本木雅弘が『おくりびと』以来、7年ぶりの映画主演で、『ゆれる』『夢売るふたり』の西川美和監督と初タッグを組む『永い言い訳』。このほど、本作をいち早く鑑賞した多くの人々が、その儚げで愛らしい様子に称賛を送ってやまない子どもたちの新場面写真が初公開。初めて子役の演出を手がけた西川監督からもコメントが到着した。本作は、直木賞候補となった西川監督の同名小説を自ら映画化。主人公の、妻が亡くなっても泣けない小説家・津村啓こと衣笠幸夫役の本木さんをはじめ、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、屈指の実力派俳優が集結。ひとときも見逃したくない緊張感とちょっぴり辛口なユーモアをはらむ、優しさと希望にあふれた物語を描き出す。そんな本作で早くも注目を集めているのが、本木さん演じる幸夫が世話を買って出る、同じく妻を事故で亡くした大宮陽一(竹原ピストル)の長男・真平役の藤田健心と、長女・灯役の白鳥玉季の圧巻の表現力。今回初めて、子どもたちの起用と演出に挑戦したという西川監督は、これまでの作品では、大人しかいない現場で無駄のない撮影を進めてきたのに対し、初めて子どもたちと仕事をした現場でどんな違いがあったのかを語っている。もともと「子どもたちを虚構の世界に引きずり込み、何かを強いるのはきついことだと思っていたんです」と西川監督。「実際には体験もしていないことを想像して、涙を流させたり、芽生えてもいない負の感情をむき出しにさせたりするのは、異常な人間性に導くような気がして苦手意識がありました」と胸の内を吐露。「撮影が長くなれば電池も切れるし、なだめたりすかしたりも大変ですよね。でも、そうやって葛藤する私を、彼らはあっという間に飛び越えて、体も精神も成長していく。自分がいかに力ない存在かということを認識しながら、大人が子どもと関わることの豊かさを痛感しましたし、反面、こんなに笑ったり叱ったりの多いにぎやかな現場を経験したのも初めてでした」と、9か月に及ぶ撮影での彼らの成長をふり返っている。本作では、自然な子どもらしさを追求するため、なるべく演技経験の少ない子どもたちが抜擢されたが、中学受験を控え、微妙な年ごろに差し掛かった小学校高学年の真平を演じた藤田さん、あどけなく天真爛漫な妹・灯を演じた白鳥さんは、それぞれ類まれなる才能を発揮し、観る者の多くを魅了する。なお、白鳥さんは、先日まで連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に坂口健太郎演じる星野武蔵の娘・青葉役で出演しており、高い評価を得ている。この子どもたちと、本木さんやお父さん役の竹原さん、大宮一家と出会う科学館の学芸員・鏑木役の山田さんが創り上げる豊かな時間は、忘れがたい映画体験となるはずだ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月26日俳優の本木雅弘が、10月7日(21:00~22:52)に放送される関西テレビ・フジテレビ系バラエティ特番『さんまのまんま 秋の夜長に旬なあの人たちが勢揃いSP』に出演し、アイドル時代の自らの態度を反省する。本木は『さんまのまんま』に28年ぶりの登場。先にゲスト出演していたレスリングの吉田沙保里選手に、来て早々「ネイルがすてきですね」とほめ、メロメロにさせる。20代の頃にアイドルとして活動していた本木は当時、今田耕司や東野幸治らと関西の番組に出演。この収録は完全にアウェイだったと言い、「お互いに相当嫌な思いをした。私も相当失礼な振る舞いをしていたと思う」と振り返る。そして最近になり、当時の構成作家がラジオ番組で、本木を「腹が立ったアイドル」と話題にしていたことを知ったそうだが、意外にもその構成作家に謝ったという。また、義理の父母が内田裕也・樹木希林夫妻という本木は、別居しながら夫婦を続ける2人の不思議な関係を例に挙げ、「さんまさんが大竹しのぶさんと離婚した後も、誰とも再婚しないのは、やっぱり大竹さんは別格だからなんですか?」と直球質問する。この日の放送では他にも、古舘伊知郎、吉田沙保里、土性沙羅、栄和人(日本レスリング協会 全体強化委員長)、相楽樹、杉咲花が出演する。
2016年09月24日映画『永い言い訳』の完成披露試写会が15日(木)都内で行われ、主演の本木雅弘、共演の竹原ピストル、藤田健心(子役)、白鳥玉季(子役)、山田真歩、そして西川美和監督が舞台挨拶した。映画『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川監督による、直木賞候補となった自らの小説を映画化。人気作家・津村啓こと衣笠幸夫(本木さん)は、妻・夏子(深津絵里)を突然の事故で失うが、まさにそのとき、幸夫は不倫相手と密会中。夏子の死に一滴の涙も流すことができなかった。そんなある日、事故で亡くなった夏子の親友の父親(竹原さん)とその子ども(藤田さん・白鳥さん)たちと出会う。映画のタイトルにちなんで“言い訳したいこと”を聞かれた本木さんは「短いシーンだけれど、濡れ場がある。黒木華さんを相手にテストを含めると250回くらい腰を振ったけれど、勢い余って耳たぶを舐めてしまいました」と爆弾発言。そのアグレッシブさの原因は、共演者で映画『愛の渦』『海を感じる時』で体当たり芝居を見せた池松壮亮といい「“濡れ場キング”に負けたくない、という思いで舐めさせてもらいました!」と高らかに宣戦布告していた。さらに西川監督の演出については「まるでいたぶるよう。知的な言葉を使いつつも低い声で『もう少し我慢して』『簡単にセリフを吐き出さないで』『もっとジクジクして』とサディスティックに責められた」と怪しげに回想し「いま思い出したら…あのエクスタシーが忘れられない」とマゾ開眼。NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で人気の子役・玉季ちゃんから「(本木さんとの)自転車の2人乗りのシーンでは、自転車のスピードが速すぎて(本木さんの背中に)頭を何回もぶつけたけれど楽しかった」と打ち明けられると、ここでも本木さんは「鞭を打たれるのが好きだから…楽しかったよ」とマゾキャラで迫っていた。そんな本木さんは、演じた役柄について「正直なのに屈折していて人を信じきれない歪みを持っているところ、不完全さが自分に似ている」と共感を寄せると、西川監督は「人間の持つ内面の弱さや愚かさをあらわにする役なので、気恥ずかしさや難しさもあったはず。でも(本木さんの)奥様がこの台本を読んだときに『あなたにそっくり』と言ってくれたそうで、そこで私も大丈夫だと思った」と裏話を暴露。照れる本木さんを横に「複雑な性格の主人公だけれど、本木さんはそれに対して真剣に悩みながら取り組んでくれた。それによって一人で物語を書いてきた私としては孤独が分配された気分。本木さんが一緒に船をこいでくれる間柄となりました」と感謝しきりだった。『永い言い訳』は、10月14日(金)より全国公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月15日女優の石原さとみが8日、都内で行われた花王の柔軟剤『フレア フレグランス』新商品発表会に出席した。同社は、柔軟剤『フレア フレグランス』の新商品を17日より発売。これに合わせて新CMが14日から全国で放映される。石原さとみのほか、ハーフ子役として人気のアイラ・ローズが出演している。新商品について石原は「汗をかいた時に匂いが香るので素晴らしいですね。ジェントルブーケの香りはエレガントで女性らしく、女性が好きな香りだと思いました」と使用感を語り、「生活の中で温もりを感じる時は?」という質問に「いっぱいありますよ。ついこの間、親友の子どもを私が寝かしつけたり一緒にお風呂に入ったりしたんですが、ずっと抱っこしていたのですごく温かいんです。暑いぐらいに(笑)。その子どもを抱いているだけで自分自身温かくなってきました」と回答しながら「私はまだ子どもを産んでないんですが、友だちの子どもを見ていると、私に両親がしてくれたことや育児が大変だったろうな~と思ったりします。親友の子どもをきっかけに、両親との絆みたいなものが深まりましたね」と話した。また、この日はCMで共演した子役のアイラ・ローズも登壇。「可愛いですよね。キュンキュンします」とローズの魅力に虜になったという石原は「撮影中は相手役の男性の方と一緒にいたんですが、すごく優しく接してくれました。それにスタッフさんが背中をさすってくれたり肩を揉んでくれたりと触れてくれて安心しましたね」とCM同様、温もりを感じさせる撮影現場に満足げだった。
2016年09月08日米アカデミー賞の前哨戦ともいわれる北米最大規模の映画祭、第41回トロント国際映画祭に出品される本木雅弘主演、西川美和監督の『永い言い訳』。このほど、さらに10月6日より開幕する第21回釜山国際映画祭「A Window of Asian Cinema」部門に招待されることが決定。西川監督は、アジア最大級の本映画祭に初めて参加することになった。妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、亡くなった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)。だが、まさにそのとき不倫相手の編集者(黒木華)と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、同じく亡くなった妻の親友の遺族、トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る――。西川監督が『おくりびと』以来7年ぶりに映画主演を務める本木さんを中心に、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里ら、屈指の実力派俳優とともに贈る、観る者すべての感情をかき乱すラブストーリーとなる本作。今回、1996年の創設から近年に至るまで、急速に規模を拡大、成長している釜山国際映画祭への招待が決定。2015年は、75か国302作品が上映されており、日本映画では是枝裕和監督『海街diary』がガラプレゼンテーションで、そのほか黒沢清監督『岸辺の旅』、行定勲監督『ピンクとグレー』、橋口亮輔監督『恋人たち』など、話題作ばかり20作品が上映。また、年間を通してアジア映画業界に与える多大な貢献を称える「アジアン・フィルムメーカー・オブ・ザ・イヤー賞」をスタジオジブリが受賞した。