「ナッツは栄養豊富で、美肌効果や記憶力改善など、さまざまな健康効果があることが広く知られるようになってきました」そう話すのは、工藤内科院長で、東洋医学・漢方医でもある工藤孝文先生だ。工藤先生がとりわけ注目するナッツはクルミ。「毎日1つかみのクルミを摂取することが、認知機能の向上につながると研究でわかっており、認知症予防が期待できます。とくに最近は、1年以上続くコロナ禍において、物忘れに悩む人が増えています。自粛生活の中でのコミュニケーションの減少、不安や緊張によるストレスの増大で脳に負担がかかっていることなどが原因です。物忘れが多くなったと感じている人は、クルミを食べる習慣をつけてみては」そんなアンチエイジング改善が期待できるナッツの効果を紹介!■カシューナッツ「貧血に効果的な鉄分と銅が豊富。牛乳に含まれる成分が鉄分の吸収を高めてくれるので、一緒に取るのがおすすめです」(工藤先生・以下同)また、自律神経を整える働きのあるパントテン酸や、抗炎症効果、免疫機能を高める効果が期待できる亜鉛も多く含まれる。■クルミナッツの中でもっとも多いポリフェノール量を誇り、抗酸化作用は抜群。認知症予防効果も。「血圧や中性脂肪値を下げる効果のあるαリノレン酸が豊富で、血管を若く保ってくれます。血管の老化は全身の健康に影響するため、人生100年時代には血管力が重要です」■ピーナツ抗酸化作用のあるビタミンE、血管の健康に重要なαリノレン酸、記憶力や認知機能アップに効果のあるレシチンなどが含まれる。「渋皮にはレスベラトロールというポリフェノールが含まれており、アンチエイジング効果が期待できるので、渋皮ごと食べましょう」■松の実亜鉛の量はナッツ類の中でも、トップクラス。アレルギーや炎症を抑制する働きのあるピノレン酸が含まれるのも特徴。「骨の健康を保つのに必要な栄養素であるビタミンK、マグネシウムが多く含まれるので、積極的に取れば骨粗しょう症対策にもなります」■アーモンド「抗酸化作用のあるビタミンEが多く、アンチエイジングに力を入れている人にぴったりです。不溶性食物繊維を多く含むため腸内環境の改善効果があり、便秘解消も期待できます。ほかにも、自律神経を整えたり、血糖値を下げる作用もあります」■ピスタチオナッツ目の調子を整えてくれるルテイン、ゼアキサンチン、視覚機能に関与するビタミンAと、目をサポートする成分3つがそろうナッツ。目の疲れを感じたときに取り入れて。「体内の水分の排出をサポートするカリウムを多く含むので、むくみ対策としても有効です」■マカダミアナッツ「肌のハリとツヤを出すパルミトレイン酸が含まれる美肌に効くナッツ。腸の蠕動を促すオレイン酸も含まれるので、便秘解消により腸内環境が改善され、さらに美肌効果を高めてくれるでしょう」エネルギー代謝を上げるマグネシウムが豊富で、ダイエットにも◎。「ただし、ナッツは、体調によりアレルギーを起こすこともあるので注意を。花粉症の人はヘーゼルナッツでアレルギーを起こすことがあります」「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月26日クルミには認知症予防など、ナッツにはさまざまな健康効果があるのがわかっているが、身近なところではシソ、ショウガ、シナモンなど、漢方の材料ともなる生薬と組み合わせて、さらに長命パワーがアップするーー!「ナッツは栄養豊富で、美肌効果や記憶力改善など、さまざまな健康効果があることが広く知られるようになってきました。おやつやおつまみとして食べるだけでなく、料理に取り入れている方も多いと思いますが、ぜひ試してほしいのが、漢方で知られる『生薬』との組み合わせ。一緒に食べることで、お悩みの不調がより効果的に改善しますよ」こう話すのは、工藤内科院長で、東洋医学・漢方医でもある工藤孝文先生だ。ナッツとの組み合わせとして工藤先生が提案する「生薬」とは、漢方薬の原料にもなる植物や動物、あるいはその一部を用いた天然由来の薬のこと。身近なものでは、シソ、ショウガ、シナモンなどが知られている。「東洋医学では、体の中で『気』『血』『水』の3つの要素がバランスよく循環していることが心身の健康を保つうえで重要だと考えます。このうちどれかが不足したり、滞ったりすると不調を起こすのです。生薬には、その不足や滞りを改善する働きがあり、根本から体質を変えて自然治癒力を高める効果が期待できます」3要素の「気」は、活力や活動のベースとなるエネルギーのことで、流れが滞ると気の巡りが調節できず、自律神経のバランスを崩しやすくなる。「血」はその名のとおり血液のこと。不足すると貧血や精神失調を引き起こす。そして「水」は、汗やリンパ液など血液以外の体液。不足したり、流れが悪くなると肌荒れやむくみの原因となる。そこで今回、工藤先生がおすすめの「ナッツ+生薬」の最強コンビレシピを紹介。■カシューナッツご飯(カシューナッツ+ショウガ)〈材料〉5〜6人分・カシューナッツ(食塩無添加)…50g・米…3合・にんじん…60g・ショウガ(みじん切り)…山盛り大さじ1・A(だし汁…500ml、しょうゆ…大さじ2、酒…大さじ1、塩…少々)〈作り方〉(1)米は洗ってから30分以上水につけておき、水気をよくきる。(2)カシューナッツ、にんじんは食べやすく刻む。(3)炊飯器に(1)とAを入れてざっとかき混ぜ、カシューナッツ、にんじん、ショウガをのせて普通に炊飯する。炊き上がったら底からさっくりかき混ぜる。カシューナッツは貧血に効果的な鉄分と銅が豊富。また、自律神経を整える働きのあるパントテン酸や、抗炎症効果、免疫機能を高める効果が期待できる亜鉛も多く含まれる。ショウガは3要素の「気」と「水」に有効。■シソのジェノベーゼソース風パスタ(クルミ+カシューナッツ+松の実+シソ)〈材料〉2人分・シソ…30枚・にんにく…1かけ・クルミ…10g・カシューナッツ…10g・松の実…5g・粉チーズ…大さじ2・塩…小さじ1/2・こしょう…適量・オリーブオイル…100ml・好みのパスタ…200g・クルミ(仕上げ用)…2〜3個〈作り方〉(1)クルミ、カシューナッツ、松の実はフライパンで焦がさないように軽く煎る。(2)シソはちぎり、にんにくはみじん切りにし、パスタと仕上げ用のクルミ以外の材料をすべて合わせてなめらかになるまでミキサーにかける。(3)ゆでたパスタに(2)を混ぜて皿に盛り、仕上げ用のクルミを刻んでのせる。クルミは、ナッツの中でもっとも多いポリフェノール量を誇り、抗酸化作用は抜群。認知症予防効果も。また、血圧や中性脂肪値を下げる効果のあるαリノレン酸が豊富で、血管を若く保ってくれる。松の実は、亜鉛の量はナッツ類の中でも、トップクラス。アレルギーや炎症を抑制する働きのあるピノレン酸が含まれるのも特徴。骨の健康を保つのに必要な栄養素であるビタミンK、マグネシウムが多く含まれるので、積極的に取れば骨粗しょう症対策にも。シソは3要素の「気」に有効。■豚ロース肉のピーナツソース炒め(ピーナツ+ショウガ)〈材料〉2〜3人分・豚ロース肉…300g・A(にんにく・しょうが…各1/2かけ、クミン・ターメリック…各小さじ1/2、塩・砂糖…各小さじ1、レモン果汁…小さじ2)・エリンギ…大1本・ピーマン…2個・パプリカ(赤)…1/2個・ピーナツ…大さじ1・ピーナツバター…大さじ1・オイスターソース…小さじ1・レモン果汁…小さじ1・にんにく、ショウガ(すりおろし)…各1/4かけ・水…小さじ1・カイエンペッパー…小さじ1(※辛いものが苦手な人はカイエンペッパーなしでもOK)〈作り方〉(1)豚ロース肉を一口大に切りボウルに入れ、Aを加えてよくもみ、10分ほどおく。ピーマン、パプリカ、エリンギは一口大に切る。(2)ピーナツは粗く刻んで、ピーナツソースの材料はすべて混ぜる。(3)サラダ油を引いたフライパンに豚ロース肉を焼き、全体に火が通ったらピーマン、パプリカ、エリンギを加えて炒める。(4)(2)を加えてさっと全体にからめるように炒め、皿に盛る。ナッツと生薬の最強コンビで、人生100年時代を乗り切ろう!「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月26日犬を飼うと『狂犬病予防法』に基づいて、居住している市区町村に飼い犬の登録をした上で、毎年1回、狂犬病の予防注射の接種をしなければなりません。漫画家の石原 雄(@K5dbZRmjNe77i5r)さんと暮らしている、柴犬のハルさんも狂犬病の予防注射を行いました。その一連の流れを漫画にし、反響が上がっています。まずは車に乗って移動をするハルさん。まだ予防接種をするとは知らず、ご機嫌なのですが…。ウチの犬の狂犬病予防接種の一連の流れ pic.twitter.com/8jEq0chYlB — 石原 雄 (@K5dbZRmjNe77i5r) March 20, 2021 予防接種の会場に着いて、注射に気付くハルさん。診察の待ち時間は震えが止まりません。検温をされると叫んでしまうハルさんでしたが、注射になると虚無感に襲われたのか、ノーリアクション!帰りはどこか怒っている様子だったとか。投稿には、犬を飼っている人たちから共感の声が寄せられていました。・うちの犬は「帰りたい」と、動物病院のドアを必死に開けようとしていた。・共感しかない!うちの犬もハイパーバイブレーションタイムになります。・床がツルツルなのは、逃げないようにするためなのか…?「痛い注射をするのはちょっとかわいそう…」と思ってしまうかもしれませんが、狂犬病を予防する大事な注射です。注射をした後は、犬と飼い主の心の距離が少し離れてしまうこともありますが、健康のため、ずっと一緒にいるためにも我慢をしてもらいたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月21日健常と認知症の間の状態であり、“認知症グレーゾーン”ともいわれる「軽度認知障害(MCI)」。その初期のサインを見逃さなければ、“回復”も見込めるという。「もしかして認知症?」と不安になったあなた。チェックテストで診断し、現状を知ることから始めよう――。50歳を過ぎたあたりから、「会話中に人や物の名前がスッと出てこない」という人は多いのではないだろうか。「『ど忘れ』は50代、60代になりますと、誰でも起こってくるものです。頭のなかに記憶は残っているのに、どうしても名前がうまく思い出せず、もどかしいといった感じです。ところが、人や物の名前だけでなく、時系列を間違えて混乱する場面が増えてきたら注意が必要です」そう語るのは、『認知症グレーゾーン』(青春新書)の著者で、「メモリークリニックお茶の水」の朝田隆院長。認知症の患者数は年々増加傾向にあり、2040年には高齢者の4人に1人が、認知症を発症するとも予測されている。また、“巣ごもり”が長引くと認知機能が低下するといったデータも出てきている。「ど忘れ」は認知症の前段階、MCIの初期症状のシグナルかもしれないので、「年のせい」と、そのままにしておくのは危険という。「MCIを“認知症グレーゾーン”と呼んでいます。MCIが始まってから本格的な認知症に移行するまで平均7年。進行には個人差がありますが、始まって1年後には12%、4年後には半数が認知症を発症するともいわれています。認知症はある日突然発症するのではなく、約20年前から脳の変性が始まっています。いったん認知症になると回復するのは困難ですが、認知症グレーゾーンの段階で適切に対応すれば、4人に1人は元の状態に回復します。大切なのは認知症グレーゾーンのシグナルに気づくこと。生活のさまざまな場面で出てくるので見逃さないようにしましょう」(朝田先生・以下同)認知症では、脳の側頭葉で記憶をつかさどる“海馬”と呼ばれる部分が萎縮するが、海馬の萎縮が始まる前に前頭葉の機能が低下するケースがあるという。前頭葉は“脳の司令部”であり、やる気を生み出す中枢で、感情をコントロールする役割もある。イライラして怒りっぽくなる、パニックになって右往左往して自力で冷静さを取り戻すことが難しい、といったことがあると、それも認知症グレーゾーンのシグナルになる。また、女性の場合は、身だしなみに変化が出たら要注意!「毎日、丁寧にお化粧をしていた人が『マスクで顔が隠れるからいいや』と言ってだんだん雑になり手を抜くようになることもあります。『面倒だ』と言って先延ばしした出来事を忘れる。また、『物を取られたらどうしよう』と猜疑心が強くなり、財布や鍵などの置き場所を変えるケースが出てきます。ところが翌日、そのしまった場所を忘れてしまって、家中探し回る、といった出来事も、グレーゾーンのシグナルです」行動の変化にいち早く気がついて、認知症グレーゾーンの初期のうちに対策を立てれば、海馬の萎縮を事前に防いで、元に戻る可能性が高まるという。「認知症になったとしてもいつまでも自分らしく生活することはできますし、グレーゾーンの時期に一念発起すれば元に戻ることができます。大事なのは『新しいことにチャレンジする好奇心を持つこと』と『運動習慣』の2つ。できれば、40~50代の健康なうちから習慣づけておくといいでしょう」「女性自身」2021年3月16日号 掲載
