な方への手みやげとして」。エレガントな“末富ブルー”の包装紙は、贈る人、贈られる人、どちらにも安心感と喜びをもたらします。電話またはFAX(075・351・8450)で取り寄せ可。本店京都府京都市下京区松原通室町東入TEL:075・351・08089:00~17:00日・祝日休気持ちが華やぐ愛らしいチョコレート。Pili(ピリ)Piliオリジナルブレンド各¥1,047(税込み)[服飾ディレクター・岡本敬子さんSelect]千駄ヶ谷にある女性のためのセレクトショップ『Pili』が、広島県尾道市のチョコレート工房『ウシオチョコラトル』にオーダーしたオリジナルのチョコレート。良質なカカオにこだわり、酸味を感じる軽やかな味わいが特徴的。「カリフォルニアのアーティスト、アレイシャル・ジラルド・マクソンがデザインしたパッケージがかわいくて、地方に行くときの気軽な手みやげとしてまとめ買いします」。ホームページから注文可能。東京都渋谷区千駄ヶ谷3-52-5 #104TEL:03・6434・563312:00~19:00無休北海道から飛来した小さな鳥のクッキー。VOSTOK labo(ヴォストーク ラボ)オジロワシ カラメルクッキー10羽入り¥540(税込み)[フォトグラファー・木寺紀雄さんSelect]オジロワシのクッキーは、野鳥の楽園といわれる根室生まれ。ポリポリ食感のほろ苦いキャラメル味で、尾っぽ部分にホワイトチョコレートが。「かわいいのにおいしい。食べる前にとりあえず写真を撮ったり、遊んだりしたくなります」。クッキーの地方配送は基本行っていないが、内容によっては相談可。問い合わせはInstagramDMより。東京では青山の『call』(mp-call.jp)にて週に1度販売。北海道根室市光和町2-10(毎月10日から15日の6日間、アトリエをカフェとして営業中に販売)10:00~16:00Instagramは@VOSTOK_labo缶を見て歓喜、口にして愉悦!バターマスターオリジナル缶入りフィナンシェ10個セット¥3,200(税込み)[雑貨コーディネーター・オモムロニ。さんSelect]7月にオープンしたばかり、ネット販売のフィナンシェ専門店。「なんともいえないユルいキャラクターの缶にひと目惚れしてまず自分用に購入。しっとりジュワッとバターの香りがおいしくて、いろんな人にオススメしています」。プレーン、塩、発酵バター、コニャックの4種がオリジナル缶にセットイン。11月上旬には、フィナンシェ専門店ならではの新しいアプローチを目指す、コーヒースタンドを都内にオープン予定。詳しくはホームページをチェック。TEL:080・7990・1991岡本敬子さん服飾ディレクター。『KO』ディレクター。自らのファッションスタイルを紹介する本の出版を準備中。Instagramは@kamisan_sunオモムロニ。さん雑貨コーディネーター。『&Premium』など、雑誌で連載を多数執筆。デイリーギフトをテーマにした本を今冬、文藝春秋から発売予定。木寺紀雄さんフォトグラファー。雑誌、広告等、幅広く活躍中。インスタにアップされる#のりグルメも人気。Instagramは@noriokidera※『anan』2018年11月7日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・荻野玲子取材、文・日野晴未(by anan編集部)
2018年11月06日手みやげを選ぶ第一条件は、おいしいこと。そして見ているだけで幸せな気分になれる、パッケージやビジュアルであること。貰ったとき、箱を開けたとき、そして口にしたときに気持ちが華やぐ逸品を、おいしいものや美しいものに精通した方々がご紹介。大切なあの人に贈るからこそ、味へのこだわりも、見た目のかわいさも欲張りたい。そんな願いを叶えてくれる充実のセレクトです。デザイナーと匠が作る新しい和三盆。LIENS(リアン)ヌーベル和三盆「ハウス」19個入り¥1,500[雑貨コーディネーター・オモムロニ。さんSelect]四国でただ一人の菓子木型職人とデザイナーがコラボレートし、讃岐の伝統的な和三盆を新しいみやげ物としてリデザインした「ヌーベル和三盆」。「ハウス」のデザインは、コスチューム・アーティストのひびのこづえさんによるもの。「和三盆とはほど遠いモチーフでインパクト大」。口の中でホロリと溶ける、小さなアートピースは喜ばれること請け合い。ほかに「ガイコツ」「ゲーム」もあり。ネット通販あり。香川県高松市鍛冶屋町1-7TEL:087・821・531415:00~22:00水曜休小さな缶に詰められた星のクッキー。菓子工房 ルスルス夜空缶18枚入り¥1,500[服飾ディレクター・岡本敬子さんSelect]「星型のクッキーにアイシングを施したかわいらしいクッキー。友人にいただいて以来ファンになり、自分でも手みやげとして購入しています」。新鮮な材料でていねいに作られる『ルスルス』のお菓子。プレーンなシュクレ生地を焼き上げ、レモン風味の砂糖がけを施した、大小2種のクッキーが収められている。缶の中には青い折り紙が入っていて、クッキーをのせると夜空が出現するギミックも。ホームページから注文可能。浅草店東京都台東区浅草3-31-7TEL:03・6240・660112:00~19:00月~水曜休気品を感じるやさしい麩菓子。八雲茶寮 楳心果(ばいしんか)麩やき8枚入り¥1,490[フォトグラファー・木寺紀雄さんSelect]昔ながらの素朴な味わいを持つ、麩焼き煎餅。軽い歯ざわりの麩は、北陸産のもち米で作られたもの。中央に京都の大徳寺納豆を、表面には和三盆を薄くひき、上品な味わいに。「そもそもお菓子でお腹を満たそうっていうのがおかしいのですが、ふわっとなくなって甘さと大徳寺納豆が残ります。味わうってこういうことか、と気づかされれるひと品。お腹がすいている方には向きません(笑)」。電話またはFAX(03・5731・1621)で取り寄せ可。東京都目黒区八雲3-4-7TEL:03・5731・16209:00~17:00日・祝日休オモムロニ。さん雑貨コーディネーター。『&Premium』など、雑誌で連載を多数執筆。デイリーギフトをテーマにした本を今冬、文藝春秋から発売予定。岡本敬子さん服飾ディレクター。『KO』ディレクター。自らのファッションスタイルを紹介する本の出版を準備中。Instagramは@kamisan_sun木寺紀雄さんフォトグラファー。雑誌、広告等、幅広く活躍中。インスタにアップされる#のりグルメも人気。Instagramは@noriokidera※『anan』2018年11月7日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・荻野玲子取材、文・日野晴未(by anan編集部)
