くらし情報『猫からうつる人間の病気を獣医師が解説』

2015年8月21日 06:30

猫からうつる人間の病気を獣医師が解説

猫からうつる人間の病気を獣医師が解説
動物から感染する病気を人獣共通感染症(Zoonosis)と呼びます。猫は大変可愛いのでついつい匂いを嗅いだりキスをしてしまいますが、猫から人にうつる人獣共通感染症も多いので注意しなくてはいけません。室内飼いの猫でもあっても人間に感染する病気を持っていることはあります。どのような病気があるのか、症状と予防に重点を置いて解説していきます。

○細菌グループ

細菌は微生物の仲間でも顕微鏡で見えるサイズ(1マイクロメートル:1/1000mm)です。人に有害な細菌もいますが、ビフィズス菌のように人にとって有用な細菌もいます。多くの細菌は糞便中に含まれますが、猫は自分でお尻を舐めますので猫本体にも気をつけなくてはけません。治療方法としては抗生物質が有効です。


○パスツレラ症

猫の口の中や爪などに潜んでいる細菌です。10~90%の猫が保菌していると報告されています。

■猫からの感染ルート:咬傷、掻傷感染(噛みつき、引っ掻き)。稀に気道感染。

■症状
人:40歳以上の人に発生することが多いです。噛みつかれた後数時間より傷口に痛みと腫れが起きます。感染が傷の奥にまで広がると、骨を覆う膜(骨膜)の壊死を起こすこともあります。

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