媚薬のようなお菓子、チョコレート。食べても贈っても、幸せを運んでくれる“とっておき”を、ライター・トミヤマユキコさんに紹介していただきました。高級だけれどさりげない。甘く小さな幸福のタネ。お腹がいっぱいになるわけではないのに、たったひと粒で幸せになれる。チョコレートの魅力は、その「ひと口あたりの幸福含有量の高さ」にあると思います。この小さな幸福を求め、チョコレートに関してだけは己にちょっとした贅沢を許しています。普段も何かしらバッグに入れているのですが、ポータブルなチョコで好みのものがなかなか見つかりませんでした。けれどあるとき、紀ノ国屋で『ゴディバ』の「パールミルク」を発見。小さな缶入りで持ち運びやすいうえに高級感があって、なんといってもベルギーの名ブランド『ゴディバ』ですから味は間違いなし。これは理想的!とすぐに購入し、それから定番に。ひと粒が小さいので食べる量をコントロールしやすいし、容器がミントタブレットサイズなので、仕事先で食べてもおやつだとばれにくい点も気に入っています(笑)。ゴディバパールミルク¥723(税込み)ベルギーを代表するチョコレートブランド。口に含むとさらりと溶ける真珠のような粒状のチョコレートは、ほかにダーク、ミントなど全4種。全国に約290ある店舗のほか、オンラインで購入可能。●ゴディバジャパンTEL:0120・116811贈り物には、珍しいチョコレートや、1店舗しかないお店のものを選ぶことが多いです。『クラフトチョコレートワークス』は散歩中にたまたま見つけた、ビーントゥバーの専門店。もはやカウンセリングといえるほど接客が丁寧で、初めて訪れたときも、お酒好きの私にぴったりの一枚を選んでくれました。以来よく利用していて、贈る相手にどんなチョコレートが合うか相談することも。一枚一枚に物語があり、包装も素敵。男女を問わず差し上げやすいお菓子です。クラフトチョコレートワークスエクストラカカオ¥1,400(税込み)ローストしたナッツを思わせる香りとほのかな甘みが特徴の、カカオ分85%のチョコレートバー。このほか常時10数種類のバーが揃い、いずれもオンラインでも購入可能。●東京都世田谷区池尻2-7-4TEL:03・5787・6528トミヤマユキコさん早稲田大学文化構想学部助教として、少女マンガ研究を中心としたサブカルチャー関連の講義を行う。著書に『パンケーキ・ノート おいしいパンケーキ案内100』(リトル・モア)ほか。※『anan』2018年1月17日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・堀江直子文・新田草子(by anan編集部)
2018年01月11日食べてうれしい、贈って幸せ。あの人が愛するチョコレート。今回は、文筆家・甲斐みのりさんに、オススメの2つのチョコとともに、溢れんばかりの“チョコ愛”を語っていただきました。ひいきにしたいのは、すべてがチャーミングな一箱。台所の一角に、チョコレート用の籠がある。板チョコ、球体、動物型、宝石のようなもの。そのときどきで種類は違うけれど、ほぼ空になったことがない。仕事に出る前にのぞき込み、“今日はこれ”と、ポケットに差し入れる。私のお腹は隙間が余すほどあるのか、人前でよくグーと鳴る。それをどうにか治めるため、チョコレートを持ち歩くようになった。道を歩きながら。信号待ちや駅のホームで。行儀が悪いことを気にして人に見られぬよう、こっそりと口へ運ぶ。そうして何事もない顔で、甘い塊を少しずつ溶かす。張り詰めた緊張を和らげてくれるのもチョコレート。もう何年も仕事の相棒で、頼もしい縁の下の力持ち。日頃ひっそり付き合う分、家の中では堂々と。時間をかけて目と舌で味わう。チョコレート選びの基準は複数あり、その一つが愛らしい箱。箱がいいと味もいい。手をかけ仕上げた我が子を、見目好く飾り送り出すのも職人愛。6種のチョコレートが“おうちBOX”に入った、鎌倉『ショコラテ ロミ・ユニ』の「おやつチョコ」は、自分用のとっておき。甘さも酸味もほろ苦さも身体中に染み渡り、見慣れた景色が麗らかに色づく。ショコラテ ロミ・ユニオランジェット¥790シトロネット¥790おうちBOX入りはこの2種のほか、「コロコロ」など全6種。4箱入り、6箱入りのセットも。『ロミ・ユニ コンフィチュール』『メゾンロミ・ユニ』でも販売。3月下旬まで。オンラインでも購入可能。●神奈川県鎌倉市西御門2-1-14TEL:0467・38・7071大切な人への贈り物に選びたいのは、ホワイトとミルクのチョコクリームが可憐に結びつく冷菓、夙川『エルベラン』の「生チョコふたつ」。コロンとまるく優しい気持ちを、うっとりするほどなめらかな口溶けに託して。エルベラン生チョコふたつ「金のはちみつ」 5個との10個入りセットで¥1,150(税込み)フランス・ヴァローナ社のチョコレートを生クリームで練り上げた、口溶けの良い2色のクリームをボール状に。オンラインでは、タスマニア産のはちみつを使ったお菓子「金のはちみつ」とのセットで購入可能。冷凍商品。●兵庫県西宮市相生町7-12TEL:0120・440・380かい・みのり旅や散歩、お菓子、雑貨と暮らしなどをテーマに、書籍や雑誌で執筆。歌手・声優の中島愛さんとの共著『音楽が教えてくれたこと』(ミルブックス)が、今月末に発刊予定。※『anan』2018年1月17日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・堀江直子文・甲斐みのり(by anan編集部)
2018年01月10日猫好きにとってはブームであろうがなかろうが、猫は無条件に愛おしい存在。自分の飼い猫はもちろん、よその家の猫や野良猫でも、姿を見ればついカメラを向けてしまう…。そんな猫好きの心をくすぐる一冊が『猫の撮リセツ』。「猫は宇宙一かわいい」がもはや口癖というフォトグラファー、清水奈緒さん初の著書だ。「世の中にはさまざまな猫の本や写真集があるのに、猫の撮り方のおしゃれな実用書はない。あれば楽しいのに…とずっと思っていたんです」そんな長年の秘めた思いから生まれた本書のテーマは、“飾りたくなる猫の写真を撮ること”。「猫って姿もしぐさもすごく絵になるんです(笑)。だから、日々の記録やSNS用にスマホでラフに撮るだけじゃなく、せっかくならちゃんと撮って部屋に飾ってほしいなと」この本にはそのためのアイデアがぎっしり。雑誌や書籍でおしゃれな猫写真をたくさん撮ってきた清水さんのテクニックを、マニアックなまでに余すところなく紹介している。「飼い猫を撮るのは基本的には家の中。必ずしも好条件ばかりではありません。でも、おしゃれで片付いた空間じゃなくても、工夫次第でフォトジェニックな写真は撮れます。今回は実例を挙げていろんな提案をしていますが、まずトライしてみてほしいのが、高い場所にいる猫を下から見上げる構図。背景となる天井は白がほとんどですし、情報量を減らせるのですっきりと見せられます。あとは、ペンなどをゆっくり動かして目線をもらうワザもおすすめ。首を傾げたり、いい表情が撮れるはず」まさに猫を飼っている人はすぐに試したくなるアイデアが満載だが、ページをめくるごとに目に飛び込んでくるのは、思わずキュンとする猫たちの愛らしい姿や表情。猫を飼っていない人にとっても、写真集として十分楽しめる内容に。いや、むしろ愛猫とフォトセッションをするような幸せな暮らしを夢想して、身悶えすることになるかも!?しみず・なお写真家。京都市生まれ。同志社大学文学部英文科卒業。シカゴ美術学院で写真の基礎を学び、大阪で内池秀人氏に師事。現在は東京を拠点に雑誌、書籍等で活動。愛猫デコと暮らす。飾りたくなる猫写真を撮るテクニックを、かわいい実例写真とイラストとともに紹介。猫好きは必見の、おしゃれで使える一冊。エクスナレッジ1500円本書の写真から。2枚目・首傾げポーズはペンで興味をひきつつ撮影。3枚目・高い所が好きな猫の習性を生かして下から撮影。覗き込む顔にはドヤ感も。※『anan』2018年1月3・10日号より。写真・清水奈緒文・野尻和代(by anan編集部)
