2019年6月28日 20:00
今身につけたい“価値観”は? 「何を経験してきたか、ではなく…」
何を経験してきたか、ではなく何を考えてきたか。
「人材採用の面接をしていて感じるのは、『世界何か国を旅しました』など、実績を挙げる人が多いこと。そういう数字ってわかりやすい自己PRなのかもしれませんが、私はそれより、その人が“何を考えてきたか”が知りたいんです。たとえば映画にしても観た本数より、たとえ1本でも、そこから何を受け取ったか、それを知りたい。そこにこそ人柄や魅力が表れると思うんです」(松本さん)
人間の仕事をロボットが代替していくような時代にこそ、こうした“人間らしい”魅力はより大切になるだろう。それに画一的な主張ではなく、自分の言葉で表現できる人のほうが、時代の変化に対応し得る柔軟さを持っているともいえそうだ。
「私はそれを、いかに人に伝えるかも大切だと思っていて。トーク番組の収録をしていて思うのは、話し方が上手な人はエピソードが面白いのはもちろん、そこから自分自身がどんな考えを導いたか、もう一歩踏み込んで話をしてくださいます。
その一歩は大きいと思います」
“超バランス能力”を意識する。
これからの時代のマジョリティとなる若者たちが求めているのは、単なるバランス能力ではなく、「超バランス能力」。