■前回のあらすじ私は理子、33歳。夫の健斗とは対等に付き合える夫婦関係を築いてきたつもりでした。そんな中妊娠が発覚し、夫婦だけで産後を乗り切ることにしたのですが…。 >>1話目を見る 「最高のパートナーとともに、子育て生活をスタートできる」と思っていた私。無事に元気な女の子を出産し、夫の健斗はとても喜んでいました。出産に立ち会って、感激した様子を見せた夫。しかしその日から、仕事を理由にまったく病院に来てくれなくなったのです。ほかのママたちのもとには、毎日その夫や両親がお見舞いに来てくれて楽しそう。けれど私のもとには…。夫が来てくれないので、名付けの相談すらできません。「健斗は、私にも娘にも会いたくないのだろうか…?」産後のボロボロの体調だからか、余計に寂しさがこたえました。病院に来てくれないばかりか、まさか退院日にも来られないなんて…! …でも、仕事と言われてしまったら仕方がない。私はどうにか怒りの気持ちを鎮め、せめて一度荷物だけでも取りに来てもらえないかと頼みました。私の体を気遣ったり、娘の顔をながめることもせず、ただただ自分の都合ばかりをまくしたてて帰っていった夫。「あれ? 健斗ってこんな人だったっけ?」私は初めて大きな気持ちのズレを感じ、途方もなく不安になっていったのです…。次回に続く(全7話)毎日19時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・ 古口春菜 /イラスト・ ふくみみ
2021年07月03日産後のママには、心身の不調がつきものです。さらに、初めての育児に頭を悩ませてしまうママも少なくないことでしょう。今回は、ウーマンエキサイトに寄せられたエピソードを元に、ママたちの産後について考えてみたいと思います。■「産後体質が変わった…」体調不良に悩むママ続出多く寄せられたのが、「産後に思ってもなかったような体調不良に見舞われた」という体験談です。「緊急帝王切開だったため、大量出血し貧血でフラフラして面会謝絶。おなかの傷が痛くて、母乳育児の新生児を抱っこするのも大変でした」「陣痛2日半を経てからの緊急帝王切開でした。身も心もボロボロ。やっと退院できたと思ったら、原因不明の子宮内感染症になり、救急搬送。入院中は恐怖と不安で、悪夢ばかり見るし、今でもあの感覚は忘れません」「産後2日目くらいに、おっぱいがぱんぱんに張って、寝返りを打つのもつらいくらいでした。おっぱいが爆発しそうでした」「寝ぐずりが激しくて全く寝られなかった。自分の体調もすこぶる悪くて、肌荒れ、口角炎、カンジダ、ドライノーズ、記憶力の低下、高熱。全てがストレスでしんどかった」「産前から下半身にむくみが出ていたが、産後にかなり悪化しゾウのような足で、痛くて歩けなくなった。さらに、そのむくみの影響から、産後高血圧にもなっており、気づかず無理して赤ちゃんのお世話をしていたら大変なことになったかもしれないと医師に言われ怖かったです」「出産する度にぜんそくがひどくなり、2人目のときは、産後8ヶ月で肺炎とぜんそくが悪化して、2度入院。その後、一生ぜんそく薬を飲まねばならない肺になりました」「産後2ヶ月くらいの時、体がかゆくなり、たちまち体中にじんましんが! 皮膚科へ行くと、原因は疲れ。育児の寝不足やストレスで体が疲れてるらしい。授乳中で薬も飲めないため、塗り薬で対応。出産で体質が変わったみたい」ありとあらゆる種類の体調不良がママたちを襲っていることがわかります。産後のママは、育児に家事に上の子のお世話など、ついつい無理してしまいがちですよね。そんな無理がたたって、中には大きな病気を患った人もいるようです。産後の体調悪化に、つらい思いをしている人は少なくないようです。■「夜間授乳のたびに涙が止まらない…」産後うつになる人もまた、心の不調を抱えたママたちからのコメントも寄せられていました。「旦那の仕事が残業続きの中、産後赤ちゃんと4歳児の2人育児が始まり、育児ノイローゼになりました。悪露もなかなか止まらず、子どもをお風呂に入れるのも大変。赤ちゃんは今年の3月に産まれたのですが、新生児期にコロナの自粛がはじまり、息抜きができなかった」「産後、話し相手は仕事から帰った夫と実家との電話のみ。もともと休日はよく外出していたので、ものすごいストレス。子どもの泣き声で通報されるのが心配で、家事が中断するのもストレス。旦那に、あなたは仕事で気晴らしできていいよねと、嫌みを言ってしまったり、『産んだのは間違い?』と毎日悩みました」「産後、コロナのせいで面会は1日15分を1回だけに。夫に会えない寂しさと狭い病室でおかしくなって、過呼吸に涙が止まらず、1日中ずっとその状態。『家に帰りたい』と懇願して、退院できることになりました」「産後の入院中、風疹が流行で面会謝絶になり、外の世界と接触がなくなり、授乳もうまくできず、夜間授乳の時に涙が止まらなかった」「頻回授乳を頑張りすぎたせいか、肩と首の神経を痛めて産後1ヶ月で今まで感じた事のないような、ひどい頭痛に見舞われました。里帰りもせず、退院後ほぼワンオペで子育てをスタートした私は、息子のかわいさをかみしめるというよりも、どんなに自分の体調が悪くても生まれたてのか弱い息子を死なせてはならないという責任感の中で押しつぶされそうな思いで毎日を過ごしていました」産後に、心の不調でつらい思いをしているママたちが非常に多くいることがわかります。筆者自身、1人目の産後の入院中はとてもつらかった記憶があります。周りのママたちが順調に母乳をあげている姿を見ると、「自分はこんなに少ししか母乳が出ていない…」と、落ち込みました。また、母子同室を推奨していたため、「自分で赤ちゃんをどうしても見なければ」と、泣き止まない子どもを抱きながら、ベッドの上で途方に暮れて一緒に泣いたこともあります。なぜ、産後うつになるママが多いのでしょうか。妊娠中・産後のうつ病を引き起こしている要素として、この時期は何かとストレスが多い上に、周囲のサポートが不十分な状況が重なっている場合が考えられます。しかも妊娠・出産に伴う女性ホルモンの大きな変化は、脳がストレスに耐える抵抗力を低下させます。その結果ストレスを処理しきれなくなった脳が機能不全を起こし、ものごとを悪くとらえる傾向が強く出てしまいます。出典: 妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療/西大輔(e-ヘルスネット/厚生労働省)(2020) 女性ホルモンや脳の働きも影響しているようです。こういった背景に気づけないと、「なぜこんなに落ち込んでしまうのだろう」と、さらに落ち込んでしまいそうですが、「産後はいつもとは違う状態なんだ」と知っていると、少し気持ちを落ち着けることができそうです。また、自分だけでなく、家族にもこの認識を持ってもらうこと、助けを求められる状況を作っておくことも重要なのかもしれません。■産後の不調を乗り越えるために…それでは、産後のママたちはどのように回復を遂げたのでしょうか。▼子どもの預け先を確保する「孤独感、夜になるのが怖い、赤ちゃんと2人になるのが怖い、訳もなく涙が止まらない。完全な産後うつでした。子どもが幼稚園へ行くようになり、ひとりの時間が取れるようになってからやっと、ホルモンバランスが以前の自分に戻ってきました」「初めての子育てに、他人の何気ない言葉が自分を責めているように感じてしまう日々。泣き止まない子どもを抱き、一緒に号泣しました。保育園に預けて、物理的に離れる時間ができたことは、やっぱり一番の特効薬だったと思います」「第2子出産と同時に、夫の転勤先に引っ越し、慣れない土地で2歳と0歳の子どもの育児をしなければならず、育児ノイローゼでした。自分の余裕を作るため、一時保育やベビーシッターに上の子を見てもらったり、疲れたら遠方の実家に子どもを連れてしばらく帰ったりして、なんとかつらい時期をしのぎました」「気分の落ち込みがひどく、自分は産後うつかもと思っていました。歯医者に行くために、初めて一時保育を利用してみると、『泣くこともなく、お昼寝もできましたよ〜』と言われ、気持ちが軽くなったのを覚えています。それからは、つらい時はプロの力を借りることも一つの手だと心に留めています」▼積極的に外に出る「頼れる身内がおらず、朝から晩までずっと一人で全ての家事をこなしてきた。特に2人目が産まれた後がつらく、イライラしていたところ、近所に住んでた同年代のお母さんが子育て支援センターに誘ってくれて、相談できる先生もいて助かった」「初めての育児は、何が正しいのか、自分がしているお世話は間違っていないのか、いつも不安でした。産後、自宅に戻ってきてしばらく、夫以外の人と、会えなかったり、しゃべれなかったりが続くと、他の人と話すことが怖くなってきたりしました。産後、1ヶ月が過ぎて少しずつ外に出られるようになると、1日中家にいることをやめて、児童館や公民館や幼稚園のイベントに積極的に参加 しました。外に出ることが大事だと思います」▼友達や家族に話を聞いてもらう「1人目を出産時、産後うつのような状況で、子どもが全くかわいいと感じられずつらかったです。学生時代の友人が子連れで遊びに来てくれて、『産後うつと診断されお薬を飲んで直した』とあっけらかんと話す姿を見て、『つらいって言っていいんだ』『変なことじゃないんだ』と気持ちが穏やかになりました」「産後、初産のため何もかもわからない中で、もう気が狂いそうでした。