2021年03月08日2月18日全国銀行協会(以下、全銀協)は、認知症になった方の預金を、子どもなど親族が引き出す際の指針を発表した。その指針について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。■お金の管理について親とよく話し合っておくことも大切これまで、預金者が認知症になったら、その方の預金は凍結され、子どもといえども出金などはできませんでした。ただ暗証番号さえ知っていれば、本人のキャッシュカードを使っての取引はできますから、日常的には困らないという方も多かったと思います。とはいえ、たとえばキャッシュカードの紛失・磁気不良などの再発行が必要なときや、介護施設の入所金など高額を窓口で出金するときなどは、「成年後見制度」を利用しないと対応できないと一蹴する銀行もありました。成年後見制度とは、認知症など判断能力が十分でない人が不利益を被らないように「後見人」と呼ばれる援助者を決める制度で、家庭裁判所での手続きが必要です。親族が後見人になることもできますが、裁判所の判断で弁護士などが後見人に就く場合もあり、そうなるとおよそ月2万円の費用がかかります。そうした事情も反映してか、成年後見制度の利用は約22万件にとどまります(’18年末・厚生労働省)。また、後見人を申請しても、決定までに3~4カ月かかることが多く、その間は銀行取引ができないという問題もありました。そこで、全銀協が発表した指針には、預金者本人の意思を確認できないときは成年後見制度の利用が原則としながらも、次の3つが確認できれば出金等に応じるとしました。(1)預金者本人との面談や診断書などで、認知能力がないことを確認。(2)本人の医療費など、本人のために使うことが明らかな場合に限る。(3)やむをえないときは投資信託等の売却にも応じるが、より慎重に。独自の対応を貫く銀行もあるかもしれませんが、今後は全銀協の指針に従う銀行が多いと思います。’25年になると高齢者の5人に1人、約700万人超が認知症になるとの推測もあります(’19年・厚生労働省)。認知症はだれもが人ごとではないので、全銀協の指針は助かる方が多いでしょう。ですが、認知症になる前に、打てる手は打っておきたいものです。たとえば、判断能力に問題のない方なら、入院など本人が動けなくなる事態に備えて、多くの銀行が「代理人キャッシュカード」を発行しています。預金者本人が手続きすれば、親族は代理人専用のカードが持てますので、後ろめたさもなく安心して使えます。また、「代理人指名」を行えば、代理人が窓口で入出金ができる銀行もあります。条件などは銀行によって違いますので、ご確認を。介護には約500万円かかるといわれます(’18年・生命保険文化センター)。お金のありかや、いざというときだれが管理するかなどを、親が元気なうちに話し合っておくことも大切です。「女性自身」2021年3月16日号 掲載
2021年03月05日春が近づくに連れ、花粉症の方にとっては憂鬱な時期がやってきます。“花粉症に良い食べ物”と言えばヨーグルトやお茶、健康食品などを思い浮かべる方もいるかもしれません。それらは花粉症対策に本当に効果的なのでしょうか?花粉症の基本的な知識と、花粉症対策について、あすけん栄養士が解説します。花粉症とは花粉症の症状花粉症の主な症状はくしゃみや鼻水、涙ですが、これは体内に入った花粉をカラダの外に出そうとするアレルギー反応です。本来は大切なはずの免疫反応ですが、免疫反応が過剰になると不快な症状が強く出てしまい、生活の質を落としてしまう一因となってしまいます。花粉の飛散時期花粉症の原因の代表的なものはスギ花粉で、春先の時期に多く飛散します。花粉症患者の約70%はスギ花粉が原因と言われています。また、花粉は1年を通して様々な植物から飛散するため、1年中起こる可能性があります。花粉症の治療治療法は、症状を軽減する対症療法と、根本的に治す根治療法の2つがあります。・対処療法…内服薬・点眼、点鼻薬・鼻粘膜への手術療法など・根治療法…カラダを花粉に慣らして免疫を獲得する減感作療法などいずれの場合も医療機関を受診し、医師の診察を受けたうえで適切な治療を受けましょう。食品と花粉症の関係食べ物で花粉症は治る?“花粉症に良い”という食べ物の情報は、よくテレビやインターネットなどで取り上げられ、お茶・ヨーグルト・納豆・健康食品・サプリメントなどが紹介されています。一部には「花粉症の症状を軽減した」などと研究されているものもありますが、残念ながら特定の食品を毎日食べるだけで、花粉症が治るというものは今のところはありません。例えばヨーグルトは、食べることで腸内環境が整い、花粉症の症状の緩和に役立つなどと言われていますが、一般医療機関を受診しているアレルギー性鼻炎患者の調査では、ヨーグルトや乳酸菌が効果ありと判断されている方は30%以下という結果であったようです。もちろん、ヨーグルトにはカルシウムが豊富に含まれ、さらにお腹の調子を整えてくれるのに役立ってくれますので、花粉症対策のためだけではなく、普段の生活で取り入れて欲しい食べ物です。効果を求めてひとつの食品にこだわって食べ続けるのではなく、さまざまな食品も取り入れつつ、バランスの良い食事を心掛けましょう。テレビやインターネットなどでたくさんの情報があふれており、つらい症状に悩まされている方は試してみようという気持ちになるかもしれませんが、症状が強くなってしまう前にまずは医療機関を受診することが奨められます。また、食べ物以外にもマスクや眼鏡をつけたり、体調を整えたりすることでもセルフケアができます。少しでも快適な毎日を過ごせるよう、正しい対策を行いましょう。【参考・参照】「健康食品」の安全性・有効性情報花粉症対策について<>(最終閲覧日:2020/01/26)厚生労働省花粉症特集<>(最終閲覧日:2020/01/26)厚生労働省花粉症の民間医療について<>(最終閲覧日:2020/01/26) 【執筆者】廣田真由/管理栄養士これまでに500件以上の指導経験があり、ダイエットや生活習慣病対策はもちろん、妊婦から高齢者まで幅広い指導を経験。栄養指導、レシピ制作、栄養教室や料理教室開催などのスキルと知識を生かし、あすけんではコラム執筆やオンラインカウンセリングを担当。
2021年02月14日さまざまな病気やケガなどで治療をする患者を、サポートする看護師という職業。心身の不調で不安な日々を送る患者にとって、看護師の存在は頼りになる大きな存在でしょう。看護師をしている、ぱれちに(paretiny)さんは、ある看護師が看護学生だった時の忘れられない出来事を投稿。内容が反響を呼んでいます。『反応がなくても…』実習で、認知症患者の看護を担当することになった、看護学生の女性。その患者は声かけに対しても無反応でしたが、女性は毎日話しかけるようにしていたそうです。実習の最終日、女性がお別れの挨拶をすると、なんと患者の目から大粒の涙があふれたといいます。反応がなくても、いつも優しく寄り添い、話しかけてくれた人のことをちゃんと分かっていたのでしょう。読者からは感動の声が相次ぎました。・同じような経験があります。思い出して涙があふれました。・いい話。反応がなくても自分が誰だか分からなくても、ちゃんと感情はあるんだよね。・私も実習は、人として大切なことを患者さんから学んだ素敵な時間でした。初心を忘れるべからずですね。さまざまな患者との触れ合いの中で、看護師もまた、かけがえのない経験をもらっているのかもしれません。看護師の忘れられない出来事に、多くの人が心を打たれました。[文・構成/grape編集部]
2021年02月09日■ 前回 のあらすじついに調停離婚を決意したさつ丸。無事に進めることができれば、キュラ子の嘘もすべて封印することができるようになります。なんと、子どもの予防接種も放置していたキュラ子。さつ丸が帰宅する前にすべて隠してしまうので、気づきたくても気づけず…、全額実費は痛い出費となりました。しかし、これだけでは終わらず、キュラ子は他にも隠していることがあったのです。次回へ続くコミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 離婚まで100日のプリン この連載の全話を見る >> 教えて!弁護士さん この連載の全話を見る >> 夫婦の危機 この連載の全話を見る >>
2021年02月08日「腰痛」が起こるメカニズムまずは腰痛がどのようにして起こるのか、そのメカニズムについてお伝えしておきましょう。人間の背骨は本来、横から見ると緩やかなS字状の弯曲を描いています。緩やかなS字状の弯曲を描くことで、背骨にかかる荷重や衝撃を分散させることが可能となるのです。しかし、背中を丸めた悪い姿勢をとり続けたり、ヒールの高い靴を履き続けたり、いつも同じ方の肩にバッグをかけていたりなどが原因で、この緩やかなS字状の弯曲に歪みが生じてしまいます。特に腰の部分は重い上半身を支えることになるので、大きな負担がかかってしまいます。その負担が蓄積した結果、腰痛が生じると言われています。出典:byBirth「腰への負担が強くなった状態」とは…「腰に負担がかかった状態」について、具体的にお伝えしていきましょう。先程、「人間の背骨は本来、横から見ると緩やかなS字状の弯曲を描いている」とお伝えしました。具体的には、頚椎が前弯して胸椎が後弯、そして腰椎が前弯した状態です。このS字状の弯曲が崩れてしまうと、腰椎の前弯が過剰になるか弱くなった状態になります。腰椎の前弯が過剰になると、それに伴い骨盤の前傾も強くなります。いわゆる「反り腰」と言われる状態になります。すると、腰椎後部にストレスが加わりやすくなります。逆に腰椎の前弯が弱くなると、骨盤は後傾した状態になります。そうすると腰椎の前方部への負担が増してしまいます。背骨の緩やかなS字状の弯曲を保つには、それを支える筋肉を強化することが必要となります。出典:byBirth「クランチ」や「バックエクステンション」などが腰痛予防エクササイズに適さない理由それでは「背骨を支える筋肉」とは、どの筋肉のことを言うのでしょうか。結論から言うと、「体幹の筋肉」になります。体幹の筋肉には、表層部にあるアウターマッスルと、深層部にあるインナーマッスルの2つのグループに分けられます。「腹直筋」や「外腹斜筋」、「脊柱起立筋」などは前者にあたり、体幹及び骨盤の動きに関与します。一方、後者には「腹横筋」、「内腹斜筋」、そして「多裂筋」といった筋肉が存在し、体幹及び骨盤の安定性に関与します。「腰痛予防」という状況で求められるのは、体幹の安定性です。したがって体幹の安定性を高めるために、腹横筋や内腹斜筋、多裂筋といった筋肉を強化するエクササイズを行っていきます。このようなことから、「クランチ」や「シットアップ」、「バックエクステンション」などといったエクササイズは、体幹及び骨盤の動きに関与するアウターマッスルを強化するエクササイズとなるため、腰痛予防には適さないと言えるのです。出典:byBirth体幹の安定性を高め、腰痛予防に有効なエクササイズお待たせしました!体幹の安定性を高めることができる、腰痛予防に有効なエクササイズを2つご紹介しましょう。いずれもトレーニングツール不要なので、いつでもどこでもできます!強いて言うならば、床の上で行うのでヨガマットか大きめのバスタオルを用意するぐらいです。では、準備はよろしいでしょうか?(1)プランク出典:byBirth両肘を床に付いた「腕立て」の体勢を作ります。そこから頭から足を結ぶライン(写真赤矢印参照)をまっすぐにした状態を、30~60秒間キープします。30~60秒間を1分程度の休憩を挟みながら、3セット行います。注意すべき点腰が落ちてしまったり、逆に腰を持ち上げ過ぎてしまったりしないようにしましょう。「プランク」に慣れてきたら…出典:byBirthエクササイズに慣れてきたら、上の写真のように、プランクの体勢から片脚を上げる動作を加えた「プランク&ヒップエクステンション」を行ってみましょう。頭から股関節までをまっすぐにキープしたまま、片脚を上げる動作を左右それぞれ10~15回繰り返します。左右それぞれ行ったら、1分程度の休憩を入れて3セット行ってみましょう。股関節の動きを加えることで、体幹部の安定性がより求められるエクササイズです。(2)サイドブリッジ出典:byBirth片肘を床に付いて横向きの体勢となります。このとき、肩の真下に肘が位置するようにします。両膝を直角に曲げて、上から見て、膝と股関節、そして肩を結ぶラインがまっすぐになるようにします。もう一方の手は骨盤横に添えて、床側の膝から肩を結ぶラインが一直線(写真赤矢印参照)となるまで骨盤を持ち上げ、その体勢を30~60秒間キープ。反対側も同じように行います。左右それぞれ30~60秒間を3セット行います。注意すべき点骨盤が床方向に落ちてしまったり、逆に持ち上げ過ぎないようにしましょう。エクササイズ中は、上体を正面に向けるようにしましょう。また、呼吸が止まらないように注意しましょう。「サイドブリッジ」に慣れてきたら…出典:byBirthサイドブリッジに慣れてきたら、この体勢に股関節を外に開く動作を加えた「サイドブリッジ&ヒップアブダクション」というエクササイズにチャレンジしてみましょう。床側の肩から膝を結ぶラインが一直線となった体勢をキープしたまま、股関節を開く動作を左右それぞれ10~15回繰り返します。左右それぞれ10~15回を3セット行いましょう。こちらもやはり、股関節の動きを加えることにより、体幹部の安定性が更に要求されるようになります!エクササイズ効果が感じられない原因出典:byBirth今回は腰痛予防に有効なエクササイズを2つご紹介しました。これらのエクササイズは、最低でも週3回は行うようにしましょう。そうすることで体幹の安定性を高めることができ、腰痛予防につなげることができます!エクササイズを行っても効果が感じられない原因の一つとして、行っているエクササイズが目的に合っていないことが考えられます。どのエクササイズを行うべきかわからない場合や、自分が行っているエクササイズが目的に合ったものなのか確かめたい場合は、トレーナーなど専門家に相談してみるのも手です。目的に合ったエクササイズを選んで行うようにしてくださいね!