その一方、2014年には釜山市の映画祭への政治介入が問題となり、一時は存続が危ぶまれたことも。しかし、それに対して全世界の映画人が反発、昨年「I Support BIFF」と題した支援キャンペーンが展開され、今年5月に晴れて本映画祭の実施が決定した。その支援者の中には、西川監督やその師匠にあたる是枝監督も名を連ねている。西川監督は、10月8日に釜山へ向け出発、現地9日での上映に登壇し、Q&Aを行う予定だ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月07日本木雅弘を主演に迎え、西川美和監督が自らの小説を映画化する『永い言い訳』。先日、トロント国際映画祭への正式出品も決まった本作から、本木さん演じる主人公と、黒木華が演じる不倫相手との場面写真が解禁となった。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫は、妻・夏子が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手・福永と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族、トラック運転手の夫・陽一とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出ることに…。主人公の津村こと衣笠幸夫役を、『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』で昨年度、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した本木さん、その妻を深津絵里、その不倫相手を黒木さんが演じ、そのほか、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、山田真歩、堀内敬子ら、日本映画屈指の実力派俳優が脇を固める本作。今回解禁となった新場面写真は、本木さん演じる幸夫が、長年連れ添った妻・夏子(深津さん)の旅行中、なんと不倫中の担当編集者・福永智尋(黒木さん)を自宅へと招き入れた、その“翌朝”のシーン。福永の後ろから甘えるようにして抱きつき、甘い余韻を再びかみしめる幸夫だが、そんな2人のもとへ飛び込んできたのは、夏子が旅先で亡くなったという衝撃の知らせ…。まさに、この後、人生最大のしっぺ返しがくることを知らない幸夫と福永の密着度の高い濃厚ラブシーンをとらえたカット。順風満帆に見えても、常に何が起こるか分からないのが人生。一寸先の“闇”に堕ちた幸夫は、果たして“光”を見いだせるのか、ますます気になるばかりだ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月24日『おくりびと』以来、7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎えて贈る映画『永い言い訳』が、この度「第41回トロント国際映画祭」スペシャル・プレゼンテーション部門に出品されることが決定した。突然のバス事故で長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)を失い、独りになった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木さん)。冷め切った仲だった妻の死に涙すら流すことができない彼が出会ったのは、同じ事故で最愛の母を失った幼い兄妹とトラック運転手の父親。ふとした思い付きから兄妹の世話をすることになった幸夫は、これまで感じたことのない生きがいを手にし、幸福に満たされていくのだが…予期せず家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか――。本作は、『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、直木賞候補となった自らの小説を映画化する最新作。主人公の幸夫役の本木さんを始め、キャストには竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、屈指の実力派俳優が脇を固めている。9月8日よりに開幕される今年の「トロント国際映画祭」。本映画祭はノン・コンペのため、観客賞(Grolsch People’s Choice Award)が最高賞となり、過去には『ルーム』『それでも夜は明ける』などアカデミー賞受賞作品が多数受賞している。今回の決定を受け、本映画祭のプログラミングディレクターは「とても感動的なこの映画を招待することができてうれしい」とコメント。また西川監督にとっては、前作の『夢売るふたり』に続き、今回が2度目のトロント、同部門への出品。西川監督は、「多くのジャンルの映画をアグレッシブに紹介してくれる、トロント国際映画祭でワールドプレミア上映を行えることを誇りに思います。長い時間、共に作品作りに力を尽くしてくれた多くの人たちに感謝したい」と喜び、「この映画祭を扉として、少しでも遠くまで作品を届けて行けるきっかけを掴めれば良いなと思います」とコメントを寄せている。なお、西川監督は9月16日(金)にトロントへ向け出発し、現地での上映は17日と18日に予定されている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月17日「どうしてもやりたい!」――。『ゴジラ』新作製作の話を聞いたとき、石原さとみは出演を熱望した。だからこそ、正式にオファーが来たときは喜びに打ち震えた。そして、届いた『シン・ゴジラ』の脚本を読んで、その中身の面白さに圧倒された。と同時に、自身の役柄の難しさに絶望と孤独の淵に突き落とされ、「それまでの喜びが一切、吹っ飛んだ」という。ここ数年、舞台、ドラマ、そして映画と次々と挑戦的、挑発的な役柄を引き受け、圧倒的な存在感を示し、見る者を魅了してきた。そんな彼女にとって、30代を目前に控えた20代最後の一大チャレンジと言えるのが、この『シン・ゴジラ』である。完全新作として製作された本作。人々が“ゴジラ”なる存在を全く認識していない現代社会に、突然、まるで自然災厄のように、未知なる怪獣ゴジラが海から現れ、東京に上陸する。主人公の内閣官房副長官の矢口(長谷川博己)をはじめ、この未曽有の危機において、国民・国家を守るべく対応、決断を迫られる政府や各官庁の者たちのドラマが展開する。石原さんが演じたのは、日本人の祖母を持つ日系アメリカ人で、未来の大統領候補とも目される米国国務省の官僚カヨコ・アン・パタースン。独自のルートでゴジラの存在を認識し、管轄下に置こうとする米国と日本を繋ぐ存在でもある。「この物語の中でカヨコという登場人物がどんな立ち位置か、それは映画が完成したいまでも考えさせられます。彼女に課された“役割”や“立場”というのはすごく考えたし、現場に入る前は不安と怖さでいっぱいでした。正直、脚本を読んで『このキャラクター、私じゃないんじゃない?』と思う部分もあったし、プレッシャーもすごく感じてました。一方でスタッフさんに『石原さとみでやりたいんだ』という意味の言葉をいただいて救われて、頑張れた部分もありました。本当にいろんなことを考えて、積み重ねて作り上げていった役柄ですね」。日本にルーツを持ちつつも、米国の利益を代表する立場にある人物。ネイティブの英語を随所に交えた日本語でまくし立てる強烈なパーソナリティを含め、見る者を微妙にイラつかせつつ、外部から日本の政治・官僚機構に風穴をあけていく。一方で矢口とのやり取りや祖母が愛した祖国への思いから、少しずつ彼女自身も変化もしていくという難しい役柄である。「日本チームが情報不足で何をどうしたらいいか分からない状況で、新たな情報を持ってくる存在であり、現場の空気を変えて、事態をものすごいスピードで動かさなくちゃいけない。“日本人じゃない”空気を見せつつ、物語が進む中で、祖国の血や歴史に思いをはせ、日本人の国民性や矢口たちに感化されていく。準備段階で知り合いに海外で働いている政治家の方がいたのでお会いしたり、大統領特使についても深く調べていくことで、カヨコらしい感覚がはっきりしてきました。数少ない、感情を思いきり出す登場人物でもあるので『強くいなきゃ!』という思いで現場にしました」。そもそも、1954年に制作された第1作目の『ゴジラ』は、ビキニ環礁で行われた水爆実験に着想を得たと言われている。怪獣映画というエンターテインメントの中に鋭い社会風刺が挟み込まれているが、この『シン・ゴジラ』も同様に現代社会を反映した描写が数多く登場する。特に、強く感じさせられるのは5年前の東日本大震災のこと。未曽有の危機への対応を迫られる政府の人間を主人公とした設定を含め、見る者の心を大きく揺さぶる。石原さんも庵野秀明監督が脚本に込めたメッセージを強く意識させられたという。「そこは否応なく考えさせられましたね。台本を読み込めば読み込むほど、調べれば調べるほどに…この描写の意味は何なのか? この数字は何を暗示してるのか?そもそもゴジラってどうやって生まれたのか?ゴジラが歩く道筋って何を示してるんだ?とか…。おそらく、私自身もまだわかっていない部分がたくさんあると思います。3.11を経験した人間だからこそ演じられたとも思うし、いま、届けなきゃいけない作品であり、いまの日本だからこそ多くの人の心に刺さると思います。ある意味で、見る者に委ねられ、見る者を試している作品ともいえるのかなと感じてます」。本作だけでなく、昨年の『進撃の巨人』における人気キャラクターのハンジ、2年前のドラマ「失恋ショコラティエ」の“小悪魔”ヒロインのサエコなど、タイプは違えども、ここ数年、見る者の心にクッキリと“爪痕”を残すような強烈なキャラクターを多く演じてきた。もっと言えば、10代、20代前半では演じてこなかったようなタイプの役柄を楽しんでいるようにも見える。石原さん自身、変化は「確実にあった」と自覚している。「女優という仕事をする上で、目的意識がはっきりしたというのは大きな変化ですね。まず何より、多くの人に見てもらうってことを意識するようになったし、連ドラに関しては特に感情表現で、敏感な10代、20代の若い人たちの琴線に触れるような役柄を演じたいという思いが強いです。映画では、この『シン・ゴジラ』はまさしくですが、風刺などで社会を反映しつつ、しかもそれをエンターテインメントとして届けられるような作品に出たいという思いが強くあります。