かわいくない。なんで産んだんだろう。一日中同じことの繰り返しで話し相手もいない。負のループでした。たまたま別件で、先輩ママでもある友だちに連絡を取った時に苦しい状況をはき出してみると、少しだけ楽になりました。特に解決策があるわけじゃない育児なので口に出しても無駄だとおもっていましたが、はき出すことでこんなに楽になるのかと思いました」回復の方法にもさまざまな種類があることがわかります。ママたちが、自分に合った対策を見つけて、心身ともに回復できるといいなと、切に願います。最後に、こんなコメントも寄せられていました。「第1子の時、地元を離れて慣れない土地での育児でした。365日24時間赤ちゃんと一緒で、何をしても泣き止まない時には私も一緒に泣いてたこともありました。昔の自分にアドバイスを送れるなら、『もっと肩の力を抜いて。大丈夫だよ』と言いたいです」「産後うつ、私もなりました。子どもに申し訳ないって思ったり、周りと比べて家事育児ができていないと思ってつらかったり、子どもは泣かないのに、私が泣いてました。でも、妊娠、出産は、みんなが当たり前にできるものではないです。妊娠に至らなかったり、死産してしまったり、それでも明るく生きなきゃと頑張ってる人がたくさんいることを忘れたくないです」「一人目の育児中、やりたいことがやりたいタイミングでできない、やらなければいけないことがやるべき期限までに終えられないという、達成感や充実感を実感することができず、参っていることに気づきました。『コントロールできない相手と対峙(たいじ)しているのだから、これまでのペースで生活できなくて当たり前。できなかったことより、できたことに目を向けるべき』と考えて、気が楽になりました」ここまで、ママたちの産後のエピソードを紹介してきました。産後体調が悪かったり、心に不調がある場合は、我慢はせずにSOSを発信し、自分自身が病院へいくことを優先させましょう。子どもの預け先は、保育園の一時保育やファミリーサポート、ベビーシッターなど、いくつか候補を持っておけると安心です。もし子どもの預け先が見つからない場合は、お住まいの役所や保健センターで相談できます。「あれもこれもしなければ」と考えて、家事も育児も1人で抱え込んでしまいがちですが、産後のママが1人で対応するのは相当難しいことであり、周りの協力が不可欠です。家事育児の大変さを抱え込むのではなく、パートナーや親族、友人や公的な機関など、どこかにつながって、少しでもつらさが緩和できるよう、助けを求めてもらいたいと思います。ママが笑顔でいられるために、みんなで助け合って子育てをしていける世の中にしていきたいものですね。参考文献 妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療/西大輔(e-ヘルスネット/厚生労働省)(2020) 出産体験談はこちら
2021年05月26日ベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】に2021年4月に寄せられた相談のなかから、専門家の回答が役に立ったとの声が多かった「産後クライシス」に関するご相談を、マンガで解説します!「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、2021年4月に寄せられた相談のなかから、専門家の回答が役に立ったとの声が多かった「産後クライシス」に関するご相談について、マンガで解説します。 Q.大好きだった夫のことが大嫌いになりました私は、産後1カ月くらいから、大好きだった夫のことが大嫌いになりました。夫は元々忙しい人なので、育児には期待していませんでした。しかし、新型コロナウイルスの影響により仕事が減り、家にいることもできるのに、朝早く出かけ、夜中遅くに帰ってきます。夫のだらしない所がかわいくて好きだったのですが、汚く思え、子どもに手がかかる今ではうっとおしく思います。夫のことが大好きだった自分のことも気持ち悪いです。産後のホルモンバランスと関係があるのでしょうか? しかし、子どもが生まれて1年も経ち、仕事にも復帰しました。もうホルモンバランスとは関係ないものなのでしょうか? ちなみに子どもは母乳大好きで、未だに生理は再開していません。 高塚あきこ助産師からの回答女性はお産をすると、1人の女性という立場から急に母親になることができると言われています。お子さんを守らなくてはならないという本能です。ですが、男性は、特に身体の変化もなく今までと同じ生活ですので、1人の男性という立場に、父親としての役割が増えるのには時間がかかると言われています。ですので、そこで温度差が生まれ、ご主人は今まで通りの生活スタイル、ママさんとの関係を望む一方で、ママさんになった女性は、育児の忙しさや不規則な生活、睡眠不足なども相まって、ご主人に今までにはない嫌悪感を感じたり、イライラしてしまうことがあるのかもしれません。 もしかすると、産後のガルガル期と言われる状態なのかもしれませんね。産後、ママさんの本能として、お子さんを守ろうとするために周囲に対して攻撃的になったりすることを言います。たとえ、ご主人であっても攻撃の対象となることはよくありますよ。時期的なものもあり、時間の経過とともに次第にお気持ちが落ち着いてきたりすることもあります。今は産後の育児に大変な時期でもありますし、そういう時期と割り切って対応していただいてもいいかもしれませんね。 産後のホルモンバランスについては、おおよそ1年くらいで整ってくる方も多いのですが、その間にご主人との関係性が悪くなってしまったり、ご主人に対する感情が否定的なものになってしまうと、なかなか関係性が元に戻るのは時間がかかることもあるかもしれませんね。個人差があるのでいつまで続くかはなかなか明言できませんが、一度ご主人としっかりお話しなさっていただいて、質問者さんのお気持ちを理解してもらうといいかもしれませんね。 ※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください。 夫婦のすれ違いはなぜ起こる!?出産後に夫婦にさまざまなすれ違いが生じ、夫婦仲が急激に悪くなる状態を「産後クライシス」と言います。産後クライシスが起こってしまう原因はひとつではありません。 一般的には妻側からの視点で言うと、・ホルモンバランスの変化により、妻側がイライラしやすくなる・夫の育児やママに対する無理解などに不満がある・セックスする気分になれない、または、セックスが汚いもののように思えてしたくないなどが大きな要因となります。 しかし、夫からしてみれば、・なぜ、急にイライラして当たられるのかがわからない・自分は仕事を今まで通りしていて、育児にも協力しているつもりなのに怒られる・セックスを拒否されると理不尽な対応を迫られていると感じることが多くなります。 こうして書くと、産後クライシスになってしまうのは理解できるかと思いますが、実際に直面すると、赤ちゃんをお世話しなければならないという状況に追われ、精神面でも変化が起こっていることをママ自身がはっきりと自覚できるわけではないので、「なんだかイライラする」「夫はなんでちゃんと動いてくれないのか」と無自覚に夫に当たることになります。そのため、自分がなぜ夫に対してそのような対応をとるのか説明することもなく、夫もなぜ妻の態度が急変したのかを理解できない状況になります。 産後クライシスを防ぐ方法まずどれくらい、産後にママの負担が増えるのかをママだけでなく夫にも知っておいてもらうことが有効になります。とはいっても、事前に聞いていたことと実際に経験することとは雲泥の差です。事前に頭に知識を入れて理解していたつもりでも、お互いに実際その場になって「このことか」と理解しじょうずに対応ができるとはかぎりません。夫には、・ママがイライラする可能性が大いにあること・靴下を裏返しにしたまま部屋に放り投げておくなど、今まで許せていたことも許せなくなる可能性があること・育児が想像以上にママにとって大変なことを事前に知っておいてもらった上で、かつ、ママがイライラしたら、お互いの認識のズレを合わせにいくことが必要であることを伝えておきましょう。 作画/はたこ※参考:・ニュース(ママネタ):産後クライシスは他人事じゃない!夫との気持ちのすれ違いを防ぐ方法【著者:メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコ】
