脚本家・古沢良太が語る、キャラクターづくりとテーマづくり
僕も学生時代、面白いことを言ってみるんだけど、キャラクターのせいかなかなかつっこんでもらえなくて、面白さが伝わらないという経験があったんです(笑)。でも、台本だったら、ツッコミの存在を書ける。つっこんでもらえると、嫌なヤツに見えたキャラクターの誤解が解けるんですよね。それと、自分が嫌われるかもしれないということを恐れずに、好き勝手言える仲に対する憧れもあるのではないかと。
――それは、古沢さんの作品では、男性同士ではなく、男女でも描かれているような気がしますね。2015年は『デート ~恋とはどんなものかしら~』のようなラブコメディなどもありましたが、どういったジャンルのお仕事がやりたいと考えていますか?
ジャンルにもこだわりはなくて、なんでも書けるようになりたいと思ってるんです。やったことのないジャンルはとりあえずやってみたいし、常に変化したいという思いもあります。『デート』に関しては、ラブストーリーの連ドラは当たらないと言われていたので、当ててみたいという気持ちがありました。
僕の性格的に、今こういうものが流行っているからやろうということはなくて、あまり人がやっていないものをやりたい。