佐野ひなこ、逆境バネに立ち向かうグラビアと演技 - 51センチくびれ秘話、読モ前後の奇縁、恩人との出会い
と言われるとうれしいです。
●高3で直面した3つの選択肢
――もともと演技は苦手だったそうですね。何をきっかけに、そこを追求しようと思ったんですか。
……そうです(笑)。本当にこの映画の影響は大きいです。大変なロケ地でのタイトなスケジュール、何回と重ねたリハーサル……この作品をきっかけに演技の「幅」についてすごく考えるようになりましたし、有名な原作だったり、参考になったものがあったり、作品によっていろんな方向性があるので、新しいものに挑戦することが本当に楽しくなりました。そして、もっともっと演技で成長したいとも思えるようになりました。監督は恩人です。
一言のセリフを40~50分繰り返したことは一生忘れません(笑)。
――ちなみにどんなセリフですか。
「トゥルースって言った」です。
――大事なセリフですね。
はい。それを繰り返して、監督からは「違う」「変わってない」「もう1回」と次々オーダーが(笑)。――最後にOKが出た時はどんな反応だったんですか。
「そんぐらいで行こう」みたいな返答でした。
――粘ったわりにリアクションが薄い(笑)。
たぶん、どストライクではなくて、ストライクゾーンに入ってきたような感じだったんだと思います。