お笑いコンビ・ガリットチュウの福島善成(39)が自身のTwitterやインスタグラムに投稿している俳優・船越英一郎(56)のモノマネが「似すぎ」と密かに話題を呼んでいる。 福島は約5年前から船越の顔マネを始めており、当時の投稿には「#おしどり夫婦」「#ラブラブ」「#一代愛してるよ」といった船越夫妻の仲の良さに焦点を当てたハッシュダグがつけられていた。 しかし、今年の7月に松居一代(60)が突然、YouTubeで船越の不倫疑惑を暴露。その後も松居の暴走は止まらず、動画やブログは連日更新され、ついに泥沼の離婚騒動へと発展。世間の大きな関心を集めている。 これに比例して福島の船越ネタもヒートアップ。「バイアグラ男と呼ばないで」「謝ったら許してくれるの?一代。ねぇ。一代。愛してるよ」というコメントと船越に扮した写真をアップしている。 これをきっかけに、20日には都内で行われた『ルミネtheよしもとサマーオブラフ2017』の記者会見に船越のモノマネで登壇。船越とは面識がなく「(会ったら)首しめられると思います」と本人非公認のネタであることを明かし、「本当に頑張って耐えてほしいです。平和的解決を祈っています」と船越にエールを送った。 投稿をみたユーザーからは「似てる!」「ツボった(笑)」「旬すぎる!やばい(笑)」と面白がるコメントが多く寄せられるいっぽうで、「本家に怒られるよ」「面白いけど大丈夫?」と福島を心配する声もあがっている。
2017年07月20日日本の可愛いを求めに、越境北上中。会津の伝統工芸である会津木綿の織元、「山田木綿織元」を訪れた後に向かったのは会津木綿を使用したテディベアを制作・販売する「會空」(あいくう)のアトリエ。ついさっきまでかんかん照りだった空からお天気雨が降り始めた中、會空の代表を務める庄子ヤウ子さんが元気よく出迎えてくれた。ものづくりで元気になれる庄子さんは会津の出身ではなく、会津若松からおよそ100km離れた浜通り・大熊町の出身。大熊町は福島第一原子力発電所を抱えた自治体であったため、震災直後から町役場の主要機能を会津若松に移転した。庄子さんは原発からほんの数キロしか離れていない地域に住んでおり、帰還困難区域に指定されているため、もう故郷の空を見ることはできないという。庄子さんはかつて大熊町でニットデザイナーをしていた。ものづくりは、体に染み付いていた生きがいだった。会津に避難してきた時、女性のための起業支援団体WWB代表の奥谷京子さんが立ち上げた「ソーシャルニット・プロジェクト」に声をかけられ参加するようになる。日本全国から集められた毛糸を使用し、自身がデザイン・技術指導をしながら同じ避難所で暮らす仲間とバッグやスリッパなどを作り販売していた。「手仕事があると元気になれる。でも手が空いていたからやろうと思ったんじゃなくて、やるからにはちゃんとビジネスとしてやろうって、責任を持って制作に取り組みました」アトリエの立ち上げ「奇跡が起きるよね」ものづくりに対する情熱が再び燃え上がった庄子さんは大熊町で一緒に活動していた手芸仲間と会津で再会し、空き店舗を貸してくれる制度を使って2012年2月にアトリエを立ち上げた。「奇跡が起きるよねって、みんなで話したんです」初めは従来通りニットを編んでいたが、それと並行し会津木綿を使った小物製作の内職も始める。内職の話を持ちかけてくれたのは会津木綿を使ったストールを製作・販売するIIE(イー)の代表、谷津拓郎さん。「地元の伝統産業である会津木綿を活かして、避難してきた女性達の仕事をつくる」という活動を始めたばかりの谷津さんが「縫ったり編んだりできる人いませんか?」と、大熊町から避難してきた人でつくったサロン「ゆっくりすっぺ」に訪れたのが知り合ったきっかけだった。庄子さんのアトリエでは依頼を受けたバッグやチェアカバーなどを製作していたが次第に余力ができ始め、自分たちでも何か作ってみようということになる。テディベアを作ったことがあった庄子さんのひらめきにより、会津木綿の特徴である「縞」と福島の「島」という二つの意味を込めたテディベア「しまくま」が誕生した。世界中のどんな人でも理解してもらえるようにと、テディベアという位置付けにしたそう。テディベア以外も作ってみようと、大熊町のシンボルキャラクターである大熊特産の鮭と梨を手にした黒いくま「おおちゃん、くうちゃん」をモチーフにして「あいくー」が生まれたのはその少し後。真っ黒でシックな会津木綿を使用したボディと少しとぼけた表情がなんともいえない愛くるしさと存在感を醸し出しているあいくーは、一度目が合えば連れて帰らざるを得ない、不思議な魅力と目力を持つ。「私たちを受け入れてくれた会津若松と故郷である大熊町の空を結ぶという願いが込められているんです」団体名「會空」の會は会津の旧字体、空はもう帰れなくなってしまった故郷大熊町の空を表しているという。世界に羽ばたいた「あいくー」「一匹作りすぎちゃったからあげるわよ」と気まぐれに思いついた庄子さんは小さな「しまくま」を友人へ渡した。その友人が会津若松にあるショップ、アルテマイスターに訪れた際、ちょこんと揺れるしまくまが店員の目にとまったことで同店での取り扱いが開始。さらにこの“思いつきの縁”がきっかけとなり、あいくーはフランス・パリへと渡ることになる。2014年1月、世界最高峰のインテリア・デザインの総合見本市「メゾン・エ・オブジェ」の福島県ブースにあいくーは県のマスコットとして並べられた。パリに出展するアイテムを探していた担当者がたまたまアルテマイスターで一匹のあいくーと目が合い、「この子をパリに連れて行こう!」とその足でアトリエに飛んできたそうだ。初の海外進出となったパリの舞台で「とにかく可愛らしい、ストーリーが見える」という理由から、出展した中でもダントツの高評価を得た。パリで人気のセレクトショップ merci の企画展『Exposition NOUVELL VIE(新たな命)』の中でも展示された。「あぁ、これでいいんだ!って、自信になりましたね。一つ一つが不思議なご縁で繋がっていくみたいです」満面の笑顔でその時の話をしてくれた庄子さん。その後すぐにポーラ化粧品やJALといった大企業とのコラボが決定した。2014年の冬から2015年の春にかけJALマイレージ特典の景品として「お家に帰ろう」という思いがこめられた「お家つきあいくー」や、ポーラ化粧品の香水「アミュ ルージュ」のノベルティとして「ピンクスカーフあいくー」が誕生。こうして世界へ飛び出たことで日本全国へ広がることとなった。「一匹つくるのに2時間ほど、小さいもので1時間ちょっとかかります。コラボの話が舞い込んだ9月から4月末までで2500匹は作ったかしら。合わせて30反分。顔にクマつくりながら熊を作ってましたね(笑)」あいくーが描く未来現在アトリエに在籍するのは庄子さんを含めた4名。娘さんが営業やイベントの運営などを行い、親子二人三脚で活動に勤しんでいる。「本当はアトリエでものづくりをしている方が何ぼかいいんだけどね」困ったように笑う庄子さんのうれしい悲鳴は今年も止むことがなさそうだ。すでにワークショップや新たなアイテムの制作で予定は埋まりつつある。直近だと8月20日〜 23日の期間、日本橋の福島アンテナショップMIDETTE(ミデッテ)での販売会があり、20、21日はあいくー顔型ブローチ作りのワークショップが開催される。「よく被災者支援とかチャリティーという言葉が使われるけど、いらないけど支援になるから買ってあげようではなくて、可愛い!と思って純粋に商品を気に入った上で買ってほしい。お金は物に対しての代価だと思うんです。いらなかったらそのまま通り過ぎていっても構いません。」こう正直に話す庄子さんの瞳は今までになく真剣で、そこには作り手としてのプライド、生半可な気持ちでものづくりをしているわけではないという覚悟がはっきりと伺えた。 「一反の幅は決められているから会津木綿で大きなものは作れないけど、こういった身近に親しめるもので会津の良さを発信していきたい。それが私たちにできる会津への恩返し」ぬいぐるみはくたくたとして立たないものが多いが、あいくー、しまくまは全て自立するように設計されている。庄子さんは「自分で立たないと意味ないからね!」と力強く話してくれた。大きな足で自らを支えて凛と立つあいくーの姿には、今いる地を踏みしめて歩んでいこうという強くしなやかな意思が映し出されている。とぼけた顔してしっかり者、可愛い顔した正直者、いま目指したいのはそんなレディなのかもしれない。可愛いを求める越境北上はまだまだ続く。関連記事:会津木綿の老舗「山田木綿織元」で400年続く伝統工芸に触れる 會空福島県会津若松の伝統工芸品「会津木綿」で作ったテディベア「しまくま」「あいくー」を作る工房 HP / Facebook /TwitterText&Edit. Azu Satoh
2017年06月04日福島県内に住む高校生たちが出演する演劇公演が4月1日と2日に都内で開かれた。汚染や将来への不安を発言しにくくなっているなか、心のうちを率直に伝えたいという思いが公演開催のきっかけになった。福島の現状がメディアでも取り上げられにくいことに危機感を訴え続けてきた作家の赤川次郎氏が、観劇後、若者たちと対話の場を緊急に設けた。 赤川次郎みなさん、今日は本当におつかれさまでした!演劇は今回初めてと聞きましたが、なぜこのお芝居を? 田中優奈(16)私は震災のとき小学4年生で、“原発事故”って聞いても“実感”がなかったんです。でも6年たって、参加しているダンスチーム「遊舞炎舞」で福島の状況を演劇で伝えようということになって。事故後のことはいろいろ勉強してきて知識も得たかなと思って、参加することにしました。 山口清香(15)私は演劇に興味がありましたが、迷っている間に、いつのまにかどっぷり参加していた感じです。 宮沢花梨(17)私は原発事故のあと、母に「被ばくするから、屋外の部活動に入っちゃダメ」って言われたので、バレーボール部に入って平凡に生きていました。 一同(笑) 宮沢けど、私が家でアイドルのマネをして踊っているのを見た母が、「室内でできるから」って、ダンスチームを探してきてくれたんです。おかげで今回の演劇にも参加させてもらえて、いまは楽しい人生を送っています。 赤川高校生に“人生”なんて言われたら、69歳の僕の立場がないですね(笑)。事故後、6年たちますが、汚染の状況など福島の現状があまり伝えられていないと感じます。