2021年02月04日長引く新型コロナの影響で、巣ごもり生活が続くと、加齢とともに心身の活力が低下する“フレイル”に陥りやすくなる。「趣味のサークル活動や友人との集まりも控えるようになり、家にいてもやることがないという人も多いと思います。外出自粛などの感染予防はもちろん不可欠ですが、その一方で日常生活の極端な変化はフレイルだけでなく、認知症リスクまでも高めてしまうので注意が必要です」そう語るのは、認知症予防が専門の医師で東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授。瀧教授はコロナの感染予防をしながらも、フレイルを防ぎ、認知症リスクを下げる「セルフトレーニング」を提唱している。記憶力の衰えを「もう年だから忘れやすいのは仕方がない」と諦めてしまう人も少なくないが、それは大きな間違いだ。「記憶をつかさどる海馬が活性化すれば、記憶力は高まってきます。脳の活性化に役立つのは神経細胞の栄養となるBDNF(脳由来神経栄養因子)で、これは加齢とともに減少し、脳の萎縮が進んでいる人ほど少ない傾向にありますが、年齢にかかわらず有酸素運動を行えばBDNFを増やすことができます。さらに、少し前までの“大人の脳は成長しない”という常識は、’11年に発表されたアメリカピッツバーグ大学の研究で覆されています。55〜80歳の男女120人を対象に行った調査では、1年間にわたって有酸素運動を継続したグループは、海馬の体積が約2%増えていたのに対し、行わなかったグループは約1.4%減少していました。このことから『有酸素運動は記憶力を高める特効薬であること』が明らかになったのです」(瀧先生・以下同)日ごろ何を食べているかも、脳のコンディションを健康に保つには重要な要素だ。次の食習慣を日常的に心がけよう。・オリーブオイルをよく使う・主食は玄米や雑穀・野菜から食べ始める・肉より魚を好んで食べる・よくかんで食べ「食事に関する研究で、世界的に認められている『地中海食』は、認知症、特に脳血管性認知症の予防に役立つといわれています。ポリフェノールが豊富なオリーブオイルをふんだんに使い、肉や乳製品よりも、脳を活性化するEPAやDHAが豊富な魚、抗酸化作用のある果物や野菜を多く取り入れる食生活のことです。バランスのよい食事に加えて、地中海食を意識することをおすすめします」また、高い知的好奇心が認知機能の低下を防ぐ。「中でもピアノは抜群の脳トレ効果があります。指先から、ふだん使わない筋肉や関節を動かします。献立や段取りを考え、いくつもの手順をこなす料理もいいですね。昔やりたかったことにチャレンジしてみるのもいいですし、友人や家族と一緒にカラオケや囲碁、健康マージャンに参加するのもいいでしょう」ひとりでできる折り紙や水彩画などでもOK。続けられる趣味を見つけてみよう。「女性自身」2021年2月9日号 掲載
2021年02月03日「『記憶力は加齢とともに低下する』と思われていますが、大きな誤解です。脳を育てる要素はじつはふだんの生活のなかにたくさんあり、ほんのちょっと行動を変えるだけで、脳は活性化します」そう語るのは、認知症予防が専門の医師で東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授。瀧教授は、認知症リスクを下げる「セルフトレーニング」を提唱している。「認知症とは記憶力をつかさどる海馬の萎縮が始まり、脳全体に広がることで日常に支障をきたす状態を言いますが、近年の研究で大人になっても海馬で神経細胞が増えることがわかりました。さらに、神経細胞同士のつながりを強くすることで情報処理能力が高まるといわれています。これを“脳の可塑性”と呼び、最近注目されています」(瀧先生・以下同)脳の健康を保つキーワードは大きく3つあるという。1つ目はいくつになっても「知的好奇心を持つ」こと。2つ目は「運動」。そして3つ目は「人とコミュニケーションを交わす」ことだ。「ふだんの生活のシーンにも、脳を鍛えるチャンスはたくさんあります。たとえば、コロナ禍で友達とおしゃべりする機会が少なくなった人も多いと思いますが、そんなときこそお勧めなのが“1分間音読”です。声を出すことはコミュニケーションに必須で、ふだんから声を出していないと、いざというときにうまく声が出なくなり、さらにしゃべれなくなるという悪循環に陥ってしまいます。また、読解力や文章の切れ目を理解する能力を鍛えることで、脳にいい刺激が与えられます」会話をする機会が少なくなったという人は、新聞のコラムや好きな小説、音読用のテキストなど、自分が読みやすいと思うものを使って声を出す練習をしよう。さらに、ニュースを聞きながら“脳内メモ”を取ることが脳トレになるという。「テレビでニュースを1件見たら、その内容を100字ぐらいにまとめる練習をしてみましょう。最初はメモを取りながらでも、続けるうちに、頭の中でまとめられるようになってきます。さらに、まとめたことを家族や友人にわかりやすく伝えるようにすると、能力のアップにつながります」会話の最中に、人の名前などが出てこず、「あれ、なんだっけ?」ということが増えてきても悲観することはない。度忘れしているだけで、インプットした情報がうまく取り出せないだけなので、周辺情報から思い出すと思い出しやすくなる。さらに、記憶力をアップさせるためには、“2日前の食事のメニューを思い出す”トレーニングも有効だという。「2日前の食事内容を思い出すことは脳の活性化につながります。記憶があいまいというときは、前日、当日食べたものを思い出すのでもかまいません。余裕ができたら『食事日記』をつけてみましょう。日記のいいところは、1週間の食事内容を振り返って、栄養が足りていないかどうか栄養バランスをチェックできることです」チェックしながら食生活を改善すると、よりいっそうの効果が得られるそうだ。「女性自身」2021年2月9日号 掲載
2021年02月03日緊急事態宣言の発令後、再び増えた家飲み。飲食店がしまっているから、酒量が減るはずなのに、結局家で毎日飲んでしまう……と罪悪感を抱えている人に朗報だ。じつは「ビールの苦み成分に認知症の予防効果がある」という。「ビールで認知症を防ぐ」そんな酒飲みにとっては夢のような話について、詳しく伺うべく、研究に携わった「キリンホールディングスR&D本部キリン中央研究所」の阿野泰久さんに訊ねてみた。「昔から適量のお酒をたしなんでいる人は、うつや認知症になりにくいことが知られています。たとえば、赤ワインのポリフェノールには病気の予防効果があると有名です。国内で最も消費されているビールにも何か良い成分があるはずだ、と着目したのがビールの原料となる『ホップ』でした」(阿野さん・以下同)ホップは古くからヨーロッパを中心に“薬用ハーブ”として睡眠の質の改善、食欲の増進など民間医療で活用されてきた。「‘16年に東京大学で行われた非臨床試験において、ホップが持つ強い苦み成分である“イソα酸”入りの食品を3カ月食べ続けた結果を調査しました。すると脳内で、“お掃除細胞”と呼ばれる免疫細胞『ミクログリア』の動きが活発化。アルツハイマー病の原因となる脳の老廃物の量が、約2分の1に減ったのです。また、50~70歳の健常者に毎日180mlの“イソα酸”が入ったノンアルコール飲料を4週間飲んでもらい、脳活動を測定したところ、とくに60~70歳のシニア層でより効果があることが確認されています。“苦い”と感じる脳の刺激を通じて情報伝達機能が改善されることも分かりました」阿野さんによれば、このイソα酸は、ビール1缶(350ml)に10~30ppm程度(1缶に数~10mg程度)含まれるという。「苦味の強いものやコクの強いものに多く、辛口や爽快タイプにはあまり含まれていません。ノンアルコールビールにも、ホップが使われているのでイソα酸が含まれます。昨今、人気が高まっている強い苦みが特徴のIPA(インディアペールエール)やセゾンビールは、ホップを多く使うためイソα酸の含有量も多くなります」残念ながら「認知症予防のため」とビールを飲みすぎるのは逆効果だという。アルコールの取りすぎは、脳に悪い影響を与えるためだ。ビールの適度な飲酒量は、女性やシニア層で1日あたりアルコール度数5%のビール250gで、ビール缶1本弱程度とされる。認知症予防を目的とするなら、ノンアルコールビールを活用するのがよさそうだ。海外ではノンアルコールクラフトビールの製造が盛んになっており、イソα酸の多いIPAなども、ノンアルで楽しむことができるようになりつつある。ちなみに、国内産のノンアルコールビールは、ビールとは異なる材料と製法でつくる「ビールテイスト飲料」。一方、外国産のノンアルコールビールはビールを造ったあとにアルコールを取り除く「脱アルコールビール」が主流。製法は異なるが、どちらも原料にホップを使っているため「“飲んで苦い”と感じればOK」と阿野さん。普段はビールという人も、2杯目以降はノンアルコールビールにする、1週間の半分を“ノンアルの日”にするなど、アルコール量を減らしながらビールの苦みを堪能すれば、「ビールは“クスリ”だ!」と胸を張って言えそうだ。
2021年01月27日男性の浮気を疑ってしまうと、何もかもが不安になってしまうというケースがあります。浮気を疑っていることを男性に言う以前に、浮気の前兆を知って対処することが心の平穏につながります。スマホから読み取れる前兆一般的に彼氏が浮気をし始める前などは、行動に変化があることが多いです。特に変化が出やすいのが、スマホの取り扱いになります。男性は基本的に、仕事や友人との連絡は必要最低限で済まそうとする傾向にあります。それなのにスマホを操作する時間が増えた、と言う場合には、継続的に誰かとこまめに連絡をとっている可能性が高いです。また、近づくと不自然にスマホを手放す、画面を下にして置く、トイレやお風呂などにも持っていくなどの行動も浮気の前兆の一つと捉えられます。彼女にマメに連絡することで、浮気の疑いをそらそうとする男性も多いです。デートでの変化デートにも浮気の前兆は出てきます。単純にデートの回数が減った、デートをしていても手を繋いだり、キスをしなくなったと言う場合には怪しんでも良いです。また、お金を使いたがらなくなったというのもその前兆かもしれません。食事に行った時に割り勘が増えたり、無駄遣いが減るなど目的なく節約し始めた時には、他の女性とのデートのためにお金を貯めている可能性があるため注意が必要です。そのほか、デートに誘っても忙しいとアピールしだしたり、デートをしていてもテンションが低い、会える時間帯が変わるなども浮気の前兆と言えます。ファッションから見る前兆男性はファッションに無頓着な人も多いですが、浮気の前兆で急にオシャレになる人もいます。気になる人にかっこいい自分を見せたいと言う心理が働くため、ファッションや小物がオシャレになると言うことは珍しくないです。中には、急に体を鍛え出す人もいます。急にファッションに興味を持ち始めたり、髪型がオシャレになる、好みのファッションが変わるのは、他の女性がアドバイスしているのかもしれません。また、香水をつけ始めるなども大きな変化です。入浴時間が長くなる、新しい下着を欲しがったり、流行に敏感になるなどの行動をし始めた時には、浮気の前兆の可能性があります。男性が浮気をし始めると、様々な点で変化が現れます。その前兆を知ることで、浮気に対処することができます。変化をそのまま放置しておくと、浮気が本気になってしまうこともあるため注意が必要です。前兆が見られ始めたら、カマをかけてみたり、スマホを直接見せてもらうなどの対策をしてみましょう。
