鈴木亮平、窪塚洋介、佐藤隆太、染谷将太ら豪華俳優たちを迎え、90年代のストリートカルチャーを牽引した井上三太による伝説的コミックを、園子温監督が実写映画化した『TOKYO TRIBE』。このほど、メインキャスト総出演&ギラギラなド派手なポスターが解禁された。若者たちが様々な“トライブ(族)”を形成し、街を暴力で支配しながらお互いの縄張りを奪い合う、近未来のトーキョー。メラがトップに君臨する「ブクロWU-RONZ」、海が所属する「ムサシノSARU」、さらに「シブヤSARU」、「シンジュクHANDS」といったトライブたちは、いまにも暴発寸前!やがて、トーキョー中を巻き込んだ、想像を絶する一大抗争が勃発する…。世界初のバトル・ラップ・ミュージカルという新たなジャンルで描かれる本作。今回、解禁となったポスター・ビジュアルでは、鈴木亮平演じる主人公・メラとオーディションで役柄を勝ち取ったラッパーのYOUNG DAIS扮する海のバトルシーンが中央を飾り、その周りには佐藤さん、窪塚さん、染谷さんを始め、大東駿介、市川由衣、叶美香、中川翔子、でんでん、竹内力ら濃い面々がずらり!さらに、レンコンシェフ役の座をいとめ、今回役者としても出演、参加した原作者の井上三太氏の姿も!また、このポスター・ビジュアルはモザイクアートになっており、全体を引いてみると“ドクロ”が浮かび上がってくるという凝ったデザインとなっている。このビジュアルが掲載されたポスター、チラシは公開劇場にて7月上旬から配布される予定。『TOKYO TRIBE』は8月30日(土)新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO TRIBE 2014年公開予定(C) 2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS
2014年06月26日「花子とアン」『ガッチャマン』などの鈴木亮平と、一般オーディションから選ばれたラッパーのYOUNG DAISをW主演に、90年代を席巻した漫画家・井上三太の代表作を園子温監督が映画化した『TOKYO TRIBE』。このほど、本作の主題歌をアーティストのAIが担当することが明らかとなった。本作の舞台は、様々なトライブ(族)が街を暴力で支配しながらお互いの縄張りを奪い合う、近未来の“トーキョー”。「ブクロ WU-RONZ」のトップ・メラ(鈴木亮平)と「ムサシノ SARU」に所属する海(YOUNG DAIS)が、“トーキョー”中のトライブを巻き込みながら一大抗争を繰り広げていくという、壮絶なストーリーだ。しかも、常にセンセーショナルな作品で日本のみならず世界のファンを驚愕させてきた園監督が、今回、伝説的コミックといわれる原作を超える表現方法として選んだのが、“セリフをラップで奏でる”という大胆不敵な手法。劇中では役者もラッパーも関係なく、鈴木さん、YOUNG DAIS、窪塚洋介、佐藤隆太、染谷将太や叶美香、中川翔子、でんでん、竹内力ら登場人物がほぼ全員、ラップに挑戦。HIPHOPに乗せてフリースタイルラップを披露しながら闘いまくるという、世界初の“バトル・ラップミュージカル”ともいえる新ジャンルを確立させた。そんな本作に、自らメロディラインを作詞して参加したのが、AI。2005年「Story」の大ヒットの後、2009年には「BEST A.I.」でオリコン1位を獲得。「ハピネス」が250万ダウンロードを達成したことも記憶に新しい。90年代後半からファッション誌「boon」に連載され、ストリートカルチャーを牽引していた原作について、AIは「ちょうど私が東京に引っ越してきたころ、自分はもちろん周りの友達がみんな読んでいた凄い漫画。それを園監督が映画化と聞いて、これはヤバイことになるなと!」と期待に胸を膨らませていたことを告白。もともと園監督作品のファンだったそうで、「普段、絶対に見られない光景を見せてくれるから大好きで。今回の作品も、本当にヤバイ!ヤバイという言葉がぴったりな作品」と興奮気味で、「今回のオファーは、“希望(HOPE)”というキーワードを入れてほしいとリクエストを受けて、エンディングのメロディの部分と歌詞を書いて、歌を歌いました。主題歌が流れた瞬間は嬉しかった」とその喜びを語っている。さらに、「この映画でしか集まらない日本のHIPHOP界を支えるラッパーたちがオールスター出演しているので、そこに注目して観てもらいたいです。そして、登場するキャラクターが、みんなカッコいいので、若い人は真似をしたくなるかもしれないですが、メラ(鈴木さん)や『シヴヤWARU』を真似しないように!ラブ&ピースな海くん(YOUNG DAIS)を見習ってください(笑)」と本作の見どころについてコメントした。AIのほか、YOUNG DAIS, SIMON, Y’S も参加した主題歌「HOPE - TOKYO TRIBE ANTHEM」が、攻撃的なHIPHOPサウンドに乗って豪華キャストが暴れまくる本作を、きっちりと締めてくれるに違いない。『TOKYO TRIBE』は、8月30日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。「HOPE - TOKYO TRIBE ANTHEM」は7月23日(水)より配信開始、本楽曲入りサウンドトラックアルバムは8月20日にCD発売&配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO TRIBE 2014年公開予定(C) 2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS
2014年06月16日映画『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』の公開直前イベントが29日、東京・新宿ステーションスクエアで行われ、キャストの染谷将太、長澤まさみ、マキタスポーツと矢口史靖監督が出席した。三浦しをんの小説『神去なあなあ日常』(徳間書店刊)を実写化した本作は、林業を舞台にした青春エンタテインメント作品。高校を卒業したばかりの勇気(染谷)は、パンフレット表紙の美女・直紀(長澤)につられて、1年間の林業研修プログラムに参加する。過酷な林業の現場に耐え切れず逃げ出そうとする勇気だったが、田舎暮らしや村人との交流で少しずつ成長していく――というストーリーで、映画は5月10日から全国公開。"巨大御神木"が鎮座する屋外ステージに登場した主演の染谷は、「清々しい映画になった。こんなに清々しい自分も初めて見たのでうれしかったです」とあいさつし、矢口監督も「想定していた範囲を超えちゃって、笑って泣ける映画になった。こんなことは初めてなので、早くみなさんに見せたい」と自信たっぷり。また、スラリと伸びた美脚を披露し、集まった観客を魅了していた長澤は、「おばあちゃんから子どもまで色んな人がいる生活は、人が成長するのに良い環境なんだと思った。とにかく楽しめる映画です」と笑顔でアピールした。イベントでは、"神去村大山祇祭り in 新宿"が行われ、ふんどし姿の男衆が御神木を担いで登場すると、長澤は「すごい男気を感じる」と大爆笑。劇中でふんどしを締めて祭りシーンに挑んだ染谷は、「自分もこの中にいたなんて信じられない……」と苦笑いを浮かべ、マキタは、「(ふんどしを指差しながら)"御神木"が出そうな人もいるけど」と笑いを誘う場面も。劇中のクライマックスとしての祭りシーンについて、矢口監督は「本当に見どころ。日本映画史上、かつてないスケール」と胸を張り、長澤も「ハラハラドキドキしました。とても面白いし、CGじゃない迫力が伝わると思う」と太鼓判を押していた。
2014年04月30日伊藤英明が3月25日(火)、都内で行われた出演作『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』の完成披露試写会に出席した。伊藤さんは劇中で“ふんどし姿”を披露しており、現場では共演する長澤まさみにも、その勇姿を見せつけたのだとか…。直木賞作家・三浦しをん氏の「神去なあなあ日常」を映画化した“林業”青春ストーリー。完成披露試写会には伊藤さん、長澤さんに加えて、主演を務める染谷将太、子役の升水柚希君、矢口史靖監督が駆けつけた。映画のクライマックスに、村の男たちがふんどし一丁で伝統の祭りに臨むシーンがあり、伊藤さんだけでなく、染谷さんもふんどし姿に…。「なかなか慣れなかったですね。まあ、食い込むわけですよ」と染谷さん。一方、伊藤さんは「そりゃ、恥ずかしいですよ」とふり返り、「でも、現場にはオレたちの憧れ、長澤まさみがいるわけですよ。これは超えないといけないなと(笑)」。そこで伊藤さんは、あえて長澤さんの前で、物を拾ってみたりし、ふんどし姿を見せつけたそうだ。当の長澤さんは「やめてくださいって言いましたよ」と赤面。それでも「祭りのシーンはすごく神聖で、みなさんの男気がカッコよく見せた」とも話していた。主人公は高校卒業したての18歳、平野勇気(染谷さん)。生まれ育った都会から遠く離れ、山奥の村で林業に従事することに。携帯も繋がらない、コンビニも無い、若者もあんまりいないと“ないない尽くし”の環境で、林業の魅力に気付いていく姿を描いている。染谷さん&主人公に林業を叩きこむ“林業の天才”を演じた伊藤さんは、ほぼスタント無しで、大木を切り倒す「伐倒」や、20メートルにおよぶ高所での「種取り」などを実演。染谷さんはチェーンソーを自在に使いこなすまでに成長したという。「楽しかったですね。割とチェーンソー、うまいんですよ。高いところも好きなので、いい映像が撮れました」(染谷さん)、「チェーンソーは難しかった。何より数十年も生きている木を切り倒すのは、緊張した」(伊藤さん)。また、長澤さんは山に生き、男たちを見守るヒロインを演じ「男勝りな女性なので、髪型だったりメイクだったり、普段気にすることを気にしないようにした」。ほぼノーメイクで登場するシーンも多々あり、林道を大型バイクで走り抜ける場面も。「運転はすごく難しかった」と話していた。『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』は5月10日(土)から全国で公開。(内田涼(cinema名義))■関連作品:WOOD JOB!~神去なあなあ日常~ 2014年、全国東宝系にて公開
