くらし情報『オダギリジョー、納得できない仕事を避ける理由とは? - 『ゆれる』後の「甘え」「慣れ」の先にあった最高到達点 【第1回 役者の岐路】』

2017年10月6日 11:00

オダギリジョー、納得できない仕事を避ける理由とは? - 『ゆれる』後の「甘え」「慣れ」の先にあった最高到達点 【第1回 役者の岐路】

『ゆれる』は1つのターニングポイントかなとずっと思ってきました。自分が一番大切にしていた作家性やオリジナリティが発揮されていた作品でしたし、公開の規模も含めて自分が一番好きなタイプの映画だったんですよね。そして先ほどもお話したように、その時の全てを懸けて、表現者としての力を120%を出した気がしていたんです。ある種の満足感があったんでしょうね。目標としていた俳優像の1つのゴールを切ったような気がして。それから未来に気持ちが向かなくなったというと大げさなんですけど、「じゃあ、次に何をやろうか」みたいな気持ちになった時期でした。

それが30歳ぐらいだったんですけど、その頃を境に仕事をより慎重に選ぶようになりました。納得できないものは、やらなくなったというか。
というのも、ちょっと自分を使い過ぎていた20代だったので。『ゆれる』が終わったあたりから、自分を抑えていかないと出るものも出なくなりそうな気がしたんです。本当にやりたいと思えるものだけで勝負するべきだと思ったんですね。そういう意味でもターニングポイントだったといえるのかもしれないですね。

――そういえば『エルネスト』の上映会で、阪本監督がこんなことをおっしゃっていました。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.