住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、恐怖に震えた心霊写真や怪奇現象の話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、’80年代を振り返ってみましょうーー。「運動は苦手でインドア派だったので、家ではよくテレビや雑誌を見ていました。心霊特集や怪奇現象特集にくぎ付けになっていて、いまでも好きで信じています」小・中学生時代を送った’80年代を振り返るのは、コラムニストで漫画家の辛酸なめ子さん(46)。たしかに’80年代は、テレビでも雑誌でも心霊特集が組まれていたし、とくに暑い夏の風物詩でもあった。なかでも辛酸さんが好きだったのは『お昼のワイドショー』(’68〜’87年・日本テレビ系)で、夏季に放送されていたワンコーナー「あなたの知らない世界」だ。視聴者から寄せられた心霊体験や写真を、心霊研究科で放送作家の新倉イワオさんが解説、分析する構成だった。「再現ドラマ仕立てになっていたので、リアリティがありました。いまでも覚えているのは、亡くなられた出演者の霊を呼ぶ回。私には見えませんでしたが、専門家によると“来ていた”みたいで。番組の放送は昼間なので、興味津々で見るんですが、夜、お風呂に入ってシャンプーをしているときに人の気配を感じたりして、怖くなるんですね」こうしたジャンルに興味を持っていたのは、辛酸さん自身が心霊体験をしていたからだとか。「引っ越しが多かったのですが、越した先の家でいちいち怪奇現象に見舞われるんです。埼玉県の薄暗い一軒家に住んでいたときは、突然、玉を転がすようなラップ音が聞こえてきて……。遊びに来ていた友達が怖くなって、帰ってしまったこともありました。別の家では、夜、目を覚ますと色とりどりの人魂が飛んでいたことも。“これは見なかったことにしよう”って、目をギュッとつむってやり過ごしました。前に住んでいた人が、その家で亡くなられたらしいとか、家の近くの稲荷神社で誰かが自殺したとかいう噂を聞いては、“ああ、やっぱりなあ”と納得していました」いまでも忘れられないのが、家族で箱根旅行に行ったときの記念写真。「半透明の生首が写っていたんですよ。そんなことがあったからかわかりませんが、父が念写をする団体に所属するようになって。『月の裏側を念写してきた!』と、私に報告してきたりしました」科学では解明できない怪奇現象とともに、女子なら誰でも通るおまじないも好きだった。「小学校のときは、雑誌に付いてくるおまじないの冊子を見て、自分でも試してみたりしました。何色のペンで願い事を書くとかなうとか、相手の影を踏むとどうなるとか。好きだった男の子と隣の席になりたくて、ある図形の中にその子の名前を書いたり。すると本当に、隣とか、斜め前とか、近い場所になることが続いたんです。私と席が離れるときに、その男の子が残念がっていたので、おなじないの効果は、本当にあったんだと思います」
2021年05月31日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に胸をときめかせた映画の話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「’80年代は『不良少女とよばれて』(’84年・TBS系)、『ポニーテールはふり向かない』(’85〜’86年・TBS系)など、出演した大映テレビ制作のドラマがすごくヒットしたから、5年ほど女優業にどっぷりつかっていました。当時の“大映ドラマ”の放映はたいてい半年間だったのですが、撮影期間は7カ月ほど。現在のようなデジタル機材ではなく、フィルムで1カットずつ撮影していくので、すごく時間がかかるんですね。撮影現場に泊まり込みたいって思うくらい、家に帰っても寝るだけの生活でした。それだけに撮影がすべて終了し、次回作が始まるまでのオフは貴重で、1人で新宿に出ては映画館をハシゴ。とくに好きだったのがハリウッド映画でした」’80年代にすでに女優として活動していた伊藤かずえさん(54)。東映児童研修所に入ったことが、キャリアのスタートだ。「あまり人としゃべらない子どもだったから、母親が心配したんですね。小学生時代はエキストラばかりで、オーディションに受かることもありませんでしたが……」映画『花街の母』(’79年)でデビューし、中学時代は『水戸黄門』(第12部・’81〜’82年・TBS系)にレギュラー出演。平日に、しかも京都での撮影だったため、学校を休むのは日常的だった。「新幹線での移動中は、ウォークマンでカルチャー・クラブとかの曲を聴きながら眠ったり、セリフを覚えたりする時間。まだ中学生だから、台本に読めない字もあったりして、辞書を引いたり、母親に聞いてみたりしていました」このころ、約2万人が参加したオーディションを勝ち抜いて、映画『燃える勇者』(’81年)で、真田広之の相手役となるヒロインの座を射止めた。「有名なタレントさんもいたから、3次審査くらいになると、心の中では“もう、どうせ(結果は)決まってるんだろうな、裏で”って思って(笑)。だから選ばれたときはびっくりしちゃって」その翌年には、アイドルデビュー。小泉今日子、中森明菜、早見優らと同期の“花の82年組”だ。「レコード会社からオファーがあったんですが、デビュー曲が暗い歌で、全然ヒットしませんでした」だが、’83年の『高校聖夫婦』(TBS系)以降、次々と出演することになる大映ドラマの反響はかなり大きかった。「当時、アイドルはデパートの屋上広場などで歌う“営業”が多くて、全国を回っていました。アイドルとしては無名でしたが、大映ドラマを見た人が会場に集まるようになって。池袋のサンシャイン広場で営業したときは、スタッフさんから『中森明菜さんが来たときと同じくらい、人が集まりました』って驚かれました」それほど大映ドラマは、’80年代カルチャーの代表格だ。「大きな特徴は、演出やセリフ、話の展開が突拍子もなく、劇画チックなところ。たとえば『不良少女とよばれて』では、ケンカをするシーンで『生き残ったほうが、くたばった奴の骨壺を蹴飛ばすまでさ』なんていうセリフも。“十代の女の子が言う!?”って思うけど、すっごいセンスですよね(笑)」伊藤さんといえば、『スクール☆ウォーズ』(’84〜’85年・TBS系)で「馬上から失礼します」と馬に乗って登場するシーンも伝説的だ。「実話に基づいた作品なのに、私の役だけが架空の人物なんで、脚本家さんが私で遊んでいました」撮影に追われた日々、唯一の息抜きとなり、ストレスを発散させてくれたのが、ハリウッド映画だったという。「『セント・エルモス・ファイアー』(’86年)みたいな青春群像劇も好き。『アウトサイダー』(’83年)のマット・ディロンもかっこよかったなあ。『リーサル・ウェポン(’87年)は難しいことを考えず、単純に楽しめました。映画館には1人でふらっと見に行くことが多くて、1日休みだと2〜3本、ハシゴしていましたね』「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月19日シネマカフェ3月の特集は「私たちの青春」。『スタンド・バイ・ミー』や『ウォールフラワー』、『桐島、部活やめるってよ』など青春映画の金字塔といわれる作品が多々ある。それらの作品を観て、自身の青春時代を振り返ることもあるだろう。今回は“20年代の青春映画”『佐々木 、イン、マイマイン』を手掛けた内山拓也監督を始め、俳優・松本穂香、映画ライター・SYOに「お気に入りの青春映画」と「青春の思い出」を訊いてみた。内山拓也監督のお気に入りの青春映画は『青の稲妻』(ジャ・ジャンクー監督)台詞ではなく、きちんとショットで物語が紡がれているのに、一つ一つの言葉を忘れることはない。感情を溜め込んで吐き出す行為ではなく、行き場を失って吐き出せないことこそが重要だ。ジャ・ジャンクーの映画は、その一つ一つが切実で、とてもエモーショナルだ。青春の思い出青春は、決められた期間や場所ではなく、その時間や瞬間を自分で決められる。それも、何度でも。このことにようやく気付けた今が、まだまだ青春の最中で、そして途中なんだと思います。<映画監督・内山拓也>学業と平行してスタイリスト活動を始める。経験過程で映画に触れ、その後、映画監督・中野量太氏に師事。23歳で初監督作『ヴァニタス』を制作。同作品で初の長編にしてPFFアワード2016観客賞、香港国際映画祭出品、批評家連盟賞ノミネート。『佐々木、イン、マイマイン』で、劇場長編映画デビュー。本作で日本映画製作者協会に所属する現役プロデューサーが選ぶ“将来性のある新人監督”に贈られる映画賞「第25回新藤兼人賞」銀賞を受賞。Twitter:@_takuyauchiyama松本穂香のお気に入りの青春映画は『耳をすませば』(近藤喜文監督)初めて観たのは確か中学生の頃でした。主人公の雫が持つ若さ特有の痛々しさや、自分には何があるのかと自問自答しながら進んでゆく姿が、その当時の自分に重なって見えたんだと思います。今でも時々観返しますが、観る度に大事なことを思い出させてくれる映画です。おじいさんが小説を読んでいる間、外で待っている雫のシーンと、原石のシーンがとくに好きです。青春の思い出高校で演劇部に入っていたのですが、演劇部で高校演劇の大会に参加した時、他の部員が個人で優秀賞を貰っていて、それが悔しくて号泣しました。悔しがっている事が周りにバレるのも悔しいので、皆には分からないように、親友と下を向きながら一緒に泣きました。<俳優・松本穂香>1997年2月5日生まれ。大阪府出身。2015年 主演短編映画でデビュー。その後、出演したNHK 連続テレビ小説「ひよっこ」の青天目澄子役の好演が話題になる。日曜劇場「この世界の片隅に」(TBS)、映画「おいしい家族」「酔うと化け物になる父がつらい」「君が世界のはじまり」「みをつくし料理帖」などドラマや映画などで主演を務めた他、auのCM「意識高すぎ!高杉くん」シリーズに出演中。2021年は連続ドラマW「華麗なる一族」(WOWOW)などの出演も控えている。Twitter:@matsuhononSYOのお気に入りの青春映画は『グッバイ、サマー』(ミシェル・ゴンドリー監督)『エターナル・サンシャイン』のミシェル・ゴンドリー監督の自伝的作品です。孤独な少年がはみ出し者の転校生と仲良くなり、車を自作するお話なのですが、「友だちができると、世界が一変する」をとってもハートウォーミングに描いているのです。パーティでぼっちになっても、隣に親友がいれば安心感が違う。個展がガラガラでも、親友が来てくれればそこに意味が生まれる。そんなふたりで車を作ったら、どんなに素晴らしいだろう。自分自身が学生時代に渇望していた「救い」がそこに描かれていて、とても幸せな気持ちになれました。アゲアゲの映画ではなく、寂しさと懐かしさ、慈しみが微かに漂う空気感もとても好きです。青春の思い出高校時代などは親友も恋人もいなかったので、キラキラした青春は一切送れませんでした。でも、あのときの孤独感が自分を創作に向かわせたんだと思うと、それはそれでアリだったなと感じます。そしていま思うのは、映画業界は万年青春気分の方ばっかりだということ。好きを全力で頑張る姿を見ているとこっちまでワクワクするし、ここにいていいんだと思える。そういった意味では、自分もようやく青春が始まったのかもしれません。いま鬱屈した気持ちを抱えている若人の皆さん、自分の居場所は、いつか絶対に見つかります!<映画ライター・SYO>1987年福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、映画雑誌の編集プロダクション、映画ニュースサイトでの勤務を経て、独立。映画を中心に、ドラマ、アニメ、漫画、音楽など多ジャンルのレビューやコラム、インタビュー、オフィシャルライターを担当。Twitter:@syocinema(text:cinemacafe.net)
2021年03月19日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代におなかがよじれたお笑い番組の話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。’81年にスタートした『オレたちひょうきん族』は『笑っていいとも!』や、その前身番組『笑ってる場合ですよ!』とともに、フジテレビが’80年代に掲げた“楽しくなければテレビじゃない”というキャッチフレーズを体現し、もり立てた伝説的番組。世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)はこう語る。「当時、関東地方で漫才を見る機会はお正月番組など数少なかったのですが、’80年代の漫才ブームによって身近な存在になりました。そんな潮流をうまく引き込み、B&Bやツービート、紳助・竜介、さんまさんなどを起用したのが、『ひょうきん族』です」牙城は『8時だョ!全員集合』(TBS系)だ。「『全員集合』は毎週土曜、1時間近くの生放送だったため、放送事故が起きないよう、いかりや長介さんという絶対的リーダーのもと、セットも含めて作り込まなければ成立しない番組だったそう。一方の『ひょうきん族』は収録番組。アドリブを入れ込むなど、出演者のアイデアで勝負できました。実際にその場のノリで発生したキャラもあったといいます」(牛窪さん・以下同)いわば“悪ノリ”ができたのも、現場の勢い、熱量があったから。「父がフジテレビの局員でしたので、私は月に1回、たけしさんが好きだというおいなりさんを手作りして携え、撮影現場に連れていってもらっていました。そこで目にしたのは、本番スタート5秒前からカウントダウンで、2までしゃべり続けている、さんまさん(笑)。スタッフの笑い声がそのまま録音されていたり、コーナーによっては裏方のスタッフが登場したりと、内輪ウケ的なネタも満載。そんな“業界通”な笑いが支持を得たのだと思います」『全員集合』にも加藤茶の“チョットだけョ”のような、エッチな笑いはあったが、基本的には家族で見ることを意識した番組作り。「『ひょうきん族』は、現在ではコンプライアンスの観点から放送できないような、事件を風刺したどぎついキャラにも挑戦。また、コントのセットや衣装にはお金がかかるものですが、時代はバブル経済に入る成長期だったことも味方しました」そして’80年代半ばには『全員集合』を逆転し、日本のお笑い文化をけん引する番組へと成長した。「“漫才ブーム”“バブル景気”“ゆるいコンプライアンス”などの、時代的な背景が化学反応を起こし、テレビの無限のパワーが発揮された番組といえます」「女性自身」2021年3月16日号 掲載
