眠りを変えれば、人生が変わる。最新科学で、極上の睡眠を!今回は、“睡眠のプロ”に驚きの新常識をご紹介していただきます。寝ないと脳も身体ダメージもリフレッシュできない。そもそも睡眠は、人間にとってどうして必要なのだろう。「体を休めるだけなら、単に横になっているだけでもいいはずですよね。そうじゃないのは、眠っている時にしかできないことをしているからです。それは、脳と体と精神のメンテナンス。脳内では、起きている時に得たさまざまな情報を整理するなど、記憶の固定化が行われています」(筑波大学教授・櫻井武先生)一方、体で行われているのは?「免疫力を高める作業です。これにより、風邪などのウイルスから体を守ります。また、寒さや暑さなど外部環境が変わっても、体温や体重が一定に保てるようにと、エネルギー恒常性と呼ばれる機能を調整。さらに睡眠によって、健全な精神も維持されているのです。このように、寝ている間には、人間が健やかに活動をするうえで必要なメンテナンスが、さまざまに行われています」(櫻井先生)睡眠状態、実は夜型でもOK。「朝活」という言葉もあるように、朝型でいたほうが、健康にいいようなイメージもあるけれど…。「人間の体は、『概日時計』と呼ばれる体内時計でコントロールされていて、24時間+10分くらいの周期でリズムを刻んでいます。これによって、起きてから約16時間後に眠気が訪れます。体内時計は、光によってリセットされるため、毎日同じくらいの時間に朝日を浴びて、生活のリズムを整えようという朝型が支持されているのだと思いますが、実はリセットするきっかけは、光なら朝日でなくてもいいんです。たとえば深夜2時に寝て午前9時に起きるという生活でも、毎日そのサイクルなら大丈夫。問題なのは、毎日起きる時間が1時間以上変化してしまうこと。そういった生活の乱れがなく、最初の深いノンレム睡眠もしっかりとれていれば、夜型でも何ら心配はありません」(櫻井先生)寝る前に急に元気になるのは理由がある。夜になると目が冴えて、映画を観たり掃除をしたり、いろいろやりたくなってしまう、という経験がある人もいるのでは?「それも体内時計によるものです。起きてから16時間後くらいに眠くなるとお話ししましたが、その2~3時間前に“眠くならない”という周期に入ります。なぜそうなるのかというと、長い時間起きていると溜まってくる睡眠負債に対抗しようと、体内時計が覚醒の方向に強く働くからでしょう。ただ、元気になったからといって映画を観るなど興奮してしまうことをすると、その数時間後にやってくる眠りのサイクルにスムーズに入れないので我慢を」(櫻井先生)良睡眠はパフォーマンスに明らかに差が出る。質の良い睡眠をとると、日常生活でメリットがいっぱい!「肌の活性には成長ホルモンが必要なので、睡眠がしっかりとれていれば、肌ツヤも良くなるでしょう。健康面では、高血圧や糖尿病などのリスクが低減。また、あまりイライラすることもなく、穏やかな気持ちに」(櫻井先生)そして、明らかに実感できるのは、日々のパフォーマンスの向上。「きちんと眠れた次の日は、記憶力や集中力が上がって仕事がはかどるなど、自分が本来持っている能力を十分に発揮できます。また、反射神経も良くなるので、相手のリアクションに敏感に対応できるでしょう。このように、いい状態で日常生活を送れることが、良睡眠がとれているということの証。自分に最適な睡眠時間やサイクルの目安は、起きている間のパフォーマンスの良し悪しを参考にしてください」(医師・白濱龍太郎先生)櫻井 武先生筑波大学教授。世界トップレベルの研究施設「国際統合睡眠医科学研究機構」副機構長。著書は『睡眠の科学・改訂新版 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか』(講談社)など。白濱龍太郎先生医師。睡眠など専門クリニック「RESM新横浜」院長。著書は『1万人を治療した睡眠の名医が教える 誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』(アスコム)など。※『anan』2017年11月29日号より。写真・中島慶子イラスト・山中玲奈文・保手濱奈美(by anan編集部)
2017年11月22日布団カバーは、毎日の睡眠をより快適なものにするアイテムのひとつ。心地よい眠りを実現する素材が使われていることが多いので、睡眠の質を高めたい方におすすめです。そこで今回は、おすすめの布団カバーを10個ご紹介します。布団カバーで、良質な睡眠を実現しましょう。おすすめはどれ?布団カバーの素材布団カバーにはさまざまな素材が使われています。代表的な素材には綿やポリエステルがあり、前者はさらりとした肌触りが特徴的です。保湿性と耐久性に優れているので、深く快適な眠りを楽しめます。後者は、乾きやすくシワになりにくい性質からお手入れが楽に行えます。このほかにも、布団カバーには熱伝導率が高く肌触りがよいシルクなどが使われています。布団カバーを選ぶ際のおすすめポイント布団カバーのデザインは多種多様。例えば、ワンカラーのシンプルなものやフラワーモチーフのデザインがあしらわれたものなどがあります。そのため、布団カバーを選ぶ際はデザインにも着目することをおすすめします。このほか、布団カバーを使用する季節や人を明確にすることも大切です。例えば、夏に赤ちゃんが使用する布団カバーであれば、吸水性がよく肌にやさしい綿素材のものを選ぶのが望ましいといえます。綿100%!心地よい肌触りがおすすめの布団カバー肌になじみやすい綿を100%使用した日本製の布団カバーです。ソフトでやわらかな肌触りは、綿ならではの特徴。吸湿性と放湿性に優れているので、ムレにくい快適な環境をキープします。長く使い続けられる持ちのよさも、綿の魅力のひとつです。カラーバリエーションはホワイトやグリーンなど全5種類。主張しすぎないワンカラーが、寝室をやさしい印象にしてくれますよ。豊富なデザイン!お手入れのしやすさがおすすめの布団カバーポリエステル混を使用した布団カバーです。綿35%にポリエステル65%を混合したことで、速乾性に優れた布団カバーを実現。洗濯しても乾きやすく、シワになりにくいのが特徴です。YKKファスナーを取り付けているので、着脱がとてもスムーズに行えます。掛け布団カバーは8カ所に紐が付いているため、ズレたり外れたりする心配がありません。デザインは全8種類あり、どれも寝室をかわいらしく演出します。おすすめポイントは抗菌・防ダニ!清潔感にあふれた布団カバー天然繊維100%の綿を使用した布団カバーです。ストレスフリーな心地よい触り心地で、疲れた体を包み込みます。抗菌防臭加工と防ダニ加工が施されているので、清潔な状態をキープすることが可能。メイド・イン・ジャパンならではの質の高さが、快適な睡眠へと誘います。カラーバリエーションは全13種類で、どれもほどよい高級感を演出してくれます。北欧好きにおすすめ!フラワーモチーフの布団カバーモダンかつスタイリッシュなデザインが目を引く布団カバーです。大きくあしらわれたポップな花柄が北欧感を見事に演出しています。素材には綿を使用しているため、さらりとした肌触りを楽しむことができます。サイドのファスナーは全開にできるので、布団の出し入れも楽々。お手入れも手軽に行えます。カラーバリエーションはピンクとイエロー、ブラックの全3種類で、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。ほどよい厚みがおすすめ!オールシーズン使える布団カバー天然素材・コットンを100%使用した布団カバーです。通気性に優れているほか、サラッとした肌触りを楽しむことができます。平織により生地を丈夫に仕上げているので、長く使い続けることができます。お手入れも簡単で、自宅にて丸洗いが可能です。常に清潔さをキープできるのは、うれしいポイントですよね。カラーバリエーションは全10種類で、落ち着いた色合いが多いのが特徴です。デザインがかわいい!女性におすすめの布団カバーフェミニンなデザインが特徴的な布団カバーです。デザインの種類はチェックとラインドット、ストライプ、ドットチェックの全4種類。明るいカラーが取り入れられたデザインが、寝室をパッと華やかに演出します。布団カバーのサイドには全開閉ファスナーが付いており、布団の出し入れをとてもスムーズに行えます。ズレを防止する紐も付いており、使い勝手は抜群です。おすすめポイントは高級感!シックな布団カバー素材に繊維が細かいマイクロフリースを使用した布団カバーです。滑らかな肌触りを楽しむことができます。マイクロフリースは衿と裏面に施されており、就寝時はぽかぽかとした心地よい温かさに包まれます。表面には光沢感のあるチェック柄がプリントされており、ほどよい高級感を演出してくれます。カラーバリエーションはレッドとネイビー、ベージュ、ブラウンの全4種類で、どれも落ち着きのあるシックな色味です。冬用をお求めの方におすすめ!温かさを追求した布団カバートナカイとベア、ボーダーと冬らしいデザインがあしらわれた布団カバーです。軽量でありながら保温性に優れており、羽毛布団との相性も抜群。布団に入った瞬間から、心地よい温かさに包み込まれます。自宅での洗濯が可能なので、お手入れも楽々。素材には起毛しにくいフリース生地を使用しており、しっとりした肌触りを楽しめます。年中快適!タオル地好きにおすすめの布団カバーふわふわ・さらさらな肌触りが特徴的なタオル地を使用した布団カバーです。吸汗・速乾性に優れているので、汗ばむ春や夏の時期には快適な眠りを実現してくれます。秋や冬の時期には、タオル地が布団に入ったときのヒヤッと感を軽減し、心地よい環境を作ってくれます。カラーバリエーションは全10種類で、ブルーやミントなど爽やかなタイプのほか、ブラウンやオリーブなど落ち着いたタイプもあります。肌触り重視の方におすすめ!しっとりとした布団カバー起毛した綿生地を使用した布団カバーです。素材には綿とフラノを使用しており、混合することでマイクロフリースのようなやわらかくしっとりとした肌触りになります。サイドには全開ファスナーが付いているので、お手入れをマメに行うことが可能。常に清潔な状態をキープすることができますよ。カラーバリエーションはピンクとグリーン、イエローの全3種類、デザインはチェックとワンカラーの全2種類です。快適な眠りへの第一歩。おすすめは布団カバー今回は、おすすめの布団カバーを10個ご紹介しました。布団カバーには綿やマイクロフリースなど、心地よい肌触りを実現する素材が多く使われています。これらは吸湿性や放湿性に優れていたり、保温性が高かったりと就寝時の環境を底上げしてくれる作用を持っています。そのため、布団カバーを使用することは快適な眠りを実現するための第一歩といえます。毎日の疲れを癒やす時間をよりよいものにするためにも、ぜひこの機会にお気に入りの布団カバーを探してみてください。布団のアイデアをもっと見る
2017年11月22日アレルギーになりやすい人というのは、他人とどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、アレルギーが起こるメカニズムや体質の改善方法について見てみましょう。アレルギーにかかりやすい人の特徴アレルギーは、どのような人が発症しやすいのか解説します。アレルギーとは身体には、外部から侵入してきた異物を体外へ排出して、身体を守るための免疫機能というものがあります。正常に反応していると、この免疫機能は身体に害を与えることは少ないとされています。ですが、体質によっては免疫機能が特定の物質に過剰な反応を見せてしまうことがあります。そして、それによってさまざまな弊害を受けてしまうことをアレルギーと呼んでいます。アレルギーのメカニズムアレルギーを引き起こす物質のことをアレルゲンといいます。アレルゲンには、食べ物ほこり、ダニ花粉金属などさまざまなものがあります。このアレルゲンが体内に入り込んだときに、アレルゲンを排除するために抗体を作り出します。この抗体をIgE抗体といいます。IgE抗体は、次に再び体内にアレルゲンが入り込んだときに、IgE抗体が肥満細胞と結合して刺激を与えます。それにより肥満細胞からヒスタミンが産生されて、アレルギーの症状が引き起こされます。代表的なアレルギー代表的なアレルギーについては、主に以下があります。アトピー性皮膚炎強いかゆみを発する皮膚湿疹が起こるアレルギーです。湿疹ができる場所は、年齢や個人によってさまざまです。気管支喘息気道が炎症を起こしてしまい、狭くなって、アレルギーによる刺激によって発作が起こる症状です。呼吸困難や喘鳴(ぜいめい)などが特徴とされています。アレルギー性鼻炎鼻の粘膜においてアレルギー反応が起こり、鼻水やくしゃみ、鼻づまりを引き起こすアレルギーです。日本においては、スギ花粉などに悩まされる人が多いとされています。アレルギーにかかりやすい人アレルギーにかかりやすい人の条件として、主に以下のようなことが考えられます。体内でIgE抗体が作られやすい人アトピー素因を持っている人都会に住んでいる疲労やストレスが多い偏食傾向アレルギー体質とはアレルギー体質というのは、アレルギー症状を発症しやすい人のことをいいます。特に、アレルギーになりやすい人の場合、乳幼児から14歳くらいまでに、アトピー性皮膚炎気管支喘息アレルギー性鼻炎などのアレルギーに次々とかかってしまうとされています。そのため、早期に治療をするために早めに医療機関へを受診することが望ましいでしょう。アレルギー体質は治るの?アレルギー体質は治すことができるのでしょうか。アレルギー体質の完治について見てみましょう。完治することはできないアレルギー症状というのは、体質的なものが関係しているとされています。症状が目立たないほど和らいだり、再び発症したりをくりかえすことが多いようです。体内のIgE抗体がなくなることはないため、完治は非常に難しいといわれています。コントロールはできる近年の医療技術の進歩によって、アレルギーの起こる原因などについては、解明されていることが多くなってきました。そのため、アレルギーに悩まされているほとんどの人は、医師の指導の下で症状をコントロールすることができるとされています。そして、日常生活において差し支えのないレベルを維持することができるため、アレルギーでない人と同レベルの生活をすることも難しくありません。アレルギー体質の改善方法アレルギー体質の改善策については、以下のような方法が考えられます。対症療法アトピー性皮膚炎などに悩まされている場合は、対症療法として外用薬であるステロイド薬やかゆみ止めの内服薬が処方されることが多いです。さらに、気管支喘息やアレルギー性鼻炎の場合、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬なども処方されることが多いです。ただし、あくまでも対症療法ですので、根本的な解決とならないことが多いです。体質改善アレルギー体質が促進されていると考えられる場合、疲労をとるストレスを解消する偏食せずバランスよく食事を摂るなどを意識することで、アレルギー症状が緩和される場合があります。アレルゲンの少ない場所に行くアレルギー反応が起こりやすかったり、花粉症に悩まされたりしている場合は、アレルゲンの少ない場所に移動することで症状が緩和されることがあります。たとえば、都会で喘息に悩んでいた人が、空気がきれいな場所に引っ越すと改善されたというケースもあります。どうしても改善されない場合は、アレルゲンが少ない場所へ行くことも方法のひとつとして考えてもいいでしょう。監修:大利昌久
2017年11月20日DECENCIAはこのほど、「睡眠」に関する調査結果を明らかにした。同調査は9月22日~25日、30代~40代の女性480名を対象にインターネットで実施したもの。秋は、夏より良質な睡眠がとれると思うか尋ねたところ、82%が「はい」と回答した。良質な睡眠がとれると感じる季節はいつか尋ねると、「秋(9月~11月)」が最も多く、次いで「春(3月~5月)」、「冬」(12月~2月)、「夏(6月~8月)」となった。睡眠時間は充分であるかという質問に対し、58%が「いいえ」と回答した。睡眠時間が不十分である理由を尋ねたところ、「ストレスを感じている」が40%強で最も多く、次いで「すぐ目が覚めてしまう」「枕などの寝具があわない」「趣味に時間をかけている」「手足の冷えがある」が続いた。平日の睡眠時間について聞くと、「6時間~7時間未満」「5時間~6時間未満」が多かった。総務省の調べによると、男性よりも女性の方が睡眠時間は短く、年々睡眠時間の減少がみられる。30代~40代女性は、厚生労働省推奨睡眠時間(30代:7時間、40代:6.5時間)よりも少なく、睡眠不足であることがわかった。次に睡眠時間による肌状態について調査した。目の下(目頭付近部分)で、充分に睡眠をとった場合(8時間)と睡眠不足(3時間)の場合で比較をしたところ、睡眠不足の場合は、小じわや毛穴が目立つことがわかった。充分に睡眠をとった場合は、キメがあり小じわが目立たない状態となっている。同社によると、良質な睡眠のカギは、睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の分泌を増やすことであるという。トリプトファン(アミノ酸)とビタミンB6を含む肉や魚、大豆製品などを摂取するなど、メラトニンを増やす食事が有効であるとのこと。そのほか、刺激の多い食事や胃に負担をかける食事、明るい寝室など、メラトニンを刺激しない生活習慣も大事だという。
