ギフトコンシェルジュ・真野知子さんの「おいしいギフト」。今回ご紹介するのは、『DAYLILY(デイリリー)』のハッピーガールズセットです。台北で漢方薬局を営む家に生まれ育った台湾人と日本人の女性2人による台湾発、漢方のライフスタイルブランド『DAYLILY』。オシャレなパッケージと、若い女性にも親しみやすい手軽な漢方を提案し、注目を集めている。定番商品3点を詰め合わせた「ハッピーガールズセット」は、ホリデーシーズンのギフトにもぴったり。漢方薬剤師の監修で漢方や薬膳に用いられる素材をブレンドした<EAT BEAU-TEA>は食べられる薬膳茶。黒豆、薄くカットした乾燥棗、龍眼が入っていて、熱湯を注いで数分ほど蒸らしたら飲みごろ。黒豆の香ばしさや、棗や龍眼のほのかな甘みが染み出た優しい味わいにホッとする。好みで蜂蜜やミルクを入れてもよし。お茶を楽しんだ後は少し柔らかくなった素材もぜひ食べて味わって。<Uplift Herbal Syrup>は黒糖と乾燥させた生姜をベースに、黒棗、龍眼、桂枝、杜仲葉など8種類の和漢植物を配合したもの。エッセンスが凝縮された奥ゆきのある味わいを、こっくりした黒糖の甘味がまろやかに包み込む。炭酸割りも楽しめるけれど、これからの季節はぜひお湯割りに。体の芯から温まって冷え対策にもよい。ほんのり甘酸っぱい山査子スティックも入った嬉しい詰め合わせ。漢方=苦い、というイメージが払拭されるラインナップ。オレンジのブランドカラーは手に取るだけで温かく、華やかな気分になれるように、との想いから。EAT BEAU-TEA My Favorite Things 1缶、山査子スティック1袋、Uplift Herbal Syrup 1箱入り¥6,450。DAYLILY 誠品生活日本橋店東京都中央区日本橋室町3-2-1COREDO室町テラス2F誠品生活日本橋内TEL:03・6265・181610:00~21:00無休まの・ともこギフトコンシェルジュ。12月に京都・藤井大丸3階にて「真野知子のホリデーギフト マーケット」を開催予定。※『anan』2019年11月20日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2019年11月15日11月12日(火)今夜放送のトークバラエティ番組「グータンヌーボ2」では、奈緒と金澤美穂がロケゲストとして登場。番組MCの西野七瀬を含め、ドラマ「あなたの番です」の出演者3人が再会を果たす。本番組は、女優・長谷川京子、フリーアナウンサー・田中みな実、モデル・滝沢カレン、元「乃木坂46」の西野さんがMCを務める、深夜に放送中のガールズトークバラエティー。今夜は、“あな番”こと原田知世×田中圭主演の話題ドラマ「あなたの番です」で注目を集めた西野さん(黒島沙和役)、奈緒さん(尾野幹葉役)、金澤さん(シンイー役)の3人が登場。ロケ前、西野さんは「3人で会ってるときに喋り尽くしちゃってて、今日話すこと無いかもしれない」と心配するほど仲の良い3人。番組では、女優を始めたきっかけからトークは展開し、進学校に通っていたという奈緒さんは、ほかの生徒と違う進路を希望して苦労した際のエピソード、数々のオーディションを経験した金澤さんと奈緒さんが一風変わった朝ドラオーディションについて語る。さらに、「あなたの番です」で初めてのキスシーンを経験したという金澤さん。「(恋人役と)どうしてる?お茶とかして仲良くなったりする?」と金澤さんから質問されると、奈緒さんは「(恋人役の)プライベートを知らないようにする。結婚してて、お子さんがいて、SNSに上げている方もいるから見ないようにする。チラついちゃうから」と回答。また、西野さんは「(恋人役を)ちゃんと好きになったりする?」と若手女優2人に迫ったり、「TSUTAYAに行きたい!」「スーパーに行きたい!」など3人が理想のデートを語ったり、息の合った仲良しトークが展開される。「グータンヌーボ2」は毎週火曜日深夜0時25分~関西ローカルにて放送中。※毎週水曜日10時~Amazon Prime Video、カンテレドーガ、TVerほかにて配信予定(cinemacafe.net)
2019年11月12日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『ristorante scintilla(リストランテ シンティッラ)』のイタリア料理です。10月7日、目黒銀座商店街の一角に、複合型店舗「the GARDEN」がオープンした。店の中にはワインショップ、植物店、本屋、雑貨店などが並ぶが、注目は2店のイタリアンだ。1階『trattoria in the GARDEN』はアラカルト中心のカジュアルなトラットリア。テラス席やテーブル席も緑に囲まれ、一人でも気楽に利用できる。もう一つは地下の『ristorante scintilla』。1階奥の階段から地下へと案内されると、ブルーグレーで統一されたシックな空間が広がる。こちらはディナーのみ営業のリストランテ。この2店の料理を指揮するのが、『サバティーニ』『ダノイ』『フェリチタ』などで修業してきた武笠裕一シェフだ。1階は直球郷土料理を、地下では郷土料理をベースとした創作料理を展開。例えばパンツァネッラ(野菜とパンを浸したサラダ)はトスカーナの家庭料理だが、地下では全く違う形で登場する。「トマトは透明のジュースだけを使用。パンはカリカリに焼いて、玉ねぎやキュウリなども細かくカットして食感も重視しています」とシェフは言うが、何より鯵との組み合わせが新しい発想!1階で日常イタリアンをマスターしたら、次のステップはリストランテの美食に挑戦!ristorante scintilla東京都目黒区上目黒2‐44‐9the GARDEN B1TEL:03・6452・439518:00~23:00(当日16:00までに要予約)日・月・祝日休シェフのお任せコース9皿¥13,000より。右・冷前菜(鰺と野菜のパンツァネッラ フルーツトマトとバローロヴィネガーのエッセンツァ)、左奥・パスタ(香りを包み込んだトルテッリーニ)、左前・メイン(石黒農場のホロホロ鳥 胸肉のローストと腿肉のガランティーヌ)。ボトルワインは「バルバカルロ 1993」¥11,000。イタリアでは珍しいオールドヴィンテージ。バースデープレゼントに!8皿¥9,000コースもあり。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年11月13日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年11月07日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『EMME(エンメ)』の仔羊のナヴァランと夜パフェです。夜パフェ。って響きは魅力的でも、しっくりくるものに出合うことは少ない。だってただでさえ料理でお腹いっぱいのところへ、生クリームにアイスに果物に……って詰め込むのだから、しんどいのも当たり前。夜パフェは難しい食べ物だなあと心底思う。そこへきて表参道『EMME』の夜パフェはすごい。秋の和栗と柿のパフェは重すぎず完璧なバランスで、最後まで後腐れなくいただくことができるのだ。「まずは温度。食べ終わりがぬるいと甘さが際立つので、底に柿とジンのシャーベットを忍ばせます」。なるほど。「それから水分量。するりと食べ進められ、混ざり合った時のおいしさが際立つよう、口溶けの良い素材を多く使います」。たしかにこれは、飲めるパフェだ。「それから食感や五味のバランス。塩味として柿の種を入れているんです」。と、アイデアフルかつ技に満ちた構築力を発揮するのはパティシエの延命寺美也さん。表参道のフレンチ『LATURE』でシェフパティシエを務めたのち、夫でソムリエの延命寺信一さんと、今年の9月に同店をオープン。ランチでは美也さんが中心となってアシェットデセールを。夜はお酒とよく合うフレンチ仕込みの洋風料理を楽しむのもよし、パフェとグラスシャンパンを合わせてデザートバーを堪能するもよし。こんな幸せ、一日の締めくくりに最高な場所が見つかった。左から、夜パフェ¥1,000、仔羊のナヴァラン¥2,200、グラスワイン¥1,200。夜は自家製カニクリームコロッケ¥1,200やボロネーゼ¥1,600など「お酒に合ってストレートにおいしい洋風料理」がずらり。