■前回のあらすじ出産予定日が過ぎたある日、ついにおしるしが…! 破水して入院となり、やっと出産が始まるという時、浣腸をしてもらうことに。すぐに便意を感じトイレへ行くも便が出ている気配はなく…、便器を見ると真っ赤に染まっていたのでした。■お尻が痛すぎる!お産序盤から詰んだ…。精神的にかなり追い詰められました。浣腸(お尻から鮮血)のあとの腹痛がつらすぎてじっとしていられず、四つん這いになったり横になったり冷や汗をかきながらうごうごしていました。なんとか腹痛は持ち直したのですが、とにかく黄門様が痛くて痛くて痛くて…。陣痛も少し来てたけどそれどころではありませんでした。 ■陣痛はまだ進まず…便秘体質なので何年も痔と戦っております。ここ数年は気にならず病院にかかることもなかったのですが、妊娠後期に入ると常に黄門様に異物感があるという感じでした…(子宮が下がってヤツが押し出されてる状態)。次回に続く「“痔”獄の出産レポート」(全7話)は12時更新!※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年09月24日大人気マンガシリーズ、今回はみも(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介! 「アラサー女子が痔で入院した話」第19話です。女性の先生は話しやすく、症状を上手く伝えられたみもさん。ついに、お尻の診察が始まり…!?いよいよ診察台出典:instagram診察の体勢出典:instagram横向きになり…?出典:instagram診察は順調で…出典:instagram診察に恥ずかしさはなかったようですね!どんな診察結果が下されるのでしょうか…?次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@mimomimo_mi_mo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年06月18日私は無類のお酒好きです。普段の晩酌はもちろん、嫌なことがあったときのストレス解消の際にも飲んでしまいます。飲み過ぎることも多く、おなかを下すことも度々あります。そんなのんべえの私が25~40歳までほぼ休肝日ゼロの生活を送り、頻繁におなかを下した末に、ある日なんと痔に! 今回は長年の酒好きのせいで下痢を繰り返して肛門の皮膚を傷つけ続けた結果、ついに痔になった40代の私が痔の手術を受けた体験談についてお伝えします。バーで突然おしりに激痛が!40歳のある日、私は今まで経験したことがないレベルのおしりの痛みを経験しました。超が付くほどお酒が好きな私は、その日もボーイフレンドと豪華なイタリアンでワインの赤と白を1本ずつ開けたあと、高級ホテルのバーでいちごのカクテルを楽しんでいました。すると突然おしりがズキンと痛んだのです!実は毎日のようにお酒を飲むせいでおなかを下しやすく、肛門付近に傷ができて痛むことがありました。市販の軟膏を塗れば数日で治まっていたのであまり気にしていませんでしたが、このときの痛みはもん絶レベル。もう座っているのさえ耐えられなくて、おしりを軽く浮かさずにはいられない状態でした。向かいの席に座っているボーイフレンドは、私の苦しそうな表情と椅子から腰を浮かせている妙な姿勢を見て、「どうしたの?」と聞いてきました。私は「とにかく今日は帰るから」と不自然に席を立ってタクシーで帰宅。もちろんちゃんとシートに座ることはできず、左右のおしりを交互に浮かせながら……。診断結果はきれ痔といぼ痔まずは同性である母に「実はおしりから出血していて痛みもある」と報告すると、「あら、それは痔ね。ちょうどお父さんもよ。一緒に病院に行ったらどう?」と言われて大ショック。父とは26歳も年が離れているのに、この年で痔とは……。妹が「良いクリニック、知っているよ」と言うので、父と付き添いの母・私の3人でクリニックへ。診断を受けた結果、きれ痔といぼ痔と判明。また診断結果も父とまったく同じ。しかも軟膏だけでは治らないタイプで、手術が必要とのこと。痔になった原因は、下痢を繰り返して肛門の皮膚を頻繁に傷つけたからでした。最初は小さなひっかき傷程度だったのが段々大きくなって現在の状態になったとのこと。下痢を繰り返したのはお酒を飲み過ぎたときがほとんどで、医師から「お酒は控えるように」と言われました。よく効く軟膏をもらって帰りましたが、便を排出するときの痛みが耐え難いレベル。クリニックに「肛門の痛みイコール拷問」と書かれた貼り紙がありましたが、まさにそれ。拷問でも受けているかのような強烈な痛みなのです。今まで生理痛が一番痛いと思っていた私でしたが、あっさり痔の痛みに首位を譲ってしまいました。食べたらいずれは出さないといけないのかと思うと……自然と食欲はなくなります。今までノーマークでしたが、痔はダイエットに効果的なのかもしれません。手術で麻酔が効かない?私は痔の手術に向けて、クリニックの医師から大学病院を紹介されました。大学病院の医師はほがらかな癒やし系。私はやさしい先生に手術してもらえることになってほんっと~によかった……と安心しました。痔の手術の当日、大雑把な性格で物事を深く考えない私はまったく緊張していませんでした。それどころか、この手術が終わったらまたお酒をたっぷり飲める~と意気込んでさえいたのです。ただ、このときは知らなかったのですが、術後もしばらくお酒はNGでした。そして手術がスタート。まず手術着を着て、おしりを出して横向きに台に寝転がります。なかなかかっこ悪いのですが、仕方ありません。次に麻酔が背中やおしりに複数回打たれました。これで準備万端です。ところが、先生がメスを入れた瞬間、私は痛みにもん絶。「ええー! 麻酔したのになんで痛いの?」私は恐怖から大パニックになり台を降りようとしてしまい、看護師さんたちに止められました。手術再開はもはや無理だと思われた状況でしたが、そこに手術着を着た母がナイチンゲールのような雰囲気で入室。「Mちゃん、あと少し。頑張ろう」と、母はまるで小さい子に話しかけるように私を説得し、手術が再開。あれ、痛くない?母が声をかけてくれて安心したのか急に麻酔が効いてきて、手術は無事成功しました。40歳を過ぎて、母に助けてもらうとは情けない。母の偉大さを思い知らされた一件となりました。手術が成功してほっと安心手術が終わった私は、椅子に座ってボーイフレンドと電話でおしゃべり。会話の内容は早くまた一緒にお酒が飲みたいというもの。通りかかった先生は「おお、もう普通に座れるのか。すごいなあ」と感心して(あきれて?)去っていきました。たしかに私は先ほど手術してもらったばかりなのに、なんとか椅子に座れています。かといってまったく痛くなかったわけではなく、ジンジンと響くような痛みはありました。それでもテンションが上がっていたのは、手術が終わって心底ほっとしたからでした。まとめ痔の手術から8年経過しましたが、一度も再発せずにお酒もたっぷり飲めています。本当にあのとき母が来てくれなかったら、どうなっていたのかな? と今でも思います。40歳過ぎても母親がいないとダメなのか~と情けなさ半分・ありがたさ半分の気持ちです。もし今後母が手術することがあれば、私が力になりたいと思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。イラスト/おんたま著者/neko(49歳)夫と両親の4人暮らし。バツイチ。コロナ禍で趣味の外食ができなくてストレスをためている。増加する一方の白髪と体重に悩み中。アトピー性皮膚炎。健康体の80歳を目指している。
