秋の洋画宣伝担当者座談会! 社の垣根を越えて4人の宣伝担当が語り合う【前編】
いまはもう19歳になっていて、チューリヒの大学で物理学を学んでいるんですけど、映画化が決まった時から制作チームと綿密に話し合いながら進めていったそうで、自閉症というものと映画というエンタテインメントのバランスを特に気にしていたそうです。単に「かわいそう」とか「苦労を抱えながらも家族が頑張っている」という作品にはしたくないと。
宣伝の難しい点としては、ドイツ映画であり、有名な俳優さんが出ているわけではないので、これからオンラインも含めて積極的に試写会を行なっていこうと考えています。
奥村見た時に自分が宣伝を担当した『ワンダー 君は太陽』を思い出しました。『ワンダー』の主人公は生まれながら特別な顔をしているんですけど、それを周りの人々も含めて、普通のこととして受け止めていく物語の空気感がすごく似ていると思いました。『僕とパパ、約束の週末』でも、途中で宇宙が好きな主人公がヘルメットを被っているシーンが唐突に出てきましたけど、それを見て『ワンダー』とリンクするなと感じました。
青木あのシーンは、もしかしたら『ワンダー』へのオマージュとして入れているのかもしれませんね。ただ、最近の映画、特に洋画に関しては、ホラーであったり強めで刺激的なジャンル映画のほうがヒットする傾向が強いですよね。