好みの壁紙やパーツを持ち込んで古さと新しさを織り交ぜた自分たちらしい住まい
「インパクトのある花柄ですが、横たわると頭の上なので目に入りません。ダークな部屋で熟睡できます。朝、天窓から自然光が入り、目覚めもいいですよ」(ご主人)。
廊下から寝室を見る。黒っぽい壁色に大胆な花柄が映える。
匂いたつような花々。リアルな画風で、よく見ると蝶々やアリなども描かれている。
勾配天井には、採光と通風を考えて天窓を設置。女優ライトの付いたドレッサーは奥さまのリクエストでご主人がDIYした。
玄関ドアは、ロンドンの香りがする深めのグリーンにこだわった。黒い外観にも映える。ドアノブは経年変化が楽しめる真鍮製をチョイス。
スプルースの無垢材を使用した玄関ドアは外側のみ塗装。内部の雰囲気とガラリと印象が変わる。
頻繁に使う空間こそ贅沢に
隣家が迫る1階は、日当たりも期待できないため、思い切って部屋を設けなかった。その分、玄関やサニタリールーム、シューズクローゼットなどのスペースをたっぷり取り、贅沢な空間に仕上げた。「コンパクトな家で全部小さくすると息苦しくなるため、日常的に使用するところこそゆとりをもたせ、リッチな空間にしました」(渡辺さん)。
広々とした玄関ホールには、色味を抑えた花や枝物がセンス良く飾られ、ゲストを迎える。