■これまでのあらすじ母親の優しさが息苦しい—。心配性で過干渉な母親に支配される子ども時代を過ごしてきた主人公・志乃。社会人になり、母親から逃れるため、一人暮らしを始めることに、しかし…。人生初の彼氏に夢中になる志乃と娘の恋を阻止する母親。対立する親子関係を通して描かれるのは、女性の「自立」と「恋愛」、そして「自分らしい生き方」について。「ママが守ってた小さな女の子はもういないのね」と話す母親の言葉を耳にした瞬間、これまでの記憶がどっと溢れてきた志乃。母親のことで悩み苦しんだ過去もあるけれど、あの時の大切な思い出とともに、小さな志乃が心の片隅にいることを感じるのでした。■志乃の中にいる小さな女の子は… ■私の一番大切なところで生きてる「子どもの私は消えないよ」と母親に伝える志乃は、これまでの辛い体験も自分にとってすべて必要なことだったのだと感じるのでした。そして、「母親が守ってくれた小さな女の子は、一番大切なところで生きている」——そう口にする志乃が真剣な面持ちで母親に告げた言葉とは…。次回に続く「やさしさに溺れる」(全86話)は21時更新!
2024年01月14日■これまでのあらすじ母親の優しさが息苦しい—。心配性で過干渉な母親に支配される子ども時代を過ごしてきた主人公・志乃。社会人になり、母親から逃れるため、一人暮らしを始めることに、しかし…。人生初の彼氏に夢中になる志乃と娘の恋を阻止する母親。対立する親子関係を通して描かれるのは、女性の「自立」と「恋愛」、そして「自分らしい生き方」について。反省する母親の姿に笑いが止まらない志乃。そしてこれからの恋愛の行く末について宣言したのち、「最後は素敵な人を連れてくるから信じて待ってて」と伝えるのでした。そんな娘を見て、母親はすっかり大人になったことをつくづく感じるのでした。■母親の言葉を聞いた志乃は… ■あの頃の自分を振り返り…「ママが守ってた小さな女の子はもういないのね」——母親の言葉を聞いた瞬間、溢れ出すこれまでの記憶。母親のことで悩んだり悲しんだり、苦しんだこともあるけれど…。大切な思い出をたくさん詰め込んだ幼き自分は消えてしまうのだろうか?思いめぐらせる内に志乃の心に湧いてきた思いとは?次回に続く「やさしさに溺れる」(全86話)は21時更新!
2024年01月13日母親の優しさが息苦しい—。心配性で過干渉な母親に支配される子ども時代を過ごしてきた主人公・志乃。社会人になり、母親から逃れるため、一人暮らしを始めることに、しかし…。人生初の彼氏に夢中になる志乃と娘の恋を阻止する母親。対立する親子関係を通して描かれるのは、女性の「自立」と「恋愛」、そして「自分らしい生き方」について。先輩・田端を目指して強くなりたいと話す志乃に眩しさを感じる田端。これまでは志乃のような女の子をバカにし妬んでいたけれど…。志乃との関係を通じて、自分の中に変化が生まれていることに気づくのでした。■前回のあらすじ先輩・田端への憧れの気持ちを口にする志乃。一方田端は、志乃のような女子のやりとりをバカにし、ほんの少し妬ましいと思っていた。しかし今は純粋に志乃を応援したいと思え、自分の中の変化を感じるのでした。■あれから季節が移り変わり… ■彼氏との関係は完全に終わらせた久しぶりに実家を訪れた志乃。その訪問には目的があったのでした…。次回に続く「やさしさに溺れる」(全86話)は21時更新!
2024年01月02日全国無料放送のBS12 トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:須磨直樹)では、高倉健が出演する映画「日本侠客伝」シリーズを放送中です。12月6日(水)からは、「日本侠客伝刃」「日本侠客伝花と龍」「日本侠客伝絶縁状」ほか計8作放送します。「日本侠客伝絶縁状」©東映「日本侠客伝斬り込み」©東映「日本侠客伝刃」©東映1.作品紹介弱きを助け強きをくじく、義理人情に厚い男、高倉健。彼の人気を決定的なものにした東映任侠映画「日本侠客伝」シリーズ。鶴田浩二、萬屋錦之介、若山富三郎をはじめとする、豪華共演者もこのシリーズの魅力のひとつ。■番組HP: 日本侠客伝シリーズ | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ) : 「日本侠客伝刃」©東映12月6日(水)よる8時~映画「日本侠客伝刃」(1971年制作)【出演者】高倉健、十朱幸代、渡辺文雄、辰巳柳太郎、池部良ほか【スタッフ】監督:小沢茂弘/脚本:笠原和夫「日本侠客伝花と龍」©東映12月13日(水)よる7時55分~映画「日本侠客伝花と龍」(1969年制作)【出演者】高倉健、星由里子、富司純子(藤純子)、二谷英明、若山富三郎ほか【スタッフ】原作:火野葦平/監督:マキノ雅弘/脚本:棚田吾郎「日本侠客伝絶縁状」©東映12月20日(水)夕方6時~映画「日本侠客伝絶縁状」(1968年制作)【出演者】高倉健、松尾嘉代、待田京介、渡辺文雄、藤山寛美ほか【スタッフ】監督:マキノ雅弘/脚本:棚田吾郎「日本侠客伝昇り龍」©東映12月20日(水)よる7時50分~映画「日本侠客伝昇り龍」(1970年制作)【出演者】高倉健、富司純子(藤純子)、中村玉緒、片岡千恵蔵、鶴田浩二ほか【スタッフ】原作:火野葦平/監督:山下耕作/脚本:笠原和夫「日本侠客伝斬り込み」©東映12月27日(水)夕方6時27分~映画「日本侠客伝斬り込み」(1967年制作)【出演者】高倉健、富司純子(藤純子)、長門裕之、金子信雄、大木実ほか【スタッフ】監督:マキノ雅弘/脚本:笠原和夫「日本侠客伝関東篇」©東映12月27日(水)よる8時12分~映画「日本侠客伝関東篇」(1965年制作)【出演者】高倉健、長門裕之、鶴田浩二、丹波哲郎、北島三郎、富司純子(藤純子)ほか【スタッフ】監督:マキノ雅弘/脚本:村尾昭、笠原和夫、野上龍雄「日本侠客伝浪花篇」©東映12月28日(木)よる8時10分~映画「日本侠客伝浪花篇」(1965年制作)【出演者】鶴田浩二、高倉健、南田洋子、村田英雄、長門裕之、八千草薫ほか【スタッフ】監督:マキノ雅弘/脚本:野上龍雄、笠原和夫、村尾昭「日本侠客伝」©東映12月29日(金)よる8時05分~映画「日本侠客伝」(1964年制作)【出演者】中村錦之助(萬屋錦之介)、高倉健、松方弘樹、津川雅彦、長門裕之、三田佳子、富司純子(藤純子)ほか【スタッフ】監督:マキノ雅弘/脚本:笠原和夫、野上龍雄、村尾昭2.掲載時のお願い■作品紹介画像のトリミングは不可とします。クレジット:©東映■BS12 トゥエルビについて■三井物産(株)100%出資の24時間全国無料のBS放送局です。スポーツ中継や大人の趣味教養など、上質なエンターテインメント番組を総合編成でお送りしています。視聴方法は、BS+12ボタン、または3桁番号222チャンネルです。BS12 | BS無料放送ならBS12 トゥエルビ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月30日母親の優しさが息苦しい—。心配性で過干渉な母親に支配される子ども時代を過ごしてきた主人公・志乃。社会人になり、母親から逃れるため、一人暮らしを始めることに、しかし…。人生初の彼氏に夢中になる志乃と娘の恋を阻止する母親。対立する親子関係を通して描かれるのは、女性の「自立」と「恋愛」、そして「自分らしい生き方」について。幼い頃は何でも話せて、大好きだったママ…。あふれるほどの愛情はいつしか支配に変わっていくのでした。■前回のあらすじ子どもの頃は大好きだった母親が、あるときから過干渉で過保護な母親に。気づくと志乃は母親が敷いたレールを上をただ歩き、自分自身がしたいことさえわからなくなっていたのでした。■休日、彼氏のために手料理を作っていると… ■次の瞬間、幸福の絶頂から急降下…戸惑いを隠せない志乃は、ある一言により、さらなる混乱に陥るのでした。次回に続く「やさしさに溺れる」(全86話)は21時更新!