『EMME』東京都渋谷区渋谷2-3-19ローゼ青山ビル1FTEL:03・6452・616712:00~16:00(15:30LO)、17:00~翌2:00(1:30LO)*0時以降はバー営業不定休ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2019年11月6日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2019年11月04日女優の松下奈緒と俳優のディーン・フジオカが31日、都内で行われた映画『エンジェルサイン』(11月15日公開)の完成披露試写会に登壇した。本作は、世界108の国と地域から寄せられた「サイレントマンガオーディション」作品6888編の中から選び抜かれたアジア・ヨーロッパの受賞作品を実写化したもので、受賞5作品に、漫画家の北条司氏が描き下ろしたオリジナルの「プロローグ」、「エピローグ」を加えて構成された長編オムニバス映画。全編を通してセリフを用いず、映像と音楽のみでストーリーが展開していくため、言語や国境を超え、世界中の人が共感できる内容となっている。W主演を務める松下とディーンは、「プロローグ」と「エピローグ」のキャストとして出演し、松下はチェリストのアイカ、ディーンはピアニストのタカヤとして、若き音楽家として同じ夢を追いかける恋人を演じる。そんな本作への出演オファーがきた際の心境を尋ねられると、松下は「(これまで)言葉で皆さまに表現してきたつもりなので、じゃあ、何をすればいいのだろうか」と戸惑ったそうだが、「台本の代わりの北条先生の手書きの絵コンテをいただいて、絵を見て自分で感じて、そういう気持ちになってディーンさんとお芝居をするという、今までに経験したことのないことだったので新鮮でしたね」と目を輝かせると、ディーンは「あの絵コンテの完成度が高すぎたので、売ったらすごい高い値段がつきそうだよね」とジョークを言って会場の笑いを誘った。同じ質問に、ディーンは「セリフがついていないのに登場人物たちが何を求めて、どういう気持ちでそこにいるのかというのがすごく伝わってくるような脚本(絵コンテ)だったので、そういう意味では新鮮でしたね。こういう演技のお仕事の仕方もあるんだなって思いました」といい、「ちょっと話が逸れちゃうんですけど、今、(ドラマ『シャーロック』で)めっちゃセリフの多い役をやっていて、毎日死にそうな思いでセリフを入れていているので、『エンジェルサイン』を撮っていたときは本当に幸せだったなあって改めて思いました(笑)」と吐露して観客を笑わせた。また、セリフがない本作ではあるが、口を動かして演技をすることにOKをもらったそうで、2人で考えたセリフ言いながら演技したそうで、ディーンは「僕、罵られましたよ。松下さんに『バカ』とか『こんなんじゃダメだ』とかボロクソに言われて、殴られて…(笑)」と告白すると、松下は「それを言うことによってそういう表情になれたり、気持ちも盛り上がりましたよね」と笑顔で語った。さらに、ピアニストの一面も持つ松下だが、ピアニストの役については「苦労しかなかったです…」と苦笑しつつも、「1度やってみたかった楽器で、女性のチェリストってすごく色っぽくて素敵だなと思って憧れていたので、今回、そういう機会をいただけたのですごく嬉しかったです」と声を弾ませた。一方、ディーンは「ピアニスト(松下)の前でピアノを弾くこのプレッシャーの大きさといったら…。なんで松下さんピアノじゃないんだって何度思ったことか…」と嘆き、北条監督の誕生日に松下がピアノ演奏したことを明かし「あのときに"本当にごめんなさい"って思いましたね」と遠くを見つめた。
2019年11月01日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『CHOCOLATIER PALET D’OR BLANC(ショコラティエパレ ド オールブラン)』のパレドオール ブランほかです。一口でホワイトチョコ観を覆えされた。くどさや嫌な後残り(舌の奥でカーッとなるあれ)がまるでなく、スッと溶ければカカオの柔らかなアロマに満たされる。そんなホワイトチョコを手がけた三枝俊介シェフは、ショコラティエとしてひたすらおいしさを追って、ビーントゥバーに取り組んできた人。個人でカカオ豆からホワイトチョコを作るなんて世界でも珍しいけど、今度はその専門店を開いたのだ。ガラス張りの工房はチョコ作りが丸見えで、子供も大人も足を止める。カカオ豆をローストしてすり潰すまではこれまでと同じ。そうしてできた液体(カカオリカー)を、中米のカカオ農園で見つけたという機械でプレス、じわりとカカオバターを搾り出す。香りと旨味を秘めた黄金色の液体は、まるでカカオの出汁!そこに粉乳と砂糖だけを加えて練り合わせて仕上げていく。でも、「タブレットがゴールじゃない。ビーントゥバーはおいしいショコラを作るための手段です」と、三枝シェフの真骨頂はここから。ウィスキーや果物と合わせたボンボンショコラを生み出し、スペシャリテの〈パレドオール〉もホワイト化。ホワイトチョコのさらなる喜びを発明している。ホワイトチョコが好きでない人こそ食べてみて。きっと世界が変わるから。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。カカオ分(つまりカカオバター分)は50%、スーパーなどでよく見るホワイトチョコは25%くらいだからかなりのハイカカオ。ビーントゥバーらしくタブレットでは産地別の食べ比べができるのも楽しい!右手前から時計回りに、パレドオール ブラン(4個入り)¥2,200、プティ ピエール(アマンドショコラ、70g)、オランジュ ブランシュ(10本入り)、プティ パレット(マンディアン、4枚入り)各¥1,500。CHOCOLATIER PALET D’OR BLANC東京都港区南青山1‐1‐1新青山ビル東館B1TEL:03・3470・061310:00~20:00日曜休10月1日オープン。※『anan』2019年10月30日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2019年10月23日ギフトコンシェルジュ・真野知子さんの「おいしいギフト」。今回ご紹介するのは、『桂新堂(けいしんどう)』の海老一会です。くるくる渦巻きや、ぽてっとした姿がかわいらしいえび。まるで渦潮の中に浮かぶようで何だか楽しい。ただならぬオーラを放って、ひときわ目を釘付けにするのは、えびの姿そのまんまの姿焼きおせんべい。これらは、えびせんべいひとすじ150年余りの『桂新堂(けいしんどう)』のニューフェイス。この「車えび」と「甘えび」の姿焼きは手に持ってもじぃ〜っと見入ってしまう。半身ながらフリーズドライかな?と思ってしまうほど崩れのない見事なルックスだ。この美しさを生み出す秘密は鮮度と焼きの技にあるのだそう。活きたえびは身を崩さないよう丁寧にスライスし、ミソや背わたを取り除いて、タレをつけて焼く。加熱すると丸まりやすいえびを手で押さえ、ピン!と真っすぐな姿を保つのが職人の腕の見せどころ。車えびは「ジャポニカ種」、甘えびは北海道の日本海側で水揚げされたもの、どちらも味の決め手となるのは鮮度で、より繊細な甘えびは空輸でも鮮度が落ちるため、漁港から車で5分の立地に工場を構える。「もっと美しくて、もっと美味しいえびせんべいをつくりたい」。そんな信念から品質管理までも徹底してこだわっている。ひとくちかめばえびの旨味や甘味がしっかりした味わいで魅力満載。お祝いごとにもぴったり。左から、車えび姿焼き、甘えび姿焼き、甘えび磯焼きと渦巻き。車えび姿焼き、甘えび姿焼き各2カップ、甘えび磯焼き1枚と渦巻き6枚入り4袋が入った海老一会(4カップと4袋入り)¥3,000。桂新堂本店愛知県名古屋市熱田区金山町1-5-4TEL:0120・08・766710:00~18:00不定休本店ほか全国各地にショップがあり、オンラインでも販売。まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2019年10月23日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)池田エライザさんのヘルシービューティのヒミツ
