子育て情報『眼振(がんしん)とは?種類や原因、症状から治療方法まで詳しく解説します!』

2017年4月28日 14:00

眼振(がんしん)とは?種類や原因、症状から治療方法まで詳しく解説します!

プリズム治療はこの光が曲げられる性質を利用した療法です。

プリズム治療のメカニズムは大きく2つあります。

1.静止位にあわせる
眼振の子どもには、見やすい位置(=静止位)があります。その位置で見るために不自然に頭を動かすので頭位異常が起きていました。

それなら、特殊なメガネで目に入ってくる光の位置を調整してあげれば、頭を動かさず正面を向いたままでも見やすくなるのではというのが1つ目の考え方です。

2.輻湊(ふくそう)による眼振の軽減を利用する
先天性の眼振では、眼を内側に寄せる(=輻湊)と眼振の症状が軽くなったり視力があがったりすることが多いとされています。

この療法では、特殊なメガネで遠くのものを見るときでも、まるで近くのものを見ているかのように光の進行方向を変化させ、目を内側に寄せるように促します。そうすることで、眼振の症状を軽くするという治療です。


バイオフィードバック療法は、プリズム治療の2つ目と同様に、輻湊を利用した療法です。眼球運動を音に変える装置をつかって、子ども自身が聞こえてくる音で判断しながら、輻湊を意識的におこなって眼振の症状を軽くするコツを体で憶える方法です。

この療法は、眼振を完治させるのではなく、子どもが眼球運動を止める必要があるときに意図的に眼振を止めることができるようになるのが目的です。

眼振の治療方法の1つとして、薬が用いられる場合があります。近年、内服薬や目薬によって、眼振の症状が抑えられるという報告はいくつかされています。例えば、てんかん治療で使われるガバペンチンが乳児の眼振に、筋肉の硬調に有効なバクロフェンが周期交替制眼振に有効だと報告されています。

しかし、それらの薬が眼振に有効だという明確な証拠は見つかっておらず、さらなる研究が必要です。

http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/430574_1249006F1020_2_05.pdf
出典:抗痙縮剤劇薬、処方箋医薬品(注意ー医師等の処方箋により使用すること)日本薬局方バクロフェン錠ギャバロン錠5mgギャバロン錠10mg|独立行政法人医薬品医療機器総合機構

http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/671450_1139007F1022_2_11
出典:抗てんかん剤処方箋医薬品(注意ー医師等の処方箋により使用すること)

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