2014年03月25日岡田准一(V6)が12月2日(月)、主演作『永遠の0(ゼロ)』の完成披露試写会に出席。共演した染谷将太を「可愛くてしょうがない」と評し、「撮影中『この映画は、君にかかっているよ』と追い込むと、いいリアクションをしてくれた」とデレデレだった。百田尚樹の同名ベストセラーを映画化。現代を生きる青年が、誰よりも「生きて帰りたい」と願いながらも戦場に赴き、いまの自分と同じ年で特攻に散った祖父の人生について調べ上げていくさま、60年の時を超えて明かされる深い“愛”を壮大なスケールで描き出す。東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催された完成披露試写会には、5,000人のファンが駆けつけ、岡田さんや染谷さんを始め、出席した三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文、染谷将太、三浦貴大、上田竜也、山崎貴監督に熱い声援を送った。岡田さんは“帝国海軍一の臆病者”と称された天才零戦パイロット・宮部久蔵を演じ、「しんどい役でした。当時を知っていらっしゃる方に認めてもらいたいという思いがあったので」と胸中を告白。その分、本作への思いは格別で「壮大な愛の物語。現場が命を削りながら、大切に撮りあげた作品なので、みなさんにとっても大事な作品になれば」と期待を寄せていた。現代を生きる青年役の三浦さんは、戦時下に生きた自身の祖父のエピソードを披露しながら「自分のルーツに触れるきっかけになった」と感慨深げ。また、田中泯、橋爪功、今年5月に亡くなった夏八木勲さんらと共演し、「素晴らしいキャリアを積み上げたみなさんのお姿に、刺激を受けました」としみじみ語った。また、井上さんは久蔵の妻・松乃を演じており「誰かを大切に思う気持ちは、時代を超えて共感できる部分。愛に包まれた絆を感じられる作品なので、ぜひ女性にも観ていただければ」とアピールしていた。『永遠の0』は12月21日(土)より全国東宝系にて公開。(内田涼(cinema名義))■関連作品:永遠の0 2013年12月21日より全国東宝系にて公開(C) 2013「永遠の0」製作委員会
2013年12月02日2010年のスペシャルドラマ、2011年には連続ドラマ化、そして今年待望の映画化され大ヒットを記録した『ストロベリーナイト』。そんな本作が7月17日(水)よりブルーレイ&DVDでリリースされることが明らかになった。本作は、シリーズの中でも最高傑作の呼び声が高い「インビジブルレイン」を原作に、4件の殺人事件をめぐり、警察上層部と対立しながら犯人を追う姫川(竹内結子)が、捜査の過程で出会ったヤクザ・牧田(大沢たかお)と禁断の恋に落ちるというストーリー。卓越したストーリーと息をつかせぬ展開でミステリーファンからも評価の高い誉田哲也の代表作を映像化した新感覚の本格刑事ドラマ・シリーズ。TVドラマでは平均視聴率15.4%を記録。姫川班最後の事件となる映画版『ストロベリーナイト』は主演の姫川玲子を演じる竹内結子を始めとして、西島秀俊 、小出恵介 、宇梶剛士 、丸山隆平の姫川班の面々と武田鉄矢や遠藤憲一、渡辺いっけい、高嶋政宏、生瀬勝久、津川雅彦ら連続ドラマからのオリジナル・キャストが集結。さらに大沢たかお、三浦友和、金子賢、田中哲司、染谷将太 ら日本映画界をけん引する豪華俳優が出演し、動員170万人、興行収入21億の大ヒットを記録し、日本中に“ストロベリーナイト旋風”を巻き起こした本作が遂にブルーレイ&DVDとしてリリースされる。今回発売される「コレクターズ・エディション」(豪華版)では、80分以上もの映像特典を収録!映画公開週の深夜に放送されたスペシャルドラマ「ストロベリーミッドナイト」(全4話)も収録。さらに連続ドラマでも人気だった、姫川班お馴染み“第二の捜査会議室”こと居酒屋で繰り広げられる、無駄に熱い“居酒屋会議”が描かれている。また、作品の舞台裏を描いた「メイキング・オブ・ストロベリーナイト」のほか、完成披露試写会などのイベント映像集も。ファン垂涎の豪華特典映像も満載となったこのブルーレイ&DVD。この夏、再び日本中に“ストロベリーナイト旋風”が巻き起こりそうな勢いだ。『ストロベリーナイト』DVD&Blu-rayは7月17日(水)より発売。「ストロベリーナイト Blu-rayスタンダード・エディション」(2枚組)価格:7,980円(税込)「ストロベリーナイト DVDコレクターズ・エディション」(2枚組)価格:5,985円(税込)「ストロベリーナイト Blu-rayスタンダード・エディション」価格:5,040円(税込)「ストロベリーナイト DVDスタンダード・エディション」価格:3,990円(税込)発売日:7月17日(水)発売元:フジテレビジョン販売元:ポニーキャニオン(C) 2013 フジテレビジョン S・D・P 東宝 共同テレビジョン FNS27社 光文社(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストロベリーナイト 2013年1月26日より全国東宝系にて公開(C) 2013フジテレビジョンS・D・P東宝共同テレビジョンFNS27社光文社
2013年04月08日銀座のど真ん中の地下に突然出現する、ザ・昭和なレトロ映画館「銀座シネパトス」。その異色のラインナップで、四半世紀にわたって映画ファンを唸らせてきたシネパトスの閉館ニュースは当然ながら大きな反響を呼んだ。3月31日(日)に閉館を迎える映画館・シネパトスを舞台に、映画を愛するキャスト、スタッフが集結した最後の上映作品が映画『インターミッション』だ。秋吉久美子、染谷将太、香川京子、竹中直人ら日本映画黄金期の大スターから現在のインディペンデント映画のホープまで、多くの映画人が本作のために集った。一体どのような過程を経てこの映画は完成したのだろうか?本作にも出演している玄里がその素顔に迫る!――しきたりを無視して、手作りの原点に戻る玄里:まず、台本とキャスティング表をくださったじゃないですか。それで実はこういう役でお願いしたいんですって言われて、キャスティング表を開けたら役名の下にみなさん顔写真が載ってて、一番最後に飲み屋の「三原」の看板娘で私の写真がもう載ってたんですよ。樋口:出演者のみなさんと会ってお願いする前に、もう「あなた以外にない」というメッセージを込めて、キャスト表にお顔を載せていたんです(笑)。玄里:私もう笑っちゃって。そんなにかっとんだ監督の作品ならやるしかないだろうと思って。マネージャーも相当面白かったみたいで、「やりましょう!」ってなったんです。その場で決まったじゃないですか。だから熱量はすごいなと思って、樋口監督の。多分その熱量にみんな動かされて、みなさん出演されたんだろうなと思って。そういうキャスティングってもうなかなかないですからね。樋口:もちろん僕はもう一つの顔が広告代理店のクリエーターなので、あまりそういう直接交渉はよろしくないというのは重々分かっているんだけど、今回の場合は非常に作り方も変わっているのでお目こぼしいただこうかと。業界のしきたりとか、映画はこう作るもんだという“お約束”を全部取っ払って、要するに昔のATG映画みたいな、仲間による手作りですよね。手作りの原点に帰って「あの女優さんがこの役を演れば素敵だろうなあ、だから出てほしい!」っていうすごい単純な回路でやってみようかなって。玄里:やっぱり口説き上手ですよね。あだ名がイタリア人なの分かりますよ。樋口:面白いね!そういえばイタリアの監督大好きなんですよ(笑)。――「早い、安い、上手い」が大切玄里:今回、ボランティアに近い形で参加しているキャストの方も結構いるので、気持ちで集まっているスタッフさんたちが多くて、雰囲気が本当に和やかでしたよね。すごい良い現場だったねってみんな口々におっしゃってました。竹中(直人)さんも「こんな現場、何年に1回あるかないかくらいだよ」って。樋口:その幸福感が画面に出るから、映画って怖いと思いますよ。玄里:現場の雰囲気って絶対出ますもんね。樋口:脚本家の山田太一さんが『インターミッション』をご覧になって「この映画は、監督がスタッフとかキャストを怒鳴りつけて無理くり魅力を引っ張り出すのではなくて、みんなが楽しく大人のひらめきを積み重ねてるものにしかできない良さがある」って絶賛してくださって。それはそれは嬉しかったですね。玄里:私がすごいなと思ったのは、次の作品撮られるんですか?ってなったときに「いつでも」っておっしゃってたじゃないですか。「早い、安い、上手く仕上げます」って言われたときにそれって強みだなって思いました。樋口:今回の映画は時間はないし、お金もないし、心意気だけ。だから、「早い、安い、上手い」の往年のハリウッドB級映画の手法で撮ったわけですよ。劇中でも触れた『拳銃魔』(’95)なんか、カップルが銀行強盗をして放浪するんだけど、銀行でドンパチやって車に戻って来て逃亡する、その銀行のシーンがないんだな(笑)。玄里:それは銀行の内部をセットで作るお金がなかったからですか?樋口:そう、でもそのおかげで逆に映画がスリムに締まってて、あの感じがいいなと思うんだよね。だから今回の映画もいい意味でB級映画の香りを出すようにした部分がある。――映画監督に必要なのは「変態であること」!?玄里:いろいろ映画をたくさん観られてる樋口監督だから、お尋ねしたいんですけど、“映画らしさ”ってなんだと思いますか。樋口:映画が面白くなるのは、それがためにならないときだけって気がします。『インターミッション』の中でもあるんですけど「無意味なほど美しい」。玄里:確かに余白があったほうが後々思い返したりできますもんね。樋口:やっぱり、ただ美しいものってためにならないと思うんですよ。玄里:私、大林(宣彦)監督の映画大好きなんですけど、特に『この空の花−長岡花火物語』は小学校の社会科の授業とかで流せるんじゃないかっていうくらい。表面上はカラフルにポップにやっているけど、でも戦争は絶対にダメなんだよっていうメッセージがすごい強いから、あれはためになる映画じゃないんですか?樋口:あれはためになる映画を通過して、全然ためにならない映画の境地に達しているよね。反戦反核をめぐる物語は確かに貫かれているんだけど、そういうモラルや主張をはるかに通り越してもはや頭のネジが外れたような表現に達している。ある種クレイジーな映画じゃないですか。大島渚監督に「映画監督に必要なものはなんですか?」って聞いたときに、「それは変態であること」って言ってらしたのを思い出しますよ。玄里:それ絶対そうでしょうね。それを「包み隠さず、見せられる人」なんでしょうね。樋口:僕は洋画の中ではヒッチコックの表現が一番好きなんだけど、あの感じが究極的な憧れですかね。一見ものすごく綺麗なんだけど、とてつもなく変態。一番のお手本ですね。玄里:じゃあ、ヒッチコック監督の作品が樋口監督の作品に色濃い影響を与えているんですね。樋口:いやもう単なる憧れですよね。玄里:次の映画の予定とかはいまのところないんですか?樋口:おかげさまで『インターミッション』が映画人にも一般のお客さんにも凄く評判がいいので、ポロポロお話は来ていますよ。でも、自主映画作ってた頃からあっという間に30年経ってそろそろやらなきゃなっていうときに、たまたまこの映画館の閉館が心に火をつけて、たまたま今回の映画ができた。運命ってそんなものなんですね。そんな風に大事に構えないで、ポロッといい俳句みたいに作れるものがいいかもしれません。(text:cinemacafe.net)■関連作品:インターミッション 2013年2月23日より銀座シネパトスにて公開(C) 2013「インターミッション」フィルムパーナーズ