2023年11月08日全国無料放送のBS12 トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:須磨直樹)では高倉健が出演する映画「日本侠客伝」シリーズを11月1日(水)よる8時から放送します。「日本侠客伝浪花篇」©東映「日本侠客伝血斗神田祭り」©東映1.作品紹介弱きを助け強きをくじく、義理人情に厚い男、高倉健。彼の人気を決定的なものにした東映任侠映画「日本侠客伝」シリーズ。鶴田浩二、萬屋錦之介、若山富三郎をはじめとする、豪華共演者もこのシリーズの魅力のひとつ。■番組HP: 日本侠客伝シリーズ | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ) : 「日本侠客伝浪花篇」©東映11月1日(水)よる8時~映画「日本侠客伝浪花篇」(1965年制作)【出演者】鶴田浩二、高倉健、南田洋子、村田英雄、長門裕之、八千草薫ほか【スタッフ】監督:マキノ雅弘/脚本:野上龍雄、笠原和夫、村尾昭「日本侠客伝関東篇」©東映11月8日(水)よる8時~映画「日本侠客伝関東篇」(1965年制作)【出演者】高倉健、長門裕之、鶴田浩二、丹波哲郎、北島三郎、藤純子ほか【スタッフ】監督:マキノ雅弘/脚本:村尾昭、笠原和夫、野上龍雄「日本侠客伝血斗神田祭り」©東映11月15日(水)よる8時~映画「日本侠客伝血斗神田祭り」(1966年制作)【出演者】高倉健、鶴田浩二、里見浩太郎、藤純子、野際陽子、中原早苗ほか【スタッフ】監督:マキノ雅弘/脚本:笠原和夫「日本侠客伝雷門の決斗」©東映11月22日(火)よる8時~映画「日本侠客伝雷門の決斗」(1966年制作)【出演者】高倉健、村田英雄、藤山寛美、藤純子、ロミ・山田ほか【スタッフ】監督:マキノ雅弘/脚本:野上龍雄、笠原和夫「日本侠客伝白刃の盃」©東映11月29日(火)よる8時~映画「日本侠客伝白刃の盃」(1967年制作)【出演者】高倉健、松尾嘉代、長門裕之、小林勝彦、伴淳三郎、藤純子ほか【スタッフ】監督:マキノ雅弘/脚本:中島貞夫、鈴木則文◎12月も引き続き、「日本侠客伝」を放送しますので、ご期待ください。2.掲載時のお願い■作品紹介画像のトリミングは不可とします。クレジット:©東映■BS12 トゥエルビについて■三井物産(株)100%出資の24時間全国無料のBS放送局です。スポーツ中継や大人の趣味教養など、上質なエンターテインメント番組を総合編成でお送りしています。視聴方法は、BS+12ボタン、または3桁番号222チャンネルです。BS12 | BS無料放送ならBS12 トゥエルビ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月26日「今回の大河ドラマの脚本を務める三谷幸喜さんが小栗さんを主演に推したのは、『彼の演技は高倉健さんに通じる』と絶賛していたからなんです」(NHK関係者)9日から始まる大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)。主演の小栗旬(39)は北条義時役を演じる。「鎌倉幕府を作り上げた源頼朝のもとには、源氏の家人や京都から新天地を求めてきた貴族など、さまざまな人が集いました。彼らは自らの主という意味を込め、頼朝を『鎌倉殿』と呼びました。頼朝の死後、継承した息子・頼家を支える存在として選ばれた重臣の一人が北条義時でした。義時は勢力争いの末、初代執権となった父・時政とも対立。姉・政子と一緒に幕府の実権を掌握して第2代執権にのぼりつめます」(地元紙記者)昨年6月9日のクランクイン時に小栗は北条義時役について、こうコメントしている。《「源氏とか平家とか、そういう人たちに気を遣いながら生きていきたくないんだ」という世の中を目指す義時の気持ちを、ブレずに持って演じていきます》三谷が小栗と最初に仕事をともにしたのは今から12年前の3夜連続スペシャルドラマ『わが家の歴史』(フジテレビ系)だった。平均視聴率20.3%を記録した。三谷は20年1月8日の大河制作・主演発表会見で実際に当時の思い出をこう振り返っている。「高倉健さんの若い頃を1シーンだけやっていただいたのですが、実際小栗さんは高倉健さんと似ても似つかないんだけども、映像を見たとき健さんにしか見えなくて。この人は本当に気持ちから入っていく人なんだ、物まねとかではなく、心から高倉健を演じたから高倉健に見えたんだと感じまして、この人と一緒にまた仕事したいなと思いました。(略)この義時という人物はただ強く優しくかっこいいヒーローではなく、すごく人間的なずるい部分とか、酸いも甘いもかみ砕いた男なので、それを小栗さんにやっていただくのは楽しみです」■高倉健さんは50代になって先祖が北條篤時だと知った前出のNHK関係者は言う。「実は三谷さんが今作に関して高倉健さんの名前を出したのは、誰もが知る国民的名優だからという理由だけではありませんでした。知る人ぞ知る話ですが、高倉さん自身が鎌倉幕府の歴代執権を務めた北条氏の末裔だからなのです。歴史に詳しい三谷さんが、その事実を知らないはずがありません。頭のどこかに北条氏=高倉健さんのイメージがあったのでしょう」実は、私生活をほとんど明かさなかった高倉さんが還暦時に刊行したエッセイ『あなたに褒められたくて』(集英社)で、自らのルーツを明らかにしている一節がある。「健さんは50代になって自分の先祖が北条篤時だと知ったというのです」(映画関係者)北条篤時は小栗演じる北条義時のひ孫にあたる。「1333年、篤時は鎌倉幕府滅亡の際、14代執権の高時とともに自害しました。篤時の子供たちは周防(現在の山口県)の大内氏に仕え、その子孫が北九州で両替商『小松屋』を営み財を成し、小田姓を名乗るようになったといいます。健さんの本名は小田剛一です。ちなみに篤時の父・実時が横浜市金沢区に設けた金沢文庫は歴史的に有名。健さんが読書家だったのもうなづけます」(地元紙記者)鎌倉幕府隆盛の礎を築いた豪将・義時と、鎌倉幕府滅亡時に自害した悲劇の武将・篤時ーー。北条氏滅亡後、その霊を弔うため足利尊氏が歴代執権の屋敷跡に建立した宝戒寺の法要には高倉さんの名前でお供え物が贈られていた。「鎌倉市にあるこの屋敷を建てたのが、小栗さん演じる義時だといわれています」(前出・地元紙記者)また、同寺から歩いて数分には、3代執権・泰時が建立し、高時と篤時らが自害した“北条氏終焉の場所”という東勝寺跡の「腹切やぐら」があり、高倉さんの名が記された塔婆が立っていた。■健さんが綴った《ぼくの血が平静ではいられなくなる》生前、高倉さんは盟友の小林稔侍(80)とともに何度も現地を訪れたとエッセイに綴っている。《宝戒寺は秋の白萩、また冬の椿が美しい寺だ。その花々にも北条一門の魂が宿っている気がする》《何度訪ねても、そこではぼくの血が平静ではいられなくなるらしい》(『あなたに褒められたくて』)地元関係者は言う。「ご住職も『高倉さんはいつも背筋を伸ばして決して姿勢を崩さない、礼儀の正しいご立派な方』とお話されていました」実は5年前、そこから車で10分ほどのお寺に、高倉健さんの慰霊碑も建立されていた。「こちらのお寺も、北条氏が開祖です。高倉さんは浄土宗と深いかかわりがあり、北条氏が自分のルーツという強い自覚もあり、ご遺族が慰霊の墓碑として建てられたといいます。墓碑の高さは高倉さんと同じ180cm。ご本人の映画人生の節目となる年に段差が作られています。今も毎月のように、ご遺族やファンの方々が定期的に献花されています」(前出・地元関係者)慰霊碑の建立と同じ年、高倉さんの魂を小栗が受け継ぐ一幕もあった。「健さんの遺作『あなたへ』など、数多くの主演映画を手掛けた降旗康男監督が、“健さんに捧げる作品”として最後にメガホンをとった『追憶』(17年)にも小栗さんが起用されています」(映画関係者)テレビウオッチャーの桧山珠美氏は小栗旬と高倉さんの共通項は「男気」「人望」だと断言する。「健さんは演技力だけでなく、高級腕時計を贈ったり、達筆な手紙を送るなど、人柄でも多くの共演者やスタッフに慕われていました。一方の小栗旬も同じ事務所の田中圭はじめ、松本潤、生田斗真、尾上松也、藤原竜也など“小栗会”と呼ばれるほど人脈が広い。さらに健さんは『ブラックレイン』、小栗は『ゴジラvsコング』でハリウッド進出も果たしています」北条氏末裔の高倉さんと700年を隔てて続く歴史的な縁。小栗がどんな北条義時を演じるのか期待大!
2022年01月06日カフェコムサ(Cafe comme ca)では、2021年4月22日(木)の1日限定で、「福岡県 岡垣町産『高倉びわ』とレモンティーゼリーのショートケーキ」を販売する。みずみずしい「高倉びわ」を使用した1日限定ショートケーキ「福岡県 岡垣町産『高倉びわ』とレモンティーゼリーのショートケーキ」は、毎月22日の「ショートケーキの日」にちなんだ限定ケーキだ。本州初上陸となる福岡県 岡垣町産「高倉びわ」を使用し、さっぱりとしたレモンティーゼリーと紅茶クリームと組み合わせた。より自然に近い状態で育てられた「高倉びわ」は、口いっぱいに甘さが広がる味わいが特徴。みずみずしい「高倉びわ」と、爽やかなレモンティーゼリーと紅茶クリームの相性を楽しみたい。詳細福岡県 岡垣町産「高倉びわ」とレモンティーゼリーのショートケーキ発売日:2021年4月22日(木)限定販売店舗:カフェコムサ店舗価格:1ピース 1,100円(税込)※銀座店はデザインおよび価格が異なる※フルーツの入荷状況により展開内容が異なる場合あり
2021年04月24日12月27日放送のNHK「あさイチ」に、“新しい地図”の草なぎ剛がゲスト出演。久々の地上波生放送出演に緊張の面持ちながら、故・大杉漣さん、高倉健さん、つかこうへいさんとの思い出を語った。その姿に視聴者から感動の声が集まっている。久々の地上波出演、しかも生放送ということもあり緊張の面持ちでトークに臨んだ草なぎさん。番組では今年2月に行われたファンミーティングの模様や、YouTuberとしても活動している草なぎさんの撮影の裏側も紹介。「『ぷっ』すま」で長きにわたり共演し、Amazonプライムビデオで配信中の「なぎスケ!」で再び共演中のユースケ・サンタマリアがVTR出演し、久々の生放送トークで緊張気味の草なぎさんにエールを送る。そんな草なぎさんの姿に「一つ一つの言葉、仕草、じっと見つめる姿だけで息を呑む」「久しぶりに剛くんの笑顔を見てホッとした」「一年のご褒美をもらった気がする」といった声が続々届く。その後話題は草なぎさんにとってかけがえのない人として大杉漣さん、高倉健さん、つかこうへいさんという3人の俳優、演出家との思い出やエピソードトークへ。7年ほど前からギターをはじめたという草なぎさんだが、そのきっかけとなったのが、舞台で共演した大杉さんが楽屋でギターを弾いているのを目にしたことだったという。それからは共演の際には楽屋でコードを教えてもらうようになったという。また高倉さんとの交流のきっかけは草なぎさんが一時活動を休止した時期に、高倉さんから手紙をもらったことがはじまりで、高倉さんは事務所に直接手紙を持ってきたといい、その手紙が落ち込んでいた時の励みになったと振り返り、そこから手紙のやりとりをするようになったことが、映画『あなたへ』での共演につながったと当時を回想。そしてつかさんとは舞台「蒲田行進曲」に出演した際、口立てで演出をつけてもらった時のことを振り返り、いつもつかさんが頭のどこかにいて、舞台のなかで“手を抜ける”タイミングでも「それをやったら終わるぞ」と自分を叱咤激励してくれると、懐かしむような表情で語っていた。視聴者からは「大杉漣さん、つかこうへいさんのことも。ジーンときた」「御三方それぞれへの思いを、素敵なエピソードとともに剛の口から聞けるなんて…」など、感動のコメントが多数。密度の濃いトークに「長年培ったバラスキルで盛り上げるつよぽん、さすが!」「ファンも納得の完璧な内容だった」と、視聴者からも絶賛の声が寄せられている。(笠緒)