2018年01月04日ギフトコンシェルジュの真野知子さんがおすすめするギフトをご紹介。今回は『山壽杉本商店』のティーバッグです。2018年の干支は戌。こま犬のイラストと紅白カラーで、新年のめでたさ満載のこのルックス。まずはそこにひと目惚れ。かわいくないですか?お菓子が入ってそうな佇まいだけど、中身は日本茶。ティーバッグの持ち手が猫のシルエット型や力士に侍など、ユニークなデザインで人気の『山壽杉本商店』の、干支をパッケージモチーフに使用したシリーズ。左のお守り型と右のプチ缶は緑茶のギフト。手前は、正方形の袋3つを束にして紐で縛ったコンパクトな「ひと揃え」。そのパッケージには熨斗紙のように、こま犬柄の紙が袋の上から巻いてあり、いちいち丁寧なのだ。お茶の淹れ方の説明書まで付いている。袋を開けてみると、ティーバッグが1つだけ!なんという心の配りよう。そんないたれりつくせりの仕様に好感度がさらにアップする。こちらの茶葉は抹茶入りの玄米茶と丁寧に焙煎された緑茶、香ばしほうじ胡麻ほうじティーバッグがセットになっている。焙煎黒胡麻を加えられたほうじ茶は香り立つ味わいで、焙煎した黒胡麻に一番茶のみを使った浅炒り棒、浅炒りと深炒りの茶葉がブレンドされている。日本のお正月にはやっぱり日本らしいものがふさわしい。親戚や友人、職場の方へのお年賀や新年のご挨拶ギフトにいかが?奥左・戌年お年賀 お守り型ティーバッグ(7個入り)¥750奥右・プチ缶ティーバッグ(5個入り)¥750手前・茶ひと揃え(3個入り)¥620山壽杉本商店静岡県静岡市葵区錦町19 静岡県産の高級茶の一番茶をたっぷり詰め込んだティーバッグ。『東急ハンズ』新宿店4階ほかで取り扱い。まの・ともこギフトコンシェルジュ。金沢の金箔メーカー、箔一の婚礼ライン「HAKUICHI Wedding」を監修。※『anan』2018年1月3・10日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子
2017年12月31日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回は『l ’intemporel(ランタンポレル)』の鹿のロティ 杏のソースです。いよいよジビエ料理のシーズン到来。ジビエは今や特別な素材ではない。フレンチやイタリアンのレストランでは定番の季節メニュー。とはいえ、ジビエは扱いがなかなか難しい素材で、どこで、どんな方法で仕留められたのかを理解し料理する、スペシャリストとしての知識と技術、そして経験が重要になる。11月にオープンしたばかりの外苑前『ランタンポレル』の内藤和敏シェフは、長野県生まれのベテラン。蓼科高原にいたときはシーズンになると猟に同行していたので、今でもその季節には「気持ちがざわつく」という。「好きな組み合わせは、鹿と杏」。杏は信州ならではのフルーツだから、信州の野山を走る鹿は食べているはず。「ジビエはシンプルにロティ(フランス語で“ロースト”に相当)するのがいちばん。ソースはその動物が食べている木の実や果物を使うというのがセオリーだと思う」。見て、見て!鹿のヒレの清らかな肉質を。ナイフを入れるとスーッと切れて、ドリップもない。キノコとゴボウのつけ合わせからほんのりと立ち上る土の香り!杏、エシャロットをバターで炒めてたっぷりのブランデーで仕上げる甘いソースがよく合うこと。鹿のフィレがまた、赤身ならではのすっきりした後味。これぞジビエ・ド・ジャポネ。未体験の方、絶対に挑戦してみて!コースは選ぶ料理の値段の合計によって金額が異なる。肉料理はプラス¥3,500。この料理は3月いっぱいまで。注文の際は5日前までに予約を。l’intemporel東京都港区南青山4-9-3VIVRE AOYAMA 1FTEL:03・5413・5750ランチ12:00~15:00、ディナー18:00~23:00月曜休コースの値段は¥3,800から¥15,000。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2017年12月27日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2017年12月20日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『si.si.Nibotan(シシニボタン)』のにぼたんです。「新しい御馳走の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上のものである」というのはあまりに手垢のついたブリア・サヴァランの名言だが、それでもやはり新しい味とその発見者の存在は尊い。昨今、“熟成肉”という美味を世に知らしめた『カルネヤ』の高山いさ己シェフが新たに生みだしたのは、にぼしのパスタだ。にぼし×パスタ…と聞けば、一見おかんの創作料理的な危うさを感じてしまうが、そこはプロ中のプロ。高山氏ならではの技術と論理によって完璧な味となる。そんなにぼしパスタ=通称にぼたんの専門店『シシニボタン』が日本橋にオープンしたのは10月末。食券機とカウンターから成る空間こそ見慣れた街のパスタ屋だが、そこで現れるにぼたんはあまりにオリジナルだ。「にぼしは旨味の塊。チーズの感覚でパスタと和えたとき、これはいけると確信しました」と高山氏。にぼしフレークとバターが絡まり旨味が炸裂する太麺のパスタは、唯一無二の新しさと普遍的な美味しさを兼ね備えた最強の食べ物だ。更に特筆すべきは食べ終わりの軽やかさ。「ソースに柑橘を忍ばせています。にぼしの酸が分解されて、胃に重くならないんですよ」。あらゆる要因で胃にズシっとくるのがパスタランチの宿命だと思っていたのに、この後味はささやかな革命だ。にぼたんの登場以降、界隈企業の午後の生産性は軒並み上昇している。かもしれない。にぼたん(中)¥850。うずらの卵、岩海苔、赤タマネギ、それから燻製パプリカパウダー(高山氏いわく“万能パウダー”)をまとわせた低温調理の焼き豚らがパスタを賑やかす。卓上にオイルとともに置かれた煮干しのペペロンチーノ炒めは、料理が来るまでの間、スナック感覚でつまむこともできる。si.si.Nibotan東京都中央区日本橋小舟町4‐9TEL:なし10:30 ~15:30(土曜11:00~15:00)日・祝日休店舗情報はInstagram(@si.si.nibotan)参照。ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2017年12月20日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2017年12月19日スイーツライターのchicoさんがおすすめするスイーツをご紹介。今回はホテル雅叙園東京 PATISSERIE『栞杏(りあん)1928』の紅玉のタルトです。きらきら透けるりんごチップが小さな帆船みたいな『栞杏1928』の紅玉のタルト。カワイイのはさておき、この時期あちこちのパティスリーで出てくる秋冬の定番だよね、なんて何気なくいただくと、目がさめるほどの衝撃!口いっぱいにりんごの甘酸っぱさ、滴るような果実味、可憐な香り、火を入れたりんごの奥深い旨味……りんごのあらゆるおいしさが溢れ出す。「直径6cmほどのタルト1個に紅玉を1.5個使います」と生野剛哉シェフ。聞けばただりんごがたっぷりなだけではない。4つの調理法で紅玉の魅力を引き出すという。まずはりんごジュースで煮た紅玉でりんごの旨味と甘さをアピール。その奥にはシナモンとカルバドスでバターソテーした紅玉をゴロンと塊で入れて、果肉を齧る喜びを忍ばせる。表面にフレッシュのりんごを並べて焼けば、鮮やかな赤いストライプが出現。りんごチップは極薄にしたりんごをシロップで真空調理、味を染み込ませてからオーブンで乾燥させたもの。よくあるスカスカなドライアップルとはまるで別モノで、ぬかりなく味わい深い。どのパーツも余分な甘さをつけず、シナモンもクレームダマンドも控えめにして、りんごを前面に。一口いけば、フルスロットルのりんごのおいしさが押し寄せる!紅玉のタルト¥450(2/28までの期間限定)。4つの手法で引き出されたのは味だけにあらず。シャリ、サク、くにゅ、じゅわり、りんごのいろんな食感も楽しんで。ホテル雅叙園東京PATISSERIE『栞杏1928』東京都目黒区下目黒1-8-1ホテル雅叙園東京1FTEL:03・5434・5230(直通)10:00~20:00無休今年9月にオープン。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2017年12月13日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2017年12月12日マリオン ヴィンテージ(MALION vintage)は、シェル(cher)でデザインとバイイングを担当していた粕谷栄莉子と販売を担当していた清水亜樹が始めた日本のファッションブランドだ。2017年よりスタートし、2018年春夏コレクションで2シーズン目を迎える。古着を“魔法のように”蘇らせるマリオン ヴィンテージのユニークさは、ヴィンテージアイテムを使って商品がデザインされていること。テキスタイル作り・探しから始まる通常のファッションブランドとは異なり、クリエーションは買い付けからスタートする。粕谷栄莉子、清水亜樹が共に行うという買い付けは、ツイードジャケットやデニムといったメンズライクなものも対象となり、中にはデットストックのシーツなど洋服とは縁遠い斬新なものも存在する。それらを持ち帰りデザイン。男性らしいものを女性らしく、反対にフェミニンなものはメンズライクに形を変えるのが彼女たちのモットーだ。始まりは「コルセットベルト」からマリオン ヴィンテージはシェル内でスタート。