2021年01月15日家族同然のペットが、普段と異なる行動を見せると、飼い主としては心配になるものです。牧野なおき(@ingaoho)さんがTwitterに投稿した、飼い猫にまつわるエピソードをご紹介します。夜に鳴く猫を、動物病院に連れて行くと…まるで人間の赤ちゃんが泣くように、よく『夜鳴き』をしていたという、飼い猫の『ふーちゃん』。心配になった飼い主さんは、動物病院へ連れて行き、獣医師に診てもらいました。飼い主さんが「老化による認知症ではないでしょうか?」と問いかけると、獣医師は…。「ネコチャン、相当高齢にならないと認知症にならないんで、甘えてるだけですね」ぼく「ネコチャン最近夜泣きするんですけど、老化による認知症ではないでしょうか」獣医「ネコチャン相当高齢にならないと認知症にならないんで、甘えてるだけですね」ぼく「そっか〜」点滴されてるねこ「シャーッ」— 牧野なおき (@ingaoho) January 2, 2021 甘えてるだけかーい!獣医師の言葉に安堵する飼い主さんのそばで、点滴を受けるふーちゃんは、威勢よく鳴くのでした…。ハッピーなオチに対し、ネット上では「かわいくて笑う」「うちも同じで、猫はさびしがってるだけといわれた」「勉強になります」といった声が上がっています。ふーちゃんに何ごともなくてよかったですね。きっと飼い主さんは、これまで以上に愛猫をかわいがることでしょう!飼い主さんは、ネット上で人気な猫たちの写真展『ねこ休み展 冬 2021』に、ふーちゃんの写真などを出展予定です。気になる人はチェックしてみてくださいね。猫の『ふーちゃん』Twitterアカウント:@foochan0711『ねこ休み展 冬 2021』[文・構成/grape編集部]
2021年01月04日「コロナ禍において、歯ぎしりなど、歯に強い力が加わっている患者さんが増えています。虫歯や歯周病と同様、歯ぎしり、食いしばりも歯を失う大きな要因。早めの対応が求められます」こう注意喚起をするのは、小林歯科医院(東京都)の歯科医師・小林友貴さん。夜中、ギリギリといやな音を出す歯ぎしり。なぜコロナ禍と関連するのだろうか。「歯ぎしりはストレスが原因の一つと考えられています。たとえばコロナ流行の第3波のなか、再びリモートワークに切り替わった夫と、一日中、顔を合わせることがストレスであれば、歯ぎしりの原因になり得ます。こうした明確なストレスがなくても、漠然とした感染に対する不安でも、リスクになるはずです」日々のストレスがほかの不調につながらないよう、歯ぎしりという形で発散しているのだという。その力は、起きているときでは出せないほど、大きなものだ。「人間は、意識的に強くかみしめようとしても、歯にかかる力は50キロ程度です。しかし寝ているときは、潜在的な力が出て、115キロもの力がかかることもあります。これは、ご飯を食べているときの8倍ほどの力です。また、起きている12時間のうち、力をこめて上の歯と下の歯があたっている時間は30分ほどしかありません。でも、寝ているときの歯ぎしりは、たった1時間で40分も続くことがあります」歯への負担が大きいが、やっかいなのは、寝ているときの症状なので、本人が気づきにくいことだ。「ギリギリと音が鳴るような歯ぎしりや、タッピングといって口を開けたり閉じたりしてカチカチと音が鳴る症状は、家族が気づくチャンスがあります。でも、食いしばりの場合は気づけません。朝、起きたときに顎が疲れている、こめかみが痛い、肩凝りが気になる人は、疑ってみてください。また、起床時に舌や頬の裏の粘膜に、歯の圧痕がある場合も、要注意です」歯ぎしりは顔のまわりの筋肉の痛みや歯が削られるだけでなく、寿命すら“削って”しまう可能性もあるという。歯に金属の詰め物をしている場合、力が加わることで詰め物の周辺に小さなヒビが入りやすくなる。「そこが刺激されたり、バイ菌が入ってしまうと、痛みが出る。虫歯でもないのに歯が痛い場合は、歯ぎしりなど力の関与を疑います」また、歯周病によってぐらつきのある歯に、歯ぎしりの力が加われば、歯周病の悪化を招く。「歯の表面につくプラークといわれる汚れは、1ミリグラムに約1億の菌がすみついていますが、通常、血管内に入ることはありません。しかし、歯周病になると歯と歯茎の間に炎症が起きて、皮膚でいうと擦り傷ができているような状態になる。そこから菌が入り込んでしまって、さまざまな病気を引き起こすのです」高齢になり、体の抵抗力が弱まるほどリスクは高まる。肺炎や心筋梗塞、脳卒中、糖尿病など、さまざまな病気の原因になるという。虫歯の治療のために神経を抜いた歯は、圧力がかかると“歯根破折”といって根元から割れることがあるという。そうすれば、歯を抜かざるをえないことが多いが……。「歯を失うことで認知症リスクも高まります。歯の根っこは歯根膜に覆われており、髪の毛一本ほどのものが入り込むだけで、違和感が出るほど敏感。こうした歯根膜を通じ、大量の刺激が脳に伝わり、脳が活性化されています。さらに、かむことで歯根膜にある血管が圧縮され、血液を脳に送り込み脳の血流が活性化される。歯が9本以下(義歯なし)の人は、20本以上の人に比べて認知症のリスクが1.85倍も高いというデータがあります」甘く見てはならない歯ぎしり。根治は困難であるため、しっかりした対応をしなければならない。「まず、歯科を受診し、専用のマウスピースを作りましょう。保険が適用されるので5,000円ほどで作れますし、歯ぎしりの力が強い人でも1年ほど使うことができます」そのうえで、睡眠前に簡単にできる5つのセルフケア方法を挙げてもらった。大切なのは上下の歯がつかないように心がけることと、リラックスすることだという。【1】寝る前にストレッチを首や肩を回すなど、全身のストレッチ。アロマオイルなどでリラックスするのも、おすすめ。【2】顎のマッサージ奥歯をかみ合わせたときに膨らむ、頬にある筋肉をもみほぐす。【3】上の歯と下の歯があたらない状態で寝る唇は開かないで、軽く前歯の上下を合わせない程度にして寝る。【4】「歯と歯を合わせない」と心に決めて寝る無意識下のことなので、自己暗示は効果が期待できる。【5】寝る直前に食事をしない特に甘いものなどを食べて、急激な血糖値の変動を起こすと、結果として交感神経が優位になり、歯ぎしりを起こしやすくなる。思わぬ重病を招くこともある歯ぎしり。寿命も削られてしまう前に、セルフケアを行おう!「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月27日「これが最後のボートレースになると思います。最近はもの忘れも激しいし……、人生最後のギャンブルですね」20年12月18日11時30分。「ボートレース平和島」にやってきた漫画家でタレントの蛭子能収さん(73)は弱々しくつぶやき、寂しそうな表情を見せた。パチンコ、マージャン、競馬、カジノとありとあらゆるギャンブルをやってきた蛭子さんにとってボートレースは特別なもの。20歳の誕生日当日に故郷、長崎にある「大村競艇場」(現・大村ボートレース場)で、その魅力に取りつかれて以来、53年間、ボートレース場に通い続けてきた。全国にあるボートレース場すべてに足も伸ばした。たしかに負けに負けた。これまでボートレースに1億円以上つぎ込んでいるが、ボートレースに対する愛は尽きることがない。2020年7月にテレビ東京系の番組「主治医が見つかる診療所2時間スペシャル」で蛭子さんは初期の認知症であることを公表。それでも『女性自身』で連載している「ゆるゆる人生相談」では、空気を読まない迷回答ぶりに磨きがかかり、相談者の心を軽くさせていた。その人生相談の取材時に、蛭子さんは、「ボートレースに興味がなくなりました」ぼそっと口にした。同席した蛭子さんのマネージャーも、その発言に衝撃を受けていた。そんな蛭子さんに少しでも元気になってもらおうと「ボートレース平和島」に誘ってみた。ギャンブラーとして蛭子さんの最後を見届けるつもりで……。「ボートレース平和島」では、「スペシャルグレード第35回グランプリ」が開催されていた。今年の賞金王を決めるボートレースの最高峰。最後の戦いに挑む蛭子さんにとっては最高の舞台だ。ボートレース人生53年間の集大成──。この日の蛭子さんはいつもと違っていた。その日、初めて臨んだ4レースで、1万8千630円の万舟(100円の舟券が1万8千630円!競馬で言う万馬券)をいきなり当ててみせた。蛭子さんが購入した舟券は〈1256〉のボックス。ボックスとは複数の艇の、全ての組み合わせを買う方法。6隻のモーターボートが走行するレースで1〜3着に、1、2、5、6号艇が入ることを蛭子さんは予想して、見事に当てたのだ。「やっぱりモーターボートのエンジン音はいいですね」そう語る蛭子さんは、舟券の購入額を差し引いた1万5千900円を手にして、少し寂しげに笑った。半世紀以上、ボートレースをしている蛭子さん。最近は出目買い(過去のデータから勝つ確率の高い舟券を購入すること)に固執していた。ところが、今日は違う。ボートレースではレース前に、舟券を買う客が、選手やモーターの状況を直前に知ることができる「スタート展示」が行われる。蛭子さんは掲示板に表示される、各選手の「展示タイム」をボートレース専門紙『研究』に次々の書き込んでいく。本気だ。真剣に挑んでいる。ところが、続く第5レース、第6レースと予想が外れた。読みが外れるごとに、蛭子さん表情がほころんでいく。顔が紅潮し、口数も多くなる。蛭子さんは常々、こう語っていた。「本命選手がすんなりいくレースは面白くありません。ギャンブルも人生も本命が来ないところに面白さがあるんです。だから、弱い選手を応援する意味も込めて大穴をよく買うんです」小さな勝ちではなく、大きな勝ちにこだわる──。蛭子さんの人生哲学でもある。7〜11レースも、いいところまったくなし。第4レースで増やしたお金も、だんだん減っていった。しかし、最後の大勝負が待っている。ギャンブル人生の最後のレースとなる第12レースも、しっかり「スタート展示」を見た。時間をかけて予想して購入した舟券は「1、4、6号艇のボックス」を200円。当たれば、この日、2度目の万舟は確実だ。しかし、無情にもレース結果は「1-6-2」──。蛭子さんが予想した4号艇は4着に。人生最後の大勝負。蛭子さんはあっけなく散った。夕日が差し込む水面が輝いていた。最後のボートレースを終えた蛭子さんはこうつぶやいた。「また来週、来ようかな。やっぱりボートレースはいいですよ。引退……、オレそんなこと言ったっけ?」あっさりと引退を撤回した……。
2020年12月26日10~20代の女性が、恋愛感情のない男性を相手にデートなどをして金銭をもらう『パパ活』。性被害に遭う可能性などもあり、警視庁などが警鐘を鳴らしています。Twitterで話題となっているのは、しろたぬ(@shirotanu_dds)さんが投稿した10代の女の子の『ババ活』でした。10代の女の子が行う『ババ活』とは認知症のおばあちゃんと同居しているのは、孫で10代の女の子。おばあちゃんは、1日に何度も女の子にお小遣いを渡すといいます。お小遣いは毎回500円。すべて貯めたら相当な金額になることでしょう。しろたぬさんが、女の子に「お小遣いは何に使うの?」と聞くと、女の子はバイトもしているためお小遣いは使わないとのこと。では、おばあちゃんからもらっているお金はどうしているのかというと…。「内緒でお財布に戻しているの。おばあちゃん、私にお金をあげると喜ぶんだ」なんて優しい孫なの…!女の子の行動は、パパ活とは一転、おばあちゃん想いの心温まるエピソードの『ババ活』だったのです。きっと、おばあちゃんは大人になってきた孫に何を渡せばいいのか分からず、お小遣い500円を渡すことが幸せなのでしょう。しかし、女の子はおばあちゃんが認知症で1日に何度も渡してくるため、内緒でお財布に戻していたのです。10代女子のやさしいババ活同居する認知症のお婆さんから1日に何度もお小遣いを受けとる10代のお孫さん。毎回500円。何買うの?ときくと「使わないよ。バイトしてるし。内緒でお財布に戻してるの。婆ちゃん私にお金あげると喜ぶんだ」…素敵すぎる。(パパ活に見えた人は邪悪な自分をぶっ叩いて下さい— しろたぬ@歯の人☘お豆腐メンタル (@shirotanu_dds) December 18, 2020 素敵な祖母と孫のやり取りに、多くの人の心が温まったようです。・素晴らしいお孫さんだ。戻すところを見られないようにね!・泣いた…。認知症の人との接し方が分かっているお孫さん、素晴らしい。・感動した!なんて優しいの…。いい話だな。もし女の子が「さっきももらったから、もういらないよ!」とおばあちゃんにいったら悲しむことでしょう。おばあちゃんの心を傷付けず、またバイトをしているからお小遣いは使わないと心に決めている女の子に拍手を送りたいですね。しろたぬさんは介護や訪問歯科に関するブログを運営しています。気になる人はチェックしてくださいね!しろたぬの部屋[文・構成/grape編集部]