2013年02月20日映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の完成披露試写会が2月5日(火)、都内で開催され、主演の柴咲コウを始め、真木よう子、寺島しのぶ、染谷将太、井浦新、御法川修監督が舞台挨拶に登壇した。原作は漫画やエッセイなど多岐にわたって活躍する益田ミリの手による人気漫画「すーちゃん」シリーズ。日常の中でそれぞれに不安や悩みを抱えながらも生きていく女性たちの等身大の姿を温かく描き出す。柴咲さん以下、キャスト陣は全員、今回の撮影現場の普段とは全く異なる“異様”な点について言及。柴咲さんは「現場の雰囲気はボスである監督の影響で作られるものですが、監督はいつも穏やかで少し天然で、癒しの空間でした。現場は怒号が飛び交うのが普通と思っていたらそういうのは一切なかった」とふり返る。真木さんも「監督がいい意味で穏やかでした」と明かし、あるシーンについて「監督に『真木さん、どうしましょうか?』と全部委ねられたのは初めての経験でした」と語る。また、これまでたびたびヘビーな役柄と戦ってきた寺島さんは「撮影が終わってすり減らない現場でした。疲れ切るというよりも逆にパワーをもらって帰れる現場で、演者が癒されてどうするんだ?とさえ思いました(笑)」とあまりの穏やかさに戸惑いまで感じた様子だった。「自分も人を殺したり殺されたりという役が多い(苦笑)」と語る染谷さんも「こんなにすがすがしい気持ちで帰ったことはなかったです。こういう世界があるんだ?という思いでした」と監督が作り出した不思議な現場の空気感を驚きをもって評した。井浦さんは「監督の演出で『この役はデヴィッド・ボウイをイメージして』と言われた」と告白。ほかの4人と同様に穏やかな現場の空気をしみじみと感じつつ「正直、すごいハードルでした。爽やかな気持ちでテンパってました(苦笑)!僕にデヴィッド・ボウイが背負えるわけないので…」と苦労を明かした。トークでは映画の中に登場する「選択」「仕事」「貯金」といったキーワードが書かれたカードを登壇陣が引いて、それについて語る時間が設けられたが、「結婚」と書かれたカードを引き当てたのは柴咲さん。「フレキシブルでいたい。何歳までにというルールはないし、そんなルールを作りたくもない。イメージとしては(人生の)スタートでもゴールでもなく中間点」と自らの結婚観を語った。原作漫画「すーちゃん」シリーズは多くの読者に愛され続け巻数を重ねているが、この3人の関係の今後について演じた当人たちは「ずっと同じ距離感でお付き合いが続いていくと思う」(柴咲さん)「変わらずこのままの関係を保ちそう」(真木さん)と語る。寺島さんは初共演となった柴咲さんと真木さんとの関係にも言及。「女性的でなく仕事ができてとても快適でした。(続編を)10年ごとに撮っていくのはどうですか?」と提案し、柴咲さんも真木さんも乗り気だった。『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』は3月2日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:すーちゃん まいちゃん さわ子さん 2013年3月2日より全国にて公開(C) 2012 映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」
2013年02月05日独特の現代芸術で、ヴェルサイユ宮殿や、カタールのAI-Riwangエキシビジョンホールでの個展を開催し、また「ルイ・ヴィトン」や六本木ヒルズ、アーティストのカニエ・ウェストや「ゆず」とのコラボレーションなど、日本のみならず世界的に注目を集めるアーティスト・村上隆。そんな彼が初監督を務めた実写映画『めめめのくらげ』が2013年4月より公開となることが決定した。主人公の小学生・正志は、引っ越してきた新しい家に、見慣れない段ボールを見つける。中から出てきたのは、くらげの様な不思議な生き物!どこか愛くるしいその生き物を“くらげ坊”と名付け、次第に仲良くなっていく。リュックにくらげ坊を連れて転校先の学校に行くと、ほかの生徒も、くらげ坊と同じく大人には見えない不思議な生物=“ふれんど”を連れていて…。アーティストとして世界中で活躍する村上さんが初めてメガホンをとる本作は、10年以上前より、フルCGアニメーション作品として自ら暖めていたオリジナルアニメの企画をベースに、震災後の日本を舞台にファンタジーな世界を描き出すジュブナイル作品となっている。主人公・正志とヒロインの少女・咲を演じるのは、子役実力派の末岡拓人と浅見姫香。そのほか、突然子供たちの前に現れる正体不明の四人組メンバーとして、窪田正孝、染谷将太らが、さらに主人公・正志が慕う叔父で物語の重要人物に斎藤工と、豪華かつ個性的なキャスト陣が脇を固める。本作で監督デビューを果たした村上さんは、「子どものころ夢中で見ていたゴジラ、ウルトラマンなどの特撮の世界。そして大人になっても『スターウォーズ』やスピルバーグ、宮崎駿など、熱は冷めなかった。この作品はそれらの要素といまの日本の混沌を混ぜこぜにした、新しいSFファンタジーです」と本作についてコメント。自身の子ども時代と重ねるように、また、新しいアート作品を創り出すように、初の映画監督に挑んだ本作は実写とCGの融合で構成され、CGカットだけで約900カットを超えるという。想像をはるかに超える世界観で、すでににシリーズ2作目『めめめのくらげ2』の制作にも取りかかっているそう。本作は現在、1年以上かけての編集作業を施している最中で、完成は2013年を予定。アーティスト・村上隆による意欲作なだけに、世界中から熱い注目を集めることは間違いなさそうだ。『めめめのくらげ』は2013年4月26日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。■関連作品:めめめのくらげ 2013年4月26日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
2012年11月16日自信は輝きに変わる。そして、その輝きがまた自信をもたらす──。映画『桐島、部活やめるってよ』に続き、映画『悪の教典』という話題作に出演、俳優・浅香航大の2012年はまさに自信と輝きを得た年となった。『悪の教典』で浅香さんが演じるのは、 私立晨光学院高校2年4組の夏越雄一郎。伊藤英明さん演じる担任の“ハスミン”こと蓮実聖司に追い詰められていく生徒のひとりだ。戦慄のエンターテインメントでありながらも撮影現場は「いい雰囲気」だったそうで、「特に男子生徒役の俳優は同世代、年齢が近いこともあっていまでも交流があるんです。旅行に行ったり、富士急(ハイランド)に行ったり、仲良くしています。彼らとの出会いは一生の宝物」と笑顔を見せる。けれど、その裏には緊張と不安もあったと胸の内を明かす。「『悪の教典』のおかげで度胸がつきました」「この映画は、三池崇史監督、主演の伊藤英明さんを始め、染谷将太くん、二階堂ふみちゃん、林遣都くんなど、すでにキャリアのある人たちに囲まれた現場で。当然、緊張はありました。でも、初日に三池監督から『自分らしく、自分の芝居をすればいい』という言葉をかけてもらったことで、その場の空気を吸って息をしていたらいいんだと、自分らしさを持って臨めたんです。それだけでなく、『悪の教典』のおかげで度胸がついたというか。僕、基本的に“緊張しい”で(苦笑)。役を演じているとき、例えば、舞台で何千人っていう人を前にしていても役として立っているので緊張はしないけれど、それがトークショーになると何を喋っていいのか…って、緊張しちゃうんですよね。その緊張が軽くなったというか、動じなくなりました」。また、伊藤さんに対しては「現場では先輩後輩関係なくひとりの役者として接してもらえた」と憧れと尊敬の眼差しを向けるが、伊藤さんが徐々に狂気と化していく様は「恐かったですね」と険しい顔に。たしかに、クライマックスに用意されているバイオレンスは、想像以上にショッキング!「完成した映画を観て、台本以上にガツンときたというか、衝撃的でしたね。さらに高揚感と爽快感もあるんです」と見どころを語る。今年、20歳を迎え「俳優を仕事として捉えるようになりました」と新しい一歩を踏み出した浅香さん。『悪の教典』では大人しくて温和な夏越を演じ、役柄について「ちょっとおっとりな性格」と語っているが、浅香さん自身はどんな高校生だった?「高校1年のときは普通科の学校に通ったんですが、仕事の都合もあって2年と3年は通信制を選んだんです。いまとなってはちゃんと通えば良かったなとも思うんですけどね…。でも、1年生の間はバイトもしたし、普通に学生を楽しんでいました。その頃の好きなタイプですか?学生時代に好きだったのは、変わった子、何を考えているのか分からない子、ふわふわした感じの子が好きでしたね。男でも女でも自分を持っている人に惹かれます」。芸能界入りのきっかけは「好奇心」自分の好みをはっきり伝えるあたりがまたカッコいい。181.5センチという長身にキリッとした顔立ちももちろんカッコいい。しかしながら、いわゆる“イケメン”とカテゴライズされるのはあまり嬉しくないと苦笑いしつつ、「少し前はイケメンと一括りにされるのがイヤだったけれど、いまはありがたいと思うし、それをプラスにしていきたいって思います」。そう言えてしまうことを含めて、やはりカッコいいものはカッコいい。16歳のときに事務所のオーディションを受け、その後は舞台を中心に活躍、2011年には「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」(フジテレビ)でドラマデビューを飾り、そして今年2本の映画と出会い、俳優・浅香航大は銀幕の世界へ降り立った。「きっかけは、単純に芸能界で生きてみたいという好奇心だった」と少し前の自分を懐かしむ。その好奇心は本気の仕事へと変わりつつある。「いまは徐々に役者としてどうするか考えるようになりました。もともと単館系でかかるような映画が好きで、山﨑努さんのような個性的な雰囲気を持った役者さんが好きなんです。自分自身もいつかそんなふうに評価されるようになりたくて…。それが目標ですね」と語る浅香さんの瞳は初々しく力強く輝いていて、いま以上の輝きを期待させる。(text:Rie Shintani)特集:年下のカレ「悪の教典―序章―」『悪の教典』特集■関連作品:悪の教典 2012年11月10日より全国東宝系にて公開© 2012「悪の教典」製作委員会