2022年04月10日ある日、トイレに向かうと突然の「血便」。大変な病気なのではと心配になりますが、一方で痔と思い込む人も多いそうです。痔の場合と、そうでない場合はどこに違いがあるのでしょうか。消化器内科・内視鏡内科医師の里村仁志先生に聞きました。答えてくれたのは…里村クリニック院長里村仁志先生消化器疾患が専門。2003年獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。★前回:女性は40代から急増!「死亡原因第1位」なのに早期発見で完治率が高い「がん」とは?そもそも血便とは? どうして出るの?そもそも血便はどうして出るのでしょうか。「血便は臓器からの出血が便と混じって出てくるものです。血便とひと口に言っても、出血している部分によって様子が違ってきます。大きくは3種類あります。鮮血便(鮮やかな赤色の血)→肛門や直腸などおしりの出口から近い場所での出血暗赤色便→どす黒い赤色。大腸の感染症やがんなどによる炎症の出血タール便(黒色便)→胃や十二指腸からの出血血便が出たら、色や様子をチェックしておき、医師に伝えてください」(里村先生)。血便から考えられる病気とは血便が出たら、どんな病気が考えられるのでしょうか。「多くは痔かポリープなのですが、主に以下のような病気が考えられます。痔→鮮血便。肛門から少量~多量に出血。直腸ポリープ、直腸がん→鮮血便。肛門から少量出血。結腸がん、感染性大腸炎、虚血性腸炎→暗赤色便。大腸から少量~多量に出血注意すべきなのは、痔の出血と直腸からの出血が同じ鮮血便で、間違えやすいということです」(里村先生)痔と大腸がんの見分け方は?「痔は肛門の周囲に痛みがあるのが特徴です。また、いぼ痔の場合は排便時に飛び出してきます。大腸がんは、ステージⅠの早期までは自覚症状がほとんどありません。痛みがないのに血便が出るときは、大腸がんとは特定できませんが何らかの腸疾患の可能性があります」(里村先生)。血便が出たらどうする?肛門科か消化器内科を必ず受診を血便が出たらどうすれば良いのでしょうか。「肛門に痛みがある場合は痔の可能性が高いですが、自己判断せず、肛門科または消化器科のある内科を受診しましょう。万が一、大腸がんと診断されたとしても、大腸がんは早期に治療すれば『治りやすいがん』の一つです。がんが粘膜下層の浅い部分にとどまっている早期がんなら、治療後の5年生存率は9割以上で、ほぼ完治が見込めます。ですから、大腸がんは早期発見が何より重要です。早期発見には『便潜血検査』が最も有効です。大腸がんは40代から罹患率が増え、女性がかかるがんのうち、死亡原因が1位となっています。年に1回の簡単な検査ですから、必ず受けるようにしてほしいと思います」(里村先生)。まとめ血便=痔という思い込みが、大きな病気を見逃すことになるかもしれません。血便が出たら即受診、そして年に1回の「便潜血検査」を受けて自分の体をしっかり守っていきましょう。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/里村仁志先生里村クリニック院長(埼玉県さいたま市南区大谷口5320-1)。消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。
2022年03月30日天藤製薬株式会社(本社:大阪府豊中市、社長:宮崎 尚志)は、おしりに負担をかけない習慣づくり「痔・おしり悩みのセルフメディケーション」をめざした新製品を、公式オンラインショップ( )にて販売開始いたしました。その第1弾となる製品は、のんでおなかの調子を整える健康食品「ボラケア(R)バランスwith乳酸菌」・おしりをやさしく包み込む化粧品「ボラソフト(R)プロテクトバーム」です。また、2022年4月以降もオンラインショップにて新製品の発売を予定しています。ボラギノールを通じ約100年、一人ひとりのおしり悩みや不安に寄り添ってきた天藤製薬は、これからもお客様のおしりの健康を様々な形でサポートしてまいります。■「ボラケア(R)バランスwith乳酸菌」・「ボラソフト(R)プロテクトバーム」ボラケア(R)バランスwith乳酸菌ボラソフト(R)プロテクトバーム■健康なおしりをつくるために、おしりにBORRA(R)を。「痔・おしり悩みのセルフメディケーション」おしりに負担をかけてしまう排便や便通、肛門まわりの皮膚の炎症など、おしりのトラブルにつながる要因は普段の生活の様々なところに潜んでいます。BORRA(R)シリーズでは、のんで腸内環境を整えるサプリメントや、肛門まわりの皮膚の潤いを保つスキンケア製品を通じ、痔や痔の再発につながるおしり悩みをケア・サポートします。痔・おしり悩みのセルフメディケーション■製品のご購入は、BORRA(R)オンラインショップで。製品に関する詳しい情報やおしりに関する様々なデータなども紹介しています。BORRA(R)オンラインショップでは、製品に関する詳しい情報や現代人のおしりのトラブルや日常生活に潜むおしりの負担についてなどのデータや情報も紹介しています。 【製品についてのお問い合わせ】天藤製薬株式会社 お客様相談係TEL : (0120)532-504※受付時間:9:00~17:00(土、日、休、祝日除く)メールアドレス: borra_info@amato.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月29日大人気マンガシリーズ、今回はみも(痔の人)(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介!「アラサー女子が痔で入院した話」第10話です。旅先での夜、あまりの痛さに眠ることができなくなってしまったみもさんでしたが…!?「アラサー女子が痔で入院した話#10」出典:instagramさわってみると…?出典:instagramオケツが3つ!?
2022年03月04日大人気マンガシリーズ、今回はみも(痔の人)(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介!「アラサー女子が痔で入院した話」第7話です。旅先に着いた途端、今までに経験したことがないような激痛を感じたみもさんでしたが…!?「アラサー女子が痔で入院した話#7」出典:instagramひいいいい…!出典:instagramしかし食欲は旺盛
2022年03月03日大人気マンガシリーズ、今回はみも(痔の人)(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介!「アラサー女子が痔で入院した話」第6話です。旅先へ向かう車の中で痔をカミングアウトしたみもさんでしたが…!?「アラサー女子が痔で入院した話#6」出典:instagram!!??出典:instagram暴走開始!?