映画はお金を払ってスケジュールをあけて見に来てもらうものなので、それに見合うものを届けたい。それから、世界で見てもらえるということも大事にしていきたいです」。では、そこまではっきりとした意識の変化はどのようにもたらされたのか?「マネージャーさんが変わったり、いろんな人との出会いがすごく大きかったのかな? そこで女優という仕事について以上に、人生に対する意識、人生の中での仕事の在り方を考えるようになったんだと思います。それまで、どこかで他力本願だった自分がいて、誰かのせいにして生きてたところがあった。でも人生、自分で責任持つしかないって思えるようになったり、親との関係もこれまで絶対的な“保護者”だったのが、少し肩の力を抜いて、友達感覚で付き合える関係になった。周りの人間を幸せにするってどういうことなのか? より影響力のある人間になるにはどうしたらいいか? いろいろ考えたし、哲学も学びました。アフリカを訪れたことも大きかったですね」。三池崇史監督の『風に立つライオン』で彼女は初めてアフリカの地を踏んだ。「海外で撮影をしたい」というのも、この数年での彼女の目標のひとつだったそうだが、実際に現地を訪れ「人生観が変わった」とも明かす。「私にとってはものすごい衝撃の連続でしたけど、一方で現地の人々にとっては、私がアフリカに来たことなんて、どうでもいいことなんですよね。当然ですけど、私のことなんて誰も知らないから、ひとの心を変えるには、まずは自分を知ってもらわないといけないんだなと。逆に言うと、日本では少しは私のことを知っている人たちがいるわけで、ドラマや映画を通じてそういう人たちに何かを伝えることができるかもしれない。仕事=人生ではなく、生きていく上で、私には女優という仕事がある。そこで改めて、女優という仕事が大切なものになりました」。演じている瞬間に、楽しさや幸せを感じることは少ないという。「作品が公開され、人々にどう届くか?そこから得られるものの方がずっと大きい」とうなずく。30代を前に『シン・ゴジラ』は石原さとみに何をもたらすことになるのか?楽しみに待ちたい。(photo / text:Naoki Kurozu)
2016年08月03日『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、名優・本木雅弘とタッグを組み贈る最新作『永い言い訳』。このほど、妻を失って初めて、誰かのために生きる幸せを知った主人公の姿をとらえた場面写真が一挙に解禁となった。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにその時、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。ある日、幸夫は、妻の親友の遺族であるトラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会う。子どもを持たない幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出るのだが…。このたび解禁された場面写真は、葬儀の場で険しい顔を見せる幸夫や、幸夫が陽一とその子どもたちと新しい関係を築いていくシーンなど、印象的なものばかり。中でも、兄・真平の塾の帰りを待つ間、一緒に夕飯の準備をしてカレーを分け合う妹・灯との食事風景や、受験勉強に行き詰まって弱音を吐く真平を、優しく元気づけ、“ゆびきりげんまん”でいじらしい約束をする姿など、子どもたちと仲睦まじく過ごす幸夫の表情の柔和さには、本当の親子のような空気を感じずにはいられないほど。少しずつ一緒の時間を過ごしながら、陽一の家族に確かな存在感を確立し、子どもたちにとってもかけがえのない人物になっていく幸夫。“疑似”家族へ愛を抱き、それを表すことを通じて人間らしさを取り戻していく幸夫に訪れる運命とは…?妻を亡くした男と母を亡くした子どもたちの不思議な出会いから、「あたらしい家族」の物語が動きはじめる本作のテーマを、如実に写し出す場面写真ばかりとなっている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月19日『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘をはじめ、深津絵里、竹原ピストル、池松壮亮、黒木華らで贈る西川美和監督の最新作『永い言い訳』。このほど、西川監督が文芸誌「月刊ジェイ・ノベル」にて連載する「映画にまつわるXについて」から、自身の小説が原作となった本作の製作エピソードを集めた「映画『永い言い訳』にまつわるXについて」が電子書籍限定で発売されることになった。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友(堀内敬子)とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手の編集者・福永(黒木華)と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族であるトラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、むなしかった毎日が輝き始めるのだが…。本書は、若手実力派から注目の個性派まで、日本を代表する俳優陣が集った本作について、西川監督の苦悩と人間味があふれ出す出色のエッセイ。文芸誌「月刊ジェイ・ノベル」の連載「映画にまつわるXについて」より全10編を抜粋し、メイキング写真の数々とともに、スタッフや俳優たちとの人間関係、“師匠”是枝裕和監督との新事務所設立などにまつわるエピソードを公開する。また、本作撮影期間中に「獣のような七十五歳のカメラマン」や、「開始二時間でネジがぶっ飛ぶ五歳児」、「自意識のマトリョーシカ人形のような俳優」たちに囲まれながら苦闘した様子にも触れられている。西川監督が「こんなにも自分が信じられなくなった経験は、監督になって以来初めてだった」とふり返る、本作の製作過程。彼女がひとつひとつの出来事をどう感じ、どう向き合い作品を完成させたのか。ここでしか知ることのできない“人間・西川美和”のリアルに迫る全10編をチェックしてみては?「映画『永い言い訳』にまつわるXについて」は「ジェイノベル・プラス」(実業之日本社)にて配信中(試しよみも配信中)。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月07日2016年6月12日、SMAPの木村拓哉(43)さんが熊本の被災地で『石原プロモーション』が行っている炊き出しに参加したことが話題になりましたね。6月12日掲載の『スポニチ』によると、きっかけは、『TOKIO』の長瀬智也(37)さんが、石原プロの重鎮・渡哲也(74)さんのマネージャーに、『炊き出し、やらないんですか?』と聞いたことにあるといいます。すでに石原プロが計画を立てていたこともあり、一緒に参加することが決定。長瀬さんは、その際に木村さんと『V6』の岡田准一さん(35)を誘って現地に赴く形となりました。ジャニーズの大スター3人の支援に、現地の人々からは歓喜の声が上がりましたが、一方でSMAPファンの心境は複雑なようです。●キムタクの単独熊本支援をファンが不安視!? 「やっぱり不仲?」「今度はSMAP全員で」と心配の声多数『なんでキムタクは他のSMAPメンバーと一緒に行かないの?』『SMAPメンバーじゃなくて他のグループのメンバーを誘うなんて……やっぱり不仲なのかなぁ』『せめて中居くんを連れてってあげればよかったのに』『SMAP全員でやってほしい』『中居くんは単独で行動してたのに、キムタクは一人では行動できないんだね。だから不仲になるんだよ』『解散しないって発言した後だからこそ、SMAP全員でやるべきだった』『一人で行っちゃうと、中居くんに対抗してるって思われちゃうよ…』『行動することは一番大事。でも出来るなら中居くんと炊き出ししてほしかった』『お願いだからSMAP全員仲良しな姿を見せて……』『皆がバラバラに動いていたらいつか解散しちゃうよ!』など、ファンの間ではメンバー同士の不仲や解散の可能性を不安視する声が多く上がっています。木村さんの『解散はしない』発言で一度は落ち着いたかに思えた“SMAP解散騒動”。しかし、今回の木村さんの単独行動でファンはまたも安心できない日々に逆戻りとなったようです。(文/パピマミ編集部)
2016年06月13日映画『永い言い訳』が、2016年10月14日(金)より、全国で公開される。西川美和監督が、『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、直木賞候補となった自らの小説を映画化した本作。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木)が、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友のゆき(堀内敬子)とともに亡くなったという知らせを聞くところから、物語が展開してゆく。知らせが来たまさにその時、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、ゆきの遺族であるトラック運転手の夫・陽一とその子供たちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子供を持たない幸夫が、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが……。本木や深津、堀内以外にも、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩など、屈指の実力派俳優がずらり。ひとときも見逃したくない緊張感と豊かさにあふれた映画空間を創り上げている。ひとを愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描ききった、観る者の感情をかきみだす、ラブストーリー。「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛し始めた。」という言葉が表す主人公の心情の変化や張り詰めた空気感を、是非味わってみてはいかがだろう。【映画情報】『永い言い訳』公開日:2016年10月14日(金)出演:本木雅弘、竹原ピストル、藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子、池松壮亮、黒木華、山田真歩、深津絵里原作・脚本・監督:西川美和原作:『永い言い訳』(文藝春秋刊)©2016「永い言い訳」製作委員
