攻撃的な猫に近寄らない。ノミの駆除を徹底する。
○カプノサイトファーガ・カニモルサス症
原因菌はカプノサイトファーガ・カニモルサスという細菌です。この菌は犬や猫の口腔内常在菌であり、国内の犬猫も高確率で保菌しています。発症は極めて稀ですが、致死率が高く敗血症になった方の約30%が亡くなると報告されています。
■猫からの感染ルート:咬傷、掻傷感染(咬みつき、引っ掻き)。または傷口や目、唇など粘膜部を舐められた場合も感染することがあります。
■症状
人:発熱、倦怠感、腹痛、吐き気、頭痛などです。
重症例では敗血症、骨髄炎、多臓器不全に進行して死に至ることがあります。免疫が低下する病気、また高齢者などは重症化しやすので特に注意が必要です。
猫:無症状です。
■予防:猫に触れた後は手洗いを心がける。咬みつかれたり、引っ掻かれた際にしっかり消毒を行う。攻撃的な猫に近寄らない。
○真菌グループ
真菌は細菌よりも少し大きく1ナノメートル~10ナノメートルです。細菌が細胞分裂で増殖するのに対して、真菌は枝分かれしながら増えていくイメージです。
カビや水虫が真菌の仲間です。治療には抗真菌薬を用います。