2020年8月21日 11:00
笠井信輔アナ、絶望から復活で“がん”を活動の柱に「『治ってよかった』で済ませちゃいけない」
今は1カ月に1回、白血球の数値を見るために通院しています。
●リモートワークは弱者を救う
――スタジオ収録の前は、自宅からリモート出演されていましたよね。
これは時代に救われたなと思いましたね。コロナという状況の中でリモートワークが一般化して、ネット回線でテレビ出演やラジオ出演ができるようになったのは、私にとってはとても大きな出来事でした。自宅療養の2カ月間は、基本的に家から出ないということになっていたので、仕事なんて一切できないと思っていました。そしたら、リモートワークという仕事の形が出てきて、世の中に浸透して、必ずしも職場に行かなくても仕事ができるという新しい社会のシステムに助けられました。
リモートワークは、感染を防ぐとか、仕事の効率を上げるとか、そういった目的で普及が進んでると思うのですが、我々がんサバイバーと言われる人間から見ると、これは“弱者のツール”だと思いました。家から出られない人、抗がん剤治療受けている人、病弱であったり精神的に外に出ることができない人たちが、リモートによって仕事しやすい環境がどんどん生まれている。
今まではリモートで仕事をしていれば「なんでリモートなんだよ」