フジテレビ系連続ドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」の製作発表会見が10月4日(日)都内スタジオで行われ、主演の松坂桃李、共演の木村文乃、菜々緒、山口紗弥加、光石研、船越英一郎が出席した。漫画家・山崎紗也夏による同名コミックの連続ドラマ化。仕事上の相棒で恋人関係でもある警視庁機動捜査隊の里見偲(松坂さん)と猪熊夕貴(木村さん)が、謎の悪女・橘カラ(菜々緒さん)に翻弄されながらも、難事件解決に奔走していく。自分の中の悪女部分を聞かれた木村さんは「ちょっとわからないですねぇ」と首をかしげておとぼけ顔。すると船越さんが「今の態度がもう悪女。現場では毎回貢物を渡しています。木村さん程無自覚な悪女はいない」と暴露すると、松坂さんも「現場でも男性スタッフが今の感じでハッとなっていますよ」と手の平で転がすジェスチャーを交えてその悪女ぶりを証言した。当の木村さんは「スタッフさんには、構っていただいているだけ。テンションを上げてちょっかいを出して元気をもらおうと思って」と言い訳するも「あ、私ダメな奴かも……」と自らの悪女ぶりを反省していた。一方、悪女役が続く菜々緒さんは「性格が男っぽいので、世間的なイメージも気にしません。“悪女役ばかりで可哀想”と言われる事があるけれど、それも全然ない。街中を歩いていても怖がられて声をかけられないから楽」とサバサバ。劇中ではセクシーなランジェリー姿を披露するが「撮影中はバスローブも羽織らず、下着姿でウロウロしていました。今考えたらまずかったかな?と思う」と大胆過ぎる一面を明かした。地上波ゴールデン枠連続ドラマ初主演の松坂さんは「会話に入って行けないタイプだけれど、スタッフさんと交流したり、アダナをつけたり、現場を明るくしようと和気あいあいやっています」と座長ポジションを意識的に自覚。ビルの窓から飛び降りるなどのハードアクションにも挑戦しており「吹替えなしでやっています。本当はスタントを使った方がいいけれど、アクション監督から“やっちゃえ”と言われて。飛んだり跳ねたりしています」と熱演を報告した。フジテレビ系連続ドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」は、10月20日(火)22時スタート。(text:cinemacafe.net)
2015年10月04日女優の波瑠が主演を務める映画『流れ星が消えないうちに』(2015年11月公開)の出演キャストがこのほど明らかになった。本作の原作は、ライトノベル小説「半分の月がのぼる空」シリーズで知られる橋本紡による同名小説。新潮社が毎年選ぶ「新潮社の100冊」に連続で選ばれるなど話題になり、発行部数30万部を超える大ヒットを記録した。かつて事故で恋人を失い、"過去"にとらわれ続けている女子大生・本山奈緒子(波瑠)が、同じ傷を持つ現在の恋人・巧、そして家族との関わり通じて、少しずつ"今"を取り戻していく物語を描く。主人公・奈緒子の現在の恋人である巧役には、『神さまの言うとおり』(2014年)、『ストロボ・エッジ』(2015年)に出演した俳優の入江甚儀、奈緒子の亡くなった元恋人・加地役を、NHK連続テレビ小説『まれ』で、主人公の弟・津村一徹を演じている俳優の葉山奨之、さらに奈緒子の妹を、『ストレイヤーズ・クロニクル』(2015年)に出演し、ドラマや舞台、CMでも活躍する女優の黒島結菜が演じるなど、若手注目俳優が顔をそろえた。ほかにも、小市慢太郎、石田えりらベテランが脇を固めている。監督と脚本は、『黒振り袖を着る日』(2006年)で山形国際ムービーフェスティバル 2007での「船越英一郎賞」をはじめ、数々の賞を受けた柴山健次氏が務める。(C)2015映画「流れ星が消えないうちに」製作委員会
2015年06月17日俳優の船越英一郎と藤岡弘、が12日、都内で行われたリーアム・ニーソン主演の映画『ラン・オールナイト』(5月16日公開)の公開直前イベントに登場した。映画がアクション・サスペンス作品であることから、船越はサスペンスの帝王として、藤岡は日本を代表するアクション俳優として選出。レザージャケットスタイルで登場した2人は、主人公のリーアム・ニーソンになりきり満足気の様子で、ともに大ファンだというリーアム・ニーソン作品について熱く語った。藤岡は作品のリアリティーに触れ、「一般の人が驚いている様子なども本当にリアルでした。そのため緊迫感や緊張感に臨場感があります。銃一つにとっても、こだわり抜いている」と絶賛。船越はサスペンスの要素に注目し、「極上のサスペンスには涙が必要。登場人物に次々と共感して夢中になってしまいます。特に地下鉄のシーンは号泣必至です!」とアピールした。最後に、この映画の魅力について船越が「アクションの要素が全て詰まっているのに、ドラマも非常に色濃く描かれている」と話すと、対する藤岡も「この作品はミスを見つけようと思っても見つけられないほど」と作品をたたえ、「最高。何度見ても興奮するほどいろんなものが凝縮されて、リーアム作品No.1です」と太鼓判を押した。本作は、リーアム・ニーソン演じる殺し屋が息子の命を救うために殺した相手が、エド・ハリス演じるマフィアのボスの息子だったことを発端に、マフィア、すご腕の暗殺者、さらには買収された警察官、一般市民まで、ニューヨーク中を敵に回してしまうというノンストップ逃走劇。(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2015年05月13日リーアム・ニーソンが主演するアクションサスペンス『ラン・オールナイト』のPRイベントが5月12日(火)、都内で行われ、“アクションの大家”藤岡弘、&“サスペンスの帝王”船越英一郎がそろい踏み。本作を絶賛し、興奮しきりのノンストップトークを繰り広げた。リーアムが演じる殺し屋のジミーが、一人息子を守るため、長年の親友でもあるマフィアのボスの息子を殺してしまったため、真夜中のニューヨークを舞台に、最強の暗殺者や買収された警察ら無数の敵と立ち向かう本作。藤岡、さんはリーアムの大ファンだと言い「いままでの作品で一番だね。最高だよ。僕はプロの俳優だから、特にアクションは厳しい目で見るけど、パーフェクトだね」と先制パンチ。一方の船越さんも「僕は藤岡、さんの次にリーアムが好き。見どころしかないから、まばたきしちゃダメ。あー、こうして話しているだけで汗ばんできた」と汗をぬぐい、「アクションに加えて、人間ドラマもあるので、見ているうちに涙まみれになりますよ」と早速ボルテージは最高潮だった。また、それぞれ「絶品アクションの条件」「絶品サスペンスの条件」として、「本物の役者とリアリティ」(藤岡、さん)、「不安と緊張感。それに涙」(船越さん)とスペシャリストならではの持論を展開。『ラン・オールナイト』はすべてを満たしていると太鼓判を押した。約30分行われたトークは、終始“ゲキアツ”!船越さんの発言に、藤岡、さんが「そうそうそうそう、その通り!」と大きくうなずく場面も多々あり、二人の本作に対する熱い思い入れがビシバシ。「人生はサバイバル!ぜひ我々世代に見てほしい。勇気とパワーをもらえる」(藤岡、さん)、「確かにエールを送られている気分になりますね。それに女性にも見てほしいんですよ。男がたくましくなるのは、女性のバックアップが必要ですから!」(船越さん)と熱弁していた。『ラン・オールナイト』は5月16日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラン・オールナイト 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2015年05月12日リーアム・ニーソンが主演を務めるアクションサスペンス『ラン・オールナイト』のPRイベントが5月12日に、都内で行われ、“アクションの覇者”藤岡弘、と“サスペンスの帝王”船越英一郎が揃い踏み。「今までのリーアム作品で一番だね。最高だよ。プロの目から見ても、パーフェクト」(藤岡)、「見どころしかない。絶対に瞬きしちゃダメですよ。こうして話しているだけで、汗ばんでくる」(船越)と熱っぽくアピールした。PRイベントその他の写真愛する息子を守るために、元殺し屋の主人公が街中に潜む敵を倒しながら壮絶な逃亡劇を繰り広げる本作。ともにニーソンの大ファンだといい、藤岡は「ニーソンはもちろん、キャスティングがすばらしいバランスで配置されている。あまりに見事で、どうにもかなわない」ともはやお手上げ状態。船越も「アクションの要素はもちろん、人間ドラマも見事に同居している。これほど濃縮された作品は、近年ない」と賛美を惜しまなかった。また、藤岡は“絶品アクション”の条件として、「本物の役者」「リアリティ」を挙げ、「現場が一丸にならないと、必ずアクシデントが起こりますからね。