■前回のあらすじ退職を撤回した若菜は、子育て中というハンデがある中、成果を出そうと頑張った。そんな彼女に結果はついてきてくれて…。今までつらく当たってきた、同僚からの反応は? >>1話目を見る 人生には予想もつかない出来事がいくつもあって、どうつまずくかわかりません。だからこそ、助け合える仲間を何より大切にしたいと思っています。※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月08日■前回のあらすじ退職を決意した若菜に上司からかけられたのは、どうしても受け入れられない言葉だった。私が辞めたら同僚たちまでママになろうと思わなくなる? そこで若菜は考えを改める。 >>1話目を見る 次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月07日■前回のあらすじ頑張りすぎて体調を崩してしまった若菜。体調不良をおしてなんとか出社したものの、同僚からかけられたのは追い打ちをかけるような言葉だった。体も心もボロボロになった若菜は…。 >>1話目を見る 次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月06日■前回のあらすじ「突然休まれるならいない方がマシ」同僚からの冷たい言葉に、若菜はなんとか挽回しようと奮闘する。子どもがいても一人前に働きたい、そんな若菜の思いは叶うのか? >>1話目を見る あれから、昼間は会社、夜は自宅で仕事をする日々が続いていました。なんとか以前のような仕事量をこなせても、家事と育児ものしかかり、疲れは溜まります。そして限界が来てしまい……。このまま頑張り続けるべきなのか、仕事をあきらめるべきなのか。せっかく産休、育休を経て復帰したのに……。未来が見えなくなってしまいました。次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月05日■前回のあらすじ子どもが水ぼうそうにかかり1週間も出社できなくなってしまった若菜。在宅ワークで乗り切ろうとするものの、思うようにはいかず…。謝る若菜に、周囲からの反応は冷たいものだった。 >>1話目を見る みんなに迷惑かけた分を取り戻したい。時短であっても一人前に仕事したい。そんな思いから、私は自分を追い詰めてしまったのかもしれません。それがあんなことになるなんて……。次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月04日■前回のあらすじ職場復帰を果たした若菜。時短勤務は目の回るような忙しさ。そんな中、子どもが熱を出してしまい、保育園からの呼び出しが。周囲からは不満の声が聞こえ始め…。 >>1話目を見る 次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月03日ご夫婦で1年間育休を取得したという、こむぎ(@komugi_baby77)さんによる育児マンガ。今回は、夫婦の会話についてのお話です。初めての育児ということで、日々赤ちゃんのお世話に追われていたこむぎさん夫婦。そんなある日、(あれ?そういえば最近……)とあることに気付き……? 夫婦の会話は、赤ちゃんのことばかりで…? 夫婦揃って育休を取っているわが家。 子どもが生まれてすぐのころから、交代で睡眠を取るようにしていました。 それが習慣化し、「片方が子どもを見ているときは、片方が睡眠を取る」を繰り返していた結果…… 交代時の引き継ぎ以外で会話が減っていることに気付きました。 それからは、たまにはみんなでお出かけしたりして、会話をするよう心がけました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 著者:ライター こむぎ0歳女児を育てる新米ママ。夫婦そろって一年間の育休を取得。ダブル育休エッセイの文や漫画を、SNSにて更新中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター モイライ主に作画で活躍中。代表作「メキシコでアミーゴ!」
2022年05月02日「楽しすぎて8種類もつくってしまった」Twitterでたびたび端正なクッキーが話題になるカワサキリョウ(@KAWASAKIRYOUDAI)さん。パトカーや電車、新幹線、ロケットなどをかたどった乗り物クッキーは、一瞬、積み木かと目を疑うほど整ったデザインで、クオリティの高さに驚くばかりです!車窓やタイヤ、車体のマークなど、細かなところまで表現したクッキーは、焼き上がりもとってもきれい。これまでも数々の美しいクッキーでバズッてきたカワサキさんですが、お菓子作りを始めたきっかけは第一子の育休なんだそう。カワサキさんのお菓子ヒストリーを聞きました。――乗り物クッキーのこだわりポイントを教えてください。カワサキリョウさんプレーン生地と濃淡をつけたココア生地の3色の生地を使い、なるべく多くの種類の乗り物を表現したところです。カラフルではないので、一見地味ですが、素朴な可愛さを目指しました。――とっても可愛いです!息子さんの反応はどうでしたか?カワサキリョウさん息子は電車が大好きなので喜んでくれましたが、食べるのがかわいそう~と言ってました(笑)。ー-クッキー以外にもいろいろなお菓子を作ってTwitterに写真を投稿されていますが、どんなきっかけでお菓子作りを始めたのですか?カワサキリョウさん約5年前、息子の育休中(1年間)にお菓子作りを始めたのがきっかけです。その後、約2年前に娘が生まれて再度育休を取ってからは、より本格的に独学でお菓子作りをやり始めました。通算するとお菓子作り歴は3年くらいになります。――えっ、3年でこれほどのレベルに……!?才能を磨かれたんですね……!これまでで製作が特に困難だったお菓子はなんですか?カワサキリョウさんチョコレートで作ったSLです。キリンビールさんのホームページに載っているペーパークラフトの展開図を参考に、チョコレートでも作りやすい形に変えて作ってみました。曲線がかなり難しかったです。(カワサキリョウさん提供写真)カワサキリョウさん3色のクッキー生地を組み合わせて作った、抹茶ティラミスのケーキも大変でした。マスに入っている抹茶のティラミスのような見た目を意識して、クッキーボックスを作り、その中にティラミスケーキを入れています。イメージは日本の伝統工芸品である寄木細工です。(カワサキリョウさん提供写真)(カワサキリョウさん提供写真)カワサキリョウさんパティスリーのようなキラキラしたケーキが好きなので、旦那の誕生日に一気にいろんな種類を作っておうちでケーキバイキングしたこともあります。冷凍できるものは冷凍して、工程を考えながら、毎日少しずつ作っていきました。こちらもなかなか大変でした(汗)。事前練習で作った試作品(カワサキリョウさん提供写真)こちらがバースデー当日のケーキたち。おいしそう~♡(カワサキリョウさん提供写真)まるで高級ホテルのスイーツブッフェのよう!お菓子作りを始めてたった3年でここまで本格的なケーキが作れるようになるなんて……天賦の才のみならず、並々ならぬ情熱と努力があるのでしょうね。カワサキリョウさん、ありがとうございました。============================投稿主カワサキリョウさんTwitter@KAWASAKIRYOUDAI(マイナビ子育て編集部)<関連記事>・なんという奇跡! 使い込んだ愛用毛布を紛失、もうダメかと諦めかけていたら……感動のエピソードが大反響・この方法すごい!ずっと思い出に残るベビー服の残し方【センスが素敵すぎる】・アイロンビーズのATMが本格的! おもちゃのお札で無限に遊べる
2022年05月02日■前回のあらすじ上司や同僚たちといい関係が築けていた若菜。だからこそ出産後も、今の会社で働こうと決めていたのに…。育休中、すっかり変わってしまった会社の様子に、嫌な予感がする若菜だった。 >>1話目を見る 次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月02日次回に続く(全8話)毎日11時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・きのこの子
2022年05月01日この4月から法改正に伴いパパの育児休暇が大きく変わりました。父親育児支援専門家であり、3回の育休取得経験者である大阪教育大学教育学部教授、小崎恭弘先生に、育休の取り方や育休中のポイントを解説していただきました。 パパの産休、育休とは「パパの産休」という新しい言葉を知っていますか。パパのための産後育休のことです。これまで産休というと出産したママだけのものでしたが、この春、育児・介護休業法が大きく改正され、パパも産後に育休が取れるようになりました(今年10月から)。この新しい制度は、ママの産後うつの抑止にもなり、パパ自身の成長の機会にもなるとして期待が寄せられています。 そのほか、育休制度も変わります。企業から育休取得を打診する、育休取得のレパートリーを柔軟化できるなど、大幅改正されました。 今回の改正の特徴は、「フレキシブルに取れる」ということ。例えばパパの産後育休では、産後8週間以内に4週間まで2回に分割して取得することが可能です。しかも休業の2週間前からの申し出でOKとされています。そして、労使協定が結ばれていれば、一定の条件のもと、休業中に仕事をすることも可能です。育休制度改正のポイント育休改正は2022年4月から段階的にスタートします。 2022年4月から企業は育休を取得しやすい環境を整備し、対象の従業員に制度を個別周知して取得の意向を確認することが義務化 2022年10月から・育休を分割して2回取得可能に・育休開始日を柔軟化・特別な事情がある場合は再取得可能に・「産後パパ育休」の新設 2023年4月から大企業の育休取得状況の公表が義務化 「産後パパ育休」って?育休改正のひとつとして、2022年10月からはじまる「産後パパ育休」の特徴は次のとおりです。・パパも「産休」がもらえる・産後8週間以内に4週間まで取得可能・休業の2週間前までの申し出でOK・2回に分割して取得することが可能・労使協定を結んでいれば、休業中に働いてもOK「パパの産休は『ママや赤ちゃんのために』と言われることが多いですが、パパのための育休だということを忘れないでいただきたい。パパが自分の人生を豊かにするための休暇なんです」と小崎先生は話します。 出典:「育児・介護休業法 改正ポイントのご案内 P2「育児休業の分割取得」(厚生労働省)産休育休の取り方のポイントとてもフレキシブルな「パパの産休」ですが、自由の幅が大きいだけに「どのタイミングで取ればいいかな」と迷ってしまう家庭もあるかもしれません。 厚生労働省は次のような例を挙げています。 小崎先生は次のような取り方もおすすめしています。 【パパの産後育休】・第2子以降の場合は出産後すぐ上の子がいる場合は上の子どものお世話があるので、入院中も含め、パパが子育てを担当します。退院後のママが心身の回復に集中できるメリットも。 ・退院後/里帰りから戻ってきてすぐ新しい生活が始まるタイミングは、何かと忙しくなります。いろいろなことに配慮が必要な新生児育児を産後のママと一緒に過ごします。ママの食事作り、買い物、掃除などのサポートも。 【パパの育休】・保育所に入る前後保育所に入る準備期間と慣らし保育期間中はより大人の手が必要です。慣らし保育はできるだけ子どもに負担がかからないよう、ていねいにゆっくり進めたいので、育休をとってゆとりを持ちます。 ・ママの育休のタイミングに合わせて2人で交代して育休を取ることもいいですが、あえて一緒に取って「家族の時間」を過ごすのもおすすめです。 いつ申請すればいい?パパの産後育休の申し出期限については「2週間前まで」、育児休暇の申し出期限は「1カ月前まで」となっています。でも実際に職場で2週間前に申し出てもいいものなのでしょうか。小崎先生に尋ねました。 「例えば今日申請したら2週間後には休んでいいということになります。これは与えられた権利なのですが、企業側からするとやっぱり人の手配や業務の担当の問題もあって大変になることもあるでしょう。産後育休から職場に戻ってきた時、お互いが気持ちよく戻れるような手はずを整えておいた方がいいのではないでしょうか。社会人としてのマナーです。いつ頃生まれるかは予め分かっていますから、分かっている段階で上司や同僚と話し合ったらいいのではないでしょうか。無論、緊急時もありますから仕方のない時もありますが」と小崎先生。 また、労使協定が結ばれていれば、休業中に仕事できるという制度を「うまく活用して」とアドバイスします。 「この制度を使って、『週1回、木曜日は仕事します』『在宅で火曜日の午前中はミーティングに参加します』といったように、お互い無理のない形での関係性や連絡を取ることができるといいかなと思います」 育休を取る=他者と共に生きる覚悟を持つこと新しくなった育休制度。これからは社会の空気も変わってくるかもしれません。でも「育休を取ると出世に響くから」と二の足を踏んでいる人もいるようです。そんなパパについて、小崎先生はこう言います。「ちょっと厳しいことを言うようですが、ひと月くらいの育休を“出世できない理由”にするのだとしたら、その先も出世できる人材じゃないって思うんです」 その上で、育児休暇は人生の学びの期間でもあると言います。 「育休というと休みだと思って昼間からビール飲もうとするパパもいます(笑)。資格を取ろうと勉強しようとする人もいる。どれも自由ですし否定はしませんが、子どもをよく見てほしいと思います。育休を取ることは、他者と共に生きる覚悟を持つこと。豊かに生きることです。人生の学びの期間でもある。子どもを育てることを存分に味わってほしい。それが僕の想いです」 取材・文/大楽眞衣子監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授 小崎恭弘兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年間勤務。3人の息子が生まれるたびに育児休暇を取得。市役所退職後、神戸常盤大学を経て現職。専門は「保育学」「児童福祉」「子育て支援」「父親支援」。NPOファザーリングジャパン顧問、東京大学発達保育実践政策学センター研究員。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等にて積極的に発信をおこなう。「男の子の本当に響く叱り方・ほめ方」(すばる舎)、「育児父さんの成長日誌」(朝日新聞社)、「パパルール」(合同出版)など、著書多数。著者:ライター 大楽眞衣子社会派子育てライター。全国紙記者を経てフリーランスに。専業主婦歴7年、PTA経験豊富。子育てや食育、女性の生き方に関する記事を雑誌やWEBで執筆中。大学で児童学を学ぶ。静岡県在住、昆虫好き、3兄弟の母。