2022年03月02日大人気マンガシリーズ、今回はみも(痔の人)(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介!「アラサー女子が痔で入院した話」第4話です。旅行に行く前にトイレに向かったみもさんですが…!?「アラサー女子が痔で入院した話#4」出典:instagramぬりりのーる…出典:instagram数時間後に危機…!?
2022年03月01日大人気マンガシリーズ、今回はみも(痔の人)(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介!「アラサー女子が痔で入院した話」第3話です。旅行にテンションが上がるみもさんですが…!?「アラサー女子が痔で入院した話#3」出典:instagram前日から家に前乗り出典:instagram妹到着!
2022年02月28日大人気マンガシリーズ、今回はみも(痔の人)(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介!「アラサー女子が痔で入院した話」第2話です。痔に悩むアラサー女子のみもさんですが…!?「アラサー女子が痔で入院した話#2」出典:instagramそれでも痔になる…!出典:instagram明日は旅行!!!
2022年02月27日トイレのたびに憂うつになる、あのつらい痛み。痔とは長い付き合いという人も多いといいますが、更年期になると痛みが悪化するという話も。産婦人科医の駒形依子先生に、更年期と痔の悪化との関係について聞きました。女性で一番多いのが「切れ痔」なのはなぜ?痔には、いぼ痔や切れ痔などがありますが、女性には切れ痔が多いと駒形先生は言います。「女性で切れ痔が多いのは、便秘が多いからです。若いころから長らく便秘体質で、硬い便を息んで無理やり出すのが当たり前になっている人が多いですね。排便時に肛門の出口に近い部分の皮膚が切れ、鋭い痛みが生じるのが特徴です。傷は自然に治るので、切れた原因が解消されれば一過性で終わりますが、実際は繰り返す女性が多いですね」(駒形先生)。現代は、赤ちゃんのころから便秘体質だったという女性も多いそうです。更年期は痔が悪化しやすい?更年期に入ってから痔が悪化した、という声を聞きます。「更年期だから痔になるというのではなく、もともとあった痔が、更年期になると悪化するということは良くあることです。女性ホルモンは組織の潤いを保つ役割を果たしますが、更年期に入るとその分泌は急激に減ります。それにより組織は硬くなっていきます。組織が硬くなったところで、硬い便を無理やり出そうとすれば、破れるのは当然。さらに、冷え症であればなおさら組織が硬いので、痔は悪化していきます」(駒形先生)。少しでも改善するためには?駒形先生によれば、痔は一度なると繰り返して、治りにくいと言います。治らないとしても、改善する方法はないのでしょうか。「便秘の人に、よく理想の便として“バナナのような便を出そう”と指導しているのを見ますが、痔が悪化している場合は肛門周りの組織が硬いためバナナ様の便でも息んでしまい、さらに悪化する場合があります。痔が悪化していると感じたら、息まずに出せる“ゆる便”を目指すほうが良いと思います」(駒形先生)。便通を良くする生活を心掛けて「便秘の人がゆるめの便を出すのは、最初のころは難しいかもしれません。まずは整腸剤を使って便をゆるくするのでも良いと思います。慣れてきたら、便通を良くする食品を取り入れてみても。例えばプルーンは便通を良くする食品として知られています。更年期の女性にとってほしい鉄分も含まれているので、味が苦手でなければ試してみても良いでしょう」(駒形先生)。まとめエストロゲンは加齢とともに減り続け、痔が悪化するリスクは年々高まっていきます。まずするべきなのは、便秘を解消すること! 更年期こそ、本気で便秘を解消するタイミングといえるのではないでしょうか。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年02月17日出産のときに会陰切開したこともあり、産後はトイレのたびに冷や汗をかきながらソロリソロリと便器に腰かけていました。産後2カ月が経ったころにようやく円座なしで過ごせるようになったと思いきや、今度は排便時に出血するように。妊娠中や産後は痔になる女性が多いと聞いていましたが、まさか自分が……。肛門科に行くことを渋った結果、治療が長引いてしまったという私の失敗談です。 わかっていても認めたくなかった痔の症状産後2カ月、会陰切開の傷の痛みを感じなくなってきたころのことです。排便時におしりに強い痛みを感じるようになりました。はじめは一時的にピリッとする痛みだったはずが、気が付けば便に血が付くように。 ネットで調べると痔の症状だということに気がつきましたが、今まで経験したことがなかったため恥ずかしさが勝ってしまった私。今思えばドラッグストアにでも行って薬を買えばよかったのですが、「そのうち治るかもしれない」と自然治癒を勝手にあてにしたまま半年が経ってしまいました。 産後半年、ようやく肛門科へ傷口は徐々に広がっていき、産後半年たったころには排便すると便器が血で真っ赤に染まるようになりました。さすがにこれはまずいと意を決して夫に話すと、「どうしてもっと早く相談してくれなかったんだ!」と叱られつつ肛門科に連れていかれることに。 当時は新型コロナウイルスが話題になり始めたばかりで、どこの肛門科も診察数を制限しており、女医の予約は特に困難でした。結果、女医の予約はできないものの男性医師であれば並んだ順に診察してもらえるという病院を見つけ、当日4時間待ちで診察してもらうことに。向かう車の中で私はまだ羞恥心が勝っていました……。 恥ずかしがらずに早めの診察を肛門科の待合室には、驚くことに同年代の女性がたくさんいました。なかには受付で妊娠中であることを伝える妊婦さんも。あとで知ったことですが、夫の親戚で痔の症状が悪化して痔ろうになってしまった人がいるそうで、夫は特に過敏になっていたとのことでした。 診察では医師から「傷が大きいね、これはずいぶん痛かったでしょう」とねぎらわれ、もっと早く診察を受けていればと悔やんだ私……。結果、切れ痔との診断を受け坐剤と便をやわらかくする薬を処方してもらいました。幸いなことに症状は1カ月半ほどで改善しました。 初めての育児に追われていると自分の体調をつい後回しにしがちでしたが、もっと早く周囲に相談していれば治療ももう少し短期間で済んだと思います。「妊娠中や産後は痔に悩む人が多い」という情報があったにも関わらず、恥ずかしがってしまった自分を反省しました。娘の育児とあわせて自分の体調管理も忘れずに心がけていきたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:こさい れい0歳女児の母。元テレビ番組ディレクター。フランスで育った自身の経験をもとに海外生活、旅行、子育てについて執筆している。