それに銃の使い分けも完璧。リボルバーは故障が少ないけど、ブローバックはちょっと危ないんだよ」と実体験をもとに、本作にお墨付き。一方、船越は「不安と緊張感」「涙」が“絶品サスペンス”の条件だと力説し、「ハラハラが一瞬たりとも途切れない。さらに、主人公と息子との絆に、涙まみれになりますよ」と太鼓判を押した。さらに「特に我々世代に見てほしいね。勇気とパワーをもらえる」(藤岡)、「それに女性や家族にも見てほしいですよ。男が強くたくましくなるために、女性のバックアップが必要ですから」(船越)と熱っぽいアピールは途切れることがなかった。『ラン・オールナイト』5月16日(土) 全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年05月12日三井ダイレクト損害保険は23日、有職・既婚男性を対象に実施した「お小遣い」に関する調査結果を発表した。同調査は、6月12日~13日の期間にインターネット上で行われ、20歳~59歳の男性300名から有効回答を得た。まず、平日の昼食にどの程度の費用をかけているかを尋ねたところ、最も多かったのは「昼食代に費用はかけていない(お弁当持参など)」で31.3%。以下、「400円~599円」が29.3%、「200円~399円」が15.0%、「600円~799円」が9.3%、「~200円未満」が6.0%と続いた。この結果から、600円未満の昼食代で済ませている人は半数以上の50.3%となり、「昼食に費用はかけていない」人と合わせると、81.6%が「600円未満」で昼食を済ませており、厳しい時代背景の中、「いかに昼食代の節約に励んでいるのかが分かる結果となった」(三井ダイレクト損保)。理想の昼食代を質問すると、トップは「500円~999円」で39.3%。次いで、「500円未満」が32.0%、「1,000円~1,499円」が10.7%となり、「1,000円未満」の合計は71.3%に上った。また、「特に理想のお昼ご飯代はない」は15.0%だった。これまでにお小遣いが少なくて、もしくは足りなくて困ったことがあるかとの問いに対しては、61.3%が「ある」と回答。続いて、「ある」と答えた人に困ったときに実際にどんな事をしたかと聞いたとろ、「キャッシングをする」「妻に頼んで前借り・追加する」「へそくりを使った」「我慢する」などが多かったほか、中には「カードで飲み会の代金を払い、みんなから現金で回収する」(43歳)といった回答も見られた。お小遣いの用途を尋ねてみると、最多は「自分の趣味」で80.3%。以下、「自分1人での食事・嗜好品」が77.0%、「会社の同僚や友人との交際費」が60.7%と続いた。1位~3位の理由は全て「自分」に対する用途だったことから、お小遣いは「自分のために使っている」人が多いことがうかがえる。「ここにはもっとお金をかけたい」と思うお小遣いの用途は何か質問すると、こちらも「自分の趣味」が最も多く71.7%。次いで、「会社の同僚や友人との交際費」が24.0%、「自分1人での食事・嗜好品」が17.0%となった。お小遣いのやりくりが上手そうだと思う有名人を聞いたところ、1位は「関根勤」で16.7%、2位は「土田晃之」で16.0%、3位は「船越英一郎」「つるの剛士」が同ポイントの14.3%との結果となった。「出来ればこれは減らしたい」と思う出費については、「生活費(食費や光熱費など)」がトップで37.0%。以下、「ローン(住宅や車など)」が31.0%、「保険料(生命保険、自動車保険など)」が29.3%と続いた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月24日すっとその世界に入り込み、じわりと心を動かされ、ずっと記憶に残る──そんな宝物にしたいと思えるような映画と生涯何本出会えるだろう。『ももへの手紙』は間違いなくその1本となりえる名作。母と娘、父と娘、彼らを取り巻く人々とちょっと変わった妖怪たちが伝えるのは、家族の絆。ずっと傍にいてくれると思っていた父親を突然失ったヒロインのももが、「ももへ」とだけ綴られた書きかけの父の手紙を見つけたことで始まる彼女の心の旅。心と心を繋ぐその旅路の先には、すべての人を優しく包み込む愛が待っている。そして、キャラクターに声という命を吹き込んだ、美山加恋と優香にとってもこの作品は宝物となり、「心があたたまる映画」と、それぞれの想いを言葉にする。ももの声を演じるのは、ドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」の凛ちゃん役で、多くの人を感動させた若手女優の美山さん。通常の演技とは異なり、「アニメーションに合わせて感情を表現するのが難しかった」と苦労を口にするが、責任ある主人公のももを、誰もが共感できるキャラクターに仕上げているのはさすがだ。「ももは、お父さんのことで悩んでいて…そんなももの心情を演じられるのか不安もありました。でも、本当は明るい子、面白い子なんです。そういうギャップを演じたいなと思いました」。役へのアプローチも完璧だ。美山さんの発言に「うんうん」とうなずき、微笑みを投げかける優香さん。沖浦監督から母・いく子役のオファーを受けたときは「えっ、私がお母さん役ですか?」と驚いたそうだが、本人の「私は大人っぽい声ではないのに…」という心配はまったく不要。優香さん以外は考えられないと思ってしまうほどキャラクターに寄り添ってみせた。「いく子さんそのものが素敵だったから」と魅力を語る。「絵コンテを見たときから素敵なお母さんだなって思ったんですよね。これまでにマンモスやサルの声はやったことがあるけれど(笑)、人間の役をやったことがなかったので、最初はものすごく不安だったんです。それが、実際に映像を見ながらいく子さんのセリフを言ってみると、とても気持ち良くて。いく子さんに自然になれる感じがした。夫を亡くした悲しみを抱えているけれど、ももの前では絶対に悲しい姿を見せない強い人、そして明るい人。そういういく子さんを演じることが、ものすごく気持ち良かったんです」。もちろん、母娘、優香さんと美山さんの息もぴったりだった。「毎日のようにテレビで優香さんを見ていたので、すごく楽しみだったんです。優しくて、安心してアフレコができました!」と、キラキラとした瞳で、同じ事務所の憧れの先輩との共演を喜ぶ美山さん。一方、優香さんは「加恋ちゃんのことは、ずっとドラマで見ていたので、(あんなに小さかった凜ちゃんが)こんなに大きくなったのね…って、まずその成長にびっくりしました。アフレコからしばらく経ってこうして会うと、また成長していて。どんどんお姉さんになっていく。つい母親の目線で見ちゃいますね(笑)」。その眼差しは、スクリーンの中でいつもももを優しく見守っていた母・いく子のそれと重なる。アフレコ中、「あんなことがあったね、こんなことがあったね」と、2人が思い出を語る中で一番盛り上がったのは、ももの前に突然現れる“見守り組”。妖怪のイワ、カワ、マメについてだ。妖怪の登場に「びっくりした!」けれど、「マメがものすごくかわいいんです!動きもかわいい!」と、キモカワキャラのマメがお気に入りだと声が弾む美山さん。「そうそう、マメかわいいよね!マメがももの足をペロンって舐めて、ももが叫ぶシーンが好きだったなぁ」と、優香さんもとびきりの笑顔を見せ、「妖怪たちは(現代に)突然現れるけれど、違和感がないんですよね。ファンタジーなんだけれどファンタジーじゃなくて、本当にいるかも?って思えるというか。映像が繊細だからこそリアルに思えるのかもしれないですね」と素晴らしさを熱く語る。そんな妖怪たちの存在は、映画にクスッと笑えるコミカルさを与え、さらには、何故ももの前に妖怪たちが現れたのか?その理由にこそ作品のテーマが潜んでいる。見えないけれど繋がっている、“人と人との繋がり=絆”がしっかりと描かれているのだ。また、ももといく子を通して11歳の頃の自分自身、幼い頃の記憶もよみがえってきたと懐かしむ。彼女たちが11歳の頃に記憶をさかのぼってもらうと──「リレーの選手に選ばれるくらい運動は得意だったけれど、みんなの前ではなかなか発言できない消極的な女の子でした」というのは優香さん。「いく子さんを演じながら、自分がももの年齢の頃を思い出していたんですけど、小学校の頃のお母さんって、ものすごく“お母さん”だった気がするんですよね。年齢で言うと50~60歳ぐらいの印象?でも、実際はそんなにお母さんじゃないというか、ひとりの女性でもあったんだなって」。優香さんは現在31歳。39歳のいく子の年齢には少し遠いけれど、30代を迎えたいまだからこそ当時の母の気持ちに「近づけた気がする」と、しみじみとした表情を見せる。現在15歳の美山さんにとっての11歳という年齢は「役者さんとして頑張りたいという夢が出てきた時期」であり、その大きな決意、若くして自分の生きる道を決めたことに「すごいね、すごいね」と感心する優香さんの表情は、やはりいく子さんそのものだった。