2018年11月05日スイーツライターのchicoさんがおススメのギフトをご紹介。今回は『Cacaotier Gokan(カカオティエ ゴカン)』のカカオサンドです。ひとり目を閉じ真剣に、ボンボンショコラのおいしい理由を分析したり、カカオ産地ごとの味の違いを探ったりするのは最高に楽しい。けれど、子供からお年寄りまでみんなに馴染みある、普段のおやつなのもまた、チョコレートの真理。難しいことなく誰もがワイワイ楽しめるチョコレートも、やっぱりいい。この秋東京にやってきた『カカオティエ ゴカン』も、ビーントゥバーに取り組みながら、あえて気さくな「カカオサンド」をシグネチャーにしていた。ガナッシュをショコラサブレでサンドした一本を、ひょいとつまんで頬張れば、さく、とろり、なんとも滑らかにとろけてしまう。ヘーゼルナッツには香り豊かなエクアドル産カカオのチョコ、ストロベリーにはフルーティな酸味をおびたベトナム産という具合に、8種のフレーバーごとにチョコレートを使い分けて、食材とカカオ香が互いを高め合うよう。とりわけ印象的なのがオレンジ。みかんのように穏やかでどこか懐かしい香りが、チョコレートに運ばれてふわりと広がる。聞けばカカオバターにオレンジの皮を漬け込んで抽出した自家製オレンジオイルが入っているそうで、優しい余韻に心が解ける。その味わいについ、もう一つと止まらなくなってしまうのも、チョコレートの醍醐味!Cacaotier Gokan 日本橋高島屋店東京都中央区日本橋2‐4‐1日本橋高島屋S.C. 本館B1TEL:03・3211・4111(代)10:30~19:30不定休(施設に準ずる)今年9月オープン。カカオサンド各¥350。ハイミルク、ヘーゼルナッツ、ビター、カフェの定番4種に、秋冬はマロン、抹茶、オレンジ、ストロベリーが加わった計8種のラインナップ。老若男女に愛されるべく、食べやすくマイルドな味わいが基本。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2018年11月7日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2018年11月03日ギフトコンシェルジュ・真野知子さんの「おいしいギフト」。今回ご紹介するのは、『グランドフードホール』の「トマトの中のトマト」ほかです。「感動するおいしさだけを集めた究極のキッチン」がコンセプトの芦屋『グランドフードホール』が六本木に登場した。店内にはデリコーナーや、バイヤーが100品試食し厳選した1品だけを集めた「100分の1コーナー」などがあり目移りしてしまう楽しさ。さらにオリジナルのギフトセットが作れるギフトカウンターまであるのも魅力的だ。店内では、それぞれの食べ方や組み合わせのおススメなど、丁寧に説明してもらえるのもありがたい。迷いに迷って私が選んだのは、朝食にぴったりの品々。看板商品のトマトジュース「トマトの中のトマト」は完熟したトマトのフルーティな甘みを堪能できるし、とろみのあるヨーグルトは底にザラメの蜜が入っていて、好みで混ぜながら、ひとすくいごとに味わいを変えて楽しめる。武庫之荘の人気店『点心』の食パンは毎日数量限定の販売。こちら、なんと東京にも新たに工場を作ってしまうという意気込み。手に持つとずっしりとした重みで、まずは大胆に厚めに手でちぎってその香りを味わう。トーストすると表面はイギリスパンのようなサクッとした食感に、中はふんわりした柔らかさ。そこへ甘さ控えめ果実ゴロゴロの苺ジャムをのせて頬張るのが幸せ。これぞ、シンプルに毎日食べたい朝食セット。右から時計回りに、ベーカリー『点心』の食パン¥800(数量限定)、いちごジャム200g¥1,540(容量・価格は変更の予定あり)、宝塚牧場のヨーグルト(島ざらめ入り)300g¥430、トマトの中のトマト500ml¥1,600。グランドフードホール 六本木店2014年に芦屋に誕生した通称“グラホ”が東京初進出。好みの商品を選んでバスケットに詰め合わせる「ハンパー」のサービスも(箱代有料)。東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズヒルサイドB2TEL:03・6455・5470食品物販11:00~21:00、レストラン8:00~22:00(金・土曜~22:30)無休まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2018年10月31日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2018年10月25日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「犬養裕美子の今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『BISITO(ビジト)』のニース料理です。江戸時代は花街として栄えた神楽坂だが、現在はフレンチビストロの街に大変身して、個性的な店がいくつも目につく。5月にオープンした『ビジト』は南仏料理のビストロだ。オーナーシェフの伊藤洋平さんはクラシックの最高峰・芝『クレッセント』で基礎を身につけてフランスへ渡った。そこで興味を惹かれたのが南仏の料理だという。「南仏はイタリアやスペインと同じようにオリーブオイルを使った軽い仕上げ方が特徴です。日本人が好む味ですね」。海沿いのニースや山間のジュランソンなど、いくつかの地方もまわり、合計4年を過ごした後、日本に戻った。それから神楽坂のスペイン料理店で約7年シェフをつとめ、同じ神楽坂で独立を果たした。お得意の「サラダ・ニソワーズ」にはレタス、トマト、オリーブの実、卵などに自家製マグロのオイル煮が盛り込まれる。「スープ・ド・ポワソン」も魚のアラをたっぷり入れて作る。「トリップ・ア・ラ・ニソワーズ」は牛の胃・ハチノスをトマトと白ワインで煮こみ、オレンジの皮で香りづけするのがポイント。色鮮やかな野菜にさわやかな香りのハーブ。ニース料理が、“太陽の料理”と呼ばれるのも納得。これもまた、フランス料理のもうひとつの顔なのだ。上の写真左上から時計回りに、ロゼワイン グラス¥900、「スープ・ド・ポワソン」¥1,200(サフランとアニスの香りが特徴、左のパンはつけあわせでスープに入れていただく)、「サラダ・ニソワーズ」¥1,300、「トリップ・ア・ラ・ニソワーズ」¥1,850。BISITOアラカルト¥700~、コース¥5,000~。グラスワインは赤・白・ロゼが常時5種類。東京都新宿区袋町26-4TEL:03・6280・765818:00~23:00(22:30LO)不定休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2018年10月24日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子