2020年12月23日「80代になると、認知症の罹患率は2割を超えるというデータが出ています。いざ、そのときに備えるのが、認知症保険です」こう話すのは、今月発売の『NEWよい保険・悪い保険』(徳間書店)共同監修などで知られる保険のプロ、長尾義弘さん(ファイナンシャルプランナー)。年齢階級別の認知症有病率(厚生労働省/認知症対策総合研究事業)によると、なんと女性は80代後半で43.9%が認知症を患うとされている。「正確に言うと、認知症は病名ではなく、記憶力や判断能力など、日常生活に支障をきたし、以前の能力レベルと比較して、明らかな低下が見られる状態のことを指します」(長尾さん・以下同)いま注目の認知症保険とは、介護保険の補償範囲を狭め、より安価にした商品。認知症と診断されたときに一時金が支払われるのが、基本タイプだ。’16年の太陽生命「ひまわり認知症治療保険」が累計販売38万件という大ヒット。これをきっかけに、大手を含め、多くの保険会社が同様の保険を発売した。各社が競い合っているため、この4年で、内容が進化。各社それぞれに保障内容に違いが出始めている。そこで今回、長尾さんが各社の商品を徹底比較。いま入るべき認知症保険ベスト3をランキングしてもらった。【第1位】太陽生命「ひまわり認知症予防保険(スマ保険)」「2年前に、太陽生命が商品をリニューアル。この保険の最大の特徴は、生存給付金特約を付加した場合、2年ごとに予防給付金を受け取れること。これを重視して第1位としました。この保険には、対面とネットの2種類があり、条件、保険料がかなり違います。今回はネット(スマ保険)が対象です」長尾さんの試算では、女性が40歳で加入した場合、月額保険料は2,739円。これで2年ごとに予防給付金1万円が受け取れ、もし認知症と診断されたときは一時金100万円が支払われる。「認知症というのは、本人も周囲もなかなか気が付かずに進行するもの。正常な状態と認知症の中間にMCI(軽度認知障害)と呼ばれる状態が存在し、この時期に治療を開始すれば、16〜41%の人が回復されます。60歳を過ぎたら、2年に1回の予防給付金をこのMCIを早期発見するスクリーニング検査のために使えば、この保険の価値が非常に高くなると思います」【第2位】SOMPOひまわり生命「笑顔をまもる認知症保険」「まずこの保険は、引受基準緩和型のため、60歳を過ぎて持病のある人でも簡単な告知で加入できるのがおすすめのポイントです。基本プランで、軽度認知障害と認知症、骨折治療や災害死亡を保障しています。認知症予備群であるMCIに対しても基準一時金の5%が受け取れることも評価できます」肝心なポイントだが、認知症保険で保険金が下りる時点で、本人はすでに認知症なので、そのお金を有効に使うことはできないかもしれない。つまり介護する人にお金を残すことが目的となる。ただ軽度認知障害のときなら、まだ本人の意思でそのお金の活用が可能。そこがこの保険のポイントだという。「その後、認知症と診断されたら、残りの金額を受け取れます。一時金のみの保険ですが、介護一時金や介護年金特約を組み合わせることも可能です」【第3位】朝日生命「あんしん介護認知症保険」「この保険の特徴は、要介護1で保険料免除になり、所定の状態になれば、介護一時金が支払われること。要介護になってからの保険料の免除は大きな安心につながります。じつは、ほとんどの認知症保険は女性のほうが保険料が高く設定されています。これは女性のほうが長生きで、しかも認知症になるリスクが高いことからです。その保険料が要介護1になると、免除になるというのは、女性にとってやさしい保険なのでおすすめです」他社と比べて、一時金補償額が大きいことも評価できる。ここまで紹介した保険は生命保険会社が発売しているもの。一方で、損害保険で、認知症の人の事故などに備える方法もある。「’07年、愛知県のJR線で91歳の認知症の男性が線路に侵入し、電車にはねられる悲しい事故がありました。このとき、JR東海は高齢の妻と別居の長男に高額な損害賠償訴訟を起こしたことを覚えている人も多いでしょう」離れて暮らす両親が起こした事故の補償にも備えられるのが、個人賠償責任保険型のあいおいニッセイ同和損保「まるごとマモル」だ。「基本的に普通の個人賠償責任保険は同居の家族しか補償されませんが、この保険は別居の家族も補償の対象になります」厚労省の推計では、’25年には、認知症患者数は700万人を超えるとされる。転ばぬ先のつえ、認知症保険で備えてみよう!「女性自身」2020年12月29日号 掲載
2020年12月18日日ごろの食事に関する誤った習慣が、認知症リスクを高めることになると医師は警鐘を鳴らす。そのなかには、体のためを思って多くの人がやりがちなものも。思い当たる項目があるという人はくれぐれもご注意をーー!2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるという推計(’17年・厚生労働省)もあるなど、社会問題化している認知症。発症したくないと脳トレに励む人もいるだろう。だが“栄養番長”として知られる医師の姫野友美先生は、「脳の健康は、脳トレだけでは守れない」と話す。「大切なのは、脳に必要な栄養をしっかり取って、不必要なものは体内に入れないこと。『腸脳相関』といって、腸と脳は密接に影響し合っていることが知られています。脳の健康を考えるなら、腸内環境の改善から始めるのが効果的なのです」(姫野先生・以下同)なかでも、糖質の取りすぎによる体の“糖化”が、体はもちろん、脳にも重大な影響を及ぼすという。「糖化による“コゲ”だけでも問題ですが、“酸化”の“サビ”と結びつくとさらに厄介です。糖やタンパク質が糖化・酸化のダブルパンチで、老化と密接に関わる『終末糖化産物』に変性すると、もはや簡単には修復できません」そのうえ、コゲつき、サビて、もろくなった器官には、“カビ”も発生しやすい。これらコゲ・サビ・カビが、一生消えないシミになり、老化を加速させる。認知症になる脳には、シミがたくさんあるというから、恐ろしい限りだ。また、認知症は“第3の糖尿病”ともいわれる。体質的な1型糖尿病、生活習慣病の2型糖尿病は、糖をエネルギーに変えるインスリンの作用が不足することで血糖値がコントロールできずに発症する。ブドウ糖をエネルギー源とする脳で、同じようにインスリンが効かなくなると、脳のエネルギーが不足して認知症を発症する。糖尿病の人は、そうでない人より、血管性認知症に約2.5倍、アルツハイマー型認知症に約1.5倍なりやすいという報告もある(糖尿病情報センター)。糖尿病で高血糖が続くと認知症を招きやすくなるのだ。食生活がこのリスクを高めていると姫野先生は指摘する。そこで、私たちがやりがちな「認知症を招く危険な食生活10」を解説してもらった。【1】腸内環境改善のため、ヨーグルトを毎日食べる〈危険な症状〉ヨーグルトの取りすぎで、乳タンパクのβカゼインA1が腸粘膜の炎症を起こす。腸粘膜のバリア機能が低下し、脳に有害物質が侵入して認知症が誘発されることも。〈危険な症状を起こさないために〉豆乳ヨーグルト、キムチなどの漬け物類、納豆やみそ、塩こうじなどの発酵食品から、多種類の腸内細菌を取りバランスを整える。【2】朝はスムージーか野菜ジュースで、ビタミンチャージ〈危険な症状〉ビタミンやミネラルは時間がたつと酸化しサビの原因に。ミキサーの使用で野菜の糖質が吸収されやすくなり、コゲも進む。サビ+コゲで認知症リスクに。〈危険な症状を起こさないために〉野菜は「飲む」のではなく、「食べる」習慣を。サラダや蒸し野菜、ゆで野菜、煮物などにして、よくかんで食べる。「ビタミンは必要ですが、野菜ジュースのように加工してから時間がたったものは、ビタミンやミネラルの酸化が進んでいます。また、ミキサーですり潰すことで糖質の吸収率は上がってしまいます。野菜は飲むより、よくかんで食べるよう心がけましょう」【3】「油はダイエットの敵」だから取らない〈危険な症状〉脂質は細胞膜を強く柔らかくするために必要な栄養素。オメガ3系脂肪酸などは積極的に摂取し認知症を予防したい。避けたいのはトランス脂肪酸。〈危険な症状を起こさないために〉サラダ油の代わりに、オメガ3系脂肪酸(亜麻仁油、えごま油、魚油)を中心に。炒め物はオリーブ油で。「油をすべて避ける人がいますが、オメガ3系脂肪酸は認知症予防にも有効。積極的に取りましょう」【4】ランチは腹八分!軽めのうどん、ラーメンなどの麺類で〈危険な症状〉小麦粉に含まれる糖質はコゲの原因に。大盛りで食べ続けると、小麦タンパクのグルテンが腸粘膜を荒らし、“腸もれ”を起こして、認知症まっしぐら。〈危険な症状を起こさないために〉パスタ→リゾット、うどん→十割そば、天ぷらそば→月見そば、ラーメン→ビーフンやフォーと、グルテンを減らすよう置き換える。「腹八分を意識してランチを軽めにしたい人は、手軽な麺類を選びがち。でも、麺類に多く含まれる小麦タンパクのグルテンは腸を荒らし、体によくないものも通してしまう“腸もれ”を起こす原因となります。できるだけ小麦タンパクは避けましょう。どうしても麺類が食べたいときは、うどんを十割そば、ラーメンをビーフンやフォーなどに置き換えるのも手です」【5】時間がなくても朝ごはんは大切!菓子パンでエネルギー補給〈危険な症状〉菓子パンはカロリーのわりに栄養不足。砂糖+小麦粉=糖質過多の典型的なコゲる食生活。“毎朝菓子パン”派は認知症予備群かも。〈危険な症状を起こさないために〉タンパク質のおかずを2品食べるようにする。(例)目玉焼きに納豆ごはんと野菜入りのみそ汁。「朝食を欠かさないのはよいことですが、時間がないからと菓子パンで済ませるのはNG。砂糖と小麦粉の塊である菓子パンは、典型的な糖質過多です」【6】揚げ物は食べすぎないように、スーパーの総菜を利用〈危険な症状〉時間がたち酸化した揚げ物は、体や脳をサビつかせる。衣はほぼ糖質でコゲの原因に。脳がサビ+コゲで、アルツハイマー病などに急接近。〈危険な症状を起こさないために〉揚げ物を食べるなら新しい油を使った揚げたてを。フライ衣は大豆粉やおからパウダーなどで薄い衣にするか、素揚げにする。「食べすぎないようにと、少量を手軽に購入できるお総菜の揚げ物を利用する人もいるようですが、揚げてから時間がたつものは酸化の悪影響を受けます」【7】タピオカはやめられないから、飲んだ日は夕食控えめで調整〈危険な症状〉タピオカの原料はキャッサバ芋。ミルクティーにも大量の砂糖。タピオカミルクティーはまさに糖質の塊!常飲は老化を加速し、脳機能もダウン。〈危険な症状を起こさないために〉肌はシワシワ、骨はスカスカ、脳の機能も低下……のスパイラルを避けるには、スイーツは「糖質オフ」か「低糖質」を選ぶ。「はやりのタピオカミルクティーは典型的な糖質過多です。コゲが全身を老化させ、その先に認知症が待っていると思うと、我慢もできるのではないでしょうか」【8】もう年だから「肉は少なめ、植物性タンパク質が多め」を心がける〈危険な症状〉動物性タンパク質には鉄、亜鉛、セレンなど抗酸化力アップに役立つミネラルが豊富。植物性タンパク質だけでは不十分なため、認知症のリスク要因に。〈危険な症状を起こさないために〉豆腐や納豆など植物性タンパク質も取りながら、肉、魚、卵などをバランスよく取ることで抗酸化システムを働かせる。「胃がもたれるからと肉を食べない人がいますが、動物性タンパク質は抗酸化力をアップするビタミンB群やミネラルが豊富。肉類もしっかり食べましょう」【9】お酒は「百薬の長」。おつまみは食べず、お酒だけを楽しむ〈危険な症状〉飲みすぎや「お酒だけ」では、ビタミンB12や葉酸を減らし、脳を萎縮させる原因に。認知症患者の脳はビタミンB12が足りていないというデータも。〈危険な症状を起こさないために〉「食べながら飲む」習慣を。おつまみにはカキやサンマ、アサリ、ホタテ貝、アボカド、菜の花、枝豆などがおすすめ。【10】骨を強く保つために、小魚をせっせと食べている〈危険な症状〉強い骨のためには「小魚だけ」より糖質制限のほうが重要。骨が弱ると、記憶力に関係するホルモンが減少する。「骨折すると認知症になりやすい」説も。〈危険な症状を起こさないために〉カルシウムとマグネシウム、ほかのミネラルをバランスよく摂取。マグネシウムはアーモンド、ワカメ、納豆、ごまなどに多い。とはいえ、糖質など体によくないといわれるものほど、おいしくて、食べたくなってしまうのだが。「どうしても食べたいときは、代替食品を探してみてください。豆腐からつくられたそうめんや、大豆などを使った100%植物性のピザ、米粉パンなどもおいしいですよ」認知症における脳の萎縮は、発症の20年前から始まるといわれている。早いうちの対策が鉄則だ。「誤った食生活を見直し、認知症リスクを遠ざけましょう!」「女性自身」2020年12月1日・8日合併号 掲載