2021年03月07日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に夢中になったアイドルの話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「モノマネ番組とかで、中森明菜さんの『十戒(1984)』(’84年)や『TATTOO』(’88年)の歌マネをさせてもらったりしています。藤井隆さんの歌イベントでは、明菜さんの曲の振付が完璧な素人さんが毎回観覧に来ていたから、その人にステージに上がってもらってコラボしたり。’14年に『紅白』に出場したときに『日本では低気圧のほうが大変だということで……』みたいに、ちょっとハスキーで、徐々に聞こえるか聞こえないかの声の大きさになる、しゃべり方が特徴なんですね」明菜愛が強すぎて、ついモノマネしたくなるというのが、お笑いタレントの椿鬼奴さん(48)。デビュー当時のシングル盤レコードを手に取りながら、’80年代を振り返る。「じつはレコードは持っていなかったんです。小学生のころはわりと裕福な生活だったんですが、自分で使えるお金は、もらえなかったんですよね」小学生時代は、渋谷駅の隣にある高級住宅街・代官山のマンション住まい。お正月などの特別なときは、バブル時代、テレビ業界人御用達だった六本木の高級料理店「瀬里奈」に行くほど、ハイソな暮らしぶりだった。「お着物姿の女性がたくさん働いていて、子どもながら“すごく高いんだろうな”って、肌で感じていました。まあ、支払いは父というよりは、会社の経費だったみたいですけど(笑)」その父は厳しくて、鬼奴さんは自由にテレビを見せてもらえなかったという。「『3年B組金八先生』(’79年〜・TBS系)すらダメで、弟と一緒になんとか見る権利を得られたのは『8時だョ!全員集合』(’69〜’85年・TBS系)だけ。ふだんはNHKか巨人戦ばかりでした。おかげでキャッチャーの山倉和博さん(’78年入団)のファンになって。チェッカーズの(武内)亨さんに似たイケメンだったので“巨人の亨”と呼んで、プロ野球チップスを買ってカードを集めていました」中森明菜の存在は、父親の帰りが遅いとき、こっそり見ていた『ザ・ベストテン』(’78〜’89年・TBS系)で知った。明菜は’81年『スター誕生!』(’71〜’83年・日本テレビ系)で、山口百恵の『夢先案内人』を熱唱。11社からスカウトの声がかかり、’82年に『スローモーション』でデビュー。「クラスの友達の間で、聖子派か明菜派か、どちらか決めなきゃいけないみたいな雰囲気って当時、ありましたよね。私は、聖子ちゃんのようなキラキラしている王道アイドルを直視できなくて……。それより(セカンドシングル)『少女A』のジャケットの、不機嫌な感じの明菜ちゃんが好きでした。陰があって多くを語らない、クールな明菜ちゃんの派閥に加わったんです」子どもがカラオケに行くような時代ではなかったので、歌うのはだいたいアカペラ。「歌番組をカセットテープに録音して、勉強時間や寝るときに聴いて覚えていました。カセットテープもなかなか買ってもらえなかったから、1本のテープに何度も重ね録りするんですが、上から録音した曲が長くて、前に録ってあった次の曲のイントロ部分が消えちゃったりして」「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年02月28日この春、聖徳太子の予言の書を巡る青春時代活劇『未来記の番人』が全国4か所で上演される。築山桂の人気小説を初舞台化。主演は来年デビュー10周年を迎えるA.B.C-Zの戸塚祥太。大阪市内で開かれた会見で戸塚は、殺陣の稽古に入ったことを報告。これまで使ったことのない筋肉に反応が出て四苦八苦中だが「さらに練習を重ねれば対処法が分かるので、長期間の公演に耐えうる肉体が作れる」と頼もしい。「未来記の番人」チケット情報時は寛永19年、徳川三代将軍家光の時代。将軍に仕える時の権力者・天海大僧正(笠原章)の命により、聖徳太子の予言書「太子未来記」を手に入れるため、大坂四天王寺へ向かう千里丸(戸塚祥太)と上忍・早瀬士郎左(松田悟志)。千里丸は千里を見通す異能者だが、大坂で異能の僧侶・道啓(勝野洋)や豪商・泉屋理兵衛(曽我廼家寛太郎)、銅吹き職人の巽(冨岡健翔)らと出会う。そんな中、千里丸の運命を左右する異能少女・紅羽(惣田紗莉渚)が現れる。様々な出会いを経て成長する千里丸役の戸塚は、とりわけ紅羽との場面が重要と話す。「天海様に仕えることが彼の生きるすべてだった千里丸にとって、紅羽との出会いはショッキングだった。彼女が千里丸に新しい命を吹き込んだとも言えるので、ふたりの関係はしっかり表現したい」笠原章ら手練れな舞台人らに殺陣や所作などを学びつつ、見せ場のダンスカンタービレでは培ったアクロバティックなダンススキルも存分に披露する。「先輩たちは一太刀の説得力が違うので、貴重な機会にひとつでも体得したい。ダンスカンタービレではみんなが個々の心情を表現できるよう、今は稽古で体が動くようにスタンバイしています。またジャニーズJr.冨岡健翔との場面では、面白いコンビネーションで見せられれば」と硬軟織り交ぜた役作りに期待が高まる。異能者たちが繰り広げるファンタジックな時代活劇は、現代にも通じる作品とアピールする。「実際に予言書があって、本当に未来が書かれていたとしても、今日を生きるのも明日の生き方を選ぶのも自分自身、その人一人ひとりの考えによるものだと思うので。今はコロナの影響もあり、個人が試される場面も多い。千里丸のように一体自分は何者で、どこから来てどこへ辿り着くのか。そういうことを一層考えていく時代になっているのかなと思います」。公演は3月12日(金)から21日(日)まで東京・新橋演舞場、3月27日(土)に愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール、3月30日(火)に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、4月3日(土)から11日(日)まで大阪・大阪松竹座にて上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年02月22日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に夢中になったアイドルの話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「もう、40年近く前の曲なのに、歌詞も忘れていないし、ぜんぜん歌えちゃいますよね。今の歌は、たとえば繰り返しがなかったり曲の構成も複雑だったりするけど、昔の歌謡曲はすごく入りやすいんですね。ねっ、これで合ってますよね?」宝塚歌劇団月組の元トップスター・紫吹淳さん(52)が、透き通るような声で、シブがき隊の『100%…SOかもね!』(’82年)を口ずさんだ。「’80年代初めは、バレエ以外のことに興味を持っていなくて、’84年に宝塚音楽学校に入学してからは寮生活。でも、中2の1年間だけは、バレエから遠ざかっていて、宝塚の存在もまだ知らなかった。同級生と同じくらいにテレビを見て、アイドルに夢中になった、唯一の時期なんです」バレエを始めたのは3歳のとき。3歩進むと、すぐに転んでしまう紫吹さんを見かねた母が、体のバランスを整えようと、教室に通わせたのがきっかけだ。「おかげで“体育座り”をしているときも、やたら姿勢がきれいだって、友達から言われていました。将来、バレリーナになることだけを夢見ていたんです」’80年代に入り、たのきんトリオを筆頭としたアイドル全盛期を迎えたとき、ほかのクラスメートたちは少ないお小遣いでドーナツ盤のレコードやアイドル誌を買っていたが。「私はトーシューズなど欲しいものはそのつど、買ってもらっていたので、お小遣いとは無縁だったんです。それに、バレエに関わるもの以外に欲しいものはとくになかったので、お小遣いがもらえなくて困ったこともありませんでした。恥ずかしながら、たのきんトリオのことも、かろうじて知っていたのはマッチさんだけ。いま思い返すと、ちょっと浮世離れした子どもでしたね」友達と遊びに行く機会も、ほとんどなかった。「土日でも関係なく、毎日レッスンや発表会。たまに『今度○○に行かない?』と友達に誘われるんですが、直後に『あ、ごめん、バレエだよね』って。返事をする前に断られていました(笑)」それほど頑張っていたバレエから、距離を置いたのが中2のとき。「まわりより背が高いことに悩み始めたんです。中1で160センチ近くありましたから。『白雪姫』を演じると、王子様よりも私のほうが大きかったり、『白鳥の湖』でも、3〜4羽の群れで踊ると、私だけ目立ってしまって恥ずかしかったり……。それで一時期、バレエをやめてしまったんです。自分に欠けていた“バレエ以外のこと”を知りたいという思いもありましたね。そんなとき、ちょうどデビューしたのが、シブがき隊だったんです」シブがき隊はドラマ『2年B組仙八先生』(’81〜’82年・TBS系)に生徒役で出演した薬丸裕英(ヤックン)、本木雅弘(モックン)、布川敏和(フックン)の3人組。’82年『NAI・NAI 16』でデビューし、同年発売の『100%…SOかもね!』で日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞した。トシちゃんやマッチが祝福に駆け付けた授賞式のステージを覚えている人も多いはず。それまでバレエひと筋だった紫吹さんは、行き場のない情熱をシブがき隊、なかでもモックンに注いだという。「どハマりしたとはいえ、当時は子どもで、コンサートに行くなんて発想はなく、やれることといえば『平凡』や『明星』(どちらもアイドル雑誌)を買ってもらって、切り抜きを透明の下敷きに挟んだりしたくらい。『ザ・ベストテン』(TBS系)、『ザ・トップテン』(日本テレビ系)は毎週必ず見ていました。誕生日かクリスマスのプレゼントだった自分専用のラジカセで録音して、アイドル雑誌の付録だった、横長サイズの“歌本”を見ながら、一緒に歌ったりもしましたよ。イケメンのモックンがとにかく好きでした。それで、宝塚を引退してからテレビ番組で薬丸さんとご一緒する機会があったときも、つい『私、シブがき隊のファンでした。でも、ごめんなさい。モックンのファンでした』と言ってしまって……。“えー!?”というような、ちょっと複雑な反応をされていました(笑)」「女性自身」2021年3月2日号 掲載
2021年02月20日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に夢中になったアイドルの話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「『ザ・ベストテン』(TBS系)、『ザ・トップテン』(日本テレビ系)は毎週必ず見ていました。誕生日かクリスマスのプレゼントだった自分専用のラジカセで録音して、アイドル雑誌の付録だった、横長サイズの“歌本”を見ながら、一緒に歌ったりもしましたよ」宝塚歌劇団月組の元トップスター・紫吹淳さん(52)が、透き通るような声で、シブがき隊の『100%…SOかもね!』(’82年)を口ずさんだ。「’80年代初めは、バレエ以外のことに興味を持っていなくて、’84年に宝塚音楽学校に入学してからは寮生活。でも、中2の1年間だけは、バレエから遠ざかっていて、宝塚の存在もまだ知らなかった。同級生と同じくらいにテレビを見て、アイドルに夢中になった、唯一の時期なんです」バレエを始めたのは3歳のとき。3歩進むと、すぐに転んでしまう紫吹さんを見かねた母が、体のバランスを整えようと、教室に通わせたのがきっかけだ。「おかげで“体育座り”をしているときも、やたら姿勢がきれいだって、友達から言われていました。将来、バレリーナになることだけを夢見ていたんです」それほど頑張っていたバレエから、距離を置いたのが中2のとき。「まわりより背が高いことに悩み始めたんです。中1で160センチ近くありましたから。『白雪姫』を演じると、王子様よりも私のほうが大きかったり、『白鳥の湖』でも、3〜4羽の群れで踊ると、私だけ目立ってしまって恥ずかしかったり……。それで一時期、バレエをやめてしまったんです。自分に欠けていた“バレエ以外のこと”を知りたいという思いもありましたね。そんなとき、ちょうどデビューしたのが、シブがき隊だったんです」シブがき隊はドラマ『2年B組仙八先生』(’81〜’82年・TBS系)に生徒役で出演した薬丸裕英(ヤックン)、本木雅弘(モックン)、布川敏和(フックン)の3人組。’82年『NAI・NAI 16』でデビューし、同年発売の『100%…SOかもね!』で日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞した。トシちゃんやマッチが祝福に駆け付けた授賞式のステージを覚えている人も多いはず。それまでバレエひと筋だった紫吹さんは、行き場のない情熱をシブがき隊、なかでもモックンに注いだという。だが、中3になると紫吹さんは、再びバレエを始めることに。「中2の1年間、遠ざかっていたからこそ、私が私らしくいられるのは、バレエをしているときだと強く感じられたんです。そんなときに、バレエの先生に勧められたのが宝塚でした」中学を卒業後、日本一競争率が高いといわれる宝塚音楽学校へ。コンプレックスだった背の高さも武器に変え、男役トップスターに上りつめた。大好きなモックンをはじめ、ジャニーズのアイドルには、宝塚時代に影響を受けたという。「とはいえ、世の女性とは、ちょっと違う観点で。ジャニーズや、雑誌の“抱かれたい男”企画で選ばれる人は、私にとっては“教材”でした。なぜ女性からキャーキャー言われ、心を捉えられるのか、そのしぐさや表情を分析して、宝塚での男役に取り入れるんです。当然、モックンからも私は、その要素を吸収しています。映画『シコふんじゃった。』でモックンが日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(’92年度)を受賞したときは、“さすが、私が好きになった男だわ。私の目に間違いはなかった!”って、勝手に喜んじゃいました(笑)」「女性自身」2021年3月2日号 掲載