2016年05月26日『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、自らの小説を映画化する『永い言い訳』。このほど、日本を代表する写真家・上田義彦が撮り下ろした幻想的な本作のメインビジュアルが解禁された。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)が、親友のゆき(堀内敬子)とともに旅先で、突然のバス事故で亡くなったという知らせを受ける。世間に対し、「妻を失った悲劇の主人公」を装うことしかできない幸夫は、ある日、ゆきの遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親・大宮陽一(竹原ピストル)と、母を亡くした幼い兄妹。ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが…。主人公・幸夫を演じるのは、昨年の『日本のいちばん長い日』での昭和天皇役、『天空の蜂』での原発設計士役で「日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞を受賞した本木さん。国内外を問わず高い評価を得た『おくりびと』以来、7年ぶりとなる映画主演となる本作だが、先日解禁された予告編では、感情を爆発させる衝撃的な姿が話題を呼んだばかり。このほど解禁されたメインビジュアルは、日本を代表する写真家・上田義彦が撮り下ろしたもの。サントリーのウーロン茶/伊右衛門、無印良品、資生堂、日本郵政グループ、NTTdocomo、UNIQLO、 TOYOTA、Canonなど多岐に渡る広告に携わり、東京ADC賞最高賞、ニューヨークADC賞、カンヌグラフィック銀賞、朝日広告賞など数多くの様々な賞を受賞する上田氏は、きっと誰もが一度はその作品を目にしたことがあるはず。今回のチラシとポスターに使用された写真は、物語の中では実際に揃うことがなかった幸夫・夏子夫婦(本木さん&深津絵里)と陽一・ゆき夫婦(竹原ピストル&堀内敬子)とその子どもたちという2つの家族が、海辺に佇む姿が写し出された、幻想的な光景となっている。幸夫の心情を表現する「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛し始めた。」という、驚きのメインコピーが添えられた、深いドラマ性を予期させるビジュアルは、観る者の想像力を激しくかき立てる美しくも、意味深なものとなっている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月20日東京メトロの新イメージキャラクターに、石原さとみが起用されることがこのほど決定し、「YEN TOWN BAND」と「Kj(Dragon Ash)」のコラボレーション楽曲が披露される第1弾CM「門前仲町_漁師の活気」篇が公開された。自分のお気に入りの“東京”=“my Tokyo”を見つけてもらうことで、東京をもっと好きになってもらいたいという想いを込め、2015年度からスタートした「Find my Tokyo.」。このほど石原さんをイメージキャラクターにスタートした新キャンペーンでは、堀北真希がイメージキャラクターを務めた昨年度のキャンペーンとは一味違った切り口でエリアの魅力が紹介される。また、今回のキャンペーンでは小林武史によるプロデュースの元、1年を通じてCMごとに違うアーティストがタイアップソングを披露。第1弾では、20年ぶりに復活を果たした、Charaがボーカルを務める「YEN TOWN BAND」と「Kj(Dragon Ash)」のコラボレーションが実現。東京の街やそこに住む人々の想いを表現した楽曲「my town」がCMを彩る。今回のプロデュースについて小林さんは、「音楽人としてやりがいのある、励みになるプロジェクトです。東京を中心に変化し成長していく街と人の物語を4つの歌で表現したいと思っています。いろんなアーティストとの“出会い”や“化学反応”を創って、この時代感や人を表現していけたらと考えています」とコメント。楽曲「my town」については「世界的な都市である東京という街も、時々合理的に進んでいるだけのように感じたりするけれど、ふと精巧だけれど不器用さも持っているような、ひとつの生き物に感じたことがあって、それを最初の歌にしてみました」と語っている。4月のCM・ポスターでは「門前仲町」をご紹介。石原さんと安田聖愛の2人が、街歩きを通して“元漁師町の活気が残る下町”の姿を感じていくストーリーが描かれる。撮影が行われたのは2月下旬だったもの、石原さんは終始笑顔で撮影に臨み、その明るい表情に現場スタッフ一同元気づけられ、楽しい撮影現場となったそう。「ニューもつよし」での撮影では、おススメのもつ焼きをお共に「立ち飲み屋さんははじめてです」と、カウンター越しの店主との会話もはずんでいたという。なお、本CMではCharaさんが特別出演を果たしている。「Find my Tokyo.」キャンペーンのCM第1弾「門前仲町_漁師の活気」篇は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月01日女優・石原さとみが、東京メトロのキャンペーン「Find my Tokyo.」の新たなイメージキャラクターに起用されたことが31日、明らかになった。1日から始まる新企画の第1弾となるCMが、関東地域で放送される。このキャンペーンは、お気に入りの東京="my Tokyo"を見つけることで、東京により親しみを持ってほしいとの思いから2015年にスタートし、これまでは女優・堀北真希が起用されていた。新企画では、小林武史のプロデュースのもと、1年を通じてCMごとに違うアーティストがタイアップソングを歌う。4月から放送される石原出演のCMでは、Charaがボーカルを務めるYEN TOWN BANDと、Dragon Ash・Kjのコラボレーションが実現。「my town」という楽曲が流れ、Charaも特別出演する。4月のCMとポスターでは、江東区・門前仲町を紹介。下町のイメージを持たれることが多い同地だが、江戸時代までは海に面した街だったため、漁師飯として生まれた深川めしが名物だ。CMは、駅を出てすぐの大きな赤門を石原が思わず見上げるシーンから始まる。その後は、深川不動堂へつながる御利益通りを歩き、深川めしも初体験。この場面では、おいしそうに深川めしを食べる石原が映されるほか、Charaも登場する。このほか、石原は江東区内でさまざまな課題にチャレンジ。同じ門前仲町の辰巳新道では、立ち飲み居酒屋に挑戦し、木場公園ではバードウォッチングを行う。また、清澄白河エリアでは傘ショップで、悩みながらもお気に入りの傘を見つけていく。そんな石原にとって初となる東京メトロの撮影が行われたのは、2月下旬。門前仲町を訪れるのも初めてだという石原は、駅前の赤門に驚いたり、下町の情緒ある街の雰囲気を楽しんだりと、素のままの表情も見せた。さらに立ち飲み居酒屋のロケでは、お勧めのもつ焼きを口に運びながらカウンター越しに店主と会話を楽しむなど、江東区の魅力を存分に楽しんだようだ。完成したCM「『門前仲町 漁師の活気』編」は15秒、30秒、60秒の全3種(60秒はWEB限定公開)。15秒バージョンと30秒バージョンが関東地域のみテレビ放送されるほか、東京メトロの公式サイトでも順次公開される。
2016年04月01日本木雅弘を主演に、『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が自らの小説を映画化する『永い言い訳』。この度、本作の公開日を10月14日(金)に決定すると共に、新たなキャストに、池松壮亮、黒木華、山田真歩らが出演することが明らかになった。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友(堀内敬子)とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手と密会中だった幸夫は、世間に対しては悲劇の主人公を装いながら、実は涙を流すことすらできない。ある日彼が出会ったのは、同じ事故で最愛の母を失った幼い兄妹とトラック運転手の父親・陽一(竹原ピストル)。幸夫は、ふとした思いつきから兄妹の世話をすることにした。これまで感じたことのない生きがいに、幸福感を味わう幸夫だったが…。本作は、直木賞候補ともなった自身の小説を映画化する西川監督の最新作。主人公の津村こと衣笠幸夫役に『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木さん、妻・夏子役に深津絵里、夏子の親友に堀内敬子、事故をきっかけに出会うトラック運転手・陽一役に竹原ピストルなど、実力派が顔を揃えている。そして今回新たに決定したのは、幸夫を冷静に見守るマネージャー・岸本役に『無伴奏』『ディストラクション・ベイビーズ』『セトウツミ』『デスノート 2016』など公開作を多数控える池松さん、幸夫の担当編集者で不倫相手の福永役に、先日、『母と暮せば』で「日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞を受賞し、さらに注目を集める黒木さん、幸夫と陽一家族に深く関わることになる科学館の学芸員・鏑木役に、連続テレビ小説「花子とアン」に出演していた山田さんといったいま注目の俳優陣。さらに、松岡依都美、岩井秀人、康すおん、戸次重幸、淵上泰史、ジジ・ぶぅ、小林勝也など舞台・映画など様々なジャンルで活躍する屈指の個性派たちが脇を固め、本作を作り上げている。また今回同時に解禁されたのは、「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。」という衝撃的なコピーが目を引くビジュアル。本木さん演じる主人公・幸夫のどこか冷めた情けなくやりきれないような表情とこのコピーの組み合わせが、シンプルながら、心を突き刺すように強い印象を残す斬新なアートワークだ。予期せず家族を失った者たちはどのように人生を取り戻すのか…。