「36でしょ、今?俺も36のときは、誰も俺のこと知らなかったから。俺は39歳でデビューだからーー」武井壮(47)は、みんなのたかみち(36)にこう語りかけた。「世の中には(人を楽しませる力があるのに)知られてなくて力を発揮できていない人っている。俺も実際そうだったからーー。たかみちの明るいキャラクターだったら、番組に出ればぜったい認知されるし、いまそういうお仕事している人と遜色ないことができると俺は思っている」尊敬する人からそんな言葉を贈られて、たかみちは大きな体を震わせ号泣した――。■NHKの子供向け番組、初の“マスター”みんなのたかみちという芸人がいる。185センチの長身に、アフロっぽい髪型とオーバーオールがトレードマーク。芸歴は15年目。最近はピン芸人として活動することが増えたが、「プリンセス金魚」というコンビを組んでいる。全国区の番組に出たこともあるが、けっして知名度は高くない。だが、ひとたび“舞台”に上がれば、観客たちは腹を抱えて笑い、万雷の拍手をたかみちにおくる。今を時めく芸人も人気ユーチューバーでも、これほどの笑い声は集められないかもしれない。小さなお客さんたちを前にした舞台ではーー。みんなのたかみちは子供の前で抜群の強さを誇る芸人だ。今年8月には、2組の芸人がネタを披露して子供の投票で勝敗を決める「わらたまドッカ〜ン」(NHK Eテレ)という番組で、番組史上初の「わらたま芸人マスター」に輝いた。4勝した者に与えられる「マスター」の称号。4回以上出演した者のなかには、テツandトモやアンガールズ、小島よしお、ジャングルポケット、オジンオズボーンなど、たかみちよりもずっと知名度のある芸人も含まれている。だが、4戦4勝で誰よりも早くこの称号にたどり着いたのは、たかみちだった。「子供は自分が好きなものが好き。知名度がなくても『誰やねん』てならずに、おもしろいと思えば笑ってくれますから」コテコテの関西弁で、そう語るたかみち。子供に愛され、武井壮も手放しで褒めるたかみちだが、もともとはまったく違うタイプの芸人だった。プリンセス金魚は、たかみちと大前りょうすけ(36)の、京都の中学の同級生によって2005年に結成されたコンビだ。端正の顔立ちの大前が妄想ぎみにボケて、たかみちがハイテンションにツッコむというのが得意のスタイル。デビュー3年目の2008年にはNHK新人演芸大賞の決勝に進出。ナイツやオリエンタルラジオ、天竺鼠など、そうそうたる顔ぶれと競っている。すぐに関西お笑い界の期待の星として注目を集めた。「いちばん多いときは関西ローカルの番組で5、6本レギュラーがあったと思います。バイトせんでも食うていけるようになりましたし、街を歩いてたら、女の子に声かけられたり、劇場の前で出待ちしてもらえたり(笑)。でも、ずっと悔しい気持ちが消えへんかった。ご飯とか食べてても、隣のテーブルから聞こえてくるのは、やっぱり全国放送のお笑い番組の話が多いやないですか。いつか東京で勝負せなあかんという気持ちがあったんです」2013年、満を持して東京に進出する。「ロンドンハーツ」(テレビ朝日)や「『ぷっ』すま」(テレビ朝日)などの人気番組に出演する機会にも恵まれたが、ブレイクには至らない。ほどなくして、バイトも始めた。上京して4年目、“お笑い第7世代”たちが頭角を現しつつあった2016年。浮上のきっかけが見つからないなか、相方の大前が東海地方のラジオ番組のパーソナリティに抜擢された。月曜から金曜まで毎朝7時からの生放送。大前は名古屋に拠点を移すことに。一緒に名古屋に行けば、プリンセス金魚としての仕事も得られたかもしれないが……。「相方はちゃんと現実を見てたと思います。僕は“夢見る夢子ちゃん”なんかもしれませんね。まだ東京でやり残したことがあると思った。ピンネタもやってないし、ロケ芸人とか何かしら可能性が残ってるんちゃうかって」たかみちは1人東京に残ることを選んだ。2016年10月、プリンセス金魚は“遠距離コンビ”になった。定期的にコンビで漫才を行う機会はあるが、普段の舞台には1人で立たなくてはならない。「地獄みたいでしたよ(笑)。もうずっとスベってたんで。漫才にはツッコミがあるけど、ピンの芸だとボケだけで笑わせないといけない。漫才とはぜんぜん違った……。コントやったり、歌ネタや漫談やったり、1年ぐらい迷走していましたね」ピンで舞台に立つようになっておよそ1年、道が見つかった。お笑いコンビ・土佐兄弟の“弟の方”、有輝(26)と喫茶店で話しているときに「たかみちさんは“切ない系”のネタが合うと思いますよ」と言われた。「“切ない”ことって何かなと考えたんです。昔、ファミレスで、相方が『トイレ行ってくるわ』と立って、30分くらい帰ってこなかった。不思議に思って『いまどこおんの?』と電話したら『家』って言われて、こっちは『帰ったん!?』となったことを思い出しました。それと、幼稚園ぐらいのころ、遊園地で両親がふざけて僕から離れて物陰に隠れたことがあった。置いていかれたと思ったときの、あの心細さを思い出したんです」そこから生まれたのが「帰ったん?」という異色のネタだ。一緒にいたのに、いつの間にか帰られてしまう。あり得そうなシチュエーションから始まり、とんでもないタイミングでも置いていかれる。残されたたかみちはそのたびに「帰ったん?」と切ない顔をする。これを舞台でやったら、ピンで芸をするようになって初めてウケた。「寝てたん?」「食べたん?」など、「帰ったん?」から派生した“切ない瞬間”シリーズは十八番のネタとなった。そんなとき、このネタを観た番組スタッフから「わらたまドッカ〜ン」のオファーがきた。「『帰ったん?』は子供にウケるネタだと思ってなかったんですが、めちゃくちゃウケたんです。 2回目出たときにも、ウケて。このときはじめて『自分は子供にもいけるんや』と気付きました」だが、その自信はすぐにくじかれることになる。知り合いのすすめで、保育園でネタを披露する機会を得たが……。「ぜんぜんダメでした(笑)。『わらたま』の子らは小学生が多い。保育園の子はもっと小さかった。甘く考えてたんですよ。“子供ってなんでも笑うやろ”と思ってたから。ちゃんと向き合わなあかんと思いました」セリフが聞きとりづらくても、ネタがわかりにくくても、大人は想像力で補ってくれる。だが、小さな子供はそんなことはしてくれない。声の大きさに、話すスピード、身振り手振りまで、すべて見直した。そうして挑んだ“リベンジ戦”は子供たちの笑顔であふれた。たかみちは頻繁に保育園や幼稚園に呼ばれるようになった。仲のいい芸人仲間と、子供向けのイベントも開催するように。飽きさせないように、ゲームを考案したり、歌も作ったりした。「ほかの芸人に『もっと大人を笑かしていきましょうよ』みたいに言われることもあります。でも、子供を笑かすってめっちゃ深い。学ぶことは多いんです。それに、子供だけを笑かしても、実はあかん。子供たちの後ろではお父さんやお母さん、先生とかが見てますから。子供たちだけ喜んでも、大人もおもしろくないと、次は呼ばれません」子供を笑わせられるようになると、大人向けの舞台でも笑い声が増えた。自分がおろそかにしていたものが改善され、ネタの完成度は上がっていった。小さな観客たちの舞台から学んだことは多かった。自分のネタに自信を深めつつあったなか、コロナがきた。多くのイベントが中止になった。ライブやイベントを主戦場とするたかみちにとって、死活問題だ。なにより、ネタを人に見てもらう機会がなくなった。「どうしようと思って、インスタライブの配信を毎日することにしました。夕方、ご飯を食べたタイミングでお母さんとかと一緒に観てもらえるように、子供向けに自分で作った歌を配信することにしたんです」だが、なかなか再生数は伸びない。ライブ視聴者が一桁のときもあった。そんななか、武井壮が自分のYouTubeチャンネルにたかみちを出演させてくれた。そこでかけられたのが冒頭の言葉だ。武井はたかみちのやっていることをずっと見守り、おもしろいと評価してくれていた。涙が止まらなくなった。「ほんまありがたいですよ。武井さんは少しでも宣伝になればって、僕の名前と写真がラッピングされた原付スクーターをプレゼントしてくれて。今後コロナがどうなるかわかりませんが、頑張るしかないですよね。1月3日の『わらたま』のスペシャルで僕のこと取り上げてくれるそうです。とにかく、いろんな人にネタをみてもらいたい。来年2月15日には『ワタナベお笑いNo.1決定戦 2021』の決勝もありますから、予選を勝ち抜いて出たいですね。最終的には常にテレビに出ているような芸人になりたい。まだまだ道は遠いですけど」相方のラジオは好評を博し、今や大前は東海地方で複数のラジオ番組のパーソナリティを務める売れっ子だ。地元テレビの出演機会も増え、東海地方では誰もが知る顔になりつつある。一方、みんなのたかみちは……まだまだ道を模索中。「36のときは誰も俺のこと知らなかったから」。いつか笑いながらそう言える日がくることを信じて、夢を追いかけている。【PROFILE】みんなのたかみち(プリンセス金魚)ワタナベエンターテインメント所属。本名・高道淳史。1984年5月30日、京都生まれ。京都産業大学在学中に、大前りょうすけとプリンセス金魚を結成。趣味は少女漫画鑑賞で、蔵書は1千冊を超える。自分のYouTubeチャンネルで2020年内に登録者3,070(みんなの)人に届かなければ3,070kmマラソンを走るという企画にチャレンジ中。
2020年12月18日スタジオジブリ最新作「アーヤと魔女」の英語版吹き替えキャストが、子役のテイラー・ペイジ・ヘンダーソン、リチャード・E・グラント(『ある女流作家の罪と罰』)、声優のヴァネッサ・マーシャル(「アベンジャーズ 地球最強のヒーロー」)、ダン・スティーヴンス(「ダウントン・アビー」「レギオン」)、グラミー賞歌手のケイシー・マスグレイヴスらに決定。今作の北米配給を担当する「GKIDS」が発表した。今作で声優デビューを果たすケイシーは主人公アーヤ(英語版ではEarwig)の母親を演じ、日本語版でシェリナ・ムナフが歌う挿入歌「Don’t Disturb Me」を歌うという。今作は、「ハウルの動く城」の作者であるダイアナ・ウィン・ジョーンズの「Earwig and the Witch」(原題)を基に制作された宮崎吾朗監督作。スタジオジブリとしては初の3DCG長編アニメとなる。日本では今月30日、午後7時30分よりNHK総合テレビで放送される。北米では2021年初めにリリース予定。主なキャストは以下の通り。カッコ内は日本版キャスト。アーヤ役…テイラー・ペイジ・ヘンダーソン(平澤宏々路)ベラ・ヤーガ役…ヴァネッサ・マーシャル(寺島しのぶ)マンドレーク役…リチャード・E・グラント(豊川悦司)トーマス役…ダン・スティーヴンス(濱田岳)(Hiromi Kaku)
2020年12月16日NHK連続テレビ小説『おちょやん』(月〜土曜・総合8時〜)で、「うるさいんじゃボケ!」「親やったら親らしいことさらせ」と河内弁でダメな父親テルヲ(トータス松本)にまくし立てる元気なヒロイン・千代。演じているのは大阪出身の毎田暖乃ちゃん9歳だ。「『どアホウ』とかふだんは使わへんから。河内弁は言葉の指導の先生たちに直してもらったりして、だんだん慣れていって、舌巻くんとかも、ここはこうしたほうがいいとか言ってくれたのでやりやすかったです。特に難しくはなかったです」(暖乃・以下同)河内弁を上手に操る姿はお見事のひとこと!聞いてみたら、これがドラマ出演2作目というから驚き。「『スカーレット』と『おちょやん』以外、出演作はないです」約500人の中から選ばれた暖乃ちゃん。番組の制作統括が「明らかに演技が違った」と大絶賛したとおり、演技は大ベテランの風格。そんな暖乃ちゃんと千代の共通点は?と聞いてみると。「前向きなところかな。うしろ向きのことを考えるのは意味がわからないし、前向きな発言しか私しないから、千代にすごく似ているなって思っています」そう話す暖乃ちゃんの特技は、ダンスに鉄棒に縄跳びとふだんから活発な女の子のよう。「体を動かすのが好き。いちばん好きな教科は体育です。最近、学校で体育の時間に大縄跳びをするんですけど、それが楽しくて。友達にアドバイスをしてあげたりいろいろ協力しながらやっています」学校生活も十分に楽しんでいる様子。ドラマでは、今週末に暖乃ちゃんから杉咲花へ千代役がバトンタッチされる。「花ちゃんとは千代についていろいろ話し合ったりしました。今週、私から花ちゃんに代わるところなんかは見どころです。『おちょやん』は元気をもらえるシーンがたくさんあるので見てもらいたいです!」「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月12日柄本佑主演で今年1月にNHKで放送されたドラマ「心の傷を癒すということ」が、視聴者からの反響を受け再編集されて映画化が緊急決定。この度、予告編映像とポスタービジュアルが完成した。本作は、阪神・淡路大震災時、被災者の“心のケア”のパイオニアとして奮闘しつづけた精神科医・安克昌氏の半生を描くヒューマンドラマの本編を再編集し、映画化。当時の記録を安氏が綴った著書「心の傷を癒すということ 神戸…365日」(第18回サントリー学芸賞受賞)が原案となっている。■“寄り添う”ということを広く伝えたい…医師の思いが映画に解禁された予告編は、精神科医の道に進みたい和隆と父・哲圭(石橋凌)との口論、最愛の人・終子(尾野真千子)との出会い、新しい家族の誕生、そして発生した阪神・淡路大震災。被災地で“心のケア”に奔走していくなかで“心のケア”とは何か彼なりに理解した和隆の柔らかな笑顔が印象的。そして主題歌は、自身が出演した映画に初めて書き下ろし曲を提供、和隆の兄役として出演もしている森山直太朗の「カク云ウボクモ」。一度聴いたら思わず口ずさんでしまうオノマトペのフレーズが印象的な楽曲となっている。ポスタービジュアルは、白衣に身を包んだ若き精神科医・安和隆(柄本佑)の姿が。阪神淡路大震災の際に自ら被災しながら、手探りながらも多くの被災者の声に耳を傾け、心の痛みを共に感じ、寄り添い続ける。そんな誰からも愛され、頼りにされた安先生に会いに行ったかのようなビジュアルとなった。実在の人物をモデルに描く安和隆に扮するのは、高い演技力に定評のある柄本佑。その彼を支え続ける妻・終子役には、海外での受賞歴もあり数々の映画・ドラマで活躍中の尾野真千子。また、和隆の父を石橋凌、母をキムラ緑子、兄を森山直太朗、弟を上川周作が好演。さらに濱田岳、浅香航大、清水くるみ、濱田マリ、近藤正臣と実力派俳優たちが集結した。柄本さんは「劇場版として生まれ変わることとなりました。二時間になった事でオリジナルとは違った新たな魅力を発見していただけると思います。しかもスクリーンでっ!! 逞しく、人間の底力と生きる力に溢れた今作をぜひ劇場でご覧いただけたら嬉しいです」とコメントを寄せている。『心の傷を癒すということ≪劇場版≫』は2021年1月29日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年12月11日2020年も残すところ1ヶ月。NHKの連続テレビ小説は、『エール』に代わり、『おちょやん』がスタートしました。毎作、ヒロインのフレッシュな演技が注目されますが、いちばんのお目当ては、彼女たちの恋人や夫を演じる男優たちです。ブレーク前夜の彼らの成長過程を見守るのは、親戚のおばちゃんのような気分♪しかし、そんな朝ドラ出身のイケメンたちが、世間を賑わすニュースの主役となった1年でもありました。年明け早々に年下女優との不倫が発覚したのは、東出昌大(32)。‘13年に『ごちそうさん』で夫婦役を演じたヒロインを演じる杏と結婚し、3人の子供に恵まれましたが、不倫騒動後、離婚に至りました。