そして、こう続ける。「家族って、近すぎるがゆえに本当の気持ちを伝えられない、そういうこともありますよね。家族だから分かるでしょ?って、つい思ってしまう。思春期の頃は特にそうで、私にもそういう時期がありました。大人になってからも、仕事であったつらいこと大変なことを伝えられずにひとり我慢したこともありました。だから、ももの気持ちはよく分かります。30代を迎えたいまは、いく子さんの気持ちも分かる。そういう意味では、いろいろな目線で観ることのできる映画だなって思うんですよね。うん、気持ちって伝えないと分からないんですよね」。優香さんが深くうなずきながら最後に放った一言は、まさにこの映画のテーマそのもの。『ももへの手紙』はきっと大切な人に想いを伝えたくなる、当たり前だけれどとても大切なことに気づかせてくれる、誰にとっても宝物と言える1本になるだろう。(text:Rie Shintani)特集:『ももへの手紙』の世界へようこそ■関連作品:ももへの手紙 2012年4月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012『ももへの手紙』製作委員会■関連記事:錦戸亮、結婚を隠し通す自信は?先輩・城島からは「ジャニーさんには言っときや」【シネマモード】日本の「家族」を感じる映画vol.1『ももへの手紙』親子だから分かり合える感動とは?『ももへの手紙』親子試写会アンケート発表西田敏行、田中みな実アナからの妖怪扱いに苦笑い船越英一郎、出演作でない『ももへの手紙』をアピール!「出ていないのはおかしい!」
2012年04月17日TBS系の新ドラマで「関ジャニ∞」の錦戸亮が本人役を演じることで話題の「パパドル!」の記者発表が4月16日(月)、東京の品川プリンスホテル内のチャペルで開催。白タキシード&ウェディングドレスの新郎新婦姿の錦戸さんと優香さんを始め、川島海荷、今井悠貴、谷花音、えなりかずき、佐藤二朗、高畑淳子、城島茂、財前直見らが出席した。「関ジャニ∞」のアイドル・錦戸さんが3人の子持ちで年上のシングルマザー・遥(優香さん)とメンバーにさえも極秘で結婚!事務所から突き付けられた「3か月以内に離婚か引退を決めること。バレたら即引退」という厳しい条件の下でアイドルとして新米パパとして奮闘する姿を描く。錦戸さんは開口一番「錦戸亮役の錦戸亮です」とニッコリ。本人役でドラマ主演という初めての挑戦について「迷いもありますが、撮影は楽しく進んでいます」と語った。母親役を演じる高畑さんと一緒にヴァージンロードを歩いた優香さんは「緊張しています」と語るも、「こんな素敵なウェディングドレスを着られて幸せです」と嬉しそう。「素敵なお母様と楽しい子供たちに囲まれ、こんな素敵な人と結婚できるなんて」と笑みを浮かべた。もし極秘結婚したら隠し通す自信は?という記者からの質問に錦戸さんは「それはみなさんがスッパ抜くかどうかでしょ(笑)。ドラマの中の錦戸亮は頑張っているんで頑張れる僕でいたいです。でも結局はみなさん(マスコミ)次第で撮られるかどうかですね」と苦笑交じりに語った。一方の優香さんは「人はしゃべってしまうものなので無理だと思います」。優香さんの娘役を演じる川島さんも「すぐバレると思います。毎日ウキウキしてしまい『早く家に帰りたい』と思いそうで、周りはすぐ気づくと思います」と自信なさげ。高畑さんはそんな共演陣に「恋愛はウキウキじゃなくて、やつれていくもの。みなさん、これから分かりますよ」と人生経験の深さを感じさせる意味深なコメントで笑いを誘っていた。城島さんはドラマの中で錦戸さんの相談に乗る、かつての人気アイドルで事務所の元先輩を演じるが、役柄を踏まえつつ錦戸さんに「ジャニーさんには言っときや(笑)!」とニヤリ。「関ジャニ∞」のチーフマネージャー役の財前さんも「マネージャーにだけは先に報告した方がいいと思います」と釘を刺し、チャペル内は笑いに包まれた。会見後には、キャスト陣は個別の取材に応じた。錦戸さんは初共演となる優香さんについて「TVで見ていたまんまでよく笑うししっかりしてる。そりゃ錦戸亮も突っ走って結婚してしまうわ(笑)!」と大絶賛。また“アイドル”を演じることについて、少し考え込みながら「アイドルって何なのか?正直、分からない。第三者から見たら僕はアイドルだけど、自分でアイドルでいようと思ったことはない。だからといってなりたくないとも思わないし。アイドルって便利な言葉で、“何でも屋さん”ですもんね。いつか答えが出ればいいですね」と語った。ちなみに本ドラマでは、TBSの実際のバラエティや情報番組とのコラボレーションが実現。「ひみつの嵐ちゃん!」の「嵐」のメンバーや「A-Studio」の笑福亭鶴瓶も実名で出演している。撮影は第1話を撮り終えたところだというが、錦戸さんは「公共の電波でドッキリを仕掛けているよう」と表現。「僕がほかの番組に出ているとき『こいつ、裏で優香と結婚してる』って思えるようなドラマになればいいですね。楽しみ方を見つけたいです」と意気込みを語った。「パパドル!」は4月19日(木)より放送開始(21:00~21:54/初回は拡大スペシャル21:00~22:06)。■関連作品:ももへの手紙 2012年4月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012『ももへの手紙』製作委員会■関連記事:【シネマモード】日本の「家族」を感じる映画vol.1『ももへの手紙』親子だから分かり合える感動とは?『ももへの手紙』親子試写会アンケート発表西田敏行、田中みな実アナからの妖怪扱いに苦笑い船越英一郎、出演作でない『ももへの手紙』をアピール!「出ていないのはおかしい!」何がほかの妖怪と違う?愛嬌たっぷりの『ももへの手紙』妖怪たちの誕生ルーツ
2012年04月16日この春、家族について語る映画が、邦画の中で目立っています。もともと家族愛というのは、映画で描かれることの多い定番テーマのひとつですが、1年前の大震災を考えると、もしかすると家族の絆、愛の大切さを身に染みた人が多かったことを表しているのかもしれません。今回ご紹介する『ももへの手紙』は、愛する人との別れ、それにより生まれた後悔や痛み、そしてそれゆえに亡き家族への想いをさらに強めて生きていく少女の姿を描いた人間ドラマ。父の死をきっかけに、主人公と母親が移り住んだ美しい瀬戸内の汐島を舞台に、家族の繋がり、人々の想いを映し出したアニメーションの秀作です。大切な人との別れは、誰もがどうしても経験しなければならない試練のひとつ。心の準備期間を持てる場合もあれば、容赦なく突然訪れることもあります。主人公のももの場合、ちょっとした行き違いから腹を立て「もう、帰ってこなくてもいい!」と言ってしまった父親が、事故により本当に帰らぬ人になってしまいます。お別れとしては、あまりにも辛い現実ですが、わだかまりを抱えたままの少女はいったいどのようにその現実を受け止めていくのでしょうか。もはや、父が言いたかったことを知る手がかりは、「ももへ」とだけ記された書きかけの手紙だけ。いったい父親は何を書こうとしていたのか、それを期せずして教えてくれることになるのが、突然現れた妖怪たちで…という切なくもちょっと不思議なお話です。この作品を観ていると、人は多くの温かい想いに囲まれて生きているのだと気づかされます。悲しみをこらえて明るくふるまう母親、ももを気遣ってくれるけれど多くを語らない少年や、親切な島の人々、何のために現れたのかわからない妖怪、そして天国に行ってしまった父親――。それぞれ優しい想いを持っていますが、自分たちの気持ちを伝えるのが上手な人々ではなく、ももにはなかなか伝わりません。ももがそれに気づけるのはいつなのかとやきもきもするのですが、当人にしてみればなかなかそうもいかない…ということぐらい、私たちは百も承知。“近すぎて見えないもの”“当たり前すぎて感謝できないこと”が多いというのは経験で痛いほど知っていますからね。そんなことを考えながら本作を観ていたら、人の気持ちというものは、父が遺した白紙の手紙のようなものなのかもしれないなと思うようになりました。気持ちはあるのに、なかなか表現することができないのが人間です。でも、相手はどんな気持ちでいるのだろうと、感じ取る努力をすることで、見えやすくなる気持ちもあるのは確かです。人は、特に恥ずかしがり屋な日本人はそうやって、「愛している」「大切に思っている」と言葉で表現することを最小限に抑えつつも、大切な人たちと想いを交わしてきました。“言わなくても分かる”という非常に高度なコミュニケーションスキルを持っているのです。すべてをさらけ出さない日本の美学の一部なのでしょう。言葉で表現されないからといって、そこに気持ちがないとは言えません。言葉にしないから重みをもつ想いもあります。