2018年10月22日フードライター・平野紗季子さんの「平野紗季子のMY STANDARD GOURMET」。今回ご紹介するのは、『湯気』の油淋鶏(ユーリンチー)です。カツ丼の蓋を開けたとき、立ちのぼってくる湯気がまずなによりのご馳走なんだ、と田口雄一さんは少年時代から気づいていた。「だから店の名前はわりにすんなり決まりました」。中野駅の南口線路沿いの中華食堂は、『湯気』というそれだけで人の心を掴む最高の屋号を掲げて今年8月にオープンしたばかり。店に着くなり差し出されるのは一杯のスープ。中華青磁のお碗からふわーんと湯気が立ちのぼれば、表情筋はたちまちゆるみ、店との距離も近くなる。白湯に近い柔らかな出汁の味わいで、胃も心もすっかり整ったところで本編が始まるのだ。「料理のメニュー、これだけでもよかったかも」と田口さんが言うのは油淋鶏。紹興酒で下味をつけカラっと揚げた鶏肉に、レタスの床と、薬味多めの特製タレ。甘辛サクサクシャキシャキジューシーの、ある種究極のおやつ的おいしさを体現する一皿だ。高くないのにたしかにおいしい。気取りはないのにかっこいい。ドリンクにはナチュールワインを揃えて、店内にはオーダーメイド花屋『LOVELETTER』を併設する。この店には町中華という言葉が似合うなあ、と思う。そしてそれがこんな風に更新されるのか、という驚きもある。近頃は昔ながらの店の閉店に胸を痛めることも多いけれど、そのスピリットを受け継いだ店がこうして生まれていくことが、とても嬉しい。上の写真右から、日替わりスープ¥300、油淋鶏(大)¥1,200、ナチュールワイン グラス¥1,000~(ボトル¥6,000~)。現在は仮店舗にて来年3月末まで予定の期間限定営業中。そして2軒目には『湯気』から歩いてすぐのフレンチ『松㐂』でデザート、という最高コースが爆誕している。湯気東京都中野区中野2-23-1TEL:070・3861・830018:00~24:00(22:30LO)不定休(休みはインスタグラムを確認)ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2018年10月17日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子
2018年10月11日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『MICHALAK OMOTESANDO(ミシャラク 表参道)』の「クラシック タルトユズシトロン」です。今季お菓子好きたちを熱狂させているのが、クリストフ・ミシャラクさんの店の上陸!若くしてパリの名門ホテル『プラザ・アテネ』のシェフパティシエを任されると三ツ星をとり、世界最高峰の洋菓子大会ではフランスチームを優勝へと導いたスターパティシエのお菓子は、自由で大胆不敵。艶やかな深紅のショコラのバラに柚子とパッションフルーツのフレッシュな酸味をひそめた「ミシャラク モンクール」はコンセプトの“ロック&ラグジュアリー”を象徴するよう。美しくセクシーで、口にすると良い映画を見た時みたいに心が震える。日本出店は彼が神戸『グレゴリー・コレ』で働いていた20年ほど前からの夢。柚子は当時からのお気に入りで、タルト オ シトロンにも柚子を採用している。フォークを入れるととろり、トップのライムババロアの純白から黄色いソースが溢れる楽しい不意打ち。柚子とレモンのママレードだそうで、穏やかな柚子クリームのタルトに、目が醒めるような甘酸っぱさと香りが鮮烈。定番がこんなにビビッドになるなんて。しかももたれず食後感はなんとも軽やか。「クールで着心地良い服のように、見た目、食感、味、食べ心地までデザインするんです」とミシャラクさん。食べれば最高にいい気分!手前から時計回りに、「クラシック タルトユズシトロン」¥750、「ミシャラク モンクール」¥750、「ルリジューズ」¥650。糖分や油分を抑えて、素材の味を引き出すから、しっかり印象を残しながらも重くない。そんな「機能性」まで計算済み。MICHALAK OMOTESANDO東京都渋谷区神宮前6-2-9TEL:03・5774・631111:00~21:00(20:00LO)不定休10月5日オープン予定。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2018年10月10日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
2018年10月08日衛藤美彩&吉田綾乃クリスティー×スタンド酒。東京ミッドタウン日比谷で、スタンドを巡ってハシゴ酒!ワイン片手にタパスを楽しむ。夜の街でしっぽり飲むのもよいけれど、小さなお店をハシゴして飲むのも楽しい。「ワインバー」に「角かくう打ち」「立ち飲み」も揃う「東京ミッドタウン日比谷」で、衛藤美彩さんと吉田綾乃クリスティーさんが、スタンド巡り!1軒目は、代官山のビストロ『Ata』と新潟のワイナリー『カーブドッチ』がコラボしたタパスバー『バーマン』へ。衛藤さんは北海道・仙せんぽうし鳳趾の生牡蠣を、吉田さんはコンビーフのタパスをチョイス。「剥きたて生牡蠣とスパークリングワイン♪文句なしの美味しさ」(衛藤さん)。「目の前に並ぶタパスを選ぶのも楽しい~」(吉田さん)と二人は大喜び。Varmen(バーマン)店の奥はカウンターとテーブル席が並ぶレストラン。シチュエーションに応じて使い分けられる。時期によって産地が変わる生牡蠣を目当てに通うファンもいるそう。東京都千代田区有楽町1-1-2東京ミッドタウン日比谷2FTEL:03・6205・772311:00~22:30LO不定休新しくて楽しい角打ちの最先端へ!「角打ちってなんですか?」とたずねる吉田さんを連れて、次に衛藤さんが向かったのは『住吉酒販』。人通りの多い地下通路に面した酒屋の一角が、立ち飲みスペースになった角打ちスタイル。この店のためにオリジナルで仕込まれた日本酒や限定ビール、珍しい焼酎、カクテルなどをグラス1杯から提供する。店に入ると花札を15枚ずつ渡され、注文ごとに店員に花札を渡すシステムも面白い。「あ!麦焼酎もある!『泰明ここから』をロックでください」(衛藤さん)、「じゃあ私は、『住吉レモンサワー』!」(吉田さん)と二人は花札を2枚ずつ出し、おつまみも注文して、カンパ〜イ!住吉酒販福岡・博多発の酒屋が東京初出店。日本各地の蔵元やブルワリーから直送される各種のお酒に、九州食材を使ったつまみや、洋風アレンジを施した一品も。店のコンセプトは“Field-to-Table ”。東京ミッドタウン日比谷B1 TEL:03・6205・417211:00~20:00LO不定休立ち飲み屋さんでこだわりのお酒を!飲み納めは、いつも満員御礼の『立呑 三ぶん』へ。日比谷移転前にはミシュランガイドにも掲載された、実力派のスタンド割烹だ。江戸時代の居酒屋『三分亭』をお手本に、お酒も料理も良いものをワンコイン感覚で提供。その理由は「若い人たちにこそ良いものに触れてほしいから」と店長さん。日本酒が出てきたところで、それぞれおちょこを選ぶ。「器が選べるんですか?他の2軒もタパスが選べたり花札でお会計したり、不慣れな私でも楽しめる工夫がいっぱい」(吉田さん)。「それに、どのお店も数百円から注文できる気軽さがいい。またすぐ飲みにこなきゃ!」(衛藤さん)立呑 三ぶんミシュランガイドでビブグルマンを獲得した人気店が東銀座から移転。人間国宝作家の作品や骨董品など貴重な器が並ぶことから、酒好きだけでなく器好きも通う。東京ミッドタウン日比谷3FTEL:03・6273・339515:00(土・日曜12:00)~ 22:00LO(日曜21:00LO)不定休衛藤美彩(左)1993年1月4日生まれ、大分県出身。小誌連載「美容の坂道のぼり隊」でもおなじみ。「麦焼酎はロック派。味が開いていくのを堪能しつつ飲んでいます♪」ワンピース¥15,000(DRWCYSTEL:03・3470・6511)吉田綾乃クリスティー(右)1995年9月6日生まれ、大分県出身。乃木坂46の3期生中、最年長の23歳。「みさ先輩にくっついて、いろんなお店に飲みに行けるようになるのが夢です」ブラウス¥11,000スカート¥11,000(共にDRWCYS)※『anan』2018年10月3日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・高松由佳取材、文・鳥澤 光(by anan編集部)
