累計発行部数3800万部を超える、原泰久のコミックを原作にした『キングダム』は、漫画実写化の新基準と位置付けられる会心の出来だ。中国ロケがもたらす映像の迫力、ドラマ性を深めたシナリオに加えて、主演を務める俳優・山崎賢人の「熱意と決意」が胸に突き刺さる。俳優・山崎賢人の成長ドラマとしての『キングダム』紀元前中国春秋戦国時代を舞台に、大将軍になる夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・えい政(後の秦の始皇帝)の数奇な運命をダイナミックに描く本作。山崎にとって、今回演じた信という主人公は、重要なターニングポイントであり、俳優としてさらなる高みを極めるための、確かな第一歩となるはずだ。これまでの数多くの漫画実写作品で主演を務め、良くも悪くも「よく出てる」と評された山崎だが、作品ごとに自身を真っ白にリセットし、どんな役にも染まれる姿勢こそが魅力とも言えた。しかし、そんなキャリアに山崎自身、葛藤があったのではないか。そう思わせるほど、『キングダム』での熱演には、役を演じる以上の、俳優としての自我がひしひしと感じられる。不遇な境遇から「絶対這い上がってみせる」と歯を食いしばる信の姿が、若手イケメン枠からの脱皮を誓う24歳の人気俳優に重なる…。つまり、『キングダム』は俳優・山崎賢人の成長ドラマでもあるのだ。日本映画が新たなフェーズに突入するため、“大勝利”してほしい山崎に加えて、吉沢亮(えい政/漂役)、長澤まさみ(楊端和役)、橋本環奈(河了貂役)、本郷奏多(成きょう役)、大沢たかお(王騎役)ら豪華キャストが顔を揃える。それぞれの俳優が原作のキャラクターを体現するに留まらず、「その俳優にしかできない演技」を披露している点がより重要だ(役どころだけに固執すると、コスプレ大会に終わってしまう)。結果的に、山崎演じる信の武骨さ、不器用さがくっきりと浮かび上がる、非常に計算された絶妙なキャスティングだ。シナリオに目を向けると、やはり、原作者の原氏が脚本作りに深く関わり「原作に気を使いすぎて、結局何を描きたいのか見えなくなる」という失敗を回避できたことが大きい。「夢を抱くことの価値」というエッセンスを抽出し、原作ファンを満足させ、原作を知らない観客もしっかりドラマに入り込める。そして、これだけの大規模なプロジェクトを指揮し、一人の少年の野心をスクリーンで描き切った佐藤信介監督。間違いなく、いまの日本映画界ではトップの存在であり、世界を見据えたエンターテインメントを想像できる唯一のクリエイターだと断言したい。日本映画が新たなフェーズに突入するためにも、『キングダム』には“大勝利”を収めてほしいのだ。『キングダム』は4月19日(金)より全国東宝系にて公開。(text: Ryo Uchida)■関連作品:キングダム 2019年4月19日より全国東宝系にて公開Ⓒ原泰久/集英社Ⓒ2019 映画「キングダム」製作委員会
2019年04月14日毎年多くの漫画作品が実写化されている映画界。中でも最近、じわじわと映画化が進んでいるのはWEB漫画作品だ。様々なメディアがアナログからデジタルへとシフトしていった平成の時代。これまでの漫画といえば、有名作家が手掛けるものなど、厳選された作品しか世に出されることがなかったが、WEBやアプリで手軽に漫画が読めるようになってから、アマチュアでも作品を発表できるようになっている。雑誌のコンセプトや読者の好みを重視する紙媒体とはまた異なり、自由度の高いWEB漫画の中には思わぬ名作が埋もれていることもしばしば。漫画ファンも映画ファンも抑えておきたい、いま大注目のWEB漫画原作映画に迫った。昨年公開されたWEB漫画原作の映画といえば、朝ドラ出身の中村ゆりか、葵わかな、2.5次元俳優・黒羽麻璃央が出演した『ラーメン食いてぇ!』や、新人女優の南沙良が報知映画賞とブルーリボン賞の2冠を獲得した『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』など、若手俳優陣をキャストに迎えた瑞々しい作風が目立った。それが2019年の公開作は一気にスケールアップしており、WEB漫画と人気トップ俳優のタッグが次々と発表されている!■安田顕・主演『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』2月22日(金)より全国にて順次公開2013年にWEB漫画サイト「くらげバンチ」にて連載がスタートした宮川サトシの大人気エッセイ漫画を映画化。宮川が実際に体験した母との最期の日々から葬儀、そしてその後の生活を母親への溢れる愛情をふんだんに散りばめて描き、AmazonレビューやSNSで話題沸騰となった感動作。バンド「SEKAI NO OWARI」のボーカルFukaseら多くの著名人がSNSで絶賛し、500万PVを記録した。今回の映画化では、『さよなら渓谷』『日日是好日』の大森立嗣監督がメガホンを取り、『愛しのアイリーン』「下町ロケット」など、個性的な演技で人気を集める安田顕が主演。主人公の母・明子役には倍賞美津子、主人公の恋人・真里役には松下奈緒、父と兄には石橋蓮司と村上淳が脇を固め、登場人物は少ないながらも、日本映画界を代表する実力派俳優たちの熱い演技で見応えは十分。大切な人を亡くした悲しみを独特のユーモアで淡々と描き出し、死を乗り越えて新たな決意とともに人生を歩みだす主人公の姿に胸を打たれる物語。母というかけがえのない存在の偉大さと、家族のありがたみを改めて感じることができる、原作ファンを裏切らない心温まる映画が完成した。■田中圭×中村倫也らの共演で話題『美人が婚活してみたら』3月23日(土)より全国にて公開タブーなしの婚活女性の本音を、実在の登場人物のリアルなエピソードを基にさらけ出し、人気漫画アプリ「Vコミ」で累計1,000万PVを突破、長期間ランキング1位を獲得し続け、後にスピンオフ作品も雑誌に掲載された話題作。読者を“感動”と“衝撃”で粉砕した号泣必至のコミックを、“こじらせ女子”の姿をリアルかつコミカルに描き好評を得た『勝手にふるえてろ』の大九明子監督がメガホンをとり映画化。脚本を手がけたのは、大九監督も「大ファン」であり「天才」と絶賛する、お笑いコンビ「シソンヌ」のじろう。原作のベースにある、結婚に対する女性心理や女の友情といった未知の領域にチャレンジしながら、男の本音はもちろんのこと、コント師らしい多種多様な笑いのスパイスをふりかけている。また、黒川芽以、臼田あさ美、中村倫也、田中圭という、いまノリにノった旬な俳優が共演することでも話題沸騰中だ。■間宮祥太朗×桜井日奈子W主演『殺さない彼と死なない彼女』2019年秋公開SNSに投稿されたイラストが多くの読者の胸を打ち、話題となったSNS漫画家・世紀末の4コマ漫画作品。その爆発的人気を受けて出版された「殺さない彼と死なない彼女」は3つの物語からなる青春群像劇だが、今回映画化となるのは単行本収録の表題作に登場する、“キレやすいツンデレ男子”と“心優しいネガティブ女子”を中心に添えたストーリー。昨年大ブレイクを果たした間宮祥太朗と桜井日奈子という次世代を担う最旬キャストが、“殺さない彼” 小坂れい役、“死なない彼女”鹿野なな役でW主演を務める。このほか2020年には、イラスト投稿サイト「pixiv」から生まれた大ヒット漫画「ヲタクに恋は難しい」が、高畑充希&山崎賢人、『銀魂』シリーズなどで絶大な人気を誇る福田雄一監督で映画化されることが発表されており、ますます関心が集まること間違いなし。良質な作品も多く、新しい才能を発見できるネット上での活躍が期待できるWEB漫画に今後も注目していて。(text:cinemacafe.net)■関連作品:美人が婚活してみたら 2019年3月23日より全国にて公開Ⓒ2018吉本興業母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 2019年2月22日より全国にて公開©宮川サトシ/新潮社 ©2019「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」製作委員会殺さない彼と死なない彼女 2019年秋、全国にて公開予定
2019年02月02日あらいぴろよによるエッセイ漫画『“隠れビッチ”やってました。』が実写映画化。同名のタイトルで、2019年12月6日(金)に公開される。“隠れビッチ”の生態と、1人の女性の成長物語“隠れビッチ”とは…?本書がタイトルに掲げる“隠れビッチ”とは、清楚派に擬態した“ビッチ”の事。つまりは、メイクはシンプルで髪色は暗め、肌の露出も15%程度と一見清楚派ながらも、戦略的に「隙」と「タイミング」を演出することで、男性を次々とハントしていく女性を指している。決して自分からは告白をせず、あらゆる種類の思わせぶりな態度で男性の心を揺さぶり、相手から告白されるまで“罠”を仕掛け続ける…。本作は、そんな“隠れビッチ”のモテ戦術を面白可笑しく披露しつつも、その裏に潜む現代女性の心の隙間や歪みに寄り添いながら、主人公・ひろみの成長を描いた作品だ。キャスト佐久間由衣が映画初主演で“隠れビッチ”を演じる主人公のひろみ役を務めるのは、佐久間由衣。映画初主演となる佐久間は、本作について「この作品は、主人公の恋愛模様を描きながらも、そこだけに留まらず『ちょっとした寂しさを抱えて生きる現代の大人の成長物語』だと台本を読んで感じました」とコメント。森山未來、村上虹郎、大後寿々花が出演そんなひろみを見守る男性・三沢役を演じた森山未來は「これは“もし佐久間由衣ちゃんがナチュラルに隠れビッチをやっていたとしたら誰も太刀打ちできないでしょ”、という映画です。僕も彼女に打ち砕かれた死屍累々の一人です」と、佐久間が演じた“隠れビッチ”の完成度に太鼓判を押している。また、シェアハウスで主人公・ひろみとその友人・彩と同居し、女子2人の心のケアまでお世話するバイセクシャルの晃役を村上虹郎が、駄目な恋愛を繰り返す友人・彩役を大後寿々花がそれぞれ務める。若手実力派キャストが、個性豊かなメンズに挑戦また主人公のひろみを取り巻くメンズたちには、NHK 連続小説「半分、青い。」に出演した小関裕太や『旅猫リポート』の前野朋哉をはじめ、片桐仁、前川泰之、栁俊太郎といった若手実力派キャストの顔ぶれが揃う。草食系、バツイチ系、エリート系、肉食系…と、個性豊かなキャラクターを炸裂する彼らが、ひろみにどのようにして手玉に取られていくのか是非注目してほしい。『旅猫リポート』の三木康一郎が監督メガホンを取ったのは、『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』や『旅猫リポート』で知られる三木康一郎。三木は本作について「原作を目にした時、タイトルからどれだけブッとんだ女性の話だろうかと思ったら、読んでみると、行動や発言はめちゃくちゃなんですが、何か身近なものを感じたのです。主人公、ひろみの感情は、実は誰でも心の奥に秘めているものなのでは?と思ったのです。今回、映画化するにあたって、そんな誰でも持っている、心の奥に秘めた部分を丁寧に描きました。強い部分もあれば、弱い部分もある。正しい人間でもあれば、ビッチな人間でもある。誰もが心の奥に隠している黒い部分を針で突くような作品、そして、そんな自分を理解し前に少しでも向いて歩こうと思えるような作品になればと思って作りました」と、映画化にかけた思いを綴っている。あらすじ異性からモテ続ける事で、「認められたい欲求」を満たしてきた主人公・ひろみ。自分が傷つかずに、相手の気持ちだけを弄びながら、恋愛の美味しい所だけを楽しみ、体の関係は断る―というゲームのようなやり口に、ひろみのシェアハウス仲間であるバイセクシャルの晃と恋愛に失敗してばかりの彩は驚いていた。服の露出は少な目、鎖骨がちらりとのぞく透け感のあるワンピースが戦闘服。どこにでもいる女性に見えるのに、計算しつくした仕草と会話で、男性を落とすハンターぶりから、彩は「あんたは“隠れビッチ”ね!」と名付ける。そんなある日、同じ職場に気になる相手が現れ、ひろみは初めて自分の本音と向き合う。「男に頼ってばかりではだめ。人間になりなさい」そんな晃からの叱咤を受け、ひろみは<自分に必要なもの>を探しはじめるが......。作品情報映画『“隠れビッチ”やってました。』公開日:2019年12月6日(金)原作:あらいぴろよ『“隠れビッチ”やってました。』出演:佐久間由衣、村上虹郎、大後寿々花、森山未來、小関裕太、前野朋哉、片桐仁、前川泰之、栁 俊太郎、戸塚純貴、光石研、渡辺真起子、笠松将、田中偉登、岩井拳士朗、山本浩司監督:三木康一郎