2019年12月27日「喋れないんなら紙に書けばいいじゃん」閉ざされていた志乃の毎日に風穴を開けたのは、加代のぶっきらぼうな一言でしたーー。漫画家・押見修造さん原作の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開記念トーク、後編。主演の南さんも原作者の押見さんも、「喋れない」けど「伝えたい」ことを、演技やペンで伝えようとしています。「普通」とは何なのか。「普通」にならなくても、伝えられることがあるー。トークの後半では、映画のクライマックスシーンを振り返りながら、伝えること、表現することに対するそれぞれの思いを語りました。ズレがあるから愛おしいUpload By 柳瀬徹鈴木吃音に限らずコミュニケーションの困難は、誰かがサポートすることで緩和されることもあるんですけど、まったくなくなるわけではありません。ゼロが100になったり、100がゼロになるわけではないし、そもそも誰もがコミュニケーションにズレを感じているんだと思うんです。加代は音楽が好きだけど、自分で歌おうとすると世間の「いい歌」の基準からズレてしまう。志乃はスムーズな日常会話はできないけど、加代のギターで歌うとそのズレから解放される。菊地はしゃべりまくってみんなの注目を集めようとすればするほど、周囲から浮いて孤立していく。でも本当は、全員がポンポンと会話をする必要なんてないですよね。押見僕はズレがないとその人を愛おしいと思えないです。コミュニケーションがつるっとスムーズにできる人よりも、どこかにズレを抱えているほうが、人間の振れ幅が大きいんじゃないかな、って。マンガでもそういう人物のほうがキャラが立ちますね。鈴木女優は自分と違う人間を演じながら、振れ幅を意図的につくるお仕事でもありますよね。役を演じることで、ふだんの自分自身の振れ幅が大きくなることもありますか?南ありますね。私は、プチ反抗期はあっても大きな反抗期がぜんぜんなかったんですが、ある作品で親にすごく反抗する子を演じていた時期は、両親に対するあたりが強かったです。鈴木ご両親はイヤだったでしょうね(笑)。南イヤがってましたね(笑)。ふだんはチャンネル争いなんてしないのに、勝手に変えられるとイラッときて、ケンカになったりとか。押見撮影が終わって変わりましたか?南少し優しくなりました(笑)。「魔法」はいらないのだと思うUpload By 柳瀬徹鈴木映画の『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』ではどのシーンがいちばん印象に残っていますか?南やっぱりクライマックスの、体育館のシーンです。どうやって演じるか、監督さんとすごく話しあったんですけど、最後に「思ったことをそのまま表現してください」と言われました。鈴木押見さんはその撮影現場にいらっしゃったんですよね。押見南さんの後ろのほうで、スケッチしながら見ていました。肩にすごく力が入って背中が丸くなってて、本気で泣きながら、絞り出すようにして叫んでいましたよね。ああ、本当に志乃になってくれたんだなと思って、嬉しかったです。映画のはじまりから、志乃はずっとうつむいていましたよね。南うつむいてましたね。押見最後もうつむきながら叫ぶところがすごくよかった。鈴木そのあとに来るラストは明かせませんけど、志乃の日常が少しだけ新しいものになったことを予感させるシーンでしたね。南志乃にもこんなことが起こるんだって、私も嬉しかったです。押見ラストシーンでも、志乃はちゃんとどもってるんですよね。鈴木そういえば映画のなかで加代が歌う「魔法」は押見さんの作詞ですよね。押見マンガで加代が歌っていた詞に曲をつけていただいたんですが、この「魔法」は「普通」に置き換えても意味は同じだと思うんです。鈴木普通にならなくても、伝えること、つながることはできるんだって、加代から志乃へのメッセージのような歌でしたね。「魔法」作詞:押見修造作曲:まつきあゆむ魔法をください魔法をくださいみんなと同じに喋れる魔法みんなと同じに歌える魔法それさえあればそれさえあれば私は外へ出かけてゆくよでもどこへ行こうでもどこへ行こう私は今すぐ帰りたい私は今すぐ帰りたいみんなの知らない秘密の場所にあのコの座る校舎の裏に魔法はいらない魔法はいらないみんなと同じに喋れる魔法みんなと同じに歌える魔法魔法はいらない魔法はいらないみんなと同じに喋れる魔法みんなと同じに歌える魔法魔法はいらない魔法はいらないみんなと同じに喋れる魔法みんなと同じに歌える魔法つばを吐き捨ててバスに乗ろう私は遠くに出かけていくから映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』より押見これは加代が初めて作った曲なんですが、蒔田さんの歌い方にもメロディにも、初めて作った稚拙な感じがほどよくあって、すごくよかったですね。鈴木映画の中盤で、志乃と加代が初めて街に出て歌うシーンもよかったですね。僕はあそこから泣いてしまいました。押見2人で歌う、そのキラキラ感がすごい。南歌うのは好きなんですけど、人前で歌うのは緊張します。むちゃくちゃ練習しました。押見志乃が歌うとしたらこんな感じだろうな、と思いましたね。濁っているものを「返す場所」Upload By 柳瀬徹押見僕は吃音について親にまったく相談しませんでしたし、誰にも相談しませんでした。でもちょっとした糸口、閉じた世界にちょっとした穴が開けば、考え方が変わるチャンスはあると思うんです。僕自身は学校なんて行きたくなければ行かなくていいと思っている親なんで、あまり参考にはならないかもしれませんが。僕には小4の娘がいるので、同級生のお母さんたちと接する機会が多いんですけど、子どもについての認識が自分自身にくっつきすぎているんじゃないか、そう映る人が少なくないんです。子どものつまずきはあくまでも子どものものであって、自分自身の人生のつまずきではないと思うんです。気持ちはわかるんですけど、自分と違う人間として、もう少し切り離したほうがいいんじゃないかな、と。自分とは違う人間なんだから、お互いの違いは否定しないほうがいいんじゃないですか。14歳に戻ったら、自分の親にそう伝えたいですね(笑)。南『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』をはじめて読んだときに、もちろん考え方が変わったんですけど、これは誰にでもあることだな、自分の中にもあることだな、ってすごく思いました。自分の中にある白くないものとか、濁っているものとか、真っ黒なものとか。志乃を演じてみて、濁っているものを返す場所があるんだ、って思いました。どこに戻せばいいかわからなくなるときもあると思うんですけど、自分の濁っている部分も、きっと元のままでいられる場所が、あるんじゃないかって。押見「返す場所」って、すごい表現ですね。そうか、返してあげればいいんだ。今、すごく腑に落ちました。映画の志乃は、はたして「返す場所」を見つけることができたのでしょうか。その答えはぜひ劇場で確かめてください。(完)文: 柳瀬徹写真: 鈴木江実子スタイリング(南さん担当): 道券芳恵ヘア&メイク(南さん担当): 藤尾明日香(kichi inc.)Upload By 柳瀬徹2018年7月14日(土)より、「新宿武蔵野館」ほか全国順次ロードショー。押見修造氏の人気コミック、待望の映画化。高校1年生の志乃は、喋ろうとするたびに言葉に詰まり、名前すらうまく言うことができない。同級生の加代は、ギターが生きがいだけれど音痴。コンプレックスから目を背け、人との関わりを避けてきた志乃と加代が出会い、小さな一歩を踏み出すけれど…。青春時代にだれもが抱いた苦悩や葛藤を、みずみずしく描いた作品。出演: 南沙良、蒔田彩珠、萩原利久他原作: 押見修造『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(太田出版)監督: 湯浅弘章脚本: 足立紳音楽: まつきあゆむ映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公式サイト
2018年07月04日若い3人が体当たりで演じてくれたUpload By 柳瀬徹主演の南さん、原作者の押見さん、発達ナビ編集長の鈴木の3人とも「言葉で伝えるのが苦手」「人と話すのが苦手」と口を揃えます。一つひとつ言葉を探しながら、静かにトークが始まりました。鈴木僕は『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』を数年前に読んだのですが、自分自身が人とうまく話せない時期があったりもしたので、すごく思い入れがある作品なんです。映画も素晴らしかったですね。志乃と加代が路上で歌い始めるシーンから、早くも泣いてました(笑)。押見さんの作品はここ何年かで次々と映像化されていますが、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が映画化されると聞いてどう思われましたか?押見僕のマンガは「変態」と言われることが多いのですが(笑)、この作品は自分のなかではいちばんとっつきやすいマンガだと思っています。もっといろいろな人に読んでもらえるきっかけができて、素直にありがたいですね。刊行されて何年も経っているのにもかかわらず、映画化してくれるというのも嬉しかったです。制作の方とお会いして、吃音というテーマだけでなく作品そのものを大事にしたいんだ、と言ってくださって、これはいい映画になるんじゃないかと思いました。鈴木完成した映画を見ての印象は?押見南さんをはじめ、俳優のみなさんの演技がとにかくすごい。マンガの登場人物を再現するというよりも、1人の人間として体現してくれていて、生々しくて説得力がありました。鈴木志乃役の南沙良さん、加代役の蒔田彩珠さん、菊地役の萩原利久さん、3人とも高校時代特有の生々しさがありましたよね。湯浅弘章監督の「3人が体当たりで演じてくれた」というコメントはまさにその通りだなと思いました。南さんは小学生の頃から押見さんのマンガを読まれていたそうですが、初主演作品が『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』に決まってどう思いましたか?南すごく嬉しくて、撮影前は興奮して寝つけなかったです。その反面、作品の世界観を壊してしまうんじゃないか、大丈夫かなという思いがすごく強くて不安になってしまって…。初日の撮影がなんとか終わって、やっとこれで始まるのかな、って気持ちになれました。