2021年02月20日振り返ると、懐かしい思い出が蘇る青春の日々。体育祭や卒業式などさまざまなイベントで忘れられない思い出があると思いますが、今回はなかでも恋の思い出が詰まっていそうなバレンタインデーにフォーカス!20~30代のanan総研メンバー約200人に、バレンタインデーを振り返って思い出す、青春のエピソードについて聞いてみました。【アンアン総研リサーチ】アンアン総研メンバーが振り返る、学生時代のバレンタインデー友達とワイワイ準備「高校生の頃、クラスの女子でそれぞれ好きな人にバレンタインのチョコを渡そうと決めて、朝からみんなで集まりました。ヘアアレンジ、メイクをそれぞれ得意な子がやってくれて、みんなで準備したのが青春の思い出です」(31歳・専門職)青春あるあるで多く上がるのは、やはり友達と一緒に頑張った恋愛エピソードではないでしょうか。友達の恋を助けたり、自分の告白をサポートしてもらったり…。たとえ恋がうまくいかなくても、一緒に過ごした友達との時間は、振り返れば何よりの宝物になるのかも。親に知られるのが恥ずかしくて…「彼氏がいることを親に言うのが恥ずかしくて、バレンタイン前夜に、本格的な手作りチョコではなく、蒸しパンのキットを買って急いで作ったら見た目がやばすぎるものができたけど、手紙と一緒に渡した。数年後にわかったのですが、彼はそれをちゃんと写メに撮ってくれていて、ちょっと嬉しかったし、その頃の懐かし話で盛り上がった」(30歳・主婦)学生時代はなぜか、親に知られると恥ずかしいことをたくさん抱えていたりするもの。それにしても、こちらのエピソードでは、渡した彼もちゃんと写真に残していたなんて、まさに失敗と喜びの混ざった甘酸っぱい青春の思い出ですね。マネージャーあるある!?チョコレート大量生産「高校の時に、運動部のマネージャーをしていたのですが、部員全員に手作りチョコレートをあげるのに、徹夜して作ったことがあります。今振り返ればいい思い出です」(20代・その他)大人数に手づくりチョコを渡すのは、特に運動部のマネージャーさんのあるあるエピソードかもしれませんね。大人になったら、「お金で解決」なんて考えてしまいますが、徹夜までして誰かのために頑張れちゃう、それが青春のエネルギーなのかも!?どんな瞬間も、大切な思い出に社会人になって学生時代を振り返ると、良かったことも悪かったことも、違う視点で見られたりするもの。もし、今年のバレンタインの結果がショックだったり、また今なんとなく不調だったりしても、数年後に振り返ればどれも自分を成長させてくれた「懐かしい思い出」になるのかもしれませんね。©damircudic/Gettyimages©Halfpoint/Gettyimages文・オリ子
2021年02月14日7月に劇場公開され今年一番の音楽青春映画として熱い支持を集めた音楽青春映画『カセットテープ・ダイアリーズ』が、2021年1月20日(水)にBlu-rayとDVDで発売・同日レンタル開始となることが決定した。舞台は1987年、イギリス。地方ルートンで暮らすパキスタン系の高校生ジャベドは、保守的な町、人種差別、厳格な父親との関係…などの悩みを抱え、鬱屈した日々を過ごしていた。ある日彼は、同級生から2本のカセットテープを渡され、流れるブルース・スプリングスティーンの音楽を聴いた瞬間、彼の世界が180度変わる。音楽に背中を押され、友情、恋愛、そして将来の夢へと、現実と向き合いながらひたむきに駆け抜ける。高校生ジャベドの青春を描く本作は、毎年世界中の注目作品が登場するサンダンス映画祭にてワールドプレミアを飾ると瞬く間に評判が広がり、北米での大規模公開が決定。その後も世界の映画祭で絶賛を集め、観客を始め評論家、そして音楽関係者からも称賛を浴びた。また80年代ファッションや、当時のイギリスの音楽文化や魅力的な時代背景に加え、“自分の進むべき道を探し求める”という点において、スプリングスティーンの楽曲を知らない若い世代でも共感する内容になっている。なお、セルブルーレイ、DVDにはメイキングなどの特典映像を収録予定。また、デジタル配信はパッケージ発売に先行して、12月2日(水)よりスタートとなる。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カセットテープ・ダイアリーズ 2020年7月3日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開©BIF Bruce Limited 2019
2020年10月23日映画『サマーフィルムにのって』が、2021年8月6日(金)に全国公開される。“時代劇マニア”の女子高生監督が映画制作に挑むSF青春ストーリー映画『サマーフィルムにのって』は、時代劇を溺愛する女子高生が、監督として時代劇の制作に挑む姿をSFやアクションの要素を取り入れながら描いた青春映画だ。主演は元乃木坂46・伊藤万理華主演は、2017年に乃木坂46を卒業し、以降、映画『賭ケグルイ』などをはじめ、ドラマや舞台など活躍の場を広げる伊藤万理華。本作で伊藤が演じるのは、時代劇に夢中になる女子高生監督・ハダシ。高校の文化祭での上映を目指し、仲間と共にひと夏の映画作りに熱中する様子をキュートに演じ切る。映画制作を進めていく中でハダシの前に現れる理想の武士役で、未来から来た少年・凛太郎を、『家族のはなし』に出演したほか、「腐女子、うっかりゲイに告る」でNHK初主演を果たした金子大地が担当。また、ハダシの幼なじみ・ビート板を河合優実、ブルーハワイを祷キララが務めるなど、フレッシュな若手俳優達が名を連ねている。監督は松本荘史、脚本は三浦直之監督は、これまでドラマやCM、MVなど幅広く手掛け、本作で長編デビューを飾る松本壮史。脚本は、「腐女子、うっかりゲイに告る」でも脚本を務めた劇団「ロロ」主宰の三浦直之が担当する。【詳細】『サマーフィルムにのって』公開日:2021年8月6日(金)監督:松本壮史脚本:三浦直之、松本壮史キャスト:伊藤万理華、金子大地、河合優実、祷キララ、板橋駿谷、甲田まひる、ゆうたろう、小日向星一、池田永吉、篠田諒配給:ファントム・フィルム■『サマーフィルムにのって』あらすじ勝新を敬愛する高校3年生のハダシ。キラキラ恋愛映画ばかりの映画部では、撮りたい時代劇を作れずにくすぶっていた。そんなある日、彼女の前に現れたのは武士役にぴったりな凛太郎。すぐさま個性豊かな仲間を集め出したハダシは、文化祭でのゲリラ上映を目指すことに。青春全てをかけた映画作りの中で、ハダシは凛太郎へほのかな恋心を抱き始めるが、彼には未来からやってきたという秘密があった――。
2020年10月08日主演・ムロツヨシ×福田雄一監督による青春ホームコメディードラマ「親バカ青春白書」が、ついに8月2日より放送スタート。この度、本作の「未公開シーン復活版」が「Hulu」にて独占配信されることが分かった。福田監督が脚本統括・演出を手掛ける本作は、ムロさん演じる日本一の親バカ・小比賀太郎(通称:ガタロー)と、ガタローの娘・さくら(永野芽郁)が繰り広げる、“日本一バカでかわいい父娘の物語”。2人をはじめ、中川大志、今田美桜、戸塚純貴、小野花梨、新垣結衣らが出演している。今回配信が決定した「未公開シーン復活版」は、地上波で放送された本編に、“貴重な未公開シーン”をたっぷり加えたもの。本日配信されたばかりの未公開シーン復活版第1話では、ムロさんと佐藤二朗のアドリブシーンや、大学の教授・大村教授(野間口徹)とガタローが“父親同盟”を締結するシーン、さらに、娘・さくらがまさかの落語を披露(?)など、初回から未公開シーンが約15分も追加されている。「親バカ青春白書」は毎週日曜日22時30分~日本テレビ系にて放送。Huluにて初回放送直後から毎週放送後に未公開シーン復活版を独占配信。(cinemacafe.net)
2020年08月02日おうちでのおこもりタイムを楽しく過ごしたい! そんなときには、動画の一気見がおススメ。ここでは、Hulu(フールー)で視聴できる、『ビバリーヒルズ高校白書・青春白書』(通称“ビバヒル”)関連シリーズの3作をご紹介。30代以上の大人女子なら、テーマ曲を聞いただけで、青春時代の想い出がよみがえってくるかも!文・田嶋真理『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』世界中で“ビバヒル”ブームを巻き起こした伝説のドラマ、『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』(1990~2000年)。ダダダダ というテーマ曲を聞いただけで、心が舞い上がってしまう海ドラファンも少なくないはず。物語のはじまりは、ビバリーヒルズにあるウェスト・ビバリーヒルズ高校。ミネアポリスから転校してきたブランドンとブレンダを中心に、セレブな高校に通う高校生たちの愛と友情を描いています。恋愛や友情のドラマだけでなく、アルコールや銃、ドラッグ問題など、シリアスなテーマにも果敢に挑み、等身大の物語が展開されているのは、“ビバヒル”ならではの醍醐味。当時の“ビバヒル”ファンの女子人気を二分したのは、ブランドン役のジェイソン・プリーストリーとディラン役のルーク・ ペリー。観終わった後は、「ブランドンとディラン、つきあうならどっち?」なんて話題で盛り上がるかも!『新ビバリーヒルズ青春白書』“ビバヒル”を現代版にアップデートした続編。主人公は、“ビバヒル”と同じウェスト・ビバリーヒルズ高校に通うティーンセレブたち。恋のかけひきと友情関係、プチプラブランドを取り入れたLAファッションなど、見どころがたっぷり。元祖“ビバヒル”のシャナン・ドハーティ、ジェニー・ガース、トリ・スペリングがゲスト出演し、ジェイソン・プリーストリーは第17話の監督として、作品に関わっているところも見逃せません!イケメン好きには、シリーズ後半からレギュラー入りするリアムがおススメ。“ビバヒル”のディランのような存在で、恋愛ドラマを面白くしてくれます。ちなみに、リアムを演じたのは、SFアクションドラマ『タイムレス』のワイアット役でも知られる、マット・ランターです。『ビバリーヒルズ再会白書』“ビバヒル”キャストの約20年後を描いた、スペシャルなシリーズ。オリジナルのキャストが再集結し、本人役で出演。彼らの実生活とフィクションの設定が入り混じり描かれるという斬新な設定のモキュメンタリーです。当時の撮影の裏側や、懐かしの“ビバヒル”キャストのゲスト出演も!残念ながら、“ビバヒル”で女子人気を二分したディラン役のルーク・ペリーは、このドラマの放送前に急死したため、出演できず……。キャストがルーク・ペリーに言及するセリフに、思わず涙すること間違いなしです!Information『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』Huluで全シーズン配信中※権利の都合により配信できないエピソードがあります。© MMXIX CBS Broadcasting Inc. All Rights Reserved.『新ビバリーヒルズ青春白書』Huluで全シーズン配信中The CW ©2019 The CW Network, LLC. All rights reserved.『ビバリーヒルズ再会白書』Huluで独占配信中©2019 Fox Media LLC. All Right Reserved.Huluは、全作品が見放題。2週間お試し無料。詳細は、公式サイトへ。©2020 DisneyMiraculous™ is a trademark of ZAG – Method.© 2015 – 2016 ZAGTOON™ – METHOD ANIMATION™ – TOEI ANIMATION – SAMG – SK BROADBAND – AB INTERNATIONAL – DE AGOSTINI EDITORE S.p.A. ALL RIGHTSRESERVED.