そのなかで若い人たちが勇気をだしてこのような芝居を上演すると聞いて、ぜひ力になりたいと思って今日はやってきました。今回の劇(※あらすじ欄外)は、太平洋戦争のときのウラン採掘と今の除染作業がうまく対比されていると思いました。みなさんが芝居を通して伝えたかったことを、教えてもらえますか。 宮沢私は、日本もアメリカと同じように原爆を開発しようとしていたことを伝えたかった。台本を読むまで、その事実を知らなくて……。あと、放射能は、実際にそこにあるんだけど、目には見えない。だから、時がたつにつれて汚染の事実も忘れ去られてしまうっていう哀しさも伝えたいと思いました。 対談には今回の舞台にも立った、高校を卒業したばかりの若者も参加してくれた。 河田葉子(19)放射能は、健康に影響が出るのは、何十年先かもしれないから、すごく怖い。でもそういうことってなかなか言いづらいんです。お芝居の中では、戦争と原発事故を比較することで、異常なことがいまも起こっているんだよってことを、みんなに気づいてほしいと思いました。 田中私は戦時中と現代、どちらの時代にも矛盾があるってことを伝えたかったんです。 赤川矛盾、というと? 田中たとえば劇の中で戦時中のシーンには、「新型爆弾の開発に成功したら、ニューヨークも吹っ飛ばせる!」と言って、みんなが喜んじゃう場面があるんだけど、いま考えれば、それって喜ぶようなことじゃないですよね。 赤川そうだね、そういう“ノリ”はおかしいよね。 田中はい。けど結局、いまだって原発は事故を起こしたら大変だからダメだ、と言いながらも、現実には再稼働が進んでいるじゃないですか。 赤川原発が動いていなくても電力は足りていたのにね。 山口事故後、福島の実態を見てきて、ずっと「おかしいな」って思っていたけど、いままで行動していなかったから、今回、演劇を通して伝えられたのは、いい機会でした。 赤川山口さんが、「おかしいな」と感じていたことって? 山口まだ安全性が確認できていないうちから、「給食で福島県産を使います」っていう手紙が学校で配られたり、モニタリングポストが、実際に線量計で測った数値より低く表示されたり。 赤川僕も、原発事故後、いろいろ気づいたことがあります。そのひとつが「専門家はアテにならない」ということ。原子力の専門家は、「事故は起こらない」という前提で原発を動かしていた。人間が作ったものである以上、壊れるのは当たり前だし。それは科学者の態度じゃないなと思って。 河田この前ニュースで若い女性リポーターが、「原発周辺の線量が下がったので、作業員はマスク一枚で大丈夫になりました」と報道していたんです。最近まで白い防護服で完全防備していたのに、本当に大丈夫なのかなって。 赤川4月から、帰還困難区域以外の避難指示が解除されました。被ばく量が年間20ミリシーベルトを下回ったから大丈夫だと専門家は言いますが、ドイツでは原発作業員の年間被ばく許容量が20ミリ。なのに日本の専門家は、放射線の影響を受けやすい子どもや妊婦まで、大丈夫と言って帰らせようとする。いい加減なことを言うもんだと思ってね。 原明沙実(20)おかしいですよね。でも、福島に住んでいる若い人たちも、関心のない人が多いんですよ。だけど、未来をつくるのは私たちの世代だから、自分で発信するしかないなって。 赤川ある大物タレントが、「自動車事故で毎年、何千人も死んでいるのに、車に乗るのをやめようという人はいない。原発事故を起こしたからといって止めることはない」って言ったんです。でも、それって事の重大さがまったく違う。自動車事故を起こすたびに、その車の周りが汚染されて人が住めなくなるってなったら、みんな車なんか乗らないでしょ。人の言うことを鵜呑みにするんじゃなくて自分で考えないとね。 田中私は、福島だけ汚染されたわけじゃないのに、「福島県産のお米はダメ」とか、そういうのはイヤだなと思います。それに、避難した子がイジメられるのも、おかしいと思うし。 赤川あのいじめはひどいね。大人がきちんと教えていないからですよ。放射能はうつったりするものじゃないし、いっぽうで現実には汚染がひどくて帰れないところもある。ところで、みんなはどんな未来像を描いていますか? 山口こんなこと言っちゃダメなのかもしれないけど、私は福島に住み続ける気はなくて。「なんで引っ越ししないの?」って親に聞いたこともあるんです。 赤川人それぞれだから、福島から出たって、まったくかまわないと思いますよ。 山口でも、自分が福島から離れたからといって、自分にとっての福島の問題が終わるとは思わない。ずっと関わり続けようと思っています。 河田私はやっぱり、おかしなことはおかしいって言える大人になりたいです。 赤川とても大事なこと。でも、「これっておかしい、間違っている」という気持ちを持ち続けることは、簡単なようでいて、とても難しい。これからも、「おかしいな」と思うことをさせられることがあるかもしれない。けど、そのときに、「これはおかしい」と思う気持ちを絶対に捨てないでほしいんです。「キレイごとでは生きていけない」と、モノわかりのいい大人になってしまったら、そこで成長が止まっちゃいますから。 宮沢私は原発事故後、夏休みに部活動を休んで、被ばくを軽減するために県外の保養に参加したら、「なんだ、あいつ」みたいに言われて、友達に無視されたことがあって。そのときは、ダンスチームの友達だけが心の支えでした。だから、被ばくのことだけじゃなくて、他のことでも辛い思いをしている人がいたら支えてあげる大人になりたいと思っております。 赤川「おります」って、なんだか最後は文章調になっちゃったね(笑)。 一同(笑) 赤川とにかく僕も、若い人たちに「あとはヨロシク!」なんて無責任なことは言えないから、できることをやり続けたいと思います。 舞台『U235の少年たち』太平洋戦争中、原子爆弾を開発するためウラン鉱山の発掘を命じられていた福島県石川町の子どもたちの実話と、原発事故後の除染作業をモチーフに、過去と現在の福島の若者たちを対比させて描いた。大人たちによって、翻弄される苦悩と、それでも、みずからの生を謳歌しようとする子どもたちの様子を描く。
2017年04月15日AKB48グループが4日、岩手・宮城・福島の東日本大震災被災地を訪問し、復興支援ライブなどを行った。同グループは、震災以降「誰かのために」プロジェクト立ち上げ、義援金の募集や定期的な被災地訪問活動といった復興支援活動を継続的に実施。この活動の63回目となる今回は、岩手・宮城・福島各県の被災地に、計47人が訪問した。各会場で行われるイベントの前には、メンバーが犠牲者への献花と1分間の黙とう。夕方からは、小学校や体育館などでライブ形式でのイベントを開催し、「ヘビーローテ ーション」「恋するフォーチュンクッキー」などのシングル曲や、震災復興応援ソング「掌が語ること」などを披露した。ライブの他には、各会場を電話でつないでメンバーがそれぞれの様子を報告し合ったり、じゃんけん大会でメンバーのサイン色紙をプレゼントしたりと、ファンとふれあい。終演後には、記念撮影会やハイタッチ会も行われ、宮城県では、イベント後に地元のラジオ番組の収録にメンバーが参加し、ライブの感想や震災復興支援活動への思いなどを報告した。なお、3月11日の震災発生当日には、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48が、各劇場やイベント会場で、復興支援特別公演を開催する(HKT48はAKB48劇場、NMB48は京セラドーム大阪で実施)。(C)AKS
2017年03月05日ダヴィンチも創れなかった不思議な二重らせん構造「会津さざえ堂」白虎隊自刃の地でもある飯森山に江戸時代に建てられた木造のさざえ堂は、お堂の中を3階までらせん状に上がって下りても同じところを通りません。国指定重要文化財で、世にも不思議な二重らせん構造は世界でも珍しい設計なのだとか。スポット情報スポット名:会津さざえ堂住所:福島県会津若松市一箕町八幡弁天下1404電話番号:0242-22-3163約1ヶ月の戊辰戦争に耐えた難攻不落の名城「鶴ヶ城」会津若松の町に堂々とした姿を見せる名城「会津若松城」は、地元の人からは「鶴ヶ城」と呼ばれています。戊辰戦争で新政府軍の猛攻に籠城すること一ケ月。それでも耐えたことで有名です。幕末の赤瓦をまとった日本で唯一の天守閣が美しい城です。スポット情報スポット名:鶴ヶ城(若松城)住所:福島県会津若松市追手町1−1電話番号:0242-27-4005「大内宿(おおうちじゅく)」で江戸時代から残る町並みを散策会津の殿様が参勤交代で泊まったという本陣が今も残る藁葺き民家の宿場町。重要伝統的建造物群保存地区になっていて、そのままの姿を今に残しています。江戸時代にタイムスリップしたような気分になりそう。丸ごと一本のネギでそばを食べる「ネギそば」が名物。スポット情報スポット名:大内宿住所:福島県南会津郡下郷町大字大内字山本電話番号:0241-68-2920取材・文/小野アムスデン道子スポット情報スポット名:星野リゾート 磐梯山温泉ホテル住所:福島県耶麻郡耶麻郡磐梯町大字 更科清水平6838-68電話番号:0570-073-022(9:00〜20:00)