2018年10月02日堀未央奈×スパイス最前線。ビビッとくる刺激がクセに。美容に◎のスパイスに夢中。胡椒の辛みが吹き抜ける、爽やかな刺激との出合い。“胡椒”をテーマにした店があるという噂をたよりに、堀未央奈さんが今回訪れたのがこちら。『アパッペマヤジフ』なる謎めいた名前の店で、できあがりを待っているのは、ラム肉の胡椒壺炊き。「スパイスを使ったお料理はとても興味があります。よく食べに行くのはインドカレーですが、スパイスって食べれば食べるほど好奇心が湧きますね。種類や味だけでなく、女子目線では美容にいいという点が気になるところ。体調をアップさせたい時も無性に食べたくなるんですよね」堀さんの目の前に運ばれてきたのは、鍋の縁をパンで密閉した土鍋。パンをはずしたら、いざ、蓋をオープン。湯気とともに現れたのは、胡椒など数種のスパイスを加えたトマトスープで、ラムの肩ロース肉を2時間以上煮込んだ料理。さらに、塩漬けの胡椒をたっぷりトッピングしてから食べる。「クミンやカルダモンなど、いくつものスパイスがスープから香りますね。ずーっと飲んでいたいくらい♪あとのせした胡椒を噛むと、プチッとはじけて爽やかな辛さが通り抜ける。辛いけどあとを引かないから、口の中で何度も破裂させたくなる。今までに味わったことのない初体験の刺激です!ほろっと崩れる柔らかさのラム肉も、ほっくほくのインカのめざめも甘くてとろける~」食べ終わった感想は?「とにかくエキサイティング!カラダが目覚めるような感覚で、胡椒の魅力にはまりそう!」堀未央奈1996年10月15日生まれ、岐阜県出身。ナンと一緒に食べるインドカレーが大好き。「スパイスをきかせた母秘伝のカレーを自分も作れるようになりたい」ブラウス¥30,000(テラ/ティースクエア プレスルームTEL:03・5770・7068)アパッペマヤジフスリランカに出向き探しあてた生の胡椒を、自社工場で塩漬けにして輸入。メニューに用いるほか、瓶詰にして販売も。胡椒壺炊きはラム肉のほか、豚、合鴨も選べる。東京都港区麻布十番1-6-7F1プラザビル2FTEL:03・3479・668718:00~23:30(22:30LO)日曜休※『anan』2018年10月3日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・高垣鮎美(LOVABLE)ヘア&メイク・yumi(Three PEACE)取材、文・池田祐美子(by anan編集部)
2018年09月26日ギフトコンシェルジュの真野知子さんがおすすめするギフトをご紹介。今回は『アバランチ』の鯖缶「No.38(ナンバー・サーティエイト)」です。鯖。最近じわじわと熱い注目を集めているトレンドの食材だ。その鯖を味わいもルックスもスタイリッシュに仕上げた缶詰ギフトを発見。主役の鯖を数字で“38”と表記し、ギフトボックスには大胆に横たわる鯖のイラストが。中には3種類の鯖缶がセットされていて、それぞれのパッケージには「おつかれさば」「おかげさば」「ごちそうさば」なんてダジャレを効かせた、笑いを誘うメッセージまで。もともとは関西の広告制作会社が設立20周年の記念品として開発したもの、と聞いて納得。その本格的な味は周囲で評判となり、このたび商品化されたのだとか。ラインナップは、アヒージョやペペロンチーノのようにワインと一緒に楽しめるものを追い求めた、洋風鯖缶。シンプルな白い缶の蓋を開けると、肉厚で脂ののった厳選したノルウェー産の鯖が美しく納まっている。半身分使っているのでボリュームも満点。鯖サンドにしてみたいと思ったのは、黒胡椒、白胡椒、グリーンペッパー三種の厳選胡椒仕立て。ガーリックオイル仕立ては唐辛子の辛みもアクセントで、オイルも使ってイタリアンにアレンジすると魅力を存分に味わえる。スパイス香る芳醇カレー仕立ては、スパイシーなのに鯖の旨味も引き立つコクで、やっぱりご飯がすすんでしまう。No.38【珠玉の3缶セット】写真左から、SPICY RICH CURRY(スパイス香る芳醇カレー仕立て)、CHILI AND GARLIC(辛味引き立つガーリックオイル仕立て)、TRIPLE MIX PEPPER(三種の厳選胡椒仕立て)ギフトボックス入り。¥3,500アバランチwebショップで販売。送料別。問い合わせはinfo@no-38.comTEL:06・6479・2401(月~金曜10:00~18:00)まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2018年10月3日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
2018年09月26日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回は『noura(ノウラ)』のネオビストロ料理と〆ご飯です。前回、ビストロとは日本でいえば“定食屋”とざっくり説明したけれど、今回はその進化型について話したい。どんなにおいしいもの好きでも、毎日高級店に通うのは体力的にも、経済的にも「ちょっと無理」。そんな口うるさい客に、素材の質は落とさずに高い技術とクリエイティブな料理を安価に提供するのが“ネオ=新しい”ビストロだ。浅草『オマージュ』はミシュラン2018年版で2ツ星を獲得したレストラン。その店の裏に『noura』がオープンした。荒井昇オーナーシェフが日ごろから考えていたのは「料理人にとっても、お客にとっても2ツ星はやはり重い。新たにビストロを始めたかったのは、ホッとする場が欲しくて」。だから本当はあまり人に知られたくない、という。ただ、やるからにはキチンとした料理を出したい。そこで修業時代から信頼する松本義夫シェフを迎えた。スモークサーモンの前菜はシェフ二人のコラボ料理だし、南部高原豚のロースをチーズパン粉の衣でソテーした一品は古典料理。さらに『オマージュ』でも使っている芦屋『メツゲライクスダ』のハム、ソーセージを惜しげもなく使う。それでいて夜のコース3800円、アラカルトは前菜1500円、メイン2000円という安さ。しかも〆に台湾の屋台料理、魯肉飯(豚バラ肉煮込みかけご飯)がある!これぞ、ネオ=新しい、ビストロの形なのだ。前菜(ハーヴのクリームを詰めた自家製スモークサーモン)¥1,500、メイン(南部高原豚ロースのフォワイヨ風)¥2,000、〆ご飯(魯肉飯)¥500。『noura』東京都台東区浅草4-10-6TEL:03・6458・1255ランチ11:30~14:00LOディナー18:00~21:00LO月曜休、火曜ランチ休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2018年9月26日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2018年09月20日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『老酒舗(ろうしゅほ)』の朝食です。