ここから先にどんな深いドラマが待ち受けているのか、そんな期待を抱かせるビジュアルとなっている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月18日4月11日(月)に東京・紀伊國屋ホールで上演される、噺・柳家喬太郎×ピアノ・佐山雅弘「ニッポン芸能史を生きた男・森田さんの愉快な一生」。実はこのライブ、2011年12月に代官山のライブハウスで1日だけ上演された「森田さんライブ」から約4年半を経ての再演となる。その大元となるのは、柳家喬太郎と佐山雅弘が初共演した同年5月の舞台『ぼっちゃま』(作・鈴木聡)。ライブでは原案・構成を鈴木が担当し、ステージには舞台の役柄である元太鼓持ちの古物商・榊原(喬太郎)と、ジャズピアニスト・森田(佐山)としてふたりが登場。日本の戦前から戦後の芸能史を榊原が喋り倒し、森田がピアノを弾く、というライブがそっと開かれたのだ。そんな幻ともいえる、落語ファンにもジャズファンにも、芸能ファンにもたまらないライブが再び上演される。「ニッポン芸能史を生きた男・森田さんの愉快な一生」チケット情報佐山と鈴木の発案だったという初演。今回、再演する理由について佐山は「僕がずっとやりたかった」と話す。佐山「喬太郎さんは真打なので物真似とかしちゃいけないし、僕も(オスカー・)ピーターソンからいろんなスタイルができるけどそれは公ではできないわけ。自分の芸をしなくてはいけない。ところがこのライブでは、(役として)僕の勉強してきたものを大手を振って見せられる。ジャズファンだから、僕は。昔のジャズってよかったよねって自分で演奏できるってすごく嬉しいわけ。喬太郎さんもそうだと思う。『時蕎麦』をやろうが『芝浜』をやろうが喬太郎にしなきゃいけない宿命があるじゃないですか。ところが!このライブではその宿命に縛られない。ファンも喜ぶし、僕が一番喜ぶ(笑)。感動しますよ」喬太郎「榊原さんが話してるっていう設定があると喋りやすくなるんですよね。舞台の設定は戦後で、榊原は太鼓持ちを引退して古物商をしている役。私の大師匠にあたる先代の柳家小さん(5代目)は戦後真打になっているので、榊原は5代目小さんの真打の披露興行に行ったり、ひょっとすると楽屋に顔出したりしてるんだろうなってふと思ったときに、柳家喬太郎と榊原がすっと近づいて。その感覚がライブにもつながった気がします」今回の公演について聞いてみると「“日本芸能史”と非常にテーマ性があるような感じなんですけど、そういうおつもりで来られずに、僕らそういうつもりじゃやりませんからね。好きなことを演奏して好きなことを喋ってるだけなんです。そういう先輩とふたりでやるっていうライブなので。東京の桜が散り始めた時分に春の最後を楽しみに来てくれればいいんじゃないですかね」と喬太郎。「ニッポン芸能史を生きた男・森田さんの愉快な一生」は4月11日(月)東京・紀伊國屋ホールにて。取材・文:中川實穗
2016年03月11日4月11日(月)に東京・紀伊國屋ホールで上演される、噺・柳家喬太郎×ピアノ・佐山雅弘「ニッポン芸能史を生きた男・森田さんの愉快な一生」。実はこのライブ、2011年12月に代官山のライブハウスで1日だけ上演された「森田さんライブ」から約4年半を経ての再演となる。その大元となるのは、柳家喬太郎と佐山雅弘が初共演した同年5月の舞台『ぼっちゃま』(作・鈴木聡)。ライブでは原案・構成を鈴木が担当し、ステージには舞台の役柄である元太鼓持ちの古物商・榊原(喬太郎)と、ジャズピアニスト・森田(佐山)としてふたりが登場。日本の戦前から戦後の芸能史を榊原が喋り倒し、森田がピアノを弾く、というライブがそっと開かれたのだ。そんな幻ともいえる、落語ファンにもジャズファンにも、芸能ファンにもたまらないライブが再び上演される。「ニッポン芸能史を生きた男・森田さんの愉快な一生」チケット情報佐山と鈴木の発案だったという初演。今回、再演する理由について佐山は「僕がずっとやりたかった」と話す。佐山「喬太郎さんは真打なので物真似とかしちゃいけないし、僕も(オスカー・)ピーターソンからいろんなスタイルができるけどそれは公ではできないわけ。自分の芸をしなくてはいけない。ところがこのライブでは、(役として)僕の勉強してきたものを大手を振って見せられる。ジャズファンだから、僕は。昔のジャズってよかったよねって自分で演奏できるってすごく嬉しいわけ。喬太郎さんもそうだと思う。『時蕎麦』をやろうが『芝浜』をやろうが喬太郎にしなきゃいけない宿命があるじゃないですか。ところが!このライブではその宿命に縛られない。ファンも喜ぶし、僕が一番喜ぶ(笑)。感動しますよ」喬太郎「榊原さんが話してるっていう設定があると喋りやすくなるんですよね。舞台の設定は戦後で、榊原は太鼓持ちを引退して古物商をしている役。私の大師匠にあたる先代の柳家小さん(5代目)は戦後真打になっているので、榊原は5代目小さんの真打の披露興行に行ったり、ひょっとすると楽屋に顔出したりしてるんだろうなってふと思ったときに、柳家喬太郎と榊原がすっと近づいて。その感覚がライブにもつながった気がします」今回の公演について聞いてみると「“日本芸能史”と非常にテーマ性があるような感じなんですけど、そういうおつもりで来られずに、僕らそういうつもりじゃやりませんからね。好きなことを演奏して好きなことを喋ってるだけなんです。そういう先輩とふたりでやるっていうライブなので。東京の桜が散り始めた時分に春の最後を楽しみに来てくれればいいんじゃないですかね」と喬太郎。「ニッポン芸能史を生きた男・森田さんの愉快な一生」は4月11日(月)東京・紀伊國屋ホールにて。取材・文:中川實穗
2016年03月11日俳優の本木雅弘(50)が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第39回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、『日本のいちばん長い日』で最優秀助演男優賞を受賞した。自身の名前が読み上げられると、本木は驚きながら登壇し、「原田(眞人)監督からオファーをいただいて、そのささやかな入り口からこんなありがたいことが起こるとは撮影中は想像もしていませんでした」と感情をあらわにした。『天空の蜂』でも優秀助演男優賞を受賞している本木は、「両作品とも、自分としては"もがきあがいた"役作りでした」と打ち明けながら、「ちょっと詰めが甘かったかなと正直心配している部分はありましたが、なんとかやり切ることができました」と報告。『日本のいちばん長い日』では昭和天皇を演じた。「つい力んでお芝居をしてしまうタイプですが、50代を迎えまして、何となく良い意味で物事の捉え方が肩の力が抜けていきそうな気配がしています」と役者としての充実ぶりをうかがわせた本木。「これからの新たな出会いを、うまく時代の風をつかみながら楽しんでお芝居がしていけたらと思います」と力強く意気込みの言葉で締めていた。最優秀助演男優賞は、優秀助演男優賞の5人(『母と暮せば』の浅野忠信、『百円の恋』の新井浩文、『映画 ビリギャル』の伊藤淳史、『バクマン。』の染谷将太、『天空の蜂』『日本のいちばん長い日』の本木雅弘)の中から選ばれた。
2016年03月05日第89回キネマ旬報ベスト・テン表彰式が2月13日(土)に開催。主演男優賞の二宮和也、主演女優賞の深津絵里、助演男優賞の本木雅弘、新人女優賞の広瀬すず、邦画1位の『恋人たち』の橋口亮輔監督、同作で新人男優賞に輝いた篠原篤らが出席した。映画雑誌「キネマ旬報」の主催で、米アカデミー賞よりも古い歴史を持つこちらの映画賞。批評家や映画記者たちによる投票結果を誌上で公開しているというのも大きな特徴となっている。二宮さんの受賞の影響もあり、この日の会場は例年以上に若い女性の姿が目立つ。二宮さんと深津さんが表紙を飾っている、受賞結果を掲載した発売中の本誌も売れ行き好調だという。『海街diary』で新人女優賞に輝いた広瀬さんは「監督との出会い、お姉ちゃんたちとの出会いは大きかったなぁと日々、改めて感じています」とメガホンを握った是枝裕和監督、姉を演じた綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆の存在の大きさを語り「これからもいろんな役に染まれるよう、お姉ちゃんたちの背中を見て頑張っていきたいと思います」とさらなる飛躍を誓った。最近でも、是枝監督とはメールを交換しているそうで「『また色気づいちゃって』とか『大人っぽくなっちゃって』とか言われます(笑)」と明かした。深津さんは『寄生獣 完結篇』『岸辺の旅』で主演女優賞を受賞。『寄生獣』ではモンスターでありつつも母性を宿す女を見事に演じたが、モンスターを演じるのは初めて?という問いに「初めてで最後だと思います」と笑う。幽霊となった夫と旅をする女性を演じた『岸辺の旅』について「夫を演じた浅野忠信さんがいなかったら、あの繊細な表現には繋がらなかった。浅野さんの底知れぬ力でこの賞をいただきました」と感謝を口にした。二宮さんは山田洋次監督の『母と暮せば』で長崎の原爆で亡くなるも、戦後数年を経て助産師として働く母の前に姿を現す青年を演じ主演男優賞を受賞。マイクの前に立った二宮さんは大きな声で「ありがとうございます!」と語りニッコリ。「僕はこの映画を1月20日に映画館で観ました。サービスデーだったんですけど、すごくいい映画でした」とユーモアたっぷりに語る。「自分の役割は、日ごろ、応援してくださっている若い方に戦争について改めて学んでいただくひとつのきっかけになることだと思ってました。その責務が少しでも果たせたら」と語った。受賞に対する「嵐」のメンバーの反応を尋ねると「朝、4人と一緒だったんですが、授賞式に行くと伝えると『おめでとう』『いってらっしゃい』と言ってくれました」と明かした。助演男優賞は『天空の蜂』『日本のいちばん長い日』の本木さん。挨拶に立った本木さんは数日前に西川美和監督の最新作『永い言い訳』の撮影を終えたことを明かしたが、同作では深津さん、そしてこの日は欠席となったが、助演女優賞に輝いた黒木華と共演していることを明かす。「深津さんが妻で、黒木さんは愛人ということで、今日は映画でも実現しなかった鉢合わせになるかと落ち着かず、罪悪感を感じてたんですが、危険を回避できました…」とほっとした表情で語り、会場は爆笑に包まれた。『日本のいちばん長い日』では昭和天皇を演じたが、引き受ける前に義母であり、原田眞人監督作品への出演経験のある樹木希林さんと話をしたと明かす。「『気楽に引き受けりゃいいのに』と(笑)。日本映画で昭和天皇を描くのは初めてであり、パイオニアになるというおまけ付きであり『できるできないは別として飛び込んでみるべき』と言っていただきました」と振り返った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ海街diary 2015年6月13日より全国にて公開© 2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ天空の蜂 2015年9月12日より全国にて公開(C) 2015「天空の蜂」製作委員会日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会岸辺の旅 2015年10月1日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS母と暮せば 2015年12月12日より全国にて公開(C) 2015「母と暮せば」製作委員会
