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ServiceNow Japanは、野村證券が同社のサービスマネジメント・プラットフォームを活用し、ITサービスマネジメントのグローバル最適化を実現したと発表した。野村證券では、12,000人の法人事業社員が24時間365日利用するIT環境のサービス品質を向上させるため、世界3,000人のIT部門スタッフがサービス提供を行うときに利用するITサービスマネジメントのプロセスおよびツールの標準化を進めている。ServiceNowを活用したITサービスマネジメントが適用される対象は、サーバ約2万台、クライアントPC約2万4,000台、1,500種類のアプリケーションからなるグローバルに展開されたシステム。2014年4月にServiceNowの利用をグローバルで開始し、2015年4月時点ではリクエスト管理、問題管理、インシデント管理、変更管理、リリース管理、サービス管理が利用可能になっている。野村證券 グローバル・インフォメーション・テクノロジー部インフラストラクチャー課でエグゼクティブ・ディレクターを務める亀倉龍氏は、導入効果について、「クラウド上に単一データソースを持つことによって、レポーティングのスピードと精度が大きく向上した点があります。障害のトレンドと稼働率への影響、システム変更の件数や範囲などが一目でわかるようになりました。サービス品質を維持・向上させるために、どのポイントを押さえておくべきか、どのような手を打つべきか、意思決定の迅速化に結びついています。その結果として、システムの安定稼働に貢献できていると言えるでしょう」と述べている。
2015年06月08日よしもとクリエイティブ・エージェンシーとライフイズテックは、中学生・高校生を対象に、ITとお笑いを掛け合わせた新しい取り組み「YOSHIMOTO TECH DAY」を6月27日(東京)、6月28日(大阪)の2日程で開催すると発表した。同イベントは、「笑顔」を創ることを仕事にするよしもとと、「IT」でものを創ることを教えるLife is Tech!が手を組み、「笑い」をテーマにしたアプリやゲームづくりを体験する講習会で、プログラミングを使ったアプリやゲームの作り方だけでなく、よしもと式発想法のワークショップを通じて笑いのつくり方も学ぶことができる。東京会場はよしもとクリエイティブ・エージェンシー東京本部、大阪会場はSWINGヨシモト6階 NSC/YCC教室で、どちらも定員は50名。iPhoneアプリ開発、2Dゲーム、映像編集といったコースが用意されている。対象は、中学生・高校生(応募多数の場合は抽選により決定)で、参加費用は1500円。今後、よしもととLife is Tech !は、お笑いとITを通して、最先端のITプログラミング技術を、楽しく学ぶためのさまざまな取り組みを提供していくという。
2015年06月03日5月13日~15日に東京ビッグサイトで開催された、日本最大級のIT専門展「Japan IT Week 春」。今回は「ソフトウェア開発環境展」の中から、業界でも早期よりベトナムでのオフショア開発事業を手がけているセタ・インターナショナルのブースをレポートしよう。○ビジネスチャンスを逃さないオフショア開発セタ・インターナショナルは、中~大規模Webシステム開発を中心として、スマートフォンアプリ開発、Webサイト制作サービスなどのオフショア事業を展開している企業だ。従来のオフショア開発はコストメリットばかりを追求したものが多かったが、同社の場合は低コストなのは当然とした上で、品質にもこだわりを持った「日本品質×オフショア価格」の開発サービスが特徴となっている。同社のブースでまず注目したいのは、低コストかつ高品質なWeb制作サービス「CodeShore」だ。これは、ベトナムのオフショア開発センターを活用しながらも、日本国内のディレクターが品質管理を行うことで、従来と比べてより品質の高いサービスを提供するというもの。Web制作のみならず、従来のシステム開発においても、同社では日本人のプロジェクトマネージャーを中心として、現地ベトナム側のエンジニアと協力して開発を行う「受託開発」、ベトナム側のエンジニアが顧客の専任開発チームとして月額費用固定で開発する「ラボ型開発」と、ニーズに応じて開発方法を選べるのも魅力のひとつといえる。また、同じラボ型でも小規模開発チームの場合はブリッジエンジニアや品質保証の担当者を、それぞれ兼任でスモールスタートし、大規模開発チームになった場合は専任にする、といった柔軟な対応も可能とのことだ。実際にWebサイトの構築やリニューアルでは、HTMLコーディングやCMSへのデータ入力作業が大量に発生することがある。一方で、日本国内の業者に依頼するとコストが高く、社内で作業をするにも人手が足りない、といった課題を抱える企業は多いものだ。セタ・インターナショナル 執行役員 グローバル・エンジニアリング部 コンサルティング室長の吉田謙氏は「企業にとって貴重なディレクションやプロデュースができる人材がコーディング作業を手がけてしまうと、人材不足を一時的にしのげたとしても、他の案件を断らなければいけないなど、ビジネスとしては非効率になりがちです。そんな時に弊社のオフショア開発サービスをご利用いただければ、本来の能力を発揮すべき業務に注力でき、ビジネスチャンスを逃さないようにできるでしょう」と語る。同社では現在、このCodeShoreについて大手広告代理店や大手メディア企業と共同でビジネスを進めているが、今後は日本国内のWeb制作会社とパートナー提携を拡大する予定があるという。さらに現地法人の人材教育にも注力し、GUIなどのデザイン面、画像制作や動画処理といった分野にも対応を広げていくそうだ。○万全のセキュリティを実現するオプションサービスも追加同社のブースではもうひとつ、6月より提供を開始するオフショア開発のオプションサービス「セキュア開発チーム構築サポートサービス」も注目を集めていた。こちらの特徴は、設計段階から最終テストまで開発工程全般にわたり、一貫してセキュリティを意識した開発体制「ビルトインセキュリティ」の概念を導入している点だ。このオプションサービスが生まれた理由として、従来のオフショア開発ではセキュリティインシデントの発生を抑えるための対策が、入室管理や開発環境へのセキュアなアクセスなど、設備面の対処にとどまってしまっていた現状がある。そのため、同社の顧客でもオフショアのラボチームが開発したソースを外部のセキュリティベンダーの脆弱性診断サービスなどで検査を行う企業が増えていたそうだ。しかしこれでは、どうしても開発工期とコストが通常と比べて多くかかってしまう。こうした課題を解決するべく、同社では今回新たに開発工程全般にわたりセキュリティの向上を可能にした、セキュア開発チーム構築サポートサービスの提供をスタートしたのである。セキュア開発チーム構築サポートサービスを実施する上で、同社ではラボ型開発のチームスタッフにセキュリティ教育を実施。日本品質に合ったセキュリティ意識の高いオフショア開発環境を構築した。また「Basic/Advanced/Gold」という3種類のプランを用意し、段階的にビルトインセキュリティの体制を構築できるのもポイントとなっている。まずBasicプランでは、現状把握のために外部からツールによる動的セキュリティテスト(DAST:Dynamic Application Security Testing)を実施。Advancedプランでは、各工程でオフショア開発としては先進的な静的セキュリティテスト(SAST:Static Application Security Testing)を繰り返し実施し、ソースコードレベルで脆弱性の有無を把握可能にする。そしてGoldプランでは上記の内容に加え、設計レベルの段階からセキュリティチェックを行うために、セキュリティ要件定義、各種ドキュメント作成支援などでセキュアコーディング導入支援を実施する。同社ではこれまで、中古車流通の最大手として知られるガリバーインターナショナル、ゴルフに関するメディア・EC・予約事業などを展開するゴルフダイジェスト・オンライン、気象情報サービスの草分け的存在であるウェザーニューズなど、数多くの大手企業でオフショア開発の実績を挙げてきている。オフショア開発を考える企業は、ぜひ問い合わせてみていただきたい。
2015年06月01日●DeNAが自動車業界に参入する理由は?ディー・エヌ・エーとZMPは、ロボットタクシー事業の実現に向けた合弁会社「ロボットタクシー」を29日に設立する。それに先立ち両社は28日、都内で共同記者説明会を開催した。○今こそネット企業が参入すべきロボットタクシーでは、DeNAのインターネットサービスにおけるノウハウと、ZMPの自動運転に関する技術を連携させることで、いわゆる“無人タクシー”の実現を目指す。当面は自動運転技術の研究・開発、さらに将来の利用者の開拓や利用促進を行っていく。なぜ、いまこのタイミングでDeNAは自動車業界に参入するのだろうか。説明会に登壇したディー・エヌ・エー執行役員の中島宏氏は、その理由と狙いについて「言うまでもなく、自動車産業は日本で最も規模の大きな産業。周辺事業を含めるとトータルで50兆円以上の規模となる。それに加えて、いま自動車産業は変革の時期を迎えている。巨大な自動車産業が、遅れてきたIT革命にさらされている、という人もいる。DeNAにとってもビジネスチャンスがあると判断した」と説明した。また同氏は「個人的な想い」と前置きした上で、「日本の基幹産業である自動車産業が世界で勝つためにも、日本のインターネット会社が自動車産業に参入していくべきである」と力説した。グローバル市場に目を転じると、Google、Apple、アリババといった巨大な企業がインターネットと自動車の融合を模索している。したがって今後、日本の自動車メーカーが世界で生き残っていくには、インターネットによる変革にいち早く順応する必要がある、というのが中島氏の主張だ。●ZMPではすでに公道での実験を開始○公道で実証実験を開始続いて、ZMP 代表取締役社長の谷口恒氏が登壇して挨拶した。同社ではロボットタクシーの実現に向けて、すでに公道における実証実験を開始している。これは愛知県と愛知県警の協力のもと、2014年末から名古屋市内で行っているものだ。緊急の場合に備えて運転席にドライバーを乗車させた上で、ハンドルやアクセル、ブレーキなどの操作をすべてコンピュータに任せ、2km程度の距離を時速60kmほどで走らせているという。谷口氏は、ロボットタクシーの意義について「運転できない人のため。例えば、高齢者には移動の自由を提供したい。子供たちには安全と安心を、ハンディキャップをもった人にも便利な足を提供したい」と説明した。ロボットタクシーの構想を発表してからというもの、全国から「1日でも早く実現してほしい」という声が多くよせられているという。●事故の際など、課題も山積○今後の課題現在の道路交通法では、まだ無人の乗用車を公道に走らせることができない。国際的にも、ジュネーブ条約で禁止されている。ロボットタクシーを実現させるためには、これらの法が改正されることが絶対条件となる。しかし、法が改正されるまで待っていたらグローバル企業に出し抜かれる、というのが中島氏と谷口氏の共通認識だ。このためリスクをとって、先行して開発を進めている。ロボットタクシーが事故を起こした場合の対応など、これから詰めていかなければいけない課題も多い。また、利用者の懸念をどう克服していくかも、大きな問題。谷口氏は「乗車する一般の利用者が“怖い”と思ったり、受け入れがたい状況になってしまうと、どんなに優れた技術でも社会に浸透しない。ロボットタクシーは安全で楽しく、便利なものだと、ご理解いただけるように、努力をしていかなくてはならない」と説明した。法の問題を抜きにすれば、技術的には数年もかからないうちに無人タクシーを実現できる見込みだという。中島氏は「2020年には、充分に間に合うと思っている。東京オリンピックの頃に、東京に無人のタクシーを走らせたい。外国の方に東京はすごい、と言われるような状況にしたい」と夢を語った。