2020年04月04日「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の大晦日スペシャルが今年も放送決定。「絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!」と題し、過去最大のゲストとスケールアップした笑いがお馴染みメンバーに襲い掛かる。大晦日スペシャルとしては14年目を迎えた今年は、「青春ハイスクール」をテーマに、新入生に扮した「ダウンタウン」、月亭方正、「ココリコ」の5人が様々な授業を体験。授業やイベントのほかにも、移動中のバスの中で仕掛けられるネタなど、トラップが散りばめられている。また、「笑ってはいけない」に加え、多種多様なブロックを設け、バラエティーに富んだ笑いを放送する。番組では、あの超大物タレントがまさかの名物キャラクターに挑戦したり、あの若手俳優がまさかのネタに挑戦したり!?超大物扮する理事長の登場、学園ドラマの名俳優が出演、タレントたちが体を張ったあの企画などなど、今回もお馴染み常連ゲストのほか、豪華ゲストが多数出演予定だ。そんな盛りだくさんな今回は、11月上旬に関東のとある県の廃校になった学校2校を貸し切り、壮大なロケを敢行。なんと、総出演者数はガキメンバー5人を除き74人。総スタッフ数は約500人にも及んだという。参加した田中直樹(ココリコ)は「例年以上に濃い内容で、びっくりの連続」と感想を述べ、遠藤章造(ココリコ)は「久々『わぁ、わぁ』みたいな人と会えたりとかして、しんどかったですけど、楽しいこともありました」とふり返る。「ダウンタウン」の2人は「いやー、ほんとに楽しいキャスティングでしたね。田中に対しては色々ありましたが…」(浜田雅功)、「キャスティングにも恵まれたなーと思ってます。まぁ浜田さんと同様で田中の件は、年をまたいで考えないとあかん案件かな…」(松本人志)とコメント。そして、方正さんは「色々ありましたけど、平成から令和に変わった新時代の、ほんとに、まぁみんなよかったなと思います」と話している。ダウンタウンのガキの使い大晦日スペシャル「絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!」は12月31日(火)18時30分~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2019年11月21日あなたは、忘れられない「青春」はありますか?ドラマや漫画などで、「青春モノ」を見ると、つい、「あの頃は……」なんて自分の青春を思い出すことって誰しもありがちですよね。そこで、BookLiveが実施した「『青春』に関する意識調査」を元に、「最も青春を感じた経験」をランキング形式で発表いたします。たまにはあの頃の「アオハル」を思い出して、浸ってみては!?■ 第3位:「旅行」(10.1%)上記の調査の中で、全年代の男女2418名から「最も青春を感じた経験」を聞いたところ、3番目に多かった回答が、「旅行」(10.1%)でした。修学旅行や、卒業旅行など、それぞれの旅行での青春の思い出ってありますよね。特に、男子と一緒の旅行だと、「好きな人と一緒に行動できるかな〜」「このタイミングで告白したい!」なーんて、旅行中「好きな男子のことで頭がいっぱいに!」という経験がある人も多いのでは?また、旅行中に「クラスの仲良しと喧嘩してしまった」「先生にこっぴどく怒られた」など、一見マイナスなことも、時が過ぎればいい思い出になっているかもしれませんよね。学生時代に行った旅先を、大人になって訪れてみると、あの頃の一生懸命さやピュアな気持ちを思い出せるかも。■ 第2位:「恋愛」(30.7%)次に、上記の調査内で2番目に多かった回答が、「恋愛」(30.7%)でした。青春を感じた恋愛に関しては、ドキドキや不安がたくさんあったはず。その当時のことを思い出すためには、写真や日記なんかを残している人は、たまには見返してみるのもいいかも。記憶が蘇ると、当時の新鮮な気持ちだけでなく、自分の不器用さや恥ずかしさで、「思い出したくもない!」と後悔も出てくるかもしれませんが……。当時の恋愛が、今の「恋愛感」に繋がっていることも大いにありえますよね!今の恋愛に、少しでも生かせていたら、成長している自分を褒めてもいいのかも。逆に、全く学べていない人は、ちゃんと振り返って、自分にダメ出ししてみては!?■ 第1位:「部活」(38.3%)最後に、同調査内で1位になった回答は、「部活」(38.3%)でした。やはり、ほぼ毎日のように練習や活動があった「部活」は青春の1ページになることが多いのかもしれませんね。自分の部活だけでなく、「好きな人の部活の練習を見に行った」「彼氏が出ている試合に応援に行った」など、「恋愛にも絡んだ部活」の思い出もあるのではないでしょうか。また、友情や、先輩後輩などの「人間関係」は、部活から学んだという人も多いかもしれませんね。部活での経験が、むしろ仕事に生かされているという人も多いのかも。■ 如何でしたか?あなたの青春はいつごろですか?「あの頃に戻りたいな〜」なんて思うこともあるかもしれませんが、良くも悪くも、あの頃があったからこそ、今の自分が出来上がっているのも事実。たまには、同級生たちと青春時代を振り返ってみて、色んな感情に浸るのもあり!また、何歳でも「青春ごっこ」はできるので、あの頃のようなキラキラしていた自分を取り戻してみるのもいいかも。(麻生アサ/ライター)(愛カツ編集部)【参考】「青春に関する意識調査」(BookLive)presented by愛カツ ()
2019年10月10日いつの時代もどんな世界でも、青春のきらめきやせつなさは変わらない。タイトルからして青春の華やぎを感じさせる映画『芳華(ほうか)‐Youth‐』も、その普遍の事実に気づかせてくれる作品だ。文化大革命を経て、毛沢東の死や中越戦争と激動した’70年代の中国。人民解放軍で歌や踊りを披露し、兵士たちを慰労・鼓舞する文芸工作団(=文工団)に入団した17歳のシャオピン(ミャオ・ミャオ)と、彼女の心の支えとなる模範兵リウ・フォン(ホアン・シュエン)の絆を軸に、文工団の若者たちの青春が美しい調べと踊りに彩られて描かれていく。文革が背景というと、過酷な青春を想像しがちだけれど、文工団の団員は、歌唱や楽器演奏、ダンスに秀でスカウトされた、選ばれし若者たち。そこには未来への希望が溢れていて、舞踊の才能が認められて農村からやってきたシャオピンも期待に胸を膨らませていた。けれども、彼女はある出来事をきっかけに、いじめの対象になってしまう。健気に耐える彼女に常に温かく接するリウ・フォンは、いつしか大切な人になっていくのだけれど…。もう、シャオピンがリウ・フォンに連れられて文工団にやってくるオープニングシーンから、恋の予感が溢れまくり。とにかく、ホアン・シュエンが演じるリウ・フォンが素敵すぎる。絵に描いたような好青年ぶりに、観ているこちらもハートを射抜かれちゃうわけ。時代背景もあいまって、どこか昭和を彷彿させる古風な佇まいが、彼の誠実さをさらに増しているのもたまりません。いつの時代も、恋は青春のエネルギー。団員それぞれも、恋心を胸に秘めていたり、アピールしたりと、展開される恋模様や事件の数々は学園ドラマさながら。しかし、時代のうねりは容赦なく、文工団ものみこんでいく。みずみずしい青春群像ラブストーリーがときめきに溢れていればいるほど、大河ドラマな様相を呈していくドラマティックな後半が、人生の悲哀を際立たせることに。『シュウシュウの季節』などで知られる原作者ゲリン・ヤンも、フォン・シャオガン監督も、若き日に文工団に所属していたそう。国も時代も違うのに、文工団の青春の風景に共感せずにいられないのも、ふたりの経験が織り込まれたリアリティがあるからこそ。しかも、物語の語り手であるスイツ(チョン・チューシー)には、原作者自身が重ねられている。シャオピンとリウ・フォンの物語を、不遇の仲間に何もしてあげられなかった彼女の視点で描くことによって、青春のきらめきのみならず、誰の胸にもあるだろう青春の後悔もほろ苦く蘇らせるのだ。時は流れ、それぞれの生きる道は変わっても、青春を共に過ごした仲間たちはいつまでも特別な存在でありつづける。シャオピンとリウ・フォンの物語もさることながら、そんな青春の絆が沁みてくるのも魅力。彼らが演奏する楽曲が物語を彩るなか、ある人物の恋心がカセットテープで密かに聴く曲で刺激されたり、背景に流れるインストゥルメンタルに思いがけず郷愁を誘われたり。文工団が舞台だけに音楽も心に残ることをお伝えしておこう。長い歳月を経ても、リウ・フォンはずっと素敵だということとともに。『芳華‐Youth‐』監督/フォン・シャオガン脚本・原作/ゲリン・ヤン出演/ホアン・シュエン、ミャオ・ミャオ、チョン・チューシー、ヤン・ツァイユー、リー・シャオファンほか4月12日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開。©2017 Zhejiang Dongyang Mayla Media Co., Ltd Huayi Brothers Pictures Limited IQiyi Motion Pictures(Beijing)Co., Ltd Beijing Sparkle Roll Media Corporation Beijing Jingxi Culture&Tourism Co., Ltd All rights reserved※『anan』2019年4月17日号より。文・杉谷伸子(by anan編集部)
2019年04月16日90年代の人気ドラマシリーズ『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』がリブートされるようだ。DEADLINEによると、複数のテレビ局および動画配信サービスが買い手として食指を動かしているという。出演が決定しているオリジナルキャストは、ケリー役のジェニ・ガース、ドナ役のトリ・スペリング、ブランドン役のジェイソン・プリーストリー、スティーヴ役のイアン・ジーリング、デヴィッド役のブライアン・オースティン・グリーン、アンドレア役のガブリエル・カーテリス。残念ながら、ブレンダやディランは登場しないようだ。DEADLINEによると、今春にリブートを計画し、働きかけを始めたのはトリ・スペリングだったという。さすがはオリジナル版の生みの親とも言える大物プロデューサー、アーロン・スペリングの娘、といったところか。その後、公私共に仲の良いガースと共に、SNSで「#donnaandkellyforever(ドナとケリーよ、永遠に)」というハッシュタグをつけて情報を小出しにしてきた。今月20日には、ガース、スペリング、ジーリング、グリーン、プリーストリーが一堂に会し、ミーティングをしている様子をTMZがキャッチ。脚本家とプロデューサーは、既にAmazonやHuluと協議を始めているという。『ビバリーヒルズ高校白書』は1990年に放送を開始し、社会現象とも呼べるほどの大ヒットを記録した。高校卒業後のシーズン4からは邦題を『ビバリーヒルズ青春白書』と変え、シーズン10まで続いた。2008年からは新シリーズ『新ビバリーヒルズ青春白書』が放映され、オリジナルキャストもゲストとして出演した。今回のリブートがどの時間軸の物語となるのかは不明だが、50歳前後となったキャストたちによる新しい『ビバリーヒルズ』を楽しみに待ちたい。