2012年11月08日様々な問題が山積する高校を舞台に、教師が生徒を大殺戮するという衝撃的なテーマを扱った作家・貴志祐介による今年最大の問題作を、鬼才・三池崇史監督が映画化した『悪の教典』。その公開を記念して、11月3日(土・祝)から25日(日)までの間、神奈川県川崎市のエンターテイメント施設「LA CITTADELLA」(ラ チッタデラ)で、謎解きイベント「リアル悪の教典ゲーム~恐怖の頭脳革命~」が開催されることが決定!2010年に発売された同名ベストセラーを原作に、イジメやモンスターペアレンツ、教師によるセクハラなどの問題がはびこる現代の学校を舞台に、生徒から絶大な支持を得ていた人気教師による生徒の惨殺事件を描くサイコサスペンス。主演の伊藤英明を筆頭に、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、そして山田孝之に吹越満と個性豊かな実力派俳優陣が顔を揃え、“日常の崩壊”というテーマに挑む。今回のイベントは、五感で味わう参加体験型ゲーム“リアルゲーム(現実世界で非日常体験が楽しめる「遊び」の総称)”を展開するエンターテイメント集団「WonderQ」によるもの。気になるイベント内容はというと、映画『悪の教典』の世界感をリアルに表現した空間の中で、制限時間内にほかの参加メンバーと協力し、施設内に隠された様々な謎を解き、参加者自ら映画と連動した物語に入り込んでミッションクリアを目指していく。1回当たり、約90分の公演を予定している。“衝撃の問題作”として話題を集めている本作を劇場で体験する前、もしくは体験後に、このスリリングな謎解きイベントで、悪夢のような恐ろしい作品世界にどっぷりと浸ってみてはいかがだろうか。『悪の教典』は11月10日(土)より全国東宝系にて公開。映画『悪の教典』×謎解きイベント「リアル悪の教典ゲーム~恐怖の頭脳改革~」開催期間:11月3日(土)~11月25日(土) ※期間限定場所:川崎 LA CITTADELLA「リアル悪の教典ゲーム」特設会場(神奈川・川崎)時間:平日17:00~/20:00~土日11:00~/14:00~/17:00~/20:00~※1回当たり約90分公演料金:【前売】学生:1,800円(税込)/回、大人2,800円(税込)/回※チケット販売サイト「イープラス」にてご購入いただけます。【当日】学生:2,300円(税込)/回、大人3,300円(税込)/回公式サイト:■関連作品:悪の教典 2012年11月10日より全国東宝系にて公開© 2012「悪の教典」製作委員会
2012年10月16日男女の性器が入れ替わる斬新なアイデアで恋とセックスの根源的関係を描く、異色の青春ラブストーリー『恋に至る病』。本作に出演した染谷将太が、木村承子監督が提示した強烈な世界観に圧倒されながらも、自分なりに答えを出したという本作のテーマについて語った。その他の写真新人監督の木村承子氏が、第21回ぴあフィルムフェスティバルのスカラシップを得て撮り上げた長編デビュー作。超絶妄想少女の女子高生ツブラ(我妻三輪子)と彼女が好意を抱く高校の生物教師マドカ(斉藤陽一郎)の“性器”が突然入れ替わってしまい、ツブラを慕う同級生のエン(佐津川愛美)と彼女を追いかけるマル(染谷)の四角関係を軸に、恋愛にまつわる人同士のコミュニケーションについて問う一作だ。染谷は「全体像が最初はイメージできず、撮影中も不思議な感覚でした」と特異な世界観に戸惑ったものの、完成した映画を観て「ツブラは木村監督そのものだと思いました(笑)」と感想を抱いたという。木村監督のパーソナルな想いを投影したと染谷が指摘するツブラは、愛するマドカと“溶けて混ざってひとつになったらいい”と妄想する、他者とつながりたい主人公だ。そこにある木村監督のメッセージについて、「男女は違う、別々の生きもので、どうしても分かり得ない壁がありますよね。この映画は明確に提示しないけれど、マルを演じる上でも出てきた壁でした」と語る染谷。違うからこそひとつになりたい衝動が生まれるわけだが、「女性特有の葛藤だと僕は思いました。木村監督だからこそ撮れたテーマで、ご本人の意見を僕も聞きたいです(笑)」と主題の解説を木村監督に委ねていた。本作を読み解くヒントとして、4人の名前―ツブラ、マドカ、エン、マル―が、すべて漢字の“円”で表現できるということを指摘しておきたい。染谷も“女性特有の葛藤”としながらも、「男女が完全に分かり合うことは無理にしても、ぶつかってまとまるしかないってことは考えました(笑)」と自分なりに答えを出した。単なる青春映画の枠を超えて、恋愛コミュニケーションの本質についても言及した本作。公開後の反響が楽しみな意欲作だ。『恋に至る病』2012年10月13日(土)より、ユーロスペースほか全国順次ロードショー取材・文・写真:鴇田 崇
2012年10月12日累計発行部数が30万部を突破した貴志祐介氏のベストセラー小説を映画化した『悪の教典』と、前日譚を描いた配信ドラマ『悪の教典-序章-』の完成披露試写会が10日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、キャリア初の悪役に挑んだ主演・伊藤英明をはじめ、共演する二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、浅香航大、水野絵梨奈、KENTA、高岡早紀、三池崇史監督らが舞台あいさつに立った。問題だらけの高校を舞台に、伊藤演じるサイコパス(反社会性人格障害)の教師・蓮実が、自らの失敗を隠滅するために、受け持つクラスの生徒全員を惨殺するというバイオレンス・サスペンス。伊藤は自身の代表作である『海猿』シリーズを引き合いに、「今までたくさんの人を救ってきましたが、今回は大殺戮を起こす役どころ。『海猿』と並ぶ代表作になったと確信している」と胸を張り、「伊藤英明のことは嫌いになっても、『海猿』のことは嫌いにならないで」と元AB48の前田敦子を彷彿させるアピールで、客席を笑いに包んでいた。「映画を観終わった後も、皆さんが笑顔でいてくれたらいいんですけど…。心を真っ白に、ストーリーを追いかけてくれれば、きっと共鳴し皆さんの中に眠っているものが目覚めるはず」と語るのは、本作でも過激な演出を仕掛け、本領を発揮した三池監督。この日は、第7回ローマ国際映画祭のコンペティション部門への正式出品も発表され、「非常にうれしいこと」と喜びを噛みしめた。一方、“殺人教師”蓮実と激しい攻防を繰り広げる生徒たちは、「初めての学園ものでしたが、こんなに怖い目に遭うなんて…」(二階堂)、「エネルギーに押しつぶされないでください。もし気分が悪くなった方はすぐに言ってください」(染谷)、「振り切らないと、演じられない役だった」(林)、「とにかく必死で、気づいたら撮影が終わっていた」(浅香)、「清々しい疲労感が感じられる」(水野)、「何度もNGを出す僕を伊藤さんが励ましてくれた」(KENTA)と現場を振り返り、配信ドラマ『悪の教典 ―序章―』に出演する高岡は「舞台は映画の数か月前。蓮実先生の悪が垣間見えるはず」とアピールしていた。『悪の教典』11月10日(土)全国東宝系ロードショー『悪の教典-序章-』「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」&「BeeTV」で10月15日(月)から配信開始予定アクセス方法:ドコモの携帯から【iモードならBeeTV】iメニュー>動画>BeeTV【スマホならVIDEOストア】dメニュー>dマーケット>VIDEOストア powered by BeeTV
2012年10月10日貴志祐介のベストセラーを鬼才・三池崇史の手で映画化した『悪の教典』、さらにその序章としてBeeTVドラマとして配信される「悪の教典-序章-」の完成披露試写会が10月10日(水)に都内で開催。主演の伊藤英明を始め、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、水野絵梨奈、KENTA、高岡早紀、原作者の貴志さん、三池監督が舞台挨拶を行なった。サイコパス(反社会性人格障害)という裏の顔を隠したまま、人気高校教師として生徒たちに慕われる蓮実聖司(伊藤さん)。自らの前に立ちはだかる者たちを巧みに、冷徹に消し去っていくが、やがて殺しの螺旋は学園祭前日の真夜中の大虐殺へと展開していく。『海猿』シリーズなどの正統派ヒーローのイメージを覆す今回のダークな役柄に、伊藤さんは「これまでたくさんの人の命を救ってきましたが、今回は大殺戮劇となってます。(『海猿』と)同じ年にこうしてこの作品を公開することができて嬉しいです」と感慨深げに語る。さらに「伊藤英明のことは嫌いになっても『海猿』のことは嫌いにならないで!」と元「AKB48」前田敦子の言葉を借用し会場の笑いを誘いつつ、「『海猿』に並ぶ僕の代表作になると思う」と胸を張った。二階堂さんにとっては本作が初の学園モノとなったが「初めての学園モノがこんなに血が出て怖いものなのかと…」と苦笑い。染谷さんは「気分が悪くなった方はすぐに手を上げてスタッフに知らせてください」と警告した。林さんは自身の役について「振り切って演じないといけない役だった」とふり返り、「毎日のように伊藤さんから『おはよう、オカマ野郎!』と言ってもらい、それがモチベーションになりました」と明かし、本作で新たな境地を切り拓き自信を手にしたよう。あのダルビッシュ有の実弟として注目を浴びるKENTAさんは、オーディションで役柄を勝ち取り本作で初めて演技に挑戦。「経験がなくて、何度もミスして周りに迷惑をかけることも多かったんですが、英明さんは『テストなんだから何度でも失敗しろ』と言ってくださった。その余裕が本当にすごいと思います」と、まさに伊藤さんが“恩師”となったようだ。伊藤さんが教師を演じることにちなんで「もしも伊藤さんに教えてもらうなら?」という問いに、若いキャスト陣は体の鍛え方から女性にモテるお酒の飲み方まで次々と質問。唯一、登壇キャストの中で伊藤さんより年上の高岡さんは「私は大丈夫です」と質問を辞退したが、逆に伊藤さんは「結婚生活というものを教えてほしい」と高岡さんに逆質問。言ってるそばから伊藤さんは「ごめんね」と照れくさそうに謝るも、高岡さんは「教えてあげるよ(笑)」とあっけらかんと語り会場は再び笑いに包まれた。本作は劇場公開直前にイタリアのローマで開催される「ローマ国際映画祭」に出品されることも決定!三池監督は日本での公開前日に現地でワールドプレミアとして上映されることを明かし「オレがローマで撲殺されたり、海に沈められたりしたら『ああそうだったのか』と思ってほしい」と渡欧の覚悟(?)と意気込みを明かしていた。『悪の経典』は11月10日(土)より全国東宝系にて公開。「悪の教典−序章−」は10月15日(月)より「BeeTV」&「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」で配信スタート。さらに、10月19日(金)よりDVDリリース。「悪の教典−序章−」10月15日(月)より「BeeTV」&「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」で配信スタート「BeeTV」:http:// beetv.jp「dマーケット」:「悪の教典−序章−」[DVD]発売日:10月19日(金)発売元:エイベックス・マーケティング販売元:東宝■関連作品:悪の教典 2012年11月10日より全国東宝系にて公開© 2012「悪の教典」製作委員会
