秋の洋画宣伝担当者座談会! 社の垣根を越えて4人の宣伝担当が語り合う【前編】
奥村自閉症の男の子がドイツ中のスタジアムを回る実話という部分ですか?
青木加えて、お父さんが忙しい仕事をやりくりして、週末に弾丸ツアーで一緒に回るというのがポイントだったみたいです。この設定自体が宣伝のコンセプトになるんだなと感じました。あとは、別の記者さんに取材していただいた時に「ドイツで100万人を動員」という言葉がすごく引っかかったとおっしゃっていたんですね。ドイツで『ミッション:インポッシブルデッド・レコニング』を退けて大ヒットを記録したんです。『動物界』も「フランスで100万人突破」とありましたけど、「100万人」というのはインパクトがあるんですね。そうやって、宣伝を進めながら、みなさんの心に引っ掛かる部分に気づいていった感じでした。
ウフル・青木(『ぼくとパパ、約束の週末』宣伝担当)
もうひとつ、強調しておきたいのは「自閉症を抱えた男の子が…」ということで“感動のドラマ”と思われがちなんですけど、結構ハチャメチャで明るいエンタテインメントに仕上がっていて、試写会の感想でも「最初は構えて見たけど楽しめた」という声を多くいただいています。
先日、主人公のモデルとなった本人達にもオンラインでインタビューをしたんです。