2020年11月28日2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるという推計(’17年・厚生労働省)もあるなど、社会問題化している認知症。発症したくないと脳トレに励む人もいるだろう。だが“栄養番長”として知られる医師の姫野友美先生は、「脳の健康は、脳トレだけでは守れない」と話す。「大切なのは、脳に必要な栄養をしっかり取って、不必要なものは体内に入れないこと。『腸脳相関』といって、腸と脳は密接に影響し合っていることが知られています。脳の健康を考えるなら、腸内環境の改善から始めるのが効果的なのです」(姫野先生・以下同)なかでも、糖質の取りすぎによる体の“糖化”が、体はもちろん、脳にも重大な影響を及ぼすという。「糖化による“コゲ”だけでも問題ですが、“酸化”の“サビ”と結びつくとさらに厄介です。糖やタンパク質が糖化・酸化のダブルパンチで、老化と密接に関わる『終末糖化産物』に変性すると、もはや簡単には修復できません」そのうえ、コゲつき、サビて、もろくなった器官には、“カビ”も発生しやすい。これらコゲ・サビ・カビが、一生消えないシミになり、老化を加速させる。認知症になる脳には、シミがたくさんあるというから、恐ろしい限りだ。また、認知症は“第3の糖尿病”ともいわれる。体質的な1型糖尿病、生活習慣病の2型糖尿病は、糖をエネルギーに変えるインスリンの作用が不足することで血糖値がコントロールできずに発症する。ブドウ糖をエネルギー源とする脳で、同じようにインスリンが効かなくなると、脳のエネルギーが不足して認知症を発症する。糖尿病の人は、そうでない人より、血管性認知症に約2.5倍、アルツハイマー型認知症に約1.5倍なりやすいという報告もある(糖尿病情報センター)。糖尿病で高血糖が続くと認知症を招きやすくなるのだ。食生活がこのリスクを高めていると姫野先生は指摘する。だが、年々私たちの健康志向は高まっており、高カロリー食や脂っこいものを控えるなど努めている人も少なくない。「“健康志向”はよいことですが、世間で『体によい』といわれる情報が、必ずしも医学的に正しいといえないことも多いのです。たとえば『毎日ヨーグルトを食べる』とよく聞きます。ですが、ヨーグルトに含まれる乳タンパクの一種は、腸の粘膜に炎症を起こしやすく、かえって腸内環境を悪化させてしまうこともあります」腸粘膜が傷つくと、有害物質も体内に吸収されてしまう。それが脳に侵入して認知症を誘発することがあるという。「腸内環境改善には、食物繊維や豆乳ヨーグルト、キムチなどの漬け物、納豆やみそなどの発酵食品を活用して多種類の腸内細菌を取り、バランスを整えることが大切です」「女性自身」2020年12月1日・8日合併号 掲載
2020年11月28日気温のアップダウンが激しい今年の晩秋は体調を管理するのも一苦労。風邪などの感染症をしっかりと予防しつつ、美味しいひと時を過ごしたいものです。そこで今回は、風邪予防に大いに役立つレシピを5つご紹介。いずれのレシピも満足度の高い味わいです。■大根とレモンが盛りだくさん! さっぱり美味しい「風邪知らず鍋」体の芯からポカポカと温まる鍋を味わえば、今年は風邪を引かずに済むかもしれません。こちらのレシピでは、大根1本とレモン丸々1個を使って、お鍋にします。さっぱりとした味わいで、食べやすいのが魅力です。ポン酢をつけてから召し上がれ! お好みで万能ネギを散らすのもオススメです。短時間で作れるので、時間がない夜にもぴったり。ボリュームアップしたい場合は、白菜やキャベツ、キノコ類を加えても良さそう。風邪の予防としてはもちろん、風邪の引き始めに味わっても、喉を労ることができる優秀レシピです。ぜひお試しを。■カボチャ本来の甘みがたまらない、風邪予防になる「あったかスープ」カボチャの甘みをとことん味わいたくなったら、こちらのレシピを試してみるといいかもしれません。風邪予防にも効果的なカボチャスープです。仕上げに、塩コショウで味を調えて器に注ぎ分け、ドライパセリを散らしてからいただきましょう。顆粒スープの素を少し多めに入れて、味をしっかりとつけ、パスタソースにしたり、炊いたご飯を加えてリゾットにして食べても美味しいです。このように自由にアレンジできるので、多めに作って冷凍保存しておくと便利。冷凍用の保存袋に入れて、空気を抜いてから冷凍庫に入れれば、1か月ほど保存できます。■パパッと作って風邪を予防できる、ユズコショウ入り「アボカド納豆」手軽に風邪予防ができる料理を作りたいのなら、こちらのレシピがベスト。腸内菌が体のバランスを整え、免疫力アップにつながる納豆と、ビタミンCが豊富で風邪予防になるアボカドのWパワーで、より健康に。10分で完成するので、忙しいママやパパにも最適です。お好みで、刻みのりをのせてからいただきましょう。アボカドの皮が不安定な場合は、粗塩を器に少しのせてから、具材を盛りつけてくださいね。見た目もオシャレで食卓を鮮やかに彩ってくれる一品です。刻みのりの代わりに貝割れ菜や大葉をのせも爽やかな味わいに。■電子レンジで簡単に調理! カロテンたっぷりな「コーンキャロット」たった5分で作れる、いざというときに役立つレシピがこちら。カロテンたっぷりで風邪予防にもなるコーンキャロットです。作り方は、耐熱容器にニンジンと調味料の材料を入れてラップをします。そして、電子レンジで2分半~3分加熱しましょう。水煮コーンとバターを加えて、1分加熱します。ニンジンに竹串が通ったら、器に盛れば出来上がりです。バターの良い香りが食欲をそそり、家庭の定番料理に加えたくなる一品です。お弁当のおかずやお酒のおつまみとしても活躍してくれますよ。ニンジンを千切りにしたり、ソーセージなどを加えてアレンジするのもオススメ。■台湾の屋台の味を自宅でも、風邪を追い払いたいときに最適な「ネギパイ」すでに風邪を引いてしまったら、食べたいのがこちらの料理。台湾の屋台で人気のおやつ「ネギパイ」です。少し手間がかかりますが、外はカリカリ、中はモチモチの美味しい食感を思う存分、堪能できますよ。焼く前であれば、生地を冷凍保存することも可能。山椒は体を温めるなどの効果が期待でき、風邪を追い払うのにも一役買ってくれそうです。焼き立てのネギパイは絶品! 山椒とごま油の香ばしいコラボレーションがくせになり、一度味わうとリピート必至です。ゴマを振ったり、食べるラー油をつけて味わっても美味。子どものおやつにもぴったりです。今年は、なかなか気温が安定せず、体調を崩しやすいですよね。こんなときは、風邪予防が期待できる料理をたっぷりと味わって、体の内側からパワーを高めましょう。今回、ご紹介したレシピはどれも簡単に作ることができますよ。ぜひトライしてみてくださいね!
2020年11月28日アメリカ・マサチューセッツに暮らすランディさんはTikTokに母親のエレインさんの動画を投稿しています。2020年11月現在、92歳のエレインさんは認知症を患っています。ランディさんは認知症について人々の認識を高めることを目的にエレインさんの動画をシェアしているのだそう。彼女のTikTokのフォロワーは15万人以上。なぜこんなにも多くの人たちがエレインさんの動画を見ているのでしょうか。その理由は動画を見ればすぐに分かります。ピアノの前に座るエレインさんにランディさんがこう伝えます。「ピアノソナタ『月光』第3楽章を弾いて」エレインさんが「知らないわ」といいつつ、ピアノを弾き始めると…!@orifbone##dementia ##alzheimers##music##Beethoven##moonlightsonata♬ original sound - orifbone「そんな曲知らないわ」といいながら、エレインさんの指は瞬時にベートーベンの名曲を奏で始めました。実は彼女は幼い頃からピアノを弾くことに情熱を注いできたのです。人生で何十年間もピアノを演奏してきた彼女の指は、弾き方をちゃんと覚えているのですね。この動画は200万件を超える「いいね」がつき、多くのコメントが寄せられています。・すごい。脳の記憶が薄れても身体と魂は覚えてるのね。・鳥肌が立って涙が出た。・この動画は僕の祖父母に希望を与えてくれたよ。ありがとう。海外メディア『Metro』によると、エレインさんは短い期間の記憶を覚えていられないのだそうです。そのため、娘のことも分かっていますし、着替えや食事も自分でできますが、5分前にピアノを弾いたことは忘れてしまうといいます。エレインさんは3年前から認知症患者専用の高齢者施設で暮らしています。そして彼女は毎週日曜日に施設内で入所者の皆さんのためにピアノを演奏しているのだそう。それはエレインさんが「音楽への情熱を忘れないように」というランディさんのアイディアだということです。素晴らしいですね。情感たっぷりにピアノを弾くエレインさんはとても認知症を患っているようには見えません。音楽の力は偉大ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月25日伊藤園は、抹茶に「認知機能の低下を抑制する働きがある」として、11月18日にその研究結果と新商品に関する記者発表会を開催しました。冒頭で伊藤園の本庄社長は、今後の日本の高齢化社会について「人生100年時代、生涯健康的であることが重要」と言及。伊藤園は健康創造企業として長年認知機能に関する研究を行っており、その中で抹茶が効果的であることを突き止めたとして、「ITOEN MATCHA PROJECT」への思いが語られました。■認知症の前段階「軽度認知障害(MCI)」にアプローチマーケティング本部の社取締役からは、日本初の認知機能対策の抹茶として発売される新商品「お~いお茶お抹茶」シリーズとその立ち上げの経緯について紹介されました。このプロジェクトの取り組みは、なんと「茶道の先生は認知機能障害になりにくい」という俗説から始まったというから驚き。研究結果から、抹茶に含まれるテアニン・茶カテキンには注意力や判断力の精度を高める機能があることがわかった伊藤園は、それらの成分を含む飲料とスティックタイプのパウダーの商品を開発に至りました。2025年には高齢者の3人に1人が認知機能に悩みを抱えるといわれている日本社会。社取締役は「認知症が進行した方を治すことはできないが、認知症になる前段階の『軽度認知障害(MCI)』の方にアプローチすることでお客様の豊かな生活に貢献していきたい」とし、認知症対策飲料への意欲を語りました。■イメージキャラクターの有村架純さんも登場社取締役の発表のあとには、お~いお茶お抹茶のイメージキャラクターを務める有村架純さんが登場。自身も茶道経験者という有村さんは、抹茶が認知機能に効果的であることについて「心強い存在でもあるし、飲むだけなので日常で気軽に取り入れられる。安心できるお守りみたいな存在にこれから抹茶がなっていけば嬉しい」とコメント。また「今回はスティックタイプも発売されるので、抹茶が食品であることも知ってもらえたら手にとって頂ける機会も増えるのかなと思う」と日本の大切な文化としてだけでなく、抹茶が食品としても楽しめることも語りました。CM撮影では「新しいお抹茶の美味しさ」の気持ちを大事にしたという有村さん。お~いお茶お抹茶を飲んだ感想については「抹茶ラテのようなクリーミーさも感じながら、ゴクンと飲み込むとしっかりお抹茶の味も香りもする。渋すぎなくて飲みやすいので楽しんでいただけると思う」とその美味しさを紹介しました。最後には本庄社長が「日本茶や抹茶は世界でも注目されている。抹茶で世界を変えられると信じている。高齢化社会の日本を21世紀の世界先進モデルにするべく、抹茶で貢献したいというのが私と伊藤園の夢である」と意気込みを語り、会が締めくくられました。認知機能の精度を高めることが認められた、大注目の「お~いお茶お抹茶」は12月7日に発売。自分と家族の健康を考えるママは、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか?
