2017年2月28日 17:30
実際の“ラビング夫妻”に監督も感銘「本当に魅力的なカップル」
この驚くべき実話に深い感銘を受けたのが、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞に輝いた名優コリン・ファース。彼がプロデューサーに名乗り出て、映画化が実現した。
いったい、ラビング夫妻はどうやって国を動かしたのか?きっかけとなったのは、妻のミルドレッドが、ケネディ大統領の弟であるロバート・ケネディ司法長官に書いた1通の手紙。そこには、愛する夫リチャードと生まれ故郷で夫婦として暮らしたいという、ごく当たり前の願いが綴られていた。この手紙の件が「アメリカ自由人権協会(ACLU)」に伝わり、夫婦は新たな展開を迎えていく。
マシュー・マコノヒーが主演を務め、現代版『スタンド・バイ・ミー』といわれた『MUDーマッドー』のジェフ・ニコルズ監督は、丁寧に慈しむように、そんな実在の夫妻のつつましくも美しい人生をスクリーンに焼きつけた。
「これは僕が考えたものではなく、ラビング夫妻に本当に起こった物語なんだ。重要なことをしたのは彼らのほうで、僕はただそれを守りたいと思っているんだ」とニコルズ監督は語る。
「彼ら2人の視点から物語を伝えようと決めたのは、(ラビング夫妻の)ドキュメンタリーを見た瞬間だね。本当に魅力的なカップルに見えた。