2015年05月28日どうしてそういうことになるのか、その理由は定かでないのだが、この業界には「事故はいったん起きるとあちこちで続く」というジンクスがある。実際、この記事を書いているのは2015年の5月だが、前年から軍民の双方で航空機の事故が続発している。○「たるんでる」と吊し上げても事故はなくならないさまざまな航空事故の原因を単一の理由に収斂させるのは、無理かつ無謀な話だが、大きく分けると、「人的ミス」「設計上の不備」「運用・整備上の不備」「どうにもならない原因」といったところに分けられそうである。(なお、ウクライナ上空で撃墜されたマレーシア航空機の件は、事故ではなく事件というべきだろう)何か事故が起きたときに、とりあえず人的ミスに原因を求めて「たるんでる」と吊し上げるだけでは、問題の解決にならない。神様ではないのだから、誰でもミスを犯す可能性はある。そこで、どうリカバリーするかが問題だ。航空機とそれを取り巻くシステムの発達史はある意味、人的ミスの原因を減らしたり、人的ミスが発生してもリカバリーできるようにしたり、といった取り組みの積み重ねでもある。たとえば、ITとは関係の薄い分野だが、高度計のデザインがある。昔の高度計は3針式といって、同じ文字盤の上を複数の針が回っていた。要するにアナログ時計と同じで、100フィート単位・1,000フィート単位・10,000フィート単位の針が同じ文字盤の上を回る。単位によって針の長さが異なる。(3針式高度計の例)長さを変えないと区別がつかないし、細かい違いの方が正確な読み取りが求められるという考えから、こういう形にしたのだろう。そこで高度を読み取るには、どの単位の針がどの数字を指しているかを読み取って、頭の中で合算する必要がある。ところが3針式では、急いで高度を読もうとしたときに読み取りミスを起こす可能性は否定できない。しかし一方で、針が動いてくれる方が「傾向」を読み取るには具合が良いという事情もあるので、3針式は止めて、大きな単位は数字のカウンター表示にして、細かい単位は針を動かす形を用いるようになった。今ならグラスコックピット化してコンピュータ・グラフィック表示するのが普通だから、こういう表示形態の変更はソフトウェアをいじるだけで済む。昔なら高度計を取り替えなければならなかったところだ。と、強引にコンピュータがらみの話題にこじつけてみる。○人的ミスをシステムでカバーする高度計の話はマン・マシン・インタフェースの問題だが、操作ミスをシステムがカバーする仕組みもいろいろある。以前に本連載の第6回で取り上げたフライ・バイ・ワイヤ(FBW : Fly-by-Wire)も、人的ミスをカバーする仕組みのひとつといえる。操縦操作がそのまま舵面の動きに反映される方式では、機構上の限界まで舵面を動かせてしまう。ときには、それが失速などの原因になる。その点、FBWであればパイロットの操縦操作は「意志」を機械に伝える操作であり、それを受けて舵面をどう動かすかは飛行制御コンピュータの問題だ。だから、「そんなに機首を引き起こしたら失速する」と判断した場合には、操縦桿を引く操作を行っても機首上げが過剰にならないように制御することができる。最近の戦闘機の中には「パニック・ボタン」を備えるものがあるが、これも同じである。空間識失調(バーティゴ)に陥った等の場面で、このボタンを押すと自動的に水平直線飛行に戻してくれる。こうした、自動化によるミスの予防あるいはリカバリーはさまざまな場面で見られる。ただし、すでにあちこちで書いていることではあるが、大事なことなのでしつこく繰り返すと、システムと人間が喧嘩をする可能性にも留意しておかなければならない。つまり、自動化システムがどういう動作原理に基づいていて、どういう場面への対処を考慮したものなのか。その自動化システムがどういう動作モードを持っていて、それらはどういう内容で動作するのか。それに対してパイロットがどういう操作をすると、システムはどう反応するのか。そういったことをパイロットは正しく理解していなければならないし、システムを設計する側はパイロットが馴染んだやり方や習性に配慮しなければならない。そこで齟齬が生じると、人間とシステムが喧嘩をして事故が起きる。という話は、過去にもあちこちでさんざん書いている通りだ。○難しい操作・複雑な操作を自動化するまた、ミスが発生してから対処するのではなく、そもそもミスを犯しにくいようにしようという形のシステム化・自動化もある。たとえば、垂直着陸や垂直離着陸が可能な飛行機の操縦操作がそれだ。もともと飛行機というのは両手両脚をフルに使って操縦するものなのに、垂直着陸や垂直離着陸が可能な飛行機になると、さらに扱わなければならない操作系が増える。たとえばハリアー戦闘機の場合、垂直離着陸のためにエンジンの排気ノズルの向きを変える操作が必要になるから、そのためのレバーがついている。したがって、右手は操縦桿でピッチ(機首の上げ下げ)とロール(左右の傾き)、両脚は方向舵ペダルでヨー(左右の向き)、左手はスロットルレバーでエンジン推力を加減するのに加えて、排気ノズルの角度調整もやらないといけない。しかも、他の操縦操作との調和をとりながらだ。特に難しいのは、エンジン推力を下向きにして機体を支える状態(垂直離着陸時はこれ)と、普通に前進して主翼の揚力で機体を支える状態の間を行き来する、いわゆる遷移の場面だろう。たとえば着陸の場合、徐々に速度を落としながら、排気ノズルを下に向けて機体を支えていかないといけない。遷移の際には速度を落とすが、速度を落としすぎると失速する。おまけに、速度を落とすにはエンジン推力を絞るが、ノズルを下向きに切り替えてエンジン推力で機体を支える段になると、今度は全開にしないと機体を支えられない。そんなややこしい操縦操作をミスなくやるのは大変である。その点、最近のF-35BやV-22といった機体は自動化が進んでいるから、それだけ遷移飛行などの場面における操縦操作は楽になっている。つまり、操作ミスに起因する事故が起きにくくなるということだ。ただし、操縦操作は楽になったが、たとえば乱気流やダウンバーストなど、周囲の気流から影響を受けることに変わりはない。すべて機械任せにして大船に乗った気でいればよいというわけではないから、やはり訓練と熟練は必要である。また、飛行制御コンピュータが正常に機能するかどうかは、機体の姿勢や速度に関する情報を正確に得られるかどうかにかかっている。そこでセンサーの配線をつなぎ間違えると、飛行制御コンピュータに間違った情報が入ることになり、結果として操縦操作を誤って墜落事故に至ることもある。機体が思った通りに動いてくれないわけだから、パイロットは焦るだろう。○執筆者紹介井上孝司IT分野から鉄道・航空といった各種交通機関や軍事分野に進出して著述活動を展開中のテクニカルライター。マイクロソフト株式会社を経て1999年春に独立。「戦うコンピュータ2011」(潮書房光人社)のように情報通信技術を切口にする展開に加えて、さまざまな分野の記事を手掛ける。マイナビニュースに加えて「軍事研究」「丸」「Jwings」「エアワールド」「新幹線EX」などに寄稿しているほか、最新刊「現代ミリタリー・ロジスティクス入門」(潮書房光人社)がある。
2015年05月25日○深刻化する日本のITエンジニア不足いまIT業界は、深刻なITエンジニア不足の問題に直面している。みずほ銀行の基幹システム統合や日本郵政のシステム開発といった大規模な案件に加え、マイナンバー制度の導入に伴うシステム構築などによりITエンジニアの需要が急増。これらは、2015年~2017年頃にかけてシステムエンジニア不足がピークを迎えることから「2015年問題」や「2020年問題」として知られているが、2020年に東京オリンピックの開催が決まったことでも、さらなる人材不足の加速が予想されている。数万人規模におよぶ人材不足が懸念される中、企業はどのように対応していくべきなのか。その解決方法として注目されているのがオフショア開発である。オフショア開発先といえば以前は中国が中心だったが、ここ数年で中国オフショア開発を取り巻く環境が大きく変化してきた。人件費の高騰や為替変動による影響でコストが増加したほか、中国特有のカントリーリスク「チャイナリスク」を避ける企業が増え始めたのである。こうした中、中国に替わる新たなオフショア開発先として注目を集めているのがベトナムだ。業界でも早くからベトナムでのオフショアを開始し、中~大規模ウェブシステムやスマートフォンアプリの開発、サイト制作サービスなどの請負開発事業を展開する、セタ・インターナショナル 執行役員 グローバル・エンジニアリング部 コンサルティング室長の吉田謙氏は「地域だけでなく、企業がオフショア開発に求めるニーズにも変化が表れ始めています」と語る。オフショア開発といえば、従来は「とにかく開発コストを抑える」ことが主眼だったが、最近ではコストメリットがあるのは当然とした上で、日本国内のITエンジニア不足を補う目的で採用する企業が増えているのだという。○日本側の体制作りと現地へ伝える仕組みも重要企業がオフショア開発を行うにあたっては、大きく3つの課題が存在する。まず大きな壁となるのが、言語の違いによるコミュニケーションの難しさだ。コミュニケーションが円滑でなければ、どうしても日本側の意図を正確に伝えづらくなってしまう。また、細かい部分でのニュアンスの違いが積み重なった結果、時として想定外のトラブルに発展することもある。また、日本文化に対する理解や商慣習の違いも重要だ。海外のITエンジニアには、当然ながら“阿吽の呼吸”や“行間を読む”といった日本特有の文化が通じない。日本国内と同じような感覚で依頼すると、開発作業自体が上手く進まなかったり、思わぬ落とし穴が待ち受ける可能性は高くなる。オフショア開発であることを念頭に置き、より細かく正確な指示を心がける必要があるのだ。さらに、要件定義や仕様に関する認識の違いも重要なファクターとなる。認識の齟齬がなくなるよう、事前に綿密な打ち合わせを行うことも必要不可欠といえるだろう。吉田氏はプロフェッショナルの立場から「オフショア開発は、現地の開発チームだけを育てていても上手くいきません。日本側の体制作りをしっかりと行うことはもちろん、それを現地の開発チームへ的確に伝えられる仕組みも必要になります」とアドバイスする。