2022年04月29日毎日の暮らしがサステイナブルになる仕組みづくりに、積極的に取り組んできた食材宅配「生活クラブ」。“サステイナブルな暮らし”のヒントを楽しみながら体感し、学ぶイベント「サステイナブル フェス! 2022」が今年も開催されます。先日、そのキックオフイベントとして「育休応援! パパと一緒につくるサステイナブルキッチン」が開催されました。その様子をレポートします。それぞれパパと子どもの、3組の親子が参加したこのイベント。生活クラブのミールキット「ビオサポ食材セット」を使って調理、試食し、”サステイナブルな暮らし”を体験しました。生活クラブの安心安全食材でつくられたミールキット「ビオサポ食材セット」生活クラブのミールキット「ビオサポ食材セットは」は、健康、作りやすさ、おいしさ、経済性をテーマに開発したもの。野菜が切ってあるので包丁要らず。忙しい日はもちろん、料理に慣れていない人でも、少ない手順だからすぐに作れる便利なセットです。野菜はあらかじめカット。使い切りなので、野菜を余らせてしまうこともありません。袋を閉じているバックシールを紙素材に変更し、プラごみも節減。毎週16品目カタログに掲載され、炒め物や煮物、スープ、ごはんものなど、全200品目あるのだとか。この日調理した「ビオサポ食材セット」は、『秋川牧園』の鶏肉(国産鶏種「丹精國鶏」)を使った「鶏となすのしょうゆこうじ炒」と「鶏肉とアスパラの中華炒」の2つ。「鶏となすのしょうゆこうじ炒」「鶏肉とアスパラの中華炒」調味料は国産大豆や小麦が原料の醤油、味噌など、生活クラブの提携生産者が提供しているものを使用。肉も国産の飼料用米を食べた豚肉や鶏肉なので安心して食べられます。どちらもたった3つのステップで作れて簡単! 料理がちょっと苦手なパパでもお子さんと一緒にパパっと美味しく作ることができます。普段料理はほとんどしないという吉村さん親子。小6の息子さんのリードで調理を進めます。まな板も包丁も使わず、使うのは木べらとフライパンだけ。洗いものが少ないのもうれしい。油を熱して鶏肉を焼き、野菜を追加して炒め、全体に火が通ったら添付のたれを加えて混ぜ合わせるだけ。お父さんが野菜や調味料を入れ、息子さんが炒めて、あっという間に完成。完成した「鶏となすのしょうゆこうじ炒」に、味噌汁とごはんをつけて定食に。あっという間に完成した料理を早速試食。「袋を開けて、フライパンに入れて炒めるだけ。料理で一番難しいのは味付けだと思っていますが、これは調味料を入れたら味も決まるので助かります。料理している感覚がないくらい簡単。息子は味噌汁を学校で作ったことがあるし、冷蔵庫に『ビオサポ食材セット』さえあれば夕食が完成しますね」と吉村さん。食べた後は、ロールペーパーでお皿の油を拭ってから、分解できる環境にも手にも優しい固型せっけんを使って、後片付けも体験しました。お皿洗いは普段からよくしているという畔柳さん親子。3人で協力してあっという間に完了。その後は会場を移動して、試食したビオサポ食材セットについてや「秋川牧園」の代表のお話、「サステイナブル フェス!」の各地の生活クラブの取り組みについて話を聞き、サステイナブルな暮らしを学びました。子どもたちも真剣に耳を傾けていました。約2時間のイベントを通して、パパと子どもたちも勉強になったよう。生活クラブが、SDGsの実現に取り組んでいることがよくわかりました(林さん)ビオサポ食材セットは、簡単にできておいしかったですし、使われていた鶏肉の話も聞けて盛りだくさんでした。生活クラブはおいしいとわかっていたのですが、背景やサステイナブルな活動などを知ることができ、参加できてよかったです(吉村さん)子どもたちと一緒に調理をする機会がなかなかないので、貴重な体験ができました。しかもそれが簡単にできるので、ぜひ家でもできたら嬉しいなと思います。またそれぞれのアイテムに、きちんと背景があることを子どもと一緒に学べてよかったです(畔柳さん)このイベントを皮切りに、8/31(水)までの5ヶ月間にわたって続く「サステイナブル フェス! 2022」 は今年で3年目。ひまわりの種を各自が育て、収穫した種を福島に送り、ひまわり油やひまわりせんべいに加工・販売。地域の復興支援に役立てる「ひまわりプロジェクト」(種の配布はすでに終了)、YouTube番組や講座のほか、21の都道府県に展開する生活クラブが各地でさまざまなイベントを企画。生活クラブの組合員はもちろん、そうでない人もオンラインとリアルで気軽に参加することができます。このイベントを通して、サステイナブルな暮らしのために、身近でできることやそのヒントを見つけてみませんか?「サステイナブル フェス! 2022」開催期間:2022年4月4日(月)~8月31日(水) 取材協力:生活クラブ取材・文:赤木真弓
2022年04月27日一般社団法人ワーク・ライフ・インテグレーション協会(本社:広島県広島市、理事長:村重 サチコ)は、男性の育休推進のための「トモダテ育休活用研修」を2022年2月25日(金)より開始いたします。育休活用研修を受けることで、男性の家事力をアップさせ、今後の家族形成をより良くするためのスキルを学びます。また仕事復帰後に活かせるスキルとなるよう、意識づけを行います。男性育休活用研修「トモダテ」【トモダテ育休活用研修URL】 ●研修詳細対象者 :育休を推進する企業・今から育休を取得される社員の皆様受講目的:男性育休が社会的に進む中、「取るだけ育休」にならないために、スキルを持って育休復帰が出来る研修内容となっているため、会社にとっても社員にとっても、社会にとってもWin&Win&Winの研修となります。●カリキュラム(1)これからの男性育児参加に必要なモノ(2)現状を知ろう(3)「トモダテ」が必要な理由(4)産後のママの心と体(5)ママとの意識のズレって?(6)「トモダテ」連想ゲーム(7)我が家の家事タスク(8)「トモダテ」5ケ条●一般社団法人ワーク・ライフ・インテグレーション協会について会社名 : 一般社団法人ワーク・ライフ・インテグレーション協会所在地 : 広島県広島市中区大手町2-5-11 6F代表者 : 理事長 村重 サチコ設立 : 2018年3月20日URL : 事業内容: ワーク・ライフバランスコンサルティング事業時短家事コーディネーターに資する人材の育成事業働き方改革・男女共同参画社会の推進を図る事業仕事・家事・育児の両立のための情報提供、商品開発講演・研修事業 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月25日こんにちは、宝あり子です。長女を出産のため、産休育休を取得していました。そんな育休中のある日、主人からこう言われました。■夫の扶養に入れないと思い込んでいた私仕事を辞めたわけではありません。そして産休中は出産手当金、育休中は育児休業給付金が支給されるため、私は扶養に入れないと思いこんでいました。そう!思い込んでいたのです!!産休・育休中の主人の年末調整で、配偶者控除や配偶者特別控除を受けられる場合があるんです。(配偶者の所得によっては配偶者控除を受けることができないためご注意ください)国税庁のホームページには【控除対象配偶者となる人の範囲】として、対象になる所得金額が載っています。しかし、出産手当金と育児休業給付金は、所得金額に含まれないんです。なぜなら、出産手当金は健康保険、育児休業給付金は雇用保険から支給されるからなんです。私が産休育休中に配偶者控除が使えることを知ったのは、次女の育休が明けて復職したあとでした。長女のときも次女のときも、このことを知らずに過ごしてしまいました…。 ■年末調整で間に合わなくても確定申告で対応できるしかし、年末調整で間に合わなかった場合は確定申告で対応ができます!ちなみに還付申告は、通常の確定申告の提出期限内に提出しなくても大丈夫。還付申告をする年分の翌年1月1日から5年間以内なら、通常の確定申告の期日に関係なく確定申告書を提出できるそうです。私がこのことを知ったときは、まだ長女の産休から5年たっていなかったときでした。こうして長女の時と次女のときの産休育休中の配偶者控除申請を行いました。まとめて一気に確定申告をしたので、大変でした。もし産休育休中に配偶者控除や配偶者特別控除をされていなかった方は、ご自身が配偶者控除の対象になるかぜひ確認してみてください。もし対象となるようでしたら、5年以内でしたら間に合います!
2022年01月28日年子の場合は第一子の育休中に、第二子の妊娠がわかるケースがあります。いわゆる年子である場合の育休制度は、どのような仕組みになっているのでしょう。年子の育休をテーマに、手当金の取得や保育園の入園の条件など、年子育児にまつわる疑問にお答えします。年子の場合、各制度は受けられる?上の子の育休中などに、下の子の妊娠がわかった場合、気になるのが「そのまま育休をとることはできるのか?」という点でしょう。ここでは、年子でも育休・産休が2人分取得できるのか、また出産手当金などは受け取れるのか解説していきます。育休・産休どちらも取得可能結論から言うと、年子であっても通常通り、産休・育休どちらも取得することができます。育休を取得する場合、1人目と2人目との間で一時的に職場に復帰するパターンと、そうでないケースがあるでしょう。どちらのケースでも、産休・育休は取得できます。出産手当金・育児休業給付金は?子どもが生まれると、出産育児給付金や出産手当金、育児休業給付金などの手当金が受け取れます。年子の場合はどうなのでしょうか。一時的に職場へ復帰した場合は、いずれの手当金も受け取ることができます。復帰していない場合は、1人目の育児休暇のまま2人目を出産する場合、全ての手当金を取得可能です。1人目と2人目を分けて育休を取る場合は、1人目に支給されている「育児休業給付金」は終了となります。年子を保育園へ入園させるには?職場へ復帰する場合は、子どもを保育園などに入園させなければなりません。年子の場合でも、保育園に入園させることができるのでしょうか。保育園に入園できる基本の条件は?保育園への入園が認められるためには、いくつかの条件を満たさなければなりません。「保育を必要とする事由」のうち、該当するものが多いほど、ポイントが高くなります。年子の場合は「就労する」「妊娠・出産」の2項目は、確実に該当するでしょう。職場に一時復帰した場合1人目の子どもを出産から一度職場に復帰している場合、つまり、すでに1人目が保育を受けている場合は、そのまま継続できることが一般的なのだそうです。復帰せず、第2子を出産する場合逆に、復帰せずそのまま育休を取っている場合であっても「妊娠・出産」といった条件に当てはまるため、入園できる可能性はあります。しかし、自治体によっては待機児童が多いこともあるため確実ではありません。年子に関する心配事は?年子の場合、短期間に2人分の育休・産休を取得することになります。職場に伝えにくいなど、不安を抱えているお母さんも多いはずです。妊娠がわかってから、まずやることは?2人目の妊娠がわかった段階で、まず以下のことをしておきましょう。職場へ報告育休復帰するまたは、延長するなどを相談1人目の保育園へ報告職場への伝え方は?短期間で育休をとるのは伝えにくいかもしれませんが、遠慮せずに報告しましょう。会社に出向き、以下のようなことを伝えるとスムーズに話が進められるそうです。今後も働きたい旨具体的なスケジュール遠慮せずしっかりと育休をもらおう!育休・産休は、国が認めた制度であり、年子であっても導入している以上、企業は受け入れなければなりません。育児は、就労以上にハードな仕事です。遠慮せず、しっかりと休みをもらいましょう。