彼女たちが務めていたシェルでは当時、裾をカットオフしたものやスリットを入れてアレンジしたデニムが人気だった。このため、オフィスには、リメイク時にどうしても出てしまうデニムの端切れが溢れていたという。そこに目をつけた二人は、このデニムの切れ端を使ってパッチワークコルセットベルトを製作。これが結果マリオン ヴィンテージの初めての商品となり、店頭販売すると瞬く間に売れた。2017年3月シェルの解散と同時に、粕谷と清水はマリオン ヴィンテージを立ち上げる。古き良きヴィンテージの生地を活かして“誰かが大切に着ていた古き良きものに新しい息吹を与える”ことをキーワードに生まれたマリオン ヴィンテージの商品は、全て国内で生産されている。「昔の生地は手が込んでいて丁寧に作られている」と粕谷の言葉からもわかるように、彼女たちが作る洋服はヴィンテージ生地の良さを生かしたものが多い。例えば、真っ白なフィッシャーマンニット。肉厚で暖かな印象はそのままに、ニットトップスからニットボトムスへと転換される。この際フェミニンに解釈することをスパイスにリメイク。出来上がったのは、フィッシャーマンニット特有の網目模様の残したミニ丈のスカートだ。2018年春夏コレクションは18年1月より発売新作となる2018年春夏コレクションは、2018年1月より伊勢丹新宿店を中心に展開。ホワイトのレースやコットン、シースルー素材を多用したワンピースやショートパンツなどが多く登場している。リメイクの名残を感じさせるパッチワークの手法も多く起用され、ももやひざの位置で切り替えを施したワイドパンツも誕生。ヴィンテージならではの趣あるレースから覗く肌が、暖かな季節の訪れを感じさせる。また、ファーストプロダクトの素材となったデニムは進化。ストラップを配したガータータイプ、キラキラと輝く箔プリントを添えたスリットスカートやパンツに。どちらも濃淡異なるデニムをミックスさせ“味のある仕上がり”になっている。1周年を祝うランウェイショーもマリオン ヴィンテージは、18年春夏コレクションの展開に先駆けランウェイショーを開催。全18ルックから成るショーは新作に交えて、このために特別に作られたデニムドレス、50年代のデットストックシーツで作られたオフショルダードレスも組み込まれた。またジュエリーブランド「EICA」とのコラボレーションアクセサリーもランウェイに。会場には1日限定のショップも設けられ、新作を始め、粕谷と清水が買い付けたヴィンテージ品、復刻した人気商品などが販売された。【アイテム詳細】マリオン ヴィンテージ 2018年春夏コレクション展開時期:2018年1月取扱店舗:伊勢丹新宿店ほか住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1<アイテム例>・ギャザーワンピース 38,000円+税・クロシェ レース パンツ 38,000円+税・デニム ガーター 19,000円+税・デニム タイト スカート 35,000円+税【問い合わせ先】MALION vintageTEL:03-5787-8911
2017年12月07日俳優でありコメディアンであり、「日本スタンダップコメディ協会」の会長でもある清水宏。その活動が海外にも広がっていることを知っている人も少なくないだろう。イギリスを皮切りに、アメリカ、カナダ、台湾、韓国などでエネルギッシュなスタンダップコメディを披露してきた。そして今年、いよいよ乗り込んだのがロシアである。果たしてかの地は清水をどう受け止めたのか!?『清水宏の世界を笑わせろロシア編~ロシアからホワィをこめて!~』と題し、12月15日(金)・16日(土)に東京・CBGKシブゲキ!!にて、その報告会が開催される。【チケット情報はこちら】「自分は世界に通用するのか」。表現者であれば胸によぎらせずにはいられないそんな思いを抱えていた清水が、初めて海外に出たのが2011年。イギリス・エジンバラフェスティバルフリンジに5年連続で参加し、評価を得てきた。以来、世界に飛び出して孤軍奮闘するその姿を、「ドキュメンタリーコメディトークライブ」として、映像を取り入れながらハイテンショントークで綴ってきた清水。「自分では『ひとり情熱大陸』と呼んでますが(笑)、僕が全部語るんです。海外での情景、そのときの自分の心情、相手の気持ち。“急に来たってできるわけないんだよ。なんでわからねーんだ”みたいなことを、やっぱり向こうは思うわけですね。僕が強引に行ってるから。そういう窮地に陥ったときにどうするか。僕と一緒に傷つきながら(笑)、喜怒哀楽をリアルに感じてもらいながら観ていただける、“同時体感ドキュメントコメディ”です」。なかでも、9月中旬から8日間、サンクトペテルブルクとモスクワで13回のステージに立った今回のロシアの旅は、日々起こることにハンパない緊張感があったらしい。そもそもフェイスブックで「ロシアに知り合いのいる人いませんか」と呼びかけるところから始めたというのだから、現地での壁の大きさも推して知るべし。「小さくて寒くて暗くて客も無愛想な小屋で、僕のロシア語がまったく通じず白けてて、っていうところから始まりました。あの環境でよくあきらめなかったと自分を褒めたいです」。そう。結論を言ってしまえば、それでも光に辿り着くのだ。「だから、前半はもう手に汗握る苦難の連続をどんどん笑いにして、後半はロシアという底知れないエネルギーを持つ国を好きになる入口になるようなものをお届けできるんじゃないかと思ってるんです。ひいては、自分の日々の生活や人生にもつながるよねと、観てくださる方に思っていただけるようなものになれば」。胸を撃ち抜く清水の熱いコメディ、ぜひとも体験したい。チケットは発売中。取材・文:大内弓子
2017年12月06日覚せい剤取締法違反容疑で逮捕・起訴されたものまねタレントの清水良太郎被告(29)の初公判が12月15日、東京地裁で行われる。 良太郎被告は10月10日、都内のホテルで覚せい剤を吸引。一緒にいた風俗嬢が「薬物を飲まされた」と通報し、翌11日に覚せい剤取締法違反で逮捕。その後、起訴されていた。 「大々的に報道され社会的制裁は十分に受けた。おそらく、初公判で結審し、執行猶予付きの刑が言い渡されるだろう」(司法担当記者) 初公判に向けて注目されるのが、父・清水アキラ(63)の言動。逮捕直後には会見を開き、集まった報道陣に対し涙ながらに謝罪。自身と同じ事務所をクビにすることを宣言し、後日解雇した。 その後も拘留されている警察署に面会に訪れ、集まっていた報道陣に対応。「初公判まで保釈しない」と良太郎被告に伝えたことを明かすなど、かなり厳しい態度で“不肖の息子”に対峙していた。 「父が身元引受人として良太郎被告を更生させることになるでしょうから、初公判には情状証人として出廷する可能性が高い。もし出廷しない場合でも、何らかの対応をすると思われます。二度と不祥事を起こさせないよう、厳格に更生させることになりそうです」(芸能記者) 父の思いがしっかり良太郎被告に伝わればいいのだが……。
2017年12月05日ギフトコンシェルジュの真野知子さんがおすすめするギフトをご紹介。今回は『茅乃舎』のおかきです。米菓といえば、塩っ気が前面に出てくる印象だったけれど、別格な物に出合いました。だしブームの火付け役だと私が思っている『茅乃舎』。次々と店舗が増えている中でも東京駅・グランスタ丸の内にオープンした新店には、一部店舗だけの限定商品があった。そのひとつが米菓の専門店『赤坂柿山』による茅乃舎別誂えのおかき。「薄焼きだしおかき」と「かきもち」の2種類、6つの味が揃う。だしおかき?どんなだろう?誂えという響きもなんだか好印象。せっかくなら全部食べてみたくなる、ということで36枚入りのボックスをセレクト。糯米のつぶつぶの食感を生かした薄焼きのだしおかきは、鰹昆布だしの風味を生かしたあっさりしたもの、国産の真昆布を混ぜ込んだ旨味の深い味わいのもの、青柚子胡椒の香りがふわっと広がる軽やかな辛さが余韻を残すものの3種類。そして昔ながらの製法でサックリと焼き上げられた、かきもちも3種類。大豆がぎっしりで豆々しい香ばしさに、野菜昆布だしの優しい風味のもの、特製だれに青柚子胡椒の爽やかな辛みを効かせたもの、さらに見た目も存在感ある黒胡麻は鰹昆布だしの風味と合わさった味わい深さ。上品なだしの風味を纏いながら、全く違う面白さや、新しさ。存分に味わってみてほしい。茅乃舎 東京駅店(グランスタ丸の内)東京都千代田区丸の内1‐9‐1 グランスタ丸の内TEL:03・6551・2322月~土曜・祝日8:00~22:00(日曜・祝日最終日~21:00)無休JR東京駅構内地下1階改札外。おかき 36枚入り¥3,456(税込み)。写真左上から時計回りに、慶長薄焼きだしおかき(昆布)、胡麻かきもち(鰹昆布だし)、豆かきもち(野菜昆布だし)、豆かきもち(青柚子胡椒)、慶長薄焼きだしおかき(鰹昆布だし)、慶長薄焼きだしおかき(青柚子胡椒)。6種各6枚、箱入り。慶長薄焼きだしおかき、豆かきもち共に2種×3枚ずつ入った、12枚入り¥1,296(税込み)も。