くらし情報『【インタビュー】たじまなおこ監督×奈緒 失われた純朴さを作品に投影して『いつか、会える日まで』』

2018年6月26日 07:45

【インタビュー】たじまなおこ監督×奈緒 失われた純朴さを作品に投影して『いつか、会える日まで』

というテーマは、私から出しました。これは実際に私が恋愛して、結婚して、子どもを産んで、という過程の中でいろいろあったので(笑)、日頃考えていることから生まれた物語だと思います。「それでもやっぱりこの人といるだろうか?」という疑問は、きっと多くの人が経験すると思うんです。それに対してYESかNOかは人により違うと思いますが、世の中に対して投げかけられたら面白いかな、と。

――奈緒さんは、そのあたり、たじま監督の想いを汲んだ上での演技だったんでしょうか?

奈緒:最初にたじま監督とお話をする時間があったので、どういうものを描きたいかを教えていただきました。実際に私が結婚したり子どもを産んだりしているわけではないんですが、カメラの前でうそをつきたくないという気持ちがあったので、自分の中で大切な家族など、いろいろなところを置き換えて作っていきました。

――悩んだり、難しかったところは特にどこですか?

奈緒:夢の中で、由奈は赤ちゃんがいる設定なんです。赤ちゃんの前で夫婦喧嘩をするというシーンですね。
結婚もしていないですし、赤ちゃんのことで喧嘩をする経験もないですし、何かに置き換えて想像もしづらく…ふたりで赤ちゃんを育てているからこそ生まれる衝突というのは、自分の中ですごく考えました。

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