2020年11月18日新型コロナウイルスに加え、インフルエンザも心配なこの冬は、いつも以上に感染症対策を万全にして挑む必要がある。こまめな手洗い、うがいだけでは不安だという人も多いだろう。実は、万人におすすめしたい感染症の予防対策がある。今話題の、「L8020乳酸菌」だ。口内ケアが感染症予防になる感染症対策には口内ケアが重要だという話はご存知だろうか。歯周病菌はインフルエンザウイルスが人の細胞に入るのに必要な酵素を持っており、歯周病菌を持っているとインフルエンザにかかりやすく、さらに重症化しやすくなってしまう。また、新型コロナウイルスのレセプター(受容体)も舌や歯肉の上皮細胞にあることがわかっており、口腔内でウイルスが増殖することが明らかになった。感染症の予防には口内ケアが有効だ。具体的なケア方法は3つある。・歯磨きや舌みがきなどの「物理的除去」・洗口剤や歯磨き粉などの「ケミカルコントロール」・有害な菌を有用な菌に置き換える「生物学的コントロール」歯磨きはもちろん、歯間ブラシを使って丁寧に隙間を掃除する「物理的除去」は基本。そして、菌を置き換える生物学的コントロールでは乳酸菌が注目されている。多くの乳酸菌には歯周病菌を抑える働きがあるが、よりパワフルなのがL8020乳酸菌だ。L8020乳酸菌で、歯周病・虫歯・感染症から体を守ろうL8020乳酸菌は虫歯にも歯周病にもなったことがない子どもの口の中から発見されたヒト由来の乳酸菌で、虫歯の原因であるミュータンス菌を抑える働きをする。歯周病の原因のひとつであるジンジバリス菌を死滅させたという実験結果も学会で報告されている。L8020乳酸菌は、虫歯や歯周病の原因になる菌を減少させる作用があるだけでなく、口臭も抑える働きをする。口の中の環境を整え、菌が体内に入ったり、口腔内で繁殖したりするのを抑えるため、感染症の予防として有効だと考えられている。丁寧な歯磨きや洗口剤でのうがいに加え、L8020乳酸菌をプラスすることで、より予防効果があがるのだ。歯周病対策で酸化ストレスが低い体作りを鶴見大学歯学部探索歯学講座の花田信弘教授は、新型コロナウイルスについて「これから研究を重ねる必要があるが」と前置きしたうえで、「一般的には基礎疾患を持つかどうかで発症するかどうかが決まると言われているが、基礎疾患で身体が慢性炎症になり酸化ストレスを引き起こしている方が重症化している」と語る。「酸化ストレスを抱えた方は高齢者や糖尿病の方などに当てはまりますが、それ以外で当てはまるのが、実は歯周病なのです。歯周病菌が血液に入り、さらに歯周組織に炎症が起こって酸化ストレスとなり、 基礎疾患と同じ働きをしてしまうことで、重症化に結び付くと考えられます」(花田信弘教授)歯科医院で定期的に検診を受けつつ、L8020乳酸菌で歯周病、虫歯、感染症とトータルで対策するのが効果的だ。L8020乳酸菌は、タブレットやオーラルケア用品、ヨーグルトなどに配合されている。感染症を恐れず元気に過ごし、虫歯や歯周病と無縁でいるためにも、L8020乳酸菌を使った口内ケアを始めてみてはいかがだろうか。
2020年10月28日「なんだかイライラしがちだったり、ネガティブな感情が先行していたり。そういった傾向に思い当たる人は、脳が老化している危険性があると言えます。今年は特に、何かとコロナ禍の影響によるものと考えてしまいがちでもあり、注意が必要です」こう話すのは、これまで1万人以上の脳のMRI画像を診断してきた脳内科医の加藤俊徳先生だ。“脳の老化のサイン”に当てはまるものがないか、次のチェックリストの項目を確認してみよう。【脳の老化を招く習慣チェックリスト】□ イライラすることが多い□ 一方的に怒ることが多い□ よく人の悪口を言う□ 自己否定しがちだ□ 「いまどきの若い子は……」が口ぐせ□ 家と会社を往復するだけのような生活だ□ 夫や義両親など、人の言いなりになっている□ 昨日の食事のメニューを思い出せないことがある「リストにあるような『感情的になる』『物事をネガティブに捉える』『自分とは違う価値観を受け入れられない』『自分で考える機会が少ない』という人の脳は老化しやすいのです。こうした習慣を改めると同時に、脳を若返らせるための方法はいくつもあります」(加藤先生・以下同)その中から加藤先生が手軽にできるエクササイズとしておすすめするのが、「8の字スクワット」だ。【8の字スクワット】(1)丸めたフェースタオルを左手に持ち、肩幅よりやや広めに足を開いて立つ。(2)腰を落として、左のももの下を後ろから通したタオルを、前から右手に持ちかえる。(3)タオルを持った右手を前方から頭の上に伸ばす。同時に脚を伸ばし、目は右手の動きを追う。(4)右腕を後ろに回しながら、徐々に腰を落とし、右のももの下でタオルを左手に持ちかえる。(5)(3)と同様に、タオルを目で追いながら、左手を頭の上に伸ばす。同時に脚も伸ばす。加藤先生オリジナルのこのエクササイズで、用意するのはフェースタオル1枚だけ。スクワットをする要領で腰を落としながら、同時に手に持ったタオルをももの下→もう片方の手→手と脚を伸ばす……と8の字を描くように受け渡すことを繰り返す。(1)〜(5)を1セットとし、10セット行うだけで、みるみる脳が若返るという。所要時間はわずか1分だ。「人は年を取ると、まず脳の運動系の分野が弱まります。中高年の運動不足はアルツハイマー型認知症になる確率を約4倍高めるとの研究もあるほど。この運動系を刺激することで、脳全体の機能が改善されるのです」スクワットをしながら同時に背泳ぎに似た腕の動きでタオルを受け渡す動作は、実際にやってみると、はじめのうちはももの下でタオルを持ちかえる動作でまごつく人も多いだろう。そこが8の字スクワットのいちばんのポイント。脳は“同じことの繰り返し”によって老化します。しっかり考えなければできない動作であることが大切なのです。それに加え、自分では見えにくい方向からタオルを反対の手に持ちかえる動作で、視覚系や空間認知力を高め、脳の側頭葉の内側にある海馬の働きも高めることができます。人の記憶力を司る海馬の機能が衰えると、数秒前の出来事といまのことが連続しなくなってしまいます。これが常態化するのが認知症の症状です。もともと海馬は怠けやすいので、積極的に使うことが大切です」8の字スクワットは海馬の働きを活性化させる効果がてきめんで、もの忘れ防止につながるのだ。「また両手両足を同時に使い、体の真ん中に重心を定めながら上下左右に動かすという作業は、日常的にはなかなかないもの。こうした動作を行うことで、脳の反応スピードがよくなり、認知症の予防につながることはこれまでの治療でわかっています」実際に、加藤先生の指導で8の字スクワットを実践した人からは《ちょっとしたもの忘れが改善された》という声と同時に、《慢性的な腰の痛みが軽減した》といった声も寄せられているとか。脳と足腰を若々しく保つ、健康寿命の近道とあれば、ぜひ取り入れたいところだ。ときどきタオルの大きさや素材、色などを変えると、視覚イメージや握ったときの感覚が変わり、脳に新たな刺激を与えられるという。それが飽きずに続けるコツでもあるそうだ。「いまの日本人は世界的に見ても座っている時間が長い。ずっと座ったままの生活をしていると、脳の中でも自分の体のバランスが上手に取れなくなってしまいます。最初は、ゆっくり大きな動作で始め、自分の体の硬さに合わせ、決して無理をしないでください。体が慣れてきたら、倒れない範囲で、左右にタオルを持った腕をできるだけ大きく振るように徐々に心がけましょう。こうすることで、脳の中心部にあるバランスを保つ機能も活性化させることができます」1日1分の簡単エクササイズで、認知症を防ぐ足固めをしていこう。「女性自身」2020年10月27日号 掲載
2020年10月15日お笑いコンビ『EXIT』のりんたろー。さんが、2020年9月17日にTwitterを更新。介護に悩む人の心を軽くするコメントに、称賛の声が寄せられています。りんたろー。、泣きながら電話をかける祖母に…8年間、老人ホームで介護のアルバイトをしていていた、りんたろー。さん。祖母は老人ホームを利用しているといいます。ある日、今日が何日の何曜日なのか分からなくなってしまった祖母が、泣きながら母親に電話をかけてきたことがあったようです。焦る母親ですが、りんたろー。さんは、認知力が低下してしまった祖母にこのように声掛けをするのだとか。おばあちゃんが何日の何曜日かわからなくて泣きながら電話をかけてくると母が大騒ぎ「僕もわからないよ」「そのうち思い出すよ」「そんなに曜日が重要?」「職員さんが教えてくれるよ」僕は適当に言葉をかけます!介護って良い意味で適当さが重要一緒に落ちたら共倒れ!認知と共に楽しく生きよう!— りんたろー from EXIT (@rinnxofficial) September 17, 2020 「僕は適当に言葉をかけます!」と、介護には適当さも必要と明かすりんたろー。さん。きっと、肩に力を入れすぎないことは、認知力が低下した祖母にも、その介護をする母親にとっても、いい関係を保つことに繋がるのでしょう。ネット上では、たくさんの称賛の声が寄せられていました。・自分だって曜日と日にちが分からなくなることがある。そんなの重要じゃないって考えたい。・適当さがないと支える家族もつぶれてしまう。本当にその通りだと思います。・りんたろー。さんの言葉に救われました。ありがとうございます。認知症が進むと話が通じなかったり、すぐに忘れてしまったりして支える家族はどうしてもイライラしがち。ですが、「認知と共に楽しく生きよう!」というりんたろー。さんの言葉は多くの人を励ましたに違いありません。[文・構成/grape編集部]
2020年09月19日人生100年時代、大きな社会問題の一つである認知症患者の増加。その予防法の研究に当たる専門のドクター自身は、認知症リスクを下げるために、いったいどんなことに気をつけて生活しているのだろうーー。医療技術の進歩や生活環境が向上していることで、日本人の平均寿命は延び続けている。厚生労働省が7月末に発表した最新の日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性で87.45歳と過去最高を更新。“人生100年時代”にまた一歩近づいた。「いっぽうで、認知症患者の増加も深刻な問題となっています。20年後には高齢者のじつに4人に1人が認知症、または予備群の軽度認知障害(MCI)になっているという予測もあります。健康寿命を延ばすためにも、認知症の予防がとても重要になってきます」そう語るのは、『医師が認知症予防のためにやっていること。』(日経BP)の著者で、聖路加国際大学臨床教授の遠藤英俊先生だ。遠藤先生は35年にわたって認知症研究に携わり、今年3月に長年勤めた国立長寿医療研究センターを退職、定年後から“チャレンジ”していることがあるという。「それまで忙しく働いていたのが、急に暇になるとガクンと老け込み、将来的に認知症になるリスクが高まってしまいます。私は定年後に仕事のペースを見直して、日曜日から火曜日は休み、水曜日から土曜日まではいくつかの病院で診察をしています。仕事を減らすことでできた時間を活用して、これまでできなかったゴルフなど趣味の時間に充てています。さらに私は『1年以内にゴルフのスコアで100を切る』といったように具体的な目標を設定しています。また、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で休んだ時期もありましたが、料理教室に通い始め、ティラミスやローストビーフが作れるようになったんですよ」(遠藤先生・以下同)認知症のスペシャリストである遠藤先生自身が、趣味などを満喫することを通じて、同時に認知症予防の効果が期待できる習慣を取り入れているという。そこで今回、遠藤先生自身が認知症予防のために実践している効果的な健康管理の方法を詳しく解説してもらった。■血圧の薬はきちんと飲む高血圧(収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg)と診断されたら降圧剤を服用するが、さまざまな種類がある。「ARB(アンジオテンシン2受容体拮抗薬)というタイプの薬が、最も認知症リスクを下げるという調査結果が出ており、私も服用しています」■たばこはいっさい吸わない喫煙者は非喫煙者と比べて1.5〜2倍も認知機能が低下しやすいことがわかっている。喫煙により血管は収縮し、血流が低下する。「末梢にある細胞に酸素と栄養が届けられなくなり、神経細胞がダメージを受けることで認知症発症のリスクが高まるといわれています」■難聴になったら補聴器をつける意外と見過ごされがちなのが難聴(聴力の低下)だという。「聴力の低下によって脳に情報が入りにくくなります。聞こえづらくなったらきちんと補聴器を使うようにして、ふだんから大音量の音楽をヘッドホンで聴きすぎないように、耳をいたわることも大切です」■40〜50代はメタボ対策、60代以降は小太りを目指す肥満や代謝異常のある人は、脳の老化が早く進行してしまうという研究結果がある。しかし、過度なダイエットはタンパク質をはじめとした栄養素の不足を招くことに。「食事量と運動量が同時に減ると、筋力が減ったサルコペニアの状態を招きます。60代以降は少し太めくらいの体形がちょうどよいでしょう」また、健康診断で気になる項目があれば、放置してはダメ。「高血圧症と診断されたらまず食事を見直すとともに、運動によって血圧を下げる努力が必要になりますが、改善しない場合は降圧剤を使います。また、女性は閉経を迎えるころから代謝が悪くなり太る人も出てきます。太りすぎ、またやせすぎに気をつけましょう」「女性自身」2020年9月8日 掲載