2016年02月13日俳優の本木雅弘が『おくりびと』(08年)以来7年ぶりに映画主演を務める、西川美和監督の最新作『永い言い訳』(今秋公開)がクランクアップを迎えたことが8日、発表された。原作は、第153回直木賞候補作にノミネートされた西川監督による同名の書き下ろし小説。主人公は、長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)を突然のバス事故で失った、人気作家・津村啓こと衣笠幸夫(本木)。夏子との間にすでに愛情はなかったため悲しみを演じることしかできなかった幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。本木や深津のほか、事故で妻を亡くしたトラック運転手の陽一役として元野狐禅の竹原ピストル、子役の藤田健心、白鳥玉季らも出演する。2015年3月30日にクランクインし、撮影は季節をまたいで約9カ月間敢行。同年12月27日にクランクアップした。都内のカフェで行われた最後の撮影は、物語で重要なラストシーンで、本木や竹原らメインキャストが集結。竹原の誕生日でもあったからか、和やかな祝福ムードに包まれながらも、進行するに連れ感情を高めていく本木を中心に、緊張感のある現場となった。また、ラストカットの後は準備期間を含め、約1年に及んだ撮影の苦労をねぎらい合う姿も見られた。「幸夫という役に寄り添い、彼の持つ痛みを共有しながら、果たしてどこに到達できるのだろうと思い巡らせながら、長い撮影の日々を過ごしました」と話す本木。「もしもこの映画が成功するとしたら、そのワケの6割以上は竹原ピストルさんのキャスティングにある」と笑みを浮かべながら、「たたずまい、声、その存在感が想像していた以上に陽一という役柄に深みを与えていました」「僕も幸夫という役を借りながら、いやっ役を越えて竹原さんに魅了されていきました」と竹原の人柄をも絶賛する。さらに、撮影期間を「間があく時もありましたが、頭に心に監督のこと、役のこと、物語のことをいつも抱えていた1年」と回顧。続けて、「その時間が何かを熟成させ共通言語を生んで、より全体が一丸となっていくような撮影でした」と感慨を口にする。最後には、「完成の暁には、この『お作品』を通じて『ささやかな共感』が世に広がることを願っています」と呼びかけた。そんな本木を西川監督は、撮影を通じて「決して器用な方ではないけれど、前向きに進もうという気持ちを確実に持っていらっしゃる方」と分析。「自分が想像していた合格点のラインをポンと抜けたカットが確かにあって、そういう瞬間を見させていただけたのは、本木さんご自身が持ってらっしゃる真っすぐさがあってこそ」と称賛の言葉を送った。(C)2016「永い言い訳」製作委員会
2016年01月08日石原さとみの新CM花王ソフィーナの「オーブ クチュール」は、11月24日より“つけてるほうが荒れにくい”美容液ルージュ(全12色/各3200円)を発売。CMキャラクターとして、石原さとみを起用した。そのセクシーでキュートな唇が男女を問わず憧れの的となり、数々のランキングを総なめにしている石原さとみ。新CMでも、ぷっくりボリューミーで魅力的な唇をアピール。リップを塗る時の真剣な表情や、ぷるんとした唇の仕上がりに微笑むシーンなど、つい見入ってしまう愛らしさが漂っている。つけるたびにうるうるリップへそんな彼女がCMで使用している美容液ルージュは、唇の荒れやかさつきが気になるこれからの季節でも、まるでうるおったかのような質感を演出してくれる優れもの。唇のうるおいを閉じ込めて、唇の水分が蒸散するのを防いでくれる。カラーバリエーションは肌なじみのいい11色と、シーンを選ばず使えるノーカラータイプの全12色。ノーカラータイプは唇美容液としても使えるだけでなく、手持ちの口紅に重ねたり、口紅の下地として使ったりするのもオススメだ。使うたびにもっちりリップを実感できる美容液ルージュで、かさつき知らずの大人リップを手に入れよう。(画像はプレスリリースより)【参考】・オーブ クチュール美容液ルージュ・花王株式会社プレスリリース
2015年11月27日みなさん、こんにちは。コンサルタントの木村隆志です。月9ドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』(フジテレビ系)が人気を集めています。同作は、石原さとみさん演じる英会話教師・桜庭潤子と、山下智久さん演じる僧侶・星川高嶺のラブコメ。注目は何と言っても潤子のモテっぷりであり、高嶺だけでなく、同僚、先輩、生徒などから次々にアプローチされるほどのモテ期が到来しているのです。ドラマの潤子に限らず、モテ期の女性には、いくつかの特徴が表れていることが多いもの。今回はそんなモテ期女性の特徴を挙げていきます。■1.気さくに声をかけ合える明るさモテ期の前提条件は、人に声をかけられる明るさとゆとりがあること。どんなに美人でも、これができなければモテ期は訪れず、逆にルックスはふつうでも、これができればモテ期のチャンスは十分あります。もともと全ての男性がパッと見て「この子がいい」と一目ボレするわけではなく、「何度かのコミュニケーションを経て、ほのかな好印象がはっきりとした好意に変わっていく」というのが片想いの王道パターン。それだけに、人なつっこく声をかけられる女性にはモテ期が訪れやすく、相手から見ても「声をかけやすい」ため、必然的に誘いも多くなります。■2.何か夢中になっていることがある「恋愛第一主義」の女性は、鈍感な男性でも何となく気づいてしまうため、なかなかモテ期は訪れません。むしろ恋愛以外で何か夢中になっているものがある女性に引かれる男性は多く、その真剣な表情やキラキラ輝いた目に魅了されるのです。仕事にしろ、プライベートの趣味にしろ、何かに没頭しているときは、「1人でいることも多いため、見守りやすく、声をかけやすい」というのもポイント。そもそも多くの男性は、女性同士のグループが苦手で距離を取りたがるので、1人の時間がある女性のほうがモテ期は訪れやすいのです。■3.表情がクルクル変わる無防備さモテ期の女性は、男性たちに「なぜか彼女のことが気になってしまう」と思わせるものがあります。その原因になりやすいのが、クルクル変わる表情。たとえば、「うれしい」「悲しい」「寂しい」「困った」などの感情が顔に表れやすい女性は、それだけで男性の視線を引きつけるものです。そんな表情を見せる女性に、男性たちは素直さや無防備さを感じ、「放っておけない」と男心をくすぐられるもの。ドラマの潤子がそうであるように、完璧な女性よりも、弱さやダメなところがある女性のほうが、どこか気になるのです。ただし、怒りなどの激しい感情だけは表情に出さないようにしましょう。■4.妙な思い込みや決め付けがない今、あなたにモテ期が到来していないのであれば、「そのままでいないほうがいい」ということ。待っているだけでなく、何かを変えることが必要なのです。最もシンプルで即効性が高いのは、見た目のイメージチェンジ。メイク、髪型、服装などを変えることで、自分の気持ちも、周囲の見る目も変わり、コミュニケーションのチャンスは増えるでしょう。たとえば、「変わったね」と声をかけられる可能性は高く、さらに「いいね」「似合っているね」とホメられるかもしれません。もしかしたら、これまであなたが好んで選んできたものよりも、似合うものがあるのかもしれないので、積極的にイメージチェンジしてみてはいかがでしょうか。そもそもモテ期が訪れやすい女性は、見た目や価値観などに思い込みや決め付けが少なく、いろいろなものを試したり、人の声を素直に聞いたりできるものです。■自ら引き寄せ、より大きなモテ期に上記に挙げた4項目について、ドラマの潤子はどうでしょうか。庶民的な家庭で育ったため自分から声をかけられる気さくな一面がありますし、ニューヨーク勤務を目指して仕事に燃えていますし、「カニに目がない」などクルクル変わる表情で男性たちを引きつけていますし、いったん拒絶した高嶺を受け入れるなど柔軟性のあるところを見せるなど、全てに当てはまっています。モテ期は「何もしなくても人生に何度か訪れるもの」と思っている人が多いのですが、それだけでは不十分。モテ期を引き寄せ、より大きなものにするかどうかは自分次第であり、いざモテ期がはじまったら、その状態を楽しむのも、自分に合う一人を選ぶのもアリなのです。(木村隆志/ライター)(ハウコレ編集部)(島村遥/モデル)(柳内良仁/カメラマン)
2015年11月09日声優ユニット・ゆいかおり(小倉 唯&石原夏織)が2015年11月4日にリリースする待望のニューアルバム「Bright Canary(ブライトカナリー)」から、石原夏織のソロ曲「Telephone Call」の試聴動画が公開された。石原夏織ソロ曲としては初となるダンス系の楽曲に挑戦。歌詞も相手に強い思いを寄せる女の子のモノローグを綴った、少し刺激的で大人びた内容になっている。○ゆいかおり (石原夏織)「Telephone Call」*short ver.ゆいかおり待望の3rd アルバム「Bright Canary (ブライトカナリー)」は、2015年11月4日の発売予定。
