スマホで文学女子を気どってみない? 無料でドヤ顔できる青空文庫
という現代ではブログでやりなさいといわれそうな内容です。もちろん深みがあるんですけれども。
とにかく日本語の上手さを味わってもらえたら嬉しいなと思います。文鳥を表現するのにここまで細かく書けるのか、というのが個人的にアツい推しポイントです。
だって原稿用紙をわたされて「文鳥を飼った感想を書け」といわれても一枚も書ききれないですよ、普通。これぞ文章力ですよね。
これは日本独特の「私小説」というジャンルになります。
スターウォーズや三国志や歴史小説みたいに戦争だ反乱だ革命だと壮大なドラマが──というのでなく「私生活を文章にしてみた」という軽い感じです。
小さな個人的生活を書きながら、それを通して、誰もが感じている人生の真実を探ってみよう、という日本独特の文学スタイルなのですね。とはいえ、そんな小難しいことはおいときましょう。たんにキュートな小説だと思っていただければ嬉しいです。そして、最後、ちょっともの悲しいのも文学っぽいんですよ。
3.『舞踏会』芥川龍之介
「私は花火の事を考へてゐたのです。我々の生(ヴイ)のやうな花火の事を。」
僕はこの世にある文章のなかで、これが一番好きかもしれません。