ひき逃げ事件の容疑で逮捕された伊藤健太郎(23)は、『スカーレット』での好演が記憶に新しいですが、これからの活躍が期待されたのもつかの間。本格的な復帰は数年後とも言われています。また、事実は明らかではありませんが、若手女優たちとの“二股愛&恋人ポイ捨て”疑惑が浮上したのは竹内涼真(27)。’17年に出演した『ひよっこ』以降、爽やかな魅力で人気を得ていただけに、イメージダウンは相当なものです。「女性自身」は、朝ドラ初出演時から彼らの取材を敢行。インタビューで好きな食べ物や趣味、役者としてのこれからなどを聞くにつれ、よりいっそう親しみを持って活躍を見守ってきました。今回、あらためて当時の記事を読み返すと……。東出昌大は、大阪に住みながら『ごちそうさん』の撮影に臨んでいました。初登場の記事から、お気に入りの淀川での釣りや自作の料理など話題ももりだくさん。「この間は夜釣りでうなぎを2匹釣りました。家でインターネットの動画を見ながらさばいて、白焼きと蒲焼にして食べました。うなぎの頭を切り落としてあぶったら、鍋に入れて砂糖と醤油とみりんを加えて煮出すだけ、簡単でした。うまかった!(笑)」東出は、その硬派なルックスとは意外なかなりの料理男子ぶりをアピールした東出。中学生のときから夕飯は自分で作っていたそうで、パスタ、和食、とレパートリーも広め。さらに、ドラマで使った鯛を持ち帰って煮付けにして「大好きな日本酒とぴったり!(笑)」と酒好きの一面ものぞかせました。大好きな落語の話題におよぶと、「関西弁を習得するために大阪市内の寄席で4日間チケットのもぎりのアルバイトをしていた」と明かす場面も。当時すでに25歳だった東出は、10代の俳優にはない大人の魅力に溢れていました。竹内涼真は、『ひよっこ』でヒロインの恋の相手となる大学生“島谷さん”を好演。インタビューでは、イケメン担当だと自己紹介した記者に、「僕、イケメン枠なんですか?」とおどけながらも、「朝ドラ出演を機に国民的俳優を目指したい」強い意欲を見せていました。「王道のドラマに出て、僕をもっと大勢の人に知ってもらいたかったし、ここでしっかり役目をはたすことは、とても大事だと思っています。目標は、僕のお芝居を見てみなさんに元気になってもらうこと。僕はヒーローになりたいです!(笑)」その発言どおり、朝ドラから一気に人気に火がついた竹内は瞬く間に人気俳優の仲間入り。『ひよっこ』放送中に発売された写真集は大ヒットし、握手会がおこなわれる書店には熱狂する女性たちで長い行列ができたと報じられました。朝ドラで花開いた才能でつねに第一線で活躍してきた彼ら。そのいっぽうではプライベートまでも注目され、思わぬボロが出てしまったというわけです。さて、話を現在に戻しますとーーーーー。今季ドラマは視聴率がふるわないと言われている今季ドラマ。しかし、そんななかでも話題を呼んだ俳優たちはみな、朝ドラ出身だということも忘れてはいけません。その筆頭は、『この恋あたためますか』の中村倫也(33・’18年『半分、青い。』)をはじめ、『♯リモラブ〜普通の恋は邪道〜』の松下洸平(33・’19年『スカーレット』)、『恋する母たち』の磯村勇斗(28・’17年『ひよっこ』)、『35歳の少女』の坂口健太郎(29・’16年『とと姉ちゃん』)など勢いに乗る20〜30代。ベテランでは、『極主夫道』の玉木宏(40)や『危険なビーナス』のディーン・フジオカ(40・ともに’15年『あさが来た』)と、いまや話題作に欠かせない実力派が並びます。朝ドラ好きの視聴者のなかには、「『姉ちゃんの恋人』に出演中の林遣都(30)の『スカーレット』の演技が好きだった!」と熱い声を上げる方もいらっしゃるでしょう。つまり、それだけ多くの俳優が朝ドラでブレークし、その後も輝き続けているということです。まさに、朝ドラはイケメン俳優の養成所♪最後に、今年亡くなられた三浦春馬さん(享年30)のデビュー作も朝ドラだったことを書き加えておきたいと思います。‘97年放送の『あぐり』で子役としてドラマデビューをはたした出演した三浦さんは、’05年、本仮屋ユイカ主演の『ファイト』で再び、朝ドラに起用されました。彼が演じるカメラ好きの少年は、主人公の中学の同級生で、彼女に片思いする細身の色白な少年。当時14歳だった三浦さんのヒロインをファインダー越しに見つめる純粋な眼差し、ふと見せるあどけない笑顔は15年以上の時が流れた現在も目に焼き付いています。新ドラマ『おちょやん』は、成田凌(27)が主人公の千代の夫となる“喜劇界のプリンス”役で登場します。『わろてんか』以来3年ぶりの出演で、ヒロイン演じる杉咲花(23)も『とと姉ちゃん』に続く2度目の朝ドラ出演。成熟した2人の演技にこうご期待です!
2020年12月09日女優・門脇麦とフードエッセイストの平野紗季子が出演する連食テレビエッセー「きみと食べたい」の放送が決定した。「食」をテーマに放送する新番組「きみと食べたい」。今回2人は、長崎県島原市へ旅に出る。目的地は、イタリアンがベースのとあるレストラン。しかし、梅干しと赤じそと昆布のソースや、地元でおやつとして食べる塩辛をのせた焼き芋をアレンジした料理など、ここで生まれ育ったシェフが “ここでしか食べられない”その土地に根ざした料理が提供されている。そんな料理の素材や地元の食べ方を探っていくと、見えてきたのは島原の魅力。シェフの料理を入り口に、海や畑の食材、食堂の定食まで、食べ続ける2人の旅を平野さんが書き下ろすエッセーで綴っていく、極上の料理を目と耳で楽しむ新感覚の番組だ。大河ドラマ「麒麟がくる」に出演、主演作『あのこは貴族』が来年公開を控える門脇さんは、「『食』を突き詰めたら、不思議とその土地で暮らす方々が大事にしているものが見えてきて、文化や営みに少し触れられたような気がしました」と今回旅した感想を語り、平野さんは「旅の難しい日々は続きますが、とある海辺の街に生きる人々の、食を通した声や想いを味わっていただけたら」とコメント。なお、番組のナレーションは、「MIU404」「いとしのニーナ」などに出演するいま注目の若手俳優・岡田健史が担当する。連食テレビエッセー「きみと食べたい」は12月24日(木)22時~Eテレにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年12月06日初姫さあや氏によるオンラインレッスン2020年1月31日(日)、NHKカルチャー青山教室において、オンラインレッスン『タカラジェンヌ直伝!華やぎ上品メイク&女優風前髪アレンジ』が開催される。講師は元タカラジェンヌの初姫さあや氏が務める。同レッスンでは、タカラジェンヌのようなエレガントメイクをレクチャー。愛され美人になるための、手順とポイントをわかりやすく解説する。開催時間は11:00から12:15まで。受講料は3,630円(税込み)。ZoomアプリをインストールしたPCを用意する必要がある。Zoomへの招待メールは、講座日前日までに登録メールアドレスに送信される。申し込みはNHKカルチャーのウェブサイトにて受け付けている。問い合わせは、NHK文化センター青山教室(03-3475-1151)まで。ハリウッド女優風のポイントヘアアレンジの方法にも注目だ。元タカラジェンヌの初姫さあや氏初姫さあや氏は2001年から2013年まで宝塚歌劇団花組に所属。娘役として多くの舞台に出演した。卒業後は舞台、コンサート、歌の講師など、幅広い分野で活躍。オフィシャルブログのフォロー数2,300人以上。インスタグラムのフォロー数は2,700人を超えている。1児の母でもある。(画像は初姫さあやオフィシャルブログより)【参考】※NHKカルチャー※初姫さあやオフィシャルブログ※初姫さあやオフィシャルインスタグラム
2020年12月06日黙していると強面(こわもて)。でも、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の主人公・バルジャンや、ドラマ『エール』の馬具職人・岩城など、吉原光夫さんの演技を見れば、内に秘めるまっすぐな情熱や真面目な人柄が伝わってくる。ただ、今回出演する舞台『23階の笑い』は、これまでのイメージを覆すようなコメディ。自身もオファーを受け、「エッて50回くらい言ってから」出演を決めたとか。そうは見えないかもしれないですが、稽古場に通うのが本気で楽しいです。「僕は、これまでコメディを追求してこなかった人間で、そもそも笑いがわからないんです。これだけ大きな振り幅のものって初めてだし、ミスキャスティングなんじゃないかと思いつつ…。いま42歳で、新しいことに挑戦するのが無性に怖くなったりして、凝り固まりそうな部分があるんです。でもいまは、自分よりキャリアも年齢も上の百戦錬磨の方がたに囲まれて、1年生になった気分で稽古場に通えているんです」共演に名を連ねるのは、浅野和之さん、山崎一さん、梶原善さんら、今回の演出を手掛ける三谷幸喜さんの作品でもお馴染みの面々。「コメディックな方向に演技を振るのって、すごく勇気がいることだと思うんです。客席からウケるウケないっていうことに対する抵抗力というか。僕がどうしようかって迷ってる間に、みなさんはそこをポーンと飛び越えていく。そのジャンプ力がすごい。自分が演じてて、まだ楽しいとは思えないけど、このメンバーと23階の笑いっていう部屋に一緒にいるのは本気で楽しいです」そう言ってから、「僕、こういう顔なんで、そういうふうに思われてないと思うんですけど…」とボソッ。逆にこちらは、この生真面目すぎる姿に、思わず笑みが漏れ出てしまうが、本人はまだまだ悩みの淵に。「最初の本読みで、自分が求められているものと全然違うものを演じているのを感じたんです。それに気づいた瞬間から、全部捨てて、これまで無しだと思っていたものを試している段階で、苦しいは苦しいです」朝ドラへの出演、初の三谷作品と、新しい挑戦が続いている。「劇団四季を出て、小川絵梨子という演出家に出会ったとき、演劇の世界ってこんなに広くて、まだ知らないことがいっぱいあるんだって思ったんです。まさに目から鱗でした。そこから知らないままで終わってしまうことが怖くなったんですよね。いいなと思ったら、とりあえず出かけていくようにしています」シス・カンパニー公演『23階の笑い』12月5日(土)~27日(日)三軒茶屋・世田谷パブリックシアター作/ニール・サイモン演出・上演台本/三谷幸喜翻訳/徐賀世子出演/瀬戸康史、松岡茉優、吉原光夫、小手伸也、鈴木浩介、梶原善、青木さやか、山崎一、浅野和之S席1万2000円A席1万円B席8000円1階補助席9000円(すべて税込み)シス・カンパニー TEL:03・5423・5906(平日11:00~19:00)1953年のNY。高層ビルの23階にある人気コメディアン・マックス(小手)のオフィスでは大騒動が巻き起こっていた。大衆受けを望むテレビ局上層部が厳しい要求をつきつけてきて…。よしはら・みつお1978年9月22日生まれ。東京都出身。劇団四季を経て、数々の舞台に出演する傍ら、演出も手掛ける。NHK連続テレビ小説『エール』岩城役でも注目される。※『anan』2020年12月9日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年12月05日俳優、タレントなどマルチな活躍を見せる、工藤阿須加(くどう・あすか)さん。2013年に放送された大河ドラマ『八重の桜』(NHK)や、2015年に放送の連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)、そして2019年に放送のドラマ『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』(日本テレビ系)などの人気作にも出演しています。また、俳優としての人気はもちろん『第24回日本映画批評家大賞』新人男優賞を受賞したこともある実力派です。そんな工藤阿須加さんの父親は、元プロ野球選手で、2020年12月現在はプロ野球チーム『福岡ソフトバンクホークス』の監督を務めている工藤公康さんであることは知られた話。さらに、工藤阿須加さんの妹である工藤遥加さんはプロゴルファーとして活躍中です。工藤阿須加さんについてはもちろん、父親である工藤公康さん、そして妹の工藤遥加さんについて紹介していきます。工藤阿須加の父親は有名プロ野球選手前述した通り、工藤阿須加さんの父親は元プロ野球選手で現在は『福岡ソフトバンクホークス』の監督を務めている工藤公康さんです。工藤公康さんは現役時代14度のリーグ優勝、11度の日本一を経験しており、『優勝請負人』の異名でも呼ばれていました。その功績が評価され、2016年にはプロ野球選手の最高到達点ともされる『野球殿堂』に選出されています。なお、2010年に現役を引退した後は、2012~2014年にかけて野球解説者・野球評論家として活躍。2015年から現在に至るまで、『福岡ソフトバンクホークス』の監督を務めています。工藤公康現役時代の異名『優勝請負人』の異名は、監督になってからも変わらず、2020年11月に行われた日本一を決める『SMBC日本シリーズ』では、4年連続11度目の日本一を手にしています。そんな工藤公康さんの妻は、栄養士である工藤雅子さん。栄養士として、工藤公康さんを食生活から支えました。工藤公康さんと工藤雅子さんの間には5人の子供が生まれており、長男である工藤阿須加さんは1991年に誕生。工藤阿須加さんの妹である工藤遥加さんは長女で1992年に生まれています。工藤阿須加の兄弟は?工藤阿須加さんは5人兄弟の長男で、妹である工藤遥加さんは長女です。工藤遥加プロゴルファーである工藤遥加さんは2011年に『日本女子プロゴルフ協会』のプロテストに合格し、同年には同協会の新人戦『加賀電子カップ』で優勝に輝きました。2014年には年間獲得賞金ランキングで、自己最高位の53位を獲得するなど、親譲りの運動神経の持ち主であることが分かります。また、工藤阿須加さんは女性誌『婦人公論』のインタビューで兄弟の仲のよさが分かるエピソードを披露していたことも。インタビューによると、父親である工藤公康さんが試合に負けて帰ってきた日は『きょうだい会議』なるものを開き、どうしたら元気づけられるかを話し合い、それぞれ役割分担を決めていたのだといいます。工藤阿須加もスポーツ万能テニスの腕前は?現在は俳優活動をしている工藤阿須加さんですが、スポーツも万能です。工藤阿須加さんは小学校の頃から大学までテニスに打ち込み、高校時代には関東大会まで進むなど、かなりの実力を誇っていたことでも有名。そんな工藤阿須加さんは、2015年4月11日放送のバラエティ番組『炎の体育会TV』(TBS系)でプロテニスプレーヤーである錦織圭さんと対戦したことがあります。今週土曜日の3時間SPで錦織選手と対決するのは工藤阿須加さん、杉村太蔵さん、石井大裕アナウンサーの3人!松岡修造さんの特訓の成果は・・・!?3人の活躍にご期待下さい☆ pic.twitter.com/JiDMdpbNK8 — TBS炎の体育会TV【公式】 (@taiikukaitv) April 9, 2015 試合結果は、ハンデをもらいながらも勝利。番組を見ていた視聴者からは「かっこよすぎ」「イケメンでテニスが上手いしすごいな」などと驚きと絶賛の声が上がりました。また、錦織圭さんは対戦を振り返り、工藤阿須加さんの実力をこう絶賛しています。あそこまで走らされるとは思ってもみなかったのでビックリしました。強かったですね。前に来るタイミングとか、かなわなかったです。炎の体育会TVーより引用しかし、錦織圭さんにここまでいわせた工藤阿須加さんがテニス選手の道ではなく、俳優を選んだ理由はなんだったのでしょうか。理由は、高校時代に負った右肩のケガであることを工藤阿須加さん自身が明かしています。右肩を負傷し、プロテニスプレーヤーになる夢を諦めた工藤阿須加さんの心の中には俳優への夢もあったものの、農業系の大学へ進学。それでも、俳優への思いが捨てきれなかった工藤阿須加さんは芸能界入りを決意し、現在の活躍に至っています。これからも工藤阿須加さんの活躍に注目です![文・構成/grape編集部]