2015年10月19日山下智久との初共演で話題を呼ぶ月9ドラマ「5→9~私に恋したお坊さん~」で主演を務める石原さとみが、10月14日発売の「anan」1975号の表紙に登場。「骨盤」と「背骨」を特集した本誌で、美しいくびれを披露した。第27回ホリプロタレントスカウトキャラバン「ピュアガール2002」でグランプリ受賞をし、華々しくデビューした石原さん。「きみはペット」で連ドラ初出演を果たし、同年連続テレビ小説「てるてる家族」のヒロインに抜擢され知名度を上げた。その後は「リッチマン、プアウーマン」「失恋ショコラティエ」「ディア・シスター」と数々のドラマに出演し、『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』『MONSTERZ モンスターズ』『風に立つライオン』など映画作にも続々と出演し、演技派女優のひとりに。現在公開中の『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』ハンジ役での熱演でさらなる注目を浴びている。石原さんが表紙を務めた本誌では、女の美を司る“2大神骨”「骨盤」と「背骨」に注目。子宮や卵巣など女性にとって大切な内臓を守る骨盤のゆがみやねじれを改善し、ホルモンバランスがよくして女性らしいスタイル作りのベース作る方法や、血液や神経系の通り道となる体内のメインストリート・背骨を整え、様々な体の不調を治すことで美しい身体を手にする方法が特集されている。そんな、女性が手に入れたいと思う美しいスタイルを石原さんが披露。現場では、露出の多い衣装にためらうスタッフに対して「とりあえず着てみよう!」と思い切り良く撮影に臨み、その衣装がいざ撮影してみてポーズがとりにくいとなれば 「よし、着替えよう!」と潔く、そして瞬時に着替えるという頼もしさをみせたという。かわいくて、ハンサムな石原さんのグラビアはぜひ本誌でチェックしてほしい。「anan」1975号は発売中。(text:cinemacafe.net)
2015年10月15日「女性らしさ」がすぐに作れるフェミニンリップ。顔のパーツの中で女性らしさやセクシーさに大きな影響を与えるのが唇です。特に石原さとみさんのようなぷっくりした唇が人気です。アラフォー世代は唇が痩せてきたり、色が悪くなってきたりするのでリップの塗り方や色でカバーしましょう。○リップの色はピンク~コーラルピンク系がオススメリップの色はピンクやコーラルピンクがオススメです。濃い色をつけると唇が痩せて見えたり老けて見えたりするので気をつけましょう。40代は血行不良で唇に青みや紫みが出てきている方も多い年代です。その場合は青みのあるピンクのリップは避け、コーラルピンクやオレンジを選ぶことで青みが消えて血色がよく見えるようになります。○唇の形はぷっくりと丸く描こう!唇の形は、チークと同様に「丸く」描くのがポイントです。丸みを出すにはリップライナーを使うといいでしょう。ステップ1リップライナーで唇のふちにラインを引きます。自分の唇にほんの少し丸みを出すイメージで描きます。その際、唇の中心から口角 (口の両脇) に向けて描いてしまうと線的でシャープな印象になります。口角から中心に向かって丸みを出すように描くのがポイントです。唇の中心の山ははっきり描かず、なだらかに描くとさらにぷっくりした印象になります。ステップ2リップを直塗りします。ステップ3最後にぷっくりと見せる効果が高いアイテム「グロス」をつけます。唇の上下の中心辺りをしっかりつけて、あとは少なめにつけることで自然なぷっくり感が出ます。大人可愛い♪アラフォーのフェミニンメイク - 石原さとみ風ぷっくリップここで紹介したのはフェミニンメイクですが、エレガントメイクとの印象の違い (特にリップ) の違いを確認してみてくださいね。○教えてくれたのは……イメージコンサルタント 岡田 実子さん専業主婦になった後、化粧品販売の仕事を始め、販売成績が全国上位に。その後、メイクだけでなく、色やファッションまでトータルに女性の魅力を引き出したいという思いを強くし、2006年にイメージコンサルティングとメイクのサロンを設立。現在、個人レッスンや企業での講師を務める。本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年09月21日映画『天空の蜂』の初日舞台あいさつが12日、都内で行われ、キャストの江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛、國村隼、佐藤二朗、松島花、永瀬匡と堤幸彦監督が出席した。本作は、東野圭吾の同名小説を実写化したサスペンスアクション。1995年8月、遠隔操作によってハイジャックされた巨大ヘリが、原子力発電所の上空で静止するテロ事件が発生。ヘリの設計士・湯原(江口)、原発の設計士・三島(本木)らは、ヘリ墜落を阻止すべく奔走する――というストーリーで、映画は全国公開中。原作者の東野からは、「映像と演技の熱さに目がヤケドしました」とメッセージが届けられ、主演の江口は、「さすが東野さんの文は格好良いですね。シビアな題材なので、気遣いながらやってきた作品。今日を迎えられてうれしい」とあいさつ。また、本木も、「それぞれの立場や正義がある。物の見方は人によって違うので、みなさんも自分なりの答えを見つけて欲しい」と真剣な表情でアピールした。そんな江口と本木は、本作が初共演。「本木さんとは同じ時代を生きてきたので、名前が挙がった時は絶対に上手くいくと確信した」と語った江口は、「刺激的な芝居のバトルを繰り広げました。お互いに家族もいるので、今の社会状況を感じながら取り組みました」と満足げ。一方の本木は、「初めての割に、良い化学反応だった。江口さんは思っていた以上に繊細で、情感が体からあふれて出ている。包容力のある男の情は江口さんにしか出せない」と笑顔を見せ、2人は固い握手を交わした。また、『トリック』シリーズで堤監督と長年タッグを組んでいた仲間は、「撮影直前に方言のセリフに変えられ苦労した」という松島の話に、「3日前で良かったですよ。本番をやった後に変わることもあるから」と苦笑いでフォローする場面も。本作をもって3週連続の初日舞台あいさつに挑んだ綾野は、「初日おめでとうございます」と共演陣を祝福し、「他人事じゃん!」(佐藤)、「3週連続で訳わかんなくなってる」(本木)と突っ込まれて観客の笑いを誘っていた。
2015年09月13日映画『天空の蜂』が9月12日(土)に公開を迎え、主演の江口洋介をはじめ、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛、國村隼、佐藤二朗、松島花、永瀬匡、堤幸彦監督が上映後の舞台挨拶に登壇した。東野圭吾が1995年に発表した人気小説を原作に、新たにいまの時代ならではの描写を取り入れて映画化。巨大ヘリコプターテロリストに乗っ取られ、原発の上空に停止するという事件にヘリの設計士、地元の刑事、原発関係者らがそれぞれの思惑を胸に立ち向かう。舞台挨拶では原作者の東野さんから公開を祝福するとともに「映像と演技の熱さに目がやけどしました」というメッセージが到着。江口さんは「嬉しいです。さすが東野さん!このセンス、カッコいいですね」と笑顔を見せた。綾野さんは自身も出演者なのになぜか共演陣に対し「公開おめでとうございます」と他人行儀な挨拶で周囲からのツッコミが集中!本木さんは「(『S-最後の警官-』、『ピース オブ ケイク』に続き)3週続けて舞台挨拶に出てるから、何の作品なのか分かってないんだと思います。今日は『天空の蜂』ね」と優しく(?)諭し、会場は笑いに包まれる。本木さんはさらに綾野さんの劇中での流血アクションを絶賛し「ようやく親指も生えてきたね(笑)」と語り、これに佐藤さん「綾野剛は切ってないでしょ!」と異議を唱えるが、堤監督も「切ってますよ」と綾野さんの流血をいとわない熱演(?)を称賛。綾野さん本人も「切ってますね」とうなずき、正論を唱えているはずの佐藤さんは一気に形勢不利に…。さらに堤監督は「佐藤二朗、出てたっけ?」と語り、これには佐藤さんも「出てたわ!あんたがオファーしたんだろ!」とブチ切れ、会場は再び爆笑に包まれた。本作で演技初挑戦となった松島さんは、尾張弁の刑事を熱演したが「標準語でセリフを入れてたのに3日前に尾張弁に変わった」と苦笑交じりに告白。これに対し、堤組常連の仲間さんは「3日前ならまだよかったですよ。当日とか、本番を撮った後で変更になることもある」と堤組の過酷な状況を明かした。江口さんと本木さんは改めて、初共演について問われ、江口さんは「初めての気がしなかった。毎日、刺激的な芝居バトルを繰り広げてました。役柄もありつつ、(プライベートでも)お互いに家族がいて、(映画が描く)社会状況も感じながら、この歳になってこういう映画に携われる楽しさを感じていました」と振り返る。本木さんは劇中での自身と江口さんの関係を「陰と陽」と評し、さらに江口さんのパーソナリティについて「思っていた以上に繊細で一見、乱暴なようで包容力のある男の情というのは自分には一生出せない」と絶賛。「初めての割に良い化学変化が出せたのでは?」と手応えを口にし、壇上でガッチリと握手を交わした。『天空の蜂』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天空の蜂 2015年9月12日より全国にて公開(C) 2015「天空の蜂」製作委員会
2015年09月12日本木雅弘が発した「予言の書」という言葉に背筋がゾクッとする。東野圭吾が1995年に発表した小説「天空の蜂」のことである。20年も前に書かれた、テロリストが巨大ヘリコプターを原発の上に静止させるという物語は、恐ろしいまでのリアリティをもって我々の心に突き刺さる。一方、江口洋介はこの小説を原作に完成した映画について「基本的にはエンターテイメント映画」と語り、強いメッセージ性のみならず、クライシス・エンターテイメントとしての完成度の高さに自信をのぞかせる。ハリウッド映画のようなスケールと激しいアクション、原発という時代性の強いテーマ、葛藤を背負いながら事件の解決に向けて奔走する男たち――日本映画に類を見ないこのプロジェクトの中心にいるのがヘリコプターの設計士・湯原役の江口洋介と原発の設計士・三島役の本木雅弘である。本作で初共演を果たした2人が映画版『天空の蜂』を語りつくす!多くの国民がいまなお、4年前の震災とそれに伴う原発を巡る危機の恐怖を共有している。そしてつい先日、川内原発の再稼働が報じられた。そんなタイミングで、原発を標的にしたテロを描く本作が公開を迎える。江口さんは「原作が発表された95年当時に映画化されるのと、今までとは凄い違いがある。巨大ヘリが原発の上に墜ちるかもしれない状況に、頭では(フィクションと)分かっていながらも観る人全てが全身全霊を持って行かれるようなヒリヒリする気持ちを味わえる」と今このタイミングで公開されることの大きさを口にする。その上でメッセージ性と娯楽性が融合した本作の魅力をこう語る。