2021年05月24日■前回のあらすじ途中、肩がひっかかりなかなか出てこなかったものの、無事にベビーが誕生しました。あまりの出血量に心配になる夫。帰宅してからも心配していたようです。私はというと、全然貧血にはならず、初回歩行に時間はかかったものの楽しい産後入院生活を送り、産後4日目に元気に退院できました。第1子出産レポを最後までお読みいただきありがとうございました。次回より、助産師私が産んでみた!~第2子出産編~をお届けします。お楽しみに!「助産師私が産んでみた!~第2子出産編~」(全16話)は毎日12時更新!この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年05月04日産後は、ホルモンの変化や育児疲れ、睡眠不足の為に、性生活がなくなってしまう夫婦もいます。性生活のない時期が続くと、どうやって性生活を再開したらいいか分からなくなったという話も多く聞かれます。今回は、産後の性生活の再開についてお話ししていきましょう。 産後に性生活がなくなる原因は?授乳中に出るオキシトシは母乳の分泌を促す効果がありますが、同時に性欲が減退しやすいといわれています。オキシトシは幸せホルモンと言われていて、授乳することで赤ちゃんとのつながりを一層に強く感じ性欲も満たされるからとも言われています。 これは授乳期間中続きますが、授乳回数が減り、夜間の睡眠が取れるようになると性欲が回復してくることもあるようです。また、母乳育児をしていなくても、性生活をしなくなることもあります。 その他の女性側の原因としては、1.育児疲れや夜間の授乳や夜泣きによる寝不足2.育児に参加してくれないなど夫への不満3.産後の体の変化(会陰部の傷などで挿入時に痛みがでるか心配)4.育児が心身ともに大変で余裕がなくなり性生活をする気になれない 男性側の原因としては1.出産後、妻が赤ちゃんのお世話が大変で余裕がなくなり、機嫌が悪いこともあり、自分に対しての愛情が減った感じがしてしまう2.添い寝している赤ちゃんが気になって集中できずに、性生活ができない3.妻の体調を気遣い、疲れていそうで誘い辛い4.産後に一度でも断られた経験があると再度誘い辛い5.女性というより、「母親」「家族」という想いが強くなる 手をつないだりハグから始めてみよう基本的には、性生活の再開には夫との話し合いやスキンシップが大切かと思います。日ごろから意識的に、子ども以外の話をする、体に触れる、手を繋ぐ、ハグをする、いってらっしゃいのキスをするなどをするところから始めてみるのもいいかもしれません。 また、産後の体調が悪いときや、性生活へ気持ちがのらないなどのときは正直に伝えることが大切です。どの時期から落ち着くかは個人差があるので、そろそろ大丈夫だなと思ってきたり、いいタイミングがあれば伝えてみましょう。 例えば明日が休みでゆっくりできそう今日は子どもが早く寝てくれそう最近体調が落ち着いてきたなどがあれば、パートナーに伝えてみましょう。 女性から誘うのは抵抗があるという方も多いので、パートナーが誘いやすい雰囲気を作ってみましょう。また、夜にこだわらず、性生活のタイミングを図るようにしているカップルもいます。朝赤ちゃんが起きてくる前、休日などでお子さんが昼寝中の時にチャレンジしてもいいでしょう。 赤ちゃんそばに寝ていると気になる場合は、リビングなど寝室とは違う部屋でする方も多いようです。 産後に起こる性生活にまつわる気になることへの対処法経腟分娩の場合、会陰部の傷が気になってしまうことがあるかもしれません。また、授乳中はホルモンの影響で濡れづらいこともあるようです。これらの理由から、挿入時に痛みを感じることも。ドラッグストアやネットショップでローションなどを購入して利用することで、痛みなどを軽減できるようにしてみるのもいいでしょう。 乳房は母乳が漏れ出し、触られると気になることも。「おっぱいは赤ちゃんが飲むもの」という認識が強くなり、パートナーに触れられたり口をつけられると不快に感じることもあるようです。ブラジャーはつけたままでしてみるなど工夫してみましょう。 性生活については、なかなか相談しにくいと思います。産後は性行為だけにこだわらず、夫婦間のコミュニケーションやスキンシップをとることからはじめることが大切かなと思います。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2021年03月18日産後の抜け毛に悩んでいた和田さん。産後の変化は抜け毛だけでなく、鏡を見て愕然としたそうです。娘が生まれて少し経ったころでしょうか、鏡を見てギョッとすることがありました。 産後の自分にガッカリ… 当時の写真を見ると、笑ってしまうくらい顔がパンパン。化粧っ気もなく、美容院にも行けず、服は同じ授乳服のヘビーローテーション。時間的な余裕も、心の余裕もなく、いつもボッサボサのガッサガサでした。 ずっとこのままかと思っていましたが、子育て生活に慣れてくると、少しずつ自分のケアもできるようになってきました。あのときどんよりしていた自分に「この先少しずつ余裕ができてくるよ、大丈夫だよ」と言ってあげたいです。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2021年03月06日■ 前回 のあらすじ親のことをよく見ている子ども。長女は夫に「なんでママの話は聞かないの?」と質問し…。■少しずつ変わっていく夫ここまでくるのに6年かかったんですが、未だにいろいろあります。夫婦とはいえ、所詮他人同士。何十年と続くわけですから、付き合い方を模索する日々です。今は当たり前のように育児をするお父さんたちが増えてきましたが、やらない人との差も大きい。夫婦で家事育児を分担するのが当たり前の世の中になって欲しいなと思います。最後までご覧いただき、ありがとうございました! 【同じテーマの連載はこちら】 私の産後クライシス この連載の全話を見る >> 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> 旦那も、地獄の新生児編 この連載の全話を見る >>
2021年03月02日■ 前回 のあらすじ子どもたちの保育園のことで夫に相談すると、まるで他人事のような返事が…。■夫の態度にモヤモヤが止まらない…!こんなふうに謝られても、まったく謝られた気がしないですよね。これが夫の性格だから、と割り切れれば楽なんですが、期待してしまう自分もいて…。当時は、自分だけなんでこんなに孤独なんだ? とモヤモヤが止まりませんでした。次回に続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 私の産後クライシス この連載の全話を見る >> 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> 旦那も、地獄の新生児編 この連載の全話を見る >>
2021年02月28日■ 前回 のあらすじ夫の性格を生かした家事育児の分担は功を奏し徐々に夫婦の溝も埋まりはじめた頃、お腹には新しい命が…。■2人目出産! しかし相変わらず空気の読めない夫出産を終えて、労いの言葉のひとつも出てこない夫…。そこは相変わらずですが、2人目のお世話は積極的にやってくれたので、今後に期待していました。しかし…!■ただ受け止めて欲しいだけなのに、夫からまさかの一言せっかく夫を信頼し始めたのに、見事に心を打ち砕かれました。長女・晴ちゃんに対する姿勢の変化を見て、2人目育児は今度こそうまくいくだろうと思っていたのです。しかし、よく考えたら子どもに対しての姿勢は変わったものの、妻である私への態度は全然変わっていませんでした…。自分の友人や同僚には絶対そんなこと言わないよね? という言葉を平気で投げかけてくるのです。女性は母親になったら自動的に強くなる仕様だとでも思っているのでしょうか。母親だって時には誰かに弱音を受け止めて欲しいし、ましてやパートナーなら共に乗り越えて欲しいのに…。次回に続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 私の産後クライシス この連載の全話を見る >> 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> 旦那も、地獄の新生児編 この連載の全話を見る >>
2021年02月26日■ 前回 のあらすじ妊娠してだんだん母になっていく自分に対し、いつまでたっても変わらない夫。自分本位な考えにイライラが募ります。■夫に子どもを頼んだら、とんでもない言葉が返ってきた!これだけでもけっこうひどい話ですが、ここには載せきれないほどの思いやりのないエピソードの数々…。これを言ったら相手がどう思うか、自分が同じ言われ方をしたらどう感じるか…、うちの夫はそのような想像力が欠如しているのだと思います。しかし、外面はとっても良いのです! 妻にもその優しさをくれよ!次回に続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 私の産後クライシス この連載の全話を見る >> 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> 旦那も、地獄の新生児編 この連載の全話を見る >>