2019年02月01日漫画家・新井英樹による漫画『宮本から君へ』が映画化。2019年9月27日(金)に、全国の劇場で公開される。漫画『宮本から君へ』が実写映画化1990年にモーニングで連載がスタートした原作『宮本から君へ』は、熱血営業マン・宮本浩の七転八倒の奮闘を描いた漫画作品。社会に蔓延する様々なテーマを容赦ない描写で描いた、“極限の人間賛歌”とも言えるその世界観で、各界の熱烈なファンに支持されている。究極の“人間賛歌”2018年4月にはテレビ東京で実写ドラマが放送されると、第56回ギャラクシー賞テレビ部門「奨励賞」を受賞。ドラマ版では、主人公の宮本浩が営業マンとして奮闘する姿に焦点を置いたサラリーマン篇が描かれたが、今回の映画版では、宮本浩とヒロインの中野靖子を中心に繰り広げられる“人間賛歌”にフォーカス。本作が“伝説の漫画”として語り継がれる理由の一つでもある決闘シーンなどがどのように映像化されるのか、本作の見どころとなりそうだ。主演・池松壮亮×ヒロイン・蒼井優主人公の宮本浩を演じるのは、ドラマ版に引き続き池松壮亮。「宮本浩という人は、僕にとってどの歴史上の人物よりも星であり、ヒーローでした」と語るほどの原作ファンである池松が、再び熱血営業マン・宮本役に体当たりで挑む。ヒロインの中野靖子役も、ドラマ版から蒼井優が続投。2018年の『斬、』から続けての共演に加え、出身地や大学など多くの共通点を持ち、互いに役者として認め合う存在の2人が、感情をむき出しにして激しくぶつかり合う宮本と靖子を絶妙なコンビネーションで演じる。松山ケンイチ、柄本時生らドラマ版キャストも続投宮本を囲む登場人物たちには、ドラマ版のキャストが再集結。松山ケンイチ、柄本時生、星田英利、古舘寛治といった懐かしの面々が揃う。また映画版から加わる新キャストも発表。どうしようもない遊び人だが、靖子(蒼井優)の心に住み着く元恋人役に井浦新、宮本が立ち向かう巨漢の“怪物”・真淵拓馬役に一ノ瀬ワタルが抜擢。そのほかピエール瀧や佐藤二朗らが出演する。宮本浩次×横山健のコラボ主題歌主題歌は、ロックバンド、エレファントカシマシのヴォーカル&ギターの宮本浩次の書き下ろしによる「Do you remember?」に決定。ドラマ版ではエレファントカシマシとして主題歌を担当していただが、今回は宮本ソロとしての参加。ギターには、宮本のオファーにより横山健を迎えている。<あらすじ>文具メーカーで働く営業マン宮本浩(池松壮亮)は、笑顔がうまくつくれない、気の利いたお世辞も言えない。なのに人一倍正義感が強い超不器用な人間。会社の先輩・神保(松山ケンイチ)の仕事仲間である自立した女・中野靖子(蒼井優)と恋に落ちた宮本は、靖子の自宅での食事に呼ばれるが、そこに靖子の元彼・裕二(井浦新)が現れる。裕二を拒むため、宮本と寝たことを伝える靖子。怒りで靖子に手を出した裕二に対して、宮本は「この女は俺が守る」と言い放つ。この事件をきっかけに、心から結ばれた宮本と靖子に、ひとときの幸福の時間が訪れる。ある日、営業先で気に入られた真淵部長(ピエール瀧)と大野部長(佐藤二朗)に誘われ、靖子を連れて飲み会に参加した宮本は、気合いを入れて日本酒の一升瓶を飲み干し、泥酔してしまう。見かねた大野が、真淵の息子・拓馬(一ノ瀬ワタル)の車で送らせようと拓馬を呼びつけた。そこに現れたのは、ラグビーで鍛えあげられた巨漢の怪物だった……!泥酔する宮本と、宴会を楽しむ靖子、二人の間に、人生最大の試練が立ちはだかる—。究極の愛の試練に立ち向かうべく、愛する人のため宮本浩が"絶対に勝たなきゃいけないケンカ"に挑む!作品情報『宮本から君へ』公開時期:2019年9月27日(金)原作:新井英樹『宮本から君へ』監督:真利子哲也脚本:真利子哲也、港岳彦出演:池松壮亮、蒼井優、井浦新、一ノ瀬ワタル、柄本時生、星田英利、古舘寛治、ピエール瀧、佐藤二朗、松山ケンイチ
2019年01月13日昨年、ドラマ化もされた新井英樹の漫画「宮本から君へ」が、映画化されることが決定。ドラマに引き続き主演に池松壮亮を、ヒロインには蒼井優を迎える。原作漫画は、社会に蔓延する様々なテーマを、容赦ない人間描写と圧倒的な世界観で描き続けてきた漫画家・新井英樹が、熱血営業マン・宮本浩の七転八倒の記録を描いた作品。1990年に「モーニング」(講談社)で連載スタートし、第38回小学館漫画賞 青年一般部門を受賞した。ドラマでは、宮本が営業マンとして奮闘する姿に焦点を置いた“サラリーマン篇”が描かれたが、今回の映画では宮本とヒロイン中野靖子を中心に繰り広げられる“極限の人間賛歌”が描かれるエンターテインメント作品になっている。ドラマ版に続き、宮本浩を演じる池松さんは「ボロボロになるまで読み漁ったこの偉大な原作の力をお借りして、時代の変わり目に強烈な人間賛歌を残すべく、身も心も捧げたつもりです」と並みならぬ思いを語り、「蒼井さんとは『斬、』から立て続けの共演となりますが、今度は宮本と靖子として、物語の中の人生の試練を共にする事が出来たと思っています。その存在にいつも救われました」と蒼井さんとの共演をふり返った。また、ヒロイン・中野靖子を演じる蒼井さんは「全身で感情をぶつけ合うシーンの連続だった為、撮影3日目には既にヘトヘトでした。こんなに早く疲弊した現場は初めてです」と大変な撮影だったと明かし、「体力、集中力、瞬発力、そして声量が基本的にどのカットにも必要だったのですが、共演者の皆様と労り合い、励まし合い、スタッフの皆様に助けていただき、なんとかクランクアップすることが出来ました。こんなに高カロリーな作品はなかなか無いと思います。公開を楽しみにしていただければと思います」とコメントしている。塚本晋也監督作『斬、』に続けての共演となる池松さんと蒼井さんのほか、松山ケンイチ、柄本時生、星田英利、古舘寛治らドラマ版のキャストが再集結。さらに今後も、映画版の新たな豪華キャストが発表されるという。なお、本作でもドラマ同様、『ディストラクション・ベイビーズ』「ディアスポリス 異邦警察」の真利子哲也監督がメガホンをとる。『宮本から君へ』は今秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2019年01月10日映画『BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-』が、2019年2月8日(金)全国公開となる。ヤクザが女性アイドルに!?人気漫画実写化映画『BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-』は、“イキのいい”若きヤクザ三人組がひょんなことから、性転換して女性アイドルに変身するという斬新過ぎる設定が魅力。原作は、2015年より『ヤングマガジン』で連載の漫画『Back Street Girls』だ。ジャスミン・ギュ手掛けるこの作品は、口コミでそのユニークなストーリー設定が拡散され、ネットを中心に話題を呼んでいる。“男として、男らしく、組の為に働く”と心に誓った若きヤクザ三人組山本健太郎、立花リョウ、杉原和彦は、“イケイケ”の組の中でも、特にイキの良いメンバーだ。しかし、とある事件で不始末を起こしてしまった三人は、組長の思い付きでタイで性転換&全身整形をさせられてしまうことに…。極道の自分と女心の間に揺れ動く、アイドルとして生きる男たちの物語女性へと生まれ変わった彼らを待っていたのは、「今日からお前らはアイドルだ!芸能界でのし上がって、バッチリ金稼いでこい!」という組長の言葉だった。見た目は、とってもキュートな女の子になってしまった三人組、しかし、中身はゴリゴリのヤクザのままで…。「ヤクザでありながらアイドル」というありえないシチュエーションの中で、極道である本来の自分と女心の間に揺れ、葛藤しながらアイドルとして生きていく男たちの物語がコミカルに描かれる。裏路地アイドルとしてデビューした「ゴクドルズ」のメンバーは、山本健太郎改めゴクドルズの正統派リーダー「アイリ」、立花リョウ改めクールビューティ「マリ」、杉原和彦改め「ラブラブぴょんぴょん」がキーフレーズの妹キャラ「チカ」の3人。アイリ役には、雑誌『ラブベリー』のモデルオーディションでグランプリを獲得し芸能界デビューした岡本夏美、マリ役には、「めざましテレビ」「仮面ライダーエグゼイド」などのTV番組にも出演した松田るか、チカ役には、『ウルトラマンX』で女優デビューした坂ノ上茜と若手女優が抜擢されている。また、映画『BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-』公開後の2月13日(水)には、「ゴクドルズ」としてデビューアルバム『IDOL Kills』をリリースする。任侠映画の東映×ヤンキー漫画のヤンマガによる最強タッグ配給は、多くの任侠映画を生み出してきた東映。『ビー・バップ・ハイスクール』をはじめ名作ヤンキー漫画を生み出してきた『ヤングマガジン』と仁侠映画の横綱・東映の組み合わせは、ファンにはヨダレものの最強タッグ。解禁された予告動画は、ピンキーバイオレンスを彷彿とさせる映像で、公開前から早くも国内外で話題になっている。監督は2018年『私の人生なのに』を手掛けた原桂之介、脚本は増本庄一郎、伊藤秀裕の2名だ。あらすじ「俺たちの魂はいつまでもヤクザだ!男の中の男!…こんなんなっちゃったけど!!」犬金組の若きヤクザ三人組、山本健太郎、立花リョウ、杉原和彦の三人は、イケイケの組の中でも、特に活きの良い三人組だ。社会のつまはじきものだった彼らは、自分たちを拾ってくれた組に強い恩義を感じ、【男として】【男らしく】【組の為に働く】ことを心に誓った!しかし、とある事件で不始末を起こした三人は、犬金組の組長の思い付きで、タイで性転換&全身整形をさせられてしまう!そして組長は三人に「今日からお前らはアイドルだ!芸能界でのし上がって、バッチリ金稼いでこい!」と告げられるのだった……!確かに見た目は、とってもキュートな女の子になってしまったものの、中身はゴリゴリのヤクザのまま…とてつもない葛藤が彼らを襲う!果たして三人は【女として】【可愛く】【組の為に働く】ことが出来るのだろうか!?…誰も見たことのない「ヤクザでありながらアイドル」という葛藤を描く、前代未聞のアイドル伝説が幕を開ける!!【詳細】映画『BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-』公開日:2019年2月8日(金)全国公開原作:ジャスミン・ギュ「Back Street Girls」(講談社「ヤンマガKC」刊)脚本:増本庄一郎、伊藤秀裕監督:原桂之介出演:白洲迅、柾木玲弥、花沢将人、岡本夏美、松田るか、坂ノ上茜、菅谷哲也、浅川梨奈、秋山莉奈、高嶋香帆、小沢仁志、桜田通 / 大杉漣(友情出演)、岩城滉一配給:東映
2018年12月21日渡邊ダイスケ原作の人気漫画『善悪の屑』が実写映画化。2019年内の公開が予定されていたが、2019年2月8日(金)、主演の1人である新井浩文が2月1日(金)に逮捕された事を受け、公開中止が決定した。漫画『善悪の屑』とは?原作『善悪の屑』は、渡邊ダイスケによる人気コミック。古書店を営むかたわら、依頼人からの復讐代行を担っているカモとトラを描く物語だ。漫画雑誌『ヤングキング』にて2014年10号から連載をスタートし、残酷で痛快な復讐劇と濃厚な人間ドラマが話題を呼び、2016年にはコミックシーモア総合ランキング1位、music.jp週間ランキング3週連続1位を獲得。また、Amazonランキング大賞2016上半期入賞など、注目を集めている人気作だ。2016年8号からは、第二部『外道の歌』として連載を続行。現在、累計350万部を突破している。新井浩文×林遣都、新たな最強バディが誕生大ヒット漫画、待望の実写映画化にあたり、選ばれたのは、新井浩文、林遣都の2名。映画『散り椿』『銀魂』に出演、数々の映画・ドラマの話題作に引っ張りだこの新井浩文が、鴨ノ目武(カモ)役を、映画『ギャングース』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の林遣都が、島田虎信(トラ)役を担当し、W主演で新しいバディものに挑戦する。また、ヒロイン・奈々子役には、馬場ふみかが抜擢。『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』でも活躍する、人気急上昇中の馬場はどんな演技を見せてくれるのだろう。監督は、『貞子VS伽椰子』『不能犯』などを手掛け、来年には『地獄少女』の公開を控える、白石晃士監督だ。【詳細】映画『善悪の屑』※公開中止監督:白石晃士出演:新井浩文、林遣都、馬場ふみか原作:渡邊ダイスケ「善悪の屑」「外道の歌」(少年画報社「ヤングキング」連載)脚本:城定秀夫、白石晃士
2018年11月29日漫画家・手塚治虫氏の禁断のアダルト漫画『ばるぼら』を、稲垣吾郎と二階堂ふみのW主演で映画化することが決定。20日、都内で制作発表が行われ、稲垣、二階堂、メガホンをとる手塚治虫氏の実子である手塚眞監督が出席した。禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、さまざまなタブーに挑戦した問題作を、手塚治虫氏の生誕90周年を記念して映画化。異常性欲に悩まされている売れっ子耽美派小説家・美倉洋介を稲垣、自堕落な性格のフーテン女・ばるぼらを二階堂が演じる。日本、ドイツ、イギリスの製作者が集結する国際共同製作で、手塚眞監督に加え、撮影監督として鬼才クリストファー・ドイルが参加した。手塚眞監督は、『ばるぼら』映画化を決めた理由について「子供の頃から読んでいて、非常に思い入れのある作品。今まで監督として表現してきたことと、父親の作品の接点が感じられたので、自分がやれる作品だと確信して選びました」と説明。時代設定は原作は70年代だが、現代に変えたという。また、稲垣と二階堂の起用について「手塚漫画がすごい似合う」「2人とも魅力的な俳優でいつか仕事したいと思っていて、『ばるぼら』はお二人にぴったりだと思いました」と明かし、「期待以上のことをやっていただいた」と感謝した。稲垣は「(手塚作品を)子供の頃から拝見し、舞台で『七色いんこ』をやらせていただき、手塚作品で育ったようなものなので光栄です」と手塚作品への参加を喜び、「その中でも“怪作”である『ばるぼら』をやらせていただくのは自分にとって新しい挑戦。愛がむき出しになった僕をみなさんに楽しんでいただけるんじゃないかと思います」とコメント。「監督とクリストファー・ドイルさんのコラボレーションによる世界観が本当に美しく、自分の好みにも合っていましたし、そこで演じた時間は夢のようなふわふわしていた時間で、今まで経験したことがないような出来事でした」と撮影時の不思議な感覚を明かした。二階堂は「父親が手塚治虫先生の作品がすごい好きで、『火の鳥』や『鉄腕アトム』を見て、手塚先生はきっとこういう方なんだろうなというイメージがあったんですが、そのあとに『ばるぼら』を読むと難しいというか、どっちの手塚先生が本当の手塚先生なのか謎ができるような感覚でした」と打ち明け、「現場では『これは黒い部分の手塚先生だよね』って話をしながら、みんなで考えながら答えを探している感覚でした」と撮影を振り返った。初共演となった稲垣と二階堂は、お互いの印象も告白。稲垣は「初めて二階堂さんをスクリーンで見たときに衝撃が走り、いつかご一緒させていただきたいと思っていました」と明かした上で、「存在しているようで存在していないような、夢だったのかなと思わせてくれるような、もうばるぼらに会えなくなっちゃうのかなって寂しくなってしまうような…夢を見ていた感じがしました。二階堂さんの演技で表現して引っ張ってくれて感謝しています」と語った。二階堂は「稲垣さんは物心ついたときからずっとテレビで拝見していた方。現場では役で毎日顔を合わせていたので、私自身も不思議な感覚でした」と語り、「稲垣さんは文学を感じる方というか、初めて難しい本を手にしたときのような感覚。知りたいって思うし、でも自分の未熟さや大人になりきれない部分を感じさせられるような感覚の方。どんどん自分の中に眠っているばるぼらを起こされるような方でした」と独特な例えで印象を表現。稲垣は「光栄です」と受け止めていた。