2012年10月10日次の世代を担うのは誰?と、人々から明日のスターを期待される“若手俳優”たち。シネマカフェのランキング企画「シネマカフェゴコロ ランキング5」では、「あなたが注目する若手俳優(男子)」をテーマにアンケートを実施。みんなが気になっている俳優たちを大発表!2位と大きく差をつけ堂々の1位に輝いたのは、松坂桃李!NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」を始め映画にドラマにCMと各方面で大活躍を見せており、今回のアンケートでも投稿者の約半数が松坂に投票するという、大ブレイクぶり。「最高にカッコいいし、かわいいし、大好きっ!」(30代・女性)、「笑った顔が可愛くて、中身は真っ直ぐな好青年で。見ているだけで幸せな気持ちになります」(30代・女性)、「NHKの連続テレビ小説を見てからファンになりました。役にとても馴染んでいて、毎朝松坂さんを見るのが楽しみになっています」(20代・女性)と寄せられた声からも分かる通り、世の女性たちは彼にゾッコンのようだ。さらに、「『シンケンジャー』のときから応援してます。演技力がピカイチ!」(20代・女性)、「デビュー当初から気になる青年でした。こんな息子がいたら素敵です。PRはお任せください!」(20代・女性)と、長年のファンからの温かい声も。今後、初の単独主演を飾る『ツナグ』が10月に公開され、武井咲とのW主演作『今日、恋をはじめます』(12月公開)なども控えており、さらなる飛躍を見せてくれそうな予感!次いで2位のランクインしたのは、佐藤健。松坂さん同様、TV番組「仮面ライダー電王」から徐々に人気を集めてきた、戦隊モノ出身の若手俳優だ。その高い身体能力を買われて、現在大ヒット中の『るろうに剣心』にも抜擢された。「演技力が高く根性もあるから」(30代・女性)という声からも、中性的な丹精な顔立ち&細身ながら、激しいアクションもこなす実力派俳優として多くの女性から支持を集めている。続く3位には、10代女子から熱い支持を得てランクインした、染谷将太。園子温監督作『ヒミズ』で一躍ブレイクし、10代、20代の若い世代を中心に人気急上昇中の若手俳優だ。「最近の若手俳優の中で、一番個性的で演技がうまいと思う」(10代・女性)、「cool!」(10代・女性)と、その独特の雰囲気が魅力のようだ。そして、4位に三浦春馬、5位には福士蒼汰。三浦さんは、これまで『恋空』や『君に届け』など学園モノに数多く出演し爽やか男子として人気を博し、今回のアンケートでも「爽やかで努力家だと思うから」(10代・女性)、「カッコよさの中に落ち着きのようなものを感じます」(30代・女性)との声が寄せられた。現在19歳の福士さんは、「仮面ライダーフォーゼ」での活躍で、「かわいい。背高いので将来カッコよくなりそう」(30代・女性)といった年上女性の熱烈なファンからの支持が集まった。惜しくもTOP5入りはならなかったが、第146回芥川賞受賞した田中慎弥の原作を映画化する『共喰い』の主演に抜擢された菅田将暉も、「仮面ライダー」シリーズ出身俳優で女性たちから多くの票が集まっており、こうして見ると「仮面ライダー」シリーズなどの戦隊モノを経験し、注目を集めていく若手俳優が多いよう。さて、あなたが注目する“若手俳優”は誰?「あなたが注目する若手俳優(男子)」ベスト51位:松坂桃李2位:佐藤健3位:染谷将太4位:三浦春馬5位:福士蒼汰次回の「シネマカフェゴコロランキング5」のテーマは「哀愁漂う渋い男」。こちらもぜひ、ご応募ください。「シネマカフェゴコロランキング5」『東京公園』[DVD]価格:3,990円(税込)発売元・販売元:アミューズソフト発売中© 2011「東京公園」製作委員会■関連作品:ツナグ 2012年10月6日より全国東宝系にて公開© 2012 「ツナグ」製作委員会今日、恋をはじめます 2012年12月8日より全国東宝系にて公開© 2012映画「今日、恋をはじめます」製作委員会 © 水波風南/小学館悪の教典 2012年11月10日より全国東宝系にて公開© 2012「悪の教典」製作委員会るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会永遠の0(ゼロ) 2013年、公開予定© 2013「永遠の0」製作委員会
2012年09月24日様々な問題が山積する高校を舞台に、教師が生徒を大殺戮するという衝撃的な題材を扱う三池崇史監督×伊藤英明主演の話題作『悪の教典』。このたび、本作の主題歌が国民的人気グループ「EXILE」から生まれた新ユニット「THE SECOND from EXILE」のデビュー曲「THINK ’BOUT IT!」に決定した。2010年に発売された貴志祐介の同名ベストセラーを原作に、いじめやモンスターペアレンツ、セクハラ、淫行などの問題がはびこる現代の学校を舞台に、一人の教師による生徒の惨殺事件を描くサイコサスペンス。主演の伊藤さんを筆頭に、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、そして山田孝之に吹越満と個性豊かな実力派俳優陣が顔を揃え、“日常の崩壊”というテーマに挑む。本作の主題歌を担当することになったのはEXILEのメンバーであるKENCHI、KEIJI、TETSUYA、NESMITH、SHOKICHIの5人から成る新ユニット「THE SECOND from EXILE」。EXILEに加入する2009年3月以前に活動していた「二代目J Soul Brothers」の7名のメンバーのうち、現在「三代目J Soul Brothers」に参加しているNAOTO、NAOKIを除く5名から成るグループである。今回の映画主題歌決定を受け、「『悪の教典』が大ヒットすることを願い、僕らなりにできることを精一杯頑張らせていただきます!!」(KENCHI)、「新曲『THINK ’BOUT IT!』には夢を諦めようとしていたり、何かに迷っている方や悩んでいる方に勇気やパワーを与えられるような楽曲になっています。映画のイメージにも合ったダンスミュージックで、音楽的にも新しく、いままでの僕たちを知っている方にはさらに刺激を与えられると思います!」(KEIJI)と続々とメンバーからの熱いコメントが到着。さらに、「原作の本も読ませていただき、伊藤英明さん演じる蓮実先生の奥底にある暗部や葛藤をメンバーやプロデューサーの方たちと本編のラストで流れるのを想像しながら作り上げ、音楽として表現できたのではと思っています」(NESMITH)とその出来栄えに自信の程をうかがわせる。また、本作のプロデューサーであり、一足先に楽曲を試聴した臼井央氏は「観終わった後、この主題歌を無意識に口ずさんでしまう観客がいたら、それは僕らの勝ちです(笑)」とニヤリ。「この素晴らしい原作に、映画スタッフ・キャストがまた新しい解釈を与えたように、主題歌としても新たな切り口でこの物語をエグッてくれた。この壮絶な衝撃作の最後を華々しく飾るにふさわしい主題歌、誕生です」と大満足のコメントを寄せている。THE SECOND from EXILEのデビュー曲「THINK ’BOUT IT!」は11月7日(水)より発売。彼らの楽曲が、血に染まった“衝撃の問題作”にどのような色を添えてくれるのだろうか?『悪の教典』は11月10日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:悪の教典 2012年11月10日より全国東宝系にて公開© 2012「悪の教典」製作委員会
2012年09月07日ミステリー作家を志す新人の登竜門として注目される「このミステリーがすごい!」大賞の第9回大賞を受賞した乾緑郎の「完全なる首長竜の日」(宝島社刊)。10年の歴史の中で、「チーム・バチスタの栄光」と同様に選考委員満場一致の大賞決定という快挙を成した本作が、主演に佐藤健と綾瀬はるかを迎え、日本映画界のカリスマ・黒沢清監督指揮の下、映画化されることが明らかとなった。佐藤さんと綾瀬さんが演じる浩市と淳美は、幼なじみ同士の恋人。だが1年前、淳美は自ら命を絶とうとして昏睡状態に。浩市は昏睡状態の患者と意思疎通のできる脳神経外科医療の一種“センシング”によって、淳美の自殺未遂の理由を探り昏睡状態から目覚めさせるべく、彼女の潜在意識に潜入する――。待望の映像化を果たすのは、『アカルイミライ』、『トウキョウソナタ』など、その映像美と独特の世界観でカンヌ国際映画祭を始め世界各国で高い支持を集める鬼才、黒沢清。主演に抜擢された佐藤さんと綾瀬さんは、『るろうに剣心』、『映画 ひみつのアッコちゃん』とそれぞれ主演作の公開が控えるが、今回の出演に際し「面白すぎて震えました。最初から引き込まれて、後半で驚きの展開があり、お話が終わる最後の最後まで目が離せなかったです」(佐藤さん)、「ワクワクして、ヒャーッ!となりました。意識下の世界は、現実離れした不思議な世界なので、“どういう感じになるんだろう?”と思って読んでいました」(綾瀬さん)と、この異次元ラブストーリーの世界にすっかり魅了されている様子。「人の心の中をまるで旅でもするかのように探索して回ること、それは何とも魅惑的な行為だが、同時に耐えがたい恐怖の体験かもしれない」と話す黒沢監督は、「映画で人の心の中を撮影することはできないという原則に挑戦してみたかった」と本作の映画化に賭ける意気込みを口にする。そのほか中谷美紀、オダギリジョー、染谷将太、小泉今日子ら豪華俳優陣が脇を固めることも決定。既に撮影に入っており、来年5月に開催される第66回カンヌ国際映画祭への出品も視野に入れているとのこと!佐藤さんからは早くも「監督、可能であるならば、僕たちをぜひカンヌに連れて行って下さい!」とのラブコールがあるほど。昏睡患者との意思疎通により、現実と仮想の境界が曖昧になっていくストーリーはハリウッド超大作『インセプション』をも彷彿とさせるが、いままさにノリに乗っている2人が、どのように演じぬくのか期待したい。『リアル~完全なる首長竜の日~』は2013年春、全国東宝系にて公開。■関連作品:リアル~完全なる首長竜の日~ 2013年初夏、全国東宝系にて公開映画 ひみつのアッコちゃん 2012年9月1日より全国にて公開© 赤塚不二夫/2012「映画 ひみつのアッコちゃん」製作委員会るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年07月18日我妻三輪子、染谷将太らが出演し、ベルリン映画祭で上映され、第36回香港映画祭では審査員特別賞を受賞した映画『恋に至る病』が10月13日(土)から日本公開されることが決定した。その他の写真『恋に至る病』は、生徒の顔もまともに見られず私語や居眠りも注意できない生物教師マドカ(斉藤陽一郎)、彼を大好きで先生と“溶けて混ざってひとつになったらいい”と妄想する生徒ツヅラ(我妻)を主軸に、少し風変わりな四角関係を描きながら、恋とセックスにまつわる根源的な問いに迫る異色の恋愛劇。海外の映画祭では上映後に観客らが“男女の性”について意見交換を交わす場面が見られるなど、単なる青春映画におさまりきらない反響を集めたという。また、主題歌と劇中音楽をテクノポップユニット“アーバンギャルド”が担当することもすでに発表され、話題を呼んでいる。日本では10月13日(土)から東京・渋谷のユーロスペースで先行上映を開始し、その後に全国で順次公開される予定。『恋に至る病』10月13日(土)よりユーロスペースにて先行上映