御徒町のガード下にぽつりと現れる異国。読めない看板、紹興酒の甕たち、活気のある厨房からは中国語が聞こえてくる。まるで中国の大衆酒場をそのまま移植してしまったような佇まいの『老酒舗』は、聞けばなるほど、神田・『味坊』をはじめ中国の奥深きリアルな食文化を日本に紹介してきた梁宝璋氏によるお店。今年2月のオープン以来多くの酒好きを魅了してきたが、新たなるチャレンジは朝食のスタート。北京の定番朝食を7時から10時まで楽しむことができる。自家製豆乳に揚げパンのセットは、カフェオレとクロワッサン的な黄金コンビネーションで、揚げパンをちぎり豆乳に浸して頬張れば、じゅんわりと油と豆の優しい香りが口いっぱいに広がる。あれこれ頼みたくなる小皿料理もいちいちあなどれず、包みたて茹でたての水餃子は豚肉と共に発酵白菜のうっとりするような香りが広がり、思わず、オォ……と声が漏れる。朝にうってつけの飲み物は老酒舗オリジナルの羊梅湯。昆布だしか高湯(鶏でとった最高品質のスープ)を選んで割った焼酎に、スパイスと梅干しを浮かべた一杯はほとんど温泉の役割で、飲むたび寿命が延びてしまいそう。食後はすっかり心がほどけ、満員電車の憂鬱も眠たい気ダルさも、もはや自分のものじゃない。全てを癒して元気をくれる、中国の朝の幸福な空気がここに広がっている。写真:早餐セット(揚げパンと豆乳と日替わり漬物)¥400に、発酵白菜豚肉水餃子¥240や自家製腸詰¥100、羊梅湯¥580など、小皿料理をずらりと頼んでテーブルを埋め尽くしたい。ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。「老酒舗」東京都台東区上野5-10-12TEL:03・6284・26947:00~23:00(朝食は月~金の7:00~10:00のみ提供、10:00~11:00 は営業切り替えのため閉店)無休※『anan』2018年9月19日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子
2018年09月16日スイーツライター・chicoさんの「お菓子な宝物」。今回ご紹介するのは、『Cuisson(キュイソン)』のココカドォです。黄金色に輝く焼き菓子に夢中になって通いつめた、奥沢の『Cuisson』。茨城にパティスリーとして移転すると繊細な生菓子にも心奪われたけど、おしくもクローズ。あの味わい深さは他になくキュイソン・ロスな日々を過ごしていたら、この7月に藤沢で再開された。しかも築92年の建物をリノベした古民家パティスリーという、心躍るシチュエーション。大正時代の趣ある格子ガラス戸の上に目をやれば、川崎達也シェフがフランスで少しずつ集めたアンティークの菓子型が賑やかに飾られ、日仏の古き良きものが美しく共存している。土間だったところに置いたショーケースに並ぶのは、純然たるフランス菓子。どれも味や香りは濃密なのに、口どけはとても軽い。「ココカドォ」なんてバタークリームがムースのようにエアリー。オレンジやパッションフルーツの果実味を放ち、生地共々すっと消えてしまう。川崎シェフが西麻布にあったグランメゾン『ザ・ジョージアンクラブ』にいた頃にも出していたそうで、なるほど食後にぺろりといける軽さ、なのに鮮烈な存在感を残していく。さらに「デセールも落ち着いたら始めます。奥沢の頃みたいに焼きっぱなしのお菓子ももっと並べたい」と楽しみは続く。近いうちにまたこの家に帰ってこよう。左下から時計回りに、20年作り続けているフランボワーズとショコラをピスタチオクリームで包んだ「エムロード」、オレンジとショコラ、バニラがとろける「シャルマン」各¥540、「ココカドォ」、トンカ豆とキャラメル香る「タルトレット・トンカ」各¥490(すべて税込み)。Cuisson神奈川県藤沢市弥勒寺2-5-10TEL:0466・76・506011:00~19:00月・火曜休(祝日の場合は営業。不定休あり)チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2018年9月12日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
2018年09月06日ギフトコンシェルジュ・真野知子さんの「おいしいギフト」。今回ご紹介するのは、『LITTLE WONDERS(リトルワンダーズ)』のハーバルコーディアルキットです。猛暑の疲れを癒してくれるハーブコーディアルのキットを、暑気払いのギフトにいかが? ハーバルセラピー(植物療法)の観点からブレンドし、日々の不調を気軽にメンテナンスできるハーブティーを 提案する『LITTLE WONDERS』は、世界中から集めたオーガニック、自生、無農薬の素材のみを使用している。このキットはそんなハーブや果物を漬け込み、エキスを凝縮させた、滋養強壮の効果があるとされる「コーディアル」が手軽に作れるもの。ボトルの中には氷砂糖とブレンドされたハーブやドライ果実が入っていて、そこにお湯を注ぎ30分から一晩ほど、好みの濃さに 漬けこむ。あとは茶漉しで漉すだけ。定番フレーバーは「レッドアップルシナモン」。ビタミンCたっぷりのハイビスカス&ローズヒップに、ドライアップルとシナモンが加えられている。お湯を注いだ瞬間から鮮 やかな赤色に染まり、シナモンが効いたエキゾチックな香りが漂う。夏のシーズナルブレンドはスミレ色の「バイオレットモヒート」。2種のミントにラベンダー、セージ、ロー ズマリー、レモンマートルなどをブレンドしたノンアルコールモヒート。ソーダ割にすると、シュワシュワッ と弾ける炭酸にミントの爽やかさが クールダウンさせてくれる。写真はハーバルコーディアルキット。左から、VIOLET MOJITO(9月までの限定発売)、RED APPLE CINNAMON各¥1,200。LITTLE WONDERS herbs&tea京都にあるハーブ専門のWebショップ。オーガニック、またはワイルドクラフト(自生)、無農薬の素材を手作業でブレンドしてパッケージしている。注文後、発送まで3~7日ほど。購入はwebで。まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2018年9月5日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子撮影協力・UTUWA