ただ、この高度なコミュニケーション術を成り立たせるためには、相手を慮り、相手の気持ちを汲み取ろうと努力をし、相手の存在に感謝することが互いに必要となってきます。日本では、昔からそれが当たり前に行われてきましたが、ここ最近、私たちはあまりにもダイレクトな表現ばかりに慣れ過ぎていて、私たちが持つ“慮る文化”をおろそかにしているのではないかというメッセージも、本作からは読み取れます。そう考えると、発達し過ぎた情報伝達ツールに翻弄されている私たちは、まさに主人公のももと重なるような気さえするのです。コミュニケーションとは、放っておいてもひとりでに上手くいくことではありません。それは、近い存在である家族ならなおのこと。そんなことに改めて気づかせてくれる本作を観た後は、いつもより、大切な人をもっと思いやりたくなっている、健気な自分を発見できるかもしれませんよ。最後に、ちょっと面白い話題をひとつ。本作の監督、沖浦氏の才能に太鼓判を押す巨匠・押井守監督が、ネット、SNSに右往左往する現代人の姿を通して、真のコミュニケーションを問う「コミュニケーションは、要らない」という本を幻冬舎新書から出しています。この映画とこの新書。なんだか繋がりが面白いと思いませんか。ご興味があれば、映画と一緒にこちらもぜひ。(text:June Makiguchi)特集「LOVE,HOME,CINEMA」■関連作品:ももへの手紙 2012年4月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012『ももへの手紙』製作委員会■関連記事:親子だから分かり合える感動とは?『ももへの手紙』親子試写会アンケート発表西田敏行、田中みな実アナからの妖怪扱いに苦笑い船越英一郎、出演作でない『ももへの手紙』をアピール!「出ていないのはおかしい!」何がほかの妖怪と違う?愛嬌たっぷりの『ももへの手紙』妖怪たちの誕生ルーツ笑顔こぼれる『ももへの手紙』サウンドトラック沖浦監督書き下ろしジャケット公開
2012年04月13日瀬戸内の小さな町を舞台に、ここへ母とふたり引っ越してきた小学6年生のヒロイン・ももの元に訪れる、不思議な存在との出会いを描いた、珠玉のアニメーション『ももへの手紙』が4月21日(土)より公開となる。最愛の父を亡くしたことをきっかけに、慣れない土地での生活を始めるももと母親・いく子のもどかしくも温かい親子の絆を通して、“大切な人”の存在を改めて感じさせる本作。シネマカフェでは公開に先駆けて、親子を集めての試写会を開催。読者の感想から見えてくる、親子だからこそ感じられる、分かり合えるものとは――?「ももへ」とだけ記された手紙を残し、天国へと旅立ってしまった父親への拭いきれない気持ちを胸に、汐島という小さな島に母とやって来たももの元にやってくる、不思議な存在。聞けば、彼らは“見守り組”と名乗る妖怪3人組であった。彼らがももの元へやって来た理由に、本作のメッセージが隠されている。本作を観終えた親子に作品への点数をつけてもらったところ、100点超えが続出、平均点数は93点という高評価の結果に。大人、子供関係なく、総じて印象に残ったのは「親子のドラマ」「人の温かさ」という声であった。「四国の美しい自然、風景、島の人々の温かさ、優しさが良く描かれていました。子供向きと言うより、大人の人に観てもらいたい」(50代・女性)、「人の繋がりが大事だなと改めて思わせてくれて温かくなりました」(50代・女性)という声もあれば、「ももにもお母さんにも素直に感情移入ができました」(40代・女性)と、親と子両方の視点で共感できたという意見も。東京から離れた島という舞台でありながら、そこで暮らすももと母・いく子の関係は決して大げさに描かれていないリアルさが高い共感へと繋がっているのだろう。実際に「母・いく子に共感できたか?」との質問には、ほぼ全員の親が「はい」と回答。「娘に涙を見せずに頑張ろうと無理するところ」(50代・女性)、「無理してでも子供を育ててしまうところ」(30代・女性)という親ならではのいく子の強さに頷く人もいれば、「母娘だから喋らなくても分かるかなとお互いが思ってしまうこともありますが、やはり言葉にしないと分からないこともあるところに、とても共感できました」(40代・女性)といった家族ならではの難しさ、さらに「前半で子供の話を聞いてないところ」(30代・女性)という、完璧ではいられない親のリアルな意見も…。ちなみに、本作に登場する“見守り組”の妖怪3人の人気投票を実施したところ、一番人気を得たのが、大きな体で強面だが心根は優しい、イワ。その見た目と性格のギャップはもとより、「ももに全てワケを話してしまうところ」など、最も人間らしいところが支持を集めた様子。この声を演じているのが、名優・西田敏行。どこか抜けているところも愛嬌があるが、味わい深い声で発せられる彼の言葉は心に響くものばかりである。「親子、家族での鑑賞をオススメしたい」との声も多かった本作。普段、当たり前のように接している家族の存在はもちろん、自分を見守ってくれている近くの存在に気づかせてくれる一本である。ぜひ、あなたも大切な誰かとこの温もりを分け合ってみては?『ももへの手紙』は4月21日(土)より全国にて公開。特集:『ももへの手紙』の世界へようこそ■関連作品:ももへの手紙 2012年4月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012『ももへの手紙』製作委員会■関連記事:西田敏行、田中みな実アナからの妖怪扱いに苦笑い船越英一郎、出演作でない『ももへの手紙』をアピール!「出ていないのはおかしい!」何がほかの妖怪と違う?愛嬌たっぷりの『ももへの手紙』妖怪たちの誕生ルーツ笑顔こぼれる『ももへの手紙』サウンドトラック沖浦監督書き下ろしジャケット公開不思議な妖怪と過ごすひと夏『ももへの手紙』試写会に100組200名様をご招待
2012年04月12日アニメーション映画『ももへの手紙』の完成披露試写会が4月10日(火)、都内で開催され、声優を務めた美山加恋、優香、西田敏行、沖浦啓之監督が上映前の舞台挨拶に登壇。本作が韓国、台湾、香港、そしてアメリカで公開されることが発表された。父を亡くした少女・ももが、母と引っ越した先の瀬戸内海の島で“見守り組”と名乗る不思議な妖怪たちに遭遇。彼らに振り回されながらも、父が遺した大切な思いに気づいていく姿を描く。自身が演じた少女・ももについて美山さんは「結構、自分と似ていたのでやりやすかったです。人見知りなところやお母さんとギクシャクしたときに素直になれないところ、余計なひと言を最後に言ってしまうところは同じです」とニッコリ。映画にちなんで、もしも大切な人に手紙を書くなら?という問いに「やっぱりお母さんですね。私は5歳から仕事をさせていただいてるんですが、いつもお母さんは現場について来てくれて、つらいときも一緒にいてくれました」と感謝の思いを語った。優香さんは、これまでに受け取った忘れられない手紙として父親からもらった手紙の思い出を披露。「17歳でこの世界に入り、家族と離れて寮に入ったんですが、そのときに初めて1度だけ父親から手紙をもらったんです。茶封筒に入ってて(笑)、心のこもった手紙でした」と懐かしそうに明かした。西田さんは、妖怪3人組のリーダー格・イワの声を務めたが「最近、人間の役をやってません…」とボヤく。司会を務めたTBSの田中みな実アナウンサーから役と自身の共通点を尋ねられたが、しばし思案し「…無理だよぉ」と困惑した表情を浮かべた。「よく見ると顔は似ているかな」と共通点をひねり出したが、これに田中アナが「そうなんですよね!」と即座に反応。西田さんは「間髪なかったね」と“妖怪”扱いに苦笑いを浮かべていた。この日は、主題歌を歌う原由子からビデオメッセージが寄せられ、杉並児童合唱団の21名の小学生たちが主題歌「ウルワシマホロバ~美しき場所~」の合唱を披露。「みなさんの笑顔に心洗われました」(優香さん)、「感動しました」(美山さん)とキャスト陣は口々にその美しい歌声を絶賛した。また、本作が韓国で夏に、さらに台湾、香港、そしてアメリカでも公開されることに沖浦監督は「韓国での公開は今日、(イベントの)台本を読んで初めて知りました。喜んでます。嬉しいです」と少し緊張気味の口調で喜びを明かした。アメリカでの公開時期や規模は未定だが、本作は「第15回ニューヨーク国際児童映画祭」で長編大賞にも輝いており、海外の観客にどのように受け止められるのか楽しみなところだ。『ももへの手紙』は4月21日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。特集:『ももへの手紙』の世界へようこそ■関連作品:ももへの手紙 2012年4月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012『ももへの手紙』製作委員会■関連記事:船越英一郎、出演作でない『ももへの手紙』をアピール!「出ていないのはおかしい!」何がほかの妖怪と違う?愛嬌たっぷりの『ももへの手紙』妖怪たちの誕生ルーツ笑顔こぼれる『ももへの手紙』サウンドトラック沖浦監督書き下ろしジャケット公開不思議な妖怪と過ごすひと夏『ももへの手紙』試写会に100組200名様をご招待一番大切にしたい、家族の愛の物語『ももへの手紙』親子限定試写会に25組50名様ご招待