2019年10月22日俳優の渡辺大知と女優の奈緒が17日、京都市内を中心に開催中の「京都国際映画祭2019」(~21日)で行われた映画『僕の好きな女の子』の舞台挨拶に、玉田真也監督とともに登壇した。本作は、芥川賞作家であるお笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、2017年に別冊カドカワ特集号のために書き下ろした恋愛エッセイ『僕の好きな女の子』を映画化した非キラキラ系・青春恋愛コメディ。誰にでも思い当たる節のある、恋をする人間のみっともなさを、リアルな会話劇として鮮明に描く。日本テレビ系『あなたの番です』の尾野幹葉役での演技が話題となった奈緒が、本作では小悪魔的なヒロインに。そんな奈緒について、渡辺は「こんなヤツいる!? っていうギリギリのところを奈緒さんだから説得力がある。自然に小悪魔ができるのはすごいなと思いました」と絶賛。玉田監督が「『あなたの番です』ではあんなサイコ野郎みたいな役をやってたのに」と『あな番』とのキャラの違いに驚くと、渡辺も「『あなたの番です』を見た方がこれを見たら、よりサイコに見えるかもしれない。『ようやく付き合えたね』ってところから始まる。で、『思ってたんと違う!』って」と笑いながら話した。そして、渡辺は「この作品は恋に不器用な男が主人公で、全国の恋に悩める男たちに刺さってほしい。だからみなさんに拡散してもらって、少しでも多くの不器用男子を救ってくれたらうれしいなと思っています」とアピール。奈緒は「今日ここに来てくださったみなさんから恋愛がなくならなければいいなと思いますし、みなさまの恋愛がうまくいくことを心からお祈りしています」とメッセージを送った。
2019年10月17日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『modern chinese VERT(モダンチャイニーズ ヴェール)』の少量多皿なモダン中華です。「はじまりの一皿」にまんまるのフリットが登場。カリッとした食感にトロリとしたフォアグラが口いっぱいに広がる。実はこれ、焼き鳥の超人気店『中目黒 いぐち』のスペシャリテだ。『いぐち』と言えば、少量多皿で6000円前後というおまかせスタイルを確立。焼肉、天ぷら、土鍋ご飯の専門店を次々成功させている。9月13日、六本木ヒルズのけやき坂通りにオープンした『モダンチャイニーズ ヴェール』は初めての中華バージョン。これがなかなか楽しい内容なのだ。フォアグラの一皿から始まり、細切りネギとキュウリのザーサイ和えが続く。次のモダン八寸4品もあっという間に食べ進む。『中目黒 いぐち』特製鶏スープでホッと一息つくと、少々不安な気分に。もう半分食べてしまった。これでお腹いっぱいになるかな?しかし、後半の点心(餃子、焼売、春巻)、メイン料理のひとくちカツサンド、シーズンサラダ、海老マヨネーズ、特製黒酢の酢豚の5連発。そして締めの麺かご飯は5~6種類から選べる。気が付くと怒涛の15品を完食して大満足!一人分ずつ出てくるから取り分けの面倒もない。一口ながら丁寧な仕上げで、旨味調味料をほとんど使わないから、あと味爽やか。これは人気が出るの、分かる!modern chinese VERT東京都港区六本木6‐12‐2六本木ヒルズレジデンスB棟3FTEL:03・6447・187718:00~23:00(22:30LO)無休おまかせコース(全15品)¥5,980より9品。右から、モダン八寸(上から時計回りに、クラゲ、よだれ鶏、ピータン豆腐、ハモの山椒ソースの4種類の前菜)、特製黒酢の酢豚、はじまりの一皿(フォアグラのフリット)、点心(焼売、餃子)、玉子かけチャーハン(トリュフトッピングは別料金)。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年10月16日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年10月15日角川春樹の生涯最後の監督作『みをつくし料理帖』より、主人公の親友役を演じる奈緒の劇中衣装写真が到着した。高田郁の同名ベストセラー小説を、松本穂香主演で映画化する本作。幾度となく訪れる艱難辛苦を乗り越えながら、料理に真摯に向き合い、運命を切り開いていく女料理人の成長と、不変の友情を描いた爽快な物語が描かれる。本作に登場する奈緒さんは、連続テレビ小説「半分、青い。」の主人公の幼なじみ役をはじめ、「サバイバル・ウェディング」「あなたの番です」などに出演。また、11月には主演映画『ハルカの陶』が公開されるほか、今後も多くの作品への出演が決定しているいま注目の若手女優。そんな奈緒さんが今回本作で演じるのは、松本さん扮する澪の親友・野江。8歳の澪と野江が、大坂の大洪水で生き別れとなってから十数年、澪は神田の蕎麦処「つる家」で女料理人として働く一方、野江は吉原で頂点を極める花魁・あさひ太夫として別々の人生を生きていた――。今回到着した写真のうち1枚は、金屏風の前で絢爛豪華な打掛着物をまとったあさひが。そしてもう1枚は、夜を思わせる照明の中、紫が際立つ壁絵の前で艶やかにくつろぐあさひと、それぞれ違った印象を与える写真となっている。撮影は、本作が撮影された都内某所のスタジオ内に組まれた「あさひ太夫の部屋」で行われたそう。角川監督がこだわりぬいたこの「あさひの部屋」の装飾もポイントだ。『みをつくし料理帖』は2020年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2019年10月09日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『本宮(ボングン)クッス』の元祖冷麺です。麺料理は大好きだけど、飲み干せるほどのスープに出会うことは少ない。だから今年8月に赤坂から移転オープンした月島『本宮クッス』の元祖冷麺は衝撃だった。澄んだ金色のスープは一口飲めば「もうこれは一滴たりとも逃せない!」と丼ぶりを抱えたくなる(必死か)。「3日間の仕込みと10日間の熟成を経てようやく出来上がるスープなんです」と店主の李ソラさん。なんとまあそれは大変な……とありがたさが増すのだが、この奥ゆかしくも清らかな旨味は、上質な牛や鶏のダシをベースに果実や野菜の味わいを引き出して生まれているらしい。化学調味料はもちろん塩以外の調味料は一切使わず、朝鮮半島に古くから伝わる伝統的な製法によって生まれる、時間と手間の味。だから1日20食が限界。「もっと簡単に、現代的なレシピにアレンジすることはできるけどしたくない。元々お祝い事があると祖母が作ってくれた味なんです。世の中が目まぐるしく回るからこそ、このゆっくりとした味を残していきたい」。冷麺以外にも、ききょうやたんぽぽなど日本では珍しい10種類の自家製キムチを振る舞うイベントを行うなど、故郷の食文化の多様な魅力を伝える李さん。「どれも栄養価が高くて、健康にも美容にも良いんですよ」と笑う李さんの肌はつやつやと輝いて、そのたしかさを物語っていた。イカ冷麺¥2,000。そば粉とサツマイモ粉とジャガイモ粉をブレンドした細麺の冷麺に、新鮮な食材がたっぷり。祝い花のように華やか。イカに出会えるかどうかは仕入れによっての運次第。定番は鶏冷麺¥1,600。『本宮クッス』東京都中央区月島3‐16‐9リノスタイル月島1F TEL:080・1081・817211:00~15:00(14:00LO)無休店舗移転予定あり。最新情報はTwitter(@SAKAE16406487)かInstagram(@bongung_gussu)で要確認。ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2019年10月9日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2019年10月04日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『Atsushi Hatae』のキャラメルノワ、バニーユ・フレーズほかです。キャラメルとクルミなんて王道で、まぁ間違いないよね、と何気なく口にした『Atsushi Hatae』の〈キャラメルノワ〉は思っていたのと大分違う……別次元においしい!ビターキャラメルのアロマに一気に飲み込まれると、塩がその旨味をくっきり浮かび上がらせて。そこに重なるクルミの朴訥とした森の香りが、味の奥行きをグッと深めていくよう。