2022年01月27日妊娠前から育休の取得に興味があった夫。「2人で一緒に育休取れたらいいね~」なんて話をしていました。そしていざ私が妊娠すると、夫は「育休、取るよ!!」と宣言。そんなわが家の体験談です。 もとから男性育休が取りやすい環境ニュースやSNSで、「男性が育休を取得したら昇進できない」「周りの人から嫌味を言われた」ということを目にする機会がありました。自分が妊娠しても、里帰り出産か、生後1カ月くらいは実家の母に手伝いにきてもらうんだろうなと思っていた私。 しかし、夫の会社は男性の育休取得の実績が多数ある会社でした。もとから子育てに興味があった夫は、私が妊娠後に半年の育休の取得を申請しました。上司に話をしたときに、「半年? 1年取らなくていいの?」と言われたほど、理解のある職場でした。 出産までもサポート出産予定日が1月中旬だったため、夫は1月はたまっていた有休を使いすべて休み、2月から7月末まで、半年間の育休を取得することに。 妊娠期間はマタニティヨガに通ったり、行きたいお店にランチに行ったりと元気に出歩いていた私も、1月に入ってからの外出は夫に付き添ってもらうことが多くなりました。産後だけでなく、初めての出産で不安も多いなか、産前もサポートしてくれたのは本当に助かりました。 いざ息子が生まれると無事に出産し、5日後に退院。家族3人での生活が始まりました。出産した病院の規則で、入院中に赤ちゃんに直接触れられるのはママのみ。面会者は新生児室のガラス越しで見学しかできませんでした。そのため、夫は退院してから初めて息子のおむつ替えや授乳をおこないました。はじめはおぼつかない手つきでしたが、徐々に慣れて、1週間もすると私と変わらない対応ができるように。 また、産褥期は家事を積極的におこなってもらえるようお願いし、私は息子のお世話が最優先の生活。生後3カ月ごろまで混合栄養だったため夜中の授乳は私が対応しましたが、おむつ替え、ミルク、そして息子と遊ぶことも、夫は率先しておこなってくれました。 育休を終え、夫は⋯夫婦そろっての育休期間は、親子3人で濃密な時間を過ごせたと思います。特に新型コロナウイルスの影響で家で過ごす時間が多くなりましたが、逆にそれが3人でたくさん過ごした良い思い出です。 夫自身は、息子が生まれて間もない時期からずっと一緒に生活をしたことで「大変さも楽しさもよくわかった」と言っています。ちなみに夫は、もし2人目を授かっても育休を取得する気満々です! 夫は育児や家事を「手伝う」ものではなく、「2人の子どもだから2人で育てる」という意識を持ってくれています。当たり前のことだと思う反面、そう考え、実行してくれる夫は心強い存在。夫や、理解のある会社や周りの環境に感謝を忘れず、今後も2人で子育てをしていきたいと思います。 監修/助産師REIKO著者:森まり子男の子のママ。本業は育休中で、現在は子育てをしながらライターとして活動中。主に子育て・共働きに関する体験談や、ママ向けの美容記事を執筆している。
2022年01月06日「夫にキレる私をとめられない」第16話。夫の理解と協力を得て育休中に副業にチャレンジしたいくたさん。いよいよ育休が終わり、職場に復帰。しかし、いくたさんは次第に人よりも早く帰る時短勤務に引け目を感じたり劣等感を持ったりするように。仕事も育児もうまくまわらない、仕方ないと思いつついくたさんは……。3男1女の4児の母で、Instagramのフォロワーは23万人超えのいくたはなさんの人気コミックエッセイ「夫を捨てたい」の続編、「夫にキレる私をとめられない」第16話をご紹介します。「夫にキレる私をとめられない」第16話 充実していた育休を終えて仕事に復帰したいくたさん。 しかし、待っていたのは、時短勤務への引け目、同期の出世、花形の部署から異動、慣れない業務でのミス……。 私なんて会社にとって、いてもいなくても変わらない。仕事も家庭もまわっていない。 「これって理不尽じゃない?なんで私だけ……」 と、いくたさんはモヤモヤし始めて……。 著者:イラストレーター コミックエッセイ作家 いくた はな3男1女、4人の兄妹の母。コミックエッセイ作家。書籍『夫を捨てたい。/祥伝社』。夫婦関係や子育ての体験談マンガが共感を呼び、Instagramのフォロワーは23万人超!(2021年6月時点)
2022年01月02日私の名前は千秋。現在産休中で、初めての出産に備えていました。そして夫の大樹くんは、会社に育休を申請してくれ、これで産後の体制はバッチリだと思っていたのですが…。困ったことに大樹くんは育休を取得した割に自分のことで忙しいらしく、パソコンの前から動こうとしないことが多いのです。これまでは怒る気力もないくらい疲れていましたが、大樹くんのあまりの態度にあきれ果てた私は…!次回に続く(全6話)毎日19時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ 日野光里 /イラスト・ お花
2021年11月26日男性の8割が、育休取得前に「不安を感じた」11月19日は「家庭や家族を大切にするライフスタイル」を浸透させ「子どもの成長と子育てを社会全体で応援する機運を高める」ために、全国19県の知事による「日本創生のための将来世代応援知事同盟」が制定した「いい育児の日」です。また、男性の健康とジェンダー平等に目を向ける目的で始まった国際的なイベント「国際男性デー」でもあります。江崎グリコは、男性が育児により参画しやすい環境づくりを目指し、育休コミュニティ「MIRAIS」と共同で、本人またはパートナーが男性育休取得済みまたは取得予定の男女を対象に、「男性育休」に関する意識調査を行いました。男性育休取得者、または取得予定者に、育休取得の不安が「あったか」「あるか」を聞いたところ、8割が「はい」と回答。(図1)さらに、その要因について聞いたところ、「復帰後の仕事への影響(配置転換、昇進など)」、「仕事の引き継ぎ」、「職場の反応」と、育休前後の仕事に関する不安が大きく、ロールモデルの不足や職場のサポートがまだ追いついていない現状が浮き彫りとなりました。(図2)また、4人に1人が「家計への影響」を懸念点として挙げており、何かと出費の多い時期に収入が減ってしまうことに不安を感じていることが分かります。次に、男性育休取得者、または取得予定者に、育休取得の理由について聞いたところ、「パートナーのサポート」、「子どもとの時間を作りたい」といった、自主的に「Coparenting(育児協同)」することを理由とした回答が多い結果となりました。また、「妻から取得への打診」も約3割と、事前にパートナー間できちんと話し合うことも、男性育休取得につながっていることが伺えます。さらに、「家族のライフプラン見直し」「自分のライフプラン見直し」といった、生き方を見つめる機会として育休を活用しているケースもありました。(図3)男性育休取得者の7割が、仕事でポジティブな変化を実感男性育休取得者に、育休中に実行できたことについて聞いたところ、「パートナーを支え、子ども・家族との時間を大切に過ごせた」、「子育てに集中できた」、「家事を十分に行えた」と、取得理由と同じく「Coparenting(育児協同)」に関する回答が多い結果となりました。(図4)男性育休取得者に、育休後の仕事面でのポジティブな変化について聞いたところ、約7割がポジティブな変化を感じており、「育休取得者に対する理解が生まれた」という回答が半数を超える結果となりました。男性育休は、多様な人材が活躍できる職場環境づくりのきっかけのひとつとなっていることが伺えます。男性育休取得者および取得予定者のうち8割が育休取得前に「不安」を感じているものの(図1)、育休取得後はポジティブな変化を感じている男性の方が多いことが明らかになりました。(図5)一方で、「ママがしてほしいこと」と「したこと」のギャップも明らかにご自身・パートナーが男性育休を取得済みまたは取得予定の男女に、育休中に家族のために「したこと」「 してほしいこと」を聞いたところ、パートナーが「してほしかったこと」「してほしいこと」と、男性が「したこと」「したいこと」とのギャップが最も大きかったのは、「役所への届け出など事務処理関係」、次いで「ママの一人時間をつくること」 でした。産後、家事・育児に追われるパートナーに代わって、役所への届け出や、ママの一人時間の確保など、「ママのため」という視点が弱いことが明らかになりました。(図6)図6で男性育休中にして欲しいこととして、7割以上のパートナーが挙げていた「お風呂」「おむつ替え」「家事 全般」「役所への届け出など事務処理関係」「寝かしつけ」「粉ミルクや液体ミルクなどでの授乳」 の「6つの家事・育児」 について、男性の育休期間別に、実行度合いを確認したところ、2週間以上の育休を取得した場合、6割以上 が6項目について「実行できた」と回答。また、「6つの家事・育児」の中でも、「粉ミルクや液体ミルクなどでの授乳」 については、2週間を節目に「実行できた」と回答した男性が大幅に増えたことが分かりました。さらに、1か月以上 育休を取得した男性は、 「6つの家事・育児」に対し、7割以上が「実行できた」と回答しました。(図7)また、期間別に満足度を見たところ、「大変満足」と回答した人は、2週間未満で約3割、2週間以上1か月未満で4割、1か月以上で約8割となり、育休取得期間と満足度は比例する、という結果になりました。2週間未満では「大変不満」という回答がみられましたが、それ以上の期間では「不満」という回答はありませんでした。(図9)男性育休取得者の満足度は9割と、極めて高い結果に男性育休取得者に、育休に対する満足度を聞いたところ、約9割が「大変満足」または「満足」と回答しました。 (図8)満足度が高かった理由については、「育休を通じて新たな価値観を持つことができた」「家族との信頼関係が 強まった」といったコメントが多くありました。一方で、後悔ポイントとして最も多かったのは「できればもっと長く育休を取得したかった」という声でした。【男性育休取得者】[n=48] (図8において)その満足度を選んだ理由を教えてください。[FA]<「大変満足」 「やや満足」と答えた理由>●子育てにコミットし、妻と共に成長を感じられた。生き方に関する価値観が大きく変化した(回答:大変満足/1か月以上)●価値観が変わった。一家団欒の時間を作るために働き方を変えたいと思った。また、仕事を休むことで見えてくる仕事のやりがいや大切さにも気づいた。(回答:大変満足/1か月以上)●育休を通じて異なる価値観を持つことができた。何より上の子とより一層仲良くなれた。(回答:大変満足/ 1か月以上)●子供・家族との時間、資格勉強等当初の目的が達成できたため。(回答:大変満足/ 1か月以上)●母親だけでなく、父親にも息子が頼れるぐらい信頼関係を作れたため。子育ての楽しさ、成長の喜びを実感することができたため。 (回答:大変満足/1か月以上)●家庭面では満足だが職場面では不安が残るため。 (回答:やや満足/ 1か月以上)●1-2週間と短かったため、非常に忙しかった印象。満足はしているが、改善点は多くあったと思う。(回答:やや満足/2週間未満)●本来であれば1か月以上の育休を取得したいところだが、自分のポジションが埋まってしまう為、数日しか取得出来ないから。 (回答:やや満足/2週間未満)● 1か月では、慣れる前に仕事復帰せざるを得ないため、2か月程度は欲しかった(回答:やや満足/2週間~1か月未満)●特別強い想いは無く自然と取得したが、結果的に物凄く良かったと思っています。唯一後悔しているのは取得期間の短さです。月齢と発達状況についてもっと知識があったら長く取得していたと思います。(回答:やや満足/ 1か月以上)<「どちらでもない」 「やや不満」「大変不満」と答えた理由>●もっと期間を長く取ればよかったと後悔してるから(回答:どちらでもない/ 1か月以上)●出産当日と、妻の退院後2日のみしか取得できず、とてもではないが不十分(回答:大変不満/2週間未満)男性育休取得者のパートナーに、男性育休に対する満足度を聞いたところ、約8割が「大変満足」または 「やや満足」と回答しました。(図10)「育児の大変さや喜びを共有できた」「チーム感が増した」というコメントが多く、 中には、「復職時に生活リズムを作っていくのがスムーズだった」という声もありました。また、不満については、 男性と同じく期間に関する回答が多くありました。【パートナーのコメント】< 「大変満足」 「やや満足」と答えた理由>●育休中に子供のお世話の仕方や生活リズムを把握出来ていたので復職してからも、生活を作っていくのがスムーズであったから。(回答:大変満足)●夫がいることで精神的にも体力的にも助かった。育児の大変さや喜びを共有でき、子どもの成長を同じ場で同じ瞬間に見ることで、チーム感が増した。(回答:大変満足)●夜間のオムツ替えは一緒になって毎回起きてくれて、一人じゃないという安心感が生まれました。(回答:大変満足)●夜間授乳はもう少し協力して欲しかった。(回答:やや満足)●自分の復職のタイミングで夫がバトンタッチで育休を取得した。母乳をあげる以外のことは全て出来るので安心して任せることができた。