2017年02月17日日本の可愛いを求めに、越境北上。福島県の玄関口郡山から電車で1時間、野口英世ゆかりの地である会津若松にはすでに本格的な夏が訪れていたようだ。会津若松の伝統工芸品、会津木綿を使用してキュートなテディベア「あいくー」を作る庄子ヤウ子さんの元へ訪れる前に、会津木綿の織元「山田木綿織元」へと足を運んだ。明治38年創業の山田木綿織元は会津若松の駅から歩いて10分ほど、ノスタルジックな街並みが残る七日町にある創業100年を超える老舗の織元。小さな敷地の中で糸の染色から織り、製品化まで全て一貫して行っている。会津木綿は今から約400年前に誕生した。当時の会津藩主、蒲生氏郷公が産業振興のために綿花栽培を始め、木綿を織ったのが起源と言われている。丈夫で厚手の生地、地域によって異なる地縞と呼ばれる縞模様、ランダムに現れる横糸のぷっくりとしたふくらみが会津木綿の特徴だ。経糸と横糸の間に空気をよく含むため汗をしっかりと吸い保温性に優れる生地は、夏はうだるほど暑く、冬は雪で埋もれるほどの極寒という会津の盆地独特の気候にもよく合うのだそう。伝統工芸品として400年以上続いてきたが、明治末から大正にかけての木綿生産の最盛期には30以上あった工場も、現在は山田木綿と原山木綿工場の2社にまで減ってしまった。それでも続いてきた伝統を絶やさぬようにと、毎日工場は動き続けている。音を立てて織る優しい縞山田木綿織元では昭和初期の豊田式織機を使用し、昔ながらの風合いを今でも大事に受け継いでいる。しかし現役で動いているのは10数台程度で、修理が必要で稼働していないものもある。機械が古いため部品がなく、修理できないままになっているのだ。一反の大きさは横幅37cm、長さ約12メートル。織り機一台で1日に織り上がるのは約一反半だが、日本全国から発注が相次ぎ今では生産が追いつかなくなっているのだとか。工場で働くのは熟練した織職人のおかあさん、おばあちゃんたちで、中にはこれから工場を担っていくのだろう若い女性もいた。生地の生産から服や小物の製品化まで、現在は20人程度で回している。小さな部屋一面に置かれている織り機とは別に、糸を整える作業をする機械やボビンに巻きつける機械もある。大きな歯車に色とりどりの糸が巻きついているのは“整経”をする機械。一反の幅を織り上げるのに必要な経糸(たていと)を作りたい縞模様、長さに合わせて揃えていく作業である“整経”の工程が会津木綿では特に重要になる。ここであの鮮やかな縞模様の配列が決まっていく。作業途中で止まっていた機械を覗いてみると、縞が出るように途中で経糸の色が変わっているのがよくわかる。上、下、上、下、と交互に離された経糸の間に横糸を通すことで一段一段織られていく。ガシャンガシャンという大きな音とともに横糸を巻き付けた杼(ひ)と呼ばれる棒が規則正しく高速で往復していく光景はなかなかダイナミック。この横糸に凸凹としたアクセントがつくのが会津木綿の特徴であり、素朴な質感が出るポイント。「工場全体がまるで機械のように動くんですよ。スイッチを入れると、みーんな動くの」製品の制作や営業を担当している3代目の奥さんが、針と木綿を持った手を動かしながら嬉しそうに答えてくれた。工場の天井には織り機一つ一つに繋がるベルトを動かす機械が連なっており、一つのスイッチで全てが稼働するそう。まるでハウルの動く城のようだった。オリジナル商品も制作工場の隣には縫い場兼販売スペースがあり、山田木綿を使用して作られた雑貨やIIE(イー)のストール、山田木綿織元のオリジナルアイテムが並んでいる。この日も頼んだ品を取りに来たり、商品を見に訪れる人が多くいた。一軒家の居間がそのまま工房になっているのもどこか暖かい雰囲気を感じる。会津木綿を使用したぬいぐるみを作る會空(あいくう)の“しまくま”も山田木綿の生地を使用。キャスケットやネクタイなど、縞模様を活かしたポップなアイテムも並ぶ。山田木綿織元オリジナルブランド「Le Cotonnier d’Aizu」はフランス語で “会津の紡績工” という意味。工場で作られた会津木綿を使用したワンピースやシャツ、エプロンや帽子といった小物をその場で制作し販売している。「木綿って素朴なイメージがあって若い人には馴染みがないから、今っぽくも着れるようにね」と、ガウチョパンツやギャザーの寄ったフリルブラウスなど、若い女の子たちでも着たいと思うようなデザインも多くあることに驚いた。しっかりとした生地、しゃりしゃりと清涼感のある肌触りは今の季節にもよく合いそうだ。木綿というと少し野暮ったくて渋い色合いで、若い子が身につけるイメージはあまりなかったが、実際生地を見てみるとカラフルな色合い、ぷっくりとした糸が出す表情に思わず「可愛い!」と声をあげてしまった。この生地が、一体どんな可愛いものに変身していくのか。どんな思いを編みこまれ形になっていくのか。可愛いを求めに越境北上はまだまだ続く。続き:会津木綿のテディベア 「あいくー」が結ぶ、私の笑顔と故郷の空Text : Azu Satoh
2016年08月23日可愛いを求めに、越境北上中。木綿とテディベアに出会えた会津若松を離れ、福島最後の目的地は福島駅から徒歩10分にある施設「チェンバおおまち」の1階にある小さなお店。「女子の暮らしの研究所」では、福島の伝統工芸品を可愛くアレンジした雑貨やアクセサリーを販売している。「ふくしまのかわいい」がぎゅっと凝縮された空間だ。出迎えてくれたのは代表の日塔マキさん、ショップスタッフの大内清加さん、店長の林崎知実さんの3人。まるで家族のように仲が良いスタッフたちからは、春先の太陽のような暖かさと親しみやすさを感じた。支援の網から抜け落ちた世代「女子の暮らしの研究所」の前身は「peach heart」という任意団体。代表の日塔さんを含む5人の女性が震災後に女の子が話し合える場を作ろうと立ち上げた。「女の子たちが自由に話せる場所」が必要だと考えた裏には支援の網から抜け落ちた世代の存在があった。震災後に様々な支援があった中で「19歳以上お母さん未満の女の子」たちに対する支援がすっぽり抜けていたのだ。18歳以下は甲状腺の検査が無料(震災当時)で、子を持つ母親だったら母子避難をはじめ、メンタルケアなどのサポートがあったのだが、19歳以上お母さん未満のこれからお母さんになる世代に対するサポートは手薄だった。現在メインスタッフ、そしてショップの店長として活躍する知実さんは震災当時19歳。実家が原発事故の避難区域となった。暮らしの中で感じる不安を打ち明けられる場所が見つからずに悩んでいたという。「そういうデリケートな不安を抱えた福島の女の子たちが、気負いせずに気持ちを晒け出せる場所があればいいなと思ったんです」任意団体peach heartは女の子のコミュニティ作りや県外への保養ツアーなどを企画。震災直後、放射能の心配からマスクをつけたくても「そんなの気にしているの?」と怪訝に思われ付けにくかったことがあり、可愛いからつけているんだと言えるようなおしゃれなマスクのデザインなどを行った。その後メンバーは各自の道を進み、日塔さんは2012年12月、株式会社GIRLS LIFE LABOを立ち上げ、女子の暮らしの研究所の運営をはじめた。女の子が自分で選択できる社会「若い女性が自分自身の暮らしについて自分なりに考え見直し、ちゃんと選択して生きていけるような社会を作ろうというコンセプトのもと活動を始めました。『女子の暮らしの研究所』という名前にはそんな思いが込められています」震災以前は遊んでばかりだったという日塔さんは「自分から半径5メートルの世界で生きていた」と震災以前の自分について語ってくれた。震災が起こったのは日塔さんが27歳の時。当時は県内のイベント制作会社に勤務していた。震災・原発事故後、日塔さんの考えは180度変わったと言う。「原発が爆発した時に国や偉い人たちを責めたけど、あるとき19歳の子に『私って見捨てられたんですかね』と言われて、はっとしたんです。18歳まではサポートがあるのに、彼女たちにはケアがなかった。でも彼女たちは選挙権がない。自分たちで選んだ結果ではなく、大人たちが選んで出来た社会で子どもたちが犠牲になっている事実に直面したとき、なんてことをしてしまったんだろうと後悔しました。そこから、自分の身内だけではなく社会全体のことも考え、意識を持って社会に参加していこうと決めたんです」自分たちの投げやりな選択で未来を潰してはいけない。自ら考えて選択できる権利があるのだからしっかりと選んでいこう。そうやって一緒に福島、日本の未来を考えていく仲間が増えればいいな、と日塔さんは優しい口調で語った。立ち上げ当初から始めたラジオ番組も好評だ。毎週火曜日の午後9時から1時間、郡山コミュニティ放送「KOCOラジ79.1MHz」で「LABOLABO♡ラジオ」を放送中。毎月設けられたテーマに沿って研究員がゲストを交えてゆるくトークしていく。恋バナといったガールズトークの一方、選挙の時には政治に関する話もする。「自分たちで選択して生きていこう。というコンセプトなので、若い女の子たちと一緒に社会のことを考えていけたら嬉しいなって。県知事選の時には立候補予定者の方を呼んで話を聞いたりしています」「わたしたちの声に耳を傾けて」木綿とシルクのピアス彼女たちは福島の伝統工芸品を使用したアクセサリーを製作・販売している。FUKUiro Pierce(ふくいろピアス)と名付けられたピアスは、会津木綿をアクリルで挟んだおはじきのような小さなピアスとイヤリング。金属アレルギーの人でも付けられるようにとキャッチは樹脂でできている。使用している会津木綿はあいくーにも使用されていた山田木綿と原山木綿のもの。福島の素材を使ってものづくりをしようと考えていた会社設立当初、会津木綿を使ってストールを作るIIE(イー)の代表、谷津さんの会社に訪れたのが会津木綿と出会ったきっかけだという。「よく見るとめちゃくちゃ可愛い!って気づいてしまって。色も渋いものだけではなくて、女子が好きそうな淡い色彩もあるんですよ」早速これで何を作ろうかというときに、「私たちの声に耳を傾けてください」という意味を込めて耳につけるアクセサリーにしようと決めた。こうして会津木綿を使用した「ふくいろピアス」が誕生した。自然にちなんだ8色で展開されるシリーズには「8つのいろのはなし」というストーリーが込められている。震災直後の女の子たちの率直な気持ちをガールズボイスとして商品それぞれに託した。外で遊ぶのが不安だったり、庭で採れた野菜を食べるのが怖かったり、福島にいる人なら感じたことがあるかもしれない気持ちは、県をまたいでしまえば伝わらなかった。こうした現実と不安の声に耳を傾けてもらいたい。「聞いて!」と押し付けるようにただ主張するのではなく、単純に可愛いと手に取ったことがきっかけで、この声を聞いてもらいたいのだ。「かわいいがキーワード。たくさんのひとに届くように、いかにポップにするかを大切にしています」第一弾の会津木綿のピアス、第二弾の会津漆のヘアアクセサリーに続き第三弾としてジュエリーラインをスタート。「HITOTOKI -kasumi-」は世界中のラグジュアリーブランドからもラブコールが絶えない福島県・川俣町の老舗「齋栄織物」が作るシルク「フェアリーフェザー」を使用している。1本1本の糸が髪の毛の6分の1の細さという世界一薄いシルクを透き通る水晶の中に閉じ込めた。霧をイメージしたというHITOTOKI -kasumi- は、極薄のシルクが光を通すため、水晶の輝き吸い込むかのように布と肌を輝かせる。縦糸と横糸は先染めした違う色の糸を作っているため、見る方向によって色が変わる不思議なジュエリーだ。女子の共感力「わかる〜!」