私も、自分の思いを言葉にして人に伝えるのがすごく苦手だし、人と話すということが得意じゃないので、志乃にはすごく共感します。コンプレックスは排除しなくていいUpload By 柳瀬徹鈴木人と話すのが苦手なんですか?南そうですね…。なかなかうまく喋れないし、うまい返事もできないし。鈴木プロフィールの「趣味」のトップに「大仏鑑賞」とありますが、たしかに人づきあいの上手な15歳の趣味にはあまり見えないですね(笑)。南大仏は、小学校の修学旅行で行った京都の三十三間堂で、「迦楼羅王(かるらおう)像」の仏像と出会ってからハマりました(笑)。鈴木本物ですね(笑)。それはともかく、南さん演じる志乃はマンガそのままというわけではないのにも関わらず、どこから見ても志乃ちゃんそのものでした。自分にもコンプレックスがあるからこそ、志乃に共感できた?南そうですね。でも『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』を読んで、コンプレックスは排除しなくてもいいのかなって思えるようになりましたね。コンプレックスに向き合って、つきあっていこうと考え方が変わりました。鈴木志乃役のオーディションには押見さんも同席されたそうですが、加代役の蒔田さんはすでに決まっていたものの、志乃役はなかなか決まらなかったと聞きました。押見そうですね。鈴木最後に現れた南さんが演技を始めようとした瞬間に、満場一致で「志乃だ」となったそうですが、押見さんから見た南さんの第一印象は?押見志乃と同じ、ある種の「軽さ」のようなものを感じたというか…原作の志乃は、本人はいたって真剣に悩んでいるんだけど、周囲にはうまく伝わらなくて笑われてしまったり、シリアスになりきれないところがあります。その志乃という子のちぐはぐさを、南さんは体現してくれていました。鈴木南さんと志乃は人と話すのが苦手なのが共通しているということですが、素の自分だけでなく、演じなければいけない部分もありますよね。南吃音についてはあまり知らなかったので、まずは知るところからと、撮影に入る前に吃音当事者の方に取材させていただいて、お話を伺いました。「普通」でなくてもいい世界があるUpload By 柳瀬徹鈴木吃音については押見さんご自身の実体験がもとになっているんですよね?押見喋るのが難しいとはじめて感じたのは中学2年生のときだったと思います。でも、ずっとどもっているわけじゃなくて、調子のいいときも悪いときも、慣れてきたと思ったらまたどもったりと波があって、今でもときどきどもります。いちばん苦しかったのは、吃音なんて言葉も知らなかった中学時代ですね。鈴木いつも1人で過ごしていた志乃は加代と出会って、加代と友達になりたい、気持ちを伝えたいと思う。そこから物語が動き出すわけですが、中学生の押見さんにもそんな相手がいたんですか?押見友達は…少なかったですね(笑)。数少ない友達が、それなりに受け入れてくれたのかな、という感じです。よく覚えているのは、大学のときの友達ですね。入学して、最初の自己紹介タイムでいきなりつまずいて(笑)。それでサークルの勧誘なども受けずに1人でいたんですけど、それでも自分に話しかけてくれたヤツがいたんです。そいつは僕の吃音を、それはそれでかわいい、おもしろいものとして笑ってくれた。人からバカにされたくないから1人でいるくせに、人のことはバカにするような、そんな自意識過剰な人間を受け止めてくれたヤツがいて、それで救われたんだと思います。鈴木吃音に苦しむ押見さんを友達が受け入れてくれたように、違いをそのまま受け入れてくれる人がいると、自分自身の考え方が変わるし、おおげさにいえば世界が少し変わりますよね。でも学校という場所には、みんなと同じように振る舞い、喋らなきゃいけないというプレッシャーが少なからずある気がします。押見ありますね。鈴木撮影時の南さんは中3、今は高1で、登場人物たちとほぼ同じ年代ですが、南さんにとって学校はどんな世界ですか?南今のお仕事を始めるまでは、学校が世界のすべてという感じでした。普通じゃないとハブられるんじゃないか、同級生からも先生からも認めてもらえないんじゃないか、という気持ちが強かったです。でもお仕事をするようになって、普通じゃなくてもいいんだって気づきました。でも、学校に通いながら仕事をしていることに対して、何か言われることもあったり…押見ありがちですよね。鈴木「自分と違う」ということに対して、押さえつけようとしてくる人も、中にはいると思います。でも志乃にとっての加代や、押見さんの大学時代の友達みたいに、分かってくれる人が1人いるだけで、ぐっと視野は広がりますよね。学校がすべてじゃないんだって思える、それだけでラクになるんじゃないでしょうか。押見普通じゃない世界がある。そう認識するだけでだいぶ違いますよね。「普通の会話」は難しいUpload By 柳瀬徹鈴木僕は小中学校の頃から人とうまく話せないほうだったんですが、大学卒業後にますますその自覚が強くなって、むしろ学校を出てからのほうが苦しかったんです。そんなとき、ある年上の人とお酒を飲むことがあって、その人が「君はちゃんとどもることができるのがいい」と言ってくれたんです。立て板に水で話すヤツなんて、俺は信用できない、と。どもることを肯定してくれたんですね。押見そんなの、惚れちゃいますよね(笑)。鈴木伝わらなくても伝えたいと思うからこそ、苦しい。伝わらなさを少しだけ肯定してもらうだけで、ずいぶん伝えられることが大きくなるんだなと思いました。マンガ家も女優も誰かに何かを伝えるお仕事ですが、喋って伝えるということと、感覚に違いはありますか?押見僕は、喋って「自分」を伝えられた経験がそもそもないんですよ。でもマンガは読者が自分のリズムで追体験してくれるから、思いを強く伝えられるメディアなんだと思います。まぁ僕は、「自分の苦しみを味わわせてやろう」とか思いながら描いているようなやつなんですけどね(笑)。南私もふだんからうまく伝えられないので、会話が終わってからいつも一人で反省会してます。押見わかる(笑)。南家でも練習してます。鈴木映画でも志乃がやっていましたね。「4丁目にケーキ屋さん出来たの知ってる?」「あ、知ってる知ってるー」とか。南そうですそうです。まさにあんな感じで。志乃とは違って、頭の中で相手が喋って、私はその人に向かって実際に喋るんですけど。実際に会ったときにもっと普通に会話ができるようにって。押見でも、「普通の会話」をしなくてもいいと思いますけどね。会話、難しくないですか(笑)。僕は会話の成功体験がないから、そう思ってしまいます。ーーーー普通の会話なんてしなくていい。そう思い合える人同士だからこそ、交わせる言葉があるのかも知れません。後編では、南さんの発する言葉の力に押見さんが驚く、そんな場面もありました。(後編につづく)文: 柳瀬徹写真: 鈴木江実子スタイリング(南さん担当): 道券芳恵ヘア&メイク(南さん担当): 藤尾明日香(kichi inc.)Upload By 柳瀬徹2018年7月14日(土)より、「新宿武蔵野館」ほか全国順次ロードショー。押見修造氏の人気コミック、待望の映画化。高校1年生の志乃は、喋ろうとするたびに言葉に詰まり、名前すらうまく言うことができない。同級生の加代は、ギターが生きがいだけれど音痴。コンプレックスから目を背け、人との関わりを避けてきた志乃と加代が出会い、小さな一歩を踏み出すけれど…。青春時代にだれもが抱いた苦悩や葛藤を、みずみずしく描いた作品。出演: 南沙良、蒔田彩珠、萩原利久他原作:押見修造『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(太田出版)監督:湯浅弘章脚本:足立紳音楽:まつきあゆむ映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公式サイト
2018年07月03日伝わらなくても伝えたい──。少女たちの青春を描く『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が映画化!2018年7月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開される映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』。原作は押見修造さんの人気コミックです。中学生のころに話しづらさを感じたというご自身の経験からつくられた物語です。高校1年生の大島志乃は上手く言葉を話せないことで周囲と馴染めずにいた。そんな時、ひょんなことから校舎裏で同級生の加代と出会い、一緒に過ごすようになる。人と距離を置き卑屈になりがちな志乃だったが、加代からバンドを組まないかと誘われたことで少しずつ変わっていく。ふたりで過ごす夏休みが平穏に過ぎていくと思っていた志乃だったが、自分をからかった同級生の男子・菊地が強引に参加することになり…。志乃は、人前でうまく喋ることができません。映画の序盤で、教室で徐々に自己紹介の順番が近づいてくるときの志乃の姿が描かれます。うまく喋れるだろうか、自己紹介がきちんとできるだろうか――志乃の緊張感が、画面を越えて伝わってきます。そして、練習の甲斐なくうまく名前を言えずにクラスメートたちに笑われて、うつむいてしまう志乃…。そこから、志乃の世界へと一気に引き込まれていきます。励ましのつもりでかけた大人の言葉が志乃を傷つけてしまうのと対照的に、「病気なの?」とストレートに質問しつつもありのままの志乃を受け入れる加代の姿…。うまく言葉が話せないことを母親や担任の先生、加代、そして志乃本人がどう捉えているのかを感じさせるシーンが、端々に散りばめられ、「話せない」志乃を取り巻く状況を浮かび上がらせています。志乃と加代、2人の葛藤と挑戦を中心に編まれていく物語Upload By 発達ナビニュース高校に入学したものの、最初の自己紹介でみんなに笑われてしまった志乃は、クラスに馴染めないまま一人ぼっちの高校生活を送ります。そんな志乃に、「喋れないなら、書けばいいじゃん」とメモとペンを渡したのがもう一人の主人公の加代でした。加代は音楽が好きだけれど音痴だという悩みを抱えています。おっとりとした志乃にクールな加代と、全くタイプの違う2人ですが、ある日、加代は志乃の歌声に心を奪われ、「一緒にバンドを組もう」と誘います。文化祭に出ることを目標に練習を重ね、一緒に歌い演奏することを通してお互いが抱えるコンプレックスと向き合うと同時に、友情も急速に深まっていくのです。ぶつかり合いながら、少しずつ前に進む志乃と加代。そこへ…Upload By 発達ナビニュース初めは、バンドを組むという加代の誘いに戸惑った志乃。「しのかよ」として初めての路上ライブは、場所を決めるところまで一つひとつが緊張の連続。高校1年生らしい初々しさが感じられます。声をかけた加代にとっても部屋を出て人前でギターを弾くのは初めて。指の動きがおぼつかず、ぎこちない演奏と歌が始まります。路上ライブを繰り返すなかで、お互いを認め自分のありのままを受け入れていく2人。いつしか志乃はうつむいたり、会話で言葉につまることが少なくなり、加代も穏やかな表情で過ごすことが増えていました。たどたどしい雰囲気で路上ライブを始めた2人の演奏と歌声に少しずつ自信が満ちていく様子はとても眩しく爽快な気分になります。