○安心・低価格・高品質なオフショア開発を実現こうした課題を解決するべく、セタ・インターナショナルのオフショア開発では、詳細設計や開発、テスト等をベトナム側のエンジニアが、要件定義などの上流工程を日本のブリッジエンジニアが担当するという方式も選択できる。セタ・インターナショナルの日本のエンジニアがこれまで培ってきた正確かつスムーズなやり取り、的確なプロジェクト管理の進め方を顧客企業の担当者が吸収し、日本のブリッジエンジニアがいなくてもベトナムと直接開発ができるようになることで、よりコストメリットを享受でき、規模の拡大にもつながる。多くは失敗に終わるといわれるオフショア開発の導入期、その成功確率を可能な限り向上させる、同社ならではの取り組みである。また、同社のオフショア開発は低価格でありながら極めて高品質な点も大きな特徴だ。セタ・インターナショナル ベトナムオフショア開発センターの社員は、ベトナム随一の技術系大学であるハノイ工科大学やハノイ国家大学出身のエリート技術者が社員全体の約半数を占めている。さらに、ベトナム人ブリッジエンジニアの多くは日本の大手IT企業やSIerでの勤務経験があり、日本語能力試験2級相当の語学力を持ち、また英語に精通しているエンジニアも少なくない。これにより、日本語から英語、英語から日本語のローカライズに柔軟に対応する体制も構築することができる。そしてもうひとつ、ベトナム現地ブリッジエンジニアや現地システムエンジニアを顧客の専任開発チームとして月額費用固定で開発する「ラボ型開発モデル」、日本人のプロジェクトマネージャーが中心となり現地のブリッジエンジニアや現地のシステムエンジニアと協力して開発を行う「受託開発モデル」と、開発方法を選択できるのも大きなポイントといえる。スピードやコスト、開発内容、契約期間といった各種用件に応じて、最適なオフショア開発環境が構築できるのである。○各業界大手も採用する納得の実力それではここで、セタ・インターナショナルがこれまでに手がけてきたオフショア開発事例を紹介しよう。●ガリバーインターナショナル中古車流通の最大手ガリバーインターナショナルは、日本で成功したビジネスモデルを海外、特にASEANへの展開を急速に進めている。同社はスピード感を求められるグローバル環境のなかで、ラボ型開発を選択した。海外展開を進めるにあたっては、社内のツールを外部ベンダーと共有し、開発スタイルを進化させることが必要だと強く感じていたが、日本のベンダーは自社のスタイルを変えることに難色を示す。セタ・インターナショナルは同社の採用するツールを共有することをすぐに快諾。結果、スピード感ある対応を実現できたとのことだ。(「SETA MAGAZINE May 2015 Vol.1より引用)●ゴルフダイジェスト・オンラインゴルフダイジェスト・オンライン(以下、GDO)といえば、ゴルフ好きなら誰もが知っている企業だ。リテールビジネス/ゴルフ場ビジネス/メディアビジネスを展開する同社では、約10年前から中国やインドでのオフショア開発にトライしていたが、現在セタ・インターナショナルに集約されている。その主な目的は、多様化するシステムの膨大な運用・保守や追加開発作業をアウトソーシングするため。運用保守では、一定規模の開発案件と比べてより細かい単位の作業が求められる。そこでGDOでは、2011年にセタ・インターナショナルのラボ型開発を採用。細かな保守作業の依頼に加え、ナレッジを蓄積できる環境の構築により、品質やスピードの向上が図れたそうだ。●ウェザーニューズウェザーニューズでは、BtoBビジネスの拡大や海外進出にあたり、開発体制の強化が求められていた。同社ではこれまで「オフショア開発=コスト削減」のイメージが強かったが、品質を重視するセタ・インターナショナルのオフショア開発を知り、開発体制の強化に有効な手段だと感じたという。こうして同社では、ラボ型開発を採用することとなった。ラボ型開発のメリットは、勤勉なエンジニアを固定できる点にある。彼らは気象・天気について積極的に学び、良いものを作り上げたいという気概が伝わってくるそうだ。また、突発的な変更などが発生した際、迅速に対応できるのも人員固定のメリットとなっている。このように、セタ・インターナショナルが展開する低価格かつ高品質なオフショア開発は、企業にとって非常に大きな力となってくれる。特に、ITエンジニア不足がより深刻化する日本において、今後そのニーズは確実に増していくだろう。
2015年05月22日gloopsは5月20日、「ITエンジニアの職場環境実態調査」の結果を発表した。同調査は一都三県にてITエンジニアとして働く男女401名(実施期間:2015年4月17日~4月21日)と、同社内ITエンジニア63名(実施期間:2015年4月30日~5月12日)に対し、インターネットリサーチによって行われたもの。現在の業務や職場環境への満足度について、ITエンジニア401名では「とても満足している」「まぁ満足している」と答えた人の合計が46.6%と、「あまり満足していない」「全く満足していない」と答えた人の合計27.9%よりも18.7%高かった。また、1カ月の平均残業時間については、、残業なしが6.2%、1~20時間未満が34.7%、20~40時間未満が33.2%となり、合計74.1%の人が、1カ月の残業時間が40時間未満という結果になった。さらに、現在の業務や職場環境がより満足できるものになるためには何が重要かという問いには、「やりがいのある仕事」と「適正な給与」が53.4%で、ほかの項目を大きく引き離して同率1位となったが、同社内エンジニアへの調査では、「やりがいのある仕事」よりも、「プライベートと仕事の両立」を職場に求める人が55.6%と、職場環境以外の時間を求める人が多く、所属する業種によって、求める業務や職場環境に乖離がある傾向にあるということが分かった。一方で、ITエンジニアに求められる力については、「新しい技術への好奇心/探求心」が1位で69.1%、「コミュニケーション能力」が2位で54.1%。求められるサービスを作る技術力はもちろん、クライアントや社内など、複数メンバーで案件を進行することが比較的多いITエンジニアという職種において、円滑にプロジェクトを進めることができる対人コミュニケーション力も求められるようだ。
2015年05月20日シュナイダーエレクトリックは5月15日、同社のIT事業戦略を説明。同社代表取締役副社長 IT事業本部 バイスプレジデント 松崎耕介氏よれば、今後、小型UPS市場、データセンター市場、コンバージドインフラ市場に注力していくという。松崎氏は、昨年11月に同社に入社。今年の1月1日付けで、代表取締役 副社長 IT事業本部バイスプレジデントに就任していた。1月の就任会見でも、同氏は小型UPS市場、データセンター市場、コンバージドインフラ市場に注力していくことを表明していたが、今回はより具体的に説明した。なお、同氏は昨年の10月まで30年間、IBMに在籍していた。まず小型UPS市場について同氏は「シュナイダーはUPS市場では高いシェアがあり、これまでは家庭向けが中心だったが、今後は移動時に利用するもの、オフィス店舗向け製品もリリースしていく」と語った。オフィス向けとしては、同日、USBチャージ付雷ガードタップ「P3U3-JP」を発表、5月29日から発売する。雷から家電製品やオフィス電子機器を保護するとともに、USB充電機能を提供するのが特徴だ。価格は4,400円(税別)。主要な家電量販店や全国の販売代理店を通じて提供するほか、APCの公式オンラインショップでも販売する。同社はこれまでAPCブランドで、PC、サーバ市場にUPSを提供してきた。松崎氏は同市場について、「UPSはPCやサーバの出荷台数に大きな影響を受ける。今年はWindows Server 2003のサポート切れによって、サーバの出荷台数が増えており、それにともない弊社のUPSも売れている。ただ、今後、パソコンやサーバ出荷台数が減っていくことが予測されるため、これまでUPSが付いていなかった市場を開拓していきたい」と新たな市場を開拓する理由を説明した。同氏は新たな市場として、ネットワーク、ネットワークカメラ、3Dプリンタ、ポスレジの市場を挙げた。データセンター向け市場について同氏は、「日本ではまだPUEが2.0以上の事業者が多く、電気料金の値上がりも続いている。また、築年数が経過した古いデータセンターも多い。そのため、データセンターの柔軟な構築と最適な運用管理が必要だ」と主張。そのため、UPS、分電盤、空調、ラック、環境監視&セキュリティなどの同社のデータセンター向けトータルソリューションを提供し、データーセンターの構築・全体最適化を行っていくという。売上拡大に向けては、資本提携を含めたパートナーシップ、アライアンスを広げていくという。コンバージドインフラ(垂直統合システム)市場に対しては、同社はラックを提供しているが、静音という特徴を生かし、シスコ、NetAppと共同で行っているFlexPod事業を推進していくという。そして、同氏は2015年度の重点施策として、製造業が多く、経済が好調である九州地区の活動や、病院向けのデータセンター事業に注力するとした。専任の担当者がいない病院向けでは、電源や空調も一括で導入できるメリットにより、事業は好調だという。そのほか、買い取りではない、新しいビジネスモデルの提案も模索していくという。
2015年05月15日富士フイルムは5月13日、米医療ITシステムメーカーTeraMedicaを買収したと発表した。2001年に設立されたTeraMedicaは異なるメーカーの医用画像情報システムや各臨床部門システムに管理されている診断画像や各種動画などの診療情報を効率的に管理・保管する「Vendor Neutral Archive(VNA)」を提供している。米国の大手病院と協力して開発したというTeraMedicaのVNAは、そのシステム設計と拡張性を高く評価されており、全世界で合計300以上の病院へ導入された実績をもつ。富士フイルムは2013年から米国においてTeraMedicaと販売提携を行っており、今回の買収によってVNAの導入を加速させるとともに、富士フイルムの情報システムと組み合わせることで、今まで以上に効率的なソリューションを提案し、積極的にグローバル展開を推進していくとしている。
2015年05月13日Cajonは5月11日、ITエンジニアを育成するための1カ月間短期集中合宿型プログラム「石垣島ITブートキャンプ」を2015年6月1日より開校すると発表した。同プログラムは、沖縄県石垣島のIT事業支援センターにおいて行われる。講座は座学の聴講式授業ではなく、実際に制作作業を行いながら学ぶ実践式スタイルとなっており、受講生は24時間開校している教室をいつでも利用することが可能。卒業後は、登録企業への就職斡旋、制作業務の受託依頼などのサポートを受けることができる。期間は下記のとおり。第1期:2015年6月1日~6月28日第2期:2015年7月1日~7月28日第3期:2015年8月1日~8月28日各期定員は20人となっており、1期から3期まではフロントエンジニア育成講座が行われる。4期以降ではバックエンドのプログラミングエンジニア育成の講座も追加される予定だという。価格は、講習費のみ(滞在費含まない)で29万円、シェアハウス滞在型が35万円、ホテル滞在型が48万円となっている(すべて税抜)。