は最強女子の暮らしの研究所が期待しているのは女の子が持つ “共感力” 。女子の会話でよく出てくる「かわい〜!」「わかる〜!」は棒読みの相槌だと感じるかもしれないが、実は無意識のうちに出ている「いいね!」という共感なのだ。共感はそのまま発信の原動力へとつながっていく。現在30名弱の研究員が在籍。福島出身者から他県出身で福島在住の女の子、学生や社会人、ママさんなど様々な個性が集まった。ファッションの好みも性格もみんなバラバラだそう。「様々なタイプの女の子が集まってお互いを認め合えるようなコミュニティです。それぞれがパワーアップしたり、自信を取り戻したりする場所になってほしい。まだまだ研究員募集中です!」個人が生まれ持った魅力を活かしのびのびと活動できるコミュニティが、福島女子たちの心の支えになっている。これは福島に限ったことではないが、自分以外の誰かに些細なことでも相談できる環境はあまりにも希少だ。「自分の悩みなんて小さなもので、言ったとしても認められないんじゃないかって不安が若い子たちにはあると思うんですけど、それを解消できるのが女子の暮らしの研究所です。真面目な話もしょうもない話もできる仲間がここにはいて、彼女たちがいるから自分に自信が持てた。自分のことも大切にしよう、健やかに生きようって思うようになりました」若干24歳ながら店を率いる店長の知実さんは自身も“じょしくら”に救われた福島の女の子の一人。福島ということがコンプレックスになってしまう子もいる中、地元の名産品や伝統工芸など、「ふくしまのかわいい」を届けることで地元である福島に対して自信を持ってほしいという。現在お店が入っているスペースは1年間限定の出店。間も無く、念願の常設店がオープンする。1階はショップ、2階はイベントを行えるようなコミュニティスペースにするそう。かわいいが持つ魔法、選択する勇気、女子たちの原動力、手仕事の尊さ、女性の多様な生き方。ここで学べることは一人一人違うはずだ。個性豊かな糸が織られることで丈夫な木綿になっていくように、空気のように軽やかなシルクが輝く色を変えるように、彼女たちそれぞれが糸となり「ふくしまのかわいい」を編みだすことで、日本中に輝きを届けようとしている。女子の暮らしの研究所さまざまアプローチで「これからの暮らし方」を考えるふくしまの女の子のためのコミュニティ。研究員として所属する女の子たちが商品開発やツアーガイド、イベントなどを企画・運営し、ふくしまの魅力と今を発信している。HP / Facebook / Twitter / Online ShopText. Azu Satoh
2016年08月19日東日本大震災から5年を迎える3月11日、ドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」で、福島の原子力発電所の廃炉技術をレポートする特別番組『福島復興:最前線のテクノロジー』(11日18:00~19:00/24:00~25:00)が初めて放送される。番組ホストを務めるのが、元アメリカ海軍ネイビーシールズ隊員のジョエル・ランバート。世界各国の特殊部隊と"鬼ごっこ"を繰り広げる人気シリーズ『ザ・マンハント』で注目を集めた彼が、自ら原発に足を踏み入れ、福島の"今"を伝える。ジョエルは、廃炉作業の最前線で技術者や作業員に会い、除染や原子炉の安全対策、放射性廃棄物の処理、汚染水の浄化・貯蔵における技術革新を学ぶ。いまだに事故の爪痕が残る様子を伝える一方、生まれ育った町への帰還を待ち望む人々とも交流する。福島原発で活躍するロボットを見学し、「私も使ったことがある」「ただ、これは私が使ったものよりずっと大きい」と興味津々のジョエル。アイロボット社の「ウォーリアー」はリアクタービル内の除染を担い、「ASTACO-SoRa」は2本の腕で重い物を持てるのが利点。燃料プールの上にあった瓦礫の除去には、「ASTACO-SoRa」よりもさらに大きな装備が開発された。また、小名浜港も訪れ、漁業組合の職員とも接触。いわき市漁協管内の船は350隻から一時は100隻まで減ったが、現在は230隻まで持ち直したという。「一部の魚種以外は試験操業し市場で検査した上で販売している」と聞き、ジョエルは「食品中の放射性セシウムの国際基準値は1000ベクレルだが福島ではどうなっているのか?」と率直な質問をぶつけた。職員は「もう1年くらい100ベクレルを超えたものはない」と断言。「50ベクレルを超えるものも出荷しないという自主基準でやっている」としながら、「まだ原発自体がどうなるか、何とも言えないところでしょうから。急いでも仕方ないので、じっくりとやっていって、皆に安全な魚を提供できるように、焦らずにゆっくり安全なものをやっていきたいと思いますね」と答えていた。さまざまな角度から福島の"今"を知ったジョエルは、「これが私たちの文明、私たちが作り上げた電力に大きく依存している社会」と実感。「巨大な電力会社、個々の科学者、ロボットから僧侶まですべてがこの世界の一部」とし、「福島の除染は全力で進められ経済と環境の復興へと大きな一歩を踏み出しています。再び起こりうる原子力災害に備え、日本は手引書を書き直しているのです。この悲劇を繰り返さないために」と結んでいる。(C)Discovery Communications
2016年03月10日石鹸など3種発売農業、農地やコミュニティの再生活動を東日本大震災で多大な被害を受けた福島県で行っている2団体とコラボし、福島県内被災地の原材料を使用したソープ(石鹸)など3種の商品を東日本大震災から5年を目前に控える、2016年2月15日(月)からフレッシュハンドメイドコスメLUSHで順次発売される。なお、福島県、宮城県、岩手県の被災3県の中で、福島県は、農地再生率が現在、最も低い経過となっている。数量限定で発売今回発売されるのは、【3月1日発売】・「つながるオモイ」/ Drop of Hope/ソープ/1200円/100g【2月15日発売】・コットンフラワー KNOT WRAP / COTTON FLOWER KNOT WRAP/ノットラップ 700円サイズ:47cm x 47cm【2月15日発売】・ナノハナ KNOT WRAP / NANOHANA KNOT WRAP/ノットラップ700円サイズ:47cm x 47cm(プレスリリースより)の3商品となっており、いずれも数量限定発売だ。「つながるオモイ」(ソープ)は、福島県南相馬市の南相馬農地再生協議会が栽培、搾油した菜種油「油菜ちゃん」を石鹸素地の原材料として作られた潤いを与えるオメガ3・6脂肪酸を豊富に含んだ濃密で滑らかな泡を実現した商品。また、肌を柔らかくする効果のある「豆腐」や保湿性がある「しめじ」も原材料として使用している天然由来のソープ。「ナノハナ KNOT WRAP」と「コットンフラワー KNOT WRAP」は、日本の風呂敷にインスピレーションを受けて日本在来種「和綿」を使用して作られたラッシュオリジナルのエコなラッピングとなっている。LUSH店頭で実際に見て、是非ご検討あれ。(画像はプレスリリースより)【参考】・LUSH、福島の再生を掲げる2団体の商品原材料使用3商品発売・フレッシュハンドメイドコスメLUSH公式HP・一般社団法人 南相馬農地再生協議会公式HP・いわきおてんとSUN企業組合公式HP
2016年02月15日福島県商工会連合会は11月28日~29日、「福島の美味しいものベストキュレーションフェア」を「代官山T-SITE GARDEN GALLERY」(東京都渋谷区)で開催する。時間は28日が10時~21時、29日が10時~16時。同イベントは、福島県産品の品質の高さと安全へのこだわりを伝えるために開催するもの。イベント中は、福島県産品のおいしさを実際に体験することができる催しを行う。「しぼりたての新鮮ミルクで手作りバター体験」は、会津地方下郷町の金子牧場直送のジャージー種から採れた牛乳を使って、バターを作るイベント。バターは、ペットボトルに牛乳を入れて振るだけで完成するので、その場でも食べることができるという。利き酒BAR「福・島・美・味」は、南相馬市出身の若手利き酒師とのコラボレーションで生まれた立ち飲みBAR。日本酒は、日本酒ファンから初めて飲む人、女性向けの軽めのものなど、さまざまな銘柄を取りそろえる。BARでは、2日間にかけて4つのイベントを開催。11月28日の11時~15時は、福島の日本酒「山の井」や「あぶくま」などを提供する「味わい酒セレクトタイム[味TIME]」を行う。同日16時30分~20時には、女性向けの日本酒を提供する「女性向けセレクトタイム[美TIME]」も実施する。11月29日の10時~12時は、「おとな酒セレクトタイム[福TIME]」を開催。純米吟醸の「磐城壽(いわきことぶき)」や「廣戸川 純米酒 悠久の里 石背(いわせ)」などを提供する。また同日13時~15時には、「日本酒ビギナー向けセレクトタイム[島TIME]」と題し、ビギナーでも安心して楽しめる日本酒を提供する。そのほか、生産者や開発者で行うトークショーや、みそソムリエが教える「みそボール作り」のイベント、「矢大臣うどん」「蔵醍醐クリームチーズのみそ漬」「阿武隈の紅葉漬」など、25種類の商品が並ぶ物産コーナーなども設置する。イベント参加の事前予約チケットあり。バターつくり体験、みそボール作り体験は無料。立ち飲みBARでの各イベントは、事前予約チケット(税込2,000円)。予定数に達し次第締め切りとなる。
