くらし情報『寝苦しい夜の対策法…熱帯夜から解放される快眠方法まとめ』

2020年8月10日 19:00

寝苦しい夜の対策法…熱帯夜から解放される快眠方法まとめ

とシャワー浴(以下、シャワー浴グループ)を比較したところ、入浴グループは約-0.6度、シャワー浴は約-0.4度低下したという結果が得られています。つまり、シャワー浴より、お風呂に浸かったほうが、深部体温が低下するということです。

これは、お風呂で表面温度がしっかり上がり、表面血流が促進され、血管が拡張することで、内側の熱い血液が放熱しやすくなるためです。そのため、お風呂に浸かったほうが体の熱を下げ、眠りやすい体勢に整えてくれるのです。

お風呂に入ったほうが、夏の中途覚醒を防げる
寝苦しい夜の対策法…熱帯夜から解放される快眠方法まとめ


アメリカのスタンフォード大学の研究で、「内臓などの深部体温が急激に低下する時に睡眠を開始すると、より長時間の睡眠がとれる」ことがわかっています。先述の通り、お風呂に入ることで入らないときよりも深部体温が下がりやすくなるので、シャワー浴よりも湯船に入って体を温めたほうが良いと言えます。

もしあなたが、睡眠中に目覚めてしまうならば、湯船に浸かることは必須! 特に女性は月経前の高温期には寝る前に体温が下がりにくく、中途覚醒の頻度が高くなるので、該当する方は、夏でもお風呂に浸かりましょう。

参考文献:Czeisler CA. Human circadian physiology: Internal Organization of Temperature, Sleep- Wake and Neuroendocrine Rhythms Monitored in an Environment Free of Time Cues. Ph.D. Dissertation, Stanford University, 1978.

眠りとお風呂の専門家・小林麻利子さん

生活習慣改善サロンFlura主催。

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