まの・ともこギフトコンシェルジュ。金沢の金箔メーカー、箔一の婚礼ライン「HAKUICHI Wedding」を監修。※『anan』2017年12月6日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2017年12月04日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回は『DAOLMO (ダ オルモ)』の豚の血のタリアテッレ グラウケーゼ添えです。血のパスタと聞いてちょっと引いたあなた。どうか驚かずに食べてみて。もともと動物は人間にとって貴重な栄養源で、血液もそのひとつ。一般には“食材”としてカウントされにくいが、血液を食材とする食文化を持つ国や地域だってちゃんとある。日本では沖縄。チーイリチャーという「血の炒め煮」は家庭でも作られる肉と野菜の炒め物。韓国では「スンデ」といって、豚の腸にもち米や野菜、春雨、そして豚の血を入れて蒸して食べる。フランスの「ブーダン・ノワール」、ドイツにも「ブルートヴルスト」(文字通り血のソーセージ)がある。そしてイタリアでは、パスタになって登場する。北の郷土料理がお得意な神谷町『ダ オルモ』の北村征博シェフの最新作は、この春、北イタリアに行って出合った「豚の血のタリアテッレ グラウケーゼ(チーズのこと)添え」。現地でも出しているところは少なく、“絶滅危惧種”のパスタだ。だが、北村シェフにとっては北イタリアらしい力強いパスタの“発見”。帰国してさっそく再現に取り組んだ。ゆであがったパスタの上に、溶かしバターとチーズ、そして細かくカットしたシブレットをかけて提供する(パスタには沖縄の島豚の血を使用)。肝心のパスタはどんな味か?酸味や生臭さはなく、コクが感じられる。食べ終えると、イタリア的血中濃度が高まる気がするのは私だけ?DA OLMO東京都港区虎ノ門5‐3‐9ゼルコーパ5-101TEL:03・6432・4073 11:30~14:00LO(火~金曜のみ)、18:00~23:00日・祝日休タリアテッレは、手打ちパスタ。毎日打っているが、豚の血のタリアテッレを注文する場合は予約の際、確認のこと。ランチでもディナーでも食べることができる。¥2,400いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2017年11月29日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子
2017年11月27日京都にあるコミュニティストア トゥー シー(Community Store TO SEE)で、京都・清水焼のブランド・トキノハとのエキシビジョン「TO SEE ? 展」が12月10日まで開催している。コミュニティーストア トゥー シーは、京都御所西の閑静な一角にある1棟のビル。写真家の中島光行(nakajimamitsuyuki.jp/)により2016年12月にオープンした。1階にはコーヒースタンドとストアスペースを、2階は展示やポップアップストア、ワークショップをするための空間となっている。開催中の「TO SEE ? 展」は、1階と2階のフロアを使用した企画展となる。日本の“写し”という文化に習い、カタチの美しい道具や日常生活の中にあるカタチを陶器で表現した。例えば、アイスクリームのパッケージを白い陶器に変化させることで、そこに際立って見えてくるカタチの美しさに気づく。さらに、その美しいカタチは機能と実用性のある“入れ物”として生まれ変わるのだ。また、期間中はトキノハのスタンダード商品や新作も店頭に並ぶ。キャンバスのような白を基調とした空間で見る作品は、ユーモアと奥深さを独自の視点で体感することができるだろう。丁寧に淹れた珈琲を味わいながら、ゆっくりと流れる時間を堪能してほしい。「トキノハ」清水大介・友恵の陶芸家夫婦が営む清水焼のブランド。“生活に寄り添う器”をコンセプトにどんな生活スタイルにもすっと溶け込むような器作りを目指す。また、“手でつくる”ということにこだわり、全ての工程を手作業でおこなう。清水焼団地に工房・ショップを構える。 【イベント情報】「和菓子とTO SEE × トキノハ」会期:11月23日「和菓子店 青洋」店主・和菓子職人の青山洋子をゲストに招き、和菓子とTO SEE ×トキノハの器のスペシャルイベントを開催。参加自由 ※和菓子が無くなり次第終了「題名のない写真館 2」会期:12月9日、10日■13:00〜Community Store TO SEEの1周年イベント「題名のない写真館」を1日限定で同時開催する。写真館では写真家であるCommunity Store TO SEE主宰の中島自らが店主となり、希望者にその場でポートレートを撮影。TO SEE × トキノハ限定の写真立てに入れて納品する。■20:00〜22:00トキノハ店主の清水大介とCommunity Store TO SEE主宰の中島光行による特別バーを営業。<取材協力>Community Store TO SEE住所:京都市中京区衣棚通竹屋町上ル玉植町244電話:075-211-7200営業時間:11:00〜19:00定休日:火曜日&不定休www.t-o-s-e-e.jp
2017年11月22日現在、日本テレビ系にて放送中のディーン・フジオカ&武井咲W主演ドラマ「今からあなたを脅迫します」に、松下奈緒が出演することが決定。松下さんは、後半戦の重要な鍵を握る登場人物として、11月26日(日)放送の第6話から登場する。本作は、ディーンさんが“脅迫屋”千川完二を演じ、武井さんがお人よしのお嬢様・金坂澪を演じる、新感覚“脅迫”エンターテインメント。今回新たに発表された松下さんが演じるのは、千川のいまは亡き恋人・来栖稚奈。それまで一匹狼の脅迫屋として日陰で孤独に生きてきた千川に、人生のターニングポイントとなる大きな影響を与えた人物という役どころだ。松下さんがが参加しての撮影初日は、脅迫稼業で怪我を負った千川を稚奈が偶然見つけ、自宅で介抱するという過去の回想シーンを撮影。稚奈はオリジナルTシャツをつくるデザイナーで、自分の店をひらいているが、お人よしすぎるのと独特なデザインのせいで、売り上げはいまいち。稚奈と知り合うことで、荒んでいた千川は自分の仕事のやり方や生き方を考え直し始めていくというストーリー。また過去のシーンでは、稚奈と出会って変わる前の現在軸とは一味違った千川の姿も。服装も現在のジャケットスタイルとは異なり、タンクトップや革ジャンなど、ディーンさん曰く「ギザギザハート」のワイルドでやさぐれた見た目で、現場スタッフからは「かっこいい!!」「男らしい!!」という声が上がっていたそう。これまでの放送を見ていたという松下さんは、「あの千川さんがどういう人を好きになるのかな?と思っていました。現在の千川さんは虚勢を張っているのかな?という匂いはしていて。それが今後もっと怖い方向に行くのかマイルドな方向に行くのかは視聴者的にはすごく楽しみにしていました。千川さんの人生に絡めるというのは非常に嬉しいです」とコメント。また千川について「一見何を考えているかわからない不思議な感じがあってチャラチャラしているようにも見えるけれど、いざというときに絶対頼れる何かを持っている、スーパーマンみたいな人ですよね」と印象を話し、ディーンさんも「(稚奈は千川に)愛されている感覚、包まれている感覚をくれた人。千川の歴史をもっと遡るとギザギザハートにならざるをえなかったバックグラウンドがあると思うんですけど、稚奈との出会いで人間が本来持っているような軽さが戻ってきたというか、一人に慣れ過ぎてしまった千川にぬくもりみたいなものを教えてくれた人というんですかね」とお互いの役について語っている。いよいよ第6話から千川の過去が徐々に明らかになってくる本作は、「やさぐれた千川」「好きな人と一緒にいる千川」など、いままでと違った新たな千川の一面や胸キュンシーンも必見。さらに、千川のことを心配しつつもなかなか素直になれない澪が千川の過去に触れ、現在軸の2人の関係性がどのように変わっていくのか、稚奈の謎に包まれた死が今後物語にどう絡んでくるのかも重要な鍵となってくるようだ。「今からあなたを脅迫します」第6話は11月26日(日)22時30分~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年11月22日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『ガストロノミア シチリア屋』の惣菜4種盛りです。白山駅のすぐそばに小さな惣菜屋さんがオープンした。しかもシチリア料理に特化した、少し風変わりなお店だ。ポルペッティーノにコッツェペパーテ…?ショーケースには聞きなれない名前の惣菜が並ぶ。それらは決して華美ではないけれど、ものすごくおいしそうな顔をしている。店を開いたのは大下竜一さん。