2018年09月01日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回は『Le Quatorze(ル・キャトルズ)』のステーキ・フリットです。6月1日にオープンしたビストロ『ル・キャトルズ』。この場所には一世を風靡した人気ビストロがあったが、経営が変わり、店内を改装。テーブル間隔を広く取り、ゆったりと大人っぽい雰囲気になった。ただし料理は変わっていない。というのも前店同様、常盤智徳シェフが厨房を守る。メニューには評判の高い“定番”と季節感のある料理が並ぶ(夜はパスタもあるのが常盤シェフの幅広いキャリアを物語る)。ところで、ビストロとは何なのか、知っていますか?日本でいちばん近いのは“定食屋”だろうか。メニューには暗黙の了解がある。前菜なら、パテ・ド・カンパーニュ(田舎風パテ)、サラダ・ニソワーズ(ニース風サラダ)、メインならステーキ・フリットを筆頭に、コック・オー・ヴァン(鶏の赤ワイン煮)、コンフィ・ド・キャナール(鴨の揚げ煮)などがラインナップされる(いわば定食屋のサバの味噌煮や豚の生姜焼きのように)。ただ、店によって味も仕上げも違うところが大切なポイント。『ル・キャトルズ』のステーキ・フリットは赤身を熟成させることでジンワリと肉の旨味を引き出し、それをていねいに焼くことで優しい肉質をキープ。脂ぎった固い肉と格闘する硬派なステーキが多い中で、この上品なステーキは女子におすすめしたい。ビストロの楽しみ方は、定番メニューから読み解くことにあり!Le Quatorze東京都渋谷区恵比寿南2-7-4クオリア恵比寿サウス1FTEL:03・3791・8845ランチ12:00~15:00(14:00LO)※土曜のみ、ディナー18:00~23:00(22:00LO)日・月曜休(月曜祝日の場合、日曜ランチ営業ありの月・火曜休)オーストラリア産アンガス牛のリブロースを熟成させた250gのボリュームステーキ。山盛りのジャガイモフリットが定番スタイル。牛リブロースステーキ ポンムフリット添え¥3,200。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2018年8月29日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2018年08月24日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『Sans Deconner(ソン・デコネ)』のランチコースです。休日の午後、渋谷の喧騒を抜けて松濤の方まで歩く。緑の溢れる鍋島松濤公園が見えてくる頃には辺りはすっかり穏やかになって、公園の真向かいに小さなレストランを見つける。『ソン・デコネ』。フランス語だと「んな、アホな」って意味らしい。笑える。と思いながら扉を開けば、20席ほどの店内。カウンターに座ればその向こうはキッチンで、シェフの渋谷将之さんの軽やかな手つきに目を奪われるうち、ビーツとすももの鮮やかな一皿が目の前に。ジューシーで甘くて、誰しもを笑顔にする味わいがベースにありつつ、時にハーブの爽やかさ、カカオのほろ苦さに遭遇する。それは平面に広がる味わいを思いがけず垂直に引き立てる効果があって、一言でいえば、きゅんとなる。料理はレシピ通り、というよりその日の食材で何ができるか即興的なひらめきを楽しむことも多いらしい。「整った料理よりも手作り感あるものが好きだし、気難しいおいしさよりまず楽しい!って思ってもらいたいんです」と渋谷シェフ。でも、だからといって無茶苦茶をやるわけじゃない。神戸とパリで20年弱フレンチに没頭し続け、たしかに何かを経た時間があるからこそ、その先にある自由はとても心強い。カジュアルな気風と芯のある料理、それを楽しむ自由な心。作りたての真っ赤なソルベを食べ終わる頃には、幸福な気持ちでいっぱいになっていた。前菜・メイン・デザートで構成されたランチコース¥2,500(前菜・メイン、またはメイン・デザートの場合¥2,000)。この日のメインはしっとりと火入れされた鶏胸肉・あさり・ズッキーニの一皿、デザートには赤い果実のソルベ。Sans Deconner東京都渋谷区松濤2‐13‐10TEL:03・6479・4625ランチ12:00~14:00LO、ディナー18:00~21:00LO日曜休(月曜はディナーのみ)ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2018年8月15・22日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2018年08月13日スイーツライターのchicoさんがおススメのギフトをご紹介。今回は『Libre(リーブル)』のフリュレです。コロンと並ぶ姿は果実のアート作品みたい。「かしこまらず、子供にもワイワイ気軽に食べてほしくて」と田熊一衛シェフは、この「フリュレ」を編み出した。パリのミシュラン三つ星レストランなど国内外の名店で研鑽を積んだ気鋭の料理人だが、自店ではその喜びをより気さくに。夜はレストラン、昼はふらっと寄れるパティスリーというスタイルで、美食家も子供もみんな楽しませる。薄いチョコの果実をパリと割ると、クリームがとろーり。不思議な景色に見とれながら口にすれば、ワッと湧き立つ果実の香りにまた驚く。「桃は福岡の朝倉産、バナナは奄美の宝島からと、全国の信頼する生産者から届く食材を使います。特にこのクリームは果物をしっかり煮詰めて、味を凝縮させるんです」。「ペーシュ」ならとろとろに煮詰めた桃とヨーグルトのクリームの中に、桃とパイナップルの果肉とタイム、さらにフルーティなソースも忍ばせ4層に。マイナス40℃で急冷しては層に包み、フレッシュな旨味をそのまま閉じこめていく。カプセルのように全ての味がはじけ出すのはいただく時。桃そのものの可憐な香りに、タイムとパイナップルの清爽感が寄り添う心地よさといったら!カラフルな果実には心躍る食の楽しみが詰まっている。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。Libre東京都港区白金1‐15‐36TEL:03・6447・707710:00~16:00(パティスリー)、18:00~21:00(レストラン)、21:00~(バー)不定休写真右手前から時計回りに、フリュレ マンゴー、ペーシュ、ココナッツ各¥900。イートインもできるけれど、公園ピクニックにも対応できるようにと、テイクアウトでは皿いらずでそのまま食べられるジャーに収められる。ホームパーティの手土産にも優秀。マンゴー以外は季節替わり。※『anan』2018年8月8日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2018年08月11日ギフトコンシェルジュ真野知子さんの「真野知子のおいしいギフト」。今回ご紹介するのは、パレスホテル東京『スイーツ&デリ』のカレーパンです。暑い日に無性に食べたくなるものってありませんか?私の場合はカレーパン。香辛料の香りが減退気味の食欲を刺激してくれ、スナック感覚で食べられる。特に個性豊かで素材のクオリティも高いホテルメイドが私好み。そのひとつがパレスホテル東京の、毎年8月だけ販売になる限定カレーパン。こちらのカレーパンは、フォカッチャ生地にひまわり油を使用した焼きカレーパンで、冷めても食感よく、おいしく食べられると評判だ。3年目となる今年はパンの形も昨年までのスティックタイプからコロンとした円形に変わり、具材も高級食材のフォアグラや、国産牛のほほ肉を贅沢に使ったものに。フォアグラのカレーパンなんて、響きだけで食いしん坊の血が騒ぐ(笑)。比内地鶏のひき肉をハーブとスパイスでエスニック風味に仕上げ、フォアグラのテリーヌと合わせたフィリングは、ふわぁっとフォアグラの香りを感じさせた次の瞬間に濃厚なコクで確かな余韻を残す。もう一方は、じっくりと手間をかけたシチューに柔らかく煮込まれたほほ肉がしっかり存在感を出す、肉々しい食べ応え。どちらもマイルドなカレー風味で、子供から大人まで楽しめる。グルメなカレーパンは、この季節の差し入れや手みやげにぴったり。まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。写真左・比内地鶏とフォアグラのカレーパン、右・国産牛ほほ肉とシチュードオニオンのカレーパン各¥500、8月1日~31日の限定販売。パレスホテル東京 ペストリーショップスイーツ&デリ東京都千代田区丸の内1-1-1パレスホテル東京B1TEL:03・3211・531510:00~20:00無休※『anan』2018年8月1日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子