2012年04月10日先日、第15回ニューヨーク国際児童映画祭で日本初のグランプリを受賞した感動アニメーション『ももへの手紙』。4月1日(日)、公開に先駆けて、主演の声優を務めた美山加恋と母親役の優香が所属する芸能プロダクション・ホリプロの社員家族を招いての特別試写会が開催され、美山さんに加え、ゲストとして彼女が「お父さん」と呼んで慕っている俳優の船越英一郎が出席した。瀬戸内の小さな島を舞台に、父を亡くし母と2人で慣れない新生活を始めた小学生のももに訪れる不思議な日々を描いた家族の愛の物語。本作を鑑賞した船越さんは、作品について「日本中の人たちに観てもらいたい作品。東日本大震災後、苦しいことや悲しいことが多く、たくさんの別れを経験された方々がいると思います。それでなくても、生きていくうえではつらい経験を乗り越えていかなければいけませんが、そんなときに観てもらえると、ちょっと背中を押してもらえるはずです」と大絶賛。「家族の絆」がテーマとなっている本作だが、自身も両親から受け継いだという「感謝すること」の大事さに触れ「両親からの言葉はいつになっても色褪せないもの。その思いはいまでも決して忘れないし、自分の息子や家族にも受け継いでいきたい」と熱く語った。過去に2時間ドラマのシリーズで親子を演じてから、娘のように可愛がっている美山さんの演技について聞かれると「美山さんは本当に素晴らしかった!彼女のことは小さいときから知っているので感慨深いです…」と話す船越さん。それを受けて美山さんも「船越さんは、本当のお父さん以上にお父さんみたい。いまでも時々『お父さん』って言ってしまうんです」と2人の長年の絆を明かした。終始、本作の魅力を熱く語る船越さんだが、実は本作には出演していない。報道陣にそのことを突っ込まれると「俺が出ていないのはおかしい!」と憤慨して笑いを誘う一幕も。でも最後は「ぜひ、家族のみんなで観に来ていただきたい!」と猛烈アピールした。『ももへの手紙』は4月7日(土)より広島・愛媛にて先行公開、4月21日(土)より全国にて公開。特集:『ももへの手紙』の世界へようこそ■関連作品:ももへの手紙 2012年4月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012『ももへの手紙』製作委員会■関連記事:何がほかの妖怪と違う?愛嬌たっぷりの『ももへの手紙』妖怪たちの誕生ルーツ笑顔こぼれる『ももへの手紙』サウンドトラック沖浦監督書き下ろしジャケット公開不思議な妖怪と過ごすひと夏『ももへの手紙』試写会に100組200名様をご招待一番大切にしたい、家族の愛の物語『ももへの手紙』親子限定試写会に25組50名様ご招待優香&美山加恋、『ももへの手紙』を引っさげ被災地にエール!
2012年04月02日2011年3月11日から、もうすぐ1年が経とうとしている。宮城県石巻市の北に位置する雄勝半島にある船越の女性達「船越レディース」と建築家の長坂常氏、パリのセレクトショップ「merci」が協力して生まれた「WA」から、「WA × merci A medal of solidarity」が3月11日発売される。「WA」は、(輪)円形、(輪)人とのつながり、(和)互いを大切にし、協力し合うこと、(和)日本とさまざまな想いが込められたアイテムだ。流されて壊れてしまった家の瓦に使われていた黒い石を再利用して作られた、希望のシンボル。この石は、600 年以上の間、硯の材料として雄勝の産業を支えてきた。この石とパリのセレクトショップ「merci」のジャン= リュック・コロナ氏の協力を得て、赤い糸を通したmerci の小さな金のメダルと和紙のこよりがついた丸く磨いた雄勝石をひとつにまとめ、おしゃれでかわいいアクセサリーが完成した。また、発売に合わせ、中目黒「HAPPA」でチャリティーバザーや子どもも参加できる「ヤギさんワークショップ×HAPPA船越応援」が開催される。東京のアートシーンを担う人々が一同に集まるイベントだ。日時:3月11日(日)13:00 - 19:00場所:HAPPA住所:目黒区上目黒2-30-6電話:03-5936-6773(スキーマ建築計画)主催:長坂常、竹形尚子■協力&出品予定柳原照弘(デザイナー)/E&Y/山田遊/中山ダイスケ(アーティスト)/木寺紀雄(写真家)/山田泰巨(編集者)/小町渉(アーティスト)/アラキミドリ(アーティスト)/柴田隆寛(編集者)/作原文子(スタイリスト)/小林幹也(デザイナー)/中村竜治(建築家)/野老朝雄(アーティスト)/寺田尚樹(建築家)/遠藤幹子(建築家)/ima/山嵜陽子/青山|目黒/サクモット/パピエラボ/猪飼尚司(編集者)/谷田宏江/尾原史和(デザイナー)/横川正紀/成瀬友梨(建築家)猪熊純(建築家)/高橋理子(アーティスト)/NEWPORT/なかむらしゅうへい(ペインター)/KAIT/山本祐布子(イラストレーター)/中山英之(建築家)/スキーマ建築計画/デイリープレス など当日参加:可■ヤギさんワークショップ×HAPPA船越応援建築家・遠藤幹子が行うアフリカの妊産婦・HIV支援『ヤギさんワークショップ』が、被災地の船越を支援するワークショップを開く。古新聞を使って可愛いヤギの人形を作り、その参加費は全額、スキーマ建築計画を通じて船越の方々を応援するために呼ばれる。関連グッズの販売もある。大人から子どもまでみんなで楽しめる内容だ。制作時間:約1時間参加費:¥700予約:会場にて受付。※未就学児の方は大人と一緒に参加下さい。古新聞を持参頂けると幸いです。
2012年03月09日映画『ライアーゲーム −再生(リボーン)−』が3月3日(土)に公開を迎え、主演の松田翔太を始め、多部未華子、芦田愛菜、船越英一郎、高橋ジョージ、濱田マリ、要潤、新井浩文、野波麻帆、池田鉄洋、鈴木浩介、松山博昭監督の総勢12人による舞台挨拶が行われた。「週刊ヤングジャンプ」(集英社刊)に連載中の甲斐谷忍による漫画を原作に、これまで2シーズンにわたって連続ドラマ化され、2010年には劇場版第1弾が公開された人気作品の最新劇場版。元天才詐欺師・秋山深一(松田さん)に苦汁をなめさせられた“ライアーゲーム事務局”が復讐を目論み“イス取りゲーム”を企画。秋山は映画オリジナルのヒロイン・篠宮優(多部さん)と共にゲーム攻略に挑む。松田さんは「これまで、天才・秋山が余裕のドヤ顔を見せてきましたが、今回はかなりギリギリでした。そのギリギリの感じを見せないで余裕を見せるように頑張りました」と撮影中の奮闘を述懐。最初のTVシリーズが放送されたのは2007年で松田さんは当時20歳。「それが深夜に放送されていたりすると恥ずかしいですが…」と苦笑しつつも「これからもまた、みなさんが驚くような作品を作っていきたい」とさらなる続編への意欲も明かした。愛菜ちゃんは今回、ゲームを取り仕切る最年少の事務局員で笑顔を全く見せないアリスを演じているが「クールな悪役ができて嬉しかったです!」とこの日は満面の笑みを浮かべて観客を魅了した。松田さんが演じた秋山を「かっこよくて頭の回転が速い!」とベタ褒め。さらに、劇中の秋山のモノマネまでノリノリで披露し会場をわかせた愛菜ちゃん。隣りで優しい笑みを浮かべて愛菜ちゃんを見守っていた松田さんもそのかわいさに「恋しちゃいますねぇ」とデレデレ。高橋さんは、なぜか父親のような表情で「ダメダメ!」と2人の“熱愛”を遮ろうとしていたが、自身も三船美佳との年の差婚夫婦とあって、26歳と7歳という松田さんと愛菜ちゃんの年齢を聞いて一転「全然オッケー!」と勝手にお墨付きを与え、会場の笑いを誘っていた。今回の劇場版で初めて“ライアーゲーム”に参戦した多部さんは「撮影は過酷で大変でした」と述懐。ちなみに、高橋さんの中学時代の初恋の相手が多部さんと似ているそうで「撮影の中盤、あまり話す機会がなかったんですが、急に高橋さんに『初恋の相手にそっくりなんだよね』と言われてどうしたらいいのか?ちょっと困りました」と苦笑交じりに明かした。『ライアーゲーム −再生−』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:ライアーゲーム -再生- 2012年3月3日より全国東宝系にて公開© 2012 フジテレビジョン/集英社/東宝/FNS27社■関連記事:芦田愛菜「いつもニコニコしてるから」濱田マリをウソつき呼ばわり!?