バタークリームケーキらしいクラシカルで落ち着いたムードとうらはらに、その香りは鮮やかで、もはやイキの良さすら感じてしまう。「このバタークリーム、これまでにないやり方で仕立てているんです」と波多江篤シェフ。聞けば普通当たり前に入れる卵を使わず、ダイレクトにバターにキャラメルを合わせてしまうという。そうすることで薄まることなく、あの目が覚めるようなキャラメル香が現れるのだ。思い描いた香りや味、食感を叶えるのに、お菓子のセオリーにとらわれない。そのしなやかさはパリ『ル・ムーリス アラン・デュカス』はじめ、レストラン経験が長い彼らしい。〈バニーユ・フレーズ〉もまたユニーク。真空調理に似たやり方で、イチゴの香りや旨味のエキスだけ取り出したジュレを中に潜ませている。クリアなイチゴとバニラの香りの調和は至福でしかない。手前から時計回りに、キャラメルノワ¥594、シグネチャーのバニーユ・フレーズ¥864、バラのように美しいタルトマングー¥972(~10月中旬まで)はほんのりライムの香りがアクセント。Atsushi Hatae 代官山店東京都渋谷区猿楽町17‐17 MH代官山1FTEL:03・6455・202611:00~19:00月曜休(祝日の場合は翌日休)※高輪店、用賀店とともに今年7月に3店同時オープン。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2019年10月2日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2019年09月25日ギフトコンシェルジュ・真野知子さんの「おいしいギフト」。今回ご紹介するのは、『さじ洋菓子店』の季節のコーディアルシロップです。フランス映画『地下鉄のザジ』が名前の由来という『さじ洋菓子店』が手掛ける、この季節限定の2つのコーディアルシロップが登場している。手のひらに収まるほどの小さなボトルが纏った雰囲気にも惹かれて手に取った。淡いピンクは桃とローズマリー。材料となるのは福島県産の白桃とローズマリー。2時間ほどかけて、ゆっくりと煮出し、そこから加熱処理や瓶詰めまですべて手作業で作られる。味や香り、発色の良さなど、ベストなバランスで仕上がるよう手早く作業を進めても1日に製造できるのは120本ほど。グラス3杯分程度の量ながら、その楽しみ方はいろいろ。ソーダやアイスティー、好みのハーブティーなどで割るのも楽しい。そんな中でも一番新鮮に感じたのは緑茶割り。氷を入れたグラスにシロップを静かに注ぎ、5倍量の冷たい緑茶で割るとグラスの中で淡いピンクと緑茶の層が美しいグラデーションを見せてくれる。ひとくち含むと、緑茶の味わいの中に、ほのかに漂う桃の香りと甘味。大人の飲み方としてはウォッカとソーダで合わせるのも店主のおすすめだ。鮮やかな赤は、海外のオーガニックレッドローズを使ったもの。透き通った赤の美しさや香り高さも魅力的。自分好みの組み合わせを見つけて楽しんでみて。コーディアルシロップ、右から、桃とローズマリー(50ml)、バラ(50ml)各¥380(税込み)。さじ洋菓子店福島在住の久保木慈乃さんが作る焼き菓子や瓶詰が人気。商品は東京『SHOZO COFFEE STORE 北青山店』『mano cafe』、福岡『Duatelier』、福島『白屋』、宮城『sakura noma』などで販売。詳細はインスタグラム(@sazie_yougashiten)で。まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2019年9月25日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2019年09月19日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『Bistro HiNGE(ビストロ・ヒンジ)』の¥3,800ディナーコースです。最近のフレンチといったらおまかせコース流行。自分で選べないし、皿数は多いけれど、量が少なすぎる!と不満が募っていた。で、コースでもアラカルトでもオーダーできる店に出合うと嬉しくなる。中目黒にオープンしたフレンチ『ビストロ・ヒンジ』はどちらもいい。しかも3皿3800円の面白いコースがある。前菜、スープ、メインでも、前菜2皿にメインでもいい。単純に計算すると1皿約1300円と超リーズナブルだ。しかも前菜、メインともに各5~6種類から選べる。ユニークなのは豆腐料理。田村匡史シェフの実家が豆腐屋さんということで、豆腐をフレンチにアレンジしている。メインの羊料理は古典的な焼き方。「焼き色をつけずに火を入れる調理法が流行りですが、肉は焼き色がついてこそ美味しそうだし、実際美味しいと思うんです」と田村シェフ。クラシックなフレンチをきちんと身に付け、フランス料理の王道を行く。さらに、アラカルトのシェアにも気を配る。シェアの場合は300円のプラス料金が必要だが、キッチンで付け合わせを1人分足して2皿に盛り付けてくれる。「盛り付けも味に影響するのがフランス料理ですから」。1階カウンター8席、2階のテーブル16席の、中目黒では貴重な一軒家レストランだ。左・本日のお豆腐料理(寄せ豆腐と鰹節のジュレ)、右上・鮪とアボカドのテリーヌ(コース時差額+¥300)、右下・軽くスモークした骨付き仔羊のロースト野菜添え。以上ディナーコースMenu Famille¥3,800。グラスワインはケランヌ2017¥1,200。Bistro HiNGE東京都目黒区上目黒2‐11‐1TEL:03・5724・3215ランチ11:30~14:30(14:00LO)、ディナー17:30~23:00(22:00LO)火曜、第1・第3水曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年9月18日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年09月13日「あなたの番です」の“尾野ちゃん”こと尾野幹葉役で話題を呼んだ奈緒が一転、伝統工芸・備前焼に魅せられたOLを演じる初主演映画『ハルカの陶(すえ)』。この度、奈緒さんの振り幅に感服する本作の予告編と場面写真が解禁となった。昨年放送されたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」でのヒロインの親友(菜生)役をはじめ、「サバイバル・ウェディング」「あなたの番です」などで注目を集めてきた奈緒が、東京でのOL生活を一変させ、備前焼作りという夢に向かって奮闘する女性を演じる本作。この度解禁された予告編は、東京で平凡な日々を過ごす小山はるか(奈緒)が陶芸作家、修(平山浩行)の作陶を目の当たりにし、人の手によって土が形づくられていく様に釘付けになるシーンからはじまる。感動を抑えきれず、「弟子にしてください!」とまっすぐな瞳で懇願するはるか。また、主人公をとりまく個性豊かなキャラクターたちも登場。はるかに備前焼の魅力を教える人間国宝、陶人(笹野高史)や修の父(村上淳)など、備前焼に魅せられ、伝統を繋ぐ人々が描かれる。“土と炎、そして人”によって備前焼は完成することを知るはるか、しかしただひとり、陶芸に向き合い続ける修には亡き父との約束があった…。本物の窯を使った迫力ある窯焚きの映像や、奈緒さんのキラキラとした演技が映し出された予告編が完成となっている。『ハルカの陶』は10月25日(金)よりイオンシネマ岡山にて先行公開、11月30日(土)よりユーロスペースほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月10日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『Tigelleria Gatari(ティジェッレリア ガタリ)』のティジェッラとニョッコフリットのランチです。夜、目白駅脇の銀鈴坂を登っていくと、その中腹でひときわごきげんな黄色い外壁の店に出会う。外の明かりはオレンジで、中は真っ白な蛍光灯。6~7人も入れば満席の小さなカウンターはぎゅっと賑わい、絵になりすぎている。『ティジェッレリア ガタリ』は今年7月にオープンしたばかりのティジェッラ専門店。エミリアロマーニャ州の郷土料理が楽しめる『トレ ガッティ』の姉妹店だ。って言われたってティジェッラって何……?