【コブスくんのモテ男道!】ドキドキ、汗、便秘、頭痛……ストレスと疾患の境目は?
と、泉岡先生は診察の現場の視点で話します。
つまり、ストレスの強さは、副症状の程度ではかることはできません。主症状で判断するのです。主症状は客観的に言える指標です。ただ、自分では主症状に気づかずに、副症状が出てようやく『あ、病気なんだ』と気づく患者さんが多いんですよ。
『体の声を聞け』とよく言いますが、これは、副症状が起こってきたら、ストレスはすでに蓄積されているから気をつけろ、ということです。
■ストレス性の苦痛への正しい対処法とは?
主症状の第一段階である睡眠障害に加え、第二段階の食欲不振がある場合は、ストレスの程度は高くなります。
「『今日は眠れないな~』というときは、何か原因があるはずです。
明日の仕事への緊張感か、体の疲労度が高いからか、悩みがあるからか。具体的に自分自身で問うてみてください。食欲に関しても、『どうもごはんがのどを通らない』、『食べても吐いてしまう』というようなとき、同様に原因があるのです。自分の状況を考え、その原因が何なのかを探ってください。
表情の異常、感情の障害がある場合は、心身の調子ともに深刻なレベルだと判断します。自分ではわからないことが多いので、だれかにそういう指摘をされたらすぐに病院へ行くようにしてください」