2015年11月17日海洋研究開発機構(JAMSTEC)は8月18日、東京電力福島第一原子力発電所(東電福島原発)南東沖の大陸斜面において、放射性セシウムが付着した東電福島原発沖の海底堆積物が沖合に向かって移動している様子を捉えることに成功したと発表した。同成果はJAMSTECと米ウッズホール海洋研究所(WHOI)の研究によるもので、8月18日付けで米国化学会の学術誌「Environmental Science and Technology」に掲載された。JAMSTECとWHOIは、2011年7月より、東電福島原発から南東へ約100km離れた大陸斜面の1点の水深500mと1000mに海中を沈降してくる粒状物を捕集する装置を設置し、同地点同水深の粒状物を継続的に捕集することで、2011年の東電福島原発事故により放出された放射性セシウムの量を測定してきた。その結果、粒状物からは事故から約3年が経過した2014年7月においても事故由来の放射性セシウムが検出された。放射性セシウムの沈降量と濃度は2011年9-10月に最大となり、その後、2012年9-10月と2013年9-10月に小規模な増加が観測された。特に、2013年9-10月の場合は、東電福島原発から100km圏内を複数の台風が通過しており、浅海域の海底堆積物が巻き上がり、海流によって沖合の観測点まで輸送されやすい状況にあったと考えられる。また、通常の海洋生物活動に伴う沈降量の季節変動では、9-10月に沈降量と濃度の増加が起こる可能性は低いという。JAMSTECは今回の成果について「今後の東電福島原発沖の海洋環境やその生態系への影響を評価するためには、海底堆積物に付着した放射性セシウムが今後どれぐらいの速さで減少していくのかを明らかにすることが重要です。そのため放射性セシウム濃度が低下するメカニズムである、海水への再溶解、底生生物による堆積物の攪乱による希釈効果に加え、本観測研究による海底堆積物の再懸濁と流れによる外洋域への水平輸送量をより定量的に明らかにしていきます。」とコメントしている。
2015年08月18日東芝と国際廃炉研究開発機構(IRID)は6月30日、福島第一原子力発電所(福島第一原発)2号機の原子炉格納容器内の状況を把握する調査のための小型ロボットを開発したと発表した。福島第一原発 2号機は、燃料デブリの取り出し手順や工法の検討に向けた燃料デブリの分布状況の確認が必要となっており、同ロボットは、今後の原子炉格納容器底部付近の調査に向けた容器内のプラットホーム上の落下物や損傷の有無、状態などの確認のほか、原子炉格納容器底部付近へのアクセスルートの状態を確認することを目的として開発された。機体サイズは長さ約54cm、幅約9cm、高さ約9cmながら、CCDカメラを2台、LEDライト(カメラ内蔵用12灯×2台+単体1台)、放射線量計を1台、温度計を1台搭載。有線ケーブルによる遠隔操作に対応し、直径約10cm程度のパイプの中を通り抜けて格納容器内に進入する予定だという。また、走行中に倒れた場合でも、自力で復帰することが可能な機構も取り入れられているという。なお、同ロボットは操作訓練が7月に実施され、8月中の現場投入が計画されている。
2015年07月01日福島洋上風力コンソーシアムは6月22日、2012年3月に経済産業省より受託した「浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」の第2期実証研究事業のうち、福島県・小名浜港における7MW油圧ドライブ型浮体式洋上風力発電設備の組立作業が完了し、実証研究実施海域への曳航・設置作業を開始する段階に移行したと発表した。同コンソーシアムは丸紅、東京大学、三菱商事、三菱重工業、ジャパンマリンユナイテッド、三井造船、新日鐵住金、日立製作所、古河電気工業、清水建設および、みずほ情報総研にて構成されており、すでに第1期として2MW級のダウンウインド型風車が設置されている。第2期として設置が予定されている7MW浮体式洋上風力発電設備は世界最大規模のもので、風車は三菱重工業が製造を担当している。今後の設置スケジュールとしては、2015年6月30日に曳航作業および設置工事を開始し、同9月中旬に同工事を完了する予定。その後、各種の試験調整ならびに試運転を開始し、同12月中旬より実証運転を開始する予定だという。また同コンソーシアムでは、第3期として、5MWのダウンウインド型浮体式洋上風力発電設備1基の建設も進めており、浮体式洋上風力発電の安全性・信頼性・経済性の評価を行っていく予定としている。
2015年06月22日福島県は6月6日・7日の2日間、JR白河駅(福島県白河市)周辺等で「ご当地キャラこども夢フェスタinしらかわ~ふくしまから"元気"はじめよう。~」を開催する。同イベントは、今回で3回目の開催となる。全国から188体のご当地キャラクターが集結し、福島県の復興シンボルキャラクター「ふくしまから はじめよう。キビタン」と共に登場する。また、同県の観光キャンペーン「ふくしまデスティネーションキャンペーン」の特別企画として、県内の観光と食の魅力も合わせて発信していくという。同イベントの開催に際して、福島県の復興シンボルキャラクター「ふくしまから はじめよう。キビタン」は「ご当地キャラをはじめ、ご当地ヒーロー、萌えキャラが、皆さんをお迎えするよ! 会場で待っているから、遊びにきてね! 」とコメントしている。なお、同イベントの開催時間は各日9:00~15:30となる。
2015年06月04日8月1日(土)から9日(日)まで、福島・猪苗代湖畔で開催されるイベント「オハラ☆ブレイク ’15夏」の第1弾参加アーティストが発表された。【チケット情報はこちら】同イベントは、「ARABAKI ROCK FEST.」を主催するARABAKI PROJECTが中心となり開催。世界中のどこにもないカラフルで穏やかな空間で、来場者が思い思いの楽しみ方で過ごせる、「大人の文化祭」を目指し、音楽だけでなく、舞台、美術、写真、映画、小説、ファッション、食などをテーマに様々な催しを行う。実際にライブを披露する音楽枠には、安藤裕子、サニーデイ・サービス、田島貴男(ORIGINAL LOVE)、トータス松本、ハナレグミ、ましまろ、MANNISH BOYS、LOVE PSYCHEDELICOなど20組の出演が決定。音楽枠のほかにも、展示など様々な形でイベントに参加する小説枠、美術枠、演劇枠などのカテゴリが設けられており、小説枠で伊坂幸太郎、技術枠でAR三兄弟などの参加が発表されている。チケットの一般発売は6月28日(日)午前10時より。なお、一般発売に先がけて、オフィシャルホームページ先行を実施中。受付は6月1日(月)23:59まで。■「オハラ☆ブレイク ’15夏」8月1日(土)~9日(日)猪苗代湖畔天神浜(福島県)参加アーティスト:【音楽】outside yoshino / 青谷明日香 / あがた森魚 / 新谷祥子 / 安藤裕子 / 大木温之(Theピーズ) / 大島花子 / コトリンゴ / ゴンチチ / サニーデイ・サービス / 田島貴男(ORIGINAL LOVE) / トータス松本 / つじあやの / ハナレグミ / ましまろ / MANNISH BOYS / 憂歌兄弟 / YOK. / LOVE PSYCHEDELICO / 麗と蘭(仲井戸麗市・土屋公平)【小説】伊坂幸太郎【美術】忌野清志郎 / MIMURI / 百世 / 渡辺孝行【技術】AR三兄弟【写真】野口勝宏×「福島の花」プロジェクト【演劇】ペテカン
2015年05月28日糸井重里氏が主宰するWEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」はこのほど、自宅で簡単に、福島のコシヒカリを育てられる「ちいさな田んぼキット」を発売する。○種と土は放射性物質検査をクリアし安心同商品は、福島県・郡山の農家・藤田浩志氏をはじめとする「農のプロ」の協力を得て開発。プロが使う種もみ、肥料の入った用土、栽培用ケース、栽培マニュアルがセットされる。同商品の売上による利益は、福島の食関連のプロジェクトに寄付する予定とのこと。福島県産の檜に防腐性の塗料を塗り、木工メーカーが作ったカバー付きセットも用意。稲の栽培後には、鉢植えカバーとして利用が出来る。栽培は、太陽の光と水があればどこでもできる。種と土は放射性物質検査をクリア。また、昨年(2014年)には、同WEBサイトの「お米チーム」が東京都・青山のビル屋上で実際に栽培し収穫。その際に得たノウハウもマニュアルに盛り込まれている。○収穫期にはプロが作った新米3kgも届く栽培する米は、福島県産コシヒカリ。同商品を購入すると、稲刈りの時期に、福島の農家がつくったコシヒカリの新米3kgも届けられる。同WEBサイトを通じて、数量限定で販売。「あおむしくらぶ+ほぼ日 ちいさな田んぼキット スタンダード コース」は、7,560円(税込・配送手数料別)。限定100セットの「同 檜(ひのき)のいいカバー コース」は、1万2,960円(同)となる。
2015年03月27日JR東日本ウォータービジネスは、国産桃果汁シリーズ「福島あかつき桃」を発売した。○福島県産あかつき果汁100%の濃縮還元ジュース同商品は、福島県産あかつき品種のみを使用した100%果汁の濃縮還元ジュース。2010年より好評を得ている国産桃果汁シリーズだが、今回も福島県産あかつき品種のみを使用し、ついに果汁100%で登場。今まで使用していた安定剤は排除し、原材料には必要最低限の添加物のみを使用している。エキナカ飲料自販機「acure<アキュア>」の会員制度"acureメンバーズ"の女性会員による座談会を実施し、味やラベルデザインについてユーザーの生の声を聞き、その声を反映して作り上げたという。福島県産の農林水産物の魅力や、産地・県の安全に対する取り組みを広く発信する「おいしいふくしま、できました。」のロゴマークを使用している。280mlペットボトルで、価格は160円(税込)。販売場所は、JR東日本エキナカ飲料自販機「acure<アキュア>」、JR東日本ウォータービジネス通信販売、JR東日本のエキナカ店舗など。
2015年03月12日フジテレビは、東日本大震災からちょうど4年を迎える3月11日(水曜 14:00~16:50)に、原子力発電に焦点を当てる報道特番『震災と原発と日本の覚悟』を、福島から生放送する。キャスターは安藤優子と、福島テレビアナウンサーの坂井有生。番組では、原発事故での避難から帰還に揺れる福島県楢葉町や、廃炉作業を妨げる汚染水など、原発の現状や原発を巡る問題を様々な角度から取材。さらに、動物や昆虫におきた異変や、原発事故による甲状腺がんへの影響といった問題について、複数の専門家や研究者の見解を聞いていく。当日は、原発の廃炉作業と福島復興の拠点でもあるJヴィレッジ内の特設スタジオから生放送し、政府主催の追悼式典や、14時46分の被災3県の表情を中継。ゲストに福島県出身の西田敏行などを迎える。フジテレビの吉澤建一プロデューサーは「問題を未来へ先送りしたまま、原子力のエネルギーを享受するのか。『そうだ』との考えもあるでしょうし、反対の意見もあるでしょう。番組に求められるのは、人々の判断材料のよりどころとなる正確かつ幅広い情報、多様な視点を提供することかと考えています」とコメントしており、原発を含む今後のエネルギーについて、番組で問題提起していく考えだ。