2018年07月31日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『bricolage bread & co.』(ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー)の卵サンドです。15周年を迎えた六本木ヒルズは、あちこちでリニューアルを行っている。6月、けやき坂の一角にオープンした『ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー』は、表参道のフレンチ『レフェルヴェソンス』の生江史伸シェフがプロデュースするベーカリー&カフェレストランだ。ベーカリー部門には生江シェフと長年信頼関係を築いてきた大阪の超人気店『ル・シュクレ・クール』が東京初出店。パンもすべてオリジナルという気合の入れようだ。コーヒーはノルウェー・オスロの人気店『フグレン』とコラボ。そしてダイニングでは、生江シェフ考案のオープンサンドを楽しめる。上にのせる具にはハモのフライ、牛肉の煮込みなど、生江シェフならではの旬をとらえた“料理”が2週間交代で登場する。写真の卵サンドはユニークな定番。専用の卵焼きスプーンで作る目玉焼き、ピーマンやトマトなどのバスク風煮込みは、素朴な郷土料理的魅力にあふれる。ベースのパンは国産の全粒粉を使ったパン・ド・カンパーニュ。そこに、豆腐とサワークリームを混ぜたクリームをバター代わりに塗る。この組みあわせは鉄板。「毎日、食べているけど飽きない」と生江シェフ自ら大満足。エネルギー充電を必要とする一日のスタートに、ちょっと疲れた遅い昼食に。おいしいパンのある生活を。カリフォルニアのカリスマ女性シェフ、アリス・ウォータース氏考案の「エッグ・スプーン」で焼かれた目玉焼きは、白身の周囲がカリカリと香ばしく、黄身はトロトロの絶妙の仕上がり。豆腐サワークリーム+アリスの卵、ケイジャンピペラード(サラダ、スープ付き)¥1,500。カプチーノ(シングル)¥430。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。bricolage bread & co. (ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー) 東京都港区六本木6-15-1六本木ヒルズ けやき坂テラス 1F TEL:03・6804・1980(ベーカリー)TEL:03・6804・3350(レストラン)ベーカリー11:00~20:00カフェ、レストラン9:00 ~20:00(19:30LO)月曜休※『anan』2018年7月25日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2018年07月19日スイーツライター・chicoさんの「お菓子な宝物」。今回ご紹介するのは、『FRAGLACE(フレグラス)』のローズバニラ、ローズチョコレート、グリーンティーです。とろりと色っぽく舌にとろけると、たちまち可憐な香りに満たされる。食後の余韻まで美しく、ひと匙でみずみずしいバラのアロマに溺れそうになった。聞けばこのアイスクリーム、ミシュラン星付きレストランが愛用する、無農薬栽培エディブルフラワー専門店が手がけたという。しかもレシピは、「香り」を核とした料理に今、世界が注目する『TIRPSE』田村浩二シェフの作。バラは平塚で自然栽培される「YOKOTA ROSE」をメインに、重厚に香る奥出雲の「さ姫」もブレンド。世のローズスイーツは既製のバラエキスなどで作ることが多い中、フレッシュなバラをたっぷり使いアンフィゼ(香りを液体に移す)していく。「ローズバニラ」にはバニラにトンカ豆と、バラと同系の香りも重ねて。個性強めの香りがそっと脇役に回り、バラのアロマをより膨らませてくれるみたいだ。今年5月には佐賀・嬉野の茶葉ブランド『EN TEA』とコラボし、緑茶のアイスも始めた。土作りから取り組むオーガニック茶葉を茶師・松尾俊一さんがこのために調合。茶のポテンシャルを全て引き出したアイスは、舌にのせると奥ゆかしく妖艶な上級茶特有のニュアンスを醸しだす。「香りを食べる」夏の初体験、お茶かバラか、どっちからいく?左、中・FRAGLACE Rose(バニラ・チョコ食べ比べセット100ml×6カップ入り〈各3個〉)¥5,000。まずはそのまま、次にバラのコンフィチュールをあとがけで。バラの花びらは柔らかで、フレッシュなアロマがはじけるよう!右・FRAGLACE tea(100ml×6カップ入り)¥4,000。FRAGLACEwebサイトにて販売。送料は全国一律¥1,200(¥10,000以上送料無料)。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2018年7月11日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2018年07月04日ギフトコンシェルジュ・真野知子さんの「おいしいギフト」。今回ご紹介するのは、『住吉酒販』の純生ぽんずと袈裟丸水産塩うにです。東京ミッドタウン日比谷にオープンした博多発の『住吉酒販』。原料が育つ環境からこだわった選りすぐりの酒類や食品が並び、さらに角打ちも併設。お酒を飲まない私が素通りできずに引き寄せられたのは、お祝いの贈りもの用に博多水引が販売され、手土産にしたくなるようなパッケージが、キラリと光っていたから。店内奥には初めて出合う九州各地の食材や極上珍味がところ狭しと並んでいる。そのひとつひとつに付けられた手書きの商品説明にも、わくわくさせられる。まず私が手に取ったのは、佐賀の最高級赤うにの瓶詰。口に運ぶとほのかな磯の香りに溶けていくのは、濃厚な旨味と甘さ。ちょびちょびと少しずつ食べると、深い余韻を楽しめるけれど、もっと贅沢に使ってうにチャーハンや手軽にできる手巻き寿司にも。手巻きは、福岡・糸島産の有機だいだいの果汁を100%使った「純生ぽんず」とのペアリングで。白飯に混ぜ、酢飯代わりにして赤うにをのせ海苔で巻くだけ。だいだいのやさしい酸味と海苔の風味が、さらに赤うにの旨味と甘さを引き立てる。ポン酢は爽やかな酸味でさっぱりしているので、揚げ物にさっとかけたり、白身魚のカルパッチョなどにもアレンジしやすい。和紙の装いも、魅力的。写真右・果汁をたっぷり使い非加熱で仕上げた、純生ぽんず¥1,200(山口食品工業)、左・夏期にしか穫れない赤うにを甘塩で仕立てた、塩うに[赤]¥5,184(袈裟丸水産)。住吉酒販東京ミッドタウン日比谷店東京都千代田区有楽町1-1-2東京ミッドタウン日比谷B1TEL:03・6205・417211:00~21:00(角打ちは20:00LO)福岡・博多に本店を持つ酒店。お酒、食品、器などが揃い、日比谷店限定商品も。まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2018年7月4日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子
