2016年5月17日 20:00
【インタビュー】鈴木亮平、全てを賭して進むワケ 思い描いていた理想の30代に「全く届いてない!」
「続編でコケるっていうパターンは映画界の“あるある”ですよね(笑)?でも、それを恐れて続編を作らないなんてのはナンセンス。そして、それを乗り越えた者だけが、三部作に手を伸ばせるんだと思います」。
『HK/変態仮面』の続編への強い思い、そしてその先にある三部作構想について語ったその言葉は、同時に、鈴木亮平という俳優の生き方そのものを表しているように思える。
心優しき青年・狂介が、女性のパンティを被ることでヒーロー“変態仮面”に変身し悪を成敗する――。90年代に「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)に連載され、カルト的な人気を誇った漫画が、鈴木さん主演で映画化されたのが2013年。わずか12館での公開から始まるも、話題が話題を呼び、興行収入2億円というヒットを記録した。あれから3年、待望の続編となる『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』が公開となる。
この3年で、鈴木さんを取り巻く環境は激変した。
NHK連続テレビ小説「花子とアン」、ドラマ「天皇の料理番」(TBS)など、次々と話題の作品に出演して存在感を見せつけ、押しも押されもせぬ人気俳優としての地位を確立した。それは、ファンにとっては嬉しいことであったが、彼が人気を得れば得るほど、こんな思いが頭をよぎったのも確かだ。