サラリーマンの子供にも"帝王学"を! 元銀行員に聞く"家族とお金"のあり方
――なるほど。中高年層の方々にも響いたわけですね。
その方たちは、自分は70代、80代の親を抱えた子供であり、一方では夫であり、あるいは大学生の親であったりと、家族の中でいろいろな役割がある。子供としての自分、夫としての自分、親としての自分、それらをお金という面でどういう役割をもたなければいけないのか。読者がそういう事に関して関心を持っていることに気づき、第二弾として『家族のお金が増えるのは、どっち!?』を書いたわけなんです。
――私もいま40代ですが、まさに高齢の親を持つ子供であり、夫であり、2人の子供の親でもあります。その中で、お金というものに関して向き合わざるを得ない局面は多々ありますね。
お金といっても、投資信託の専門家、証券の専門家、不動産投資の専門家、そういった方々はたくさんいらっしゃいますよね。
だけど、我々は自分が家族という会社の社長として、人生を歩んでいるわけです。経営者なわけです。そうした視点から、私が人生のコンサルタントといえば恥ずかしいですが、投資本とか、お金の教科書みたいなものではなく、人生を生きる"経営者"の方々が、自分の人生を豊かなものにするための、お金に関する全体最適を目指す本が必要だと感じたのです。