2017年10月13日日本の女性は、世界の中でも最も睡眠時間が短いと言われています。現代社会の中では、仕事や家事、育児に追われ、睡眠時間を確保する事が難しい状況です。睡眠時間が短いとイライラし、心の余裕もなくなってしまいます。女性ホルモンは、ノンレム睡眠(深い睡眠)の時に分泌されます。慢性的な睡眠不足は、ホルモンバランスを崩し、大きな病気につながる要因になります。良質な睡眠をとる事を意識していきましょう。生活リズムを整える月の満ち欠けに呼応する様に、女性の身体も毎月リズムを刻んでいます。出来れば、一日のリズムを自然のリズムと同じ様に過ごしていけると良いでしょう。(夜勤などがある方は、お休みの日に調整しましょう)朝日を浴びる事で、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが生成され、体内時計がリセットされます。寝つきが悪い、早く眠れないという方は、朝の時間を見直し、朝日を浴び、朝食(ごはん、パン+たんぱく質)をしっかり摂り、身体の中から目覚めさせ、体内時計のスイッチを入れましょう。深い睡眠を促すメラトニンというホルモンは、22時~2時に最も分泌されます。また、身体や脳の疲労の回復、免疫力を高める働きのある成長ホルモンも同じ時間帯に最も分泌されます。成長ホルモンは、美肌や老化防止だけでなく、不妊症、肥満の改善にも効果があります。時間帯ではなく入眠後数時間に質の良い睡眠をとる事が大切とも言われれますが、女性はこの時間帯に良質な睡眠をとれるように意識していきたいですね。眠る1時間前から、テレビやスマホなどのブルーライトを浴びないという事も良質な睡眠にとって大切な事です。いろいろな情報が入ってくると頭が活性化してしまいますので、気を付けましょう。食生活夕食を食べ過ぎると睡眠に影響を及ぼすので、食べ過ぎないようにし、寝る2~3時間前には済ませるといいでしょう。~睡眠をコントロールする栄養素~セロトニンの原料である、アミノ酸のトリプトファンやビタミンB6を意識的に摂りましょう。・トリプトファンを含む食材乳製品、豆類、大豆製品、赤身の魚、肉類・ビタミンB6を含む食品種実類、青背魚、米、小麦胚芽、はちみつ・精神の安定を促す食材鶏肉、卵、牛乳、チーズ、小魚、かき、れんこん、蜂蜜、クコの実、なつめ・安眠を促すハーブバジル、ローズマリー、カモミール、パッションフラワー、せり~入眠前の飲食~入眠前にコーヒーや紅茶、緑茶などカフェインを含む飲み物やお酒、水分の摂りすぎは、良質な睡眠を妨げますので、気を付けましょう。眠れない時は、カモミールティーや牛乳にサフランを少量入れ、沸騰直前まで温めたサフランミルク(お好みではちみつ)を飲むと落ち着きます。(リフレッシュしたい時は、豆乳、リラックスしたい時は、牛乳がおすすめです。)入浴ぬるめのお湯に入浴しましょう。後頭部が凝っていると眠りが浅くなるので、バスタブのへりを使用し、首の後ろに温めたタオルを当てると良いでしょう。入浴は寝る1時間前ぐらいに済ませておくと良いでしょう。安眠を促すハーブやアロマを入れて入浴するのもおすすめです。ハーブ20gをティーバックに入れたものや濃い目に淹れたハーブティーをお風呂に入れたり、カモミール、ラベンダー、ネロリ、マージョラムなどのアロマオイル4~5滴を天然塩大さじ2 orバスオイル(植物油)10mlに混ぜて希釈したものを混ぜて入浴すると良いでしょう。※アロマオイルやハーブは、体調や状況により使用を避けた方が良いものもありますので、ご注意下さい。睡眠環境寝ても疲れがとれない方や、朝起きると腰が痛い方は、枕の高さやマットレスなど寝具を見直し、身体に負担のかからないものにしましょう。青色は鎮静作用があり、睡眠の質を上げてくれます。女性は子宮の色であり、温かさを感じさせる淡いピンク色を取り入れるのがおすすめです。冷えが気になる方は、足を冷やさない様にレッグウォーマーを付けると良いでしょう。寝室にアロマを焚いたり、アロマスプレーなどをかけて寝ると良いでしょう。※濃度が強いと逆効果になるので、気を付けましょう。気になる症状が出ている方は、早めに病院を受診すると共に、良質の睡眠をとって心身共に休ませる事を大切にしましょう。早く寝るには、ご家族の協力と理解も必要です。何事も一人で抱えすぎず、ご家族や他の方の力を借りたり、周りの方に大変さを分かちあいましょう。
2017年10月13日上質な睡眠は、健康面はもちろん、美容にとっても非常に大切なこと。たっぷり深い睡眠を取ることで、ダイエット・美肌・美髪など、女性にとって嬉しい効果を感じられるはず。だけど、なんだか眠れない日もありますよね?そんなときは、どんな行動をすると少しでも早く、眠りにつけるのでしょうか?事前準備毎日快適な睡眠を取るためには、“寝る”ための環境を整えることが大切。ベッドに入って「眠れない・・・」なんて思ってその場しのぎの対策をするだけではだめ。まずは、その準備を整えておきましょう。①寝室・ベッドには寝るとき以外長居をしない「寝室は寝る場所」という習慣を、身体と脳に覚えさせることで、スムーズな睡眠に入れます。本来、寝室自体にも眠るとき以外はあまり近寄らないで欲しいのですが、1人暮らしの方は間取り的にむずかしいはず。せめて、ベッドの上は寝るとき以外ゆっくりするのはやめにして!稀に、ベッドの上で勉強や食事をする人がいますが、それは衛生的にも睡眠的にもおすすめできません。②部屋着とパジャマを分けるこちらも、「パジャマ=寝る」と習慣づけることができる、大切な儀式です。また、部屋着はジャージやスウェットという方もいるかもしれませんが、睡眠時は締め付けがなく、肌さわりが優しい素材の衣服がベスト。家で過ごすときと睡眠時の服装は、それぞれの特性によって分けてあげると、より生活がしやすくなります。③ゆっくり湯船に浸かる「湯船に浸かると疲れが取れるし、よく眠れる」と、なんとなく体感で思ったことはないでしょうか。実はこれには理由があるのです。人の体温は1日の中で変化しています。一般に、夕方~夜が最も高く、睡眠中に低下していくのだとか。そして、この低下の傾きが大きいほど、深く眠れると言われています。つまり、入浴で体温を上げることで、その傾きがより大きくなるのです。それ以外にも、湯船に浸かることによるリラックス効果も、上質な睡眠へとつながります。④日中適度な運動をする昼寝をしたり、朝寝坊したりした時には、夜もぐっすり眠れるわけがありませんよね。1日中家にいて、ほぼ動かなかった日も眠れません。だけど、朝から夜まで出かけた日や、疲労が溜まっている日は、即夢の中に入れます。よって、日中適度に運動し、やや身体を疲れさせておくのも、睡眠のためには必要なこと!それでも眠れなときは・・・いくら快適な睡眠に向けた準備を整えても眠れないときもありますよね?そんなときは、これらの行動をしてみて!①心のモヤモヤを解消する眠れない理由は、心に何か悩み事や心配事を抱えているからではないでしょうか。「恋人や友達、家族とケンカをしてしまった」、「仕事で失敗をしてしまった」など、心に引っかかることがあると、なかなか眠りにつけないもの。「明日の起床時間が早くて寝坊しないか不安」、「明日大事な予定があって緊張する」なども、眠りを妨げます。悩みがある場合は、それをノートに書き出してみて。信頼できる相手に電話し、心につかえていることを吐き出すのも良いでしょう(時間と相手を考えないと、迷惑をかけてまた新たな悩みとなるのでご注意を)。翌日以降の心配事に関しては、「上手くいく!」ポジティブなイメージトレーニングを行なって。②スマホの電源もしくは通知をオフ片思いの相手やケンカ中の相手からの連絡を待っていると、ついスマホが気になってしまいますよね。また、先輩やあまり親しくない相手から連絡がくると、返信をしなければならない気分になり、結果眠れなくなってしまうもの。「寝る」と決めたら、スマホの電源はオフしてしまいましょう!もし、電源そのものをオフするのが難しい場合は、せめてSNSの通知だけでも止めるようにしましょう。③“寝る”ことを諦める「眠れない・・・」そう思うとどんどん眠れなくなるし、身体と脳が「ベッド=眠れない場所」と記憶をしてしまっては大変です。そこで、なかなか眠りにつけないときは、寝ることを諦めてベッドから出ましょう。スマホは見ないようにして、「①心のモヤモヤ」の要因がある場合は、心の整理や翌日以降の準備を行なうのもおすすめです。自分がもっともリラックスできるような行動を取るのも良いでしょう。④アロマと音楽で眠気を誘うリラクゼーションサロンやまつげエクステのお店って、60分程度の施術中、狭くて簡易的なベッドにも関わらず爆睡できますよね。記憶をたどると、絶妙な眠気を誘うミュージックがかかり、リラックスできるアロマの香りがしているのを思い出すはず。あのような空間を、自宅のベッドルームでも作ってみて!ヒーリング系の音楽をかけ、自分好みをアロマを焚くだけなのでとれも簡単。たったそれだけで、上質な睡眠へと導いてくれます。
2017年10月12日■むくみが起きるのはなぜ?まずむくみとは何か、から確認したいと思います。むくみの水分の元、実は血液なんです。血液が心臓から動脈を通じて、体の隅々に栄養や酸素を送りますよね。送り先は毛細血管の先っちょで、そこから染み出た血液の成分が内臓や肌に栄養や酸素を届けています。その後、不要なものや余りを静脈が回収します。そのとき、血管に戻れなかった水分が、細胞の周りで留まってしまっている状態。これがむくみの正体です。たとえて言うなら、山手線の東京駅(心臓)を出発して新宿駅(毛細血管)でドバっと降りる人たち。これが動脈から出た栄養や酸素を含む水分。そして、新宿駅(毛細血管)から東京駅(心臓)に戻りたいのに、混んでいて乗れなかったり、荷物が多くて乗り遅れた人たち。これが静脈に回収されなかった水分で、そのままむくみとなってしまうのです。つまり、混雑や乗り遅れを回避できれば、むくまないわけですから、そのメカニズムを知っておきましょう。液体は中味の薄いほうから濃い方へと移動します。血液も同じです。そのため、血液に栄養が足りないと、血管の外へ水分が移動してしまいます。特に血中たんぱくが豊富にあることが大切です。巷で人気の「糖質制限ダイエット」もまさにこの方法を利用し、血液内のたんぱく質量を減らすことなく、むくみにくい体づくりもしているのです。むくませないためにも栄養素はしっかり摂りましょう。■むくみ改善法は、「静脈とリンパの流れを促す」こと先ほどの例で言うなら、新宿駅発の電車の本数や車両数を増やすことで、混雑や大荷物で乗れないむくみの水分を回収しやすくすることができます。回収係の静脈やリンパ管は自力で流れることができないため、少し後押しが必要です。有効な方法は1、重力を使う足を高くして横になり、足元に溜まったむくみの水分を戻りやすくします2、深呼吸をする大きくゆっくり呼吸することにより、肺の下の横隔膜が引き上がり、真空ポンプのようにお腹周りから下半身にかけてのむくみを流してくれます。3、マッサージするリンパは浅いところと深いところの体中くまなく張り巡らされています。そしていずれも大きなリンパ節(脇の下・脚の付け根・鎖骨まわり・膝の裏)で合流します。そこに向かって流すように、気持ち良い強さでマッサージするとよいでしょう。4、筋肉ポンプを使う心臓が動脈を押し出せるのは、拍動という心筋が常に動いているから。むくんでいる場所の筋肉が動くと、静脈とリンパも押し出され、滞りは解消できます。むくみの気になる部位は特に運動してみましょう。5、1日1回はうつ伏せになるむくみが気になる方の多くが、「特に左足がつらい」とおっしゃいます。これも理由があって、内臓はお腹側から順に膀胱・子宮・腸・動脈・静脈と重なっています。猫背など姿勢が悪い状態で長く座っていたり、あお向けで横になったりすると、一番下にある静脈が押しつぶされてしまいます。これはもともと四つ足動物だったのが二足歩行になったので仕方ありません。そのため四つ足動物のようにお腹が下になるような姿勢になれば、一番上が静脈になり、押しつぶされることがありません。シムス位やヨガの四つ足のポーズなどがおすすめです。夏はニュースや天気予報などで、熱中症の危険性を毎日耳にするため、意識的に水分摂取する方が多いはず。でも、暑さも和らぎ、温かい飲み物を欲するまでいかない今の時期は、体内が滞りやすく、むくみが強くなり、代謝が落ちたり冷えやすくなったり……となりがちです。体の中を洗うつもりでたっぷり水分を摂り、余計なものを回収させ、尿と便と汗などにして、体外に出す。これが基本のデトックスであり、ダイエットの下準備になります。本格的に冷えの始まる前に、この習慣を取り入れてみてください。
2017年09月28日ダイエット中は、どのようなタイミングで、どんな風に眠るかが重要です。睡眠中には、ダイエットに効果を発揮する成長ホルモンが多く分泌されるため、いかに深く快適な睡眠を適切な時間でとれるかが、ダイエットを成功させる鍵となります。そこで、ダイエットに効果的な成長ホルモンを分泌させるのに良い快眠方法を7つお伝えします。また併せて、寝る前にしたい5つの痩せるストレッチもご紹介します。1. 1日7時間を目安に睡眠時間が7時間より20分少なくとも多くとも、健康や記憶に悪影響が出てしまうそうです。睡眠不足では、身体が必要としている休息を得られておらず、疲労の蓄積や記憶力の低下、肥満をもたらす危険があります。逆に、眠り過ぎも糖尿病や肥満、心臓疾患にかかりやすくなるというリスクがあるようです。ただし、この結果はあくまで統計的なもので、年齢や日中の過ごし方によって個人差はあるようです。1日7時間から試してみて、自分にとってベストな睡眠時間を見つけるのがいいでしょう。2. 眠りはじめ3時間が勝負適切な時間眠ったとしても、寝心地の悪いソファや床で寝落ちしてしまうのと、きちんとお風呂に入り、心地の良いベッドで眠るのとでは、眠りの質が大きく変わります。ダイエットに効く成長ホルモンは、入眠後最初におとずれる深い睡眠時に、最も多く分泌されると言われています。このタイミングがおおよそ入眠後の3時間にあたり、ここで大切なのが眠りの質です。この時間内で、寝心地が悪く、度々目を覚ましているようだと身体の疲れはとれず、必要なホルモンも十分に分泌されません。短時間しか眠れない時でも、眠りはじめの3時間は大切にしましょう。3. 夜22時〜3時の間には眠りについておくよく、「22:00〜2:00がシンデレラタイム」と言われ、この時間帯の入眠が推奨されますが、その理由は、成長ホルモンの分泌が夜中の2〜3時にピークになるからです。大切なのは2:00〜3:00の間に熟睡していることです。22:00に寝るのは難しいと思いますが、どれだけ遅くとも2:00には眠りについているようにしましょう。4. 食事は早め・軽めがおススメ睡眠中というのは、私たちの意識が休んでいるのと同じように、身体もお休みをとりたい時間です。しかし、胃の中に食べ物が残っていると、身体は休むどころか内臓を動かし、消化し続けねばなりません。就寝前にしっかりと消化を終わらせるために、夕食は少なくとも寝る2時間前には済ませるようにしましょう。また、内臓の負担を軽くするため、軽めに済ませるのもポイントです。5. お風呂は、ぬるめのお湯で20〜30分の入浴入眠には、副交感神経を活性化させリラックスしておくことが必要ですが、熱すぎるお風呂は交感神経を活性化させるため、眠りを促すどころかより目が覚めてしまいます。また、半身浴で長湯をする方も多いですが、長過ぎるお風呂も身体が疲れてしまうため、睡眠にとっては良くないとされています。入浴は思っているよりも体力を使うものです。37〜38℃のぬるめのお湯で20〜30分を目安にしましょう。6. ホットミルクやハーブティーを飲む眠りに入る1時間ほど前からは、リラックスモードに入る準備をします。お風呂あがりに1杯、冷たいビールが飲みたいのはわかりますが、夏でもなるべくホットミルクやハーブティーなど、体内が温まる飲み物を用意しましょう。ゆっくりとお風呂あがりのケアをしながら温かい飲み物を飲むことで、自律神経を落ち着かせ、リラックスすることができます。ただし、カフェインの入った飲み物は避けて下さい。7. 電気やPC・携帯電話を避ける人は日が暮れると身体を休める生きものでしたが、文明の発達で、今では夜でも昼と同じような暮らしができます。ですが、その便利さに甘えていると、身体が本来持っている機能を低下させてしまいます。快眠のためには、就寝1時間前にはTVや蛍光灯などの強い灯りを消して、PC・携帯電話も手放し、ダウンライトや間接照明に切り替えましょう。8.寝る前にベッドの上でストレッチダイエットには、しっかり運動をする、食事の量を減らすなど様々な方法がありますが、その中のひとつにストレッチがあります。筋力トレーニングや有酸素運動に比べてストレッチはリラックス効果も高く、疲れや凝りをほぐすことができるので、寝る前におススメです。①「スワンのポーズ」でお尻のストレッチ うつぶせの姿勢から、肩の下に肘がくるように腕を立て、息を吸いながら上体を少し起こします。両手は広げた状態で床につけましょう。右足の膝を肘と肘の間に置き、つま先を体の左側に伸ばします。この時、左足は後ろに長く伸ばしておきます。そのままの姿勢で吐く息とともにゆっくりと上体を前に倒していきます(前足側のお尻が伸びている感覚があればOKです)吸う息で少し背筋を伸ばすようにし、吐く息で前に倒れるように、少しずつ様子を見ながら3~5分キープします。反対の足も同様におこないます。※両方の骨盤が傾いたり浮いたりしないよう、並行に保つよう意識しましょう。後ろに伸ばしているほうの足の付け根が浮いてしまう場合には、下に毛布などを入れて落ち着く状態を作っておきましょう。前足の膝を右手のほうに近づけて膝の角度を広げるほど、伸びが強くなります。置く膝の位置や足首の位置で効果が変わるので、お尻~太ももにかけて効果が大きいベストな場所を探してみてください。②「かえるのポーズ」で股関節の柔軟性アップ平泳ぎのようなポーズをとります。 四つん這いになり、顔の横で肘をつきます。手で上体を支えるようにして、ゆっくりと息を吐きながら平泳ぎをする時のように、膝の位置を身体の中心から離して横に広げます。そのまま深い呼吸を意識しながら3~5分キープし、浮いている腰が重力によって自然に落ち、膝が中心からさらに離れていくのを感じます。ポーズから戻る時には、息を吸いながら手で上体を支えゆっくりと戻ります。③「ひねりのポーズ」でくびれを作る上半身と下半身を逆方向に、ぐっとひねります。仰向けになり息を吸いながら、右膝を胸に引き寄せます。左足はそのまま伸ばしておきます。息を吐きながら、左手で右足の膝を身体の左側に下ろすようにして身体をひねります。左手はそのまま右膝に添えておいても大丈夫です。右手または両手を肩の高さに広げ、顔は右を向きますそのまま深い呼吸を意識して3~5分キープします。反対も同様におこないます。膝の位置を上げたり下げたりしながら最もウエストが捻られる位置を探します。ベストな位置が見つかったら、余裕があれば膝を伸ばして右手から足先までが遠くなるように足を置きます(身体を中心に右上と左下に引っ張り合うようなイメージです)肩周りがきつい時には、手の位置を腰のほうに下げていきます。そうすることでウエストの捻りに集中できます④「魚のポーズ」で呼吸を深める猫背気味なかたへオススメの、思いっきり胸を開くポーズです。仰向けになり手のひらを下に向け、お尻の下に入れこみます。息を吸いながら、手から肘にかけての前腕でぐっと床を押して上半身を持ち上げます。そのまま頭のてっぺんを床につけるように上を向き、胸を大きく開きます(無理せずにできる範囲でかまいません)10呼吸おこない、来たルートを通りながらゆっくり戻ります。※柔らかめのベッドをお使いのかたや、ポーズを深めにとりたいかたは、ヨガ用のマットなどバランスがとれる場所でおこない、首を傷めないようにしましょう。肘を内側に寄せ合うようにすることで、より胸が開けます。⑤「肩立ち」で首と肩のストレッチ手を腰の下に敷き、息を吸いながらお尻を持ち上げます。初めてポーズをとるかた、この段階で効きを感じるかたは、このまま腰の下に毛布などを敷いて腰を高めの位置でキープしておきましょう。まだ余裕があるなら、そのまま腰を持ち上げ、息を吐きながら手で腰を支えるようにして、足を天井のほうに伸ばします。戻る時には息を吐きながら、背骨をひとつひとつ床につけるように身体を戻していきます。※必ずあごを引いて目線を天井に向け、首を傷めないようにします。 2でも余裕がある方は、そのまま足先を頭の上の床に付けるように下ろしていきます。さらに余裕があれば、腰から手を離し、床で手と手を合わせて握り、床を押すようにしましょう。いかがでしたか?寝る前に、痩せる効果が期待できるストレッチをし、質の良い睡眠をとり、ダイエットを成功させましょう!※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。
