サラリーマンの子供にも"帝王学"を! 元銀行員に聞く"家族とお金"のあり方
――結構赤裸々に書かれている部分もありますね。
義侠心じゃないですけれど、友達、同期、先輩総スカンを覚悟で書きました。元はメガバンクにいながら、信用金庫と取引しろなんて、何言ってくれるんだという話ですよ。だけど、失ってもいいと、腹を括ったということなんです。
――なるほど。『家族のお金が増えるのは、どっち!?』もそうした思いで書かれたわけですね。ただ、単身で生きることを選ぶ人も増えていると思うのですが、この本ではむしろ家族であるからこそ、お金が増えると書かれています。
一人で300万円しか稼げない人が、お金を借りるのは難しいです。
だけど、400万円の年収のある女性を妻にすると、世帯収入が700万円になるわけです。そうしたら住宅ローンが組めるんです。単純にいえば、そんな話です。年収300万円の人が単身で家を持つのは難しいですよね。奥さんも働いて、子供を実家に預けて教育してもらって自分も働く。昔は妻も野良仕事をしていて、祖母が子守をしていたんです。そうやって世帯収入を増やして、家計を維持していたわけです。家族が多いほどいいのです、この世の中。
――やはり菅井さんのお話はいつも目から鱗(うろこ)