2020年09月17日人生100年時代、大きな社会問題の一つである認知症患者の増加。その予防法の研究に当たる専門のドクター自身は、認知症リスクを下げるために、いったいどんなことに気をつけて生活しているのだろうーー。医療技術の進歩や生活環境が向上していることで、日本人の平均寿命は延び続けている。厚生労働省が7月末に発表した最新の日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性で87.45歳と過去最高を更新。“人生100年時代”にまた一歩近づいた。「いっぽうで、認知症患者の増加も深刻な問題となっています。20年後には高齢者のじつに4人に1人が認知症、または予備群の軽度認知障害(MCI)になっているという予測もあります。健康寿命を延ばすためにも、認知症の予防がとても重要になってきます」そう語るのは、『医師が認知症予防のためにやっていること。』(日経BP)の著者で、聖路加国際大学臨床教授の遠藤英俊先生だ。遠藤先生は35年にわたって認知症研究に携わり、今年3月に長年勤めた国立長寿医療研究センターを退職、定年後から“チャレンジ”していることがあるという。「それまで忙しく働いていたのが、急に暇になるとガクンと老け込み、将来的に認知症になるリスクが高まってしまいます。私は定年後に仕事のペースを見直して、日曜日から火曜日は休み、水曜日から土曜日まではいくつかの病院で診察をしています。仕事を減らすことでできた時間を活用して、これまでできなかったゴルフなど趣味の時間に充てています。さらに私は『1年以内にゴルフのスコアで100を切る』といったように具体的な目標を設定しています」(遠藤先生・以下同)認知症のスペシャリストである遠藤先生自身が、趣味などを満喫することを通じて、同時に認知症予防の効果が期待できる習慣を取り入れているという。そこで今回、遠藤先生自身が認知症予防のために実践している習慣や趣味について解説してもらった。■凝った料理に挑戦する料理は食材の選択から調理法、時間配分、食器選びまで複雑な手順が必要で、脳を活性化させるという。「私はイタリア料理の教室に通っていて、最近はローストビーフを作りました。巣ごもりで通えないときは自宅で積極的に料理を作り、妻とも会話が増えました」■元気な犬を飼う犬を飼うことは、毎日の世話が伴う。「犬のために毎日の散歩が欠かせなくなるので、外に出て歩くことが日課になります。元気な犬を飼うと犬に引っ張られて早歩きになるというメリットも」。幸せホルモンが出て心の安定にも一役買うそうだ。■仕事は減らすが、ゼロにはしない社会的孤立により、認知症のリスクは1.6倍にも高まる。「人間の脳は、しゃべることで神経細胞が活性化します。アルバイトでもボランティアでもいいので、外に出る機会を増やすと、身なりを整えるなど緊張感が生まれて、これも脳の活性化に一役買います」■地域での付き合いを増やす一人暮らしでも地域に溶け込めば社会的孤立を防ぐことができる。「私も定年後から地域に溶け込もうと料理教室に通っています。趣味のサークル、マンションの総会などを活用しましょう」3密に注意しながらではあるが、地域の催しに参加することから始めよう。■マージャン、将棋など頭を使うゲームをするゲームも認知症予防の効果に期待ができ、マージャン、オセロ、囲碁、将棋など頭を使うものは特にお勧めという。「私もこの年になってマージャンを始めました。思考力や集中力を高めて脳を活性化するほかに、何人かで交流しながら行うことで孤立も防ぎます」■歌ってのどを鍛える懐かしい歌を歌って昔を思い出すことは、認知症予防にもつながるという。「声を出すとのどの機能が鍛えられるため、誤嚥防止にも効果が。私もときどき歌っています」いまはカラオケに行くのが難しい部分もあるが、家の中でも好きな歌を口ずさんでみよう。子育てや仕事で忙しいときはいいが“卒業”すると、かえって生活リズムが崩れて、抑うつ状態になってしまう人もいる。「定年退職後、家に閉じこもりがちになる男性が多いのですが、女性でも中には人付き合いが苦手という人もいます。趣味やサークルなどでアクティブに活動している人であればいいのですが、会話が少なくなると認知症のリスクが高まってしまいます。無理に人付き合いをしようとしなくても、外に出かけて他人と会話をする機会を増やすことから始めましょう。私も定年後に仕事のペースを落として、やりたいこと、新しいことにチャレンジしています」認知症を防ぐためにも、今から一つずつ、楽しく続けてみよう。「女性自身」2020年9月8日 掲載
2020年09月17日人生100年時代、大きな社会問題の一つである認知症患者の増加。その予防法の研究に当たる専門のドクター自身は、認知症リスクを下げるために、いったいどんなことに気をつけて生活しているのだろうーー。医療技術の進歩や生活環境が向上していることで、日本人の平均寿命は延び続けている。厚生労働省が7月末に発表した最新の日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性で87.45歳と過去最高を更新。“人生100年時代”にまた一歩近づいた。「いっぽうで、認知症患者の増加も深刻な問題となっています。20年後には高齢者のじつに4人に1人が認知症、または予備群の軽度認知障害(MCI)になっているという予測もあります。健康寿命を延ばすためにも、認知症の予防がとても重要になってきます」そう語るのは、『医師が認知症予防のためにやっていること。』(日経BP)の著者で、聖路加国際大学臨床教授の遠藤英俊先生だ。遠藤先生は35年にわたって認知症研究に携わり、今年3月に長年勤めた国立長寿医療研究センターを退職、定年後から“チャレンジ”していることがあるという。「それまで忙しく働いていたのが、急に暇になるとガクンと老け込み、将来的に認知症になるリスクが高まってしまいます。私は定年後に仕事のペースを見直して、日曜日から火曜日は休み、水曜日から土曜日まではいくつかの病院で診察をしています。仕事を減らすことでできた時間を活用して、これまでできなかったゴルフなど趣味の時間に充てています。さらに私は『1年以内にゴルフのスコアで100を切る』といったように具体的な目標を設定しています。また、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で休んだ時期もありましたが、料理教室に通い始め、ティラミスやローストビーフが作れるようになったんですよ」(遠藤先生・以下同)認知症のスペシャリストである遠藤先生自身が、趣味などを満喫することを通じて、同時に認知症予防の効果が期待できる習慣を取り入れているという。そこで今回、遠藤先生自身が認知症予防のために実践している効果的なリラックスの仕方を詳しく解説してもらった。■「面倒くさい」「飽きた」はタブーにネガティブな口グセは危険なサイン。「認知機能が低下してくると、体が動かない、ゴルフのスコアが計算できない、などといったことから周囲に引け目を感じてしまい運動をやめてしまう傾向があります。家族でもこうした口グセが出てきたら注意が必要です」■昔の出来事を思い出す過去の出来事を思い出すのはネガティブなことではない。「私は’02年に愛知県名古屋市の昭和日常博物館と共同で『地域回想法』を開発しました。懐かしい話題を語り合う回想法スクールへの参加によって、認知機能の低下が抑えられたという結果が得られています」■ぬるめのお風呂に30分つかる就寝前にぬるめのお風呂につかってリラックスを心がけよう。「1日の疲れをとるだけではなく、お風呂から出て体温が下がってきたころに眠れる効果があります。寝る前はスマホは見ないで十分な睡眠を取るように」コロナ禍で在宅時間が増えるなか、生活が不規則になり、不調を訴える人が増えている。「つい夜遅くまでテレビやスマホを見ていませんか?じつは睡眠不足は脳にとって大敵です」30〜50代はお弁当作りなどで早起きの女性が多い。認知症の中でも約7割と最も多くの患者数を占める「アルツハイマー型認知症」は、脳内アミロイドβと呼ばれるタンパク質がたまり、神経細胞の破壊につながることで起こる。睡眠不足はアミロイドβがたまってしまう原因になる可能性もあるという。「6〜8時間の睡眠を確保し、規則正しい生活を心がけましょう。就寝前にはぬるめのお風呂につかると体温が下がってきたところで入眠することができます」「女性自身」2020年9月8日 掲載
2020年09月16日人生100年時代、大きな社会問題の一つである認知症患者の増加。その予防法の研究に当たる専門のドクター自身は、認知症リスクを下げるために、いったいどんなことに気をつけて生活しているのだろうーー。医療技術の進歩や生活環境が向上していることで、日本人の平均寿命は延び続けている。厚生労働省が7月末に発表した最新の日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性で87.45歳と過去最高を更新。“人生100年時代”にまた一歩近づいた。「いっぽうで、認知症患者の増加も深刻な問題となっています。20年後には高齢者のじつに4人に1人が認知症、または予備群の軽度認知障害(MCI)になっているという予測もあります。健康寿命を延ばすためにも、認知症の予防がとても重要になってきます」そう語るのは、『医師が認知症予防のためにやっていること。』(日経BP)の著者で、聖路加国際大学臨床教授の遠藤英俊先生だ。遠藤先生は35年にわたって認知症研究に携わり、今年3月に長年勤めた国立長寿医療研究センターを退職、定年後から“チャレンジ”していることがあるという。「それまで忙しく働いていたのが、急に暇になるとガクンと老け込み、将来的に認知症になるリスクが高まってしまいます。私は定年後に仕事のペースを見直して、日曜日から火曜日は休み、水曜日から土曜日まではいくつかの病院で診察をしています。仕事を減らすことでできた時間を活用して、これまでできなかったゴルフなど趣味の時間に充てています。さらに私は『1年以内にゴルフのスコアで100を切る』といったように具体的な目標を設定しています。また、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で休んだ時期もありましたが、料理教室に通い始め、ティラミスやローストビーフが作れるようになったんですよ」(遠藤先生・以下同)認知症のスペシャリストである遠藤先生自身が、趣味などを満喫することを通じて、同時に認知症予防の効果が期待できる習慣を取り入れているという。そこで今回、遠藤先生自身が認知症予防のために実践している効果的な食事方法を詳しく解説してもらった。■週2〜3回はカレーを食べる香辛料の一つであるターメリックに含まれる「クルクミン」というポリフェノールの認知症予防効果の注目度が高まっている。「ただし、カレーは高カロリー食なので、食べすぎるとメタボになってしまう危険性もあります。週2〜3回を目安に食べましょう」■フルーツ、魚、いも類、卵は毎日食べる福岡県久山町の町民約1,000人を15年間追跡した九州大学の調査では、認知症リスクが低い人が多めに食べていた食材は、大豆製品、牛乳、乳製品、緑黄色・淡色野菜、海藻類など。「果物、魚、いも類、卵もプラスして、多様な食材をまんべんなく食べましょう」■シークヮーサーのドリンクを飲むかんきつ類に含まれる「ノビレチン」には高い抗酸化作用が期待できる。「東北大学の研究では、毎日かんきつ類を食べる人は、週2回の人と比べ認知症リスクが14%低下していました。ノビレチンが豊富なかんきつ類はシークヮーサー。私はジュースで飲んでいます」■米と酒の取りすぎに注意するごはんを食べすぎるとほかの食品が食べられなくなるので控えめに。「久山町の研究では、減らすとよい食事に米と酒が挙げられました。適量のお酒は会話の潤滑油になりますが、飲みすぎには気をつけて」遠藤先生も年齢とともに食事の量を減らしているそうだ。■週2回は肉類を食べる年齢とともに筋肉の量は減り、筋力が衰えてくる。サルコペニアの状態のままでいると、足腰が弱って転倒しやすくなる。「下肢の筋トレを行い60代半ばからはタンパク質を意識して取るように心がけましょう。私は週2回は肉を食べるようにしています」■赤ワインを毎日2〜3杯楽しむ「フランスのボルドー大学の研究で、赤ワインに含まれるポリフェノールには高い抗酸化作用があり、動脈硬化や高血圧を予防するほか、認知症の発症を抑えるという報告があります」ただし飲みすぎには注意。1日にグラス2〜3杯を目安にしよう。「ポリフェノールには抗酸化作用、抗炎症作用が認められていて、これが認知症予防に効果があるのではないかと考えられています。クルクミンはカレーに使われる香辛料のターメリックに含まれています。40〜50代のうちからクルクミンを含む食事、カレーを食べると認知症の発症を防ぐ可能性があるということです」ポリフェノールを含む赤ワインも適量を楽しむならOK。ジュースなら、ノビレチンが含まれるかんきつ類がいいそうだ。複数の調査から、多様な食材をまんべんなく食べている人は認知症リスクが低くなることがわかってきている。「女性自身」2020年9月8日 掲載
2020年09月16日