状態なのだが、カウンターのショーケースには花の焼印が施された平たいパンがずらり(かわいい)。その名がティジェッラで、半分に割った隙間にチーズやハムをぎゅっと挟んで食すのがモデナやボローニャの食文化なのだ。なるほどねーと聞いてる間に食べ終わってしまうほど気軽なスナックで、定番のペストモデネーゼは絶品。自家製ラルドに、ニンニク・ローズマリー・セージを効かせてパルメザンチーズを加えたペーストは旨味が抜群、昼夜問わずランブルスコを渇望してしまう。もちろんティジェッラも自家製で、毎朝エミリアロマーニャ州産の有機古代小麦を使って焼き上げる。「日本でイタリア料理を掲げる以上は、現地の素材を使ってクラシックにやらないと」と、オーナーシェフの眞壁貴広さん。徹底的な現地愛が5坪サイズに濃縮された空間はあまりに旅!本当にここ、東京のど真ん中なの?ただの立ち飲みバールにあらず。エミリアロマーニャ愛あふれる、ティジェッラとニョッコフリットのランチ¥1,000。ドリンクには微発泡赤ワイン・ランブルスコが推し。現地で食される揚げパン・ニョッコフリットは、モルタデッラや生ハムを挟んでパクリ。Tigelleria Gatari東京都豊島区目白3-4-15目白駅前ビルB1TEL:03・6914・455410:30~翌2:00(日曜~24:00)無休(不定休あり)ランチタイムは10:30~15:30ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2019年9月11日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2019年09月06日「あなたの番です」の怪演で話題を呼ぶ奈緒が初主演をつとめた陶芸映画『ハルカの陶(すえ)』が、全国公開されることが決定した。本作は「週刊漫画TIMES」(芳文社)にて連載され、「第13回岡山芸術文化賞功労賞受賞」を受賞した同名コミックの実写映画化。備前焼に魅せられていく主人公の小山はるかを演じるのは、本作が映画初主演となる奈緒。2018年放送されたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」でのヒロインの親友・菜生役を好演し、現在放送中の日本テレビ系「あなたの番です」など映画・テレビドラマで活躍中の彼女が、東京でのOL人生を一変させ、備前焼作りという夢に向かって奮闘する姿を、誰もが応援したくなるようなキラキラした魅力で演じる。そのほか『本能寺ホテル』『昼顔』の平山浩行、「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」シリーズの笹野高史、『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』『空母いぶき』の村上淳など、実力派俳優が脇を固める。重要無形文化財保持者や備前焼陶友会による全面協力のもと、本物の窯を使った迫力ある窯焚きの映像も登場し、備前焼の魅力とその土地に生きる人々の夢と情熱を描いていく。ストーリー小山はるか(奈緒)は心に触れてこない日々のなかで、デパートの展示でふと目にした大皿に強く惹かれ備前焼を知った。仕事中も休日も気づけば備前焼のことばかり考えていたはるかは、言葉にできない感動を胸に岡山県備前市へ。意気揚々と大皿の作者を訪ねるも、目の前に現れたのは頑固でぶっきらぼう、職人気質な修(平山浩行)だった。しかし、ただ1人でロクロに向かう修を見て備前焼への興味はより強くなり…。勢いのままに弟子入りを志願するも相手にしてもらえないはるかだったが、見兼ねた人間国宝の陶人(笹野高史)が間を取り持ち“修行見習い”の日々がスタートする。そんな気鋭の作家として陶芸に向き合う修には亡き父との約束があった――。『ハルカの陶』は10月25日(金)よりイオンシネマ岡山にて先行公開、11月30日(土)よりユーロスペースほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年08月28日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『パティスリー エスリエール』の4種のベリーのレアチーズケーキです。ふんわりと綿帽子みたいなイタリアンメレンゲがのっているほかは、ごくシンプルなチーズケーキ。けれど一口食べてのけぞった。ホワッ、まったり、かと思えばとろーりサクサク。何この楽しい口当たり!さらには白い見た目以上にベリーが鮮やかで、キュンとはじけるような甘酸っぱさが濃厚なチーズケーキを華やがせる。ベリーは下層にちらっと見えているところだけかと思っていたら、実は4種のベリーのコンポートがたっぷり、あの綿帽子の下に隠されていた。「とろりとソースが流れる、デザートのようにしたくて」と『パティスリー エスリエール』土谷豪シェフ。パリのフォーシーズンズホテル内のレストラン『Le Cinq』が三ツ星をとった際にデザートを考案した彼らしいし、シェフパティシエを務めた『ドミニクアンセルベーカリー』(閉店)的遊び心もちらりと覗ける。また、どのお菓子も舌にすぐ溶けるのではなく、必ず何か食感を入れておくのも土谷シェフ流。〈カシスピーカン〉ならピーカンナッツのプラリネがザクザク!このプラリネが自家製で、ワッと湧き立つナッツの香りと旨味がたまらない。こんなふうに派手ではないけど、あと引く味わいが潜んでいる。だからしばらくするとまた恋しくなってしまうのだ。左から、柚子の爽やかさに自家製ローストヘーゼルナッツプラリネのコクが驚くほどマッチする〈柚子〉¥460。〈4種のベリーのレアチーズケーキ〉¥460のベリーはカシス、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリーの4種。〈カシスピーカン〉¥520(すべて税込み)。パティスリー エスリエール東京都品川区南品川1‐8‐11TEL:03・6433・216110:00~19:00水曜休今年6月オープン。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2019年9月4日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2019年08月28日ギフトコンシェルジュ・真野知子さんの「おいしいギフト」。今回ご紹介するのは、『L’ATELIER de LIEN(ラトリエ・ドゥ・リアン)』のフォアグラアイススティックです。池尻大橋にある人気のフランス料理店『Lien(リアン)』の上原浩一シェフが中目黒に新しくお店を開いた。レストランで提供している自家製のブリオッシュを中心に、焼き菓子や調味料まで扱うテイクアウトのみのお店。店内はバターの芳醇な香りが漂い、スケルトンのケースにはブリオッシュやグロッサリーが整然と並んで、ギャラリーのよう。そこで出合ったのがこちらのキャンディ包みになったスティック。お菓子のようなルックスだけど、手に持つと少しひんやり。包みを開けると姿を現すのはブラウン色のザラザラした表面。ほのかに甘くて香ばしい香りもする。その正体は低温調理したフォアグラにキャラメリゼしたクルミ、アーモンド、砂糖を細かく砕いてまぶした「フォアグラアイススティック」。レストランではコースの2皿目、アミューズとして提供されているそう。「フランス料理=フォアグラをイメージする方が多く、気軽に食べていただける料理にして広めたい」とシェフ。自家製ブリオッシュに添えて食べると、コクと旨味が複雑に絡み合って深い味わいに。甘酸っぱいジャムをお供にしてもよさそうだ。ギフト用の黒いボックスもスタイリッシュ。オシャレ偏差値の高い手土産で、皆の話題をさらって。ボックス(5本入り)¥1,800。10本入りもあり(通販のみ対応)。『Lien』では6000円以上のコースで提供されるメニュー。『L’ATELIER de LIEN(ラトリエ・ドゥ・リアン)』東京都目黒区青葉台3-13-14TEL:03・6455・115211:00~20:00月曜休まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2019年8月28日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2019年08月21日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『三燈舎(さんとうしゃ)』のケララ料理です。