2020年12月31日5歳と1歳の4学年差兄弟を育児中のゆきです!こちらの連載では次男を妊娠中のお話を書かせて頂いてます。第8話で妊娠中はいろいろ痛いことがあったと書いたのですが、そこで妊娠中の痛みのトップは「痔」と「坐骨神経痛」だと書きました。「坐骨神経痛」についてはすでに記事にさせていただいたのですが、今回はもうひとつの「痔」について書かせていただきます!▼座骨神経痛のお話はこちら ■妊娠中になる方も多い「痔」、思っていたのと違う…私は今まで便秘がちだったので、排便中に切れてしまい血が出ることはよくあったのですが…、2人目妊娠中になったのは今までとは違い…それまでの私の中のいぼ痔のイメージは「おできのようなものが内部にぽつんとできる」というイメージだったのですが、そういう感じではなく…そしてこれが痛いんです…。そんなにめちゃくちゃ大きいわけではないはずなのに、お尻に挟まっている感じですごい違和感…。また、動くたびに痛むのでうまく歩けず…。発症が坐骨神経痛と同時期だったので、下半身のどこが痛いのかわからず、とにかく全然動けませんでした。■あまりの痛みに病院に電話してみたところ…痛みに耐えられず、産婦人科に電話。しかしちょうどその時、長男がインフルエンザにかかっていて…。▼長男がインフルエンザになったお話はこちら インフルエンザの潜伏期間中かもしれない私は産婦人科に入ることができず…。肛門科に行くか悩みましたが、ネットで調べて見ると「妊娠中の痔にできることは少ない」というような情報が多いようでした。ネットの情報を鵜呑みにするわけではありませんが、ひとまず産婦人科に見せてから、と次の検診日まで待つことにしました。検診を待つ間は、病院と薬剤師さんに相談し、気休め程度の市販薬を塗り、耐え忍びました。 ■1週間待ち、産婦人科の検診で相談すると… 私個人的にはその痛みから「やべえものが出ている…重症だ…」という感じだったのですが、見慣れている産婦人科の先生は驚きもせず、薬を処方してくれました。分娩中は助産師さんに押してもらっているような気はしましたが、スピード出産だったのでそれどころではなく、記憶はあいまいです…。ですが、出産直後に妊娠中より悪化してる感じもなかったので、きっといい感じにしてくれたんだろうと思います(笑)■気になる現在のお尻事情は…産後1年半がたち、私のお尻はというと… 辛いことはほとんどありません。しかし、便秘後のお通じの時などは存在を感じます…。「痔」はなかなか人には言えない悩みですが、今回思い切って先生に相談してみて、妊婦さんにはよくあることなんだと実感しました。痔も坐骨神経痛も、出産に影響があるわけではないですが、どちらもなってみると耐えることしかできず、本当に辛かったです。私の場合は出産したら大体良くなりましたが、産後も治らない方がいらっしゃるようです。もし今悩まれてる方がいたら、よくあることですし、恥ずかしいことでもないので、ぜひ先生に相談してみてほしいと思います。私もまた悪化したら今度こそ肛門科を受診したいと思います。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年11月28日今回は、妊娠中や出産時に起こりやすい痔についてお話しします。 妊娠中に痔になりやすい理由子宮が大きくなると、足から心臓へ戻る静脈が圧迫されるため、肛門周囲の静脈がうっ血しやすいこと、肛門が子宮に圧迫されやすい位置にあること、硬い便の排泄を繰り返すことから、妊娠中は痔になりやすいです。 妊娠すると、妊娠を維持する作用をもつプロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンが母体の中で増加しますが、このプロゲステロンは、腸の動き(蠕動運動)を抑える作用があります。妊娠前から慢性的に便秘があると、プロゲステロンの作用がさらに腸の動きを鈍くさせることになります。腸の動きが鈍くなることで便が腸内にたまりやすく、便が硬くなり、ようやく体外へ硬い便が排泄されたことをきっかけに、溜まっていた便が次々と排泄され、軟便~下痢便を排泄することもあります。便秘と下痢を繰り返すことで痔になる妊婦さんもいます。痔は痛み・出血・かゆみなどの症状が起こりますが、出血した場合、切迫早産などに伴う性器出血ではないか、おしるしではないかと驚かされることも少なくありません。妊娠中は特に症状がなくても、経腟分娩のときに強くいきんだことで、痔が発生することもあります。肛門からの出血であれば、妊娠や胎児への影響はありません。痔の症状は塗り薬だけで治るケースが多く、必ず手術しないといけないわけではありません。 妊娠中や出産時に起こりやすいおしりの症状・いぼ痔いぼ痔には、内痔核(ないじかく)と外痔核(がいじかく)があります。直腸(粘膜)と肛門(皮膚)の境目にできるものを内痔核、境目の外側にできるものを外痔核と呼びます。 内痔核の場合、最初はあまり症状がありませんが、次第に大きくなって出血したり、排便や出産のときに肛門の外側へ脱出してきたりします。軽度であれば、脱出しても指で押し戻すことが可能ですが、出血や痛みが続く場合は早めに受診したほうが良いでしょう。 外痔核の場合、小さいうちは軽い痛みですが、大きくなると肛門部分にしこりができて座るのも辛かったり、破裂して出血することもあります。外痔核はしこりが大きく痛みが非常に強い場合は手術が必要なこともあります。 ・きれ痔きれ痔は裂肛(れっこう)といいます。