2017年09月15日9月3日は“睡眠の日”。毎日しっかり眠れていますか?睡眠の悩みを抱えている人が多いといわれていますが、“睡眠は最高の美容液”といわれるように、眠りの質をあげることは美容にとってもプラスです。そこで今回は、改めて見直したい“睡眠の質をあげるためのコツ”をご紹介します。「睡眠負債」って?最近話題の“睡眠負債”という言葉を知っていますか?アメリカの睡眠のエキスパートたちが提唱する考え方で、不足した睡眠のマイナス分は、借金のように蓄積していくというものです。この負債はこまめに返済する必要があり、睡眠負債は睡眠でしか返済できないと考えられています。しかも、貯金することもできず、ウィークデーは忙しいから週末に寝だめしてチャラ、というわけにもいかないのです。健康のためにも睡眠は大切ですが、女性にとって気になる美容にも睡眠は必須。“睡眠は最高の美容液”といわれるほど、寝ている間にキレイが作られているんです。ぐっすり眠るとキレイになれるのはなぜ?しっかり眠るだけで痩せられる!毎日しっかり質の良い睡眠をとることができると、寝ている間に300kcalを消費するといわれています。1ヶ月に換算すると、約1kg痩せるために必要なエネルギーに相当します。寝ている間に身体を修復する成長ホルモンは“痩せホルモン”ともいわれ、このホルモンが活発になることでカロリーが消費されると考えられています。そのためには、成長ホルモンが活発になる22時から3時の間には寝ていること、眠り始めの3時間にいかに良い睡眠がとれるか、7時間の睡眠時間などが重要だといわれています。寝ている間に肌が再生される成長ホルモンは、細胞の修復や再生を行う働きもあり、お肌のターンオーバーを整えたり、日中傷ついた細胞の修復をしたりしてくれます。しっかり睡眠がとれた翌朝、顔色が良かったりお肌の調子が良かったりするのは、寝ている間に修復されたからなのかもしれませんね。そのため、睡眠不足が積み重なると肌の生まれ変わりが遅れるなど、美肌にとってもマイナスだと考えられます。改めて見直したい“質の良い睡眠”のためのポイントどんな高級なコスメを使うより、しっかり眠ったほうが綺麗になれるともいわれるほど、睡眠は大切です。寝付きが悪い、質の良い睡眠がとれていない気がする人は、こんなことを改めて見直してみましょう。1.食事はなるべく寝る3時間前まで食べてすぐ寝ると、寝ている間も胃腸が働くことになり、身体はフル稼働している状態になってしまいます。質の良い睡眠の妨げになるだけでなく、翌日の胃もたれや、女子ならダイエットも気になりますよね。でも、だからといって空腹のまま寝ても、脳が覚醒して眠れなくなってしまうんだそう。食事は寝る3時間前になるべく済ませましょう。魚、豆、卵などの良質なたんぱく質は、肉や揚げ物に比べて消化に時間がかからず、夕飯におススメです。残業などでどうしても夕飯の時間が遅くなってしまう日は、雑炊など消化の良い物を選びましょう。2.パジャマで寝るなんとなく部屋着でそのまま寝てしまう人もいると思いますが、お気に入りのパジャマを用意してみてはいかがでしょう。パジャマは寝るためのもので、寝ている間の寝返りや寝やすさを考えられて作られています。ジャージなどで寝ている人は、パジャマのほうがぐっすり眠れるかもしれないですよ。また、入眠儀式として“パジャマに着替える”ステップをつくる意味でもおススメです。3.寝る前のリラックスタイムをつくる興奮したままだと眠れないように、ぐっすり眠るためには寝る前にリラックスした時間を過ごすことが必要です。大音量で音楽を聴く、スマホに夢中になるなど、音や光などの刺激からは距離を置き、ゆっくり本を読んだり、ストレッチをしたりしてみてはいかがでしょう。4.ぬるめの入浴人間の体は、眠たくなると体温が下がり、眠っている間はもう少し下がります。そのため、寝る前に入浴をして一旦体を温めることで、体温が下がって眠りやすくなります。ポイントは、体を温め過ぎないこと。熱すぎない、ぬるめのお湯に15分以内浸かるのがおススメです。5.眠りやすい温度・湿度にする快適に眠れる室温の目安として、夏は25℃、冬は15℃、湿度50%といわれています。季節によってはエアコンをかけたまま寝る時もありますが、冷やし過ぎない、暖め過ぎないように気をつけましょう。また、肌の潤いのために加湿しすぎている人は注意。空気がしっとりするほど加湿する人もいますが、湿度が高すぎても寝苦しくなり、睡眠の質が低下する原因になってしまいます。睡眠を最高の美容液にするために、この機会に自分の睡眠を見直してみてはいかがでしょう。参考にしてくださいね。
2017年09月02日■白髪になるメカニズムはじめて白髪を発見したときのショックといったら……。しかも、分け目付近の白髪は他人に発見されやすいため、より気になってしまうのではないでしょうか。そもそも白髪は誰にでも起こり得る、ごく自然な老化現象です。完全に防ぐことはできません。しかし、近年では遺伝的な要素以外でも、無理なダイエットや慢性的な睡眠不足などによって白髪が増えてしまうことがあるといわれています。増えてしまった白髪の場合、正しい対策を行うことで、その後の白髪を予防・改善できます。白髪対策のためには、まずは白髪のメカニズムを理解することから始めましょう。白髪とは「メラニン色素」を持たない髪のこと私たちの髪色はそれぞれが持つ「メラニン色素」によって決まっています。メラニン色素には、黒色メラニンとも呼ばれる赤みを強く持つ「ユーメラニン」と、黄色メラニンとも呼ばれる「フェオメラニン」からできています。「ユーメラニン」を多く含む髪色は暗く、「フェオメラニン」を多く含む髪色は明るくなります。日本人の多くは「ユーメラニン」がメインの髪色です。つまり、白髪とは、そのどちらの色素も持たない髪のこと。白髪は酵素「チロシナーゼ」の量や働きと深く関係それではなぜ、白髪ができてしまうのでしょうか。そもそも髪は作られてすぐの段階では白い毛です。髪が生えていく過程でメラニン色素が混ざることで、色がついて生えてきます。このメラニン色素を持たないまま生えてきた毛が、白髪と呼ばれるもの。髪のメラニン色素は「メラノサイト」という、毛根付近にある細胞で作られています。ただ、メラニン色素が作られるには、メラノサイトがあるだけでは不十分で、「チロシナーゼ」といわれる酵素の働きが必要になります。白髪の発生は、このチロシナーゼの量や働きに深く関係があるといわれています。老化により、酵素「チロシナーゼ」は減少する前述したメラニン色素を作るときに必要な酵素「チロシナーゼ」は、加齢とともに体内から減っていきます。そうなると、どれだけメラノサイト細胞が健康なままであったとしても、メラニン色素をスムーズに作り出せなくなってしまいます。最も一般的な老化による白髪はこのチロシナーゼが減少し、十分に働かないことで起こるものであり、いわゆる若白髪がある人は、主に他の原因があると考えられています。■遺伝だけではない?白髪になってしまう原因昔から、白髪は「遺伝するものだから仕方がない」といわれてきました。確かに遺伝的要素は外せない原因のひとつですが、実際にはさまざまな要因が重なっているとされ、遺伝だけで諦めてしまうのは早合点かもしれません。ダイエットなどによる栄養の偏り白髪には食生活も大きく関わってきます。健やかな髪にはミネラルやビタミン、アミノ酸、タンパク質などが欠かせません。この中でも特にミネラルはチロシナーゼが働くためには欠かせない要素です。偏った食生活や急なダイエットなどで栄養分が十分に行き渡らないと年齢に関係なく、白髪ができる原因になります。生活習慣の乱れやストレス不規則な生活や、喫煙、睡眠不足、ストレスなどは、自律神経のバランスを乱してしまいます。自律神経は成長ホルモンの分泌や全身の血行などをコントロールしていて、ここが乱れると新陳代謝や血行が悪くなり、白髪の原因となってしまうことも。メラノサイトは神経細胞に似た性質を持っているため、ストレスがかかっていると正常な働きがされず、これも白髪ができる原因となります。薬の副作用など胃腸の疾患や甲状腺の疾患といった一部の病気でも、白髪が増える場合があります。また、さまざまな薬の副作用で白髪になる、なんてことも起こり得ます。短期間で急に白髪が増えた場合には、このケースに該当する可能性があります。必要がありそうならばただの白髪と侮らず、医師の診断も必要です。■白髪のケアは体の内側から!ここまで白髪のメカニズムについて紹介してきましたが、そもそもの解決策はないのでしょうか?やはり、髪は体の内側から生えてくるもの。そのケアには体の中からの改善が必要不可欠です。髪は血液から作られている髪の主成分はたんぱく質ですが、さらに元となっているのは血液です。体内のさまざまな細胞は、血液から栄養をもらいながら、成長しています。もちろん髪の毛も細胞でできているため、作られる際には血液が使われます。しかし、髪の毛は内臓などに比べて、命にかかわるほど大切なものではないので、栄養が届くのが、かなり後回しになっています。さまざまな細胞の修復などに血液の栄養が使われた後、最後の余った血液で髪は作られるのです。細胞に栄養価の高い血液を送る白髪は、まず血液中の栄養が足りなくなることから始まります。血液の栄養が足りなくなれば、メラノサイトまで栄養が行き届かなくなり、色をつける指令が出なくなってしまいます。白髪をもう一度色素のある髪に戻すためには、メラノサイトまで質のいい栄養を運び、細胞の働きを元気にしてあげることが重要です。そのためにはやはり、偏った食生活の改善、質の良い睡眠、細かな生活習慣を改善することから始まります。そんなに簡単に白髪が減るの?と思われるかもしれませんが、基本的なことがどれだけできているかが問われます。良質な食事・睡眠・運動。これらは、健康な体を作り上げる上で、とても大切な要素です。忙しさなどからつい忘れていた、当たり前だけど大事なことをしっかり見直すことで、新たにできる白髪の予防策になります。良質な栄養素を食生活からしっかりメラノサイトを若々しく元気にするために、栄養価たっぷりの野菜や、ミネラルの多い海藻類、良質なたんぱく質が摂れる豆類など、バランスのとれた食事が大切です。頭皮の細胞にも栄養素をきちんと届けることができます。白髪の改善は、食事の改善から始まることは間違いありません!質の良い睡眠を体中の細胞は約1年間でほとんどが生まれ変わっているといわれています。古い細胞を排泄し、新しい細胞を作ることで体をフレッシュに保っています。そのターンオーバーが活発に行われているのが睡眠中です。7時間前後の睡眠をコンスタントにとり、睡眠前にはきちんとシャンプーなどを済ませた上で、頭皮環境を清潔で血行の良い状態に保つことも大切です。適度な運動で全身の血流アップ睡眠がしっかり取れたら運動も大切です。大人になるとついつい運動不足になりがちです。ウォーキングや水泳、ストレッチなど体を大きく使って運動をすることで、筋肉のポンプ作用から、血流が良くなり、良質な血液が多く、メラノサイトに行き届くようになります。色素を作ることをやめてしまったメラノサイトに再アプローチして、黒髪に戻していくためには運動も大切な要素です。■これ以上白髪を増やしたくないなら、日々のケアはマストここまで白髪が作られるメカニズムについて説明してきました。遺伝的な要素は当然あるわけですが、日々の心がけで肌と同じく若々しく保つこともできると思います。規則正しくストレスを溜めない生活栄養バランスに気をつけたバランスの良い食事運動する時間を設け、全身の血流を良くすることで血液から栄養を届ける。頭皮のマッサージなどによって頭皮の血流もアップ色素を作る細胞を活性化させることで、新たな白髪の発生を抑制する効果があります。まだまだ諦めずに日々のケアを続けることが大切です。
2017年08月29日<ドクターズインタビュー>睡眠中に叫んだり暴れたりする症状がみられるレム睡眠行動障害という疾患があります。疾患の特徴やその治療法について東京女子医科大学病院睡眠科の鈴木真由美先生にお話をうかがいました。【鈴木真由美先生】東京女子医科大学病院睡眠科 レム睡眠行動障害とは?睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類があります。レム睡眠のときには身体の筋肉が弛緩してまったく動きません。もしそこで起こされたとしても、いわゆる金縛りの状態になっているのがレム睡眠です。ところが、レム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder; RBD)の場合には、その時見ている夢の内容に応じて、身体を動かしたり大声を出したりします。夢の内容はほとんどが悪夢で、たとえば大量の虫や象に襲われるなど非現実的な夢や、泥棒に襲われたり、昔の上司との口論など現実に近いものもあります。レム睡眠行動障害は、年の単位で症状が出現してくることが多いです。まず、悪夢を見るようになり、その後夢の内容に応じて声を出すようになり、そのうちに夢と一致して手や足を動かす(多くは夢の相手と戦ったり、追い払うしぐさをする)ようになります。さらにエスカレートすると隣で寝ているベッドパートナーに手が当たったり、ベッド柵などに手をぶつけて傷めてしまうこともあります。あるいはベッドから転落したり、壁にぶつかってけがをするということもあります。一緒に寝ていた奥様が「あなた、どうしたの」と訊いてみると、「こんな夢を見ていたんだ」と話した内容から、夢の中と同じ行動をしていたということがわかって、これはおかしいということで睡眠科へ来られるというのがひとつの典型例です。レム睡眠行動障害とパーキンソン病など脳の変性疾患との関係レム睡眠行動障害は脳の変性疾患(レビー小体型認知症やパーキンソン病、多系統萎縮症など)の一部分症状、もしくはそれに移行する前駆症状ではないかと捉えられています。実際にレム睡眠行動障害が見つかった方は、その後10年ほど経過するとこれらの神経変性疾患に移行していく割合が一般の方に比べると多いことは事実です。私が、レム睡眠行動障害の方に必ず確認するのは、嗅覚障害がないかということです。嗅覚障害はパーキンソン病などの非運動症状の中でも早くからみられる症状なので、嗅覚障害とレム睡眠行動障害の両方があるとパーキンソン病などのごく初期もしくはパーキンソン病などに進展する可能性が考えられます。その場合には同じ大学病院の中にある神経内科と連携して診てもらうようにしています。東京女子医科大学病院では、他の診療科との間でも同じ電子カルテの中でデータを共有することができます。たとえば脳のMRIなどの場合、私が検査を依頼した結果について、神経内科医が見ることができますし、逆に神経内科医がもう少し高度な脳の機能についても調べてみた場合も、私がそのデータを見られるという形になります。睡眠医療と神経内科領域の連携で対応難病であるパーキンソン病は高齢化にともなってますます増え、レビー小体型認知症もアルツハイマー病の次に多い認知症となっています。睡眠医療と神経内科領域がタイアップして診療を行うことで、日本の高齢社会で大きな課題となる疾患を将来的に予防できるようになるかもしれません。話がずれますが、睡眠領域はいくつもの診療科にまたがっているため、神経内科領域との連携だけではなくいろいろな診療科との連携が必要です。睡眠時無呼吸であれば呼吸器内科や循環器内科も関係してきます。また、うつによる不眠であれば精神科に紹介する必要があります。不眠の原因が鼻づまりなどであれば耳鼻科、マウスピースを作るときには口腔外科と、さまざまな診療科との連携が必要です。レム睡眠行動障害の治療法は?まず、患者や家族に病態を十分理解させ、暴力的行為がもとで家族関係が悪化するのを防ぐことが重要です。ついで、患者自身や配偶者など同室家族に対する傷害を減らすよう寝室の環境調整をします。レム睡眠行動障害と診断されたからといって、患者さん全員に治療が必要なわけではありません。症状出現の頻度が少ない場合、実はそれがレム睡眠行動障害という病気のせいだということがわかると、それだけで安心されて案外落ち着くこともあります。また、仕事のストレスが誘引になっているという方もいます。忙しく働いていたビジネスマンの方たちで、退職したと同時にレム睡眠行動障害が現れなくなったという方もいらっしゃいます。頻繁に悪夢を見、大暴れするなど、症状出現頻度が高い場合、薬物治療を行います。クロナゼパムが有効です。頻度が少なくても継続的にフォローするご本人が通院の必要性を感じなくなっても、年1回程度は来ていただくようにしています。最初脳のMRIを撮らせていただき、前回から、症状出現頻度など変わりないか、神経変性疾患の兆候が出てきていないかなどをチェックしています。レム睡眠行動障害はない方に比べれば、脳の変性疾患を将来発症する率が高いということを認識していただく必要はありますが、兆候が見つかった場合には早めに治療をスタートできるという面で、ある程度安心感につながっているのではないかと考えます。
2017年08月29日睡眠不足と肌あれの関係ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社は睡眠不足と肌あれの因果関係を解明し、睡眠不足で荒れた肌を健やかにするスキンケア製剤を開発した。同グループのディセンシア(decencia)が623名の30~40代女性を対象に行った調査から、全体の93%が睡眠不足による肌あれに悩んでいることがわかった。しかし、その原因は明らかではなかった。肌を守る機能に必要な構造今回、同社は、肌のバリア機能には角層のバスケットウィーブ構造が必要で、睡眠不足がこれを損なうことを発見した。バリア機能は体内の水分を外に逃がさず、雑菌や乾燥などの外部刺激からも肌を守ってくれる。健やかな状態の角層は上下の細胞同士がカゴ(バスケット)の目のように離れている。その空間にセラミドなどの細胞間脂質が満たされると、バリア機能が効果的に働く。バスケットウィーブ構造の形成を促進するには、角層細胞同士を接着させるタンパク質(コルネオデスモゾーム)の分解が必要になる。同社はこの成果をもとに、バスケットウィーブ構造の形成を助けるスキンケア製剤を見出した。このスキンケア製剤は特定の条件をもつもので、これを活用した化粧品の発売を2017年の秋に予定している。(画像はプレスリリースより)【参考】※ポーラ化成工業株式会社ニュースリリース