八重洲『ダバ インディア』はインドカレー好きたちの聖地。’03年、この店の登場は衝撃的だった。バナナリーフの上に、4~5種類のおかず、スープに米や揚げパンがのった“ミールス”(定食)は、まさにインドで食べられている皿そのもの。ここで南インドカレーに魅せられた人は多かったに違いない。今年5月、小川町にオープンした『三燈舎』のオーナー堀文子さんもその一人。インド料理が好きでこの業界に入り、『ダバ インディア』と系列店の『カイバル』で合計6年サービスを務めた。「いずれは独立をと思っていたので、厨房でもひと通り勉強させてもらいました」。堀さんが目指したのは『ダバ インディア』で知ったミールスから一歩踏み込んだ料理。それは多彩な粉ものと、まだ日本では珍しいケララ州の家庭料理を紹介することだった。例えばプットゥは、米とココナッツを8:2の割合で混ぜ、バナナの葉で包んで蒸したもの。ホロホロとした食感とほんのりした甘さは、海老カレーにぴったり。アッパムは米とココナッツミルクを混ぜて発酵させて焼いたクレープ状の生地。これに合わせるなら白いチキンシチューを。黄色くて辛いカレーばかりがインド料理ではないのだ。暑気払いに南インド料理はいかが?左上・プットゥ¥700、左下・海老カレーバナナの葉包み¥1,280、右上・アッパム¥320、右下・チキンシチュー¥1,100。ちなみにトーマスシェフはケララ州出身。『ダバ インディア』で9年、腕を振るったベテラン。三燈舎東京都千代田区神田小川町3‐2古室ビル2FTEL:050・3697・2547ランチ11:00~15:30(15:00LO)、ディナー17:30~22:00(21:00LO)月曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年8月14日‐21日合併号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年08月12日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回ご紹介するのは、『Cosi Com’e(コジコメ)』の手打ちパスタです。「ものすごい短いな」。イタリア料理店『コジコメ』の店主・井村俊介さんが料理を運ぶ後ろ姿を見たとき、短パンの丈に驚いた。今から走りに行くのかという短さだ。どうりで足はナイキのスニーカー、そしてエプロンはイタリアのパスタ地図が描かれたごきげん仕様。「コックコートを脱ぎたかったんですよね」と井村さん。元々星付きのイタリアンで長く仕事を重ねてきたが、「緊張して出掛けるレストランも良いのですが、ふらっと寄れて好きなものを好きに食べられる店が作りたかったんです。それこそ短パンでもOKな(笑)」。毎日手書きでノートに綴られるメニューには、旬の食材をシンプルに調理した魅惑のメンバーが勢揃い。ジャンボししとうとペコリーノロマーノ、トマトとスイカの冷たいスープ……文字面を追うだけで幸せな気持ちになる。更に幸せになりたいのならパスタはマストオーダー。セミドライトマトのタヤリンは、バターとパセリを和えた手打ちパスタの上に自家製セミドライトマトが、どん。崩して食べればパスタのぷつっとした食感にバターとトマトが絡みあい、ぶっちぎりの優勝だ。入り口はリラックスだけれど、料理はキチッと直球のおいしさ。近所の人が羨ましい……の代表のような店だけれど、それは結局遠くても通いたい店なのだ(実際、辺鄙な場所にあります)。日ごとに替わるメニューから、セミドライトマトのタヤリン¥1,900、ジャンボししとうとペコリーノロマーノ¥850、木更津のクラフトビール・ソングバード¥1,000。イタリアンの名店・広尾『BOTTEGA』から独立し、今年の6月にコジコメを開店。Cosi Com’e東京都世田谷区下馬2-14-18TEL:03・6318・640217:00~23:00(21:00LO)水曜休ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2019年8月7日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2019年08月02日京都に本店を置く、日本唯一の金平糖専門店。「緑寿庵清水(りょくじゅあんしみず)」が京都・祇園に、「祇園緑寿庵清水(ぎおんりょくじゅあんしみず)」として、2019年7月26日(金)にオープンします。「緑寿庵清水」とは日本唯一の金平糖専門店として、1847年の創業から、172年間、京都・百万遍の地で培ってきた伝統と一子相伝の技を守り続けています。今回、新しくオープンする、「祇園緑寿庵清水」は今までの「京都緑寿庵清水」の古き良き伝統と、「銀座緑寿庵清水」の革新さを融合した、今までにない店舗になっています。「緑寿庵清水」の金平糖「緑寿庵清水」の金平糖は、レシピがなく、その日の気温や天候によって変化する金平糖の状態を見極めながら作っていきます。その気が遠くなるほどの手間暇と、長年にわたって引き継がれてきた伝統の技術を使い、職人が丹精込めて作ることによって生み出されるのが、「緑寿庵清水」の金平糖です。この技術の体得には「蜜かけ10年、コテ入れ10年」といわれており、習得するには長い年月がかかります。「祇園緑寿庵清水」の外観と内装外観「祇園緑寿庵清水」は、京都・祇園の南側に位置し、京都の中でも古き良き、上品な趣がある地区に出店。その町並みと一体化した、伝統的な京町家の格子などを取り入れて、味のある古風な外観に仕上がっています。内装外観とは反対に、「銀座緑寿庵清水」にならった、モダンな雰囲気の内装は、今までの「緑寿庵清水」にはない新しいカタチの店舗に仕上がっています。また、今回の店舗は金平糖の形によく似た「星」と、星空を連想させる縁起のいい「麻の葉」をもととしています。金平糖がこれからも長く広く愛されるようにと祈願し、「星と麻の葉」をコンセプトに設計されました。「祇園緑寿庵清水」だけの限定商品をご紹介「祗園限定二種詰合せ」1,280円(税抜)世界的ファッションデザイナーの丸山敬太氏がデザインし、祇園をイメージして作られたパッケージを6種類に定番の金平糖(袋)を2種類、組み合わせで発売。古風で洗練された、祇園の雰囲気を金平糖と一緒にどうぞ。「祗園店限定信玄袋」2,550円(税抜)こちらも同様に、丸山敬太氏による「緑寿庵清水」の家紋がデザインされた「信玄袋」。袋の中にはそれぞれの色に合わせた味の金平糖が詰められています。ピンク色の袋には苺とりんご。青色の袋には天然サイダーとレモンの金平糖がそれぞれ入っています。自分にも、誰かにも贈り物として渡したくなる…ワクワクする限定商品です。「フルーツポシェット」 20個入価格13,100円(税抜)30個入価格18,850円(税抜)小袋に入った色々な味の金平糖が、フルーツポシェットにぎゅっと入った商品。京都本店では完全予約制だったこの商品は、祇園店では常時、店頭に用意されています。プレゼントやお祝いの席を彩る一品としてぜひ。「祇園緑寿庵清水」概要住所:〒605-0074京都府京都市東山区祇園町南側570-122営業時間:10:00-18:30定休日:水曜日(祝日の場合には営業)電話番号:075-532-0900FAX番号:075-532-0901オープン日:2019年7月26日(金)ホームページ:スポット情報スポット名:祇園緑寿庵清水住所:〒605-0074京都府京都市東山区祇園町南側570-122電話番号:075-532-0900