2018年11月21日漫画家・世紀末の漫画『殺さない彼と死なない彼女』が実写映画化。間宮祥太朗と桜井日奈子をW主演に迎え、2019年11月15日(金)に全国の劇場で公開される。SNS漫画家・世紀末の4コマ漫画が実写化原作は、SNSに投稿した4コマ漫画で話題となったSNS漫画家・世紀末の処女作『殺さない彼と死なない彼女』。自分が可愛いことを自認し、周囲から愛を求め続ける「きゃぴ子」、恋愛に無関心な草食男子・八千代くんに何度フラれても告白し続ける「君が代ちゃん」、そして、キレやすいツンデレ系彼氏と心優しいネガティブ女子「殺さない彼と死なない彼女」の3つの物語で構成される連作4コマ漫画だ。登場するキャラクターたちは一見「変わり者」のようでいて、実はだれの心にも潜んでいる衝動の代弁者。だれもが生まれもつ心の“やわらかい”部分を、思わずクスリと笑ってしまう愛嬌あるキャラクターと、核心を突きながらも温かいメッセージで表現したことで、SNSを飛び出して男女問わずに支持を得ている。一筋縄ではいかない2人のニュータイプラブストーリー今回は、『殺さない彼と死なない彼女』に登場する“殺さない彼”小坂れいと、“死なない彼女”鹿野ななを物語を中心とした青春劇として実写映画化。原作のメインキャラクターであるきゃぴ子と地味子、君が代ちゃんと八千代くん、キーパーソンであるイケメンくんとサイコキラーくんも登場する。『殺さない彼と死なない彼女』あらすじ退屈な日々を過ごす小坂れい。ある日、小坂はクラスメイトの⿅野ななが教室で殺されたハチの死骸を埋葬しているのを見て彼女に興味を持つ。虫のの命を⼤切に扱う心優しい一面を持ちながら、ネガティブな言動で周囲から孤⽴する鹿野なな。「ハチの埋葬」をきっかけに、二人は一緒にいることがあたりまえになっていくのだが......。W主演に間宮祥太朗&桜井日奈子小坂れい役(間宮祥太朗)何に対しても興味が持てず、退屈な学生生活を送っている高校三年。間宮祥太朗は『高台家の人々』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』『帝一の國』など、人気コミックの実写版で個性豊かなキャラクターを見事に演じ分け、その存在感と演技力で高く評価されている。鹿野なな役(桜井日奈子)リストカット常習者で“死にたがり”。学校内でも変人扱いで孤立している。演じる桜井日奈子は、映画『ママレード・ボーイ』で初主演を果たし、続く『ういらぶ。』でもヒロインを務めている。きゃぴ子役(堀田真由)自分の可愛さを自覚し、周囲からの愛を求め続ける“孤独を抱える達観したぶりっ⼦”。プレイガールで複数の恋人がいる。地味子役(恒松祐里)きゃぴこの親友。きゃぴ子のことを厳しくも温かく見守る男前な少女。撫子役(箭内夢菜)原作では君が代ちゃん。好きな男の子・八千代に何度フラれても日課のように告白し続ける天真爛漫な少女。八千代役(ゆうたろう)地味子の弟で恋愛に無関心。撫子の想い人である草食系男子。学校で生徒が殺された事件があったのだが、その犯人の動画に興味を持つ。メインキャストのほかにも、きゃぴ子の彼氏の1人であるイケメンくん役として、ドラマ『おっさんずラブ』で注目を集めた金子大地、愛についての歪んだ信念を説くサイコキラーくん役として、映画『チア男子!!』で主演をつとめた中尾暢樹が登場する。また、物語のキーパーソン、さっちゃん役に佐藤玲、きゃぴ子の母役に佐津川愛美、小坂の母役に森口瑤子がキャスティングされた。監督に小林啓一メガホンを取るのは小林啓一。長編映画デビュー作『ももいろそらを』などで知られる小林が、超ネガティブな鹿野とキレやすいツンデレ男子の小坂、一筋縄ではいかない2人の思春期男女が織りなすニュータイプラブストーリーを描き出す。■ムビチケ情報発売日:7月26日(金)~特典:「世紀末スペシャル描き下ろしイラスト入り A4クリアファイル」※数量限定・非売品※取り扱い劇場など、詳しい詳細は公式HP参照。作品情報映画『殺さない彼と死なない彼女』公開時期:2019年11月15日(金)出演:間宮祥太朗、桜井日奈子、恒松祐里、堀田真由、箭内夢菜、ゆうたろう、金子大地、中尾暢樹、佐藤玲、佐津川愛美、森口瑤子監督・脚本:小林啓一原作:世紀末「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA 刊)
2018年11月09日人気デュオ・ゆずの北川悠仁が描くマスコットキャラクター・ゆずマンが漫画化され、WEBマンガ『まいんち ゆずマン』として連載スタートすることが決定した。ゆずマンは、北川悠仁がゆずのメジャーデビュー前から描いていたオリジナルキャラクターで、これまでCDジャケット写真やグッズ、ライブ演出などで使用され、ファンの間で長年親しまれてきた。2018年には、配信シングル「公園通り」ジャケット写真や、テレビ朝日系アニメ『クレヨンしんちゃん』での特別出演、LINEスタンプ販売など、さまざまな形で登場。愛嬌のあるイラストが特徴だが、これまで“マンガ”形式では発表されていなかった。『まいんち ゆずマン』は、集英社が運営するWEBサイト「よみタイ」「少年ジャンプ+」にて、本日29日より連載がスタート。隔週で2話ずつ配信予定で、ゆずマンをはじめ、ゆずマンの家族(ゆず一家)、ゆずマンの幼稚園の友だちが繰り広げる、ほのぼの4コマ漫画となっている。北川は「小さな頃から漫画が大好きで、中学生のときの夢は『漫画家』でした。ゆずがデビューする前、部屋でおもしろがって描いていたキャラクター『ゆずマン』。あれから21年、このたびWEBマンガという形で連載できることになりました。ゆずマンが動き出し、 物語が巻き起こる姿を見て、僕自身が描きながらワクワクしています。日々の小さな楽しみとして、皆さんに楽しんでもらえたらうれしいです」とコメントしている。
2018年10月29日原泰久による人気漫画「キングダム」が実写映画化され、2019年4月19日(金)より全国ロードショー。主演は山﨑賢人。その他、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、大沢たかおらが出演する。週刊ヤングジャンプのヒット作「キングダム」を実写映画化「キングダム」は、2006年より「週刊ヤングジャンプ」にて連載をスタートし、現在までに51巻の単行本を刊行。その累計発行部数は3,600万部超えを記録するヒット作品だ。2011年にはテレビアニメ化されており、この度待望の実写映画化となった。物語の舞台は、紀元前、中国春秋戦国時代。大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・嬴政(エイセイ、後の秦の始皇帝)の活躍が描かれている。主人公・信に山﨑賢人、若き王・嬴政に吉沢亮主人公・信は、諸突猛進で熱い想いをもった、戦争孤児の少年。ストーリーの中では、大将軍を目指し、周囲の影響を受けて将軍としての地位を確立していく。そんな彼を演じるのは、人気作への出演が続いている山﨑賢人だ。『斉木楠雄のΨ難』や『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』などの人気漫画の実写化作品にこれまでも主演を務めてきた彼だが、今回の作品ではこれまでの自信のイメージを覆すような信を作り上げている。そして、気品、威厳、風格を兼ね備えた若き王・嬴政には吉沢亮が抜擢された。彼もまた山﨑同様に実写化には欠かせない存在となっており、『銀魂』などでの活躍も記憶に新しい。長澤まさみ、橋本環奈ら豪華キャスト山の民の美しき王・楊端和を長澤まさみ、嬴政と行動を共にする河了貂に橋本環奈、そして秦の六代将軍の王騎に大沢たかおという、錚々たる面々が揃った。そのほか、政の異母弟を本郷奏多、信の兄貴分となる壁を満島真之介、秦国の大臣・昌文君を高嶋政宏、王騎に副官として仕える騰(とう)を要潤が演じる。監督は『アイアムアヒーロー』『BLEACH』実写化を手がけてきた佐藤信介そしてこれら豪華キャストを率いる監督は、『アイアムアヒーロー』『いぬやしき』『BLEACH』など、近年の漫画実写化作品も多く手がけてきた佐藤信介。主演の山﨑や吉沢とはこれまでも共に作品を作っている。中国での20日間に及ぶロケをはじめ、日本各地でのロケを経て撮影された映像は壮大なスケールとなっているようだ。脚本には、『累-かさね-』の脚本を務めた黒岩勉のほか、監督の佐藤、そして原作者の原も執筆に参加した。幾度の書き直しを経て納得の脚本ができるまで2年間を費やしたという作品、今から公開が待ちきれない。主題歌はONE OK ROCK主題歌はONE OK ROCKの最新楽曲「Wasted Nights」。たった50人で敵軍8万人に立ち向かう壮大なストーリーとシンクロするような伸びやかなTakaな歌声とスケール感の心震わせる旋律が、本作を一層盛り上げる。ストーリー紀元前245年、春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。戦災孤児の少年の信(山﨑賢人)と漂(吉沢亮)は、いつか天下の大将軍になることを夢見て日々剣術の鍛練を積んでいた。ある日、漂は王都の大臣である昌文君(高嶋政宏)によって召し上げられ王宮へ。信と漂の二人は別の道を歩むことになる……。王宮では王弟・成蟜(本郷奏多)によるクーデターが勃発。戦いの最中、漂は致命傷を負いながらも、信のいる納屋にたどり着く。「今すぐそこに行け…」血まみれの手で握りしめていた地図を信に託し、漂は息絶える。信は漂が携えていた剣とその地図とともに走り出した。地図が示す小屋にたどり着いた信の目に飛び込んできたのは、静かにたたずむ漂の姿だった!?死んだはずの漂がなぜ――。作品詳細『キングダム』公開日:2019年4月19日(金)より全国ロードショー監督:佐藤信介脚本:黒岩勉、佐藤信介、原泰久出演:山﨑賢人、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、満島真之介、阿部進之介、深水元基、六平直政、髙嶋政宏、要潤、橋本じゅん、坂口拓、宇梶剛士、加藤雅也、石橋蓮司、大沢たかお配給:東宝※2019年3月1日(金)から前売券発売。
2018年10月12日相原実貴の少女漫画『ホットギミック ガールミーツボーイ』が実写映画化。2019年6月28日(金)に、全国の劇場で公開される。『ホットギミック』とは相原実貴原作の『ホットギミック』は、2000年から小学館ベツコミ(Betsucomi)に掲載された、販売部数累計450万部超の少女漫画。主人公の女子高生・初(はつみ)と、同じ社宅に住む幼馴染の亮輝(りょうき)、梓(あずさ)、そして兄の凌(しのぐ)。3人の男性との三種三様の恋愛が描かれており、連載が終了した今も、男女の繊細な駆け引きを描写した作品として人気を博している。主演は「乃木坂46」の堀未央奈主人公の平凡な女子高生・成田初には、アイドルグループ「乃木坂46」の堀未央奈が抜擢された。「乃木坂46」でセンターを務めたこともある次世代エースであり、女性ファッション誌「ar」のレギュラーモデルとしても活躍する彼女が、映画初出演にして初主演に挑む。恋の相手役に清水尋也・板垣瑞生・間宮祥太朗主人公と同じマンションに住む幼馴染・橘亮輝を演じるのは、清水尋也。デビュー2年目にして映画『渇き。』で注目を浴びると、『ちはやふる』シリーズ、『3D彼女リアルガール』と話題作へ立て続けに出演した若手俳優だ。エリート男子高に通う頭脳明晰・容姿端麗な青年ながら、初への想いをうまくぶつけられない繊細な心情をどのように表現するのか注目したい。もう1人の幼馴染・小田切梓には、『ソロモンの偽証』『響-HIBIKI-』などで俳優として活躍する一方、人気ヴォーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーとしても注目を集める板垣瑞生。人気モデルとして華やかな世界で活躍するものの、過去のある出来事から心に暗い影を潜め、ミステリアスな雰囲気を放つ梓を演じる。誰にも言えない気持ちを胸に秘め、葛藤しながら生きてきた初の兄・成田凌は、『闇金ウシジマくんザ・ファイナル』『帝一の國』『不能犯』や、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」に出演する間宮祥太朗が演じる。また、本作で久々の悪役を演じる吉岡里帆や、反町隆史、桜田ひより、上村海成といったキャストも出演し、物語を盛り上げる。監督は『溺れるナイフ』の山戸結希メガホンを取るのは、2015年、日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞し、メジャーデビュー作『溺れるナイフ』でヒットを記録した山戸結希。映画界期待の新鋭監督が、若者の胸に鮮烈に突き刺ささる青春ストーリーを描き出す。ストーリーどこにでもいる平凡な女子高生・成田初。優しい兄・凌、元気な妹・茜と両親と、ごく普通の家庭で暮らしていた。ある日、同じマンションに住む橘亮輝に弱みを握られ、亮輝の無茶な命令に振り回されることに。そんな時、数年前に突然引っ越していった幼馴染・小田切梓が帰ってきた。人気モデルとして活躍し、遠い存在だと思っていた梓が、昔と変わらず自分を守ってくれる姿に初は自然と魅かれていく。亮輝に邪魔をされながらも、初と梓は付き合うことに。幸福感に溶けてゆく初だったが、実は梓にはある目的があった―。さらに、兄・凌の秘密を知ってしまう。今まで通りではいられなくなり、戸惑う初。昔から憧れの存在だった梓。口は悪いが傷ついた初を励ましてくれる亮輝。幼い頃からいつも自分を守ってくれる凌。そんな3人の男性との恋に揺れ動く初の運命は…。【作品情報】映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』公開時期:2019年6月28日(金) 全国公開キャスト:堀未央奈、清水尋也、板垣瑞生/間宮祥太朗、桜田ひより、上村海成、吉川愛、志磨遼平、黒沢あすか、高橋和也、反町隆史、吉岡里帆原作:相原実貴「ホットギミック」(全12巻・小学館「Betsucomiフラワーコミックス」刊)監督・脚本:山戸結希主題歌:花譜「夜が降り止む前に」(KAMITSUBAKI RECORD)