しかし、新学期の教室で自己紹介の際に志乃をからかった菊地が、街中で演奏する2人と遭遇したことから状況は一変します。菊地自身、人と触れ合いたい気持ちが空回りして、学校で浮いてしまっていたのです。「仲間に入れて欲しい!」という菊地を加代は引き入れますが、これによって志乃と加代の間に微妙な空気が…。志乃は菊地を前に、自分の殻にこもっていってしまうのです。3人のそれぞれの思いが溢れ、重なり、離れて──ほんの少しのすれ違いで関係が崩れてしまう10代のヒリヒリするような友情が描かれます。「しのかよ」で出演するための練習を続けてきた文化祭のステージ。2人は舞台に立てるのか、志乃は再び前を向くことができるのか──。原作とは少し異なるクライマックスまで、目が離せません。志乃役の南沙良さん、加代役の蒔田彩珠さん、菊地役の萩原利久さんは、演じた役と同世代。等身大の体当たりな演技に心を打たれます。また、志乃と加代が歩く海辺の景色や、オレンジ色の夕日に照らされながら歌う姿など、随所に盛り込まれた美しい情景も見どころです。2018年7月14日から全国順次公開!Upload By 発達ナビニュース人とうまく話せないことに悩む志乃だけでなく、加代や菊池もそれぞれがコンプレックスを抱えています。「自分とは何か」について考え、悩みを抱く思春期。今、高校生の人も、かつて高校生だった人にも、全ての世代の人に共感できるところが見つかる映画です。『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は、2018年7月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国で順次公開されます。不器用だけど、まっすぐで一生懸命な志乃と加代、そして菊地の3人に"会いに"ぜひ劇場へ!【出演】南 沙良 蒔田彩珠/萩原利久/小柳まいか 池田朱那 柿本朱里 中田美優/蒼波 純/渡辺 哲/山田キヌヲ 奥貫 薫【監督】湯浅弘章【原作】押見修造 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(太田出版)【脚本】足立 紳【音楽】まつきあゆむ【配給】ビターズ・エンド【制作プロダクション】東北新社【製作】「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会(日本出版販売 カルチュア・エンタテインメント 東北新社 ベンチャーバンク)2017年/日本/カラー/シネスコ/5.1ch/110分(c)押見修造/太田出版(c)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会※記事中の挿入動画及び画像すべてに関して映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公式サイト映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』Facebookページ
2018年07月02日追悼特別展「高倉健」が東京ステーションギャラリーにて、2017年1月15日(日)まで開催される。本展は高倉健が三回忌を迎えるのを期に、表現者としての彼の姿を回顧するものだ。展示は時代ごとに6つに分けて構成され、東映でデビューして東映任俠映画のスターとなった姿や、実録やくざ映画などで新しい試みを行った時期、独立して出演した話題作、出演作をじっくり選ぶようになった晩年の名作などを、「東映時代初期」・「東映時代中期」・「東映時代後期」・「独立時代前期」・「独立時代中期」・「独立時代後期」という流れのもと紹介する。最大の見どころは、高倉健が生涯に出演した映画全205本すべてから映像を抜粋して構成した映像展示だ。経年劣化により鑑賞困難となった作品も、フィルムをデジタル修復することで蘇らせた。30台にも及ぶモニターとプロジェクターを駆使し、彼の全仕事を一度に見ることのできる特別な機会が提供される。ほかにも、横尾忠則と森山大道による高倉健をモチーフにした作品や、高倉健自らが所蔵していた脚本や小道具といった日本映画史を物語る貴重な映画資料も見どころの一つだ。本展は、日時指定の完全予約制となるので、訪れる際は事前にチケットの予約を忘れずに。【展覧会概要】「追悼特別展高倉健」場所:東京ステーションギャラリー会期:2016年11月19日(土)~2017年1月15日(日)休館日:月曜日(2017年1月2日、9日は開館。)、年末年始(12月29日~1月1日)、1月10日(火)時間:10:00-18:00 ※金曜日は20時まで開館。※入館は閉館30分前まで。入館券:一般 1,300円、高校・大学生 1,100円、中学生以下無料 ※障がい者手帳等持参の方は100円引き、その介添者1名は無料。※日時指定の完全予約制。前売券・当日券は販売しない。入館時間:1回目 10:00~12:00、2回目 12:00~15:00、3回目 15:00~17:30、4回目 17:30~19:30(金曜日のみ) ※入れ替え制ではない。チケット購入方法:ローソンチケット、チケットぴあ、セブン-イレブン、サークルK・サンクス、JTB店頭、JTB電子チケットサービス「パスミー」にて事前に購入。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600(8:00~22:00)
2016年11月24日8月25日(現地時間)よりスタートした、「第40回モントリオール世界映画祭」。この度9月5日、本映画祭の授賞式が行われ、故・高倉健の軌跡を描いた『健さん』がワールド・ドキュメンタリー部門にて「最優秀作品賞」を見事受賞したことが分かった。モントリオール世界映画祭と言えば、高倉さんが1999年に開催された同映画祭(第23回)にて、『鉄道員 ぽっぽや』で日本人俳優として初の主演男優賞を受賞した映画祭。高倉さんにとって俳優人生で唯一、海外の映画祭での「主演男優賞」受賞した国際映画祭となっている。この高倉さんゆかりの地と言っても過言ではない本映画祭での受賞に、現地にいた日比遊一監督と、本作にも出演している高倉さんの実妹の森敏子より、喜びの声が到着。日比監督は、「ニューヨークに暮らし始めて30年経ちますが、いつかこんな日が来ることを夢に見ていました。かつて高倉健さんに主演男優賞をくださったこのモントリオールの地で、最優秀賞を頂けたのは偶然を超えた運命を感じております」と喜び、「映画の製作に関わったすべてのスタッフ、そしてご協力いただいた尊敬する多くの先輩映画人たちに敬意と感謝を申し上げたいと思います。本当に有難うございました」と感謝を述べた。森さんは「兄が一番喜んでいると思います。この間、毎日お墓に参ってお願いをしてきましたが、願いが天に届いたと感じてます。男気と優しさでこの作品を作って下さった、製作者や監督に心の底から感謝申し上げます。受賞出来たことが、ただただ有難いです」とコメントした。故・高倉さんの生涯を描く長編ドキュメンタリー映画『健さん』。1960年代のプログラム・ピクチャー全盛期に任侠映画のブームを牽引し、映画館に詰めかけた観客を熱狂させ、主題歌を合唱させ、時には男泣きさせた。スクリーンから発せられる圧倒的な存在感にふれた観客は親しみと敬意を込めて、こう呼びかけた、「健さん!」。しかし我々は“健さん”を本当に知っているのだろうか?生前に限られたインタビューしか受けなかったこの不世出のスターの素顔は、わずかな情報の中でしか明らかにされていない。彼は何を考え、どう行動し、何を成し遂げてきたのか?本作はそんな疑問への答えを提示した初のドキュメンタリー映画となっている。『健さん』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年09月06日長編ドキュメンタリー映画『健さん』が2016年8月20日(土)から全国公開される。2014年11月10日、俳優・高倉健が惜しくもこの世を去った。これまで『幸福の黄色いハンカチ』『鉄道員(ぽっぽや)』など邦画史上に残るヒット作に出演してきた名優は、スクリーンからにじみ出る圧倒的な存在感のみならず、彼の考える俳優のあり方や人生哲学によって、多くの人を惹きつけてきた。本作は生前に限られたインタビューしか受けなかった高倉健の素顔を明かす、初のドキュメンタリー映画。監督はニューヨークを拠点とし、写真家としても活躍する日比遊一だ。海外の名優、名匠のインタビューからは、映画そして日本の美学を紐解く。また、日本映画の黄金期を彩り、今日もなお活躍し続けるクリエイター陣の証言からは、高倉健の輝かしいキャリアとともに、古き良き日本映画の歴史も辿っていく内容となっている。解禁された予告編では、ジョン・ウー監督がトム・クルーズを撮影する時に健さんのスタイルを意識し、「ブラック・レイン」で共演したマイケル・ダグラ スが高倉健から多くを学んだと語る。またマーティン・スコセッシ監督は、高倉健は本物のアーティストであったとコメント。その他、国内からは降旗康男監督や山田洋次監督なども登場するほか、高倉健の実妹、森敏子が母親のエピソードを語るなど、大変貴重な映像が使われている。【作品詳細】『健さん』公開日:2016年8月20日(土)全国公開監督:日比遊一エグゼクティブ・プロデューサー:李鳳宇出演者:マイケル・ダグラス/ポール・シュレイダー/ヤン・デ・ボン/ユ・オソン/チューリン/ジョン・ウー/マーティン・スコセッシ (50音順)阿部丈之・真子/石山希哲・英代/今津勝幸/梅宮辰夫/遠藤 努/老川祥一/川本三郎/佐々木隆之/澤島 忠/関根忠郎 立木義浩/中野良子/西村泰治/降旗康男/森 敏子/八名信夫/山下義明/山田洋次/中井貴一(語り)音楽:岩代太郎 / 写真提供:遠藤努 今津勝幸 立木義浩 操上和美 高梨豊 2016年/日本/95分/5.1ch/ビスタカラー・モノクロ 製作:ガーデングループ、レスぺ制作・配給:レスぺ / 宣伝協力:ブラウニー / 後援:読売新聞社(c)2016 Team "KEN SAN”