2018年12月21日子どもが身の回りのことをできるようになってくると、たまには子どもを預けてリフレッシュしたい! というママも増えてくるのではないでしょうか。なかには「独身のころ大好きだったジャニーズのコンサートに再び行くようになった」「学生時代に夢中だったロックバンドのライブに15年ぶりに行ってハマってしまった」なんていう声も。大好きだった〇〇に再びハマって、ママたちが青春時代にカムバックする理由とは? 脳内では何が起きていて、どんな影響があるのでしょうか?脳研究者で、ご自身もふたりの娘さんの子育て真っ最中の池谷裕二先生にお話をうかがいました。池谷裕二先生 プロフィール研究者、薬学博士。東京大学・薬学部教授。専門は神経科学および薬理学で、脳の成長や老化について研究している。『海馬』(新潮文庫)、『進化しすぎた脳』(講談社ブルーバックス)など著書多数。近著に『パパは脳研究者』(クレヨンハウス)がある。プライベートでは二児の父。■時間とともに美化される「過去の記憶」―― 出産後、子育てに慣れてくると、学生時代や独身のころに好きだったアーティストに再びハマるママが、ちらほら出てくるように思います。何か理由はあるのでしょうか?池谷裕二先生(以下、池谷先生):「マンネリ化の打破」があるのではないでしょうか。小さい時は見るもの・聞くものひとつひとつが輝いていたのに、年をとってさまざまな経験を重ねることで、マンネリ化してくる傾向があります。加齢によるマンネリ化はごく自然なことですが、マンネリ化の打破は快感なんです。再び同じアーティストを好きになるにしても、当時とは違った心の余裕があるというか、「新鮮さ」がありますよね。―― たしかに。昔好きだったアーティストに再びハマるというのは「昔好きだった時の私が好き」みたいなこともあるのでしょうか?池谷先生:それもありますね。年月を経てそのアーティストの容姿が変わったとしても、アーティストを好きだったという「感覚」を脳は覚えています。よく人間は悪いことばかり覚えていると言われますが、調べてみると実際はその反対で、良いことをよく覚えているんです。「バラ色回顧」といって、時が経つと過去の記憶が美化されます。例えば、失恋して間もない頃は苦い思い出ばかりだけど、時間とともに記憶は美化されて、じんわり温かい気持ちになりますよね。心理試験でも、「悪い記憶は抑圧がかかって連想が止まってしまい、思い出さない」というデータがあります。あとは、昔好きだったドラマを見て、楽しくなる気持ちも一種の「新鮮さ」がありますね。 ■「新婚時代にカムバック!」も脳に好影響―― なるほど。懐かしいだけではなく、ワクワク感とか高揚感がありますよね。脳にもいい影響があるのでしょうか?池谷先生:そうですね。ものごとの見方や捉え方(枠組み)を変えて、プラスの方向に考えることを専門用語で「リフレーミング」といいます。先ほどの「青春時代にカムバック!」以外に例をあげると、マンネリ化している夫婦が、結婚式や新婚旅行など仲睦まじかったころのビデオを見ると、しばらく夫婦関係が改善するのがそうです。「子育てや家事、いろいろ不満はあるけれど、子どもがいて楽しい時もある。今の状況って、まあまあ恵まれているよね」と、一歩ひいた目で見られるようになります。―― ママの「リフレーミング」は子どもやパパにもいい影響がありそうですね。池谷先生:もちろん。お母さんがイライラしないのは、家族にとってもいいこと。だからカムバック! もそうですし、ママの息抜きは大切ですね。私も妻が飲み会に行く時は子どもの寝かしつけまでやっていますよ。■ヒトの親は「子育てするようにできていない」―― おっしゃるとおり息抜きは大切だと思うのですが「ママは子育てを頑張らなくてはいけない」みたいな社会的な圧力がいまだにあるように感じられます。池谷先生:そういう風潮はたしかにありますね。0歳で保育園に預けるのはかわいそうとか。ここで言っておきたいのは、生物学的にヒトは「親が子どもを育てるようにできていない」「子どもも親の言うことを聞くようにできていない」ということ。人類の祖先が誕生したのが約500万年前、 ヒトが農業を始めて定住するようになったのが約1万年前。農業をするまでの500万年もの間、人類の祖先は狩猟をして暮らしていたんです。日中、親が狩りをする間、子育てをするのは周りの子どもたちとおばあちゃんでした。これまでの人類の歴史500万年を1年に例えるなら、ヒトの親が子育てをするようになったのは、大晦日になってからのこと。まだまだ日が浅いんです。そんなにすぐうまくいくわけがない。だから、ヒトの親が子育てするとストレスがかかるのは当然といえます。―― 「ヒトの親が子どもを育てるようにできていない」なんて驚きました! 親はどうすればいいのでしょうか?池谷先生:ポイントは、周りの子どもやおばあちゃんとの関わり。親が言ってもきかないのに、お友だちに注意されると子どもはすぐやめますよね。同じ子どもの言うことなら、子どもは受け入れます。だから、子ども同士のコミュニティー作りが大切ですね。それと、おばあちゃんや、それに代わる保育園の先生などが関わる環境作りができるといいと思います。児童館なども活用して、子ども同士やおばあちゃん的な先生と関わっていけるようにしてはいかがでしょう。子育てにストレスを感じるのは生物学的に見ても当たり前のことなので、それ自体を気にすることはありません。息抜きすることをうしろめたく思うお母さんもいるかもしれませんが、イライラが爆発する前にうまくリフレッシュして子育てを「リフレーミング」できるといいですね。
2018年04月04日誰にとっても初恋は特別なものであり、初恋の記憶は鮮明に記憶されていると思っていたが、主人公が初恋の記憶、青春の記憶をたどることで見えてくる謎と真実を描いた『ベロニカとの記憶』を観て気づかされた。人の記憶はとても曖昧で、勝手で、不確かで、でも“その時”に抱いた感覚や気持ちは鮮明に刻まれていて、記憶の旅、過去へと遡る旅は、人生を重ねた人が楽しむことのできる旅なのだと──。『ベロニカとの記憶』は、ブッカー賞に輝いたジュリアン・バーンズの小説「終わりの感覚」の映画化で、もともと小説の大ファンだったリテーシュ・バトラ監督に白羽の矢が立った。バトラ監督にとって本作は、長編デビュー作『めぐり逢わせのお弁当』に続く待望の2作目。今回は、『アイリス』のアカデミー賞俳優ジム・ブロードベント、大御所シャーロット・ランプリングを筆頭に英国の演技派俳優が顔を揃えている。現代に生きる主人公が40年前の初恋の記憶を呼び覚ますストーリーであり、若い年代を演じるキャストも『ダンケルク』に出演しているビリー・ハウル、アン・リー監督作『ビリー・リンの永遠の一日』で俳優デビューを飾ったジョー・アルウィンなど注目俳優の名前が並ぶ。ジム・ブロードベントの演じる主人公トニーの元に、ある人の遺品に関する通知が届くところから物語は始まる。亡くなったのは40年も前の初恋の相手ベロニカの母親。「添付品をエイドリアンの親友であるあなたに遺します」という手紙を受け取るが、そこに添付品はなかった。遺品は青春時代の友人エイドリアンの日記であることが判明するが、なぜその日記をベロニカの母親が持っていたのか──記憶をたどり、40年ぶりにベロニカ(シャーロット・ランプリング)と再会することで、ある事実が明らかになっていく。老人が青春時代をふり返り、現代と過去が交差していく物語は珍しくないが、この『ベロニカとの記憶』がありきたりの物語になっていないのは、感情も、記憶も、事実も、すべてが明らかにならないことだ。未解決というわけでは決してなく、劇中のエイドリアンが発するセリフにもよく表れているが、人生は不確かなもので溢れていて、それが人生である。その不確かなものを知りたくて観客は映画にのめり込むわけだが、すべてを明かさないことで想像はより膨らみ、物語が進むにつれ発見がある。それは単なる謎解きの発見だけではなく、感情における発見。とても知的かつ感傷的な映画だ。印象的なロケーションとしては、橋が記憶に刻まれている。若きトニーとベロニカが出会ってすぐに訪れるのがイングランド南西部ブリストルの観光スポットであるクリフトン吊り橋。ワイヤーで吊り下げるタイプの橋としては世界で一番古い橋だと言われている。そして40年後、ベロニカがトニーとの再会の場所に選んだのはロンドンのテムズ川に架かるミレニアム歩道橋。映画のなかでは「グラグラ橋」と呼ばれていた橋だ。2000年に開通するが横揺れが発生したため数日で封鎖され2002年に再開通。『ハリーポッターと謎のプリンス』の冒頭でデスイーター(死喰い人)に壊された橋としても知られている。ほかにも『ブリジット・ジョーンズの日記』や『シャーロック・ホームズ』に出てくる有名すぎる可動橋のタワーブリッジ、『007/スペクター』の冒頭に登場するヴォクソール・ブリッジなどイギリス映画のロケーションとしての橋の登場はとても多い。そんな橋を訪ね歩く旅もいいかもしれない。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)
2018年01月17日千眼美子(清水富美加)が出演する青春恋愛ストーリー『さらば青春、されど青春。』が、2018年初夏に公開されることが決定、併せてティザービジュアルが解禁された。■あらすじ昭和50年代の東京。朴訥とした真面目な努力家の中道真一は、故郷を離れ、名門大学に進学、やがて大手商社に就職する。将来を嘱望され、エリートの道を進んでいたが、真一には誰にもいえない秘密があった。学生時代に霊的覚醒を体験してから、神々とのコンタクトが続いていたのだ。そんなある日、運命の出逢いが訪れる。同じ会社に勤める都会的で洗練された女性・額田美子。惹かれあう2人には、ある試練が待ち受けていた。現実と霊的現象の葛藤のなかで、真一が最後に選びとった答えとは――。■ヒロインは千眼美子に!崇高な運命を運命づけられた主人公・中道真一を演じるのは、『君のまなざし』の大川宏洋。そして恋人・額田美子を清水さんが演じる。また、田原俊彦・野村宏伸出演の「教師びんびん物語」や、社会現象を巻き起こした反町隆史・松嶋菜々子出演の「GTO」などのヒット作を数多く手がけ、『君のまなざし』を大ヒットさせた赤羽博監督が再びメガホンを取り、懐かしい昭和を背景に、それぞれの運命と真摯に向かいあう姿を儚くも美しく描きだす。さらに、2人の周りを固めるキャスト陣も決定。『君のまなざし』にて大川さんと共演し話題を呼んだ梅崎快人や、『天使に“アイム・ファイン”』にて主演を務めた雲母。ビートきよしや木下ほうか、野久保直樹ほか、石橋保、芦川よしみ、山田明郷、日向丈、長谷川奈央、伊良子未來、大浦龍宇一、高杉亘がクレジットされている。今回併せて解禁されたティザービジュアルには、恋人に愛しいまなざしを向ける主人公・中道真一と優しく微笑む額田美子の間に、“あなたを信じて、ほんとうによかった。”とのコピーが配され、どこか昭和のレトロ感も感じさせるビジュアルとなっている。■キャストコメント大川宏洋今回、映画の初主演を務めさせていただきました。大学1年生から30歳までという、幅のある年齢を演じており、とてもやりがいのある役でした。私としては、「その時その時の中道真一の年齢にしっかりと寄り添えているか」「ストーリーの進行と共に変化・成長していけているか」をとても大切にしました。悩みや葛藤の先に、真一は何を掴むのか。