2015年05月11日ライオンはこのほど、IT企業に勤める20歳代女性を対象とした「ライフスタイル」に関する調査の結果を公表した。同調査は、IT企業(ヤフー、アイスタイル、フリークアウト)に勤める20歳代女性を対象に、今年3月にインターネットを通じて実施。59名から有効回答を得た。○新社会人女子のお手本? 若手女子社員のライフスタイルとは「職場生活の満足度」について聞いたところ、76.5%が満足していると回答した。その理由は「人間関係に恵まれている(79.5%)」が最も多く、以下、「職場環境が整っている(59%)」「仕事が自分に合っている(51.3%)」が続いた。また、将来結婚を考えている人(84.3%)に聞いたところ、9割以上が「結婚後も仕事を続けたい」と回答した。「仕事上で日頃から心掛けていること」を聞くと「コミュニケーションを大切にしている」が78.4%と最も多かった。フリーコメントによると、その秘訣は「デジタルツールに頼らない」「誰に対しても笑顔で接する」フラットコミュニケーションにあることが伺えた。「職場に限らず、日々の生活の中で充実感を得られるのはどのような時か」を聞いたところ、「友人や仲間といる時(59.1%)」に次いで「仕事に打ち込んでいる時(54.6%)」「趣味に打ち込んでいる時(54.6%)」が上位に挙げられた。「週末にしていること」を聞いた。その結果「掃除・洗濯(87.2%)」が最も多く、次いで「休息・寝だめ(74.5%)」となった。それに対し「もっとやりたいと思っていること」では「勉強(57.5%)」が最も多く挙げられた。健康のために日頃から何かしらに取り組んでいる人を対象に「健康のためにしていること」を聞いた。トップ3は「栄養のバランスを考えて食事をする」「野菜をたくさん食べる」「睡眠をしっかりとる」となった。また、「美容のためにしていること」のトップ3では、「スキンケアを怠らない」「野菜をたくさん食べる」「睡眠をしっかりとる」が入った。
2015年05月09日オープントーンは5月1日に、中小企業の業務のIT化をサポートする「IT助っ人」サービスの提供を開始した。同サービスは、「社内にIT技術者がいない」「担当者が忙しくて対応できない」といった状況の企業向けに、同社のエンジニアが1日~1週間の範囲で業務改善のためのITサービスの導入やツール作成などを実施するサービスとなっている。同サービスの料金体系は、作業工数による従量制となる。1日あたり(8時間分)の費用が45,000円で、毎月継続契約の場合は20%割引される。1週間分の工数までが作業量の上限となっている。同社に依頼が可能な作業例として、下記が挙げられている。手作業で同じような資料をたくさん作成している。ツールを作成して作業効率を向上させたい。Excelの数式や集計、マクロの機能を使用して日次・月次などいろいろな出力を自動化したい。検討中のクラウドサービスで導入シミュレーションしたいので、初期設定をお願いしたい。新しいソフトウェアを購入したので、業務フローに沿った電子マニュアルを作成したい。
2015年05月01日キヤノンITソリューションズは4月15日、ジェイビーセキュア開発のWAF製品(Web Application Firewall)「SiteGuard」の販売を開始すると発表した。SiteGuardは、アプリケーションへの攻撃や侵入方法をデータベース化した定義ファイル「トラステッド・シグネチャ」を搭載。サーバーやアプリケーションへの攻撃をに対する高水準の防御を実現している。SiteGuradではサーバーへの新しい攻撃手法に対する自動更新が可能で、システム管理者の手間をかけずに、最新の脅威に対抗できる。SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどのWebアプリケーションへの攻撃は、従来型のファイアウォールやIPS/IDS製品によるネットワークやOSレベルのセキュリティ対策では脅威防御が難しいことから、WAF製品による対策を訴求していくという。
2015年04月15日ユニットコムは1日、会員サービス「プラチナITパスポート」の加入で月額料金が最大2カ月無料になる「プラチナITパスポート 新生活スタートキャンペーン」を開催した。同社が運営する各ショップで実施し、申込期間は2015年4月1日~同年4月30日まで。プラチナITパスポートは、プランに応じてIT機器の保守や修理サポートなど、ユニットコムが提供する各種サービスを優待条件で利用できる月額会員サービス。また、ウイルス対策サービス、電話・リモートサポート、無線LAN接続設定サービスといったサービスも利用できる。対象となるプランは、安心ベーシック、安心スタンダード、安心プラチナの基本3プラン。通常は入会月(最大1カ月)が無料となるが、キャンペーン期間中に申し込むと、さらに1カ月が無料となる(最大2カ月)。このほか、「プラチナITパスポート」やキャンペーンの詳細については、ユニットコムのWebサイトを参照してほしい。
2015年04月01日パソコンを使いこなし、時代の最先端をゆくといったイメージのあるIT系男子。なんとなく知的でクールな印象を持ちますよね。本人たちもそれを意識しているのか、それとも業界に染まってしまったからなのか、やたらと横文字を使いたがる傾向にあります。今回はその中から厳選して10コ選びました。これを使いこなせば、あなたもIT系男子とルー大柴の如き会話が楽しめるかもしれません!■リスケ難易度:★☆☆☆リスケジュールの略。スケジュールを組み直すことです。日常生活にも組み込みやすく、こなれ感がカッコいいので、気になる女の子などにもついつい使ってしまいます。「今度のデート、ちょっとリスケしてもらっていい?」・・・う、うぜー。そのデート、なかったことにしたくなりますね。■フィードバック難易度:★★☆☆もともと英語では「反映」なんて意味がありますが、IT業界では計画立案や実践行動の反省点についての情報を伝達することらしいです。発音は日本人がやりがちな「フィードバック↓」ではなく「フィー↑ドバック」と、「フィー」に力を入れるのがポイント。■イノベーション難易度:★★☆☆英単語のそのままの意味で、まったく新しい発想や革新的な手段・方法のことを指します。「革新」って言った方が早いし、この流れなら「イノベ」くらいに略しちゃうんじゃないかと思いますが、なぜかきっちり「イノベーション」、と言います。長えよ。■Win-Win難易度:★★☆☆両者にとって都合がいいことを意味します。真ん中の「-」が絶妙にイラっと来ますね!パンダの名前にも採用されちゃいそうです。■タスク難易度:★★☆☆「するべきこと」「こなさなければならない事案」、要は仕事のことです。汎用性が高く、IT用語入門編ともいえましょう。■コンセンサス難易度:★★☆☆「複数の人による合意」という意味で使われます。「合意とれた?」より「コンセンサスとれた?」の方が、ほらやっぱりイケてますね!■MTG難易度:★★★☆TKG(たまごかけごはん)ではありません。ミーティングのことです。「ミー」「ティン」「グ」、切り離し方が強引にもほどがありますね。「ティン」さん、「グ」くらい仲間に入れてやって!■フィックス難易度:★★★☆「固定する」「終結する」ということ。例えば、「この予定はフィックスで」だと、その予定は動かせないという意味になります。まあファイナルアンサーみたいなものです。■KPI難易度:★★★★もう何がなにやらですね。企業の名前?何かの成分?と頭に疑問符が浮かぶばかり。「キーパフォーマンスインディケーター」の略らしいのですが、これでもよくわからない。日本語に訳すと「重要業績評価指標」。理解する云々の前にぎっしり系の感じが並んでいるので、逃げ出したくなってしまいますね。目標の達成に向けて業務を進めていく上で、「何を持って進捗とするのか」を定義するために設定される尺度のことみたいです。ふーん。■ジャストアイディア難易度:★★★★これは「ちょうどいい考え」、という意味ではなく、「思いつき」や「ふと頭に浮かんだこと」を意味します。引っかけなので難易度は高めです。「これ、ジャストアイディアなんだけど・・・」って言われたら、なんだか壮大な計画が発表されるような気がしちゃいます。全般的に「なぜ日本語で言わない・・・?」というツッコミを入れざるを得ませんが、それを聞くのは野暮なのでしょう。芸能人が寿司のことを「シースー」、六本木のことを「ギロッポン」と言うのと同じように、ただ業界用語を使っているだけなのですから。彼らの前での失笑のリスクヘッジはマストですよ!
2015年04月01日Web業界の人がインタビューを受ける際にろくろを回しているようなポーズをとる、というのが数年前からネット上でネタになっていますよね。というわけで、Web業界で働いている男性のことを「ろくろ系男子」と勝手に命名。彼らの特徴と攻略法をご紹介します。■特徴1:プライド高め!でも柔軟性は◎Web業界という、「時代の最先端」の職種に就いているろくろ系男子。会話の中にやたらと専門用語を盛り込み、業界人らしさを演出します。「コンセンサスが取れたらすぐにフィックスしておいて。あとリスケするミッションも忘れないでね。」みたいな。何のこっちゃ。日本語で言った方が早いだろうが!この性質から想像できるかと思いますが、プライドが高かったり、こだわりが強かったりする人が多いようです。一方で、業種柄、平均年齢が若い会社で働いている人も多い、ろくろ系男子。そのため、流行に敏感でユーモアがあり、既成の概念にとらわれません。時には「はっ」とするような斬新なアドバイスをくれることもあるのが彼らの特徴です。■特徴2:ネットに洗脳されているネットが好きでたどり着いた人も多いのがこの業種。仕事でもプライベートでも常に使用し、中毒気味。さらに、某大型掲示板のひねくれた思想に色濃く染まってしまった人もいます。その上に激務ときたら、恋人もなかなかできません。「忙しすぎワロタwwwこの上彼女とかいたらめんどくせえだろ」そう書き込み、日々の鬱憤を晴らしていることでしょう。でも本当は寂しがり屋な彼ら。本当は繊細な自分のすべてを受け入れ、どんな話でもウンウンと聞いてくれる誰かを求めているのです。■ろくろ系男子の攻略法ろくろ系男子を好きになってしまった!そんなとき、彼らを攻略するにはどうすればいいのでしょうか。「彼と常つながっていないとイヤ!」みたいな依存体質の人はなかなか付き合うのが難しいみたいです。それよりも、精神的にも経済的にも自立し、ろくろ系男子と同様に考え方が堅苦しくなく、友達のようにフランクに付き合える女子の方がベター。おしゃべりも嫌いではないようです。大勢でワイワイというよりも、1対1のコミュニケーションを深めることが彼の「特別」に近づく第一歩。ただしあんまりグイグイ行き過ぎると引いてしまうので、徐々に距離を詰められるといいですね。客観的かつ冷静に、シニカルなジョークも会話の中に交えることができるとなお良いでしょう。2ちゃんねるのまとめサイトなどを読んでおけば話題に困らないかもしれません。きちんとろくろ系男子の知識や技術を褒め、日々の労働をねぎらってあげることも大事です。これらを実行すれば、ちょっぴりひねくれたろくろ系男子も攻略できるかもしれません。時代の最先端をゆく彼ら、もし付き合えるのならば、学べることも多そうですね!