2020年12月04日11月30日にスタートした、NHK連続テレビ小説『おちょやん』。各メディアによると、初回の平均世帯視聴率は18.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。17年4月から放送された『ひよっこ』以来、7作ぶりに20%台を下回ったという。「前作の『エール』は志村けんさん(享年70)の遺作となりましたが、新型コロナウイルスの影響を大きく受けました。しかし凄惨な戦地での描写や、終盤に織り込まれた志村さんのオフショットなどは視聴者を釘付けに。ドラマシーンを一切省いた最終話の『コンサート』は圧巻で、コロナ禍でも視聴者の心に寄り添った作品として話題となっていました。そのため、現在も“エールロス”が続いているのでしょう」(テレビ局関係者)そんななかで『おちょやん』で主人公・竹井千代の子ども時代を演じる毎田暖乃(9)の演技が、注目を集め始めている。「竹井千代のモデルは、昭和の名女優・浪花千栄子さん。鶏の行商を家業とする大阪・富田林の貧しい家で生まれました。4歳で母親が逝去。弟の世話や家事、鶏の世話などに追われたことで小学校へ通えなかったといいます。’83年4月に放送された『おしん』を彷彿させると話題になっています」(制作関係者)初回から、トータス松本(53)演じる働かない父親とのバトルを繰り広げた千代。酒をせびる父親に、「はあ?あるかそんなもん」と一蹴。さらに「あほんだら、ぼけ!」などと、強烈な“河内ことば”をさく裂させる。しまいには「親やったら親らしいことをさらせ!」と、父親に蹴りを入れるという驚きの演技を披露した毎田。Twitterの公式アカウントでは、《怒りで、お父ちゃんを蹴っ飛ばす千代ちゃん。この動き、#毎田暖乃 ちゃんのアドリブだそうですよ!》と撮影の裏側を明かしている。アドリブも駆使する毎田の演技に、「圧倒された」と驚く声が続出している。《こまっしゃくれた演技をする子どもの演技が、とんでもなく上手。末恐ろしい。いわゆる恐ろしい子》《おちょやん泣くね……。#毎田暖乃 演技力に引き込まれる。凄い……》《子役の子、すごいな 圧倒されたわ #毎田暖乃 ちゃんっていうんやね覚えとこ》早くも爪痕を残した毎田、9歳にして突出した演技力を持っているという。「昨年放送された『スカーレット』では、主人公の幼なじみ(大島優子)の長女役を演じました。今回オーディションが行われましたが、約500人のなかから『毎田さんしかいない』と満場一致で決まったのです。チーフプロデューサーも『他の子とレベルが違う』と絶賛。大人を相手に喜怒哀楽など、豊かな演技ができる彼女に期待が高まっています」(前出・制作関係者)メインの主人公を演じる杉咲花(23)が登場するのは3週目から。それまで力強い演技力で物語を牽引する毎田に、目が離せない。
2020年12月04日‘00に『六番目の小夜子』(NHK)でデビューし、今年で20周年の節目を迎えた松本まりか(36)。‘18年に『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)で“あざとかわいい”主婦を演じ、瞬く間に大ブレーク。感情を爆発させるような鬼気迫る演技は話題を呼び、旬の女優として快進撃が続いている。今年も『竜の道 二つの顔の復讐者』(フジテレビ系)や『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)、『先生を消す方程式。』(テレビ朝日系)と地上波の連続ドラマにレギュラー出演。年明けには、木村拓哉(48)主演のスペシャルドラマ『教場II』(フジテレビ系)への出演も控えている。ブレークするまで出演したドラマは単発が多いものの、40本を超える経験値の持ち主。そんな松本は、たゆまぬ努力を続けてきたという。「柔らかく可愛らしい印象ですが、実はとてもストイック。『六番目の小夜子』で共演した同年代の山田孝之さん(37)や栗山千明さん(36)が売れていくなか、焦りや絶望感を抱えていたといいます。ですが“女優として大成する”という信念は曲げず、読書やダンスなど自分磨きのために努力を惜しまなかったと語っていました。また長く不安定な日々を過ごすなか、努力の仕方に何度もトライアンドエラーを繰り返したといいます。そのなかで、ストイック過ぎると潰れてしまうことにも気付いたそうです。今でも撮影後の深夜にあえてトレーニングすることもありますが、自分の限界をきちんと把握しているのです」(芸能関係者)そんな松本の魅力は、1度聞いたら忘れられないような甘い声だ。デビュー直後には人気ゲーム『FINAL FANTASY X』のリュック役や、人気アニメ『蒼穹のファフナー』の遠見真矢役を担当。最近では、『中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん』(TBS系)のナレーターとしても活躍している。彼女にとって声は外せない個性だが、一時は悩んだこともあったようだ。「ドラマなどの演技では、目立たないように抑えていたといいます。ですが『ホリデイラブ』での怪演ぶりが、ネットニュースになるほど話題に。“あざとかわいい”や“怖い”といった、小悪魔的な印象が世間に広がりました。一気に認知度があがったことで、『楽しんでもらえるなら』と気持ちが切り替わったそうです」(テレビ局関係者)ここ2年間は努力が花開いた年だったが、バラエティ番組などで垣間見せる人柄も人気を後押ししているようだ。「Instagramやバラエティ番組で見せる素の姿は、ツッコミどころ満載。Instagramの配信で、10分間の沈黙を貫いた“サイレントまりか”は話題に。さらにテレビ番組で紹介された恩師からのメッセージには、涙を流しながら2分間沈黙。彼女の情緒あふれる雰囲気に引き込まれ、スタジオ全体が静寂に包まれたほどです。またある時は、築50年の家に住んでいることを告白。お湯が出ないため冷水のままシャワーを浴びていると明かし、共演者を驚かせていました。そういった意外性の多さも、『もっと見たい』と思わせてくれる魅力のようです」(前出・芸能関係者)努力と経験によって成功を掴んだ松本。来年はどんな表情を見せてくれるのだろうか。
2020年12月04日12月から来年1月にかけて、NHK『みんなのうた』で流れる竹内まりやが書き下ろし、広末涼子が歌う「キミの笑顔」が12月4日より配信リリースされた。1997年に発売された広末の1stシングル『MajiでKoiする5秒前 / とまどい』で竹内が楽曲を書き下ろしてから、幾度となくコラボレーションを見せてきたふたり。1999年に公開された映画『秘密』では主演を広末、主題歌を竹内が担当。昨年2019年に、竹内のアルバム『Turntable』と同名のショートムービーに広末涼子が主演して以来、23年の月日の中で今回が4回目のコラボとなる。今作は、広末が2019年10月にYahooのインタビューで話していた「『たくさん笑っている人ほど人の苦しみや悲しみを知っている』っていう説を信じています」「私は人が笑っている場所が好きで、みんなを笑わせたくて生きているようなものなので」という言葉にインスピレーションを受けた竹内が、『みんなのうたのために書き下ろしたもの。誰かの笑顔で救われ、その笑顔がまた誰かを癒し、そうしてみんなが笑顔になっていくというあたたかな希望に溢れた歌詞と、竹内と広末が並んで歌った優しいコーラスが心にしみる楽曲となっている。広末は、今回のコラボについて「まりやさんと、久しぶりにご一緒させていただくことが嬉しいです。私がいまこのタイミングでうたを歌うなら、昔、私のうたを聞いてくれていた世代と、それを知らない子供達の世代、両方にアプローチできたらいいなと思っていました。今回、みんなのうたと、まりやさんと、私という、とても幅や広がりのあるコラボレーションのチャンスをいただけたことがすごく嬉しいです」とコメント。新曲については「最後の“Laughter is the best medicine”というフレーズにもあるように、人をあたたかい気持ちにさせてくれたり、救ってくれたり、みんなのお薬になるようなうたになっていると思います。たくさんの方に聴いていただいて、元気になってもらえたら嬉しいです」と語っている。◆「キミの笑顔」に寄せて竹内まりやコメント全文「みんなのうた」で広末涼子さんが歌う楽曲を私が書くことに決まった時、イメージの中に真っ先に出てきたのは、「たくさん笑っている人ほど痛みや苦しみを知っていると思うんです」という彼女自身の話した言葉でした。こんな不安な時代だからこそ、世代を超えて誰もが励まされるような温かい楽曲にしたいと願って作りましたが、3児の母親となり40代を迎えた広末さんの優しく包み込むような歌声によって、それがみごとに実現できました。デビュー曲以来、23年ぶりに彼女と音楽でご一緒できたことを本当に嬉しく思っています。歌に込めた私達の想いがきっと皆さんの心に届きますように。竹内まりや【商品情報】広末涼子「キミの笑顔」※NHK『みんなのうた』(2020年12月〜2021年1月放送)番組公式HP: 月4日(金)より各ダウンロード、サブスクリプションサービスにて配信リリース配信URL:
2020年12月04日夢を諦めた/諦められない人たちへ。実話の“世紀の一戦”を元に作られた、将棋を媒体とした青春ドキュメント『AWAKE』。出演する若葉竜也さんにお話を伺いました。棋士とAI将棋ソフトの対局を巡る実話がベース。プロを目指すも夢半ばで散り、ソフト開発者として再生する英一を吉沢亮さん、英一に刺激を与える若き天才棋士・陸を若葉さんが演じます。――台詞も動きも少ない棋士役は、演じるのが難しかったのでは?運やまぐれではなく、実力だけで勝ち負けが決まる世界で生きている棋士から漂う勝負師の緊張感は、勝ち負けのない俳優の世界で生きている僕の想像力だけでは、とうてい体現できないと感じました。自分の拙い想像力や感情だけで演じると役者の独りよがりになってしまう。それは絶対にやりたくなかった僕にとって偉大な存在だったのは、将棋指導の栗尾軍馬でした。栗尾は僕の幼なじみで、天才棋士という役に説得力を持たせるのに最も大切な所作である「指し手」も彼に徹底的に教わったんです。頭で考えなくても手が自然に動くように、常にポケットに歩の駒を入れて、時間があれば練習していました。自己満足的な役作りやアプローチは排除して、棋士の立ち居振る舞いを徹底的に体に落とし込みました。――もともと将棋はお好きなんですか?“歩は前に進む”くらいしかルールを知らないんです…。作品に入る前にやってみたんですけど、陸が戦っている盤上の勝負はレベルが高すぎて、諦めました(笑)。――この作品に参加したかった理由は?題材こそ将棋ですが、本質的には人と人とが関わり合いながら、成長したり挫折したり、普遍的なことを描いているところですね。それと、(山田篤宏)監督の商業デビュー作品ということにも惹かれました。――山田監督の演出はいかがでしたか。信頼してもらい、自由にやらせてもらえました。これはあくまで僕の想像ですけど、監督は陸よりも吉沢(亮)くんが演じた英一に思いを寄せているように感じました。監督自身と重なる部分があるのかな?と。――その英一は途中でプロの夢を諦めざるを得なかった一方で、才能ある陸は、将棋道を究めていきます。1歳で初舞台を踏み、ここまで俳優を続けている若葉さんの歩みは、陸と重なる部分があるのでは?たしかに小さい頃から大衆演劇をやってきましたが、ずっと役者以外の仕事をやりたかったんです。役者以外なら、何でもよかった。でも、ある時気づいたんですよ。それまで放射状に広がっていた役者以外の可能性が、年齢とともにどんどん消えているって。ある種、挫折を感じながら役者になった珍しい例かと(笑)。昔からやってきたし、生活していける可能性が一番高いと思える職業が、役者だった。リアリストなんですよ、僕。だからこそ、プロとして、監督の表現したいことを全力で体現しているつもりです。じゃないと役者なんて、すぐに仕事がなくなっちゃいますから(笑)。――将棋に親しみが薄い読者も観たくなるポイントを教えてください。この映画は将棋が一ミリもわからない人でも楽しめますが、強いて言うなら、吉沢くんのゾクッとするような美しくて冷たい目線。吉沢くんって、本当に綺麗で、顔合わせをした日の帰り、栗尾と2人で「すごい男前だった」「肌もキレイだった」って話してましたから(笑)。対局を重ねて成長する高純度な青春ドラマ。同世代で圧倒的に強い陸に、英一は負けを受け入れることを教わる。陸も、かつては英一に負けたことでより強くなった。やがて二人は棋士とプログラム開発者として対局。そんな切磋琢磨し合えるライバル関係が尊く美しい。©2019「AWAKE」フィルムパートナーズわかば・りゅうや1989年6月10日生まれ、東京都出身。NHK連続テレビ小説『おちょやん』に出演。来春公開の主演映画『街の上で』など待機作多数。コート¥55,000(タクタク/スタジオファブワーク TEL:03・6438・9575)シャツ¥25,000(ジョン メイソン スミス/HEMT PR TEL:03・6721・0882)パンツはスタイリスト私物『AWAKE』プロの夢に破れた英一は、コンピューター将棋のプログラミングに情熱を注ぐ。やがて、〈AWAKE〉と名付けた自作のプログラムで、かつてのライバル、陸と対戦することに。12/25より新宿武蔵野館ほか全国公開。※『anan』2020年12月9日号より。写真・佐藤航嗣(UM)スタイリスト・タケダトシオ(MILD)ヘア&メイク・FUJIU JIMI取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2020年12月02日E-girlsが、28日にABEMAで配信した『E-girls Special LIVE & TALK Show』にて、12月28日にラストライブを配信することを発表した。昨年12月に2020年をもって解散することを発表していたE-girls。『E-girls Special LIVE & TALK Show』では、メンバーが考え抜いたセットリストでのライブが披露され、今後の活動や今だから言えるトークが展開された。「この場を借りてごめんなさい」のコーナーでは、SAYAKAが日頃から立ち位置について厳しくチェックしてクオリティを高めてきたこと、YURINOが「量より質」を合言葉にリハーサルに臨んでいたこと、山口乃々華が寮の共有スペースに自分の冷蔵庫を置いてしまうマイペースな性格であること、武部柚那が先輩メンバーにも遠慮なく意見を発信していたことなど、日頃言えなかったトークが次々と飛び出す。事前に収録された「決起会」のVTRでは、「一番楽しかった思い出」として「Love ☆ Queen」のMV撮影でラスベガスに行ったときの話で大盛りあがり。「一番つらかった思い出」では、多くのメンバーがテレビ番組による富士登山を挙げていた。デビュー日である12月28日には、11人体制の集大成とも言えるベストアルバムのリリースに加え、LDHの有料配信ライブ「LIVE×ONLINE」にてラストライブを行うことをリーダー・佐藤晴美の口から発表。佐藤は「本当にE-girlsが大好きだなとか、E-girlsで良かったなって、本当に毎日毎日そういう思いが増していく」と語った。ラストライブ『アベマLDH祭り「LIVE×ONLINE」E-girls』はABEMA独占生配信で、12月28日20時から。「Go To イベントキャンペーン」の対象となっている。■『E-girls Special LIVE & TALK Show』セットリスト1.EG-ENERGY2.DANCE曲ベストDance Dance DanceLet’s Feel High feat. MIGHTY CROWN & PKCZGo! Go! Let’s Go!Show TimeDANCE WITH ME NOW!VTR+TALK3.Merry × Merry Xmas★4.Mr.Snowman5.シンデレラフィット(Winter ver)MC6.White Angel7.あいしてると言ってよかったVTR+TALK8.ライブで盛り上がる曲ベストFollow MeE.G. summer RIDERAnniversary!!ごめんなさいのKissing You9.Making Life!10.Run with YouVTREN1.STRAWBERRY サディスティックAFTER TALK
