子育て情報『こどもの皮膚科ドクターが語る アフリカ出身トニーさんが主催する国際色豊かな子ども食堂&寺子屋を体験してきた』

こどもの皮膚科ドクターが語る アフリカ出身トニーさんが主催する国際色豊かな子ども食堂&寺子屋を体験してきた

を、横浜市青葉台で飲食店「JAYʼs レストラン」を営みながら、青葉台と相模原の2カ所で、子ども食堂と寺子屋を開催している。また、アフリカ文化を紹介する講演会の講師などを積極的につとめている。

――なぜ日本で子ども食堂と寺子屋を始めたのですか

トニー:アフリカに帰ったときに、学校に通えない子やごはんが食べられない子どもをたくさん見かけました。そんな子を保護して助けたい。でも物をあげるのではなく、自立して生活できるように教育を授けたいと思ったんです。それで「学校を作ろうプロジェクト」を立ち上げました。

しかし、そのプロジェクトを進めるなかで、日本でも十分に食事ができない、何を食べているのか親も知らない孤食の子どもが増えていると聞きました。そこでアフリカの子どもたちも大事だけど、今、目の前にいる日本の子どもたちも助けたい、子どもの居場所をつくりたいと思ったのがスタートです。


一方で、日本の子どもたちにアフリカ文化をもっと広めたいという気持ちが、ずっとありました。まだまだ日本ではアフリカがどんな国なのか知られていません。たとえば「どんなものを食べているのか」「どんな暮らしをしているか」そんなことから知ってもらいたいと思ったので、寺子屋も始めました。

「ノヴィーニェ」とは、わたしの出身である西アフリカのエヴェという部族の言葉で「兄弟・仲間」という意味です。地域のこどもたちが、家族のように集まって食べたり学んだりできる場所にしたいという思いをこめて食堂の名前にしました。

――子ども食堂は毎回どんな内容で開催していますか
トニー:昼、夕方各月1回ずつ、神奈川県内の2カ所で計4回行なっています。ランチは今回のようにバイキング形式で8~12品ほど。アフリカの料理も2~3種類あります。
そのあと寺子屋で、英会話や工作、楽器演奏などを体験してもらいます。子どもだけで来る子、親子で参加といろいろですが毎回45~60人ほど来ています。
夕方の部は子ども食堂のみです。予約なしで自由に参加できます。

――どんな子どもが参加していますか

トニー:いろいろな子どもたちが来ています。近所に住んでいる子もいれば、遠くから来てくれる親子、体が不自由な子、シングルマザーでがんばっているお母さんと子どもなど、本当にさまざまです。こちらでは参加者を選んでいないので、どんな子でも、誰でも来ていい、楽しい時間を過ごせる子どもの居場所なんです。

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