小さな幸せがたくさんある家森のような空間に向かって過ごすふたりだけの時間
森の景色を楽しむ
「緑の多いところ」に的を絞って土地探しを始めたAさん夫妻。Google Earth(グーグルアース)で奥さんが緑をたよりに見つけた敷地は、Aさんの実家に近くAさんがもともと気に入っていたエリアだった。
実際に見てみて購入を即決したのは裏側が森のような豊かな緑に面する敷地だった。「窓を開け放ってこの景色が楽しめそうだというのがいちばんの決め手」になったという。
正面に見える森はAさんが子どものころに遊んだことのある場所で、そのころとまったく変わってないという。
ふたりに大事なことから
家づくりではまず設計を依頼した保坂猛建築都市設計事務所との打ち合わせからスタート。奥さんは「“このような家にしたい”みたいな具体的なことはまったく言わなかった」という。Aさんは「安全で居心地が良くてこの家にいることで人間関係が充実する。そして空間に触発されて自分の発想や考え、行動とか雰囲気の幅が広がるような家をもちたい」と希望を伝えたという。
これに加え、自分たちの現在の暮らし、今までどう生きてきたのかこれからどう生きていきたいのか、そして自分たちの好きなこと、大事なことについてじっくりと話をして伝えていったという。