2017年07月17日くせ毛は、種類や対策法によっては改善できるかもしれません。ここでは、くせ毛の原因や改善法などについて見てみましょう。くせ毛の原因くせ毛の原因について詳しく見てみましょう。髪の悩み髪の悩みで多いのは、くせ毛や薄毛、剛毛、そして細毛などです。中でも、くせ毛に悩んでいる人は非常に多いといわれています。くせ毛には、個人差があるものの、くせ毛になる人のほとんどはその度合が強いと感じている傾向があるようです。くせ毛は遺伝か自分の身内を眺めていると、似たような髪質が多いような気がすることがあります。日本人は、直毛であるというイメージがありますが、ある報告によると、およそ9割の日本人がくせ毛だというデータもあるようです。特に波状毛と呼ばれる、波打ったような髪質が日本人の中でもっとも多いといわれています。波状毛には、ウェーブが大きい場合と小さい場合があります。普段、なかなか髪がまとまらないと悩んでいる場合は、波状毛であることが多いでしょう。くせ毛というのは、ほとんどが遺伝によって出ると考えられています。両親のどちらかがくせ毛である場合、およそ7割の確率でくせ毛になるという報告があります。また、親がくせ毛でなくても歴史をさかのぼっていく過程で、くせ毛の人がいる場合は、発現する可能性があります。さらに、くせ毛は優性遺伝であるため、発現しやすいともいわれています。そのほかの原因であることもくせ毛は、遺伝以外が原因となっていることもあります。たとえば、ホルモンバランスが変化してしまったり、ダイエットやストレスなどが要因になったりすることが多いようです。また、近年増えているといわれている原因が、シャンプーやトリートメント、スタイリング剤の成分に含まれている添加物やコーティング剤によるといわれています。添加物やコーティング剤が毛穴の中に詰まってしまい、髪が成長していく過程で邪魔をして結果として髪が曲がって伸びていき、くせ毛になるようです。くせ毛対策シャンプー方法くせ毛を改善させるためには、正しいシャンプー法を身につける必要があるといわれています。ブラッシングシャンプー前に、ブラッシングをしておくことで、汚れを浮かすことができたり、絡まった髪をほどくことができ泡立ちやすくなるようです。ただし、ブラッシングをする際には頭皮を強くこすってしまうと傷つきやすくなりますので気をつけるようにしましょう。シャンプーの仕方シャンプーをする際には次のことに気をつけるようにしましょう。シャンプーをする前に水だけで汚れなどを洗い落とします。この時に、頭皮をマッサージするように丁寧に洗います。シャンプーをしっかり泡立てて、頭皮を傷つけないように洗います。すすぎをする際には、洗髪したときの倍の時間をかけて洗い流すようにする。毛穴の汚れをシャンプーで落とすことはもちろんのこと、洗った後のシャンプーの成分が毛穴に残らないようにしっかりとすすぐことが大切だといわれています。ドライヤーの当て方にもひと工夫くせ毛を改善させるためには、ドライヤーの仕方も重要です。くせ毛は水分の影響を受けやすいくせ毛の場合、髪の内部のタンパク質線維が不均一につまっていることが原因であることがあります。通常であれば複数のタンパク質が均質に含まれており直毛になるのですが、タンパク質が不均一であることから水分バランスが崩れてうねりが引き起こされやすくなるようです。水分をしっかり飛ばすくせ毛の髪をドライヤーする場合は、髪の斜め上から頭皮と適度な距離を保ちながら熱を当てて、髪の水分が無くなるまで乾かすとよいでしょう。そうすることで、キューティクルがしっかりと閉じて、サラサラになりやすいようです。くせ毛を改善する生活習慣後天的にくせ毛になった場合は、生活習慣が影響していることがあります。生活習慣の改善健康に悪い影響を及ぼす生活習慣になっている場合には、そのほとんどが髪にも悪いといわれています。特に次のような生活習慣をしている場合は、改善をする努力が必要であるといえるでしょう。脂っこいものを食べる食生活が多いストレスを感じやすい生活睡眠不足運動不足これらの生活習慣は、くせ毛以外にも体に悪影響を及ぼしている可能性が高いです。できる限り不健康な生活環境をなくしていくようにしましょう。これらの生活習慣を改善しても、くせ毛が治らない場合は、そのほかの要因を考えながら対応されていくとよいでしょう。監修:馬渕知子
2017年05月04日アトピーになりやすい人はアトピー素因を持つことが特徴とされています。皮膚を清潔に保ち、保護や保湿をすることに加え、食事を見直すことで改善が見込めるといわれています。アトピーを改善する食事や皮膚への対策について見てみましょう。アトピーになりやすい人の特徴アトピーになりやすい人の大きな特徴として、アトピー素因を持つことがあげられます。アトピー素因とは、家族や本人にアレルギー皮膚炎や気管支喘息、アレルギー性結膜炎の既往歴があることや、両親にアトピー性皮膚炎の既往歴があるなどの遺伝的要素を持つこと、IgE 抗体を生成しやすい要素を指すといわれています。IgE 抗体とは、アレルゲンと結合することによって、肥満細胞から炎症を生じさせる化学伝達物質を放出させてアレルギー反応を発症させるタンパク質とされています。アトピーを改善する食事アトピーの改善には、油の摂り方が重要と考えられ、摂取する油の種類に注意が必要です。アトピーに影響をおよぼす油や食品には以下のものがあります。αリノレン酸αリノレン酸を多く含む食品には、えごまなどの野菜や果物、青魚や海草類などがあります。油では、あまに油やエゴマ油、しそ油などがあり、αリノレン酸の油にはアトピー抑制効果を持つと考えられます。また、DHAやEPAのサプリを摂取することも、アトピー性疾患の改善に効果があるとされています。オレイン酸調理油にはアトピー性疾患において中立で酸化しにくい、オレイン酸を含有しているオリーブオイルを使用しましょう。しかし、オリーブオイルの加熱使用にはアトピー性疾患を悪化させるトランス脂肪酸が発生することがあるため天ぷらなどの揚げ物での調理は控えて、できるだけ少なめに使用することをおすすめします。動物性の食品魚魚に含まれるEPAやDHAはアトピー喘息の抑制や改善効果があると考えられます。特に、EPAの摂取によってアトピー性の疾患の予防や改善に期待が持てます。EPA、DHAの作用アトピー性皮膚炎や喘息、花粉症などの抑制や脳の活性化、血液さらさら効果、脳血栓や動脈硬化の予防、コレステロール低下作用などが考えられます。EPA、DHAを多く含む魚は主に青魚であり、いわしやサバ、アジなどがあります。玄米アトピー性の疾患の改善や予防効果が期待できる主食として玄米があげられます。玄米は体内の酵素を豊富にすることや白米よりもマグネシウムは6倍、ナイアシンは14倍多く含まれておりアトピー性疾患の予防や改善に有効であると考えられます。アトピーを改善するために避けたい食事リノール酸必須脂肪酸であるリノール酸は、大豆油、コーン油、ベニ花油などに含まれています。酸化しやすくアトピー性疾患を悪化させる危険性もあるため調理油としての使用は控えましょう。リノール酸は、通常の食事で不足になることはなく、必要量の約6倍摂っているといわれます。マーガリンマーガリンは、化学溶解剤のヘキサンによって抽出されてトランス脂肪酸が大量に含有される油に水素を添加し、固体化させた消化に悪く身体にとって危険な油と考えられます。欧米諸国では、マーガリンは毒物の扱いを受けており、食べ続けることでアトピー性皮膚炎や喘息の発症が悪化する可能性があります。また、最近の研究において、トランス脂肪酸はアトピーを含むアレルギー性の疾患だけでなくさまざまな健康被害への関与が明らかになっています。動物性の食品肉肉に含まれるアラキドン酸には、アトピー性皮膚炎や喘息を悪化させるといわれています。アトピーの改善策アトピー性皮膚炎の改善策として、皮膚を清潔に保ちスキンケアなどで保湿することによって皮膚の機能異常を正すことが大切です。毎日の入浴やシャワーで皮膚を清潔に保つ強くこすらないように気をつけて、汗や汚れをすみやかに落としましょう。清潔といっても、石けんの使用する程度で十分とされています。消毒薬などによる清潔と誤解しないようにしましょう。皮膚に付着しているさまざまな物質や真菌、細菌などを取り除くためにも入浴やシャワーは有効とされています。石けんやシャンプーは洗浄力の強いものは避け、洗い残しのないように十分にすすぐことが大切です。しかし、タオルなどでゴシゴシと擦りながら洗うことは皮膚を刺激するため控えましょう。また、高い温度のお湯はかゆみを誘発することがあるので避け、入浴後にほてりを生じさせるような入浴剤や沐浴剤を使用しないように心がけましょう。肌の保湿や保護皮膚の保湿や保護を目的とした外用薬は皮膚の乾燥を防止することに有効とされています。必要に応じて入浴やシャワーの後に塗布しましょう。その際の外用薬は使用感が好みのものを選んでも構いませんが、製品によって接触性皮膚炎を引き起こすことも考えられるため、症状の経過を注意し観察しながら使うことが大切です。また、軽い皮膚炎は、保湿や保護を目的とした外用薬の使用だけでも改善することがあります。その他の改善策新しい肌着を着用するときは、使用する前に洗濯をしましょう。洗濯の際の洗剤はできるかぎり界面活性剤の含有率が低いものを使用しましょう。患部を掻かないように短く爪を保つことや、包帯や手袋などで保護することも有用だと考えられます。また、適温や適湿などの室内環境を整えることもアトピー性皮膚炎の改善に大切な要素といえるでしょう。監修:小谷和弘
2017年05月01日【2017年4月23日更新】<ドクターズインタビュー>ストレス社会の現代では、不眠など睡眠に関する症状が他の精神的な症状の一部として現れていることも少なくありません。精神科領域の病気や睡眠障害を幅広く専門的に診断・治療している新橋スリープ・メンタルクリニック院長の佐藤幹先生に、ストレスとうつ病、不眠症の関係、特に職場のメンタルヘルスと不眠の問題についてお話をうかがいました。【佐藤 幹(さとうみき)先生】新橋スリープ・メンタルクリニック院長東京慈恵会医科大学付属病院本院精神神経科外来非常勤勤務睡眠障害を中心に精神科領域全般における診療を行なう。睡眠学を専門とし、過眠症(ナルコレプシー等)、不眠症、睡眠時無呼吸症候群、時差ぼけなどの研究を行う。特に不眠症に関しては認知行動療法を取り入れた治療法を研究。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医日本睡眠学会認定医不眠が「うつ病」のリスクとなるストレス性障害は、精神医学的には適応障害といいます。その症状のひとつに不眠があります。原因のストレスがなくなれば睡眠がよくなる方もいますが、不眠だけが残る方たちもいます。また、ストレスがなくなってうつ症状はよくなっても、不眠症状だけが残る方たちもいます。そういう方たちは再びうつ病になりやすいといわれています。つまり、不眠症がうつ病を再発させるリスクファクターになるということです。ストレス性障害では、まずストレスの原因をはっきりさせる必要があります。ストレスの原因が明確な場合、例えば、上司との関係など職場の人間関係でうつ状態になっている方のケースは、配属を変えてもらうことが、症状を改善するためのひとつの選択肢になります。症状がうつ病もしくは適応障害の診断基準を満たした上で、患者さん本人が仕事を休みたいと思っている場合は、自宅静養することをお勧めしています。うつ症状が軽度であれば、仕事をしばらく休むだけで症状が改善し、抗うつ剤や睡眠薬などの薬を使わずに済むことがよくあります。ところが、もし休まずにうつ状態のまま会社に行き続けると、結果的に抗うつ剤などの薬が必要になるケースが多くみられます。いったん抗うつ剤を使い始めると、ある程度継続して抗うつ剤を使って行く必要があります。脳の機能が低下すると、主観的に頭が働かなくなって回転が悪くなったような感じがします。この症状をインヒビション(inhibition:抑制制止症状)といいます。たとえばメールがすぐ返せなくなる、簡単な指示が理解できない、などといったことが起こります。また、仕事中だけではなく、家でTVを観ていても内容が頭に入ってこないといったこともそのひとつです。これらはうつ病の兆候でもあります。「適応障害」と「うつ病」の違いは?inhibition(抑制)は、かつては「適応障害」ではなく、内因性のいわゆる「うつ病」だと捉えられていました。しかし、現在は必ずしもそうではないと考えられています。ストレスが強くかかって頭が働かなくなり、うつが疑われるようなケースでも、実際に仕事を休んで一週間もすると改善する方がいらっしゃいます。その場合はうつ病ではないと考えられるのです。臨床の現場では「適応障害」と「うつ病」の線引きは、難しいケースも少なくありません。例えば、24時間ずっと落ち込んでいるかどうか、ということは「うつ病」のひとつの目安になります。ほとんどのストレス性障害の場合は家に帰ればリラックスできるので、そのような場合はうつ病とは診断しません。しかし、ストレスが強すぎて家でもずっと仕事のことを考えて落ち込んでいるようであれば、適応障害も訴えによってうつ病に見えてしまいます。適応障害とうつ病が連続した病態なのか、二つの疾患を区別すべきなのか、現在の診断基準だけを元に考えると明確な線引きが困難になります。治療経過の中で、時間をかけて複合的に診断をつけてゆくことが必要です。「適応障害」は誰でもなりうるものです。たとえば恋人に振られるなど、今の状況に適応できず気持ちがついていかなくて予想を超えて落ち込んでいる、というのが「適応障害」です。ただし、その中でもうつ病の遺伝負因(いでんふいん)がある方、つまり脳の脆弱性を持っている方はうつ病に移行していくこともあります。内因性の「うつ病」の場合には、それまで楽しい気分であってもいきなり脳にスイッチが入ったように落ち込み、状況が良くなっても落ち込んだままの状態が続きます。クリニックに来られる方の多くは非常に多忙で時間がない方たちなので、いったん仕事を休むとそれだけでよくなる適応障害のことが多い傾向があります。しかし、何回も気分の落ち込みを繰り返している方、若い頃からうつ症状を認める方は、うつ病の可能性があります。また、少し判断が難しいケースとしては躁うつ病(双極性障害)のうつ状態である可能性もあります。そのため、うつ状態だけでなく躁状態があるかどうかの確認も必要です。こういったことをしっかりと見極めていかなくてはならないため、初診ではすぐに診断を決められないことも少なくありません。「うつ病」と不眠は切っても切れない関係脳にストレスがかかると生理的には覚醒度が上がるため、多くの例では不眠がつきまとうことになります。しかし、最近はうつ病で過眠を訴えて来る方もいらっしゃいます。精神的なストレスが、様々な形で睡眠の異常として表現されるのです。精神的な疾患がある場合には、睡眠だけを取り出してよくするということはできません。脳の状態全体をよくしていき、日中からのストレスを取り除くことによってようやく夜眠れるようになります。あるいは夜の睡眠をよくすることによって日中のストレスを少なくしていくことにもつながります。睡眠薬を上手に使い、夜にゆっくり休むことができると、日中の抑うつ気分も少なくなります。そのため、うつ状態の時には、睡眠薬は積極的に使うことが推奨されています。不眠とうつ病の関係についてはさまざまな方向から研究されています。たとえば不眠があるとうつ病がどれくらい再発するか、その逆にうつ病がよくなって不眠が残っていない人はどれくらいうつ病が再発していないか、また不眠が最初にあってうつ病になる人がどのくらいいるのか、といったことについて検討されています。今のところまだ結論は出ていませんが、どうやら不眠とうつ病は互いに移行するものだと考えられています。つまり、不眠があってもうつ病になるし、うつ病があっても不眠になりやすいということです。ビジネスマンの不眠には職場のサポートが大切ビジネスマンの方も含め、不眠で悩んでいる方にとっては、周囲からのサポートがとても重要です。会社から仕事を休んでもいいと言ってもらえたり、医療機関から診断書を出してもらえたりすると、患者さんはそれだけで楽になります。当院では、患者さんは会社のほうから病院に行って来てくださいといわれることも多く、ご本人がひとりで悩んで診断書をもらいに来るというようなケースはむしろ少ないです。最近では、職場のメンタルヘルスチェックをきっかけに受診をすすめられることもあるようで、紹介状にもメンタルヘルスチェックの結果について触れられていることがあります。単なる不眠ではなく、自分で何かおかしいと気づくきっかけには次のようなものが挙げられます。仕事上のミスが増えている遅刻が増えてきた仕事中に寝てしまうぼんやりしているしかし、自分で異変に気付かないうちに、症状が悪化していく方も少なくありません。若い方の場合は自分から不調を訴えて来ることが比較的多いのですが、年齢的に上の世代になるとなかなか自分からは言い出せず、むしろ周りから言われて病院に来ることが多くなります。キャパシティのある会社ならば「仕事を休みなさい」と言えるかもしれませんが、ある程度無理をしても仕事をしてもらわなければならない状況の会社も多いので、雇用側も従業員側もどちらからも言いにくいところがあるようです。しかし、睡眠時間が短いとどうしてもうつ状態などになるリスクが高くなる印象があります。雇用する側でも従業員の睡眠時間が6時間未満にならないように配慮すべきです。睡眠時間が6時間を切り、5時間台の状態が一定期間続くと、ひと晩徹夜をしたときと同じ程度に仕事の効率が落ちてしまうといわれています。毎日の勤務状況を改善することが難しくても、せめて週に2日ぐらいは7時間以上の睡眠が確保できるよう早く帰宅させるなどの工夫をすれば、うつ状態になるリスクを減らすことができるはずです。睡眠時間は1日に30分〜1時間程度長くするだけでもかなり違いますので、30分でもいいので早く帰って寝られるようにしてみてください。仕事上、帰宅時間が遅くなることが避けられない方は、フレックス・タイム制を利用するなどして出勤時間を遅くするのもひとつの方法でしょう。睡眠衛生と現代のライフスタイル不眠にはいろいろな理由があります。睡眠衛生が守られていない方に対しては、まず睡眠衛生を守ってもらうようにして、それでも眠れないという方が「不眠症」ということになります。仕事上、睡眠衛生を守ることが難しいという方も多くみられ、本質的な「不眠症」かどうかの判断は難しいところです。睡眠衛生を守るといっても、本来はそれほど難しいことではなく、すでに仕事をリタイヤした方などであれば健康を主体にした生活が可能ですが、現役で働いているとなかなか難しいところがあります。就寝1時間前ぐらいからTVやスマートフォンなどを見ないようにするのが睡眠にとっては理想的ですが、実際には就寝直前までパソコンでメールの返信をしていたり、TVでニュースをチェックしたりしている方が大勢いらっしゃいます。また、布団の中に携帯端末を持ち込んで見ていることも多いのですが、これもよくありません。このようにひとつひとつみていくとなかなか守るのが難しいところもあり、こうした睡眠衛生は、もはや現代社会では現実的ではないのかもしれません。社会や生活の変化に合わせて、睡眠衛生指導の内容もカスタマイズする必要があると思います。医療者側が、一方的に守れと指示するだけでは治療効果が少ないと感じています。不眠の背景にある長時間労働の影響多くの方は帰宅してから寝るまでの時間が短いため、生理的に睡眠の方向にシフトダウンすることが難しくなっています。たとえば、お風呂から上がって2時間ぐらい経たないと脳や内臓などの深部体温が下がらないため、その間は覚醒度が高く寝つきにくくなります。深部体温が下がれば眠りが深くなるので、入浴自体は眠りのためによいことなのですが、帰宅時間が遅いと食事や入浴を短時間で済ませなくてはなりません。また、仕事のことなどで神経が興奮している状態で床につくことも、不眠になりやすい要因のひとつです。帰宅時間が毎日遅くなるような生活では理想的な睡眠の確保が難しくなってきます。夜遅く帰宅したとき、お風呂に入る?入らない?