2015年03月10日日本の“フラ(ダンス)”ブームに火をつけた松雪泰子・主演の映画『フラガール』(’06)。この物語で描かれた、福島県いわき市湯本の大型レジャー施設・常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)で設立されたフラガールチームを始め、一般のフラ教室などの取材を通してフラの魅力を探るドキュメンタリー映画『Aloha mai ka Hula(仮題)』が制作中であることが明らかとなった。スパリゾートハワイアンズ創業50周年の記念すべき年となる、今年。日本のフラ人口は現在100万人とも言われ、なおも増加中。そのフラ人口の大半を占めるのは、30代~60代の女性たち。女性たちにとって、フラは仕事や子育てなどの日常から解放される貴重な時間なのだ。そんな人々を笑顔にさせるフラの魅力を探ってみたいという思いから、この企画はスタートしている。最初に、スパリゾートハワイアンズのフランダンスチームに密着取材したという本作の撮影部隊。総勢38名のダンサーたちの中には、映画『フラガール』を観てフラに憧れてダンサーになった者もいるそうだ。そんな彼女たちが、観客や3.11の大震災からの復興を応援してくれた人々への“感謝”を持って踊る新演目「BIG MAHALO!!(意味:大きな感謝)」のお披露目までの一部始終を追いながら、スパリゾートハワイアンズから引退していった元フラガールたちの人生も追いかけ、プロから引退してもなおフラに関わり続ける彼女たちの想いに迫っていく。これから各地の一般のフラ教室の取材が始まり、編集作業もすでにスタートし、完成は5月予定しているとのこと。映画に広がりを持たせるため、現在、サイバーエージェントがサービスを手がけるクラウドファンディング・プラットフォーム「Makuake」で制作に必要な資金を募るためのプロジェクトを実施中だ。(text:cinemacafe.net)
2015年02月18日福島県内の水族館に、和菓子人気の火付け役となりそうなユニークな一品が存在する。SNSでも話題沸騰のその菓子の名前は「ごんべ焼き」。一見、鯛焼き風だが、その顔立ちはどことなくシャープ……。果たして、「ごんべ」の正体とは一体? その謎に迫ってみた!「ごんべ焼き」が販売されているのは、福島県いわき市の「環境水族館アクアマリンふくしま」。黒潮と親潮が出合う「潮目の海」を展示テーマとする同水族館は、名前の通り、自然環境を再現した展示が特徴的だ。メインの「潮目の大水槽」では、カツオやマイワシの群泳が見られる「黒潮水槽」と、海藻が生い茂る豊かな海を表現した「親潮水槽」という2つの水槽の間をくぐり抜けながら、生き物たちを観察することができる。また、屋外には海辺や里地を再現したエリアもあり、春から秋にかけてははだしで生き物と触れ合うことができるのが楽しい。○開館当初からシーラカンスの研究・調査に尽力そんなユニークな試みがいっぱいの水族館には、もうひとつ注目すべき点がある。それはどんなことかというと、開館当初から一貫してシーラカンスの研究・調査を行っていることだ。「2006年にはインドネシアシーラカンスの水中撮影に成功していますが、これは日本の調査隊としては初めてのことで、世界でも2例目となるんですよ」。教えてくれたのは、同水族館・地域交流チームの金成(かなり)美枝さんだ。金成さんによると、そうした経緯もあり、2008年には「ごんべ焼き」が誕生することとなったという。どういうことかというと、「ごんべ焼き」の「ごんべ」はシーラカンスに由来するのだ。○「役に立たない魚」が一躍「金になる魚」に!?「アフリカ コモロ諸島では、シーラカンスのことを『ゴンベッサ』と呼ぶそうなんです。『ゴンベッサ』とはもともと、『役に立たない魚』という意味でした。ところが、1938年の発見をきっかけに、シーラカンスが貴重な生き物であることが世間に広まると、釣り上げられたシーラカンスが高値で取引されるようになり、次第に意味が変化して、今では『幸運を呼ぶ(金になる)魚』を意味する言葉となっています」。「ごんべ焼き」の開発にあたっては、鯛焼きのイメージを生かしつつも、ヒレの形や口元の造形にシーラカンスらしさを盛り込むべく、同館館長自ら金型の原型を粘土で作成。さらに、より多くの人に食べてもらうべく、小倉あんとクリームの2種類の味を用意した。その結果、見た目のおもしろさも手伝い、子ども連れにも大人気の一品に成長したんだとか。加えて、シーラカンスの形をしたアイスモナカ「ごんべあいす」(塩バニラ味・チョコ味 各300円)も大人気だそう。○絶滅説から一転! しかし生態は不明「シーラカンスは非常に古い形態をした魚です。約4億年前に地球上に現れて以来、基本的な身体の形を変えることなく現在まで生き残っています。その歴史は恐竜よりも古いんですよ。しかも、シーラカンスはハイギョとともに四足動物の祖先となった生き物で、脊椎動物の陸上進化の過程を考察する上で非常に重要な存在です。6,500万年前に絶滅したと考えられていたのに、1938年にはアフリカ、1997年にはインドネシアで発見されています。しかし、繁殖についてなど詳しい生態は謎に包まれているのも興味深いですよね。しかも、それぞれの発見にはドラマティックな背景があるんです」。もちろん、館内の「シーラカンスの世界」コーナーでは、その歴史について学べるほか、世界で初めて撮影に成功したシーラカンスの稚魚の映像や、シーラカンスの標本も見ることができる。さらに、食べられるシーラカンスのほかグッズも豊富にそろっているので、シーラカンスの魅力にはまったら、お土産を買いそろえるのも一興だ。というのも、なんとシーラカンスをイメージしたオリジナルキャラクター「権兵衛(ごんべえ)」のイラストが描かれたトートバッグ(870円)やボールペン(270円)の文具などまで販売されているのだ。シーラカンスについて学び、シーラカンスをいただき、シーラカンスを連れて帰る(?)ことができるという、世界にも類を見ない水族館! お近くにお越しの際にはぜひ立ち寄ってみてほしい。※記事中の価格・情報は2015年1月取材時のもの。価格は税込
2015年01月24日データで福島県を見てみると、"納豆県"であったり、"陸上優秀県"であったりと、ちょっと意外な姿を垣間見ることができる。そんな福島県民の名字に注目してみると、こちらも意外な独自性があるようだ。○上位は全国ランキングと同様福島県の名字ランキングベスト30で第1位となったのは「佐藤」さんで、福島県にはおよそ11万7,000人の「佐藤」さんがいる。「佐藤」さんは、全国人数およそ205万5,000人で日本一の人口を誇り、特に東北・関東地方に多い名字。ルーツのひとつに、藤原清衡(きよひら)を初代とする奥州藤原氏流がある。奥州藤原氏流の発祥は、現在の福島県福島市にあたる岩代国信夫庄と言われているため、福島県に「佐藤」さんが多いのも納得できる。ちなみに、現職の佐藤雄平(ゆうへい)知事を含め、歴代7名の福島県知事のうち3人が福島県出身の「佐藤」さんであることにも、「佐藤」姓の多さが表れている。2位は全国順位と同様に「鈴木」さんで、福島県内におよそ8万8,000人が住んでいる。「鈴木」さんは東北地方の他、関東、東海地方で特によくみられる名字である。3位は「渡辺」さんで、福島県での人数はおよそ5万9,000人。ちなみに、「渡辺」さんは全国におよそ112万3,000人おり、「渡辺」さんは全国で6番目に多い名字となっている。○「わたなべ」さんと「さいとう」さんも多い県同じ読み方ができる「渡部」さんも県内順位が9位となっているが、2種類の「わたなべ」さんが30位圏内となっているのは、福島県、山形県、島根県、愛媛県のみ。また、4位に「斎藤」さん、28位に「斉藤」さんがランクインしており、2種類の「さいとう」さんが30位以内にランクインしている都道府県は福島県と北海道のみである。全国順位が100位以下でありながら福島県でベスト30位圏内となった名字は、6位「菅野」さん(全国163位)、14位「星」さん(全国293位)、16位「五十嵐」さん(全国113位)、18位「根本」さん(全国244位)、19位「佐久間」さん(全国255位)、26位「大竹」さん(全国334位)、29位「本田」さん(全国124位)、30位「古川」さん(全国103位)。「星」さんは、現在の福島県、宮城県、岩手県、青森県を含む4県の太平洋側である陸奥国磐井郡徳田郷がルーツとされているため、現在でも福島県に多くみられる名字となっている。また、「大竹」さんは福島県におよそ8,500人が住んでおり、東京都と並んで最多となっている。その「大竹」姓は地名から来ているとされており、実際に福島市や相馬市に大竹の地名がある。福島県出身者では、第2代の福島県知事を務めた大竹作摩(さくま)氏がいる。○円谷プロの「円谷」さんのように独自性も福島県出身の有名人を見てみよう。横浜DeNAベイスターズの中畑清(きよし)監督にもみられる「中畑」姓のルーツは、現在の福島県東半と宮城県南部である磐城国白河郡中畑村と言われている。また、ウルトラマンで知られている円谷プロの創始者・円谷英二(つぶらやえいじ)氏も福島県の出身。「円谷」さんは全国人数およそ5,500人のうち、約半数のおよそ2,700人が福島県に住んでいる。福島県にみられる珍しい名字は、「中瓶子(ちゅうへいし)」さん(全国人数およそ40人)、「竜石堂(たついしどう)」さん(およそ60人)、「朶(えだ)」さん(およそ100人)、「木賊(きぞく)」さん(およそ200人)、「強口(こわぐち)」さん(およそ200人)などがある。スキー場で有名な「猪苗代(いなわしろ)」さんの全国人数はおよそ300人。「小檜山(こひやま)」さんは全国人数およそ1,900人のうち、32%(およそ600人)が福島県民となっている。福島県の名字ランキングは、「佐藤」さん、「鈴木」さん、「渡辺」さんといった全国順位の高い名字が上位にランクインする一方で、5位「遠藤」さんなど全国順位30位以下の名字がベスト30のうち53%(16件)を占めている。東京都で多い名字ランキング30などでは、全国順位に似た結果になっていたことを考えると、福島県は独自性があると言っていいだろう。ちなみに、県名と同じ「福島」さんの全国順位は138位、全国人数はおよそ15万1,000人で、福島県での順位は297位、人数はおよそ1,100人となっている。※ランキングは、月間400万アクセスの「名字由来 net」アプリと「名字由来 net(Web)」の名字データベースから、電話帳データをもとに福島県・全国・東京都で実世帯が確認できるもののみを集計し、人数の多い順に抽出。100人未満四捨五入により算出している。本文と写真は関係ありません○筆者プロフィール: 名字由来 net(リクルーティング スタジオ)月間400万アクセスの「名字由来 net(アプリ・Web)」や月間200万アクセスの「無料 赤ちゃん名づけ」アプリなど、名字・名前・家系図に特化したサービスをアプリとWebで提供している。「名字由来 net」はApp Store 総合第1位200万ダウンロード、「無料 赤ちゃん名づけ」は App Store ジャンル第1位の実績。名字情報を活かしたシミュレーションゲームアプリ「戦国村を作ろう!」に引き続き、2014年11月には、現世界を舞台にした「世界村を作ろう!」をリリースした。
