美の指導者に聞いた、北海道・東北のオススメ美術館15館
常設作品などに関係なく、理屈抜きに土地の雰囲気やにおいを感じられること…それこそ、美術館の魅力のひとつかもしれない。
東北には歴史や人の営みを感じさせてくれる美術館が多いというのが、個人的な感想だ。
「青森県立美術館」では、棟方志功(むなかたしこう)や寺山修二といった、地元が排出した多くの個性的な芸術家の作品を、一同に鑑賞できるのが魅力だ。
また、シャガールやレンブラント、ピカソなど海外の有名作家の作品も所蔵されており、様々なタイプの名作に触れたい人にはぴったりである。
同じく青森にある「十和田市現代美術館」は地域と連携して、美術館の近隣一帯をアーティスティックな景観に仕立てるプロジェクトをスタートし、2010年に完成した。
芸術が十和田の美しい自然と人の営みを一体にする橋渡し役として機能した、世界的にも珍しい空間になっている。
「秋田県立近代美術館」には、解体新書の挿絵を担当した画家・小田野直武の作品をはじめとした、様々な作風の日本画が所蔵されている。
同じ日本人でもその時代や手法・センスによって、作風はガラリと変わる。
そんな違いを比較してみるのも面白いかもしれない。