2018年09月28日宮沢賢治の童話の漫画化やアニメーション『銀河鉄道の夜』の漫画原作者としても知られている、ますむらひろしさん。なかでも猫と人間の理想郷を描いた漫画「アタゴオル」シリーズは彼の代表作だ。そのキャラクターと葛飾北斎の浮世絵が合体した展覧会が今、話題を呼んでいる。双方の魅力がより際立つ、漫画と浮世絵の異色コラボ展。ますむらひろし≪凱風快晴(冨嶽三十六景)≫2009年発表©ますむら・ひろし「きっかけは私が20年以上描いてきた雑誌の表紙のネタに困って、本棚にあった北斎の画集を手に取ったことでした。パラパラとページをめくる中、これを少し直せば“アタゴオル化”できるんじゃないかと思う浮世絵があって。そこから少しずつ北斎画のアタゴオル化に取り組むようになりました」(ますむらさん)実際に模写してみると、とんでもない先人の才能に悩まされ、七転八倒の日々を送ることになったとか。「通常の遠近法では考えられない北斎独自の視点やアングル、デフォルメがあるんです。それが私にはなかなか腑に落ちなくて。けれど、実際手を動かして、これこそが北斎画最大の魅力になっているとわかった時は『見たまま描いてちゃ、絵じゃねえだろ!』と北斎に言われている気がしましたね」そんな浮世絵の巨人に尊敬の念を込め、“自然との共存”を描いたというアタゴオル×北斎作品。本展ではその作品を、本物の北斎画と比較しながら楽しめる点が魅力だ。また今回のために描き下ろした新作(下)をはじめ、「アタゴオル」シリーズの漫画原稿やイラスト作品など140点もの作品が登場する。漫画ファンの期待も裏切らない内容だ。ますむらひろし≪漁師図≫2018年発表©ますむら・ひろしすみだ北斎美術館東京都墨田区亀沢2-7-2開催中~8月26日(日)9時30分~17時30分(入館は17時まで)月曜休一般1000円ほかTEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)ますむらひろし1952年、山形県生まれ。‘73年『霧にむせぶ夜』で第5回手塚賞準入選。‘97 年には『アタゴオル玉手箱』で日本漫画家協会賞大賞受賞。※『anan』2018年8月8日号より。インタビュー、文・山田貴美子(by anan編集部)
2018年08月01日映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』が、2018年10月5日(金)全国ロードショー。"大切な人に読んでほしいラブストーリーNo.1"漫画を実写化映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』は、有賀リエの人気漫画『パーフェクトワールド』の実写化作品。車イス生活を送っていた初恋の人との再会で、周囲の反対や試練に直面しながらも、再び溢れる彼への想いをまっすぐ伝える主人公の姿を描く。その甘く切ない物語は"大切な人に読んでほしいラブストーリーNo.1"との呼び声も高い。三代目JSB岩田剛典×杉咲花のW主演大学時代に事故に遭い、車イス生活を余儀なくされるも夢を諦めずに立ち向かう鮎川樹を演じるのは、三代目J Soul Brothersでありながら映画『去年の冬、きみと別れ』をはじめ数々の映画・ドラマ作品に出演している岩田剛典。一方、初恋の樹をひたむきに想い続けるヒロイン・川奈つぐみを演じるのは、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』や映画『メアリと魔女の花』で主人公メアリの声を演じた杉咲花。本作が彼女の映画初主演となる。さらに、つぐみに想いを寄せる高校時代の同級生・是枝洋貴役には須賀健太、樹のリハビリや生活を支えるヘルパー・長沢葵役には芦名星、高校時代に樹と付き合っていた雪村美姫役には大政絢と豪華俳優陣が集結。主題歌はE-girlsが担当物語を彩る主題歌はE-girlsが担当。この作品のために描き下ろされた「Perfect World」は、樹とつぐみのまっすぐな想いや葛藤、心情を表すかのような歌詞で本作の世界観をさらに盛り上げる。ストーリーインテリアコーディネーターの川奈つぐみ(杉咲花)は、⾼校時代の初恋の先輩・鮎川樹(岩⽥剛典)に久しぶりに再会する。しかし彼は、⼤学⽣の時に事故にあい、⾞イスに乗る⽣活を送っていた。最初は⼾惑うつぐみだったが、建築⼠として前向きに⽣きる樹とふれあう中、彼への想いを再びつのらせていく。【私は――先輩が好きなんだ、今でも】そんなつぐみの、ひたむきでまっすぐな想いに、「⼀⽣、ひとりで⽣きていくって決めたんだ。」とかたくなだった樹も⼼を開いていく。⼀緒にいる幸せをみつけた2⼈だったが、やがてある事件が起き・・・。⼤切な⼈と出会い、いくつもの壁を乗り越えながら、絆を深めていく2⼈がたどりついた結末とは・・・。【詳細】映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』公開日:2018年10月5日(金)全国ロードショームビチケ発売日:8月10日(金) ※価格は⼀般 1,400円監督:柴山健次脚本:鹿目けい子出演:岩田剛典、杉咲花、須賀健太、芦名星、マギー、大政絢、伊藤かずえ、⼩市慢太郎 / 財前直⾒原作:有賀リエ『パーフェクトワールド』(講談社「Kiss」連載)主題歌:E-girls「Perfect World」配給:松竹/LDH PICTURES
2018年07月07日漫画『家庭教師ヒットマンREBORN!』の舞台化が決定。「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE」として、2018年9月21日(金)から10月6日(土)まで、東京・天王洲 銀河劇場と大阪・メルパルクホール大阪にて公演が行われる。原作は、『週刊少年ジャンプ』で2004年から2012年まで連載された、天野明による漫画作品。2006年から2010年までテレビ東京系列で放送されたテレビアニメのほか、ゲーム、ノベライズなど、様々なメディアミックス展開でも人気を博している。今回の舞台化に当たって演出・脚本を手掛けるのは、「老若男女の心をガツンと殴ってギュッと抱きしめる」を合言葉に、人間の愛おしさを表現する物語と役者の身体、そしてパフォーマンスに重点をおいた演出で観客を魅了する「劇団鹿殺し」代表の丸尾丸一郎。キャスト陣には、テレビアニメにおいてリボーン役の声優を務めたニーコが同役を務めるほか、ツナこと沢田綱吉役として竹中凌平が出演。物語を彩るボンゴレファミリーの面々は、獄寺隼人役の桑野晃輔、山本 武役の山本涼介、笹川了平役の上杉 輝、六道骸役の和田雅成、雲雀恭弥役の岸本勇太、ランボ役のKIMERUがそれぞれ演じる。そのほか、城島 犬役の椎名鯛造、柿本千種役の稲垣成弥、M・M役の平山りの、ランチア役の川上将大らの出演が決定している。【開催概要】「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE」会場・公演日程:<東京>2018年9月21日(金)~30日(日) 天王洲 銀河劇場<大阪>2018年10月3日(水)~6日(土) メルパルクホール大阪原作:天野明『家庭教師ヒットマンREBORN!』(集英社 ジャンプ コミックス刊)演出・脚本:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)キャスト:ニーコ(リボーン)、竹中凌平(沢田綱吉)、桑野晃輔(獄寺隼人)、山本涼介(山本 武)、上杉 輝(笹川了平)、和田雅成(六道骸)、岸本勇太(雲雀恭弥)、KIMERU(ランボ)ほかチケット:ローソンチケットにて発売チケット価格:プレミアムチケット 10,800円(税込)、一般 7,800円(税込)※プレミアムチケットには、公演パンフレット(販売品)とプレミアムチケット限定グッズ(非売品)が付属。<チケット販売スケジュール>・マべメン先行(抽選):6月4日(月)10:00~7月10日(火)23:59・銀河劇場先行(抽選)7月11日(水)12:00~7月19日(木)23:59TEL:03-5769-0011(平日 10:00~18:00)・オフィシャル先行(抽選) 7月20日(金)12:00~7月30日(月)23:59・プレリク先行(抽選) 7月31日(火)12:00~8月6日(月)23:59・一般発売(先着) 8月17日(金)12:00~©天野明/集英社©『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE製作委員会<公演に関する問い合わせ先>株式会社マーベラスユーザーサポートTEL:0120-577-405(土日祝日指定日除く11:00~17:00)
2018年06月07日「惡の華」「ぼくは麻理のなか」など、近年映像化が続く漫画家・押見修造。7月には、彼のルーツが詰まった「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の実写化作品が公開を迎える。ヒット作が次々と映像化、人々を魅了させるその理由とは一体…?今回、公開を控える映画と彼の作品の魅力に迫ってみたい。■“こじらせた青春”を描かせたら右に出る者なし!?2002年に「真夜中のパラノイアスター」でデビューし、ボードレールの詩集を愛読する少年が、強烈な自我をもつ同級生の少女と交流していくなかで、思春期特有の屈折した自分探しをしていく様を描いた「惡の華」が高く評価され、その名が広まるようになった押見氏。物語の展開の巧みさ、押見氏がこだわる表情の繊細な描き込みは、役者や映画監督、クリエイターたちからも絶大な支持を得、本作はTVアニメ化。さらに、「漂流ネットカフェ」「ぼくは麻理のなか」はドラマ化、そして、「スイートプールサイド」は須賀健太ら出演で映画化され、彼の作品は映像化が続いている。誰しもが経験し、過去に葬ってきたであろう痛い思春期を描き続けてきた押見氏。そんなトラウマを掘り起こすかのように、人間の内面を生々しく描き出す作風が、制作側の創作魂を刺激し、また読者たちは自分を重ねつつ、自然とその世界観にハマってしまうのだろう。■実体験を下敷きに…「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」そして、2013年のアニメ版も話題となった押見氏の代表作「惡の華」と並び、“もうひとつの最高傑作”とファンの間で言われるのが、7月14日に実写映画が公開となる「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」。「惡の華」とは正反対のテイストだが、実はこの2つは同時期に執筆されていたという。他作品とは比べ物にならないくらいに自身の経験を下敷きに描かれたこの「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の主人公は、吃音により自分の名前すら上手く話すことができない高校1年生の大島志乃。母音からの発音が苦手という設定や、クラスの自己紹介で笑い者になってしまう場面は、押見氏自身の実体験を基に描かれている。また、本作を執筆するにあたりインスピレーションを受けたのが、2001年公開のソーラ・バーチとスカーレット・ヨハンソンが共演した映画『ゴーストワールド』だという押見氏。高校を卒業したばかりのはみ出し者の少女2人の鬱屈した日常を描いた青春物語は、志乃と加代のキャラクター設定にも影響を感じさせる。■「誰にでも当てはまる」共感できる作品また押見氏は、「吃音でなければ漫画家になれなかったかもしれない」とも。吃音があったからこそ人の表情から感情を読み取ることが得意になり、キャラクターの表情を描く際の力に変え、自分の言いたいことが伝えられないもどかしさの反面、それを漫画という形で爆発させることができたという。だが一方で、“吃音漫画”ではなく、「誰にでも当てはまる物語にしたかった」という強い押見氏の意向から、漫画・映画共に作品内では意図的に「吃音」や「どもり」という言葉は使用されておらず、実際に幅広い年齢層の読者から「共感した」「勇気をもらった」などといった絶賛の声が寄せられている。■実写版にも原作者のこだわりが…そして今回、はじめて押見作品に触れる導入作品としてもおすすめの本作を、「ワカコ酒」「リピート~運命を変える10か月~」などを手掛ける湯浅弘章監督がメガホンをとり実写化、7月14日(土)に公開される。志乃と加代役には、「nicola」専属モデルであり、『幼な子われらに生まれ』で女優デビューを果たした南沙良と、『三度目の殺人』『友罪』と話題作に出演する蒔田彩珠。本作が初主演となる2人が披露する歌声やギター演奏も見どころの一つとなっている。ほかにも、同級生の男子・菊地役に萩原利久、さらに渡辺哲、山田キヌヲ、奥貫薫ら実力派が脇を固める。そんな話題の実写化で押見氏がこだわったのは、登場人物たちがCDを貸し借りするシーンの“楽曲”のセレクト。