夜遅くに帰宅して翌朝早く起きなければならないようなときには、寝る前にお風呂に入るよりも朝起きてからシャワーを浴びることをおすすめします。眠りに関しては、本来はバスタブに入って深部体温を上げないとあまり意味がありません。もちろん、汗を流さないとさっぱりしないという意味での寝苦しさはあるかもしれませんが、それが気にならないのであれば、朝起きてからシャワーを浴びると覚醒度は上がります。睡眠には気分的なものも関係するので一概には言えませんが、バスタブに入って深部体温を上げ、睡眠の2時間以上前に出られるという条件がクリアできるときにはバスタブに入るようにすればよいでしょう。また冷え性の方の場合は、体の末端が冷えていると体温が放出しにくくなり、深部体温が下がりにくいので、靴下を履いて寝ることをおすすめします。エアコンをつけたまま寝ることもよくないと思われがちですが、寒いと覚醒度が上がってしまうので就寝中はエアコンを使って構いません。休日の睡眠不足解消にもコツがある休日の前の日など、翌朝に起きる時間を気にしなければ眠れるという方は多いのですが、その場合にも注意しなければならない点があります。起きる時間が遅くなり午前10時〜11時ぐらいまでずれ込んでしまうと、週明けに時差ぼけのような状態となり月曜日の朝がつらくなってしまいます。また、午後3時以降に昼寝をするとその夜に眠りにくくなり、寝不足な状態から一週間が始まってしまうことになります。ですから、休日でも遅くても9時ごろまでには起き、いったん外に出るなどして日光を浴びるとよいでしょう。その後、午前11時〜午後2時ぐらいの時間帯であれば夜の睡眠には影響しないので二度寝をしてもかまいません。しかし、11時〜お昼頃までずっと寝てしまうと翌日の午前中に眠気が残りやすくなります。仕事中にどうしても眠いときは無理をせず仮眠をとる寝不足による眠気は寝ること以外では解消できません。眠らないでいると睡眠圧(すいみんあつ)というものがどんどん高くなります。お腹の中でガスがたまって便を我慢できなくなることをイメージしてみて下さい。睡眠も同様に圧力が高まってくると、最終的には気がつかないうちに眠ってしまうようなことになります。特に、車の運転中に眠ってしまったりすると生命に関わります。昼食後の眠気は、サーカディアンリズムや概日(がいじつ)リズムとも呼ばれる体内リズムのピークがお昼と夜中に2つあることが主な理由であると考えられます。もし食事によって眠くなるのであれば、朝食後や夕食後にも眠くなるはずです。よくいわれている血糖値の上下もある程度影響はあるにせよ、眠気の体内リズムのピークが二峰性(にほうせい)になっているということのほうが要素としては大きいでしょう。仮眠の前にカフェインを摂るとよいとされていますが、それはカフェインを摂った後30分ほどするとその効果が立ち上がってくるからです。ですから、カフェインを摂った直後に昼寝をして、昼寝が終わった頃にカフェインが立ち上がってくるとちょうどよいのです。ただし、寝不足だとカフェインを摂ってもあまり効きはよくありませんし、摂りすぎは夜の睡眠を悪化させてしまうので注意が必要です。仮眠をするときは、横になれなくてもイスに座ったまま目を閉じているだけでも効果があります。目や耳からの情報がなくなると睡眠に似た状態に入りやすくなります。どうしても眠気に耐えられないときは、トイレの個室などで5分ほど目を閉じるだけでも効果的でしょう。忙しい日々においても、ちょっとした工夫でより良い睡眠を手に入れることが出来ます。ぜひ実践してみてください。 佐藤 幹先生のその他の記事を読む■不眠症対策の悩みを解消!病院の選び方から睡眠薬まで
2017年04月15日睡眠不足に伴う健康被害は以前より指摘されており、ご存じの方も多いだろう。睡眠時間が不足すると、頭がボーっとして記憶力が低下するほか、ニキビやしわなどのスキントラブル、便秘、肩こり、腰痛、免疫力の低下、アレルギー症状の悪化、月経異常などのトラブルに悩まされるようになる。また、睡眠時間が短くなるほど糖尿病やガンの発病率が高まるなど、疾患の発症リスクとなることを示す研究も多々発表されている。そんな中、「睡眠時間が不足すると太りやすい」ということを聞いたことがある人も多いのではないだろうか? 一見、睡眠時間と体重は関係がないように思われるが、寝不足がどのように影響するのか、その原因に迫る。○寝不足で食欲に影響するホルモンバランスが変化食欲に関係するホルモンは多数あるが、その代表例として満腹ホルモン「レプチン」と空腹ホルモン「グレリン」がある。レプチンは満腹中枢を刺激して食欲を抑制する作用があり、自律神経などを介してエネルギー代謝の更新に作用するホルモンである。ギリシャ語で「やせる」という意味を持つ「レプトス」に由来するが、まさにやせを促すホルモンである。一方のグレリンは、空腹で体内のエネルギーが不足するときに分泌される食欲を刺激するホルモンである。睡眠不足や睡眠障害がある人は、そうでない人と比べてレプチンの血中濃度が少なく、グレリンの血中濃度は高いことが明らかにされている。つまり睡眠時間が短い人はそうでない人よりも食欲を感じやすく、食べ過ぎになりやすいということだ。○レム睡眠が不足すると甘いものが欲しくなる睡眠不足になると、高カロリーの「太りやすい」食べ物が欲しくなることも以前より知られている。ただ、なぜそうなるのか、そのメカニズムについては明らかになっていなかった。筑波大学の国際統合睡眠医科学研究機構はこのメカニズムについて究明し、脳の「前頭前皮質」という部分が関係していることを2016年12月に発表した。ヒトの睡眠は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を90分周期で繰り返している。研究チームの実験では、このレム睡眠が不足したマウスは、ショ糖(砂糖)や脂質といったいわゆる「太りやすい」食べ物の摂取量が増えた。その一方で、脳の前頭前皮質の活動を抑制したマウスは、レム睡眠が不足してもショ糖の摂取量が増えなかった。睡眠不足になると高カロリーのものを食べたくなる欲求は前頭前皮質によってコントロールされており、レム睡眠と前頭前皮質、太りやすい食べ物を好むといった食物の嗜好性が直接関係しているということが実験により明らかになったのだ。つまりレム睡眠が不足すると、甘いものや脂っぽいものを食べたくなるのである。○自身に適した睡眠時間確保の道を探る現代人の睡眠時間が以前よりも短くなっていることが指摘されてから久しいが、昨今では短い睡眠時間でも効率よく疲れが取れるよう、睡眠の質を高めるためのさまざまな取り組みが行われている。ショートスリーパーという言葉をよく耳にするようになったが、どうしたらショートスリーパーになれるのか、その方法を紹介するサイトなども存在する。より快適な睡眠を得るために、あるいは睡眠不足による弊害を防ぐために、いずれも必要なことかもしれない。だが、睡眠不足を補完するための方法を模索するのではなく、健康を維持するために不可欠な、その人に適した睡眠時間を確保する方法を今一度見直す必要があるのではないだろうか。※写真と本文は関係ありません○記事監修: UHC東京日本橋にあるベンチャー企業のユナイテッド・ヘルスコミュニケーション(通称UHC)。健康増進アプリ「Wity(ウィティ)」を開発する一方、大手製薬企業のコンテンツ開発を担うなど幅広く活動。社員は心理学、看護学、ロボット工学などの研究者・専門職が多数を占める。皆個性が強く不思議な空気感が漂うが、今日も仲良くお仕事中。
2017年04月11日<ドクターズインタビュー>東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身先生は、長年にわたり疲労の研究を進め、東京・新橋のクリニックで疲労と睡眠に特化した診療を行っています。梶本修身先生に疲労のメカニズムと睡眠との関係についてお話をうかがいました。【梶本修身(かじもと おさみ)先生】大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授東京疲労・睡眠クリニック院長大阪大学大学院医学研究科卒業。医学博士・医師産官学連携「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者著書『すべての疲労は脳が原因』(集英社新書)、『仕事がはかどる! 超高速脳のつくり方』(宝島社)など脳を疲れさせる寝汗といびき疲労回復に大切なことは、夜中に脳の自律神経が活動するような状況を避けることです。そのためには、ノンレム睡眠の深さを表す4つのステージでいえば3または4に相当するような深い睡眠を周期的に取る必要があります。まず悪い例として挙げられるのは、熱帯夜にエアコンをかけずに汗をびっしょりかくような寝方です。寝汗をかいているということは、体温調節のためにそれだけ自律神経が頑張っているという何よりの証拠です。いびきは睡眠中に運動をしているようなものそして、そのほかにもうひとつ、私たちが疲労の原因として、もっとも注目しているのは「いびき」です。睡眠中のいびきや無呼吸によって血液中の酸素飽和度が80%ほどに低下する方は多く、酸素が足りなくなると脳へ酸素を供給するために血圧を上げ、心拍を速くする必要があります。息を止めると心臓がドキドキしてきますが、それと同じことが深夜に起こっているのです。そうすると、眠りながら運動をしているような状況になり、自律神経は非常に疲れてしまいます。いびきをかいて眠っている人を見て、よく寝ているなというのは大間違いです。無呼吸はもちろんですが、いびきをかいているだけでも実は非常に自律神経を疲れさせているのです。女性はいびきに注意が必要女性の方の場合、男性に比べるといびきの音はそれほど大きくないことが多いのですが、むしろ自律神経へのダメージは深刻であるケースが少なくありません。女性は男性に比べて肺活量が少ないので、結果としていびきの音が小さい傾向がありますが、肺活量が小さいということは酸素を吸い込める量も少なくなります。また、女性の場合は貧血と低血圧を合併している人が多くみられます。貧血や低血圧があると脳に送られる酸素量はもともと少ない状態にあります。その結果、ちょっとしたことで酸素量が不足するので、脳に十分酸素を送るためには自律神経により負担がかかることになります。女性のいびきはホルモンの減少と関係また、女性の場合には更年期にさしかかる35歳から45歳の年代で、それまでほとんどいびきをかいてなかった方にいびきがみられるようになることがわかっています。これは女性ホルモンの減少と関係しているといわれています。一方、男性の場合にはいびきが気になりはじめるのはもう少し遅く、45歳から55歳の年代に多いという傾向があります。男性は豪快ないびきが多いため気づきやすいのですが、女性の場合はいびきの音が小さいことが多く、寝息といびきの区別がつかないような方が35歳から45歳の年代でだんだん増えてきます。ですから、女性の場合は少し寝息が大きいかもしれないという段階から注意していただいたほうがよいでしょう。いびきには簡易型PSG検査を睡眠や疲労を扱っているクリニックでは、簡易型PSG(睡眠ポリソムノグラフィー)という検査を行なっています。いびきが気になる方はまずこの検査を受けていただくことをおすすめします。簡易型PSG検査では病院に泊まって検査をする必要はありません。検査機器を宅配便でご自宅にお送りし、測定後に送り返していただくという形で検査が可能です。この検査を行うことによって睡眠時の無呼吸や低呼吸状態はもちろん、酸素飽和度や睡眠の時間や深さ、つまり睡眠の質がわかります。その検査結果は、ご本人が朝起きたときに疲れがとれている(あるいは疲れがとれていない)という感覚と非常によく相関しています。あなたのお疲れ度がすぐにわかる検査私たちのクリニックで実施している自律神経機能疲労度検査は、自律神経がどれだけ疲れているということがわかる検査です。自律神経機能検査で疲労度をみる方法は大きく2つあります。ひとつは交感神経と副交感神経のどちらがどれだけ優位になっているかという比をみるもので、もうひとつは交感神経と副交感神経を足した合計のトータルパワー値をみています。検査結果は縦軸と横軸で表されます。横軸はLF/HF(LF:交感神経系成分、HF:副交感神経系成分)と呼ばれるもので、交感神経と副交感神経の比を表しています。右に行くほど交感神経が優位なのでストレスが高いということになります。一方、縦軸はトータルパワー値を表していますので、上に行くほどほどトータルパワー値が高いということになります。縦軸のトータルパワー値は、年齢とともに顕著に低下します。また、年齢の平均値に比して下がっていると慢性的に疲労が強いということを意味します。一方、横軸のLF/HFの比は何か緊張するようなことが起こると高くなるので、日によって変わります。一般には、ストレスが高いと右にシフトし、交感神経が相対的に有になりますが、典型的な慢性疲労症候群の方のような場合には交感神経すら上がってこないことがあります。つまり、緊張した状況が作れないほど疲れているということがわかるのです。疲労の原因は、昼間の疲れか?夜間の睡眠か?私たちのクリニックには慢性的な疲労や、寝ても疲れがなかなかとれないという悩みを抱えた方が来られています。中には全国の大学病院からの紹介で来られる慢性疲労症候群の患者さんもいらっしゃいますが、こうした患者さんはすでに診断がついてから長い時間が経っていることが多く、治療も容易ではありません。しかし、そうではない方の場合にはまず疲れの原因を探り、それが昼間に起こっている原因なのか、それとも夜に起こっている原因なのかに分けて治療方針を決定します。夜に起こっている原因の可能性があるときには検査をして、実際にいびきがあればいびきを治していきます。それによって疲労が改善する方はかなり多くいらっしゃいます。いびきや睡眠時無呼吸に有効性が証明されているCPAPとは?いびきや睡眠時無呼吸の治療にはCPAP(持続的自動気道陽圧ユニット)という医療機器を使います。CPAPはきちんと装着すれば100%有効であることが証明されています。睡眠効率や中途覚醒など、睡眠の質を評価するパラメーターでみると100%の方に効果が出ていますし、疲労に関しても、疲れがとれた・軽くなったと感じている方が85%となっています。ただし、CPAPを装着すると圧迫感や違和感があるため、使うのをやめてしまう方も3〜4割おられます。そのため、私のクリニックではまずは1週間使っていただき、使用感に問題がないときに継続使用を勧めています。CPAPの保険適用基準は見直すべきCPAPを保険診療で使っていただくためには、PSG(睡眠ポリソムノグラフィー)という検査の結果が一定の条件を満たしている必要があります。現在の基準では1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数を示すAHI(Apnea Hypopnea Index)が簡易型PSG検査で40以上、終夜ポリソムノグラフィー検査で20以上となっています。しかし、実際にはAHIが5〜20の方であっても昼間の眠気による事故が通常より多いということはデータ上でも明らかであり、軽度だからといって治療をせずに放っておいてもよいということにはなりません。特に職業ドライバーの方が事故を起こすリスクを放置することは、社会的にも問題があると考えます。そして、いびき自体もやはりきちんと改善してさしあげたいということがあります。たしかにいびきだけの患者さんをすべて保険適用としてしまうと、対象となる方はかなりの人数になってしまうので健康保険財政上、厳しいところがあります。現在、私たちのクリニックでは、CPAPがいかに有効かということを多くの方に試していただくために、自費診療でも使っていただけるようにCPAPをご提供しています。軽度の患者さんにも有効な疲労回復CPAPの開発私自身、今よりも太っていた頃にいびきがあって調べてみたことがあるのですが、検査の結果無呼吸がそれほど多くなかったため、やはりCPAPの保険適用基準には該当しませんでした。しかしその当時、同じだけ寝ても以前に比べて疲れがとれなくなってきたという自覚があったのです。そこで自分でもCPAPを試してみたところ、それまでの目覚めと全く違ってスッキリとした朝を迎え、昼間の眠気も全く感じなくなったことは驚きでした。その後、自分でCPAPを購入していろいろ使い方を試してみましたが、それまで8時間は寝なければ疲れが取れなかったのが、今は5時間ぐらいの睡眠時間でも一日中仕事が出来るようになりました。こうした経験から、CPAPは睡眠の質を高め、結果的に疲れをとるという意味で優れているということを確信し、何人かの方に試していただいたところ、やはり非常によい結果が得られました。ただし、その当時のCPAPは無呼吸を検知して空気を送る圧を調整するような仕組みであったため、いびきを検知できるようなシステムに改良を加える必要があると考えました。そこで医療機器メーカーと相談して、現在はいびきによって送り出す空気の圧を調整する特殊なプログラムを組み込んでもらっています。疲れをとる自然な目覚め方とは?睡眠で重視すべきなのは時間ではなくて「質」です。そして、その「眠りの質」というのはまさに、自律神経をいかに休めるかということにポイントがあります。自律神経を疲れさせないという意味では、朝の目覚まし時計もできればやめておいたほうがよいでしょう。大きな音は人間に対しても動物に対しても恐怖心を呼び起こすものであり、強いストレスとなります。実際に目覚まし時計の音で起きたときの自律神経の働きを調べてみると、副交感神経から交感神経に一気に上がっていきます。その結果、心拍や血圧も15〜20%ぐらい上昇します。これでは朝一番でいきなり自律神経を疲れさせているということになってしまいます。理想的な起き方は、朝、少しずつ明るくなってきて自然に目が覚めるというものです。実は、私の自宅では照明とカーテンに少し仕掛けをしてあります。起床時間になると、最初の5分間は暗いところから桜色のライトがだんだん明るくなっていき、少しずつまぶたの上で光をゆっくり感じるようにしています。そして次にカーテンを自動で少しずつ開けていくという仕掛けになっています。この起き方をしていると自然に目覚めたような感じがするので、起こされたという感じがしません。まるで休日の朝のような目覚め方で毎朝起きることができます。そうすると、不思議なことに同じ時間でも熟睡感がかなり違ってきます。あくまでもよく眠った気がするだけなのですが、不快感なく起きるということは自律神経を疲れさせないためにも非常に大切であると考えます。そうした知見から、現在、このシステムはエコナビスタ株式会社から「快眠健康ナビ」というシステム名で商品化されています。自律神経が休まるには、「ゆらぎ」が必要眠るときの明るさについても、よく3ルクスの明るさがよいといわれています。真っ暗でもなく明るすぎるのでもなく、月明かり程度の明るさがちょうどよいというところから来ているのかもしれません。そういったこともすべて含めて、自律神経が一番休まる空間が望ましいのです。完全に締め切られた空間、まったくの無風で環境の変化がないところは動物にとって居心地がよくありません。たとえば家の中で飼っている犬は、どれだけ居心地がよくても2時間ぐらいで寝る場所を変えます。