ただ、仕事の都合で取得期間が短かった。(回答:やや満足)<「どちらでもない」 「やや不満」「大変不満」と答えた理由>●出産直後の育休取得で夫が子育てに不慣れだったから。また期間が1週間と短かったから。 (回答:やや不満)●1か月弱くらいの期間なので、慣れてきた頃に終わってしまった。(回答:大変不満)●前もって設定した1週間の育休だったので、出産予定日が超過し、サポートしてもらえる時間もなかった。 (回答:大変不満)男性育休取得者、取得予定者のパートナーへ、自身やパートナーの育休取得に関して、「妊娠中に話し合っていたか?」について聞いたところ、約9割が「はい」と回答しました。(図11)また、話し合いをしていた場合、約8割が 「大変満足」または「満足」と回答した一方で、話し合いをしていない場合、 「大変満足」または「満足」と回答した方 は約6割に留まりました。(図12)同様に、男性育休取得者または取得予定者へ、「自身やパートナーの育休取得について、妊娠中に話し合っていたか?」について聞いたところ、約8割が「はい」と回答しました。(図13)また、妊娠中に話し合いをしていた場合、 約9割が自身の育休に「大変満足」または「満足」と回答した一方で、話し合いをしていない場合「大変満足」 または「満足」と回答した男性は約6割に留まりました。(図14) 男性育休を形だけにせず、自身もパートナーも 満足度の高いものにするには、妊娠期からパートナー間で話し合いをすることの重要性がうかがえます。大正大学 心理社会学部 田中俊之先生の調査コメント大正大学心理社会学部人間科学科准教授 田中俊之氏は、「赤ちゃんと一体となって出産までの期間を過ごす女性とは違って、男性の場合、妊娠中になかなか父親としての自覚を形成しにくいかもしれません。でも、お腹に耳や手をあてて赤ちゃんの胎動を感じたり、エコー写真で姿を見たりすることはできます。そうした行動によって赤ちゃんへの愛着が育まれ、親になる自覚が形成されていきます。出産後は授乳や寝かしつけなど、できる育児を増やすことが大切です。夫婦で平等に分担できるようになりますし、何より良好な親子関係につながります。誕生から1年間は、とりわけ赤ちゃんとの愛情に基づいた関係を築くために重要とさ れている期間です。その意味では、本来、「父親になる」のであれば、男性も育休を取るのが当たり前であるべきだと言えます」とコメント。また、「これからの職場では多様な人が、一緒に働くようになります。育児を通じて、柔軟な時間感覚を身につけた男性は、個々の家庭にとってはもちろんですが、企業にとっても貴重な人材だと考えられます」とまとめました。この調査結果を踏まえ、江崎グリコでは男性の育児参画を支援し、Co育て(こそだて)を促すために、WEBサイト上に当社の男性育休支援事例などをまとめた「Co育て社内取り組み」紹介ページの開設や、当社男性社員向けに制作した「社員向けCo育てガイドブック」の社外提供などを開始しました。<調査概要>【調査名】男性育休取得者、および取得予定者とそのパートナーへの育休意識調査【調査方法】インターネット調査(育休コミュニティ「MIRAIS」を介した調査)【調査対象者】現在妊娠中もしくは0歳~3歳までの末子を持ち、本人またはパートナーが男性育休取得済み・または取得予定の男女【調査期間】2021/07/27~2021/08/15【サンプル数】事前調査1,014名 本調査292名、うち男性65名・女性227名(事前調査で「男性育休取得/男性育休取得予定」と回答した人およびそのパートナーを抽出し本調査を実施)江崎グリコ(マイナビ子育て編集部)<関連リンク>→会社員パパが一年間育休を取ったら⇒妻と職場の評価ガチ上がり!峰なゆかさん夫婦インタビュー→部署で最初の男性育休、1ヶ月でも取って良かったと会社員パパが思う理由#男性育休取ったらどうなった?→【漫画】転勤族の妻で2児の母、ワンオペ育児8年目……! ヲポコさんによる魂の叫び『ワンオペ育児の呪い』Vol.1
2021年11月17日「パパが育休取らない選択肢はなかった」林家今回のパパ林 幸平さん/32歳/編集者(webメディア)●ご家族妻:林みなみさん/32歳/臨床心理士(社会福祉法人)長男:幸太くん/2歳(※お名前はすべて仮名です)●林家の育休第一子誕生(2019年6月)妻:2019年4~8月(産休) ⇒ 翌年5月の保育園入園まで(育休)夫:2019年6月~1月あたままで(半年間)林幸平さんのタイムスケジュール「ワンオペ育児というのは非常に負担が大きいようだ」とうっすら知っていたリモート会議中に幸太くんがやってくることもーーご出産も育休取得も、コロナ禍より前のことだったんですね。立ち会い出産でしたか?林さん立ち会い出産でした。妻は陣痛の痛みが三日間続いて壮絶でしたね。当時の日記を見返すと、だいぶ忘れているなあと思いましたが、よく言われますけど、奥さんのあんな顔初めて見たという感じでしたね。つらそうでした。ーー陣痛中、パートナーとしてどんなことをしてあげましたか?林さん定番ですが、体をさすってあげたりとか。とにかく隣にいましたね。あと周期的にやってくる痛みの合間に、一緒にお笑いの動画を見ていました。千鳥の動画を見て笑った瞬間にバチッと破水したんです。ーー千鳥で破水!(笑)林さんなかなか出てこなかったので、促進剤を使ったりしてようやく産まれました。陣痛の時間も長かったですし、妻はかなりのダメージを負っていて、産後3ヶ月くらいは下半身の痛みがつらいようでした。分娩の痛みは男には絶対わからないとよく言いますけど、無事に出産が終わってからもこんなにずっとダメージが続くんだって知りました。また、産後はおっぱいの痛みもあるじゃないですか。これは大変だぞと思いましたね。ーー個人差はあるものの、命の誕生というのは本当に壮絶なものですよね。林さんご自身が出産と同時に育休を取ろうと思ったのは、どういうきっかけがあったのですか?林さんもともと、ワンオペ育児というのは非常に負担が大きいようだ、ということは、すでに子育てしている人の話を聞いたりTwitterやwebの記事で見たりする中で、知っていて。だから旦那が産後も残業したり普通に働いている場合、奥さんは産後のダメージを負っていてつらすぎるから、里帰り出産なんかもするんだと。ただ、僕ら夫婦はそれぞれの両親が共働きで今も現役なので、里帰りという選択肢はまずなかった。それに、僕も参加したいというか……一番大変な時期に、自分もそこにいたいなと思ったんです。どれほど痛みがひどいとか具体的に何をやるとかは全然わかっていなかったけれど、そこに自分はいたほうがいいんだろうなとなんとなく思っていましたね。ーー最初から「半年取ろう」と決めていたんですか?林さんいえ、最初はヒヨっちゃって、職場で育休の相談をするときに「一ヶ月くらいですかね」と言ったんです。そしたら「一ヶ月でいいんですか?半年くらいとるのかと思ってました」「自分も子ども生まれたら絶対育休取りたいと思ってるんで、その先駆けになってくださいよ!」と逆に人事からプッシュされまして(笑)。それで、半年も仕事を休んで家族との時間に専念できるなら、それはそうしたいなあと思って、「じゃ半年にします!」って申請しました。ーー職場の雰囲気も良かったんですね。林さん社員30人くらいのベンチャーで、男女半々くらいの若い会社だというのも大きかったかもしれません。でも、その時点で女性も含めてまだ一人も育休取得者がいなかったので、僕が初めてになりました。その後、また育休を取った男性社員がいます。産後の二週間は総力戦で「本当に霧が晴れるのか?」赤ちゃん時代にお気に入りだった歯固めバナナとラッパ。もうすでに懐かしい記憶にーー無事にお子さんが誕生して、夫婦二人での子育てスタート。そのころの記憶はどうですか?林さん最初の頃は大変すぎて、記憶から抹消されているようで(笑)。日記を読み直しました。最初の二週間が特にキツかったですねえ。おっぱいの分泌量も、子どもの寝起きも安定しないしで、「本当にこの霧が晴れるんだろうか?」という会話を夫婦で毎日していたという記録が残っています。ーー霧はいつごろ晴れましたか?林さんそれが二週間~一ヶ月くらいでちゃんと晴れたんですよね。妻は乳房ケア外来へ行って、母乳がちゃんと分泌されていることを確認し、乳房マッサージのやり方も教えてもらったことで、だいぶ気が楽になったみたいでした。子どもの生活リズムも、だんだん作れていきました。最初の一ヶ月は僕もイライラしてることが多くて……やっぱりお互い思うように眠れないし、疲れてますよね。でも僕は、妻の方がきっと大変なのだから自分は弱音というか愚痴を吐いてはいけないと思っていて。そのうえで、妻にもっと頼ってほしいと思っていたんです。でもあとから聞いたところによると、妻は妻で「自分もやらなきゃ、全部夫にやってもらったら申し訳ない」という感じだったらしいです。ーー2人とも、いっぱいいっぱいだったんですね。林さんそのころは夜中一時間半おきぐらいに子どもが泣いて、夫婦どちらも起きて対応していたんですよね。ーー交代とかではなく?林さんそうなんです。おっぱいを赤ちゃんが飲んでいるあいだに、僕は乳房のマッサージをして出をよくする係というか……機械のようにひたすらマッサージをして腱鞘炎にもなったんですけれども。そんなこんなで、最初の一ヶ月は1人じゃ絶対無理だと思いましたね。これ一人でやってる人いるの!?って。ーー本当にそうですよね。となると林さんは、生まれてすぐの時期に夫婦一緒に育休を取るのがおすすめですか?林さんはい、最初の二週間は絶対!できたら一ヶ月、いや三ヶ月くらいは。小分けにしてもいいのかもしれませんが、産後すぐの時期は絶対、奥さんにワンオペさせたらダメですね。僕自身がワンオペで沐浴させていたときに、ヒヤリとしたこともありました。まだ生後数日で、僕も沐浴に慣れていなくてドキドキしながらやっていたんですけど、妻はまだ体のダメージもあるしリビングで休憩してて。そうしたらちょっとお湯の温度が低すぎたのか、急に子どもがぶるぶる震えて肌の色が白くなって……「なんだこれはヤバイヤバイ」とめちゃくちゃ焦りました。妻も同じ家の中にいましたし、このときは事なきを得たから良かったですが、これ本当にたった一人だったらパニックだっただろうなと。それで、もし自分がワンオペ育児ママだったとして、同じことが起きたらどれだけ不安だったかと思ったんですね。しかも仕事を終えて帰宅した夫に伝えても、この不安な気持ちはたぶん深くは理解してもらえないじゃないですか。ーー「大変だったね」で終わってしまう。林さん僕自身も、そこにいなかったら思いまでは共有できないと思いますし、「大変そうだな」とどこか他人事になってしまうかもしれません。ーー子育てしていると、自分の子どもの成長とか健康とかが自分事になりますよね。林さんそうですね。そういえば、タイミング的に保活も夫婦で一緒にできたんです。保育園見学をいっぱい回って、それぞれの園のメリットデメリットを表にしてまとめ、比較しながら「ここを第一志望にすれば受かりやすいかも」等々、戦略を練りました。もし、妻だけ見学して自分が見てなかったら、「僕にはわかんないから決めちゃっていいよ」と任せてしまったかも。だから育休を取ったことで、あらゆる意味で、育児が自分事になりましたね。ごはんをひっくり返されてつらい自家製のカブの糠漬け。これは幸太くんも大好きで、切ったそばからパクリと食べてました!ーー今はお子さんが2歳に。もう「赤ちゃん」ではないですね。林さん語彙も増えてきて、コミュニケーションが取れるようになってきてから、すごい楽しいですね。赤ちゃんの頃は一方通行なので、快不快を泣くことでしか表せませんけど、今は「もうこれ要らない」とか言ってくれるので、そこはラクです(笑)。ただ、イヤイヤ期というかイライラすることはありますけど……最近だとごはんを食べてくれないことが一番しんどいです。ーーありますね、ごはん食べない問題。林さん我が家では基本、自分が食事作りの担当なのですが、せっかく作ったごはんを食べてくれないのは一番ショックですね。作ったごはんを食べてもらえないってこんなにつらいんだ、と。挙句、茶碗をひっくり返したり、床にたたきつけられたりしますしね。そのぶん、食べてくれたらすごいうれしいですけど。なので、世の皆さんが工夫を凝らしているように、苦手な食材は細かく切ってハンバーグに入れてみるとか、試行錯誤しています。ーーお料理はもともとお好きなんですか?林さん得意というわけではないですが、苦にならないんです。気分転換にもなります。スーパーの野菜を見ながら献立を考えるのも結構楽しいんですね。図書館でいろんなレシピ本を借りてきて「今日これ作ろう」と楽しんでやったりもしてます。逆に、妻は料理は好きではなくて苦痛らしいんですが、育児は得意。妻は仕事でも毎日子どもたちを相手にしていますが、育児の方が全然苦にならないと言います。ーー育休中と職場復帰した現在とでは、家事の分担は変わりましたか?林さん育休のあいだは全部の家事を自分がやることにしていましたが、今はそんなに厳密に分けてはいないですね。朝は妻のほうが出社時間が早く、僕のほうがゆっくりできるので、洗濯したりお風呂掃除したりしています。そういえば、掃除ではルンバを買ったのですが、子どもがルンバを怖がっていて、動き出すとこの世の終わりかというぐらい泣いて叫びます(苦笑)。