2015年03月31日リクルートテクノロジーズは3月24日、現職のITエンジニアを対象に行われた「ITエンジニアの新生活に関するアンケート」の結果を発表した。同調査は、4月から働く新人ITエンジニアに対し、先輩エンジニアのアドバイスを伝えることにより、新生活に向けた準備の指針を示すことを目的としたもの。2015年2月12日~2月13日、全国の男女20~40代のITエンジニア444人を対象に、インターネットリサーチで行われた。「ITエンジニアを志す学生が在学中にやっておくべきこと」に対する回答の1位は「開発言語の習得」で42.8%、2位は「IT系書籍の購読」で29.1%だった。大学の専門研究や運動などよりも、業務内容に直結する項目が選ばれる傾向が見られ、「入社前にIT関連の知識を習得しておくべきだった」と感じている現職エンジニアが多いことがうかがえる。「入社前に学んでおくべき開発言語」については、Javaが42.6%で1位となった。「新人ITエンジニアに最もオススメしたい仕事アプリ」に対する回答は、1位が「スケジュール管理系アプリ」で25.9%、2位が「タスク管理系アプリ」で20.7%となり、上位2つのアプリで半数近くの票を集めた。具体的には、スケジュール管理アプリとして、タスク管理・進捗管理・情報共有を行えるITプロジェクト管理ソフト「Redmine」、タスク管理として、メモ・ファイル保存・検索を行える「Evernote」が挙げられるなど、複数の目的に応用可能な多機能アプリが薦められる傾向にあったという。
2015年03月24日上場企業の内部統制を強化するために定められた、いわゆる日本版SOX法では、内部統制の基本要素の6番目に「ITの活用(IT統制)」が盛り込まれている。昨今の事例を見ても明らかなように、情報漏えいが発生すると企業は大きなダメージを被ることになる。そのため、情報漏えい対策は企業にとって欠かかすことができない重要な課題と言えるだろう。そして、内部統制を実現すると同時に、情報漏えいを防ぐ手段として有効なものに「操作ログの管理」がある。そこで今回は、企業の情報漏えい対策において近年特に重要度が増している「操作ログの取得と管理」について解説する。○なぜ操作ログが必要なのか操作ログとは、クライアントPCの操作や挙動などの情報を記録したログのことである。これがどのように内部統制と情報漏えい防止に役立つのかといえば、理由として大きく以下の3つが挙げられる。■1.不正行為の抑止力現在、多くの企業が情報の取り扱いに対するポリシー(規則)を定めている。基本的にそれを守っていれば情報漏えいが発生することはないが、「多忙により自宅で作業する必要があるため、会社のファイルを持ち出してしまう」といったケースのように、一見、もっともらしい理由でデータを持ち出してしまう事案は起き得る。こうした際にも、黙っていればわからない、流出させなければ問題がないなどと考えがちだが、情報漏えいの多くは、このような勝手なデータ持ち出しがきっかけになることがほとんどだ。だが、もし操作ログが取得されていることを把握していれば、ファイルの持ち出しを自制することができる。このような「ユーザーの心に訴える抑止力」は、セキュリティ対策としては有効な手段なのだ。■2.操作の見える化により情報漏えいを発見また、操作ログを取得し不正行為があった場合にユーザーや管理者に通知するような仕組みを取り入れていれば、情報漏えいを最小限に防ぐことができる。万が一、情報漏えいが発生した場合でも、発見が早ければ被害が拡がる前に食い止めることもできるだろう。■3.情報漏えいが発生した場合の原因究明情報漏えい事件が発生した場合、企業は当然その原因追及が求められる。しかし、操作ログを取得していなければ、いつ、なにが、どのようにして流出してしまったかさえも調べることができず、再発防止策が立てられないことになる。当然、信用回復などは望むべくもなく、企業の存続そのものが危うくなる。日本版SOX法の「6つの基本要素」の6番目にある「ITヘの対応」では、情報システムの構築において、データ情報の更新を正確に記録することを求められている。今後、操作ログの取得と管理は、企業にとって重要かどうかに関係なく、実施しなくてはならない義務として捉えられるようになるだろう。○セキュリティインシデントが発生した際の重要な情報源操作ログは、内部からの情報漏えい対策の他に、外部からのサイバー攻撃に対しても重要な役割を担っている。それは、インシデントが発生した際の状況把握と問題箇所の特定だ。例えば、マルウェアなどに感染してしまい、外部からの侵入を許してしまった場合でも、前後の操作ログを比較分析すれば、どのような攻撃を受け、どのような被害が生じているのかを解明できる。もしこの点が明らかにならなければ、具体的な対策を検討することもできない。ただ、一般的なウイルス対策ソフトで取得されている検知ログでは、いつ、どのマルウェアに感染したかは分かるが、インシデントによって具体的に何が起こって、どのような被害が生じているかまでは分からない。巧妙化するサイバー攻撃を完全に防ぐ手段は、現状では存在しない。そのため近年では、侵入されないための対策以上に、"侵入される前提の対策"を重視する傾向が強まっている。万が一、インシデントが発生した際に、素早く状況を把握して被害を最小限に抑える対策も重要だ。そのためには操作ログの取得と管理が必要不可欠なのだ。○ログの種類では次に、具体的に操作ログにはどのようなものがあるのか説明しよう。なお、ここで取り上げている例は、クオリティソフト株式会社が提供している操作ログ取得ツール「QND ClientLog」の機能を参考にしている。これまで述べてきたように、操作ログの取得と管理は、内部統制の実現やセキュリティ対策に欠くことができない重要な要素となっている。しかし、取得したログを有効活用するためには、定期的に管理し、問題がない状況、ある状況それぞれについて常に確認する必要がある。もちろん、すべての業種や部署において前述のようなログが必要だという訳ではない。例えば、営業であればメールの送受信とWebへのアクセスログを、機密情報を扱う設計部門であれば、ファイルの操作ログや印刷ログを管理するなど、その部署の特性に合わせて、取得するログを組み合わせて運用することも重要である。ログを管理することで、万が一不正行為が行われたとしても、発見から対処まで迅速な対応を行うことができるだろう。
2015年03月12日ユニットコムは27日、会員サービス「プラチナITパスポート」の加入で月額料金が最大2カ月無料になる「プラチナITパスポート 新生活応援キャンペーン」を開催した。同社が運営する各ショップで実施し、申込期間は2015年3月1日~同年3月31日。プラチナITパスポートは、プランに応じてIT機器の保守や修理サポートなど、ユニットコムが提供する各種サービスを優待条件で利用できる月額会員サービス。また、ウイルス対策サービス、電話・リモートサポート、無線LAN接続設定サービスといったサービスも利用できる。通常の「プラチナITパスポート」は入会月(最大1カ月)が無料となるが、「プラチナITパスポート 新生活応援キャンペーン」期間中に申し込むと、さらに1カ月が無料となる(最大2カ月)。また、「スマホ・タブレット充電サービス」を4月30日まで60分無料で利用できる。対象のプランは、安心ベーシック、安心スタンダード、安心プラチナという基本3プランとなる。「プラチナITパスポート」やキャンペーンの詳細については、ユニットコムのWebサイトを参照してほしい。
2015年02月27日IT資産とは、PCやサーバー、プリンターやスキャナー、ネットワーク機器、そしてOSやソフトウェアなど、企業活動において利用されるIT関連の資産のことを示す。現在、これらIT資産が企業にとって必要不可欠であることは、疑う余地はないだろう。だが、IT資産をしっかりと管理できている企業は意外に少ない。そこで本連載では、IT資産管理の重要性と、それを実践するために必要となるIT資産管理ツールについて、具体的な事例を交えながら解説していく。IT資産管理を「ネットを使った株式運用のこと」などと言っているようでは時代に取り残されてしまう。万が一、そのような想像をしてしまった方がいるのなら、今のうちにIT資産に関する正しい知識を身につけておくべきである。IT資産には、PCやサーバーなどのハードウェアから、OSやアプリケーションなどのソフトウェア、そして情報が詰まったデータファイルまで、デジタルデータに関わる全てのものが含まれる。ITが発達した現在、これらは企業活動を支えるための重要な資産である。と同時に、管理を怠ると企業は大きなリスクを抱えることとなる。では、具体的にどのようなリスクがあるのか。まずはその点について紹介し、IT資産管理が必要な理由について理解していこう。○具体的に何を管理するのか?IT資産管理において管理するものは、大きく分類するとハードウェア、ソフトウェア、ライセンスの3つとなる。例えば、ハードウェアの台数や性能を適切に管理できていれば、他部署で余っていることに気付かず新卒用に新品を購入してしまうような無駄を防ぐことができる。また、性能が足りずに業務進行のボトルネックになっている箇所に、より高性能な機材を配置することで業務効率を向上させることも可能となる。ソフトウェアやライセンスに関しても同様に、それぞれの機器に、どのようなソフトウェアがインストールされているのか、またそのバージョンはいくつなのかを把握することで、無駄なソフトウェアの購入を防ぎ、最適なタイミングでライセンス更新を行うことが可能だ。このように、適切なIT資産管理はコスト削減と業務効率化を実現する。これだけでも、現在の企業にとってIT資産管理がいかに重要かを理解していただけることだろう。そして、これ以外にもIT資産管理が必要となる大きな理由がある。それは、セキュリティとコンプライアンスに関わる問題だ。○セキュリティのリスクITを利用する上で、セキュリティは大きな課題の一つだ。そして適切なIT資産管理を実行することで、セキュリティリスクを大幅に抑えることが可能となる。その要素となるものは複数あるが、大きなものとしては以下の二つだ。一つ目は外部メディアとの接続管理だ。昨今は、USBメディアなどを利用した内部情報の漏洩事件が相次いでいる。利便性を保ちながら情報漏洩防止対策を行うためには、接続時にポリシを設定できる柔軟な外部メディア制御の運用が必要となる。二つ目はソフトウェア管理だ。例えばファイル共有ソフトなどが勝手にインストールされてしまうと、セキュリティの観点からだけではなく、コンプライアンスの観点からも大きな問題である。また、あってはならないソフトウェアがある一方で、なくてはならないソフトウェアもある。特にウイルス対策ソフトの場合、インストールされているかどうかだけではなく、それがしっかりと動作しているかの確認も必要だ。「動作が重いから」という理由で一時的にウイルス対策ソフトを停止にしてしまい、そのまま忘れてしまうというケースは、実はかなり多いのだ。