真一の“変化”を楽しんでもらえると嬉しいです。千眼美子額田美子という役はとても難しい役でした。何とか役のイメージに近付けようと頑張りました!!愛しているからこそ、自分にとって辛い選択ができる、そんな健気な姿を見て欲しいです。この役を演じてみて、自分の青春を振り返りつつ、そこから旅立って一歩ずつ進めていくことが、過去も現在も未来も輝かすことになるのかなぁ、なんてことを思いました。『さらば青春、されど青春。』は2018年初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年12月01日『ゆとりですがなにか』に続き、映画『ポンチョに夜明けの風はらませて』が2本目の主演作となった太賀さん。作品のみどころを伺いました。「『ほかのシーンのことは考えずに目の前のことだけに集中して演ってくれればいい。それがいちばん又八(またはち)っぽい』という監督の言葉が指針になりましたね。監督もまだこれが何本目かだし、僕もそこまで主演作があるわけではないから、楽しんでやれればいいなと思いました」『ゆとりですがなにか』の“ゆとりモンスター”で強烈な印象を残した太賀さん。2本目の主演映画『ポンチョに夜明けの風はらませて』は、卒業を目前に控えた4人の高校生を描く早見和真の同名小説が原作。又八、ジン(中村蒼)、ジャンボ(矢本悠馬)の3人は、免許取りたての又八の運転であてのない旅に出てしまい、1人残された中田(染谷将太)は計画していた卒業ライブのために黙々とギターの練習を続ける。海外でも注目される廣原暁監督のもとに、気になる顔ぶれが集まってユニークな青春映画が誕生した。「又八はすごく直感的で、面白そうだと思ったことに貪欲。細かいことを気にせずにのびのびやることが彼らしさなのかなと。矢本くんも蒼くんもすごく柔軟で、どんなことにも対応してくれるし、僕もふたりから生まれてくるものに応えるようにして。3人の空気感はすごく居心地がよくて、波長が合いましたね」そう、この3人の男子感はとってもリアル。中田役の染谷さんは、太賀さんと高校の同級生だった仲。「一緒のシーンがなかったので残念でした(笑)。自分の場合、学生の頃から仕事してたので、高校生のときも半分社会人みたいだったし、撮影中に何かあったら周りの人たちに迷惑がかかると思っていろんなことにブレーキをかけてた。でも、又八たちは社会に出る前の今にしかできないことをやってる。そんな彼らに憧れを抱いたし、やりたいことにガンガンアクセル踏んでいくのは羨ましい。この映画で青春時代にやりたかったようなことを追体験できたのは嬉しかったですね」グラビアアイドルに遭遇したり、不良グループに絡まれたりしながらはじまった旅は、なぜ、タイトルに「ポンチョ」という言葉が入っているのかも次第に明かされていく。とんでもない笑撃シーンもあれば、脱力系の笑いもあるなかで、ラスト、ロックバンド「忘れらんねえよ」が書き下ろした主題歌「明日とかどうでもいい」によって、映画としての面白さの種類がガラリと変わるのがめちゃくちゃかっこいい!「緻密ですよね。男ってアホだなあとクスクス笑って楽しんでもらいながら、自分の青春時代を照らしあわせてもらえたらいいかな」たいが1993年2月7日生まれ。2006年に俳優デビュー。ドラマ『ゆとりですがなにか』で強烈な印象を残す。映画『南瓜とマヨネーズ』、舞台『流山ブルーバード』が控えている。パンツ¥29,000(soe/M.I.U. TEL:03・5457・2166)ベルト¥18,500(foot the coacher/GALLERY OF AUTHENTIC TEL:03・5412・6908)その他はスタイリスト私物将来に希望を見出せないままただなんとなく日々を過ごしていた4人の高校生。仲間の父親の愛車でふらりと旅に出た3人と、取り残された1人。それぞれの青春が動きだす。10月28日、新宿武蔵野館ほか順次ロードショー。(C)2017「ポンチョに夜明けの風はらませて」製作委員会※『anan』2017年11月1日号より。写真・内山めぐみスタイリスト・山田陵太ヘア&メイク・高橋将氣文・杉谷伸子(by anan編集部)
2017年10月29日世界で1億4,000万人以上に利用されている音楽ストリーミングサービス・Spotifyで、「ユーザーの青春時代」をテーマにした新たなプレイリスト「Your Time Capsule」が、世界60カ国で提供を開始した。「Your Time Capsule」は、ユーザーが10代から20代前半だった頃に聴いていたと推測される曲をベースに、まるで青春時代にタイムスリップしたような懐かしい気持ちを呼び起こす楽曲を集めたプレイリスト。これは16歳以上すべてのSpotifyユーザーを対象とし、Spotifyのブラウズページにおいて、「ジャンル&気分」別のプレイリストを集めたセクション内「年代別」にある。また、そのほかのプレイリストと同様にFacebookやTwitterなどさまざまなSNSで簡単にシェアすることもできる。
2017年10月02日俳優・本郷奏多が、MBS・TBSドラマイズム枠にて6月より放送されるドラマ「怪獣倶楽部~空想特撮青春記~」にて主演を務めることが決定。ウルトラ怪獣と共に青春を歩んだ“特撮オタク”たちの物語を描く。時は1970年代半ば、青春を“特撮番組に登場する怪獣の研究”に捧げた青年たちの物語――。「怪獣倶楽部」とは、空想特撮シリーズを愛し怪獣を様々な角度から研究し、怪獣の同人誌を発行するために、編集会議を行っていた実際に存在していた団体。本作ではそんな彼らに着想を得たドラマを、円谷プロ協力のもと実現。「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」での実際の話数を徹底的に研究する、彼らのマニアックな編集会議を全4話でユニークに描く。主人公・リョウタを演じるのは、舞台「ダンガンロンパ」や「ラブホの上野さん」、『鋼の錬金術師』など、映画にドラマに舞台にと幅広い役で活躍を見せる本郷さん。熱く怪獣を愛する青年の、「怪獣」と「恋愛」の葛藤をひたむきに演じる。本郷さんは本作について、「誰でも気軽に見ていただける作品に仕上がると思いますが、特撮に夢中になった世代の方々は昔を懐かしみながら見ていただけると思います」と幅広い世代に楽しめる作品となっていると説明し、「また、他キャストにもかなり強い個性を持った素敵な面々が揃っておりますので、そちらも楽しみにお待ちください。強烈な怪獣オタクたちの中で、バランスを取りながらお芝居ができればと思います。 脚本も面白いですし、きっと素敵な作品になると思います!」と意気込みを語っている。また、本作では怪獣倶楽部において、実際に放送された内容を議論するのも見どころ。第1話では『ウルトラセブン「狙われた街」』、第2話『ウルトラセブン「セブン暗殺計画前後編」』、第3話『ウルトラマン「さらばウルトラマン」』、第4話『ウルトラセブン「史上最大の侵略前後編」』をそれぞれ怪獣倶楽部のメンバーが独自の見解を交えながら熱く議論していく。さらに、劇中にもそれぞれの怪獣が登場し、ウルトラファンは必見のドラマとなりそうだ。監督は住田崇と青山貴洋。企画・脚本協力は「ウルトラゾーン」企画・全体構成の酒井健作。脚本は「ファイナルファンタジーXIV光のお父さん」やドラマ「弱虫ペダル」の吹原幸太が担当する。「怪獣倶楽部~空想特撮青春記~」は6月4日(日)より毎週日曜日深夜0時50分~MBSにて、6月6日(火)より毎週火曜日深夜1時28分~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2017年05月05日●村山聖が憧れた羽生善治と向き合う感覚29歳の若さでなくなった天才棋士・村山聖。少年時代から、難病と戦いながら将棋にすべてを賭けてきた彼の人生を描いたノンフィクション小説『聖の青春』が、発表から16年を経て映画化されることとなった。2008年に映画化の企画が生まれてからさらに、公開まで8年の月日をかけ、監督の中でも熟成された作品に挑むのは、松山ケンイチと東出昌大だ。"怪童"村山聖を松山、将棋界でも100年に1度の天才と呼ばれ現在も活躍する棋士・羽生善治を東出が演じた。先に行われた東京国際映画祭では、東出から「ヒロイン・羽生善治役」とジョークも飛んだが、ライバルであった2人の対局シーンには映画というフィクションを超えた迫力、そして将棋盤をはさんで育まれた絆が宿っていた。○戦っているのが見えた――おふたりは初共演とのことですが、お互いの印象はいかがでしたか?松山:東出くんが出ている作品も観ていましたし、(早乙女)太一くんと共演した時に東出くんの話を聞いたりしていたので、「どんな人なのかな」と楽しみにしていました。かといって、色々とプライベートな話をするような状況でもなかったような気がします。現場に入ったらもう東出くんじゃなかったですね。自分の中ですごく戦っているのが見えました。最初は本当に対局シーンだったんだよね、大阪で。東出:はい、そうでしたね。松山:一発で、「羽生さんだな」と思いました。村山さんが、尊敬や憧れを感じていただろう"羽生さん"が目の前に現れたんですよね。東出さんがすごくリサーチをかけて役を作ってきたのも見えましたし、何より羽生さんと将棋に対する愛情をすごく感じて、それがひとつのオーラになっていました。だから、羽生さんを演じる東出くんを素直に尊敬できたし、憧れることができて、「これからすごく面白いことになるな」と思いえました。自分自身も、もっともっと村山さんに向き合って演じていけば、それこそ作中で対峙した時のように、深い海に2人で潜っていけるな、という実感がありました。東出:僕は、クランクインする前から、プロデューサーさんや監督さんから「松山さんがすごく過酷な増量をしている」とか、「将棋連盟に通っている」とか、色々とお話を聞いていたんです。クランクインして2週間ほど経ってから現場に入ったんですが、それまでに「村山聖の組として現場を作っておくから、お前はそこにライバルとして入ってこい」と監督から言われていて。実際に現場に入ったらもう、ライバルとしての村山聖がいました。松山さんの気迫あふれる村山聖を前にして、やっぱり僕も嬉しかったです。元々松山さんの作品も見ていますし、尊敬する先輩としての印象は大きかったんですけど、現場に入ってからは村山さんとして向き合う感覚でした。鬼気迫るものがありましたね。●向かい合うシーンは、ある種の殺し合い○「この人大丈夫か」という感覚――対局シーンにしても、食堂でお酒を飲むシーンにしても、お二人が向かい合ってるシーンが多くて印象的だったのですが、どういう気持ちで対峙していたのでしょうか。松山:ずっと、東出くんが前にいるというよりも、羽生さんが前にいるという感じだったんですよね。東出くんがそこまで役を昇華させて自分のものにしているから、すんなり入ることができて、こちらとしてはありがたかったです。そこに支えられている部分もありました。東出:僕は松山さんから、鬼気迫るものを感じていました。先日、行われた羽生さんと(原作の)大崎善生さんのトークショーで、羽生さんは生前の村山さんに対して「この人大丈夫か」と思っていたと話されていたんです。それは村山さんの病のこともあるし、将棋の指し手に鬼気迫るものがあったからだそうで。まさしく、僕が松山さんに抱いていた気持ちそのまんまだなと思いました。羽生さんが病のことを気にされていたように、僕も増量による松山さんの体の負担のことも考えましたし。