ーールンバ、悪い子じゃないんですけどね。仲良くできるといいですね。ご夫婦とも、残業はほぼないのですか?林さん僕のほうは、そんなに厳密に勤務時間を区切らなければいけない職種でもないので、子どもが寝てから作業したり週末に家でPCを開くこともあります。ただ、めちゃくちゃ多いわけではないですし、リモートワークも可能なので、ゆるい方なのかなと思います。妻は必ず出社しなければならない職種で、毎日8時半から17時半まではきっちり。残業することもありますし、そういうときは僕が寝かしつけまでやりますよ。そう、最近の課題は寝かしつけなんです。ーーなかなか寝てくれないですか?林さんおっぱいさえくわえていれば、寝るんです。でも、おっぱいがないと寝ないんです(苦笑)。ーーああ~……。林さん背中をトントンしたところで寝ないので、奥さんが夜遅くなる日は、子どもも僕も力尽きて寝る、というか。抱っこ紐で抱いた状態で立って揺らし、子守歌をエンドレスで歌って「ああ今日は32回目で寝てくれた」とかですね。ただ、最近は体も大きくなってきましたし、もう抱っこ紐をイヤがるので、部屋を暗くして眠くなるまでサドンデスです。ーー親の体力も削られますね。子どもは保育園でお昼寝もしていますし。林さん保育園のお迎えで「今日はあんまり寝てないんです」と言われると「やったあ!」と思いますね(笑)。「今日は3時間寝ちゃいました~」と言われたら、覚悟しますし。おっぱいがある日はともかく。ーーおっぱいをあげながらママは一緒に寝ちゃいます?林さん大体、疲れ果てて寝落ちしちゃいますね。そのあいだに僕が台所やリビングなどの後片付けをします。そうそう、自分が育休を取って良かったことのひとつに、「お互い全部できるようになった」ことがあげられます。家事も育児も全部できるので、どちらかが体調を崩したり、あるいは週末出かけたりしてワンオペになっても大丈夫なんです。緊急事態にも対応できるという自信が持てました。子育てを2人でやったら、2人ともラクになれるこの日はあいにくの雨。室内でもボールプールを広げて活発に遊んでいましたーー育休期間を経て、夫婦の関係に変化はありましたか?林さんもともと仲は良いものの、とはいえこんなに何ヶ月も一日中一緒にいるってことはなかったので、“阿吽の呼吸レベル”が上がった感じはしますね。先ほどの「気持ちの共有」の話とかぶるんですけど、もし育休がなくて普通に半年間仕事に行ってたら、そのあいだに妻が家で感じていた痛みや苦労がわからなかっただろうなと思うんです。表面上は「大丈夫?」と声をかけていたと思いますけど、実感がないので本当のところはわからなかったんじゃないでしょうか。ーーやっぱり男性の育休って大事だなあと思います。あるとないとで、夫婦関係が違ってきますね。林さんでも、現状で育休をただ義務化するのも大賛成とは言えなくて。今の状況で育休を取る男性はそもそも育児しようという意識がある人たちなので、いい方向にいくと思うんです。これがもし義務化されたら、「ただ家にいるだけ」の人も出てきて、関係が悪化する可能性もありますよね。ただ一律で義務化するのもちょっとなぁ……と。また、自分は幸いにして職場で「育休なんて、ただ休んでるだけでしょ」とか嫌なことを言われたり、降格されたりといった目には遭いませんでしたが、仕事を最優先にしないと嫌がらせされるような会社だったら、男性の育休取得は大変ですよね。まずは、職場の中で育休を取りやすい環境を、上の人からつくってくれることが大切だと思います。ーー職場に戻って居場所がないとか、プロジェクトを外されるとか……出産を経てバリバリ働きたい女性でも、いまだにそういうことがないとは言えません。社会側の課題はまだまだありますね。林さんそれとは別に、男性の育休取得を推進するうえでは、「育児ってこんなに大変だから、ママ一人じゃ無理だよ!」というアプローチだけでなく、「二人でやると負担が軽減されるから、すごく楽しいこともあるよ!」といったポジティブな話もあったほうがいいんじゃないかなと思います。実際、僕らも育休三ヶ月目あたりからだいぶラクになってきたんですよ。もともと大の旅行好き夫婦なので、首が据わった頃からあちこち子連れで旅をしてみました。ーーおお、子連れ旅行ですか!林さんまず僕の実家がある関西に、子どもの顔を見せに行きました。寝返りができるようになった頃で、二泊三日の旅程でしたが、「これは意外とイケるな」と。2019年は新型コロナウイルスの懸念もまだなかったですし、育休が終わるまでに行きたいところに行ってみようと夫婦で意見が一致しました。それで次に行ったのが、九州です。妻が仕事に関係する心理学の学会が福岡であるので行きたいと言って、「じゃあ一緒に行こう」と、四泊五日で出かけました。妻が学会に出ているあいだ、僕は息子と二人で観光をして。最後に、大分の旅館へも行って、満喫しました。旅好きな親のワガママ的な要素が強いので、子どもは覚えてないでしょうけど……だいぶリフレッシュできて良かったですね。ーー繁忙期を避けて、閑散期の平日に行けるのも利点ですよね。林さんはい。仕上げに、一週間の海外旅行も行きました!飛行機に10時間は乗るので、フライトで子どもが泣かないかが一番心配でしたけど、ぐっすり眠ってくれました。旅先の国で驚いたのは、道行く人たちが子どもに本当にフレンドリーに接してくれることです。子連れの旅行者というだけで、電車で席をゆずってくれるし、話しかけてヨシヨシしてくれるし、構ってくれるんですよ。ただ、海外旅行だと子どもの水とか食べ物とかも気を遣うじゃないですか。僕らはギリギリ離乳食を始める前で、完全母乳だったので大丈夫だったのですが、離乳食が始まってからだったらもう行けなかったね、とあとで妻と話しました。ーーコロナ前の時期に大好きな旅を楽しめて良かったですよね。でも旅行って、精神的な余裕もないと楽しめないと思うんです。生後三~四ヶ月ぐらいで、すごくラクになった感じなんですか?林さん本質的には、育児は二人以上でやったほうがいいってことなんだと思います。これがママもしくはパパ一人でやるとなると、余裕なんて全然なかったんじゃないかなと。僕は育休中、夕方にジムへ行ったり読書したりもできましたが、ママさん一人だったらそんな時間作れない。もちろんパパ一人でも作れない。二人でやってるからこそ、互いの息抜きの一人時間も捻出できるんですよ。ーー二人でやるからこそ、二人とも少しずつ余裕を持てるんですね。林さん子どもが生まれる前は、育児ってとにかく大変で、自分の時間など全く取れないイメージでした。確かにおおむねそうなんですが、大変な時間ばかりかと言うと、そうでもない。なにしろ夫婦そろって育休を取っていれば大人の手がふたつあるわけで、一人でやるよりずっと負担は軽減される。しんどいよりはラクになったほうがずっといいに決まっているじゃないですか。仕事を休んで育児している以上は大変じゃないといけないとか、遊んでたり楽しかったりしたら会社に申し訳ないという思考になるかもしれないけれど、男性の育休取得意欲を高めるという意味ではポジティブで楽しいイメージももっと広められたらいいなと思いますね。(取材・文:マイナビ子育て編集部、撮影:尾藤能暢、イラスト:すみれ)
2021年10月30日「1ヶ月でも育休取って良かった」高木家今回のパパ高木隼人さん/30歳/人事・研修企画(情報サービス系)●ご家族妻:高木優香さん/29歳/マーケティング・商品企画(化粧品)長男:みなとくん/0歳(※お名前はすべて仮名です)●高木家の育休第一子誕生(2021年6月)妻:出産~現在も育休中夫:2021年6月下旬~7月末まで(1ヶ月)高木隼人さんのタイムスケジュール業務の棚卸しと整理 ⇒ 安心して育休にパパに絵本を読んでもらうときはゴキゲンーー育休を終えたばかり、ほやほやですね!初めての育児はどうですか?高木さんうちは妻の実家が電車で30分ほどの近距離なので、産後退院してから1ヶ月は妻は実家で休ませてもらいました。それで、生後1ヶ月のタイミングで僕も育休に入って、家族3人の生活を開始したんですね。これがもし、育休を取らずに普通に働いていたら、赤ちゃんにしてあげるケアを全部奥さんがやることになったのかもしれない。そう思うと、本当に取れて良かったです。赤ちゃんって大体、3時間おきくらいに泣いて起きて、おむつ替えたりミルクをあげたり、夜中でも関係がない。お世話してたら絶対に寝不足になりますよね。ここを夫婦そろって体験できたことは、夫婦の価値観を共有する意味でもすごく良かったです。ーー高木さんの職場では、すでに男性育休の取得実績がありましたか?高木さん会社としては数例ありましたが、僕のいる部署ではまだなかったんです。ただ、直属の上司も未就学児の子育て中で、理解があって。年明けくらいに「6月頃出産予定なんですが、できれば育休を取りたいです」と打ち明けたら、「頑張れ」と応援してくれました。ーー前例がなくても、自分は育休取るぞ!と思っていたのですね。高木さんこれは妻の妊娠発覚以前から思っていたんですけど、自分の人生という長いスパンで考えたときに、子どもと過ごせる時間はすごく貴重なものになるだろうと想像していて。制度的には男性の育休はありなわけですし、会社の風土云々はいったん抜きにして、その貴重な時間を意図的に取れるなら絶対に取りたいと思っていたというのが大きいです。ーーこれはもちろん女性もそうなんですけど、出産と育児による一時的な仕事のセーブがその後のキャリアに影響を及ぼすことには不安もあると思います。そういった不安は持ちませんでしたか?高木さんそうですね。とても恵まれていると思うんですけど、ちょうど休みを取りやすいタイミングでもあったんです。僕は今の部署に配属されて3年めなのですが、今年の4月に後輩がジョインしたので、僕の中でも仕事の棚卸をして、任せられるところは任せるようにしました。チームの仲間も協力してくれて、自分が担当するものも育休前までに進めておいて、「戻ってきたら、ここからやる」と整理して、育休に入れましたね。たった1ヶ月だけですけど仕事を離れることで、それまで抱えていたものを整理できて、後輩に機会も渡せて、良いタイミングだったかなと思います。そういうふうにポジティブに捉えました。ーー定期的な業務の棚卸しと整理って必要ですし、抜群のタイミングでしたね。育休期間は職場で相談して決めたのですか?高木さんそこはどっちかというと僕が気を使ってしまって……「1ヶ月くらいでどうでしょうか」と言ってしまいました(苦笑)。全然、何か言われたわけではないのに、それ以上長いと悪いかなって思ってしまったんです。でも今思えば、もう1~2ヶ月取っても大丈夫だったかなって。それにやっぱり、もうちょっと子どもが夜にまとまって寝るようになってからのほうが、妻の負荷は違っただろうなと感じています。ーー奥様は男性育休についてどういった反応でしたか?高木さんもうそこは「是非是非!」でした。やっぱり初めてですし、不安もあったと思うので。ーーうんうん、そうですよね。家事の面でも、育休中は高木さんが多めに担当していました?高木さん妊娠前、家事の分担は「妻:料理」「夫:皿洗い、ゴミ出し、お風呂洗い、買い物」で、育休中は僕がそれにプラスして、「子どもとお風呂(朝、夜)、子どもと早朝散歩」というタスクをしていました。皿洗いは「ご飯を作っていない方」が必ず担当ーー掃除と洗濯は、分担せずですか?高木さん産まれるまでは、気づいたほうがやっていたんですけど。妻は料理を作るとかクリエイティブな方が得意なので、僕は片付ける係なんです。だから、「作る」と関係のない家事は基本的に僕が担当するようにしています。あと、料理を作ってない方が皿洗いするっていうのは決まりになってます(笑)。ーーそれは作る人の精神衛生上すごくいいですね。自分だけが作って片付けもして、だとイライラしちゃいます(笑)。高木さんでも仕事復帰したら、子どものお風呂に時間が間に合わなくて……それが申し訳ないですね。赤ちゃんはよく汗をかくので、夏は夜だけじゃなく朝もお風呂に入れていたんですけど、これがなかなか重労働なので、それをやってあげられてないのが負担になってるかなと思っています。お風呂ってただお湯で洗うだけじゃなくて、出た後に保湿してあげたり、わりと時間もかかりますしね。背中の痛みと腱鞘炎! 夫婦で満身創痍の初育児就寝前はミルク。調乳セットはキッチンのそばにまとめて。「消毒は電子レンジでチンするケースがすごく便利です」ーー今はコロナ禍なので、立ち会い出産や両親学級も制限されていたところが多いようです。高木さんのところはどうでしたか?高木さんうちは妊婦さんしかクリニックの建物内に入れなくなって、妊婦健診の付き添いもできませんし、立ち会い出産もできなかったです。両親学級や父親学級もなかったですね。前提として付き添いの人も病院には入れない、妊婦しか入れないと厳格なルールが定められまして、出産後にガラス越しの面会もできず……対面できたのは、退院後でした。ーーそれは奥様も心細さがあったでしょうね。高木さんそうですね。毎日、LINE電話してました。退院してそのまま妻は実家で1ヶ月、産褥期を過ごさせてもらって。僕も会いに行きましたが、平日はどうしても21時とか遅い時間になってしまうので、土日だけでした。ーー最初はなかなか会えなかったんですね。そうして1ヶ月健診を終えてから、家族3人の生活に。高木さんちょうど1ヶ月健診でOKが出たら、赤ちゃんの外気浴ができるようになるじゃないですか。