肛門部分は、通常の粘膜よりも血行が悪いですが、硬い便を無理やり押し出したり、緩い便を何回も繰り返すことで、直接便と接する部位が傷つき切れてしまうことがあります。 ・肛門周囲皮膚炎痔があることで、肛門周囲の皮膚にかぶれ・ただれ・かゆみが起こることがあります。妊娠中は便秘や下痢を繰り返すことで肛門が過敏になっていて炎症が起きることもあります。入浴やウォシュレットで清潔を保つことは大切ですが、せっけんでゴシゴシ洗いすぎると、かえってかゆくなることもあります。 いずれの場合も、妊娠中や産後に使用可能な塗り薬を使うことでほとんどは治りますので、症状に悩む場合は担当医に相談しましょう。 日常生活で気をつけること・肛門周囲の清潔を保ちましょう。肛門周囲が汚れていると細菌が繁殖して、かゆみや炎症を起こします。排便後にウォシュレットで洗浄したり、おしり拭きで軽く拭き取るなど、肛門部分の清潔を保つことは予防にもつながります。 ・おしりを冷やさないように気をつけましょう。おしりを冷やすと肛門周囲の筋肉の緊張が強くなります。正常な肛門は排便時に肛門括約筋の緊張を自然に緩めますが、緩みにくい状態で排便するときれ痔になりやすいです。また、血行が悪いときれ痔の治りも悪くなります。毎日湯船に浸かることは、肛門部分だけでなく体全体の血行を促し、症状を和らげるのに役立ちます。 ・便秘や下痢に注意しましょう。妊娠中は便秘や下痢を起こしやすいので、食事や運動、睡眠などの生活習慣を見直しましょう。必要があれば下剤や整腸剤を産婦人科で処方してもらい、肛門部分に負担のかからない排便を心がけましょう。特に便が硬いことで肛門部分に傷ができたり、出るときの痛みがつらいようなときは、酸化マグネシウム製剤という緩下剤で便を柔らかくすることで、症状が改善されることがあります。 ・同じ姿勢を続けないように過ごしましょう。座ったままや立ちっぱなしなど同じ姿勢で長時間過ごすと、肛門のうっ血をきたすことがあります。肛門への圧迫を避けるため、姿勢を変えたり、軽いストレッチをするなど、肛門周囲の血行を促しましょう。 妊娠中の痔に使う薬は?痔の薬は、飲み薬に比べると薬の成分が体に吸収される量が少ないので、比較的安全に使える薬といえます。しかし、長期間は使わないほうが良いと考えられるもの(ステロイド入り)や、妊娠中には使わないほうが良い抗生物質の含まれている軟膏などもあります。いずれにしても使用にあたっては、産婦人科医とよく相談すると良いでしょう。 出産すると、痔は自然に治る?妊娠や出産をきっかけにできた一時的な痔は自然に治ることもありますが、症状を我慢したり、悪化した状態で出産や子育てをすることはつらいことです。 妊娠中は、産婦人科に相談しましょう。症状がつらい場合は、肛門科などの専門医を紹介してもらいましょう。出産直後は入院中や退院時の診察で、自然に治ることが期待できるのか、治療が必要かについて担当医に相談しましょう。 産後は1カ月健診を終えると、産婦人科へ通うことがなくなり、改めて医療機関を受診するきっかけをつかめないまま子育てをする人は多いです。症状がつらい場合は、早めに肛門科を受診して相談しましょう。 まとめ妊娠中に痔になったら塗り薬で治るケースも多いので、悩むよりもまずは産婦人科に相談しましょう。 参考:・産婦人科診療ガイドライン産科編2017・肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)診療ガイドライン2014年版日本大腸肛門病学会・Pigot F et al:Risk factors associated with hemorrhoidal symptoms in specialized consultationGastroenterol Clin Biol 2005;29:1270-1274・高野正博 妊娠・分娩と痔疾患日本大腸肛門病学会雑誌43(6)19901077-1082 監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年09月24日王製紙株式会社は、痔の痛みに悩みがあると回答した20~40代男女500名を対象に、痔の痛みと行動に関する調査を行った。痔の痛みで「シャワートイレのありがたみを感じる」相談しづらく、ストレスをためる人も多い「痔の痛み」。日常生活にどのような変化が起きるかを聞いたところ、1位は「シャワートイレ付きのトイレを探すようになる」(47%)、2位は「トイレットぺーパーの紙質にこだわるようになる」(40%)、3位は「シャワーではなく湯船につかるようになる」(25%)が続き、「トイレ」時の行動・意識が変化する人が多いことがわかった。実際に、痔の痛みを経験した後、シャワートイレのありがたみが身に染みるようになったと感じるか聞くと、約7割が「そう思う」と回答している。「ホテルなど選ぶときシャワートイレ付きしか選ばない」(49歳女性)、「トイレットペーパーが少し高くても品質重視するようになった」(45歳女性)などの声も聞かれ、一時的に外出先のトイレを利用する際もシャワートイレであるかどうかやトイレットペーパーの紙質を重要視する人も少なくないようだ。約7割が、トイレでおしりを「こすり拭き」!シャワートイレやトイレットペーパーの紙質が気になる背景には、トイレでのおしりの「こすり拭き」にも一因があるようだ。「おしりをこすって拭いたことで、患部を刺激するなどつらい経験をしたことがある」人が約7割も見られ、痛みをもう一度“おかわり”してしまっているという結果が明らかになった。しかし、ふだんの「おしりの拭き方」については「トイレットペーパーでこすって拭いている」という人が約7割と多く、痛みを招く原因になりかねないことがうかがえる。おしりにポンとやさしくあててきれいに!そんな「痔の痛み」に悩みを持つ方にオススメできるのが「エリエール シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー」だ。シャワートイレでおしりを洗ったあと、こすらずおしりにポンとやさしくあてることで吸水できるため、拭き取り時の痛みをやわらげる。シート間に吸水性能と安心の厚みをもたせるため、エリエール独自のエンボス加工を施し、高い吸水力と水にぬれても破れにくい丈夫さを実現している。ダブルとフラワープリント(香水付き)の2種類があり、4ロール、12ロール、18ロールを全国で販売。お尻の痛みに悩んでいる人は、まず4ロールから試してみてはいかがだろう。つらい痔の痛みがやわらぐかもしれない。【参考】※公式サイト