白山の人気シチリア料理店『シチリア屋』のご店主。「僕は家庭の中のシチリア料理を伝えたい思いが強いんです。だからレストランの次にお惣菜屋さんを開くのは自然な流れでした」。シチリアでの修業時代、大下さんが心を奪われるのはきまって素朴な郷土料理だったという。「老舗レストランのまかないやマンマの作る煮込み料理が本当においしかった。そんな優しくて滋味深い味わいをより多くの人に伝えたくて」。おいしさのあまりマンマにレシピを聞き出したこともある。「茄子のソットオーリオは、村の屋台で農家のマンマが手作りしていた味を受け継いだものなんです」。茄子のおしんこのような爽やかな味付けは、食べ手を疲れさせない。「郷土料理って、食べても食べても飽きがこないんです」。店一番の素朴メニュー、モミナのクタクタ煮は、大根の葉をオリーブオイルでじっくり煮込んだ、ザ・南イタリアの味。噛みしめるごとに染み入るおいしさは、食べる人それぞれの田舎を想い起こさせるような優しい郷愁に満ちている。ガストロノミア シチリア屋 東京都文京区白山1-32-5K2白山101TEL:03・6801・517511:30~14:30、17:30~21:00(売り切れ次第終了)月曜休(不定休あり)惣菜の内容は日替わり。「青く美しい海、オレンジの風、おいしい魚介においしい料理、それから人の優しさ。シチリアって本当に天国なんです」と大下さん。そんなシチリアの風景を夢想できる惣菜4種盛り¥950(手前右・茄子のソットオーリオ、手前左・牛肉とアーモンドのポルペッティーノ、奥右・コッツェペパーテ、奥左・モミナのクタクタ煮)。ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2017年11月22日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2017年11月21日音羽山 清水寺では、2017年11月11日(土)から12月3日(日)まで、秋の夜の特別拝観が開催される。音羽山 清水寺は、随一の京都観光名所だ。そこを舞台にして、春、夏、秋の年3回行われる「夜の特別拝観」。期間中は、境内が約500基の照明によってライトアップされるだけでなく、本尊である観音菩薩の慈悲を表現した青いサーチライト「観音慈悲光」で、上空を横切るように照らし出される。この幻想的な風景は、季節の風物詩として多くの人に親しまれている。「秋の夜の特別拝観」では、美しく色づく何千ものもみじが、伽藍とともにライトアップされる。その情景はまさに圧巻。通常時には非公開になっている成就院も、この期間は特別公開となる。「月の庭」の異名で知られる京都屈指の名庭・成就院庭園の静寂に包まれた夜の景色も見所のひとつだ。【詳細】清水寺 秋の夜の特別拝観日程:2017年11月11日(土)〜12月3日(日)時間:17:30〜21:00(受付終了)観覧料:大人(高校生以上) 400円、小・中学生 200円、小学生未満は無料
2017年11月13日スイーツライターのchicoさんがおすすめするスイーツをご紹介。今回は『シャンドワゾー グラシエ ショコラティエ』のプラックショコラと量り売りチョコレートです。『シャンドワゾー』にショコラとアイスの店がオープン!そんなニュースに心躍らせ川口へ。『シャンドワゾー』は元々ショコラトリー&パティスリーだけど、新店に生菓子はなく、潔くチョコとアイスだけ。なかでも量り売りのチョコレートに目を奪われた。「山盛りのチョコから好きなだけ選んでもらい量り売りする気軽なスタイルがいいなって」、イメージしたのは村山太一シェフがベルギーでの修業時代によく見かけた庶民的なチョコレート屋。豪快に割る大きな板チョコ「プラックショコラ」をはじめ、いろんなチョコレート菓子が皿にこんもり並んでいる。プラックショコラを齧ると、厚みのあるチョコレートにフルーツやナッツがザクザク。ホワイトチョコの一枚はその独特の甘さをゆずの香りと甘酸っぱさで和らげ、まろみと酸味がいい具合に調和する。ミルクチョコならレモンピールの風味とヘーゼルナッツの香ばしさで、柔らかなチョコの味を引き立てて、と具とチョコが見事に相乗。気さくなおやつながらパティシエの繊細なバランス感覚が息づいている。量り売りゾーンにはアマンドショコラもロッシェもマンディアンもと10種ほど並んで迷うけど全て100g840円、あれもこれもちょっとずつ、チョコレートの活気ごと楽しみたい。左から、ロッシェノワール、プラックショコラ(レ、ブラン、ノワール)、キャラメル各種。全て100g¥840。プラックショコラのフルーツはブラッドオレンジやレモンピールなど愛媛の農家から届くもので、季節で変わる。量り売りは10月~4月頃のみ、そのほかの期間は包装されて販売予定。シャンドワゾー グラシエショコラティエ埼玉県川口市栄町2-2-21TEL:048・299・218910:00~ 20:00(売り切れ次第終了)不定休チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2017年11月15日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2017年11月08日ギフトコンシェルジュの真野知子さんがおすすめするギフトをご紹介。今回は『パーク ハイアット 東京 デリカテッセン』のホームグローンです。土産やギフトとして人気の高い品揃えに定評がある、『パーク ハイアット 東京』のデリカテッセン。この秋からホテル館内のレストランによる特製メニューが手軽に買えるようになると聞き、とびついてしまった。第1弾として登場したのは『ニューヨーク グリル』から、料理長、ステファン・ヘアット氏のエスプリが効いた3品だ。まずはその見た目からもフレッシュなテイストが伝わってくるタコのマリネ。タコのほどよい弾力が旨味を引き出し、玉ねぎの風味にパッションフルーツやピンクグレープフルーツが加わって、爽やかな酸味がマリネにさっぱりした軽さを与えている。シャンパンや白ワインとも相性が良さそうな、品の良い味わい。シーザーサラダは店のシグネチャーディッシュのひとつ。特製のドレッシングがレタスによく絡み、チーズのコクがこの薄さでも口の中で風味を増して存在感を放つ。そこへベーコンの旨味が合わさると、なんとも味わい深い。そしてオリジナルソースでマリネした牛頬肉を、丁寧に燻製したパストラミ。シェフのおすすめは、マスタードやピクルス、刻んだホースラディッシュなど好みの食材と一緒にライ麦パンで挟んだサンドイッチだとか。何枚も重ねて、思いきり頬張りたい!まの・ともこギフトコンシェルジュ。金沢の金箔メーカー、箔一の婚礼ライン「HAKUICHI Wedding」を監修。パーク ハイアット 東京デリカテッセン東京都新宿区西新宿3-7-1-2-1FTEL:03・5323・363511:00~19:00無休第2弾には、オールデイダイニング『ジランドール』のメニューが登場予定。シーザーサラダ¥1,340、タコのマリネサラダ¥1,400、国産牛頬肉のパストラミ¥1,500(写真は1パックの半量)。3品ともランチブッフェの前菜に並んでいるもの。※『anan』2017年11月8日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2017年11月01日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回は『CHINA CIRCUS(チャイナ・サーカス)』のLIUMA BAO(リュウマバオ)です。11月はケヤキが黄金に色づき、12月にはイルミネーションが輝く日本一美しい並木道・表参道。その坂道の真ん中のビル2階にある『チャイナ・サーカス』は、全面ガラス張りの窓からそのナイスビューを独り占めできる穴場チャイニーズ。ロンドンの飲茶レストランのような店内で楽しめる料理は、単品メニューもOKで意外にリーズナブルだ。ここで今、2月からメニューに加わり、注目されているのが、中国・大連生まれの劉玉栄さんが作る水餃子、「LIUMA BAO(劉媽包)」。大連は水餃子が有名。来日して19年目の劉さんは料理上手なお母さん(媽)の水餃子(包)を思い出し、日本の食材で作ったらもっとおいしくなると思い、手作りに挑戦。うに水餃は北海道産のうにと庄内豚ロース、大葉を包んだ贅沢な一品。レンゲにのせて出てくるので、一口で一気に食べるか、ふた口で大事にいただくか…悩む時間がもったいない!アツアツをつるりと頬張ると口の中いっぱいにうにの甘味が広がる。その薄い皮のデリケートなこと!これぞ手作りならでは。脂ののった金目鯛水餃も他では味わえない濃厚さ。イカ海鮮水餃もパツパツした食感が心地よい。合わせたいのは日本ワインのリストから、広島のシャルドネ「トモエ」をどうぞ。前列左、後列右・うに水餃¥1,200/2個、前列中、後列左・金目鯛水餃、前列右、後列中・イカ海鮮水餃共に¥600/2個。昼は2個ずつ、夜は6個ずつのセット売り。