でも7月ってめちゃくちゃ暑くて、外に出るのもしんどいですよね。僕はもともと朝型なので、5時に起きて涼しい時間に息子を抱いて近所を散歩していました。息子は抱っこ紐がすごく好きで、家の中でもいいんですけど外のほうがぐっすり寝てくれるかなという感じでしたね。ーー抱っこが好きなんですね。寝かしつけのときも、お布団でトントンするよりも抱っこ派ですか?高木さん寝かしつけは大体、抱っこですね。しかも立って抱かないと泣きます。座るとすぐバレちゃうんですよね。最初は横抱きでも良かったんですけど、最近は縦抱きじゃないと寝ないっていうこだわりが出てきました。あの、これは全員当てはまると思うんですけど、夜泣きってほどひどくはないんですが、夜中でも赤ちゃんは平気で泣いて起こしてくるので、それはすごく大変なことだなと実感しましたね。愛用の抱っこ紐。夏はハンディファンも必須アイテムーー本当、それによる睡眠不足は多くの親のメンタルに影響していると思います。みなとくんは、わりと起きますか?高木さん調子が良ければ4-5時間連続で寝てくれるんですけど、3ヶ月の今も週の半分は3時間ごとに泣きますね。19時に寝たとして、22時くらいに一回起きて、次は1時、4時と。これを全部一人だけで対応するとしたら、大変すぎますよ。ほとんど眠れませんよね。この経験は、パパも絶対にしておいたほうがいいだろうと思いました。どれだけしんどいか、知っておかないといけないです。ーー心から同意です……!寝かしつけはどんなふうにしてますか?高木さん僕はもう、抱っこ紐で寝かせてそ~っとおろすやつです。抱っこ紐を装着して、自分がゆらゆら揺れてます。でもこの動きが、背中にきました(苦笑)。普段使わない筋肉を変なふうに使ってしまったようで、抱っこした直後にじ~んって鈍痛が続いていて。ここ2~3週間は接骨院通いで、だいぶ良くなってきました。そこの接骨院は赤ちゃん歓迎で、寝かせておけるスペースもあるんですよ。ありがたいですね。ーーそれはとってもありがたいですね。奥様は産後、体調はいかがでしたか?高木さん帝王切開だったので、その痛みはつらかったようです。ただ、今は手首の腱鞘炎ですね。あるあるだと思うんですけど、授乳や沐浴や抱っこで手首を痛めてしまって。それもあって、僕がお風呂をやれていないのがすごく申し訳ないんですよ。子どものいる生活はストレス。でもすごく愛おしいお気に入りのオモチャ。手で握って遊べるようになってきましたーーパパの育休で、夫婦そろって子どもに向き合う時間が取れましたよね。1ヶ月という短い期間ではありましたが、どんな変化があったと思いますか。高木さん何より、育児はチームでやるものだなという認識になりましたね。子育てを2人でやっていこうって夫婦の絆ができたと感じています。そう思えた背景として、子育ての方針というか価値観で、最初は小さなことですけど夫婦の相違があったんです。でも、話し合って認識を共有できたなって。ーーどんな相違があったんですか?高木さんたとえばなんですが、赤ちゃんが泣いているときの対応。ある程度泣かせていてもいいのか、すぐにそばへ行ってケアしてあげるのか、みたいなところで、少し揉めたことがあって。僕は「少しくらい泣かせていてもいいんじゃない?」と思っていたけれど、向こうはそうじゃないと。なぜかというと、赤ちゃんは今は泣くことでしか不快を表現できない、そこで歩み寄ってあげたかが、のちのち子どもの安心感や信頼につながると思う、と説明されたんですね。それを聞いて僕も「ああ確かにそうだな」って思えました。僕は多少泣くのも運動になるんじゃないかなと思っていたけれど、妻の考え方に納得したので、今はそうしています。ーー育休中、そういった話し合いを重ねる時間も持てたわけですね。夫婦の価値観のズレや誤解を、放置せずに話し合えた。高木さんそれでチーム感は増しましたね。それに、お互い息子のことが何より大切だという気持ちは同じなので、方向性が違うわけじゃない。その思いをお互いに確認して、夫婦間の信頼を強くする期間でもあったと思います。ずっと忙しく働いていたら、そういうコミュニケーションを取る時間もなく疎かにしていたかもしれないので、家族に専念できる時間があって本当に良かったです。素早いおむつ替えは得意ーーこれから先、お子さんの予防接種スケジュールを組むのが大変だったり、保活したり、保育園で熱を出したり……といったフェーズも来ると思いますが、そういうときに両親ともに同じ当事者として関われることは、大きいですよね。高木さんはい。妻も、「育休を取ってくれたことで、意見が言いやすい関係になった」と言ってくれています。そういえば、「テレビの音量とか部屋の明るさとか、寝る前にそういうのもっと気にしてね」と言われたこともありました。確かに、と気づいて、それから気をつけるようにしています。ーー子どもがいる生活って、家の中でもある程度、自分の自由が制限されたりしますよね。でもその状態に適応することは親として必要で、育休期間はそれを実感できるんじゃないかと思います。出産前と生活リズムが変わらなかったら、たぶん気持ちも変えられないですし。まるっと生活リズムを赤ちゃんに会わせる期間を持てることが、男性育休の大事なところのひとつかなと思います。高木さんそうですよね。それに、他にもいいところはたくさんあって。何よりも僕としては、息子が日々成長するので、そのちょっとした変化が毎日楽しいというか。今日はすごく気持ちよさそうに寝ていたとか、初めてちょっと笑ってるとか、そういう小さなことの積み重ねが育児の楽しさだと僕は思うし、身体的な成長もすごく早いので、毎日見逃さずにいられたのは良かったなあと思います。ーー毎日「可愛いなあ~」って思っちゃいますよね。高木さん子どもへの愛情がどんどん深まりましたね。生活リズムの話じゃないですけど、育児は当然、ストレスがまったくないわけではないし、むしろこれまでにないストレスを感じたりするところもあるんですけど(苦笑)、そのような中でも子どもが可愛い、大事だなと思えるのが愛情かなと。寝る時間とかはすごく削られるわけで、寝るのを邪魔されるみたいな気持ちになることもないわけではないですし、「うわー、いま泣くかー」ってことも正直あります。でもそれは仕方ないと割り切れますもん。第二子も検討中。「次は絶対もっと長く取ります」ママ手作りのメリーが息子くんはお気に入り!顔の近くで揺らすとニコニコになります。「100均の材料で作れちゃう」そうーー奥様の職場復帰はいつの予定ですか?高木さんうーん、保育園次第ですね。住んでいる区は結構、待機児童が多くて激戦区といわれているので、どうしようかと。実は2人目も欲しいので、職場復帰してまたすぐに妊娠して休むよりも、まとめて取っちゃうのもなくはないかも……とか妻と話し合っています。ーーそれもありなんですね。高木さん妻の職場は子育て社員のサポートが手厚いといいますか、基本的に在宅ワークになっているんです。コロナ禍で本格的に在宅の動きが始まって、このまま定着させるようなんですね。出社するとしても週1~2、あとはリモート。働きやすい会社なんだと思います。ですから、2人出産してからの復帰も可能性としてはありなんですよね。ーー働き方に柔軟性があって素晴らしい。第二子を授かったとしたら、次も高木さんは育休を取りますか?高木さん取ります!今回より絶対長く、少なくとも3ヶ月は取りたいです。それに自分だけじゃなくて、育休はもっと男性みんなが取れるようになっていくといいなあと思います。育休を取りたい人が取れることはもちろんなんですけど、育休期間の家計を考えると「取れない」というケースもありますから、社会的にこの期間の金銭的フォローも手厚くしてくれたらいいのにとも思いますね。手取り換算だと多分、最初の6ヶ月はそんなに収入が減らないはずなんですけど、残業代とかはないので家計が厳しくなるケースはやはりあるだろうと。将来の教育費も含め、子どもを育てることの大変さを踏まえると、子育て世代への金銭的なフォローはもっとあってもいいんじゃないかと思いますね。ーー教育といえば、まだ先のことではありますけど、これからパパとして子どもにしてあげたいことって何か考えていますか。高木さん子どもに対しては様々な選択肢を与えてあげたいなと思っていて。そのためにいろんな体験もさせてあげたいし、機会をたくさん作ってあげたいなと思っています。僕、幼少期から学生時代までサッカーしかやってこなかった人間なんですよ。それしか知らなかった。でも今、選択肢をもっと知っていれば違うこともしていたんじゃないかな?っていう思いもあるんです。だから、君の前にはいくつもの選択肢が広がっているんだよと教えてあげたいですね。(取材・文:マイナビ子育て編集部、撮影:尾藤能暢、イラスト:すみれ)
2021年09月30日榎並アナ「緊張するけど、愛おしいんだわ」榎並大二郎アナウンサーは、フジテレビで夕方の生放送ニュース番組『Live News イット!』のキャスターを担当しています。育休入りを報告するInstagram投稿で、「短い期間になりますが、しっかり(育児の)基本を叩き込み、その後の生活でも妻の負担を減らせるよう努めます」と綴った榎並アナに、代打となる後輩の木村拓也アナは「榎並さんがご家族と、お子さんとの時間に専念できるよう、しっかりとこちらも頑張ります」とコメント。また、同じ投稿に先輩の西山喜久恵アナウンサーも「この時期に奥様と共に育児に専念出来ること大切ですね。榎並さんのような育休が当たり前になると良いですね」とコメントしていました。生後三週間の息子は2〜3時間おきに目を覚ますそうで、一日を日付で区切る意味はないという榎並アナ。Instagramでは、食事づくりや沐浴の様子を投稿しています。沐浴は始めの頃はおっかなびっくりだったものの少しずつ慣れてきたそうですが、「余裕をかましていたら、今日は泣かれました」「たぷたぷしてきた首周りを執拗に洗ったのがプライドに障ったようです」とユーモラスに綴り、沐浴動画もUPしていました。加藤綾子アナや元フジの笠井信輔アナらのコメントに「この沐浴の時間が一番緊張するけど、愛おしいんだわ」「首がぐらんぐらんしないよう、毎回緊張しながら臨んでいます…」と返信するなど、まだ首の据わっていない新生児の沐浴は緊張で体がこわばるもの。ただ、榎並アナは「まだ言葉は交わせませんが、こうして身体を洗っていると不思議と、心を通わせられている気がします。スキンシップは大切ですね」と、新生児育児の醍醐味を味わっているようです。しかし一方……「#腰が爆発しそうです」とのハッシュタグも添えられてあり、早くも育児に伴う腰痛の洗礼を受けている模様。腰痛や腱鞘炎は「育児あるある」ではありますが、慢性化すると大変です。お大事にしてください。沐浴中の榎並アナ 沐浴のコツ沐浴とは、ベビーバスやたらいなどにお湯を張り、赤ちゃんだけを入れて全身を洗ってあげることです。生まれたばかりの赤ちゃんはまだ抵抗力が弱いので、大人と一緒の湯舟に入るのは1ヶ月健診でOKが出るまで待つケースが一般的です。ただ、沐浴は意外とコツがいるもの。一人でやるのは腕や腰に負担がかかりますし、首の据わらない赤ちゃんを片手で支えるのは大変です。手が滑って落としてしまいそうで、強い緊張感も伴いますよね。腰痛防止には、ベビーバスを低すぎず高すぎない位置に設置し、脚を開いて腰をしっかり落とすようにすると良いでしょう。ベビーバスの設置位置が低すぎると腰に負担がかかります。しかし高すぎると赤ちゃんを支えにくくて危険です。洗面所やキッチンシンク、お風呂場など、家の中でふさわしい場所はどこなのか確認してみましょう。腕や手がしびれるという悩みもありますが、赤ちゃんを支える側の腕をベビーバスのへりなどに乗せると支えになります。赤ちゃんを片手で支えるコツとしては、耳の後ろの固い部分の片方を親指で支え、反対側は人差し指と中指で、肩と背中あたりまでを残りの指と手のひらで支えるやり方。顔や耳にお湯がかかってしまうのは、それほど気にしなくても大丈夫ですが、強い水圧のシャワーが直撃するようなことはないように、注意しておきましょう。また、空腹時や満腹時、眠いときの沐浴は避けましょう。沐浴のときに泣いてしまう赤ちゃんは多く、裸になっただけで泣き出す子もいますが、薄い沐浴布をかけてあげると落ち着く場合もありますので、試してみてください。
2021年09月21日この漫画は書籍『主婦の給料、5億円ほしーー!!!』(鳥谷 丁子)の内容から一部を掲載しています(全19話)。■前回のあらすじどうしても起きたくない朝は、思いのたけを叫びながら徐々に腰を持ち上げていきましょう…生活にライフハックを取り入れ、今日も元気に過ごします! >>1話目を見る 産後脳、赤ちゃんモード職場についてすぐのお呼び出しに言い間違え。育休明けあるあるですね!次回に続く(全19話)「主婦の給料、5億円ほしーー!!!」連載は7時更新! 『主婦の給料、5億円ほしーー!!!』 鳥谷 丁子(KADOKAWA) \1,210(税込) \ この後どうなる!? /書籍「主婦の給料、5億円ほしーー!!!」はこちら 日々仕事をしながら家事と育児に翻弄されるアラサー主婦・鳥谷丁子さんが描く、報われない主婦の心の叫びに、Twitter&ブログで共感の声が殺到中!家事と育児って、こんなに大変なのになんで無給なの?私は主婦の給料、5億円ほしい!