2020年11月30日新作映画『アンダードッグ』に主演した森山未來さんにお話を聞きました。タイトルにもなっている“アンダードッグ”とは、対戦相手を引き立てるために用意された“かませ犬”のこと。今作で森山さんが演じるのは、かませ犬としてリングに立ち続けるボクサーの晃。生きる場所を求めてボクシングにしがみつく、負け犬たちの物語。「以前に、武(正晴)さんが監督した足立(紳)さん脚本の『百円の恋』というボクシング映画を観て素敵だなと思っていたんです。今回も同じチームだし、あの愚直な感じがやりたいなと思っていましたけど、脚本のありかたも撮りかたもやはり…愚直でしたね(笑)。段取りとか、細かな芝居の内容とかより、現場がいかにドライブしているかを重視していて、その熱を撮ろうとしている感じっていうのかな」晃は、一度は日本ランク1位まで上り詰めながらも大事な一戦で敗北を喫し、「過去から抜け出せなくて体だけが彷徨ってしまっている」人物。それを演じるのは、「なかなか我慢が必要で苦しかった」とか。「自分から何かを動かしていくキャラクターじゃないんですよね。周りにいる人たちが動いていっているのに、彼だけがいつまでも動けずにいる。もう一度立ち上がるには、あのときの敗戦と向かい合うしか方法はないんだけれど、それもできずにいる。無口を貫き、堕ちるところまで堕ち、ボクシングでしか感情を発露する場面がない。足立さんも武さんも、そういう晃の姿を、あえてなのかすごく淡々と描いているんですよね。だからこちらも無駄なサービス精神は排したほうがいいだろうと思って、ある種シブくいきました。晃の感情がどう動いていくのか、僕の頭のなかでは考えていましたが、それを演技として見せる必要はないというか。そのドラマ的な部分は、リングに上がっている瞬間にだけ見せられたらいいのかなと」役について話しながら、「こういう負け犬みたいな役をいただくことが多いけど、なんでなんやろ」と、ぼそり。しかし画面の森山さんからは、虚ろな瞳や歩きかた、さりげない仕草や表情に、ここまでの自堕落な日々が滲み出てくるようだった。「晃は感情が動かないというか、凪いじゃってるんですよね。でもボクシングの練習をしているとアドレナリンが出るのか、刹那的な、生きている実感があるんです。これがある程度順調な人生だったらまた違うのかもしれないけれど、彼の場合、ボクシング以外にそういう感覚を得られる場所がない。そういう人だからこそ、殴ったり殴られたりするのが許される場所に対してアクティブになるっていうのは、ある気がします」映画は、前・後編合わせて上映時間4時間半にも及ぶ大作に。「今の時代、スマートに生きることを良しとするような空気感があるじゃないですか。そんななかで、こういう泥くさい物語をどれだけの人が求めているのかなと思うんです。愚直に生きることのつらさとか、美しさがあるのはわかりますけど。でも、このジリジリした感じは、武さんと足立さんのふたりだからできること。上映時間の長さも含めて、挑戦的な作品だと思っています」近年、ダンサーとしても精力的に活動し、自ら振り付けや演出などもおこなっている。そんな森山さんだからこそ、いま俳優という仕事にどんな魅力を感じているのだろう。「映像に関しては、監督という存在に身を委ねるということの、ある種の気楽さはあります。あと自分じゃない人生の片鱗を見させてもらえるっていう好奇心じゃないかな」『アンダードッグ』デリヘル嬢の送迎で日銭を稼ぎながらもボクシングにしがみつく晃(森山)。荒んだ過去を持つ龍太(北村)。芸人として崖っぷちに立たされた宮木(勝地)。3人の男たちがボクシングのリングの上で対峙する。監督/武正晴原作・脚本/足立紳出演/森山未來、北村匠海、勝地涼ほか前・後編11月27日ホワイトシネクイントほかで同日公開(R15+指定)©2020「アンダードッグ」製作委員会配給:東映ビデオもりやま・みらい1984年8月20日生まれ。兵庫県出身。毎週土曜19:45~NHK Eテレで放送の『オドモTV』に出演中。12月28~30日に3夜連続放送予定のドラマ『岸辺露伴は動かない』(NHK総合ほか)の第2話に出演。トップス¥29,000パンツ¥25,000(共にLAD MUSICIAN/LAD MUSICIAN HARAJUKU TEL:03・3470・6760)シューズ¥37,000(NEPCO FOOTWEAR/NEPENTHES TEL:03・3400・7227)※『anan』2020年12月2日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・杉山まゆみヘア&メイク・須賀元子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年11月29日石井さとこ氏が、「マスク老け」の改善方法を教えます!2020年12月21日(月)、NHK文化センター青山教室において、オンライン講座『マスクしたまま30秒!!マスク老け撃退顔トレ』が開催される。講師は歯科医師の石井さとこ氏が務める。同講座では、コロナ禍で加速する「マスク老け」を解消する方法をレクチャー。むくみ、たるみ、シワ、口臭などの悩みを改善する「顔トレ」を学ぶことができる。ウィルスや菌に負けないための新習慣にも注目だ。開催時間は13:00から14:10まで、受講料は4,840円(税込み)。Zoomでの開催となり、パソコンやスマートフォン、タブレットなどで受講することができる。イヤホンまたはヘッドホン、顔全体が映るサイズの卓上鏡、歯ブラシの準備も必要だ。申し込みは、NHKカルチャーのウェブサイトにて受け付けている。問い合わせは、NHK文化センター青山教室(電話番号:03-3475-1151)まで。女優やモデルからも支持されている石井さとこ氏石井さとこ氏は歯科医師、口もと美容スペシャリストとして活躍。「ホワイトホワイト デンタルクリニック」の院長を務め、歯のホワイトニングの第一人者として知られる。2005年から、ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクターからの要請で、オフィシャルサプライヤーとして、知花くらら氏や森理世氏らの歯をプロデュースした経験を持つ。歯と体を美しく保つための食事や、歯が美しく見える口もとメイクについてのアドバイスが人気で、テレビや雑誌などでも活躍している。(画像は石井さとこオフィシャルブログより)【参考】※NHKカルチャー※石井さとこオフィシャルブログ※スターダストマーケティング
2020年11月28日『おかあさんといっしょ』で“歌のお兄さん”を歴代最長の9年間も務めた横山だいすけや、“体操のお兄さん”を歴代最長の14年間務めた小林よしひさらによる、ファミリーで楽しめるライブイベント『Family Dream Live2020とどけみんなのおうち From舞浜アンフィシアター』が、11月29日に千葉・舞浜アンフィシアターで開催。横山らをはじめ、“りさお姉さん”こと上原りさや鈴木福、私立恵比寿中学などのメンバーが集結する同ライブは、コロナ禍ということで、ソーシャルディスタンスを保った劇場での観劇のほか、WEBでのライブ配信も実施される。このライブをけん引してきた横山と、今回初参加する中川翔子に話を聞くと、イベントに対する思いや、コロナ禍で感じた気づきについて語ってくれた――。○■最初は「この世の終わりだ」とも…――今回の『Family Dream Live』がリアルとオンラインでの開催となりましたが、どんな意識で臨まれていますか?横山:僕も含めて、これまでオンラインイベントの楽しみ方を知らなかったという人が多かったと思いますが、一歩踏み出して触れてみることで、思った以上に楽しい時間を過ごせたりするので、これをきっかけにして、どんどん新しい形が広がっていけばいいのかなと。また、僕は以前から、親御さんにもイベントを思い切り楽しんでほしいと思っていました。子どもたちは、一緒に参加する親御さんの表情をすごく見ていると思うので。ましてや今回は、お家でも観られるので、ぜひ親子で一緒に観て、リフレッシュしてほしいなと。加えて、僕自身も楽しんで参加することで、一層楽しさが伝わっていけばいいなと思っていました。中川:私は今回、おそれ多くも、横山さんと一緒に歌わせてもらえるとお聞きしたとき、本当にうれしかったです。今年はいろいろありましたが、私自身は改めて、このお仕事が大好きだなと実感しましたし、今回ステージに立つことができて、本当にありがたいなと。「落ち込んだりもするけど、私は元気です」って感じですね。――コロナ禍での自粛期間、お2人はどんなことを思われましたか?横山:時が止まった感じがしました。『おかあさんといっしょ』を9年務めて卒業したあと、いろんなチャレンジの場をいただき、日々楽しみながらやっていたら、すべてがストップしてしまったので。「こんなに仕事がなくなるの?」というくらいスケジュールが真っさらになりました。最初はやっと休みができたと思っていましたが、その後、どんどん状況が悪くなっていく中で、戸惑いの日々を過ごしていました。中川:私は、常に「自分なんかがこんなお仕事をさせていただいていいんだろうか?」という自己肯定が低い性格なので、毎回ライブやコンサートがやれる喜びを感じつつ「もうこれが最後かもしれない」と思うようにはしていました。でも、ありがたいことに、こんなに長くお仕事をさせていただいていて、連休はお正月くらいしか取ってないくらい働いていたので、こんなに全部がなくなった時はショックでした。最初は、みんなが同じ状況だと分からなくて、「この世の終わりだ」とも思いました。○■同じ時間を過ごすなら楽しいほうがいい――そこからどう気持ちを切り替えたのですか?横山:みんなが同じ状況でそれぞれがもがいていることが分かったとき、まずは人生1回きりだから、今ある環境を嘆くよりも、同じ時間を過ごすのなら、楽しいほうがいいなと思うようになったんです。それで、いつかやりたいと思ってきたことをやろうと切り替えました。料理を始めたり、溜まってた本を読んだり、映画を見たりしたら、「意外と楽しいじゃん!」と思って、自然とポジティブになれました。ただ、筋トレやストレッチはいつか時間ができたらやろうと思ってたけど、実際には全くやれなかったので、そこは最大の反省点です(苦笑)。もちろん、コンサートもたくさん中止になったし、今もコロナ禍で、前向きになれないときもいっぱいあります。でも、そういうときは早く寝ますね(笑)。そうすると次の日、だいたい忘れています。中山:私も時間ができたからこそ、「YouTubeだな」と思ってやり始めました。始める前は、やるなら続けなきゃいけないし、数字が伸びなかったら恥ずかしいのかなとか、いろいろ考えすぎて寝れなかったのですが、ゲーム実況をYouTubeで始めてみたら「何これ! 超楽しい!」となって。しかも、ロックダウン中の海外の方も見てくれて、ブログを始めた頃のようなキラキラ感、ワクワク感が戻ってきたなと思いました。それに猫といる時間が増えたので、猫が立ち上がってドアノブをひねる姿をツイートしたら、情報番組から猫に関するリモート取材をいただきました(笑)。また、私は運動が苦手なんですが、めちゃくちゃ太ったし、外の空気を吸いたいなと思ってお散歩を始めたんです。結果、4kgも痩せられたので良かったなと。○■2020年を悲しいだけの年にしたくなかった――コロナ禍でもいろいろな発見があったのですね。横山:1回足を止めて、人生における大きなテーマをいろいろと考えられたことは、自分にとってすごく大きかったです。ただただ、目の前のことを一生懸命やってきて、気がついたら、今ここにいたという感じでしたが、いい意味で落ち着ける時間をもらえたのかなと。歌のお兄さんを卒業してからもうすぐ5年目になりますが、1つの節目として、今後、どんなことをやってみたいのかを考えつつ、充電する時間ができたんじゃないかなと。2011年の東日本大震災の時も一度立ち止まった瞬間があって、あの時はまだ、現役で歌のお兄さんをやっていたので、子どもたちにどう向き合うことができるんだろうと考え、歌のお兄さんとしてのあり方ががらりと変わった年だったんです。それを経て、またこういう状況になりましたが、足を止めたからこそ、見えてくることもたくさんあったので、来年はまた、新しい一歩を踏み出せるような気がします。中川:私はコロナ禍で、テレビアニメのエンディング曲を歌わせてもらったんですが、それは歌のお姉さんっぽく歌おうと思いました。最初は、東京オリンピック&パラリンピックがある予定の年だったから、元気な応援歌にするつもりでしたが、歌詞を変えて、「離ればなれ 遠くにいてもいつも君のそばにいる」など、コロナ禍でしか見つからなかった気持ちを入れました。まだまだ、笑顔になれるエンタテインメントは今も止まりがちだけど、2020年をただ悲しいだけの年には絶対にしたくなかったです。私は今年、舞台もやりましたが、最後まで誰も感染せずにやれたことは、本当に奇跡だなとも感じたし、それで誰かを笑顔にできたのなら本当に良かったなとも思いました。また、新しいことへ踏み出すことは本当に大事だなと痛感した1年でした。今後もみんなとつながりながら、面白いことや楽しいことを見つけていきたいなと思います。●横山だいすけ1983年生まれ、千葉県出身。劇団四季時代は「ライオンキング」等の舞台に出演。NHK Eテレの幼児番組『おかあさんといっしょ』で、番組史上歴代最長となる9年間“歌のお兄さん”を務める。17年4月に卒業後、ドラマ、バラエティ、CM出演、舞台、声優と活躍の場を広げ、19年7月にはソロアーティストとして初のオリジナルアルバム『歌袋』をリリースした。●中川翔子1985年生まれ、東京都出身。02年「ミス週刊少年マガジン」を受賞し、芸能界デビュー。04年11月に開始したブログ「しょこたん☆ぶろぐ」で人気を博し、06年に歌手デビュー。『劇場版ポケットモンスター』や『塔の上のラプンツェル』シリーズなどで声優として活躍。20年8月の舞台『メイビー、ハッピーエンディング』では、花澤香菜とのダブルキャストで、ヒロイン役を務めた。【公演情報】『FamilyDreamLive2020とどけみんなのおうちFrom舞浜アンフィシアター』出演:横山だいすけ、小林よしひさ、上原りさ、鈴木福、私立恵比寿中学/中川翔子※安本彩花(私立恵比寿中学)は出演なし【全国LIVE配信スケジュール】◆2020年11月29日(日)14:30/18:30【劇場公演スケジュール】◆2020年11月29日(日)10:30/14:30/18:30※10:30は貸切公演