2012年03月05日大ヒットシリーズの劇場版第2弾『ライアーゲーム −再生−』の完成披露試写会が2月9日(木)、東京国際フォーラムで開催され、主演を務める松田翔太を始め、多部未華子、芦田愛菜、高橋ジョージ、濱田マリ、新井浩文、野波麻帆、池田鉄洋、小池栄子、鈴木浩介、船越英一郎、松山博昭監督が舞台挨拶に登壇した。原作は2005年に連載がスタートし、人間の深層心理をえぐる新ジャンルコミックとして人気を博した甲斐谷忍の「ライアーゲーム」(集英社刊)。2度のドラマ放送を経て、2010年に劇場公開された『ライアーゲームザ・ファイナルステージ』が興行収入23億円を超える大ヒットを記録した。本作は完結したかに思えた劇場版シリーズの第2弾。原作の中でも圧倒的な人気を誇る“イス取りゲーム”を新旧キャスト勢ぞろいで映画化し、賞金20億円をかけた壮絶な心理戦が繰り広げられる。松田さんは「思い入れも強い役柄なので、また『ライアーゲーム』に参加できるのは率直に嬉しい」。ドラマ放送が始まったのがちょうど20歳のとき。主人公・秋山役でブレイクのきっかけをつかんだだけに「当時は何か新しいことにチャレンジしたい時期だった。ここまで来るのはあっという間」とゲーム“再生”に思いもひとしおだ。一方の多部さんは初参戦で「ドラマ、映画と歴史があるシリーズなので、いろんな思いを背負って演じた」と少し緊張した表情だった。そして、本作には人気子役の愛菜ちゃんも初登場!なんとライアーゲームの最年少事務局員をクールに演じており、「いつもと違うから、やっぱり難しかった」。共演者のうちでは「濱田さんが一番ウソつきだと思う」と言い、「いつもニコニコしてるから。辛いときもずっと笑顔でいると思う」と理由を説明した。一方、ウソつき呼ばわりされた濱田さんは「そんなこと言われたら、営業妨害…。やっぱり天才ですね」とすっかり見透かされた様子。「愛菜ちゃん、大人には『ウソも方便』って大事よ」と7歳の女の子には早すぎる助言を与えた。「人間不信になりそう」(小池さん)、「ウソ、裏切り、作戦。これら全てがみなさんへの挑戦です。五感を研ぎ澄ませて、ぜひ参加してください」(船越さん)、「自分が出演したけど、最後までストーリーが理解できなかったので、映画館に観に行こうかな」(高橋さん)と“新顔”たちもライアーゲームの世界感にすっかり魅了されていた。『ライアーゲーム −再生−』は3月3日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ライアーゲーム -再生- 2012年3月3日より全国東宝系にて公開© フジテレビ集英社東宝
2012年02月09日先日開幕した第61回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で2月12日(現地時間)、日本から出品された『白夜行』の上映が行われ、主演の堀北真希と深川栄洋監督が舞台挨拶、ティーチインに出席。上演後、満員の観客からの絶賛の拍手に堀北さんが涙を流す場面も見られた。東野圭吾のベストセラーを原作に、ある殺人事件をきっかけに、哀しい“絆”で結ばれた男女が進む、暗い闇に覆われた人生と2人の足跡を追う老刑事の姿が描かれる。上映は夜の22:00からにもかかわらず、映画祭内で最大の劇場がほぼ満席。監督と堀北さんは会場に到着するとすぐに報道陣に囲まれ、ファンからはサイン攻めに。映画がラストに近づくとあちこちですすり泣く声が聞こえ、上映後は監督と堀北さんに向けて大きな拍手が沸き起こった。驚きつつも2人は席を立って歓声に応えていたが、堀北さんの目からは涙が!壇上に上がった堀北さんは英語で「ベルリンに来ることができて嬉しいです」と挨拶。さらに「参加してみて、いま初めて(国際映画祭に参加しているのだと)実感がわきました。上映して実際に来て下さったお客さんと一緒に、自分の(出演した映画の)エンドロールをベルリンで観て感動しました。隣に監督もいらっしゃいましたし、(共演の)高良(健吾)さんや船越(英一郎)さん、スタッフのみなさんと力を合わせて、こうして海を越えてベルリンまでやって来たということが、やっと実感できて涙が止まらなくなってしまいました」と語った。「海外から出演のオファーが来たら?」という質問には「もちろん受けたいです!ただ私は特に国内や海外という線は引いていません」と宣言。さらに「こうして日本ではない国でお客さんが自分の映画を観てくれるということに対して、自分のお芝居に対する思いも熱いものになっていくと思います」と映画祭に参加しての興奮を口にした。深川監督は、ドイツ語で「こんばんは。今日は来て下さってありがとう」と挨拶。作品については「日本のバブルは光の部分を象徴しているが、陰もある。陰では子供や弱いものが犠牲になる。『白夜行』では犠牲になった2人を描いた。その引き金は大人たち。これは日本だけではなくどこの国でも言えること。国際的な舞台でこのことを訴えることができて良かった。『白夜行』を選んでくれてありがとうございます」と物語が内包する深いテーマについて訴え、感謝を語った。『白夜行』は全国にて公開中。■関連作品:白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会■関連記事:堀北真希、ベルリン国際映画祭へ!持っていきたいのはカメラ堀北真希、高良健吾インタビュー『白夜行』の裏に隠された葛藤と本音遅刻常習犯リリー・フランキーがまんまと遅刻&エロトークで延長のご乱行!悪女演じた堀北真希、10番目の“悪事”告白!船越英一郎「罪が重すぎる」と追及堀北&高良版『白夜行』がベルリン国際映画祭正式出品決定!
2011年02月14日人気作家・東野圭吾の同名ベストセラー小説を原作に、堀北真希が初の悪女役に挑んだ話題作『白夜行』の初日舞台挨拶が1月29日(土)、東京・新宿ピカデリーで行われ、堀北さんをはじめ、共演の高良健吾、船越英一郎、深川栄洋監督が登壇。本作は第61回ベルリン国際映画祭パノラマ部門への正式出品が決まっておりこの日、堀北さんが現地入りすることが明らかに。「まだ実感は沸かなくて。でもベルリン映画祭の空気を感じてきたいですね。持っていくもの?カメラを持っていきたいです」とベルリン出陣を心待ちにしていた。「撮影したのは1年前。私にとっても長い旅で、(役柄に対して)確信や答えを見つけるのが難しい作品だったので、今日はやっと初日を迎えて本当に嬉しい」と堀北さん。「登場人物の負のエネルギーを通して、私たちなりのメッセージがたくさん詰まっている作品。誇りに思うし、満足しています」といまは難役をやり遂げた達成感に満ちた表情だった。一方、高良さんは「撮影中はいい気分じゃなかった」。深川監督が撮影中に6キロもやせたと明かし「僕らと同じくらい苦しみ、悩んでくれた。そんな素敵な監督が作った作品です。『楽しんでください』って言える作品ではないが、救いがない映画もあるべき」と淡々と、しかし強い思いをこめてアピールした。船越さんは「今回はエネルギッシュな刑事役は封印。(演技の)引き算をしながら、深川監督と二人三脚で役作りした。監督はまだ34歳(撮影当時33歳)。老成してます。老けてますよね(笑)」。スケジュールの都合で、ベルリン入りは叶わず「0泊3日でも行きたい」と無念そうだったが「これを機に世界のどこかの映画館で公開されたら。そう考えると興奮しますね」と満面の笑みで喜びをコメント。そして、深川監督は「ベルリンってアーティスティックで尖った映画が行くイメージ。だから今回、200スクリーン以上で公開される日本の商業映画が出品されるのは珍しいと思うし、(日本の)映画界にも意味があることだと思います」と感無量の面持ちだった。被疑者死亡によって、決定的な証拠がないままに、一応の解決を見た質屋殺人事件から十数年。成長した容疑者の娘・雪穂(堀北さん)と被害者の息子・亮司(高良さん)の周辺で続発する不可解な事件と、その裏に隠された壮絶な秘密が描かれる。堀北さんは2月12日(現地時間)の公式上映で、舞台挨拶を行う予定。類まれな美貌を武器に、己の欲望を貫く雪穂=堀北さんの悪女ぶりがベルリンでも旋風を巻き起こしそうだ。『白夜行』は全国にて公開中。■関連作品:白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会■関連記事:堀北真希、高良健吾インタビュー『白夜行』の裏に隠された葛藤と本音遅刻常習犯リリー・フランキーがまんまと遅刻&エロトークで延長のご乱行!悪女演じた堀北真希、10番目の“悪事”告白!船越英一郎「罪が重すぎる」と追及堀北&高良版『白夜行』がベルリン国際映画祭正式出品決定!堀北真希&高良健吾、観客だます“共犯者”に…『白夜行』新春ヒット祈願