2016年08月08日高倉大輔による関西初の個展が、大阪テヅカヤマ ギャラリー(TEZUKAYAMA GALLERY)にて、2016年9月2日(金)から9月24日(土)まで開催。東京・銀座ソニービルでの展覧会「モノドラマチック/ルーズポリヘドロン(monodramatic / loose polyhedron)」(2016年7月-8月開催)で発表した作品が新たな展示形式で披露される。演劇やデザインなど高倉大輔のバックボーンとも言える要素を盛り込み、“一人芝居”をモチーフとした作品シリーズを展示。人の持つ多面性や可能性、“多次元の自分”を物語とともに描いた。主に俳優などパフォーマーを被写体に、彼らの想像力や演劇的な表現力を引き出し、一人の人物の様々な動きや表情をデジタル的に画像合成し1枚の写真にした。タイトルの”monodramatic”とは、monodrama(一人芝居)+ dramatic(ドラマティック、劇的な)を繋ぎ合わせた造語で、”loose polyhedron(緩やかな多面体)”とは、新シリーズ「感情のタイポロジー(類型学)」をイメージして作られた作品群。「ルーズポリヘドロン」では、喜怒哀楽が日常どんなバランスで自分の中に存在するか、モデルにバランスチャートを撮影の前に書いてもらい、それをベースに画像合成。作品の中央は、フラットな感情の状態の被写体。ピントはそこに合わせ、その背後に、喜怒哀楽の感情を出してもらい撮影していった。普段、表に出すことが少ない感情ほど遠くに映っている。高倉は、立教大学在学中より、俳優、グラフィックデザイナー、そして写真家として活動。その独特な世界観で、今、最も注目されているアーティストの一人。2015年にはルーヴル美術館にて開催されたフォトフェア「fotofever」(世界各国からギャラリーと作家が集めた)では、作品がメインビジュアルとしてポスター、カタログの表紙などに使われている。【概要】高倉大輔作品展モノドラマチック/ルーズポリヘドロン(monodramatic / loose polyhedron)会期:2016年9月2日(金)~9月24日(土)営業時間:火 - 土 | 12:00 - 19:00※休館日:月・日祝会場:TEZUKAYAMA GALLERY住所:大阪府大阪市西区南堀江1–19–27 山崎ビル2Ftel: 06-6534-3993アクセス:地下鉄四つ橋線「なんば駅」(26C番出口)より北へ徒歩約8分「四ツ橋駅」(5・6番出口)より南西へ徒歩約8分料金:無料レセプションパーティー 2016年9月2日(金)18:00~※予約不要。一般の方も気軽に参加可能
2016年07月26日日本が生んだ稀代の映画俳優、高倉健の知られざる姿を、マーティン・スコセッシ監督やマイケル・ダグラスら、国内外20名以上の証言で綴る長編ドキュメンタリー映画『健さん』。このほど、その大スターの魂にふれ、力強さと温かみを感じさせる予告編が解禁となった。2014年11月10日、日本映画のひとつの時代が幕を下ろした。“最後の映画スター”高倉健が逝った。1960年代に任侠映画のブームを牽引し、映画館に詰めかけた観客を熱狂させ、主題歌を合唱させ、時には男泣きさせた俳優。スクリーンから発せられる圧倒的な存在感にふれた観客は親しみと敬意を込めて、こう呼びかけた――「健さん!」。しかし、我々は“健さん”を本当に知っているのだろうか?生前に限られたインタビューしか受けなかったこの不世出のスターの素顔は、わずかな情報の中でしか明らかにされていない。彼は何を考え、どう行動し、何を成し遂げてきたのか?本作は、そんな疑問への答えを提示した、高倉健初のドキュメンタリー映画。 ニューヨークを拠点とし、写真家としても活躍する日比遊一が手がけ、その輝かしいキャリアはもちろん、今日もなお活躍し続ける国内外のクリエイター陣の証言から、高倉健の魂とともに、古き良き日本映画の歴史をも辿っていく。解禁された予告編では、在りし日の健さんにゆかりのある、国内外の映画人、関係者が多数登場し、知られざるスターの姿を浮かび上がらせる。ジョン・ウー監督が、『ミッション:インポッシブル2』でトム・クルーズを撮影する際に健さんのスタイルを意識したことを明かせば、『ブラック・レイン』で共演したマイケル・ダグラスも健さんから多くを学んだと語り、マーティン・スコセッシ監督は、「高倉健は本物のアーティストであった」と評する。さらに、国内からは降旗康男監督や山田洋次監督など巨匠監督たちも登場するほか、高倉健の実妹、森敏子氏が母親のエピソードを語るなど、大変貴重な映像が使われている。「漫然と生きる男ではなく、一生懸命な男を演じたい」「どんなに大声を出しても、伝わらないものは伝わらない。むしろ言葉が少ないから伝わるものもある」――。そんな健さんの人生哲学が貴重な証言で綴られ、知られざるスターの姿が浮き彫りとなる予告編を、こちらから確かめてみて。『健さん』は8月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月24日故・高倉健さんの俳優としての在り方に焦点を当てたドキュメンタリー映画『健さん』(8月20日公開)の予告編が24日、公開された。本作は、生前に高倉さんが何を考え、どう行動し、何を成し遂げたのかといった疑問への答えを提示してみせるドキュメンタリー。写真家としても活躍する日比遊一監督がメガホンを取り、マイケル・ダグラス、ジョン・ウー監督といった海外の名優や名匠のインタビューによって映画、そして日本の美学をひもときつつ、現在も活躍を続ける日本のクリエイター陣の証言からは、高倉さんのキャリアと共に古き良き日本映画の歴史をたどっていく。予告編にも、在りし日の高倉さんに縁のある、国内外の映画人や関係者が多数登場。ポール・シュレイダー監督による「健さんの映画を見に行けば期待通りのものが見られる」との称賛に始まり、ジョン監督は「トム・クルーズを撮影する時も健さんのスタイルを意識している」と告白している。『ブラック・レイン』(89年)で共演したマイケルは、「KENから多くを学んだ。彼はブレることがなかった」と回顧。マーティン・スコセッシ監督も高倉さんを「本物のアーティストであり、男であったことを伝えたかった」とその実直な姿勢をしのんでいる。さらに、高倉さんの実妹・森敏子氏が「母は90まで生きたんですが、『あたしの息子が日本一になったんだよね、親孝行できたね』って言ったら、『そっかぁ』って笑って」との家族のエピソードも披露するなど、高倉さんのさまざまな側面を垣間見ることができる映像に仕上がっている。(C)2016 Team "KEN SAN"
2016年06月24日この度、故・高倉健の長編ドキュメンタリー映画『健さん』のポスタービジュアルが完成。そして、本作が上海国際映画祭「2016上海・日本映画週間」に出品されることが決定した。2014年11月10日、日本映画のひとつの時代が幕を下ろした。“最後の映画スター”高倉健、逝く――。1960年代のプログラム・ピクチャー全盛期に任侠映画のブームを牽引し、映画館に詰めかけた観客を熱狂させ、主題歌を合唱させ、時には男泣きさせた。スクリーンから発せられる圧倒的な存在感にふれた観客は親しみと敬意を込めて、こう呼びかけた、「健さん!」。しかし我々は“健さん”を本当に知っているのだろうか? 生前に限られたインタビューしか受けなかったこの不世出のスターの素顔は、わずかな情報の中でしか明らかにされていない。彼は何を考え、どう行動し、何を成し遂げてきたのか?監督はニューヨークを拠点とし、写真家としても活躍する日比遊一。そして『ブラック・レイン』で高倉さんと共演したマイケル・ダグラスが当時の思い出や撮影秘話を初披露し、またジョン・ウーら海外の名優、名匠が出演している。映画、そして日本の美学を紐解き、日本映画の黄金期を彩り、今日もなお活躍し続けるクリエイター陣の証言からは、高倉さんの輝かしいキャリアとともに、古き良き日本映画の歴史をも辿っていく。そしてこの度、ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞の『グッドフェローズ』や、『カジノ』、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などを手掛けるハリウッドの名匠マーティン・スコセッシ監督も出演することが決定。マーティン監督は、劇中で長年連絡を取り合いながらも、共に仕事をすることがかなわなかった無念や、高倉さんとの出会いなどの思い出を語り、偲ぶ姿が映し出されるようだ。このほど解禁されたのは、マイケル、ヤン・デ・ボン、山田洋次など、上段には在りし日の高倉さんゆかりの映画人、関係者の名前が綴られ、下段には過去に数々の高倉さんの肖像を世に発表し、話題を呼んだ福山小夜の絵が使用されているポスタービジュアル。そして本作のタイトル“健さん”という文字を書いたのは、日本を代表する書家であり、「旭日小綬章」を受章した中野北溟、デザインは長友啓典が手掛けた。高倉さんの力強さと温かみを感じさせると同時に、彼を偲び本作に出演する面々から、未だに高倉さんが我々の心の中で生き続け、胸を熱くさせていることに圧倒させられるビジュアルとなっている。なお本作は、「第19回上海国際映画祭」の正式イベントである「2016上海・日本映画週間」にて、本作の出品が決定。本作のほかにも、オープニング作品として『人生の約束』をはじめ、『暗殺教室』『HERO』『呪怨-ザファイナル‐』『図書館戦争 THE LAST MISSION』『ギャラクシー街道』『縁 The Bride of Izumo』と、魅力溢れる8作品が勢揃い。また、熊本で発生した地震の復興を願い、今回は熊本県をロケ地とした行定勲監督の『うくつしいひと』が特別上映される。そして、上海国際映画祭レッドカーペッド、日本映画週間オープニングセレモニーなどに当日、日比監督の参加も予定されている。『健さん』は8月20日(土)より公開にて公開。(cinemacafe.net)
2016年06月03日故・高倉健さんの俳優としての在り方に焦点を当てたドキュメンタリー映画『健さん』に、俳優・梅宮辰夫や山田洋次監督らが出演することが9日、明らかになった。また、公開日が8月20日に決定したことも発表された。本作は、高倉さんにゆかりの深い国内外20人以上の証言から、その素顔に迫るドキュメンタリー。海外からは、『ブラック・レイン』(89年)で高倉さんと共演したハリウッド俳優マイケル・ダグラス、かねてよりファンを公言してきたジョン・ウー監督らが出演。また、高倉さん出演の映画『ザ・ヤクザ』(74年)やロバート・デ・ニーロ主演『タクシードライバー』(76年)の脚本を手がけたポール・シュレイダーらが登場する。新たに発表された日本人キャストは、東映時代を共に過ごした梅宮と『君よ憤怒の河を渉れ』(76年)でヒロインを演じた中野良子のほか、八名信夫、山田洋次監督、降旗康男監督、澤島忠監督。八名は『網走番外地』シリーズなどさまざまな作品で高倉さんと共演、降旗監督は本作の企画協力にも名を連ねている。山田監督は、高倉さんの代表作の一つとされる『幸福の黄色いハンカチ』(77年)で、澤島監督は高倉さんが東映の看板スターへと飛躍するきっかけをつかんだ『人生劇場飛車角』(63年)で、それぞれメガホンを取ってきた。梅宮は、高倉さんから「娘の結婚式に手紙を頂いた。あの方は華やかな場所には出ない方だから」と明かす。しかし、最も感動したのは、手紙の宛名が梅宮の本名だったこと。律儀に調べて書いて送ってきた、高倉さんの几帳面さに感激した梅宮は、「やっぱりスターはこういうところが違うんだなと思いました」と敬愛を込めて懐かしんでいる。加えて、『四十七人の刺客』(94年)での初共演をきっかけに、公私ともに親交の深かった中井貴一が語り役として参加することも決定。高倉さんが書いた手紙を読み上げるシーンなどを担当する。音楽は『血と骨』(04年)などで日本アカデミー賞音楽賞を受賞してきた岩代太郎が務め、書家・中野北溟氏がメインタイトルを書いた。さらに、東映時代のスチールカメラマンから、宣伝担当、40年来の付き人など、多種多様なクリエイター陣が、高倉さんの役者人生から普段の顔までを回顧。"役者・高倉健"を超えた、"人間・高倉健"の美学を追究していく。(C)2016 Team "KEN SAN"