2020年11月28日11月26日、吉沢亮(26)主演の’21年NHK大河ドラマ『青天を衝け』のキャスト第2弾が発表された。吉沢演じる渋沢栄一が幕末から明治にかけて、激動の時代に翻弄されながらも未来を切り開くストーリー。第1弾ではキャストに小林薫(69)や草なぎ剛(46)、竹中直人(64)といったベテラン勢が発表された。今回発表されたキャストのなかでも、注目を集めているのが上白石萌音(22)だ。渡辺大知(30)演じる、第13代将軍・徳川家定の正室・篤君(天璋院)に抜擢されたのだ。篤君といえば、2000年代のドラマでは’03年に『大奥』(フジテレビ)で菅野美穂(43)が演じた。その後’08年にNHK大河ドラマ『篤姫』で宮崎あおい(34)が演じ、’18年にはNHK大河ドラマ『西郷どん』で北川景子(34)が起用された。「なかでも宮崎さんは主演で篤君を演じ、国民的女優に駆け上がりました。そのイメージは、今もなお根強くあります。今回の発表で、上白石さんと比較する声もあがっています」(テレビ局関係者)上白石といえば、初主演の『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)で大ブレーク。佐藤健(31)との“胸キュン”なラブシーンは、SNSを席巻するほど話題に。さらに来年1月期にスタートする『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)でも、再び主演に抜擢。着実に活躍の幅を広げている若手女優だ。これまで錚々たる女優が演じてきた篤君だが、上白石への期待値は高いという。「上白石さんは幼い印象の顔立ちですが、宮崎さんが抜擢された時も『篤姫を演じるには童顔すぎる』と心配されていました。宮崎さんが篤姫を演じたのは、今の上白石さんと同じ年齢だった22歳の時。12歳から49歳までの“篤姫一代記”を演じました。実は上白石さんは、’11年の大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』がデビュー作。『西郷どん』にも出演し、今回で3回目の起用です。上白石さんは負けず嫌いなところもあり、役作りへの努力を怠らない女優。ストーリーを支える存在として期待が高まっています。さらに薩摩藩・島津家の一門に生まれた篤君とは“同郷”の鹿児島県出身。地元のファンからは、応援の声も広がっています」(芸能関係者)
2020年11月27日窪田正孝が主演を務め、本日11月27日(金)、コンサートという形で本編最終回を迎えたNHK連続テレビ小説「エール」。この度、本作の関連本の正式タイトルが、窪田さん自ら発案した「Vreath -Documentary of 窪田正孝 in エール-」に決定。表紙と収録ページが公開された。「エール」は、窪田さんが演じる古山裕一を主人公に、戦前、戦中、戦後を生き抜き、数多くの名曲を生んだ天才作曲家と、二階堂ふみ演じる彼とともに歩んだ妻・音の姿が描かれている。そんな古山裕一を生き抜いた窪田さんを、昨年9月のクランクイン時から今年10月のクランクアップ当日まで約1年間密着し続け、撮影中の貴重なインタビューや様々な姿を収めたのが、今回のドキュメンタリーブック。タイトルにつけられた「Vreath」は、窪田さん自身が発案した造語。インタビューの中で、「Breathは息継ぎという意味ですけど、呼吸をすることや息をすることって、音楽だけじゃなくて生きているということにもつながるじゃないですか。僕の中で『音楽』と『人生を生きていくこと』が結びついたのと、音楽記号で息継ぎのことを楽譜で『V』と表現するので、自分なりに造語を作ってみてもいいんじゃないかな、と思って『Vreath』にしました」と語られている。窪田さん自身がこれまであまり見せたことのない“撮影現場での姿”に密着して撮り溜めた写真や、ドラマ撮影の合間に本誌のためだけに撮影した写真の数々が収録。また撮影中、幾度にも渡り敢行したインタビューは、役柄の成長と共に変化していく気持ちを定点観測したものとなっており、コロナ禍での撮影についてのこと、「エール」をきっかけに考える役者人生など、その時々での気持ちを記録。撮影終盤、最終台本を手にした窪田さんの思いを綴ったロングインタビューも併録されているほか、約1年間の撮影を終えた瞬間の、晴れやかな表情を収めた貴重なカットや、クランクアップ直後の気持ちを語ったここでしか見ることのできないインタビューも。さらに、共演者である二階堂さんや演出・吉田照幸からの手紙、そして、窪田さんからの“古山裕一”への手紙など、本書ならではの企画コンテンツも収められている。窪田さんが約1年もの間、「エール」の世界に真剣に向き合い続ける姿、その記録を1冊に凝縮した自身初となるドキュメンタリーブックとなっている。撮影を務めたのは、これまで窪田さんのフォトブックやカレンダーを数年にわたり手掛けてきた写真家・齋藤陽道氏。読者がまるでドラマの裏側に実際に入り込んだかの様な没入感を得られるビジュアルの世界観、撮影現場の雰囲気などをより近くに感じることのできる窪田さんの多面性溢れる表情や親しみを感じる独特な距離感のカットなど、貴重なものが満載。初公開された表紙は、窪田さん演じる古山裕一と二階堂さん演じる妻・音が2人で思い出の地を巡り、砂浜でデートするシーンの一幕を思わせる切なさ漂うビジュアルをベースにデザイン。そのほか、野球場での撮影シーンを収めたメイキングカットや、裕一が福島の実家・喜多一呉服店で楽譜を書いていた頃の、撮影現場の裏側を感じられるオフショット、また放送当時にも話題となった肉体美が覗くランニング姿など、密着ドキュメンタリーならではの貴重なシーンの数々が切り取られている。「Vreath -Documentary of 窪田正孝 in エール-」は12月4日(金)より発売。(text:cinemacafe.net)
2020年11月27日●鉄男の情の深さに感銘「僕もそうありたい」あす27日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説『エール』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、窪田正孝演じる主人公・古山裕一の幼なじみで盟友の村野鉄男役を演じた中村蒼を直撃。幼少期はガキ大将だった鉄男だが、のちに新聞記者を経て作詞家となり、裕一や佐藤久志(山崎育三郎)と共に“福島三羽ガラス”として故郷に錦を飾った。初の朝ドラ出演で、重要な役どころを担った中村は、1年間の完走後、俳優としてどんな景色を見たのだろうか。「福島へ行くと、皆さんが僕のことを『鉄男さん』と呼んで温かく迎えてくださるんです」と笑顔で語る中村。福島三羽ガラスのなかでは、唯一、最後まで福島弁のなまりが強い役どころだ。「福島弁は濁点がけっこうあるのが特徴的で、微濁音の場合もあるし、微妙な違いが難しかったのですが、方言を話すと心がほっこりします」裕一たちから“大将”と呼ばれる鉄男は、一本気で荒々しい性格だが、実は誰よりも情が深く、友達想いな男でもある。シャイで人見知りだという中村は、自身とは真逆だという鉄男役にどう向き合ったのか。中村は鉄男役について、ステレオタイプのガキ大将キャラにはしたくなかったようだ。「“男らしい”とか“一本、筋が通っている”というのが鉄男の第一印象だと思うのですが、彼は家を飛び出し、いろいろな経験を経て新聞記者になってから登場するので、笑顔が少なくてクールなキャラだけではダメだと捉えました。人に信頼される性格だからこそ、急におでん屋の屋台を任されたりもしたのかなと。だから、男らしさだけではなく、人のために行動できる優しい部分や弱い部分など、いろいろな面を見せていけたらいいなと思いました」ただ、おでん屋を演じていた当初は「おでん屋の時期がけっこう長かったので、このまま終わってしまったらどうしようと思ったこともありました」と打ち明け、「当時は、先の台本を読めなかったし、裕一や久志のほうが先に光が当たっていったので、鉄男と同様に、僕自身もコンプレックスを感じていました」と笑う。音楽の豊かさと家族の絆を描く『エール』だが、家族のバックグラウンドとしては、おそらく飲んだくれでDVな父親から逃げ出した鉄男の半生が一番、壮絶だったに違いない。第22週では、生き別れの弟・典男(泉澤祐希)と再会する感動のエピソードも反響が高かったが、中村自身は、家族という関係性をどう捉えたのか。「家族については、良い思い出も悪い思い出も人それぞれにあると思います。一見、簡単そうだけど、とても難しいものかなと。すごく愛し合う家族もいれば、血がつながっているからこそ、家族と呼びたくないと思っている人もいるかもしれない。一言で言い表せないぐらい複雑なのが家族かなと思います」鉄男役を演じたことで、自身の気の持ち方にも変化があったそうだ。「鉄男は、自分が家族を捨てた冷たい人間だという罪悪感を持っていますが、裕一は『鉄男はすごく優しい人間だ』と言ってくれたし、周りの人間もそう思っている。鉄男はすごく情が深いので、僕もそうありたいなと思いました。また、僕は自分のことをネガティブに捉えがちなんですけど、鉄男のように自分ことをちゃんと受け止めてくれる人がいるのなら、そういう人たちのために頑張ろうかなと思うようになりました」●「窪田さん主演の朝ドラに出られてよかった」主演の窪田正孝については「本当に素晴らしい人」と心から称える。「常に自分のことよりも、誰かを引き立たせるために、自分がどう動くべきかということを考えてらっしゃる方。現場での立ち振る舞いや、現場の雰囲気作りも含め、絶妙なバランスを保たれていました」作曲家としての才能があっても、ヘタレで弱虫キャラな裕一だが、実は窪田自身は「すごく男くさい方」だと言う中村。「男三兄弟で育ったそうで、学生時代の話を聞いていても、僕とは全然違いました。でも、僕は別のオーディションで窪田さんとお会いしたことがあるんですが、以前から男らしいイメージは持っていました」常に華を背負ったプリンス、久志役の山崎育三郎については「育さんは、すごく紳士で、みんなに優しい。女性に優しい久志役だからそうなれたと、育さんはおっしゃっていましたが、そうとは思えないほど、普段からそういう振る舞いが身についている印象を受けました。三羽ガラスのなかでは一番年上でしたし、とても冷静で、歌やお芝居が上手なだけではなく、想いを届ける力がすごく強かったので、久志役は育さん以外には考えられなかったです」と、こちらも手放しで絶賛する。和気あいあいとした福島三羽ガラスの共演シーンは、中村自身も楽しんだようだ。「ムードメーカーというか、常に場を和ませてくれたのは窪田さんで、いつも3人の真ん中に立ってくれていた感じがしました。僕は最初に、初めて朝ドラに出られて良かったなと思いましたが、最終的には窪田さん主演の朝ドラに出られて良かったなとつくづく感じました」1年間、同じ役を演じ通した経験は初めてだった中村。「例えば、1カ月で終わる作品だと、瞬発的に役を見せなければいけないのですが、朝ドラだと1年掛けて、鉄男という男のいろんな部分をゆったりと見せていくことができる。また、今回は本当に多彩な人たち、音楽もお芝居もできるような怪物的な人たちと1年間一緒にやってこられたことは、今後の自信にもつながるのかなと思います」●俳優の理想像はたけし&志村さん「存在だけで成立」コロナ禍で一時期は撮影が中断したが、そんななかでいろいろな気付きがあったようだ。「俳優という仕事について、みなさんと話していても不安だという声を聞いたりしましたが、僕自身は充実した2カ月間でした。あまり深く考え込まずにいられたのは、家族の存在も大きかったかなと思います。ただ、『早く現場に行きたい』と思うようにはなっていきました」。それは今までにない経験で、自分自身も驚いたという中村。「どの現場も厳しくて、そこで『用意スタート!』と言われたら、100%の力で走らないといけないし、それができなければきっと振り落とされてしまう。現場に対して、そういうプレッシャーは常にあります。でも、コロナ禍では、早くみんなと会って、一緒にお芝居をしたいと、初めて思いました。その時、自分はやっぱりこの仕事が好きなんだなと再確認した感じです」来年の3月で30歳となる中村。役者として見据える理想像について尋ねると、ドラマ『破獄』(17)で共演経験があるビートたけしと、『エール』で作曲家・小山田耕三を演じた亡き志村けんさんの名前を挙げる。「以前、たけしさんとご一緒した時、その人が立って台詞を言ってくださるだけで、魅入ってしまうというか、満足できるような役者さんってすごいなと思いました。今回志村さんとは、ご一緒できなかったけど、きっと志村さんもそういう存在の方だったのかなと。お芝居での間とか、表情で感動させるというよりは、その人の存在そのものだけで成立してしまう。そこは将来的な理想ですね。僕もいつかそういう役者さんになれるよう、頑張っていきたいです」中村と志村さんの共演シーンは残念ながらなかったが、窪田から志村さんと共演時のエピソードを聞かせてもらったとか。「芸人さんだから、真面目に演技をすることが照れくさかったようで、カットがかかると、恥ずかしげに笑ってらっしゃったそうです。僕は完成した映像しか観ていませんが、やはり志村さんはすごかったですね。音楽界の重鎮として、言葉数少がなくても、座っているだけで説得力がありました」最終週は、ひげをたくわえた晩年の鉄男役を好演した中村。「鏡で見て、変だな、似合ってないなと思いながら、恥ずかしい気持ちで演じました。でも、若い頃は必死にもがいていて、戦争も経てきた鉄男たちが、年老いてからみんなで純粋に音楽を楽しむ姿は、すごく感慨深かったです。それはきっと長く、鉄男役を演じてきたからこそ感じられたものであり、一緒に困難を乗り越えられた共演者たちだからこそ、共有できたものだったかなと。今回、本当にみなさんと一緒にやってこられて良かったし、この経験は何ものにも代えがたい大切なものだと思いました」■プロフィール中村蒼(なかむらあおい)1991年3月4日生まれ、福岡県出身。2006年、寺山修二原作の舞台『田園に死す』で俳優デビューし、2008年には『ひゃくはち』で映画初主演。近年の主な出演作は、ドラマ『悪魔が来りて笛を吹く』(NHK BSプレミアム)、『詐欺の子』『浮世の画家』(NHK)、映画『空飛ぶタイヤ』(18)、『もみの家』(20)など。BS時代劇『赤ひげ3』(毎週金曜20:00~NHK BSプレミアムにて放送中)にて保本登役で出演中。(C)NHK