松山さんが村山聖として、対局中に肩をいからせて入ってくる姿は、威圧感がありながら繊細さもはらんでいて、ある種の”殺し合い”という感じはありました。――作中の対決だけでなく、演技の上でも対決、みたいな感覚は少しあったんでしょうか?東出:「現場であまり松山さんと話さないように」というお話は、監督からありました。もちろん、みんなで軽く待ち時間に「この掛け軸、いいね」みたいな話などはしたんですが。僕等に限らず、みなさんが役を引っ張って、ずっとギアを上げている状態だったと思います。全員で同じ方向を向いていたのがこの現場のすごさですし、俳優部だけでなく、全体的にずっと緊張感のある現場だったと思います。松山:スタッフの方々の、環境づくりみたいなところは凄まじかったですよね。東出:本当に。松山:やっぱりみんな、将棋が好きなんじゃないかなと思いました。中にはもちろん、将棋を知らない人もいたと思うんですけど、愛がありましたよね。○森監督にききたいこと――棋士の役作りということで、将棋連盟にも通われていたという話ですが、どのような雰囲気を意識されましたか?松山:撮影に入る前の準備段階で、実際に対局室にお邪魔した時に、普段自分が吸っている空気とは明らかに次元の違う空気感があったんです。それをどう演技で表現していくかはすごく大事なことだと思っていましたし、ある意味一番時間かかかっている部分かもしれません。やっぱり、棋士役の人たちはみんな、プロ棋士としての佇まいを身につけるのに苦労したんじゃないでしょうか。きっと裏では各々が一つのコマを持って、ずっと将棋をさしていたんだと思うんです。――ぜひ今回メガホンをとった森監督に言いたいこと、聞きたいことがあれば教えていただきたいです。松山:監督は8年間企画を進めようとしていて、僕は途中の段階から入ってきているんです。「ぜひ村山さんを演じたい」とアプローチをして、選んでいただきました。すごく嬉しかったし、選んでいただいたからこそ、限界以上のものを出さなきゃいけない、という覚悟もありました。だから、単純に、なぜ僕を選んでくれたのか聞いてみたいですね。東出:監督は村山聖のことが大好きですし、映画が大好きだと思うんですけど、この映画を撮っていて「楽しかったですか?」と聞きたいですね(笑)。撮影している時に、気迫がすごくて。この映画にかける思いを聞いてこなかったように思うんですよね。楽しかったとしたら、どのシーンを撮っていたときが楽しかったのか教えていただきたいです。※監督からの回答は次のページに掲載●俳優2人からの質問に、監督の回答は?2008年に 『ひゃくはち』で映画監督デビューし、2012年には『宇宙兄弟』が大ヒット。テレビ、映画、舞台と幅広く活躍しながら、この『聖の青春』を映画化するために8年もの間動き続けてきた森義隆監督は、俳優2人から預かってきた質問に快く答えてくれた。○監督の回答・松山ケンイチさんからの質問:なぜこの映画で僕を選んでくれたんですか?森:8年前から君の名前は挙がっていました(笑)。その上、こっちが「撮れるぞ」というタイミングで自ら手を挙げてくれたことに、運命を感じたんです。企画から8年もかかっていると、もう「この作品が動く時って運命しかないな」と思うんですよね。やっぱり実在した人物の物語を撮る時に、作り物じゃないものにしていこうと思うと、ある大きな流れの中でしか撮れないんじゃないかと思い始めて。30歳の松山くんが、29歳で死んだ男の話に手を挙げてくれたことにも、必然を感じました。・東出昌大さんからの質問:この映画を撮っていて楽しかったですか?森:めちゃめちゃ楽しかったし、鬼気迫ってないですよ!(笑) 僕が20年やっている中で、一番楽しかったし、一番笑顔が多かった現場です。もちろん集中はしていましたが、撮影できるまでに8年もかかってるし、気負わないことは逆にテーマにしていました。しびれたのは最終対局ですね。2人の対局シーンを3時間長回しなんて、試したこともなかったし、俳優を信じるしかなかった。クライマックスシーンだから失敗できなかったし、僕の経験値でも2人の経験値でも、やれるかやれないかわからなかったけど、2人とも「やりたい」と言ってくれたので、一緒に飛び込めました。想像を超えた感覚があって、楽しかったです。■聖の青春(11月19日公開)"西の怪童"と呼ばれる新世代のプロ棋士・村山聖(松山ケンイチ)。現在七段の聖は幼少時より「ネフローゼ」という腎臓の難病を患いながら、将棋界最高峰のタイトル「名人」を目指して快進撃を続けてきた。そんな聖の前に立ちはだかったのは、将棋界に旋風を巻き起こしていた同世代の天才棋士・羽生善治(東出昌大)。どうしても羽生の側で将棋を指したいと思った聖は上京を。そんな折、聖の身体に癌が見つかった。「このまま将棋を指し続けると死ぬ」と医者は忠告。しかし聖は聞き入れず、将棋を指し続けると決意。もう少しで名人への夢に手が届くところまで来ながら、彼の命の期限は刻一刻と迫っていた…。
2016年11月18日昨年、台湾で年間興収No.1となるメガヒットとなり、アジア各国でも大ヒット中の90年代を舞台にした台湾青春ラブストーリー『私の少女時代-Our Times-』が、11月より日本公開されることが決定した。仕事も恋愛も空回りのOL、リン・チェンシン。何もかも嫌になって泣きたくなったとき、ラジオから聴こえてきたのは、彼女の青春時代のアイドル、アンディ・ラウの歌。そして、リンは高校時代を回想する。輝かしい青春の日々、ほろ苦い想い出の“あのころ”を…。本作は90年代の台湾を舞台に、さえない女子高生と、イケメン男子&不良男子の恋と友情を描いたノスタルジックな切ない青春ラブストーリー。本人役で出演もする香港スターのアンディ・ラウが、エグゼクティブプロデューサーとして参加し、「ハートに命中!100%」「蘭陸王」などのヒットドラマを手掛けてきた女性プロデューサーのフランキー・チェンが初監督。本作の大ヒットでブレイク寸前、90年代の人気俳優を思わせるダレン・ワンと、台湾版「イタズラなkiss」再ドラマ化の主演に抜擢されたディノ・リーというイケメン2人の共演に加え、日本でも大人気の「F4」のジェリー・イェンも出演する。台湾では、4億台湾ドル(約15億円)を超える興行収入を記録して、2015年の年間ランキング第1位に。中国では、わずか4日間で1億人民元(約19億2000万円)を突破、同時期に公開されていた『007 スペクター』を抑えて興行ランキング1位を獲得し、台湾映画歴代最高の成績を記録。香港や韓国でも大ヒットを記録するなど、アジア各国を席巻中だ。日本では、今年3月に開催された「第11回大阪アジアン映画祭」で初上映され、売上開始から5分でチケットが完売に。現在開催中の「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」でも先行上映され、好評を博した。初恋のドキドキと戸惑いのユーモアを90年代のノスタルジーに織り交ぜて描く本作は、2013年に日本でもスマッシュヒットとなった『あの頃、君を追いかけた』に続く傑作を予感させている。『私の少女時代-Our Times-』は11 月より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月24日羽生善治と互角に渡り合った薄命の棋士・村山聖(さとし)の生涯を、実話をもとに描く松山ケンイチ主演映画『聖の青春』の特報映像とポスタービジュアルが公開になった。公開された特報映像映画は大崎善生のノンフィクション小説が原作。「東の羽生、西の村山」と並び称されながらも29歳にして亡くなった実在の棋士・村山聖が、全力で駆け抜けた生涯を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描かれる。松山のほか、東出昌大が羽生役を演じ、『宇宙兄弟』『ひゃくはち』の森義隆が監督を務め、『クローズEXPLODE』『陽だまりの彼女』の向井康介が脚本を手がける。特報映像は、将棋を指す駒音から始まり、本作の最大の見どころである村山聖八段(松山ケンイチ)が羽生善治四冠(東出昌大)に対局を挑むシーンがわずかだが垣間見られる。当時の戦績は5勝6敗とほぼ互角の実力であったふたりの対局は、実際の棋譜(1997年竜王戦1組1回戦)をもとに、プロ棋士・金井恒太六段の指導のもと、細かな所作に至るまで忠実に再現したという。特報映像にはそのほか、聖の師匠・森信雄役のリリー・フランキー。母・村山トミ子役の竹下景子。弟弟子・江川役の染谷将太。安田顕、柄本時生、北見敏之らも登場する。「負けるのは死ぬほど悔しい……生きる時間を削ってでも勝ちたい」「勝つことが、生きること。」と、病と闘い、将棋と戦う村山聖の生き様は、観る者に感動以上のメッセージを届けることになりそうだ。『聖の青春』11月19日(土)丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他全国公開
2016年07月15日ニコニコ動画で発表され、卒業式ソングとして支持を得ている音声合成ソフトを使用した楽曲「桜ノ雨」を基に、合唱部に所属する女子高校生と仲間たちとの青春を描く青春群像劇『桜ノ雨』(3月5日公開)。山本舞香が劇場用映画初主演を務め、記憶に新しいフジテレビ系ドラマ『南くんの恋人~my little lover』での明るいちよみ役とは一転して、内気な少女・未来(みく)を好演し、新たな魅力を振りまいている。「思い出深い歌、作品になりました」という山本が、女優業への思いや友情について、さらには中学時代の恋愛エピソードまで語った。――タイトルにもなっている「桜ノ雨」の楽曲を聴いたときの感想は?最初に聴いたときは「いい曲だな」くらいの感想だったのですが、映画の主演が決まり、合唱もすることになって改めてちゃんと聴いてみて泣きそうになりました。最初のピアノ伴奏のところから、すごくいいんです。――ピアノの伴奏に惹かれるというと、未来がハル先輩(浅香航大)の演奏に惹かれたのと同じですね。そうなんです。だから未来がその音色に呼ばれたというのは、分かる!っと思いました。――ご兄弟と一緒に空手をされていて活動的に育ったという山本さん。周囲にピアノを弾く男性はあまりいなかったのではないでしょうか。そういう男性はいかがですか?うーん、イメージが沸かないかな。周りにいなかったから。でもピアノを弾ける男の子って、なんかキレイな感じがします。――未来の奥手な恋も印象的です。山本さんの恋の思い出を教えてもらえますか?わたし、中学の頃、ソフトボール部でグラウンド練習だったんですけど、体育館で練習している男子バスケ部の男の子を見てときめいてました。普段はちょっと抜けてるような子だったんですけど(笑)、シュート決めてるときが、めちゃくちゃかっこよくて!何の用事もないのに、「忘れ物した~」とかって部室に戻ったり、汚れてないのに手を洗いに水道に行ったりして、体育館を覗いてキュンキュンしてました。あと、バスケ部が体育館を使えなくて、グラウンドを走るときなんかは、その子が通るときだけ、がんばったりして。めっちゃ速いスピードの球を投げたりしてました(笑)。――恋に恋してる感じですかね。そうですね。片想いでしたけど。すっごい楽しかった。キュンキュンして。いま思い出してもキュンキュンします。――山本さんはいつも明るくて、今回演じた未来とは違うタイプですよね?違いますね。未来は自分の気持ちをうまく伝えられない内気な女の子。