志乃と加代の同級生、菊地の好きな音楽として、キャラクターの精神性を表すために少しメジャーから外れた「ニルヴァーナ」や「ムーンライダーズ」、「ダイナソーJr.」を使ってほしい、と撮影に入る前に監督に指定したのだ。学生時代、音楽にのめり込んでいたという押見氏のこだわりが、映画にも反映されている。押見氏が感じたリアルな青春の痛みと微かな希望が映し出された、原点とも言える「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」。ファンはもちろん、押見作品初心者も、押見氏自身大満足の出来だという実写映画で、その世界観に浸ってみてほしい。『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は7月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2018年06月06日魔夜峰央の漫画『翔んで埼玉』の実写映画化が決定。2019年2月22日(金)より全国ロードショー。魔夜峰央の伝説的“埼玉ディス”漫画が実写化原作の『翔んで埼玉』は、『パタリロ』(1978)などで一世を風靡した漫画家・魔夜峰央が1982年に発表したコメディ漫画。2015年には『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』(宝島社)として30年ぶりに単行本として復刊され、それをきっかけにテレビ番組、SNS、インターネットなどメディアで多数取り上げられ、再び反響を呼んだ。話題を呼んだ理由の1つは、作品発表当時に住んでいた埼玉を題材にした「埼玉から東京に行くには通行手形がいる!」「埼玉県民はそこらへんの草でも食わせておけ!」「埼玉狩りだー!」などの徹底的な“埼玉ディス”。後に続く“地方ディスマンガ”ブームのきっかけでもある。ただし、当の上田清司埼玉県知事からは、「悪名は無名に勝る」と県公認?のお墨付きコメントを得ている。原作あらすじかつて埼玉県民は東京都民からひどい迫害を受け、身を潜めて暮らしていた。ある日、東京でトップの高校・白鵬堂学院の生徒会長で東京都知事の息子・壇ノ浦百美(だんのうらももみ)は、アメリカ帰りの謎の転校生・麻実麗(あさみれい)と出会う。互いに惹かれ合うも、実は麗が埼玉県出身だったと知る百美。そして、東京と埼玉の県境で引き裂かれる2人。まさに埼玉版「ロミオとジュリエット」とも呼べる愛の逃避行と、その中で埼玉県解放を成し遂げるべく戦いを挑んだ者たちの革命の物語である。2部構成の映画オリジナルストーリー原作が未完の物語であることから、制作陣は映画化にあたり、「伝説パート」と「現代パート」の2部からなるオリジナルストーリーを構想した。「伝説パート」埼玉県人が東京へ入るための必須アイテム“通行手形”の撤廃と、自由を求めて戦う百美・麗の前に、埼玉同様、自県の通行手形の撤廃をもくろむ対抗勢力として、千葉県が立ちはだかる。一方、東京都と密な関係を築き、埼玉と千葉の東京進出を快く思わない神奈川県という勢力も登場し、東京、埼玉、千葉、神奈川をはじめ、群馬、栃木、茨城をも巻き込んだ関東一帯の各勢力が複雑に絡み合う、壮大な物語が展開される。「現代パート」埼玉県在住の菅原家を中心に物語が展開。娘の結納の為一路東京へ向かう道中、車内のラジオから流れてきたのは、百美と麗らが埼玉県人の自由と誇りをかけた戦いの日々を綴った物語。果たしてこの物語は、菅原一家や婚約者たちを、どんな結末に導いてしまうのか…。埼玉県在住のある家族を通して、百美・麗の伝説を振り返り、埼玉への郷土愛を再認識するパート。二階堂ふみ&GACKTのW主演東京都知事の息子であり、白鵬堂学院の生徒会長=エリートとして華々しく学生生活を送る主人公の壇ノ浦百美(だんのうらももみ)役を演じるのは、若手演技派女優NO.1の呼び声も高い二階堂ふみ。当初は原作の性別を変更しようという案もあったが、二階堂本人による「これ、私が男性の役をそのまま演じたほうが面白くないですか?」という提案から、原作の通り、名前も外見も女性っぽいのに実は男性、というキャラクターのまま進められることとなった。そして、二階堂演じる百美が淡い恋心を抱く、容姿端麗でアメリカ帰り、でも実は埼玉県出身の転校生・麻実麗(あさみれい)役にGACKT。原作者も交えたキャスティング会議では、満場一致で「なるほど!」となったという、原作者お墨付きの配役だ。とはいえ、いくらミステリアスな設定といえど、麻実麗は18歳の高校生。「原作の魔夜さんのご指名なら...」と引き受けたGACKTが麻実役をどう料理するのかも、本作の見所の1つとなりそうだ。伊勢谷友介、京本政樹らも出演「伝説パート」では、百美の父親である東京都知事・壇ノ浦建造の執事・阿久津翔役に伊勢谷友介、伝説の埼玉県人・埼玉デューク役に京本政樹が抜擢。その他、現東京都知事で百美の父・壇ノ浦建造に中尾彬、百美の母・壇ノ浦恵子に武田久美子、麗の父親・西園寺宗十郎に麿赤兒、神奈川県知事に竹中直人、麗のお手伝いさん・おかよに益若つばさ、埼玉県人の青年に間宮祥太朗、白鵬堂学院の学生・下川信男に加藤諒と、実力派&個性派俳優陣らが集結する。「現代パート」では、菅原家の父・菅原好海をブラザートム、母・菅原真紀を麻生久美子、娘・菅原愛海を島崎遥香、愛海の婚約者・五十嵐春翔を成田凌が演じる。役柄は、それぞれの出身県に合わせた設定となっており、出演者が故郷への愛をどのような形で表現するのかも注目だ。作品情報映画『翔んで埼玉』公開日:2019年2月22日(金)キャスト:二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香、成田凌(友情出演)、間宮祥太朗、加藤諒、益若つばさ、中尾彬、武田久美子、麿赤兒、竹中直人、京本政樹ほか原作:『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』魔夜峰央(宝島社)監督:武内英樹(「のだめカンタービレ」シリーズ「テルマエ・ロマエ」シリーズ「今夜、ロマンス劇場で」他)脚本:徳永友一(ドラマ「海の上の診療所」「水球ヤンキース」「探偵の探偵」「HOPE〜期待ゼロの新入社員」「僕たちがやりました」他)音楽:Face 2 fAKE
2018年04月12日お笑い芸人・鉄拳のパラパラ漫画「家族のはなし」が、この度岡田将生主演で実写映画化されることが決定。あわせて、髪を金髪にした岡田さんが写る写真も公開された。原作のパラパラ漫画は、2013年に信濃毎日新聞との企画として発表され、第17回「アジア太平洋広告祭」でフィルム部門・プレス部門をW受賞。リンゴ農園を営む両親とその息子との物語で、ある挫折をきっかけに自分の進むべき道を失った彼は両親の元を離れ、大学生活の傍らバンドに熱中しプロを目指すように。さまざまな挫折を経て家族の温かさを再発見しながら成長していく、“家族の大切さ”をストレートに表現した感動作だ。そんな主人公・小林拓也役には、「伊藤くん A to E」『悪人』『銀魂』などで様々な役を演じ分ける岡田将生。本作のために髪の毛を金髪にし、バンドマン役ということでギター演奏にも初挑戦。劇中の迫力溢れる演奏シーンにも注目だ。原作のパラパラ漫画を見たという岡田さんは、「とても素敵な話で映画になるなら是非参加させて頂きたいと思いました」と話し、「僕が演じるのはなかなか目が出ないバンドマンで、売れたいという気持ちで焦り、壁にぶつかっている役です。そんななか親の温かい気持ちを知り、改めて親の存在を考えます。とても温かい映画になったと思います。是非楽しみにして頂けたら幸いです」とコメントしている。撮影現場を訪れたという鉄拳さんは、「映画化されることはとても嬉しいですし、主人公を岡田将生さんに演じて貰えると聞いたときに、僕の中で奇跡的に主人公に合っていたのでとても光栄で嬉しかったです」と原作者も納得のキャスティングだったよう。「映画は沢山の方に観てもらいたいですが、特に親元から離れ都会で挑戦している若い方に是非、観てもらいたいです」とメッセージを寄せている。また今回は鉄拳さんをアートディレクターに迎え、物語のキーポイントで映画のために新たに描き下ろしたパラパラ漫画と実写の映像を融合するという新しい試みを実施する。なお、監督は「海に降る」「絆~走れ奇跡の小馬」の山本剛義、脚本は青塚美穂が担当する。『家族のはなし』は2018年度公開予定。(cinemacafe.net)
2018年03月06日少女漫画家として活躍するいくえみ綾の作品に登場する男性キャラクターは「いくえみ男子」と呼ばれ、多くの女子を虜にし続ける。2013年には代表作のひとつである『潔く柔く』が実写映画化され、2017年にはW不倫を描いた『あなたのことはそれほど』がドラマ化されたことで大きな話題を呼んだ。今回は2011年より連載された『プリンシパル』が、女優の黒島結菜とジャニーズWESTの小瀧望のW主演により実写映画化、3月3日に公開される。小瀧が演じる舘林弦は公式ファンブック「いくえみ男子スタイルBOOK」のTwitter連動企画”いくえみ男子”人気ランキングにて1位に選出されたほどの人気キャラクター。黒島演じるヒロインの住友糸真、高杉真宙演じる桜井和央とともに、恋模様を繰り広げる。微妙な距離感を見せる糸真と弦、親の再婚によって兄弟となってしまった糸真と和央、そして真逆でありながら互いに大事な存在である弦と和央、それぞれの関係が絡み合う同作について、原作者のいくえみに話を聞いた。○真逆だけど支え合っているイケメン2人――今回は3作目の実写化ですが、映画をご覧になっての感想を教えてください。かわいらしい映画でした。漫画よりもキラキラした部分が増幅されていて、綺麗な作品でしたね。――黒島さん、小瀧さん、高杉さんそれぞれの印象はいかがでしたか?みんなすごく素敵で、漫画から出てきた感じでした。黒島さんは、写真を見た時に本当に糸真っぽいと思っていたのですが、その印象のまま素敵でした。小瀧さんは背も高いし、声も大きいし、迫力もありつつやんちゃな感じでぴったり。王子さまっぷりがすごかったです。高杉さんは、最初の顔合わせの時にすでに和央でしたね。私服で来られていたんですが、中性的な感じで「和央だ」と思いました。川栄李奈さん演じる晴歌と糸真のシーンも良かったです。「バーカ!」って喧嘩しながら走っていく姿がかわいくて。――『プリンシパル』は恋愛作品ですが、弦と和央という幼なじみの2人の関係性もとても魅力的だと思います。2人のキャラクターはどのようにして生まれたのでしょうか?もともと、新連載を始める時に担当さんから「イケメンを2人出してください」と言われて、考えたキャラクターでした。真逆だけど、支え合っている2人にしたいと思っていたんです。でも連載を続けながら、途中で「これは逆でも面白かったかもしれない」と考えてもいました。見た目は同じなんだけど、立場も性格も逆になったら、話がどういう風に動くかな? と想像していましたね。たとえば外見は和央だけど、性格が弦というのも、面白かったかな。もしかしたら、そっちの方が良かったんじゃないかと思ったこともありました(笑)。――苦労された部分などはありましたか?和央は”黒王子”ぽい性格にした分、少し難しかったというか、迷った部分もありました。優しいことを言うし、実際に優しいんだけど、きついことも言う時は言う。弦はその真逆で、愚直。糸真は、普通に、周りに振り回されつつ、素直な子で。そういえば、和央は髪型にも迷っていました。雑誌で見たモデルさんの髪型がすごくかわいくて、「これにしよう」と思って決めたのですが、描くのが大変でした。ベタを塗って髪の毛の形を整えて、さらにトーンを貼って、時間がかかる髪型にしてしまいました。――ちなみにいくえみ先生は、弦派か和央派でいうとどちらでしょうか?付き合うとしたら、弦の方がいいです(笑)。楽だし、楽しい感じがします。○ぐちゃぐちゃした心理を考え続けるのは楽しい――2017年に『あなたのことはそれほど』がドラマ化され、今年は映画『プリンシパル』が公開されますが、実写化が続いていますね。『あなたのことはそれほど』は、観ている方が多かったのか、すごく反応があってびっくりしました。原作の結末が決まる前に放送が始まったので、実際にはないキャラクターも出てきて、話の広がりを見ながら「こういう展開もあったな」と考えたりもしました。私の場合は目の前の登場人物の4人に一生懸命だったので、もう少し周りのキャラクターを見ても良かったかな、とか。でも、話が分散してしまうところもあるので、漫画は4人にフォーカスした形で良かったのかもしれません。――どこか今の時代に、実写化としていくえみ先生の作品が求められているようなところはあるのでしょうか?どうでしょう、自分ではなかなか(笑)。『プリンシパル』の場合は、実写化のお話をいただいてから決まるまでが早かったので、担当さんに「本当にやるんですか?」と聞いてしまいました。オール北海道ロケで、撮影現場にも伺えたので、本当に貴重な体験で楽しかったです。こんなに同じシーンを何度も何度も撮影していて、すごいなあと思いました。自分の描いたシーンが目の前で広がるのは、嬉しいです。――1979年にデビューされてからずっと活躍されていますが、漫画家として、ずっと描き続けられる秘訣はありますか?完璧主義じゃないからだと思います。抜けるところは抜いているんです。全て完璧にやろうとすることって、大変じゃないですか。でも、「私のできることだけでいいや」と思ってやっているので。――いくえみ先生の作品に出てくるキャラクターの、ちょっと性格の悪いところが好きなんですが、そういう心理はどうやって表現されていくのでしょうか。あんまり「イヤな感じのところを描くの、うまいよね」と言われると、「でも、みんな思ってるよね?」と思うんです(笑)。みんな、実は思ってないのかな?――思うけど、うまく表すのは難しいのかな、と思います。いくえみ先生がとても絶妙なので。ぐちゃぐちゃした心理を考えるのは楽しいですね。あんまり出しすぎて読者の方に嫌われてしまっても良くないので、出していいところまで出す。いやでも、嫌われてもいいけど、なんとも思われないことが一番嫌ですね。――それでは、最後に作品についてメッセージをお願いします。『プリンシパル』は、ストレートな恋愛をかわいらしくまとめられたなと思っています。私は最終回が一番好きなんです。ハラハラして読んでくださった方達も、「良かったな」と思ってもらえたのではないかと思います。映画もいろいろ考えないで、純粋に楽しんで見て欲しいです。もう、絶対キュンキュンすると思います。■いくえみ綾1979年、『別冊マーガレット』(集英社)にて「マギー」でデビューした後、様々な作品を発表し人気を博す。2000年、『バラ色の明日』で第45回小学館漫画賞を受賞し、2009年、『潔く柔く』で第33回講談社漫画賞少女部門を受賞。2013年には、『潔く柔く』が実写映画化、2017年には、『あなたのことはそれほど』がテレビドラマ化され話題を呼んでいる。また、現在『太陽が見ている(かもしれないから)』(集英社)など連載中。(C)2018映画「プリンシパル」製作委員会 (C)いくえみ綾/集英社