2011年01月29日東野圭吾のベストセラー作「白夜行」はその複雑でドラマティックなストーリーが作り手を刺激し、すでに舞台や連続ドラマ、韓国で映画化されている。それを改めていま、日本で映画化するのは大きな賭けと言える。だが、深川栄洋監督、堀北真希、高良健吾という若い才能を得て、父親を殺された少年と母親が容疑者となった少女の壮絶な19年の物語は新たな姿を得た。つらすぎる過去を背負い、美しき悪女となる雪穂を演じた堀北真希、雪穂の影のように生きる亮司を演じた高良健吾に話を聞いた。「現場で常に“騙してる”ことが気持ち悪かった」原作には内面の描写はほとんどないが、どのように人物像を作り上げていったのだろう?原作は読まなかったという高良さんは「自分で作るというより、周りが作っていってくれるところがたくさんあったと思います」と言う。亮司という人物の捉え方も当初は監督と異なった。「淡々と罪を犯していく男だと思っていたけど、監督には『もっと人間的に悩んでいこう』と言われました」。堀北さんは雪穂について「原作から読み取るというより、周りの人の雪穂に対するリアクションや行動で雪穂という人物が成り立ってる印象がありました」と言う。高校生のときに原作と出会い、読み込んでいた彼女は「私の中でも雪穂のイメージはあって、それを忠実に再現したいと思いました」と言う。物語の構成上、実際に共演するシーンはほとんどなかった2人に互いの印象を尋ねると、堀北さんは「監督の演出で、亮司がつらいシーンのときは高良くん自身が本当につらい思いをしていたと聞いていたので、大丈夫かなって」と心配していたと明かす。「亮司と雪穂は元々同じような闇を抱えているので、私自身が現場でつらいと思うことは、たぶん高良くんもつらいんだろうなって。そこを励まし合えないのがつらかったです。でも、彼が本当に苦しんだことがスクリーンに映っていたし、お客さんにも伝わると思います」。高良さんは「短時間ではその人のことは分からないから」と言いつつ、女優・堀北真希については「もう徹底した雪穂というか。雪穂が真っすぐ前を見据えて歩いていくラストシーンは本当に悲しい。素晴らしいです」と絶賛。そのラストシーンについては「やってみないと分からないっていう結論になったんですよ、私と監督の中で」と堀北さんは語る。「スケジュールが最後の方の撮影だったので、それまで演じてきて自分の中に蓄積されたものと、その時の瞬発力と集中力でできたシーンです。いま同じことを、と言われても、どこから役に入っていいのか分からないような、すごく複雑なシーンです。あのときしかできなかったと思います」。高良さんは「現場で常に“騙してる”ことが気持ち悪かった」と話す。極論すれば、芝居とは人を騙すこととも言えるが、そこには違いがあるのだろうか。彼は、芝居について「騙してるとは思わないです」と言う。芝居で嘘はつきたくないとも。だが、今回亮司を演じるにあたっては、奇妙な感覚があった。「人を騙すとき、騙してる相手に核心を突かれて『いや違います』と答えたらばれると思うんです。そうではなくて、お客さんにも、亮司は本心で語ってるんだと思われるように騙さなきゃいけない。あるシーンでは『瞬きせずに、目を外さないで』と監督に言われました。僕が最初にやった芝居はきっと騙そうとした芝居なんです」と言う彼は「普段はフィクションの中でも嘘をつきたくないと思って演じてますけど、今回は自分さえも騙してる気がしました」とふり返る。「精神的につらかったけど、自分で望んだからこそ逆に気持ちいい」自分で直接手を汚さない雪穂、罪悪感と絶望の中で「雪穂に侵されて、後戻りできなくなってしまっている」と高良さんが評する亮司。全てを描き切らない演出のもと、それを表現するのは大変な苦労だったに違いない。だからこそ、堀北さんの「努力をしたということでもない感じです」という答えに驚いた。「精神的につらいこともあったけど、そこは自分が望んで飛び込んだわけだから、逆にすごく気持ちいいというか、楽しかったです」とまで言う。一方、高良さんは「『白夜行』の撮影が2週間空いた期間に『ボックス!』のキャンペーンで地方を回ったときは少ししんどかったです」と正直に明かす。「自分が役に入り込んでいるのって好きじゃないんです。しかし今回ばかりはその方が楽だったので、あえてそれを選びました」。実は堀北さんも『白夜行』の撮影時に『大奥』の撮影も重なっていた。それについて「本当は一個一個に集中できたら理想的ですよ。役の準備も心の準備もできて撮影に入って、撮影だけに集中できて、終わったらそれだけをケアしてっていうのが理想ですけど、現実的には難しい。お芝居をするときに役が重なってしまうのは大変ですが、どちらかで楽をするなんて自分の中で絶対許せない」と自分に厳しい言葉が。『大奥』では純情な娘役で、正反対の役柄だったのはむしろやりやすかった?と尋ねると、複雑な笑みを浮かべて「結構つらかった」とつぶやいた。「『白夜行』の現場に何日か通って、やっと何か見えてきた、何かつかめたかもと思ったときに、次の現場に行くとリセットされちゃうんですよ、気持ちが。それはつらいところではありました」と本音を語ってくれた。雪穂の無慈悲な悪女ぶりについて、高良さんは「悪女とかよく分からないですけど」と前置きし、「つかみどころのない人って、もっと知りたくなるし、近づきたくなる」と言う。「雪穂はそれを狙ってやっているのか、もともとそうなのか、分からないけど、男はきっとああいう女性には惹かれると思う。あまり血が通ってない感じがしますけど。幽霊っぽいというか」。演じた堀北さんは「女の人って、他人より勝っていたい気持ちがあるんじゃないかな。雪穂の場合それが非常に強かったと思います」と分析する。「誰よりも上に行くために、学生の時から上に上に、と登りだしたんだと思います。女の子から見ると雪穂のそういう心理は意外と理解できる。口に出したら自分も悪女と言われそうですけど、女性だったら、もしかしたら分かってくれるかな、と思っています」。「雪穂って魅力的じゃないですか」と語る高良さんに、いたずらっぽい調子で「騙されるタイプだね」と茶々を入れていた堀北さん。「そうかな……」と素直に考え込む高良さん。まるで、児童館で仲良く遊んでいた雪穂と亮司に訪れることのなかった、穏やかな未来の幻を見ているようだ。微笑ましいやりとりが切なく思える。それほどまでに2人は雪穂と亮司としてスクリーンに存在している。(photo:Toru Hiraiwa/text:Yuki Tominaga)■関連作品:白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会■関連記事:遅刻常習犯リリー・フランキーがまんまと遅刻&エロトークで延長のご乱行!悪女演じた堀北真希、10番目の“悪事”告白!船越英一郎「罪が重すぎる」と追及堀北&高良版『白夜行』がベルリン国際映画祭正式出品決定!堀北真希&高良健吾、観客だます“共犯者”に…『白夜行』新春ヒット祈願2011年ブレイク期待の俳優・女優No.1は高良健吾&桜庭ななみ!
2011年01月25日イラストレーターで作家のリリー・フランキーが1月24日(月)、東京・渋谷区の映画美学校で行われた、映画『白夜行』(深川栄洋監督)試写会後の「勝手に宣伝部(仮)」部長就任会見で、遅刻&延長の“ご乱行”に出た。会見は、リリーさんが独自に選出した映画を勝手に様々な形で宣伝していく「勝手に宣伝部(仮)」の発足を紹介する内容で、第1弾映画に本作を選出したもの。会見スタート時間は18時だったが、筋金入りの遅刻常習犯として知られるリリーさんは同25分過ぎに到着。登場するなりMCを務める同部秘書のセクシータレント、杉原杏璃をまじまじと見つめて「秘書って社長の足元にいつもいる人ですよね。僕、秘書を持つのが夢でね」と平然とエロトーク。会場の笑いを誘った。映画は東野圭吾の同名小説を原作に、迷宮入りした事件の容疑者の娘(堀北真希)と被害者の息子(高良健吾)のその後の人生と、事件を追う刑事の姿を描くサスペンス。会見に同席した同部係長のお笑い芸人、ウクレレえいじが披露した本作の登場人物のモノマネ芸がすべるたびに、リリーさんはなぜかテンションが上がり饒舌に。映画については「暗くて長く、商業主義でない」、「ドス暗い2時間半に気骨を感じます」と気に入った様子だった。イベント終了時刻の19時を過ぎ、杉原さんが遮ろうとしたが、リリーさんは「杉原さんは何カップ?」、「杉原さんはどういうタイプの男が好き?硬派?ああ、硬い人ね」と本題と全く関係ない話題に飛び火するなどして話し続け、帰る気配ゼロ。19時30分頃になり、宣伝会社の「お時間になりましたので!」という言葉で“強制終了”させられ、イベントを終えた。『白夜行』は1月29日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)なお、リリーさんは「勝手に宣伝部(仮)」部長としてすでに本作のCMをプロデュース!こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会■関連記事:悪女演じた堀北真希、10番目の“悪事”告白!船越英一郎「罪が重すぎる」と追及堀北&高良版『白夜行』がベルリン国際映画祭正式出品決定!堀北真希&高良健吾、観客だます“共犯者”に…『白夜行』新春ヒット祈願2011年ブレイク期待の俳優・女優No.1は高良健吾&桜庭ななみ!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第9回) 来年ブレイクしそうな俳優は?