2021年02月22日産後、急激に夫婦仲が悪くなる「産後クライシス」を乗り越えた先には何が待っているのでしょうか。産後クライシスの実情を見てきた前編に続き、今回は、その後夫婦がどんな道を歩んでいるのか、ウーマンエキサイトに寄せられたアンケートを元に考えてみたいと思います。■産後クライシスを機に別れを選んだ夫婦たち産後クライシスをきっかけに、夫婦がそれぞれに別の人生を歩むことにしたというコメントも寄せられていました。「産前より抱えていた問題が、産後の生活リズムの変化により噴出。何もかもがすれ違い、修復不可になりました。離婚調停の手続きを経て離婚。今は実家で両親子どもと4人暮らし、つつましく平穏な生活を送っています」「わが家は、産後も夫は何かと理由をつけて、毎週末深夜まで飲みに出かける人でした。産後6ヶ月目で、夫が家計の貯金を使い込んでいた事や、結婚前からの隠し借金が発覚。うそつきで反省せず責任転嫁ばかりの不誠実さにあきれて離婚しました」「ウチも『家事育児は女の仕事でしょ』と言い切り、時短で仕事再開してからも、家の事は一切何にもしない夫だった。たまに保育園のお迎えを頼んでも、『俺と同じだけ稼いだらやってもいいけど』と言ったので離婚した。周りに助けられ、夫と暮らしていた時のストレスがなくなり。今は幸せです」「出産して退院後、『夜泣きがうるさいから2階で寝る』と言われ、何も手伝ってくれなかった。子どもが泣き出したら『泣いてるよ』と私に報告に来る。離婚しました」産後クライシスになり、相手の許せない一面が見えて、別れを選択する人もいるようです。育児についてのお互いの認識が、修復できるくらいの小さなズレならなんとかできても、大きければ大きいほど、尾を引くことがわかります。■「話し合いをしてから協力してくれるように!」夫婦仲が改善した人もまた、「その後夫婦仲が改善した」というコメントも寄せられていました。「産後娘が旦那に懐くまで、よくケンカしていました。しっかりケンカして不満を口にすることで夫婦の絆はとても強くなりました」「産後、旦那のモラハラとも取れる言動に悩まされました。子どもが8ヶ月になり、少しずつ私の辛さなどにも目を向けるようになってくれました。まだ憎しみや腹立たしさは残っていますが、子どものために夫婦として頑張っていこうと思っています」「産後、腱鞘炎になり、泣いている子どもを抱っこもできず、追い詰められていた。寝ている夫に我慢の限界で怒鳴ってしまったら『自業自得、アホ』と言われ、張り詰めていたものが壊れ、1ヶ月半実家に帰った。怒りしかなかったが、相手を許す事、認める事を課されたと思い直した」「初めての出産が双子でした。私のおなかの調子が悪く、トイレに行ったり来たりを繰り返してる時に授乳の時間。双子はギャン泣き、主人はうたた寝。私がパニック寸前のところで起きた主人に『授乳が終わったら耳かきして』と言われたときは、悲しさと怒りでどうにかなりそうでした。その翌日、帰ってきてから話し合いをして、それから協力してくれるようになりました。今は結婚して10年。子どもたちも大きくなってパパ大好きです」産後クライシスを乗り越えて、夫婦の絆を強くした人たちもいるようです。お互いに、悪気なくひどい態度をとってしまっている場合もありますが、話し合うことで解決できたというコメントもありました。話し合うことでお互いのズレを認識し解消していく、この積み重ねがとても大切なようです。また、どちらか一方だけが我慢している場合もあるようですが、気持ちの落ちつかせ方はとても参考になります。次のページでは、どんな方法で乗り越えているのか、みなさんのコメントから具体的な方法を見ていきましょう。■産後クライシスを軽やかに乗り越えるためにできることそれでは、産後クライシスを迎えてしまった場合、どうすれば深刻化せずに、乗り越えることができるのでしょうか。参考にできそうなコメントが多く集まっていました。「お互いの認識や気持ちがズレる前に、毎日の出来事を共有して話し合いを重ねる。あとは、具体的な仕事を振る。うちは育児はママ担当、家事はパパ担当なので、23時に帰宅して、頑張っています」「夫だ、父親だと思うからイライラするので、私は、夫を親戚のおじさんと思うようにしています。親戚なら、育児はしないのは当たり前、何か手伝ってくれたら、最高に嬉しくて、『ありがとう』と素直に言えます。これで、私は気持ちを保っています」「旦那にも産後の女性の変化を知ってもらい、少しずつわかってもらっていました。2人目が生まれたときには、先に『イライラするから』と伝え、なるべくため込まないようにしていました」「自由すぎる旦那に私の気持ちを伝えて、日曜は半日私に自由時間をもらうことにした。1人の時間を手に入れたことで、リセットする時間ができて、優しくできるようになった気がします」「あまりにも育児に関わらないので、我慢の限界で子どもが1歳半を過ぎてから土曜にパートに出ました。そんな娘も4歳になり、パパが大好き! 1人で面倒を見る事で、パパも自信がついたようです」「子どもができても生活を変えない夫との間にズレが生じ、衝突しました。『24時間体制、日勤夜勤の連続勤務で、生命を相手にしています。そろそろ疲労からのミスや、過労による精神状態の悪化が考えられます。私の休暇はいつですか?』と、状況を仕事に置き換えて伝えたところ、理解を得ることができました」そもそも、夫婦は他人からのスタートで、身体的にも精神的にも溝がある状態から始まっていますよね。産後クライシスを迎えた場合、その溝がさらに深まるか、そこから再び絆を深められるかは、夫婦によってさまざまなようです。もし、夫が育児や家事を手伝ってくれず、ワンオペ育児でつらい思いをしているならば、行政が家事代行サービスの補助を出してくれる場合もあるので、それを頼るのも一つの手です。お住まいの自治体でそういった支援があるかどうか、確認してみましょう。コメントにもありましたが、ママがリフレッシュして心の余裕を持つことが大切です。また、気分の落ち込みやイライラについては、ホルモンの影響も考えられ、本人にはどうしようもできない場合もあります。必要に応じて、医療機関や自治体の子育て世代包括支援センターや地域の保健センターなどで相談して、今の自分の状況を相手に説明することが必要かもしれません。夫からしたら、「妻が突然変わってしまった」と、戸惑い不安に思うかもしれませんが、事前に説明することで、すれ違いが減り理解が深まって、最悪の状態を回避することができるかも。どんな時も大切なのは、子どもが健やかに育ち、親である夫婦も心身ともに健やかであることです。産後のお母さんたちは体力的につらい状態で、いっぱいいっぱいになるのが当たり前です。頼れる人に助けを求めながら、夫婦で力を合わせて産後を乗り越えていってほしいと思います。前編はこちら 【同じテーマの連載はこちら】 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> 旦那も、地獄の新生児編 この連載の全話を見る >>
2021年01月06日産後に急速に夫婦仲が悪化する現象を「産後クライシス」と言います。仲が良かった夫婦が、産後不仲になってしまうのはなぜなのか、ウーマンエキサイトに寄せられたアンケートから考えてみましょう。■「なんで寝ていられるの!?」変わらない夫に怒り多く寄せられたのが、子どもが生まれても、父親としての自覚を持たない夫のエピソードです。「離乳食を開始して間もなく、夫が自分の食べているチャーハンを子どもに食べさせようとしたので止めたら、『僕の子どもにご飯を食べさせて、何が悪い』と怒り、食べさせてしまった。すると、子どもの口や顔が腫れ、卵アレルギーを起こした」「東日本大震災の前日に出産し、ただでさえ産後のつらさと地震の怖さと子どもを守らないといけない使命感で押しつぶされそうだったのに、『子どもの夜泣きがうるさいから』と別室で寝られ、夫は今までと何も変わらないような生活を続け、私が体調を崩して仕事を休んでほしいとお願いしても休んでくれず、とうとう私は病気で入院した」「『育児は女のすること』と言い、子どもが泣いても、夫は隣で熟睡していました。夫に数分間みてもらったことはありますが、膝の上にのせて、ゲームをしていました」「夫は単身赴任で、娘が生まれてしばらく完全ワンオペでした。毎日娘の世話と寝不足との闘いで、精神状態はギリギリ。最初は毎日テレビ電話をしていた夫ですが、次第に回数が減り、たまにこちらからかけると、飲み会中だったり、趣味のサッカーをしていたり、自分はやりたい放題。離婚を考えました」「出産後、出生届の提出を夫に頼んだら、市役所が混んでいることに腹を立てたり、ひどいことをメールしてきてすごくショックだった。出産したばかりで不安定だったので、幸せな気持ちになれなかった。夫も大変だったんだと自分に言い聞かせているが、今もモヤモヤしていて、夫婦の亀裂になっていると思っている」出産を終えた女性の体は、疲れ切っていて、サポートが必要な場合もあります。そんな中で新生児のお世話をするのは、並大抵のことではありませんよね。もし初産であれば、初めてのことばかりで戸惑ってしまうでしょうし、2人目以降だとしたら、上の子のお世話もあって、目が回るような日々が過ぎていきます。そうした日々の中で、一番支えてほしい相手である夫の態度や行動に傷ついているママが多くいるようです。■「夫がバイキンに見える…」変わってしまった妻たち一方で、産後、妻が変わってしまったという夫からのコメントや、妻自身が自分の変化について認識したというコメントも寄せられていました。「ずっと旦那に対してイライラしていました。外から帰ってくる旦那がなぜかバイキンに見え…。いろんなことに余裕がなくなって爆発していました」「産後、主人のイビキと歯ぎしりが我慢できなくなり、イライラして同じ部屋で寝られなくなった。帰る前の電話も、子どもが起きてしまいそうでイライラするし、勝手に帰ってこられると玄関を開ける音にイライラ。