2012年07月09日2010年に単発ドラマとして人気を博し、今年1月から連続ドラマとして放送され、平均視聴率15.4%という好記録を打ち立てた竹内結子主演のミステリー・ドラマの映画化『ストロベリーナイト』が、6月30日(土)にクランクアップ!このほど竹内さん、共演の大沢たかおらキャスト陣からのコメントが到着した。原作は、累計180万部を売り上げる誉田哲也による「姫川玲子シリーズ」(光文社刊)。映画版では、シリーズ最高傑作と言われる「インビジブルレイン」を基に物語が展開する。高校時代に遭った犯罪被害からくる“殺意”と向き合いながら、刑事として奮闘する主人公・姫川玲子(竹内さん)は、暴力団員を狙う連続殺人事件のヤマを追う中、事件のカギを握ると思われる暴力団幹部・牧田(大沢さん)と出会い、立場を越えて徐々に惹かれあっていくが…。竹内さんが主演を続投するのに加え、西島秀俊、小出恵介らドラマからのレギュラー陣が再集結している本作。姫川と徐々に惹かれ合っていく暴力団幹部・牧田を大沢たかおが演じるほか、『ヒミズ』で一躍注目を集めた若手俳優・染谷将太が今回の物語の鍵を握る重要な役どころの柳井健斗役を演じることが明らかに。さらに、暴力団員役に金子賢、金子ノブアキら若手から石橋蓮司、田中哲司などベテラン勢まで豪華キャストが集結している。クランクアップ前には、ロケ地である名古屋市の協力により市街地を全面封鎖し、50トンにも及ぶ水の使用量、スタッフ総勢100人、エキストラ150人という大規模なセッティングの中、雨の中のクライマックスシーンが撮影された。竹内さんらがスタッフに歓声で迎えられながら、雨に濡れたままの格好で「やっと終わった~!」と叫ぶなど、キャスト・スタッフ共々、興奮冷めやらぬオールアップとなったようだ。今回、“喪失”というテーマのもと、ほぼ全編“雨”のシーンという異例の撮影が行われた本作だが、劇中のムードとは異なり竹内さんは「『ストロベリーナイト』全レギュラーキャストが再集結ということで、私にとってもかけがえのない仲間である姫川班や素晴らしい出演者の方々とまた同じ時間を過ごせるのは何かのご褒美のようで、毎日がとても楽しかったです」と満足感を感じさせる。また、映画版からの参加となった大沢さんについては「普段は気さくに相談事に乗ってくれる、かっこ良くて優しい兄のようでもあり、私個人にとって“王子様”的存在でもある方なのですが、牧田という役のフィルターを通すととても恐ろしい人なので関わりたくないです。早く撮影が終わらないかと内心では嘆いていました(笑)」とも。一方、大沢さんは全編が雨のシーンというところに惹かれたようで、「晴れていると撮影が中止ということもあって、いままでにない刺激を受け、そうした楽しみもある現場でした」と語る。さらに、「柳井を演じる染谷将太くんといった異彩を放つ役者さんとの撮影の日々だったので、一つ一つのシーンが刺激になって毎日すごく楽しかったです」と、若手競演陣との撮影も大いに楽しんだようだ。「捜査一課、姫川班、全登場人物がどんな結末を迎えるのか、みなさんがその“衝撃”に耐えてくださることを願っています」という意味深なコメントを寄せる竹内さん。映画版では、どのような捜査劇が繰り広げられるのか――?『ストロベリーナイト』は2013年、全国東宝系にて公開。『ストロベリーナイト』公式サイトstrawberrynight-movie.jp/■関連作品:ストロベリーナイト 2013年、全国東宝系にて公開© 2012「ストロベリーナイト」製作委員会
2012年07月02日竹内結子主演のドラマを映画化した『ストロベリーナイト』が6月30日に名古屋でクランクアップし、共演の大沢たかお、三浦友和に加えて染谷将太、金子賢、金子ノブアキ、石橋蓮司、田中哲司らが出演することが発表された。その他の写真今年1月に放映され、平均視聴率15.4%を樹立したドラマ『ストロベリーナイト』は、誉田哲也著『姫川玲子シリーズ』の小説が原作。今回スクリーンに登場する本作は、シリーズの中でも最高傑作と評される小説『インビジブルレイン』を基に、暴力団事件を追う姫川(竹内)と事件のカギを握る暴力団幹部・牧田 (大沢)との禁断の恋を描く。ドラマに引き続き主演を務める竹内は、「私にとってもかけがえの無い仲間である姫川班や素晴らしい出演者の方々とまた同じ時間を過ごせるのは何かのご褒美のようで、毎日がとても楽しかったです」とコメント。「今回は“喪失”がもうひとつのキーワードでもあります。捜査一課、姫川班、全登場人物がどんな結末を迎えるのか、皆さんがその衝撃に耐えてくださることを願っています」と、本作の見どころをアピールしている。また、第68回ヴェネツィア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した染谷は、物語の鍵を握る重要な役どころである柳井健斗役、金子賢は牧田が率いる龍崎組極清会構成員の役、金子ノブアキは六龍会構成員の小林充役を演じる。原作小説、ドラマ版で人気を得ている本シリーズが、新たな面々を加えてスクリーンでどのように描かれるのか気になるところだ。『ストロベリーナイト』2013年 全国東宝系にて公開
2012年07月02日奇才・園子温監督が漫画家・古谷実の同名コミックを大胆な解釈で実写化した『ヒミズ』。主人公に共鳴する少女・茶沢景子を演じた若手実力派女優の二階堂ふみが、人生観が激変した本作との出会いを回想するとともに映画女優として生きる彼女の“幸福論”を語った。その他の写真衝動で父を殺した15歳の住田祐一(染谷将太)が、普通の大人になりたい夢を捨てると同時に残りの人生を“オマケ人生”と決め、世間の悪人を殺そうと決意する問題作。『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『恋の罪』で積み上げた園監督人気、舞台設定を3.11後の日本に置き換えて現実感を追求した野心的試みなどが支持され、国内外で激賞を集めた。住田を想い、行動を一つにする茶沢を演じた二階堂は、「川に飛び込み、転がって(笑)。茶沢として感じた傷みみたいな感覚が残っていますが、撮影当時のことはよく覚えていないですね(笑)」と撮影から約1年、全身全霊で演じ切った当時を回想。「今はすべてが楽しかったと答えられるけれど、大きくズン! と自分が変われた作品です」と成長を実感していた。『ヒミズ』は本人だけでなく、周囲の反応も変えた。特に昨年のヴェネチア映画祭で染谷と二階堂が日本人初となる最優秀新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)をダブル受賞した快挙は、予想外の影響を残した。「急にブワーと来られて、何なんだよ、大人、って。うつみたいな気持ちになりました(笑)」と世間の狂騒に困惑しながらも、「でも初めての賞が純粋にうれしくて、世界に行きたいと漠然と思っていたことも分かりやすく目に見えたので、一気に開けた感じがしました」と目を輝かす。ただ、受賞の栄誉は、「あくまでも通過点」と冷静な姿勢もキープしている二階堂。「賞を獲ったことで明確に自分の行きたい場所がわかったけれど、引きずりたくはないですね」と視線は前を向いているのだ。女優としての経験値も彼女を取り巻く環境も劇的に変化したが、女優としての価値観は不変で、「有名になりたいわけじゃなく、お金がほしいわけでもない。スクリーンの中にいれればそれでいいんです。それで自分の幸福論が成り立つから、どれだけ映画を純粋に愛せるか、今それはすごく感じています」とむしろ自身の原点を見つめ直すきっかけになったようだ。将来が楽しみな17歳。ちなみに前述の行きたい場所について聞いてみると、「それは10年後にいる場所。言葉に出すと簡単になるので、今は言わないでおきます(笑)」。『ヒミズ』7月3日(火)、ブルーレイ&DVD発売●コレクターズ・エディション(Blu-ray1枚組)価格:6090円(税込)●コレクターズ・エディション(DVD2枚組)価格:4935円(税込)発売元:ギャガ販売元:ポニーキャニオン取材・文・写真:鴇田 崇ヘアメイク:池上 豪スタイリスト:望月 恵
2012年06月20日『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田守監督の新作『おおかみこどもの雨と雪』で、菅原文太、染谷将太、谷村美月、麻生久美子が声優を務めることが発表された。その他の写真『おおかみこどもの雨と雪』は、“おおかみおとこ”と結婚し、“雨”と“雪”というふたりの子を授かった人間の女性・花が、都会を離れて自然の豊かな土地で懸命に子どもを育てる姿を描いた物語。主要キャストとして“おおかみおとこ”を大沢たかおが、母親・花を宮崎あおいが担当することが決定している。本作で菅原文太は、都会からやってきた花たち家族を助ける、村の長老のような存在の韮崎を演じ、厳しい自然の中で、自給自足の生活をしようと奮闘する花に、農作業の手ほどきをするという。自身も山梨県で農業を行なっている菅原は、「日本の農業は、戦後50年である意味死んでしまったんだ。農業というものはもっと単純で、本当は楽しいもの。風や水や空気に囲まれてコツコツと作っていくものなんだということを、“おおかみこども”たちが今の若い日本人に気付かせてくれるといいね。監督、そういう作品を作りな」と力強く語っている。本作は、海外で定評の高い細田監督作品とあって、既に8月29日(水)からフランスで公開されることが決定している。『おおかみこどもの雨と雪』7月21日(土)より全国東宝系にてロードショー