2011年01月24日人気作家・東野圭吾の同名ベストセラー小説を原作に、類まれな美貌を持った悪女の欲望と愛憎を描く映画『白夜行』の完成披露プレミア試写会が1月19日(水)、東京・新宿ピカデリーで行われた。舞台挨拶には、初の悪女役で新境地を開いた堀北真希をはじめ、高良健吾、船越英一郎、今井悠貴(子役)、福本史織(子役)、深川栄洋監督が登壇。先日発表された第61回ベルリン国際映画祭パノラマ部門への正式出品に、堀北さんは「信じられない気持ちでいっぱい。多くの人に観てほしいと(公開を)心待ちにしていたところだったので、気持ちの整理がつけられないほど」と大喜びだった。被疑者死亡によって、決定的な証拠がないままに、一応の解決を見た質屋殺人事件から十数年。成長した容疑者の娘・雪穂(堀北さん)と被害者の息子・亮司(高良さん)の周辺で続発する不可解な事件と、その裏に隠された壮絶な秘密が描き出される。難役に堀北さんは「私自身、強い思い入れがある作品。どんな作品にしたいか、どんなメッセージを伝えたいかを考え続けた」。雪穂を演じる上で「答えがどこにあるのか葛藤した日々だった」と試行錯誤が続いたという。そんな堀北さんについて、「ミステリアスで謎の部分が多いですね。魅力的だし、とにかくプロな方だなと。僕よりもひとつ年下なのに」と高良さん。堀北さんも「ストイックで決して楽な道を選ばず、役にたどり着く方」と称えたが、「取材などで私のこと、『たくましい人』って言ってくださって。でももうちょっと繊細な部分も知ってほしいですね」と注文をつける場面も?また、刑事として事件の真相に迫る船越さんは「刑事役はたくさんやったが、今回はただただ愚直な役柄。深川監督からも『まだやり過ぎです!』ってささやかれて、どんどん(演技の)引き算された(笑)。現場では“ささやき演出”と呼んでいました」と、これまでにない刑事像に挑んだ感想を語った。その深川監督は、本作のオファーを受けたときから「これをうまく撮れれば、3大映画祭に参加できるんじゃないかと思っていた。現場のみんなには内緒でしたが(笑)。今回、ベルリン出品を聞いて2年越しで恋人にふり向いてもらった気分」と胸の高まりを抑えられない様子。「分かりやすい映画ではないと思うが、往年の日本映画、例えば市川崑監督の系譜を残したいという気持ちがあった。深い味わいを感じてもらえれば幸いです」とアピールした。舞台挨拶ではキャスト陣がこれまでに犯した“悪事”を告白。堀北さんは「1番の悪事はここでは言えないですね」と雪穂そのままの悪女ぶりを発揮。「10番目くらいなら(笑)。私、絵がすごく下手なんですけど、小学校のころは(絵がうまい)友だちに代わりに絵を描いてもらうこともあって。それが褒められてしまうこともあって…」と告白すると、船越さんは「10番目の悪事にしては、罪が重すぎる」と劇中の刑事ばりに“追求”していた。『白夜行』は2011年1月29日(土)より全国にて公開。■関連作品:白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会■関連記事:堀北&高良版『白夜行』がベルリン国際映画祭正式出品決定!堀北真希&高良健吾、観客だます“共犯者”に…『白夜行』新春ヒット祈願2011年ブレイク期待の俳優・女優No.1は高良健吾&桜庭ななみ!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第9回) 来年ブレイクしそうな俳優は?高良健吾、今度は鈴木杏とW主演!中上健次の最後の長編『軽蔑』が映画化
2011年01月19日開催中の第23回東京国際映画祭(TIFF)で映画『白夜行』(深川栄洋監督)が10月25日(月)、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズで特別招待作品として上映され、主演の堀北真希、共演の高良健吾、船越英一郎らが舞台挨拶に立った。人気作家・東野圭吾の同名ベストセラー小説を原作に、迷宮入りした質屋殺し事件の被害者の息子・亮司(高良さん)と容疑者の娘・雪穂(堀北さん)が辿る重苦しい人生を描くミステリー。美貌の裏に自分がのし上がるために周囲を不幸に陥れることに躊躇しない素顔を持つ悪女に初挑戦した堀北さんは「原作がとても好きで、読んでなんとなくイメージはありましたが、いざ台本をいただいたらどうやって雪穂に近づいたらいいかすごく悩みました。自分で悪いことをするシーンのない悪い人で、一見、好感が持てるところもある。悩みました。でも挑戦だと思って頑張りました」。雪穂に献身的な愛を捧げる役どころを演じた高良さんも「人を騙し自分も騙すし…。親切な芝居じゃなくて、お客さんも騙しにかかっている。監督はとてもドS。キツかった。クランクアップが嬉しかったけど、こんだけきつかった現場だったから、次も乗り越えられると思った」とそれぞれ役作りの苦労をふり返った。一方、2人を追う刑事役の船越さんは「キャリアの半分以上、犯人を追いかける役どころでサスペンスに人生を賭けています。いつも役を生きることともうひとつ、観る人に分かりやすく楽しんでもらうことを心がけています。平たく言えば説明過剰な嘘臭い俳優です」とサスペンスに取り組むポリシーを吐露。「今回もそう思い、撮影初日に監督に伝えて『分かりました』とおっしゃっていただきましたが、(そういう部分は)ほとんど取り除かれてしまいました」と会場の笑いを誘った。『白夜行』は2011年1月29日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)特集「東京国際映画祭のススメ2010」■関連作品:第23回東京国際映画祭 [映画祭] 2010年10月23日から10月31日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2010 TIFF白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会■関連記事:【TIFFレポート】創設者自ら試写会主催し鑑賞『ソーシャル・ネットワーク』会見【TIFFレポート】大政絢&染谷将太が許せる「素敵な嘘」は…?【TIFFレポート】C・ドヌーヴ舞台挨拶登壇も撮影切り上げ退場「たくさん撮ったわ」【TIFFレポート】ポール・ポッツ日本初野外ライブで美声とジョーク!ディズニーの本格3D映画『トロン:レガシー』山田優に続編オファー?
2010年10月25日映画『ウルルの森の物語』が12月19日(土)、初日を迎え、東京・有楽座で船越英一郎、深田恭子らがウルル役のウルフドッグと共に舞台挨拶を行った。同作は、幼い兄妹がオオカミの赤ちゃん・ウルルとの交流を通し成長する姿を追ったファミリードラマ。ウルルは撮影時、生後40日の子犬だったがいまは生後7か月、この日は大きく成長してキャスト陣と再会。獣医役の船越さんは「巨大化した」と驚きながらも「頭のいい子で誰とでも仲良くなる」と褒め、あいさつ中、じっとしていられず首にぶら下がっていたベルの飾りをガリガリ噛むなど落ち着かないウルルを必死に(?)なだめた。カメラマン役で動物と初共演した深田さんは「動物との撮影は大変というイメージがありましたが、この子(ウルル)はすごくいい子だったので、動物との共演っていいな〜と思いました」と楽しげにふり返り、大きなウルルに怖がることなく背中を撫でた。対照的に、兄・工藤昴役の子役、桑代貴明は「ウルルは最初、カバンに入るくらい小さかったのにいまは頭しか入らない。暇があれば遊んでいたけど、いまは噛み殺されそう」。妹・しずく役の子役、北村沙羅も「ウルルはいたずら好きで洋服をよく引っ張られました。髪を引っ張られた時が一番痛かった…」と揃って怯え気味。牧場の跡取り息子を演じたお笑いコンビ、よゐこの濱口優はガリガリと音を立てるウルルを「野性に帰りつつありますね」と実況解説。長沼誠監督も「本当に賢かったけど、朝が弱いところは人と同じ」と評し、こちらは揃って観客を笑わせた。『ウルルの森の物語』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ウルルの森の物語 2009年12月19日より全国東宝系にて公開© 2009 「ウルルの森の物語」製作委員会■関連記事:この冬、1つの奇跡に涙する『ウルルの森の物語』試写会に15組30名様ご招待
2009年12月19日