40代以降の秋バテに注意! 医師が解説「秋の体調不良」の特徴と対策
更年期症状が強く、日常生活に支障をきたしている場合、漢方を活用したり、ホルモン補充療法(HRT)も選択肢となります。漢方治療では、患者さんそれぞれの症状や身体状態を診た上で体質にあった漢方を使用し、生薬の薬効をいかして身体のバランスを整えていきます。HRTは、減少したエストロゲンを補うことで、更年期症状を緩和する治療法。ただし、HRTには副作用やリスクも伴うため、婦人科での相談が必要です。
サプリメントの活用
ホルモンバランスを整えるためのサプリメントも、一部で効果が期待されています。イソフラボン、ビタミンD、カルシウム、マグネシウムなどの成分が含まれるサプリメントを検討してみるといいでしょう。
ただし、サプリメントの摂取に際しては、過剰摂取にならないよう注意し、医師と相談の上で使用することが理想的です。厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』eJIM(※3)など、公的機関の情報を参照するのも有効でしょう。
秋バテが改善しない場合は婦人科へ
秋バテの症状が長引く場合や、日常生活に支障をきたすほどの症状がある場合は、早めにクリニックを受診するのがおすすめです。特に、40代以降の女性は更年期による症状のこともありますが、子どもの自立や両親の介護など、様々な社会的環境の変化が訪れる時期です。