2012年05月30日今年で14回目を数えるアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルム & アジア 2012」(以下:SSFF & ASIA)。国内外の若手映画人の登竜門として広く知られている本映画祭だが、実は意外な豪華スターも数多く参加していることをご存知だろうか?今年も多くのスターたちが出演する短編作品が到着!その一部をここでご紹介する。まず注目したいのがこの人。2010年に公開された『アリス・イン・ワンダーランド』で脚光を浴び、加瀬亮との共演で話題となった『永遠の僕たち』(’11)など、繊細な演技で観る者を魅了する、若手実力派女優ミア・ワシコウスカ。今年の「SSFF & ASIA」では、世界最高レベルの秀作たちが競い合う「インターショナル」部門で、ミアが出演するショートフィルムが2本も上映される。ある少年の一途な思いをファンタジックに描いたラブストーリー『愛しの君』では、恋焦がれられる年上ヒロインを演じているミア。もう1本、オーストラリア郊外を舞台に2人の少年が体験する甘酸っぱい夏の思い出を描いた『ある夏の日』では、心に葛藤を抱く等身大の女性を演じている。美しく、そして憂いを帯びたミア独特の表情がショートフィルムという短い時間の中でどう刻まれているのか?さらに、海外のミュージックシーンからも大物スターが参加。2009年に惜しくも解散となったUKロックバンド「OASIS」の元メンバー、ノエル・ギャラガーである。今月23日(水)から日本公演も予定している彼のソロ活動「ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ」の三部作からなるミュージック・ビデオ「RIDE THE TIGER」が「ミュージックShort」部門にて上映される。本作でノエル自身、退屈な日常から抜け出そうとするウェイトレスを、闇の力から守る神様のような役柄で出演している。同部門ではほかにも、女優の黒木メイサと「RIP SLYME」のSU&ILMARIがタッグを組んだ作品や、染谷将太、松坂桃李など日本の若きスターが出演する作品も多数上映される予定。さらに「ストップ!温暖化」と題した部門では、現在開催中の第65回カンヌ国際映画祭にも登場したエドワード・ノートンがナレーションを務める『空から見た地球』が上映されるなど、その名を挙げていけば切りがない。今年も「SSFF & ASIA」を華やかに彩ってくれる豪華なスターたち。劇場で一般公開されることが少ないショートフィルムなので、この機会を逃す手はないはず。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012」は6月15日(金)から19日(火)までラフォーレミュージアム原宿で、6月22日(金)から24日(日)まで表参道ヒルズ スペース オーほかにて開催。公式サイト:特集「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012」■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012 [映画祭] 2012年6月15日から19日までラフォーレミュージアム原宿で、6月22日から24日まで表参道ヒルズ スペース オーほかにて開催ジェーン・エア 2012年6月2日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© RUBY FILMS (JANE EYRE) LTD./THE BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2011.■関連記事:未来のスターを祝福!「モエ・エ・シャンドン」×「SSFF&ASIA」新アワード設立英国文学史上に残るスキャンダル!『ジェーン・エア』試写会に10組20名様ご招待第14回目を迎える「SSFF & ASIA」、“お家で映画祭”開催中!ミア・ワシコウスカ、『ジェーン・エア』に続いて『ボヴァリー夫人』のヒロインにジュード・ロウに新恋人。お相手は舞台で共演した9歳年下の女優
2012年05月18日ジャパニーズ・ホラーの代表的シリーズ、『リング』シリーズの完全最新作『貞子3D』が5月12日(土)より公開となる。この公開直前にして、これまで伏せられていた貞子役を、注目の若手女優・橋本愛が演じていることが明らかとなった。『ハンサム★スーツ』や『高校デビュー』などポップな作風が支持を集める英勉監督の指揮のもと、主演に石原さとみ、共演に瀬戸康史、染谷将太、山本裕典ら人気俳優を迎え、新たなる恐怖の物語を繰り広げる。その恐怖のきっかけとなるのが、おなじみ「呪いの動画」。貞子の本体は常にクラウド上を彷徨い、復活を目論んでいるが、貞子が憑依するのにふさわしい人間を見つけたとき、あらゆるモニターから飛び出しその人間を追い続けるという設定である。これまで木村多江、仲間由紀恵と、いまや日本の映画・ドラマ界を牽引する大女優が演じてきた貞子役。今回、貞子を演じる橋本さんは『告白』で一躍注目を集め、先日公開された『HOME愛しの座敷わらし』や『Another アナザー』など、話題作への出演が続くいま注目の若手女優。これまで井戸やTVの中から這いつくばって登場してきたおぞましいイメージとは打って変わって、見たこともないほどに可憐で美しい少女の貞子として登場する。これまで、衝撃的な登場の仕方で人々を恐怖のどん底に陥れてきた貞子のイメージを一新するほどの彼女の美しさ。だが、これこそが人間を陥れる罠…?『貞子3D』は5月12日(土)より全国にて公開。■関連作品:貞子3D 2012年5月12日より角川シネマ有楽町、角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2012『貞子3D』製作委員会■関連記事:石原さとみと貞子が質疑応答「おいくつですか?」の問いに「享年17。ざっくり高2」キティちゃんが「貞子」に変身!?『貞子3D』×HELLO KITTYシリーズ発売!日本中を震撼させた、あの“貞子”がついに甦る…『貞子3D』試写会に15組30名様ご招待
2012年05月11日3月の映画化発表後、4月10日(火)にクランクインし順調に撮影を進めている三池崇史監督×伊藤英明主演の話題作『悪の教典』。問題だらけの高校で教師が生徒全員を皆殺しにするという衝撃的な題材を扱う本作で、伊藤さん扮するサイコパス教師・蓮実のターゲットとなる生徒役に『ヒミズ』の二階堂ふみと染谷将太、林遣都が抜擢!さらに教師役として山田孝之が共演することが明らかとなった。2010年に発売された貴志祐介の同名ベストセラーを原作に、いじめやモンスターペアレンツ、セクハラ、淫行などの問題がはびこる現代の学校を舞台にした、教師による生徒の惨殺事件を描くサイコサスペンス。問題の教師・蓮実が担任する2年4組クラスの生徒で、直感が鋭く、蓮実への不信感を抱いている片桐怜花役には二階堂ふみ、クラスは異なるが怜花に想を寄せる同級生で、集団カンニングの首謀者・早水圭介役には染谷将太が抜擢。二階堂さんと染谷さんと言えば園子温監督作『ヒミズ』での共演が記憶に新しく、ヴェネチア国際映画祭で最優秀新人俳優賞にあたる“マルチェロ・マストロヤンニ賞”を受賞した若手注目株。園組に続く三池組での新たなる化学変化が期待されるが「思い焦がれていた三池組です。最高のエンターテインメントになるよう、現場に激しく片桐怜花をぶつけていきたいと思います」(二階堂さん)、「赤にもいろいろな赤があると思いますが、三池大先生のイメージする赤色の血を、流したいと思います」(染谷さん)と万全の意気込み!怜花と同じクラスの生徒で同性愛者であり、蓮実の同僚教師と関係を持っている前島雅彦役には『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』、『莫逆家族バクギャクファミーリア』など冒険的な役どころが続く、林遣都。「確実に衝撃的な作品になると思うので、完成を楽しみにしながら撮影の日々を送っています。自分は孤立していて少し変わった役柄なのですが、一つの学園の中でのお話なので、生徒のみんなと良い雰囲気を作ることを心掛けたいと思います」と頼もしいコメント。そして、蓮実の同僚で、生徒にセクハラをする体育教師の柴原徹朗役には山田孝之が抜擢!『クローズZERO』シリーズ、『十三人の刺客』に続く三池作品への出演となるが、「台本を読んでストーリーや役に惹かれたのと、やはり三池さんの作品には出たいという気持ちからオファーを受けました。三池さんや伊藤さん、先輩方からまだ知らないことを教わりたい、遣都やふみちゃんたちを見て、新鮮な感覚を取り戻せたら」とその胸中を語る。なお本作は、今夏開催される第69回ヴェネチア国際映画祭への出品を目指すことを発表。実は、三池監督と伊藤さんを含む4人のキャスト勢には、同映画祭経験者という共通点が。海外映画祭の常連である三池監督は2007年の『スキヤキ・ウエスタンジャンゴ』で伊藤さんと、2010年には『十三人の刺客』で山田さんと同映画祭に参加。二階堂さんと染谷さんに至っては、先述の通りの功績を挙げている。同作の核となる殺戮シーンはこれから撮影されるようだが、どのような三池ワールドが完成するのか?『悪の教典』は11月10日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:悪の教典 2012年11月、全国東宝系にて公開■関連記事:伊藤英明、三池崇史との再タッグで“悪”の教師に衝撃作「悪の教典」映画化決定!
2012年05月10日11月10日(土)から公開される伊藤英明主演、三池崇史監督の映画『悪の教典』の新キャストがこのほど発表された。その他の写真4月10日にクランクインし、現在も撮影が続いている本作は、問題だらけの高校を舞台に、伊藤演じる教師・蓮実が、自らの失敗を隠滅するために、受け持つクラスの生徒全員を惨殺するというミステリー作品。生徒役を二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、同僚役を山田孝之が演じる。直感が鋭く、蓮実への不信感を抱く生徒・片桐怜花を演じる二階堂は「思いこがれていた三池組。最高のエンターテインメントになるよう、現場に片桐怜花を激しくぶつけていきたい」と意気込みを語り、集団カンニングの首謀者・早水圭介に扮する染谷は「赤にもいろいろな赤があると思うけど、三池大先生のイメージする赤色の血を流したい」とコメント。同性愛者で、蓮実の同僚教師と関係を持つ前島雅彦を演じる林は「確実に衝撃的な作品になると思う。自分は孤立していて少し変わった役柄だけど、ひとつの学園の中でのお話なので、生徒のみんなと良い雰囲気を作る事を心掛けたい」と話しており、蓮実の同僚で、生徒にセクハラをする体育教師の柴原徹朗を演じる山田は「台本を読んでストーリーや役に惹かれたのと、やはり三池さんの作品には出たいという気持ちからオファーを受けた」と語っている。監督・キャスト合わせて、ベネチア国際映画祭経験者が5名も集結している本作は、晩夏に開催される第69回ベネチア映画祭への出品も視野に入れ、撮影が続いている。『悪の教典』11月10日(土)全国東宝系ロードショー!