2019年05月15日お尻の悩みはついやり過ごしてしまいがち。だが、生活習慣を見直せば改善できるケースも多い。重症化する前に対策を!「『痔は切らないと治らない』と思っていませんか?これは大きな間違い。たとえ手術で症状がよくなっても、毎日の生活習慣を変えない限り、痔は繰り返してしまいます」そう話すのは、平田肛門科医院院長の平田雅彦先生。これまで生活習慣の指導をメインに、痔に悩む多くの患者を救ってきたスペシャリストだ。新著『38万人を診た専門医が教える自分で痔を治す方法』(アチーブメント出版)では、痔のセルフケアを指南している。「痔は、便秘や冷えなどが原因で肛門付近に起こる炎症をきっかけに発症します。さらに現代人は座る時間が長いためお尻に負担がかかりやすく、いまや日本人の3人に1人が痔をもっている、いわゆる“痔主”だといわれています。とくに女性は生理によるホルモン変化や、妊娠・出産が原因で男性より痔になりやすい。実際、私の患者さんの7割は女性です」平田先生に、女性に多く見られる生活習慣の悩み別に対策を解説してもらった。■便秘型〈痔を引き起こす理由〉刺激物である便をため込むと肛門に炎症が起きやすくなる。さらに排便時に強くいきむと肛門の粘膜が傷つき、痔の原因に。〈対策〉起床してすぐに水を飲み、胃腸を刺激して排便を促す習慣をつける。大豆製品や海藻などの食物繊維を積極的に食べるのも◎。「食事で大切なのは、食物繊維をしっかりとること。それから、腸のぜん動運動を促しましょう。起床直後に手足をブラブラさせたり、水を2杯飲むのも有効です。便意を感じたら、我慢せずにトイレへ直行。前かがみの姿勢をとると肛門に対して直腸がまっすぐになり、便が出やすくなります」(平田先生・以下同)座ってばかりいると肛門のうっ血を悪化させるので。1日5,000歩程度を目安にしたウォーキングも取り入れよう。■冷え型〈痔を引き起こす理由〉体が冷えて肛門の周りの血液循環が悪くなると、肛門が炎症を起こし痔を招く。室内でも冷えた場所で長時間働く人は要注意。〈対策〉ストッキングを二重にはく、つま先と腰にカイロを貼るなど、冷え対策を万全に。毎日の入浴は、肛門のうっ血改善に効果あり。「対策として、カイロを活用して腰を温めましょう。尾てい骨の上の仙骨と呼ばれるあたりを温めるとお尻のうっ血に効果があります。併せて、つま先用の貼るカイロを貼れば万全。入浴では、40度程度のお湯に20分以上浸かるとお尻の血液循環がよくなり、痛みが軽減します。脚を動かすスクワットは血行がよくなるので、オススメの運動です」■ストレス型〈痔を引き起こす理由〉ストレスを感じたときに放出されるアドレナリンが、肛門の炎症の引き金に。ストレスは免疫低下にもつながり炎症悪化の悪循環に陥る。〈対策〉ストレスを受け流すコツを学ぶのが近道。手先を黙々と動かす手芸など、無心になって取り組める趣味もストレス解消に役立つ。「とくに40~50代の女性は、子育ての悩みや親の介護などストレスが重なりやすく、家庭のトラブルで痔が悪化するケースも多いです。ストレスを忘れられる趣味を見つけるなど、ため込まないように気をつけましょう」■生理型〈痔を引き起こす理由〉ホルモンの変動により生理前は便秘、生理中は下痢になりやすく、その排便トラブルから痔を発症する女性が多い。〈対策〉生理中は予定を入れすぎない、早めに寝るなどの対策で炎症の悪化を防ぐ。「生理前後は睡眠をしっかりとる、ゆとりをもったスケジュールで生活するなど負担のかからないよう調整を。閉経が近い人は生理の予測がつきにくく、突然の便秘に悩むことがあります。生理前の時期は便秘も招きやすいので、食物繊維が豊富なプルーンを1日5個食べることをオススメします」生活習慣の改善により、肛門の粘膜が修復されるサイクルは、約2カ月。3カ月続ければ、腫れや痛みの症状はかなり改善されるという。「ただし、自己判断はせず、『痔かも』と思ったらまず病院へ。とくに、痔による出血だと思ったら大腸がんだったというケースもあります。生活習慣の指導をしてくれる医師と二人三脚で治していきましょう」
2018年11月08日「『痔は切らないと治らない』と思っていませんか?これは大きな間違い。たとえ手術で症状がよくなっても、毎日の生活習慣を変えない限り、痔は繰り返してしまいます」そう話すのは、平田肛門科医院院長の平田雅彦先生。これまで生活習慣の指導をメインに、痔に悩む多くの患者を救ってきたスペシャリストだ。新著『38万人を診た専門医が教える自分で痔を治す方法』(アチーブメント出版)では、痔のセルフケアを指南している。「痔は、便秘や冷えなどが原因で肛門付近に起こる炎症をきっかけに発症します。さらに現代人は座る時間が長いためお尻に負担がかかりやすく、いまや日本人の3人に1人が痔をもっている、いわゆる“痔主”だといわれています。とくに女性は生理によるホルモン変化や、妊娠・出産が原因で男性より痔になりやすい。実際、私の患者さんの7割は女性です」痔の種類は次のとおり。【内痔核】肛門内側にできる“いぼ痔(痔核)”。出血はあるが痛みはない。大きくなって肛門の外に出てしまうことも。【外痔核】肛門外側にできる“いぼ痔(痔核)”。排便に関係なく痛みや出血があるのが特徴。【裂肛】肛門の上皮が裂ける“切れ痔(裂肛)”。激しい痛みや出血がある。最大の原因は便秘。【痔ろう】肛門周辺で化膿を繰り返す。男性がなりやすく、手術が必要なケースが多い。このなかで、女性に多いのは痔核と裂肛だ。痔を悪化させる生活習慣は次の8つ。□一日中座っていることが多い□便秘が慢性化している□よく下痢をする□運動の習慣がない□トイレにスマホを持ち込んでいる□冷房の効いた場所で仕事をしている□ストレスが多い□毎日お酒を飲む習慣がある「重症化してから診察を受けに来る患者さんが多いのですが、異変を感じた時点で生活習慣を改善することで、自己治癒力によってほとんどの痔はよくなるんです」寒さも本格化し、体調トラブルが起こりやすい季節。痔の悩みお重症化する前に解決しよう!