2020年11月26日11月30日(月)よりスタートするNHK連続テレビ小説『おちょやん』主題歌「泣き笑いのエピソード」とサクラクレパスとのコラボカラー2色のクレパスが完成。本日11月26日(木)から通販での受付が開始する。コラボカラークレパスは、「泣き笑いのエピソード」の歌詞にある“オレンジのクレヨンで描いた太陽”、“涙色したブルー”というフレーズにちなんだ、「たいようオレンジ」と「なみだいろブルー」の2色展開。昔懐かしいクレパス柄のパッケージも、秦のトレードマークであるアコースティックギターのイラストと「HATA MOTOHIRO × CRAY-PAS」のコラボ表記が配された今回限りのオリジナルデザインに仕上がっている。「HATA MOTOHIRO × CRAY-PAS」クレパス秦自身も『おちょやん』の舞台と同様に大阪に構えるサクラクレパス本社工場へ実際に訪れ、製造工程を見学。クレパスに紙を巻く最終工程にも参加し、完成した2色のコラボカラークレパスは、秦基博×クレパスのコラボグッズ5種(Tシャツ・パーカー・ハンカチ・マグカップ・トートバッグ)とそれぞれセット(コラボカラー2色+白のクレパス3本セット)として通販での受付が開始される。さらに、オフィシャルファンクラブ「Home Ground」限定で、本社工場での模様を撮り下ろした写真を掲載した2021年版スケジュール帳の販売も決定。こちらもクレパス3本セットとともに販売されるので、会員の方はチェックしてほしい。なお、12月3日(木)のMBS毎日放送『ちちんぷいぷい』にて秦がサクラクレパスを訪れた様子が特集される予定だ。■商品情報・クレパス Tシャツ(S / M / L / XL ホワイト)+クレパス3本セット:4,500円(税込)・クレパス パーカー(S / M / L / XL ホワイト)+クレパス3本セット:7,500円(税込)・クレパス ハンカチ2枚セット+クレパス3本セット:3,000円(税込)・クレパス マグカップ+クレパス3本セット:2,800円(税込)・クレパス 2wayトートバッグ(ナチュラル)+クレパス3本セット:3,900円(税込)【FC限定】・Home Ground Diary 2021+クレパス3本セット:3,500円(税込)※「クレパス」「CRAY-PAS」は、株式会社サクラクレパスの商標です。※本商品は、株式会社サクラクレパスからデザインの使用許諾を受けています。<通販受付期間>11月26日(木)12:00~12月3日(木)15:00※各アイテム予定数に達し次第販売終了となる場合がございます。※各商品の販売状況により、二次受付を行う可能性もございますが、一次受付終了後、随時告知いたします。※売り切れの場合はご了承ください。・秦基博オフィシャルグッズ通販「Augusta Family Club」・秦基博オフィシャルファンクラブ「Home Ground」
2020年11月26日「最初の歌合せであまりのレベルの差にすごい苦しくなって……」主演を務めるNHK大河ドラマ『青天を衝け』(’21年2月14日から放送予定)の撮影中というハードスケジュールのなか、ミュージカル『プロデューサーズ』(12月6日まで東急シアターオーブで上演)の公開稽古に登場した吉沢亮(26)。ミュージカル初挑戦となった今作では、コミカルで“ウブ”なダンスや、共演するミュージカル界のプリンス・井上芳雄(41)とも渡り合う伸びやかな美声が見どころ。終了後の囲み取材では、今後もミュージカルを続けるのかとの質問に「いや、もうないです(笑)」と笑いを誘った。「女性自身」2020年12月1日・8日合併号 掲載
2020年11月26日良くも悪くも、人生や自分自身のアイデンティティーを語るうえで誰にとっても欠かせないものといえば“記憶”。そこで、記憶にまつわる心理サスペンスを描いた話題作『記憶の技法』をご紹介します。公開を控えたいま、こちらの方にお話をうかがってきました。写真・黒川ひろみ(石井杏奈)石井杏奈さん【映画、ときどき私】 vol. 345ダンス&ボーカルグループ「E-girls」のパフォーマーであり、女優としても幅広く活躍している石井さん。劇中では、奇妙な記憶喪失癖に悩まされ、自身の過去に関する“ある衝撃の事実”と向き合うことになる女子高生・鹿角華蓮(かづのかれん)を繊細に演じています。今回は、本作を経て得たものや新たな一歩を踏み出そうとしている現在の心境などについて、語っていただきました。―主人公の華蓮は、内に感情を秘める部分が多い難しい役どころだったと思いますが、どのように役作りをされましたか?石井さんお話をいただいたあと、台本の前に原作を読ませていただきましたが、華蓮が自分とはあまりにも違う環境で生きてきたキャラクターだったので、最初は苦しくて自分のことのように思うことができませんでした。ただ、台本を読む過程で気がついたのは、華蓮にあるのはただ悲しいや辛いという感情だけではないということ。そこからは監督と話し合いながら、「明るくて強い女の子」という印象を入れるように意識しました。―本作の撮影は3年ほど前にされたということで、石井さんにとっては10代最後に撮影した作品だったそうですね。時を経てから完成した作品を観ると、当時とは違うことに気づかされることもあったのでは?石井さんそれはありました。撮影をしていたときはまだ子どもだったので、苦しい感情が大きかったですが、いま観ると、華蓮の持つ前向きさや強さの大切さに気づかされました。おそらくあのときは辛い現実を受け入れるのに必死でしたが、3年近い年月を経て、感情が変わっていったのだと思います。―自分とはまったく違う経験をしているキャラクターを演じることに、喜びを感じる部分もありますか?石井さんそうですね。ただ、同時に難しいなとも思います。もちろん、「難しい」の先に「楽しい」があるのもわかるのですが、今回はわからない部分のほうが最初は大きかったです。もっと上を目指したいという気持ちが強くなっている―そのためにどのような準備をしましたか?石井さんまずは「もし、自分の大好きな両親が本当の親じゃなかったらどうする?」というところから始めてみました。そしたらやっぱり辛いので、華蓮みたいには笑えなくなってしまいました。でも、そんな状況でも笑っていられるのが華蓮なら、それをどういうふうに受け入れようかと考えてみることにしました。難しさはありましたが、そのぶん終わったときはやりがいを感じることができました。―そういった気持ちがお芝居をするうえで、原動力にもなっているのかもしれないですね。石井さんそうですね。向上心も探求心も前より大きくなっているので、もっと上を目指したいという気持ちは日々強くなっていると思います。試写を見ていろいろと思うことはありますが、自分で悩みながらお芝居をすることがどんどん好きになっているようにも感じているところです。台本に書かれていることをするのは当たり前ですが、感情的になって涙があふれたり、自分の声じゃないような声が出たり、想像していたものを本番で超えることができたときはすごくやりがいを感じます。「ああ、神さまが降りてきてくれたんだ」と。そんなふうに心から思えたときにはやってよかったなと思います。あとは、家族や友達が自分の作品をきっかけに前向きになれたという話を聞くとうれしいですね。―そんななか、華蓮を演じたことでご自身が新たに得られたものはありましたか?石井さんこの役を演じたことで、強くなれた気はすごくしました。どうしようもなく涙が止まらないときもありましたが、「華蓮はこんな弱い子じゃない」と思いながら、一緒に強くなっていったというか、励まされた感じです。それが自分の成長にも繋がっていればいいな、といまは思っています。昔から何でも自分のことはひとりで決めるタイプ―石井さんも華蓮と同様に、大変なことに直面したときには逃げずに挑んでいくタイプですか?石井さんそうだと思います。ただ、私は辛いことがあったとき、そのときには全然気がつけないほうで、何年か経ってから「あのときは本当に辛かったな」と振り返ることが多いです。ひとつひとつを受け入れるのが遅いというか、私がちょっと抜けているだけかもしれないですが……(笑)。「もうダメだ」と考えてしまうこともありますけど、一回泣いたら終わりで、その次の日には「がんばるしかない!」という気持ちになるので、引きずらない性格だとは思います。―ということは、あまり周りには相談せずに、自分で解決されるほうなんでしょうか?石井さん事後報告はしますが、相談はしないです。というのも、決めるのは結局自分だと思っています。これは昔からですが、兄弟が多いことも影響しているかもしれません。もし自分のことを母に相談したら、兄、妹、弟みんなのことを全部聞かないといけなくなる母が大変だろうなと思って。そしたら意外と自分ひとりでも決められるのだなと気がつきました。それを小さいときから学んだので、自然と身に着いのだと思います。―すごいですね。華蓮は記憶が断片的に蘇るところがありますが、石井さんもフラッシュバックする記憶はありますか?石井さんよく出てくるのは、家族で毎年夏に佐渡島へキャンプに行っていたときの光景。メンバーが家族といるところを見たり、自分の家族のことを考えたりしたときに、なぜかキャンプに行っていたときの映像が浮びます。でも、実は懐かしい記憶を思い出すのはあまり好きではないです……。家族との時間や記憶ががんばる源になっている―どうしてですか?石井さん小学生のときは家族みんなでできていたことが、大人になるとできなくなってしまうのだなと思うと、悲しいというか、うらやましく感じてしまうからです。いまはみんなそれぞれ自分のことに時間を使うようになり、休みもなかなか合わないので、家族で毎年していた行事がどんどん減っているので。ただ、たとえば将来自分が家族を持って同じことができるようになったら、きっと思い出してもうれしいのだろうなと思うので、それは楽しみです。いまは「もうあのときみたいに、無邪気にはしゃげないのかな」と考えてしまって、少し寂しくなります(笑)。でも、いまでも家族とは数か月に1回くらい集まってみんなでご飯を食べに行ったりするので、キャンプには行けなくなってしまいましたが、家族との時間は、私にとってがんばる源になっています。―本当にご家族との大切な思い出が多いんですね。ちなみに、石井さんにとって一番古い記憶といえば?石井さん妹が生まれるときに、急に母が真夜中にいなくなって心細くなったことはすごくよく覚えています。あとは、私が5歳くらいのときに母の誕生日で、みんなでサプライズをしたこと。母がお風呂に入っている間に、机の上に緑のテープで「おめでとう」と書いて、真っ暗にしてからローソクに火をつけて驚かすというものでした。母の喜んだ顔をいま思い出しましたが、それは私のなかでも古い記憶のひとつですね。―それも素敵な記憶ですね。では、E-girlsとして活動しているなかで忘れられない記憶についても、教えてください。石井さんNHKの紅白歌合戦に初めて出演したときのことは、すごく印象に残っています。いままで家族で大晦日に観ていた番組だったので、感慨深かったですし、いつもとはまったく違う緊張感がありました。不安よりも、やりきりたいという気持ちが強くなっている―いま一番癒される瞬間といえば?石井さん愛犬と遊ぶこと。家で癒しが待っていると思うだけで、それが原動力になっています。あとは、サツマイモ。差し入れで大学芋とかスイートポテトをもらうと、それだけでウキウキしちゃうくらい大好きです(笑)。―いいですね!では、これから女優さんとして、今後期待していることは?石井さんこの作品を撮っている頃は高校生の役が多かったですが、最近は大学生役など、ここ数年でけっこう変わっています。なので、どんどんお仕事の幅が広がっていくことは、年を重ねるうえでの楽しみにもなっています。―日常生活でも、お芝居のために意識していることはありますか?石井さんありますね。たとえば、映画やドラマを見ているとき、純粋に楽しむというよりは「もし、自分が演じていたらどうするかな」「こんな役をやってみたいな」などいろいろ考えながら見るようになりました。あとは、普段の生活のなかでも、悲しいことも楽しいことも、お芝居に生かしたいという思いが根本にあるのを感じています。様々なことを経験して、貫禄のある素敵な女性になりたい―ちなみに、最近でやってみたいと思った役は何ですか?石井さんこれはずっと前からやりたいことなんですが、『ONE PIECE』がすごく好きなので、この作品で声優として出演したいです。通行人Aとか、一瞬挨拶するだけでも、何でもいいので、いつかできたらいいなと。自粛期間中に、全巻読み返して、映画も全部見返したのですが、そのときに改めて「この世界に入りたい!」と思ったので、それが目標です。―いつかその夢が叶うのを楽しみにしています。では、女性としての理想はありますか?石井さん結婚したり、子どもを産んだり、お母さんになったりと、これから先いろいろなステップがきっとありますよね?いまはまだわからないことが多いので、そういう役を演じるときにはYouTubeで研究しているんですが、それがすごく楽しいです。なので、そういうステップを経験しながら、貫禄のある素敵な女性になりたいと思っています。―それでは最後に、ファンのみなさんへ向けてひと言メッセージをお願いします。石井さん今後新たにいろいろな一面も見ることができると思うので、これからもずっと応援してもらえたらうれしいです!インタビューを終えてみて……。お話をしているだけで、こちらが癒されるようなオーラを放っている石井さん。穏やかな口調ながらも、その裏には女優としての決意と強い思いを感じることができました。今後、ますます幅広い役どころに挑戦されるなかで、どんな表情を見せてくれるのか楽しみにしたいと思います。記憶の奥にある“本当の自分”を探し出す!自分探しという青春ストーリーの側面を持ちながら、ミステリーとしても観る者をどんどんと引き込んでいく本作。思わず目を背けてしまいたくなるような驚愕の真実を前にしてもなお、勇気を持って突き進む華蓮の姿には、胸を引き裂かれるとともに生きる力をもらえるはずです。写真・黒川ひろみ(石井杏奈)取材、文・志村昌美ヘアメイク:八戸亜希子スタイリスト:粟野多美子シャツ¥14,000(Ameri/Ameri VINTAGE 03-6712-7887)パンツ¥19,000(ETRE’ TOKYO 03-6748-0071)ブーツ¥8,900(RANDA 06-6451-1248)ストーリー17歳の女子高生・華蓮は、楽しい友達と優しい両親に囲まれて何不自由なく暮らしていた。ところが、そんな穏やかな生活のなかで華蓮を悩ませていたのは、奇妙な記憶喪失癖。幼少期の記憶の断片が不意に脳裏をよぎり、しばしば意識が飛んでしまうのだった。そんななか、韓国への修学旅行のためにパスポート申請用の戸籍抄本を手にした華蓮は、家族に関するある事実を知ることとなる。一体、自分は何者なのか。成り行きで行動をともにすることになった孤独を抱える同級生・穂刈怜とともに、自分のルーツを探すため、福岡へと旅立つことに。しかし、そこには想像を絶する真実が待ち受けていたのだった……。追求したくなる予告編はこちら!作品情報『記憶の技法』11月27日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開配給:KAZUMO©吉野朔実・小学館 / 2020「記憶の技法」製作委員会
2020年11月25日King Gnuの井口理が六本木ソニーミュージック美術館で開催中の「ダブル・ファンタジー展」の特集番組『“イマジン”は生きている ジョンとヨーコからのメッセージ』のナレーションを担当した。NHKのスタジオで行われた収録時の写真も公開されている。『“イマジン”は生きている ジョンとヨーコからのメッセージ』は、10月9日から開催中の「DOUBLE FANTASY - John & Yoko」東京展に展示されている、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの激動の人生、愛の軌跡を物語る数々の貴重な展示品をNHKが独自に撮影した番組。『イマジン』の誕生秘話、国外退去を命じるアメリカ政府との闘い、子育てと家事に専念した主夫時代、復帰まもなく凶弾に倒れた最後の日などに光を当てる。さらにジョンの遺品や、ジョンとヨーコふたりの貴重な品々から、ふたりのメッセージを紐解いていく内容だ。ナレーションを担当した井口はTwitterで「NHK BSプレミアム『“イマジン”は生きている ジョンとヨーコからのメッセージ』ナレーションさせていただきます。ふたりの生き様、互いの愛の深さに目頭が熱くなりました」とコメントを発表。( )今から40年前の1980年11月17日は、ジョン・レノンの遺作『ダブル・ファンタジー』が全米で発売された日。5年間の沈黙を破って再出発を果たすが、リリース直後の12月8日、凶弾に倒れ悲劇的な死を迎える。享年40歳。ジョンが遺した作品、メッセージは今もなお人々の心に寄り添い、時代を超えて生き続ける。番組の90分版は11月21日(土)21時~22時30分、NHK BSプレミアムにて放映される。また60分版も12月24日(木)22時~23時、NHK総合で放映されることが決定。ぜひチェックしてほしい。■番組情報『“イマジン”は生きている ジョンとヨーコからのメッセージ』NHK BSプレミアム:11月21日(土)午後9:00~午後10:30NHK総合:12月24日(木)午後10:00~午後11:00※60分版番組HP: ■イベント情報「DOUBLE FANTASY - John & Yoko東京展」会期:2020年10月9日(金)~ 2021年1月11日(月祝)予定(休館日:12/31、1/1)開館時間:(入館は閉館時間の30分前まで)[日~木]:10時~18時[金・土・1/11]:10時~20時場所:ソニーミュージック六本木ミュージアム(東京都港区六本木5-6-20)公式サイト:
2020年11月17日12月12~30日に東京・シアタークリエで上演される『オトコ・フタリ』は山口祐一郎、浦井健治、保坂知寿による3人芝居。脚本は、NHK大河ドラマ『篤姫』『江~姫たちの戦国~』の脚本家としても知られる田渕久美子の書き下ろしで、3人へのあて書きとなる。抽象画家役の山口に役づくりについて聞くと、脚本との関係をこう説明する。「田渕さんの脚本にはしっかりしたルールがあるので、何度観ても面白いと思います。というのも、たとえば人気のあるスポーツはルールがしっかりできていて、毎回なにが起こるのかわからない。そこではルールに基づきながらもプレイヤーが懸命に汗を流している。もしルールが弱いと、プレイヤーは自分でルールをつくらないといけないから動きはぎこちなくなってしまいます。でも田渕さんの脚本は隙がなく、どんなに僕たちがのびのび暴れまわっても大丈夫。崩れない脚本だからこそ、僕たちは自由に羽ばたけます」。それを受け、「オトコ・フタリ」のうちもうひとりのオトコである浦井は、演出の山田和也のすさまじさに触れた。「僕たちは羽ばたいているんだけど、山田さんの手腕のなかに埋め込まれていて、鉄骨みたいに絶対に崩れないんですよ。すごい方だなぁと、山田さんのすさまじさや、微笑んでいるけれども目の奥にある深さを感じます」。その言葉にまた山口も「山田さんは僕たちの動きに合わせて、あらかじめ作ったプランを調整してくれる。スーパースターです」と頷く。また保坂は脚本について「私たちがただ棒読みしても面白いと思う」と信頼を寄せる。「自由にやらせていただくなかで、そもそも面白い脚本をもっと面白く、より鮮明に見えるように山田さんがうまく私たちを調教してくださっていると思います(笑)」。今作には、“傍目には微笑ましいほどに仲良く喧嘩する”2人のオトコとそれを見守る一人のオンナが登場する。では山口と浦井のオトコフタリの関係は?と尋ねると、浦井の「(山口について)僕の目標とする方であり、どこか兄のような感じ。父とは言わないです」という答えに、山口がすぐに「息子とは言いませんが、弟のような気持ちです」と返す。保坂は隣で「持っている空気が似ている。2人とも柔らかい。だからご兄弟のような雰囲気です」と微笑んだ。東京公演後は1月15~17日に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、23・24日に愛知・刈谷市総合文化センター アイリスにて。文・河野桃子
2020年11月16日●学ぶ気持ちで日々成長! 松本人志らとの共演も語る史上最年少の13歳で女性誌『CanCam』の専属モデルとなり、現在は才色兼備の慶応大生タレントとして活躍中のトラウデン直美。NHK総合『祝賀御列の儀』でコメント力の高さが評価され、現在はレギュラー番組のBSテレ東『日経プラス10』やBS-TBS『スイモクチャンネル』のほか、日本テレビ『スッキリ』『情報ライブ ミヤネ屋』、フジテレビ『ワイドナショー』『とくダネ!』『Mr.サンデー』などでコメンテーターとして活躍している。9月にオンライン開催された「第31回マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 AUTUMN/WINTER ONLINE」では、オーラ全開にしてステージに立った。そんなトラウデンを直撃し、テレビでの仕事や今後目指す将来像について話を聞いた。大学進学を機に上京し、芸能活動を本格始動させたトラウデンは「環境が大きく変わり、大学でもお仕事でも、新しい方との出会いがたくさんありました。今後のライフスタイルの形成に関わるような新しい価値観も加わったので、これからは、それらを実践に移していく時期なのかなと考えています」と目を輝かせる。テレビ番組への出演数も増えてきたが、「最初の頃は、気を張ってしまい、わからないことは、取り繕うような話し方をしたりすることもありましたが、今はわからないことはわからないと正直に言います」とキッパリ。「映像は、しゃべる言葉がそのまま直で伝わってしまうので、最近はなるべく自分で感じたことを、素直にそのまましゃべるようにしています。たまにポイントがずれてしまうことがあるかもしれないけど、そこで、自分が知らなかったことを勉強することができるので。ある意味、視聴者のみなさんと一緒に、学びながらやっている気持ちでいます」と語る。『ワイドナショー』では、松本人志から絶妙なツッコミを入れられることも。「松本さんは、他の番組などで、お会いしても『また会ったね。最近よく出てるね』と声をかけてくださって、本当にうれしいです。『ワイドナショー』の出演時は、しっかりと目を合わせて話してくださるので、思わずキュンとなります。ちゃんと人のことを見て、それぞれのやりとりを大事にされる方なんだなと思いますが、心から尊敬しています」お天気キャスターを務めた『Going!Sports&News』のくりぃむしちゅーの上田晋也については「私が初めて、テレビに出させていただいたのが『Going!Sports&News』だったので、上田さんは、最初の先生、それも忘れられない先生みたいな存在です」と表現。「今でも『くりぃむクイズ ミラクル9』などの番組でご一緒させていただいていますが『最近、大学はどう?』と気にかけてくださったり、いつも優しい言葉をいただいたりします」と明かす。テレビ番組における自身の役割もしっかり意識。「私はファッション業界にも身を置いていますし、これからの未来を生きる世代でもあるので、どういう生き方をしていきたいか、人類はどうあるべきか、ということを発信できるようになっていきたいです。最近は取材に行かせていただく機会もすごく増えたので、ちゃんと自分の目で見て学び、自分が感じたことを発せられるようになっていきたいです」と頼もしい。●憧れはエマ・ワトソン「自らの言葉で思いを発信されている」大学との両立については、あまり難しいとは感じていない。「他の学生のみなさんも、バイトやクラブ活動をしていたり、サークルに入っていたりと、忙しくされているので、私もみんなと同じかなと思います。お仕事は大好きで真剣に取り組んでいますが、学校も大好きなので、2つの軸として大切にしたいです。また、今21歳で、吸収できる時間はいくらでもほしいと思っているので、忙しいことは、本当にありがたいなと思っています」常に全力投球な彼女だが、「もちろん悩みますが、悩んでいる自分も、どこか楽しめたらいいなと」と、どこまでも前向きだ。「悩むことで生まれてくるものって、すごくあると思います。実際にアスリートやアーティストの方など、みんなからすごいと言われている人は、成功する過程において、いろいろと悩んできたそうなので。私は悩むことって、人生の栄養になると思っているので、とことん悩んでいる時も、『ああ、悩んでいるなあ』と冷静に受け止めている感じです」すでに悟りの境地にいる感じだが、それは13歳でデビューしてから、いろいろな人からもらった教えでもあると言う。「13歳の頃は、何も考えていなかったです(笑)。ただ、いろんな方に会って話を聞いた時、悩むことは悪いことじゃないんだなと、どこかで思うようになっていきました。少しずつ、出会いの積み重ねで、今の私が作られていったんだと思います」将来の夢もきちんと見据えている。「具体的に、1mmも決まってはいないんですが、いつか自分発信で、何か地球や人に対するポジティブなプロジェクトができたらいいなと考えてます。今は大学生ですし、まだ勉強段階ですが、いろんなところで得た知識を基にして、協力者を募り、賛同してくれる人たちと一緒に、何かをやれたらいいですね」目標は、ハリウッド女優で活動家でもあるエマ・ワトソン。「エマ・ワトソンさんは、たくさん本を読まれているし、いろいろと勉強もされているなかで、自らの言葉で自分の思いを発信されています。多くの方に力を与えている方だと思うので、私にとっては憧れの存在です」では、エマと同じように女優の道は? と尋ねると、「もちろん、チャンスがあれば、いくらでもチャレンジしていきたいです。だって、楽しくなきゃ損でしょう」とひまわりのような笑顔で答えてくれた。なんとも頼もしい21歳。今後、幅広いフィールドで輝いていくに違いない。■プロフィールトラウデン直美(トラウデンナオミ)1999年4月21日生まれ、京都府出身のモデル、タレント。「2013ミス・ティーン・ジャパン」でグランプリを獲得。女性ファッション誌『CanCam』の専属モデルとして、史上最年少の13歳でデビュー。2018年に、日本テレビ『Going!Sports&News』のお天気キャスターを務める。フジテレビ『ワイドナショー』や、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』、BSテレ東の『日経プラス10』などにも出演。
2020年11月13日女子栄養大学栄養クリニック監修自宅で過ごす時間が増えて太りやすくなったと感じている人などに向けた新刊『テレワークごはん』が発売された。この新刊は女子栄養大学栄養クリニックが監修しており、出版社は女子栄養大学出版部。A5判、112ページ、価格は1200円(税別)である。無理なく簡単 美味しいから続けられる栄養学と保健学の教育、研究を続けている女子栄養大学は、1969年に大学内にてクリニックを開始。生活習慣病や肥満、メタボリックシンドロームの治療、予防、対策など、3000人以上に成果を上げてきた実績がある。今年は新型コロナウイルスの影響で、テレワークが推奨され、外出する機会が減り、自宅での時間が増えた。その結果、太りやすくなった、疲れやすくなったような気がするといった悩みを抱えがちになってしまった。新刊では長時間自宅で過ごす場合の陥りやすい“五つの沼”として「同じように食べても太る」「糖質中心になりがち」「1日2食になりがち」「市販食品に頼りがち」「仕事の合間についお菓子」を挙げ、健康を守るための食事や運動を紹介。料理では初心者でも作りやすい簡単レシピが充実している。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※テレワークごはん - 女子栄養大学出版部
2020年11月11日【音楽通信】第57回目に登場するのは、“JAPANESE R&E(リズム&演歌)”をテーマにロックを鳴らし、昨年バンド結成35周年を超えた怒髪天のフロントマン・増子直純さん!写真・北尾渉 取材、文・かわむらあみり【音楽通信】vol. 57ザ・ビートルズを弟と一緒にずっと聴いていた1984年に、ボーカル&ギターの増子直純さんを中心に札幌で結成されたロックバンド、怒髪天。その後メンバーチェンジなどの期間を経て、1988年より増子さんとギターの上原子友康さん、ベースの清水泰次さん、ドラムの坂詰克彦さんという、現在のメンバーで本格的な活動を始めました。1991年には、アルバム『怒髪天』でメジャーデビュー。“JAPANESE R&E(リズム&演歌)”をテーマに、オリジナルのロックンロールを鳴らし、2019年には結成35周年を迎え、アニバーサリーイヤーを駆け抜けました。そんな怒髪天が、11月11日にニューアルバム『ヘヴィ・メンタル・アティテュード』をリリースされるということで、バンドを代表して、増子直純さんにお話をうかがいました。ーーそもそも増子さんは少年時代、どんな音楽を聴いていらっしゃいましたか。母親がザ・ビートルズが好きで、家では毎日曲がかかっていたから、弟(ロックバンド・DMBQのボーカル&ギターの増子真二)と一緒にずっと聴いていて。本来はものすごく深いけれど、一聴したときにはポップだしわかりやすい。あとは歌謡曲かな。われわれは『ザ・ベストテン』(1978〜1989年放送のTBS系列の音楽番組)世代。小学校から観ていたけど、あの頃の歌謡曲って、作詞も作曲も職業作家が本気で作ってるから、日本の音楽の最先端の曲を当時のアイドルで実験してたんだよね。ーー10年以上前にインタビューさせていただいた際、増子さんが高校を卒業後に自衛隊に入隊されたお話も印象的でした。地元の北海道にいた高校生の頃、素行が悪くてね。高校もほぼ行ってなかったし、勉強したくないから大学も行きたくないし。パンクバンドやってたから眉毛もないし、髪はモヒカンだし、就職もできるわけない。高校卒業後は、バイトしながらバンドをやろうと思ってたら、おやじに「半年だけ自衛隊で研修すれば、千歳の空港で働きながらバンドもやれるぞ」って。「まじか! さすが親父は俺のこと考えてるな」と思ったけど、だまされたね(笑)。ーー自衛隊では音楽も聴けないのでしょうか。そんなことはないよ。ただ、外出できないのと、体力的にきついから音楽を聴く余裕がなくなるというのはあるね。ーー高校時代に怒髪天を組まれた後、自衛隊に入られて、戻ってきてまたバンドを再開されたんですよね。そう、自衛隊はすぐにでも辞めたかったけど、未成年だと親のハンコがないと辞められないからね。逃げたら連れ戻されて外出できないし、1か月に1日しかない外出日を取り上げられたらたまらんから、2年弱ぐらいかな。18歳で入隊して、20歳になるまで我慢して、すぐ辞めた。ーーそれから怒髪天を続け、2019年は結成35周年でしたよね。おめでとうございます。いえいえ、こんなにバンドをやっているとはね。ニューアルバムは「かなりカオスな感じ」ーー2020年11月11日に、ニューアルバム『ヘヴィ・メンタル・アティテュード』をリリースされます。今回は、かなりカオスな感じのアルバムだね。2011年の東日本大震災のときから、音楽に対する向き合い方って、俺に限らずみんな変わったと思うのよ。それでいまはコロナ禍。結局、自分がいままでやってきたことが封印されてしまったというか、必殺技といえるライブもできない状態になって。人を集めるためにこれまでやってきたわけで、それができない。震災のときは被災地を「なんともない俺たちが支える」という気持ちで音楽ができたけど、いまは世界中が閉塞してて、気持ちも重い。じゃあどうするか、こういうときに自分が聴きたいのはなにかなと思って、作ったアルバムだね。ーー現在のコロナ禍に対してのお気持ちが、歌詞には綴られていますね。そうね。なんでもそうだけど、あらゆる問題に直面したときに1回俯瞰で見てみる、でっかいスケールで自分を見てみると、解決策が見えてくる。「まあ、なんとかなるか」と思えるようなものを作りたいなと。言いたいことを伝えるときに、伝えたいことがシリアスであるほど、ユーモアって大事。ユーモアがないと伝わりづらいというか、そのシニカルな笑いがあるのがパンクロックだから。そういう部分も歌詞に入れつつ、聴いて「楽しいな」と思えるものがいまの自分にはほしいかなと思ったんだよね。ーー収録曲の3曲目「孤独のエール」はとても励まされる楽曲ですし、6曲目「や・め・と・き・な」や8曲目「ヘイ!Mr.