CHINA CIRCUS東京都渋谷区神宮前5-8-5ジュビリープラザビル2 FTEL:03・6712・6920ランチ11:30~14:30LOディナー17:30~21:00LO(土・祝日は17:00~20:00LO)日曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2017年11月1日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2017年10月27日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『陽記』のおしどり腸粉セットです。どうして、その穴を掘り続けたの?そう聞きたくなるような専門店はいつだって興味深い。今年の7月に西大島に登場した『陽記』はなんと、腸粉と中華粥の専門店。腸粉といえば中国料理の中でもわりとマイナーな広東式点心。お皿の上にぺろんと横たわる乳白色の物体は、米粉の蒸し春巻きのよう。そんな隠れキャラを主役に据えたのは一体なぜ?「妻が広州出身で。“故郷の味を日本でも食べたい”というので、家で作り始めたのがきっかけでした」と、店主の竹内亮さん。なんて微笑ましいエピソードなの。元々飲食の仕事をしていた竹内さんは腸粉作りに奮闘、帰省の度に本場広州の腸粉を食べ歩くほどのめり込んでいった。「現地では朝ごはんで気軽に食べられる屋台料理なんです。でも、日本ではなかなか出合えないから」。もっと気軽に腸粉を食べられる場所を、という思いが専門店のオープンにつながった。いざ店を開いてみると予想を超えた好反応、ご近所さんだけでなく東京中の腸粉ファンが集う場所に。人気の秘密は本場の味。ちゅるんともちもちの食感を追求した皮は、食べるというより吸引する感覚で何皿も食べられてしまう(恐ろしい)。タレの味付けも重要で、中国醤油にピーナッツオイルを混ぜた独特の甘さがやみつきになる。広東式のさらりとしたお粥に合わせれば尚おいしく、ヘルシーで風通しのいい食事が約束されている。陽記東京都江東区大島2-38-16TEL:070・1187・426610:00~20:00不定休店休日の情報はTwitter(@yeungkee0701)に掲載。好みの腸粉2種類にサラダと前菜、デザートが付く鴛鴦(おしどり)セット¥850。右・八角の香りがふんわり漂う牛腩(広東風牛バラ煮込み)と、左・香港でも珍しい広東ローカルな卵の腸粉。2種類選べるセットを現地では「おしどり」というのだそう。かわいいね。ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2017年10月25日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2017年10月21日スイーツライター・chicoさんの「お菓子な宝物」。今回は『マンダリン オリエンタル 東京』の「KUMO」です。皿に浮かぶ真っ白な雲。「軽い口あたりが好きで、軽さのイメージから雲になりました」。そうはにかむのは『マンダリン オリエンタル 東京』新エグゼクティブペストリーシェフ、ステファン・トランシェさん。なんて大胆で愛おしいイマジネーション!ステファンさんが就任すると、彼らしい繊細なタッチで、軽やかかつ斬新に再構築されたサントノーレはじめ、ショップのお菓子はガラリと変わった。ショーケースでとりわけ目を引く「KUMO」は彼の新たなシグネチャー。もくもくした見た目からは、硬いか柔らかいかさえ想像つかないけれど、フォークを当てるとパリッと繊細に砕ける。ホワイトチョコの極薄殻の中は期待を裏切らないフワッフワのムースで、幼い頃の雲を食べたい願望が叶った気分。「このムースを作るにはクリームを温めて、専用の機械で高速撹拌するんです」。ムースを超えたエアリーな雲ムース、その儚い口どけと裏腹に味わいはくっきり。和栗とフランス栗のムースに栗の生地、和栗のマロンクリーム、さらにイタリアの焼き栗もちりばめてクリグリしく。一口の中に世界の栗の個性が重なり、豊穣の香りがホックリと押し寄せる。夢のようなフォルムと口どけ、そして味わい、天にも昇る気持ちとはこのこと!チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。KUMO 栗¥1,200。栗は11/30まで。以降は柚子、イチゴ、桃と四季の移ろいとともに変わっていく。数量限定。エクレアをお手本に手でつまんで食べられるスタイルに進化したレモンタルト¥750。薄いパイを敷き軽やかに仕立てたサントノーレ¥800。ザ マンダリン オリエンタルグルメショップ東京都中央区日本橋室町2-1-1マンダリン オリエンタル 東京1FTEL:0120・806・823(レストラン総合予約。9:00~21:00)7:30~20:00(土・日・祝日9:00~19:00)無休※『anan』2017年10月18日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2017年10月13日ものまねタレント・清水アキラ(63)の三男でタレントの清水良太郎容疑者(29)が10月11日、覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕されていたことが明らかになった。 報道によると10日午後1時40分ごろ、30代の女性が「ホテルで男に薬物を飲まされた」と110番通報。捜査員が豊島区内のホテルに駆けつけると、ホテルから出ようとした良太郎容疑者を発見。任意で尿検査をしたところ覚醒剤の陽性反応が出たため、11日に逮捕したという。 「良太郎容疑者は今年2月、一部で違法カジノ店に出入りしていたことが報じられました。当時は所属事務所が謝罪コメントを発表。謹慎を経て芸能活動に復帰しました。しかし父のアキラさんは7月に『子供は幾つになっても自分の子であり、責任は親にあると思います』とブログにつづるなど“親バカぶり”をうかがわせていました。『息子を甘やかし過ぎたため、無反省で今回の件につながったのではないか』と批判の声も出ているそうです」(テレビ局関係者) 良太郎容疑者と同じ二世タレントでは今年6月、俳優・橋爪功(76)の長男で俳優の橋爪遼容疑者(30)が覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で逮捕・起訴されている。今月20日には初公判が行われる予定だ。 「初犯なので、おそらく執行猶予はつくでしょう。注目されるのは、情状証人として父親が出廷するかどうかです」(司法担当記者) かつて覚せい剤で二度逮捕された女優・三田佳子(75)の二男(37)など、二世タレントたちの“暴走”は後を経たない。 「親が芸能人ということもあって、大抵の二世タレントは金銭感覚が世間一般とかけ離れています。芸能界入りに際しても一般人より“ハードル”が低い。にもかかわらず自分の“本業”がふるわないと、親に対するコンプレックスで逃げ場所を探してしまうようです。逮捕歴のある有名俳優の二世タレントのひとりが『金を渡すだけでなく親に真剣に向き合ってほしかった』と本音をこぼしていたことがありました」(ベテラン芸能ジャーナリスト)
2017年10月12日ギフトコンシェルジュの真野知子さんがおすすめするギフトをご紹介。今回は『さんぽう 招月庭』の但馬牛しぐれ煮と蟹山椒です。但馬牛に蟹!とくれば、高級食材のツートップ。それが手軽にご飯のお供として食べられる。そんな贅沢な品が登場した。兵庫県北部・城崎温泉にある西村屋ホテル招月庭が改装オープンし、ホテル内にあるギフトショップも全面リニューアル。店内を覗けばプライベートブランド『さんぽう』の商品ラインナップがぐっと充実し、目移りするほど。その中でもひと際目をひいたのが、このふたつ。但馬牛に紅ずわい蟹、朝倉山椒といった地元・但馬産の食材に特化し、使用する調味料までとことんこだわりぬいて仕上げられている。しぐれ煮と聞いて、ちょっと大きな肉そぼろ?ぐらいに思っていてはいけません。予想を裏切って、厚くスライスされた但馬牛が何枚も入った、肉々しい贅沢な一品。地元・大徳醤油の風味や生姜の存在感も利いて大人好みの味わいに。ご飯が何杯でも食べてしまえるのだから恐ろしい逸品なのだ。そして何ですか、この蟹山椒は!ちりめん山椒は知っているけれど、“蟹”山椒には初対面。蓋を開けると繊維状になった紅ずわい蟹の身がびっしり!吟味を重ねたという地酒と白醤油の風味に、山椒がじんわり余韻を残す。この品格のある味わい、まさに至極。さんぽう 招月庭兵庫県豊岡市城崎町湯島1016‐27:30~21:30不定休(ホテル休館日に準ずる)TEL:0796・32・3535ホテル内に誕生したショップで、地元の食品や伝統工芸品など約600アイテムが揃う。通販は電話にて問い合わせを。写真左から、但馬牛しぐれ煮(100g)¥1,371、朝倉山椒と紅ずわい 蟹山椒(70g)¥1,186。まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2017年10月11日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2017年10月08日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回は『ENEKO Tokyo(エネコ トウキョウ)』のランチコースです。9月7日、六本木にスペイン・バスク地方の3ツ星レストラン『アスルメンディ』のシェフ、エネコ・アチャ・アスルメンディ氏がプロデュースする『エネコ東京』がオープンした。日本の食いしん坊たちの間でも「もう行った?」とその話題で持ち切りだ。入り口から通路をすすむと吹き抜けの中庭に出る。スタッフが予約を確認し、奥の「グリーンハウス」へ。ここで食前酒とバスケットが差し出され“ピクニック”が始まる。どれも小さなスナックだが、繊細な味わいのミクロ料理が体感できる。そしてゆったりと2階のレストランへ。1品目には“トリュフ卵”が出る。エネコシェフの料理は、素材を強調して印象付けるところが特徴。卵のおいしさは卵黄にある。そこで卵黄だけを取り出し、相性抜群のトリュフのエキスを注入。これを一口で食べると、口の中で一気に味が弾ける。これがエネコスタイルなのだ。どの料理も見た目は色鮮やかで愛らしいが、何を味わっているのかがはっきりと伝わるのが印象深い。料理はコースのみで、ランチは5000円から、ディナーは9500円から。東京でこれだけ贅沢な空間を使い、かつスペインの3ツ星の料理をこのお値段で味わえるとは驚き。これは行くべき!ENEKO Tokyo東京都港区西麻布3-16-28TOKI-ON西麻布TEL:03・3475・4122ランチ12:00~15:00(14:00 LO)ディナー18:00 ~22:30(20:00 LO)年末年始休(土・日・祝日は要問い合わせ)ランチコース“TOKI-ON”¥5,000。写真はどのコースにも付く“ピクニック”。ホウレンソウを練り込んだ生地の上にチーズクリームを絞った“チーズケーキ”、バスク地方伝統の白ワイン“チャコリ”のボンボン“カイピリーチャ”、燻製した鰻のクリームをはさんだ“鰻のブリオッシュ”(内容・種類は違う場合もあり)。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2017年10月4日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2017年10月03日仕事運や対人運の開運につながるという文具箱の整理。文具箱に適した素材や、アイテム別整理法を、生活コーディネーターのきさいち登志子さんにお聞きしました!バラバラになりがちな文房具は、文具箱に分別してまとめておくことで知恵や創造性を授かることができる。「仕事や人間関係に新しい空気と幸運を呼ぶ、志那都比古神(しなつひこのかみ)を招きましょう。人に気持ちを伝え、つながりを保つご利益が。『ペンは剣より強し』で、書く道具には新しいものを生み出すパワーがあります」こんな箱がオススメ・白、グリーンなど落ち着いた色や素材そのままの色・紙、缶など「仕事や人間関係に幸運を招いてくれる神様は、知性を感じる落ち着いた箱に呼び寄せられます」。華美すぎないことが大事。アイテム別整理法・ペン類幸運・知恵の入り口。必ず立てて特等席に。筆記具は創造を司る道具。なかでも液体のインク入りペンは特別扱いを。「情報や縁の入り口になる」という考えから左上の“特等席”に立てて。・インク、替え芯ペン類に準ずるスペアは、一番近くで待機させて。「補充用のインクなどは、ペンのそばに置き、いつでも使える状態にスタンバイしておきましょう」。鉛筆もこの位置に、ペンとは別の容れ物に立てておく。・メモ帳、レターセットペンの隣には紙ものを。並べるとパワー倍増!紙がなければ、ペンも創造力を発揮できないので、パートナーとして隣に。「レターセットや一筆箋は、想いを伝えるメッセンジャーとして大事に」・切手1枚ずつに切って透明のケースに収納。「ものの存在や役割を明確にすることは、死蔵を避けるために重要。切手シートは1枚ずつ切り離し、見えるように」。切手もメッセンジャーの役割を担う。・ハサミ、カッター類下働きのツール類はまとめて下段に置いて。「道具があってこその創造性なので、ねぎらう気持ちで整頓。常に使える状態でスタンバイさせて。刃先を神様に向けないよう、下段の位置で右に向けて」きさいち登志子さん生活コーディネーター。家に宿る八百万の神様の力を味方にして、開運に導くスピリチュアルな掃除・整理整頓術を伝授。最新刊『幸せを呼びこむ台所そうじ』(ソレイユ出版)を10月に発売予定。TRUSCO 持ち手付きパーツボックス(W43×D33.7×H12cm)¥2,300ペンを入れた黒いスガハラのカップ オールドS 黒カップ¥2,000右下の平底蒸発皿 80㎜¥2,000(以上GOOD DESIGN SHOP)エルバン トラディショナルインク¥1,200(メゾンオルネ ド フォイユTEL:03・3499・0140)右上に置いた Rivoli ノート¥1,100(ドワネル)その他はスタイリスト私物※『anan』2017年10月4日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・大谷優依取材、文・有馬美穂(by anan編集部)
2017年09月27日文具箱、アクセサリーボックス、くすり箱、メイクボックス…。日々使う道具箱の中を、整えて置いていますか?幸運の神様に宿ってもらうために、生活コーディネーターのきさいち登志子さんに箱の中の秩序立て方をお聞きしました!開運箱ルール・箱の素材は、プラスチックやレザー、アンティークは避ける。・ものを置く優先順位は、左上、右上、左下、右下。・液体は神聖。立てて保管する。・箱にはふたをする、もしくは布をかける。ものを置く際は、日本の伝統作法の“上座”や“下座”と同様のしきたりにのっとって、左上が“最上位”、右下が“最下位”とする。自然素材の箱のほうが神様は寛げるので、プラスチックよりも木製などが適している。他人の人生に影響されないようアンティークは避けるのがベター。願いを込めて箱を整えると、幸運の神様がやってくる。森羅万象、米粒の中にまで、古来、ものに宿ると考えられてきた“神様”。日本人の生活と神様の関わりに詳しい、きさいち登志子さんによると、“神様が快適に過ごせる家”を作ることが開運につながっていくそう。今回は、様々なものを入れる、暮らしの道具箱を“家”に見立て、その中を整理整頓する方法を教わります。「まず、箱の中を清潔にするのは大前提として、使っていないもの=死蔵品がないかのチェックを。無駄なものは神様の居場所を奪うので注意。その工程を経て、初めて箱の整理が始まります」整理のときの心がけも重要。「恋愛運ならメイクボックス、仕事運なら文具箱に願いを込め、“神様を招く”という意識で整えて」また、ものの配置にも決まりごとがあるのだとか。「ものにはすべて“格”があり、座るべき席が決まっています。まず、主役が座るのは上段左の特等席、右の上席、手助けするものが座る下段の普通席。たとえばアクセサリーボックスでは、“幸運を呼び込むアンテナ”とされる指につける指輪を、特等席に置きます。そのほか、格のつけ方で大きく影響するのが“液体”。日本の神は水を非常に大切にしているので、液体は常に特等席に」格づけすることで箱の中のものは価値が上がり、相互に力を発揮。すると「ものが活躍し、神様を居心地よくさせます」。身の回りの箱から始められる開運方法を、いざ実践。きさいち登志子さん生活コーディネーター。家に宿る八百万の神様の力を味方にして、開運に導くスピリチュアルな掃除・整理整頓術を伝授。最新刊『幸せを呼びこむ台所そうじ』(ソレイユ出版)を10月に発売予定。左上から、Carta Pura ボックス SS(W12×D8×H3cm)¥650(ドワネルTEL:03・3470・5007)SyuRo 角缶 小(W20×D10×H5cm)¥2,400靴箱(赤)子供用(W24×D16×H9.5cm)¥1,400(共にGOOD DESIGN SHOP TEL:03・3406・2323)ワインボックス(W29.8×D16.6×H8.2cm)¥1,200(ドワネル)救急箱(24.5×24.5×H7cm)¥3,700(日用日)HOW TO WRAP ペーパーボックス S(約W10.8×D7.3×H3.5cm)¥800(フークTEL:03・6805・0146)猫はスタイリスト私物※『anan』2017年10月4日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・大谷優依取材、文・有馬美穂(by anan編集部)