2014年12月26日コズミックダイナーは11月25日、大阪・梅田に「北海道農家と漁師のレストラン 金丸農園」をオープンした。11月28日には、梅田店に続いて大阪市福島区に福島店もオープンする。「金丸農園」は、北海道の農家と漁師が提携したレストラン。これまでも札幌や神戸などで展開してきたが、今回姉妹店として大阪に2店舗をオープンする。店内では、札幌の店舗ではほとんどの人が注文するという大粒の「生カキ」(100円)や、「猟師の石鍋ガンガン焼き」(ホタテ1枚210円)などを提供。ガンガン焼きは、厚く熱した石鍋にホタテを敷き詰め、客の目の前で酒をかけて仕上げる。福島店では、有頭エビや特大ホッケを丸ごと串に刺し、炉の前で焼く"原始焼き"を提供。その他、タラバガニやズワイガニも用意する。「オホーツク産タラバ蟹足 250g網焼き」は1,280円、「オホーツク産ズワイ蟹むき身入り蟹味噌甲羅焼き」は980円となる。また、いくらを山のようにのせて提供する「こぼれいくら丼」(1,280円)や、「真狩産じゃがいも3種の3色ポテトフライ」(400円)なども用意する。ドリンクは北海道の野菜やフルーツを取り入れた農園カクテルを提供。ジャガイモやクリ、ニンジン、ミルクなどを使用したカクテルで、全12種類を取りそろえる。※価格はすべて税別
2014年11月27日ドキュメンタリー作家として活躍してきた久保田直監督が、初の劇映画に取り組み、福島第一原子力発電所の事故によって故郷を失った家族の姿を描いたヒューマン・ドラマ『家路』。松山ケンイチら実力派を揃え、オールロケを敢行した久保田監督の想いとは?映画『家路』その他の画像「風化させちゃいけない! と、ものすごい正義感の中で製作を決めたわけではありませんが、何か自分たちに作れるものはないのかと考えて取り組みました。そして立ち入り禁止区域に故郷を持つ男、しかも誰もいなくなったからこそ帰れると考える男と家族の話ができないかなと思ったんです」と出発点を語る監督。ドキュメンタリーではなくフィクションで撮るのは自然な流れだった。大きな決断に迫られたのは、実際に福島で撮るのかということ。「モラル、健康の面でも、どうなんだろう」という葛藤の末、福島での撮影が敢行された。「背中を押した理由のひとつは自然でした。圧倒的な自然の美しさを見て、それでもここには人が住めないんだという事実に、目に見えない放射能の怖さを肌で感じたんです。だからこそ、自然を美しく撮ることにはこだわりましたね」。もうひとつ、監督の心を捉えたのが人の全くいなくなった商店街だった。「その場に立った時、動けなかったんです。人がいなくなるというのはこういうことなんだと、何とも言えない気持ちになった。そしてこの空気感は作れない、ここで撮らなければと思ったんです」。俳優たちも足を運んだ。「商店街での撮影があるケンイチと山中崇が着いたとき、やはり僕と同じ気持ちになったようです。当時そこは時間制限付きの立ち入り許可エリアで、放射能の数値もすごく高かったんですが、あそこでの撮影は全くない(田中)裕子さん、内野(聖陽)、(安藤)サクラも行きたいというので案内しました。立ち尽くしていましたね。あそこで感じたことは、彼らのほかのシーンに出ていると思います」。ドキュメンタリーを撮り続けてきた監督だからこそ撮り得た映像の力が、本作には宿っている。『家路』ブルーレイ&DVD 9月17日(水)発売販売元:ポニーキャニオン取材・文・写真:望月ふみ
2014年09月16日ニラク(福島県郡山市)は就職活動中の学生向けに、福島県郡山市と東京駅の間を結ぶ送迎バス「Smile Express」の運行を12月20日より開始した。同社によると、現在、被災地では事業存続のために雇用が拡大し、人材の採用活動が活発化しているという。しかし、就職活動における交通費の高騰により、福島県の企業に触れる機会が失われているとし、福島県やその近隣地域への就職活動のために、郡山市から東京駅間の無料高速バスを運行することになった。無料高速バス「Smile Express」は、東京駅の鍛冶橋(かじばし)駐車場から、福島県の郡山市まで無料で運行。1日に1本1往復のペースで、8時に東京駅を出発して郡山に11時到着(予定)、郡山からは17時に出発して東京駅に21時到着(予定)となっている。運行期間は、12月20日から2013年6月19日まで。乗車対象者は、2013年3月31日から2014年3月14日までに卒業見込みの学生および、既卒者。1回の定員は先着で45名となる。乗車対象者であればバスの利用目的は自由なため、就職活動に直結しなくても、ボランティアや帰省などに利用できる。乗車時間は3~4時間程度で、何度でも予約は可能とのこと。なお、乗車時間中は同社の会社説明会を20分ほど実施する。予約は「東京~郡山(福島県)間無料高速バス内説明会」より受け付ける。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日資生堂×毎日新聞社「希望イロイロバルーン展」資生堂は、毎日新聞社と共同で、“福島の子どもの夢がふくらむように、福島のみんなが元気になるように、福島の未来を応援する企画”「希望イロイロバルーン展“BALLOONS OF COLORFUL HOPES”」を、12月21日~25日に「いわき産業創造館」(福島県いわき市)にて開催する。また、「希望イロイロバルーン展」の特設サイト(資生堂×毎日新聞社/ふくしまの希望ふくらむプロジェクト)でもウェブ展覧会を、12月21日から開催予定。子どもたちの夢をクリエイターが上手にふくらませ、“素敵なポスター”に「希望イロイロバルーン展」は、福島の子どもたちの夢を、資生堂の「お化粧のチカラ」で美しくかなえ、毎日新聞社の「活字のチカラ」で広く伝え、日本じゅうに希望を届けようとするプロジェクト。プロジェクトでは、福島の小学生から“未来の自分”の絵と、“素敵になってほしい大人”の作文を募集し、応募作品の中から選ばれた作品(絵・26点、作文・8点)を、資生堂のクリエイターが上手にふくらませ、“素敵なポスター”にして展示する。「希望イロイロバルーン展」のサイトでは、応募作品や、選ばれた作品を現在公開中でダウンロードもでき、福島の子どもたちの希望がふくらむような応援メッセージも受付中。また、東日本大震災により、友だちや先生と離ればなれになった子どもたちに輝く笑顔が戻るよう、福島大学の教員・学生が力を合わせて支援を行っている「福島大学うつくしまふくしま未来支援センター」に寄付する、「希望イロイロバルーン募金」も受付中。元の記事を読む
2012年12月08日江崎グリコは、「風とロック LIVE福島 キャラバン日本」に賛同。グリコワゴンがLIVE福島とともに、全国各地のライブ会場に登場する。「グリコワゴン」は、真っ赤な車体の各部に「ポッキー」「カプリコ」「グリコ」など同社商品のお菓子がデザインされた、オリジナルのワンボックスワゴン。中には同社のお菓子などの商品を積み込み、「日本中に おいしさと健康 そしてわくわくする笑顔を届けたい。」をテーマに、日本各地を訪問している。グリコワゴンはこれまでも、東日本大震災の被災地である岩手・福島・宮城などを訪れ、様々な避難所や施設・学校を回りお菓子と歌を届けてきた。このほど「風とロックLIVE福島 キャラバン日本」に賛同、今後各地のライブ会場に登場する。風とロックLIVE福島 キャラバン日本は、12月22日・23日の福島を皮切りに、沖縄、札幌、長崎、東京、神戸、広島、宮城、岩手と回り、ラストは再び福島で締めくくる。スタートの12月22日・23日は郡山ユラックス熱海にて開催。ライブ詳細は、風とロックLIVE福島 キャラバン日本公式サイトまで。なお、「風とロック LIVE福島 CARAVAN日本」の全収益は、福島に自然エネルギーによる野外音楽堂を作るプロジェクト「東北ライブハウス大作戦 with LIVE 福島」に寄付される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月07日福島県の観光情報を紹介するサイト「福島の旅」に、イルミネーションやライトアップを紹介する「2012-2013イルミネーションスポット」が特集サイトとして開設された。運営は「うつくしま観光プロモーション推進機構」。サイトは雪とイルミネーションをモチーフにした落ち着いたタイトルバーの下に、アクセス多いスポットTOP10の場所をマークした地図を配置。その左に昨日の1位のスポットの紹介や新着地域情報を掲載、その下に地域ごとのイルミネーションとそのサムネ画像を表示したわかりやすいもの。地図上のマーカーもしくはイベント名称をクリックすると吹き出しでイベント名称が表示され、「詳細情報はこちら」と案内が表示される。それをさらにクリックすると「福島の旅」のイベント情報ページに飛ぶ構成となっている。選択できる地域は「すべて」と「猪苗代・磐梯高原」、「会津若松」、「喜多方」、「南会津」、「福島」、「郡山」、「白河」、「いわき」、「相双」に分かれており、選択すると該当地域のイルミネーションスポットが表示される。さらに知りたいイルミネーションスポットの名称をクリックすると「福島の旅」のイベント情報ページにジャンプする。