「科学技術が生んだ怪物――それはヘリだけでなく原発もそう言えるかもしれない。8時間という(テロリストが指示した)タイムリミットの中で日本をピンチから救わなくてはならない。巨大ヘリを“蜂”と表現する東野さんの文学的センスも含めて、奥行きのあるセリフが目にも心にも刺さってくる!撮影している時は正直、無我夢中でしたが、完成した映画を観たら、凄まじいほどのスリリングな作品に仕上がってました。脚本の素晴らしさとただのアクション映画にとどまらない社会性を含め、メッセージ性の強い作品になったと思いました」。本木さんは、初めて読んだ東野さんの小説が「天空の蜂」だったことを明かし「ここで描かれている『意思の見えない、仮面をつけた沈黙する群衆』というのは自分そのものだった。日本で、世界で大きな事件が起きている時、私はその出来事を深くは把握しないままにやり過ごしてきたし、自分の立ち位置、つまり価値観というものをきちんとのぞいたことがなかった。それがいかに危ういかを思い知らされた」と語る。自戒を込めて、本作を通じて強く感じるのは多様な視点で物事を見ることの大切さ。「ちょっとでも目線をずらして見るということ。世の中には自分の知らない世界があり、予想不可能なことが起きる。その時、どの立ち位置で何を守り、どう対処していくのかは、ひとりひとりの問題ですが、多くの視点を持って、異なる立場を理解していないと、どこかで窮屈になっていってしまう。少し視点をずらしてのぞいてみると『そういう考えもあったのか!』と知れるわけで、結果的に自分も柔軟になっていく。この映画でそれを学びました」。「立場」という意味では、湯原と三島はそれぞれ巨大ヘリコプターと原発の設計者であり、運用のされ方、人間の悪意次第では恐るべき怪物となりうる技術をその手で生み出した側でもある。江口さんは経済ドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」でナビゲーターを務めており、様々なジャンルの技術者たちの姿を見てきたこともあり、技術者の心情が理解しやすい部分もあっただろう。「科学者や技術者というは、僕らの想像もつかないレベルで物事を捉えている部分はありますが、葛藤というのはあるでしょうね。この映画はそこを中心に描いているわけではなく、ある意味で清々しく事件に立ち向かっていきますが、湯原もまた巨大な怪物を自ら作り上げてしまった責任を抱えていると思います」。三島の原発の設計者という立場での葛藤は、賛否が入り混じり分断した地元の現状などを含め、物語にも大きく関わってくる。本木さんはやはりここでも多様な視点で物事を見つめることを訴える。「原作では三島が湯原に『絶対に堕ちない飛行機ってあるか?ないよな。毎年、多くの死者が出ている。でも自分たちにできるのはその確率を下げることだけだ』という意味のことを言うんです。利用者たちはこの確率なら死なないだろうと飛行機に乗る。言ってみれば国民全体が原発という飛行機に乗っている、乗らされている。でも、その飛行機を飛ばさないことは不可能じゃない。しかし、乗客達の意思は見えない。みな無言で座ってる。だから飛行機は飛ぶしかないし、自分たちは墜落の確率を下げるための努力をしていくしかないと三島は言う。江口さんもおっしゃったように、常人では理解しえない技術者の世界があるけど、絶対的に完璧な技術というのは生まれない。映画でも『トライ&エラー』と言ってますが、その繰り返しで磨いていくしかないけど、その懸命な綱渡りの感覚は人々になかなか伝わらない。その歯がゆさを常に抱えているというのはあると思います。この映画のために、原発の開発センターに見学に行き、システムをのぞかせていただきました。それは自分が理解し得るようなものではなかったんですが、働いている方に話を聞くと、子供の頃に『鉄腕アトム』を見ていたら父親が『いつか日本にエネルギー危機が来るぞ』とつぶやいて、それが心に残ってこの仕事を志した人もいれば、地元に古くからあるその開発センターはその地域の就職先のひとつの選択肢であり、自然とそこに入った方もいる。見学にお邪魔した昨年のその時期は、日本の原発は全て止まっていて、そのセンターも稼働していない状態でした。それぞれの正義があり、良かれと思っている先に戸惑いを抱えていらっしゃるというのも切ない話です」。そしてもうひとつ、彼らが持っているのが“父親”という立場。湯原も三島も仕事に没頭したがゆえの“代償”を支払っている。江口さんも本木さんも、プライベートでも父親である。江口さんは「僕も実際、作品の撮影に入ると没頭しますので、どうしても(仕事と家庭に対する熱に)温度差はありますね」と語りつつ、こう続ける。「でもこういう映画を撮って、子供たちはそれをどう見てくれるか?とも考えるし、傲慢だと思いながらも、父親が突っ走っている背中を見てくれるだろうとも思ってます。あとは『聞く』というのを心掛けてますね。今、こういうことが社会にあるけど、お前はどう思う?このニュースに何を感じた?子供が成長し、そういった話題の会話もするようになってから、面白くてしょうがないですね」。一方、本木さんは「僕は『自意識過剰でナルシシスティックなヤツだから』と思われているでしょうが…」と自虐的な自己分析から家族との関係をこう語る。「そういう部分は裏返って、全てコンプレックスがなせる業であり、家族の前では唯一、そのコンプレックスが丸見えの状態なんです。回ってくる役はいかにも物を考えてそうだけど、現実はグズでトロくて、頼りにならず、それを子供の前でさらしています。そういう家庭はおのずと子供が親を反面教師にするもので(笑)、『こうはなりたくない』と思って育ってくれていると思います。僕自身、人間関係に深い愛情を表現しているタイプではなく、出会うべく人には出会って、惹きつけ合い、刺激し合い、傷つけ、学び合うものだと思ってます。そういう意味で、子供たちを早くに外へ送り出しているのは、社会に育ててほしいと思っているというのがありますね」。映画の世界で30年近いキャリアを積み重ねてきた2人が、互いをよく知る同期という因縁を持ったこの役柄、重厚な物語で初めて共演を果たすというのが、刺激的でないわけがない。江口さんは言う。「本木くんが考えてきた三島が発す0コンマ何秒の間を読み取りながら、湯原役としてこちらの言わんとする言葉を吐き出すのか?飲みこむのか?そこのやりとりが面白かったですね。現場に行って肉声を聞くまで、こっちの芝居がどう出るかわかりませんし、それが気持ちよく演れる瞬間があるんです。同じ時代を生きてきた俳優仲間であり、父親でありという共通する部分が嫌でも出てしまっている部分があると思います」。本木さんは「私の方が若干、年上なんですが(※2歳差)、こうして話しててもあっちの方が年上に見える」と苦笑を浮かべ、江口が作り上げた湯原という主人公像を称賛する。「原作よりも映画の方が湯原という人間が豊かになっていると思います。私から見ると、三島よりも湯原の方が数段、難しい。三島が持つエキセントリックさは、癖を持たせたり、ポーカーフェイスであったりと、様々な形で演じられるけど湯原は真っ直ぐに時に劇画的なセリフやメッセージを伝えなくてはならない。そこは江口さんのパワーがないと成立しなかったと思います。正直、演じる上では三島の方が絶対に得だと思ってましたが、現場に入って思いのほか、江口さんの湯原にリアリティがあって、これはヤバい!と思いましたね(笑)。世代的な部分や業界でのキャリアという点で、親近感もあるし、内心で勝った、負けたという勝負のような気持ちでやっているところもあります。一方でやはり、無言で通ずるようなところもあって、現実的に家族を持つことの魅力もしんどさも互いに経験しているよね…という思いを役を通して感じながら演じていました。性質の違う化学反応であると同時に、2人でそれぞれ陰と陽を使い分けて、ひとつの大きな力になれているという実感もありましたね」。四十半ばを過ぎて、強さも、責任も、哀愁さえも抱えながら前へと進む男たちの背中は、言葉以上に雄弁に何かを語っている。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:天空の蜂 2015年9月12日より全国にて公開(C) 2015「天空の蜂」製作委員会
2015年09月11日石原さとみがイタリア高級ファッションブランド「マックスマーラ(MaxMara)」のアンバサダーに就任。9月10日(木)、青山店のリニューアルオープンを前に開催された記念イベントに出席した。石原さんはアルパカの毛を使用したピンクのコートで来場し、エスコートされながらレッドカーペットが敷かれた階段をゆっくりと降りて報道陣の前に現れた。コートを脱ぐとその下はべアドレスとニットのコーディングで秋らしさをのぞかせる。今回、アンバサダーに就任したことについて「全世界の人が知っている『MaxMara』に携われるということにびっくりしましたし『私なんかでいいの?』と思いました」と胸の内を明かす。今回のリニューアルにより青山店には4m×6mの巨大LEDのスクリーンが設置され、石原さんが出演するスペシャルムービーも上映され、道行く人が石原さんの動く姿を見ることになる。石原さんは「表参道と言えばファッションの聖地でオシャレな人たちが集まる街。こんな大画面で自分の姿を見られるなんて貴重なことですごくすごく嬉しいです!」と笑顔を見せた。この日は石原さんのお気に入りの「MaxMara」のコートも紹介されたが、こうした装いで男性とデートするなら?という質問に「以前、(R&Bシンガーの)ローリン・ヒルが復活したとき、ブルーノートに聴きに行ったんですが、もっと素敵な服を着てくればよかった!って思ったんです」とオシャレをしてのディナー付きのコンサートを希望。さらに「日本でなら美術館でのデートもいいですね」と語った。秋からは月9ドラマ「5→9~私に恋したイケメンすぎるお坊さん~」に主演するが、大人の女性になるための今後の展望について「まさか『MaxMara』のお仕事をいただけるとは思ってなくて、私にとっては挑戦だったんです。157cmしかない私に着こなせるか?と思ったんですが、背が高くなくてもフィット感があるのがステキで、これは挑戦してみなければ分からなかったことだと思います。月9や、控えている仕事でもプレッシャーを感じる仕事があるんですが、その先に発見できるものがあると思うのでこれからも挑戦していきたいと思います」と力強く語った。「MaxMara」青山店は9月13日(日)よりリニューアルオープン。(text:cinemacafe.net)
2015年09月10日