2018年11月07日産前産後には、痔の症状が現れる場合があります。お腹の赤ちゃんの頭が子宮内で下部に位置する場合、おでこが肛門を圧迫しやすくなることで、痔になりやすくなるからです。また妊娠中は、体調の安静を優先にするためにどうしても運動不足になりやすく、便秘になりがちなことも原因の一つと言われています。また、お産時のいきみが強かった人も痔になりやすい傾向があります。いきみによって脱肛(直腸の粘膜組織が肛門から出る状態)することが原因です。肛門の外側に痔核が出る状態を外痔核、内側にできてしまうことを内痔核と言います。妊娠中は内痔核、産後は外痔核になることが多いと言われています。・イボ痔(痔核・脱肛)肛門内外にイボ状の腫れができる痔です。排便時やお産時のいきみで肛門部に集まっている細い血管に負荷がかかりうっ血し、腫れあがることで起こります。イボにはしこりのような硬さがあり、排便時にイボに触れると痛みがでます。肛門の内側にイボができるものを内痔核、肛門の外側にイボができるものを外痔核と呼びます。・切れ痔(裂肛)肛門部が切れたり、周辺の粘膜が損傷することで起きる痔です。便秘の硬い便や、激しい下痢便による勢いなどで肛門の出口周辺が切れたり、血液循環が悪くなったりすることが原因です。多少の出血と鋭い痛みがあり、排便時以外でも痛みを感じる場合があります。繰り返すことで慢性化します。産前産後の痔は、いつからいつまでになりやすいの?産前産後の痔は、妊娠36週前後になりやすい傾向があります。初期に痔になるケースは少ないと言われていますが、妊娠前から過度なダイエットなどを繰り返し、常に便秘気味の場合は妊娠初期からすべての期において症状が現れやすくなります。また産後に痔になる場合、お産時のいきみで肛門に負荷がかかったり、産後に腹筋が緩み便秘になりやすくなっていることが原因だと言われています。また、授乳によってママの体内が水分不足状態となり便秘につながり、痔症状として現れることもあります。産前産後の痔のリスク痔がお腹の赤ちゃんの成長に影響を与えることはありませんが、ママが感じる不快症状としては見過ごせない問題でしょう。痔自体は自然に治ることもありますが、症状が進行し、慢性化すると様々なリスクが発生する可能性があります。・内側にできてしまったイボ痔(痔核・脱肛)のリスク内痔核は、肛門内部のイボ部分が肛門の外へ脱出し、戻らなくなることがあります。症状が軽いと排便を終えれば戻りますが、慢性化すると、イボ部分を指で押し戻す必要があったり、悪化すると、指で押しても戻らなくなる可能性があります。外痔核は、腫れたり、触れると強い痛みを感じたりします。進行が進むと外痔核自体が炎症を起こし、さらに腫れたり、痛みが強まる可能性があります。・切れ痔(裂肛)のリスク切れ痔が治らないまま繰り返すと、傷口や粘膜の損傷部分に生じた裂け目が深くなって炎症が起きます。進行すると潰瘍やポリープができ、肛門が狭くなることがあります。診断の仕方と、診断後の生活について痔は、基本的には肛門科の医師が診療し、診断します。・問診(症状を聞く)・視診(肛門を見る)・触診(肛門にできているイボなどに触れ、症状を確認する)・指診(肛門内部を調べる)妊娠中の痔に関しては、妊婦でも飲める内服薬や塗り薬を健診医が処方し、改善させたり、治したりすることができます。痔の原因が便秘である場合は、食生活の見直しなども必要ですので、妊婦健診の際に健診医に相談しましょう。症状がひどい場合は肛門科での手術で治すことができますが、一般的には妊娠中期ごろ、安定期での施術が良いと言われています。産後の痔の場合は、授乳による水分不足で便秘が起こり、痔の症状が起きていることも原因の一つです。水分をきちんと摂り、食物繊維を多く含む食事を1日3食摂りながら、体調に合わせた軽い運動を行うことも便秘の改善には効果的です。痔の症状がひどい場合は一般的な市販薬でも治すことができますが、市販薬にはステロイドを含むものが多くあります。ステロイドが母乳に影響を与えることはないと考えられていますが、授乳している場合は念のため、かかりつけの産婦人科医に確認しましょう。また症状がひどい場合は、注射療法や手術療法などで治療したり、会陰切開の回復を待って手術することも考えられます。もし診断を受けたら、産前産後の状況に合わせて食生活や生活習慣を見直し、便秘にならないような生活を心掛けましょう。痔にならないために、普段から注意することとは産前産後のママにとって、便秘にならない生活を送ることが痔の一番の予防法です。つわりや体調不良など、妊娠期による体の変化に配慮しながら、できる範囲で取り組んでみましょう。・いつもより多めに水分を摂る→カフェイン量の少ない麦茶やミネラルウォーターを、1日数回に分けてこまめに飲みましょう。・食物繊維の豊富な食べ物を摂る→玄米、芋、こんにゃく、海藻、きのこなどを、1日3食しっかり食べましょう。体重制限などで栄養指導を受けているママの場合は健診医または分娩医に相談しましょう。・トイレへ行く癖をつける→起床後にコップ1杯の水を飲み、胃腸を刺激してからトイレに行く癖をつけることで、便意を感じやすくなることがあります。・湯船につかり、体を温める→体調に合わせながら、シャワーだけではなく湯船にしっかり浸かり、体を温めて血流をよくしましょう。・安定期に入ってから、無理のない程度に運動する→ウォーキングやマタニティスイミング、ストレッチなど、体調や好みに合わせて適度に運動しましょう。働いているママの場合は、デスクワークでも、30分に1回は立ち上がるなど同じ姿勢を保ちすぎない工夫をしましょう。・患部を清潔に保つ→肛門部分はウォシュレットなどで衛生状態をよくしておきましょう。・便意を我慢しない→できる限り、便意を感じたときに排便を行うことが大切です。
2016年04月04日こんにちは。保育士ライターのyossyです。妊娠中や産後に内痔核(いわゆる“イボ痔”)に悩む人は多いものです。症状が症状なだけに、なかなか周囲の人には相談しづらいものですよね。でも、放っておいて内痔核がひどくなると“脱肛”に発展することも……。基本的に、内痔核・脱肛は大きな心配がいらないケースが多いですが、注意点を知っておけば、早期に治したり悪化を食い止められたりすることもあります。ここでは脱肛の症状や原因、対処法を見ていきましょう。●脱肛は、内痔核(イボ痔)が悪化してなるケースが多いそもそも、脱肛(肛門粘膜脱)というのは、肛門や直腸の粘膜が外に出てきてしまう症状のことを言います。高齢が原因でなるケースもありますが、多くの場合は“内痔核”が原因です。内痔核とは、いわゆるイボ痔のこと。肛門にふくらみ(イボのようなもの)ができて、出血や脱出などの症状 があらわれる病気です。一般的には出血して気付く人が多く、その時点で痛みはないことが多いといいます。そして、内痔核の症状が悪化して痔核が大きくなったり、周囲の組織が弱まったりすると“脱肛”になってしまうというわけです。●言わないだけで、多くの人が脱肛を経験している内痔核・脱肛は、肛門に負担をかけすぎることが原因で起こります。妊娠中は胎児による圧迫を受けますし、分娩時にはいきみますよね。そのため、妊産婦はどうしても肛門に負担がかかりがち なのです。