それは、家の中という「ゆらぎ」がない環境ではそよ風で匂いが運ばれることもなく、敵の侵入に気づくことができないからです。同じように、人間も環境が統一されて一定の状態にいることはリスクになります。ゆらぎがない空間というのはあまりに人工的すぎるため「何が起こっているのかわからない」と不安になり、ゆらぎがあるほうがむしろ安心できます。ですから、寝室もリビングもゆらぎを取り入れたほうが心地よく過ごせます。理想をいえばエアコンをつけて窓を開けるぐらいの感覚のほうがよいのですが、そういった自然なゆらぎの心地よさは、たとえば森の中であればお金をかけなくても手に入りますから、その意味では森林浴などはとてもよいと思います。リラックスのためには「五感が一致すること」が大切五感を一致させるということはとても重要です。たとえばスパやエステなど、リラクゼーションを提供する場所では、入った瞬間にたいてい少し暗くなっていて涼しいというつくりになっています。暗いところをあえて涼しくしているからこそ心地よく感じるのですが、それは私たちが経験上、日陰に入ると涼しい、つまり暗くなると涼しくなるということを知っているからです。逆に日陰に入って蒸し暑さを感じたら、それは近くに誰かがいるということを意味しています。このように、五感が一致していることは自然な状態であるという認識につながり、それがくい違っていると気持ちが悪いと感じます。たとえば海の香りは海の近くで感じるからこそ心地よいのであって、山で嗅ぐとあまりいい香りだとは思えないでしょう。コーラだと思って飲んだものが実はコーヒーだったら、普段好きで飲んでいるものでも一瞬吐き出したくなったりします。それと同じように、五感は常に一致していないと気持ちが悪いと感じてしまうのです。こうした感覚の一致というのは、過去の自分の体験や、もっと遡ればDNAに刻み込まれた記憶に由来するものです。それがずれているということは、何か普通ではないことが起こっていてその状況を本能的に怖がっているのだと考えられます。不自然な状態は、動物はとってはもちろん、人間に対してもリスクを与える可能性があります。ですから、不自然な状態が生じていると感じ取ったときには、自律神経が交感神経優位になって興奮する方向に働き、休まることができません。自律神経が休まるためにはむしろ副交感神経が優位になるような状況が理想的なのです。夕焼け色の照明は眠りにつくのを早める皆さんが仕事を終えて家に帰る頃、夕方の6〜7時になると空が夕焼けで赤い色に染まっていき、そして夜になります。多くの家庭ではリビングなどの照明に電球色が好まれますが、夕方の空があの色だということを遺伝子のレベルで知っているからこそ、家で過ごすときには無意識のうちにリラックスできる色を選んでいるのです。私たちも家に帰ったときに夕焼け色の照明を使うことを推奨していますし、実際に眠るときにも、あの夕焼け色からだんだん暗くなっていくようにすると寝つきが良くなります。眠る前にそうした夕焼け色の照明を2時間ぐらい浴びていると、入眠潜時(にゅうみんせんじ)といって、ベッドに入ってから眠るまでの時間が早くなるということも論文として発表しています。自然界に起こっていることを再現すると私たちは心地よいと感じます。電気のない時代には人も動物と一緒に自然のサイクルに従って生活をしていました。その記憶は遺伝子の中に深く刻まれているため、それに反することをしていると不安を自覚し、自律神経が交感神経優位に高ぶってしまうこともあるのです。自律神経をいたわるモニタリングが大切睡眠だけでなく、昼間の生活においても自律神経をいたわることは大切です。特に日本では、毎日の習慣だからといって疲れているときにも運動を欠かさないという方は多いのではないでしょうか。しかし、本来は疲れを自分でモニタリングして行動することがとても重要です。たとえば朝、ベッドから出た第一歩で疲れているな、足が重いなと思ったら、それは前日の疲れがまだ残っているという証拠です。日中の負荷が強ければ翌日に疲れが残りやすく、また睡眠の質が悪くても疲れが残りやすくなります。そのどちらかが(あるいは両方が)起こっているわけですから、その日は運動を控えるというようなことを考えてもいいはずです。また、本来は朝起きてから4時間後が一番覚醒している時間だといわれています。朝7時に起きる方なら11時、朝6時起床なら10時がもっとも覚醒した状態にあるというわけです。ですから、その時間に眠さを感じているようであれば、睡眠が足りていないか、あるいは前の日の疲れが過剰であったということになります。もし睡眠がちゃんととれているとしたら、前の日の運動や作業の負荷が普段より強かったのかもしれません。「なんとなく」の衝動を大切に患者さんへのアドバイスとして私がいつもお伝えしているのは「衝動を大切にする」ということです。「なんとなくしんどい」「なんとなく今日は歩きたくないからタクシーにしよう」「今日はなんとなく会社に行きたくないな」などと思うことは誰にでもあるのではないでしょうか。この「なんとなく」という、どこからともなく浮かんでくる衝動は、実は全身から上がってくるデータ集計であり、統計解析の結果なのです。私たち人間が実際に意識できることはごく一部であり、ほとんどのことは無意識のところで行われています。たとえば、「今日、カレーが食べたいな」と思っても、それがどこから浮かんできたのかわからないということはよくあります。人間のひらめきや行動の多くはそうしたものですが、実はこの「衝動」を無視し続けることは健康を害する恐れがあります。「今日はなんとなく運動したくないな」というときには、はっきりとした自覚がなくても疲れていたりするので、そんなときにはトレーニングジムに行かないほうがよいのです。これは怠け者の方がいいと言っているわけではありません。自分の感性に正直であるべきであり、その感性を隠してしまうことが一番危険だということです。意欲や達成感、楽しいことがあると隠れてしまうので、自分でモニタリングした感性はもっと大事にするべきですし、根拠がわからなくても、衝動として上がってくるものには実は意味があるのです。自分の体の状態を意識的にモニタリングすることはなかなかできません。たとえば熱っぽいかなということぐらいは感じ取れても、血圧すら自分ではわかりませんし、同じように疲労も自分ではよくわからないことがあります。「今日はなんだかやる気が出ない」というときには、体が何らかの警告を発しているのだから無視してはいけないという意識を持つべきでしょう。
2017年03月13日良質な睡眠を体験できる「ネスカフェ×フランスベッド 睡眠カフェ」が、2017年3月16日(木)から26日(日)の期間限定で「ネスカフェ 原宿」にオープンする。日本人の平均睡眠時間は世界各国と比べて少なく2014年のOECD調査で28カ国中27位、また日本人の5人に1人が睡眠で休養が十分に取れていないと回答するなど、睡眠不足は社会的に大きな課題となっている。このような背景の中、3月18日の「睡眠の日」にちなみオープンする「ネスカフェ×フランスベッド 睡眠カフェ」は、世界で栄養・健康・ウェルネスのリーディング企業であり続けることを目指すネスレと、より快適で健康的な睡眠を届けるための商品開発に取り組むフランスベッドが、睡眠前や起床後も含めた良質な睡眠体験を提供することを目的として、期間限定でオープンするコラボカフェだ。「睡眠カフェ」では、最長で2時間、店内の「フランスベッド」の最新の電動リクライニングベッドで睡眠をとることができる。さらに、睡眠前にくつろいでもらうために、「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス」を1杯無料で提供。快適な睡眠環境を実現するために、店内には、シーンに応じてスマートフォンで色や明るさをカスタマイズできるスマートIoT照明「フィリップス Hue(ヒュー)」や、ソニーのハイレゾ対応ウォークマン、ヘッドフォンを設置。最後に、起床後には「ネスカフェ ゴールドブレンド」を1杯無料で提供してくれるという、至れり尽くせりのイベントだ。ただし、利用条件として「睡眠カフェ」を利用するには、ネスカフェ 原宿でフードメニュー1品以上の注文が必要だ。【概要】「ネスカフェ×フランスベッド 睡眠カフェ」 期間:2017年3月16日(木)~3月26日(日) 11時から21時 (ラストオーダー20時30分)場所:ネスカフェ 原宿住所:東京都渋谷区 神宮前1-22-8※3月16日のみ13:30からオープン。※店内での飲食やベッドで睡眠をとることができる時間は最長2時間。利用条件:「睡眠カフェ」を利用するには、ネスカフェ 原宿でフードメニュー1品以上の注文が必要。
2017年03月12日<ドクターズインタビュー>東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身先生は、長年にわたり疲労の研究を進め、東京・新橋のクリニックで疲労と睡眠に特化した診療を行っています。梶本修身先生に疲労のメカニズムと睡眠との関係についてお話をうかがいました。【梶本修身(かじもと おさみ)先生】大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授、東京疲労・睡眠クリニック院長大阪大学大学院医学研究科卒業。医学博士・医師産官学連携「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者著書『すべての疲労は脳が原因』(集英社新書)、『仕事がはかどる! 超高速脳のつくり方』(宝島社)など疲れをとるには、睡眠が最適の手段私たちは疲労の専門家として、睡眠を専門としている先生方とは違う方向から睡眠の研究をしています。私はもともと大阪大学の精神神経科で睡眠を専門としていましたが、その後、疲労に関することをテーマに研究を行う中で、睡眠はあくまでも疲れをとるための「手段」であると考えるようになりました。したがって「よい睡眠とは何か」といえば、前の日の疲れがとれるということが私たちにとってのよい睡眠の定義となります。一般的に「今日はよく眠れた」という言い方をしますが、その場合の「よく眠れた」というのは、朝起きたときに前の日の疲れがとれているということであり、それがすなわち、多くの人々にとっても一番よい睡眠であるといえます。ですから、たとえば睡眠の質を調べるPSG(睡眠ポリソムノグラフィー)検査でまったく問題がなかったとしても、朝になって疲れが残っていたとしたらそれはよい睡眠とはいえません。私たちは疲労回復物質や疲労を起こしにくくする物質の研究をしていますが、もしも疲れをまったく起こさないようにできれば、あえて睡眠をとる必要はありません。しかしそうした夢のような物質が見つかるまでは、疲れをとるために睡眠は不可欠であり、できるだけ効率のよい睡眠をとることが最も適切であるということになります。私はちょうど今、寝てもなかなか疲れがとれない方のための本を書いています。これは、いわゆる不眠に関する本ではありません。実は、寝ても疲れがとれないと感じている方は非常に多くいます。もちろん、よく眠れないという方や不眠症の方のための情報も大切なのですが、今回は、「寝ても寝ても疲れがとれない方はいったい何を改善したらいいのか?」ということを中心にお話ししていきたいと考えています。慢性的な疲労の2つの要因慢性疲労を起こす理由は2つあります。ひとつは睡眠では回復できないほど日中の疲労の負荷が強すぎること。もうひとつは睡眠の質が悪く前日の疲労を十分に回復できないことです。つまり、慢性的な疲労を蓄積させないためには、昼間の疲労を軽減するか、夜に疲労の回復を促すか、この2つしか克服法はありません。一度起こってしまった疲労を昼間のうちに回復させることはできません。日常生活で疲れにくくするための方法はさまざまなものがありますが、それらは疲労を回復させているのではなく、それ以上悪化することを防いでいるだけです。つまり、疲労を回復させる手段は睡眠しかないのです。すべての疲れは脳が感じている「自律神経の疲労」だった私たちの研究の結果、運動疲労(肉体疲労)だけでなく、精神作業疲労と呼ばれるデスクワークの疲労や眼精疲労も含めて、昼間に起こっている疲れは自律神経の疲労であるということが明らかになってきました。たとえば運動をしたときには心拍や呼吸が早くなりますが、それを調節しているのは脳の中にある自律神経の中枢であり、汗を出して体温を調節しているのもまた自律神経です。ゴルフであれマラソンであれ、真夏の炎天下と11月では同じ時間・同じ距離であってもその疲れ方は大きく異なります。行動量には差がないのに、温度や湿度などの気候の差、すなわち体温コントロールを行う自律神経が疲れてしまうのです。自律神経は、発汗、心拍、呼吸、血圧などを秒単位で調整して、身体を常に安定した状態にする働きを司っています。真夏の場合にはその負荷が非常に強くなることから、自律神経が疲れると考えられています。もしも運動疲労の原因が筋肉そのもののダメージであるならば、真夏でも11月でも疲れは変わらないはずです。運動疲労というと体の疲れのように思われがちですが、実は体ではなく脳の中にある自律神経の中枢が疲れているのです。自律神経の疲れは活性酸素による細胞のサビ自律神経の疲れは活性酸素(かっせいさんそ)によるものです。私たちが何らかの作業をして自律神経の細胞が一生懸命働くときには酸素を消費します。すると、その過程で活性酸素が発生して神経細胞自体を錆びさせてしまいます。そしてその神経細胞が錆びると、全体を構成する自律神経の中枢自体の機能が落ちてしまいます。これが自律神経の疲れのメカニズムです。この自律神経の機能低下が起きると、その情報はちょうど眉間の裏側に位置する眼窩前頭野(がんかぜんとうや)という脳の部位にサイトカインという物質を通じて伝えられます。これがいわゆる「疲労感」として認識されます。そのときにあえて「体が疲れた」と感じさせることによって、これ以上作業をさせないようにして体を酷使することを防いでいるのです。ですから、本当は自律神経が疲れているにもかかわらず、私たちは「自律神経が疲れた」とは感じず、「体が疲れた」というように誤解させられているのです。そうしなければ作業をやめることなく、もっと頑張ろうとしてしまうからです。つまり、疲れは防御反応から来るアラート(警報)なのです。疲労と老化のメカニズムは同じもの疲れと老化は基本的には同じものです。細胞が活性酸素で一時的に錆びた状態が疲労。そのサビが固まってしまって取れなくなった状態が老化です。つまり、疲労と老化の違いは、サビが一過性かそうでないか、可逆的か不可逆的かということになります。これは脳の中の神経細胞で考えるとわかりにくいかもしれませんが、肌の変化を考えていただくとわかりやすいでしょう。たとえば海水浴などで日焼けをしても、それは一時的なものですぐに元に戻ります。日焼けした肌は疲れている状態ですが、それは数日経てば元の状態に回復します。言ってみればこれが肌の疲労ということになります。沖縄に住んでいる人や、さらにいえば東南アジアの赤道に近いところに住んでいる人たちは一年中強い日差しにさらされて生活しています。このように毎日肌を紫外線などによって疲れさせていると、結果的に肌のダメージが可逆的なものから不可逆的なものになり、単に色が黒くなるだけでなくシミやしわとして定着します。これが肌の老化です。つまり、可逆的な範囲にとどまっているのが「疲労」であり、それが不可逆的な段階に至ると「老化」となります。ですから、その意味では老化を防ぐアンチエイジングのもっともよい方法は疲れないようにすることであるといえます。疲れも老化もまったく同じ酸化ストレスが原因であり、その酸化ストレスがこびりついて取れなくなった状態が「老化」となっていくのです。「活性酸素がたまる」というのはウソ?よく「活性酸素がたまる」と言いますが、活性酸素の寿命は長くても数十秒です。その一瞬で細胞を錆びさせてしまうのです。周りのものを酸化して錆びると活性酸素自体は還元してなくなってしまうので、長い間とどまっていることはありませんし、それ自体を測ることもできません。酸化ストレスマーカーといって、尿の中に出てくる8-イソプラスタンや8-OHdGなどの物質を酸化ストレスの指標にすることがありますが、それらは酸化ストレスの結果代謝されたものが尿中に含まれる値をみています。ですから、ストレスマーカーはあくまでも活性酸素が悪さをした結果出てきた錆(サビ)を測っているようなものであり、活性酸素自体を測っているわけではありません。活性酸素に抗酸化物質は有効か?疲れの原因が活性酸素による酸化ストレスであるならば、抗酸化物質によってこれに対抗するということが考えられます。活性酸素が発生しては消えていくので常に抗酸化物質がそこに存在しなければならないということです。ビタミンCは強力な抗酸化物質のひとつですが、摂取してから体の中に滞在している時間は1〜2時間といわれています。いったん活性酸素をきれいになくすことができたとしても、ビタミンCが代謝されて体の中からなくなってしまえば、そのあとは効力がありません。抗酸化作用を持続させるためには、たとえば点滴のような形で体に入れるような工夫が必要となります。ブルーベリーに含まれるアントシアニンやリンゴに含まれるアップルフェノンなどのポリフェノール、そしてカテキンなども非常に優れた抗酸化物質ですが、やはり同様に2時間以内にほとんど消えてしまうといわれています。たとえばアントシアニンなどは代謝が早く、体内に取り入れてから30分ほどでピークになるといわれています。ですから、もしもサプリメントとして摂るのであれば、少量ずつこまめに摂るほうがよいかもしれません。抗疲労物質イミダペプチドのメリット私たちが推奨しているイミダペプチドという抗疲労物質がなぜいいかというと、先にお話しした脳の自律神経の中枢にそのイミダペプチドを合成する酵素、すなわちイミダペプチドを作る工場があるからです。つまり、材料さえ供給すれば自律神経の中枢で作ってはそこで効果を発揮するということをおよそ8時間にわたって継続することができます。実際の抗酸化力そのものは、先ほど挙げた抗酸化物質の中ではイミダペプチドは決して強力とはいえません。しかし、それが自律神経の中枢で作用するということが非常に重要なポイントです。イミダペプチドを作っている工場は骨格筋と自律神経中枢にあります。脳と血管の間には血液脳関門というものがあり、血管から脳への物質の移動を制限して分子量の大きい物質を通さないようにしています。イミダペプチドは体内に摂取した後アミノ酸に分解されるので、最小単位のアミノ酸の状態で関門を通過し、脳へ到達することができます。しかし他の抗酸化物質の場合は、比較的通過しやすいポリフェノール以外は関門に引っかかってしまって脳には届きません。疲れの原因は自律神経の中枢ですから、脳に届かなければ肝心の自律神経にはまったく作用しないということになります。眼精疲労も自律神経の疲労眼精疲労については90年代頃からさかんに研究されてきました。その結果、目や視神経の疲労だと思われていた眼精疲労も実は自律神経の疲労であるということがわかってきました。動物の脳は、活発に活動をしているときには交感神経優位の状態にあり、リラックスしているときには逆に副交感神経優位となります。