2018年02月26日原作・板羽皆、集英社『月刊YOU』に連載されて人気の漫画「トラさん」が実写化。映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』として2019年2月15日(金)に全国で公開される。『トラさん~僕が猫になったワケ~』あらすじ売れないマンガ家の高畑寿々男は、妻・奈津子がパートで稼いだお金をギャンブルに使い、お気楽な生活を送っていたが、ある日突然、交通事故であっけなく死んでしまう。そんな寿々男のダメ夫っぷりに“あの世の関所”が下した判決は、「執行猶予1ヶ月、過去の愚かな人生を挽回せよ。但し、猫の姿でー」トラ猫の姿で奈津子と娘・実優のもとに戻った寿々男は、「トラさん」と名付けられて高畑家で飼われることに。愛する家族のために何かしたいと思うトラさん=寿々男だが、猫だから言葉さえ通じない。寿々男は、家族に何ができるのか。どうやって人生を挽回するのかー。みどころ普段は大切な人がそばにいる有難さ、生きていることの軌跡をなかなか感じないもの。そんな当たり前のことを、『トラさん~僕が猫になったワケ~』では描いていく。家族への想いをつなぎ、愛のカタチ。涙あり、笑いありの家族のストーリーだ。原作では、猫の表情がとても豊かに描かれているのでネコ好きにはたまらない映画になりそう。主演はKis-My-Ft2の北山宏光トラさんこと高畑寿々男を演じるのはKis-My-Ft2(キスマイフットツー)の北山宏光。映画の出演自体が初めて&さらに主演デビューを飾る。そして初の猫役に挑戦。北山は次のように話す。「撮影初日からいきなり“猫"でした。実際に猫を演じてみると、寿々男であり猫であることの気持ちや感覚がリアルになってきて、もっとこんなこともできるのかな…と毎日色々と発見もあります。猫を演じて、人を演じて、というのはなかなかないことなので(笑)、普段ではできないことをいっぱい詰め込めるので、この役にすごくやりがいを感じています。猫だから、猫なのに心は人だからこそできることがある。カットがかかって監督がくすりと笑ってくれると、密かに手ごたえを感じています。」個性溢れるキャラクター役に実力派キャスト集結寿々男の“家族役”に多部未華子&平澤 宏々路寿々男の妻である奈津子役に多部未華子。『つばさ』では連続テレビ小説の主演を務め、その後も以降、映画や舞台で活躍。娘・実優には、子役で活躍中の平澤宏々路が演じる。これまで『貞子3D2』などに出演。10歳にして"存在感のある演技力"と言われている。“カリスマ的存在”浦上栄剛役に要潤寿々男と同期の売れっ子漫画家・浦上栄剛役には、要潤が抜擢。日々適当な生活を送るダメ男の寿々男とは対照的に、空手やチェンバロでも多彩な才能を発揮する浦上は、漫画界のカリスマ的存在として知られる人物だ。ライバル関係に当たる2人が、どんな掛け合いを見せてくれるのか注目してほしい。なお要潤は、『トラさん~僕が猫になったワケ~』手掛ける筧昌也監督と今回で3回目の共演を迎える。「脚本を読んだ際に今度はオレ何をやらされるのだろうと思った」と不安を覚えたという要だが、劇中の瓦割シーンも一発OKで収録を終えたほど、終始スムーズに演技をこなしたようだ。白猫・ホワイテスト役に飯豊まりえお嬢様猫・ホワイテスト役を演じるのは、飯豊まりえ。真っ白な毛並みがご自慢のホワイテストは、猫のトラさんになった寿々男の良き理解者でもある。トラさんとの軽快な掛け合いが繰り広げられる中、到着した新カットには、切なげな表情を浮かべるホワイティストの姿も。ストーリーに隠された切ない物語とは如何に。“あの世の関所”の裁判官にバカリズムまた寿々男が向かった"あの世の関所"の裁判長役は、バカリズムが担当。表情を一切変えずに判決を下すというシュールなキャラクターを、リアルな演技で再現した。また寿々男の担当編集者・桜木亜子役は、富山えり子が演じる。主題歌はKis-My-Ft2の「君を大好きだ」主題歌は、主演の北山が所属するKis-My-Ft2の「君を大好きだ」。作詞に藤井フミヤ、編曲に亀田誠治を迎えて書き下ろしたロックバラードとなっており、映画の世界観に寄り添う、ハートフルなラブソングに仕上がっているという。作品情報映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』公開日:2019年2月15日(金)原作:板羽 皆「トラさん」(集英社マーガレットコミックス刊)監督:筧昌也出演:北山宏光 、多部未華子、平澤宏々路、飯豊まりえ、富山えり子、要 潤、バカリズム主題歌:「君を大好きだ」Kis-My-Ft2配給:ショウゲート
2018年02月26日漫画『ミスミソウ 完全版』が実写映画化。2018年4月7日(土)より新宿バルト9ほか全国の劇場で公開される。精神崩壊ホラー漫画『ミスミソウ』が実写化『ミスミソウ 完全版』は、『ハイスコアガール』、『でろでろ』などで知られる人気漫画家・押切蓮介の代表作であり、映像化不可能と言われたコミック。雪に覆われた過疎の町で壮絶ないじめを受け、両親を殺された少女の復讐劇を描いた衝撃作だ。原作キャラを再現するのは期待の若手俳優たち主人公・野咲春花には、漫画『咲-Saki-』の実写化にも出演した経験を持つ山田杏奈が抜擢された。いじめや両親の殺害など思いもよらない悲劇に遭遇し、精神が崩壊していく難しい役どころに挑む。そんな春香を学校で支える唯一の味方・相場晄役を『ちはやふる』シリーズ、『3D彼女リアルガール』などに立て続けに出演している清水尋也が演じる。クラスの女王的存在として春花をいじめる小黒妙子役には大谷凜香、イジメグループに所属する橘吉絵役に『3月のライオン後編』の中田青渚、加藤理佐子役に紺野彩夏、三島ゆり役に櫻愛里紗。久賀秀利役を遠藤健慎、真宮裕明役を大友一生、池川努役を遠藤真人が演じる。さらにクラスメートからいじめの標的にされていた佐山流美役には大塚れなと、放火事件に関与したクラスメートとして期待の若手俳優たちがキャスティングされた。またクラスの担任教師・南京子を森田亜紀、放火事件事件で全身火傷をおった春花の妹・野咲祥子を玉寄世奈、二人の祖父・野咲満雄を寺田農が演じ、主要キャストとして原作の世界観を再現していく。監督はクライムサスペンスの名手・内藤瑛亮メガホンを取ったのは『ライチ☆光クラブ』や『先生を流産させる会』など少年少女を主人公としたクライムサスペンスを得意とする監督・内藤瑛亮。人気の精神崩壊ホラー漫画を、切なくも美しい、残酷なトラウマサスペンスに仕上げる。ストーリー東京から田舎に転校してきた主人公・野咲春花は"部外者"として扱われ、壮絶なイジメを受けていた。春花の学校での唯一の味方は、同じように転校してきたクラスメイトの相場晄。彼を心の支えに必死に耐えてきた春花だが、クラスの女王的存在、小黒妙子の取り巻きのイジメグループによる嫌がらせは日に日にエスカレートしていった。そして、ある日、激しく燃え上がる炎が春花の家を覆い尽くす。春花の妹・祥子は大火傷を負いながらも助かったが、両親は命を落としてしまった。思いもよらない悲劇に遭遇した春花の心は、崩壊する― 。やがて事件の真相が露見することを恐れたイジメっ子達は春花に自殺するよう強要するが、それがきっかけとなって春花は事件の真相を知り、家族を奪ったイジメっ子達に己の命を賭けた凄惨な復讐を開始するのだが…。厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花、三角草(ミスミソウ)。春花はミスミソウのように厳しい冬を耐えて、きれいな花を咲かせることができるのか…。春花が選んだ道とは…。作品情報映画『ミスミソウ』公開日:2018年4月7日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー原作:押切蓮介『ミスミソウ完全版』(双葉社刊)出演:山田杏奈、清水尋也、大谷凜香、大塚れな、中田青渚、紺野彩夏、櫻愛里紗、遠藤健慎、大友一生、遠藤真人、森田亜紀、戸田昌宏、片岡礼子、寺田農監督:内藤瑛亮脚本:唯野未歩子主題歌:タテタカコ「道程」(バップ)R-15©押切蓮介/双葉社©2017「ミスミソウ」製作委員会
2018年02月25日人気SF漫画「銃夢」を巨匠ジェームズ・キャメロンの製作・脚本で実写化した映画『アリータ:バトル・エンジェル』が、2019年2月22日(金)に全国で公開される。原作はSF漫画「銃夢」原作は、木城ゆきとの漫画「銃夢」。SF漫画の最高峰として語り継がれ、その人気は日本にとどまることなく、世界8の国と地域で翻訳され多くのファンを魅了している。サイボーグの少女が主人公数百年先の未来、山の中で奇跡的に脳だけが無傷の状態で発見されたサイボーグの少女アリータ。彼女はサイバー医師のイド博士によって、新たなサイボーグの体を与えられる。目を覚ましたアリータだが自分の過去も、自分がいる世界についての記憶も一切ない。アリータがイド博士に「私に何か隠してるでしょ?」と問い詰めると「思い出さない方がいいこともある」と真相を隠されてしまう。しかし、謎の男ベクターは「彼女は唯一の生き残りだ。300年前に失われたはずの“最終兵器”。彼女は世界の秩序を脅かす」とその驚異を明かす。“兵器”として作られた、壮絶な過去を持つアリータを破壊しようと凶悪な殺人サイボーグたちが次々と襲い掛かるが、あどけない外見とは裏腹にアリータは驚異的な格闘スキルを見せる。最強の身体“バーサーカーボ ディ”を纏い、アリータは大切な人たちを守るために不安や苦悩を乗り越えて戦いに身を投じていく。 手に汗握る、スピード感満載のアクションシーンが展開される。巨匠ジェームズ・キャメロンが実写化実写化の製作・脚本を務めたのは『タイタニック』や『アバター』など、歴史に残る名作を世に送り出してきた巨匠ジェームズ・キャメロン。原作に惚れ込み、長年に渡り映画化を切望したという今回の作品は、構想に15年以上もの時を費やした大作だ。キャメロンは原作について、「斬新で創造的で最先端、 美しく、恐ろしく、驚異的だ」と語っている。メガホンを取ったのは、『シン・シティ』『スパイ・キッズ』なども手掛け、アクション映画を得意とするロバート・ロドリゲス監督。「ジェームズと一緒に仕事をする機会をずっと待っていたんだ。彼は『アバター』の続編で忙しく、この作品を僕に任せてくれた」と制作秘話を明かした。一方キャメロンは「彼は楽しんで監督していたね。僕の脚本を生かしつつ彼自身の作品にした」と太鼓判を押している。さらにプロデューサーは、キャメロンの製作パートナーとして『タイタニック』や『アバター』など大ヒット作を手掛けてきたジョン・ランドーが務める。キャスト主人公であるサイボーグの少女アリータは、ローサ・サラザールが演じる。アリータの姿は全てモーションキャプチャーによるCGにより描かれ、原作に忠実に再現された。迫力のある戦闘シーンや、アリータが様々な人と出会う中で少女としての心が芽生えていく様子にも注目だ。サイバー・ドクターのイド役には『イングロリアス・バスターズ』でアカデミー賞助演男優賞を受賞し『ジャンゴ 繋がれざる者』、『007 スペクター』、『ダウンサイズ』に出演するクリストフ・ヴァルツ。その他にも『ビューティフル・マインド』でアカデミー賞助演女優賞を獲得したジェニファー・コネリー、『ムーンライト』でアカデミー賞助演男優賞を射止めたマハーシャラ・アリなど実力派の俳優陣が脇を固める。ストーリー舞台は、“支配する者”と“支配される者”の2つの世界に分断された、謎めいた遠い未来。サイバー医師のイドは、瓦礫の中から少女の人形の頭部を 拾い上げる。彼女は300年前のサイボーグであり、なんと脳は生身のまま生きていた。イドは、過去の記憶を失っていた少女に新たな機械の身体を与え、アリータと名付けて成長を見守る。ある日、自分の中に並外れた戦闘能力が眠っていることに気づいたアリータは、自分が300年前に失われたテクノロジーで創られた“最強兵器”だということを知る。逃れられない運命に直面した少女は、与えられた自分の命の意味を見つけるために、二つの世界の秩序を揺るがす壮大な旅に出る。詳細『アリータ:バトル・エンジェル』公開時期:2019年2月22日(金) 全国ロードショー脚本・製作:ジェームズ・キャメロン監督:ロバート・ロドリゲス出演:ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリほか配給:20世紀フォックス映画
