サラリーマンの子供にも"帝王学"を! 元銀行員に聞く"家族とお金"のあり方
ですね。前回の本では、元メガバンクの人が信金を薦めたというのが衝撃の一つだったと思うのですが、第二弾のこちらの本では、その信金を親子で、三世代で連結して活用するという方法が語られています。
信用金庫に口座がある100坪の広い敷地を持つ高齢の方に息子さんがいる。これは息子さんにとって信用になります。ですがその息子さんがメガバンクに行って口座つくってくれといったら、ただの何とかさんです。どっちが有利でしょう、という話です。
――菅井さんも山形で祖父の方が養蚕をされていたとか。そういうところからの発想ですか?
いやいや、やっぱり銀行で成功している人を見ているからです。
帝王学は代々つながっているものがあるんです。名家。地元の名士。商工会議所で代々会頭をやっている家とか、代々地主でその村の主みたいな人が確実にいるわけです。そうした方々は決して派手ではないですし、地味でむしろ質素です。しかしながら、心は豊かで社会貢献にも関心を持っているのです。
そういう方々は、自分の築いた信用、築いた人脈をいかに自分の子供に継承させるかということに対してものすごくこだわります。それはお金、目に見える資産だけではない、自分の信用というのも自分の大事な財産だという認識があるからです。