薪ストーブのあるピットリビング 外とのつながりがくつろぎを生む “共有”の空間と時間を作る家
塗装工場に行き、色のサンプルをもらい、塗り方を指導してもらったという。
玄関を挟んでリビングの反対側に浴室がある。全体に温かみを出すため天井を木張りに。
道路境界線から2mあるセットバック部分を生かし坪庭にした。ライトアップされた楓を見ながら湯船に浸かるのがご夫妻揃ってお気に入り。
夫妻で作って食べて過ごすキッチンが中心の家
ご夫妻が最もこだわったのはキッチン。2人とも飲んだり食べたりするのが好きで、麻記子さんは夫の誕生日にフランス料理のフルコースを振る舞うほど。そんなご夫妻がデザインをお願いする上でテーマとなったのは“キッチンが中心の家”だった。「長い時間いるキッチンを中心にして、孤立せずつながっているようなイメージがいいとお願いしました」と麻記子さん。結果、キッチンは緩やかなゾ-イングによって、リビングとつながる食事の場というより、リビングとつながる1つの居場所として、より広い空間として認識できる場となった。
造作キッチンには強いこだわりがある。
一緒に料理をすることが多いため、同時に水場を使えるようシンクを2ヶ所設けた。高さも2人が作業しやすいよう何度もシミュレーションをして決めている。