2018年01月12日別冊マーガレットの人気漫画『センセイ君主』が、竹内涼真と浜辺美波主演で実写映画化。2018年8月1日(水)、全国東宝系にてロードショー。“ヒネクレ者のイケメン教師”と“恋に恋するパワフルヒロイン”の新感覚ラブコメディ「ヒロイン失格」の幸田もも子による『センセイ君主』は、“ヒネクレ者のイケメン教師”と“恋に恋するパワフルヒロイン”が織りなす新感覚ラブコメディ。原作は、別冊マーガレットで2013年から2017年まで連載され、全13巻で約143万部を突破。連載終了後もなお支持されている。主演に竹内涼真×浜辺美波イケメンで頭脳明晰だが冷徹でヒネクレ者な高校教師・弘光由貴には、『帝一の國』をはじめとする映画だけでなく、「過保護のカホコ」「陸王」などのテレビドラマ作品への出演も続く竹内涼真を起用。本作で初の“ラブコメ映画初主演”、そして初の“教師役”となる。弘光に恋するパワフルヒロイン・佐丸あゆはには、映画『君の膵臓をたべたい』で初主演を果たした浜辺美波が抜擢された。また、あゆはの幼馴染で秘めた恋心を抱く澤田虎竹はEXILE&FANTASTICSのメンバーであり『ママレード・ボーイ』の公開を控える佐藤大樹が、あゆはの親友で彼氏持ちの極度のオタク・中村葵は『デスノート Light up the NEW world』『嘘を愛する女』に出演した元AKBの川栄李奈が演じる。さらに、弘光の幼馴染であゆはの恋のライバルでもあるピアニスト・柴門秋香に新川優愛、弘光を狙うあゆはのクラスメイト・夏帆に福本莉子がキャスティングされた。メガホンを執るのは、『君の膵臓をたべたい』を手掛け、2018年も菅田将暉×土屋太鳳W主演で話題を呼んでいる『となりの怪物くん』など、話題作の公開が続く月川翔だ。竹内・浜辺ともに全国に笑いとドキドキを届ける。主題歌はTWICEによるThe Jackson 5のカバー曲主題歌を担当するのは、ガールズグループ・TWICE。楽曲は、The Jackson 5の名曲「I Want You Back」をカバー。キャッチ―で親しみやすい楽曲が、映画の世界観を華やかに彩る。ストーリー告白7連敗中の佐丸あゆは(16歳)は、恋に恋する元気娘。「彼氏が欲しい」しか頭にないあゆはは、新任の超横暴で冷徹なヒネクレ者の数学教師・弘光由貴(26歳)に「“イチャイチャしてくれる人募集”の張り紙でも背中に貼ってれば?」と冷たくバカにされる。あゆはは「絶対に彼氏を作って、先生にぎゃふんと言わせる!」と張り切るが、また失恋。挙句、弘光に「漫然と生きるのやめたら?」とまた嫌味を言われてしまうのだった。ところが、弘光が悪気なく“アドバイス”をしてくれているのだと気付いたあゆはは、その途端に弘光のことが気になり始める。あゆはは必死に自分の恋心を抑えようとするが、雨の中、車で家まで送ってくれたり、個別で勉強を教えてくれたりする先生の天然タラシっぷりに陥落。完全に弘光を好きになってしまう。そんなあゆはの恋は前途多難。感情がすべて顔に出てしまうあゆはは、告白する前に弘光から「高校生相手に恋愛なんてありえない」と速攻でフラれる始末。一方、どんなに冷たくされようともくじけないあゆはは、「先生をおとしてみせます!」と大胆宣言!弘光も、「そこまで言うならおとしてみなよ」と挑発するのだった。あゆはの猛アタックと、弘光の冷たい防御。そんな二人の恋愛バトルに、あゆはに想いを寄せるあゆはの幼馴染で同級生の澤田虎竹(16)と、音楽教師として現れた弘光に思いを寄せる弘光の幼馴染の柴門秋香(27)も参戦!果たしてあゆはと弘光の“秘密の恋”はどうなってしまうのか?【作品詳細】『センセイ君主』公開時期:2018年8月1日(水) 全国東宝系にてロードショー原作:幸田もも子「センセイ君主」(集英社マーガレットコミックス刊)監督:月川翔(『君の膵臓をたべたい』『となりの怪物くん』)脚本:吉田恵里香(『ヒロイン失格』『恋と嘘』)出演:竹内涼真、浜辺美波、佐藤大樹、川栄李奈、矢本悠馬、佐生雪、福本莉子/新川優愛主題歌:TWICE「I WANT YOU BACK」(ワーナーミュージック・ジャパン)配給:東宝
2018年01月12日SNSで話題となった漫画家・吉田貴司による「やれたかも委員会」が「AbemaTV」にて実写化。お笑いトリオ「ロバート」の秋山竜次が、初の連続ドラマ単独主演を務めることになった。無料で楽しめるインターネットテレビ局「AbemaTV」によるオリジナル連続ドラマ第2弾となる本作。原作は、吉田氏がデジタルコンテンツ向けの配信プラットフォーム「cakes」や「note」に作品をアップしたことからSNSを中心に話題となり、今年7月には書籍としても発売された人気連載漫画。“あのとき、もしかしたら、あの子とやれていたかもしれない…。”という、男性なら誰もが身に覚えがありそうな(?)甘く切ない“やれたかも”エピソードを、“やれた”のかどうが判定する組織「やれたかも委員会」の犠星塾塾長・能島明、ミュージシャン・パラディソ、財団法人ミックステープ・月満子という個性豊かな3人の登場キャラクターが判定していく、というもの。毎回、自身の“やれたかも”エピソードを持って委員会に判定を求める依頼者たちに対し、「やれたかもしれない夜は人生の宝です」や「やれたかもしれない夜は、人生の隠し味」など、数々の名言を残し、すべてを包容する人間愛あふれる塾長・能島のひと言や、月満子による女性ならではの価値観から読み解くキレのある見解がクセになるストーリー。主人公の犠星塾塾長・能島明役を演じるのが秋山さん。動画「クリエイターズ・ファイル」では、“トータル・ファッション・アドバイザーYOKO FUCHIGAMI”や、“子役の上杉みち”など、性別や年齢も問わず様々なキャラクターを演じ分け、多彩な演技力を有する秋山さんが、どのように能島明を演じるのか期待大。パラディソ役や月満子役ほか、「やれたかも委員会」に判定してもらう依頼者、依頼者の回想シーンに登場するキャラクターたちも、順次発表されていく予定だ。実写化に対し、原作者の吉田氏は「ネットにゲームにYouTubeとエンタメ過多時代の中で、漫画最強説を信じている私としましては、ドラマ版『やれたかも委員会』もライバルの一つだと思っています」とコメント、「ドラマも漫画も楽しんでいただけるとうれしいです。主演の秋山さん、ならびにこのドラマに関わる全ての方々に感謝します」とドラマ化に感謝の思いを寄せている。また、主演を務める秋山さんは「必ず誰もがあると思うんですよ、『やれたんじゃないかな、あいつ』みたいな。それが直球に響く原作なので、漫画を見たことがない方もすっと入ってくるじゃないかなと思います」と思いを語っている。「あのとき、やれたかもしれない…」という、ふと思い出してしまうような甘く切ない“ムラキュン”ストーリーに共感する男性からはもちろん、「そんなこと考えていたの?」「男って本当にバカね」など、思わず笑ってしまう女性ファンも急増中という漫画の実写化に注目していて。「やれたかも委員会~AbemaTVオリジナルドラマ~」は2018年1月よりAbemaSPECIALにて放送開始。(text:cinemacafe.net)
2017年11月30日漫画『恋は雨上がりのように』が、小松菜奈と大泉洋のW主演で実写映画化。2018年5月25日(金)より東宝系にてロードショー。年の差28歳、冴えないファミレス店長に恋する女子高生の恋物語原作は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて2014年より連載中の人気作『恋は雨上がりのように』。繊細な心情を描いたストーリーで、20代の女性を中心に“恋雨”ブームを巻き起こし、現在累計発行部数は185万部を突破している。2018年1月からはフジテレビの 「ノイタミナ」枠ほかにてアニメ化もされるなど、そのブームは、益々熱気を帯びる予感だ。物語では、陸上の夢を怪我で絶たれてしまった女子高生・あきらの片想いが描かれる。恋をしたのは、小説家の夢をあきらめファミレスの店長を務める、28歳年上の近藤。若さゆえに真っ直ぐにぶつけてくるあきらの想いに戸惑う近藤。しかし、“夢をあきらめた”経験を抱えた2人が自分自身と向き合うことで、小さな恋が2人の“人生の雨宿り”となり、徐々に2人は心の距離を縮めていく。小松菜奈×大泉洋のW主演主人公のあきらを演じるのは、『渇き。』で鮮烈なデビューをして以来、『溺れるナイフ』、『沈黙-サイレンス-』などヒット作への出演が絶えない女優・小松菜奈。そして、ファミレス店長・近藤を演じるのは、『アイアムアヒーロー』、『探偵はBARにいる3』などの映画だけでなく、数々のドラマやバラエティーでマルチな活躍を見せる大泉洋だ。2人は『恋は雨上がりのように』が初共演作となる。監督は、『世界から猫が消えたなら』、『帝一の國』の永井聡。原作の持つ優しい雰囲気を大切にした、登場人物たちの真っ直ぐな想いに胸を打たれる作品を目指す。人気若手俳優勢が脇を固めるまた、主演の2人を取り囲むメインキャラクターには、若手俳優陣のフレッシュな顔ぶれが揃う。あきらの親友で陸上部のキャプテン・喜屋武はるか役には、ドラマ「トットちゃん!」で主役・黒柳徹子役を務めた清野菜名、あきらのアルバイト先の先輩・加瀬亮介役には、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で主人公の恋人役を演じた磯村勇斗が抜擢された。さらに、あきらのバイト仲間である吉澤タカシ役・西田ユイ役には、『青空エール』で共演した葉山奨之と松本穂香が再びタッグを組み、南高校陸上部のエース・倉田みずき役には、『未成年だけどコドモじゃない』など、話題作に多数出演している山本舞香が演じる。なお、濱田マリや戸次重幸、吉田羊といった、ベテラン俳優勢も出演。豪華な顔ぶれで作り上げる“恋雨”ワールドに期待したい。主題歌は神聖かまってちゃん「フロントメモリー」のカバー&アレンジ主題歌には、ロックバンド・神聖かまってちゃんの名曲「フロントメモリー」を採用。この楽曲を、次世代の歌姫・鈴木瑛美子によって新たにカバー&アレンジする。プロデュースを務めるのは、椎名林檎、平井堅、スピッツなど数々の有名アーティストのプロデュース、アレンジを手掛けてきた亀田誠治だ。全く新しい「フロントメモリー」が、“恋雨”を盛り上げる。ストーリー高校2年生の橘あきらは、アキレス腱のケガで陸上の夢を絶たれてしまう。 偶然入ったファミレスで放心しているところに、優しく声をかけてくれたのは 店長の近藤正己だった。それをきっかけにあきらは、ファミレスでのバイトを始める。 バツイチ子持ちでずっと年上の近藤に密かな恋心を抱いて…あきらの一見クールな佇まいと17歳という若さに、好意をもたれているとは思いもしない近藤。 しかし、近藤への想いを抑えきれなくなったあきらは、ついに近藤に告白する。 近藤は、そんな真っ直ぐな想いを、そのまま受け止めることもできず―― 。真っ直ぐすぎる17歳とバツイチ子持ちで冴えない45歳。 年齢差28歳の2人の関係はやがて、それぞれが自分自身を見つめ直すきっかけとなっていく。詳細『恋は雨上がりのように』原作:眉月じゅん『恋は雨上がりのように』(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載)公開日:2018年5月25日(金)監督:永井聡脚本:坂口理子出演:小松菜奈、大泉洋、清野菜名、磯村勇斗、葉山奨之、松本穂香、山本舞香、濱田マリ、戸次重幸、吉田羊ほか配給:東宝
2017年11月18日岡崎京子による漫画『リバーズ・エッジ』が実写映画化。主演に二階堂ふみを迎え、2018年2月16日(金)に全国で公開される。原作・岡崎京子、若者たちの生と欲望を鮮烈に描く繰り返されるリアルなセックスや暴力、日常を生きることに対する違和感など、若者たちの心の揺らぎをその作品の中で描いた岡崎京子。中でも雑誌「CUTiE」で1993〜94年にかけて連載された『リバーズ・エッジ』は、青春漫画の金字塔として熱狂的な支持を集める代表作の1つだ。若草ハルナ役に二階堂ふみ、山田役に吉沢亮自由に生きる女子高生・若草ハルナ役に二階堂ふみ、執拗なイジメに遭い、河原の死体を心の拠り所にしている同性愛者の山田役に吉沢亮、そして、死体の存在を共有するモデル・吉川こずえ役にSUMIREと、これからの日本映画の新時代を担う若手俳優たちが出演。そのほか、ハルナの恋人で山田をイジメる観音崎役の上杉柊平、山田への異常な愛を加速させる田島カンナ役の森川葵ら個性溢れる顔ぶれが、欲望と孤独を持て余し、生きることにもがく高校生たちのリアルな姿に体当たりで挑む。『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲が監督メガホンを取るのは、窪塚洋介が主演を務めた伝説的な作品『GO』や、社会現象も引き起こした恋愛小説の実写化作品『世界の中心で、愛をさけぶ』などで知られる行定勲監督。原作に深く魅了されたという行定監督は、映画の中にオリジナルの仕掛けを加えるとともに、新しい岡崎ワールドを披露する。主題歌は小沢健二による書き下ろし小沢健二が、自身初となる映画主題歌を担当する。楽曲は、完全書き下ろしの「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」。かねてより原作者の岡崎京子と親交があったことにより、夢のタッグが実現した。また、楽曲にはメインキャストの二階堂ふみと吉沢亮も参加している。なお映画『リバーズ・エッジ』は、第 68 回ベルリン国際映画祭においてパノラマ部門で正式出品される事が決定している。ストーリー「若草さん、今晩ヒマ?僕の秘密の宝物、教えてあげる」。若草ハルナ(二階堂ふみ)は、カレシの観音崎(上杉柊平)がイジメる山田(吉沢亮)を助けたことをきっかけに、夜の河原へ誘われ、腐りかけた死体を目にする。さらに、宝物として死体の存在を共有しているという摂食障害のモデル・吉川こずえ(SUMIRE)が現れ、3人は友情とは違う歪んだ絆で親しくなっていく。その一方で、父親のわからない子どもを妊娠するハルナの友人・ルミ(土居志央梨)と同姓愛者であること隠した山田に好意を寄せるクラスメイト・カンナ(森川葵)は過激な愛情を膨らませていく。作品情報映画『リバーズ・エッジ』公開時期:2018年2月16日(金)出演:二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵監督:行定勲脚本:瀬戸山 美咲原作:岡崎京子『リバーズ・エッジ』(宝島社)主題歌:小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」©2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社