2019年07月26日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『OIMO cafe zenpukuji(オイモカフェ ゼンプクジ)』の「お芋のもーもーちゃーちゃー」です。“もーもーちゃーちゃー”、もはや呪文のような名前だけど、某高級スーパーが出してヒットしたのもあり意外と知名度は高め。その正体はマレーシアの“ごちゃ混ぜしるこ”。芋や豆、ココナッツミルクなんかがわさっと入るアジアなオヤツが、とびきりのサツマイモと出合って洗練のデザートになった。『OIMO cafe』といえば、埼玉で320年続くサツマイモ農家によるカフェであり、全国から芋ラバーたちが集う聖地。「もーもーちゃーちゃー」は善福寺(最寄り駅は吉祥寺)にできた新店だけのメニュー。ココナッツプリンをとろりと覆うサツマイモのアングレーズ、その上に6種の豆とキヌア、そして刻んだ干し芋と大学芋が美しく彩る。「アングレーズは滑らかに、干し芋は干しても柔らかにしたいからしっとり系の“紅はるか”を。大学芋にはホクホクな“むさしこがね”を選び、あえてカリッと仕上げています」と店長の大和田一樹さん。どれも焼き芋にしてから使うが、そこにもサツマイモのプロの技が。「熱がよく伝わる素焼きの壺を使い遠赤効果でじっくり、芋のデンプンが糖化するちょうどの温度をキープして甘さを引き出すんです」。ごちゃ混ぜにして食せばつぶつぶ、とろり、鮮やかなお芋の甘みと旨みにほっこり憩う。「お芋のもーもーちゃーちゃー」(直径約10cm、数量限定)¥650。少しずつ食べてもいいけど、勇気を出して思いきりごちゃ混ぜがおいしい!サツマイモを焼く際は、気温や芋の種類、熟成具合によって焼き時間などを変え、その甘みをとことん引き出していく。OIMO cafe zenpukuji東京都杉並区善福寺2‐24‐8TEL:03・6454・727210:00~17:00月・火曜休※イベント出店のため7/30まで休みチコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2019年7月31日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2019年07月24日ギフトコンシェルジュ・真野知子さんの「おいしいギフト」。今回ご紹介するのは、『ロジャヴェルデ京都』のフルーツトマトギフトです。ポルトガル語で青果店やグリーンショップを意味する『ロジャヴェルデ』は、京都産の野菜や果物を扱う、京都の八百屋さん。新鮮な京野菜を用いたブーケやアレンジメントなど、さまざまなスタイルのギフト商品が揃う人気店だ。毎朝数十軒の農家の元へ出向き、野菜の状態を見ながら、朝に収穫した野菜を使用しているのも魅力のひとつ。夏季限定で登場したのは「フルーツトマトギフト」。リボン結びされた赤い紐をほどきボックスの蓋を開けると、目に飛び込んでくるのは、すき間なくぎっしり詰め込まれた色鮮やかなフルーツトマトに、ブルーベリー、サクランボ、パセリ。実は二層になっていて下段にもフルーツトマトが一面に詰まっている(!)。フルーツトマトとブルーベリーは京都の南丹市、サクランボは丹後地方で収穫されるもの。トマトは甘さのなかに、ちゃんと本来の酸味もある、野菜らしい味わいが好ましい。そのままの味をまずは楽しんでみて。パセリはしなやかな厚みのある葉でボリュームがある。かよわい野菜だと思っていたけれど、こんなに食べ応えがあったとは!これは冷製スープの仕上げに。フルーツはアイスクリームにのせたりと、いろいろ楽しめる。暑さの中でも体が喜ぶ、夏の贈りもの。京都府産のフルーツトマト、ブルーベリー、サクランボ、パセリ詰め合わせ。¥7,500(税込み)。フルーツは変更の場合も。9月末までの限定販売。ロジャヴェルデ京都京都府京都市中京区富小路錦上ル末盛ビル1FTEL:075・211・332111:00~18:00木曜休まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2019年7月24日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2019年07月17日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『&piece』 のフィンガーフードです。コース料理の楽しみのひとつに、アミューズ・ブーシュ(あるいはアミューズ・グール)がある。“ひと口のお楽しみ”という意味で、フィンガーフード2~3品が出ることも多い。このスターターを軽く見てはいけない。そこにはシェフの創造力と味のセンス、技術、そしてサービス精神が凝縮しているのだから。5月23日、代々木上原にオープンした『アンドピース』は、昼夜とも4200円のコース1本。なんとその内容はフィンガーフードのみ14~15品!「手で食べるということは温度と質感を肌で感じることです。五感を使って味わってほしい」と山岸正祈シェフ。料理専門学校卒業後、恵比寿『ジョエル・ロブション』、銀座『ロオジエ』という、東京でもトップクラスのフランス人シェフの店で修業した実力派だ。コースメニューの書き方も個性的で、左に素材、右に料理のテーマが表記されている。例えば「カプレーゼ・キス」。この料理は、透明な円柱の上に“赤い唇”がのせられて登場する。「これは手を使わないで食べてください」と指示が出る。つまり自分の唇をつけてから、チュッと吸い込むのだ!口の中に広がるカプレーゼの風味(トマトとモッツァレラチーズ)。キスのたびにカプレーゼを思い出すようになったら、どうしよう…。そう思わせるほどインパクトのある料理に出合える店、ちょっとない!&piece東京都渋谷区西原3-25-4-1FTEL 03・6407・9036ランチ12:00~15:00(12:30LO)、ディナー18:00~23:00(20:00LO)火・水曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年7月10日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年07月16日京都初のボトルチーズケーキ専門店「清水チーズ工房」が、清水五条に2019年7月13日(土)グランドオープン。京都のシンボルでもあり国内外の観光客が訪れる清水寺の麓。その場所にたたずむ築100年以上の古民家を再生し、誕生するのが「清水チーズ工房」だ。店内では、世界中の人に愛されるチーズを“京都らしく”味わうチーズケーキを展開する。「清水チーズ工房」で展開するボトルチーズケーキは、京都産の卵や牛乳、宇治抹茶、丹波黒豆などの京都素材にこだわった3層でできている。また、これらメニューは店内工房にて職人が1つ1つ手作りで仕上げるものだ。ラインナップは、メインのボトルチーズケーキに加えて、清水寺の入り口にそびえたつ仁王門をイメージしたチーズケーキや京都の舞妓さんをイメージしたチーズケーキなど、京都の文化を反映したメニューも揃えている。その他、チーズソフトクリーム、チーズドリンクなどのテイクアウト商品は観光しながら味わいたい。【詳細】清水チーズ工房グランドオープン:2019年7月13日(土)プレオープン:2019年7月6日(土)住所:京都府京都市東山区白糸町569-10営業時間:10:00~17:00
2019年07月11日「CONTACT つなぐ・むすぶ 日本と世界のアート展」が、京都・清水寺で2019年9月1日(日)から9月8日(日)まで開催される。「CONTACT つなぐ・むすぶ 日本と世界のアート展」は、世界文化遺産である清水寺を会場に初めて行われる、西洋近代絵画、現代美術、文学、マンガ、映画などジャンルを超えた作品を集めた展覧会。会場では、互いに影響を与え合う、日本と世界のアーティストを紹介。日本美術を通して新しい表現を見出したポール・セザンヌ、南仏でマティスに師事した猪熊弦一郎、哲学者・矢内原伊作と深く交流したアルベルト・ジャコメッティ、4半世紀以上も日本で個展を開催し続けてきたゲルハルト・リヒターなどの作品が一堂に会する。1200年もの歴史を持つ清水寺の、通常非公開のスペースが展示会場となっているのも魅力的なポイント。「成就院」の庭園を背景とした作品展示や、ゲルハルト・リヒターによる「経堂」での、映像作品の公開など、特別感の鑑賞体験をすることが可能だ。また、チケットなしで鑑賞可能なフリーゾーンがあり、入り口正面の重要文化財「西門」、そして「馬駐」では、現代アーティスト・加藤泉のインスタレーションを展示する。展覧会の総合ディレクターを務めるのは、キュレーターとしてのキャリアをもち、数多くの「アート小説」を手掛けている小説家・原田マハ。会期中は清水寺・大講堂にて、原田マハが竹中直人、山田洋次、桂南光、御立尚資など多彩なゲストを迎えるトークイベントも開催される。