2012年05月10日映画『生きてるものはいないのか』が2月18日(土)に公開され、石井岳龍監督を始め、染谷将太、白石廿日、飯田あさと、高橋真唯、池永亜美、札内幸太、羽染達也、青木英李、田中こなつ、渋川清彦、津田翔志朗、芹沢興人、杉浦千鶴子、村上淳の総勢15名による舞台挨拶が行われた。石井監督の『五条霊戦記 GOJOE』(’00)以来となる長編映画で、前田司郎の戯曲を映画化。怪しい都市伝説がささやかれる大学を舞台に、次々と謎の最期を迎える登場人物たちの姿を描いていく。石井聰互から石井岳龍へと改名した監督は「心機一転、デビュー作のつもり」と語る。キャスト陣14人には、制限時間30秒の中での自己紹介と、監督の改名にちなんで「自分自身の変えたい部分」というお題が与えられた。それぞれ「性別を変えたい」(津田さん)、「性格を変えたい」(飯田さん)、「肩こりがひどいので肩から首筋を替えたい」(杉浦さん)などなど、個性豊かな回答がなされた。渋川さんの口からは「浮気性なところを変えたい!」と意味深発言が飛び出したが、これには村上さんがなぜか壇上で大爆笑。最後の最後に順番が回ってきた染谷さんは「こんなに考える時間があったのに、何も思いつけないダメな自分を変えたい…」と嘆息まじりに語り、会場は笑いに包まれた。さらに「爆発してしまうときは?」という奇妙なお題が出されたが、渋川さんは「彼女とケンカしたとき…あのときは爆発してますね」とプライベートネタで堂々と勝負!村上さんは「日々、映画館で爆発してます」と飄々とした表情で謎の回答を寄せた。そんな2人を見ながら染谷さんは「僕も先輩方くらい爆発したいです…。石井監督が長編を撮られると聞いて役者として以前に、個人的に興奮しました。まさか自分が参加できるとは思ってなかったので、現場では爆発しっぱなしでした」とキレイにまとめた。『生きてるものはいないのか』はユーロスペースほか全国にて公開中。■関連作品:生きてるものはいないのか 2012年2月18日よりユーロスペースほか全国にて公開© DRAGON MOUNTAIN LLC.■関連記事:染谷将太、「周りでどんどん人が死んでいく」現場に困惑ヴェネチア映画祭新人賞の染谷将太主演『生きてるものはいないのか』試写会に5組10名様ご招待染谷将太、「トイレでふと思い立って」役作りで喫茶店のバイトを経験
2012年02月20日映画『生きてるものはいないのか』のプレミア試写会が1月24日(火)に都内劇場で開催され、石井岳龍(※石井聰亙改め)監督を始め、染谷将太、高梨臨、高橋真唯、白石廿日、飯田あさと、田島ゆみか、池永亜美、札内幸太、師岡広明、羽染達也、青木英李、田中こなつ、津田翔志朗、芹澤興人の15名が登壇した。石井監督にとって10年ぶりの長編映画となる本作。劇作家・前田司郎の戯曲を原作に、怪しい都市伝説がささやかれる大学で登場人物たちの奇怪な最期の瞬間が次々と描き出されていく。撮影はシーンごとに別々に行われたため「これだけのキャストが顔を合わせるのは初めて」と石井監督は興奮気味に語る。オーディションでキャストを選んだが「日本映画の若手たちと映画が作れて勇気づけられました」と若手俳優の台頭を喜んだ。染谷さんは「周りで次々と人が死んでいくのは味わったことのない感覚でした」とふり返った。また「リハーサルで田中さんと歩いているときに人が死んでいくという場面で、僕はラストシーンに向けて行かなくちゃいけないんだけど、監督に『助けないのか?』と言われて葛藤を味わいました」と個性的な石井監督の演出の一端を明かした。ほかのキャスト陣からも「オーディションのときから『派手に死んでほしい』と言われて、死ぬシーンはプレッシャーでした」(札内さん)、「いかに派手に無様に死ぬか…。隣の部屋から『ギャーッ!』って声が聞こえてきました(笑)」(高梨さん)など“死にざま”にまつわるエピソードが次々と語られた。キャスト陣を代表して、タイトルにちなんで「生きている」と実感する瞬間を尋ねられた染谷さんは「俺に聞かない方が…」と苦笑。司会者から「演じてる瞬間は?」と助け舟を出されるも「いや…(演技中は)いっぱいいっぱいです!」と照れくさそうに語っていた。『生きてるものはいないのか』は2月18日(土)よりユーロスペースほかにて公開。■関連作品:ヒミズ 2012年1月14日より新宿バルト9、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ生きてるものはいないのか 2012年2月18日よりユーロスペースほか全国にて公開© DRAGON MOUNTAIN LLC.■関連記事:染谷将太×二階堂ふみ、ガチの殴り合い!原作にない『ヒミズ』本編映像が到着第66回毎日映画コンクール最高賞は『一枚のハガキ』、男優賞に『モテキ』森山未來染谷将太が二階堂ふみの現場でのイタズラ告発するも「覚えてないですね」『ヒミズ』染谷将太×二階堂ふみインタビュー重なり合う若き魂、互いをどう見てる?二階堂ふみの「朝帰り」願望にどよめき
2012年01月25日昨年のヴェネチア国際映画祭で、日本人初の快挙となる最優秀新人賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)を染谷将太と二階堂ふみがW受賞して以来、一気に脚光を浴び、先週末より満席続出の大ヒットを記録している『ヒミズ』。世界の映画通たちを唸らせた注目の若き才能の圧倒的な存在感を証明する、本編の見どころ映像の一部がシネマカフェに到着した!「行け!稲中卓球部」で知られる古谷実の漫画を原作に、“普通の大人になること”を願う住田(15歳)と“愛する人と守り守られ生きること”を夢見る茶沢(15歳)が、ある事件を発端に対面する壮絶なドラマを描いた青春感動作。今回シネマカフェに届いたのは、本編から厳選された2本の映像。一本目は原作にはない園監督によるオリジナルシーンで、染谷さん扮する住田と二階堂さん扮する茶沢が“ガチ”で殴りあうシーンだ。どしゃ降りの雨の中、茶沢が「5・7・5」の韻に合わせて住田にいきなりビンタを喰らわせれば、最初は戸惑っていた住田も売られたケンカを買ったとばかりに容赦ないパンチで茶沢を追い込む始末…。本人談によれば「お互い本気で叩き合っていた」というが、「生まれて初めて女の子をビンタしました」という染谷さんに対して「カットがかかった瞬間、(染谷くんは)『大丈夫?』って急に優しくなるんです。優しくされると涙が出そうになるからやめてくださいって(笑)」(二階堂さん)というエピソードも。その次に映し出されるのは、原作漫画を忠実に再現したシーンの一つ。普通の中学生でありたいと願いながらも親に捨てられてしまった住田のもとに茶沢が押しかけ、慰めつつも住田以上にパニックに陥っている姿は可笑しくもある。迫真の混乱ぶりを見せる二階堂さんとマイペースな染谷さんのあうんの呼吸を感じさせる、こちらも見逃せないシーンだ。初日を迎えた週末には園子温監督や原作ファンなどのコア層に加えてシニア層やカップルまで幅広い客層を集客し、渋谷シネクイントでのレイトショーでは立ち見も出るほどの大盛況を見せている本作。芸能界の著名人の数々が自身のブログ等で本作をプライベートで鑑賞したという書き込みも多く見られているのだとか。観た人の多くが絶賛するワケとは?それを裏付ける、世界に誇る2人の堂々の演技をこちらで確かめてみて。『ヒミズ』は新宿バルト9、シネクイントほか全国にて公開中。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ヒミズ 2012年1月14日より新宿バルト9、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:第66回毎日映画コンクール最高賞は『一枚のハガキ』、男優賞に『モテキ』森山未來染谷将太が二階堂ふみの現場でのイタズラ告発するも「覚えてないですね」『ヒミズ』染谷将太×二階堂ふみインタビュー重なり合う若き魂、互いをどう見てる?二階堂ふみの「朝帰り」願望にどよめき被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返り
2012年01月19日「ぴあ」調査による1月13日、14日公開の映画・満足度ランキングは、『ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』の矢口史靖監督最新作『ロボジー』がトップに輝いた。2位に古谷実の同名コミックを園子温監督が映画化した『ヒミズ』が、3位に理容美容専門学校の教師と生徒たちの姿を描いた『はさみ hasami』が入った。その他の写真1位の『ロボジー』は、ミッキー・カーチスこと五十嵐信次郎を主演に迎え、“ロボット”の中に入ることになった老人が巻き起こす騒動を描いたコメディ。出口調査では「ユーモアとペーソスがふんだんに盛り込まれた期待以上の作品」「高齢化社会である現代にあったテーマで、心が温かくなった」「生きがいってなんだろう、と考えさせられた」「ロボットの動きと老人の動きをマッチさせた五十嵐信次郎の表現は凄い」など、幅広い世代から好評だった。2位の『ヒミズ』は、どん底の家庭環境にいる少年と少女がある事件をきっかけに変わっていく姿を描いた異色の青春ドラマ。アンケート調査では「主演の染谷将太はずば抜けて凄い!」「二階堂ふみの本気の演技に圧倒された」など、主演のふたりに対するコメントが目立ち、「原作を園子温監督が上手く料理していて、ラストは圧巻」「とても重いストーリーで震災のことも取り上げていて、いろいろと考えさせられた」など、若者を中心に高い評価を集めた。(本ランキングは、2012年1月13日(金)、14日(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年01月16日兄の連れてきた婚約者は…
いきすぎた自然派ママがこわい
義父母がシンドイんです!