2016年05月10日先月、製作発表がされた高倉健のドキュメンタリー映画『健さん』の公開が、8月20日(土)に決定。さらに、高倉さんと同じ時代を共にし、日本映画界を支え、今日も活躍し続けている名優たちの出演も明らかになった。本作は、高倉さんにゆかりの深い国内外20人以上の証言で綴られる、高倉さんの知られざる素顔に迫る長編ドキュメンタリー。前回の発表では、『ブラック・レイン』で共演したハリウッドの名優マイケル・ダグラス、かねてより“高倉健ファン”を公言している世界的名匠ジョン・ウー監督、『ブラック・レイン』の撮影監督を務めたヤン・デ・ボン、高倉さんが出演したハリウッド映画『ザ・ヤクザ』で脚本を担当したポール・シュレイダーの出演が発表され話題となった。今回の発表では、日本からの錚々たる面々が明らかに。俳優陣からは、まず東映時代を共に過ごした梅宮辰夫。『昭和残侠伝』シリーズ、『網走番外地』シリーズなど数々の作品で高倉さんと共演をした八名信夫、『君よ憤怒の河を渉れ』(’76)、『野性の証明』(’78)でヒロイン役を演じた中野良子。監督勢からは数々の高倉さんの主演作品を監督し、本作の企画協力にも名前を連ねる降旗康男、高倉さんの新境地となり、代表作のひとつである『幸福の黄色いハンカチ』(’77)の山田洋次、高倉さんが東映の看板スターへと飛躍するきっかけを掴んだ、『人生劇場飛車角』(’63)の澤島忠。ほか、東映時代のスチールカメラマンから、宣伝担当、40年来の付き人など、日本映画の黄金期を彩ってきた監督、名優、クリエイター陣が、高倉さんの役者人生から知られざる素顔まで、貴重な思い出を語り、人間・高倉健の“美学”に迫る。また、『四十七人の刺客』(’94)での初共演をきっかけに、公私ともに親交の深かった中井貴一が語り役として参加することが決定。音楽は『血と骨』(’04)、『蝉しぐれ』(’05)、『春の雪』(’05)で日本アカデミー賞音楽賞を受賞し、ジョン・ウー監督『レッドクリフ Part I』&『レッドクリフ PartII ―未来への最終決戦―』を手掛けた、岩代太郎が担当。メインタイトルは、日本を代表する書家で旭日小綬章を受章した中野北溟が執筆している。このように、多くの人々を魅了し、憧れの存在であり続けた高倉さんの魅力を伝えていくとともに、半世紀以上の間、日本映画界の一線で輝き続けた“高倉健”の足跡を辿りながら、日本映画の栄枯盛衰の歴史を垣間見ることができる貴重な作品となっている。『健さん』は8月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月09日2014年に亡くなった高倉健さんの俳優としての在り方に焦点を当てたドキュメンタリー映画『健さん』の製作が決定したことが11日、明らかになった。2016年春の完成を予定している本作には、『ウォール街』(88年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞、製作を担当した『カッコーの巣の上で』(76年)ではアカデミー賞作品賞を含む主要5部門を受賞するなど、俳優業だけでなくプロデューサーとしても多くの実績を残すマイケル・ダグラスが登場。『ブラック・レイン』(89年)で高倉さんと共演した当時の思い出や撮影秘話を初めて明かす。また、高倉さん主演『君よ憤怒の河を渉れ』(76年)の西村寿行氏による同名原作の再映画化作『追捕 MANHUNT』でメガホンを取ることが発表されたジョン・ウーも出演を快諾。かねてより大ファンと公言していた高倉さんへの思いを語っている。このほか、当時『ブラック・レイン』の撮影監督を務め、キアヌ・リーヴス主演『スピード』シリーズやアンジェリーナ・ジョリー主演『トゥームレーダー2』でメガホンを取ったヤン・デ・ボン、高倉さんが出演した『ザ・ヤクザ』(74)やロバート・デ・ニーロ主演『タクシードライバー』(76年)の脚本を手がけてきたポール・シュレイダーら、世界の名優・監督陣のインタビューを通じ、新たな「高倉健像」を浮き彫りにしていく。さらに、高倉さんの40年来の付き人である西村泰治氏が、プライベートのエピソードも紹介。中でも、西村氏の息子の結婚式に高倉さんが内緒で出席し、祝辞を述べる場面は、高倉さんの人としての優しさが垣間見え、本作の見どころの一つとなっている。監督は、ニューヨークを拠点に活動しており、写真家としての作品が世界の著名なコレクションに収蔵されている日比遊一。高倉さんが遺した言葉や作品を通して、国際的な視点から、映画や日本人の美学をひもといていく。「高倉健さんという一人の人間の在り方は、どんなに時代が変わっても日本人として忘れてはならない矜持そのもの」と話す日比監督。「健さんファンに見ていただきたいのはもちろん、『健さん』を知らない若い世代の人たちにとっても『映画俳優、高倉健』との忘れられない出会いになることを、心から願っております」と希望を口にした。
2016年04月12日2014年11月に亡くなった映画俳優・高倉健に迫る長編ドキュメンタリー映画『健さん』の製作が発表になった。写真家・映画監督の日比遊一がメガホンを執り、マイケル・ダグラスやジョン・ウーらのインタビューを通し、日本が生んだ稀代の映画俳優の知られざる姿を浮き彫りにする。その他の写真『健さん』は、外国映画にも積極的に出演し続けた高倉健の俳優としての在り方に焦点を当てた記録映画で、ダグラスは『ブラック・レイン』で共演した当時の思い出や撮影秘話を初めて明かし、大の高倉健ファンを公言し、『君よ憤怒の河を渉れ』の西村寿行による同名原作を再映画化する『追捕 MANHUNT』(香港=中国合作・邦題未定)を監督するジョン・ウーは、健さんへの思いを存分に語っているという。そのほか、『ブラック・レイン』の撮影監督を務めたヤン・デ・ボンや、高倉健が出演したハリウッド映画『ザ・ヤクザ』で脚本を担当したポール・シュレイダー、そして40年来の付き人である西村泰治氏が、高倉健の貴重なプライベートのエピソードの数々を紹介する。日比監督は「高倉健さんという一人の人間の在り方は、どんなに時代が変わっても日本人として忘れてはならない矜持そのものだと思います。健さんファンに観ていただきたいのはもちろん、“健さん”を知らない若い世代の人たちにとっても“映画俳優、高倉健”との忘れられない出会いになることを、心から願っております」とコメントを寄せており、インターナショナルな視点から、映画の美学、日本人の美学、ひいてはアジアの美学を紐解いていくドキュメンタリー映画になるという。『健さん』2016年全国公開
2016年04月12日日本を代表する映画俳優・高倉健が逝去して、早くも1年が経った。この度、高倉さんの知られざる姿を描く、高倉健長編ドキュメンタリー映画『健さん』の製作が決定。現在快調に製作が進んでおり、今年春の完成を予定していることが明らかになった。『鉄道員(ぽっぽや)』<a href="">『あなたへ』</a>など邦画史上に残るヒット作に出演し、享年83歳でこの世を去った高倉さん。 いまもなお映画の追悼上映や、旧交を深めた人々による回想が絶えることなく続き、改めて高倉さんが遺したものの偉大さは計り知れない。ニューヨークを拠点とし写真家としての作品は世界各国の著名なコレクションにも収蔵されている日比遊一が監督を務める本作では、高倉さんが遺した言葉や作品を通して、インターナショナルな視点から、映画の美学、日本人の美学、ひいては、アジアの美学を紐解いていくという。日本映画のみならず、外国映画にも積極的に出演し続けた高倉さんの俳優としての在り方に焦点を当てる本作には、『ウォール街』でアカデミー賞主演男優賞を受賞、『カッコーの巣の上で』ではアカデミー賞作品賞を含む主要5部門を受賞し、プロデューサーとしても多くの実績を残すハリウッドの名優マイケル・ダグラスも出演。『ブラック・レイン』で高倉さんと共演した当時の思い出や撮影秘話を、初めて明かすという。さらに、高倉さんが主演した『君よ憤怒の河を渉れ』の西村寿行による同名原作の再映画化である『追捕 MANHUNT』(香港 =中国合作・邦題未定)を監督することが発表された世界的名匠・ジョン・ウーは、かねてより大の高倉健ファンを公言しており、本作への出演も快諾。その思いを存分に語っている。そのほかにも、『ブラック・レイン』の撮影監督を務めたヤン・デ・ボンや、『ザ・ヤクザ』で脚本を担当し、数々の作品の監督でも知られるポール・シュレイダーなど、高倉さんを知る世界の名優・監督陣のインタビューを通じ、新たな「高倉健像」を浮き彫りにする。さらに本作では、40年来の付き人である西村泰治氏が、高倉さんの貴重なプライベートのエピソードの数々を紹介。中でも、西村氏の息子の結婚式に高倉さんが内緒で出席し、祝辞を述べる場面は、高倉さんの人としての優しさが垣間見える本作の見どころのひとつとなるようだ。この度の製作決定にあたり、日比監督は「高倉健さんという一人の人間の在り方は、どんなに時代が変わっても日本人として忘れてはならない矜持そのものだと思います。健さんファンに観ていただきたいのはもちろん、『健さん』を知らない若い世代の人たちにとっても『映画俳優、高倉健』と忘れられない出会いになること、心から願っております」とコメントを寄せた。世界の名優&名匠によって初めて明かされる “健さん”の知られざる姿。 いまもなお多くの人の心に残る高倉さんの偉大さを、本作を通して改めて感じることができそうだ。『健さん』は2016年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:あなたへ 2012年8月25日より全国東宝系にて公開(C) 2012「あなたへ」製作委員会
2016年04月12日BSスカパー!では、昨年11月10日に逝去した俳優・高倉健さんの1周忌を前に、その人生に迫った特別番組『映画人・高倉健』を11月1日(日)に放送する。番組では千葉真一、板東英二、秋吉久美子、広末涼子、三浦貴大らへのインタビューや、出演作のロケ地を巡った映像を交えながら、映画人として一生をまっとうした高倉さんの人生を追っていく。中でも「人生を教えてくれたのは高倉健です」と言う千葉は、「あの人のようになりたいと思っていながら、こんな年になってもまだなれない。あんな人は健さん以外にまだ会ったことがないですね。近づけるように頑張ってるつもりですけど、僕らはなかなか足元にも及びません」と偉大な大先輩への憧れを語っている。『映画人・高倉健』はBSスカパー!にて11月1日(日曜 16:30~)放送(初回は無料放送)。