【詳細】「CONTACT つなぐ・むすぶ 日本と世界のアート展」会期:2019年9月1日(日)~9月8日(日) ※会期中無休開催時間:7:00~18:00 ※最終入場は17:00会場:清水寺 成就院、経堂、西門、馬駐住所:京都市東山区清水1-294入場料:大人 1,800円、子供(小学生以下) 無料※モーニングチケット(7:00~9:00入場) 大人 1,600円、子供(小学生以下)無料※トークイベントとのセットチケット 5,000円前売券:7月4日(木)~専用サイト(公式サイトリンク)にて先行発売。※7月13日(土)~「チケットぴあ」にて発売開始。■トークイベント会場:清水寺 大講堂チケット料金:各回 3,500円 /展覧会とのセットチケット 5,000円前売券:7月4日(木)より専用サイトにて先行発売※7月13日(土)より「チケットぴあ」にて発売・竹中直人(俳優) / 原田マハ日時:9月2日(月) 16:00~(開場15:30)・山田洋次(映画監督) / 原田マハ日時:9月4日(水) 16:00~(開場15:30)・桂南光(噺家) / 原田マハ日時:9月6日(金) 14:30~(開場14:00)・御立尚資(ボストン コンサルティング グループ(BCG)前日本代表、シニア・パートナー&マネージング・ ディレクター 公益財団法人大原美術館理事) / 原田マハ日時:9月7日(土) 14:00~(開場13:30)【問い合わせ先】「CONTACT/CONNECT展」実行委員会 事務局TEL:075-351-9915(チケット販売窓口:株式会社のぞみ内)※電話応対時間:10:00~18:00※土日祝・お盆休暇除く
2019年07月11日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回ご紹介するのは、『Sandwich joint THE GOOD VIBES(サンドウィッチ・ジョイントザ・グッド・バイブス)』のビーフパストラミサンドです。とんでもないサンドイッチだ。バンズからはみだす相当な分厚さのほの温かいパストラミにかじりつけば、スモーキーな香りと共に肉の底知れない旨味がぶわっと立ち上がる。なんてこった。浅草橋から6月に芝浦へ移転した『THE GOOD VIBES』は、パストラミサンドイッチの常識を覆す。かつてニューヨークで食べたそれは薄切り肉がパサパサして塩っぱくて冷たくて、雰囲気込みのおいしさなんだなあ……と思わずにはいられなかったのに。この革命的な味わいを生み出したのは米澤文雄シェフ。ニューヨークの『Jean-Georges』で腕をふるった経歴を持ち、現在は青山『The Burn』の料理長を務める。「牛バラ肉をじっくり塩漬けし、柔らかくなるまで煮込み、さらにスモークし、5日間かけて仕上げます。僕の料理人生で最高で最強のパストラミです」と、手の掛け方と気合が異常。さらにキャロットラペや粒マスタードの甘みや酸味を添え、料理としての完成度を高めている。原動力は「アメリカの食文化の本当の魅力を伝えたい」、その一心。ハンバーガーやピザだけがアメリカの味ではないのだ。他にも、コールスローを合わせたジューシーなエスプレッソBBQポークサンドや、熟成肉メンチカツサンドなど、動転レベルのサンドイッチがずらり。いつかアメリカに出店して全米を震撼させてほしい。自家製 手仕込み ビーフパストラミサンド¥1,450、自家製レモネード¥450。NYのソウルフードを米澤シェフなりの解釈と技術でアップデートする。「教科書通りの作り方はあるけれど、それでやるからおいしいとは限らないんです」Sandwich joint THE GOOD VIBES東京都港区海岸3-13-12バウハウス芝浦1FTEL:03・6811・563910:00~19:00(18:00LO/モーニング10:00~11:30、ランチ11:30 ~14:00 、カフェ&ディナー14:00~19:00)無休ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2019年7月3日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2019年07月04日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『HiO ICE CREAM(ヒオアイスクリーム) Atelier 自由が丘』のクラフトアイスです。コーヒー、チョコレート、ビールに続き、クラフトの波がついにアイスクリームにも!……って、クラフトアイスって一体どんなの?「シンプルに、けれど手間をかけて、素材そのものの良さを最大限引き出すモノ作り」というのはこれまでのムーブメント同様。「なんでも便利になった今、あえて非効率なスモールバッチ(少量生産)で原点に戻る。そんなムダに見えるところに面白さや発見があるんです」と『HiO ICE CREAM』代表の西尾修平さんは言う。少量ずつ作るからたくさんは手に入らない希少な食材も使えるし、食材に合わせてその良さを引き出せる。さらにはその日の気温や湿度を考えて甘さや硬さを調整してと、柔軟においしさを追えるのがクラフトの強みだ。食材は全国に足を運んで見つけてきた。牛乳は40か所以上の牧場を巡ってようやく出会った、北海道は美瑛のもの。時間をかけて低温殺菌でアイスにしていくことで、濃厚なのに爽やかな牛乳の旨味をぎゅっと濃縮してみせた。「これがないと始まらない、お出汁みたいなもの」というこのミルクアイスが、全てのアイスのベースになる。どのフレーバーも素材の味がガツンと濃いのに後味すっきり。氷点下に閉じ込めていた大地の恵みが溢れ出すよう!空気をたっぷり含ませられる最新のアイスクリームマシンを使って、舌にふんわり溶ける口どけに。右手前から時計回りに、「美瑛シングルオリジンミルク」、アロマ生チョコの『ca ca o』と共同開発したコロンビアカカオ香る「アロマチョコレート」、生クリームを使わず牛乳の濃さをストレートに楽しむ「十勝シングルオリジンジャージーミルク」、甘酸っぱさにほのかな苦味がたまらない「レモン(シルキーシャーベット)」各¥450。HiO ICE CREAM Atelier 自由が丘東京都世田谷区奥沢7‐4‐12TEL:03・6432・195011:00~18:00月・火曜休(祝日は営業)チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2019年7月3日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2019年07月02日ギフトコンシェルジュ・真野知子さんの「おいしいギフト」。今回ご紹介するのは、『グリーンサム』のファームです。都会的なビルの1Fに植物に囲まれ、ガラス張りのショーケースのような店構え。そこは中目黒『グリーンビーントゥバー チョコレート』がプロデュース、代々木八幡の人気店『365日』監修のベーカリー『グリーンサム』。“園芸に長けた人”を表わすワードが店名になっているように、店先には小さな小麦畑があり、壁面はハーブや花で囲まれているのが印象的。ラインナップの中でも目を引いたのは個性的なルックスのブリオッシュ。<ガーデンファーム>はエディブルフラワーやハーブが小さな花束みたいに華やか。これは店名から連想し、生け花をアイデアソースに作られたのだとか。まずはプレーンな部分からひとくち。不規則な層が歯切れよい食感。卵を使わずバターを折り込んだ生地を成形したブリオッシング(ブリオッシュの現在進行形バージョン)なのだそう。生地を味わっていくと、甘さの中にも塩味が感じられる部分が。見るとお花の下にペースト状のものが。こんなところに隠し味があったとは!その正体はオリーブバター。黒オリーブの塩気がアクセントとなって、さすがのバランス。<フルーツファーム>の中ははちみつとキビ糖入りバターで、果実の酸味を引き立てている。トッピングの花や果実が毎日変わるのも楽しい。ガーデンファーム、フルーツファーム各¥420。メニューにはプレーンなブリオッシュもある。グリーンサム東京都渋谷区桜丘町28-9-1F TEL:03・6452・56118:00~18:00無休「近未来の都市型ベーカリー」として、今までにない形や製法を使ったパンを提案。ベーグルの種類と具材を選ぶオーダーメイドサンドイッチも人気。まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2019年6月26日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2019年06月21日