一カ所でも侵入を許してしまえばシステム全体を乗っ取ることも容易になる。たった一人の安易な行為が、企業の存続を脅かすことにもなりかねない。その他にも、ウイルス定義ファイルを最新にしておくこと、脆弱性対策としてソフトウェアやOSは常に最新の状態にしておくことなど、管理すべきことは山のようにある。つまり、IT資産管理を怠ることは、これらのセキュリティ対策もおろそかにするのと同じことと言えるのだ。○コンプライアンス違反のリスクコンプライアンス違反が発覚すると、違反金や賠償金などの制裁が発生し社会からは大きく信用を失う。これは企業としては絶対に避けたい事態である。IT資産管理の観点から見た場合、特に重要なものにライセンス違反の問題がある。以前と比較すると、いわゆる不正コピー製品を利用する企業は大幅に減っている。だがその一方で、複雑化するライセンス形態の影響で知らない間にライセンス違反をしてしまっているケースも増えている。例えば、ボリュームライセンス5で購入したソフトウェアを、勘違いから6台にインストールしてしまう、アップグレードライセンスと以前のバージョンを別々のPCにインストールしてしまうなどのケースが考えられる。例え悪意はなくても、管理ミスや勘違いでこのような間違いは発生する。そして万が一、このタイミングでソフトウェアメーカーからのライセンス調査が実施されれば、巨額な賠償を請求されてしまう可能性も十分にあり得るのだ。このような事態を避けるためにも、ソフトウェアのライセンスはしっかりと管理しなくてはならない。*参考:Business Software Alliance○大量のIT資産を効率よく管理する「IT資産管理ツール」これまで解説したように、IT資産管理をおろそかにすると企業は大きなリスクを背負い込むことになる。だが社内に大量にあるハードウェアやソフトウェアを、一つ一つ台帳で管理していくことは大変な労力だ。現在の企業では、従業員一人につき一台のPC利用は、もはや当たり前のこととなっている。つまり、従業員100人程度の中小企業であったとしても、管理するPCの数は100台。この台数について、前述した内容の管理を実施することは大変な労力と手間が掛かる。これが数百台、数千台と増えれば、情報システム部門の担当を1人、2人増やしたところで状況は大して変わらない。そこで登場するものが、これらのIT資産管理をまとめて対処してくれる「IT資産管理ツール」だ。全世界で400万ライセンス(2014年12月時点)の導入実績を誇るクオリティソフト株式会社の「フルスペック・クライアント管理製品 QND」なら、例えば、9万台のクライアントPCについて自動で情報収集を行い、セキュリティ対策やパッチ管理に掛かる工数とコストを大幅に削減。同時にIT資産の有効活用による業務効率化を実現した。近年では、クラウドサービスやスマートフォンなどの普及により、外部からの安全な接続を管理する必要性も求められるようになりつつある。今後、新しいIT技術が登場するたびに、IT資産管理の重要性は高まっていくことだろう。今回は、IT資産管理の重要性について紹介した。次回からは、IT資産管理に必要となる要素について、まずはセキュリティに関するものから、より詳しく解説していく予定だ。
2015年01月09日リクルートテクノロジーズは12月26日、12月にITエンジニア441名を対象に実施したアンケートの調査結果を発表した。同調査はIT業界のトレンドを把握し、今後の研究開発に生かすことを目的としている。「2014年に最も気になったネット業界のワード」を聞いたところ、1位は「3Dプリンタ」で 21.3%、次いで「ウェアラブル端末」が 19.3%となった。1位の3Dプリンタが気になった理由としては「物づくりの根本が変わる」「使ってみたい」といった声が多く聞かれたという。性能面の向上により工業用途だけでなく医療現場でも利用が増えたことや、低価格帯の製品が増え、個人でも購入可能となったことが影響し、一方で、「銃を製造した人が捕まり衝撃を受けた」など3Dプリンターに関連した事件に触れる声も見られ、良くも悪くも関心を集めたことがうかがえるという。また、各社のスマートウォッチについて聞いたところ、既存商品の中では、SONYの「SmartWatch3」が認知度69.2%、購入者1.4%、購入希望者7.7%と、いずれの項目ももトップとなった。「SmartWatch3」はAndroid Wearを搭載しており、アジア(Samsung, ASUS, LG)、アメリカ(NIKE, Motorola)、ヨーロッパ(Adidas, KRONOZ)など海外メーカーの参入が目立つなか、日本製スマートウォッチとして多くのITエンジニアの支持を得ているようだと分析されている。一方、2015年に発売が予定されているApple Watchは、認知度88.9%、購入希望者が13.2%と、いずれも既存商品を上回る結果となった。さらに、「2015年に最も流行しそうなもの」を聞いたところ、1位「格安スマートフォン」、2位「3Dプリンタ」、3位「スマートウォッチ」となった。電通総研が2014年 11月に発表した「2015年の有望商品ランキング」と比較すると、ITエンジニアは「格安スマートフォン」「スマートウォッチ」など、ガジェット系の話題に注目度が高いことがうかがえる。格安スマートフォンに注目する理由としては「SIMロック解除がデフォルトになる」「今の料金が高過ぎる」といった声が多く聞かれた。2015 年 5 月以降の SIM ロック解除の義務化に伴い、SIM カードを販売する MVNO(仮想移動体通信事業者)の参入で価格競争が激化し、通信料が下がることが期待されているようだという。
2014年12月26日リクルートテクノロジーズはこのたび、ITエンジニア441名を対象にアンケートを実施しその結果を発表した。調査は、IT業界のトレンドを把握し、今後の研究開発へ活用することを目的とする。これによると、ITエンジニアが「2014年に最も気になった」とするIT業界のワードは、1位が「3Dプリンター(21.3%)」で、2位が「ウェアラブル端末(19.3%)」との結果に。気になった理由として、3Dプリンターでは「物づくりの根本が変わる」や「使ってみたい」との声が多く、同社は、性能面の向上により工業用途だけでなく医療現場でも利用が増えたことや、低価格帯の製品増加、個人でも購入可能となったことが影響しているのではと分析する。また、ウェアラブル端末に関しては、「革新的な技術進歩でSFだったものが現実となりそう」や「自分が利用したい」という意見が多数寄せられたという。2014年は、各社からウェアラブル端末の発表が相次ぎ、小型化や機能増大が加速。デザインと性能の両面において、「使いたい」と思う人が増えたようだ。○ITエンジニアの認知度No 1のスマートウォッチは?ウェアラブル端末の中で、特に商品発表が目立ったというスマートウォッチ。同調査では、各社のスマートウォッチについて「認知度・購入者・購入希望者」に関する質問も実施した。これによると、既存商品の中では、ソニーの「SmartWatch3」が認知度69.2%・購入者1.4%・購入希望者7.7%で、いずれもトップとなった。AndroidWearを搭載した日本製スマートウォッチとして、支持を得たと考えられるという。また、2015年に発売予定となるApple Watchは、認知度が88.9%・購入希望者が13.2%。Appleの参入により、今後もスマートウォッチへ注目が集まる傾向だ。なお、リクルートテクノロジーズは、ウェアラブル端末やスマートデバイスなどの研究・開発を行う。既存技術によるシステム開発だけでなく、新しい技術の開拓にも力を入れる。直近では、レストランでのメニュー閲覧や注文、会計までの一連の流れにウェアラブル端末を活用。スマートグラスを通じたARでのメニュー表示や、顔面認証による顧客プロフィール・注文履歴の参照などの実現に向け、実証実験を行った。
2014年12月26日ドワンゴは、KADOKAWA傘下のアスキー・メディアワークスから、「アスキー」ブランドのIT技術書を出版するハイエンド書籍編集部を引き継ぎ、KADOKAWAとの共同技術書出版レーベルとして「アスキードワンゴ(ASCII DWANGO)」を立ち上げることを発表した。「アスキードワンゴ (ASCII DWANGO)」は、両社の経営統合によるシナジー事業の一環として設立。これまで「アスキー」ブランドが確立してきた"エンジニアのための専門出版"というイメージをさらに発展すべく、ドワンゴが同事業の拡大と強化を進める。具体的な施策としては、ラインナップの充実を図るほか、ドワンゴで開催される勉強会とのコラボレーションなども予定されているという。なお、現時点で刊行が決定しているのは、ドナルド・E・クヌース博士による『The Art of Computer Programming 日本語版』の再販と、ドワンゴ所属のエンジニアによる『C++11/14の参考書(仮題)』の2点。いずれも2015年春の刊行予定となっている。
2014年12月25日オシャレ女子のための総合ポータルサイト「Like it!!」から飛び出した、リアルオシャレ追求型イベント「Like it!!+PLUS」が12月21日にベルサール渋谷ファーストで開催されました。「Like it!!」は、ティーンを中心に話題となっている、今一番ホットなオシャレ情報を発信するサイト。そのイベントとあって、2000人以上のオシャレ女子が集結。昨年に引き続き2度目の開催となった今回は、前回以上に豪華なアーティストやモデルが多数出演。圧巻のパフォーマンスを披露し、圧倒的な盛り上がりを魅せました。オープニングアクトとして登場したのは、シンガーソングライターのerika。告うたのカリスマガールとして、女子中高生を中心に若い女性から大きな支持を集める彼女の歌声は、観客の心を惹きつけました。その後、男性ボーカルユニットROYAL comfortのアツイ応援ソングで、会場のボルテージは一気に急上昇!メインMCの若手実力派お笑いコンビ「ベイビーギャング」も軽快なトークで笑いを誘い、本領発揮。和やかなムードの中、最新のトレンドを網羅したファッションショーが次々と繰り広げられました。『JJ』『ViVi』をはじめ、数々の人気雑誌で活躍するカリスマモデルが競演。『JELLY』で活躍するモデルの安井レイも約5か月ぶりにファンの前に登場し、観客からは大きな歓声が上がりました。 さらに抽選で、武田静加や香川沙耶といった人気モデルと動画が撮れるチャンスも。「OCTO」の無料アプリを使って、憧れのモデルとふたりだけで8秒動画を撮影した当選者は、うれしさのあまり泣き出す人も!スペシャルゲストとしてカラテカの入江慎也や道端アンジェリカ、ざわちんも登場。今年一斉風靡したものまねメイクファンタジスタのざわちんは、自身がプロデュースしたチェック柄のマスクをつけてランウェイを颯爽と歩き、ブースでの撮影会も実施。そしてグランドフィナーレを飾ったのは、トータルダウンロード数が1000万回を突破するほど人気爆発中のシェネル。フジテレビのドラマ『ディア・シアター』の主題歌「Happiness」を熱唱し、スイートな歌声で観客を包み込みました。ステージ以外にも、無料で体験できるビューティーラウンジなど、さまざまなブースが出店し、魅力的なコンテンツを発信。プロミスがサポートする「Like it!!的 マネー講座」といった教養が身に付くセミナーも実施されました。20代女子が、税金や貯金といったリアルなお金の悩みを心理カウンセラーに相談。セミナーで挙がった質問は後日専門家に分析してもらい、その回答を「Like it!!」のサイト内で紹介していくそう。かしこいお金の付き合い方や税金の仕組み、お得な節約術など、オシャレ女子に役立つ情報が満載なので、まめにサイトをチェックしてみて。内容盛りだくさんで、大盛況のうちに幕を閉じた「Like it!!+PLUS」。イベントに出演したモデルたちがステージで着用したファッションアイテムや私物のプレゼントも2015年1月12日まで受付中です。「Like it!!」のウェブから申し込めるので、今回のイベントに参加できなかった人もぜひ応募してみては?・Like it!! 公式サイト