2018年06月27日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『Eme(エメ)』のパイ包焼きとタパスです。武蔵小山といえば全長800mの長い長い商店街が有名だけど、最近は路地裏におしゃれで元気なショップが増えている。最新の話題はグリーンショップ『トランシップ』の奥に、ワイン&ビストロ『エメ』がオープンしたこと!「気に入った物件に出合うまで4年かかりました!」と話すのは、横浜出身の武藤恭通シェフ。都内で料理修業してから、フランス、ニュージーランド、台湾など海外で合計2年 半、帰国後はケータリングや出張料 理人、パティシエ、ワインバーなど を経験し、ついに自分の店を持った。メニューにはフランス料理をカジュアルに楽しめるタパス(小皿)スタイルと、2人でシェアできるアラカルトを用意。「パイ包焼きは、バターの香りがいかにもフランス料理らしくて大好きな料理です。今回はアショワ(フランス・バスク地方の豚肉と唐辛子の煮込み)を具にしましたが、季節ごとに中身を変えていきたい」。ユニークなのは、天然海老のビスク(スープ)で作るクレームブリュレ。シェフの友人が営む甲殻類専門店『うぶか』で教わった海老からダシをとった、海老風味のクリームスープに、砂糖を焦がしたキャラメリゼの甘辛味が絶妙のコントラスト!シェフの多彩な経験が凝縮されたこの一品は自然派ワインとも相性ぴったり。花と緑のアーチをくぐると、“ワインと美食の園”。こんな店、近所に欲しい!写真手前・パイ包焼き¥2,800、左・天然海老のビスクのクレームブリュレ¥900、奥・ミキュイにした一本釣りの鮪の南仏マリネ¥1,500、ハーブワイン(フローラル)¥900、シトロンボール¥900東京都品川区小山3-11-2-1F奥TEL:03・5751・7636 ランチ11:30~14:30LO、 カフェ14:00~16:00(15:30LO)、ディナー18:00~23:00(22:00LO)月曜休営業時間は変更の可能性あり。※『anan』2018年6月27日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子
2018年06月26日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『SALUTS KITCHEN Market(サルーズ キッチン マーケット)』の春餅(チュンピン)です。千駄ヶ谷の路地裏にまるでパリのヴィンテージショップのような店ができたと思いきや、それが中華食堂だった時の驚きったらない。今年4月にオープンした『サルーズ キッチン マーケット』は、ヨーロッパの家具や食器に囲まれながら砂肝の紹興酒漬けや四川風水餃子を楽しめる“らしくない”店。でも「らしくないのがいい」のだと、オーナーのオサキカオルさんは言う。「リラックスできてヴァンナチュールが飲めて、高級すぎず普段から楽しめる中華料理店が欲しかったんです」。自分が満足できる食体験を追い求めてできあがったのがこの店なのだ。元来オサキさんは超がつくほどの食いしんぼう。7年ほど北京に在住した舌の記憶を生かしつつ、さらりと食べられる“疲れない中華料理”がメニューに並ぶ。登場すればワッとテーブルを沸かさずにはいられないのが、中華クレープ・春餅(チュンピン)。蒸籠で蒸されたクレープに色とりどりの野菜や叉焼、甜麺醤などを好きに包んで頬張れば、食感も風味もカラフルに広がりおめでたい気持ちに。心はすっかり中国の春節風景に持っていかれつつも、おかずを盛ったペールトーンの小皿はイングランドのヴィンテージで、トレイは梅干し用(!)のザルというカルチャーミックスっぷりは見事。オサキさんならではのセンスと想像力を積み上げた先に生まれたのは、どこにもなかった新しい中華食堂の姿なのだ。春餅¥900(1人前。注文は2人前から。写真は4人前)。地元の人々に根強い人気を誇る『ビストロ コンカ』の姉妹店として、『コンカ』の2軒裏隣にオープン。SALUTS KITCHEN Market東京都渋谷区千駄ヶ谷4‐22‐6TEL:03・6804・6034ランチ11:30~18:00 、ディナー18:00~22:00(通し営業)火曜休ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2018年6月20日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2018年06月13日スイーツライター・chicoさんの「お菓子な宝物」。今回は『REVIVE KITCHEN THREE HIBIYA(リバイブ キッチン スリー ヒビヤ)』(DELICATESSENデリカテッセン)のレモンと生姜のクリームパイほか、です。自然界の恵みを力に、健やかな美しさへと導くコスメブランド『THREE』。東京ミッドタウン日比谷の『REVIVE KITCHEN THREE HIBIYA』にできたデリカテッセンも、そのコンセプトとリンクしている。並ぶお菓子は心、体、肌の再生に着目した、いわば食べるコスメ。だからできるだけオーガニックな旬の大地の恵みを使い、オールグルテンフリー。血糖値が上がりやすい白砂糖を避け、きび糖やブラウンシュガーで甘みをつける。「でも、ストイックになりすぎないようにしています。食べる楽しみを犠牲にするのは少し違うので」と西博美シェフ。京抹茶を使った抹茶羹なら、ラム酒香るマスカルポーネクリームと合わせて。ラム酒の香りで奥行きが広がる、抹茶の新しい喜びに溢れている。月桃やレモンといった『THREE』のコスメと共通の素材使いもユニーク。「レモンと生姜のクリームパイ」は、広島産米粉のザクザク香ばしいタルトに、瀬戸内のレモンで仕立てたクリームの甘酸っぱさが爽快。さらには高知産生姜で香りをつけたメレンゲがふわりと重なり、どこまでも清々しい。心も体も、五感の隅々まで満たしてくれるホリスティックなスイーツに、人とお菓子の新たな関係が始まる予感!チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。手前から時計回りに、レモンと生姜のクリームパイ¥400、抹茶羹 マスカルポーネクリーム¥400、あんこジンジャーチョコレートパウンドケーキ¥550。すべて添加物や遺伝子組み換え食品不使用。和の食材が多いのは、体に馴染んだ土地のものを食べるのが良いとされる“身土不二”の考えから。旬ごとにラインナップは変わる。REVIVE KITCHEN THREE HIBIYA(DELICATESSEN)東京都千代田区有楽町1-1-2東京ミッドタウン日比谷2FTEL:03・6273・341411:00~21:00不定休(施設に準ずる)※『anan』2018年6月13日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2018年06月11日