主人の音が全部嫌」「第1子の産後、赤ちゃんが神聖な存在すぎて、洗濯はもちろん別なのですが、干すのでさえ、大人のものとは距離をあけて干していました。今思うとピリピリしすぎてたなと思いますが、そういうのが態度に出て、不穏な空気でした」「産後寝不足、初めての育児の緊張感、でも家事はちゃんとやらないとと気を張りすぎて、たぶんノイローゼでした。旦那がスマホを触ってるのも、テレビをみて笑うのも、都合のいい時だけ子どもをかわいいとあやすのも、イビキをかいて寝てるのも全てにイライラして私が毎日けんか腰。この人はいない方がいいと思いました」「妻が出産後、産後うつというかガルガル期に入り、それが一年弱続いた。モラハラと感じられるような罵声を浴びせられ続け、夫である自分が突発性難聴、自律神経失調症にまでなり、限界を感じ別居に至りました」妻たちが産後、心の余裕をなくしている実情が伝わってきます。子どもを守りたいと言う気持ちが強くあるがために、夫に対して攻撃的になっている様子もうかがえます。自分自身が変わったと認識している人もいましたが、夫たちからの悲痛なコメントをみていると、いかなる理由があっても、夫の人格自体を否定するような言葉を発してはいけないと、改めて感じます。■なぜ夫婦間でズレが生じる?ここまで、夫と妻のそれぞれの産後の様子について、みてきました。多くの場合には、どちらか一方だけに原因があるわけではなく、お互いの認識のズレが原因となっていることが多いように感じます。「子どもができて関係性が悪化した。妊娠による体と心の変化にお互い勉強不足だった。私はねぎらってもらえないことに不満を募らせ、夫は私の変化についていけず、私以上にイライラし私に当たった。 出産後も赤ちゃんのお世話は夫の仕事ではないと言われ、孤立した」「旦那も子どものことを考えて行動してくれるのですが、今してほしいことと、後でしてほしいことの優先順位にズレがあって私がイラッとしてしまったり機嫌が悪くなることがありました」妻は母性が強まって夫より子どもを優先させる、対する夫は父親になった自覚がなかなか芽生えにくい場合もあり、それに伴い育児への参加も少ない、そこにギャップが生まれてしまい、放っておくとその溝はどんどん深くなっていくように感じます。産後クライシスを迎えた夫婦は、それからどのように歩んでいくのでしょうか?後編に続く 【同じテーマの連載はこちら】 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> 旦那も、地獄の新生児編 この連載の全話を見る >>
2021年01月05日■前回のあらすじ夫とようやく話し合いができるようになり、改めて自分の本当の気持ちと向き合ってみると…■育児の苦労も喜びも夫婦で一緒にお互いに悪いと思っていたことを謝り、これからは夫婦ふたりではる君の成長を見ていきたいと、ちゃんと伝えることが出来ました。■言葉にすることの大切さを痛感喧嘩がなくなったわけでもないし、夫の仕事が忙しいことも変わらないけれど、お互い要望を伝え、歩み寄ることでこんなにも穏やかに過ごせるようになりました。お互い感謝の気持ちを忘れずに、これからもふたりではる君の成長も、育児の大変さも一緒に共有して楽しく過ごしていきたいです!最後までご覧いただき、ありがとうございました! 【同じテーマの連載はこちら】 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> 旦那も、地獄の新生児編 この連載の全話を見る >>
2021年01月04日2018年2月生まれの男の子を育児中のみーすけです。 産後クライシス、わが家にもバッチリありました。そのきっかけは、生後1カ月のタイミングで夫が異動し、勤務地が遠くなったことが事の発端でした。 不安だ……!!! ただでさえ初めての子育てはわからないことだらけなのになぜこのタイミングなのだ! 送別会と歓迎会でひっぱりだこのなあさん。 しょうがな……い…… なあさんは悪くないけどこのタイミングでコレかよ……と運命を呪ったよね…… 不安だらけだよ相談も助けも期待できないよ異動するなあさんも大変に決まってる通勤場所も遠くなるし、仕事だって覚えないといけない ただ幸いなのは、仲のいい仕事仲間がいる場所への異動らしいので、その点は気負わずにいられました。これも普段の飲みニケーションの賜物か。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター 絵日記ブロガー みーすけ2018年生まれの男の子を育児中の絵日記ブロガー。日常をマンガにしてブログを更新中! ネットで子育て情報を検索するのが趣味。最近の悩みは赤ちゃんのおもちゃを買いすぎてしまうこと。
2020年12月31日■前回のあらすじ平日も週末もほぼ1人…。育児を手伝ってくれず、身勝手な行動を繰り返す夫へのモヤモヤが止まりません…。■モヤモヤが止まらず、ついに…不満も伝えずにこんなやり方した私が悪いのですが、この時の心境としては、休みの日に気分悪くなること言ってもな…とか、言ってもどうせ不機嫌になるだけだし…という葛藤と戦ってもいました。とはいえ、こんな形では気持ちは伝わらないので「察してモード」はダメ、絶対!■多忙な夫にも育児を理解してほしいのに毎日終電近くまで働いて、休日返上で仕事。精神的にも肉体的にもハードな夫に出来る限り休んで欲しいと思って尽くしてきたつもりでした。一時保育などのサービスを活用することもできますが、だからといって最初から第三者のサービスを選んで、夫には何も求めない、ということは私はしたくなかったのです。次回に続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> 旦那も、地獄の新生児編 この連載の全話を見る >>
2020年12月29日産後2カ月のころ、友人の結婚式に出席しました。打診があったのは妊娠中で、産後の様子は正直あまりイメージできませんでしたが、大切な友人だったので赤ちゃんを実母に預けて出席することに。しかし、いざ式が近付くと、出席の返事をしたときには想像しなかった問題がいくつか出てきました。 ※コロナ禍前の体験談です パーティードレスが入らない!産後思ったように体型が戻らず、着ようと思っていたパーティードレスが入りません。どうにもこうにも背中のファスナーを上げることができず、困ってしまいました。 赤ちゃんは連れて行かない予定だけど、授乳口の付いた産後ママ向けのドレスを買うべきか……と考えていたところ、妹が持っていた、ゆったりしたデザインのドレスを貸してもらえることに! ホッとしました。 溢れる母乳はどうしよう!産後すぐには出なかった母乳も、式のころには授乳間隔があくと溢れ出るようになっていました。 赤ちゃんと離れて過ごす間、母乳パッドはどのくらい必要? 借りものの服を濡らしてしまったら申し訳ないし、なにより恥ずかしい……と心配でした。結局、家を出てから帰宅までの間に母乳パッドを4〜5回交換し、そのほかに搾乳もしました。 久しぶりのヒールで足が痛い!妊娠中から1年以上ヒールのある靴を履いていなかったので、独身のころのような高いヒールで歩く自信がなく、低めのヒールの靴を選びました。それでもやはり歩きにくく、帰宅するころには靴擦れができ、ふくらはぎも筋肉痛になってしまいました。 せめて、行き帰りの移動の間は履き慣れたぺたんこ靴に履き替えればよかったなと、あとから思いました。 いろいろと思いがけない苦労もありましたが、大切な友人の花嫁姿を見られてうれしかったです。披露宴の最後の花嫁からの手紙は、生まれたばかりの娘がこんなふうに手紙を読む日もいつかくるのかなと想像して感動しました。 監修/助産師REIKO著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年11月23日今回は、出産前にドラム型洗濯乾燥機を導入した体験談をお話しします。高い買い物ではありますが、その価値はありました! 家事に余裕ができると、気持ちに余裕ができて笑顔が増えました。 一番高価な出産準備品 わが家の出産前の一番高い買い物は、ベビー用品ではなく、ドラム型の洗濯乾燥機でした。出産前に15万円以上もする大きな出費は避けたいと渋っていたのですが、夫がぜひにと購入。結果的に大成功でした。 出産後の家事・育児は本当に大変で、洗濯機に入れるだけで大量のベビー服やタオルがふかふかに乾いて出てくる状態がどれだけ助かったことか! 冬の寒い日に外で干さなくて済み、購入する価値は十分ありました。いまだに夫に感謝しています。 実際に導入した洗濯乾燥機購入したのはパナソニックの「スピンDansing NA-VX3101L」です。電気代が比較的安いヒートポンプ型で、型落ちのセール品を購入しました。しかし性能は十分で、夜にセットしておけば、朝、乾燥した洗濯物が出てくるという夢のような状態! セットする毎に乾燥フィルターのほこりを取る手間はあるものの、ほんの30秒ほど。また、心配していた電気代はプラス5,000円になりましたが、電力会社を変更したため、購入前と変わらない水準です。 ラクできるところはどんどんラクをする子どもにとってママはひとりしかいません。そして、子どもが小さい時期は本当にあっという間です。家電は高い買い物ですが、子どもとの時間が増え、生活のなかで笑う余裕ができるなら、買う価値があると私は思いました。たとえるなら、家事のアシスタントがいつも家にいてくれるような感覚です。 ロボット掃除機や食器洗い乾燥機など、さまざまな家事に対応した家電、お手ごろ価格で購入できるものも増えてきました。苦手な家事のアシスタントとして、長い目で見ればお得かもしれません! イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:中浦明子一児(女の子)の母。結婚を機に書店員を退職。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は子どもと散歩、子どもと行けるカフェの開拓。