2014年12月24日●女子中高生がプログラムを学ぶ意味とは○IT技術者が世界レベルで足りない独立行政法人IPA(情報処理推進機構)が2014年4月に発表した「IT人材白書」によれば、人材が不足していると回答した企業は2009年度調査の48.8パーセントから、2013年度の82.2パーセントと急増している。もちろん、この数字を俎上(そじょう)に載せても意味がない。背景には、IT技術者のキャリアコースや、受注した案件をそのまま下請けに出す企業体質など、多くの弊害要素があるからだ。それでも、IT技術者が足りないという問題は、目の前で起きている現象である。しかも世界レベルでだ。このような事情から2013年には、米国内の学校にコンピューターサイエンス教育の実施を目指す非営利団体「Code.org」が立ち上がった。Microsoft創業者兼テクノロジアドバイザーのBill Gates氏らは活動に賛同し、協力している。そのCode.orgは、12月8日から14日(米国時間)の間、世界中の子どもたちにコードを書く(プログラミングをする)体験を提供する、「Hour of Code(コーディングを学ぶ時間)」キャンペーンを開催中だ。既に180以上の国から1億人以上が参加し、Microsoft現CEO(最高経営責任者)のSatya Nadella氏も活動に参加している。米国のMicrosoft本社と歩みをそろえる日本マイクロソフトもHour of Codeキャンペーンの一環として、日本マイクロソフト社員などが講師役としてプログラミングの楽しさを教えるイベントを開催中だ。ここでは、2014年12月12日に東京都の戸板女子中学校・高等学校で行われた学生向けプログラミング講座の内容を紹介する。○女子中高生がプログラムを学ぶ意味とは今回のイベントに参加したのは、私立戸板中学校・女子高等学校(以下、戸板校)の中学3年生から高校2年生の36名。参加者を募ると最後は抽選になるほど、生徒の興味は高かったと、同校で情報科を教える斉藤春香氏は説明する。また、司会進行を担当したのは、日本マイクロソフトとともにプログラミング講座を開催したライフイズテック取締役の讃井康智氏だ。生徒が教室に集まると、Microsoftが2011年に作成した動画「Productiviry Future Vision」を各PCで再生し始めた。動画の内容はリンク先のYouTubeでご覧頂きたいが、簡単に説明するとMicrosoftが提唱する未来のデバイス利用シーンを映像化したもの。当初は教室のあちらこちらから生徒の声が聞こえてきたが、映像が進むごとに視線と意識がPCに集中。彼女たちはいわゆるデジタルネイティブ世代だからこそ、映像の中の世界をリアルな"近未来"に感じたのだろう。さらに続けて「The Hour of Code is Here」を各PCで再生した。こちらは前述のCode.orgが作成した動画だ。Bill Gates氏や米国大統領など各界著名人が、世界中の小中高学生にプログラミングの楽しさを伝えるという、今回のお題をそのまま映像化したものだ。讃井氏は「この映像には、ITに関する大きな変化が込められている」と述べ、前者の映像にはITの進化を表していると解説した。手に持ったiPhoneを見せながら「iPhoneがリリースされてから7年、先の絵像には約7年後(2020年)の未来が描かれている」と語る。さらに後者の映像については「誰もが"ITを作る側"に回れる時代がそこまで来ている」と、今回の講座を開催する意義を生徒に説明した。講座開始に先立って登壇したマイクロソフトディベロップメント 代表取締役社長 兼 日本マイクロソフト 業務執行役員 最高技術責任者の加治佐俊一氏も、「自分で作ったアプリケーションを世界中で使ってもらうような時代は目前。グローバル化した社会でチャンスにつなげるためのスキルを身につけてほしい」と、生徒たちに語りかけた。続けてIT業界の転換期についても説明し、「今後も大きく変化する可能性がある。だからこそプログラミングを通じて理論的な思考を身につけてほしい」と、今回のプログラミング講座を受講する意義を生徒に優しく説明していた。●ゲームでアルゴリズムを学ぶ○ゲームでアルゴリズムを学ぶ生徒の一部は、プログラミングの基本となる論理的思考(アルゴリズム)をゲーム感覚で習得する、課題解決型ゲーム「アルゴロジック」を経験済みだという。それでも最初からコーディングを行うのは難しいため、スマートフォン向けゲーム「Angry Birds(アングリーバーズ)」をプレイ。もちろん同じゲームではない。プログラミングの基礎であるアルゴリズムを学ぶため、「前方に移動」「左に曲がる」「右に回転」といったアクションを事前に組み立てて、目的の結果を導き出すというものだ。ライフテックのメンバーや日本マイクロソフトの社員、戸板校の先生などがプログラミングを手助けしつつ、生徒のコーディングが始まった。基本的な操作は、アクションをコード部分にドラッグ&ドロップし、最後に実行ボタンを押すだけとシンプル。生徒たちは皆マウスを手に握りしめ、真剣にディスプレイを見つめていた。割当時間は30分程度だったが、会場からは10分ほどで次々とステージをクリアする生徒が続出。当初は目標を10ステージとしていたが、全20ステージをクリアする生徒も現れるほどだった。はじめはキャラクター移動だけのブロックを使っていれば済むものの、ステージを進めると繰り返し(for)や条件分岐(if)が登場し、アルゴリズムの基礎が自然と身につく形になっている。興味を持たれた方は、Code.orgのWebサイトを訪れて見て、生徒たちが体験したゲームをプレイしてほしい。プログラミングに成功すると、生徒たちから歓声が上がる。だが、陽気な声を上げた直後にそのままディスプレイを真剣に見つめている姿は、「解く楽しみ」を感じているようだった。そもそもプログラミングには、最初のお題目(要求分析)をもとに頭の中でパズルを組み立て(ソフトウェア設計)、実際にコードを記述する(コーディング)、その結果が正しく動作するか確認(テスト)という流れがある。今回の講座では、ドラッグ&ドロップ操作およびブロック選択がコーディング部分に相当する。力業でキャラクターをコントロールする生徒もいれば、条件分岐などを用いてアルゴリズムを正しく導く生徒もいた。讃井氏は「基礎的なプログラムは今回のように簡単な仕組みで動作する」と生徒に語り、さらに「友達と語り合いながら楽しんだように、実際のコーディングも楽しんでほしい」と講座を締めくくっていた。実際にプログラミングを体験した中学3年の高橋蕗さんと高校2年の岩﨑綾乃さんは、2人ともプログラミングの概要自体は理解しているという。岩﨑さんは大学に進学してもプログラミングにチャレンジしたいと語るものの、実際にスマートフォン向けアプリの開発経験を持つ友人を引き合いに出して、「世界が相手となると、(小さい頃からプログラムを勉強している子どもが多いため)経験面で厳しそう」と語っている。高橋さんも「自分が怖がらずにチャレンジすれば、誰でもプログラムできるの」と自信を見せつつも、世界を相手にするという話題になると「その自信を持てなさそう」と10代の素顔を見せた。●Visual Studio 2013を使った講座も第2部では、Windowsストアアプリを実際に開発するため、Visual Studio 2013を使った講座も開催。既存コードをコンパイルして実行するところから始まり、ボタンの作成やアクション変更、数値や変数を部分的に変更するといったコーディング方法も紹介した。やはり生徒たちは真剣なまなざしで講師の説明を聞きつつ、実際のコーディングにチャレンジしていたが、初めて触れるであろうVisual Studioの操作に迷う場面も少なくなかった。戸板校の学園長 大橋清貫氏は、「日本の教育は長きにわたって"受け身"の授業が多かった」と前置きし、今回のプログラミング講座を受けたことで「生徒が受け身ではなく、作る側、発信する側に立つことで、劇的な成果が生まれる」と感想を述べている。使い古された言い回しで恐縮だが、今回の取材でもっとも感じたのは、"IT教育の重要性"だ。冒頭でも述べたように世界レベルでプログラマー不足が叫ばれ、日本でも2013年6月発表の成長戦略で「プログラミング教育」という単語が踊っている。もちろん講座を受けた生徒が皆プログラマーを目指す必要はない。だが、教育の場を提供する大人の立場から見れば、学生の選択肢が広がることは喜ばしいの一言に尽きるはずだ。近年のMicrosoftおよび日本マイクロソフトは、「Microsoft Imagine」というブランドのもと、IT教育に注力している。IT企業である同社の裾野を広げるという意味合いもあるが、関係者も「将来プログラマーになならなくても構わない。ITビジネスや社会貢献につながればよい」と活動の意義を語っていた。今回の講座を受けた彼女たちが、日本のIT産業をけん引する一員となることを願いたい。阿久津良和(Cactus)