2017年09月27日「anan」の特集で、香港開運旅へ出かけたのは、7月末から8月の頭にかけて。夏真っ盛りの香港で、さまざまな開運スポットを巡ったライター・野尻がビビっと感じた場所についてレポートします。文・野尻和代 写真・清水奈緒、野尻和代(ビクトリアピーク)出発前から個人的に気になっていたのは、東洋のセドナといわれる『香港ユネスコグローバルジオパーク』。セドナ(アメリカの)といえば、一生に一度は行きたい憧れの聖地。でもなかなか縁がなくて、道のりは遠い……と何年も思い続けていたところにやってきたこの機会! 「東洋の」だけどセドナが私を呼んでいる! そう思い込んで、密かに楽しみにしていたのです。取材当日、私たちは九龍島の佐敦からタクシーに乗り、『香港ユネスコグローバルジオパーク』内の撮影スポット、ハイアイランド景観区へ直行。都心部以外は、実は自然豊かな香港。1時間ほど車を走らせて広大なジオパーク内に入ると、その表情はさらに豊かになり、真っ青な海と島々、鏡のように空を映す大きな貯水池、そして何億年もの時間をかけて形成された断層や大きく湾曲した石柱……もはや別世界! その光景はダイナミックだけど、どこかアジアらしいしっとり感もあり(湿度ではなく)なんだか神々しい。本家のセドナと趣は多分違うけれど、磁場の強さはきっと同じ(のはず)! 感動!! お目当ての六角柱状節理群の圧倒的な光景を見渡しながら、ゆっくりと深呼吸して、心も体もデトックスしてきました。次に、印象に残ったパワースポットがビクトリアピーク。世界三大夜景のひとつに数えられる有名な場所だけど、香港へは何度かやってきているにも関わらず、一度も来たことがなかった私。ピークトラムの混雑ぶりもすごいし、正直、「ザ・観光スポットでしょ?」くらいにしか考えていなかったのです。でも、実際に山頂に上り、目の当たりにした眺めは……息を飲むほど。超高層ビルが立ち並ぶ香港島からビクトリアハーバー、九龍半島が奥まで見渡せるパノラマ感たるや。素晴らしい! 美しい! 蒸し暑さを一瞬忘れるほど涼しいそよ風が吹き、空気もとても清らかで、本当に心地よくて気のいい場所でした。次回は夜景を見なくちゃ……。そして香港といえば、街のあちらこちらにある寺院の存在も見逃せません。特集ではなんでも願いを叶えてくれる『黃大仙』をはじめ、『車公廟』などいくつかご紹介しましたが、どこも参拝者で大賑わい。日本でも神社巡りが人気ですが、香港の熱気はそれ以上! 観光客も多いとはいえ、香港の人たちにとってとても身近な存在なのだと実感しました。現地で知り合った香港人の女性(30代)も、お気に入りの “マイお寺” があって、何か心に迷いがある時には訪れるそうですよ。実際、『車公廟』を正式方法で参拝した時は清々かった!そのほかにも、いろんなスポットを訪ね、開運食を食べ、グッズを買い……特集で紹介する20の開運メソッドをにわかに実践し、役得感満載だった今回の香港取材(感謝!)。「で、何かご利益はあったの?」ということが結局、最も気になるところだと思いますが……いい具合に状況が回り始めたと報告しておきます。何が功を奏したのかはよくわかりませんが、じわりときてます。みなさんも香港開運旅へいざ! です。むふふ。
2017年09月26日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『EBISU BANH MI BAKERY(エビス バインミー ベーカリー)』のバインミーです。『エビスバインミーベーカリー』のバインミーサンドイッチにかぶりついた時「このパン……ものすごく現地の感じ……!」と衝撃を受けた。外がサクッと身は軽やかで、大量の具材を抱き込んだまま一体感をもって崩れる感覚。これこそフランスにも日本にもないベトナムバゲットの醍醐味。バインミーの本質的な美味しさが見事に表現された一口だと思った。日本でもここ数年バインミーの専門店が増え、美味しさの精度もグンと上がっているように思う。でもどうしても残念だったのはパン。日本のリッチで小麦の香りがしっかり漂う密度の高いバゲットでは、どうしても本場のバインミーの味わいに近づけなかった。その課題を前にして「僕たちがやらなくて誰がやる?」と奮い立ったのが、エビスバインミーベーカリーのご店主・片岡亨さん。片岡さんは本場の味を学ぶべく、ベトナムの老舗ベーカリーで住み込み研修を敢行。現地のパン職人と寝食を共にしながら、技術はもちろん、ベトナムの食文化、人々の生活様式、気候風土などあらゆるベトナムらしさにどっぷりと身を染めて帰国。ベトナムへの愛とリスペクトに満ちた厨房で焼かれるベトナムバゲットにたっぷりの具材を挟んだバインミーはなんとも真実の味わいで、遠く東南アジアの景色に想いを馳せたくなるような異国の魅力を放っている。王道!自家製パテのバインミー(手前・ミニサイズ¥450)に、揚げ豆腐と季節野菜のバインミー(奥・ミニサイズ¥450*共に税込み)。パンを押しつぶして一思いに頬張れば、パテになますにパクチーに、七色の具材がパンにムギュッと浸透して味覚が大充実。EBISU BANH MI BAKERY東京都渋谷区恵比寿1‐8‐14えびすストア内TEL:03・6319・539011:00~20:00(売り切れ次第終了)日曜休(不定休あり)ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2017年9月27日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2017年09月23日女優の松下奈緒(32)が、10月から放送される黒柳徹子(84)の半生とその家族の物語を描いたテレビ朝日系ドラマ「トットちゃん!」で黒柳の母親役を演じる。 「『徹子の部屋』に続く時間帯で、平日午後12時半から放送されます。同枠のドラマ第1弾『やすらぎの郷』がなかなかの高視聴率だったので、テレ朝が力を入れているドラマです。黒柳の母親は、ドラマの主要キャスト。またまた松下さんに“大仕事”が舞い込んだかたちです」(芸能デスク) 松下は高校在学中にオーディションを経て芸能界入りし、モデルデビュー。その後で女優に転身したが、代表作といえるのは10年に放送されたNHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」ぐらいだ。 「朝ドラの後に主演作はこなしているものの、そこまで数字を取った作品はありません。それでも、なぜか松下には大きな仕事のオファーが舞い込むのです」(テレビ局関係者) 主演ドラマのオファーに加え、長年「JAバンク」のCMに出演している松下。なぜ彼女にこれほど次々と“大仕事”が舞い込むのだろうか? 「父親は大手金融系会社の社長をつとめ、彼女自身も東京音大でピアノを学んだことが知られているなどハイソなイメージです。さらにクライアントから評価されているのは、これまでまったくスキャンダルがないところ。そのため、安心して起用することができるのです」(広告代理店関係者) 今後も大作や大企業のCMに起用されそうだ。
2017年09月22日スイーツライターのchicoさんがおススメのギフトをご紹介。今回は『beillevaire(ベイユヴェール) 麻布十番店』のサンド・オ・ブールとガトーフロマージュ・フルム・ダンベールです。beillevaireといえば、パリの名だたるシェフたちもこぞって使う、バターとチーズのトップメゾン。フランスに60店ほどもあるのに、初のパティスリー&フロマジェリーは日本に、とはこの上ない朗報!チーズや発酵バターはフランス西部のマシュクール村で、大切に育てた牛のミルクから毎朝夕生み出していく。バター作りには昔ながらのチーク材の木製チャンバー(撹拌器)が今も活躍していて、チークのほのかなキャラメル香を纏った発酵バターは、クリーミーでコク深いのに驚くほど軽やかだ。このバターを存分に味わえるサンド・オ・ブール、つまりバターサンドはバタークリームがどんと厚め。頬張ると発酵バターそのものを食べているようなこっくりとしたミルク味がわっと押し寄せ、たちまちエアリーに消えてしまう。理想のバターサンドはここにあったか。お菓子にどのチーズやバターを使うかは、酪農家でバター職人でチーズ熟成士でもある当主、パスカル・ベイユヴェールさんが日本人にあうよう選んだそう。青カビのベイクドチーズケーキにはまろやかなフルム・ダンベール。甘じょっぱさと旨味に満ちていて、穏やかなクセがやみつきになってしまう。これからは麻布十番が乳製品好きの聖地となる!beillevaire 麻布十番店東京都港区元麻布3-11-8TEL:03・6447・547110:00~ 20:00 無休チーズケーキと発酵バター菓子の専門店。本国直送のチーズや発酵バターも並びます。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2017年9月20日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2017年09月13日