2020年11月17日「子どもは好きだから」「1児を育てた経験があるから大丈夫」と思っていても、もしかしたら産後うつの一歩手前、さらには、すでに産後うつになっている可能性があります。他人事ではなく、少しでも辛いと思ったら周囲の人や専門家に頼ってほしいのが「産後うつ」です。 そもそも「産後うつ」とは?産後うつとは、出産後6〜8週の間に発症する「うつ病」のことをいいます。ここで間違えてはいけないのが、「出産後6〜8週の間に“発症する”うつ病」ということです。6〜8週の間に産後うつと“診断される”のが産後うつではありません。 疲れを感じていたとしても、育児をしているため仕方のないことだろうと頑張っているうちに病状が進み、重いうつ病になってしまうことは多々あります。もう産後から1年近く経っているから自分は産後うつではないだろうと思っていても、すでに発症しており、うつ病が進行している可能性もあるのです。 実際、2015〜16年に行われた国立成育医療研究センター調査では、産後1年未満に死亡した女性の死因で最も多いのが自殺という結果が出ており、要因が「産後うつ」であると考えられています。 誰でもなる可能性がある病気「うつ病」というのはよく聞く病気でありながらも、自分とは遠い存在であると思っている方も多いと思います。しかし誰でもなりうるのがこの病気です。今までの人生できっちりやってきたママが、赤ちゃんが思うように育児用ミルクを飲んでくれなかったり、夜泣きがひどかったりで困惑し、産後うつになってしまうこともよくあります。また、明るくくよくよしない性格だと自分も周囲も思っていた人がなってしまうこともあります。 「産後うつ」の恐ろしさとはうつ病の怖いところは、うつの状態かどうか本人はわからないことが多く、ただ頑張って疲れているだけと思っていたり、自分は思い込みやすい性格だと勘違いし、病気と認識せずに病いが進行してしまうところです。また、頑張り屋さんで、もともと前向きな性格な人ほど、周囲に自分の辛さを見せまいとし、また周囲もその人の変化に気づけず、うつを進行させてしまう場合もあります。 幸い「うつ病」であると気づくことができたとしても、非常に辛いのは、薬でラクになることはあっても完治しにくいこと、いつ治るか周りにも本人にもはっきりわからず、ただただ終わりの見えない辛い日々が続くことです。自分自身の存在価値をどうしても受け入れることができず命を絶ってしまうこともあります。 産後うつは、ホルモンのバランスや、こどもができたことによる大きな環境の変化によって起こります。繰り返しになりますが、誰にでもなりうる病気です。気分が沈む日が多い、疲労感・無気力感に囚われる、育児や家事に集中できない、望んだ赤ちゃんなのに愛おしく思えない、体が重く感じるなどがあれば、なるべく早く周囲や専門家に相談することをおすすめします。 【まずは相談してみてください】 ●よりそいホットライン(電話相談)0120-279-338(フリーダイヤル・無料)岩手県・宮城県・福島県からは0120-279-226(フリーダイヤル・無料) ●生きづらびっと(SNS 相談)LINEの友だち追加ID検索@yorisoi-chat(生きづらびっと)月曜日・火曜日・木曜日・金曜日・日曜日 17時から22時30分(22時まで受付)水曜日 11時から16時30分(16時まで受付) ●厚生労働省 相談先一覧 ●いのち支える相談窓口一覧(都道府県・政令指定都市別の相談窓口一覧) <参考>国立成育医療センター「人口動態統計(死亡・出生・死産)から見る妊娠中・産後の死亡の現状」著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年10月16日10代のころの経血モレの悩みが解決したと思ったら、産後、また経血モレをするように。友人に聞いても、産後の生理トラブルは多いようで、経血モレを経験した人は結構多かったです。子どものお世話などに追われ、「変えるタイミングがない」「漏れやすい」という悩みも聞きました。そんな私が、あるアイテムで産後の経血モレの心配なく過ごせるようになった体験談です。 経血モレで悩んだ10代初潮が来たときから、ずっと経血の量が多かった私。そのため、最初のころは夜用のナプキン2枚を直列に並べてショーツに使っていました。 それでも寝相が悪いとズレて漏れることもあり、10代のころはシーツの上にバスタオルを敷いて寝るほど。 それでもだんだんとコツをつかみ、経血モレの悩みはほぼゼロに!「やればできるじゃん!」と自信をもって日々を過ごしていました。 産後はまた経血モレで悩みが…そんな私も、26歳で第一子を出産。妊娠中から産後すぐは、憂鬱だった生理がないことがハッピーでした。 しかし、産後4ヵ月程で生理が再開。すると、再開後は、また経血モレをするようになってしまったのです……。 産後はこまめにナプキンの交換をしたいと思っても、日中はかまってちゃんな息子が容赦なく泣くし、夜はお世話に疲れ果ててしまい、朝までぐっすりで、夜中にナプキンを替える余裕もない……。そんな日々を送っていました。 そして見つけた、わたしなりの神アイテム!そこで活躍したのが、出産のときに使用した「産褥ショーツ」。私が使用しているものは、おしりの部分まで悪露を漏れにくくするような生地があり、万が一ナプキンから経血が漏れてしまっても、ズボンまで経血が漏れることはなかったのです! 産褥ショーツのおかげで、私は朝まで安心して眠れるようになり、経血モレで憂鬱になってしまう朝とも、サヨナラできました! 監修/助産師REIKO-----文/佐々木凛子さん
2020年10月08日今まで生理痛をほとんど経験したことがなかった私が、出産後動けなくなるほどの痛みを感じ、悩まされるようになりました。そして、あまりの痛みに心配になり、医師に相談することに……。そのときに言われたことやどういった痛みなのかをお伝えしたいと思います。 産後初めての生理出産後に産婦人科で受けた説明では、産後の生理はだいたい半年〜1年後に来る人が多いというものでした。「母乳をあげていると生理が再開するのが遅い場合が多い」という話も聞いていたので、完全母乳で育てている私は生理とはしばらくさよならなんだと思っていました。しかし、私の生理が再開したのはなんと産後1カ月……! 1カ月健診の際、悪露なのか生理なのか医師に聞いてみると、しっかり生理だと言われてしまいました……。 これが生理痛…!?私は出産前まで生理痛で苦しんだことはあまりなく、ネットで「産後は生理痛が軽くなった!」といったような記事をたくさん読んでいたので「もともと軽いしもっとラクちんになっちゃうのかぁ!」と楽観的に考えていました。実際に産後初めてきた生理では、これといった生理痛は感じなかったです。 しかし、その翌月にきた生理から様子が一変! まず、生理が来る前から頭痛や腹痛に悩まされ、生理中は一歩動くのもおっくうになるほどのだるさと腹痛が……。 初めて感じた生理痛でしたが、その痛みは陣痛の初期の痛みにとても似ていて、これから毎月この痛みを感じると思うと気持ちもブルーになりました。 たまたま感じたわけではなかった…産後2回目の生理でほぼ初めての生理痛を経験し、気持ちもかなり下がっていましたが、「産後すぐだったし、今回がたまたま重かっただけだよね」と、生理が終わってから考えるようになりました。 しかし、次の月に来た生理も「あと3日以内には生理が来る……」とわかるほどの腹痛が襲って来たのです。次の生理も、その次の生理も、症状に軽重はあれど耐え難いほどの生理痛を感じました。生理痛がつらすぎて、家事が手に負えないこともあったので、出産した産婦人科で診てもらうことに。すると、「産前と産後で体はまったく別のものになったと考えなさい。軽くなる人もいるってことは、その逆もあるってことだよ」と言われてしまいました。 診察の結果、病気ではないとわかりましたが、産前とは体質が変わったのだと医師に言われ、そりゃそうだよなぁ……と、自分の考えの甘さに気がつきました。 産前飲んでいた薬が飲めない…!私は子どもに母乳を与えていたので、今まで使っていた生理痛や頭痛の薬が飲めなくなってしまいました。授乳中でも使える薬もありますが、私には合わずあまり効かないので「もう気休めでもいいからちょっとはラクになってほしい!」というときしか使いません。ですが、薬も飲まずに耐えることはなかなか厳しいので、おなかを温めたり、いつもより睡眠を多くしたりなるべく体を休めるようにしています。 