2014年12月13日首都圏コンピュータ技術者(MCEA)は、ITを活用する企業に向けて、プロエンジニアのスキルと実績を備えた技術者を派遣する新サービス「DireX(ディレクス)」の運用を開始した。MCEAは、2014年10月1日にフリーエンジニアMCEA認定のプロエンジニアとして品質保証し、開発現場にコーディネートするプラットフォーム事業『PE-BANK』を開始。その一環で開始するサービスが、DireXだ。プロエンジニアの確かなスキルと豊富な経験を持ちながら、顧客企業と同じ線場で各種プロジェクトを推進してきた実績のある人材をDireX所属のITディレクターとして顧客企業に派遣する。派遣されたITディレクターは、事業計画の実現を導くシステムの提案やコンサルティング、RFP(提案依頼)作成から開発プロジェクトのマネジメントをはじめとした開発ベンダーのコントロール、プロジェクトの要求分析と開発チームへの引き渡し、他部署との調整業務などにいたるまで、多岐に渡る上流程を顧客企業と同じ目線に立って遂行していく。○2000以上のフリーエンジニアが登録するMCEAならではのソリューション独立行政法人 情報処理推進機構の「IT人材白書2013-14」によると、プロジェクトを管理していくマネジメント力、企画力や発想力、問題解決能力、さらにはチーム力やスピード感といった総合的かつ多角的な能力を持った人材を「必要」と答えた企業は7割に上ると回答。一方、半数近くの企業が「人材を育成する余裕や育成の場がない」と答えたという。DireXでは、こうしたディレクター不足という潜在的ニーズを見据え、経験豊富なITディレクターを顧客企業に提供。エンジニアのスキルと経験地を併せ持ったITディレクターの派遣はDireXならではの強みとしている。
2014年11月10日シャープは10月27日、タッチパネル対応16型液晶テレビにネットサービスなどのIT機能を一体化した「ITテレビモニター<SC-16TV1>」を100台、医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院(埼玉県上尾市)に納入、同月より運用を開始したと発表した。このモニターは、ネットサービスや業務用システムと連携し納入先ごとにカスタマイズが可能なソリューション型テレビで、入院病棟のベッドサイドに設置。患者は、見やすい位置に画面を移動しテレビ放送を視聴できるほか、インターネットや病院施設の案内情報などをタッチパネル操作で手軽に見られる。また、病院内の売店で販売する物品の注文やビデオレンタル(VODサービス)にも対応し、利便性の高いシステムを実現した。シャープは今後も、病室やホテルの客室、スポーツクラブのフィットネス施設など法人向け市場において同機を幅広く提案していくとしている。
2014年10月28日米ガートナーはこのほど、2015年以降にIT部門およびユーザーに影響を与える重要な展望「Gartner Predicts 2015」を発表した。今回は、「人とマシンの長年にわたる関係がデジタル・ビジネスの登場によってどうシフトしたか」というテーマの下、10の展望が挙げられている。2018年までに、デジタル・ビジネスに必要なビジネス・プロセス・ワーカーの数は従来のモデルの50%で済む一方、主要なデジタル・ビジネス業務は500%増える。2017年までに、コンピュータ・アルゴリズムで考案された、重大で破壊的なデジタル・ビジネスが登場する。2018年までに、業務運用の総合保有コスト (TCO) は、スマート・マシンと産業化されたサービスによって30%削減される。2020年までに、ワイヤレス健康モニタリング・テクノロジーの普及によって、先進国における平均寿命が0.5歳延びる。2016年末までに、オンライン・ショッピングでは20億ドル以上がモバイル・デジタル・アシスタントによって実行されるようになる。2017年までに、米国内の顧客によるモバイルを利用した購入行動によって、米国のモバイル・コマースの売上はデジタル・コマースの売上全体の50%に達する。2017年までに、デジタル・ビジネスモデルを成功に導いている企業の70%が、顧客ニーズの変化に合わせてシフトできるようにデザインされた、意図的に不安定なプロセスに依存するようになる。2017年までに、消費者製品への投資の50%が、カスタマー・エクスペリエンスのイノベーションに向けられる。2017年までに、耐久消費財を扱うE-Tailer (オンライン販売のみの小売企業) の20%近くが、3Dプリンティングを使用してパーソナライズした製品を提供するようになる。2020年までに、ターゲット・メッセージングと屋内測位システム (IPS) を組み合わせて活用する小売企業の売上は、5%増加する。ガートナーのバイスプレジデントで、最上級アナリスト兼ガートナー・フェローのダリル・プラマー氏は、「ここしばらくの間、私たちの日常生活でマシンが果たす役割のシフトが続いている。今、コンピューティング・ベースのマシンは、私たち人間の活動範囲を広げるさまざまな環境をつくり出すことに利用されている。ユーザーとのよりパーソナライズされた関係を確立するため、マシンはさらに人間的な特性を備えるようになってきており、近い将来、人とマシンは共に作業する間柄になるだけでなく、互いに依存し合う関係にさえ発展する可能性が見えてきている」と語っている。
2014年10月22日金融、IT、飲食・・・世の中にはたくさんの「〇〇業界」がありますが、この業界には遊び人が多く、この業界には堅実な人が多い、なんて話を聞くことはありませんか?確かに、その業界によって、カラーは大きく異なり、その業界に属する男性のタイプも違います。さて、あの業界にいる気になるあの人をどうしたら振り向かせることができるのでしょうか?■1.起業家&個人事業主「起業家の彼と出逢ったのは、まだ彼が普通のサラリーマンだった頃。でも、彼の野心は尋常じゃなかったから“この人に一生ついていこうと決めた”。それからは、彼に尽くす毎日だったけど、今では最高の旦那様で事業もうまくいっている」(32歳/B子)「私の彼はカメラマン。初めて逢った時に、この人だ!と思ってからは、私も写真についてとことん学んだ。彼と同じものに興味を持てることが幸せで仕方なくって・・・。そしたら、彼も“お前みたいに自分についてきてくれる人はいなかった”と言ってくれて、今では良い夫婦」(30歳/H)自分の信念を信じて生きている起業家や個人事業主は、やはり自分についてきてくれる女性に弱いのでしょう。相手を上手に立てながら、二人の関係を深めていくことがポイントとなりそうですね。■2.IT業界「毎日、残業ばかりで、疲れきっていた彼に片思いしていたんだけど、その彼の疲れを少しでも癒したくって、誕生日には彼の大好きな美味しいお酒をプレゼントしたり、肩のコリをマッサージしてほぐしてあげたら、すごく喜ばれた!そんなことを繰り返していたら、最近、彼から付き合ってほしいと言われた」(26歳/Mさん)日々、新しいものが生まれていくIT業界では、新しい技術に新しい知識の習得が、常に必要とされます。そのため、ややお疲れ気味な男性も多い業界と言ってもいいかもしれませんね。そんな業界で働く彼に恋をしたのなら、相手にとっての癒しになるのが一番でしょう。■3.飲食業界「飲食業界で働く彼は、いつも人に気を遣っていて、グッタリしていた。お客さんに自分の元気を分け与えるのが仕事、なんて言っていたけど、本当は疲れを取りたかったんだと思う。だから私は彼が忙しいときに連絡するのは控えることにした。3日に一回くらいLineで“元気かな?無理しないでね”と軽いメッセージを入れるくらい。でも、それが彼にとっての癒しになっていたみたいで、彼から交際を申し込まれたよ」(24歳/Oさん)飲食業界で働く彼には、相手の状況を細かく把握して、相手が求めていることを与えてあげるのが効果的でしょう。知り合って間もない相手だと難しいかもしれませんが、相手の微妙な反応をキャッチし、どうして欲しいのかを知ることが大切だと言えます。■4.金融業界「数字に追われる生活を送っている彼。たまには数字から開放され、自由になりたいと思っているんじゃないかな、なんて思っていた。そのため、私は彼とデートするとき、自然が多い場所を選ぶようにした。高尾山にも一緒に登ったし、一日中、湘南の海を眺めていたこともある。彼にとっては、それが良かったみたいで、すごく満足してもらえたよ」(34歳/N子さん)日常を脱して、まったく違う場所に行きたいと思う人は多いでしょう。そんな彼の願望をさり気なく叶える手助けをするのは、恋を成就させる近道だと言えます。金融業界で生きる彼にとっては、自然こそが、非日常で癒しとなるのかもしれませんね。■さいごに業界別に男性を振り向かせる秘訣をインタビューしていくと、その彼の日常とは少し違った癒しを与えることが大事だと感じました。彼がどんな種類の疲れやストレスを感じているのか、まずはそれをつかむことから始めていきたいですね。(羽音/ハウコレ)
2014年04月16日ITの基本的な知識を身に着けておくと何かと役に立つもの。情報処理の促進に関する国家資格「ITパスポート」についてご紹介します。試験時間や出題数、出題範囲などを以下でチェックしておきましょう。■ITパスポートとは何か?ITパスポート試験は、初級システムアドミニストレータ試験(初級シスアド)の後継試験といわれています。情報処理技術者試験の一区分で、難易度は初級シスアドよりも低くなっており、2007年12月に発表された新試験制度のスキルレベル1(スキルレベルは1~4がある)に相当します。バーチャル・シンガー「初音ミク」とコラボしてイラストコンテストを行い、クリアファイルを配布するなど、広報にも力を入れています。■ITパスポート試験の概要(内容はいずれも2013年現在のもの)試験時間:165分出題形式:四肢択一式出題数:100問対象者像:グローバルなコミュニケーション社会において、企業情報を安全に扱い、ITでビジネスイノベーションを支える基礎知識を持った人出題範囲:【ストラテジ系(経営全般)】・企業と法務(企業活動、法務)・経営戦略(経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ)・システム戦略(システム戦略、システム企画)【マネジメント系(IT管理)】・開発技術(システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術)・プロジェクトマネジメント(プロジェクトマネジメント)・サービスマネジメント(サービスマネジメント、システム監査)【テクノロジ系(IT技術)】・基礎理論(基礎理論、アルゴリズムとプログラミング)・コンピュータシステム(コンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェア)・技術要素(ヒューマンインタフェース、マルチメディア、データベース、ネットワーク、セキュリティ)参考サイト:情報処理推進機構 ITパスポート試験■ITパスポート試験の難易度は?情報処理技術者試験センターの統計資料によると、ITパスポート試験の合格率は50%前後。平均年齢は20代後半となっており、学生のうちから取得を目指すケースも増えています。更に上位資格があることから、それらの取得を目指すための知識を試すには最適な試験といえるでしょう。■ITパスポートのメリットは?ITパスポート試験に合格した場合、パソコンやITにある程度知識があると判断できます。IT系企業では社員全員の取得を推奨するところもあり、業務で役立つ基礎知識は仕事の幅を広げるキッカケにもなるでしょう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年07月05日