2021年09月09日積水ハウスは、男性の育児休業取得をよりよい社会づくりのきっかけとしたい、との思いから、9月19日を「育休を考える日」に記念日制定し、2019年から企業で働く男性の育休取得実態を探る全国調査を行っています。今回はそれに先駆け、2022年4月の「改正育児・介護休業法」施行を前に、男性の育休取得の壁となる、当事者と周囲の人々との意識のギャップに注目して調査を行い、「男性育休白書 2021 特別編」としてまとめました。(URL: )■半数以上のマネジメント層が男性育休の促進を予定一方で、促進できない理由には「リソースの確保」が課題に経営者や役員、部長クラスなどのマネジメント層の52.3%が、男性従業員の育休取得制度を促進させる予定があると回答。促進させられない側の理由には「企業規模が小さい」(53.4%)、「代替要員の手当てができない」(30.4%)があげられ、4人に1人が男性育休に後ろ向きという結果に。■男性従業員に育休を取らせてあげたいものの、困りごとが頭をよぎるマネジメント層男性従業員の育休取得に対し、マネジメント層の75.0%が「取得して家族を大切にしてほしい」と思いつつ、ほぼ同数の73.8%が「人手不足で会社の業務に支障が出る」と心配。取らせてあげたいのに喜んで取らせてあげられない…マネジメント層の辛いジレンマが浮き彫りに。■男性育休の促進はリクルーティングにも影響あり?男性就活生の7割超が育休推進企業を選びたい就活層の97.8%が男性育休に賛成し、73.8%が男性育休の推進に注力し、制度整備を行っている企業を選びたいと回答。制度が充実した企業は働きやすそう(53.5%)とポジティブな影響を与える。当社は、男性社員の育児休業1カ月以上の完全取得を目指し、2018年9月より特別育児休業制度の運用を開始しました。2021年8月末時点において、取得期限(子が3歳の誕生日の前日まで)を迎えた男性社員1,052名全員が1カ月以上の育児休業を取得しており、2019年2月以降、取得率100%を継続しています。「男性の育児休業取得が当たり前になる社会の実現」を目指すべく、世の中に先んじたダイバーシティを今後も推進し、ESG経営のリーディングカンパニーを目指します。■「男性育休白書 2021 特別編」調査概要・実施時期:2021年6月10日~6月12日・調査手法:インターネット調査・調査対象:(1)経営層…従業員10人以上の企業の経営者・役員(200人)部長クラス(200人)の男女計400人(2)就活層…就活中の20代男女(各200人ずつ)計400人(3)一般層…20代~60代の一般生活者男女(各200人ずつ)計2,000人合計2,800人※構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。※調査結果につきましてはこちらからご確認可能です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月08日本作品は 「ウーマンエキサイトコミック大賞」 ストーリー部門で特別賞に選ばれたせりママさんの作品「育休明けの家事分担はお早めに」をコミック化したものです。■前回のあらすじ2人目の育休が明けた春香。働きながらのワンオペ2人目育児は想像以上に壮絶で…。日々時間に追われてまともな家事もできない…そこで子どもたちと一緒に夜9時に寝て、朝3時半に起きて家事を済ませることにしたのですが…。家事に育児に奮闘した夫。看病で疲れ果てた夫は、この日初めて「妻が健康でいることは家族にとっても重要」ということがわかったようでした。次回に続く(全3話)毎日19時更新!イラスト・ ユキミ
2021年08月14日本作品は 「ウーマンエキサイトコミック大賞」 ストーリー部門特別賞を受賞した「せりママ」さんの作品『育休明けの家事分担はお早めに』をコミック化したものです。私は春香。もうすぐ2人目の育休が終わり、復職の日が近づいてきました。朝起きてから夜寝るまで家事と仕事で余裕がなくなり、子どもたちと遊んであげる時間もない…私は精神的に疲れが溜まっていきました。次回に続く(全3話)毎日19時更新!イラスト・ ユキミ
2021年08月13日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「育休法改正」です。現場の声を反映。男性が取得しやすい制度に。改正育児・介護休業法が成立し、2022年より施行されることになりました。この改正の大きなポイントは、「男性が育児休業を取りやすくするように定めた」ということです。これまでの男性の育休取得率は7.48%、1割にも達していませんでした。さらに、取得した人のうち、7割が取った期間が1週間以内。もっと長期に、必要なときに分割して何度でも取れるようにと、現場のお父さんお母さんの声が改正案には反映されました。これは大きな前進だと思います。現在、孤立してしまうお母さんの産後うつの問題が深刻です。また、僕も経験がありますが、働く男性にしてみたら、いったん長期間休んで前線を離脱してしまったら、元のポストに戻れないのではないかという怖さもあります。さらに、休めば残業代が減ってしまいます。そういう経済的理由からも育休は取りにくいものでした。改正後は新たに出産日から8週間の間に4週間の育休を取れ、子供が1歳になるまでに女性は2回、男性は最大4回に分けて取得することが可能になります。さらに、育休取得日の半分を上限に仕事をすることも認められます。給付金は育休開始時賃金の67%が支給され、厚生年金など社会保険料が免除されるため、実質、収入の8割程度が保障されることになります。これまでは正社員だけの制度でしたが、改正法では、働いて1年未満の非正規雇用でも育休を取れるように変更されました。ある調査で男性の5人に1人が、育休を取らなかった理由を「職場が育休制度を取りづらい雰囲気だったから」と答えています。「取っていいと思っているのか?」と上司に言われ、申請できなかったという例も聞きました。そんな職場の空気を是正するため、育休取得対象の男性に、会社は制度の説明をし、取得の意向を確認をすることが義務化されることになりました。日本は有給休暇も取得率が極端に低い。けれども休みを取りやすい会社のほうが生産性が高いという数字も出ています。休むことで仕事のパフォーマンスも向上します。子供の有無にかかわらず、休みが取りやすい職場に変わっていくことを期待したいですね。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年8月4日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年08月03日2021年7月30日に、俳優の杉浦太陽さんがYouTubeを更新。視聴者から寄せられた、子育てなどの悩み相談に対し、自らの経験を交えてアドバイスを送りました。杉浦太陽「育休は未来に向けての準備」動画では、相談者である0歳の娘さんを育てる女性から、次のような悩みが寄せられます。夫が1年間の育児休業(以下、育休)を取ってくれたものの、子供の面倒をまったく見てくれず、早く仕事に行ってほしいと思います。太陽さんは育休についてどう思いますか。また、どういう気持ちで育児をしていますか。相談者の夫は、自ら育休を取得したにも関わらず、娘さんを病院へ連れて行ったり離乳食を作ったりすることを嫌がるのだとか。さらに、夫が我が子をペットのように扱い、勝手にフルーツやお菓子を与えることに、相談者はストレスがたまっていました。杉浦さんは、相談者の悩みに対し、こんな持論を明かします。やっぱり育休取ったら、取ったなりのサポートというか、育児参加をしないといけないと思います。ただね、育児休暇でなんもしなかったら、変な話ただのズル休みですからね。たぁちゃんネル/杉浦太陽ーより引用(原文ママ)杉浦さんは「育休中に何もしないのはただのズル休み」とバッサリ。続けて「育休中に育児に参加できることは、夫婦でよりよい家庭を作るための準備にもなる」と語りました。ちゃんと育児に参加して、夫婦で「私はこういう風にやりたい」とか、そういう話し合うチャンスだと思いますし、率先して参加することによって、子供からの信頼を得られたりとか、自分の役割だったりとか…未来に向けての準備だと思うんですよ。数年後、もっと先の自分の姿を想像して、育休を夫婦で話し合って、いい家庭を作る準備期間として、各家庭考えはあると思いますので、話し合ってみてはいかがでしょうか。たぁちゃんネル/杉浦太陽ーより引用杉浦さんのアドバイスに対し、動画の視聴者からはさまざまなコメントが寄せられています。・答えが的確!すごくためになった。・さすがすぎる。育児に積極的に参加する姿勢が素晴らしい!・太陽さんは本当にいいパパだなあ。尊敬する。2021年6月に育児・介護休業法が改正され、男性が育休を取りやすいように考慮した仕組みができるなど、少しずつ国として制度が整いつつあります。一方で、男性の育休取得に対して一部では「休みを取っても全然育児をしてくれない」「家事が増えて、かえって負担になる」といった意見も。杉浦さんのいうように、育休を取得するだけではなく、積極的に育児に参加し、家事をサポートするといった姿勢が必要でしょう。幼い子供と向き合う時間は、あっという間に過ぎていきます。未来を見据え、夫婦で意見を交換しながら協力し合う関係が理想ですね。[文・構成/grape編集部]
2021年08月02日「ママ戦記」第8話目は、夫と育休の記。赤ちゃんが生まれてからも、夫があまりにも子育てをしないことに疑問を感じ、「1カ月くらい育休取ったら?」と聞いてみたところ……? 【ママ戦記】第8話 夫の答えは「リスクが高すぎて無理。男が育休取ったら、見せしめに評価下げられて、どっかに飛ばされる」というものでした。 今どき、そんなことおかしい。絶対にあってはならない。 しかし令和の現代になっても、いまだ昔からの悪しき慣習を良しとし、変えようとする努力もしない夫たち……。 彼らが育休を当たり前のように取れる社会になれば、産後のママの心と体は、どれだけラクになることでしょう。 会社が「どうぞ育休を取って」と夫たちに言ってくれる社会になれば、ママの笑顔が……ひいては赤ちゃんの笑顔が、どれだけ増えることでしょう。どんな仕事でも、ママとパパに理解があり、やさしくなれるといいですね。 ものうはなこさんの最新話はInstagramからチェックできます。ぜひご覧ください。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター ものうはなこ2歳男子と夫との3人暮らし。 フルタイムで働くワーママ。 妊娠・出産・共働き育児をテーマに、 日々を記録する漫画を描いております。
2021年07月31日会社員の夫が一年間の育休を取得昨年4月に出産した峰なゆかさん。産後すぐから漫画家・イラストレーターとして仕事を再開しています。会社員であるパートナー(以下、夫さん)は、翌4月までほぼ一年間の育児休業を取得し、家事と「我が子ちゃん」の育児に奮闘してきたといいます。そんな育休期間のこと、そして夫さんが職場復帰した現在のことを、たっぷり聞きました。「男性育休、めっちゃオススメ!」と声を揃える峰さんご夫妻。その理由は? 峰なゆかさん(36歳)漫画家。アラサー世代の女性の恋愛観を冷静かつ的確に分析した作風が共感を呼び、各誌で活躍中。『アラサーちゃん無修正』(全7巻)シリーズは累計70万部を突破。「女子SPA!」で新連載「チャラいヒゲ、子を育てる」スタート夫さん(38歳)教育関係の仕事をする会社員我が子ちゃん(1歳3ヶ月)2020年4月に誕生。すくすく成長中産後いきなりのワンオペ育児に突入ーー夫さんが育児休業を取った期間は、いつからいつまででしたか?夫さん:去年の4月に我が子ちゃんが誕生してからほぼ一年間で、今年の4月1日から復職していますが、その前になゆちゃんが臨月でとても体調が悪くなって、産前の3月後半には有給休暇を取っていたんです。峰さん:とにかく臨月の状態がつらくてつらくて、完全介護のような状態でした。お風呂も一人で入れないほどで夫に入れてもらって、体や頭も洗ってもらいましたね。風呂上りに服を着る元気もないので、ベッドにバスタオルを敷いてそこに寝転がって、夫に上から布団をかけてもらって少し休んで回復してから洋服を着る……というくらい、私の体調は悪かったです。ーー壮絶でしたね……!峰さん:臨月のときから有休を取ってくれたことは、本当にありがたかったです。その頃の私はメンタルも赤ちゃんみたいになってて。「ずっと家にいて!出かけちゃヤダ!」って駄々をこねたり。でも本気の赤ちゃんよりは妊婦のお世話をするほうがイージーモードなので、妊婦をサポートするのは夫にとって赤ちゃんのお世話の訓練になったんじゃないかと思います。ーー出産自体も大変だったのでしょうか。峰さん:出産自体は無痛分娩だったので、体力はそこまで削られなかったのですが、でも会陰切開の傷が本当に痛くて。産後1ヶ月くらいは椅子に座れなくて、またまた寝たきりだったんですよね。それで私は身動きが取れず、産後の1ヶ月は完全に夫のワンオペ育児でした。産後、寝たきり状態のときの峰さん 峰さん:ワンオペ育児だし、私の介護もしてたし。