2021年1月7日 11:00
めまい権威の医師教える「小脳鍛えて治す『新井式めまい体操』」
転倒リスクが高くなるとともに、骨粗しょう症の人が転ぶと骨折するリスクも高くなる。生活の質を下げないためにも、長引かせないでしっかりと治そう。
めまいを治すポイントは「小脳を鍛える」こと。小脳を鍛えることで内耳のどこかで障害が起きても、うまくバランスがとれるようにする「中枢代償」という作用が働くという。そこで、新井先生がめまいを解消するために考案したのが「新井式めまい体操」。今回は3つの体操を教えてもらい、記者もさっそくトライしてみた。
「これらの体操は目と耳と足の裏を有効に刺激して平衡感覚を鍛えます。慣れないうちは1から10まで数えながらやってみて、できるようになったら20まで増やして、3つの体操を1セットにして朝と夜に20分ほど行いましょう。
これを毎日、1カ月ぐらい続けると改善がみられるでしょう」
■体操1「振り返る」
「人に呼ばれて振り返る」「頭がふらついて車庫入れができない」などの症状を訴える人に効くのが「振り返る」体操。
(1)体の正面で親指を立てる。
(2)親指を見ながら頭を左右に30度ずつ回す。
「右利きの人は右手を前にしっかり伸ばし、親指を立てます。目は右手親指の爪を見ながら、頭を左右30度ずつ回します。