未来みたいに、頭ですっごい考えて、結局そのまま何も言えずに下がるみたいなのはないから、難しかったです。口数が少ない役柄なので、演じる際にしぐさや目の表情に気をつけました。――そんな未来がクライマックスで自分の感情をむき出しにします。そこは未来の気持ちになっていたので自然に感情がうわ~っとなってそのままお芝居に出ました。私はいつも現場に行くとき、セリフは覚えますが、動きなんかは考えずに入るんです。あらかじめ決めておくのは好きじゃなんです。あのときも感情に任せてできました。――実際に合唱に挑戦してみて、合唱へのイメージは変わりましたか?ひとりがちょっと違う声を出したり、気持ちが欠けたりすると、合唱って成立しない。でもみんながひとつになったらスゴイものになる。泣けるくらい。東京国際映画祭で歌を披露したときにも泣いちゃったんです。直前までワイワイしてたのに、歌いだした瞬間、なんかぶわ~っときて。それくらい思い出深い歌、作品になりましたね。それと、周りのことをより見るようになりました。スタッフさんやキャストの皆さんとかたくさんの方々に支えられているなっていう実感がすごく沸いて。やっぱり楽しいな、このお仕事って思いました。――中学時代、高校時代で心に残っている思い出は?中学校の卒業式は仕事の関係でみんなと一緒に出られなかったんです。行ったときにはもう終わっていて、校長室でひとりで卒業証書をもらったんですね。でも後輩とか同級生とか、みんなが外で待っててくれて。歌っていても、そういうことを思い出したりして泣けました。――本編では友情も描かれます。山本さんはどんなお友達がいますか。地元の友達で本当にいろんなことを話せる子がいます。私がこの世界に入ってさびしかったり辛かったりしたときに、一番支えてくれました。今も仲良しです。――初主演を果たして、改めて女優業に対する思いを教えてください。お仕事を楽しみながらも、いろんな映画、邦画洋画問わず観て、たくさん勉強していきたいと思っています。たとえば未来は内気な女の子だったけど、内気といってもいろんなタイプがあるし、同じように明るい役でもいろんな種類がある。そういうことも勉強していきたいですね。■プロフィール山本舞香1997年10月13日生まれ、鳥取県出身。子供時代から空手を習っており、黒帯を持っている。2011年、三井のリハウスのオーディションに合格。「14代目リハウスガール」に選ばれる。同年7月号から雑誌『ニコラ』の専属モデルとしても活動。2011年のフジテレビ系ドラマ『それでも、生きてゆく』で女優デビューを果たす。2013年、WOWOWの「KAZEOKE #3」で主演。本作『桜ノ雨』で劇場用映画初主演を飾る。公開待機作に『暗殺教室~卒業編~』(3月25日公開)、『殿、利息でござる!』(5月14日公開)を控えている。ほか主な出演作に『江~姫たちの戦国~』(NHK・11年)、『南くんの恋人~my little lover』(フジテレビ系・15~16年)、『劇場版 仮面ティーチャー』(14年)、『暗殺教室』(15年)、『Zアイランド』(15年)。(C)2015 halyosy、藤田遼、雨宮ひとみ、スタジオ・ハードデラックス/PHP 研究所/『桜ノ雨』製作委員会
2016年03月06日BSジャパン開局15周年特別企画として、1960年代から80年代の大ヒット青春ソングをモチーフにしたドラマスペシャル「青春の名曲ストーリー」の放送が決定。エピソード曲には、「赤いスイートピー」(松田聖子)と「神田川」(南こうせつとかぐや姫)の2曲が使用され、それぞれ浅野温子&桜庭ななみ、大杉漣&前田亜季のコンビが出演するオムニバス形式となっている。このたび「赤いスイートピー」に出演する浅野さんと桜庭さんが会見を行った。人気小説家である羽鳥弓子(浅野さん)の元に、住み込みのアシスタントとしてミュージシャン志望の鈴木早織(桜庭さん)がアルバイトをしにやってくる。思ったことを口にし、弓子に食ってかかる早織に翻弄されながらも、正面から向き合い、二人は徐々に打ち解けていく。しかしある日、ギター片手に歌う早織の「赤いスイートピー」を聴いた弓子は…。浅野さんは、本作の見どころについて「音楽と自分という、とてもシンプルなストーリーなので、思い出の曲と共に、きちんとみなさんに想いが届けられるのか不安はあります。でも、年を重ねてから、思い出すことの楽しさや、切なさを味わっていただけるドラマだと思います。(桜庭さん演じる)早織とは、ベタベタするような女同士の関係ではなく、お互い一線を引いた上で、きちんと向き合って、笑って泣くことができているので、女性に見てもらったら気持ちがいいかな、と思いますし、男性には『女ってこんななんだ!』って笑ってもらえたら嬉しいです」とコメントした。また、桜庭さんによる弾き語りも本作の見どころのひとつ。桜庭さんは「『音楽で食べていきたいんです』というセリフの後の弾き語りは、とてもプレッシャーでした。でも、2週間はとにかく歌とギターの練習をしました」と努力を明かした。そんな桜庭さんに対し、浅野さんは、「2週間であれだけ弾けるようになったなんて、私ひっくり返るわよ!(笑)」と戯けてみせながらも、「別にハードルを上げているわけではないわよ!」と弾き語りの出来に、本当に驚いている様子だった。BSジャパン開局15周年特別企画ドラマスペシャル「青春の名曲ストーリー」は3月12日(土)21時~放送。(text:cinemacafe.net)
2016年02月10日どの国へ旅行に出かけても、ガールズトークの定番が恋愛ネタなのと同じように、私たちはどんなに年齢を重ねたとて、いつの時代も“青春”の詰まったラブストーリーに弱いものです。そこで今日は、大人になったいま改めて読んで欲しいおすすめのコミック3選をご紹介! 恋愛ライターとして数多くのコラムを執筆する筆者が、雑誌『マーガレット』の中から選んだとっておきの作品をピックアップしていきましょう。■『恋愛カタログ』/永田正実まさに現在のアラサー世代が高校生の頃の等身大! 胸キュン必須、代表的な恋愛模様を描いてくれた本作。恋愛に臆病な主人公・花本実果は、意を決して出かけた合コンで一目惚れをした相手・高田修司に思い切って告白。見事付き合うことになったふたりでしたが、純粋無垢な性格が響き、お互いどのようにして恋愛を進めたら良いのかわからないでいました。そんなふたりのほのぼのとした恋愛を軸に、実果の妹・種や高田の弟・隆司らを巻き込んで展開していくザ・青春恋模様は必見です。大人になって読み直すからこそ、「あの頃は私もこんな風に真っ直ぐだったけ…」とほっこりさせられる一作となっていますよ。■『キッシ~ズ』/山田也また、思春期ならではのちょっぴりエッチな展開といえば、この作品も忘れてはなりません。こっそり“一人読みしたい”漫画『キッシ~ズ』です。主人公の女子高生・果歩は父親の海外赴任を機に家族と離れ、日本に残って親友のみよ志、ユメとともに女三人で共同生活を始めることに。そんななか、隣の家に学校のアイドル的存在である民人たち5人が引っ越してくるという理想の展開(笑)。彼らはなんと、実際にアイドルグループ・ジャンプとしてデビューすることが決定していたのでした…。思春期真っ只中な彼らは、恋愛への関心度が非常に高く、読み手の「なるほど」「あるある」感情を代弁してくれる存在となりました。果たして、芸能人と一般女子の恋はいったいどうなるのか? 懐かしい視点で見届けてみてはいかがでしょうか。■『花より男子』/神尾葉子学校一のアイドルと言えば、最後にF4もご紹介しておきましょう。嵐・松本潤さんのドラマ化でも話題を博した『花男』です。お金持ち家系が多く入学する英徳学園高校に、娘の玉の輿を願う母親の勧めで入学した主人公・一般庶民代表の牧野つくし。学校は、道明寺財閥の御曹司・司をはじめ、花沢類、西門総二郎、美作あきららFlower 4に牛耳られ、教師さえも頭の上がらない状態となっていました。――そんな中、彼らの執拗なイジメに対し、正義感の強いつくしが立ち上がります。いつしか彼女に好意を抱くようになった司でしたが、身分の差は常に恋の壁として立ちはだかり…。年齢を重ねて読み返す度、F4の中でもタイプの男性が変わっていくのがこの作品の面白いところ。連載当時、花沢類の人気が大変高かったですが、今のあなたなら誰がお好みですか? ぜひ、同世代のご友人と女子会のお供に、語り合ってみてくださいね。(なんと『花より男子』新シリーズの連載が、2月15日に少年ジャンプ+にてスタートのニュースも!)いかがでしたか? 女子会の会話ネタにすれば、「懐かしい」「読み返したい」と盛り上がること間違いなしですよ!
2015年02月20日2013年に韓国で公開され、イ・ジョンソク&ソ・イングク&「少女時代」ユリという最もホットな若手スター3人の共演で話題を集めた青春映画『No Breathing』の邦題が『君に泳げ!』に決定。2015年2月28日(土)より全国公開されることになり、併せて“水も滴る”いい男ふたりが眩しいビジュアルも到着した。父親からの強烈なプレッシャーと戦いながら、オリンピック韓国代表の有望選手として活躍する水泳界のプリンス、ウサン(イ・ジョンソク)。“水泳の天才”と将来を嘱望されながらも両親を失くし、第一線から姿を消した孤高のスイマー、ウォニル(ソ・イングク)。そして、ミュージシャンになる夢を追いかけてバンドデビューを目指すジョンウン(クォン・ユリ)。かつての幼なじみが、韓国屈指の体育高校の水泳部で7年ぶりに再会する。ミュージシャンへの夢を語るジョンウンの飾り気のない眩しさに、ウォニルはいつしか心魅かれていくが、一方のウサンにとっても、ジョンウンは忘れられない初恋の相手。オリンピック候補選手の選抜大会が近づいていく中、ウォニルは「俺が勝ったら、ジョンウンから手を引け」とウサンに挑戦状を叩きつける――。本作は、水泳界のプリンスと孤高の野生児スイマー、ふたりのトップアスリートによるオリンピック代表の座と初恋をかけた青春模様を、ダイナミックな水泳シーンとともに瑞々しく描きだすトライアングル・ラブストーリー。クールなプリンス、ウサンを演じるのは、韓国のみならず中国・アジアでも透明感あふれる存在感で圧倒的な人気を獲得し、ドラマ「シークレットガーデン」「君の声が聞こえる」でスターダムに昇りつめた、イ・ジョンソク。そして、無邪気な笑顔と旺盛な食欲で人を魅了するウォニル役には、オーディション番組から実力派シンガーとして日韓でデビューし、「応答せよ1997」など俳優としても活躍するソ・イングクと、韓国のいまを代表する次世代ツートップ・スターがW主演で、火花散る初共演を果たしている。また、そんなふたりの初恋の相手であり、永遠の憧れの女性となるジョンウンには、「少女時代」で屈指の人気を誇るクォン・ユリ。また、新鋭アイドル・グループ「Dal★Shabet(ダルシャーベット)」のアヨンも映画初出演しており、彼女たちのポップな演奏シーンにも注目だ。このたび公開されたポスタービジュアルでは、イ・ジョンソク、そしてソ・イングクが、本作の撮影のために鍛え上げた “水泳男子”らしい引き締まった肉体を披露。そして中央部分には、クォン・ユリが演じるふたりの憧れの女性、ジョンウンもキュートな笑顔で写っており、この3人の恋愛模様の行方も気になるところだ。『君に泳げ!』は2015年2月28日(土)、シネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月11日