自律神経はこのように交感神経と副交感神経がうまく拮抗してバランスをとっています。ですから、私たち人間も仕事をしているときには交感神経優位の状態を保っています。動物が、獲物を追いかけるときや逆に敵に襲われる危険があるときなどは、交感神経が優位となります。このようにリスクが高い状況では、遠くを見る必要があるため、目に交感神経の刺激が伝わると、眼球内の水晶体を薄くして屈曲率を下げ、遠くがよく見えるように調整されます。このことは私たち人間も含めて全動物に共通する仕組みです。一方、お母さんのおっぱいを飲んでいる赤ちゃんや、その赤ちゃんを抱いているお母さんが見ている対象はおおむね70cm以内のごく近い距離にあります。このように脳がリラックスしている場合には、副交感神経が高まります。目に副交感神経の刺激が伝わると水晶体のレンズが分厚くなって近くがよく見えるようになります。つまり、基本的にすべての動物は、仕事モードのときには交感神経優位でレンズを薄くして遠くを見るようにし、安心できるときはレンズを厚くして近くを見ているのです。50万年の人類の歴史の中でこの数十年だけは、仕事や勉強などで集中して近くを見る時間が多くなりました。その場合、脳は交感神経優位となっているにもかかわらず、目には副交感神経の刺激を出さなければ近くを見ることができません。この矛盾が眼精疲労を引き起こしているのです。眼精疲労は筋肉が痙攣しているときのような状態眼精疲労を起こしている方を調べてみると、実際、目のレンズの厚さを調節する毛様体筋が痙攣(けいれん)を起こしているときのような状態になっていることがわかりました。こむら返りで足がつったときなど、筋肉が痙攣しているときには、関節を曲げるように働く筋肉と伸ばす側の筋肉が同時に収縮しているということがみられますが、眼精疲労でもそれと同じようなことが起きていたのです。眼精疲労を起こしている方のほとんどは、パソコンのディスプレイなど近くを見て仕事をしています。逆にいえば、遠くを見て仕事をしていると眼精疲労を起こしにくいと考えられます。3D(三次元映像)などの技術を用いることによって、近い距離にあるディスプレイを見ていながら、たとえば3m先などもっと遠くに目の焦点距離を合わせることがごく自然に実現できれば、眼精疲労を軽減できるようになるかもしれません。慢性疲労は自律神経失調症と同じ症状が出る眼精疲労が進行すると自律神経失調症と同じ症状が出てくることはよく知られていますが、眼精疲労に限らず運動疲労も徹夜による疲労も、慢性化した疲労はすべて結果的には自律神経失調症と同じ状態になる可能性があります。頭が痛い・重い体がだるい耳が遠く感じる目がしょぼしょぼする・目が乾くろれつが回りにくくなるふらつく汗が止まらなくなるこれらはすべて自律神経失調症の症状に共通していますし、徹夜明けなどにも同じような症状がみられます。つまり、自律神経失調症と慢性疲労とはほぼ同じ状態が表れるということです。こうした疲労は自律神経の疲労によるものがほとんどですから、その自律神経の疲労を睡眠によっていかにとるかということが非常に重要なのです。
2017年03月12日睡眠が健康や美容に大切なのはわかっていること。でも、残業があったり、飲み会でついつい飲みすぎてしまったりと、睡眠に良くないことをどうしてもしてしまうことも!今回は、忙しい人でもそんなアクシデントにも対応できる美容と健康の為の睡眠法を紹介します。”寝る前”から「明日」は始まっている!朝起きて、さぁ1日が始まるぞ!そんなふうに思うかもしれません。しかし、1日は寝る前から始まっているんです。というのは、その日1日が、どんなパフォーマンスが出せるかは、睡眠で決まっていると言っても過言ではないからです。つまり、どんなに気合が入っていても、前日の睡眠が満足いくものでなかったら最高のパフォーマンスが出せないんです。それくらい大切な睡眠。しっかり眠りたくても、見たいドラマや飲み会などでなかなか満足のいく睡眠が毎日とれないことも。今日は、そんな忙しい現代人にぴったりの、状況別の睡眠方法を紹介したいと思います。1. 愛する人と二人で寝たいけど、睡眠の質は…好きな人といつも一緒に寝たい!しかし、睡眠に関しては、一緒に寝ると、相手の寝相や寝返りが、睡眠の妨害になってしまいます。もちろん、気にならない場合はそのままで大丈夫です。しかし、相手の寝相などで気になってしまう場合は、キングサイズのベッドがオススメです。これくらいのサイズになると、よほどでもない限り相手から睡眠の妨害がありません。でも、それって一緒に寝ている意味ないよね…そんな声も聞こえてきます。なかなか難しいですね。2. 飲み会で飲みすぎた!そんな時は…急な飲み会。場の雰囲気で、ついつい飲みすぎてしまうことも!お酒を飲むと寝つきが良くなるから、お酒は睡眠にいいのではないか!?そんな風に思う方もいるかもしれませんが、確かにお酒を飲むと寝つきは良くなります。しかし、お酒を飲んで寝ると、眠った後の睡眠の質が下がってしまうんです。なので、睡眠の為にはお酒はあまり良くないですね。飲まないと眠れない。そんな方でも3日に1回飲んで寝るくらいにしておきましょう。ところで、飲み会にいったときは、特に飲んだ後が大切です。シメにデザートなど食べる方も多いと思います。さらには、お店を変えてラーメン!そんなこともありますよね?確かに飲んだ後はラーメンが食べたくなりますが、ここは我慢しましょう!ここでラーメンの代わりになるのが『うどん』です。もちろん、肉うどんなどは避け、素うどんにしましょう。ラーメンを食べて寝ると、逆流性食道炎の手前のような状態になってしまうこともあります。うどんなら、食べたい欲求を満たしつつ、いい睡眠にもっていってくれるので、現実的ではないでしょうか!?他にも、ヨーグルトやバナナも飲み終わった後にいいです。デザートにヨーグルトがあったら、選んでもいいですね!3. 毎晩の食後のドリンクは…飲み会だけでなく、毎晩の食後の一杯、何を飲んでいるでしょうか?コーヒー好きの方はに、食後のコーヒーはたまりませんよね!他にも、緑茶など、食事に合う飲み物もたくさんあります。しかし、これらはカフェインが入っているので、寝る前の時間や、夕食後の飲み物にはオススメできません。ここでオススメなのが、ハーブティーです。香りも良く、ノンカフェインなので、その後の睡眠を妨害することもありません。さらに、ハーブティーは種類が豊富なので、味に飽きることなく楽しめます。他にも麦茶もノンカフェインなので、オススメです。麦茶というと、夏のイメージがありますが、一年中楽しめる飲み物です。冬はホット麦茶にすると、体も温まり、とても美味しいです。ちなみに、眠気覚ましにコーヒーなどのカフェインを摂る方もいますが、睡眠とセットにするとさらに効果が上がります。お昼寝する直前直後のコーヒーは眠気を取る効果がさらにアップしますよ!4. 辛い朝、起きる時に役立つアイテム睡眠不足で起きる朝、前日飲んだ日の朝は辛いもの。そんな朝を、できるだけ快適に起きる為のアイテムを紹介します。『めざましカーテンmornin’』です。これは、カーテンのレールに付ける機械なんですが、スマートフォンと連携して、目覚ましをセットすると、その時間にカーテンが開いて、光で目を覚ましてくれるものです!ロビット/めざましカーテンmornin’出典:Amazonより音で起きるより快適で、起きた後の日光は、体内時計をリセットしてくれる効果もあります。もちろん、音の鳴る目覚ましも必要ですが、その5分前にカーテンが開き、起きやすい状態にしてくれると、快適な目覚めが訪れやすくなってくれます。価格も1個4,000円弱とそこまで高くなく、2つあるといいですが、最低1つでも十分に効果があります。試しに買ってみるのもいいですね!これは筆者も持っているアイテムですが、かなり買ってよかったものの一つになりました。いかがでしたか!?ただの睡眠法というより、現代の生活にあって、かつ実践しやすいものだったと思います。もちろん、毎日同じ時刻に、同じ時間の睡眠を取るのが一番いいのですが、なかなかうまくいかないもの。睡眠は健康にも、美肌にも大切な要素です。やりたいことをしつつ、ちょっとしたコツを掴んで、最高の睡眠をとって、人生を楽しみましょう!
2017年02月22日世界で一番睡眠不足な国の一つである日本。残業など、忙しい毎日の方が多いのではないでしょうか!??今日は、そんな忙しいあなたをお助けしてくれれる、睡眠を最大限に引き出すアイテムを紹介したいと思います。日本人は、寝不足の人が多い米ミシガン大学が、100カ国の数千人以上の就寝時刻や起床時刻を収集し、国別の平均睡眠時間を比べたところ、日本とシンガポールが7時間24分と最も短いという結果になりました。その研究によると、国ごとの社会的なプレッシャーによる影響が強く、体内時計の働きが弱まることで就寝が遅くなり、睡眠時間の減少につながるということが原因にありました。つまり、日本人の平均睡眠時間が最も短いことが分かった研究でした。そう、日本人は睡眠不足な人が非常に多いんです。と言われても、毎日の仕事や残業や通勤など、なかなか睡眠時間が確保しにくいのが現実です。今までは、寝る前にご飯を食べない。寝る前にお風呂に入らない。などの方法が一般的でしたが、なかなかライフスタイルを変えるのは大変なこと。今日は、そんなあなたでも導入しやすい、睡眠アイテム家電を紹介したいと思います。一度買ってしまえば、あとはライフスタイルを変えなくても、あなたの睡眠をお助けしてくれます。では、注目の商品を紹介していきましょう!!こんなものあったんだ!オススメアイテムSense快眠サポートシステム出典:Amazonよりこの商品は、快適な睡眠に必要な状態をチェックしてくれる商品です。タマゴみたいな形ですが、USBでつなぐことができ、光、音、温度、湿度、微粒子、近接センサーを搭載する本体と、枕に装着する睡眠トラッキング用の小さなSleep Pillがあり、iPhone、Androidアプリで睡眠の状態をチェックすることができます。本体にはスピーカーとLEDライトも搭載しており、快眠をサポートする音を出したり目覚ましを鳴らしたり、寝室の環境を色で示したりしてくれます。目覚ましは機能には、ユーザーの睡眠サイクルに合わせ、浅い眠りのタイミングで鳴るようになっていて、本体の上で手を振ればアラームが止まる仕組みです。さらに、Senseのスマホアプリは、ユーザーの睡眠の状況を記録し、眠りの質を評価してくれて、就寝中に眠りが浅くなったりした場合、その原因についても説明する機能があります。毎日の睡眠にスリープスコアという点数が付くので、なんとなく今日はよく寝れた気がするではなく、数字として良く寝れたというのがわかります。つまり、このアイテムは睡眠に適した状態であるかや、睡眠中の状態を記録したりしてくれ、改善策まで出してくれるんです。すごいですね。ちなみに、この商品は129ドルですが、日本で買う場合は輸入するので注文してから少し時間がかかるのと、購入するサイトによって値段が2倍近く違うこともありますので、よく探してから買いましょう。スマホアプリの表示も英語なので、英語が苦手でも使いたい場合は、簡単な単語だけでもいいので覚えましょう!フィリップス hue出典:Amazonよりこの商品は、スマホで自由に電気が操れる商品です。スマホで電気の色を変えたり、消したり点けたりできます。ここまではただのハイテク家電ですが、実はかなり強い睡眠の味方なんです。安らかな睡眠を約束するメラトニンの分泌は、光の影響を受けると言われていて、スムーズに睡眠に入るためには、暖色系で、暗めの明かりにするといいということがわかっています。hueを使うと、簡単に暖色系の暗めの光にできます。さらに、タイマー機能もあるので、徐々に暗くしていき、睡眠に向けて、光で準備ができるんです。hueは朝の目覚ましにも最適です。スケジュール機能で決まった時間にじわじわと部屋を明るくしていくこともできるので、目覚まし時計のうるさい音で無理やり起こすのではなく、カーテンを開けなくても自然光で起きるように演出ができるんです。これは凄いですよね!!気になる価格ですが、初心者向けのスターターセットは20,000円前後で販売されているみたいです。LEDなので、電球の持ちも良く、20,000円で自然な睡眠に入れて、自然光で起きれる感覚が得れるのは、安いのではないでしょうか!?オムロンねむり時間計出典:Amazonより寝つきをスムーズに、スッキリ目覚めをサポート、毎日の眠りをチェック。という3つのコンセプトのもとにできたこの商品。使い方はすごく簡単で、枕元に置くだけで、寝返りなどの寝具の動きから、寝つき時間、睡眠時間、起床にかかった時間を測定してくれます。さらに、起きやすいタイミングに、好きな音楽で起こしてくれたり、ねむり時間計というアプリを使って、昨夜の睡眠時間や1週間の眠りを振りかえって、1ヵ月ごとの眠りのバラつきなどを記録してくれます。温度と湿度から睡眠環境も判断可能。価格も5,000円くらいと、前の2つに比べるとお手頃価格なので、自分の睡眠が知りたい!なんて場合はまずこの商品から入ってみるのもいいと思います。日本企業の商品というのも安心材料の一つですね!!いかがでしたか?普段見ない商品だったのではないでしょうか?最近は、睡眠状態がしっかり研究されたり、スマホの進化に伴って色々な商品が発売されています。上の3つの商品はどれも使いやすく、かなり便利な商品だと思います。なかなかライフスタイルは変えにくい。そんな方は、自然に眠りに導いてくれるライトや、睡眠状態を教えてくれるアイテムを使ったりして、快適な睡眠を目指してみてはいかがでしょう?※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。
2017年01月31日睡眠を甘く見ることなかれ!手間もコストもかけず、美肌を作り出す秘訣。それはズバリ「睡眠」。人は眠っている間に成長ホルモンを多く分泌させ、それによって肌のターンオーバーを促す。良質な眠りは肌の生まれ変わりを引き起こしてくれるのだ。しかしもうすぐ、鼻炎や花粉で寝苦しさを感じる季節がやってくる。睡眠不足や、それによるストレスが及ぼす肌の影響は大きいだろう。寝る前のスプレーが美肌への近道そんな時に便利なのが、アース製薬から発売された新商品『アレルブロック おやすミント スプレー』。寝る前に布団や枕に吹き付けると、ミント成分がスーッと鼻を抜ける爽快感を与えてくれる。さらに「ゆめみるアロマ」と名付けられた7つの天然ブレンド精油も配合されており、リラックスや安らぎを与えてくれるアロマ効果も。これなら鼻がつまって寝苦しい夜も、ゆったりした気分で眠れそう。家族みんなで使える!弱酸性の成分で、肌についても安心。こどもと一緒に(6歳くらいから)使えるのも嬉しい。爽やかに眠ってスッキリ目覚めた朝は、肌の調子も良くなるはず。ストレスのない眠りで、お手軽に美肌美人になろう。(画像はプレスリリースより)【参考】※アース製薬おやすミントスプレー
2017年01月08日昨今、睡眠の質への関心が高まっていますが、従業員向けに良質の睡眠をとるための研修を実施する企業がじわじわと増えています。研修を提供するのは、「眠りは技術である」をモットーに、筑波大学との産学連携で睡眠を解析し、そのスキルを伝授している株式会社ニューロスペース(東京都千代田区、代表取締役社長:小林孝徳)。 メンタルヘルスの向上、精神病の予防にも研修会では、社員へのヒアリングを基に解析した、その企業特有の問題のある睡眠パターンを紹介し、それが起きる睡眠のメカニズムを説明。そのうえで、具体的な解決方法を示してくれます。従業員の生産性を高めるだけでなく、メンタルヘルスの向上、精神病の予防にもつながるということです。 多くの業種、企業が睡眠研修を採用同社は2003年創業のベンチャー企業。これまでに、外食、IT、物流、鉄道、寝具など多くの業界企業が、同社の睡眠研修を採用しています。 実践しやすく、従業員の生活習慣が改善たとえば、2006年11月に研修会を実施した株式会社クボタでは、恩加島事業センターの従業員約300名が参加=写真=。「これまで実施してきた基礎的なメンタルヘルス研修はマンネリの感があったが、今回はより具体的、実用的な内容で、実践しやすく、役に立つものが多かった。生活習慣改善につながる」と好評だったとのこと。 多くの睡眠の改善や行動変容2016年6月に実施した株式会社ディー・エヌ・エーでは、約100人の社員が参加。その後に実施したアンケートでは、多くの社員に睡眠の改善や行動変容が見られたということです。2016年3月には、株式会社吉野家の店長集会(計2日間)で計約900人が受講しました。 睡眠体験施設の運営もニューロスペースでは、企業向けの睡眠研修のほか、睡眠計測機器の製作・販売、睡眠ノウハウ・システムの開発なども行っています。
2016年12月18日夕方以降に食べたものは睡眠の質、体型 に直接つながります。でも、特にこの時期は、ついつい夕食を食べ過ぎたり、自分で食べ物が選べなかったり調整が難しいですよね。付き合いで外食が増える時期でも、体型維持するために手をつけてはいけない食材を見てみましょう。1.豚肉と牛肉この時期ステーキなどを食べる機会が増えますが、夕食に避けたいどころか、睡眠のことを考えると、出来るだけ完全に止めたい食材です。これらの肉は、アミノ酸を含んでいて、チロキシンという目覚めと眠気を調整するホルモンを刺激し、ズレを生じさせ、不眠につながってしまいます。睡眠を改善させるためには、タンパク質を摂るなら豆類からがオススメです。鶏肉、ウサギ肉、魚などは消化を助け、内臓をリラックスさせて、良い眠りにしてくれます。2.デザートこれも食べる回数が増えますよね。デザートの中には驚く量の砂糖が含まれています。寝る前の時間帯にとってはカロリーが高すぎてしまいます。夕方以降に食べた砂糖はすべて脂肪に変わることを忘れてはいけません。特に内臓脂肪へとつながります。夜以降の時間にとってデザートのような甘い食べ物は、カロリーがあまりにも多すぎるのです。3.アーモンド、クルミ、ピスタチオは7個までもし、おつまみであったら食べたくなる食材ですよね。新陳代謝を高め、ダイエット効果は抜群です。ドライフルーツも積極的に食べたい食材です。不飽和脂肪酸がたくさん含まれていて、良質な脂肪分をとることができ、血中コレステロール値を整えます。でも、メンタルや身体をアクティブにさせる効果があるので、夜よりもお昼までの時間が理想です。食べる時間を調整すると美しくなれる食材です。塩味がついている物はムクミ予防に塩を落としながら食べるとさらに「きれい」に近づけます。4.パン、ピザおいしいピザやパンを食べることもあると思います。イースト菌を含む食材は腸内菌にダメージを与える可能性があります。そのため消化を悪くさせます。夜の時間の睡眠を妨げ、腹部を膨らませ、次の日もお腹がぽっこりしてしまいます。同じようなことがビールを飲んだ時にも起こります。ビールでなくても「ビール腹」になってしまいます。5.チョコレート、カフェ夕方以降に食べると夜の睡眠がゆっくりできなくなります。体が少し興奮してしまうからです。もし、チョコレートを食べたのなら寝る前に少しだけお酒を飲むと眠りやすくなります。60~80分前にワインを少し飲むと良い睡眠をとることができます。時々、食べたくなる時もありますが、もしスケジュールの上にこの食材を食べそうな予定やデートがあるなら、一人の食事の際は避けるようにするなど、計画を立てていくことが大切です。一人で食事をする時は自分で食べ物を決めることができますよね。その時に、正しい食材を選んでおくことを習慣にすることが、ダイエット、美容を成功させるきっかけになります。