2015年10月31日6月13日から21日まで上海にて開催中の第18回上海国際映画祭(SIFF)にて、14日、昨年11月10日に亡くなった俳優・高倉健を偲んだ「高倉健トリビュート上映会」が行われた。高倉さんは、日本映画界を代表する名優であることはもちろん、中国においても「良き友人」とも称され、自らが日中友好の懸け橋となり、日本の俳優として多くの中国人に影響を与えている。今回の上映会は、上海映画祭側より高倉さんへの追悼の意と、尊敬すべき俳優への賛辞として立ち上げられ、日本映画製作者連盟がそれを受けて開催される運びとなった。上映会では、オープニング作品として高倉さんの代表作のひとつである『鉄道員(ぽっぽや)』を上映。上映に先立ち行われたオープニングセレモニーでは、同作の監督であり、高倉健と共に多くの名作を生み出した降旗康男が登壇。降旗監督は、「『ケンさん、いま上海で日本では見られなくなった、大きな映画館の座席があなたの映画を待つ人たちで埋まっています』と記憶の中の健さんに報告しました」と語り、高倉健の死を偲ぶとともに、この特別企画の主催への感謝の挨拶が行われた。およそ1,000人の観客からは、挨拶中に何度も拍手がわき起こり、映画界における高倉さんが繋いだ日中の絆を強く感じさせた。さらに会場では、高倉さん主演の中国映画『単騎、千里を走る。』の監督を務めたチャン・イーモウより特別メッセージを放映。映画を通して交流を深めた高倉さんとの思い出や、「そのお人柄、感性、心のありかた、仕事への態度は、私にとってずっとお手本でした。高倉さんは、私が一生手本とする方で尊敬の対象です」といったイーモウ監督の思いが語られた。同作で中国を訪れた際の高倉さんの様子や、中国での撮影の思い出を高倉さん自身が語った特別映像も放映された。『鉄道員(ぽっぽや)』の上映終了後、中国ではエンドロールがはじまると会場が立ち去る人が多い中、ほとんどの観客がエンドロールが終わるまで席を立たず、幕が閉じると同時に拍手喝采が沸き起こった。映画を観た観客はからは、「やっぱり高倉健さんはタフでかっこいい大人の男だった」(40代・男性)「上映中は感動しっぱなしで、ずっと泣いていました」(20代・女性)、「なにも話さなくても、口元で演技をする高倉さんの姿には素晴らしいものがあります」(20代・女性)など、幅広い世代から絶賛されていた。今回の特別企画では、文化大革命後に初めて公開された日本映画であり、中国で10億人が見たと言われ、中国の観客にとって高倉さん知るきっかけとなった『君よ憤怒の河を渉れ』や、多くの中国の映画ファンを魅了しながらもこれまで上映される機会のなかった『網走番外地 望郷篇』を含む、全5タイトルが映画祭最終日の21日まで上映される。(text:cinemacafe.net)
2015年06月15日2014年11月10日に亡くなった、俳優の高倉健さんの作品を振り返る「高倉健トリビュート上映会」が、中国・上海で実施されている第18回上海国際映画祭(6月13日~21日)内で開催されることになり、14日にそのオープニングを迎えた。高倉さんは、日本アカデミー賞主演男優賞など国内の数多くの映画賞を受けてきた日本を代表する俳優として活躍した一方、中国においても"良き友人"と評され、『君よ憤怒の河を渉れ』(1976年)は中国で10億人もの人が見たと言われるほど、その出演作は多くの人に愛されてきた。2006年に公開された、チャン・イーモウ監督映画『単騎、千里を走る。』では主演を務め、自らが日中友好の懸け橋となっていた。今回の上映会は、上海映画祭側より、高倉健さんへの哀悼の念と、そして、尊敬すべき俳優への賛辞として発案され、日本映画製作者連盟がそれを受けて開催される運びとなった。上映に先立ち行われたオープニングセレモニーには、『鉄道員』(1999年)でメガホンをとった降旗康男監督が登壇。さらに、チャン・イーモウ監督の特別メッセージも放映された。撮影で上映会への出席がかなわなかったというチャン・イーモウ監督は、「高倉さんとは、映画『単騎、千里を走る』でご一緒しましたが、そのお人柄、感性、心のありかた、仕事への態度は、私にとってずっとお手本でした。あの時の高倉さんとの仕事は、生涯消えることのない印象を私に残しました。高倉さんは、私が一生手本とする方で尊敬の対象です」と振り返り、「今この機会をお借りして、高倉健さんに深い敬意を表し、哀悼をささげます。高倉さんをしのぶと共に、回顧展の素晴らしい成功を願っております」とコメントを寄せた。降旗監督は、「このような催しを実現してくださったことを日本の健さんの仲間を代表してお礼を申し上げます」とあいさつ。「健さんの中国における人気の深さは、初登場が中国社会の大変革と重なり、新しいヒーロー像を示したことになると、うかがっています」と高倉さんの中国での評価に触れ、「今夜上映の『鉄道員』は、中国も日本もグローバリゼーションの濁流にのみ込まれた時代に生きた孤独で不器用な男の物語です。その哀歓に共鳴してくださったら、健さんの肉体は失われても、その方々の記憶の中で、健さんはなおも生き続けるのだと思います」と、国を超えた俳優への思いを語った。舞台あいさつ後、降旗監督は、高倉さんとの生前の思い出や、訃報を聞いた際の心境などを告白。「健さんと最後に会ったのは、5月31日にうちにお酒を持ってきてくれたのが最後です。また秋から撮影で会えると思っていたので、訃報を聞いたときには頭が真っ白になりました。言葉ではなく、最後に健さんが車の窓から手を振っていた情景を鮮明に覚えています」と明かす。そして、「健さんが亡くなったということは認めたくない事実ですが、みなさんの記憶にも僕の記憶にも残り続けると思っています。僕にとって健さんは昔も今も変わらずこれからもアイドル的存在ですね」と、希代の名優の死を悼んだ。この日行われた上映イベントには、1000人以上の観客が出席。観客からは、「やっぱり高倉健さんはタフでかっこいい大人の男だった」「上映中は感動しっぱなしで、ずっと泣いていました。」「なにも話さなくても、口元で演技をする高倉さんの姿には素晴らしいものがあります」と映画を絶賛する声が上がった。
2015年06月15日来年2月に開催されるゆうばり国際ファンタスティック映画祭で、高倉健さんの追悼企画“ありがとう高倉健さん『幸福の黄色いハンカチ』特別上映”が実施される。映画ゆかりの地である“ゆうばり”市民の声が発端となり実現した企画で、デジタルリマスター版を無料上映する。その他の写真『幸福の黄色いハンカチ』は、ゆうばりを舞台に健さん演じる刑務所帰りの中年男が、偶然出会った若い男女とともに妻の元へ向かうまでを描いたロードムービー。1977年に公開された本作は、第1回日本アカデミー賞を始め、同年の映画賞を総なめにした。映画祭運営事務局は今回の企画決定について「作品の上映、鑑賞を通して、ゆうばり映画祭に集う全国の映画ファンが、健さんに感謝の意を表す場として提供できれば」と語っており、関連イベントとして、2月20日(金)から22日(日)までの3日間、ロケ地を会場とした“幸福の黄色いハンカチ広場”を臨時オープンする。広場には献花台を設けるほか、健さんへのメッセージカード(黄色)の記入コーナーを設置し、カードは関係者を通じて健さんの墓前に供えられるよう調整するという。なお、『幸福の黄色いハンカチ』上映後には撮影に参加した市民やエキストラ参加者が座談会を行う予定。『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015』2015年2月19(木)から2月23日(月)まで開催
2014年12月25日今年11月10日に83歳でこの世を去った、日本が誇る映画スター・高倉健。その追悼企画が、来年で25回目を迎える「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」で行われることが決定した。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」は、1990年より北海道夕張市でスタートした映画祭。特別招待作品、国際コンペティション、オマージュ上映、特別企画など、ハリウッド大作から邦画、インディーズ作品まで幅広い作品が上映され、 秋の東京国際映画祭と並んで映画界の春のお祭りとして、日本国内でも有数の歴史をもつ映画祭だ。今回、決定が発表された追悼企画『ありがとう!高倉 健さん 「幸福の黄色いハンカチ」追悼上映会』は、来年度の同映画祭の特別企画のひとつだ。この追悼企画で上映される高倉さんの代表作『幸福の黄色いハンカチ』(’77)は、“ゆうばり”を舞台に高倉さん演じる刑務所帰りの中年男が、偶然出会った若い男女とともに妻の元へ向かうまでを描いたロードムービー。 第1回日本アカデミー賞を始め、国内における同年の映画賞を総なめにした、まさに不朽の名作だ。今回の追悼上映イベントは、本作ゆかりの地である“ゆうばり”市民の声が発端となり実現したもの。映画祭運営事務局は今回の企画決定について「作品の上映、鑑賞を通して、ゆうばり映画祭に集う全国の映画ファンが、健さんに感謝の意を表す場として提供 できれば」とコメントを寄せている。また、この上映に関連したイベントとして、映画祭期間中の2月20日(金)~22日(日)の3日間、本作のロケ地である「幸福の黄色 いハンカチ広場」を臨時オープンすることも決定。地元商工会などによる市内の店舗・住宅を“黄色いハンカチ”でデコレーションす る企画なども同時に予定している。<『ありがとう!高倉健さん 「幸福の黄色いハンカチ」追悼上映会』/詳細>日程:2015年2月20日(金) 10:30開演会場:アディーレ会館ゆうばり大ホール(580席)内容:『幸福の黄色いハンカチ』デジタルリマスター版を上映後、撮影に参加した市民やエキストラ参加者が座談会を行う予定。入場料:無料「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」は2015年2月19日(木)~23日(月)開催。(text:cinemacafe.net)
2014年12月25日高倉健さんの死去は中国に大きな衝撃を与えた。中国政府からは異例の弔意が発表され、北京の中国大使館には高倉健さんを悼んで花が届けられたという。高倉健さんは日本人が考えるよりもずっと、中国にとって特別な人物だ。○一世を風靡した「白馬の王子」高倉健さんが中国に知られるようになったのは1978年「君よ憤怒の河を渉れ」が「追捕」という中国語タイトルで上映されてからだ。「文革後、初めて中国に入ってきた外国映画だった」と記憶している人も多い。中国版ツイッター「ウェイボー」では、「あの時代、ほとんどすべての女性にとって、高倉健は白馬の王子だったと雑誌で読んだ」と回想されている。「映画はすべての芸術の魅力を越える存在だった」時代、日本からやってきた高倉健さんの映画は見る人すべてを魅了した。高倉健さんはいくつもの映画に出演しているし、中国の張芸謀監督の「単騎、千里を走る。」で主演をしたこともある。しかし、いまだに高倉健さんといえば「君よ憤怒の河を渉れ」の印象が強い。ウェイボーを利用する若者たちにとっては、父母、祖父母が高倉健さんに夢中になった世代だ。彼らから高倉健さんについての話を聞いて育っている。○「硬漢」として生き続けた人高倉健さんは中国で"硬漢"と表現されている。"硬骨漢"という意味だ。ハードボイルド小説は"硬漢派小説"と訳される。「ずっと祖父母に『君よ憤怒の河を渉れ』と高倉健の話を聞いていたけど、彼が世を去って初めて本当に彼のことを知った。彼を悼む文章を目にするたびに涙があふれる。本当の"硬漢"として生き続けた人だ」と評価する人もいる。正直なところを言うと、ウェイボーで日本関係の発言を探す際、日本についての罵詈雑言に類するような発言に出合うことは非常に多い。それを目にせず検索をかけることは不可能だと言ってもいい。しかし、高倉健さんというワードに関してそうした発言は一切ない。誰もがその死を悼み、惜しんでいる。ある人は語る。「今、日中関係の回復はどんどん難しくなっている。高倉健の時代の日中の蜜月が懐かしい」。※本文と写真は関係ありません
2014年11月23日