2020年1月9日 15:50
肥満に脳卒中、がんを予防する「長生きふりかけ」の作り方
長生きふりかけの効果は、ダイエットだけにとどまらず、高血圧、糖尿病、脂質異常などメタボリックシンドロームにまつわるすべての疾患の予防に活躍する。
「とくに脂質異常は女性に多く、注意したい疾患。血液中に余分な脂質が増え、血液がドロドロになり、血管壁が隆起して、深刻化すると動脈硬化を招きます。脂質異常の判断基準となるのは、悪玉コレステロールと善玉コレステロール、中性脂肪の3つの数値。しょうがとにんにくには、中性脂肪と悪玉コレステロール値を下げる作用があり、にんにくに限っては善玉コレステロールを上げる作用も。長生きふりかけには、3つの数値すべてを改善する効果があるんです」
さらに、多くの人の不安の種であるがんや認知症も予防してくれるというから心強い。
「しょうがに含まれるジンゲロールやショウガオールが、がん細胞を発生しやすくする慢性炎症を防ぎ、がん細胞がみずから死ぬように導いて増殖を防いでくれます。にんにくはアメリカの国立がん研究所がまとめた『がん予防に効果のある植物性食品』のなかで、トップに名前が挙がっており、その効果は世界中で認められています。
認知症は、脳の神経細胞にアミロイドβやタウタンパク質というゴミ成分がたまるのが原因と考えられていますが、しょうがに含まれるショウガオールととうがらしに含まれるカプサイシンは、これらのゴミ成分の蓄積を防いでくれるんです」