ジョーク」といったユーモアのある楽曲もあって、バラエティに富んだ内容になっていますね。どれもライブを前提とした曲なんだよね。作ったときはライブが出来ないときだったから、ステージでやったら楽しいだろうなという曲を作った。ーーコロナ禍の最中に生まれたアルバムですが、もともとアルバムは出そうと思われていたんですか。そうだね。日記と同じで、そのときに思うことを歌詞にしていくんで。「孤独のエール」に関してはずっと思い続けていることをストレートに言えたね。俺は世に蔓延する、がんばれソングを聴いて、よしがんばるぞと思ったことが1回もないからね(笑)。「お前に何がわかるんだよ」と思うから。だから、自分発信で「がんばれ、俺」なんだよ。人に言われてがんばれるやつは、最初からがんばれるから。自分で自分を鼓舞していくしかない。これはひとつの答えであり、あきらめでもあるよね、自分でやるしかないんだっていう。ーー「H.M.A.」は、アルバムタイトルの『ヘヴィ・メンタル・アティテュード』の略なのですか。そう、この時代ね、鋼の心が必要だから。今後のことも見えない今、世界中に必要なのは、ヘヴィ・メンタル・アティテュードだと思うんだよね。何がきても大丈夫という、鋼の心の精神。それは強い心ということじゃないんだよね。言いたいのは「でかい心」なのよ。強くなくても、俯瞰で見る、人類規模や宇宙規模で自分を見るというか。「まあ、たいしたことねっか」と思える精神力。いま音楽に何ができるかって考えたら、ほぼ何もできないようなもんだけど、音楽なんてラーメンで言ったらコショウみたいなもんでさ、なくても困らないけどあるといい。人生のなかで、そういうスパイスみたいなもんだから、音楽は。全部ひっくるめて楽しく、楽に考えたほうがいいのになって俺は思うんだよね。ーージャケット写真は、顔が入っているんですね。これは4人の顔のコラージュ。むかって右上が俺かな、左がベースのシミ(清水泰次)、鼻がドラムの坂さん(坂詰克彦)かな。口がギターの友康(上原子友康)なんじゃないかな。最初にこのジャケを見たときは、「これは誰?」って笑ったよね。ーー11月からは全国トークツアーを実施されますし、2021年には東名阪の「新春ツアー」が控えていますね。12月には京都と長野で恒例ライブ、1月には大阪、名古屋、東京だね。キャパはだいぶ少ないけど、とにかく今はやれる範囲で無理せず楽しみたいね。「健康で、1日でも長くバンドが続けられるように」ーー音楽以外の増子さんのご活動ですと、2016年に宮藤官九郎さんが作・演出された、ロックオペラ『サンバイザー兄弟』で、永山瑛太さんとダブル主演で初舞台に立ちましたね。前からクドカン(宮藤官九郎さん)とは仲良いから、「舞台やるとき出してね、チョイ役で」って言ってたんだけど、ある日「決まりましたー!」と連絡が来て。そしたら「ダブル主演で、もうひとりは瑛太くん」だって聞いて、「ダメだって、ほんとチョイ役でいいんだから」ってすぐ電話したもんね(笑)! 「すげえセリフあるじゃん」って言ったら「大丈夫です」って(笑)。1か月半ぐらい稽古期間があるから、だいたいどんな俳優さんでもできるようになるっていうことで、「絶対だな?」「絶対大丈夫です」というやりとりがあって、じゃあやるかと(笑)。ーー永山瑛太さんからはお芝居のアドバイスはあったのですか。いや、何を聞いても「兄貴、全然できてますよ」って言うから「ウソだろ!?」って(笑)。でも、細かいところを聞くと「それはこうやったほうがいいと思います」と返してくれる。たとえば相手としゃべるときに完全に横を向かずに斜めぐらいに体を向ける、目線もどうするかは聞くと教えてくれる。あとやっぱり、一緒に芝居した俳優たちは、びっくりするぐらいセリフを覚えるのが早いね!最初、本読みで台本を読むんだけど、結局一番最後まで本を持ってるのは俺だった。いまバンドをやっていて、音楽に関してダメ出しされることはほぼない。OKラインは自分のなかにあって、俺という人間を最大増幅させるのがバンドだから。でも舞台は、俺ではなく役になるわけだから「これこうですか?」とやってみて「違う」となると、その加減も難しい。俳優の友達や芝居をやっている人に聞いても、自分のOKラインと作品なり監督のOKラインが違う時が結構あるんだって。役者“あるある”なんだろうね。舞台は稽古の期間が長いし会話だから、意外と時間が長い作品でも、やりとりがあって覚えやすい。でもドラマは稽古がないから、現場に行って、演出家さんに「こんな感じでお願いします」と言われて、すぐやるからね。たとえば「悠然と階段を降りてください」と言われても、悠然と階段を降りたことないから難しいよね(笑)。ーー近年では、2019年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺〜』、2020年はNEWSの増田貴久さん主演の連続ドラマ『レンタルなんもしない人』(テレビ東京系4〜9月)第1話にゲスト出演されましたね。すごいんだよ、増田さん。ドラマでは普段ぼんやりした人の役だから、芝居に入るとNEWSじゃなくなくなる。すげえなって。芝居が上手なんだね。ーーそういえば関ジャニ∞さんや、ももいろクローバーZさんといったアイドルの方に楽曲提供されたこともありました。楽曲提供っておもしろくて、自分たちが絶対に手が届かないところに、球が届くからね。関ジャニ∞のシングル曲「あおっぱな」(2012年発表)を提供したときに、東京ドームのライブを観に行ったけど、俺たちが作った曲を5万人が歌ってたもんね。本当にうれしかったね。それを観たときに「曲は間違ってないんだな」って。じゃあ演者の問題かって(笑)。役者仕事に関しては、いまも11月18日から始まる、山口紗弥加さん主演の連続ドラマ『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』(テレビ東京系 深夜0時58分)の収録をしていて。主人公がよく行くバーのマスター役なんだけどね。音楽で怒られることがないから、芝居ではすごく学びが多いよね。ほぼ初心者で入って勉強させてもらうということが多々あるから。ーーそんなお芝居の経験がまた、音楽に還元されたり?あるね。やってみて思ったのは、やっぱり、バンドは演じちゃいけない。リアルじゃないとね。そこがすごく大事で、芝居とはまったく真逆。けっこうみんな演じがちで、このバンドのこのキャラクターを演じてるなってわかるとスッと興醒めしちゃうよね。それはエンターテインメントとは別の話だから。ーー最後に、今後の抱負をお聞かせください。今年はいろいろあったからね。でも、都なり国のガイドラインのさらに内側を守るくらいの慎重さをもって「やっていいよ」と言われていることはやっていくよ。ツアーも決まってるしね。あとは、何しろ「健康で、1日でも長くバンドが続けられるように」ということのみ!取材後記さまざまなアーティストやミュージシャンからも慕われている、増子さんをはじめとする、ロックバンドの怒髪天のみなさん。増子さんの生きざまはそのままロックンロールを体現されていて多くの人たちから支持されるのも納得です! バンド活動はもとより、俳優業などでもご活躍中の増子さんが放つ、怒髪天のニューアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。怒髪天 PROFILE1984年に札幌で結成。増子直純(Vo)、上原子友康(G)、清水泰次(B)、坂詰克彦(Dr)からなる4人組ロックバンド。 “JAPANESE R&E(リズム&演歌)”を旗印に、オリジナルのロックンロールを鳴らす。2014年1月、日本武道館ワンマン公演を敢行し、満員御礼におさめる。2019年、バンド結成35周年を迎え、ミュージシャン、演歌歌手、俳優など怒髪天と親交のある総勢220名が参加した怒髪天トリビュート『オトナノススメ〜35th 愛されSP〜』をリリース。アニバーサリーイヤーを駆け抜けた。2020年、11月11日にニューアルバム『ヘヴィ・メンタル・アティテュード』をリリース。11月7日から29日まで「怒髪天 爆音上映会&トークTOUR 2020 “4人いてライブせんのか~い!”」を実施。12月11日、「ライブ&ドキュメント 怒髪天 必要至急特別公演キャプテン野音2020 〜1/2の神話(キャパ)〜」DVD発売。2021年、1月9日に大阪BIG CAT、 1月10日に名古屋ボトムライン、 1月17日に東京神田明神ホールと、新春ツアーを開催する。InformationNew Release『ヘヴィ・メンタル・アティテュード』(収録曲)01. SADAMETIC 20/2002. 駄反抗王03. 孤独のエール04. ポポポ!05. スキモノマニア06. や・め・と・き・な07. 憎まれっ子のブーガルー08. ヘイ!Mr.ジョーク09. タイムリッチマン10. H.M.A.2020年11月11日発売(通常盤)TECI-1709(CD)¥3,000(税別)(初回限定盤)TECI-1708(CD+DVD)¥4,000(税別)[DVD内容]2020年7月26日に京都磔磔で行われた配信ライブ「怒髪天 delivery 響都ノ宴“カラダ立ち入り禁止。第一回、タマシイ限定ライブ。カモン!俺達界隈(魂のみ)。”」のライブ映像全曲分を再編集して収録。(DVD収録曲)01. 酒燃料爆進曲 02. 欠けたパーツの唄 03. HONKAI 04. セイノワ 05. ポポポ! 06. ロクでナシ 07. 北風に吠えろ! 08. せかいをてきに… 09. GREAT NUMBER 10. NINKYO-BEAT 11. スキモノマニア 12. シン・ジダイ 13. クソったれのテーマ 14. ド真ん中節 15. 孤独のエール 16. 喰うために働いて生きるために唄え! 17. 歩きつづけるかぎり 18. オトナノススメ 19. 雪割り桜
2020年11月07日NHK・連続テレビ小説『エール』も、11月27日の最終回まで残り約4週間!本作の大きな魅力は、主人公・裕一(窪田正孝)と人生を歩む音をはじめとする、関内家の女のパワフルさ。名場面とともにその生きざまを振り返ります!■夢との距離を変化させる、しなやかな強さ/次女・音(二階堂ふみ)【第23回】「私、関内音は、裕一さんを幸せにすると誓います!」関内家へ押しかけた裕一とそれを追いかけてきた父・三郎(唐沢寿明)。そして音、母・光子(薬師丸ひろ子)の4人の掛け合いが面白かった放送回。結果、裕一と音のキス現場を見てしまった光子が「頭は駄目と言っとるけど心が行けって叫ぶの!」と情熱家な一面を見せ、結婚を承諾したのだった。【第82回】「私が選んだの、あなたを。それに夢は諦めてない。お父さんに預けてある」妊娠中に「君の夢を僕に預けてくれないか」と裕一に言われ音楽学校を退学した音。そのことを知らない華(根本真陽)は自分が原因で音楽をやめたのかと音に尋ねる。猪突猛進の若いころから包容力あふれる母となった音の表情に注目。■幾度の喪失も乗り越える、たくましき強さ/母・光子(薬師丸ひろ子)【第9回】「お父さんはいる。目には見えないけれど、ずっとあなたたちのそばにいる」事故で亡くした夫・安隆(光石研)の遺灰を海にまいたあと、3人の娘たちを励ました光子。そして家業の馬具店を切り盛りし、娘たちの人生を力強く、ときに優しく見守っていくことに。本音が出すぎる姿は「黒みつ」と安隆から言われていたが、その芯の強さが関内家を支えていった。【第90回】焼け跡で歌う讃美歌『うるわしの白百合』クリスチャンの光子が、見るも無残な焼け跡で賛美歌を歌うシーンは、薬師丸の提案だったそう。約3分と、異例ともいえる長さの独唱はSNSでも多くの反響を呼んだ。再生・復活を願う歌声に聴き入り、感銘を受けた視聴者は多かった。■元軍人の夫を信じてついていく、優しき強さ/長女・吟(松井玲奈)【第92回】「自分一人で抱えないでください。私も力になりたいんです。あなたを支えたいんです!」戦争が終わり、就職活動が思うように進まない元軍人の夫・智彦(奥野瑛太)に吟がかけた言葉。その後、智彦はラーメン店から貿易会社へ転職するも「人のために命を燃やせる生き方のほうを選択してほしい」と吟の言葉によりラーメン店へ戻ることに。■夢にも恋にも一直線!行動する強さ/三女・梅(森 七菜)【第69回】「大丈夫。五郎さんは駄目な人なんかじゃない。駄目なだけの人を好きにならんもん。私、五郎さんのことが好き」当初は水と油のような関係だったが、五郎(岡部大)の実直で真面目な性格に心が動かされていく梅。裕一に弟子入りしたものの自信をなくす五郎にアドバイスしているうちに告白をしてしまう。好きになったら一直線なところは音と似ているかも。逆境を乗り越える、母と三姉妹それぞれの方法。関内家の女は、いつだって強く生きる!「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月06日増えたおうち時間に手芸をする人が増加!乃木坂46の向井葉月さんもマスクストラップ作りに挑戦!?キラキラしたリボンに、華やかな布…。女子が大好きなモノが詰まった手芸店が大盛況!足を運んでみると、おうち時間が急激に増えたことをきっかけに盛り上がった手芸ブームが継続中なことを実感できるはず。「楽しみながら選んだ材料で、世界にひとつのアイテムを自分の手で作れるのが手芸の魅力です」と手作り専門カルチャースクール、ヴォーグ学園講師の榑谷孝子さん。今回は、マスクストラップの作り方を教えてくれました。乃木坂46の向井葉月さんが挑戦します!マスクストラップ不器用さんでも大丈夫!超簡単ファッションアイテム。ソーシャルディスタンスが保たれていて、ドリンクを飲む時などちょっとだけマスクを外したい時に便利なアイテムが、マスクストラップ。作ったのは向井さん。「本当に簡単で驚きました。シンプルなマスクも、ストラップがアクセントになってすごくオシャレ!これからは、マスク×ストラップの組み合わせでもセンスが問われそうです(笑)。このリボンにした理由はサイリウムカラーが黄色×黄色だから。私らしい、私だけのストラップができて嬉しいな」細かい作業が苦手で大雑把な性格という向井さん。「でも、家庭科の授業は真面目に受けました。中3の時に頑張って作ったズボンは、今もはいてます。スマホケースを作ったことも。売ってるモノは大体ぶかぶかなので、いつか帽子を作ってみたいです」慣れた手つきの向井さん。「手芸好きのお母さんのお手伝いで、使ったことがあるんです」作り方【材料】リボン…60~70cm(お好みの長さで)/丸かん…2個/リボン留め…2個/フック…2個【道具】ボンド/平やっとこ1、リボンの両端がほつれないように、少量のボンドを塗って乾かす。2、ボンドが乾いたら、平やっとこでリボン留めをはめる。3、平やっとこで丸かんの口を開き、フックを入れ、リボン留めに通す。4、平やっとこで丸かんの口を閉じる。榑谷孝子さんヴォーグ学園で手編み・機械編指導員修了。その後、服飾専門学校を卒業し、同学園教員として勤務する。初心者向けから資格取得コースまで幅広く担当。(公財)日本手芸普及協会ホームソーイング指導員。むかい・はづき1999年8月23日生まれ、東京都出身。3期生。現在『将棋フォーカス』(NHK Eテレ)で総合司会を務める。真剣な表情と、屈託のない笑顔が魅力。パーカ¥12,000(サロン アダム エ ロペ TEL:0120・298・133)スカート¥34,000(フィーニー TEL:03・6407・8503)ソックスはスタイリスト私物※『anan』2020年11月11日号より。写真・内山めぐみスタイリスト・武政ヘア&メイク・KUBOKIyumi(共にThreePEACE)イラスト・momokoharada取材、文・小泉咲子撮影協力・TITLESAWABEES(by anan編集部)
2020年11月05日