2016年11月26日睡眠不足で眠たくてしょうがないというとき、コーヒーを眠気覚ましに飲む人は多いはずだ。ただ、最新の研究によると寝不足の人はソーダやエナジードリンクを飲む傾向があることがわかった。海外のさまざまなニュースを紹介する「LiveScience」にこのほど、「睡眠と飲み物」に関するコラムが掲載された。睡眠不足になると、より多くの糖分を欲するようになるのはなぜだろうか。米国で2005年から2012年まで実施された国民健康調査から得られた約1万9,000人のデータを分析すると、睡眠時間が5時間以下の人は、7~8時間の人に比べてソーダやエナジードリンクなどの糖分入り飲料を平均21%も多く飲んでいることが判明した。「糖分が含まれている飲料と短い睡眠時間の間には、互いに補強しあう正のフィードバック・ループがあるのかもしれません。そのため、人々は不健康な糖分を摂取する習慣を断ち切ることが難しくなっているのです」とカリフォルニア大学サンフランシスコ校精神医学分野講師で今回の共同研究者であるアリク・プラザー氏は語る。特に5時間以下の睡眠の人は、十分に睡眠をとった人と比べて、カフェインと糖分の両方が入った飲料を33%も多く飲んでいた。一方で、睡眠時間の長さとジュースやティー、ダイエット飲料の消費量には有意な差がなかった。この研究グループによると、「カフェインと糖分の両方が入った飲料を飲むこと」と「睡眠時間が短いこと」のどちらが原因で、どちらが結果かは不明だという。だが、もしかするとこの両方が絡み合った姿が"正解"かもしれない。すなわち、睡眠時間が短いためカフェインと糖分の両方が入った飲料を飲むようになり、そのような飲料摂取の習慣化が早い時間帯の就寝の妨げになるという悪循環に陥っているのではないか――。研究者グループはこのように考えている。「このデータは、睡眠を改善すればこの悪循環を断ち切り、糖分の摂取を抑えられることを示唆している」とプラザー氏は語る。研究グループが年齢や世帯所得、結婚歴、身体的活動レベル、睡眠障害の有無など要因を考慮に入れても、研究結果は変わらなかったとのこと。今回の研究では、睡眠時間は自己申告なので、正確に把握できていない可能性もある。「人々の睡眠習慣と飲み物の選択がどのように影響し合うのかを探るためには、より長期間の研究が必要だ」とプラザー氏は話している。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。
2016年11月24日「デブ菌」を減らす体質改善モニター募集ダンワールドが全国で展開している「イルチブレインヨガ」のスタジオで11月1日~30日の間、体質改善モニターを募集している。キャンペーン期間中の入会で1ヶ月以内に体重マイナス3kg、腹周りマイナス5cm、体温プラス0.5℃以上のいずれかの変化が見られたら、クリスタルマッサージバーや今治タオルなどのプレゼントが用意されている。「イルチブレインヨガ」は、東洋の伝統的なトレーニングと最新脳科学を統合した脳ヒーリングヨガを行っている。初心者・上級者関係なく同じレッスンを行い、自分の状態を意識することで、バランスや不調を整え、自然に健康な状態に戻すヨガプログラムが組まれている。また東洋医学を取り入れたエクササイズは、腸の動きを活発にしてデトックスを促すので「デブ菌」を減らし、腸からの体質改善が期待できる。「デブ菌」とは2006年に米国ワシントン大学の研究チームが行った「肥満と腸内細菌の関係」の調査で判った「ファーミキューテス類」の細菌のこと。調査で肥満の人の腸内細菌には、「ファーミキューテス類」が多いことが判明。また、カロリー制限で体重を減らすと減少することも判明した。さらに肥満の人には「バクテロイデス類」の細菌が少なく、体重を減らすと「バクテロイデス類」の細菌が増えることから「バクテロイデス類」は「やせ菌」と呼ばれている。デブ菌撃退デブ菌を減らしやせ菌を増やす第一歩は、腸内環境を整えること。自律神経のバランスを整えて腸をリラックスさせると理想的な状態へ近づける。「イルチブレインヨガ」は、腸周りの筋肉を刺激し、血液と気エネルギーの流れ(気血循環)をスムーズにすることで腸の働きを活発にするエクササイズを実践している。下半身や下腹部を内側から温めることで、腸をリラックスさせデブ菌を撃退する。秋から冬にかけての時期は、基礎代謝が活発になるためダイエットに最適なタイミング。イルチブレインヨガで腸内環境を整えてやせ体質を手に入れたい。【参考】※イルチブレインヨガキャンペーン
2016年11月12日「定期的に睡眠外来へ行ったほうがいいですよ」とだれかから言われても、すぐに行く気にはなれないですよね。でも「睡眠に問題があるとガンになりやすいらしいですよ」と言われたら、どうでしょうか? 一度、睡眠状態をチェックしてもらおう、と思いますよね。今回は、ガンと睡眠の関係のちょっと“衝撃”の内容です。公約は「ガン検診受診率100%」?東京都知事に立候補したジャーナリストの鳥越俊太郎氏が、都政の政策を問われて、答えたのは「ガン検診受診率100%」。鳥越さん自身も闘病経験がありますが、数人に1人はガンになると言われるほど、日本人にとっては厄介な病気です。ガンについて調べてみると、さまざまな調査データがあります。たとえば、地域別で発症率が異なるというもの。国立がん研究センターが公表したデータによると、胃ガンは東北と日本海側、肝臓ガンは山梨県と西日本での発症率が高いそうです。その原因はまだ明らかになっていませんが、塩分の摂取量やウイルスの感染率と比例するという説もあるので、今後はさらなる研究が進み、新たなガンの予防策が生まれるかもしれませんね。睡眠時無呼吸症候群とガンの関係は?今回「ガン」を取り上げたのには理由があります。それは睡眠時無呼吸症候群という睡眠障害がガンと関係があるという説が、米国のウィスコンシン大学のザビエル・ニエト氏らによって、米国胸部学会国際会議 2012 で発表されたからです。こんな人は早めに睡眠外来へ睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。止まると言っても長時間ではないため、本人には自覚症状がないことも多くあります。つまり「まさか自分の呼吸が止まっているなんて……」という人が数多くいるということです。“隠れ睡眠障害”とも呼ばれる状態ですが、この状態を放っておくと危険なことがたくさんあります。たとえば、日中の事故に繋がる可能性。睡眠時無呼吸症候群の患者は、夜間に呼吸が止まり熟睡できていない状態なので、日中に突然強烈な眠気に襲われることがあります。これが車の運転中だったら……と、考えると怖いですよね。もしも家族や友人に睡眠状態の違和感を指摘されたら、早めに睡眠外来に相談しましょう。ガンと睡眠時無呼吸症候群の関係本題の「ガンと睡眠時無呼吸症候群の関係」について説明します。睡眠時無呼吸症候群が、不眠に繋がる可能性はよく指摘されます。夜間に熟睡できていないため、睡眠サイクルが乱れ、少しずつ眠れない状態になるというわけです。この不眠の状態は、私たちの免疫力を低下させ、さまざまな病気を引き起こしやすくさせます。風邪はその最たるものですが、ガンもその例外ではありません。通常であれば、免疫機構がウイルスから体を守ってくれるレベルでも、免疫が低下している状態では“防御レベル”が下がってしまうのです。低酸素状態だとガン細胞が……また、睡眠時無呼吸症候群の患者は、呼吸が止まっている間は「低酸素」状態にあります。マウスを使った実験では、低酸素状態ではガン細胞に入る血管が増えることがわかっています。その結果、低酸素状態にある人はガン細胞に対して、より多くの血液=栄養を送り込んでいることになります。そうなると、ガンは成長=悪化してしまうというわけです。日本のガン死亡者が減らない理由日本は「先進国の中でガンによる死亡者数が増加を続ける唯一の国」と言われています。なぜ、最先端医療が受けられる日本でガンによる死亡者は減らないのでしょうか?治療法や食事内容など、いろいろと指摘はあるようですが、1つだけ言えるのは「日本の高齢化が急速に進んでいる」という現実が深く関わっているようです。ガンは長生きするほど発症する確率がアップする病気なので、4人に1人が65歳以上になった日本は、まさにガン予備軍が多数いるという状態です。それに真面目な日本人は、自分の時間も顧みずに働く人がたくさんいるので、睡眠時間も十分にとれず、それがガンを呼び起こす原因になっている可能性もあります。私たちができることは、まずは睡眠を見直すこと。今日からたっぷり寝て、免疫力をアップさせるようにしましょう。<出典>F.J. Nieto, et al.Obstructive Sleep Apnea And Cancer Mortality: Results From The Wisconsin Sleep Cohort StudyATS 2012, Session A18, May 20, Abstract 30627photo by Varvara
2016年10月10日寝言や寝相の悪さなど、睡眠中の行動はその人の“個性”が強く現れるものです。歯ぎしりも同様で、する人としない人がハッキリと分かれます。みなさんは、睡眠中に歯ぎしりをする人ですか? この質問にはなかなか答えられないと思います。なぜなら、自覚症状がないものだから。でも、歯ぎしりを放っておくと、怖いことになってしまうかも……。睡眠と歯ぎしり今回は、睡眠と歯ぎしりの関係について調べてみました。睡眠中の歯ぎしりには主に3つのタイプがあるそうです。①上下の歯を横に擦り合わせるグラインディングと呼ばれるもの、②強く噛みしめるクレンチングと呼ばれるもの、③2つの混合タイプです。歯ぎしりの原因はまだ詳しくわかっていないようですが、ストレスや遺伝、飲酒、喫煙などが考えられるといわれています。私たちは浅い睡眠(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)を交互に繰り返していますが、歯ぎしりは浅い睡眠のときに起こることが判明しています。眠りが浅くなると筋肉の抑制が解かれ、日本人では全体の5~15%の人達が睡眠中に歯ぎしりをするといわれています。ただ、睡眠中の歯ぎしりは自覚症状がないものなので、周囲から指摘されないとなかなか気づきません。もしかしたら、あなたが睡眠中に歯ぎしりをしている可能性も?歯ぎしりが与えるダメージ睡眠中の歯ぎしりは、歯に相当のダメージを与えるといわれています。毎日ちゃんと歯を磨いているのに歯や歯茎が痛い、顎が疲れているなどの症状がある場合は“歯ぎしり”のせいかもしれません。一晩の歯ぎしりは咀嚼一生分のダメージ?睡眠中の歯ぎしりの度合いが激しい人は、一晩で一生分の咀嚼と同等のダメージを歯や顎が負っている可能性もあるといわれています。一生分=数十年分の咀嚼と同等とは怖いものがありますよね。歯ぎしりを続けると、歯がすり減る、歯が欠ける、噛み合わせが悪くなるなど、口腔内のトラブルを招く原因になるので、「たかが歯ぎしり」と放っておいてはいけません。疑いがある場合は、周囲の人に睡眠中の状態を聞いてみましょう。一度、歯科医に相談を!歯ぎしりをしていることがわかったら、一度、歯科医に相談してみるとよいでしょう。歯科では歯や顎の状態、または問診から、睡眠障害の可能性など歯ぎしりの原因を調べてくれます。睡眠中の歯ぎしりを防止するためには、スプリントと呼ばれるマウスピースのようなものを装着して眠ることが効果的といわれています。ただ、原因を見極めずにスプリントを装着して、一時的に歯ぎしりが治ったとしても、根本的な解決にはならないので、スプリントをやめればまた歯ぎしりが再発するという結果にもつながりかねません。大切なのは、素人判断をするのではなく、歯科医などのプロに相談し、原因を突き止めて、正しい対処法をとることです。睡眠障害の可能性もある睡眠障害の1つである睡眠時無呼吸症候群の患者にも歯ぎしりが多く見られるといわれています。ある実験では、患者の7割に歯ぎしりがあったという報告もあるほどです。厄介なのは、睡眠時無呼吸症候群も歯ぎしりと同様に自覚症状がほとんどないということです。つまり、「自分では気づいてない人」が多いので、知らないうちに体にダメージを与えている場合があります。家族や友人と定期的に睡眠中のチェックを行うことが大切かもしれませんね!歯ぎしりは毎日頑張っている証?睡眠中の歯ぎしりが起こる原因はまだ解明されていないと、冒頭でお伝えしました。それを踏まえたうえで、1つのある実験を紹介します。マウスを仰向けに固定して、動けない状態を続けると、100%のマウスが胃潰瘍になってしまうそうです。ところが、木片を口にくわえさせて、食いしばれる状態にすると、胃潰瘍になるマウスは7割弱にまで減少したのだとか。つまり、食いしばる(歯ぎしり)=ストレスを軽減させる効果があるということ。ここから逆算して考えると、睡眠中に歯ぎしりをしている人は、日中に一生懸命働いて、毎日大きなストレスと戦っている人ともいえるかもしれません。もっといえば、歯ぎしりをしなかったら、その人はストレスをためて重大な病気になっている可能性があるかもしれません。とはいえ、激しい歯ぎしりはダメージが大きいので、適切な処置をとることをオススメします。photo by acworks
2016年09月20日睡眠時間をきちんと確保しているはずなのに「寝起きが悪い」あるいは「眠りが浅い」といった、悩みを抱えている人はいませんか?睡眠不足が続けば、ご存じの通り、肌荒れや体重増加の原因に。美しさの根源ともいえる「睡眠」。今一度、見直してみませんか?以前のように眠れない・・・原因とは?眠りを妨げる要因には、生活リズムや環境の変化、寝る直前までのスマホやテレビ、悩みごとなど、さまざまな事柄が考えられます。実は腸内環境の悪化も、要因のひとつ。とはいえ、これらは努力次第で改善できるものです。スマホやテレビをなるべく寝る前に見ないようにしたり、自分なりのストレス解消法を見つけたりするなど、工夫してみてはいかがでしょう?真夏であれば「寝苦しさから快眠できない」ということも考えられますが、それほど暑いわけでもないのに、体がほてって眠りにつけない場合は、アラフォーでもなりうる「プレ更年期」の前兆かも。眠りのカギを握るのは「女性ホルモン」更年期障害やPMS(月経前症候群)は、女性ホルモンの低下が主な原因です。女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」は年齢によって分泌量が変化し、30代後半から下り坂に。40代に入ると急激に低下していきます。「普段通りの生活をしているはずなのに、心身の不調を感じやすくなった」のであれば、女性ホルモンバランスの崩れが原因かもしれません。女性ホルモンのバランスを整えるには、ホルモン治療をはじめ、さまざまな方法がありますが、できればライフスタイルの改善など身近なところからはじめたいですよね。そこで、キーワードとなるのが、テレビや雑誌などで話題の「エクオール」です。エクオールは女性ホルモンに似た働きをする成分で、更年期障害やPMS(月経前症候群)の症状を緩和する働きがあります。その効果はなんと、ホルモン治療にも匹敵するほどだとか!不眠対策は、腸内環境の改善から!不眠の要因のひとつでもある、腸内環境の悪化。実は、女性の心身トラブルを解決してくれる「エクオール」と関連性があるんです。ストレスを感じると胃腸の調子が悪くなることがありますよね。すると、お通じに影響が出てくることも。あるいは肉中心の食生活で野菜を食べる機会が減り、便秘がちということもあるでしょう。いずれにせよ、便秘がちになるのは腸内環境が良くないから。腸内に悪玉コレステロールが増えると、睡眠ホルモン「セロトニン」の分泌量が減少します。腸内環境が悪化すると不眠になりやすくなる、という理由がお分かりいただけましたか?セロトニンを増やすために、日中は陽を浴びる機会を増やしたり、適度な運動をしたりといった方法が挙げられます。また、野菜や発酵食品で腸内環境を整えるのも効果的。腸内環境を整えることで、セロトニンだけでなく、エクオールの働きもアップさせることができるのです。今すぐ腸を整えて、安眠をゲットしましょう!ところが腸内で「エクオール」を作り出せる人は、日本人女性の50%程度だといわれています。腸内環境を良くすることで改善は見込めるものの、もともとエクオールを産出できないタイプの人には、効果的に補えるサプリなども出回っているようです。気になる方は、調べてみてはいかがでしょう?現在はエクオールを産出することのできる人も、腸内環境が悪化するとエクオールを作り出せなくなる可能性もあります。安眠を確保するためにも、食生活を見直したり、ストレスを溜め込まないようにするなど、腸内環境の改善を目指してみてはいかがでしょう。※参考:ホルモンケア推進プロジェクト
2016年08月26日マーゴット・ロビー(26)が、バランスのとれた体を保つためには睡眠が大事だと語った。9月に日本公開を控える『スーサイド・スクワッド』に出演している女優マーゴットは、ジムで長時間エクササイズするよりも、ちゃんと睡眠をとるほうが見た目がよくなると米版ハーパーズ・バザー誌に強調する。「1時間ジムに行くよりも睡眠をとったほうが私の体はよく見えるみたい」とはいえ、なかなか実際には十分な休養を取ることが難しいそうで、「できるだけ長い睡眠をとることが最優先だから急いで家に向かうのよ。不眠症気味だから、アイマスク、睡眠のための音楽、メラトニン、たくさんの落ち着く香りを持っているの。質のよい睡眠をとるためにはできることはなんでもやるわ。家に帰ってすぐに寝ることができないの。私の脳を切り替えるのに時間がかかるのよね」とマーゴットは続ける。さらに、体を動かすなら、ジムよりもスポーツやダンスレッスンなどのほうが肌に合っているそうだ。「もし時間があったら、ダンスクラスがいいわね。エクササイズって気がしないからね。もしくは、スポーツを友達とするかな。ときどき、得意ではないけど、テニスをするわ」「ロサンゼルスにいるときは、アンディ・ヘッカーに会いに行くわ。彼女は元バレリーナで、ピラティスの器具、ウェイトにバレエのテクニックを取り入れているの」また、役作りをする際に香水が一役かってくれるのだという。マーゴットは「キャラクターを切り替えるためにいつも新しい香水を選ぶの。幸運なことにこの映画に入る前にカルヴィン・クラインの広告の撮影をしていて、私に9月発売の『ディープ・ユーフォリア』のサンプルをくれたのよ」「オーマイゴット、私がこれから演じる役にぴったりじゃないって感じだったわ。『ディープ・ユーフォリア』は強さがありながらもフェミニンな香りなの。魔性の女的なキャラを演じているから、セクシーな香りが必要だって思ってたの」と説明する。(C)BANG Media International
2016年08月23日