2017年11月10日映画『ういらぶ。』が、2018年11月9日(金)に全国ロードショー。人気少女漫画を実写化映画『ういらぶ。』は、人気少女漫画「ういらぶ。ー初々しい恋のおはなし―」の実写化作品。同じマンションに住む美男美女の幼なじみ高校生男女4人組が繰り広げるラブストーリーだ。幼馴染同士好き合っているのに素直になれずにいるうちに、ライバルが現れて…。そんな焦ったくも甘くピュア恋模様に思わずドキドキさせられる。キング アンド プリンス・平野紫耀&桜井日奈子ら注目すべきは、誰もが振り返るような美男美女4人組を演じる、旬な俳優陣たち。同じマンションに暮らす優羽のことが大好きなのに、恥ずかしくてつい毒舌になってしまう”こじらせイケメン”、主人公・凛を演じるのは、5月23日(水)にデビューを果たしたジャニーズのアイドルグループ「キング アンド プリンス(King & Prince)」の平野紫耀だ。ヒロイン・優羽は、同じく少女漫画を実写化した映画『ママレード・ボーイ』でも主演を務めた、桜井日奈子が演じる。さらに、優羽の親友のクールビューティーな暦には玉城ティナ、凛と優羽を優しく見守る蛍太にはNHK「連続テレビ小説 ひよっこ」でも知られる磯村勇斗、凛のライバル・和真役に健太郎、和真の妹・実花に桜田ひよりが抜擢された。監督を務めるのは、『ストロベリーナイト』『脳内ポイズンベリー』など様々な映画・ドラマを手掛ける佐藤祐市だ。ストーリー同じマンションに住む、凛と優羽、暦と蛍太の幼なじみ4 人組。誰もが振り返る美男美女の4人は、高校でも最強の幼なじみチームとして憧れの的。クールで華麗な見た目とは裏腹に、優羽のことが好きすぎていつも優羽にドSな態度で毒舌をふるい冷たくふるまってしまう凛。実は凛 のことが好きな優羽も、そんな凛のせいで自分に自信が持てず、完全にネガティブ思考。お互い大好きすぎて「好き」と言えない…そんなふたりを心配し見守る親友の暦と蛍太。そんな4人の前に、“好きなら好きとハッキリ言う”ライバル・和真が現れる。ずっとこのまま変わらないと思っていた 2 人の恋と4人の友情は思わぬ方向へ動きはじめて…【詳細】映画『ういらぶ。』公開時期:2018年11月9日(金)全国ロードショー出演:平野紫耀(King & Prince)、桜井日奈子、玉城ティナ、磯村勇斗、桜田ひより、健太郎監督:佐藤祐市原作:星森ゆきも「ういらぶ。-初々しい恋のおはなし―」(小学館「Sho-Comi フラワーコミックス」刊)脚本:高橋ナツコ音楽:佐藤直紀
2017年10月24日15日から公開の『パワーレンジャー』はご存知の通り、日本の特撮シリーズ“スーパー戦隊”をアメリカで映画化したもの。こうした日米ハイブリッドの作品、日本の漫画・アニメの実写映画化は4月に公開された『ゴースト・イン・ザ・シェル』を始め、現在ハリウッドで次々に企画されている。■原作・大場つぐみ&作画・小畑健による日本の少年漫画「DEATH NOTE」まずは8月25日(金)からNetflixで配信予定の『デスノート』。アメリカを舞台にした本作では、『マイ・インターン』や『きっと、星のせいじゃない』に出演していた23歳のナット・ウルフが夜神月にあたる主人公、ライト・ターナーを演じ、リュークの声をウィレム・デフォーが担当。マシ・オカがプロデューサーに名を連ね、出演もしている。アダム・ウィンガード監督は1982年生まれ。日本のアニメを見て育った彼は、レジェンダリー・ピクチャーズとワーナー・ブラザースが展開する“モンスターバース”の集大成『Godzilla vs. Kong』(原題)の監督にも抜擢された。■日本を代表する特撮怪獣「ゴジラ」VS アメリカが生んだ特撮怪獣「キングコング」『Godzilla vs. Kong』(原題)は、3月から脚本準備が始まり、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのテリー・ロッシオ、『スター・トレック BEYOND』のパトリック・マッケイとJ・D・ペイン、『メイズ・ランナー』シリーズのT・S・ノーリンなどが参加、共同で執筆にあたる。3月に日本公開された『キングコング:髑髏島の巨神』、2019年予定のハリウッド版ゴジラ『GODZILLA: King of the Monsters』(原題)を踏まえた内容になるという。映画の公開は2020年5月22日(現地時間)を予定している。■木城ゆきと原作のSF格闘漫画「銃夢」ジェームズ・キャメロンは木城ゆきと原作の漫画「銃夢」の映画化をプロデュース。ロバート・ロドリゲス監督がメガホンを取る本作の撮影は今年2月にクランクアップし、現在ポストプロダクション中。26世紀のディストピアと化したアメリカを舞台に、記憶喪失のサイボーグ少女が戦闘能力を武器に賞金稼ぎとして活動するストーリー。ヒロインの名前は原作の“ガリィ”から“アリタ”に変わったが、演じるのは『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』のローサ・サラザール。同シリーズ第3作にも出演し、アクションも得意な彼女の活躍に期待が高まる。ロドリゲス監督の『ベイビー・ドライバー』(8月19日(日)公開)で注目を集めるエイザ・ゴンザレス、ミシェル・ロドリゲス、『デッドプール』でエイジャックスを演じたエド・スクラインも出演し、クリストフ・ヴァルツがイド博士、ジェニファー・コネリーが悪役を演じるなど、豪華なキャストが揃うが、なんといっても注目は今年『ムーンライト』でアカデミー助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリの出演。悪役のヴェクターのほか、2役を演じるという。全米公開は2018年7月20日予定。■劇場アニメもヒット!大友克洋による大人気漫画「AKIRA」長年うわさになりながら、なかなか進展がなかった「AKIRA」はレオナルド・ディカプリオがプロデューサーに名を連ね、現在脚本執筆が進められている。2002年からワーナーで企画がスタート、2011年に一度は脚本が完成し、プリプロダクションに入ったが2012年に中断。現在新たに脚本執筆が進められている。一時はクリストファー・ノーランやジョージ・ミラー、『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リンなど様々な監督の名前が候補に挙げられたが、現在交渉中なのが低予算ホラー『Get Out』(原題)でスマッシュヒットを放ったジョーダン・ピール監督。コメディアンでもある監督は相棒のキーガン・マイケル・キーと『キアヌ』に主演している。■“漫画の神”と称される巨匠・手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」そして、日本人にとって国民的キャラクターである「鉄腕アトム」も『Astro Boy』の英名で映画化の企画が昨年から始動。日本の手塚プロダクションも製作に参加するという。『カリフォルニア・ダウン』の脚本家コンビ、アンドレ・ファブリツィオとジェレミー・パスモアが執筆中だ。撮影がまだ始まっていない企画については、実現したら、どのように実写化されるのか、日系あるいは日本人の俳優起用はあるのか。いずれの作品にも期待が高まる。(text:Yuki Tominaga)
2017年07月15日1976年から「月刊プリンセス」で連載40年、コミックは60巻を超え、現在も連載が続く漫画『王家の紋章』。昨年8月にミュージカル化し、東京・帝国劇場での初演は連日満員御礼記録を達成する人気を博した。この話題の舞台が早くも再演、大阪に初登場する。「王家の紋章」チケット情報物語は、現代アメリカで考古学を学ぶ少女キャロルが古代エジプトにタイムスリップ、若き王メンフィスと3000年の時を超えた愛のドラマを繰り広げる。脚本・作詞・演出は荻田浩一、作曲・編曲は巨匠シルヴェスター・リーヴァイ。キャストも初演と同じく華やかだ。メンフィス王に浦井健治、キャロルには新妻聖子・宮澤佐江(Wキャスト)をはじめ、キャロルを奪おうとするヒッタイト王子イズミルには宮野真守・平方元基(Wキャスト)。ほかに、伊礼彼方、濱田めぐみ、山口祐一郎らが出演。この時空を超えた歴史ロマンスに再登板する平方元基が来阪、作品の魅力と再演への意気込みを語った。舞台は、原作の1~4巻を約3時間のミュージカルに凝縮して作り上げた。「内容が濃く、音楽をたくさん使ってダイナミックに仕上げているところが魅力だと思います。リーヴァイさんの楽曲は、『エリザベート』や『レディ・ベス』より一層ご覧になる皆さんの想像力をかきたてます。キャラクターも、漫画の中から浮き上がって来たようなイメージを大事に作り上げているし。大劇場のミュージカルとして、今まで観たことがないような作品に見えるんじゃないかな」。初演で、漫画が原作の舞台を初めて経験した平方。「お客様の反応が全然違って、すごく充実感がありました。これまで以上に歌の分量も多く、歌で魅せるところもあり。とにかく舞台セットや衣装、そして音楽が素晴らしいので、それらに埋もれないような描写をしないと。漫画の世界のイズミルに、どうやって人間の血を通わせているかを観てほしいです。そこを見逃さないでいただくと、物語をもっと深く楽しめると思います」。漫画ファンからは、Wキャストの宮野真守は“パッションが溢れたイズミル”、平方は“青い炎のイズミル”と評されたそう。「原作を知らなくても、テンポよく進んでいくので大丈夫。でも、漫画と同じ動きをするなど、漫画とリンクするシーンもたくさんあるので、4巻まで先に読んでおくともっと楽しめると思います。関西のお客様は、チケット代以上の価値のあるお芝居を楽しみに行くわよって来られますよね、必ず(笑)。反応が素直なのも関西の醍醐味で、すごく温かく迎えてくださる。相当ブラッシュアップして、いい作品にしてこないと敵わないですよね。今回は東京で1か月公演した後、1番いい時期に大阪に来ますから。いや~、でも、ドキドキします(笑)。公演は、4月8日(土)から5月7日(日)まで東京・帝国劇場、5月13日(土)から31日(水)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケットは発売中。<衣裳協力>ジャケット、パンツ、Tシャツ:Psycho Bunny / ジョイックスコーポレーション靴:fabs class取材・文:高橋晴代
2017年03月24日1993年~1994年にかけて雑誌「CUTiE」(宝島社)にて連載されていた、岡崎京子の漫画「リバーズ・エッジ」が映画化されることが決定。主演には女優・二階堂ふみ、相手役を吉沢亮が務め、来年公開されることが分かった。河口にほど近く、広く、ゆっくりと澱む河。セイタカアワダチソウが茂るその河原で、いじめられっこの山田(吉沢亮)は、腐りゆく死体を発見する。過食しては吐く行為を繰り返すモデルのこずえもまた、この死体を愛していた。ふたりは、いつも率直で“かわいい”ハルナ(二階堂ふみ)にだけは心を許している。山田を執拗にいじめ抜くハルナの恋人・観音崎、一方通行の好意を山田に寄せるクラスメイト・田島カンナ、父親のわからない子どもを妊娠するハルナの友人・ルミ。それぞれにリアルな状況を抱えた高校生たちが、感情も愛情も体も絡ませ合いながら、不器用にストレートに物語は進行していく。そして、新たな死体がひとつ生まれる――。原作はバブルが弾け、世紀末を間近に控えた90年代が舞台。それまでの“少女マンガ”とは対照的な、リアルなセックス描写、愛や暴力を描写し、都市に生きる若者たちの欲望や不安、焦燥感といった現実を果敢に描き続け、20年以上の月日が経た現代においても全く色あせず、いまなお新しい読者を獲得し続けている人気作だ。若草ハルナ役を演じる二階堂さんは、10代の頃に原作と出会っていたそうで、「10代でこの作品に出会えたことが財産だと思っています」と語るほど深く惹きつけられた作品だと明かしている。今回彼女が演じるハルナは、母と2人暮らしで同い年の彼氏もおり、イマドキの女子高生で生活に特に不満はないが、どこか生きづらさを感じているという役どころ。そんなハルナの印象について、二階堂さんは「“実感”に程遠い、若さと強さを纏った女の子。彼女の目線の先を、つい想像してしまいます」とコメント。一方、吉沢さん演じる山田一郎は、ゲイであることから学校に馴染めず、いじめにあっているがどこか達観しているミステリアスな男子高校生。「90年代の高校生が、抱える虚無感や何か大きな波にのみこまれて身動きが取れないでいる姿が、現代の若者となんら変わらないと感じました」と原作を読んだ印象を語る吉沢さん。また山田一郎という人物については、「生きている実感が持てず、死体という絶対的な存在にすがることしか出来ない山田くんの感情は、どこか共感してしまうところがありました」と明かした。本作のメガホンをとるのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』『ピンクとグレー』の行定勲監督、脚本は『アズミ・ハルコは行方不明』の瀬戸山美咲が担当する。本作が初の漫画原作の映画化となる行定監督は、「ずっと漫画の映画化に抵抗してきた。しかし、岡崎京子さんの名作はあまりにも魅力的でついに手を染めてしまった」と原作への思いを吐露。またキャスト2人については「主演の二階堂ふみは、この作品に魅了され映画化に奔走した。その姿は逞しく若草ハルナそのもの。吉沢亮は最もキィになる山田一郎として独自の憂いのある雰囲気で存在してくれています」と話し、「90年代が鮮烈に描かれた傑作を、未来ある若い俳優たちと共にいまの時代を生きる人たちに届く作品にしたいと思っています」と意気込みを語っている。『リバーズ・エッジ』は2018年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年03月22日