2020年6月4日 20:00
“いい諦め”が大切! 臨床心理士が教える、自己肯定感を高める方法
と、必死に努力しだして辛くなってしまいます。
自己肯定感は、成績がいい、男性にモテたい、友達がいっぱい欲しいなど、自分が持っている願望の領域で成功したと思えることで、“自分への満足度”を高めると上がります。まずは「自分の願望って何?」「じゃ、ここで頑張ってみよう」と考えて、何かひとつできること、得意なことを見つけるのはいいと思います。ただし、人間関係は自分で100%コントロールできないので、いくら頑張っても相手が返してくれない可能性があります。となると努力が無駄になり「私、ダメだ」になることも。資格や語学など結果が自分次第な領域から始めるのがいいですね。また、結果だけでなくプロセスを評価できる目標の立て方をすると、「これだけ頑張った自分を認めてあげよう」と思えますよ。
成功ばかりに囚われないで、失敗を受け入れることも必要です。
自己肯定感を上げることばかりを意識すると、何かを達成しないといけない、成功しないといけないということに囚われて苦しくなりがちです。そこで、もともと低い人が適度な自己肯定感を持つのに必要だとされているのが“適応的諦観”といわれる、“いい諦め”です。自己や状況のネガティブな側面をそのまま受け入れつつも、そこにこだわらない前向きな姿勢で、たとえば、うまくいかなくても「まぁいいか」