詳細情報の内容は開催日、イベント名称のほか、解説や点灯時間、場所、会場アクセス、問い合わせ先など必要な情報が記載されていて観光前に調査するには便利なサイトとなっている。11月26日現在、公開されているイルミネーションスポットは19カ所におよぶ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月27日福島県いわき市で、復興支援第18回日本そば博覧会inいわき「がんばっぺ!福島そばまつり」が開催される。イベントの趣旨は、東日本大震災による風評被害の払拭と伝統的な食である「そば」により観光客の誘致と交流を広げようというもの。開催日時は10月6日(土)、7日(日)、8日(月・祝日)の3日間、10:00~15:30まで。開催場所はいわき市小名浜のアクアマリンパーク。イベントは「日本全国そば食べくらべ」と題して、日本各地のそば処から「そばブース」が出店されるほか、そば関連の道具やそば粉の販売も行われる。出店は下記の通り(予定)。北海道「幌加内そば活性化協議会」、「北海道そば研究会」 山形県「ふるさと寒河江そば工房」 茨城県「江戸流手打ち蕎麦鵜合之衆」 栃木県「栃木のうまい蕎麦を食べる会」 埼玉県「ばんどう蕎麦打ち連合会」 東京都「NPO法人江戸流手打ちそば二・八の会」 新潟県「新発田市」 福井県「ふくいそば打ち愛好会」 福島県「会津山都そば協会」、「あぶくま高原そば」、「安積そば同好会」 その他、日韓そば交流として、韓国からの出店も予定されている。物産ブースは福島県から「大千里石材店」、「木こりの広場」、「有限会社中村豊蔵商店」が出店の予定。6日(土)、7日(日)には小名浜公民館ホールで「全麺協認定素人そば打ち四段位認定大会」が開催。全国からそば打ちが集まり、四段位の取得を目指して技を競う。さらに「いわき小名浜みなとフェスティバル」が同時開催される。イベント内容は、日本中のみなとまちの”うまいもの”が味わえる「みなとオアシスSea級グルメ全国大会」や、「太平洋諸国舞踊祭」、「いわき大物産展」などだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月11日福島まごころプロジェクト事務局は、福島県の約100社が出展する物流展をはじめ、著名なクリエイターたちが福島を正しく伝えるため結成した「福島見聞隊」の現地訪問レポートなど見どころが満載のイベント「福島まごころフェスタ」を開催する。福島まごころプロジェクトは、経済産業省の委託を受け、東日本大震災後の福島県の風評被害対策として設立された団体。「見る・知る・味わう・ほんとの福島」をスローガンに掲げ、福島県産品の安全性と透明性を発信するとともに、福島県自体の魅力を全国に伝える役目を担う。「福島まごころフェスタ」は、8月4日・5日の2日間、10:00~17:00まで、東京国際フォーラムで開催されるイベント。メイン企画は、約100社もの企業が福島から集い、福島をまるごと知ることができる物流展。生鮮品、食品、工芸品、民芸品、生活用品など数々の名産品が展示される。会場内では、トークショー「福島見聞隊レポート」を開催。芸術家や文化人が「福島見聞隊」として福島を訪問。その土地の素晴らしさや地元の人々との交流を通じて感じたことを、言葉やパフォーマンスで伝える。出席予定者は、華道家の假屋崎省吾、料理研究家の森崎友紀、写真家のテラウチマサト、デザイナーユニットのSUZUKIKE。さらに「福島エンターテイメントショー」として、会津磐梯山踊りや郡山フルオーケストラ、フラガールの実演など、福島が誇るエンターテイメントも堪能できる。ステージプログラムの司会は俳優の別所哲也が務める会場でお腹がすいたら「福島まんぷく横町」へ。B-1グランプリで有名な「なみえ焼きそば」など、福島各地の自慢のB級グルメが競演する。また、地元の食材を、有名シェフが店のオリジナルメニューにして福島を応援。その場で試食もできる。イベント時間などの詳細は「福島まごころフェスタ」詳細情報ページで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日6月29日、福島県農林水産部主催の「第2回今の福島を見に行くモニターツアー」が開催された。これは、現在も原発事故の影響が長引く中、福島の「今」や放射能への取り組みを伝えるとともに、参加者の率直な意見を聞くことで今後の県農林水産業、観光の再生に向けた参考にしたいというもの。参加費用は無料。当日はネットやチラシを見て応募した24名が参加し、さくらんぼの観光農園や福島市内にある放射能のモニタリングなどを巡った。忘れもしない、2011年3月11日の未曾有の大地震、そして福島第一原子力発電所の事故。これに大打撃を被った福島の農産業と観光はいまだ、実害と風評被害の双方にさいなまれている。放射線量が基準値以下の地域さえも訪問を敬遠され、安全が確かめられたはずの農作物さえ売り上げが激減。その状況はいまも続いているという。一方で「心配する他県の人の気持ちもわかる。無理をして来てほしい、食べてほしいとは私たちには言えない」という地元の人も多いようだ。そこで同県では、県産農産物や関連した観光に関する情報を発信する「ふくしま新発売。」プロジェクトを立ち上げた。農林水産物モニタリング検査結果などの情報を逐一公開し、理解を求めるなどの活動を行なっている。今回のモニターツアーは、そのPRの一環として行われた。観光スポットを楽しみながら巡る中で、行政の取り組みと、各施設それぞれの民間の取り組みを知ってもらうのが狙いだ。東京駅前を出発したバスは途中、那須、安達太良山など、北関東から福島へかけての美しい眺めを堪能しながら東北道を一路、福島市へ。最初に訪れたのは観光農園の「みちのく観光果樹園」。フルーツ王国福島では、6月はさくらんぼの最盛期ということで、さくらんぼ狩りを楽しむことからツアーはスタートした。出迎えてくれたのは、福島市観光農園協会会長でもある同園の片平新一氏。まずは福島市の農家による、震災後の取り組みについての説明が行われた。「皆さんも福島の農産物に不安を持っていらっしゃると思いますし、私たちも厳しい状況が続く中、楽観視はしておりません。当果樹園では、樹木はすべて高圧洗浄で除染をしました。もちろん、放射能のチェックは欠かせません。時間はかかりますが元の福島に戻したい」と片平さん。観光客が減り、デパートなどへの出荷もままならない状況が続いているが、それでも丹念に育てられた果実は変わらずに、美しくたわわに実った。今年は”成り”は少ないが、大粒で糖度の高いさくらんぼが育ったとのこと。食べてみると、プチっとした歯ごたえの後、甘みを含んだ水分が口いっぱいに広がり、参加者も笑顔に。おみやげとして、さくらんぼ1パックが振る舞われた。さくらんぼのシーズンが終わると、今度は桃が甘い香りを漂わす。次に一行は昼食をとるために、福島市の南西部に位置する約8ヘクタールの農村公園「四季の里」の中にある「憩いの館いなか亭」へ。食材の多くを地元産にこだわった人気の食事所だ。厳密にチェックされた安全性がたしかなものだけを仕入れなくてはいけないため、欲しい食材が入手困難な場合もあるという。しかし同店では、最大限の努力により、風味のよい手打ちそばなどを提供している。この日は、手打ちそば、天ぷら、ナスの素揚げ小鉢、漬物、豆腐と大葉の小鉢、炊き込みご飯、果物がセットになった「いなか亭もりそばセット」が提供された。そばはツルッとのどごしがよく、豆腐はしょうゆをかけずともいただけるほどに味わい深い。ナスの素揚げにかかったゆずみそがさらに食欲を誘った。食後はしばし、緑の芝生広がる園内でゆったり。施設内にある放射線のモニタリングポストも見ることができた。そしてバスは「吾妻の駅ここら」にあるJAの放射能検査施設「庭塚モニタリングセンター」に移動。ここでは県の放射能への取り組みや、ホームページで随時行われている情報公開について、きめ細やかな説明を受けた。今年の4月1日からは食品に関する放射性物質の新たな基準値が施工され、一般食品は1kgあたり100Bqという、より厳格な数値になったという。説明を受けた後は検査室を訪れ、実際にモニタリングの機械を見学。この機械は粉砕した野菜を入れて検査するというもので、福島市内には150~160台があり、農家より持ち込まれた野菜をチェックしているという。参加者からは「検査の様子を実際に見ることで、いかに丁寧にチェックしているかわかって安心した」という声が多く挙がっていた。旅の最後は日ごろの疲れを癒やすべく、吾妻山に抱かれた東北を代表する名湯、高湯温泉の共同浴場「あったか湯」の露天風呂へ。ここも災害時にはわきだす湯に砂がまじるなどの直接的な被害にあうとともに、避難する人の立ち寄り所としても活用されたという。その後、観光客が激減するなどの風評被害にもあったが、常にホームページで放射線量を伝え、理解を求めるなどの努力を続けている。源泉かけ流しの白濁の湯は、汗が次々と噴き出すほどに身体をたっぷりと温め、肌にしっとりとなじむ。「身体の芯からデトックスされそうでしょ」と、湯船で出会った地元のご婦人。おかげで帰りのバスではほとんどの参加者が、心地よくぐっすりと熟睡することとなった。「最初はサクランボ狩りにひかれて参加しましたが、福島の方たちが他県の人たちの気持ちを考えながら放射能のことに心を砕き、行動してらっしゃることを知りました。震災から時間がたつと痛みについて忘れてしまいがちですが、これからも福島を応援したいと思いました」と、東京から参加した女性グループ。別の東京から参加した女性は、「ニュースで聞くたびに、福島はどうなってしまうんだろうと心配していました。でも実際に検査場のパソコンのモニターを見たり、地元の方の福島を復興したいという情熱に触れたら、安心もしたし、未来に希望が持てると感じました。この感じは訪れないとわからないかも」と感想を語ってくれた。また「福島は行政、民間ともにさまざまな放射能に関するデータの公開を行っていることを知ってよかったです。放射能のことをわからないまま怖がるよりも、自分で客観的なデータを確かめて判断するのが一番いいかな」という声も。訪れてみてこそわかった、福島による食の安全への取り組み。今後もこのツアーのような、同県のPR活動が期待される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月04日