友人同士ではあまり話題にしないでしょうが、実は脱肛を経験している人は多いものです。「プレママタウン」の調査によれば、分娩時に脱肛を経験したことがあるという人は8.6%。「意外にいるんだな」と思われたのではないでしょうか。決してあなただけではありませんので、ご安心ください。●まずは医師に相談し、規則正しい生活をでは、脱肛になってしまったらどうすればいいのでしょうか。まず、自分で「イボ痔だ」と思っても、実は他の病気である可能性もあります。医師でなければ判断ができないので、出血があればきちんと受診しましょう。基本的には、内痔核・脱肛は良性疾患なので、手術をしないケースが多い です。内痔核が悪化しないよう、以下の点に気を付けて生活するといいでしょう。・患部を清潔にする・お風呂に入る、服装に気を付けるなどして体を温め、血流を良くする・栄養バランスに気を付けた食生活を送る・適度に運動する・便秘を解消する特に、便秘に悩む妊婦さんは多いものです。便秘が内痔核の原因になっていることも。妊娠中でも飲める便秘薬を処方してもらえることが多いので、悪化する前に早めに相談しておくことをオススメします。痔や脱肛といった症状を相談するのは気が引けるかもしれませんが、根本的な問題を解決せずに放っておくと、どんどん症状が悪化することがあります。多くの妊産婦が通る道 なので、不安に思ったらすぐに病院で相談するといいでしょう。【参考リンク】・脱肛 | プレママタウン()・痔核・脱肛について | 林医院()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年03月16日クラシエ薬品はこのほど「痔」に関する調査結果を明らかにした。同調査は7月16日~17日にかけ、20代~60代の男女1,001名を対象にインターネットで実施したもの。「痔」とは、肛門や肛門周辺に起こる病気のひとつ。代表的な症状には、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(じろう)の3種類がある。厚生労働省「平成23年度 患者調査(傷病分類編)」によると、2011年の痔核(いぼ痔)の患者数は11万6,000人、裂肛(切れ痔)・痔瘻の患者数は2万6,000人と報告されている。まず対象者1,001名に対し、現在、痔に悩んでいるか尋ねたところ、183人が「悩んでいる」と回答した。痔に悩んでいると答えた人に、痔のきっかけ・原因は何だと思うか聞くと、全体の49.2%が「便秘」と回答。2位は「下痢」(27.3%)、3位は「ストレス」(25.7%)となっている。痔になる主な原因としては、「便秘」「下痢」「排便時のいきみ」「座りっぱなしなどによる血行不良」などが挙げられる。特に「便秘」で便が硬くなると排便時に肛門に圧力がかかり、出口が切れて裂肛(切れ痔)を起こす原因にもなるという。また、肛門付近の毛細血管が集まった部分のうっ血は痔核(いぼ痔)につながるとしている。同社では痔の予防として、「バランスの良い食事を心掛ける」「ストレスをためない」「正しい排便習慣を身につける」「水分をこまめに補給する」「辛い食べ物やお酒はほどほどにする」「お風呂にゆっくりつかる」「長時間同じ姿勢を続けない」などを挙げている。
2015年11月11日便秘や下痢のときになってしまう痔(じ)……。事前に防ぎたいけれど、なかなか人には相談しにくいものです。そこで、内科医で大阪府内科医会副会長・泉岡医院院長の泉岡利於(いずおか・としお)先生に、痔(じ)の原因と予防法についてお尋ねしました。■便秘や下痢は肛門に大きな負担がかかる――便秘や下痢のときに痔(じ)になりやすいのは、どうしてでしょうか。泉岡先生痔(じ)は、一言で言うと血流障害、血管のトラブルです。便秘や下痢になると肛門の血流、血管に大きな負担がかかり、痔(じ)になる確率も高くなります。例えば、便秘などで便が硬くなると、排便のときに肛門に圧力がかかり、出口が切れて「きれ痔(じ)(裂肛)」になります。下痢の場合は粘膜に便がたまっている状態なので、普段より肛門が刺激されて細菌感染を起こしやすくなります。また、肛門付近にある静脈叢(じょうみゃくそう)と呼ばれる毛細血管が集まった部分がうっ血してはれ上がり、「いぼ痔(痔核)」になることもあります。■アルコールや香辛料は痔(じ)の大敵――痔(じ)の予防法を教えてください。泉岡先生痔(じ)の症状が出るかどうかは、普段の生活習慣が大きくかかわります。薬や手術で治ったとしても、生活習慣を見直さなければ同じ症状を繰り返してしまいます。薬を使うことも大切ですが、何より「生活習慣を改善すること」が基本となります。また、アルコールや辛い食べ物をとりすぎると下痢や腸の炎症悪化につながることがあります。痔(じ)が気になる人は、過度の飲酒や香辛料の強い食べ物を控えるようにしましょう。ほかに、立ちっぱなし、座りっぱなしなど長時間同じ姿勢でいると肛門に圧力がかかり、血行不良を招くことから痔(じ)になりやすいと言えます。同じ姿勢を避け、血流をよくするために軽い運動やストレッチなどを心がけるようにしましょう。予防の方法を整理すると、次の6つです。痔(じ)予防のための6か条1.便秘や下痢にならないようにする2.適度な運動をする3.大量の飲酒は控える4.辛いものを頻繁にとらない5.立ちっぱなし、座りっぱなしなどの同じ姿勢を続けない6.規則正しい生活をする■痔(じ)と大腸がんでは、血の色が違う――痔(じ)と間違えやすい病気はありますか。泉岡先生痔(じ)というと、「痛い」、「血が出る」といったイメージを浮かべる方も多いのですが、実は出血もなく、痛みもない痔(じ)というものもあります。「ご本人に痛みなどの自覚症状がなく、排便時に突然、大量の血が出た。何か重大な病気かと思いあわてて来院されたが、検査の結果、体の内側にできるいぼ痔(内痔核)だった」というケースもありました。ただ、出血、腫れ、痛みなど、痔(じ)と思うような症状のなかには、大腸のトラブルが原因となって起こっている場合もあります。例えば、肛門からの出血は、「いぼ痔(じ)」や「きれ痔(じ)」のときに多い症状ですが、大腸ポリープや大腸がんの可能性もあります。それらの病気でも肛門からの出血や血便が見られることから、痔(じ)と間違いやすい疾患です。見分ける目安として、血の色があります。痔(じ)は肛門近くで出血するために採血をしたときのような鮮血になります。大腸がんなどのケースは内臓での出血のために暗い赤色になります。――ありがとうございました。痔(じ)を肛門の問題と考えるのではなく、自分の生活の根本的な生活の問題としてとらえることが、完治への近道と言えそうです。監修:泉岡利於氏。医学博士。内科医、大阪府内科医会副会長。医療法人宏久会泉岡医院院長。泉岡医院:大阪市都島区東野田町5-5-8JR/京阪電鉄京橋駅中央出口から徒歩7分TEL:06-6922-0890岩田なつき/ユンブル)【関連リンク】【コラム】ドキドキ、汗、便秘、頭痛……ストレスと疾患の境目は?【コラム】漢方医が教える。便秘プラス「ほかの何か」を治す方法【コラム】からし、ワサビ、ショウガ、ネギ。薬味には「腹やせ」効果が!
2011年12月31日