今まで生理痛を全然感じなかったので、こんなにもつらいことだとは知りませんでした。出産による体質の変化はさまざまなことに悩まされますが、生理もそのうちの1つだということを身をもって痛感しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 監修/助産師REIKO著者:橋本 楓0歳女児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年09月29日9月16日、Twitterにこんなツイートが投稿された。《もし奥様が「産後うつ」を言い訳にして家事や育児を怠ったら怒鳴りつけて躾けましょう。私は産後3ヶ月で衆議院議員選挙を全力で駆け抜けました。「産後うつ」は「甘え」です》これは、希望の党から17年10月の衆院選に出馬した橋本琴絵氏によるものだ。「産後うつは甘え」だとする彼女は続けて《「産後うつ」なる病気は地球上に存在しません。誰かが勝手にあると思い込んでいるだけ》《これからなる世界は、甘ったれた精神ではならんのです》といい、さらにこうつづっている。《「産後うつ」などと甘えたこといっているから男女平等は実現せず、性差別が横行することにまだ気付けないのでしょうか》橋本氏のツイートの影響で、Twitterでは「産後うつ」がトレンド入りを果たした。しかし彼女の考えに、こんな指摘が相次いでいる。《お産や体調は100人いれば100通りあるかと思います 自分の経験を基準に人を責め立てるのはとても適切ではないかと思います》《産後に大事にされることこそ、女性が尊重されている世の中と思います》《産後うつは決して「甘え」なんかではない》厚生労働省は、16年までの2年間で産後1年以内に自殺した妊産婦は全国で少なくとも102人いたと発表している。その多くは「産後うつ」のようにメンタルヘルスの悪化によって、自ら命を落とすケースだという。「日本の著名人では釈由美子さん(42)が産後うつを経験しています。釈さんは16年6月に第1子を出産しましたが、次第に育児への責任感で涙が止まらないように。睡眠時間や食欲が次第に減退していったと明かしています。また元日本テレビアナウンサーの山本真純さんは出産から2ヵ月で様子が変わり、『自信がない』と漏らすように。そして産後うつと医師から診断され、10年に34歳という若さで命を絶ったことが報じられました」(全国紙記者)アメリカでは産婦のうち9人に1人が産後うつを発症していると推測されており、女優のドリュー・バリモア(45)を筆頭に著名人たちもその苦しみを公表。同国では19年に産後うつのための薬「Zulresso」が世界で初めて販売されることになり、話題を呼んだ。「世界的に活躍するイギリス出身の歌手・アデル(32)も『産後うつだった』とインタビューで語っています。またカナダでは地域の看護師がお産を終えたママの家を訪問し、メンタルヘルスを定期的にチェックしてくれる州もあるそうです。ドイツでも『ヘバメ』と呼ばれる産後のケアをする助産師が同じ役割を果たしており、かかる費用は保険でカバーされるといいます。彼女たちに悩みを口にすることで、ママたちの気持ちはラクになるそうです」(前出・全国紙記者)国内外問わず産後うつに苦しむ女性はおり、なかには命を落とすママも。それでも“産後うつは甘え”といえるのだろうか。
2020年09月18日産後の女性に大人気・今村匡子院長の「産後ケア」7月21日、出産後に自宅で簡単にできる「産後ケア」により、産後太りを解消しようという新刊『産後リセット体操で妊娠前よりきれいにやせる!』が発売された。著者は産後の女性に大人気となっているあさひ整骨院日本橋浜町院院長の今村匡子氏で、表紙も著者親子。A5判ソフトカバーで80ページ、価格は1430円(税込)であり、出版社は青春出版社である。育児の合間にできる「産後リセット体操」鍼灸師で柔道整復師の今村匡子氏の元を訪れる人のほとんどは30代、40代の女性で、「産後ケア」を目的としている。「産後ケア」は2児の母である今村氏が自身の体験を元に始めたもので、妊娠、出産により変化した体型を元に戻すためのケアである。その効果が口コミで広がり、ひと月のべ500人が来院するほどの大人気。しかし、スタッフとベッド数の都合で新規は12人しか受け入れられず、より多くの人に、産後太り解消の手助けができないかという思いで、この新刊は執筆された。産後に体型を戻そうと思えば、筋トレやジョギングなどの苦しいトレーニングを思い浮かべるが、新刊では育児の合間でも1日数分でできるメソッドを掲載。肩と腰の二大関節の稼働域を改善することで、筋力アップ、消費カロリーアップ。自宅でできるため、新型コロナの感染防止の観点からもおすすめである。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※産後リセット体操で妊娠前よりきれいにやせる! - 青春出版社
2020年07月28日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー6千人を超える「HYPかなこ」さん。出産レポに続いて、産後レポ 入院編 をお届けします! ウ〇コネタ注意です!赤黒い袋状のものから、しばらく出血してた気がします。産褥パッドについたのは、悪露だけじゃなかったです(笑)。 会陰を縫合した時のネタ描いたように、こうじ氏に状態を見てもらったのですが(ホント良くない嫁だと思います)。「うわっ、いぼっていうか袋状になってる……これは手で押しても戻らないわ」と言われました。だらしない感じで垂れさがっていたようです(笑)。 産後1カ月の診察のときも、まだ痔は治っていなかったのですが「産後のものは手術までいくことは少ないんですがね……便をやわらかくして様子を見るのがいいと思います」と先生から言われました。その通りで、産後2カ月には無事引っ込んでくれました。産後は会陰の傷と合わせて、痔もかなりつらかったです……! HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT 著者:イラストレーター HYPかなこ2018.5生まれのチビコーと夫のこうじ氏、セキセイインコのうなぎの3人+1羽の家族です。WEB制作(私は画像と写真担当)などを夫婦でしてます。婦人科通いの干物→婚活→結婚→不妊治療→ギリギリ35歳で出産→2人目不妊治療中なコミュ障新米母です。
2020年07月13日妻の産後、夫婦仲が悪化する現象を意味する言葉『産後クライシス』。言葉自体が生まれたのは2010年代初期と最近ですが、これまでに多くの夫婦がこの産後クライシスを経験してきたといわれています。ことり(@mamakyoja)さん夫婦もまた、この産後クライシスを経験していました。これは、産後に夫婦仲が急速に悪くなっていく過程と、産後クライシスを乗り越えた妻の『誓い』を描いた体験記。妻であることりさんが描く『夫を傷つけた後、私が誓ったこと』をご紹介します。心身ともに限界を迎えていた当時のことりさん。ある日の晩のこと、夫に不満をぶつけたことりさんは、ついに『いってはいけない言葉』を口にしてしまったのです…。夫「こんなこといわせんなよ…」産後クライシス⚡夫を傷つけた後、私が誓ったこと (1/4) pic.twitter.com/iw8pHvx25X — ことり (@mamakyoja) July 1, 2020 育児に追われる日々の中で、次第にことりさんは「仕方がないからここにいる」と自分自身にいい聞かせることで、心を守るようになっていました。もしもあの時、そうでもして自分を慰めていなければ、ことりさんの心はもっと早くに壊れていたかもしれません。しかし、誰かをいいわけの理由にしていたことで、大切なものが見えなくなっていたのも事実。産後クライシスを経て、「相手に伝わるまで、何度でも話をしよう」と心に誓った、ことりさんだったのでした。【ネットの声】・すごく共感します…。まるで自分のことのようでした。・当時のことりさんを、あそこまで追い詰めた社会の構造にも問題があると思います。・胸をえぐられる作品でした。似た経験があります。本当に、自分が愚か者であると痛感しています。この作品に出会えて身の引き締まる思いです。伝える前に「察してほしい」というのは、きっと誰もが抱く思い。しかし、相手は自分とは違う人間です。察することが得意な人もいれば苦手な人もいます。産後クライシスを乗り越える夫婦の絆を育むためには、どんなささいな気持ちでも相手に伝え合える関係性が大切なのだと思わされます。[文・構成/grape編集部]