もし夫が普通に会社に出勤してて、私があの状態で一人で育児を始めるってなっていたら、絶対に無理だと思いました。24時間ベビーシッターにいてもらわないと無理。夫が育休を取らなかったら、と思うとゾッとしますね。世のパパママたちはどうしているのか……。ーー里帰り出産をしたり実親のサポートを受けてしのいでいる家庭が多いようです。でも夫が育休を取って家事育児介護と全面的にやれたら、産褥期の妻は本当に助かりますし、夫婦の愛情も深まりますよね。夫さんが育休取得を申し出た際、職場の反応はどうでしたか?夫さん:「男性なのに?」と、驚かれました。僕の職場ではまだ男性が育休を取る前例がなかったので、自分が第一号だったんです。なので最初は戸惑いもあったようですが、結果的に育休を取らせてもらえたので感謝してます。峰さん:育休は国の制度なので取れないってことはないんですよね。ーー夫さんの育児休業の期間はちょうど一年間でしたが、この期間というのは当初の予定通りですか?夫さん:保育園に入園でき次第、復職する予定だったんですが、でも実際、途中入園なんて不可能じゃないですか。申し込みましたけど落ち続けたので、4月入園まで育休期間を延長しました。峰さん:でも、4月入園も危うかったんですよ。一次募集で落ちましたからね!夫さん:もうどちらかが仕事を辞めるしかないかなど夫婦で話し合いました。結局、二次募集で運よく引っかかって、今の保育園に預けられることになりホッとしました。「男が育休とっても役に立たないよ」と言われてーーそもそも夫さんはどうして育休を取ることにしたんですか。夫さん:妻が十月十日、大変な思いをしながらお腹の中で赤ちゃんを育ててくれて、産んでくれて。妊娠・出産は妻しかできない以上、少なくとも産まれたら僕が育児を全面的にやるべきだと思いました。だから僕はもともと、子どもが産まれたらめちゃくちゃ育児をやるつもりだったんです。でも、育休を取る話を女ともだちにしたら、「男が育休取ってもやることないし、役に立たないよ」と言われて……。峰さん:言われてましたね(苦笑)。「パパなんてすることないからねー」みたいな。夫さん:やる気を削がれるというか。なゆちゃんが産んでくれて、さあ僕も頑張ろうという気持ちのときに、まわりから「男なのに?」「することないよ」と言われると、落ち込むというか……。でも結局、臨月の妻の完全介護から始まって、一年間、家事育児にしっかり取り組めたので、自分としては育休を取って本当に良かったです。峰さん:実際に育休取って復職したら、めちゃくちゃ褒められてるよね!職場内でもそうだし、クライアントからも「父親の鑑ですよね」とか絶賛されてるみたいで。彼は褒められるのが好きなので、もうニコニコですよ(笑)。夫さん:やっぱり最初は、育休を取ることで、職場やクライアントには迷惑をかけてしまうなとか、申し訳なさがあったんですね。でも、偶然なんですけど、妻が分娩のために入院した日の帰り道にたまたま、仕事関係の人に会って。「育休取られるんですって?社内でみんな『さすが~!』って言ってましたよ。頑張ってくださいね!」と声をかけてくださったんです。あれはうれしかったですね。ーー職場復帰後は、どうですか?夫さん:職場復帰も不安があったんですけど、みんな温かいというか、「大変じゃない?」って気を使ってくれます。ありがたいですね。今も、育休前と同じ仕事を任せてもらっていて、責任のある立場なので、仕事も頑張らないとなと思っています。夫さんが育休中に作っていたお料理の数々 ーー実際には、育休中に「役に立たない」どころか、Instagramを見るとわかるように、多彩なお料理を日々こしらえるなど、大活躍だった夫さん。お二人の家事育児の分担について教えてください。峰さん:妊娠中は、家事は全て夫がやるものと決まってました。私は産後すぐに漫画を描く仕事を再開したので、産後~育休中の家事は9割が夫で、育児は深夜のみ私、それ以外の時間は夫が担当でしたね。夫さん:復職後の現在は、僕が朝5時起きで朝の離乳食を我が子ちゃんにあげて保育園の準備をして送りまでやります。お迎えとお風呂、夜の離乳食は妻。昼間の保育園からの呼び出し(発熱など)も、基本的に妻が担当してくれています。僕は大体夜の20時頃に帰宅するので、そこから就寝(22時)までは僕が育児担当です。峰さん:まだ深夜にミルクをあげているので、それは私が担当です。家事は私が皿洗い、夫が掃除で分担しています。ーー夫さんは少し残業ありですか?夫さん:定時は9時~18時なのですが、ちゃんと自分の仕事をこなそうと思うと定時上がりはどうしても難しくて。そのぶん、早くスタートすればいいと思って、今は8時に出社しています。遅くても20時には家に着けるようにしています。そういえば、育休中はずっと僕が料理していたのですが、平日の夜は自炊しないことに二人で決めました。峰さん:我が子ちゃんの離乳食やミルク、お世話はやらなきゃいけないことですけど、大人のごはんはまあ何でもいいかと思っていて。共働きでとにかく時間はないし、一番カットしてもいい家事って何だろうと思ったら自炊だなと。基本、ウーバーイーツを使うか、夫が仕事帰りに買ってきたサラダチキンを食べて、私は米を炊いて卵かけごはんにして食べるとかですね。夫さん:週末だけ、美味しいものを作って一緒に食べるようにしてます。「3時間おきの授乳」は「3時間眠れる」わけじゃなかった!峰さん:離乳食は市販のものを買えば作る工程はカットできますし、めちゃめちゃ利用してますけど、赤ちゃんって自分では食べられないから大人が食べさせてあげなきゃいけないじゃないですか。これは結構大変なんですよね。夫さん:我が子ちゃんは食が細くて。離乳食を作っても、食べてくれないとしんどいじゃないですか。だから手作りは趣味として作る程度だって割り切って、市販の美味しい離乳食をあげつつ、夜もミルクを足してます。ーー夜中のミルクは峰さんの担当なんですね。峰さん:夫はすごく規則正しい生活を送るタイプで、朝5時に起きて夜22時には眠すぎて寝ちゃうんですよ。私は夜遅いのは苦じゃないので、大丈夫ですね。夫さん:朝出勤して夜帰ってきて、という生活を10何年も続けてるので、体が規則正しくできてるんです。だから育児では、細切れ睡眠がとにかくつらかった……。峰さん:生後すぐのワンオペ育児のときね。夫さん:僕が事前に仕入れていた育児情報と、リアルは全然違ったんですよ。赤ちゃんの授乳は、夜間も3時間おきに必要だという事前知識がありました。3時間おきの授乳なら、自分も3時間ずつ寝られるんじゃないかと思ったんですね。でも、いざそれを始めてみると、全然そうじゃなかったんです!!!我が子ちゃんにミルクをあげる夫さん 夫さん:たとえばこんな具合です。ミルクを作ってあげるけれど、全然飲まない。でも、そのままだとまたお腹が空いてしまうし喉も渇くから30分後にもう一度、あげてみる。飲まない。一時間後にあげてみると、飲んでくれたけどたった10㏄だけで、ほとんど余ってる。ミルクって常温で置いておくと傷んじゃうので、それはもう捨てて、哺乳瓶を洗って消毒して。するともう次の授乳予定時間なんですよね。で、新しいのを作る。あれ?3時間おきのはずなのに全然寝れない、って。峰さん:しかもミルクをあげてゴクゴク一気に飲み干せばいいけど、飲み切るのに30分とかかかるしね。夫さん:そうなんだよね。もうウトウトしながら、赤ちゃんを支えて哺乳瓶を咥えさせてました。世のお母さんたちが言っていた「3時間おきの授乳はつらい」って、こういうことだったんだ。長時間連続で眠れないんだ。3時間おきに起きてミルクをあげるぐらいなら僕でもできるんじゃないかと思ってたんですけど、実はそういうことだったんだ……と気づいて、衝撃でしたね。その頃が一番、キツかったかもしれない。ーー峰さんは育児がスタートしてキツかった時期はありますか?峰さん:私は妊娠出産のほうがしんどかったですね。だって妊娠と出産は、自分の体で起こってることだから、誰にも代わってもらえない。でも育児は、代わってもらえるんですよ。ーー「お母さんの代わりはいない」とか言うけれど、実際は代わってもらうことができる。峰さん:そうですよ。育児は誰かに頼れる。保育園もあるし、ベビーシッターさんも必要に応じてお願いしてます。最悪、夫と喧嘩になって離婚となったらじゃあまず誰と誰を頼って、とか考えられますし。行政にだって頼ればいいわけだし。育児はサポートしてもらえるものだから、とにかく一人で抱え込もうとせず、ちゃんと頼ったほうがいいと思いますね。我が子ちゃんのベストショットを撮ろうと頑張る夫さん 男性育休を取ったら、メリットしかなかったーー以前、峰さんがSNSに「夫はイクメンと呼ばれるのを嫌がるからイケメンと呼んでいる」と投稿していて印象的でした。なぜ「イクメン」と呼ばれたくないのですか?夫さん:なんか気持ち悪いワードだなあとはずっと思ってたんですけど、「パパ大変ね」「イクメンね」とか言われるようになって、ますます気持ち悪いなあって気持ちが強くなってきて……なんでかな?と思い、「イクウーマンという言葉がないのになんでイクメンがあるんだろう。イクウーマンという言葉がない以上、イクメンという言葉もないほうがいい」という結論になりました。峰さん:「イクメン」って、私たちの中ではすでに悪口として使われてます(苦笑)。夫がこのあいだ、自分のほうが家事の負担が多いと愚痴を言ってたので、「なんだお前、半分家事をやっただけでイクメン気取りか?お?」と詰めました(笑)。ーー男性に対しての「育児に積極的な」「育児に参加する・かかわる」って言葉も違和感がありますよね。女性に対して「育児に積極的な女性」「育児に参加するママ」とか、絶対に言わないので。峰さん:そう。だから私は「イクウーマン」を名乗ってます。今日も我が子ちゃんのおむつを替えたから私は「イクウーマン」です。夫さん:語呂が悪すぎるけど。峰さん:夫は育休中、イクメンではなく「赤ちゃんの世話を担う責任者」として労働をしていたんですよ。だから夫を労いたいときは、「今日も赤ちゃん責任者としての長時間労働おつかれさまです!」と言うようにしていました。夫さん:そう言われてしっくりきました。仕事としてやっている感覚があったので。峰さん:赤ちゃん責任者の仕事って、24時間ほぼ休みのない長時間労働、かつ初めての業務の連続なので、会社で働くよりハードワークですよね。なのに、育休期間に雇用保険から支給されるお金は給与額の67%だけなんです。だからうちは、その差額とボーナスを私が夫に払いました。ーーなるほど!夫さん:それを受け取るときに僕が「ありがとう」と言ったら、妻は「これはお礼を言われるようなことじゃないんだ、当然の権利だから。本来、国から払われるべきなんだ」と言いました。峰さん:あ、でも残業代まで出してたら破産してしまうので残業代は勘弁してくださいってことになって、むしろ私はブラック企業ならぬブラック配偶者……。夫さん:そんなことない。なゆちゃんは10ヶ月間お腹で育てて、産んでくれてるわけだから。※育児休業は雇用保険の制度。被保険者には、育児休業開始から180日目までは休業前の給料の67%の額、それ以降は50%の額が、育児休業給付金として支払われます。スクスク成長して1歳を過ぎ、歩き出した我が子ちゃんと夫さん。 ーー最後に、子育て世代の読者に向けてメッセージをお願いします。夫さん:是非、男性も育休は取った方がいい。峰さん:二週間とか一週間しか取らない男性も多いそうなんですが、それだけじゃ育児の本当の辛さが分からないですよ!少なくとも10ヶ月は取ろう!夫さん:僕はできれば今後、妻と一生一緒にいたいと思ってるんですけど。会社には定年がありますよね。だから会社の評価よりも、妻からの評価のほうが僕にとっては大事で。ーー育休を取って、峰さんからの評価は?夫さん:ガチ上がりだったんですよ!だから、どう考えても長い目で見て育休取った方がいいです。長期の休みでキャリアに傷がついたって思う人もいるかもしれないけど、妻からの評価がガーンって上がるんですよ!峰さん:そうですよ。私、出産する前は夫のことは「いい奴」くらいの認識だったのに、いま「だいしゅき♡」になってる。夫さん:ね。好きって言われたことなかった峰さん:だって大好きってわけじゃなかったんだもん。「いい奴」くらいにしか思ってなかった。夫さん:……本当に育休取って、いいことしかなかったです。峰さん:でも実際、今、女が育休とっても褒められないのに、男が育休取ったらめっちゃめちゃ褒められるじゃないですか?企業側も、男性社員の育児を推奨してると「いい会社」って褒められますよね。だから今ってボーナスタイムですよ。夫さん:どうしたって今後、男性が育休とるのは当たり前になっていくと思うので、そうしたらもう別に褒められなくなりますよ。我先にと育休を取った方がいいですよ。峰さん:あ、あと結婚する際に妻の苗字にするのも、めちゃめちゃ褒められますよ。なんて良い旦那さんなんですか~って。そんなこと女性が夫側の姓にしても誰も言わないのに、うちの夫は私の姓にしてめちゃめちゃ褒められてます。今、ボーナスタイムだよね。夫さん:もうボーナス使いきったかも(笑)。(取材・構成:マイナビ子育て編集部)「女子SPA!」にて峰なゆかさんの育児マンガ「チャラいヒゲ、子を育てる」がスタート!こちらもご覧ください!
2021年07月29日