日常生活に支障がある「生理」は「異常」。こわがらず、産婦人科に来てほしい
「怖い」「恥ずかしい」などと正直に言ってくだされば、小さな器具を選んでなるべくゆっくり動かすようにしたり、カーテン越しにお話しながら進めたりと、こちらも工夫をします。カーテンがあると何をしているかわからなくて怖い、という方にはカーテンを開けて診察することも可能です。
貧血ぎみの人が採血をするとき、ベッドに横たわってするのと同じ。内診が怖い方には、怖さが減るようなケアをしたいと思っています。そのためにも、不安があるときは遠慮なく、一言おっしゃってください。
また、性交渉の経験がない方に、内診をすることはまずありません。どうしても必要な場合は産婦人科にある一番小さな機械を使いますが、多くはお腹の上から超音波検査をしたり、肛門から直腸エコーをとったり、ほかの手段を検討します。
ですから産婦人科診察前の問診表には必ずと言っていいほど性交経験の有無がありますが、必ず正しく記載するようにして下さい。
それでも産婦人科を敬遠する方があるとすれば、過去のトラウマでしょうか。医師の対応はやっぱり人それぞれ。対応が雑で高圧的な先生にあたり、産婦人科そのものが怖くなってしまう女性もいるとききます。でも、銀行の窓口でいやな対応をされたとして、窓口全体、銀行全体が悪いとは限りません。