2020年07月02日私の場合、出産から2カ月後に夫から誘われました。夫の気持ちもわかりましたが、「できればしたくない」という気持ちが私の本音。産後の夜の営みを嫌だと感じた理由や夫と話し合ったときのことなど、当時の私の体験をお話しします。 夜の営みの再開は産後1カ月ごろから産後1カ月健診で子宮の戻り具合や会陰切開の傷の様子、悪露の状態をチェックしてもらいました。特に異常は見つからず「性生活を再開しても大丈夫」とのこと。ただ、正直「夜の営みなんてできない」と思いました。 しばらく夫から誘われないことを願いながら過ごしていましたが、産後2カ月ごろにとうとうその日はやってきました。 したくない理由妊娠中は夜の営みを控えていたこともあり、夫の気持ちもわかります。だからこそ断ることができませんでした。しかし、会陰切開をした傷が気になって仕方がありません。気分は乗らず、痛みや違和感ばかりでした。 さらに赤ちゃんがいる身でと思うと、なぜか罪悪感さえ感じてしまいました。夫に申し訳ないけれど、「今は夜の営みをしたくない」というのが正直な気持ちだったのです。 夫に正直な気持ちを伝えてみた体の面は問題なくても、お互いの気持ちが一致しないと再開は難しいと感じました。 「しばらく夜の営みを控えたい……」。私は夫に今の正直な気持ちを伝えることにしました。男性には想像しにくいことかもしれない。だから話し合わないとと思ったのです。幸いなことに、夫は私の気持ちを受け止めてくれました。 体のことや自分の気持ちを夫に伝えてよかったと思っています。夫婦関係を見つめ直す良いきっかけにもなりました。 監修/助産師REIKO著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年06月28日前回 からのあらすじ(全6回)父親としての自覚を持って家族を支えるつもりだったのに、いつの間にか家に居場所がなくなったゆうすけは…ゆうすけとケンカしたせいで、ルイ起きちゃった…また、寝かしつけは最初からやり直しか…私は、赤ちゃんのお世話で自分がこんなに追い詰められると思ってませんでした…。自分のペースで食事や睡眠が取れないこと、赤ちゃんの命を守るプレッシャーにどんどん不安が膨らんでしまったこと、そして私が追い詰められているのに、ゆうすけは以前と変わってなく、なぜか気持ちがすれ違ってしまうこと…同じような思いをしている人は、たくさんいるようです。さらに、この時期に溝が深まり「夫なんて…いない方がまし」と諦めて、夫婦仲が冷え冷えと冷え切ってしまう夫婦も多いようです。出産後は「産後クライシス」という夫婦の危機が起こりやすい時期であることを知って欲しい…そして、夫婦でなぜすれ違ってしまうかを考えるキッカケになればと思います。 「夫婦の危機」連載 過去記事を見る休日遊びに出かける夫にモヤモヤ…私は24時間休めないのに…/産後クライシス(1)作画: tomekko
2020年05月25日私はゆかり32歳。陣痛から20時間…ようやく赤ちゃん(ルイ)を産んだところです。初めての赤ちゃんのお世話は、幸せな気分…というよりは必死。ちょっとのことで死んじゃいそうで、心配で心配で…退院当日…張り切っている夫のゆうすけには悪いと思いつつ、頼りになる看護婦さんのいる病院から離れるのが不安で…家に帰りたくなくて…家に帰ってからは、授乳とオムツ替えで寝れない…ただでさえ、細切れ睡眠で寝不足なのに…ルイに何かあったら…と思うと心配で、ルイが寝ている間にも、なんども息をしているか確かめる日々…私はもともと心配性気味の性格だったのですが、ルイが生まれてからは、いろいろなことが不安…ゆうすけがバタン!とドアをしめる音にもイライラ…ルイはちょっとの物音で起きちゃうんだから…今まで通りの生活じゃダメってことをわかって…?私は全然寝れてないのに、ゆうすけが…ぐっすり寝ている姿は、非常に腹立たしい…そんなある日…ついに…全然寝ないルイをずっと抱っこしていて、もう肩も腰もガッチガチ…やっと寝そうなタイミングで…え…私が感じ悪い?私がどんなに疲れていて、どんなに緊張しているのか、ゆうすけが全然わかってくれてないのに…子どもが産まれて、幸せなはずなのに…なんで私たちケンカばかりしてるんだろう…次回は5/24更新…夫ゆうすけのエピソードです!作画: tomekko
2020年05月23日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー5千人を超える「HYPかなこ」さん。出産レポに続いて、産後レポ 入院編 をお届けします! 産後のホルモンバランスってホントヤバいですよ。人間変わります。 体内の流れが一気に変わるんだもん、人間くらい変わるよなぁ……。 産後ハイから、一気に落ちてマタニティブルーズへ突入します。 HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2020年04月30日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー5千人を超える「HYPかなこ」さん。出産レポに続いて、産後レポ 入院編 をお届けします! 産後あるあるだと思うのですが、あんまり寝ませんでした(笑)。スマホいじって色々調べたり、チビコーの顔を見に行ったり……。 鎮痛剤は飲んでいたものの、後陣痛はそこそこ痛かったです。でも初産だし重たい生理程度なので、ツライって程でもなかったかな?子宮がズンズンしてる感じはわかりました。前日もほとんど寝ていなかったので、もうちょっとちゃんと寝ればよかったです……。 HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2020年04月29日こんにちは!あん子です。今回は、産後クライシスに陥った我が家がそれを乗りこえた話です。まだ産後クラスシスという言葉も浸透していなかった時のこと…。出産を機に、こんなにも夫婦の関係が大きく変わるとは思いもしませんでした。■出産後、私の生活は激変14年前のことです。産婦人科の診察でエコーを確認するたびに、喜びと不安が入り混じった不思議な感覚を今でも覚えています。妊娠中、育児書を買い込み読み漁っていたのですが、当時、私が読んだ育児書には「赤ちゃんは1日の多くを寝て過ごします。授乳間隔は3時間ごと」と書かれていました。なるほど~!3時間空くんだったらその間に家事やって~…!なんて悠長に考えていました。そしていざ出産!退院して赤ちゃんとの生活が始まると…、想像してたのと全然違う!娘、寝ないんです(泣)私も寝たい! のに寝れない生活。手探り状態でひたすら目の前の赤ちゃんの子育てに奮闘する毎日。振り返れば授乳のため一日中どちらかの胸を出していたように思います。恥ずかしくて人には到底お見せできない、つるの恩返しのように閉じこもった生活をしていました。そして、当たり前に出るものだと思っていた母乳が出ないことの戸惑い。3時間おきの授乳なんて…、もはや都市伝説では?育児書で書いてあることが正しい赤ちゃんの生活リズムだとすると、私は全然できていない…。寝ないのは、母乳が足りてないから…?そうだったら、涙が勝手に出てしまう精神的に不安定な状態でした。振り返ればあの頃、ちょっと産後うつ状態だったと思います。■夫との温度差に孤独を感じる日々そんな中、夫は独身時代と変わらず友達と毎晩のように飲みに行き、帰ってきたと思ったらすぐに自分の寝室へと直行する毎日。結婚前より遊びに行く頻度は、ひどくなりました。知らない土地での初めての子育て。右も左も分からなくて不安で、頼れる人もいない。沐浴もオムツを替えることも夜泣きの対応も全て1人で背負い込んだ子育てでした。当時の私は、すごく孤独でした。これは妻目線だけなので、夫にも私に対して不満があったと思います。私だけが大変なわけではないし、夫だけが大変なわけでもない。お互いさまなのに…。当時の私たちは、顔を合わせると火花を散らす日々。ケンカをしたあと3ヶ月月ぐらい口を聞かなかったこともあります。お互い意固地になって、仲直りのタイミングを逃してしまっていました。離婚…この二文字が頭をよぎりました。それでも離婚を踏み止まったのは、やはり子どもがいたからでした。あとから考えれば、あんなしょうもないことがケンカの原因だったのかと笑ってしまうような内容がほとんどなんですけどね。■我が家の産後クライシスの乗り越え方産後クライシスの乗りこえ方は? と聞かれたら、我が家の場合、夢のような一言で劇的に夫婦関係が良好になる特効薬というものはありませんでしたが、お互いの意識が変わるきっかけを作った方法がありました。それは、ケンカしてお互いにクールダウンしたあと、あの時、こう言ってほしかったということをメールで一言でいいので送り合おうというものです。親しい間柄だからこそ、人を傷つけるような言い方をしてしまいがちなもの。この方法をとることで、「あれはないよ! ひどい!」という腹が立った言動を、逆にあの時、自分はどう言ってほしかったのか、を自分自身冷静に考えることができ、相手がどう思っていたのか胸の内を知ることができるようになりました。そして、お互い次から気をつけよう、という建設的な考えに変わっていったのです。本当にゆっくりですが、お互いが子どもの成長を共有し、同じ方向をみて子育てに向き合ううちに、夫も少しずつですが育児に理解を示してくれるようになりました。今では、以前より育児や家事に協力的になってくれ、友達と飲みにいくことも少なくなり、「今は家が1番落ち着くんだ」と言うようになりました。時間はかかりましたけど(苦笑)長女が自立するのも、もうそんなに遠い未来ではない我が家、子どもと一緒に過ごせる時間は限られているんだと痛感する日々です。後悔がない子育てというものはないのかもしれないけれど、親が子どもにしてあげられることを今、全力で応援していこう! と言うのが、ここ最近の私たちの夫婦の会話になりました。
2020年04月15日